本体の設定 (バーコードプリント) |
バーコードの種類、印字方法、印字サンプルなどについて説明しています。 |
ご注意 |
本製品は、以下のトランスレータでのみバーコード印刷にご使用になれます。
印刷されたバーコードは、紙の質やトナーの濃度等の原因ですべての読み取り機では読み取れない場合がありますので、あらかじめご了承ください。 動作確認をした機種
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(1) | バーコードの印字可能領域は、本製品の仕様上、用紙の端から上下左右5 mmを除く領域です。 詳細は「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をご覧ください。 |
(2) | 印字するバーコードのサイズによっては、フォントの仕様上、印字可能領域を外れて印字されない場合もあります。 |
(3) | 反射率の低い用紙(再生紙等)では、読み取り機での精度が悪化します。 そのような場合は、ドット幅を太くするか、反射率の高い用紙をご使用になることをおすすめします。 |
(4) | 本製品のトナーの濃度によって、印刷されたバーコードの読み取り機で精度の変化が生じる場合があります。通常の場合、工場出荷時の設定で支障はありませんが、読み取り機の精度が悪く、(3)の調整を行った後でも、改善されない場合は、濃度調整を行うことで、読み取り機の精度が向上することがあります。 |
文字セットの種類 |
本製品の文字セットで印字できるバーコードは、以下の4書体となります。
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文字セットの選択 |
文字セットを選択するには、文字セット名称で選択してください。 詳細は、付録の文字セット名称一覧をご覧ください。 |
☞ | 初めて出力ソフトウェアを開発される場合には、プログラマーズマニュアルが必要です。次の3種類が用意されています。
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※ | LIPS IVのプログラマーズマニュアルは、キヤノンホームページからダウンロードすることができます。 |
1 LIPSモード(スケーラブルフォント)での印刷方法 |
1 | 文字セット名称選択命令にて、印字するバーコードの文字セットを選択して本製品に送ってください。 |
2 | バーコードデータを本製品に送ることによってバーコードの印刷ができます。 |
2 各エミュレーションモード(ドットフォント)での印刷方法 |
1 | 文字セット名称選択命令Iのコマンドを本製品に送ることによって印刷します。 | |
(例) | ESC/Pエミュレーションモード時、文字セット名称"C3060.BAR"でバーコードデータ*12345*を印刷する場合 ESC I [SP] _ _ f C3060. BAR, 100, 000, 000, *12345* |
注意: | LIPSモードは、LIPSⅢまたはLIPSⅣでご使用になれます。LIPSの詳細は、以下の2種類のプログラマーズマニュアルをご参照ください。
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※ | LIPS IVのプログラマーズマニュアルは、キヤノンホームページからダウンロードすることができます。 |
CODE39の印刷サンプル例 |
![]() |
LIPSモードで、「*1234567890*」のCODE39のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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![]() |
LIPSモードで、「*1234567890*」のCODE39のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。 |
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![]() |
ESC/Pのエミュレーションモードで、3ドットモジュール、高さ100ドットの「*1234567890*」のCODE39のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。 |
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NW-7の印刷サンプル例 |
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LIPSモードで、「A1234567890A」のNW-7のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。 (メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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LIPSモードで、「A1234567890A」のNW-7のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。 |
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![]() |
ESC/Pのエミュレーションモードで、3ドットモジュール、高さ100ドットの「A1234567890A」のNW-7のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。 |
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JAN、EAN、UPCの印刷方法 |
JAN、EAN、UPCのバーコードを印字するためには、JAN、EAN、UPCそれぞれの仕様にあった文字セットを選択してバーコードを印刷します。 本製品では、JAN、EAN、UPC用のバーコードの文字セットが内蔵されていますので、バーコードの仕様にあわせた文字セットを選択することで、確実にバーコードが印刷できます。(文字セットの切り換えによる印字) さらに、印刷するバーコードの文字コードを本製品用の文字コードに置き換えることによって1つの文字セットだけで印刷することもできます。(文字コードの置き換えによる印字) 文字コードの置き換えによる印字の方が文字セットの切り換えによる印字よりも制御コマンドを少なくして印字できます。 特にエミュレーションモードで印字する場合には、制御の方法がより簡単に行うことができます。 なお、LIPSモードとエミュレーションモードでは、同じバーコードを印刷する場合でも、印刷するための制御方法が異なりますのでご注意ください。 |
1 文字セットの切り換えによる印刷方法 |
JAN、EAN、UPCコードのデータキャラクタは0~9までですが、それぞれのデータパターンA~D(メインプログラムは「1-2 各エミュレーションモードでの印刷」を参照)にしたがって、文字セットを切り換える必要があります。これは、データパターンが異なる場合、同じコードでもバーコードのデザインが違うためです。たとえばJAN8桁は、1桁目(パターンA)の位置での"0"と5桁目(パターンC)の位置での"0"とでは、バーコードデザインが異なります。 |
1-1 LIPSモードでの印刷方法 |
以下の手順で本製品に送ることによって印刷できます。 |
1 | 印字開始位置CAPの設定(行桁モードにて、CAPの移動を行います。または、サイズ単位モード設定、サイズ単位の選択、垂直水平絶対位置移動命令等のサイズ単位モードにてCAPの移動を行います。) |
2 | ガードバー用の文字セット(BARjan-D.BAR)を文字セット名称選択命令にて選択します。 |
3 | "L"の文字を送ります。 |
4 | 左側のデータキャラクタパターン用の文字セット(BARjan-A.BARまたはBARjan-B.BAR)を文字セット名称選択命令にて選択します。 |
5 | 左側のデータキャラクタを送ります。 |
6 | 4、5の組み合わせで左側のデータキャラクタパターンを印刷します。 |
7 | ガードバー用の文字セットを文字セット名称選択命令にて選択します。 |
8 | "M"の文字を送ります。 |
9 | 右側のデータキャラクタパターンの文字セットを文字セット名称選択命令にて選択します。 |
10 | 右側のデータキャラクタを送ります。 |
11 | ガードバー用の文字セットを文字セット名称選択命令にて選択します。 |
12 | "R"の文字を送ります。(UPC短縮バージョンの場合、"E"を送ります。) |
1-2 各エミュレーションモードでの印刷 |
次の手順で、本製品にコマンドを送ることによって印刷できます。 |
補足: | 2のコマンド体系にて、LIPSの命令を本製品に送ります。 LIPSの命令は、1-1 LIPSモードでの印刷方法をご参照ください。 |
1 | LIPSモードのユーザーページ登録開始命令 | |
2 | イメージデータ転送命令+LIPS命令 | |
3 | LIPSモードのユーザーページ登録終了命令 | |
4 | ユーザーページ、オーバーレイ印字開始命令 |
4のコマンドの後、印字データを本製品に送ることによってバーコードが印刷されます。 |
注意: | エミュレーションモードで印刷する場合には必ずバーコードのフォント、OCR-Bフォントを印刷するページの先頭で行ってください。(ページの途中で印刷することはできません。)また、1ページに複数個のバーコードを印刷する場合には②のイメージデータ転送命令+LIPS命令で印刷する位置にCAPを移動してバーコードの印刷を行ってください。
イメージデータの転送命令のパラメータのバイト数は必ずLIPS命令のコマンドのバイト数を指定してください。 バイト数の指定が誤っている場合には、正常にバーコードが印刷できなくなります。 エミュレーションモードのコマンド(LIPSモードのユーザーページ登録開始、終了命令、イメージデータの転送命令、ユーザーページオーバーレイ印字開始等)の詳細は各エミュレーションモードのカテゴリをご参照ください。 LIPSの詳細は、以下の2種類のプログラマーズマニュアルをご参照ください。
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※ | LIPS IVのプログラマーズマニュアルは、キヤノンホームページからダウンロードすることができます。 |
JAN、EAN、UPC印刷の文字セットの切り換えは、以下の組み合わせになります。 |
JAN、EAN、UPC標準バージョン(13桁)の場合 |
先頭1桁 | 文字セットの切り換えパターン | |
0 | DAAAAAADCCCCCCD | |
1 | DAABABBDCCCCCCD | UPCコード |
2 | DAABBABDCCCCCCD | |
3 | DAABBBADCCCCCCD | |
4 | DABAABBDCCCCCCD | JANコード |
5 | DABBAABDCCCCCCD | |
6 | DABBBAADCCCCCCD | |
7 | DABABABDCCCCCCD | |
8 | DABABBADCCCCCCD | |
9 | DABBABADCCCCCCD |
JJAN、EAN短縮バージョン(8桁)の場合 |
文字セットの切り換えパターン | DAAAADCCCCD |
UPC短縮バージョンの場合 |
文字セットの切り換えパターン | 末尾1桁(チェックデジット) | |
DBBBAAAD | 0 | |
DBBABAAD | 1 | |
DBBAABAD | 2 | |
DBBAAABD | 3 | |
DBABBAAD | 4 | |
DBAABBAD | 5 | |
DBAAABBD | 6 | |
DBABABAD | 7 | |
DBABAABD | 8 | |
DBAABABD | 9 |
補足: | A=J_ _ _ _A.BAR または B=J_ _ _ _B.BAR または C=J_ _ _ _C.BAR または D=J_ _ _ _D.BAR または |
BARjan-A.BAR BARjan-B.BAR BARjan-C.BAR BARjan-D.BAR の文字セットの略称です。 |
JAN、EAN、UPCの末尾がチェックデジットになっておりますが、チェックデジットが正しくないデータの場合、バーコードが読み取れないことがあります。 正当なデータにするためにチェックデジットを付加する時は、ユーザーアプリケーションで行ってください。 チェックデジットの算出方法は、付録のJANコードチェックデジット計算方法をご参照ください。 |
2 文字コードの切り換えによる印刷方法 |
JAN、EAN、UPCコードはデータパターンによって、同一コードでもバーコードのデザインが違うことは前項で説明しましたが、本製品では、異なるデータパターンのデザインを、別のコードとして1つの文字セット(J_ _ _ _A.BARまたはBARjan-A.BAR)に格納しています。たとえば、データパターンCでのコード"0"のデザインはコード"P"として格納しています。 |
2-1 LIPSモードでの印刷方法 |
以下の手順で本製品に送ることによって印刷できます。 |
1 | 文字セット(BARjan-A.BAR)を文字セット名称選択命令にて選択します。 |
2 | JAN、EAN、UPC等印刷するバーコードに合わせて文字コードを指定します。文字コードの置換方法は、2-3 文字コードの置換以降をご参照ください。 |
2-2 各種エミュレーションモードでの印刷方法 |
1 | 文字セット名称選択命令Iのコマンドをプリンタに送ることによって印刷します。 |
(例)ESC/Pエミュレーションモード時、文字セット名称"J3060A.BAR"でバーコードデータ912345678904を印刷する場合 ESCI[SP] _ _ f J3060A.BAR,100,000,000,L9A23DEMVWXYPTN |
注意: | 文字セット名称選択命令Iの各パラメータは、以下のように設定してください。 | |
文字セット名称: | J_ _ _ _A.BARの文字セット | |
横拡大率: | 1/2~2倍 | |
縦拡大率: | 1/2~2倍 | |
文字ピッチ: | 文字セット固有の文字ピッチ | |
ただし、縦横の拡大率を1/2、2倍の組み合わせでの指定時はそれぞれ等倍になりますので、ご注意ください。 |
文字コードのバイト数: | バーコードの文字コードのバイト数 | |
文字コード: | バーコードの文字コード | |
バーコードの文字コードは、JAN、EAN、UPC等によって文字コードを置換して指定する必要があります。 文字コードの置換方法は、「2-3 文字コードの置換」以降をご参照ください。 文字セット名称選択命令Iは、各エミュレーションモードのカテゴリをご参照ください。 |
2-3 文字コードの置換 |
1 | JAN、EAN、UPC標準バージョンの場合 |
コード番号1桁目によって以下の文字コード置換パターンに従って文字コードを指定します。 |
先頭1桁 | 文字コードの置換パターン | ||
0 | DL AAAAAA DM CCCCCCDR | UPC コード | |
1 | DL AABABB DM CCCCCCDR | ||
2 | DL AABBAB DM CCCCCCDR | ||
3 | DL AABBBA DM CCCCCCDR | ||
4 | DL ABAABB DM CCCCCCDR | JAN コード | |
5 | DL ABBAAB DM CCCCCCDR | ||
6 | DL ABBBAA DM CCCCCCDR | ||
7 | DL ABABAB DM CCCCCCDR | ||
8 | DL ABABBA DM CCCCCCDR | ||
9 | DL ABBABA DM CCCCCCDR |
解説: | コード番号の1桁目によって2桁目から13桁目を上記の置換パターンで各桁のバーコードを指定します。 | |||
DL=L(文字コード4C(h))レフトガードバー | ||||
DM=M(文字コード4D(h))センターガードバー | ||||
DR=N(文字コード4E(h))ライトガードバー | ||||
A = データキャラクタ | 0~9 | (文字コード30(h)~39(h))をそのまま指定します。 | ||
B = データキャラクタ | 0~9 | (文字コード30(h)~39(h))を@~I(文字コード40(h)~49(h))に置換して指定します。 | ||
C = データキャラクタ | 0~9 | 0~9(文字コード30(h)~39(h))をP~Y(文字コード50(h)~59(h))に置換して指定します。 | ||
なお、A、B、Cパターンの置換は、表1-1の置換表をご参照ください。 |
2 | JAN、EAN短縮バージョンの場合 |
以下の文字コード置換パターンに従って文字コードを指定します。 |
文字コードの置換パターン | ||
DL AAAADMCCCCDR |
解説: | DL=L(文字コード4C(h))レフトガードバー | ||
DM=M(文字コード4D(h))センターガードバー | |||
DR=N(文字コード4E(h))ライトガードバー | |||
A = データキャラクタ | 0~9 | (文字コード30(h)~39(h))をそのまま指定します。 | |
C = データキャラクタ | 0~9 | (文字コード30(h)~39(h))をP~Y(文字コード50(h)~59(h))に置換して指定します。 | |
なお、A、Cパターンの置換は、表1-1の置換表をご参照ください。 |
3 | UPC短縮バージョンの場合 |
コード番号の末尾の番号によって、以下の文字コードの置換パターンに従って文字コードを指定します。 |
文字コードの置換パターン | 末尾(CD) | ||
DL BBBAAA DE | 0 | ||
DL BBABAA DE | 1 | ||
DL BBAABA DE | 2 | ||
DL BBAAAB DE | 3 | ||
DL BABBAA DE | 4 | ||
DL BAABBA DE | 5 | ||
DL BAAABB DE | 6 | ||
DL BABABA DE | 7 | ||
DL BABAAB DE | 8 | ||
DL BAABAB DE | 9 | CD = チェックデジット |
解説: |
文字コードの末尾はチェックデジット(以下CD)となっています。 CDによって上記の文字コードの置換パターンに従って各桁の文字コードを指定します。UPC短縮のCDの計算方法は、付録UPC短縮のチェックデジット計算方法をご参照ください。また、コード番号2桁目から、7桁目の6桁をバーコードとして印字、先頭1桁目と末尾のCDは、バーコードとして印字しません。 |
||
DL=L(文字コード4C(h)) | |||
DE=0(文字コード4F(h)) | |||
A = 文字コード | 0~9 | (文字コード30(h)~39(h))をそのまま指定します。 | |
B = 文字コード | 0~9 | (文字コード30(h)~39(h))を@~I(文字コード40(h)~49(h))に置換して指定します。 | |
なお、A、Bパターンの置換は、表1-1の置換表をご参照ください。 |
表1-1 A、B、Cパターンの置換表 |
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0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | ||
A | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | ||
B | @ | A | B | C | D | E | F | G | H | I | ||
C | P | Q | R | S | T | U | V | W | X | Y |
なお、ライトガードバーは、文字セット切り換えの印刷の場合と指定する文字コードが異なりますのでご注意ください。 |
例1) |
JANコード(13桁)"912345678904"を印字する場合 →指定するコードは以下のようになります。 ![]() |
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例2) | JANコード(8桁)"91234567"を印字する場合 →指定するコードは以下のようになります。 ![]() |
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例3) | UPCコード(短縮)"01234505"を印字する場合 →指定するコードは以下のようになります。 ![]() |
JAN、EAN、UPCの印刷サンプル例 |
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![]() |
LIPSモードで、文字セットの切り換えによる方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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![]() |
LIPSモードで、文字セットの切り換えによる方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。 |
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![]() |
ESC/Pのエミュレーションモードで、3ドットモジュール、高さ100ドットの文字コードの切り換えによる方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。 |
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![]() |
LIPSモードで、文字コードの置換による方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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![]() |
LIPSモードで、文字コードの置換による方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。 |
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![]() |
ESC/Pのエミュレーションモードで、3ドットモジュール、高さ100ドットの文字コードの置換による方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。 |
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EAN-128の印刷方法 |
本製品では、EAN-128および標準料金代理収納用EAN-128のバーコードの文字セットが内蔵されています。 |
(1) | EAN-128 |
EAN-128は、Code128バーコードを使用し、複数の管理情報を「アプリケーション識別子(AI)」によって区別できるようにしたバーコード体系です。 以下のように、アプリケーション識別子とデータの組み合わせから成り立ちます。
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注意: | 本製品に内蔵されているEAN-128は、48ポイントのサイズでの出力に適しています。48ポイント以外のサイズで出力したバーコードの読み取りは保証しません。 |
EAN-128のバーコードキャラクタは、黒バー3本と白バー3本で構成されています。 例)データキャラクタ"5"の場合 ただし、ストップキャラクタのみ、黒バー4本と白バー3本で構成されています。 本書では、これらのキャラクタを上位キャラクタと下位キャラクタに分けて表現しています。 たとえば、「0123」というバーコードを印刷したいときは、次のようになります。キャラクタマップおよびバーコードキャラクタ構成については、付録「フォント仕様一覧」をご参照ください。
したがって、「0123」は「'K'X5T3O」とマッピングされ以下のように印字されます。
したがって、「0123」は「4K:N」とマッピングされ以下のように印字されます。 |
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「00」は、ダンボールやパレットなど輸送単位に対して梱包シリアル番号を意味付ける識別子です。 データは18桁で以下のような構成になります。 |
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|||||||||||||||||||||||||
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|||||||||||||||||||||||||
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(2) | 標準料金代理収納用EAN-128 |
標準料金代理収納用EAN-128は、バーコードとしてEAN-128を用い、「標準料金代理収納ガイドライン」でコード体系を規定したバーコードです。 以下のように決められたデータの並び順でバーコードを作成します。 |
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||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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注意: | 本製品に内蔵されているEAN-128は、48ポイントのサイズでの出力に適しています。48ポイント以外のサイズで出力したバーコードの読み取りは保証しません。 バーコードを印刷するサイズは、幅:60 mm以内、高さ:10 mm以上が原則です。 |
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標準料金代理収納用EAN-128のバーコードキャラクタは、黒バー3本と白バー3本で構成されています。 例)データキャラクタ"5"の場合 ただし、ストップキャラクタのみ、黒バー4本と白バー3本で構成されています。 本書では、これらのキャラクタを上位キャラクタと下位キャラクタに分けて表現しています。 たとえば、「0123」というバーコードを印刷したいときは、次のようになります。 キャラクタマップおよびバーコードキャラクタ構成については、付録「フォント仕様一覧」をご参照ください。 補足:標準料金代理収納用EAN-128は、コードセット"C"を使用します。 したがって、「0123」は「4K:N」とマッピングされ以下のように印字されます。
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LIPSモード(スケーラブルフォント)での印刷方法 |
1 | 文字セット名称選択命令にて、印字するバーコードの文字セットを選択してプリンタに送ってください。 EAN-128:CI_CODE128.BAR 標準料金代理収納用EAN-128:CI_EAN128S.BAR |
2 | バーコードデータをプリンタに送ることによってバーコードの印刷ができます。 |
エミュレーションモード(ドットフォント)での印刷方法 |
1 | 文字セット名称選択命令I のコマンドをプリンタに送ることによって印刷します。 EAN-128:CI_CODE12848.BAR 標準料金代理収納用EAN-128:CI_EAN128S48.BAR |
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(例) | I5577エミュレーションモード時、文字セット名称"CI_CODE12848.BAR"でバーコードデータ/^AN0Y&]BJ:N#L0Y0Yquot;^)L?J4X{を印刷する場合 ESC ̃[SOH][NUL][SP][SP] ? _f CI_CODE12848.BAR,100,000,000,/^AN0Y&]BJ:N#L0Y0Yquot;^)L?J4X{ |
注意: | LIPSモードは、LIPSⅢまたはLIPSⅣでご使用になれます。LIPSの詳細は、以下の2種類のプログラマーズマニュアルをご参照ください。
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※ | LIPS IVのプログラマーズマニュアルは、キヤノンホームページからダウンロードすることができます。 |
EAN-128の印刷サンプル例 |
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LIPSモードでスケーラブルフォントを使用し、EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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LIPSモードでドットフォントを使用し、EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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I5577モードでドットフォントを使用し、EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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![]() |
LIPSモードでスケーラブルフォントを使用し、標準料金代理収納用EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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![]() |
LIPSモードでドットフォントを使用し、標準料金代理収納用EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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![]() |
I5577モードでドットフォントを使用し、標準料金代理収納用EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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カスタマバーコードの印刷方法 |
1 | 文字セット名称選択命令にて、印字するバーコードの文字セットを選択して本製品に送ってください。 |
2 | バーコードデータを本製品に送ることによってバーコードの印刷ができます。 |
注意: | LIPSモードは、LIPSⅢまたはLIPSⅣでご使用になれます。 LIPSの詳細は、以下の2種類のプログラマーズマニュアルをご参照ください。
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※ | LIPS IVのプログラマーズマニュアルは、キヤノンホームページからダウンロードすることができます。 |
カスタマバーコードの印刷サンプル例 |
![]() |
「26300233-30-8-403」のカスタマバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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![]() |
「26300233-30-8-403」のカスタマバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照) |
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共通仕様 |
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1 文字セット仕様(ドットフォント) |
JAN、EAN、UPC用の文字セットは以下の構成になっています。 |
(1) | 左側のデータキャラクタの奇数パリティ用のフォント、および文字コード置き換えで使用する全フォントが割り当てられている文字セット | |
(=JX1 X2 X3 X4 A.BAR) | ||
(2) | 左側のデータキャラクタの偶数パリティ用のフォントが割り当てられている文字セット | |
(=JX1 X2 X3 X4 B.BAR) | ||
(3) | 右側のデータキャラクタ用のフォントが割り当てられている文字セット | |
(=JX1 X2 X3 X4 C.BAR) | ||
(4) | レフトガードバー、センターガードバー、ライトガードバー用のフォントが割り当てられている文字セット | |
(=JX1 X2 X3 X4 D.BAR) |
JAN、EAN、UPCコードを印刷する際には、上記4つの文字セットまたは、(1)の文字セットが必要になります。 |
JX1 X2 X3 X4 A.BARの文字セット | ![]() |
数字の0~9 |
英数の@~I、P~Y、L~O | ||
JX1 X2 X3 X4 B.BARの文字セット | ![]() |
数字の0~9 |
JX1 X2 X3 X4 C.BARの文字セット | ||
JX1 X2 X3 X4 D.BARの文字セット | ![]() |
英大のL、M、R、E |
X1 | ドットモジュール名 | ||
2:3ドットモジュール | |||
3:4ドットモジュール | |||
5:6ドットモジュール | |||
X2 X3 X4 | バーコードの高さ | ||
060:高さ | 75ドット(300 dpi) | ||
080:高さ | 100ドット(300 dpi) | ||
100:高さ | 125ドット(300 dpi) |
(例) | 文字セット名称 J2060C.BARの場合 モジュールの幅=3ドット、バーコードの高さ=75ドット 右側にデータキャラクタの文字セット |
2 文字セット仕様(スケーラブルフォント) |
JAN、EAN、UPC用の文字セットは以下の構成になっています。 文字の大きさは24ポイント指定時(300 dpi) |
キャラクタ: レフトガード/ライトガード: 中央ガード: |
21×100ドット 9×100ドット 15×100ドット |
|||
※UPC-E用のライトガードは18×100ドット |
4 バーコードの寸法 |
バーコードの寸法の算出方法は以下の通りです。 |
JAN、EAN、UPC標準バージョンの時 JAN、EAN短縮バージョンの時 UPC短縮バージョンの時 |
L=95X L=67X L=51X (X=ドットモジュール幅) |
(例) | 3ドットモジュール 標準バージョンの時 L=95×3=285 dot(=285×0.0846=24.11 mm) |
1 文字セット仕様(ドットフォント) |
CODE39用の文字セットは、以下の構成になっています。 |
CN1 N2 N3 N4.BARの文字セット | ||||
N1 | ドットモジュール名 | |||
2:3ドットモジュール | ||||
3:4ドットモジュール | ||||
5:6ドットモジュール | ||||
N2 N3 N4 | バーコードの高さ | |||
060:高さ | 75ドット(300 dpi) | |||
080:高さ | 100ドット(300 dpi) | |||
100:高さ | 125ドット(300 dpi) |
(例) | C2060.BARの場合 CODE39細バーが3ドット、バーコードの高さが75ドットのバーコード用の文字セット |
バーコードのシンボル(取り扱う文字) | |
スタート、ストップコード | * |
データキャラクタ | 数字(0~9)、英大(A~Z) 記号(-、・、スペース、$、/、+、%) |
構成 |
バーコードの寸法 | |
(1) | キャラクタ間ギャップ キャラクタ間ギャップは、細バーの太さと同様になっています。 各キャラクタにはギャップを含んだ文字ピッチが与えられます。 |
(2) | 細バーと太バーの比 細バーと太バーの構成比は以下のようになっています。 |
(3) | シンボル長(バーコードの長さ) |
細バー | 太バー | RACIO | ||
3 | 7 | 2.3 | ||
4 | 10 | 2.5 | ||
6 | 15 | 2.5 |
RACIO=細バーと太バーの比 |
シンボル長(L)は次の計算式で求められます。 ただし、クワイエットゾーンは含みません。 |
||
L=(C+2)(6X+3+NX)+I(C+1) X=細バーの幅 C=スタート、ストップビットを含まない全キャラクタの総数 N=細バーと太バーの比(例: 3:7:2.3) I=キャラクタ間ギャップ(例: 細バーが3ドットの時、3) |
1 NW-7文字セット仕様(ドットフォント) |
NW-7用の文字セット仕様は以下の構成になっています。 |
NC1 C2 C3 C4.BARの文字セット | ||||
C1 | ドットモジュール名 | |||
2:2ドットモジュール | ||||
3:4ドットモジュール | ||||
5:6ドットモジュール | ||||
C2 C3 C4 | バーコードの高さ | |||
060:高さ | 75ドット(300 dpi) | |||
080:高さ | 100ドット(300 dpi) | |||
100:高さ | 125ドット(300 dpi) |
(例) | N2060.BARの場合 NW-7細バーが2ドット、バーコードの高さが75ドットのバーコード用の文字セット |
バーコードのシンボル(取り扱う文字) | |
スタート、ストップコード | A~D、a~e、n、t、* |
データキャラクタ | 数字(0~9) 記号(-、$、:、/、.、+) |
通常スタート、ストップコードはA~Dまたはa~dが使用され、同じキャラクタが使われます。 |
バーコードの寸法 | |
(1) | キャラクタ間ギャップ キャラクタ間ギャップは、太バーの太さと同様になっています。 各キャラクタにはギャップを含んだ文字ピッチが与えられます。 |
(2) | 細バーと太バーの比 細バーと太バーの構成比は以下のようになっています。 |
(3) | シンボル長(バーコードの長さ) |
細バー | 太バー | RACIO | ||
2 | 6 | 3.0 | ||
4 | 10 | 3.5 | ||
6 | 17 | 3.8 |
RACIO=細バーと太バーの比 |
シンボル長(L)は次の計算式で求められます。 | |||
L={(2N+5)(C+2)+(N-1)(W+2)}X+I(C+1) X=細バーの幅 C=スタート、ストップビットを含まない全キャラクタの総数 W=幅広キャラクタコードの総数(:、/、.、+) N=細バーと太バーの比(例:2:6=3.0) I=キャラクタ間ギャップ(例:細バーが3ドットの時、3) |
|||
(例) | 細バー2ドット、データキャラクタ1+213の時 L={(2×3.0+5)(5+2)+(3.0-1)(2+2)}2+2(5+1)=182 dot(=15.4 mm) |
2 文字セット仕様(スケーラブルフォント) |
NW-7用の文字セットは以下の構成になっています。 |
文字の大きさは24ポイント指定時(300 dpi) | ||
WIDE: NARROW: |
32×100ドット 28×100ドット |
1 EAN-128 |
EAN-128用の文字セットは、以下の構成になっています。 バーコードのシンボル(取り扱う文字) |
1 EAN-128 |
EAN-128用の文字セットは、以下の構成になっています。 文字の大きさ(高さ)は48ポイント指定時(600 dpi) |
注意 | 本製品に内蔵されているEAN-128は、48ポイントのサイズでの出力に適しています。48ポイント以外のサイズで出力したバーコードの読み取りは保証しません。 |
2 標準料金代理収納用EAN-128 |
標準料金代理収納用EAN-128用の文字セットは、以下の構成になっています。 文字の大きさ(高さ)は48ポイント指定時(600 dpi) |
注意 | 本製品に内蔵されているEAN-128は、48ポイントのサイズでの出力に適しています。48ポイント以外のサイズで出力したバーコードの読み取りは保証しません。 |
1 文字セット仕様(ドットフォント) |
OCR_B用の文字セットは以下の構成になっています。
300 dpiフォント:25×40ドット
600 dpiフォント:50×80ドット |
2 文字セット仕様(スケーラブルフォント) |
OCR-B用の文字セットは以下の構成になっています。 文字の大きさは10ポイントを指定した場合、ドットフォントと同じサイズになります。 本製品のOCR_Bフォントが持つ文字コード、フォント仕様の詳細は、付録のフォント仕様一覧OCR_Bフォントをご参照ください。 |
1 文字セット仕様(スケーラブルフォント) |
本製品のカスタマバーコード用のフォントが持つ文字コード、フォント仕様の詳細は、付録のフォント仕様一覧カスタマバーコード用のフォントをご参照ください。 |
印字ピッチは次の計算式で求められます。 |
(1) (2) (3) (4) |
文字高さをaポイント、1ポイント=1/72インチとします。 文字高さ(インチ)=a*1/72 文字高さ=文字幅 文字ピッチ(cpi)=1インチ/(a/72)=72/a(cpi) |
例) | |||
8ポイントの場合の文字ピッチ | 72/8 | = | 9cpi |
9ポイントの場合の文字ピッチ | 72/9 | = | 8cpi |
10ポイントの場合の文字ピッチ | 72/10 | = | 7.2cpi |
11ポイントの場合の文字ピッチ | 72/11 | = | 6.55cpi(6.54545454. . . . ) |
5.カスタマバーコードについて |
郵便物にカスタマバーコードを印字することができます。 |
※ | 「5カスタマバーコードについて」は、郵便局発行の「新郵便番号制マニュアル」から抜粋しております。 |
新郵便番号による郵便処理 |
(1) | 引き受けた郵便局では、郵便局の区分機で新郵便番号とあて名を合わせて読み取り、住所全体を表すバーコードを印字し、以後の処理は、バーコードを読み取って行います。お客様があらかじめバーコードを印字して差し出した場合は、お客様の印字したバーコードを読み取って処理します。 |
![]() |
(2) | 配達局では、バーコードを読み取り、郵便物を配達順に並べるところまで機械化します。なお、バーコードがまだ印字されていない郵便物は、配達局でバーコードを印字します。 |
![]() |
カスタマバーコードとは |
郵便物に印字するバーコードには、局内バーコード、IDバーコード、カスタマバーコードの3種類があります。局内バーコードとIDバーコードは郵便局で印字するバーコードです。 |
![]() |
カスタマバーコードの仕様 |
ア. | カスタマバーコードの形 |
カスタマバーコードは、上下にバーを延ばしたロングバー、上方向のみにバーを延ばしたセミロングバー(上)、下方向のみにバーを延ばしたセミロングバー(下)およびタイミングバーの4つの形状のバーを3本組み合わせて1つのキャラクタを表す4ステイト3バーとします。 |
![]() |
イ. | カスタマバーコードの体系について |
![]() |
![]() ※本製品のコード番号は、ヘキサコードです。 |
ウ. | カスタマバーコードの寸法 |
カスタマバーコードの寸法は、次表の通りとし(10ポイントの場合、a/10=1)、8≦a≦11.5の大きさを許すものとします(8ポイントから11.5ポイント相当)。 |
aポイント | 比率 | 基準寸法(mm) | 許容範囲(mm) | |
ロングバー長さ | 6 | 3.6×a/10 | 3.40×a/10~3.60×a/10 | |
タイミングバー長さ | 2 | 1.2×a/10 | 1.05×a/10~1.35×a/10 | |
バーピッチ | 2 | 1.2×a/10 | 0.95×a/10~1.30×a/10 | |
バー幅 | 1 | 0.6×a/10 | 0.50×a/10~0.70×a/10 | |
バースペース | 1 | 0.6×a/10 | 0.45×a/10~0.60×a/10 |
8 ≦a ≦11.5 |
エ. | カスタマバーコードのフォーマットおよびけた数 |
カスタマバーコードのフォーマットは次のとおりとします。ただし、新郵便番号の3けた目と4けた目の間のハイフンおよび新郵便番号と住所表示番号を連結するハイフンは省きます。また、英字1文字は、制御コードと数字コードの組み合わせにより表現し、バーコード2けた分として扱います。 |
フォーマット: バーコード桁数: |
スタートコード (1) |
+ | 新郵便番号 (7) |
+ | 住所表示番号 (13) |
+ | チェックデジット (1) |
+ | ストップコード (1) |
住所表示番号が規定のけた数13けたに対して過不足のある場合には、次により調整します。 |
13けたを超える場合 | 13けたまでの住所表示番号をバーコードに変換し、それ以上の情報は含めません。ただし、制御コード+数字コードで表される英字の制御コードが13けた目に当たる場合は、この制御コードに該当するバーコードまでを含めるものとします。 | |
13けたに満たない場合 | 13けたになるまで制御コードCC4に該当するバーコードで埋めるものとします。 |
また、チェックデジットは、新郵便番号~住所表示番号に盛り込む情報の各キャラクタをチェック用数字に置き換え、その合計が19の倍数となるように生成します。各キャラクタのチェック用数字への置き換えは、次のとおりとします。 |
バーコード用キャラクタ | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
チェック用数字 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
バーコード用キャラクタ | - | CC1 | CC2 | CC3 | CC4 | CC5 | CC6 | CC7 | CC8 | |
チェック用数字 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
オ. | 印字位置 |
カスタマバーコードの上下左右には、2 mm以上の空白を設けるものとします。ただし、窓枠とカスタマバーコードの間の空白は、封筒と内容物のズレにかかわらず、常に上下左右とも2 mm以上を確保するものとします。 |
![]() |
あて名を横書きする場合は、最下行(あて先氏名の直下)にカスタマバーコードを単独で印字することとし、あて名を縦書きにする場合には、左右または下部に単独で印字することとします。なお、カスタマバーコードは、次の図のように、郵便物の表面の縁から10 mmおよび消印領域である70 mm×35 mmを除いた範囲内に印字することができます。また、次のような2つの方向で印字することができます。 |
|
印字可能領域は、郵便物の縁から10 mm(ただし、※部は、できる限り縁から15 mm以上開けていただくようお願いします)および消印領域である70 mm×35 mmを除いた範囲。印字方向は、矢印の方向。 | |
カ. | カスタマバーコードが印字される下地 |
カスタマバーコードが印字される下地は、白色または地模様のない淡い色とします。 |
キ. | カスタマバーコードの傾き |
カスタマバーコードの傾きは、バーコードの長辺と同一方向の郵便物辺が成す角が5度以内になるようにします。また、バーコードの長辺に対する垂線とバーコードとの成す角は1.5度以内になるようにするものとし、上記2つが混在する場合には、2つの傾きの絶対値を加えたものが、5度以内になるようにします。 |
![]() |
ク. | 使用インク |
カスタマバーコードの印字に使用されるインクは、本製品による通常のあて名打ち出しに使用されるインクと同等のものとし、黒または濃い青色とします。 | |
ケ. | 印字品質 |
カスタマバーコード印字面には、反射率50%以上の紙を使用し、印字面とカスタマバーコードとの反射率PCS(Print Contrast Signal)は、0.6以上とします。また、カスタマバーコードにはインクのにじみやかすれなどが極力ないものとします。 |
![]() |
バーコードに必要な文字情報の抜き出し法 |
(1) | カスタマバーコードに必要な文字情報の抜き出しから生成までの処理概要 |
「住所」を町域名までの「住所A」と町域名以降の「住所B」に分割します。 |
![]() |
前記の新郵便番号と住所表示番号を連結してカスタマバーコードの情報とします。 |
![]() |
(注1) | バーコードの情報を生成するときは、新郵便番号の3~4けた目間のハイフンを省きます。 |
前記のカスタマバーコードの情報にチェックデジット、スタートコード、ストップコードを付加してカスタマバーコードを生成します。 |
![]() |
(注2) | 「CC4」は、住所表示番号部分が13けたに満たない場合に充足する制御コードです。 | |
(注3) | 「チェックデジット9」は、(7)の「チェックデジットの計算方法」を参照してください。 |
(2) | カスタマバーコードを付番する住所データについて、次のAとBの部分に住所を2分割します。 |
![]() |
新郵便番号は、基本的に上記の住所A(町域名までの住所)ごとに設定されますが、2のように、丁目により新郵便番号が異なる地域もあります。 |
![]() |
(3) | 住所A(町域名までの住所)と住所B(町域名以降の住所)とに2分割した住所データを用いて、新郵便番号を設定します。 |
ア. | 住所A(町域名までの住所)により新郵便番号が設定されている場合 |
![]() |
イ. | 住所A(町域名までの住所)と住所B(町域名以降の住所)との組み合わせにより新郵便番号が設定されている場合 |
![]() |
新郵便番号を設定する際に、代表の郵便番号(新郵便番号簿における‘以下に掲載がない場合’に該当する郵便番号)となった場合、カスタマバーコードは付番しません。代表の郵便番号は下記の例のように、新郵便番号の下2桁(6~7桁目)が原則として‘00’となります。 |
![]() |
(4) | 住所B(町域名以降の住所)のデータから、カスタマバーコードとして必要な文字情報を抜き出します。 |
ア. | 抜き出しの基本ルール |
![]() |
イ. | 抜き出しの補足ルール | |
1 | 漢数字が下記の特定文字の前にある場合は抜き出し対象とし、算用数字に変換して抜き出します。 |
![]() |
2 | 連続していないアルファベット1文字は抜き出し対象となりますが、算用数字に続くアルファベット1文字‘F’に限っては抜き出し対象としません。 |
![]() |
3 | 2に記述したように、算用数字に続くアルファベット1文字‘F’は抜き出し対象となりませんが、さらに、‘F’以降のデータに抜き出し対象となる文字がある場合、‘F’はハイフン1文字に置き換えます。 |
![]() |
4 | 抜き出し後のバーコードデータについて、アルファベット文字の前後にあるハイフンは取り除きます。 |
![]() |
5 | 4の処理でアルファベット文字の前後にあるハイフンを取り除いた結果、2文字以上の連続したアルファベット文字が残った場合、取り除かないでそのままにします。 |
![]() |
(5) | 新郵便番号とバーコードデータを連結し、チェックデジットを計算する前のカスタマバーコードを生成します。 |
連結の際、新郵便番号の3~4桁目の間のハイフンは取り除きます。 |
![]() |
(6) | 生成したカスタマバーコード(チェックデジットは未計算)の合計桁数が20桁を越えた場合、以降の文字については切り捨てます。 | |
その際、20~21桁目がアルファベット文字となった場合、20桁目の英字用制御コード(CC1、CC2、CC3)は残して以降は切り捨てます。 | ||
注. | アルファベット文字の場合、英字用制御コードと数字の2桁でアルファベット1文字を表します。 | |
1 | 20桁目が数字あるいはハイフンとなる場合 |
![]() |
2 | 20~21桁目がアルファベット文字となる場合 |
![]() |
(7) | チェックデジットの計算方法 |
チェックデジットは、新郵便番号と住所表示番号の各バーコード用キャラクタをチェックデジット計算対応表(下図)からチェック用数字に置き換え、その合計が19の倍数となるように生成します。 |
![]() |
※カスタマバーコードの体系は、「カスタマバーコードの仕様」を参照してください。 |
カスタマバーコード生成フローチャート |
|
カスタマバーコード付番事例(検証用) |
以下に記載した住所および文字列は、住所情報からカスタマバーコード作成に必要な文字情報の抜き出しが正しいかどうかを検証するためのチェックシートです。各項の住所情報がその下段の文字列に変換されていれば、その変換ソフトのロジックに問題はありません。 |
千葉市稲毛区緑町3丁目30-8 郵便ビル403号 STC 26300233-30-8-403 CC4 CC4 CC4 5 SPC |
秋田県仙北郡仙北町堀見内 南田茂木 添60-1 STC 014011360-1 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC8 SPC |
東京都台東区台東5-6-3 ABCビル10F STC 11000165-6-3-10 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 9 SPC |
北海道札幌市東区北六条東4丁目 郵便センター6号館 STC 06009064-6 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 9 SPC |
北海道札幌市東区北六条東8丁目 郵便センター10号館 STC 06500068-10 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 9 SPC |
山梨県韮崎市龍岡町下條南割 韮崎400 STC 4070033400 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4-SPC |
千葉県鎌ケ谷市右京塚 東3丁目20-5 郵便・A&bコーポB604号 STC 27301023-20-5 CC1 1 604 CC4 CC4 0 SPC |
東京都青梅市河辺町十一丁目六番地一号 郵便タワー601 STC 198003611-6-1-601 CC4 CC4 CC4 CC8 SPC |
岩手県宮古市大字津軽石第二十一地割大淵川480 STC 027020321-480 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC5 SPC |
大阪府堺市中田出井町四丁目六番十九号 STC 59000164-6-19 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC2 SPC |
北海道帯広市稲田町南七線 西28 STC 08008317-28 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC7 SPC |
茨城県日立市宮田町6丁目7-14 ABCビル2F STC 31700556-7-14-2 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC1 SPC |
神戸市中央区港島中町9丁目7-6 郵便シティA棟1F1号 STC 65000469-7-6 CC1 01-1 CC4 CC4 CC4 5 SPC |
京都府綾部市青野町綾部6-7 LプラザB106 STC 62300116-7 CC2 1 CC1 1 106 CC4 CC4 CC4 4 SPC |
神奈川県座間市入谷6丁目3454-5 郵便ハイツ6-1108 STC 22800246-3454-5-6-112 SPC |
札幌市中央区南四条西29丁目1524-23 第2郵便ハウス501 STC 064080429-1524-23-2-3 SPC |
福井県福井市新田塚3丁目80-25 J1ビル2-B STC 91000673-80-25 CC1 9 1-2 CC1 9 SPC |
STC(スタートコード)SPC(ストップコード)CC1~CC8(英字用制御コード) |
バーコード用フォント 文字セット名称一覧 |
バーコードの種類 | ドット幅 | 高さ | 文字セット名称 |
JAN系 | 3ドット | 75ドット | J2060A. BAR J2060B. BAR J2060C. BAR J2060D. BAR |
100ドット | J2080A. BAR J2080B. BAR J2080C. BAR J2080D. BAR | ||
125ドット | J2100A. BAR J2100B. BAR J2100C. BAR J2100D. BAR | ||
4ドット | 75ドット | J3060A. BAR J3060B. BAR J3060C. BAR J3060D. BAR | |
100ドット | J3080A. BAR J3080B. BAR J3080C. BAR J3080D. BAR | ||
125ドット | J3100A. BAR J3100B. BAR J3100C. BAR J3100D. BAR | ||
6ドット | 75ドット | J5060A. BAR J5060B. BAR J5060C. BAR J5060D. BAR | |
100ドット | J5080A. BAR J5080B. BAR J5080C. BAR J5080D. BAR | ||
125ドット | J5100A. BAR J5100B. BAR J5100C. BAR J5100D. BAR | ||
スケーラブルフォント | BARjan-A. BAR BARjan-B. BAR BARjan-C. BAR BARjan-D. BAR | ||
CODE39 | 3ドット | 75ドット | C2060.BAR |
100ドット | C2080.BAR | ||
125ドット | C2100.BAR | ||
4ドット | 75ドット | C3060.BAR | |
100ドット | C3080.BAR | ||
125ドット | C3100.BAR | ||
6ドット | 75ドット | C5060.BAR | |
100ドット | C5080.BAR | ||
125ドット | C5100.BAR | ||
スケーラブルフォント | BARcode39. BAR | ||
NW-7 | 3ドット | 75ドット | C2060.BAR |
100ドット | N2080.BAR | ||
125ドット | N2100.BAR | ||
4ドット | 75ドット | N3060.BAR | |
100ドット | N3080.BAR | ||
125ドット | N3100.BAR | ||
6ドット | 75ドット | N5060.BAR | |
100ドット | N5080.BAR | ||
125ドット | N5100.BAR | ||
スケーラブルフォント | BARnw7. BAR | ||
EAN-128 | 104ドット | 240ドット | CI_CODE12848.BAR |
スケーラブルフォント | CI_CODE128.BAR | ||
標準料金代理収納用 EAN-128 |
52ドット | 240ドット | CI_EAN128S48.BAR |
スケーラブルフォント | CI_EAN128S.BAR |
0CR-B | 300 dpi | A2540. OCR_B |
600 dpi | A2032. OCR_B | |
スケーラブルフォント | OCR-B. OCR_B |
カスタマバーコード | スケーラブルフォント | BARpostal. BAR |
フォント仕様一覧 |
1.JAN、EAN、UPCバーコード、高さ60ドット用文字セット一覧 2.JAN、EAN、UPCバーコード、高さ80ドット用文字セット一覧 |
※PS=プロポーショナル文字ピッチ |
3.JAN、EAN、UPCバーコード、高さ100ドット用文字セット一覧 4.JAN、EAN、UPCバーコード、スケーラブルフォント用文字セット一覧 |
※PS=プロポーショナル文字ピッチ |
5.CODE39バーコード用文字セット一覧 6.CODE39バーコード、スケーラブルフォント用文字セット一覧 7.NW-7バーコード用文字セット一覧 8.NW-7バーコード、スケーラブルフォント用文字セット一覧 |
※PS=プロポーショナル文字ピッチ |
9.EAN-128バーコード用文字セット一覧 10.EAN-128バーコード、スケーラブルフォント用文字セット一覧 11.標準料金代理収納用EAN-128バーコード用文字セット一覧 12.標準料金代理収納用EAN-128バーコード、スケーラブルフォント用文字セット一覧 |
※PS=プロポーショナル文字ピッチ |
13.EAN-128バーコード用文字セット一覧 下記の「EAN-128バーコードキャラクタ構成」は、付属のCD-ROMの[LBP4500_Manual_jp]-[EAN128_Character_Map]フォルダに収められています。 |
|
|
14.OCR_Bフォント用文字フォント一覧 15.OCR_Bスケーラブルフォント用文字フォント一覧 16.OCR_Bフォントコード表一覧 |
注意:空白の文字コードの印字は、スペースに置き換わります。 |
17.カスタマバーコードスケーラブルフォント用文字フォント一覧 18.カスタマバーコード用フォントコード表一覧 |
JANコードチェックデジット計算方法 |
各キャラクタはその位置に従い、右側から左方向に順次番号付けする(チェックデジットが1番目)。 |
ステップ1: | 2番目のキャラクタから始めて、すべての偶数番キャラクタの値の和を取る。 |
ステップ2: | ステップ1の結果を3倍する。 |
ステップ3: | 3番目のキャラクタから始めて、すべての奇数番キャラクタの値の和を取る。 |
ステップ4: | ステップ2とステップ3の和を取る。 |
ステップ5: | ステップ4で得た値よりも大きく、かつ最も近い10の倍数を求める。 その値とステップ4の値の差が求めるチェックデジットの数値となる。 |
|
![]() |
短縮タイプでは、キャラクタ位置を右詰めとして(キャラクタ位置1~13に"0"を入れて)計算する。 |
|
注意: | なお、ステップ4で得られた値が10の倍数の場合は、求めるチェックデジットは0となります。 |
UPC短縮バーコードチェックデジット計算方法 |
1. | UPC短縮コードをメーカーコード+アイテムコードの6桁目によって表1の6通りの方法でUPC標準コードに変換します。 |
2. | 以下、JANコードのチェックデジットの計算方法に従って、チェックデジットを求めます。 |
表1 |
UPC短縮コード(Eバージョン) | UPC標準コード(Aバージョン) |
変換 パターン |
キャラクタシステム ナンバー (1桁) |
メーカーコード+ アイテムコード(6桁) |
チェックデジット (1桁) |
キャラクタシステム ナンバー (1桁) |
メーカーコード (5桁) |
アイテムコード (5桁) |
チェックデジット (1桁) |
|
1 | 0 | F1 F2 A3 A4 A5 0 | CD | → | 0 | F1 F2 0 0 0 | 0 0 F3 F4 F5 | CD |
2 | 0 | F1 F2 A3 A4 A5 1 | CD | → | 0 | F1 F2 1 0 0 | 00 F3 F4 F5 | CD |
3 | 0 | F1 F2 A3 A4 A5 2 | CD | → | 0 | F1 F2 2 0 0 | 0 0 F3 F4 F5 | CD |
4 | 0 | F1 F2 A3 A4 A5 3 | CD | → | 0 | F1 F2 F3 0 0 | 0 0 0 F4 F5 | CD |
5 | 0 | F1 F2 A3 A4 A5 4 | CD | → | 0 | F1 F2 F3 F4 0 | 0 0 0 0 F5 | CD |
6 | 0 | F1 F2 A3 A4 A5 A5※ | CD | → | 0 | F1 F2 F3 F4 F5 | 0 0 0 0 F5 | CD |
※A5=5~9 |
![]() |
UPC短縮コード UPC標準コード |
0123456 CDの場合 01234500006 CDに変換 (表1のパターン6の変換) |
以下、JANコードの計算方法により | ||||
ステップ1 | 0+2+4+0+0+6=12 | |||
ステップ2 | 12×3=36 | |||
ステップ3 | 1+3+5+0+0=9 | |||
ステップ4 | 36+9=45 | |||
ステップ5 | 50-45=5 | |||
CD=5 | になります。 |
EAN-128チェックデジット計算方法 |
ステップ1: | ストップキャラクタ以外のすべてのキャラクタに対する数値を得る。 数値は、「フォント仕様一覧」の「13. EAN-128バーコード用文字セット一覧」より得る。 |
ステップ2: | スタートキャラクタおよび最初のデータキャラクタは数×1をし、以降のキャラクタには数値×2、×3、・・・、×Nをする。 |
ステップ3: | ステップ2で求めた値の和を取る。 |
ステップ4: | ステップ3で求めた値を103で割り、余りを求める。 |
ステップ5: | ステップ4で求めた余りと同じ数値に対応するバーコードキャラクタをチェックキャラクタとする。 |
![]() |
![]() |
EAN-128アプリケーション識別子一覧 |
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