本体の設定 (N201エミュレーション)

エミュレーションモードの各種の機能やタッチパネルを使った操作のしかた、エミュレーションモードで使用できる制御命令などについて説明しています。

なお、本カテゴリをお読みになる前に、必ず「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をお読みください。



ご使用になる前に

本製品のN201エミュレーションモードの特長など、ご使用になる前に知っておいていただきたいことについて説明します。

本製品の動作モードがN201エミュレーションモードに切り替わることによって、PC-PR201/80Aプリンタを使って印字したときと同等の印字を行うことができます。

LIPSモードに対応していないアプリケーションソフトウェアなどをお使いのときは、アプリケーション側でプリンタ機種にPC-PR201/80A(または同等の機種)を指定し、本エミュレーションモードをご利用ください。


N201モードの特長

N201モードを使用する準備


N201モードの特長

  • PC-9800シリーズに対応

PC-PR201/80Aが接続可能なすべてのPC-9800シリーズ(エプソンPCシリーズ、J-3100シリーズも含みます)をホストコンピュータとして利用できます。
このため、PC-9800シリーズの豊富なアプリケーションソフトウェア群で作成したデータを印字することが可能です。

  • 豊富な書体をサポート

PC-PR201/80Aの持っているすべての文字フォントに対応する専用のフォントが用意されています。英数字・カタカナ・ひらがな(1バイトコード文字)は、パイカ、エリート、コンデンス、プロポーショナルを、漢字(2バイトコード文字)は明朝体、ゴシック体、丸ゴシック体(丸ゴシック体がプリンタに搭載されている場合のみ)を使用できます。

  • ページのレイアウトを活かした印字

PC-PR201/80Aと同じサイズの用紙をセットすれば、PC-PR201/80Aと同じレイアウトで印字できることはもちろんですが、印字する用紙に応じて印字データを縮小してレイアウトを変えずに印字することもできます。
たとえば、連続用紙に印字するためのデータをレイアウトを変えることなく、そのままカット紙に印字したり、B4サイズのデータをA4サイズのカット紙に印字したりすることが可能です。(→「ページフォーマット」)

  • 用紙を無駄なく活用した印字

印字データを縮小すると、用紙の上下、左右の余白ができることがあります。
このようなとき、印字領域をワイド領域にすることによって、文字数や行数を用紙サイズいっぱいまで広げて印字することができ、用紙を無駄なく使えます。(→「ワイド領域に印刷する」)

  • 設定しやすいメニュー構造

このエミュレーションモードでは、タッチパネルを使って印字に必要ないろいろな設定を行うことができます。印字設定の項目はメニュー形式で並んでおり、ディスプレイに表示されるメニューにしたがって簡単に探すことができます。設定は、タッチパネルのN201設定で行うことができます。(→「N201モードの設定」)

  • 印字設定はメモリに登録

メニューなどで設定した印字環境は、自動的に不揮発性メモリに登録されます。ですから、いったん設定値を登録してしまえば、他の動作モードに移ったり、電源をオフ(同等のリセット処理も含みます)にしたりしても、いつでも同じ設定で印字を行うことができます。

  • 2ページのデータを見開きで印字

A4サイズやB5サイズの用紙2ページ分の内容を、A3サイズやB4サイズの用紙に見開きになるように印字することができます。印字した文書を二つ折りにしてとじるときなどに便利です。
なお、文書のとじかたに応じて、右開きまたは左開きになるようにページの向きを設定することも可能です。(→「2ページ印刷機能」)



N201モードを使用する準備

本製品には、LIPSモード(LIPSⅡ、LIPSⅢ、LIPSⅣ)、I5577エミュレーションモード、HP-GLエミュレーションモード、ESC/Pエミュレーションモードのほかに、PC-9800シリーズをはじめ、エプソンPCシリーズやJ-3100のコンピュータで使用されるPC-PR201/AプリンタをエミュレートするN201エミュレーションモードがあります。
ただし、この内蔵のN201エミュレーションモードは一部の機能が省略されています。

印字を行うときのモード(「動作モード」といいます。)は、送られてくる印字データを判別して自動的に切り替わりますので、特に設定する必要はありません。ただし、動作モードの自動切り替えがうまくいかなかったり、印刷が正常に行えない場合は、動作モードを本エミュレーションに設定してください。使用するモードが決まっているときなどは、動作モードの設定を本エミュレーションに設定することをお勧めします。詳しくは、「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をご覧ください。



N201モードの解説

本エミュレーションモードを使用して印字を行うときの用紙の向きと印字方向の関係や、PC-PR201/80Aプリンタと同等の印字結果を得るための情報などについて説明します。

本エミュレーションモードでは、実際の用紙上での印字位置と印字領域について次の用語で説明しています。

  • 実際の印字領域

PC-PR201/80Aプリンタ用に作成された印字データが、の領域に同等のレイアウトで印字されます。印字領域の位置とサイズは最初に決められていますが、本製品の有効印字領域内で変更できます。

  • ページ長とボトム領域

印字領域のページ長は本製品の有効印字領域内で任意の行数に変更することができます。また、印字しないで改ページする領域(ボトム領域)を設定することもできますので、連続用紙用に作成されたデータなども任意のレイアウトで印刷することができます。


用紙のセット

ページフォーマット

ワイド領域に印刷する

ページフォーマットと用紙サイズの関係

印字領域と印字動作

N201モードの拡張機能


用紙のセット

PC-PR201/80Aはカット紙や連続用紙に印字できます。印字方向は常に一定ですから、カット紙を縦置きや横置きにすることで縦長(ポートレイト)または横長(ランドスケープ)の文書を印字します。
これに対して、本製品は印字に際して用紙の方向(縦置き/横置き)を意識する必要はありません。タッチパネルの設定によって縦長(ポートレイト)で印刷するか横長(ランドスケープ)で印刷するかが決まり、印字データ全体の向きを自動的に変換して印字します。また、連続用紙を想定した印字データもカット紙に印字します。
PC-PR201/80Aで印刷するときと本エミュレーションモードで印刷するときの用紙セットの対応は次のとおりです。

  • 左端印字モードと中央印字モード

PC-PR201/80Aでは、カットシートフィーダを使用してカット紙を連続給紙することができます。このカットシートフィーダを使用する場合と、使用しない場合とでは、用紙をセットする位置が異なります。


カットシートフィーダを使用しないときは、用紙をPC-PR201/80Aの用紙幅スケールの左端に合わせてセットします。これを「左端印字モード」といいます。

カットシートフィーダを使用するときは、カット紙をカットシートフィーダの用紙幅スケールの中央に揃えてセットします。これを「中央印字モード」といいます。

左端印字モードと中央印字モードでは印字データの内容が異なります。
本エミュレーションモードでは、PC-PR201/80Aの左端印字モードと中央印字モードの両方をエミュレーションすることができます。


  • 左端印字モード
    左端印字モードは、PC-PR201/80Aの用紙幅スケールの左端に合わせて用紙をセットした場合を想定した印字モードです。印字データをそのまま印字領域の左端から印字します。

なお、PC-PR201/80Aでは用紙の左端から右端まで用紙幅いっぱいに印字できるのに対して、本エミュレーションモードでは、用紙の左右端から5mm内側(本製品の有効印字領域)の領域に印字します。
このため、PC-PR201/80Aで用紙幅いっぱいに印字した場合にくらべて印字結果が右へ約5mmずれ、右端側で約10mm印字できなくなります。


  • 中央印字モード
    中央印字モードは、PC-PR201/80Aにカットシートフィーダを取り付けて、用紙幅スケールの中央に合わせて用紙をセットした場合を想定した印字モードです。
    中央印字モード用の印字データには、第1文字目を用紙の左端まで送るための一定の左余白が設定されています。(アプリケーションソフトウェアでは、印刷書式などで用紙サイズや用紙方向を設定すると、自動的にこの処理が行われます。)

N201エミュレーションモードを中央印字モードに設定すると、印字データ上の左余白を自動的に調整し、PC-PR201/80Aの印字結果と同じ位置に印字します。調整する余白量(オフセット量)は、それぞれの用紙サイズと印字方向(ポートレイト/ランドスケープ)をもとに自動的に計算されます。(→「印字領域の左端での印字動作」)



ページフォーマット

N201エミュレーションモードには、PC-PR201/80A プリンタでの印刷を想定した様々なアプリケーションソフトウェアおよび印字データに対応するために、7種類のページフォーマットが用意されています。
ホストコンピュータ側で印字開始を指示する前に、想定されている用紙の種類(カット紙/連続用紙/用紙サイズ)や用紙の方向(縦置き/横置き)に合わせて、最適なページフォーマットを選んでおきます。


ページフォーマット名の右下にある名称(Fmode 1, 2, 3, 4, 6, 7, 8)は、各ページフォーマットに対応するモードNo.です。以後、本カテゴリの操作説明および制御命令の説明では、おもにこのモードNo.を使用しています。

  • カット紙のページフォーマット


  • カット紙に対応したページフォーマットは、左端印字モードの印字動作と中央印字モードの印字動作をエミュレーションします。
    左端印字モードで印字する場合は、第1文字目が有効印字領域の左上端とほぼ同じ位置に印字されます。中央印字モードで印字する場合は、ページフォーマットによっては印字領域の左右に若干余白が空きます。
    用紙位置を設定する
  • タッチパネルで設定されている用紙サイズにしたがってレイアウト・印字されます。
    用紙サイズを設定する

  • 連続用紙のページフォーマット

  • 連続用紙に対応するページフォーマットは、左端印字モードの印字動作をエミュレーションします。印字データは縮小して印字されます。
  • 1ページに印字できる行数(改ページの位置)は、メニューの「行数」によって決まります。
  • 用紙の余白を有効に活用するワイド領域モードが使用できます。
    印字領域を設定する

ページフォーマットの種類

1ページの文字数と行数


ページフォーマットの種類

本エミュレーションモードの7種類のページフォーマットについて説明します。それぞれのページフォーマットでは、PC-PR201/80Aプリンタと同等の印字結果を得られるように、印字データの縮小方法や、印字領域などが決められています。

なお、用紙の上下、左右5mmの範囲には印字できません。この余白を除いた印字可能な範囲を「有効印字領域」といいます。各ページフォーマットでは、この有効印字領域内に、PC-PR201/80A用に作成された印字データが収まるように、それぞれ印字領域が定められています。(設定によって、実際の印字領域は有効印字領域内で変更可能です)


ページフォーマットはメニューの「ページフォーマット」で設定します。
ページフォーマットを設定する

実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】

実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】

連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】

連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】

連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】

2/3倍に縮小して縦に印刷する【2/3縦:Fmode 7】

2/3倍に縮小して横に印刷する【2/3横:Fmode 8】


実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】

PC-PR201/80Aにカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
改行ピッチ、文字間隔は、PC-PR201/80Aと同一です。
用紙のセット位置のモードは、中央印字モード(カットシートフィーダ使用のとき)または左端印字モード(カットシートフィーダを使用しないとき)を選べます。

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4、B5、A5、はがきの6種類のサイズの用紙を使用できます。
用紙サイズは、メニュー操作または制御命令で設定したサイズになります。
ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
初期状態の用紙サイズは、A4になります。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで印字します。ただし、メニューの「漢字サイズ」によって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は10ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いにより、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    TOF行は用紙の上端から約6mmの位置になり、第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左端とほぼ同じ位置になります。
  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「右マージン既定値」の設定によって、行の折り返しかたが変わります。初期状態は「136桁」に設定されています。
    右マージンの位置を設定する
「136桁」: 用紙サイズに関係なく印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
「右端」: 印字する用紙サイズの有効印字領域の右端(用紙端から5mm内側)が折り返し位置になります。右端を越えた印字データは、次行の左端に折り返して印字します。

  • ページ長
    メニューの「単票用紙長機能」が「無効」(初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置は、PC-PR201/80Aのカットシートフィーダが用紙の終わりを検出する位置とほぼ同じ位置です。
    「単票用紙長機能」を「有効」に設定すると、メニュー操作や制御命令によって設定したページ長が有効になります。
    カット紙のページ長の設定方法を選択する


実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】

PC-PR201/80Aにカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
改行ピッチ、文字間隔は、PC-PR201/80Aと同一です。
用紙のセット位置のモードは、中央印字モード(カットシートフィーダ使用のとき)または左端印字モード(カットシートフィーダを使用しないとき)を選べます。
用紙サイズ、文字の印字、イメージの印字、印字領域などについては、「実寸縦」(Fmode 1)と同じです。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いにより、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域

B4、A3サイズの用紙を使用し、中央印字モードで印字する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。



連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】

PC-PR201/80Aに10×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

PC-PR201/80Aに10×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向8インチ、縦方向11インチ)を、横方向、縦方向ともに292/300倍に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで、文字間隔をつめて印字します。ただし、メニューの「漢字サイズ」によって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は10ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いや縮小印刷のため、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準) では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。
    A3、B4サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左端に大きな余白ができます。

  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。
    ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    右マージンの位置を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約10.7インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】

PC-PR201/80Aに15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。 印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

PC-PR201/80Aに15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、横方向、縦方向ともに2/3倍(横方向9.1インチ、縦方向7.3インチ)に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、縦方向のみ約10%縮小して印字します。ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は8ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いや縮小印刷のため、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。
    A3、B4サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左右端に大きな余白ができます。

  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。
    ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    右マージンの位置を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約8.3インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】

PC-PR201/80Aに15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してB4サイズのカット紙(またはB4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、B4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

PC-PR201/80Aに15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、縦方向のみ約259/300倍(横方向13.6インチ、縦方向9.5インチ)に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではB4サイズを使用しますが、A3サイズでも印字できます。
B4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

10ポイントの文字フォントを使用し、行ピッチのみ縮小して印字します。(文字ピッチは実寸サイズになります)
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は10ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いや縮小印刷のため、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、B4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。
    A3サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左端に大きな余白ができます。

  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく有効印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    右マージンの位置を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約9.5インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


2/3倍に縮小して縦に印刷する【2/3縦:Fmode 7】

PC-PR201/80Aにカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、縮小してポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
用紙のセット位置のモードは、中央印字モード(カットシートフィーダ使用のとき)または左端印字モード(カットシートフィーダを使用しないとき)を選べますが、モードによって印字領域が異なりますのでご注意ください。

  • 縮小率

PC-PR201/80Aの印字範囲を、横方向、縦方向ともに2/3倍に縮小します。

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4、B5、A5、はがきの6種類のサイズの用紙を使用できます。
ただし、中央印字モードでは、B4、A3サイズで印字すると左右端に余白ができます。
用紙サイズは、タッチパネルまたは制御命令で設定したサイズになります。
ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
初期状態の用紙サイズは、リセット処理を行ったときの給紙カセットの用紙サイズになります。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字間隔および改行ピッチを2/3倍に縮小して印字します。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は8ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いや縮小印刷のため、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左上端とほぼ同じ位置になります。ただし、中央印字モードでA3、B4サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。
  • 中央印字モードの印字領域
    PC-PR201/80AにA3サイズのカット紙を縦置きにセットしたときの印字範囲(横方向9.7インチ、縦方向13.9インチ)を2/3倍に縮小(横方向6.5インチ、縦方向9.3インチ)して、用紙の中央にポートレイトで印字します。なお、印字できる文字数や行数は、「実寸縦」(Fmode 1)と同じです。

  • 左端印字モードの印字領域
    PC-PR201/80Aの印字データを横方向、縦方向ともに2/3倍に縮小して、有効印字領域の左端から右端までを印字範囲としてポートレイトで印字します。

  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく有効印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    右マージンの位置を設定する
  • ページ長
    メニューの「単票用紙長機能」が「無効」(初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置は、PC-PR201/80Aのカットシートフィーダが用紙の終わりを検出する位置とほぼ同じ位置です。
    「単票用紙長機能」を「有効」に設定すると、メニュー操作や制御命令によって設定したページ長が有効になります。
    カット紙のページ長の設定方法を選択する


2/3倍に縮小して横に印刷する【2/3横:Fmode 8】

PC-PR201/80Aにカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、縮小してランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
用紙のセット位置のモードは、中央印字モード(カットシートフィーダ使用のとき)または左端印字モード(カットシートフィーダを使用しないとき)を選べますが、モードによって印字領域が異なりますのでご注意ください。

  • 縮小率

PC-PR201/80Aの印字範囲を、横方向、縦方向ともに2/3倍に縮小します。

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4、B5、A5、はがきの6種類のサイズの用紙を使用できます。
ただし、中央印字モードでは、A4、B4、A3サイズで印字すると左右端に余白ができます。
用紙サイズは、タッチパネルまたは制御命令で設定したサイズになります。
ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
初期状態の用紙サイズは、リセット処理を行ったときの給紙カセットの用紙サイズになります。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字間隔および改行ピッチを2/3倍に縮小して印字します。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は8ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いや縮小印刷のため、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左上端とほぼ同じ位置になります。ただし、A4サイズ以上の用紙を使用し、中央印字モードで印字する場合は、印字領域の左右に余白が空きます。
  • 中央印字モードの印字領域
    PC-PR201/80AにB4サイズのカット紙を横置きにセットしたときの印字範囲(横方向13.9インチ、縦方向9.7インチ)を2/3倍に縮小(横方向9.3インチ、縦方向6.5インチ)して、用紙の中央にランドスケープで印字します。なお、印字できる文字数や行数は、「実寸縦」(Fmode 1)と同じです。

  • 左端印字モードの印字領域
    PC-PR201/80Aの印字データを横方向、縦方向ともに2/3倍に縮小し、有効印字領域の左端から右端までを印字範囲としてランドスケープで印字します。

  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく有効印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    右マージンの位置を設定する
  • ページ長
    メニューの「単票用紙長機能」が「無効」(初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置は、PC-PR201/80Aのカットシートフィーダが用紙の終わりを検出する位置とほぼ同じ位置です。
    「単票用紙長機能」を「有効」に設定すると、メニュー操作や制御命令によって設定したページ長が有効になります。
    カット紙のページ長の設定方法を選択する


1ページの文字数と行数

それぞれのページフォーマットで1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を用紙サイズごとに示します。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦
(Fmode 1)
文字数 112 97 78 67 54 35
行数 96 83 67 57 45 31
実寸横
(Fmode 2)
文字数 136 136 112 97 78 54
行数 67 57 46 39 32 20
10インチ→A4縦
(Fmode 3)
文字数 98 90 80 × × ×
行数 66 66 66 × × ×
15インチ→A4縦
(Fmode 4)
文字数 136 136 136 × × ×
行数 66 66 66 × × ×
15インチ→B4縦
(Fmode 6)
文字数 136 136 × × × ×
行数 66 66 × × × ×
2/3縦
(Fmode 7)
中央印字
モード
文字数 136 136 118 100 81 52
行数 144 124 100 86 68 47
左端印字
モード
文字数 169 145 118 101 81 53
行数 144 124 100 86 68 47
2/3横
(Fmode 8)
中央印字
モード
文字数 136 136 136 136 118 80
行数 100 86 69 59 48 30
左端印字
モード
文字数 242 209 169 145 118 81
行数 100 86 69 59 48 30

  • 「×」印になっているページフォーマットと用紙サイズの組み合わせでは、印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
  • 上表の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値が初期状態の場合です。

「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。
10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。
「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。
6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。


ワイド領域に印刷する

連続用紙に印字することを想定している印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3、4、6)では、用紙のサイズによって上下、左右に大きな余白ができてしまいます。
連続用紙で印刷するときと同じレイアウトにする必要がなければ、ページフォーマットの印字領域を、ほぼ用紙の有効印字領域いっぱいまで広げて印字することができます。
ページフォーマットの印字領域にしたがって印字するモードを標準領域モードというのに対し、ページフォーマットの印字領域を広げて印字するモードを、「ワイド領域モード」といいます。



ワイド領域モードのページフォーマット

ワイド領域のページフォーマットFmode 3、4、6の内容を詳しく説明します。



連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】

10×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】」)


  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

A4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約6mm、左端から約6mmの余白をとって印字されます。
  • 印字データの折り返し位置
    本製品の有効印字領域の右端とほぼ同じ位置まで印字できます。
    印字領域の右端を越えた印字データは自動的に折り返されて、次の行の左端から印字されます。
  • ボトム位置
    本製品の有効印字領域の下端とほぼ同じ位置まで印字できます。


連続用紙(15×11インチ)をA4横いっぱいに印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4:ワイド領域】

15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→A4横(Fmode 4)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

15インチ→A4横(Fmode 4)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードをもっとも有効に使用できます。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


連続用紙(15×11インチ)をB4横いっぱいに印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6:ワイド領域】

15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、B4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→A4横(Fmode 4)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4の2種類のサイズの用紙を使用できます。
B4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

B4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


ワイド領域での1ページの文字数と行数

それぞれのページフォーマットでワイド領域モードにしたときに1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を、用紙サイズごとに示します。


ページフォーマット(ワイド領域) A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 文字数 116 100 80 × × ×
行数 98 85 68 × × ×
15インチ→A4横(Fmode 4) 文字数 242 209 169 × × ×
行数 99 85 69 × × ×
15インチ→B4横(Fmode 6) 文字数 161 139 × × × ×
行数 77 66 × × × ×

  • 「×」印になっているページフォーマットと用紙サイズの組み合わせでは、印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
  • 上表の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値が初期状態の場合です。

「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。
10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。
「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。
6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。


ページフォーマットと用紙サイズの関係

それぞれのページフォーマットで使用できる用紙サイズは次のとおりです。


用紙サイズ
ページフォーマット
A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦(Fmode 1)
実寸横(Fmode 2)
10インチ→A4縦(Fmode 3) × × ×
15インチ→A4横(Fmode 4) × × ×
15インチ→B4横(Fmode 6) × × × ×
2/3縦(Fmode 7) 中央印字モード
左端印字モード
2/3横 (Fmode 8) 中央印字モード
左端印字モード

印字可能。用紙にちょうどよく納まります
印字可能ですが余白があきます
× 印字不可能。または、印字データが欠落するなどの不具合を生じることがあります

お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。


印字領域と印字動作

本エミュレーションモードの印字領域の上端、下端および左端、右端付近での印字動作について説明します。



印字領域の上端での印字動作

  • 実寸で印字するページフォーマット

実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、リセット処理が行われた状態)のときの印字領域は、用紙の上端から約6mm(有効印字領域の上端から約1mm)の位置になります。
先頭行(TOF行)の文字の上端は、この位置から15ドット(300dpi)下がった位置になり、文字のベースライン位置は、さらに文字フォントの縦方向のドット数(45ドット)下がった位置になります。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。


先頭行にn倍の縦倍文字がある場合は、(n-1)行改行してから印字されます。

  • 縮小をともなうページフォーマット

ページフォーマットFmode 3, 4, 6, 7, 8では、初期状態のときの先頭行(TOF行)の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。それぞれのページフォーマットでの印字領域の上端は、本製品の有効印字領域の上端から次の量だけオフセットした位置になります。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 818 490 91 15 15 15
15インチ→A4横(Fmode 4) 593 357 80 15 15 15
15インチ→B4横(Fmode 6) 263 15 15 15 15 15
2/3縦(Fmode 7) 15 15 15 15 15 15
2/3横(Fmode 8) 15 15 15 15 15 15
ワイド領域モードの場合 15 15 15 15 15 15
単位:1/300インチ
  • 表の値は「上余白」が初期値「0」の場合です。
  • 2/3縦(Fmode 7)、2/3横(Fmode 8)は左端印字モード時の値です。

Fmode 3, 4, 7, 8でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 6でA3、B4サイズの用紙を使用するときは、印字が用紙の中央にレイアウトされるように、先頭行の文字の上端を有効印字領域の上端からのオフセット量で調整しています。
そのほかの組み合わせでは、15ドットのオフセット量で調整しています。

先頭行(TOF行)の文字のベースライン位置は、上の表で決まる印字領域の上端の位置から文字フォントの高さだけ下がった位置になります。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。



印字領域の左端での印字動作

  • 実寸で印字するページフォーマット

実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、プリンタのリセット処理が行われた状態)のときの第1文字目の印字位置は、左端印字モードと中央印字モードとで異なります。


左端印字モードのときは、第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左端(用紙の左端から5mm内側)になります。
中央印字モードのときは、印字領域全体を用紙の中央にレイアウトするために、次の量だけ有効印字領域の左端からオフセットした位置に、第1文字目を印字します。

ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦
(Fmode 1)
左端オフセット 185 311 459 547 652 805
印字幅 1806 1554 1258 1082 871 565
実寸横
(Fmode 2)
左端オフセット -203 -28 185 311 459 652
印字幅 2582 2232 1806 1554 1258 871
単位:1/160インチ
  • 印字幅は印字領域の左端から右端までのドット数です。
  • 左端オフセット量は「用紙位置微調整」が初期値「0」の場合です。

用紙位置を左右に微調整する

  • 縮小をともなうページフォーマット

ページフォーマットFmode 7, 8の中央印字モードでは、実際に印字する用紙サイズの1.5倍の用紙サイズを想定したときのFmode 1, 2の印字位置と同じになります。


ページフォーマットFmode 7, 8の左端印字モードでは、初期状態のときの第1文字目の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。
本製品の有効印字領域の左端から次の量だけオフセットした位置に、第1文字目を印字します。

ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 533 297 15 0 0 0
15インチ→A4横(Fmode 4) 1061 750 345 0 0 0
15インチ→B4横(Fmode 6) 381 52 0 0 0 0
2/3縦(Fmode 7) 0 0 0 0 0 0
2/3横(Fmode 8) 0 0 0 0 0 0

単位:1/300インチ
左端オフセット量は「用紙位置微調整」が初期値「0」の場合です。
2/3縦(Fmode 7)、2/3横(Fmode 8)は左端印字モード時の値です。

ページフォーマットFmode 3, 4でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するとき、Fmode6でA3、B4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 7, 8でA3、B4、A4、A5サイズの用紙を使用するときは、1ページ分の印字データが用紙の中央にレイアウトされるように第1文字目の印字位置をオフセット量で調整しています。そのほかの組み合わせでは、本製品の有効印字領域のほぼ左端が第1文字目の印字位置になります。



印字領域の下端での印字動作

N201エミュレーションモードでは、PC-PR201/80Aとほぼ同じ印字動作を行うために、PC-PR201/80Aの用紙エンド(用紙の下端)に相当する位置が用紙サイズごとに決められています。
この用紙エンドによって印字の下限となる印字位置(印字下限位置)は、先頭行(初期状態)からの最小改行ピッチ(1/120インチ)で設定されていますが、この位置が実際の印字の改行ピッチによる最終行(次行が用紙エンドを越える行)と一致しないと、次ページの先頭行の位置がずれてしまいます。これは、印字時の最終行で改行が行われると、その位置から用紙エンド位置までを改行量の一部とし、改ページしたあとで、その残りの改行が行われるためです。

複数のページにわたる印字データを、改ページ後に正しい先頭行の位置から印字させるには、次のいずれかを行う必要があります。

  • 用紙エンドの検出位置より前で改ページ命令を送る
  • カット紙対応のページフォーマットでメニューの「用紙長」で1ページの行数を用紙エンドの検出位置より前に設定し、「単票用紙長機能」を有効に設定する
1ページの文字数と行数
ワイド領域での1ページの文字数と行数

最終行にn倍の縦倍文字がある場合、PC-PR201/80Aのカットシートフィーダ使用時は縦倍文字の上部を用紙内に印字し、下部を次の用紙のTOF行に印字します。カットシートフィーダを使用しないときはミシン目にまたがるように印字します。
本エミュレーションモードでは、ページフォーマットに関わらず、縦倍文字が有効印字領域内に入っている場合は印字し、有効印字領域をはみ出す場合は、そのページに印字しません。
次の例では、文字の印字位置が縦倍文字のための改行によって印字下限位置を越えるため、途中で改ページされます。次ページでは、TOF行から残りの改行(印字下限位置を越えた部分)が行われて印字されます。


なお、改ページ後に残りの改行が行われた場合、印字データが有効印字領域の上端を越えると印字は行われません。


印字領域の右端での印字動作

PC-PR201/80Aでカットシートフィーダを使用している場合は、用紙の右端のチェックが行われません。
本エミュレーションモードでは、文字フォントの実際の文字幅が有効印字領域の右端を越えなければ、その文字を印字します。

文字にアンダーラインを引いている場合、同様に文字幅が有効印字領域を越えなければ、文字およびアンダーラインを印字しますが、文字幅が有効印字領域を越える場合は、文字を印字せずに有効印字領域内のアンダーラインだけを印字します。



N201モードの拡張機能

N201エミュレーションモードが持っている拡張機能について説明します。



2ページ印刷機能

2ページ分の印字データを1枚の用紙に見開きで印字することができます。
2ページ印刷機能は、A3サイズまたはB4サイズの用紙がセットされているときに使用でき、A3サイズの用紙にはA4サイズに収まる印字データ、B4サイズにはB5サイズに収まる印字データを2ページ分印字できます。
印字データの用紙サイズ(A4やB5)がポートレイトのときは、左右に2ページ印刷され、ランドスケープのときは、上下に2ページ印字されます。
左右のページ順は、用紙を袋とじにしたときに左開きになるように印字するか、右開きになるように印字するかを設定できます。
2ページ印刷機能は、メニューの「2ページ印刷設定」で「左」(左開き)または「右」(右開き)に設定することによって開始します。


2ページ分のデータを1ページに印刷する

  • ポートレイトのときの印字

たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。

  • 左開き

  • 右開き

  • ランドスケープのときの印字

たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。

  • 左開き

  • 右開き


  • 用紙サイズの表示
    2ページ印刷機能使用中にパネルに表示される用紙サイズは、印字に使用する用紙のサイズではなく、印字データの用紙サイズ(A4やB5)です。


N201モードの設定

PC-PR201/80Aと本製品の違いを補うための印字環境(ページフォーマット、印字位置の調整、印字状態など)は、仕様設定メニューで設定できます。

仕様設定メニューの中には、すべての動作モード共通のプリント環境と、エミュレーションなどの動作モードごとに設定できる専用のプリント環境がそれぞれグループ化されて並んでいます。

N201エミュレーションモードの印字環境の設定項目や設定値は、この中のN201グループに含まれています。「N201設定」というグループ階層を選択すると、N201エミュレーションモード専用の6種類のメニューグループが表示されます。


N201モードの設定項目の種類

N201モードの設定

N201ステータスプリント


N201モードの設定項目の種類

N201エミュレーションモードの設定項目は、次の6種類のグループに分かれています。

  • ページレイアウトグループ
  • フォントグループ
  • 印字機能グループ
  • 印字動作グループ
  • VFCグループ
  • その他

それぞれのグループに含まれる設定項目は次のとおりです。太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

  • ページレイアウトグループ
設定項目 設定値
ページフォーマット 実寸縦,実寸横,10インチ→A4縦,15インチ→A4横,15インチ→B4横,2/3縦,2/3横
用紙位置 中央、左
上余白 -127~0~+127
用紙位置微調整 -127~0~+127
領域 標準,ワイド
右マージン既定値 136桁,右端
用紙サイズ* A3,B4,A4,B5,A5,はがき
2ページ印刷設定 しない,左,右
* お使いの機種によって、表示される用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • フォントグループ
設定項目 設定値
漢字書体 明朝,ゴシック,丸ゴシック,フォントID
フォントID* 1,2~999
漢字サイズ システム,8ポイント,10ポイント,12ポイント
ゼロ書体 斜線無しゼロ,斜線付きゼロ
国別文字 日本,USA,ドイツ,UK,スウェーデン
漢字グラフィックセット JIS78,JIS90
* 「漢字書体」で「フォントID」を選択した時のみ設定できます。

  • 印字機能グループ
設定項目 設定値
イメージの補正 する,しない
外字サイズ 10.8ポイント,10ポイント
グラフィック ネイティブ,コピー

  • 印字動作グループ
設定項目 設定値
CR 機能 復帰のみ,復帰/改行
印字指令 CRのみ,CRなど
バッファフル 復帰/改行,復帰のみ

  • VFCグループ
設定項目 設定値
単票用紙長機能 無効,有効
用紙長機能 無効,有効
用紙長設定 1行~66行~199行
ミシン目スキップ 0行~197行

  • その他グループ
設定項目 設定値
登録レベル 一時,永久

本製品には、不揮発性メモリ(設定値を書き込んだり登録したりできるメモリで、電源をオフにしても内容は消えません)が組み込まれており、N201エミュレーションモードの設定値は自動的に登録されます。したがって、いったん値を設定しておけば、他の動作モードに切り替えても、再びN201エミュレーションモードに戻ったときに前回の設定値で印字することができます。


N201モードの設定

N201エミュレーションモードの設定項目の内容について説明します。



ページレイアウトグループ

ページレイアウトグループでは、PC-PR201/80Aと本製品の間での用紙サイズと用紙の向き、印字位置の調整などを行うことができます。



ページフォーマットを設定する(ページフォーマット)

PC-PR201/80Aの印字に対応する本エミュレーションモードのページフォーマットを次の7種類から選択します。

  • 実寸縦(Fmode 1)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をPC-PR201/80Aに縦置きでセットした場合と同じ印字結果になります。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、PC-PR201/80Aと同じ用紙サイズを設定します。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 実寸横(Fmode 2)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をPC-PR201/80Aに横置きでセットした場合と同じ印字結果になります。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、PC-PR201/80Aと同じ用紙サイズを設定します。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 10インチ→A4縦(Fmode 3)

PC-PR201/80Aで10×11インチの連続用紙に印字するデータ(80文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してポートレイトで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 15インチ→A4横(Fmode 4)

PC-PR201/80Aで15×11インチの連続用紙に印字するデータ(136文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 15インチ→B4横(Fmode 6)

PC-PR201/80Aで15×11インチの連続用紙に印字するデータ(136文字×66行)をB4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、B4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 2/3縦(Fmode 7)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をPC-PR201/80Aに縦置きでセットして印字するデータを2/3の大きさに縮小してポートレイトで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、縮小率を考慮して、縮小した印字データが印字できるサイズの用紙を設定します。なお、アプリケーション側の用紙サイズの設定は、実際に印字する用紙サイズの1.5倍のサイズを設定してください。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 2/3横(Fmode 8)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をPC-PR201/80Aに横置きでセットして印字するデータを2/3の大きさに縮小してランドスケープで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、縮小率を考慮して、縮小した印字データが印字できるサイズの用紙を設定します。なお、アプリケーション側の用紙サイズの設定は、実際に印字する用紙サイズの1.5倍のサイズを設定してください。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。


ページフォーマット


用紙位置を設定する(用紙位置)

PC-PR201/80Aにカットシートフィーダをセットしたときの用紙位置で印字するか、カットシートフィーダを使用しないときの用紙位置で印字するかを選択します。

  • 中央

PC-PR201/80Aでの用紙セットの位置を中央合わせにしたときと同じ印字結果になります。

PC-PR201/80Aでの用紙セットの位置を左端合わせにしたときと同じ印字結果になります。


用紙位置の選択は、PC-PR201/80Aにカット紙をセットするときのエミュレーションを行うページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のみで有効です。

PC-PR201/80Aは用紙による印字領域の制限はありませんが、本製品の有効印字領域は用紙の各端から5mm内側となります。このため、「左」に設定した場合、印字結果がずれたり、欠けたりする場合があります。
なお、左右の印字位置は、ページレイアウトグループの「用紙位置微調整」で調整することができます。

用紙のセット


上余白を設定する(上余白)

それぞれのページフォーマットで設定されているTOF行の上端を基準として、印字開始位置を上下方向にずらす量を255段階で指定します。
印字開始位置を下方にずらす場合はプラス(+)方向、上方にずらす場合はマイナス(-)方向になります。


【単位】 1/72インチ(約0.35mm)
【範囲】 -127~0~+127

上余白の指定量は、用紙位置(中央/左端印字モード)の設定には影響しません。

  • カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)での印字動作

上余白を増やした場合、有効印字領域の下端を越えた印字データは、次ページのTOF行から印字されます。
上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を越えた部分の印字データは印字されません。

  • 連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)での印字動作

上余白を増やした場合、印字データが有効印字領域の下端を越えると、ボトム位置からページ長(初期状態のTOF行からボトム位置までの範囲)までのデータは印字されません。
上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を越えた部分の印字データは印字されません。



用紙位置を左右に微調整する(用紙位置微調整)

用紙の左端を基準として、印字位置を左右方向にずらす量を255段階で指定します。
印字開始位置を左にずらす場合はプラス(+)方向、右にずらす場合はマイナス(-)方向になります。


【単位】 1/72インチ(約0.35mm)
【範囲】 -127~0~+127

用紙位置を微調整したときの印字位置は、用紙位置(中央/左端印字モード)の設定および印字領域(標準/ワイド領域モード)の設定によって次のようになります。

  • カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)での印字動作

中央印字モード(印字幅が136桁より小さい場合)

中央印字モード(印字幅が136桁より大きい場合)

左端印字モード(印字幅が136桁より小さい場合)

左端印字モード(印字幅が136桁より大きい場合)

  • 連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)での印字動作

標準領域モード

ワイド領域モード



印字領域を設定する(領域)

連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)を使用するとき、ページフォーマットに従ったレイアウトで印字するか、有効印字領域ほぼいっぱいに印字するかを設定します。

  • 標準(標準領域モード)

ページフォーマットにしたがった印字領域で印字を行います。したがって、PC-PR201/80Aと同じレイアウトで印字できます。

  • ワイド(ワイド領域モード)

印字データの縮小率のみページフォーマットにしたがって、印字領域をセットされている用紙の有効印字領域とほぼ同じ範囲まで広げます。PC-PR201/80Aの印字結果のレイアウトと異なりますが、ページフォーマットの印字領域の制限がなくなるため、用紙の紙面を有効に使って印字することができます。


現在のページフォーマットに関係なく設定を行えますが、実際に設定が有効になるのは、連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)が指定された場合に限られます。

ワイド領域に印刷する
印字領域と印字動作


右マージンの位置を設定する(右マージン既定値)

初期状態の右マージンの位置を指定します。

  • 136桁

右マージン位置を136桁目(パイカ)に設定します。

  • 右端

右マージン位置を現在の用紙サイズの有効印字領域の右端に設定します。

この設定は、実寸で印字するページフォーマット(Fmode 1, 2)が指定され、かつ用紙位置が左端印字モード(「用紙位置」で「左」を設定)の場合のみ有効です。


ページフォーマット


用紙サイズを設定する(用紙サイズ)

印字する用紙のサイズを設定します。

  • A3、B4、A4、B5、A5、はがき

それぞれの定形サイズの用紙を設定します。


お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
設定した用紙サイズが、現在指定されている給紙元にセットされている用紙サイズと合わない場合は、正しいサイズの用紙をセットするようにメッセージが表示されます。

ページフォーマット


2ページ分のデータを1ページに印刷する(2ページ印刷設定)

A4サイズまたはB5サイズで作成された印字データを、A3サイズまたはB4サイズの用紙に見開きで2ページ分ずつ並べて印字するかどうかを設定します。

  • しない

2ページ印刷を行いません。

  • 左(左開き印刷)

2ページ分の印字データを左開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、左側が1ページ目、右側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、上側が1ページ目、下側が2ページ目になります。

  • 右(右開き印刷)

2ページ分の印字データを右開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、右側が1ページ目、左側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、下側が1ページ目、上側が2ページ目になります。


アプリケーションソフトウェアを利用している場合、ソフトウェア側でページごとに用紙サイズを指示していることがあります。このときは、2ページ印刷できないことがあります。

2ページ印刷機能


フォントグループ

フォントグループでは、漢字の書体やサイズ、1バイトコード表などフォントに関する設定を行うことができます。



漢字の書体を設定する(漢字書体)

2バイトコード文字(漢字)の書体を設定します。

  • 明朝(明朝体)

明朝体で印字します。

  • ゴシック(ゴシック体)

ゴシック体で印字します。

  • 丸ゴシック(丸ゴシック体)

丸ゴシック体で印字します。

  • フォントID

フォントIDで設定したオプションの書体で印字します。


オプションの漢字書体を設定する


オプションの漢字書体を設定する(フォントID)

漢字書体で「フォントID」を設定した場合、印字するオプションの漢字書体の番号を設定します。


【範囲】 1~999

この設定項目は、フォントグループの「漢字書体」が「フォントID」に設定されている場合のみ設定することができます。
また、N201エミュレーションモードでは使用できない書体を指定した場合は、明朝体になります。
標準フォント用のID番号は以下のとおりです。

明朝体 002
ゴシック体 004
丸ゴシック体 006

オプションフォント用のID番号については、使用するオプションフォントのマニュアルを参照してください。

漢字の書体を設定する


漢字サイズを設定する(漢字サイズ)

2バイトコード文字(漢字)の文字サイズを設定します。

  • システム

現在のページフォーマットに従った漢字サイズによって印字を行います。

  • 8ポイント

8ポイントで印字します。

  • 10ポイント

10ポイントで印字します。

  • 12ポイント

12ポイントで印字します。


ページフォーマット


ゼロの書体を設定する(ゼロ書体)

1バイトコード文字(ANK文字)のゼロの書体を設定します。

  • 斜線無しゼロ

斜線なしのゼロを使用します。

  • 斜線付きゼロ

斜線ありのゼロを使用します。


2バイトコード文字(漢字)のゼロの書体には影響しません。


国別文字を設定する(国別文字)

1バイトコード表の国別文字対応の部分に割り当てる文字セットを選びます。

  • 日本
  • USA(アメリカ)
  • ドイツ
  • UK(イギリス)
  • スウェーデン

指定の国の文字セットが使用されます。



JISコードの種類を切り替える(漢字グラフィックセット)

JISコードで使用する漢字グラフィックセットを設定します。

  • JIS78(旧JIS)

旧JISの漢字グラフィックセットを使用します。

  • JIS90(新JIS)

新JISの漢字グラフィックセットを使用します。
新JISコードは、旧JISコードに特殊記号、罫線、漢字などを追加・変更したものです。


グラフィックセットとは、コンピュータから送られてくるコードに対して、どの文字を割り当てるかを取り決めたもので、それを表にしたものがコード表です。漢字コードは、1978年版の旧JIS(JIS78)と、1990年版の新JIS(JIS90)に準拠しています。新JISでは、新しい特殊記号39文字と罫線32文字が追加されているほか、約300種類の漢字のフォントが変更されています。

N201エミュレーションモードでは、JISでパターンを定めていない部分のコードにPC-PR201/80Aの制御命令で登録した文字などを割り当てています。

コード表


印字機能グループ

印字機能グループでは、イメージデータの補正や登録文字、ページオーバレイなどに関する設定を行うことができます。



イメージデータの補正を設定する(イメージの補正)

イメージデータを印字するとき、PC-PR201/80Aと本製品との解像度の違いから、イメージデータを拡大します。このとき、イメージの拡大にともなってイメージを補正するかどうかを設定します。

  • する

イメージデータを拡大するとき、イメージがきれいに見えるように補正処理を行います。

  • しない

イメージデータを単純に拡大し、イメージの補正は行いません。


縦方向と横方向の倍率の異なるページフォーマット(Fmode 6)では、印字したイメージが横長または縦長に見えることがあります。


登録文字のサイズを設定する(外字サイズ)

PC-PR201/80Aの制御命令によって登録する文字は、PC-PR201/80Aと本製品との解像度の違いから文字パターンを拡大して印字します。
このときの文字の展開方法によって文字のサイズが変化します。ここでは、登録文字の文字サイズを設定します。

  • 10.8ポイント

登録文字をドット列イメージと同じ展開方法で拡大し、印字します。この方法で登録した文字の大きさは、10.8ポイントになります。

  • 10ポイント

登録文字を文字パターンと同じ10ポイントの大きさに単純に拡大して登録します。


PC-PR201/80Aの制御命令で16×16ドット構成や24×24ドット構成の2バイトコード文字(漢字)を登録する場合、本設定の展開方法に従って文字パターンが拡大され、8ポイント(24ドット構成)、10ポイント(32ドット構成)、12ポイント(40ドット構成)の本エミュレーションモードが持つすべてのサイズに対応した文字フォントが登録されます。1バイトコード文字(ANK文字)も同様の方法で拡大され、登録が行われます。

本設定によって登録文字のサイズを設定しても、実際に文字サイズが変わるのは以下の場合に限られます。
  • Fmode 1, 2, 3, 6のページフォーマットが選ばれ、フォントグループの「漢字サイズ」が「システム」に設定されている場合
  • フォントグループの「漢字サイズ」が「10ポイント」に設定されている場合
なお、文字の大きさが変わらない場合でも、登録文字の展開方法は設定どおりに行われています。

1バイトコード文字の登録(プロポーショナルモード時) ESC 1」
1バイトコード文字の登録(HDパイカ/エリート/コンデンスモード時) ESC 1」
文字の登録(16×16ドット構成) ESC *」
文字の登録(24×24ドット構成) ESC +」


グラフィックのドット列ピッチを設定する(グラフィック)

グラフィックを印字するときの基本となるドット列ピッチ(ドットとドットの間隔)を設定します。

  • ネイティブ(ネイティブモード)

グラフィックの横方向の標準のドット列ピッチを1/160インチ(160dpi)に設定します。

  • コピー(コピーモード)

ホストコンピュータの画面コピーを正しい比率で印字できる1/80インチのドット列ピッチで8ビット・ドット列イメージを印字します。コピーモードでは、同じドットが縦方向に2ドット連続して印字されます。


コピーモード時に、PC-PR201/80Aで次の改行ピッチが設定されている場合は、改行ピッチが自動的に変換されます。
  • 4/120インチ改行のとき→4/160インチ改行
  • 8/120インチ改行のとき→8/160インチ改行
  • 16/120インチ改行のとき→16/160インチ改行
本エミュレーションモードでは、ネイティブモード、コピーモードともに8ビット・ドット列のドットの合間を埋めて印字します。
なお、文字データは、この設定に関わらず、つねにネイティブモードで印字されます。

16ビット以上のドット列イメージを印字する場合は、必ずネイティブモードに設定して印字してください。


印字動作グループ


印字動作グループでは、 CR などの制御命令の扱いや改行動作などに関する設定を行うことができます。



復帰コード受信時の動作を設定する(CR機能)

ホストコンピュータから CR コードを受信した場合の印字位置の移動のしかたを設定します。

  • 復帰のみ

CR コードを受信すると、復帰動作のみ行い、印字位置をその行の先頭に移動します。

  • 復帰/改行

CR コードを受信すると、復帰/改行動作を行い、印字位置を次の行の先頭に移動します。



印字開始命令を設定する(印字指令)

印字開始命令として扱う制御コードを設定します。

  • CRのみ( CR のみ)

CRコードだけを印字開始命令とします。

  • CRなど( CR など)

CRLFVTFFUSESC a、 ESC bコードを印字開始命令とします。



バッファフル時の動作を設定する(バッファフル)

印字データが右マージン位置を越えた場合の印字位置の移動のしかたを設定します。

  • 復帰/改行

印字データが右マージン位置を越えた場合は、次の行の先頭へ印字位置を移動します。

  • 復帰のみ

印字データが右マージン位置を越えた場合は、その行の先頭へ印字位置を移動します。



VFCグループ

VFCグループでは、連続用紙やカット紙のページ長に関する設定を行うことができます。



カット紙のページ長の設定方法を選択する(単票用紙長機能)

カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のページ長の設定をタッチパネルで設定したメニューの設定値または制御命令(VFU)によって設定されたページ長にするか、用紙サイズに従ったページフォーマットの設定にするかを選択します。

  • 無効

タッチパネルまたは制御命令のページ長の設定を無効にします。
ページ長は、用紙サイズにしたがった各ページフォーマットの設定になります(用紙サイズにしたがって改ページ動作が行われます)。

  • 有効

タッチパネルのメニューまたは制御命令で設定したページ長を有効にします(設定されたページ長にしたがって改ページ動作が行われます)。


この設定はカット紙に印字するページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)でのみ有効です。
ページ長の設定は、VFCグループの「用紙長設定」および「ミシン目スキップ」または制御命令によって設定してください。

初期状態で有効になるページ長を設定する
ページ長を設定する
ミシン目スキップ行数を設定する


初期状態で有効になるページ長を設定する(用紙長機能)

電源をオンにしたときや、リセット処理(プリンタ初期化/プリント中止)を行ったときにタッチパネルのメニューで設定したページ長を有効にするかどうかを選択します。

  • 無効

リセット処理後、タッチパネルまたは制御命令のページ長の設定を無効にします。したがって、ページ長は、用紙サイズ、印字領域のモードにしたがった各ページフォーマットの設定になります。

  • 有効

リセット処理後、タッチパネルのメニューまたは制御命令で設定したページ長を有効にします。


この設定は、カット紙および連続用紙のページフォーマットどちらの場合も有効です。
カット紙の場合は、VFCグループの「単票用紙長機能」が「有効」に設定されていないと、本設定に関わらず、そのページ長での改ページ動作を行いません。

カット紙のページ長の設定方法を選択する
ページ長を設定する
ミシン目スキップ行数を設定する


ページ長を設定する(用紙長設定)

カット紙および連続用紙のページ長を設定します。


【単位】 1/6インチ(約4.2mm)
【範囲】 1~199行

行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。
この設定は、VFCグループの「用紙長機能」が「有効」に設定されている場合のみメニューに追加表示されます。
それぞれのページフォーマットで決められている印字可能行数を越えるページ長を設定した場合は、この設定に関わらず、印字可能行数で改ページが行われます。なお、VFCグループの「ミシン目スキップ」でミシン目スキップ行数が設定されている場合は、実際の改ページ位置が変わります。
本メニューのほかにも、次の制御命令によってページ長を設定できます。
  • VFUのセット開始 GS

ページフォーマット
カット紙のページ長の設定方法を選択する
初期状態で有効になるページ長を設定する
ミシン目スキップ行数を設定する


ミシン目スキップ行数を設定する(ミシン目スキップ)

ページ長の最終行から何行分かを印字しない行として設定します。
ミシン目スキップ行数の設定は、本来は連続用紙のミシン目に印字がかからないようにするための機能ですが、本エミュレーションモードではカット紙および連続用紙に関係なく、すべてのページフォーマットで有効です。


【単位】 1/6インチ(約4.2mm)
【範囲】 0~197行(6lpi)

行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。
本メニューのほかにも、次の制御命令によってページ長を設定できます。
  • VFUのセット開始 GS

ページフォーマット
カット紙のページ長の設定方法を選択する
初期状態で有効になるページ長を設定する
ページ長を設定する


その他のグループ

その他のグループでは、登録文字の登録方法に関する設定を行うことができます。



登録データの削除方法を設定する(登録レベル)

制御命令で登録した文字(1バイトコードおよび2バイトコードの登録文字)の登録の方法を設定します。

  • 一時

登録文字をジョブの間だけ登録しておきます。ジョブが終了すると登録内容は削除されます。

  • 永久

登録文字を電源をオフにするまで(または同等のリセット処理が行われるまで)残しておきます。


印字を開始してから、すべてのページの印字が終了するまでの一連の処理を「ジョブ」といいます。


N201ステータスプリント

N201エミュレーションモードのプリント環境(メニューの設定など)は、N201ステータスプリントで確認できます。


「ステータスプリント」は、以下の手順で出力します。
1. [初期設定/登録]キーを押したあと、[レポート出力]を押します。
2.「リストプリント」の[プリンタ]を押します。
3.[LIPS/エミュレーション]を押します。
4.[N201ユーティリティ]を押します。
5.[ステータスプリント]を押して出力します。


ここに掲載されているステータスプリントはサンプルです。お使いのプリンタで出力したステータスプリントとは一部内容が異なる場合があります。


制御命令

独自のプログラミングにより、N201エミュレーションモードを制御するための制御コードについて説明します。必要に応じてお読みください。

文字やイメージを本製品で印字する際は、制御命令によって印字の細かい指示が行われています。この制御命令は文字コードの組み合わせで構成され、ホストコンピュータから送られたときに、文字として印字されずに印字動作や書式などの制御が行われます。

アプリケーションソフトウェアを使用して印字するときは、アプリケーションソフトウェア側で自動的にこの制御命令を送り出しています。独自に作成したプログラムで印字する場合は、本カテゴリに記載される制御命令の説明をご覧ください。



制御命令の種類

N201エミュレーションモードの制御命令は、次の3種類に分けられます。


基本制御命令 改行や改ページなど、1バイトでプリンタの基本的な制御を行うことのできる制御命令です。
例: FF 改ページ
拡張制御命令 文字の修飾や書式指定など、 ESCFS に続くコードとあわせて、2バイト以上でプリンタの制御を行うことのできる制御命令です。
例: ESC $ カタカナモードの指定
FS A 漢字の文字ピッチの指定(3/20インチ)
専用命令 PC-PR201/80Aにはなく、本エミュレーションで追加された本製品独自の機能を使用するための制御命令です。
例: ESC ? h ユーザページの登録開始

それぞれの制御命令は、文字(JIS)による書式と、16進数による書式を掲載します。
パラメータをともなう制御命令では、パラメータの指定のしかたを次の2種類のカッコで区別しています。


<   > :数値を指定するパラメータ
[   ] :番号などを選択するパラメータ

なお、パラメータのデータ量は、パラメータ名の( )内に示されているバイト数で指定してください。


左マージンの設定 ESC L <左マージン幅(3バイト)>
                 任意の数値を3バイトで指定します
ラインの設定 ESC _ [ライン種別(1バイト)]
               いくつかの候補から番号を1バイトで指定します

PC-PR201/80Aの制御命令および専用命令のパラメータは、文字(JIS)形式で指定します。


上端の余白を設定する制御命令 ESC ? H [文字ピッチ(1バイト)]のパラメータは、次のように指定します。
「2」の10cpiを設定する場合 ESC ? H 2

16進数の表記について
16進数は数字の後ろに「h」をつけて「48h」のように表します。
たとえば、48hは10進数で表すと72です。


基本制御命令

拡張制御命令

専用命令


基本制御命令

機能 書式
水平タブ位置への移動 HT 09h
改行 LF 0Ah
垂直タブ位置への移動 VT 0Bh
改ページ FF 0Ch
復帰 CR 0Dh
文字の横幅拡大指定 SO 0Eh
文字の横幅拡大解除 SI 0Fh
データ削除 CAN 18h
拡張制御命令(ESCシーケンス ESC 1Bh
拡張制御命令(FSシーケンス FS 1Ch
VFUのセット開始 GS 1Dh
VFUのセット終了 RS 1Eh
VFUの実行 US 1Fh


拡張制御命令

機能 書式
VFUの簡易セット ESC v 1Bh 76h
パイカモードの指定 ESC N 1Bh 4Eh
パイカモードの指定 ESC H 1Bh 48h
コンデンスモードの指定 ESC Q 1Bh 51h
エリートモードの指定 ESC E 1Bh 45h
プロポーショナルモードの指定 ESC P 1Bh 50h
漢字横印字モードの指定 ESC K 1Bh 4Bh
漢字縦印字モードの指定 ESC t 1Bh 74h
カタカナモードの指定 ESC $ 1Bh 24h
ひらがなモードの指定 ESC & 1Bh 26h
スーパースクリプト文字の指定 ESC s 1 1Bh 73h 31h
サブスクリプト文字の指定機能 ESC s 2 1Bh 73h 32h
スクリプト文字の解除 ESC s 0 1Bh 73h 30h
文字の登録(16×16ドット構成) ESC 1Bh 2Ah
文字の登録(24×24ドット構成) ESC 1Bh 2Bh
1バイトコード文字の登録
(プロポーショナルモード時)
ESC 1Bh 6Ch
1バイトコード文字の登録
(HDパイカ/エリート/コンデンスモード時)
ESC 1Bh 6Ch
登録文字の印字 ESC 1Bh 6Ch 2Bh
プリンタ内文字の印字 ESC 1Bh 6Ch 2Dh
登録文字の全消去 ESC 0 1Bh 6Ch 30h
文字の拡大指定 ESC e 1Bh 65h
文字の繰り返し印字 ESC R 1Bh 52h
強調印字の指定 ESC 1Bh 21h
強調印字の解除 ESC 1Bh 22h
ライン印字モードの指定 ESC X 1Bh 58h
ライン印字モードの解除 ESC Y 1Bh 59h
ラインの設定 ESC _ 1Bh 5Fh
ドットスペース量の指定 ESC 00h~08h 1Bh 00h~08h
8ビット・ドット列イメージの印字 ESC S 1Bh 53h
16ビット・ドット列イメージの印字 ESC I 1Bh 49h
24ビット・ドット列イメージの印字 ESC J 1Bh 4Ah
8ビット・ドット列イメージの繰り返し印字 ESC V 1Bh 56h
16ビット・ドット列イメージの繰り返し印字 ESC W 1Bh 57h
24ビット・ドット列イメージの繰り返し印字 ESC U 1Bh 55h
ドットアドレッシング ESC F 1Bh 46h
コピーモードの指定 ESC D 1Bh 44h
ネイティブモードの指定 ESC M 1Bh 4Dh
水平タブの設定 ESC 1Bh 28h
水平タブの部分解除 ESC 1Bh 29h
水平タブの全解除 ESC 2 1Bh 32h
左マージンの設定 ESC L 1Bh 4Ch
右マージンの設定 ESC 1Bh 2Fh
半角漢字の縦印字モードの指定 ESC h 1 1Bh 68h 31h
半角漢字の縦印字モードの解除 ESC h 0 1Bh 68h 30h
半角漢字の2文字構成縦印字モードの指定 ESC q 1Bh 71h
改行ピッチの設定(1/6インチ) ESC A 1Bh 41h
改行ピッチの設定(1/8インチ) ESC B 1Bh 42h
改行ピッチの設定(n/120インチ) ESC T 1Bh 54h
順方向改行モードの設定 ESC f 1Bh 66h
逆方向改行モードの設定 ESC r 1Bh 72h
カラー印字の指定 ESC C 1Bh 43h
改ページ ESC a 1Bh 61h
改ページ ESC b 1Bh 62h
プリンタのリセット処理 ESC c 1 1Bh 63h 31h
漢字の文字ピッチの指定(3/20インチ) FS A 1Ch 41h
漢字の文字ピッチの指定(1/5インチ) FS B 1Ch 42h
漢字の文字ピッチの指定(1/6インチ) FS C 1Ch 43h
漢字の文字ピッチの指定(2/15インチ) FS D 1Ch 44h
漢字の文字ピッチの指定(1/10インチ) FS F 1Ch 46h
漢字の文字ピッチの指定(1/6インチ) FS G 1Ch 47h
縦縮小文字の2文字縦構成の印字モードの指定 FS P 1Ch 50h
文字修飾の指定 FS c ,, 1Ch 63h 2Ch 2Ch
文字の拡大/縮小指定 FS m 1Ch 6Dh
漢字の文字ピッチの指定 FS p 1Ch 70h
文字ピッチの調整 FS w 1Ch 77h
アンダー/アッパーラインの太さの指定 FS 0 4 L 1Ch 30h 34h 4Ch
漢字文字サイズの指定 FS 0 4 S 1Ch 30h 34h 53h


専用命令

機能 書式
LIPSモードへの移行 ESC % @ 1Bh 25h 40h

PC-PR201/80Aの次の制御命令は無視されます。


機能 書式
ブザー BEL 07h
セレクト DC1 11h
倍角印字の指定(7ビットコード時) DC2 12h
デセレクト DC3 13h
倍角印字の解除(7ビットコード時) DC4 14h
CGグラフィックモードの指定(7ビットコード時) ESC # 1Bh 23h
SHSパイカモード ESC n 1 1Bh 6Eh 31h
NHSパイカモード ESC n 0 1Bh 6Eh 30h
ドラフト指定 ESC d 0 1Bh 64h 30h
ドラフト解除 ESC d 1 1Bh 64h 31h
片方向印字指定 ESC > 1Bh 3Eh
片方向印字解除 ESC 1Bh 5Dh
ANK/漢字フォントの切り替え ESC O 1Bh 4Fh
無視されるコード ESC k 1Bh 6Bh
ESC m 1Bh 6Dh
文字セットの切り替え FS 0 6 F 1 1Ch 30h 36h 46h 2Dh 30h
ホッパの切り替え FS f 1Ch 66h


基本制御命令

基本制御命令は、11種類あります。



水平タブ位置への移動

印字位置を同一行内で最も近い右側の水平タブ位置に移動します。


JIS HT

16進数 09h

現在印字位置より右側に水平タブが設定されていない場合や、次の水平タブ位置が右マージン位置を越えている場合、本制御命令は無視されます。

水平タブの設定 ESC


改行

復帰改行します。


JIS LF

16進数 0Ah

現在印字位置は、次行の左マージン位置になります。
下方への移動量は、現在の改行ピッチにしたがいます。
連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)で逆改行モードのときは、逆方向へ改行します。
メニューの印字動作グループの「印字指令」を「CRなど」に設定した場合は、復帰動作を行ったあとで改行します。「CRのみ」に設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

改行ピッチの設定(1/6インチ) ESC A
改行ピッチの設定(1/8インチ) ESC B
改行ピッチの設定(n/120インチ) ESC T
逆方向改行モードの設定 ESC r


垂直タブ位置への移動

印字位置を次の垂直タブのある行の左マージン位置に移動します。


JIS VT

16進数 0Bh

現在印字位置から下マージン位置またはTOF行(次ページの先頭行)までの間に垂直タブ位置が設定されていない場合は、本制御命令は無視されます。
メニューの印字動作グループの「印字指令」を「CRなど」に設定した場合は、復帰動作をともないます。「CRのみ」に設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

VFUのセット開始 GS


改ページ

印字位置を次ページの先頭行の左マージン位置に移動します。


JIS FF

16進数 0Ch

カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)では、用紙を排出してページフォーマットにしたがった先頭行に移動します。ただし、上余白が設定されている場合はその位置になります。
連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)では、現在のページ長にしたがった次のTOF行に移動します。移動した位置が物理的に用紙の下端を越えた場合は用紙を排出します。
メニューの印字動作グループの「印字指令」を「CRのみ」に設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

左マージンの設定 ESC L


復帰

行バッファのデータを印字し、印字位置を同一行の左マージン位置に移動します。


JIS CR

16進数 0Dh

メニューの印字動作グループの「CR機能」を「復帰/改行」に設定した場合は、印字位置を次行の左マージン位置に移動します。「復帰のみ」に設定した場合は、同一行の左マージン位置に移動します。
なお、左マージン位置の初期値は、第1文字目の印字位置です。

左マージンの設定 ESC L


文字の横幅拡大指定

文字およびイメージの横幅を2倍に拡大して印字します。


JIS SO

16進数 0Eh

 

本制御命令による文字の横幅拡大の指定は、次のいずれかが行われるまで有効です。
  • 文字の横幅拡大解除 SI を受け取る
  • 文字の拡大指定 ESC eで横幅拡大以外のサイズが指定される
文字の横幅拡大解除 SI
文字の拡大指定 ESC e


文字の横幅拡大解除

文字およびイメージの横幅を2倍に拡大する指定を解除します。


JIS SI

16進数 0Fh

文字の横幅拡大指定 SI


データの削除

行バッファに残っている1行分のデータを消去し、印字位置を左マージン位置に移動します。


JIS CAN

16進数 18h


VFUのセット開始

VFU(Vertical Format Unit)の設定を開始します。


JIS GS

16進数 1Dh

VFUは、TOF行から次のTOF行までの6lpi(1/6インチ改行)の行データで構成され、6つのチャネルを使ってページ長、垂直タブ、ボトム領域を設定して、用紙送りを制御する機能です。VFUを使うと、表などの作成を容易に行えます。
本命令によりVFUの設定が開始され、設定終了 RS コードまでのデータがVFUデータとなります。
ページ長、垂直タブ、ボトム領域の設定のしかたは次のとおりです。

  • ページ長
    ページ長(1ページの用紙の長さで「用紙長」ともいいます)は、1ページのTOF行(先頭行)から次のページのTOF行の前行までになります。したがって、VFUデータの第1行目および最終行+1行をTOF行に指定します。TOF行の指定はチャネル1のビットを『1』に、チャネル2~6を『0』に設定します。
  • 垂直タブ位置
    印字位置を垂直方向に移動するタブを設定します。垂直タブは2行目から最終行までの間に任意の行に対して設定できます。垂直タブは、設定を行う行のチャネル2~6を使って5つまで設定でき、実行時にチャネルを指定して目的にあったタブ位置に移動できます。
  • ボトム領域
    ページの最後の印字しない領域を設定します。
    この設定は最終行の位置で決まり、それ以降次のTOF行までの範囲がボトム領域になります。最終行は1ページに1行しか存在しません。ボトム位置はチャネル1と2のビットをともに『1』にして設定します。
VFUデータは2バイトで1行分になります。
2バイトのうち、第1バイトのビット1~6がそれぞれチャネル1~6に対応します。ビット7は、つねに『1』で、ビット8(最上位ビット)および第2バイトの各ビットは『0/1』のどちらでもかまいません。


VFU書式は、次のようになります。


ページ長が13行(6LPI)、垂直タブがチャネル2、3に2箇所、チャネル5に1箇所、ボトム領域が4行という設定を行うデータは次のようになります。


VFUのセット終了 RS
VFUの実行 US


VFUのセット終了

VFUの設定を終了します。


JIS RS

16進数 1Eh

以降のデータは印字データとなります。

VFUのセット開始 GS
VFUの実行 US


VFUの実行

VFUを実行します。


JIS US <チャネル番号/改行数(1バイト)>

16進数 1Fh<チャネル番号/改行数(1バイト)>

以降のデータは印字データとなります。

<チャネル番号/改行数(1バイト)>
VFUで設定したチャネルの垂直位置への移動、または任意に指定した改行数の改行を行います。以下のように値で設定内容が変わります。

<チャネル番号(1バイト)>の場合
垂直方向に移動するチャネル番号を指定します。

範囲: 01h~06h

現在行以降で指定したチャネルに『1』が設定されている行まで印字位置を垂直移動します。
指定されたチャネルに『1』が設定されていない場合は、TOF行まで用紙を送ります(改ページ)。また、ボトム領域は自動的に送られます。

<改行数(1バイト)>の場合
改行数を、実際に改行する行数+16を16進数で指定します。

範囲: 10h~58h(0~72行)

たとえば、5行改行する場合は15h(5+16)、10行では1Ah(10+16)を指定します。

メニューの印字動作グループの「印字指令」を「CRなど」に設定した場合は、復帰動作を行ったあとでVFUが実行されます。「CRのみ」に設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

VFUのセット開始 GS


拡張制御命令

PC-PR201/80Aの拡張制御命令には、ESC シーケンスと FS シーケンスがあります。



[ESC]シーケンス


ESC シーケンスの拡張制御命令は、54種類あります。



VFUの簡易セット

ページ長、ボトム領域(ミシン目スキップ行数)、垂直タブ位置(VFUのチャネル2)をパラメータによって設定します。


JIS ESC v <ページ長(2バイト)>,<ボトム領域(2バイト)>,<垂直タブ位置1(2バイト)>,…,<垂直タブ位置n
(2バイト)>.

16進数 1Bh 76h <ページ長(2バイト)> 2Ch <ボトム領域(2バイト)>2Ch <垂直タブ位置1(2バイト)> 2Ch…2Ch
<垂直タブ位置n(2バイト)> 2Eh

<ページ長(2バイト)>
1ページの行数を指定します。

単位: 6LPI(1インチあたり6行)
範囲: 00~99(10進数)

「00」を指定すると、VFUが初期化されます。この場合、ボトム位置以降のパラメータを指定しても印字データとなります。

<ボトム領域(2バイト)>
ページ下端で印字しない行数(ミシン目スキップ行数)を指定します。

単位: 6LPI(1インチあたり6行)
範囲: 00~99(10進数)

指定を省略すると、ボトム領域は初期化されます。

<垂直タブ位置1(2バイト)>…<垂直タブ位置n(2バイト)>
垂直タブを2行目から最終行までの任意の行に設定します。

単位: 6LPI(1インチあたり6行)
範囲: 02~99(10進数)

指定を省略すると、垂直タブ位置は初期化されます。

パラメータが正しくない場合、VFUは初期化されます。

VFUのセット開始 GS


パイカモードの指定

1バイトコード文字に対してパイカモードを設定します。


JIS ESC N

16進数 1Bh 4Eh

パイカモードでは、文字間隔が1インチあたり10文字(10cpi)印字されます。 本制御命令は、ほかの印字方式(コンデンス、エリート、プロポーショナル、漢字横印字/縦印字)が設定されるまで有効です。
パイカモードの設定は、本制御命令のほかに ESC Hでも可能です。


パイカモードの指定

1バイトコード文字に対してパイカモードを設定します。


JIS ESC H

16進数 1Bh 48h

パイカモードでは、文字間隔が1インチあたり10文字(10cpi)印字されます。 本制御命令は、ほかの印字方式(コンデンス、エリート、プロポーショナル、漢字横印字/縦印字)が設定されるまで有効です。
パイカモードの設定は、本制御命令のほかに ESC Nでも可能です。


コンデンスモードの指定

1バイトコード文字に対してコンデンスモードを設定します。


JIS ESC Q

16進数 1Bh 51h

コンデンスモードでは、文字間隔が1インチあたり17文字(17cpi)印字されます。 本制御命令は、ほかの印字方式(パイカ、エリート、プロポーショナル、漢字横印字/縦印字)が設定されるまで有効です。


エリートモードの指定

1バイトコード文字に対してエリートモードを設定します。


JIS ESC E

16進数 1Bh 45h

エリートモードでは、文字間隔が1インチあたり12文字(12cpi)印字されます。本制御命令は、ほかの印字方式(パイカ、コンデンス、プロポーショナル、漢字横印字/縦印字)が設定されるまで有効です。


プロポーショナルモードの指定

1バイトコード文字に対してプロポーショナルモードを設定します。


JIS ESC P

16進数 1Bh 50h

プロポーショナルモードでは、文字が文字パターンの幅に応じた間隔(1/26.7~10.7インチ)で印字されます。本制御命令は、ほかの印字方式(パイカ、コンデンス、エリート、漢字横印字/縦印字)が設定されるまで有効です。


漢字横印字モードの指定

2バイトコード文字(漢字)を横書きで印字します。


JIS ESC K

16進数 1Bh 4Bh

 

2バイト(漢字)コード表に定義されていないコードを受信すると、漢字文字幅分のスペースとして処理します。
本制御命令は、ほかの印字方式(パイカ、コンデンス、エリート、プロポーショナル、漢字縦印字)が設定されるまで有効です。


漢字縦印字モードの指定

2バイトコード文字(漢字)を縦書きで印字します。


JIS ESC t

16進数 1Bh 74h

 

2バイト(漢字)コード表に定義されていないコードを受信すると、漢字文字幅分のスペースとして処理します。
本制御命令は、ほかの印字方式(パイカ、コンデンス、エリート、プロポーショナル、漢字横印字)が設定されるまで有効です。


カタカナモードの指定

1バイトコード文字に対して、カタカナモードを設定します。


JIS ESC $

16進数 1Bh 24h

本制御命令は、ひらがなモードが設定されるまで有効です。


ひらがなモードの指定

1バイトコード文字に対して、ひらがなモードを設定します。


JIS ESC &

16進数 1Bh 26h

本制御命令は、カタカナモードが設定されるまで有効です。


スーパースクリプト文字の指定

1バイトコード文字に対して、スーパースクリプト(上付き)文字を設定します。


JIS ESC s 1

16進数 1Bh 73h 31h

スーパースクリプト文字は、1バイトコード文字の現在の縦方向の倍率を1/2に縮小し、現在の縦倍率の文字の上端に合わせて印字されます。
例えば、標準の文字に対してスーパースクリプト文字は次のように印字されます。


本制御命令は、サブスクリプト文字が設定されるか、またはスクリプト文字が解除されるまで有効です。

スーパースクリプト文字で印字できるのは、パイカ、コンデンス、エリート、プロポーショナル文字(1バイトコード文字)に限ります。

スクリプト文字の解除 ESC s 0
サブスクリプト文字の指定 ESC s 2


サブスクリプト文字の指定

1バイトコード文字に対して、サブスクリプト(下付き)文字を設定します。


JIS ESC s 2

16進数 1Bh 73h 32h

サブスクリプト文字は、1バイトコード文字の現在の縦方向の倍率を1/2に縮小し、現在の縦倍率の文字の下端に合わせて印字されます。
例えば、標準の文字に対してサブスクリプト文字は次のように印字されます。


本制御命令は、スーパースクリプト文字が設定されるか、またはスクリプト文字が解除されるまで有効です。

サブスクリプト文字で印字できるのは、パイカ、コンデンス、エリート、プロポーショナル文字(1バイトコード文字)に限ります。

スクリプト文字の解除 ESC s 0
スーパースクリプト文字の指定 ESC s 1


スクリプト文字の解除

1バイトコード文字に設定したスーパースクリプト(上付き)文字またはサブスクリプト(下付き)文字を解除します。


JIS ESC s 0

16進数 1Bh 73h 30h

スーパースクリプト文字の指定 ESC s 1
サブスクリプト文字の指定 ESC s 2


文字の登録(16×16ドット構成)

指定の文字コードに16×16ドット構成の文字を登録します。


JIS ESC *<登録文字コード(2バイト)> (登録文字パターンデータ(32バイト))EOT

16進数 1Bh 2Ah <登録文字コード(2バイト)> (登録文字パターンデータ(32バイト))04h

<登録文字コード(2バイト)>
文字パターンを登録する文字コードを指定します。

範囲: 76h 20h~76h 7Fh
77h 20h~77h 7Fh
78h 20h~78h 5Fh

(登録文字パターンデータ(32バイト))
文字パターンを16×2バイトの16進数で指定します。

登録文字パターンデータと印字結果は次のようになります。


登録文字の印字は、漢字モードと同じ方法で行われます。文字が登録されていないコードが送られた場合は、漢字の幅のスペースが印字されます。
なお、本エミュレーションモードでは、登録文字の各ドットは1/160インチのサイズで印字されます。


文字の登録(24×24ドット構成)

指定の文字コードに24×24ドット構成の文字を登録します。


JIS ESC + <登録文字コード(2バイト)> (登録文字パターンデータ(72バイト)) EOT

16進数 1Bh 2Bh <登録文字コード(2バイト)> (登録文字パターンデータ(72バイト))04h

<登録文字コード(2バイト)>
文字パターンを登録する文字コードを指定します。

範囲: 76h 20h~76h 7Fh
77h 20h~77h 7Fh
78h 20h~78h 5Fh

(登録文字パターンデータ(72バイト))
文字パターンを24×3バイトの16進数で指定します。

登録文字パターンデータと印字結果は次のようになります。


登録文字の印字は、漢字モードと同じ方法で行われます。文字が登録されていないコードが送られた場合は、漢字の幅のスペースが印字されます。
なお、本エミュレーションモードでは、登録文字の各ドットは1/160インチのサイズで印字されます。


1バイトコード文字の登録(プロポーショナルモード時)

プロポーショナルモードの1バイトコード文字を登録します。


JIS ESC [登録モード(1バイト)] <左側スペース量(1バイト)> <文字幅(2バイト)>
<右側スペース量(1バイト)> <登録コード(1バイト)> (登録パターンデータ)

16進数 1Bh 6Ch[登録モード(1バイト)] <左側スペース量(1バイト)> <文字幅(2バイト)>
<右側スペース量(1バイト)> <登録コード(1バイト)>(登録パターンデータ)

[登録モード(1バイト)]
カタカナまたはひらがなを指定します。

設定内容
5 プロポーショナルモード時のカタカナを登録します。
E プロポーショナルモード時のひらがなを登録します。

<左側スペース量(1バイト)>
文字の左側に付加するスペース量をドット数で指定します。

範囲: 0~9(10進数)

<文字幅(2バイト)>
登録する文字の幅をドット数で指定します。

範囲: 1~16(10進数)

<右側スペース量(1バイト)>
文字の右側に付加するスペース量をドット数で指定します。

範囲: 0~9(10進数)

ただし、<左側スペース量> + <文字幅> + <右側スペース量> ≦ 16

<登録文字コード(1バイト)>
文字パターンを登録する文字コードを指定します。

範囲: 21h~FFh

(登録文字パターンデータ)
文字パターンのデータ量は、<文字幅>×3バイトです。
ただし、最大有効データ量は48バイトです。データ量が48バイトを超えた場合、48バイト以降のデータは無視されます。

1バイトコード文字の登録(HDパイカ/エリート/コンデンスモード時) ESC


1バイトコード文字の登録(HDパイカ/エリート/コンデンスモード時)

HDパイカ/エリート/コンデンスモードの1バイトコード文字を登録します。


JIS ESC [登録モード(1バイト)]<登録コード(1バイト)> (登録パターンデータ)

16進数 1Bh 6Ch[登録モード(1バイト)] <登録コード(1バイト)> (登録パターンデータ)

[登録モード(1バイト)] <登録コード(1バイト)> (登録パターンデータ)
カタカナまたはひらがなのモードで、文字を登録するコードの範囲、および文字パターンデータの量は次のとおりです。

文字種 内容 登録コード パターンデータ量
カタカナ
1
HDパイカ
21h~FFh
54バイト
2
HDパイカ
54バイト
3
エリート
45バイト
4
コンデンス
42バイト
ひらがな
A
HDパイカ
54バイト
B
HDパイカ
54バイト
C
エリート
45バイト
D
コンデンス
42バイト

登録する1文字分の文字パターンデータは16進数で指定します。

HDパイカでは、54バイトのパターンデータを読み込みますが、最初の48バイトだけを有効データとして受け取り、残りの6バイトは無視します。
エリート/コンデンス文字の登録では、文字パターンデータはすべて有効です。HDパイカでの登録文字パターンデータと印字結果は次のようになります。


1バイトコード文字の登録(プロポーショナルモード時) ESC


登録文字の印字

登録文字のコードが送られた場合に、登録文字を印字します。


JIS ESC

16進数 1Bh 6Ch 2Bh

文字が登録されていない場合は、プリンタ内の文字を印字します。

プリンタ内文字の印字 ESC


プリンタ内文字の印字

文字コードに対応したプリンタ内の文字を印字します。


JIS ESC

16進数 1Bh 6Ch 2Dh

電源をオンにしたときは、登録文字の印字ではなく、プリンタ内の文字の印字が選択されています。

登録文字の印字 ESC


登録文字の全消去

登録した文字をすべて消去し、未登録の状態に戻します。


JIS ESC 0

16進数 1Bh 6Ch 30h


文字の拡大指定

1バイトコード文字および2バイトコード文字の縦横の倍率を指定して拡大印字します。


JIS ESC e <縦の倍率(1バイト)> <横の倍率(1バイト)>

16進数 1Bh 65h <縦の倍率(1バイト)> <横の倍率(1バイト)>

<縦の倍率(1バイト)> <横の倍率(1バイト)>
縦方向および横方向の倍率を指定します。

範囲: 1,2,3,4,6,8

たとえば、縦横の倍率を組み合わせると次のような拡大が行われます。

縦の値 横の値 倍率(縦×横) 印字例
1
1
1×1
1
2
1×2
2
1
2×1
2
2
2×2

縦方向を2倍に拡大した場合、文字のベースライン位置は1行分だけ下がり、文字の下端が揃って印字されます。


PC-PR201/80Aでは縦拡大印字時に次の問題が生じます。
  • n/120インチ改行幅の設定命令を使って、18/120インチより改行幅をせまく設定した場合、縦拡大文字が正常に印字されません。これに対し、本エミュレーションモードでは、設定された改行幅で縦拡大印字が正しく行われます。
  • 用紙の下端付近で縦拡大文字を印字するとき、残りの行数(最小改行単位)が拡大文字の高さに満たない場合、文字の上半分と下半分が分断されます。これに対し、本エミュレーションモードでは、文字のベースラインがボトム位置を越えると自動的に改ページし、残りの改行が行われて印字されます。ただし、この場合、印字データが有効印字領域の上端を越えている場合は印字しません。
  • 行バッファがいっぱいになったとき、この行に縦拡大文字があると自動的に1行改行されるため垂直位置がずれてしまいます。本エミュレーションモードでも同様の現象がおきますが、行バッファがいっぱいになるタイミングが異なるため印字結果も異なります。
印字領域と印字動作


文字の繰り返し印字

指定した文字を指定した回数だけ繰り返し印字(キャラクタリピート)します。


JIS ESC R <繰り返し回数(3バイト)> <文字コード(1/2バイト)>

16進数 1Bh 52h <繰り返し回数(3バイト)> <文字コード(1/2バイト)>

<繰り返し回数(3バイト)>
繰り返す回数を3桁の10進数で指定します。

範囲: 001~999

<文字コード(1/2バイト)>
繰り返す文字を16進数で指定します。
指定する文字が1バイトコード文字の場合は1バイトで指定し、2バイトコード文字の場合は2バイトで指定します。


強調印字の指定

強調印字モードを設定します。


JIS ESC

16進数 1Bh 21h

PC-PR201/80Aでは、文字を2度印字してドットを濃くしていますが、本エミュレーションモードでは、文字およびイメージのドットを水平方向に右にずらして重ね印字して強調させます。文字およびイメージのそれぞれのドットのずらし量は次のようになります。

展開時の解像度 文字 イメージ
8ポイント 10, 12ポイント Fmode 4, 7, 8 Fmode 1, 2, 3, 6
300dpi
1ドット
2ドット
1ドット
2ドット
600dpi
3ドット
4ドット
3ドット
4ドット

強調印字の解除 ESC


強調印字の解除

強調印字モードを解除します。


JIS ESC

16進数 1Bh 22h

以降、文字およびイメージの強調印字は解除され、標準印字になります。

強調印字の指定 ESC


ライン印字モードの指定

文字にアンダーラインまたはアッパーラインを付加して印字します。


JIS ESC X

16進数 1Bh 58h

ラインの設定 ESC _でアンダーラインまたはアッパーラインが設定されていない場合は、アンダーラインを引きます。
また、文字の拡大指定 ESC eで文字の縦方向を拡大しても、ラインの太さは変わりません。

ラインの設定 ESC _
ライン印字モードの解除 ESC Y


ライン印字モードの解除

アンダーラインまたはアッパーラインを印字するモードを解除します。


JIS ESC Y

16進数 1Bh 59h

ラインの設定 ESC _でアンダーラインまたはアッパーラインが設定されていない場合は、アンダーラインを引きます。
また、文字の拡大指定 ESC eで文字の縦方向を拡大しても、ラインの太さは変わりません。

ラインの設定 ESC _
ライン印字モードの指定 ESC X


ラインの設定

ライン印字モードで付加するラインをアンダーラインまたはアッパーラインから選択します。


JIS ESC _[ライン種別(1バイト)]

16進数 1Bh 5Fh[ライン種別(1バイト)]

[ライン種別(1バイト)]
アンダーラインまたはアッパーラインを指定します。

設定内容
1 アンダーライン
2 アッパーライン

ライン印字モードの指定 ESC X
ライン印字モードの解除 ESC Y


ドットスペース量の指定

指定したドットスペース量だけスペースを空けます。


JIS ESC <ドットスペース量(1バイト)>

16進数 1Bh <ドットスペース量(1バイト)>

<ドットスペース量(1バイト)>
スペースを空ける量をドット数で指定します。

範囲: 00h~08h(16進数)

本制御命令によるドットスペース量の指定は、プロポーショナルモードおよび漢字横/縦印字モードの場合に有効です。
文字の拡大指定 ESC eで文字の横方向を拡大した場合は、スペースも拡大されます。

文字の拡大指定 ESC e


8ビット・ドット列イメージの印字

1列のドットに対して、8ビット分のデータを与えてイメージデータを印字します。


JIS ESC S <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

16進数 1Bh 53h <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

<ドット列数(4バイト)>
ドット列数を4桁の10進数で指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ)
16進数でイメージデータを指定します。

イメージデータの印字結果は、PC-PR201/80Aではネイティブモードとコピーモードとで次のようになりますが、本エミュレーションモードではモードの指定に関係なくドットの合間を埋めて(ベタ黒)印字します。



16ビット・ドット列イメージの印字

1列のドットに対して、16ビット分のデータを与えてイメージデータを印字します。


JIS ESC I <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

16進数 1Bh 49h <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

<ドット列数(4バイト)>
ドット列数を4桁の10進数で指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ)
16進数でイメージデータを指定します。

イメージデータの印字結果は次のようになります。



24ビット・ドット列イメージの印字

1列のドットに対して、24ビット分のデータを与えてイメージデータを印字します。


JIS ESC J <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

16進数 1Bh 4Ah <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

<ドット列数(4バイト)>
ドット列数を4桁の10進数で指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ)
16進数でイメージデータを指定します。

イメージデータの印字結果は次のようになります。



8ビット・ドット列イメージの繰り返し印字

指定した8ビットのイメージデータを、指定した回数だけ繰り返して印字します。


JIS ESC V <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(1バイト))

16進数 1Bh 56h <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(1バイト))

<繰り返し回数(4バイト)>
イメージデータを繰り返して印字する回数を指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ(1バイト))
16進数でイメージデータ1ドット列(8ビット)を指定します。

イメージデータの印字結果は次のようになります。



16ビット・ドット列イメージの繰り返し印字

指定した16ビットのイメージデータを、指定した回数だけ繰り返して印字します。


JIS ESC W <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(2バイト))

16進数 1Bh 57h <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(2バイト))

<繰り返し回数(4バイト)>
イメージデータを繰り返して印字する回数を指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ(2バイト))
16進数でイメージデータ1ドット列(16ビット)を指定します。

イメージデータの印字結果は次のようになります。



24ビット・ドット列イメージの繰り返し印字

指定した24ビットのイメージデータを、指定した回数だけ繰り返して印字します。


JIS ESC U <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(3バイト))

16進数 1Bh 55h <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(3バイト))

<繰り返し回数(4バイト)>
イメージデータを繰り返して印字する回数を指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ(3バイト))
16進数でイメージデータ1ドット列(24ビット)を指定します。

イメージデータの印字結果は次のようになります。



ドットアドレッシング

印字位置を現在設定されている左マージン位置から、指定したドット位置(アドレス)まで横方向へ移動します。


JIS ESC F <ドットアドレス(4バイト)>

16進数 1Bh 46h <ドットアドレス(4バイト)>

<ドットアドレス(4バイト)>
移動する位置を指定します。

範囲: 0000~9999(10進数)

指定範囲の上限はページフォーマットおよび標準/ワイド領域モードによって変化する右マージンまでのドット数となります。
ただし、右マージン位置を超えたり、現在印字位置の左側を指定することはできません。

ドットアドレスの基準となる位置は、左マージン位置です。
1ドットの単位は、現在の印字方式によって次のようになります。

印字方式 設定内容
通常(パイカ/プロポーショナルモード、漢字横/縦印字モード) 160dpi
エリートモード 180dpi
コンデンスモード 240dpi

文字の拡大指定 ESC eによって横拡大を指定しても、ドットアドレスは拡大されません。


コピーモードの指定

ドット列イメージの印字において、各ビットを2度ずつ印字する印字方式を指定します。


JIS ESC D

16進数 1Bh 44h

8ビット・ドット列イメージを印字した場合のPC-PR201/80Aでの印字結果は次のようになります。ただし、本エミュレーションモードでは、ドットの合間を埋めて印字します。


本制御命令により、改行ピッチは次のように自動的に変換されます。

4/120インチの場合: 4/160インチ改行
8/120インチの場合: 8/160インチ改行
16/120インチの場合: 16/160インチ改行


ネイティブモードの指定

ドット列イメージの印字において、各ビットを1度ずつ印字する印字方式を指定します。


JIS ESC M

16進数 1Bh 4Dh

8ビット・ドット列イメージを印字した場合のPC-PR201/80Aでの印字結果は次のようになります。ただし、本エミュレーションモードでは、ドットの合間を埋めて印字します。



水平タブの設定

水平タブ位置を設定します。


JIS ESC ( <タブ位置1(3バイト)>,<タブ位置2(3バイト)>,…,<タブ位置n(3バイト)>.

16進数 1Bh 28h <タブ位置1(3バイト)> 2Ch <タブ位置2(3バイト)> 2Ch … 2Ch <タブ位置n(3バイト)> 2Eh

<タブ位置1(3バイト)>
設定する水平タブ位置を3桁の10進数で指定します。
設定の基準は左マージン位置です。したがって、『001』(本製品は『1』)の指定は左マージン位置への設定になります。
設定できるタブ数は最大36箇所で、昇順(右方向)で設定します。
現在設定されている印字文字数を超えた位置を水平タブ位置に設定することはできません。
タブ位置を左マージン位置より左、または右マージン位置より右に設定することはできますが、その位置に移動することはできません。

現在設定されている印字方式の文字間隔で、水平タブ位置は設定されます。
本制御命令を受信すると、以前に設定した水平タブ位置はすべて解除されます。

指定を間違えた場合、設定した水平タブ位置はすべて解除されます。
また、文字の拡大指定 ESC eによって横方向を拡大しても、設定位置は拡大されません。

水平タブの部分解除 ESC
水平タブの全解除 ESC 2


水平タブの部分解除

特定の水平タブ位置を解除します。


JIS ESC ) <タブ位置1(3バイト)>,<タブ位置2(3バイト)>,…,<タブ位置n(3バイト)>.

16進数 1Bh 29h <タブ位置1(3バイト)> 2Ch <タブ位置2(3バイト)> 2Ch … 2Ch <タブ位置n(3バイト)> 2Eh

<タブ位置1(3バイト)>
解除する水平タブ位置を3桁の10進数で指定します。

本制御命令で指定したタブ位置以外の水平タブは有効です。

水平タブの設定 ESC
水平タブの全解除 ESC 2


水平タブの全解除

設定したすべての水平タブ位置を解除します。


JIS ESC 2

16進数 1Bh 32h

水平タブの設定 ESC
水平タブの部分解除 ESC


左マージンの設定

左マージン幅を設定します。


JIS ESC L <左マージン幅(3バイト)>

16進数 1Bh 4Ch <左マージン幅(3バイト)>

<左マージン幅(3バイト)>
左マージン幅を3桁の10進数で指定します。
右マージンと同じ位置または右マージン位置を越える値は設定できません。


左マージンの設定は、現在設定されている印字方式の文字間隔で行われます。ただし、プロポーショナルモードのときはパイカモードの文字間隔になります。設定した左マージンは、次に設定しなおすまで有効です。
本制御命令を受信したとき、行バッファが空いていれば、直ちに左マージン幅が設定されます。

左マージンは、文字の拡大指定 ESC eによって横拡大が指定されていても拡大されません。
指定を間違えた場合、その設定は無視されます。

右マージンの設定 ESC


右マージンの設定

右マージン幅を設定します。


JIS ESC / <右マージン幅(3バイト)>

16進数 1Bh 2Fh <右マージン幅(3バイト)>

<右マージン幅(3バイト)>
右マージン幅を3桁の10進数で指定します。
左マージンと同じ位置または左マージン位置より左側の値を設定した場合は、左マージン幅が「000」になります。


右マージンの設定は、現在設定されている印字方式の文字間隔で行われます。ただし、プロポーショナルモードのときはパイカモードの文字間隔になります。設定した右マージンは、次に設定しなおすまで有効です。
本制御命令は即時有効となり、直ちに右マージン幅が設定されます。
右マージンは、文字の拡大指定 ESC eによって横拡大が指定されていても拡大されません。

左マージンの設定 ESC L


半角漢字の縦印字モードの指定

半角漢字を縦書きで印字します。


JIS ESC h 1

16進数 1Bh 68h 31h

漢字縦印字モード時に本制御命令を受信すると、半角漢字を行の中央に縦書きで印字します。
半角漢字は、全角文字(標準文字)の1/2の横幅になります。


本制御命令は、半角漢字の縦印字が解除されるまで有効です。

半角漢字が混在している印字データを縦印字すると、半角文字の高さが全角文字(標準文字)の高さと同一であるため、横印字に比べて行が長くなります。

半角漢字の縦印字モードの解除 ESC h 0


半角漢字の縦印字モードの解除

半角漢字の縦書き印字を解除します。


JIS ESC h 0

16進数 1Bh 68h 30h

本制御命令以降は、半角漢字は横書きで印字されます。

半角漢字の縦印字モードの指定 ESC h 1


半角漢字の2文字構成縦印字モードの指定

半角漢字を2文字1組として縦書きで印字します。


JIS ESC q

16進数 1Bh 71h

漢字縦印字モード時に本制御命令を受信すると、半角漢字2文字を1組として縦書きで印字します。
半角文字は、全角文字(標準文字)の1/2の横幅になります。
2文字構成の印字では、最初の半角文字を下側に、2番目の半角文字を上側に印字します。


本制御命令は、半角漢字を2文字構成で印字した後、または印字データが半角1文字の場合に解除されます。

半角漢字の縦印字モードの指定 ESC h 1


改行ピッチの設定(1/6インチ)

改行幅を1/6インチに設定します。


JIS ESC A

16進数 1Bh 41h

本制御命令は、ほかの改行ピッチを設定するまで有効です。

改行ピッチの設定(1/8インチ) ESC B
改行ピッチの設定(n/120インチ) ESC T


改行ピッチの設定(1/8インチ)

改行幅を1/8インチに設定します。


JIS ESC B

16進数 1Bh 42h

本制御命令は、ほかの改行ピッチを設定するまで有効です。

改行ピッチの設定(1/6インチ) ESC A
改行ピッチの設定(n/120インチ) ESC T


改行ピッチの設定(n/120インチ)

改行幅をn/120インチ単位で設定します。


JIS ESC T <改行ピッチ(2バイト)>

16進数 1Bh 54h <改行ピッチ(2バイト)>

<改行ピッチ(2バイト)>
改行ピッチを指定します。

範囲: 00~99(10進数)

ただし、コピーモードでは「04」、「08」、「16」を指定するとn/160インチ単位になります。
改行ピッチが「00」の場合は改行しません。

本制御命令は、ほかの改行ピッチを設定するまで有効です。

改行ピッチの設定(1/6インチ) ESC A
改行ピッチの設定(1/8インチ) ESC B


順方向改行モードの設定

改行方向を順方向(下方向)に設定します。


JIS ESC f

16進数 1Bh 66h

本制御命令は、逆方向改行モードを設定するまで有効です。

逆方向改行モードの設定 ESC r


逆方向改行モードの設定

改行方向を逆方向(上方向)に設定します。


JIS ESC r

16進数 1Bh 72h

本制御命令は、順方向改行モードを設定するまで有効です。
カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)では、本制御命令は無視されます。 本エミュレーションモードでは、ページの上端およびTOF行を超えての逆方向改行はできません。ページ上端を超える場合と、TOF行を超える場合の動作は次のようになります。

  • ページの上端を超える場合
    逆方向改行モード時、図のように現在印字位置がA点にあるとき、垂直タブの実行 VT を行っても前ページのB点には戻れず、B’点に移動します。
    また、C点で改ページ FF を実行すると、現在印字位置は次ページのTOF行に移動します。したがって、逆方向の改ページ FF 指定は、順方向と同じ動作になります。

  • TOF行を超える場合
    逆方向改行モード時、図のように現在印字位置がA点にあるとき、垂直タブの実行 VT を行ってもTOF行を超えたB点には戻れず、B’点に移動します。また、現在印字位置がC点にあり、改行ピッチがqのときに改行を実行すると、D点ではなくD’点(TOF行)に移動します。

順方向改行モードの設定 ESC f


カラー印字の指定

印字するカラーを指定します。


JIS ESC C[カラー(1バイト)]

16進数 1Bh 43h[カラー(1バイト)]

[カラー(1バイト)]
カラーを指定します。

範囲: 0~7(10進数)

本エミュレーションモードではカラーを指定してもすべて黒印字になります。


改ページ

改ページを行います。


JIS ESC a

16進数 1Bh 61h

本制御命令は、PC-PR201/80Aではカットシートフィーダの全排紙後吸入命令です。 本エミュレーションモードでは、カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のとき、FF コードと同じ改ページ動作を行い、連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)のときは無視されます。
メニューの印字動作グループの「印字指令」で「CRなど」を設定した場合は、復帰動作を行ったあとで改ページします。「CRのみ」を設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

改ページ FF


改ページ

改ページを行います。


JIS ESC b

16進数 1Bh 62h

本制御命令は、PC-PR201/80Aではカットシートフィーダの全排紙命令です。本エミュレーションモードでは、カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のとき、FF コードと同じ改ページ動作を行い、連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)のときは無視されます。
メニューの印字動作グループの「印字指令」で「CRなど」を設定した場合は、復帰動作を行ったあとで改ページします。「CRのみ」を設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

改ページ FF


プリンタのリセット処理

プリンタを初期状態にします。


JIS ESC c 1

16進数 1Bh 63h 31h

PC-PR201/80Aの制御命令で設定されたすべての印字パラメータを初期化します。同時にタッチパネルで設定したメニュー項目の一部を初期化します。

初期状態


[FS]シーケンス


FS シーケンスの拡張制御命令は、13種類あります。



漢字の文字ピッチの指定(3/20インチ)

漢字の文字ピッチを3/20インチ(10.5ポイントモード)に設定します。


JIS FS A

16進数 1Ch 41h

本モードでは、解像度が160dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


漢字の文字ピッチの指定(1/5インチ)

漢字の文字ピッチを1/5インチ(10.5ポイントモード)に設定します。


JIS FS B

16進数 1Ch 42h

本モードでは、解像度が160dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


漢字の文字ピッチの指定(1/6インチ)

漢字の文字ピッチを1/6インチ(9.5ポイント相当モード)に設定します。


JIS FS C

16進数 1Ch 43h

本モードでは、解像度が180dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


漢字の文字ピッチの指定(2/15インチ)

漢字の文字ピッチを2/15インチ(9.5ポイント相当モード)に設定します。


JIS FS D

16進数 1Ch 44h

本モードでは、解像度が180dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


漢字の文字ピッチの指定(1/10インチ)

漢字の文字ピッチを1/10インチ(7ポイント相当モード)に設定します。


JIS FS F

16進数 1Ch 46h

本モードでは、解像度が240dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


漢字の文字ピッチの指定(1/6インチ)

漢字の文字ピッチを1/6インチ(12ポイント相当モード)に設定します。


JIS FS G

16進数 1Ch 47h

本モードでは、解像度が180dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


縦縮小文字の2文字縦構成の印字モードの指定

縦縮小印字時に2文字を上下に組み合わせて印字します。


JIS FS P

16進数 1Ch 50h

文字の縦縮小印字(縦幅が1/2)が指定されている場合、本制御命令を受信すると、次に続く2文字の1文字目を下段、2文字目を上段に配置して1文字の幅に印字します。


本制御命令は、縮小文字を2文字構成で印字した後、自動的に解除されます。


文字修飾の指定

文字修飾の設定または解除を指定します。


JIS FS c , ,[修飾モード1(任意バイト)],…,[修飾モードn(任意バイト)].

16進数 1Ch 63h 2Ch 2Ch[修飾モード1(任意バイト)]2Ch … 2Ch[修飾モード n(任意バイト)]2Eh

[修飾モード1(任意バイト)]
文字の修飾モードを指定します。

設定内容
0 修飾の解除
1 ボールド修飾
2 イタリック修飾
3 アウトライン修飾
4 シャドウ修飾
5 立体修飾

複数の修飾を行うことが可能ですが、アウトラインと立体、およびシャドウと立体を同時に指定すると、後から指定した修飾のみ有効になります。


文字の拡大/縮小指定

文字の拡大または縮小を指定します。


JIS FS m[縦倍率の分子(任意バイト)]/[縦倍率の分母(任意バイト)],[横倍率の分子(任意バイト)]/
[横倍率の分母(任意バイト)],[文字の位置(任意バイト)].

16進数 1Ch 6Dh[縦倍率の分子(任意バイト)]2Fh[縦倍率の分母(任意バイト)]
2Ch[横倍率の分子(任意バイト)]2Fh[横倍率の分母(任意バイト)]2Ch[文字の位置(任意バイト)]2Eh

[縦倍率の分子(任意バイト)]/[縦倍率の分母(任意バイト)]
[横倍率の分子(任意バイト)]/[横倍率の分母(任意バイト)]
文字の縦方向および横方向の倍率を指定します。

倍率の分子の値 倍率の分母の値 設定内容
1 1 1倍
2 1 2倍
3 1 3倍
4 1 4倍
6 1 6倍
8 1 8倍
1 2 1/2倍

倍率のパラメータを省略すると、「1」になります。

[文字の位置(任意バイト)]
縦縮小文字を指定した場合に、文字を印字する位置を指定します。

設定内容
L 下付き指定
M 中付き指定
H 上付き指定

縦縮小文字を指定した場合、本パラメータを省略すると下付き指定になります。

本制御命令で縦拡大と横縮小または縦縮小と横拡大を同時に指定すると無効になります。


漢字の文字ピッチの指定

漢字の文字ピッチおよび解像度を指定します。


JIS FS p[有効/無効(任意バイト)],[文字ピッチの分子(任意バイト)]/[文字ピッチの分母(任意バイト)].

16進数 1Ch 70h[有効/無効(任意バイト)]2Ch[文字ピッチの分子(任意バイト)]2Fh[文字ピッチの分母(任意バイト)]2Eh

[有効/無効(任意バイト)]
文字ピッチの指定を有効にするか無効にするかを選択します。

設定内容
2 有効
2以外 無効

[文字ピッチの分子(任意バイト)]/[文字ピッチの分母(任意バイト)]
文字のピッチおよび解像度を指定します。

文字ピッチの分子の値 文字ピッチの分母の値 設定内容
1 5 1/5インチ 160dpi
1 6 1/6インチ 180dpi
3 20 3/20インチ 160dpi
2 15 2/15インチ 160dpi
1 10 1/10インチ 160dpi

本制御命令は漢字縦/横印字モード時に有効になります。


文字ピッチの調整

文字の印字間隔を調整します。


JIS FS w <文字間左スペース量(任意バイト)>,<文字間右スペース量(任意バイト)>.

16進数 1Ch 77h <文字間左スペース量(任意バイト)> 2Ch <文字間右スペース量(任意バイト)> 2Eh

<文字間左スペース量(任意バイト)> <文字間右スペース量(任意バイト)>
文字の左右のスペース量をドット単位で指定します。

単位: 現在の解像度
0~31

ただし、0≦左スペース量+右スペース量≦31以外のときは、左右のスペース量は0になります。また、パラメータ省略時も0になります。

左右スペース量の関係は、次のようになります。



アンダー/アッパーラインの太さの指定

アンダーラインまたはアッパーラインの線の太さを指定します。


JIS FS 0 4 L <太さ(3バイト)>

16進数 1Ch 30h 34h 4Ch <太さ(3バイト)>

<太さ(3バイト)>
アンダー/アッパーラインの太さを2種類から選択します。
それぞれのページフォーマットでの線のドット数(ドット/300dpi)は次のようになります。

設定内容
Fmode 1 Fmode 2 Fmode 3 Fmode 4 Fmode 6 Fmode 7 Fmode 8
S12
細線
2
2
2
1
2
1
1
S14
太線
3
3
3
2
3
2
2

ライン印字モードの指定 ESC X
ライン印字モードの解除 ESC Y
ラインの設定 ESC _


漢字文字サイズの指定

漢字縦/横印字モード時の解像度を指定します。


JIS FS 0 4 S <解像度(3バイト)>

16進数 1Ch 30h 34h 53h <解像度(3バイト)>

<解像度(3バイト)>
解像度を指定します。

設定内容
120 180dpi(12 ポイントモード)
105 160dpi(10.5ポイントモード)
108 160dpi(10.5ポイントモード)
095 180dpi( 9.5ポイントモード)
096 180dpi( 9.5ポイントモード)
070 240dpi( 7 ポイントモード)
072 240dpi( 7 ポイントモード)

本エミュレーションモードでは、漢字サイズは変更せずに、解像度のみを切り換えます。
本制御命令は漢字縦/横印字モード時に有効になります。

漢字の文字ピッチの指定


専用命令

N201エミュレーションモードには、専用の制御命令が用意されています。



LIPSモードの制御命令

LIPSモードに関する制御命令は、1種類あります。



LIPSモードへの移行

本制御命令を受信した後、N201エミュレーションモードからLIPSモードに移行します。


JIS ESC % @

16進数 1Bh 25h 40h

本制御命令を使用する場合は、動作モードメニューで動作モードをN201エミュレーションモードに設定する必要があります。


付録

N201エミュレーションモードの注意事項、初期の設定状態などを掲載します。

必要に応じてご覧ください。



N201モードの注意と制限

N201エミュレーションモードでは、エミュレートするPC-PR201/80Aと違いがあります。ご使用にあたり、それぞれの注意と制限事項をよくお読みください。



解像度の違いについて

  • ドット列イメージの印字

イメージデータの印字は、本製品とPC-PR201/80Aとの解像度の違いによって、データを拡大して印字します。これによって、PC-PR201/80Aの解像度160dpiの1ドットが本製品の解像度600dpiの3ドットや4ドットに拡大されるため、印字結果が若干異なることがあります。
特に、水平方向と垂直方向の縮小率が異なるページフォーマットでは、横長のイメージになります。

  • 垂直方向の移動とイメージデータ

PC-PR201/80Aでは、イメージの展開の縦方向の解像度が160dpi(1インチあたり160ドット)であるのに対して、改行ピッチは1/120インチ単位になります。このため、ページフォーマットによっては拡大率の関係から1ドット幅のずれが生じることがあります。

  • 文字の印字

文字はフォントデザインの違いにより、印字結果がPC-PR201/80Aとは異なります。

  • 右マージン

本エミュレーションモードでは、印字データが1ドット未満でも右マージン位置を越えた場合、次の行に印字します。



文字セット・フォントパターンについて

  • 漢字サイズ

標準サイズ以外の漢字を指定した場合、TOF行での印字結果は保証されません。また、現在印字位置は、現在の文字ピッチを基準として移動するため、標準サイズより大きい文字を指定すると文字が重なる場合があります。なお、アンダーラインは、移動量に対して引かれるため、文字幅より短くなる場合があります。

  • 1バイトコード登録文字

1バイトコードの登録文字は、PC-PR201/80Aで印字したときよりも文字が小さくなります。したがって、文字セルいっぱいにパターンを登録して印字しても、となりどうしの文字が離れる場合があります。

  • 2バイトコードの未定義領域

2バイトコード(漢字コード)の中で、PC-PR201/80Aでは未定義の領域に本製品専用の文字パターンが割り当てられている部分があります。このため、この部分のコードを印字させると、PC-PR201/80Aではスペースになりますが、本エミュレーションモードでは特定の文字パターンが印字されます。



そのほかの制限

  • 領域モード

領域モードが無効なページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のときでも領域モードの設定を変更できます。この場合、ページフォーマットがFmode 3, 4, 6に切り替わったときに設定が有効になります。ただし、どのページフォーマットのときでも、領域モードの設定を変更した時点で印字パラメータのリセット処理が行われます。

  • 用紙位置

用紙位置の設定が無効なページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)のときでも用紙位置(中央/左端)の設定を変更できます。この場合、ページフォーマットがFmode 1, 2, 7,8に切り替わったときに設定が有効になります。ただし、どのページフォーマットのときでも、用紙位置の設定を変更した時点で印字パラメータのリセット処理が行われます。

  • 用紙の向き

A4サイズおよびB5サイズの用紙は、共通のメニューで設定した用紙の向きによって用紙の送り方向が決まりますが、2ページ印刷は用紙の送り方向は次のようになります。

  • 2ページ印刷ではA4、B5サイズのデータがA3、B4サイズに印刷されるため、つねに横方向送りでページが作成されます。
  • メモリオーバー

文字の登録の登録を行っているときにメモリが不足すると、『23 ダウンロードフル』と表示されます。
この場合、エラースキップの操作を行うと、登録を終了し、以降の登録終了までのデータを読み飛ばします。
登録中の文字データは削除されます。

  • 白紙ページの排紙

本エミュレーションモードでは、ページ内に次の印字データがないと排紙を行いません。

  • スペース以外の文字および登録文字
  • イメージデータ
  • アンダーライン

ただし、次の場合は白紙を排紙します。

  • 「用紙位置」、「用紙位置微調整」、「上余白」の設定によって、上記を含む印字データが印字範囲を越えた場合
  • 共通プリント環境の「縦補正」・「横補正」の設定によって、上記を含む印字データが印字範囲を越えた場合


PC-PR201シリーズのDIPスイッチの機能について

PC-PR201シリーズのDIPスイッチで設定できる機能の中で、本エミュレーションモードがサポートしていない機能や設定の意味が異なる機能があります。
本エミュレーションモードでは、PC-PR201HのそれぞれのDIPスイッチの機能を次のように取り扱います。


機能名称 PC-PR201シリーズの場合 N201モードの場合
各国文字の切り換え 各国文字をDIPスイッチによって設定できます。 メニューの「国別文字」で設定できます。
用紙長の切り替え 用紙長の初期値をDIPスイッチによって11インチまたは12インチに設定できます。 初期値は11インチです。
DC1 DC3 コードの処理 オフライン状態で DC1DC3 コードを受信します。 オフライン状態で DC1DC3 コードを受信しても無視します。
自動復改の切り換え バッファ・フル時の対処をDIPスイッチによって復帰のみ、または復帰改行に設定できます。 メニューの「バッファフル」で設定できます。
印字指令の切り換え 印字指令の制御コードをDIPスイッチによって設定できます。 メニューの「印字指令」で設定できます。
CR 機能の切り換え CR コードを受信したときの処理をDIPスイッチによって設定できます。 メニューの「CR機能」で設定できます。
数字「0」の字体の切り換え DIPスイッチによってゼロの書体を「0」または「」に設定できます。 メニューの「ゼロ書体」で設定できます。
ドット対応グラフィックドット数の切り換え DIPスイッチによってネイティブモードまたはコピーモードを選択できます。 メニューの「グラフィック」で設定できます。
逆方向改行時の用紙なし検出の切り換え DIPスイッチによって有効/無効の切り換えを選択できます。 本製品では、ページを超える逆改行はできません。
印字方式の切り換え 電源オンのときの印字方式をDIPスイッチによってHSパイカまたはHDパイカに設定できます。 HS/HDパイカの区別はありません。本製品は印字速度が速いためドラフトモードは必要ありません。
7/8ビットデータの切り換え DIPスイッチによって7ビットコードと8ビットコードの切り換えを選択します。 8ビットコード固定です。
136桁/80桁の切り換え 8インチ×11インチの連続用紙を使用するための機能です。 ページフォーマットFmode 3のワイド領域モードを使用してA4サイズに印字すれば、80文字目に右マージンを設定しているので80文字での自動折り返しが可能です(標準領域モードの右マージンは80文字目ではありません)。
印字方向の切り換え DIPスイッチによって片方向または両方向に設定できます。 本製品では、印字方向という概念がありません。
NHS/SHSパイカの切り換え 電源オンのときの印字方式をDIPスイッチによってNHSパイカまたはSHSパイカに設定できます。 NHS/SHSパイカの区別はありません。
メモリスイッチ初期化の切り換え 電源投入時にメモリスイッチの設定内容を初期化するかどうかを設定できます。 リセット処理の操作があるので不要です。
ドット印字モードの印字方向の切り換え DIPスイッチによって片方向または両方向に設定できます。 本製品では、印字方向という概念がありません。
ドラフトモードの初期設定 ドットを間引くことにより高速印字を行うモードを設定できます。 ドットを間引いても印字速度に影響しないので必要ありません。
* NHS(Normal High Speed)パイカは11ドット幅の文字で150文字/秒で印字されます。
SHS(Super High Speed)パイカは9ドット幅の文字で200文字/秒で印字されます。


初期状態

N201エミュレーションモードには、本製品では6種類のリセット処理があります。
リセット処理が行われると、印字環境などの各種の設定は、メニューの設定に初期化されます。

  • 電源オン

本製品の電源をオンにしたときに行われるリセット処理です。
すべての印字パラメータおよび登録データ(登録文字)が初期化されます。

  • ハードリセット処理(プリンタ初期化)

タッチパネルのキー操作でハードリセット処理(プリンタ初期化)を行います。
このリセット処理では、電源オンのときと同等の処理が行われます。
すべての印字パラメータおよび登録データ(登録文字)が初期化されます。

  • ソフトリセット処理(プリント中止)

タッチパネルのキー操作でソフトリセット処理(プリント中止)を行います。
すべての印字パラメータが初期化されます。登録データ(登録文字)は、メニューの
「登録レベル」が「一時」に設定されている場合のみ初期化されます。

  • ジョブ終了時のソフトリセット処理

一連の印刷処理(ジョブ)が終了した時点でリセット処理が行われます。
次のようなとき、ジョブが終了したとみなされます。

  • 排紙操作を行ったとき
  • ジョブタイムアウトになったとき*
  • LIPSモードに切り換わる制御命令を受信したとき

現在作成中のページを排紙し、一部の印字パラメータが初期化されます。登録データ(登録文字)は、メニューの「登録レベル」が「一時」に設定されている場合のみ初期化されます。


* 「タイムアウト」の設定で自動ジョブ終了時間を設定している場合、ジョブ終了命令を受信しなくても一定時間が過ぎるとジョブが終了します。

  • PC-PR201/80Aのリセット命令によるソフトリセット処理

PC-PR201/80Aの制御命令「プリンタのリセット処理 ESC c 1」を受信し、リセット処理が行われます。
一部の印字パラメータが初期化されます。

  • 専用命令によるパラメータリセット処理

専用命令を実行すると、リセット処理が行われます。
一部の印字パラメータが初期化されます。

  • リセット処理とメニューの設定値
設定項目 電源オン
プリンタ初期化 プリント中止
ジョブ終了 PC-PR201
制御命令
専用命令
ページ
レイアウト
ページフォーマット メニューの設定値*1 保持 保持
用紙位置
上余白
用紙位置微調整
領域
右マージン既定値
用紙サイズ
2ページ印刷設定
フォント 漢字書体 メニューの設定値*1
フォントID
漢字サイズ 保持
ゼロ書体 メニューの設定値*1
国別文字
漢字グラフィックセット
印字機能 イメージの補正
外字サイズ
グラフィック
印字動作 CR 機能
印字指令
バッファフル
VFC 単票用紙長機能
用紙長機能
用紙長設定
ミシン目スキップ
その他 登録レベル 保持
*1 アプリケーションソフトウェアなどで変更されている設定項目がすべてメニューの設定値に戻ることを示します。

  • リセット処理とPC-PR201/80Aの設定値
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
プリント中止
ジョブ終了 PC-PR201
制御命令
専用命令
PC‐PR201/
80A
ページ長 設定・用紙などに依存*1 設定・用紙などに依存
ボトム領域 メニューの設定値*2
垂直タブ位置 チャネル2:6行ごとにセット
チャネル3~6:クリア
左マージン位置 1
右マージン位置 ページフォーマット、印字領域モード、用紙サイズに依存
水平タブ位置 なし
改行ピッチ メニューの設定値
キャラクタモード カタカナモード
ANK/漢字種別 ANK 保持/ANK *3 ANK 保持
印字方式(ANK) パイカモード
印字方式(漢字) 横書き
改行方向 順方向
文字拡大モード 解除
強調文字モード 解除
アンダーラインモード 解除
半角漢字縦印字モード 解除
半角漢字の2文字構成縦印字モード 解除
漢字文字ピッチ 3/20インチ
スクリプト文字モード 解除
登録文字の印字モード 内字
文字の拡大指定文字 解除
漢字文字サイズ 10.5ポイント
2文字構成縦印字モード 解除
横罫線モード 解除
横罫線の高さ 24ピン
縦罫線の高さ 24ピン
文字修飾 解除
縦縮小文字の印字位置 下付き
固定ドットスペース 左:0, 右:0
フォーマッティングモード 解除
ラインの太さ 2ドット
*1 詳細は「ページ長の初期状態」を参照。
*2 ページ長≦ボトム領域の場合は、ミシン目スキップは0とみなされます。
*3 メニューの「登録レベル」が「永久」なら保持し、「一時」ならANKになります。(→「その他のグループ」)

  • リセット処理と受信データ・登録データ
設定項目 電源オン プリンタ
初期化
プリント中止 ジョブ終了 PC-PR201
制御命令
専用命令
受信・登録データ 文字の登録
(2バイトコード)
クリア クリア/保持*1 保持
文字の登録
(1バイトコード)
クリア クリア/保持*1 保持
ページバッファ クリア 印字*2 印字*3
行メモリ内の未印字データ クリア クリア*4
現在の印字位置 最左端相当位置
*1 メニューの「登録レベル」が「永久」なら保持し、「一時」ならクリアされます。(→「その他のグループ」)
*2 ジョブ終了までのデータを実行し、ページバッファを印字して排紙します。
*3 本製品専用の制御命令によるリセットを受信した時点で、直前の印字開始命令までのデータを印字し、排紙します。
*4 専用命令のときだけ、印字されます。

  • N201エミュレーションモードのメニューの初期状態
グループ 設定項目 エ場出荷時の設定状態
ページ
レイアウト
ページフォーマット 実寸縦
用紙位置 中央
上余白 0
用紙位置微調整 0
領域 標準
右マージン既定値 136桁
用紙サイズ A4
2ページ印刷設定 しない
フォント 漢字書体 明朝
フォントID 2
漢字サイズ システム
ゼロ書体 斜線無しゼロ
国別文字 日本
漢字グラフィックセット JIS78
印字機能 イメージの補正 しない
外字サイズ 10.8ポイント
グラフィック ネイティブ
印字動作 CR 機能 復帰のみ
印字指令 CR のみ
バッファフル 復帰/改行
VFC 単票用紙長機能 無効
用紙長機能 無効
用紙長設定 66行
ミシン目スキップ 0行
その他 登録レベル 一時

リセット処理が行われたときのページ長の初期値は、ページフォーマット、領域モード、初期状態で有効になるページ長の設定(用紙長機能)によって次のようになります。


ページ
フォーマット
領域 用紙長機能 ページ長
Fmode 1
Fmode 2
無効 66行(6lpi)
有効 メニューの「用紙長設定」の設定値
Fmode 3 標準 無効 66行(6lpi)
Fmode 4 有効 メニューの「用紙長設定」の設定値
ワイド 無効 用紙サイズに依存
Fmode 6 有効 メニューの「用紙長設定」の設定値
Fmode 7
Fmode 8
無効 66行(6lpi)
有効 メニューの「用紙長設定」の設定値

  • 右マージンの初期状態

リセット処理が行われたときの右マージン位置の初期値は、ページフォーマット、用紙位置、領域モード、および右マージン位置の設定(右マージン既定値)によって次のようになります。


ページ
フォーマット
用紙位置 領域 右マージン規定値 右マージン位置
Fmode 1
Fmode 2
中央 136桁目(パイカモード)
左端 136桁 136桁目(パイカモード)
用紙右端 用紙サイズに依存
Fmode 3
Fmode 4
Fmode 6
標準 136桁目(パイカモード)
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 7
Fmode 8
中央 136桁目(パイカモード)
左端 用紙サイズに依存


コード表


1バイトコード表

本エミュレーションモードは、8ビットの文字コードにのみ対応しています。

  • カタカナモード

  • ひらがなモード



2バイトコード表

  • 半角文字コード表

  • 漢字コード表(JIS第一水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 準拠)