パソコンからのプリント (Windows)

パソコンからの印刷のしかたを説明しています。



基本的な印刷方法

アプリケーションソフトウェアで作成した原稿を、プリンタから印刷するために必要な手順について説明しています。また、オンラインヘルプの表示方法も説明しています。


おことわり
  • プリンタを使用するには、そのプリンタに対応したプリンタドライバが必要です。プリンタドライバのインストール方法については、「スタートガイド」および「プリンタドライバ インストールガイド」を参照してください。





プリンタドライバを表示して印刷する

アプリケーションソフトウェアで作成した原稿を印刷する手順は、以下のとおりです。


おことわり
  • 印刷の手順は、アプリケーションソフトウェアによって異なります。詳しくは、各アプリケーションソフトウェアに付属の取扱説明書を参照してください。
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. アプリケーションソフトウェアを起動して、印刷する原稿を開きます。
  1. メニューから[印刷]を選択します。

[印刷]ダイアログボックスが表示されます。

  • [印刷]ダイアログボックスは、お使いのアプリケーションソフトウェアによって表示する手順が異なります。
  1. お使いのプリンタを選択したあと、[プロパティ]をクリックします。

プリンタドライバの画面が表示されます。

  • ここに表示されるプリンタ名は、[プリンタ]フォルダ(または[プリンタとFAX]フォルダ)で変更することができます。 [プリンタ]フォルダ(または[プリンタとFAX]フォルダ)の表示方法については、「あらかじめ印刷の設定をする」を参照してください。
  • プリンタドライバの画面は、お使いのアプリケーションソフトウェアによって表示する手順が異なります。
  1. プリンタドライバの画面の各ページで印刷の設定をしたあと、[OK]をクリックします。

プリンタドライバの画面の各ページの内容については、「印刷機能の紹介」を参照してください。

[印刷]ダイアログボックスに戻ります。

  1. [OK]をクリックします。

印刷が開始されます。



あらかじめ印刷の設定をする

印刷の設定を行う手順は、以下のとおりです。


おことわり
  • 印刷するときに、あらかじめ行なった設定を変更することもできます。変更するには、アプリケーションソフトウェアから設定を行ないます。
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. [スタート]メニューから[設定]-[プリンタ]を選択します。

[プリンタ]フォルダが表示されます。

  • Windows XP/Server 2003の場合は、[スタート]-[プリンタとFAX](または[スタート]-[コントロールパネル]-[プリンタとその他のハードウェア]-[プリンタとFAX])を選択してください。
  • Windows Vistaの場合は、[](スタート)-[コントロールパネル]-[プリンタ]を選択してください。
  1. [プリンタ]フォルダ(または[プリンタとFAX]フォルダ)で印刷設定を行うプリンタのアイコンを右クリックして、表示されるメニューから[印刷設定]をクリックします。

プリンタドライバの画面が表示されます。

  • [プリンタ]フォルダまたは[プリンタとFAX]フォルダから[印刷設定]ダイアログボックスを表示するには、そのプリンタに対するフルコントロールアクセス権が必要です。 Windowsの設定で、AdministratorまたはPower Usersとして登録されているユーザには、フルコントロールアクセス権が割り当てられています。
  1. プリンタドライバ画面の各ページで、印刷の設定を行います。

プリンタドライバ画面の各ページの設定項目および機能については、「印刷機能の紹介」を参照してください。

  1. [OK]をクリックします。

設定を行ったプリンタでは、常に同じ設定で印刷されます。



プリンタの環境設定をする

プリンタの環境設定を行う手順は、以下のとおりです。


おことわり
  • Windows 2000/XP/Server 2003をお使いの場合、プリンタの環境設定を行うには、フルコントロールアクセス権が必要です。Windowsの設定で、AdministratorまたはPower Usersとして登録されているユーザには、フルコントロールアクセス権が割り当てられています。
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. [スタート]メニューから[設定]-[プリンタ]を選択します。

[プリンタ]フォルダが表示されます。

  • Windows XP/Server 2003の場合は、[スタート]-[プリンタとFAX](または[スタート]-[コントロールパネル]-[プリンタとその他のハードウェア]-[プリンタとFAX])を選択してください。
  • Windows Vistaの場合は、[](スタート)-[コントロールパネル]-[プリンタ]を選択してください。
  1. [プリンタ]フォルダ(または[プリンタとFAX]フォルダ)で環境設定を行うプリンタのアイコンを右クリックして、表示されるメニューから[プロパティ]をクリックします。

[プリンタプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  1. [デバイスの設定]ページを表示して、[デバイス情報取得]をクリックします。

  • デバイス情報取得がエラーになった場合は、お使いのプリンタに装着されている給紙オプションや排紙オプションなどを選択して、手動で設定してください。
  • USB接続している場合は、デバイス情報取得機能は使用できません。お使いの環境を手動で設定してください。
  • お使いの機種によっては、デバイス情報取得により、デバイスの機能バージョンが取得されます。 機能バージョンの取得に失敗した場合は、ステータスプリントを印刷して機能バージョンを確認したあと、[デバイス機能]をクリックして手動で設定してください。機能バージョンによって、使用できる機能は異なります。
  1. 給紙オプションや排紙オプションなど、お使いの環境を確認したあと、[OK]をクリックします。


ヘルプを表示する

プリンタドライバの詳しい使用方法や各項目の説明については、ヘルプを参照してください。
ヘルプを表示する手順は、以下のとおりです。


おことわり
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. プリンタドライバの画面を表示します。

プリンタドライバの画面の表示方法については、「プリンタドライバを表示して印刷する」または「あらかじめ印刷の設定をする」を参照してください。

  1. [ヘルプ]をクリックします。

ヘルプが表示されます。



印刷機能の紹介

プリンタドライバ画面の各ページでできることを紹介します。


おことわり
  • 機能によっては、オプションが装着されている場合のみ使用できるものがあります。

各ページ共通機能

[ページ設定]ページ

[仕上げ]ページ

[給紙]ページ

[印刷品質]ページ

[デバイスの設定]ページ


各ページ共通機能

各ページ共通の機能には、以下のものがあります。
下のプリンタドライバ画面上の同じ番号の箇所で、設定することができます。


1

お気に入りの選択

お気に入りを選択して、あらかじめ設定されている印刷設定を適用することができます。

4

プレビュー

各ページで行った設定がプレビュー画面に表示されます。

2

お気に入りの追加/編集

お気に入り設定の追加、編集ができます。

5

設定確認

各ページで行った設定内容を確認することができます。

3

出力方法の変更

印刷ジョブのボックスへの保存など、出力方法を変更することができます。[編集+プレビュー]を選択すると、印刷前にプレビューを表示することができます。




[ページ設定]ページ

[ページ設定]ページでは、以下のようなことができます。
下のプリンタドライバ画面上の同じ番号の箇所で、設定することができます。


1

出力用紙サイズ

実際にプリンタから出力する用紙サイズを選択します。

4

スタンプ印刷

用紙にスタンプ(「COPY」などの透かし文字)を重ね合わせて印刷します。

2

印刷の向き

用紙の方向に対する印刷の向きを設定します。

5

ページ枠

ページ枠をつけて印刷します。

3

割り付け印刷

複数ページを用紙1枚に配置して印刷します。

5

ヘッダ/フッタ

日付やページ番号などのヘッダ/フッタをつけて印刷します。




[仕上げ]ページ

[仕上げ]ページでは、以下のようなことができます。
下のプリンタドライバ画面上の同じ番号の箇所で、設定することができます。


1

両面印刷

用紙の表と裏に印刷を行います。

4

ソート

複数部数を印刷する場合に、部単位でページ順に排紙します。

2

製本印刷

出力された用紙を折ってまとめて製本できるように、ページを割り付けて印刷します。

5

グループ

複数部数を印刷する場合に、同じページ番号を部単位で排紙します。

3

サイズ/向き混在

用紙サイズ/向きが異なるページが混在する場合に、とじ方向を揃えます。

6

シフト

指定した部数ごとに、交互にずらして排紙します。




[給紙]ページ

[給紙]ページでは、以下のようなことができます。
下のプリンタドライバ画面上の同じ番号の箇所で、設定することができます。


1

OHPフィルムに印刷

OHPフィルムに印刷します。フィルムの間に中差し用紙をはさむこともできます。

2

表紙/裏表紙

表紙と裏表紙に使用する用紙を、本文とは別の用紙にします。




[印刷品質]ページ

[印刷品質]ページでは、以下のようなことができます。
下のプリンタドライバ画面上の同じ番号の箇所で、設定することができます。


1

印刷目的

原稿の内容に合った適切な設定を簡単に行います。

3

グレーの設定を行う

原稿を印刷するときの明るさ、コントラストなどを設定します。

2

トナー節約

トナー使用量を節約して印刷します。




[デバイスの設定]ページ

[デバイスの設定]ページでは、以下のようなことができます。
下のプリンタドライバ画面上の同じ番号の箇所で、設定することができます。


1

オプションの設定

手動でデバイス情報の設定を行います。

3

バージョン情報の表示

バージョン情報を表示します。

2

デバイス情報の取得

デバイス情報を取得し、ページ上の設定内容を更新します。




拡大/縮小して印刷する

A4サイズの原稿をB5サイズの用紙に縮小して印刷したり、B5サイズの原稿をA4サイズの用紙に拡大して印刷することができます。

出力サイズを指定して、自動的に倍率を決定する方法と、任意に倍率を指定する方法があります。


カーソルを合わせるとイメージが動きます。


おことわり
  • 選択した用紙サイズやお使いのプリンタの機種によっては、拡大/縮小印刷を設定できない場合があります。
  • お使いのプリンタの機種によっては、選択した用紙サイズに最適な拡大/縮小印刷を設定できないことがあります。
  • アプリケーションソフトウェアで拡大/縮小印刷が設定できるときは、アプリケーションソフトウェア側で設定してください。
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. [ページ設定]ページを表示します。

プリンタドライバの表示方法については、「プリンタドライバを表示して印刷する」または「あらかじめ印刷の設定をする」を参照してください。

  1. [原稿サイズ]から原稿サイズを選択します。

  1. [出力用紙サイズ]から実際に印刷する用紙サイズを選択します。

選択した原稿サイズと出力用紙サイズにより、拡大/縮小の倍率が自動的に設定されます。

  1. 任意の倍率で拡大/縮小したい場合は、[倍率を指定する]にチェックマークを付けて、[倍率]で拡大/縮小の倍率を指定します。

  • 規定の範囲(25%~200%)に入らない拡大/縮小を設定したときは、設定されている出力用紙に等倍(100%)で印刷されます。
  1. [OK]をクリックします。


複数ページを1枚の用紙に印刷する

連続した複数のページを用紙1枚に配置して印刷することができます。


カーソルを合わせるとイメージが動きます。


おことわり
  • 本機能をお使いの場合は、任意の倍率で拡大/縮小することはできません。
  • アプリケーションソフトウェアによっては、部単位で印刷する機能がありますが、本機能と同時に使用しないでください。正しく印刷できない場合があります。
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. [ページ設定]ページを表示します。

プリンタドライバの表示方法については、「プリンタドライバを表示して印刷する」または「あらかじめ印刷の設定をする」を参照してください。

  1. [ページレイアウト]から[Nページ/枚]を選択します。

  • [ページレイアウト]で選択項目が表示されない場合は、[デバイスの設定]ページを表示して、[内部スプール処理]から[自動]または[必ずホスト側で処理を行う]を選択します
  1. [配置順]でページを配置する順序を選択します。
  2.  

印刷後のレイアウトイメージがプレビュー画面に表示されます。

  1. [OK]をクリックします。


両面印刷を行う

用紙の両面に印刷することができます。


カーソルを合わせるとイメージが動きます。


おことわり
  • 両面印刷に使用できる用紙サイズについては、プリンタドライバ画面の右下にある[ヘルプ]をクリックして、ヘルプを参照してください。
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. 用紙をセットします。

ロゴなどが印刷されている用紙に両面印刷する場合は、「用紙のセット向きについて」を参照してください。


  1. [仕上げ]ページを表示します。

プリンタドライバの表示方法については、「プリンタドライバを表示して印刷する」または「あらかじめ印刷の設定をする」を参照してください。

  1. [印刷方法]で[両面印刷]を選択します。

  1. [とじ方向]を指定します。

印刷後のレイアウトイメージがプレビュー画面に表示されます。

  1. [OK]をクリックします。


製本印刷を行う

1枚の用紙の両面に2ページずつ印刷して、まとめて二つ折りにすることで、小冊子を作成することができます。また、枚数ごとに二つ折りにした束をまとめてとじて、本を作成することもできます。


カーソルを合わせるとイメージが動きます。


おことわり
  • 製本印刷時は、[仕上げ]ページの[排紙方法]を指定して出力はできません。
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. [仕上げ]ページを表示します。

プリンタドライバの表示方法については、「プリンタドライバを表示して印刷する」または「あらかじめ印刷の設定をする」を参照してください。

  1. [印刷方法]で[製本印刷]を選択して、[製本詳細]をクリックします。

[製本詳細]ダイアログボックスが表示されます。

  1. [製本印刷の処理方法]、[製本印刷の方法]、[開き方向]などの各項目を設定して、[OK]をクリックします。

[仕上げ]ページに戻ります。

  • [製本詳細]ダイアログボックスの各設定項目の詳細については、[製本詳細]ダイアログボックスの右下にある[ヘルプ]をクリックして、ヘルプを参照してください。
  1. 用紙の中央でステイプルどめして二つ折りにする場合は、[中とじ]にチェックマークを付けます。

印刷後のレイアウトイメージがプレビュー画面に表示されます。

  1. [OK]をクリックします。


ポスター印刷を行う

1ページ分の画像を拡大して、複数枚の用紙上に分割して印刷することができます。 この複数枚の出力用紙を張り合わせて、ポスターのような大きなプリントを作成します。


おことわり
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. [ページ設定]ページを表示します。

プリンタドライバの表示方法については、「プリンタドライバを表示して印刷する」または「あらかじめ印刷の設定をする」を参照してください。

  1. [ページレイアウト]から[ポスター(N x N)]を選択します。

印刷後のレイアウトイメージがプレビュー画面に表示されます。

  • [ページレイアウト]で選択項目が表示されない場合は、[デバイスの設定]ページを表示して、[内部スプール処理]から[自動]または[必ずホスト側で処理を行う]を選択します。
  1. [OK]をクリックします。


スタンプ印刷を行う

アプリケーションソフトウェアで作成した文書に、スタンプ(「マル秘」や「COPY」などの透かし文字)を重ね合わせて印刷します。 あらかじめ用意されているスタンプを使用できるほか、独自のスタンプを作成することもできます。


カーソルを合わせるとイメージが動きます。


おことわり
  • スタンプはデフォルトのスタンプを除き最大50個まで追加登録できます。
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. [ページ設定]ページを表示します。

プリンタドライバの表示方法については、「プリンタドライバを表示して印刷する」または「あらかじめ印刷の設定をする」を参照してください。

  1. [スタンプ]にチェックマークを付けて、リストから印刷するスタンプを選択します。

印刷後のレイアウトイメージがプレビュー画面に表示されます。

  • [スタンプ編集]をクリックすると[スタンプ編集]ダイアログボックスが表示され、あらかじめ登録されているスタンプをもとに新しいスタンプを作成して、登録することができます。詳しくは、[スタンプ編集]ダイアログボックスの右下にある[ヘルプ]をクリックして、ヘルプを参照してください。
  1. [OK]をクリックします。


印刷プレビューを表示する

印刷を実行する前に、プレビューを表示して、印刷結果を確認することができます。


おことわり
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. プリンタドライバの画面で、[出力方法]から[編集+プレビュー]を選択します。

プリンタドライバの表示方法については、「プリンタドライバを表示して印刷する」を参照してください。

  1. プリンタドライバの画面の各ページで印刷の設定をしたあと、[OK]をクリックします。

プリンタドライバの画面の各ページの内容については、「印刷機能の紹介」を参照してください。

  1. [印刷]ダイアログボックスで[OK]をクリックします。

[Canon PageComposer]ダイアログボックスが表示されます。

  1. [ドキュメント名]のリストから、印刷プレビューを確認したい文書を選択して、[印刷プレビュー]ボタンをクリックします。

印刷プレビューが表示されます。

  • Canon PageComposerでは、印刷プレビューを表示するだけではなく、印刷ジョブの結合や編集を行うことができます。詳細は、Canon PageComposerのヘルプを参照してください。


「お気に入り」を選択して印刷する

さまざまな印刷に対応したプリンタドライバの設定が「お気に入り」としてあらかじめ用意されています。[お気に入り]リストから項目を選択するだけで目的に応じた設定の印刷を行うことができます。


おことわり
  • 「お気に入り」を選択するためには、[プリンタプロパティ]ダイアログボックス(→プリンタの環境設定をする)の[お気に入り]ページで[お気に入りの選択を許可する]にチェックマークが付いている必要があります。Windows 2000/XP/Server 2003をお使いの場合、この項目の設定を変更するには、対象となるプリンタに対するフルコントロールアクセス権が必要です。Windowsの設定で、AdministratorまたはPower Usersとして登録されているユーザには、フルコントロールアクセス権が割り当てられています。
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. プリンタドライバの画面を表示します。

プリンタドライバの表示方法については、「プリンタドライバを表示して印刷する」または「あらかじめ印刷の設定をする」を参照してください。

  1. [お気に入り]リストから目的に応じた項目を選択します。

印刷後のレイアウトイメージがプレビュー画面に表示されます。

  1. [OK]をクリックします。


パソコンからのプリント (Mac)

パソコンからの印刷のしかたを説明しています。



基本的な印刷方法

プリンタドライバの表示方法、印刷する方法など、プリンタドライバの基本的な操作について説明しています。



プリンタドライバを表示して印刷する

アプリケーションソフトウェアで作成した原稿を印刷する手順は、以下のとおりです。


おことわり
  • 印刷の手順は、アプリケーションソフトウェアによって異なります。詳しくは、各アプリケーションソフトウェアに付属の取扱説明書を参照してください。
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. アプリケーションソフトウェアを起動して、印刷する原稿を開きます。
  1. アプリケーションソフトウェアの[ファイル]メニューから[ページ設定](または[用紙設定])を選択します。

[ページ設定](または[用紙設定])ダイアログボックスが表示されます。

  1. [ページ属性]パネルで、[対象プリンタ]にお使いのプリンタ名が表示されていることを確認したあと、用紙サイズ、用紙方向、拡大縮小率などの設定を行います。

  1. [OK]をクリックします。
  1. [ファイル]メニューから、[プリント]を選択します。

[プリント]ダイアログが表示されます。

  1. [プリント]ダイアログの[プリンタ]から、お使いのプリンタ名を選択します。

  1. ページ範囲、部数などを設定したあと、[プリント]をクリックします。

印刷が開始されます。



プリンタの環境設定をする

はじめてプリンタドライバを使用するときや、プリンタの設定を変更したときは、プリンタの情報を取得または設定します。


おことわり
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。
  • USB接続の場合など、プリンタの情報を自動で設定できない場合は、プリンタの情報を手動で設定します。詳しくはオンラインマニュアルを参照してください。(→「オンラインマニュアルを表示する」)

  1. [プリント]ダイアログボックスの[プリンタ]から、お使いのプリンタ名を選択したあと、パネルを選択します。

パネルは以下のいずれかを選択します。

  • [仕上げ]パネル
  • [給紙]パネル
  • [印刷品質]パネル
  • [特別処理]パネル

[プリント]ダイアログボックスの表示方法については、「プリンタドライバを表示して印刷する」を参照してください。

  1. [プリンタ情報]をクリックします。

[プリンタ情報]ダイアログボックスが表示されます。

  • [プリンタ情報]ダイアログボックスが表示されない場合は、プリンタの電源が入っていることを確認してください。
  1. プリンタの情報を確認します。

プリンタから取得した情報が表示されます。
オプションの構成、給紙部の状況などを確認します。

  1. [OK]をクリックします。


ヘルプを表示する

ヘルプを表示する手順は、以下のとおりです。


おことわり
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. プリンタドライバの画面を表示します。

プリンタドライバの画面の表示方法については、「プリンタドライバを表示して印刷する」を参照してください。

  1. [プリント]ダイアログボックスの[プリンタ]から、お使いのプリンタ名を選択したあと、パネルを選択します。

パネルは以下のいずれかを選択します。

  • [仕上げ]パネル
  • [給紙]パネル
  • [印刷品質]パネル
  • [特別処理]パネル
  1. ]をクリックします。

ヘルプが表示されます。



オンラインマニュアルを表示する

オンラインマニュアルを表示する手順は、以下のとおりです。


  1. CD-ROM内のプリンタドライバ名のフォルダを開きます。
  1. PDFファイルのアイコンをダブルクリックします。

オンラインマニュアルが表示されます。

  • お使いのプリンタドライバおよびバージョンによって、PDFおよびREADMEのファイル名は異なります。


本体の設定 (LIPSプリンタ)

LIPSプリンタの使いかたについて説明しています。


 

お使いになる前に

初期設定/ 登録画面についての説明や、インストールするソフトウェアについて説明しています。


 

こんなことができます

 

タッチパネルからプリンタの仕様を設定できます

操作パネルの(初期設定/登録)を押すと、タッチパネルディスプレイに初期設定/登録画面が表示されます。初期設定/登録モードでは、プリンタ機能の仕様の設定を行うことができます。

初期設定/登録画面で[プリンタ仕様設定]を押すと、プリンタ機能専用の設定メニューが表示されます。


おことわり
  • [仕様設定]メニューおよび[ユーティリティ]メニューの機能と構造、操作手順については、「メニュー機能」を参照してください。

 

ダイレクトプリントの機能を使うことができます(ダイレクトプリント拡張キットを有効にしたときのみ)

お使いのパソコンやネットワーク上に保存されているPDFファイルまたは画像ファイルを開かずに、そのまま本製品でプリントすることができます。したがって、アプリケーションを起動したり、プリンタドライバを使ったりしない点で、通常のプリントより少ない操作で簡単に印刷できます。ダイレクトプリント機能の詳細については、「ダイレクトプリントとは」を参照してください。


 

タッチパネルからプリントジョブの確認や操作ができます

タッチパネルディスプレイから、プリントジョブの状況を確認したり変更したりすることができます。
たとえば、タッチパネルディスプレイの[プリント基本画面]または[システム状況/中止画面]から次の操作を行うことができます。

  • ジョブのプリント優先順位の変更
  • ジョブの中止
  • ジョブに関する詳細の確認
  • 暗証番号が設定されているセキュアジョブのプリント
  • 暗号化されているセキュアジョブのプリント


 

ソフトウェアをインストールする

パソコンからプリントするには、プリンタドライバやユーティリティソフトなどのソフトウェアをインストールする必要があります。 プリンタ機能をお使いになる前にお使いのパソコンやネットワークに合ったソフトウェアをインストールしてください。


  • Windowsの場合

Windowsからプリントするときは、User Software CD-ROMから、プリンタドライバやユーティリティソフトをインストールします。
CD-ROMには、次のソフトウェアが収録されています。


おことわり
  • プリンタドライバやユーティリティソフトの対応OS、インストールのしかた、詳細については、「プリンタドライバ インストールガイド」を参照してください。

  • LIPSプリンタドライバ
    Windowsアプリケーションからプリントするときに必要なソフトウェアです。必ずインストールしてください。
  • NetSpot Device Installer
    パソコンからネットワークで接続したプリンタのネットワークプロトコルの初期設定や設定変更を行うユーティリティソフトです。NetSpot Device Installerはパソコンへインストールすることなく使用できるので、簡単にプリンタの初期設定や設定変更を行うことができます。
  • NetSpot Job Monitor
    プリンタの状態をパソコンの画面に表示したり、処理中の印刷データを操作するためのユーティリティソフトです。必要に応じてインストールしてください。

おことわり
  • 次の場合、「NetSpot Job Monitor」は使用できません。
  • プリンタとパソコンをUSBケーブルで接続した場合

  • DOSの場合

DOSから印刷する場合、各アプリケーションソフトのプリンタ設定で本製品または互換性のあるプリンタを選択してプリントします。
本製品は、キヤノン独自のLIPSモードとIBM PC/AT互換機(DOS/Vパソコン)のESC/Pエミュレーションモードを標準で内蔵していますので、キヤノン製LIPSプリンタやESC/P準拠プリンタを互換性のあるプリンタとして選択できます。


おことわり
  • プリンタ設定の方法については、ご使用のアプリケーションソフトに付属の取扱説明書を参照してください。
  • N201エミュレーションモード、ESC/Pエミュレーションモード、I5577エミュレーションモード、HP-GLエミュレーションモード、 HP-GL/2エミュレーションモードについては、「動作モードについて」を参照してください。

  • Macintoshの場合

Macintoshからプリントするときは、User Software CD-ROMから、プリンタドライバやユーティリティソフトをインストールします。
CD-ROMには、次のソフトウェアが収録されています。


おことわり
  • プリンタドライバやユーティリティソフトの対応OS、インストールのしかた、 詳細については、「プリンタドライバ インストールガイド」、「Macintosh用プリンタドライバ オンラインマニュアル」を参照してください。

  • LIPSプリンタドライバ
    Macintoshアプリケーションからプリントするときに必要なソフトウェアです。必ずインストールしてください。
  • プリントモニタ
    プリンタの機能を表示したり、処理中の印刷データを操作したりするためのプリンタユーティリティソフトです。プリンタドライバと一緒にインストールされます。
  • NetSpot Device Installer
    パソコンからネットワークで接続したプリンタのネットワークプロトコルの初期設定や設定変更を行うユーティリティソフトです。NetSpot Device Installerはパソコンへインストールすることなく使用できるので、簡単にプリンタの初期設定や設定変更を行うことができます。

 

いろいろなジョブの操作とデバイス状況の確認

システムの状況を確認したり、プリントジョブの確認や変更などのしかたについて説明しています。


 

ジョブの確認と変更作業の流れ

タッチパネルディスプレイから、プリントジョブの状況を確認したり変更したりすることができます。

たとえば、ジョブのプリント優先順位の変更、ジョブの中止、ジョブに関する詳細の確認、暗証番号が設定されているセキュアジョブや暗号化されているセキュアジョブのプリントなどを行うことができます。

ジョブリストを表示することにより、現在処理中または待機中のジョブを確認できます。また、履歴リストを表示することにより、すでに処理済みのジョブを確認できます。

本製品では、タッチパネルディスプレイの「プリント基本画面」または「システム状況/中止画面」からジョブの操作を行うことができます。ここでは、それぞれの画面から本製品の現在の状況を確認する流れについて説明します。


おことわり
  • プリント基本画面では、ログインサービスを利用している場合にマイジョブ状況画面」が表示されます。このジョブリストにはログインしたユーザのジョブのみ表示されるので、ジョブ名や文書の内容を他のユーザに見られることを防ぎ、不正な情報流出を防止することができます。プリント環境のセキュリティを強化するため、通常はプリント基本画面からジョブの操作を行うことをおすすめします。
  • システム管理設定(初期設定/登録)の「ジョブ履歴の表示」を[OFF]に設定している場合、下記のプリントジョブに関する項目は表示されません。(工場出荷時は[ON]に設定されています。)
  • プリント基本画面の[ジョブ履歴]
  • システム状況/中止画面の[ジョブ履歴]
  • システム管理設定(初期設定/登録)の「プリント状況からセキュアプリントを許可」を[OFF]に設定している場合、システム状況/中止画面からはセキュア文書をプリントできません。(工場出荷時は[OFF]に設定されています。)
  • システム管理設定(初期設定/登録)の「認証前のジョブ状況の表示」を[OFF]に設定すると、以下の条件で[システム状況/中止]画面の表示を制限することができます。(工場出荷時は[ON]に設定されています。)

    「認証前のジョブ状況の表示」を[OFF]に設定した場合

    ○:表示
    ×:非表示
    部門別ID管理やSSO-Hなどのログインサービス [システム状況/中止]画面
    プリント画面 デバイス状況画面
    ログインする前 ×
    ログインした後
    * ログインサービスを利用していない場合は、「OFF」に設定してもシステム状況画面の使用は制限されません。
  • 確認/変更作業の多くは、リモートUIでも行うことができます。(→ リモートUI

 

プリント基本画面から確認する場合

プリント基本画面では、[マイジョブ状況]または[ジョブ状況]を押すと、プリントジョブの状況を確認できます。また、「ジョブ履歴」を押すと、すでに処理済みのジョブを確認できます。


 
  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されている場合は、[閉じる]を押してから[プリント]を押します。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の「初期機能と機能順序の設定」で、電源を入れたときやオートクリアした後の初期画面にプリント基本画面を表示させることができます。詳しくは、「初期画面を設定する」を参照してください。
  • システム関連のオプション構成によっては、初期画面としてタッチパネルディスプレイの先頭ページにプリント基本画面、またはその機能切替キーが表示されます。
 
  1. [マイジョブ状況]、[ジョブ状況]または[ジョブ履歴]を押して、本製品の現在の状況を表示させます。

 
  • マイジョブ状況画面は、ログインサービスを利用している場合に表示されます。ジョブリストには本製品にログインしたユーザのジョブのみ表示されるので、ジョブ名や文書の内容を他のユーザに見られることを防ぎ、不正な情報流出を防止することができます。ログインサービスについては、「MEAP認証システム設定」を参照してください。
  • 現在処理中または待機中のログインユーザのジョブのみを確認できます。


 
  • 現在処理中または待機中のすべてのジョブを確認できます。


 
  • すでに処理済みのジョブを確認できます。


  • ログインサービスを利用している場合、ログインユーザ以外のセキュアプリントジョブ(暗号化セキュアプリントを含む)は********(アスタリスク)で表示され、操作できません。ただし、管理者モードでログインしている場合は、印刷以外の操作は行うことができます。


  • リストに表示されたジョブは、複数選択して変更したり中止したりすることができます。複数選択すると、選択された順に番号が付きます。


  • [全選択]を押すと、すべてのジョブを選択できます。[選択解除]を押すと、選択されたすべてのジョブが解除されます。



  • ジョブのプリント優先順位の変更、ジョブの中止、ジョブに関する詳細の確認、セキュアジョブのプリントなどを行うための操作手順については「プリントジョブを確認・変更する」を参照してください。

 

システム状況/中止画面から確認する場合

システム状況/中止画面では、[ジョブ状況]を押すと、プリントジョブの状況を確認できます。また、「ジョブ履歴」を押すと、すでに処理済みのジョブを確認できます。

「デバイス」を押すと、本製品の情報をすばやく入手することができます。用紙、トナー、ステイプル針の残量や現在使用中のメモリ容量、エラーメッセージなども確認できます。


おことわり
  • システム状況画面の下に並んでいるキーには、それぞれ緑色と赤色のランプがついています。本製品がジョブを処理している間は、緑色のランプが点滅します。赤色のランプはエラーが発生した場合に点滅します。エラーが発生した場合の対処方法については、「トラブルシューティング」を参照してください。

  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

 
  1. [プリント]または[デバイス]を押して、本製品の現在の状況を表示させます。

 
  • 現在処理中または待機中のジョブを確認するには、[ジョブ状況]を押します。

  • すでに処理済みのジョブを確認するには、[ジョブ履歴]を押します。


 
  • 本製品の状況を確認します。

 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

プリントジョブを確認・変更する

ここでは、以下に示すジョブ処理の操作手順について説明します。


おことわり
  • システム管理設定(初期設定/登録)の「認証前のジョブ状況の表示」を[OFF]に設定すると、以下の条件で[システム状況/中止]画面の表示を制限することができます。(工場出荷時は[ON]に設定されています。)

    「認証前のジョブ状況の表示」を[OFF]に設定した場合

    ○:表示
    ×:非表示
    部門別ID管理やSSO-Hなどのログインサービス [システム状況/中止]画面
    プリント画面 デバイス状況画面
    ログインする前 ×
    ログインした後
    * ログインサービスを利用していない場合は、「OFF」に設定してもシステム状況画面の使用は制限されません。
  • システム管理設定(初期設定/登録)の「暗号化セキュアプリントジョブのみを受付」を[ON]に設定している場合、本製品は暗号化セキュア文書のみプリントジョブを受信することができます。暗号化セキュア文書以外のプリントジョブを受信した場合、ジョブはキャンセルされてエラーが表示されます。(工場出荷時は[OFF]に設定されています。)
  • 画面に表示される以下のアイコンは、次の状況とジョブを示しています。

    アイコン(ジョブ状況) 説明
    実行中
    待機中
    エラー
    中止中
    一時停止中
    セキュア文書
    暗号化セキュア文書

    アイコン(ジョブ状況) 説明
    ボックスジョブ
    プリンタジョブ
    レポートジョブ

 

プリントの優先順位を変更する

優先プリントを行うと、現在プリント中のジョブの次にプリントを開始します。


おことわり
  • 優先プリントを行うタイミングによって、現在プリント中のジョブの次にプリントされない場合があります。

 

プリント基本画面から操作する場合

プリント基本画面から、ジョブの優先順位を変更する手順について説明します。


 
  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されている場合は、[閉じる]を押してから[プリント]を押します。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の「初期機能と機能順序の設定」で、電源を入れたときやオートクリアした後の初期画面にプリント基本画面を表示させることができます。詳しくは、「初期画面を設定する」を参照してください。
  • システム関連のオプション構成によっては、初期画面としてタッチパネルディスプレイの先頭ページにプリント基本画面、またはその機能切替キーが表示されます。
 
  1. [ジョブ状況]を押します。

 
  1. 優先プリントするジョブを選択したあと、[優先プリント]を押します。


 

システム状況/中止画面から操作する場合

システム状況/中止画面からジョブの優先順位を変更する手順について説明します。


 
  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

 
  1. [プリント]を押します。
 
  1. [ジョブ状況]を押します。

 
  1. 優先プリントするジョブを選択したあと、[優先プリント]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

プリントジョブを中止する

実行中のプリントをキャンセルしたいときには、[中止]を行います。[中止]はそのときデータ受信中またはデータ処理中のジョブを中止することができます。次のプリントデータや、データ処理が始まっていないジョブには影響しません。


おことわり
  • 管理者モードでログインしていない場合は、本人のジョブのみ中止できます。

 

プリント基本画面から操作する場合

プリント基本画面からジョブを中止する手順について説明します。


 
  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されている場合は、[閉じる]を押してから[プリント]を押します。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の「初期機能と機能順序の設定」で、電源を入れたときやオートクリアした後の初期画面にプリント基本画面を表示させることができます。詳しくは、「初期画面を設定する」を参照してください。
  • システム関連のオプション構成によっては、初期画面としてタッチパネルディスプレイの先頭ページにプリント基本画面、またはその機能切替キーが表示されます。
 
  1. [マイジョブ状況]または[ジョブ状況]を押します。

 
  1. 中止するジョブを選択したあと、[中止]を押します。


  • 複数のジョブを中止するには、リストに表示されたジョブを中止する順に選択したあと、[中止]を押します。


  • すべてのジョブを中止するには[全選択]を押したあと、[中止]を押します。


 
  1. [はい]を押します。

中止しない場合は[いいえ]を押します。

  • 選択されたジョブに他のユーザのジョブが含まれている場合、そのジョブは中止できず、本人のジョブのみ中止されます。ただし、管理者モードでログインしている場合は、他のユーザのジョブも中止できます。
  • プリントを中止したジョブはプリントジョブ履歴の画面で「NG」と表示されます。

 

システム状況/中止画面から操作する場合

システム状況/中止画面からジョブを中止する手順について説明します。


 
  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

 
  1. [プリント]を押します。
 
  1. [ジョブ状況]を押します。

 
  1. 中止するジョブを選択したあと、[中止]を押します。

  • 複数のジョブを選択して中止することはできません。
 
  1. [はい]を押します。

中止しない場合は[いいえ]を押します。

  • プリントを中止したジョブはプリントジョブ履歴の画面で「NG」と表示されます。
 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

すべての作業を中止する(プリンタ初期化)

メモリ内のプリントデータや、処理中のジョブを削除(初期化)します。


おことわり
  • 他のパソコンからのデータに影響しないように注意して(操作パネルの実行/メモリランプが点滅していないことを確認して)この操作を行ってください。
  • プリンタ初期化を実行するときや実行中に受信したデータは、削除される場合とされない場合があります。削除せずにメモリ内に残ったデータは正しくプリントされないことがありますので、一度データを削除してから、再度プリントすることをおすすめします。

 
  1. 目的の画面を次の手順で表示させます。

(初期設定/登録)→[プリンタ仕様設定]→[ユーティリティ]→[プリンタ初期化]

 
  1. [はい]を押します。

プリンタ初期化しない場合は[いいえ]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

プリントジョブの詳細情報を確認する

ジョブの受付番号や日時、ページ数などの詳細情報を確認します。


おことわり
  • システム管理設定(初期設定/登録)の「ジョブ履歴の表示」を[OFF]に設定している場合、下記のプリントジョブに関する項目は表示されません。(工場出荷時は[ON]に設定されています。)
  • システム状況/中止画面の[ジョブ履歴]
  • プリント基本画面の[ジョブ履歴]

 

プリント基本画面から確認する場合

プリント基本画面からジョブの詳細情報を確認する手順について説明します。


 
  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されている場合は、[閉じる]を押してから[プリント]を押します。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の「初期機能と機能順序の設定」で、電源を入れたときやオートクリアした後の初期画面にプリント基本画面を表示させることができます。詳しくは、「初期画面を設定する」を参照してください。
  • システム関連のオプション構成によっては、初期画面としてタッチパネルディスプレイの先頭ページにプリント基本画面、またはその機能切替キーが表示されます。
 
  1. [マイジョブ状況]、[ジョブ状況]または[ジョブ履歴]を押します。

 
  1. 詳細情報を確認するジョブを選択したあと、[詳細情報]を押します。

ジョブ履歴の詳細情報を表示する場合は、「種類の選択」で[プリンタ]が選択されていることを確認します。

 
  1. 詳細状況を確認します。

 
  1. [閉じる]を押します。

この操作を繰り返します。

基本画面に戻ります。


 

システム状況/中止画面から確認する場合

システム状況/中止画面からジョブの詳細情報を確認する手順について説明します。


 
  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

 
  1. [プリント]を押します。
 
  1. [ジョブ状況]または[ジョブ履歴]を押します。

 
  1. 詳細情報を確認するジョブを選択したあと、[詳細情報]を押します。

ジョブ履歴の詳細情報を表示する場合は、「種類の選択」で[プリンタ]が選択されていることを確認します。

 
  1. 詳細状況を確認します。

 
  1. [閉じる]を押します。

この操作を繰り返します。

基本画面に戻ります。


 

プリントジョブ履歴をプリントする

プリントジョブの受付番号や日時、結果などの履歴をプリントします。


おことわり
  • システム管理設定(初期設定/登録)の「ジョブ履歴の表示」を[OFF]に設定している場合、下記のプリントジョブに関する項目は表示されません。(工場出荷時は[ON]に設定されています。)
  • プリント基本画面の[ジョブ履歴]
  • システム状況/中止画面の[ジョブ履歴]

 

プリント基本画面から操作する場合

プリント基本画面からジョブの履歴をプリントする手順について説明します。


 
  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されている場合は、[閉じる]を押してから[プリント]を押します。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の「初期機能と機能順序の設定」で、電源を入れたときやオートクリアした後の初期画面にプリント基本画面を表示させることができます。詳しくは、「初期画面を設定する」を参照してください。
  • システム関連のオプション構成によっては、初期画面としてタッチパネルディスプレイの先頭ページにプリント基本画面、またはその機能切替キーが表示されます。
 
  1. [ジョブ履歴]を押します。

 
  1. [リストプリント]を押します。

プリントジョブ履歴をプリントする場合は、「種類の選択」で[プリンタ]が選択されていることを確認します。

 
  1. [はい]を押します。

「プリント履歴レポート(プリンタ)」がプリントされます。

プリントしない場合は[いいえ]を押します。


 

システム状況/中止画面から操作する場合

システム状況/中止画面からジョブの履歴をプリントする手順について説明します。


 
  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

 
  1. [プリント]を押します。
 
  1. [ジョブ履歴]を押します。

 
  1. [リストプリント]を押します。

プリントジョブ履歴をプリントする場合は、「種類の選択」で[プリンタ]が選択されていることを確認します。

 
  1. [はい]を押します。

「プリント履歴レポート(プリンタ)」がプリントされます。

プリントしない場合は[いいえ]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

プリントを一時的に中断する

現在処理中または待機中のジョブを一時的に中断します。


 

プリント基本画面から操作する場合

プリント基本画面からジョブを一時的に中断する手順について説明します。


 
  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されている場合は、[閉じる]を押してから[プリント]を押します。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の「初期機能と機能順序の設定」で、 電源を入れたときやオートクリアした後の初期画面にプリント基本画面を表示させることができます。 詳しくは、「初期画面を設定する」を参照してください。
  • システム関連のオプション構成によっては、 初期画面としてタッチパネルディスプレイの先頭ページにプリント基本画面、またはその機能切替キーが表示されます。
 
  1. [マイジョブ状況]または[ジョブ状況]を押します。

 
  1. 中断するジョブを選択したあと、[詳細情報]を押します。

 
  1. [一時停止]を押します。

プリントが一時的に止まります。

  • 一時停止中は[一時停止]が[再開]に変わります。[再開]を押すと、プリントが再開されます。
 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

システム状況/中止画面から操作する場合

システム状況/中止画面からジョブを一時的に中断する手順について説明します。


 
  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

 
  1. [プリント]を押します。
 
  1. [ジョブ状況]を押します。

 
  1. 中断するジョブを選択したあと、[詳細情報]を押します。

 
  1. [一時停止]を押します。

プリントが一時的に止まります。

  • 一時停止中は[一時停止]が[再開]に変わります。[再開]を押すと、プリントが再開されます。
 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

プリントデータを排出する

パソコン側でプリントを中止した場合や受信したデータが1ページ分に満たない場合、 本製品のメモリにプリントデータが残ってジョブが正しく終了しないことがあります。 そのままではデータを受け取ることができず、次のプリントができません。このようなときは、データを強制的に排出します。


おことわり
  • 「排出」を行うとメモリに残っているデータがプリントされます。 データをプリントしたくないときは「プリントジョブを中止する」の操作を行ってください。

 

プリント基本画面から操作する場合

プリント基本画面からジョブを強制的に排出する手順について説明します。


 
  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されている場合は、[閉じる]を押してから[プリント]を押します。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の「初期機能と機能順序の設定」で、 電源を入れたときやオートクリアした後の初期画面にプリント基本画面を表示させることができます。 詳しくは、「初期画面を設定する」を参照してください。
  • システム関連のオプション構成によっては、初期画面としてタッチパネルディスプレイの先頭ページにプリント基本画面、 またはその機能切替キーが表示されます。
 
  1. [マイジョブ状況]または[ジョブ状況]を押します。

 
  1. 排出するジョブを選択したあと、[詳細情報]を押します。

 
  1. [排出]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

システム状況/中止画面から操作する場合

システム状況/中止画面からジョブを強制的に排出する手順について説明します。


 
  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

 
  1. [プリント]を押します。
 
  1. [ジョブ状況]を押します。

 
  1. 排出するジョブを選択したあと、[詳細情報]を押します。

 
  1. [排出]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

プリント中のエラーをスキップする

プリント中にエラーが起きたとき、エラーの内容によっては[エラースキップ]を押してプリントを続けることができます。 ただし、エラーはあくまで一時的に解除されるため、正しいプリント結果にならないことがあります。 エラースキップで一時解除できるエラーの種類については「メッセージ一覧」を参照してください。


 

プリント基本画面から操作する場合

プリント基本画面からエラーを回避してプリントを続行する手順について説明します。


 
  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されている場合は、[閉じる]を押してから[プリント]を押します。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の「初期機能と機能順序の設定」で、 電源を入れたときやオートクリアした後の初期画面にプリント基本画面を表示させることができます。 詳しくは、「初期画面を設定する」を参照してください。
  • システム関連のオプション構成によっては、初期画面としてタッチパネルディスプレイの先頭ページにプリント基本画面、 またはその機能切替キーが表示されます。
 
  1. [マイジョブ状況]または[ジョブ状況]を押します。

 
  1. エラーをスキップするジョブを選択したあと、[詳細情報]を押します。

 
  1. [エラースキップ]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

システム状況/中止画面から操作する場合

システム状況/中止画面からエラーを回避してプリントを続行する手順について説明します。


 
  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

 
  1. [プリント]を押します。
 
  1. [ジョブ状況]を押します。

 
  1. エラーをスキップするジョブを選択したあと、[詳細情報]を押します。

 
  1. [エラースキップ]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

セキュア文書をプリントする

パソコンから本製品に、暗証番号を付けた文書(プリントデータ)を送ることができます。 このような暗証番号が付けられた文書を「セキュア文書」と呼びます。本製品に送られたセキュア文書のジョブは、 タッチパネルのジョブリストに(カギ付き文書マーク)が付いた状態で表示され、 いったんプリント待ち状態となります。このジョブをプリントするには、本製品から暗証番号を入力する必要があるため、 暗証番号を知らない人に文書の内容を見られることなくプリントすることができます。


おことわり
  • ログインサービスを利用している場合、セキュア文書(暗号化セキュア文書を含む)はログインしているユーザのみプリントできます。
  • パソコン側で暗証番号を付ける設定は、プリンタドライバで行います。(→プリンタドライバのヘルプ)
  • セキュア文書はプリント終了後、消去されます。
  • セキュア文書のプリント設定(プリンタドライバで行った設定)は変更できません。
  • セキュア文書(暗号化セキュア文書を含む)は50個まで保存可能です。保存可能なジョブ数を超えた場合、そのジョブは無視されます。
  • 大量のページ数のセキュアプリントはキャンセルされる場合があります(ジョブ状況画面にジョブが表示されない)。 一度にセキュアプリントできるページ数の目安としては約6,000ページです。ただし、他の機能(ボックスに文書を保存している) や他のジョブの処理中などで本製品を使用している場合はこのページ数より少なくなります。

 

プリント基本画面から操作する場合

プリント基本画面からセキュア文書をプリントする手順について説明します。


 
  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されている場合は、[閉じる]を押してから[プリント]を押します。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の「初期機能と機能順序の設定」で、 電源を入れたときやオートクリアした後の初期画面にプリント基本画面を表示させることができます。 詳しくは、「初期画面を設定する」を参照してください。
  • システム関連のオプション構成によっては、初期画面としてタッチパネルディスプレイの先頭ページにプリント基本画面、 またはその機能切替キーが表示されます。
 
  1. [マイジョブ状況]または[ジョブ状況]を押します。

 
  1. プリントするセキュア文書を選択したあと、[セキュアプリント]を押します。

[ジョブ状況]のリストにセキュア文書(暗号化セキュア文書を含む)のみ表示するには、「種類の選択」で「セキュアプリント」を選択します。

 
  1. 暗証番号を(テンキー)で入力したあと、[OK]を押します。

プリントが開始されます。

プリントしない場合は、[キャンセル]を押します。

  • ジョブリストから通常のセキュア文書と暗号化セキュア文書を同時に選択して、暗証番号を解除することはできません。
  • パソコン側の操作で付けた暗証番号と同じ暗証番号を入力してください。プリントができる状態になります。 プリント中のジョブや先に予約されているジョブがある場合は、プリント待ち状態になります。
  • 複数またはすべてのセキュア文書の暗証番号が同じ場合、これらのセキュア文書を選択して、同時に暗証番号を解除することができます。

 

システム状況/中止画面から操作する場合

システム状況/中止画面からセキュア文書をプリントする手順について説明します。


おことわり
  • システム管理設定(初期設定/登録)の「プリント状況からセキュアプリントを許可」を[OFF]に設定している場合、 システム状況/中止画面からはセキュア文書をプリントできません。(工場出荷時は[OFF]に設定されています。)

 
  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

 
  1. [プリント]を押します。
 
  1. [ジョブ状況]を押します。

 
  1. プリントするセキュア文書を選択したあと、[セキュアプリント]を押します。

 
  1. 暗証番号を(テンキー)で入力したあと、[OK]を押します。

プリントが開始されます。

プリントしない場合は、[キャンセル]を押します。

  • ジョブリストから通常のセキュア文書と暗号化セキュア文書を同時に選択して、暗証番号を解除することはできません。
  • パソコン側の操作で付けた暗証番号と同じ暗証番号を入力してください。プリントができる状態になります。プリント中のジョブや先に予約されているジョブがある場合は、 プリント待ち状態になります。
 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

暗号化セキュア文書をプリントする

パソコンから本製品に、暗号化された文書(プリントデータ)を送ることができます。

この機能を使って暗号化されたプリントデータを「暗号化セキュア文書」と呼びます。データが暗号化されるため、プリント待ちの段階でのセキュリティが高まります。本製品に送られた暗号化セキュア文書のジョブは、タッチパネルのジョブリストに(カギおよび網点付き文書マーク)が付いた状態で表示され、いったんプリント待ち状態となります。このジョブをプリントするには、本製品からパスワードを入力する必要があるため、パスワードを知らない人やログインしていない人に文書の内容を見られることなくプリントすることができます。

暗号化してから本製品に文書データを送るため、セキュアプリントに比べてより高いセキュリティ環境でプリントすることができます。


おことわり
  • 暗号化セキュアプリントの機能を使用できるようにするには、暗号化セキュアプリントキットが必要です。
  • システム管理設定(初期設定/登録)の「プリント状況からセキュアプリントを許可」を[OFF]に設定している場合、 システム状況/中止画面からは暗号化セキュア文書をプリントできません。(工場出荷時は[OFF]に設定されています。)
  • システム管理設定(初期設定/登録)の「暗号化セキュアプリントジョブのみを受付」を[ON]に設定している場合、 本製品は暗号化セキュア文書のみプリントジョブを受信することができます。暗号化セキュア文書以外のプリントジョブを受信した場合、 ジョブはキャンセルされてエラーが表示されます。(工場出荷時は[OFF]に設定されています。)
  • ログインサービスを利用している場合、暗号化セキュア文書(通常のセキュア文書を含む)はログインしているユーザのみプリントできます。
  • 暗号化セキュア文書はプリント終了後、消去されます。
  • 暗号化セキュア文書のプリント設定(プリンタドライバで行った設定)は変更できません。
  • 暗号化セキュア文書はプリントしなくても自動的に消去されます。消去するまでの時間は、「セキュアプリント消去時間」で設定します。
  • 暗号化セキュア文書(通常のセキュア文書を含む)は50個まで保存可能です。保存可能なジョブ数を超えた場合、そのジョブは無視されます。
  • 大量のページ数の暗号化セキュアプリントはキャンセルされる場合があります(ジョブ状況画面にジョブが表示されない)。 一度に暗号化セキュアプリント(通常のセキュアプリントを含む)できるページ数の目安としては約6,000ページです。 ただし、他の機能(ボックスに文書を保存している)や他のジョブの処理中などで本製品を使用している場合はこのページ数より少なくなります。

 

プリント基本画面から操作する場合

プリント画面から暗号化セキュア文書のプリント操作を行うことができます。

[プリント]を押すと[マイジョブ状況]画面が表示される場合と[ジョブ状況]画面が表示される場合があります。

  • [マイジョブ状況]画面

[マイジョブ状況]はログインサービスを利用している場合に表示されます。[マイジョブ状況]画面にはログインしているユーザのジョブのみ表示されます。

  • [ジョブ状況]画面

[ジョブ状況]画面にはすべてのユーザのジョブが表示されます。


おことわり
  • 種類の選択ドロップダウンリストを押して[セキュアプリント]を選択すると、セキュアプリントジョブだけを表示させることができます。
  • ログインサービスを利用している場合は、ログインしているユーザ以外のセキュアプリントジョブと暗号化セキュアプリントジョブは「********」のように伏せ字で表示され、操作することができません。
  • SSO-Hの管理者としてログインした場合はすべてのユーザのジョブが表示され、詳細情報の表示/プリントの中止が可能です。ただし、セキュア文書と暗号化セキュア文書は、データを送ったユーザ以外がプリントすることはできません。

 
  1. [プリント]を押します。

  • ここでは[マイジョブ状況]画面を例に操作の説明を行いますが、[ジョブ状況]画面からプリントする場合も同様の操作をしてください。
 
  1. 目的の暗号化セキュア文書を選択したあと、[セキュアプリント]を押します。

複数のジョブを選択することもできます。すべてのジョブを選択するには、[全選択]を押します。(ジョブを選択しているときは、[選択解除]に変わります。)

  • 選択したジョブを解除する場合は、もう一度ジョブを選択してチェックボックスの番号をはずします。
  • すべてのジョブの選択を解除する場合は、[選択解除]を押します。(このとき[選択解除]は[全選択]に変わります。)
  • セキュアプリントジョブと暗号化セキュアプリントジョブを同時にプリントすることはできません。
 
  1. パスワードを入力したあと、[OK]を押します。

パソコン側の操作で入力したパスワードと同じパスワードを入力するとプリントができる状態になります。

パスワードが間違っている場合は、「認証できるジョブがありません。」というメッセージが表示されます。正しいパスワードを確認して再入力してください。

選択したジョブにパスワードが合致したジョブと合致しなかったジョブとがある場合は「選択されたジョブのうちxx/xx件の認証が完了しました。」というメッセージが表示され、パスワードが合致したジョブのみプリントされます。

プリントしない場合は、[キャンセル]を押します。

プリントが開始されます。

  • 暗号化セキュア文書ごとにパスワードを設定してください。
  • パスワード入力後もプリント中のジョブや、先に予約されているジョブがある場合は、それらのジョブが終了したあとにプリントされます。
 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

システム状況/中止画面から操作する場合

おことわり

 
  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

 
  1. [プリント]を押します。

 
  1. [ジョブ状況]を押します。

 
  1. 目的の暗号化セキュア文書を選択したあと、[セキュアプリント]を押します。

  • ログインサービスを利用している場合は、ログインしているユーザ以外のセキュアプリントジョブと暗号化セキュアプリントジョブは「********」のように伏せ字で表示され、操作することができません。
  • SSO-Hの管理者としてログインした場合はすべてのユーザのジョブが表示され、詳細情報の表示/プリントの中止が可能です。ただし、セキュア文書と暗号化セキュア文書は、データを送ったユーザ以外がプリントすることはできません。
 
  1. [パスワード]を押してパスワードを入力したあと、[OK]を押します。

パソコン側の操作で入力したパスワードと同じパスワードを入力してください。プリントができる状態になります。

プリントしない場合は、[キャンセル]を押します。

パスワードが間違っている場合は、「パスワードが間違っています。」というメッセージが表示されます。正しいパスワードを確認して再入力してください。

プリントが開始されます。

  • 暗号化セキュア文書ごとにパスワードを入力してください。
  • パスワード入力後もプリント中のジョブや、先に予約されているジョブがある場合は、それらのジョブが終了したあとにプリントされます。
 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

現在の状況を確認する

システム状況画面の[デバイス]を押すと、本製品の給紙情報やメモリ残量、現在処理中のジョブの状況などを確認できます。


 
  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

 
  1. [デバイス]を押します。


 
  1. [閉じる]を押します。

基本画面に戻ります。


 

メニューの機能と操作

メニューの構造とタッチパネルでプリント環境を設定する方法について説明しています。


 

メニュー機能

プリント時には、プリント枚数や用紙サイズなどを設定します。これらの一般的な設定は、通常はアプリケーションソフトやプリンタドライバで行います。
しかし、本製品には、プリント枚数や用紙サイズ設定などのほかにも多数の設定項目が用意されており、用途に応じて設定してプリントできます。設定項目の中には、アプリケーションソフトやプリンタドライバで設定できないものもあり、そのような設定項目は「メニュー機能」で設定します。
メニュー機能では、多数の設定項目がメニューの形式で目的別にまとめられているので、設定がしやすくなっています。
メニュー機能を設定する方法には次の2種類があります。

  • 本製品のタッチパネルで設定する方法→タッチパネルにプリンタ仕様設定画面を表示し、表示を見ながらタッチパネル上のキーを押して操作します。
  • 「リモートUI」で設定する方法→タッチパネルで行う設定の一部を、パソコン側からWebブラウザを使用して行うことができます。

おことわり
  • メニュー機能については、本カテゴリではタッチパネルで設定する場合に限って説明します。「リモートUI」で設定する方法については、「リモートUI」を参照してください。
  • メニュー機能の設定内容は、通常は電源を切っても消えないメモリに登録されます。したがって電源を入れなおしても、電源を切る前と同じ設定で起動します。

 

設定の優先順位

メニュー機能とアプリケーションソフトやプリンタドライバとで同じ設定項目がある場合には、アプリケーションソフトやプリンタドライバで設定した内容の方が有効になります。また、メニュー機能にしかない項目を、タッチパネルで行う場合とリモートUIで行う場合では、後から設定した方の内容が有効になります。


おことわり


 

メニューの種類

プリンタ仕様設定は以下のメニューで構成されています。

  • 仕様設定メニュー

本製品からプリントするための設定をします。

仕様設定メニューの中には以下のメニューがあります。

  • 共通メニュー
    プリンタ機能全体に共通する設定をします。
  • Imaging/PDFメニュー
    ダイレクトプリントのデータが送られてきた場合の、動作モードの設定をします。
  • LIPS/エミュレーション設定メニュー
    各動作モード(LIPS LX、LIPS IV、N201、ESC/P、I5577、HP-GL、HP-GL/2)の設定をします。LIPS、N201、ESC/P、I5577、HP-GL、HP-GL/2の各モードに共通の「LIPS/エミュレーション共通メニュー」と専用の「LIPS LX設定メニュー」、「LIPS4設定メニュー」、「N201設定メニュー」、「ESC/P設定メニュー」、「I5577設定メニュー」、「HP-GL設定メニュー」、「HP-GL/2設定メニュー」があります。

おことわり
  • 以下の各動作モードの詳細については、各エミュレーションを参照してください。
 

  • ユーティリティメニュー

本製品のプリンタ機能をリセットする「プリンタ初期化」を行います。


 

メニューを操作する

 

メニュー操作を行える状態にする

本製品のメニュー操作はタッチパネルで行います。


おことわり
  • メニュー操作はプリント中やプリント待ちの状態(本製品にプリントデータが蓄積されている状態)で行えますが、設定した内容が有効になるのは、設定終了後に送られてきたデータのみです。

 
  1. 操作パネルの(初期設定/登録)を押します。

 
  1. 初期設定/登録画面が表示されますので、[プリンタ仕様設定]を押します。

 
  1. プリンタ仕様設定画面が表示されますので、以降はタッチパネルのキーを押して、プリンタ機能の設定を行います。


 

タッチパネルのキーを操作する

  • 設定する項目を表示する

設定する項目のキーを押すと、下の階層の選択項目が表示されます。

設定したい項目が表示されるまで、表示される項目から選択していきます。

  • 設定項目が複数画面にわたる場合

1つの階層に設定項目が複数あるため、画面上にすべての項目が表示されていない場合、画面上の[▼]と[▲]の間に、総ページ数と現在のページ数が表示されます。
[▼]/[▲]を押し、設定項目を表示させます。
([▼]を押すと次の画面、[▲]を押すと前の画面を表示することができます。)

  • 設定値を選択する

設定値を選択する画面では次のような選択方法があり、項目により表示される選択画面は異なります。設定を反映しないで設定項目画面に戻る場合は[キャンセル]を押します。

選択肢から1つを選ぶ


[▼]/[▲]を押して数値を指定する


操作パネル上のテンキーまたは[+]/[-]で数値を指定する


[はい]を押して実行する([いいえ]を押すと実行しません)


 

共通メニューについて

ここでは、共通メニューの機能と構造、操作手順について説明します。


 

共通メニューの機能と構造

  • 共通メニューの機能

共通メニューでは、コピー部数や両面プリントなど、すべてのプリント環境に有効な設定をすることができます。また、すべてのメニューで設定した値を工場出荷時の状態に戻す「プリンタ設定初期化」をすることもできます。


  • 共通メニューの構造


おことわり
  • 項目によっては、上図の「給紙」のように、設定項目の階層が2つに分かれているものがあります。
  • 共通メニューの項目によっては、オプションの機能を有効/装着したときのみ設定できる項目があります。

 

共通メニューの操作の流れ

ここでは、コピー部数を「5部」に設定する手順を例に説明します。


 
  1. (初期設定/登録)を押したあと、[プリンタ仕様設定]を押します。
 
  1. [仕様設定]を押します。

 
  1. [コピー部数]を押します。

  • 設定項目名の下には、現在の設定値が表示されます。
 
  1. テンキーまたは[-]/[+]を押してコピー部数を設定します。

  • (クリア)を押すと、設定を変更する前の値に戻ります。
 
  1. [OK]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

この操作を繰り返します。

基本画面に戻ります。


 

LIPS/エミュレーション共通メニューについて

ここでは、LIPS/エミュレーション共通メニューの機能と構造、操作手順について説明します。


 

LIPS/エミュレーション共通メニューの機能と構造

  • LIPS/エミュレーション共通メニューの機能

LIPS/エミュレーション共通メニューでは、モノクロデータの中間調の設定をすることができます。


おことわり
  • LIPS/エミュレーション共通メニューでは、LIPS LX、LIPS IV、N201、ESC/P、I5577、HP-GL、HP-GL/2の動作モードに共通する設定をします。

  • LIPS/エミュレーション共通メニューの構造


おことわり

 

LIPS/エミュレーション共通メニューの操作の流れ

ここでは、中間調選択の[テキスト]の設定値を「階調」に設定する手順を例に説明します。


 
  1. (初期設定/登録)を押したあと、[プリンタ仕様設定]を押します。
 
  1. [仕様設定]を押します。

 
  1. [LIPS/エミュレーション設定]が表示されるまで[▼]を押します→[LIPS/エミュレーション設定]を押します。

 
  1. [中間調選択]を押します。

 
  1. [テキスト]を押します。

 
  1. [階調]を押します。

 
  1. [OK]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

この操作を繰り返します。

基本画面に戻ります。


 

LIPS LX設定メニューについて

ここでは、LIPS LX設定メニューの機能と構造、操作手順について説明します。


 

LIPS LX設定メニューの機能と構造

  • LIPS LX設定メニューの機能

LIPS LX設定メニューでは、LIPS LXモードが動作した場合のみ有効な設定をすることができます。


  • LIPS LX設定メニューの構造


 

LIPS LX設定メニューの操作の流れ

ここでは、白紙節約を「しない」に設定する手順を例に説明します。


 
  1. (初期設定/登録)を押したあと、[プリンタ仕様設定]を押します。
 
  1. [仕様設定]を押します。

 
  1. [LIPS/エミュレーション設定]が表示されるまで[▼]を押します→[LIPS/エミュレーション設定]を押します。

 
  1. [LIPS LX設定]を押します。

 
  1. [白紙節約]を押します。

 
  1. [しない]を押します。

 
  1. [OK]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

この操作を繰り返します。

基本画面に戻ります。


 

LIPS4設定メニューについて

ここでは、LIPS4設定メニューの機能と構造、操作手順について説明します。


 

LIPS4設定メニューの機能と構造

  • LIPS4設定メニューの機能

LIPS4設定メニューでは、LIPS IVモードが動作した場合のみ有効な設定をすることができます。


  • LIPS4設定メニューの構造


 

LIPS4設定メニューの操作の流れ

ここでは、拡大/縮小を「→A3」に設定する手順を例に説明します。


 
  1. (初期設定/登録)を押したあと、[プリンタ仕様設定]を押します。
 
  1. [仕様設定]を押します。

 
  1. [LIPS/エミュレーション設定]が表示されるまで[▼]を押します→[LIPS/エミュレーション設定]を押します。

 
  1. [LIPS4設定]を押します。

 
  1. [拡大/縮小]を押します。

 
  1. [→A3]を押します。

 
  1. [OK]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

この操作を繰り返します。

基本画面に戻ります。


 

Imagingメニューについて

ここでは、TIFF/JPEG形式の画像ファイルをダイレクトプリントするときに有効な、Imagingメニューの機能と構造、操作手順について説明します。


 

Imagingメニューの機能と構造

  • Imagingメニューの機能

Imagingメニューでは、画像ファイルをダイレクトプリントする際に、画像の向きや大きさを調整したり、印字位置を調整したりするための設定をします。


おことわり
  • Imagingメニューは、ダイレクトプリント拡張キットを有効にしたときのみ表示されます。

  • Imagingメニューの構造



 

Imagingメニューの操作の流れ

ここでは、画像の向きを「縦」に設定する手順を例に説明します。


 
  1. (初期設定/登録)を押したあと、[プリンタ仕様設定]を押します。
 
  1. [仕様設定]を押します。

 
  1. [Imaging]が表示されるまで[▼]を押します→[Imaging]を押します。

 
  1. [画像の向き]を押します。

 
  1. [縦]を押します。

 
  1. [OK]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

この操作を繰り返します。

基本画面に戻ります。


 

PDFメニューについて

ここでは、PDFファイルをダイレクトプリントするときに有効な、PDFメニューの機能と構造、操作手順について説明します。


 

PDFメニューの機能と構造

  • PDFメニューの機能

PDFメニューでは、PDFファイルをダイレクトプリントする際に、印字領域や大きさを調整したり、微妙な階調を表現したりするための設定をします。


おことわり
  • PDFメニューは、ダイレクトプリント拡張キットを有効にしたときのみ表示されます。

  • PDFメニューの構造



 

PDFメニューの操作の流れ

ここでは、用紙サイズに拡大/ 縮小を「する」に設定する手順を例に説明します。


 
  1. (初期設定/登録)を押したあと、[プリンタ仕様設定]を押します。
 
  1. [仕様設定]を押します。

 
  1. [PDF]が表示されるまで[▼]を押します→[PDF]を押します。

 
  1. [用紙サイズに拡大/ 縮小]を押します。

 
  1. [する]を押します。

 
  1. [OK]を押します。

 
  1. [閉じる]を押します。

この操作を繰り返します。

基本画面に戻ります。


 

ユーティリティメニューについて

ここでは、ユーティリティメニューの機能と構造、操作手順について説明します。


 

ユーティリティメニューの機能と構造

  • ユーティリティメニューの機能

ユーティリティメニューでは、本製品のプリンタ機能をリセットして、セキュアプリントなどのメモリ内のプリントデータや処理中のジョブを削除する「プリンタ初期化」をすることができます。


  • ユーティリティメニューの構造



 

ユーティリティメニューの操作の流れ

プリンタ初期化の手順を説明します。


 
  1. (初期設定/登録)を押したあと、[プリンタ仕様設定]を押します。
 
  1. [ユーティリティ]を押します。

 
  1. [プリンタ初期化]を押します。

 
  1. [はい]を押します。

プリンタ初期化が実行されます。

 
  1. [閉じる]を押します。

この操作を繰り返します。

基本画面に戻ります。


 

仕様設定メニューの設定項目

プリント機能の共通設定と、LIPS LX、LIPS IVモードの専用設定を項目別に説明しています。
N201、ESC/P、I5577、HP-GL、HP-GL2の各モードの専用設定については、「N201 エミュレーション」、「ESC/P エミュレーション」、「I5577 エミュレーション」、「HP-GLエミュレーション」、「HP-GL2エミュレーション」を参照してください。


 

仕様設定メニュー 設定項目一覧

  • 表の見かた
  • *1」印の付いている項目や設定値は、オプションの有無や他の設定項目の内容によって表示されるときと、表示されないときがあります。
  • *7」印の付いている項目の情報は、機器情報配信機能を使っても配信されません。
  • 太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。
  • 共通メニュー
設定項目 設定値
コピー部数 1~9999部
両面 両面、片面
給紙

デフォルト用紙サイズ*7

A4、B5、A3、B4、A5、レター、リーガル、レジャー、はがき、往復はがき、4面はがき、封筒 洋形4号

デフォルト用紙タイプ*7

普通紙、OHPフィルム、厚紙、再生紙、色紙、第2原図、ラベル用紙、はがき、封筒

用紙サイズ置換

する、しない
印字調整

スーパースムーズ

する、しない

トナー濃度*1

1~5~9

トナー節約

する、しない

細線補正

する、しない

横線補正

しない、レベル1、レベル2、レベル3、レベル4

縦線補正

しない、レベル1、レベル2、レベル3、レベル4

解像度

スーパーファイン、ファイン
レイアウト

とじ方向

長辺とじ、短辺とじ

とじしろ

-50.0~0.0~+50.0mm

短辺/長辺方向移動(表面)

-50.0~0.0~+50.0mm

短辺/長辺方向移動(裏面)

-50.0~0.0~+50.0mm
自動エラースキップ する、しない
セキュアプリント消去時間 1時間、2時間、3時間、6時間、12時間、24時間
タイムアウト タイムアウト時間(5~15~300秒)、しない
RIP完了後印刷 する、しない
仕上げ しない、ソート、回転ソート*1、回転グループ*1、シフトソート*1(☆注1)、シフトグループ*1、ステイプルソート*1(☆注2)、ステイプルグループ*1(☆注3)

シフト部数
☆注1:1~9999部ごと

ステイプル位置
☆注2: 左上(コーナー)、上(ダブル)、右上(コーナー)、右(ダブル)、右下(コーナー)、下(ダブル)、左下(コーナー)、左(ダブル)
☆注3: グループ左上(コーナー)、グループ上(ダブル)、グループ右上(コーナー)、グループ右(ダブル)、グループ右下(コーナー)、グループ下(ダブル)、グループ左下(コーナー)、グループ左(ダブル)
パンチ*1 しない、上、下、左、右
製本印刷 しない、左開き、右開き
中とじ*1 する、しない
クリープ(ずれ)補正*1 しない、自動、補正量(0.00~10.00mm)
OHP中差し*1 しない、白紙中差し、印刷紙中差し
部数印字*1

部数印字*1

する、しない

印字位置*1

5箇所、左上、左下、右上、右下、全面

印字開始数字*1

1~9999

印字サイズ*1

小(12ポイント)、中(24ポイント)、大(36ポイント)

濃度*1

1~3~5

印字位置の調整(縦/横)*1

-8~0~+8mm
プリンタ動作モード*7 自動、LIPS、N201*1、ESC/P、I5577*1、HP-GL*1、HP-GL/2*1、LIPSダンプ、Imaging*1、PDF*1
優先エミュレーション*7 なし、LIPS、N201*1、ESC/P、I5577*1、HP-GL*1、HP-GL/2*1、PDF*1
自動切替*7
LIPS する、しない
N201*1 する、しない
ESC/P する、しない
I5577*1 する、しない
HP-GL*1 する、しない
HP-GL/2*1 する、しない
Imaging*1 する、しない
PDF*1 する、しない
コネクション認識 する、しない
プリンタ設定初期化

  • LIPS/エミュレーション共通メニュー
設定項目 設定値
中間調選択
テキスト 色調、階調、解像度、高解像度
グラフィックス 色調、階調、解像度、高解像度
イメージ 色調、階調、解像度、高解像度

  • LIPS LX設定メニュー
設定項目 設定値
白紙節約 する、しない

  • LIPS4設定メニュー
設定項目 設定値
白紙節約 する、しない
拡大/縮小*7 しない、→A3、→B4、→A4、→B5、→A5、→リーガル、→レター、→はがき、→往復はがき、→4面はがき
複数ページ印刷 しない、2ページ(左)、2ページ(右)、4ページ(横-左)、4ページ(横-右)、4ページ(縦-左)、4ページ(縦-右)
複数ページ余白 パターン1、パターン2
ページの向き 、横
オーバレイ1*7オーバレイ2*7
オーバレイ1設定 する、しない
オーバレイ1番号*1 0~32767
オーバレイ2設定 する、しない
オーバレイ2番号*1 0~32767
漢字コード JIS、シフトJIS、EUC、DEC
文字サイズ 10ポイント、12ポイント、8ポイント
漢字書体 明朝、ゴシック
ANK書体 明朝、ゴシック、ラインプリンタ
漢字グラフィックセット JIS90、JIS78
行数
行数選択 6 lpi、8 lpi、任意設定
任意設定値*1 10~99行/ページ
桁数
桁数選択 自動、10 cpi、12 cpi、15 cpi、任意設定
任意設定値*1 10~200文字/行
自動改ページ する、しない
自動改行 する、しない
CR機能 CRのみ、CR+LF
LF機能 LFのみ、LF+CR
網かけ解像度 クイック、ファイン

  • N201設定メニュー*1*2
設定項目 設定値
ページレイアウト

ページフォーマット

実寸縦、実寸横、10インチ→A4縦、15インチ→A4横、15インチ→B4横、2/3縦、2/3横

用紙位置

中央、左

上余白

-127~0~+127point

用紙位置微調整

-127~0~+127point

領域

標準、ワイド

右マージン既定値

136桁、右端

用紙サイズ*7

A3、B4、A4、B5、A5、はがき

2ページ印刷設定

しない、左、右
フォント

漢字書体*7

明朝、ゴシック、丸ゴシック、フォントID

フォントID*1*7

1、2~999

漢字サイズ

システム、8ポイント、10ポイント、12ポイント

ゼロ書体

斜線無しゼロ、斜線付きゼロ

国別文字

日本、USA、UK、ドイツ、スウェーデン

漢字グラフィックセット

JIS78、JIS90
印字機能

イメージの補正

する、しない

外字サイズ

10.8ポイント、10ポイント

グラフィック

ネイティブ、コピー
印字動作

CR機能

復帰のみ、復帰/改行

印字指令

CRのみ、CRなど

バッファフル

復帰/改行、復帰のみ
VFC

単票用紙長機能

無効、有効

用紙長機能

無効、有効

用紙長設定

1~66~199行

ミシン目スキップ

0~197行
その他

登録レベル

一時、永久

  • ESC/P設定メニュー*3
設定項目 設定値
ページレイアウト

ページフォーマット

実寸縦、実寸横、10インチ→A4縦、15インチ→A4横、15インチ→B4横、B4→A4縦、B4→A4横

上余白

-127~0~+127point

用紙位置微調整

-127~0~+127point

領域

標準、ワイド

右マージン既定値

136桁、右端

用紙サイズ*7

A3、B4、A4、B5、A5、はがき

2ページ印刷設定

しない、左、右
フォント

漢字書体*7

明朝、ゴシック、丸ゴシック、フォントID

フォントID*1*7

1、2~999

漢字サイズ

システム、8ポイント、10ポイント、12ポイント

文字コード

カタカナ、グラフィックス

国別文字

日本、ノルウェー、デンマーク2、スペイン2、ラテンアメリカ、USA、フランス、ドイツ、UK、デンマーク、スウェーデン、イタリア、スペイン
印字機能

イメージの補正

する、しない

縮小文字

する、しない
印字動作

改行機能

LFコマンドを待つ、改行
VFC

連続用紙長

設定方法 システム、任意設定
任意設定値*1 1~66~199行

単票用紙長

設定方法 システム、任意設定
任意設定値*1 1~66~199行

ミシン目スキップ

ミシン目スキップ する、しない
スキップ量*1 1~31行
その他

登録レベル

一時、永久

  • I5577設定メニュー*1*4
設定項目 設定値
ページレイアウト

ページフォーマット

実寸縦、実寸横、10インチ→A4縦、15インチA4横、15インチ→B4横、B4→A4縦、B4→A4横

上余白

-127~0~+127point

用紙位置微調整

-127~0~+127point

領域

標準、ワイド

右マージン既定値

印刷幅、右端

印刷幅

13.2インチ、8インチ、13.6インチ

用紙サイズ*7

A3、B4、A4、B5、A5、はがき

2ページ印刷設定

しない、左、右

横方向の拡大縮小

拡大/縮小 する、しない
拡大/縮小率*1 50~100~200%

縦方向の拡大縮小

拡大/縮小 する、しない
拡大/縮小率*1 50~100~200%
行桁

行固定機能

無効、有効

桁固定機能

無効、有効

行数

10~66~400行

桁数

10~132~400桁

漢字ピッチ

2/1、3/2、4/3、5/4、1/1
フォント

漢字書体*7

明朝、ゴシック、丸ゴシック、フォントID

フォントID*1*7

1、2~999

漢字グラフィックセット

JISIBM、JIS78、JIS90

漢字サイズ

システム、8ポイント、10ポイント、12ポイント

OCRフォント

使用せず、OCR-A、OCR-B、OCR-A/OCR-カナ、OCR-B/OCR-カナ
印字機能

イメージの補正

する、しない

システムオーバレイ*7

システムオーバレイ設定 する、しない
オーバレイ番号*1 1、2、3、4、5

スタートアップマクロ*7

0~255

ユーザオーバレイ1*7/ユーザオーバレイ2*7

ユーザオーバレイ1 する、しない
ユーザオーバレイ2 する、しない
印字動作

自動排紙

自動排紙 する、しない
排紙時間*1 5~30~300秒

HEXモード後のLF

無視する、無視しない

イメージラップ

する、しない

行送りモード

標準、LF
VFC

改行幅

6 lpi、5 lpi、4 lpi、3 lpi、2 lpi、8 lpi、7.5 lpi

用紙長機能

無効、有効

用紙長設定

0~66~512行

ミシン目スキップ

0~509行

改ページ動作

標準、排紙
プロプリンタ

CR機能

復帰のみ、復帰/改行

自動復帰機能

復帰する、復帰しない

ゼロ書体

斜線無しゼロ、斜線付きゼロ

文字セット

1、2

コードページ

437、850

グラフィックモード

有効、無効
その他

コマンドモード

75、Pro

登録レベル

一時、永久

HEX/LIPS機能

無効、有効

LIPSフォーム

LIPS2、LIPS4

  • HP-GL設定メニュー*1*5
設定項目 設定値
ペン

太さ単位

dot、mm

ペン1~8

太さ(dot) 0~1~15 dot
太さ(mm) 0.0~0.1~5.0 mm
グレータイプ 0~8
用紙

原稿用紙サイズ*7

A4、B4、A3、A2、A1、A0、はがき、B6、A5、B5、レター、レジャー

出力用紙サイズ*7

A4、B4、A3、はがき、A5、B5、レター、レジャー
レイアウト

拡大/縮小

しない、自動、手動

拡大/縮小率

50~100~200%

分割印刷

する、しない

座標回転

、90°、180°、270°

ミラー反転

する、しない

クリップモード

プリンタクリップ、プロッタクリップ、用紙クリップ
排紙

「IN」排紙

する、しない

「SP」排紙

する、しない
プロッタ

プロッタユニット

0.02500 mm、0.02488 mm

プロッタID

7550B、7570A、7575A、7576A、7595B、7596B、7599A、7440A、7475A、7550A
拡張

カルーゼルタイプ

1、2、3、4、5

リプロットモード

する、しない

漢字書体*7

明朝、ゴシック、丸ゴシック、フォントID

フォントID*1*7

1~999

漢字グラフィックセット

JIS90、JIS78

エンハンスモード

する、しない

  • HP-GL/2設定*1*6
設定項目 設定値
ペン

パレット選択

データ、パネル

ペン0*1~15*1

太さ 0.0~0.1~5.0 mm
グレー番号 0~8
用紙

原稿用紙サイズ*7

A0、A1、A2、A3、A4、B0、B1、B2、B3、B4、B5、はがき、レター、レジャー、ユーザ定義用紙

ユーザ定義用紙*1*7

高さ 100.0~297.0~2000.0 mm
100.0~210.0~2000.0 mm

出力用紙サイズ*7

A3、A4、B4、B5、はがき、レター、レジャー
レイアウト

イメージの向き

、横

解像度

75 dpi、150 dpi、300 dpi、600 dpi、1200 dpi

拡大/縮小

しない、自動、手動

拡大/縮小率*1

長辺/短辺 25.0~100.0~200.0 %

余白

上/下/左/右 0.0~5.0~50.0 mm

座標回転

、90°、180°、270°

ミラー反転

する、しない

クリップモード

データ、パネル

  • Imaging*1
設定項目 設定値
画像の向き 自動、縦、横
拡大/縮小 しない、自動
印字位置 自動、中央、左上
警告表示 する、しない
印字領域拡大 しない、する
中間調選択 階調、解像度、高解像度

  • PDF*1
設定項目 設定値
用紙サイズに拡大/縮小 する、しない
印字領域拡大 する、しない
複数ページ印刷 しない、2ページ、4ページ、6ページ、8ページ、9ページ、16ページ
中間調選択
テキスト 階調、解像度、高解像度
グラフィックス 階調、解像度、高解像度
イメージ 階調、解像度、高解像度
注釈印刷 自動、する、しない

 

共通メニューの設定項目

おことわり
  • 「*」印の付いている設定値は、お使いの機種やオプションの有無、他の設定項目の内容によって表示されるときと、表示されないときがあります。
  • 太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

 

コピー部数

1~9999部


プリントの部数を設定します。

設定値で指定した部数だけプリントされます。


 

両面

両面、片面


片面にプリントするか両面にプリントするかを設定します。

[両面]に設定すると、用紙の両面にプリントされます。


おことわり
  • 以下の用紙に両面プリントが行えます。
  • 用紙サイズ:A3、B4、A4、A4R、B5、B5R、A5R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR、エグゼクティブ、ステートメントR
  • 用紙の厚さ:64~90g/m2
  • ロゴ入りの用紙などに両面プリントするときは、以下のように用紙をセットしてください。
  • 給紙カセットからプリントするときは、1ページ目のプリント面を下にしてセットします。
  • 手差しトレイやオプションのペーパーデッキからプリントするときは、1ページ目のプリント面を上にしてセットします。

 

給紙

 

デフォルト用紙サイズ

A4、B5、A3、B4、A5、レター、リーガル、レジャー、はがき、往復はがき、4面はがき、封筒 洋形4号


アプリケーションソフトで用紙サイズが設定できないときなど、本製品が処理を行う用紙サイズを決定できないときに、論理上の用紙サイズを設定します。


おことわり
  • プリンタドライバを使用できないOS(MS-DOSやUNIXなど)からプリントする場合は、給紙カセットにセットされた用紙のサイズと「デフォルト用紙サイズ」の設定を必ず一致させてください。ここで設定した用紙サイズがセットされていない場合、プリント時にエラーメッセージが表示され、本製品は停止します。また、本製品は用紙サイズと用紙タイプの設定に応じて、給紙段を自動的に選択する機能があります。この設定は[ON]にしておいてください。給紙段の自動選択については、「カセットオート選択のON/OFFを設定する」を参照してください。
 

 

デフォルト用紙タイプ

普通紙、OHPフィルム、厚紙、再生紙、色紙、第2原図、ラベル用紙、はがき、封筒


アプリケーションソフトで用紙タイプが設定できないときなど、本製品が処理を行う用紙タイプを決定できないときに、論理上の用紙タイプを設定します。プリントする用紙タイプに合わせて設定してください。


おことわり
  • プリンタドライバを使用できないOS(MS-DOSやUNIXなど)からプリントする場合は、給紙カセットにセットされた用紙のタイプと「デフォルト用紙タイプ」の設定を必ず一致させてください。ここで設定した用紙タイプがセットされていない場合、プリント時にエラーメッセージが表示され、本製品は停止します。また、本製品は用紙サイズと用紙タイプの設定に応じて、給紙段を自動的に選択する機能があります。この設定は[ON]にしておいてください。給紙段の自動選択については、「カセットオート選択のON/OFFを設定する」を参照してください。
  • 「デフォルト用紙サイズ」で[はがき]、[往復はがき]、[4面はがき]に設定するときは、本項目を必ず[はがき]に設定してください。
  • 普通紙、厚紙は以下の基準を目安に設定してください。
  • 普通紙64g/m2以上、90g/m2以下の用紙

  • 厚紙91g/m2以上、128g/m2以下の用紙
  • 次のいずれかに設定した場合のみ、両面プリントが行えます。
    普通紙、色紙、再生紙

 

用紙サイズ置換

する、しない


プリンタドライバで設定した用紙サイズの給紙カセットが、本製品にセットされていないときに、次のサイズの給紙カセットにセットされている用紙に置き換えてプリントされます。


プリンタドライバの設定 プリントされる用紙
A4 レター
レター A4
A3 レジャー(11 × 17)
レジャー(11 × 17) A3

[する]に設定すると、用紙サイズの置き換えを行います。

[しない]に設定すると、用紙サイズの置き換えを行わずにエラーメッセージが表示され、本製品は停止します。


おことわり
  • [する]に設定している場合でも、プリンタドライバで設定したサイズが用紙なしのときは、用紙サイズの置き換えを行いません。
 

 

印字調整

 

スーパースムーズ

する、しない


文字や図形のギザギザの輪郭をなめらかにプリントするスムージング処理を使用するかどうかを設定します。[する]に設定すると、スムージング処理を使ってプリントされます。[しない]に設定すると、スムージング処理を使わずにプリントされます。


おことわり
  • 本項目は、「解像度」を[ファイン]に設定した場合のみ適用されます。
  • スーパースムージングの効果は、文字やグラフィックのパターンによって異なります。

 

トナー濃度

1~5~9


* 本項目は、「トナー節約」を[しない]に設定した場合にのみ表示されます。

プリントするときの印字濃度を9段階の目盛りで調整します。目盛りの中央が工場出荷時の値(5)です。[こく]を押すと目盛りが右に移動して、印字濃度が濃くなります。[うすく]を押すと目盛りが左に移動して、印字濃度が薄くなります。


 

トナー節約

する、しない


トナーを節約してプリントするモードを使用するかどうかを設定します。


おことわり
  • プリントするデータによっては、本項目が「する」に設定されていても、トナー節約は適用されない場合があります。
  • [する]に設定すると、トナーは節約できますが、プリント結果が薄くなり、細い線や濃度の薄いプリントが不鮮明になることがあります。

 

細線補正

する、しない


細い線や小さい文字がかすれる場合や、文字や線をさらに太めに強調したい場合に、より明瞭にプリントすることができます。


おことわり
  • 文書をボックスに保存してプリントする場合でも、細線補正の設定は有効になります。
 

 

横線補正

しない、レベル1、レベル2、レベル3、レベル4


横線の太さを調整することで、細い線や小さい文字をより明瞭にプリントすることができます。レベルの数字が大きいほど、横線はより太くプリントされます。


おことわり
  • プリンタドライバの「細線補正」が[する]に設定されている場合でも有効になります。
  • 本項目における横線は、用紙送りの方向が基準になります。
  • 本項目を[レベル2]以上に設定すると、中間調画像の場合、階調の急激な変わり目が発生することがあります。

 

縦線補正

しない、レベル1、レベル2、レベル3、レベル4


縦線の太さを調整することで、細い線や小さい文字をより明瞭にプリントすることができます。レベルの数字が大きいほど、縦線はより太くプリントされます。


おことわり
  • プリンタドライバの「細線補正」が[する]に設定されている場合でも有効になります。
  • 本項目における縦線は、用紙送りの方向が基準になります。
  • 本項目を[レベル2]以上に設定すると、中間調画像の場合、階調の急激な変わり目が発生することがあります。

 

解像度

スーパーファイン、ファイン


プリントするときの解像度を設定します。

解像度は1インチあたりのドット数を示すdpi(dot per inch)という単位で表されます。この数値が大きいほど解像度が高く、より細部まで表現することができます。

[スーパーファイン]に設定すると、1200dpiの解像度でプリントされます。文字や図形の輪郭をきめ細かく再現できます。特に細線や小さい文字が多く含まれるデータをプリントするのに適したモードです。

[ファイン]に設定すると、600dpiの解像度でプリントされます。一般的な文書や表をプリントする場合に適したモードです。


おことわり
  • 本項目はLIPS LXおよびダイレクトプリントモードのジョブに対してのみ適用されます。
  • LIPS4モードの場合、[スーパーファイン]は適用されません。
  • 長尺用紙にプリントする場合は、[ファイン]に設定してプリントしてください。[スーパーファイン]に設定した場合、処理に必要なメモリが不足するためプリントすることができません。

 

レイアウト

 

とじ方向

長辺とじ、短辺とじ


とじる位置を、用紙の長い辺にするか短い辺にするかを設定します。両面プリントをしてとじるときには、表面と裏面とで、とじしろの位置が自動的に調整されます。

とじしろ用の余白の幅や、上/下/左/右とじのいずれにするのかは、「とじしろ」で設定します。

[長辺とじ]に設定すると、とじる位置を用紙の長い辺にします。

[短辺とじ]に設定すると、とじる位置を用紙の短い辺にします。


おことわり
  • 本項目だけを設定しても、とじしろをつけることはできません。「とじしろ」と組み合わせて設定することによって、とじしろをつけることができます。
  • 両面プリントの場合は、本項目の設定に応じて裏面のプリントの向きが異なります。

 

とじしろ

-50.0~0.0~+50.0mm


とじしろ用の余白をつけてプリントするときの、余白の幅を設定します。

設定した値だけ画像をずらして余白を作ります。[▲]を押し「+」の値で画像を+方向にずらし、[▼]を押し「-」の値で画像を-方向にずらします。

用紙の長短どちらの辺にとじしろをつけるのかは「とじ方向」で設定します。用紙の上下左右のどの辺にとじしろをつけるかは、「とじ方向」の設定と「とじしろ」の設定を「+」にするか「-」にするかの組み合わせにより決まります。


おことわり
  • 「とじしろ」を設定した結果、印字データが有効印字領域をはみ出る場合は、その部分が欠けてプリントされるので、ご注意ください。
  • [▲]を押すたびに設定値が0.5mmずつ増え、[▼]を押すたびに設定値が0.5mmずつ減ります。また、[▲]あるいは[▼]から指を離さずに押し続けていると、増減速度が速くなります。
  • 「短辺方向移動」「長辺方向移動」と「とじしろ」を同時に設定した場合は、「とじしろ」と「短辺方向移動」「長辺方向移動」の値を加算して処理されます。


 

短辺/長辺方向移動(表面)

-50.0~0.0~+50.0mm


設定値で指定した値だけ、表面の印字位置を横方向または縦方向にずらして調整します。

裏面の印字位置を調整するには、「短辺/長辺方向移動(裏面)」を設定します。

設定値の増減により、印字位置は次のようになります。

短辺方向移動(表面):設定値が増えると用紙のX方向の余白が広くなります。
設定値が減ると用紙のX方向の余白が狭くなります。
長辺方向移動(表面):設定値が増えると用紙のY方向の余白が広くなります。
設定値が減ると用紙のY方向の余白が狭くなります。


おことわり
  • 印字位置を調整した結果、印字データが有効印字領域をはみ出る場合は、その部分が欠けてプリントされるので、ご注意ください。
  • [▲]を押すたびに設定値が0.5mmずつ増え、[▼]を押すたびに設定値が0.5mmずつ減ります。また、[▲]あるいは[▼]から指を離さずに押し続けていると、増減速度が速くなります。
  • 「とじしろ」と「短辺方向移動」「長辺方向移動」を同時に設定した場合は、「短辺方向移動」「長辺方向移動」と「とじしろ」の値を加算して処理されます。

 

短辺/長辺方向移動(裏面)

-50.0~0.0~+50.0mm


設定値で指定した値だけ、裏面の印字位置を横方向または縦方向にずらして調整します。

表面の印字位置を調整するには、「短辺/長辺方向移動(表面)」を設定します。

設定値の増減により、印字位置は次のようになります。

短辺方向移動(裏面):設定値が増えると用紙のX方向の余白が広くなります。
設定値が減ると用紙のX方向の余白が狭くなります。
長辺方向移動(裏面):設定値が増えると用紙のY方向の余白が広くなります。
設定値が減ると用紙のY方向の余白が狭くなります。


おことわり
  • 印字位置を調整した結果、印字データが有効印字領域をはみ出る場合は、その部分が欠けてプリントされるので、ご注意ください。
  • [▲]を押すたびに設定値が0.5mmずつ増え、[▼]を押すたびに設定値が0.5mmずつ減ります。また、[▲]あるいは[▼]から指を離さずに押し続けていると、増減速度が速くなります。
  • 「とじしろ」と「短辺方向移動」「長辺方向移動」を同時に設定した場合は、「短辺方向移動」「長辺方向移動」と「とじしろ」の値を加算して処理されます。

 

自動エラースキップ

する、しない


エラーが起きたときに、エラーを一時的に解除してプリントを続ける機能(エラースキップ)を、自動的に動作させるかどうかを設定します。

[する]に設定すると、自動的にエラースキップされます。タッチパネルを操作して「エラースキップ」する必要はありません。

[しない]に設定すると、タッチパネルを操作して「エラースキップ」をさせる必要があります。


おことわり
  • 「エラースキップ」するには、システム状況/中止画面で[プリント状況]を押し、エラーが起きているジョブを選択して、[詳細情報]を押したあと、[エラースキップ]を押します。詳しくは、「プリント中のエラーをスキップする」を参照してください。
  • エラースキップとはあくまでエラーを一時的に解除するものです。したがって、正しくプリントされないことがあります。
  • 自動エラースキップで一時解除できるエラーの種類については、「メッセージ一覧」を参照してください。
  • 本項目を[する]に設定すると、複数のエラーが発生している場合でも、自動エラースキップが可能なエラーは、すべて自動的にエラースキップが行われます。

 

セキュアプリント消去時間

1時間、2時間、3時間、6時間、12時間、24時間


暗証番号を設定したプリントジョブ(セキュアプリント)はプリントするまで本製品のハードディスクに保存されます。消去時間を設定しておくと、データの処理が終了してから設定時間が経過したときに自動的にプリントジョブが消去されます。


おことわり
  • 設定した時間が経過していない場合でも、本製品の主電源をオフにしたり、「プリンタ初期化」を行うと、プリントジョブは削除されます。
  • 暗証番号の設定はプリンタドライバで行います。

 

タイムアウト

タイムアウト時間(5~15~300秒)、しない


自動的にジョブを終了させる機能を設定します。

本項目で[タイムアウト時間]を設定しておくと、データが入力されなくなってから設定時間が経過したときに自動的にジョブを終了することができます。アプリケーションソフトから排紙コマンドが送られてこないために、本製品内にデータが残ったままの状態のときも、自動的に排紙することができます。

また、本製品は、複数の動作モード(LIPSやESC/Pなど)を内蔵していますので、これらの動作モードの自動切り替えが可能になります。「プリンタ動作モード」が[自動]に設定されていて、それぞれの動作モードの「自動切替」が[する]に設定されている場合、本製品は、データを受信するとコントロールコマンドを認識して、動作モードを切り替えてプリントを開始し、データの終了を認識するとその動作モードによる動作を終了します。この処理を「ジョブ」といいます。

本製品側ではジョブが終了しないと、次に違う種類のコントロールコマンドのデータがきても動作モードを自動的に切り替えることができません。このような 場合に本項目で[タイムアウト時間]を設定しておきます。

設定値で指定した時間が経過すると、自動的にジョブを終了します。また、[しない]に設定した場合は自動的にジョブを終了させる機能を使いません。


おことわり
  • [タイムアウト時間]を設定した場合、パソコン側の処理に時間がかかると、データの途中でジョブが終了して正しいプリント結果が得られないことがあります。その場合は、[タイムアウト時間]を調節してください。
  • 本製品専用のプリンタドライバを使用しないでプリントしたとき、本項目で設定した時間内にジョブ終了コマンドが送られてこない場合、ジョブがキャンセルされてしまい、正しくプリントされないことがあります。
  • 本項目は、次のジョブに対して有効です。
  • USBからのジョブ
  • 「コネクション認識」が[しない]に設定されている場合のネットワークからのジョブ
  • ジョブの実行中は操作パネルの実行/メモリランプが点滅します。

 

RIP完了後印刷

する、しない


「RIP完了後印刷」の機能を使うかどうかを設定します。RIP完了後印刷とは、複数ページのジョブをプリントするときに、すべてのページのRIP処理が終了してから1ページ目のプリントを開始する機能です。

1ページ目のプリントを開始するまでの時間はかかりますが、2ページ目以降のページ間のプリント間隔が短くなります。プリント時間(ひとつのジョブでプリンタ機能を占有している時間)が短縮されるので、複数の人で本製品を使用しているときや、他の機能を使用するときに便利です。


おことわり
  • 大量のページ数をプリントしようとした場合、ジョブがキャンセルされてプリントされない場合があります。一度にプリントできるページ数の目安としては約8,000ページです。ただし、他の機能(ボックスに文書を保存していたり、フォームを登録している)や他のジョブの処理中などで本製品を使用している場合はこのページ数より少なくなります。
 

 

仕上げ

しない、ソート、回転ソート*、回転グループ*、シフトソート*(☆注1)、シフトグループ*、ステイプルソート*(☆注2)、ステイプルグループ(☆注3)

シフト部数
☆注1: 1~9999部ごと

ステイプル位置

☆注2:

左上(コーナー)、上(ダブル)、右上(コーナー)、右(ダブル)、
右下(コーナー)、下(ダブル)、左下(コーナー)、左(ダブル)

☆注3:

グループ左上(コーナー)、グループ上(ダブル)、
グループ右上(コーナー)、グループ右(ダブル)、
グループ右下(コーナー)、グループ下(ダブル)、
グループ左下(コーナー)、グループ左(ダブル)


* オプションの装着状況により設定できる機能は以下のようになります。

○:設定可 ×:不可
  オプション
未装着時
コピートレイ・J1
装着時
フィニッシャー・S1
フィニッシャー・AE1
サドルフィニッシャー・AE2装着時
ソート
回転ソート ×
回転グループ ×
シフトソート × ×
シフトグループ × ×
ステイプルソート × ×
ステイプルグループ × ×

ページ単位または部単位に仕分けてプリントされます。

[しない]に設定すると、ページごとに指定された部数がプリントされます。

[ソート]に設定すると、ページ順に指定された部数が繰り返してプリントされます。

[回転ソート]に設定すると、ページ順に指定された部数が繰り返してプリントされ、1部ずつ交互に縦横に回転して排紙されます。

[回転グループ]に設定すると、各ページごとに指定された部数がプリントされ、ページ単位で交互に縦横に回転して排紙されます。

[シフトソート]に設定すると、ページ順に指定された部数が繰り返してプリントされ、本項目で指定された部数だけ1部ずつ少しずれて排紙されます。

[シフトグループ]に設定すると、各ページごとに指定された部数がプリントされ、ページ単位で少しずれて排紙されます。

[ステイプルソート]に設定すると、ページ順にプリントされ、ステイプルされます。

[ステイプルグループ]に設定すると、各ページごとに指定された部数がプリントされ、ステイプルされます。

各項目を設定して、3ページのデータを3部プリントした場合


おことわり
  • 手差しトレイからプリントする場合、用紙サイズを[フリーサイズ]に設定していると、本項目の設定は無効になります([しない]を選択した状態になります)。定形サイズを選択してください。(→「手差しトレイの用紙にプリントする」)
  • 大量のページ数をプリントしようとした場合、ジョブがキャンセルされてプリントされない場合があります。一度にプリントできるページ数の目安としては約8,000ページです。ただし、他の機能(ボックスに文書を保存していたり、フォームを登録している)や他のジョブの処理中などで本製品を使用している場合はこのページ数より少なくなります。
  • 「回転ソート」、「回転グループ」を設定することができる用紙サイズは、A4、A4R、B5、B5R、レター、レターRです。
  • [回転ソート]、[回転グループ]を設定する場合、同じサイズの用紙を縦向きと横向きにセットしておく必要があります。両方の向きの用紙がセットされていない場合は、セットされている向きの用紙にすべてのページがプリントされます。
  • 「シフトソート」、「シフトグループ」を設定できる用紙サイズは次のとおりです。
  • フィニッシャー・S1装着時:
    A3、B4、A4、A4R、B5、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR
  • フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2装着時:
    A3、B4、A4、A4R、B5、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR

[ステイプルソート]または[ステイプルグループ]に設定すると、ステイプル位置の指定ができます。


おことわり
  • 用紙を横に使用する場合(ランドスケープ画像)、画像の向きと指定したステイプルの位置は合いません。

「ステイプルソート」または[ステイプルグループ]を設定できる用紙サイズと、指定できるステイプルの位置は次のようになります。


  • フィニッシャー・S1装着時

  ○:ステイプル可
  ×:ステイプル不可
    左上
(コーナー)

(ダブル)
右上
(コーナー)

(ダブル)
右下
(コーナー)

(ダブル)
左下
(コーナー)

(ダブル)
  A3 × × × × × ×
  B4 × × × × × ×
  A4 × × × × × ×
  A4R × × × × × ×
  B5 × × × × × ×
  レジャー(11 × 17) × × × × × ×
  リーガル × × × × × ×
  レター × × × × × ×
  レターR × × × × × ×
  エグゼクティブ × × × × × × × ×

  • フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2装着時

  ○:ステイプル可
  ×:ステイプル不可
    左上
(コーナー)
上(ダブル) 右上
(コーナー)
右(ダブル) 右下
(コーナー)
下(ダブル) 左下
(コーナー)
左(ダブル)
  A3 × ×
  B4 × ×
  A4 × ×
  A4R × ○* × × ○* ×
  B5 × ×
  レジャー(11 × 17) × ×
  リーガル × × × ×
  レター × ×
  レターR × ○* × × ○* ×
  エグゼクティブ × × × × × × × ×

  * 同じサイズの用紙が異なる向き(A4の場合はA4R)でセットされている場合のみステイプル可能です。この場合、自動的に回転して出力します。

一度にステイプルできる枚数は、以下のとおりです。


用紙タイプ 用紙サイズ 枚数
普通紙、厚紙 A3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR 30枚
A4、B5、レター 50枚

おことわり
  • ステイプルとパンチの設定を同時にする場合、ステイプルの位置とパンチの位置が合うように設定してください。位置が合わないとき(ステイプルの位置が右でパンチの位置が左など)は、両方の設定が無効になり、ステイプルとパンチを行わずにプリントされます。

 

パンチ

しない、上、下、左、右


* 本項目は、本製品に次の組み合わせのオプションを装着している場合にのみ表示されます。
 
  • フィニッシャー・S1とインナーパンチャーキット・Q1
  • フィニッシャー・AE1(またはサドルフィニッシャーAE2)とパンチャーユニット・L1

プリントした用紙にパンチ穴(2カ所)をあける設定をします。


おことわり
  • 手差しトレイからプリントする場合、用紙サイズを[フリーサイズ]に設定していると、パンチを行うことはできません。定形サイズを選択してください。(→「手差しトレイの用紙にプリントする」)
  • 使用できる用紙サイズは、A3、B4、A4、A4R、B5、B5R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターRです。
  • ステイプルとパンチの設定を同時にする場合、ステイプルの位置とパンチの位置が合うように設定してください。位置が合わないとき(ステイプルの位置が右でパンチの位置が左など)は、両方の設定が無効になり、ステイプルとパンチを行わずにプリントされます。

 

製本印刷

しない、左開き、右開き


製本印刷を行うかどうか、また、その方法を指定します。製本印刷とは、用紙を中折りにしてひとつの本になるように、1枚の用紙の表と裏にそれぞれ2ページ分のデータを並べてプリントする処理です。

[しない]に設定すると、製本印刷を行いません。

[左開き]に設定すると、左開きの本になるようにページが並べられてプリントされます。

[右開き]に設定すると、右開きの本になるようにページが並べられてプリントされます。


おことわり
  • 大量のページ数をプリントしようとした場合、ジョブがキャンセルされてプリントされない場合があります。一度にプリントできるページ数の目安としては約8,000ページです。ただし、他の機能(ボックスに文書を保存していたり、フォームを登録している)や他のジョブの処理中などで本製品を使用している場合はこのページ数より少なくなります。
  • 「仕上げ」の設定が[回転グループ]、[シフトグループ]、[ステイプルグループ]に設定されている場合は、[回転ソート]、[シフトソート]、[ステイプルソート]に設定されます。
  • 本項目を設定できるデータのサイズは、A4、B5、A5、レター、ステートメントです。実際にプリントされる用紙サイズは、データサイズがA4のときはA3、B5のときはB4、A5のときはA4またはA4R、レターのときはレジャー(11 × 17)、ステートメントのときはレターまたはレターRです。
  • 異なるサイズのページデータを混在させて製本印刷することはできません。
  • 本項目を[左開き]または[右開き]に設定すると、「中とじ」を設定することができます。

 

中とじ

する、しない


* 本項目は、オプションのサドルフィニッシャー・AE2を装着していて、「製本印刷」が[左開き]または[右開き]に設定されている場合にのみ表示されます。

製本印刷時に用紙の中央にステイプルしてローラで折り目をつけるかどうかの設定をします。


おことわり
  • 大量のページ数をプリントしようとした場合、ジョブがキャンセルされてプリントされない場合があります。一度にプリントできるページ数の目安としては約8,000ページです。ただし、他の機能(ボックスに文書を保存していたり、フォームを登録している)や他のジョブの処理中などで本製品を使用している場合はこのページ数より少なくなります。
  • 中とじ時にプリントした用紙が1枚のときは、ステイプルは行わずに折り目のみつけます。
  • 一度に、15枚まで中とじできます。15枚を超えた場合は、中とじしないで排紙されます。
  • 中とじ出力で製本トレイに積載できる部数は以下の通りです。 最大部数に達すると、プリント動作は一時停止されます。この状態で製本トレイの用紙を取り除くと残りのプリントが再開されます。
    ・1~5枚/25部*
    ・6~10枚/15部*
    ・11~15枚/10部
    *製本の[表紙をつける]を設定している場合は10部まで

 

クリープ(ずれ)補正

しない、自動、補正量(0.00~10.00mm)


* 本項目は、「製本印刷」が[左開き]または[右開き]に設定されている場合にのみ表示されます。

中とじで製本するときの、各ページの印字位置を調整します。

用紙を中折りにすると内側のページほど紙の端がずれるため、用紙の端を切り揃えたときに、小口の余白の幅が狭くなります。また、ページ数や紙の厚さによっては印字内容も切り落とされることがあります。本項目では、とじ側の余白を調整することで、このような印字内容のずれ(クリープ)を補正することができます。

[自動]に設定すると、ページ数や紙の厚さに基づいて、とじ側の余白が自動的に調整されます。

[補正量]に設定すると、用紙を中折りにしたときの最も内側と最も外側のページにおいて、紙の端がずれる差を指定して、その数値に基づいてとじ側の余白が調整されます。


おことわり
  • [▲]を押すたびに設定値が0.05mmずつ増え、[▼]を押すたびに設定値が0.05mmずつ減ります。また、[▲]あるいは[▼]から指を離さずに押し続けていると、加減速度が速くなります。
  • 「短辺方向移動」、「長辺方向移動」、「とじしろ」と本項目を同時に設定した場合は、本項目と「とじしろ」、「短辺方向移動」「長辺方向移動」の値を加算して処理されます。

 

OHP中差し

しない、白紙中差し、印刷紙中差し


* 本項目は「部数印字」が[しない]に設定されている場合にのみ表示されます。

OHPフィルムにプリントするとき、ページごとに中差し用紙をはさんでプリントします。また、中差し用紙にOHPフィルムと同じプリントをすることもできます。

[しない]に設定すると、中差し用紙をはさまないでプリントします。

[白紙中差し]に設定すると、OHPフィルムの間に白紙の中差し用紙をはさみます。

[印刷紙中差し]に設定すると、OHPフィルムの間に中差し用紙をはさみ、中差し用紙にもOHPフィルムと同じプリントをします。


おことわり
  • 「仕上げ」の設定が[回転グループ]、[シフトグループ]、[ステイプルグループ]に設定されている場合は、[回転ソート]、[シフトソート]、[ステイプルソート]に設定されます。
  • [印刷紙中差し]に設定すると、中差し用紙のプリントもプリント枚数としてカウントされます。[白紙中差し]に設定すると、白紙の中差し用紙はプリント枚数としてカウントされません。

 

部数印字

 

部数印字

する、しない


* 本項目は、「OHP中差し」が[しない]に設定されている場合にのみ表示されます。

プリントするページ内に印刷部数(シリアルナンバー)を印刷するかどうかを設定します。

印刷部数は、部ごとに連番でプリントされますので、機密文書を特定部数のみプリントするときなどに便利です。

また、印字する文字のレイアウトや開始数字の設定をすることができますので、必要に応じて設定してください。

印刷部数は、次のようにプリントされます。


おことわり
  • 「仕上げ」の設定が[回転グループ]、[シフトグループ]、[ステイプルグループ]に設定されている場合は、[回転ソート]、[シフトソート]、[ステイプルソート]に設定されます。
  • システム管理設定(初期設定/登録)の「強制地紋印字モード(プリント)」と本項目を同時に設定した場合、本項目の設定は無効になります。強制地紋印字モードの機能については、「地紋印字モードを設定する(地紋印字モード)」を参照してください。
  • 印刷部数は00001から99999まで順に印字されます。99999の次は00001に戻ります。また、開始番号を任意に設定することもできます。(→印字開始数字
  • プリントする部数が1部の場合でも、本項目を[する]に設定すると部数が印字されます。
  • 以下のページには、印字されません。
  • 表紙、合紙、章紙、タブ紙、仕切紙、裏表紙として挿入した用紙
  • 白紙ページ(印刷データがないページ)
  • 複数ページを一枚の用紙にプリントした場合
  • 「製本印刷」する場合やOHPフィルムにプリントする場合、フォーム合成する場合は、正しく部数が印字されない場合があります。
  • 「とじしろ」や「長辺/短辺方向移動」と組み合わせて設定した場合、部数印字の文字が欠ける場合があります。

 

印字位置

5箇所、左上、左下、右上、右下、全面


* 本項目は、「部数印字」が[する]に設定されている場合にのみ表示されます。

プリントする印刷部数の位置を設定します。
[全面]に設定すると、用紙いっぱいに印刷部数を印字することができます。


 

印字開始数字

1~9999


* 本項目は、「部数印字」が[する]に設定されている場合にのみ表示されます。

印刷部数の開始番号を設定します。[1]に設定すると、「00001」が開始番号になり、[9999]に設定すると、「09999」が開始番号になります。


おことわり
  • タッチパネルの「部数印字」の設定が[しない]の場合でも、プリンタドライバで部数印字の設定を有効にすると、印刷部数が印字されます。
 

 

印字サイズ

小(12ポイント)、中(24ポイント)、大(36ポイント)


* 本項目は、「部数印字」が[する]に設定されている場合にのみ表示されます。

プリントする印刷部数の大きさ(ポイント数)を設定します。


 

濃度

1~3~5


* 本項目は、「部数印字」が[する]に設定されている場合にのみ表示されます。

プリントする印刷部数の濃度を設定します。数字が大きいほど濃くプリントされます。


 

印字位置の調整(縦/横)

-8~0~+8mm


* 本項目は、「部数印字」が[する]に設定されている場合にのみ表示されます。

「印字位置」で指定した印刷部数の位置を、横方向または縦方向にずらして細かく調整することができます。

設定値の増減により、印刷部数の印字位置は次のようになります。


印字位置の調整(縦): 設定値が増えると、印字位置は用紙の下方向にずれます。
設定値が減ると、印字位置は用紙の上方向にずれます。
印字位置の調整(横): 設定値が増えると、印字位置は用紙の右方向にずれます。
設定値が減ると、印字位置は用紙の左方向にずれます。


おことわり
    • 印字位置を調整した結果、印刷部数の文字が有効印字領域をはみ出る場合は、その部分が欠けてプリントされるので、ご注意ください。

 

プリンタ動作モード

自動、LIPS、N201*1、ESC/P、I5577*1、HP-GL*1、HP-GL/2*1、LIPSダンプ、Imaging*2、PDF*2


*1 [N201]、[I5577]、[HP-GL]、[HP-GL/2]は、エミュレーション拡張キットを有効にしたときのみ表示されます。
*2 [Imaging]と[PDF]は、ダイレクトプリント拡張キットを有効にしたときのみ表示されます。

お使いのアプリケーションソフトのプリンタ選択画面で選択したプリンタの種類やプリントするデータの種類に合わせて、次のいずれかに動作モードを切り替えることができます。

  • [自動]:(自動切り替えモード)

パソコンから送信されたデータが、LIPS、N201、ESC/P、I5577、HP-GL、HP-GL/2エミュレーションコマンドのいずれを使用しているのかや、ダイレクトプリントのデータかどうかを自動的に判別して、動作モードを切り替えます。

アプリケーションソフトからプリントする場合、通常はこのモードでお使いください。


おことわり
  • 工場出荷時の状態では、すべてのモードを対象に自動切り替えを行うように設定されていますが、自動切り替えの対象となるモードを限定することもできます。(→自動切替
 

  • [LIPS]:(LIPSモード)

LIPSモードに切り替えます。アプリケーションソフトが使用するコントロールコマンドがLIPSに限られる場合や、自動切り替えでうまくLIPSモードに切り替わらない場合にこのモードにします。

  • [N201]:(N201エミュレーションモード)

N201エミュレーションモードに切り替えます。 アプリケーションソフトが使用するコントロールコマンドがN201エミュレーションコマンドに限られる場合や、自動切り替えでうまくN201エミュレーションモードに切り替わらない場合にこのモードにします。

  • [ESC/P]:(ESC/Pエミュレーションモード)

ESC/Pエミュレーションモードに切り替えます。アプリケーションソフトが使用するコントロールコマンドがESC/Pエミュレーションコマンドに限られる場合や、自動切り替えでうまくESC/Pエミュレーションモードに切り替わらない場合にこのモードにします。

  • [I5577]:(I5577エミュレーションモード)

I5577エミュレーションモードに切り替えます。アプリケーションソフトが使用するコントロールコマンドがI5577エミュレーションコマンドに限られる場合や、自動切り替えでうまくI5577エミュレーションモードに切り替わらない場合にこのモードにします。

  • [HP-GL]:(HP-GLエミュレーションモード)

HP-GLエミュレーションモードに切り替えます。アプリケーションソフトが使用するコントロールコマンドがHP-GLエミュレーションコマンドに限られる場合や、自動切り替えでうまくHP-GLエミュレーションモードに切り替わらない場合にこのモードにします。

  • [HP-GL/2]:(HP-GL/2エミュレーションモード)

HP-GL/2エミュレーションモードに切り替えます。アプリケーションソフトが使用するコントロールコマンドがHP-GL/2エミュレーションコマンドに限られる場合や、自動切り替えでうまくHP-GL/2エミュレーションモードに切り替わらない場合にこのモードにします。

  • [LIPSダンプ]:(LIPSダンプモード)

パソコンから送信されたデータを図形や文字に変換せずにLIPSのコントロールコマンドの形式でプリントされます。パソコンからの出力内容を検証する場合などにこのモードにします。

LIPSダンプリストの見かたについては、「LIPSダンプリスト」を参照してください。

  • [Imaging]:(Imagingモード)

Imagingモードに切り替えます。TIFF/JPEGの画像ファイルをダイレクトプリントする場合や、自動切り替えでうまくImagingモードに切り替わらない場合にこのモードにします。

  • [PDF]:(PDFモード)

PDFモードに切り替えます。PDFファイルをダイレクトプリントする場合や、自動切り替えでうまくPDFモードに切り替わらない場合にこのモードにします。


 

優先エミュレーション

なし、LIPS、N201*1、ESC/P、I5577*1、HP-GL*1、HP-GL/2*1、PDF*2


*1 [N201]、[I5577]、[HP-GL]、[HP-GL/2]は、エミュレーション拡張キットを有効にしたときのみ表示されます。
*2 [PDF]は、ダイレクトプリント拡張キットを有効にしたときのみ表示されます。

プリンタ動作モード」を[自動]に設定した状態で、本製品がコントロールコマンドやダイレクトプリントのデータを識別できなかった場合に、優先的に動作モードを切り替える「優先エミュレーション」を設定しておくことができます。

  • [なし]

優先エミュレーションを設定しません。

コントロールコマンドやダイレクトプリントのデータを識別できなかった場合は、以前の動作モードで引き続き処理されます。

工場出荷時は、[なし]に設定されています。

  • [LIPS]

LIPSモードを優先エミュレーションにします。

  • [N201]

N201エミュレーションモードを優先エミュレーションにします。

  • [ESC/P]

ESC/Pエミュレーションモードを優先エミュレーションにします。

  • [I5577]

I5577エミュレーションモードを優先エミュレーションにします。

  • [HP-GL]

HP-GLエミュレーションモードを優先エミュレーションにします。

  • [HP-GL/2]

HP-GL/2エミュレーションモードを優先エミュレーションにします。

  • [PDF]

PDFモードを優先エミュレーションにします。


 

自動切替

LIPS

する、しない

N201*1

する、しない

ESC/P

する、しない

I5577*1

する、しない

HP-GL*1

する、しない

HP-GL/2*1

する、しない

Imaging*2

する、しない

PDF*2

する、しない


*1 [N201]、[I5577]、[HP-GL]、[HP-GL/2]は、エミュレーション拡張キットを有効にしたときのみ表示されます。
*2 [Imaging]と[PDF]は、ダイレクトプリント拡張キットを有効にしたときのみ表示されます。

プリンタ動作モード」が[自動]に設定されている場合の、自動切り替えの対象となる動作モードを設定します。LIPS、N201、ESC/P、I5577、HP-GL、HP-GL/2エミュレーションおよびImaging、PDFの各モードについて設定します。[する]に設定すると、そのモードを自動切り替えの対象とします。[しない]に設定すると、そのモードを自動切り替えの対象としません。


おことわり
  • エミュレーション拡張キットまたはダイレクトプリント拡張キットのライセンス登録を行ったあとは、必ず本製品の主電源スイッチを入れなおし、プリンタ設定初期化を行ってください。エミュレーション拡張キットまたはダイレクトプリント拡張キットの機能は、ライセンス登録後に、主電源スイッチを入れなおし、プリンタ設定初期化を行うことによって使用できる状態になります。
  • 本項目で、すべてのモードを[しない]に設定すると、受信したすべてのデータは無効になりプリントされません。ただし、本製品専用のプリンタドライバをご使用の場合は、設定にかかわらず正しくプリントされます。

 

コネクション認識

する、しない


ネットワークを使用してプリントした場合に、正しいプリント結果が得られないこと(文字化けやオーバレイプリントが正しくできないなど)があります。そのような場合に、本項目を[しない]に設定してください。


おことわり
  • 本項目はネットワークからのジョブに対してのみ有効です。
 

 

プリンタ設定初期化


プリンタ設定初期化をすると、仕様設定メニューで設定した内容を工場出荷時の設定に戻すことができます。

「プリンタ設定初期化」を選択すると、「設定内容を初期化しますか?」という確認のメッセージが表示されます。[はい]を押すと初期化が行われます。[いいえ]を押すと、初期化は行われません。


おことわり
  • 初期化の最中に電源をオフにしないでください。本製品に搭載されているメモリが故障することがあります。
  • エミュレーション拡張キットまたはダイレクトプリント拡張キットのライセンス登録を行ったあとは、必ず本製品の主電源スイッチを入れなおし、プリンタ設定初期化を行ってください。エミュレーション拡張キットまたはダイレクトプリント拡張キットの機能は、ライセンス登録後に、主電源スイッチを入れなおし、プリンタ設定初期化を行うことによって使用できる状態になります。

 

LIPS/エミュレーション共通メニューの設定項目

おことわり
  • 太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

 

中間調選択

テキスト

色調、階調、解像度、高解像度

グラフィックス

色調、階調、解像度、高解像度

イメージ

色調、階調、解像度、高解像度


プリント時の中間調の表現方法を設定します。

「テキスト」、「グラフィックス」、「イメージ」といったデータの種類ごとに設定することができます。

[色調]は、明暗のコントラストを効かせ、安定した質感とメリハリのある階調で印刷を行うことができます。写真画像などのイメージデータをプリントするのに適しています。

[階調]は、滑らかな階調と輪郭の品位を両立した印刷を行うことができます。グラデーションを使用した図形やグラフなどをプリントするのに適しています。

[解像度]は、テキストデータ等の輪郭がはっきりと見えるような精細な印刷を行うことができます。文字や細い線のデータなどをプリントするのに適しています。

[高解像度]は、[解像度]よりも高精細な印刷を行うことができますが、質感の安定性は若干劣ります。文字や細い線のデータ、CADデータなどの輪郭をシャープにプリントするのに適しています。


おことわり
  • LIPS4, LIPS LXでは選択された中間調によって階調特性が異なります。
 

 

LIPS LX設定メニューの設定項目

おことわり
  • 太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

 

白紙節約

する、しない


LIPS LXコマンドで作られた印刷データの各ページに印字するデータがない場合、そのページを白紙で排出させるかどうかを設定します。

[する]に設定すると、白紙を排出させません。[しない]に設定すると、白紙を排出させます。

本機能を使用すると、白紙が排出されることがなくなり、用紙を節約することができます。


 

LIPS4設定メニューの設定項目

おことわり
  • 太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

 

白紙節約

する、しない


アプリケーションソフトから送られた改ページコード(FF)と改ページコードの間に印字するデータがない場合、そのページを白紙で排出させるかどうかを設定します。

[する]に設定すると、白紙を排出させません。[しない]に設定すると、白紙を排出させます。

本機能を使用すると、白紙が排出されることがなくなり、用紙を節約することができます。


 

拡大/縮小

しない、→ A3、→ B4、→ A4、→ B5、→ A5、→ リーガル、→ レター、→はがき、→往復はがき、→ 4面はがき


拡大または縮小プリントの設定をします。

アプリケーションソフトで作成したデータサイズと、設定値で指定した出力用紙サイズから、自動的に倍率が計算され、拡大/縮小してプリントされます。


おことわり
  • アプリケーションソフトで作成するデータのサイズが定形サイズ(A4、B5、レターなど)でない場合は、正しく拡大/縮小されないことがあります。
  • 拡大/縮小の処理は、データの左上端を基点として処理されます。
  • 拡大/縮小でプリントすると、線の太さにムラが生じたり、細い線が消えたりすることがあります。
  • アプリケーションソフトからのコマンドの内容によっては、正しく拡大/縮小してプリントされないことがあります。
  • 拡大/縮小率が25~200%の範囲を超える場合は、拡大/縮小は行われず等倍でプリントされます。この場合正しいプリント結果にはなりません。

 

複数ページ印刷

しない、2ページ( 左)、2ページ( 右)、4ページ( 横-左)、4ページ( 横-右)、4ページ( 縦-左)、4ページ( 縦-右)


アプリケーションソフト側で作成したデータを、2ページ分または4ページ分を並べて1ページにプリントできます。

[2ページ(左)]に設定すると、2ページ分のデータが左または上から並べられてプリントされます。

[2ページ(右)]に設定すると、2ページ分のデータが右または下から並べられてプリントされます。

[4ページ(横-左)]に設定すると、4ページ分のデータが、左上から横方向に並べられてプリントされます。

[4ページ(横-右)]に設定すると、4ページ分のデータが、右上から横方向に並べられてプリントされます。

[4ページ(縦-左)]に設定すると、4ページ分のデータが、左上から縦方向に並べられてプリントされます。

[4ページ(縦-右)]に設定すると、4ページ分のデータが、右上から縦方向に並べられてプリントされます。


おことわり
  • 異なるサイズのページデータを並べて1ページにプリントすることはできません。
  • 「拡大/ 縮小」と「複数ページ印刷」を同時に設定し縮小率が25%より小さくなる場合、「複数ページ印刷」は行われず正しいプリント結果にはなりません。

 

複数ページ余白

パターン1、パターン2


「複数ページ印刷」の機能を使って2ページ分または4ページ分を並べてプリントする場合の、余白のとりかたを設定します。

[パターン1]に設定すると、各ページが接する部分に余白をつけてレイアウトされます。

[パターン2]に設定すると、各ページが接する部分に余白をつけずにレイアウトされます。


おことわり
  • [パターン1]と[パターン2]とでは余白のとりかたが違うため、画像の縮小率が異なります。[パターン1]よりも[パターン2]のほうが若干画像が大きくなります。
  • [パターン2]に設定した場合でも、用紙の長辺と短辺の比率によっては、余白がつくことがあります。

 

ページの向き

、横


用紙を縦に使ってプリントするか、横に使ってプリントするかを設定します。

[縦]に設定すると、用紙が排紙される向きにかかわらず、用紙を縦に使ってプリントされます。

[横]に設定すると、用紙が排紙される向きにかかわらず、用紙を横に使ってプリントされます。


 

オーバレイ1/オーバレイ2

オーバレイ1設定

する、しない

オーバレイ1番号*

0~32767

オーバレイ2設定

する、しない

オーバレイ2番号*

0~32767


* 「オーバレイ1/オーバレイ2番号」は、「オーバレイ1/オーバレイ2設定」を[する]に設定した場合にのみ表示されます。

オーバレイプリントを行うかどうかを設定します。オーバレイプリントを行う場合は、オーバレイプリントで使用するフォーマットデータの番号を指定します。

オーバレイプリントとは、各ページに共通するタイトルや表組みなどのフォーマットを、あらかじめ本製品のオーバレイ領域に登録し、あとから別のデータを重ねてプリントする機能です。オーバレイプリントを行うと、各ページ共通のデータを、ページごとにアプリケーションソフト側から送る必要がないため、効率良くプリントすることができます。

オーバレイ領域には、1ページ分のフォーマットを最大で32,768種類登録することができます。フォーマットの作成や登録は、アプリケーションソフト側からLIPSのコントロールコマンドで行います。登録の際にはフォーマットに0~32767の番号をつけて登録します。本項目では、オーバレイ1あるいはオーバレイ2として、どの番号のフォーマットを選択するかという設定だけを行います。


おことわり
  • オーバレイの内容は本製品の主電源をオフにした場合や「プリンタ初期化」を行った場合は削除されます。
  • オーバレイ領域に登録したフォーマットデータの内容や番号、サイズは、LIPSユーティリティプリントの「オーバレイプリント」、「オーバレイリスト」で確認することができます。
  • 「オーバレイプリント」、「オーバレイリスト」の出力のしかたについては、「LIPS IVモード専用のリスト」を参照してください。
  • 登録するフォーマットをLIPSのコントロールコマンドでプログラミングするときは、オプションの「プログラマーズマニュアル」を参照してください。

 

漢字コード

JIS、シフトJIS、EUC、DEC


プリントするデータの漢字コード体系に応じて、漢字コードを設定します。

通常は[JIS]に設定しておきますが、[JIS]以外の設定値は次のような場合に設定します。

  • シフトJIS:アプリケーションソフトを使わず、MS-DOSのテキストデータをそのままプリントするとき
  • EUC(Extended Unix Code:UNIX拡張コード):UNIXをOSとするワークステーションやパソコンを使用するとき
  • DEC(DECコード):DEC漢字コードを採用しているワークステーションを使用するとき

各漢字コードの文字セットは、次のようにG0~G3の割り当てテーブルに割り当てられます。


  シフトJIS JIS EUC DEC
G0 半角英数字 半角英数字 半角英数字 半角英数字
G1 半角カナ 半角カナ 全角漢字 半角カナ
G2 全角漢字 全角漢字 半角カナ 全角漢字
G3 漢字縮小 漢字縮小 全角漢字 全角漢字

GL G0 G0 G0 G0
GR G1 G1 G1 G3
ペア G0~G1 G0~G1 解除 解除

おことわり
  • [シフトJIS]に設定すると、LIPSのC1制御命令は使用できなくなりますが、ビット長を7ビット形式で送信すれば、LIPSのコマンドとして動作します。
  • 本項目で漢字コードを設定するということは、漢字コード体系に応じて文字セットを割り当てテーブルに割り当てるということです。JISで規定されていない拡張文字などはプリントされません。
    上記以外の漢字コードを使用する場合は、アプリケーションソフト側で文字セットを割り当ててください。
  • 指定された文字セットが存在しない場合は、近い属性の文字セットを使用してプリントされます。
  • JIS漢字コードには「新JIS」と「旧JIS」があります。新JISと旧JISの切り替えは、「漢字グラフィックセット」で設定します。
  • UNIXではEUCを採用していますが、中にはOSのデバイスドライバがJIS漢字コードなどに変換するものもあります。詳しくは、コンピュータの操作説明書を参照してください。

 

文字サイズ

10ポイント、12ポイント、8ポイント


印字する文字の大きさをポイント数で設定します。

1ポイントは約0.35mm(1/72インチ)です。

コントロ-ルコマンドでLIPS IIIまたはLIPS IVを使用しているときと、LIPS II+を使用しているときとでは同じ設定値でも、実際にプリントされる大きさが次のように異なります。

  • [10ポイント]:LIPS III/IV = 10ポイント LIPS II+ = 9.6ポイント
  • [12ポイント]:LIPS III/IV = 12ポイント LIPS II+ = 12ポイント
  • [8ポイント]:LIPS III/IV = 8ポイント LIPS II+ = 7.2ポイント

設定値 LIPS III/IVLIPS II

おことわり
  • LIPS II+のときのポイント数(7.2、9.6)はタッチパネル上に表示されません。
 

 

漢字書体

明朝、ゴシック


漢字やひらがななどの全角文字の書体を設定します。


「明朝」 「ゴシック」

 

ANK書体

明朝、ゴシック、ラインプリンタ


半角英数字や半角カナなどのANK文字の書体を設定します。

ANKとは、Alphabet、Numeric、Kanaの略です。


明朝
ゴシック
ラインプリンタ

 

漢字グラフィックセット

JIS90、JIS78


漢字コード」の種類で[JIS]を選択した場合に使用する漢字グラフィックセットを設定します。

JIS漢字コードには「新JIS(JIS90)」と「旧JIS(JIS78)」があります。新JISコードは、旧JISコードに特殊記号、罫線、漢字などを追加、変更したものです。パソコン側に合わせて設定してください。


おことわり
  • グラフィックセットとは、パソコンからのコードに対して、どの文字を割り当てるかという取り決めです。それを示したものがコード表です。
  • 新JISと旧JISの漢字コード表は付属の取扱説明書CD-ROMの[FONTLIST]フォルダに収録されています。

 

行数

行数選択

6 lpi、8 lpi、任意設定

任意設定値*

10~99行/ページ


* 「任意設定値」は、「行数選択」が[任意設定]に設定されている場合にのみ表示されます。

1インチまたは1ページにプリントする行数を設定します。

lpiはLine Per Inchの略で、1インチあたりの行数の単位を表します。

[6 lpi]に設定すると、1インチに6行プリントされます。

[8 lpi]に設定すると、1インチに8行プリントされます。

[任意設定]に設定すると[任意設定値]が表示され、1ページにプリントする行数を10~99行の範囲で指定できます。


 

桁数

桁数選択

自動、10 cpi、12 cpi、15 cpi、任意設定

任意設定値*

10~200文字/行


* 「任意設定値」は、「桁数選択」が[任意設定]に設定されている場合にのみ表示されます。

1インチまたは1行にプリントする文字数を設定します。

cpiは、Characters Per Inchの略で、1インチあたりの文字数の単位を表します。

[自動]に設定すると、現在選択しているフォントに応じた文字数でプリントされます。

[10 cpi]に設定すると、1インチに10桁プリントされます。

[12 cpi]に設定すると、1インチに12桁プリントされます。

[15 cpi]に設定すると、1インチに15桁プリントされます。

[任意設定]に設定すると[任意設定値]が表示され、1行にプリントする文字数を10~200文字の範囲で指定できます。


 

自動改ページ

する、しない


印字位置が有効印字領域の下端を超えようとしたとき、改ページコード(FF)を受信しなくても、自動的に改ページしてプリントするかどうかを設定します。


おことわり
  • [しない]に設定すると、パソコンから改ページコード(FF)が送られるまで印字位置を変更しません。
 

 

自動改行

する、しない


印字位置が右マージンまたは有効印字領域の右端を超えようとしたとき、復帰コード(CR)や改行コード(LF)を受信しなくても、自動的に改行してプリントするかどうかを設定します。


おことわり
  • [しない]に設定すると、パソコンから復帰コード(CR)、改行コード(LF)が送られるまで印字位置を変更しません。
 

 

CR機能

CRのみ、CR+LF


復帰コード(CR)を受信したときの、印字位置の移動のしかたを設定します。

[CRのみ]に設定すると、復帰コード(CR)を受信すると、印字位置を現在印字中の行の第一文字目(左マージン)に移動します。

[CR + LF]に設定すると、復帰コード(CR)を受信すると、印字位置を現在印字中の行の次の行の第一文字目に移動します。


 

LF機能

LFのみ、LF+CR


改行コード(LF)を受信したときの、印字位置の移動のしかたを設定します。

[LFのみ]に設定すると、改行コード(LF)を受信すると、印字位置を現在印字中の行の次の行に移動します。桁位置はそのままです。

[LF + CR]に設定すると、改行コード(LF)を受信すると、印字位置を現在印字中の行の次の行の第一文字目に移動します。


 

網かけ解像度

クイック、ファイン


網かけや飾り罫線のパターンの解像度を設定します。

[クイック]に設定すると、300dpi用にデザインされたパターンを2倍に拡大して使用します。

[ファイン]に設定すると、600dpi用にデザインされたパターンを使用します。「クイック」よりも高精度でプリントできます。


 

Imagingメニューの設定項目

おことわり
  • Imagingメニューは、ダイレクトプリント拡張キットを有効にしたときのみ表示されます。
  • 太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

 

画像の向き

自動、縦、横


画像を縦方向にプリントするか、横方向にプリントするかを設定します。

[自動]に設定すると、TIFFデータの画像の幅と高さを比較して、幅が大きければ、画像が横向きにプリントされます。高さが大きければ、画像が縦向きにプリントされます。

[縦]に設定すると、画像の幅と高さの比率に関係なく、画像が縦向きにプリントされます。

[横]に設定すると、画像の幅と高さの比率に関係なく、画像が横向きにプリントされます。


 

拡大/縮小

しない、自動


有効印字領域に合わせて、拡大または縮小するかどうかの設定をします。

[自動]に設定すると、画像のサイズが有効印字領域よりも大きい場合、有効印字領域におさまるように画像が縮小されてプリントされます。また、画像のサイズが有効印字領域よりも小さい場合、有効印字領域いっぱいに画像が拡大されてプリントされます。


おことわり
  • [しない]に設定した場合でも、出力用紙サイズより画像が大きい場合はプリントする用紙サイズの有効印字領域に画像がおさまるように自動的に縮小されます。
  • [自動]に設定すると、TIFF形式のデータが持つTagが指定する印字位置は無視されます。
  • 本項目では、縦と横の比率を固定して、画像が拡大または縮小されます。

 

印字位置

自動、中央、左上


画像をどの位置に印字するかを設定します。

[自動]に設定すると、TIFF形式のデータで印字位置が指定されている場合は、指定された位置に印字されます。印字位置が指定されていない場合は、中央の位置にプリントされます。

[中央]に設定すると、TIFF形式のデータで印字位置が指定されていても、中央の位置にプリントされます。

[左上]に設定すると、TIFF形式のデータで印字位置が指定されていても、左上の位置にプリントされます。


おことわり
  • JPEG形式のデータには印字位置の指定がありません。[自動]に設定した場合は、中央の位置にプリントされます。
 

 

警告表示

する、しない


Imaging機能に関するエラーを検出したときの、ジョブの処理方法を選択することができます。

[する]に設定すると、タッチパネルにエラーを表示させます。

[しない]に設定すると、エラーを表示させずに、そのままジョブの処理を行います。


おことわり
  • 本項目を[しない]に設定している場合でも、エラーの種類によっては、エラー表示されることがあります。
 

 

印字領域拡大

しない、する


印字領域を広げて印刷するかどうかを設定します。

[する]に設定すると、余白が各用紙のサイズの端から上下左右2.5mm(B4以上の用紙は後端が3.5mm)となり、印字領域が拡大されます。

[しない]に設定すると、上下左右とも周囲5mmを除いた範囲が有効印字領域となります。


おことわり
  • 用紙いっぱいにデータがある場合、[する]に設定してプリントしても、データの周囲が欠けて印字されることがあります。
 

 

中間調選択

階調、解像度、高解像度


プリント時の中間調の表現方法を設定します。

[階調]は、滑らかな階調と輪郭の品位を両立した印刷を行うことができます。グラデーションを使用した図形やグラフなどをプリントするのに適しています。

[解像度]は、テキストデータ等の輪郭がはっきりと見えるような精細な印刷を行うことができます。文字や細い線のデータなどをプリントするのに適しています。

[高解像度]は、[解像度]よりも高精細な印刷を行うことができますが、質感の安定性は若干劣ります。文字や細い線のデータ、CADデータなどの輪郭をシャープにプリントするのに適しています。


 

PDFメニューの設定項目

おことわり
  • PDFメニューは、ダイレクトプリント拡張キットを有効にしたときのみ表示されます。
  • 太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

 

用紙サイズに拡大/縮小

する、しない


用紙サイズの有効印字領域に合わせて、拡大または縮小するかどうかの設定をします。

[する]に設定すると、PDFファイルのページサイズが有効印字領域よりも大きい場合、用紙サイズに収まるようにページサイズが縮小されてプリントされます。また、PDFファイルのページサイズが有効印字領域よりも小さい場合、有効印字領域いっぱいにページサイズが拡大されてプリントされます。


おことわり
  • リモートUIで、プリント設定の「用紙サイズ」を[自動]に設定している場合、本項目は有効になりません。
  • 本項目では、縦と横の比率を固定して、PDFファイルのページサイズが拡大または縮小されます。

 

印字領域拡大

する、しない


印字領域を広げて印刷するかどうかを設定します。

[する]に設定すると、余白が各用紙のサイズの端から上下左右2.5mm(B4以上の用紙は後端が3.5mm)となり、印字領域が拡大されます。

[しない]に設定すると、上下左右とも周囲4mmを除いた範囲が有効印字領域となります。


おことわり
  • 用紙いっぱいにデータがある場合、[する]に設定してプリントしても、データの周囲が欠けて印字されることがあります。
 

 

複数ページ印刷

しない、2ページ、4ページ、6ページ、8ページ、9ページ、16ページ


PDFファイルのデータを、1ページに複数ページ並べてプリントできます。複数ページを印刷する場合、左(上)から並べてプリントされます。

  • PDFファイルのページ設定で、「印刷の向き」を縦に設定した場合


 

中間調選択

テキスト

階調、解像度、高解像度

グラフィックス

階調、解像度、高解像度

イメージ

階調、解像度、高解像度


プリント時の中間調の表現方法を設定します。

「テキスト」、「グラフィックス」、「イメージ」といったデータの種類ごとに設定することができます。

[階調]は、滑らかな階調と輪郭の品位を両立した印刷を行うことができます。グラデーションを使用した図形やグラフなどをプリントするのに適しています。

[解像度]は、テキストデータ等の輪郭がはっきりと見えるような精細な印刷を行うことができます。文字や細い線のデータなどをプリントするのに適しています。

[高解像度]は、[解像度]よりも高精細な印刷を行うことができますが、質感の安定性は若干劣ります。文字や細い線のデータ、CADデータなどの輪郭をシャープにプリントするのに適しています。


 

注釈印刷

する、しない、自動


PDFファイルの注釈をプリントするかどうかを設定します。

[する]に設定すると、すべての注釈がプリントされます。

[しない]に設定すると、注釈はプリントされません。

[自動]に設定すると、PDFファイル内で印刷指定された注釈のみプリントされます。


 

ユーティリティメニューの設定項目

ユーティリティメニューで行える操作について説明しています。


 

ユーティリティメニュー 設定項目一覧

  • プリンタ初期化
設定項目 設定値
プリンタ初期化

 

プリンタ初期化


何らかの理由で、プリンタ機能をリセットしたいときは、「プリンタ初期化」を実行します。プリンタ初期化は、メモリ内のプリントデータ(スプール済みのデータやセキュアプリントなど)や処理中のジョブを削除します。


おことわり
  • 他のパソコンからのデータに影響しないように注意して(操作パネルの実行/メモリランプが点滅していないことを確認して)この操作を行ってください。
  • プリンタ初期化を実行するときや実行中に受信したデータは、削除される場合と削除されない場合があります。削除されずにメモリ内に残ったデータは正しくプリントされない場合がありますので、一度データを削除してから、再度プリントすることをおすすめします。

 

ダイレクトプリントするには

ダイレクトプリントの概要やプリント方法について説明しています。


 

ダイレクトプリントとは

ダイレクトプリントは、プリンタドライバを使用せずにホスト端末からファイルをプリンタに転送し、ファイルそのものをプリンタが認識し、プリントする機能です。したがって、ファイルを開いてプリントする必要がありません。

プリントするには、リモートUIからプリントしたいPDFファイルやTIFF/JPEG形式の画像ファイルを指定します。PDFファイルの場合は、Web上のURLを指定してプリントすることもできます。

また、コマンドプロンプトからのコマンド入力(LPRコマンド)によるダイレクトプリントにも対応しています。


おことわり
  • ダイレクトプリント機能を使用できるようにするには、ダイレクトプリント拡張キットが必要です。
  • ダイレクトプリント拡張キットのライセンス登録を行ったあとは、必ず本製品の主電源スイッチを入れなおし、「プリンタ設定初期化」を行ってください。ダイレクトプリント拡張キットの機能は、ライセンス登録後に、主電源スイッチを入れなおし、プリンタ設定初期化を行うことによって使用できる状態になります。
  • ダイレクトプリントでご使用になれるタッチパネルの設定項目は「共通メニュー」、「Imagingメニュー」、「PDFメニュー」の3種類です。「共通メニュー」、「Imagingメニュー」、「PDFメニュー」の設定項目については、「仕様設定メニュー設定項目一覧」を参照してください。

 

必要なシステム環境

リモートUIは、以下のシステム環境での動作を保証しています。

  • Windows
  • 対応Webブラウザ
    Internet Explorer 6 以降
  • OS(Operating System)
    上記のWebブラウザが動作するOS
  • Macintosh
  • 対応Webブラウザ
    Safari 1.3.2 以降
  • OS(Operating System)
    Mac OS 10.3 以降

おことわり
  • Webサーバなど、上記以外のソフトウェアは必要ありません。(Webサーバは本製品に内蔵されています。)

 

リモートUIからダイレクトプリントするには

リモートUIからPDFファイル、TIFF/JPEG形式の画像ファイルを指定してダイレクトプリントすることができます。リモートUIの基本的な操作方法については「リモートUI」を参照してください。


おことわり
  • ダイレクトプリントを使用してプリントできない場合や印字位置がずれる場合でも、ファイルをアプリケーションから開いてプリンタドライバを使用することで正しくプリントできる場合があります。

 

PDFファイルのダイレクトプリントを行う

リモートUIからPDFファイルをダイレクトプリントするには以下の操作を行います。


 
  1. Webブラウザを起動し、[アドレス]または[場所]に以下のURLを入力します。

http:// <本製品のIPアドレス> /

  • リモートUIのURLについては、システム管理者にお問い合わせください。
  • DNSサーバにプリンタのホスト名が登録されているときは、IPアドレスのかわりに[ホスト名. ドメイン名]で入力することもできます。
    例:http://my_printer.xy_dept.company.co.jp/
 
  1. [ダイレクトプリント]メニューから[PDFファイル]を選択します。

部門別ID管理をするよう設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名に部門IDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックします。

 
  1. [PDFファイルの指定]を行います。

 
  • [参照]をクリックし、ファイルを選択した後、[開く]をクリックします。


  • プリントしたいPDFファイルがあるURLを入力します。
  * ユーザ認証が必要なURLを指定した場合は、[ユーザ名]、[パスワード]を入力します。
 

  • URLを指定してプリントする場合は、PDFのダウンロードが終了するか、Webサーバとの接続が切断されるまで次のプリントジョブを行うことはできません。
  • URLを指定してプリントする場合のプロトコルは、HTTPにのみ対応しています。
 
  1. 以下の場合は、[文書パスワード]にパスワードを入力します。
    • 文書を開くためのパスワード設定されている
    • 印刷時にパスワードの入力が必要

  • パスワードを入力せずにプリントすると、「プリンタPDFデータ復号エラー」が表示され、プリントが中止されます。プリントが禁止されているPDFファイルをプリントする場合は、マスタパスワードを[文書パスワード]に入力してください。
  • セキュリティ設定を変更するためのパスワードだけが設定されている場合は入力する必要はありません。
 
  1. [プリント範囲の指定]を設定します。

[すべて]を選択すると、すべてのページがプリントされます。
[ページ指定]を選択し、ページ範囲を入力すると、入力したページの範囲のみプリントされます。

 
  1. 必要に応じて以下の[プリント品質設定]を行ってください。

  [解像度] プリントするときの解像度を設定します。
解像度は1インチあたりのドット数を示すdpi(dot per inch)という単位で表されます。この数値が大きいほど解像度が高く、より細部まで表現することができます。
  • [ファイン]に設定すると、600dpiの解像度でプリントされます。一般的な文書や表をプリントする場合に適したモードです。
  • [スーパーファイン]に設定すると、1200dpiの解像度でプリントされます。
[中間調選択] プリント時の中間調の表現方法を設定します。
「テキスト」、「グラフィックス」、「イメージ」といったデータの種類ごとに設定することができます。
  • [階調]は、滑らかな階調と輪郭の品位を両立した印刷を行うことができます。グラデーションを使用した図形やグラフなどをプリントするのに適しています。
  • [解像度]は、テキストデータ等の輪郭がはっきりと見えるような精細な印刷を行うことができます。文字や細い線のデータなどをプリントするのに適しています。
  • [高解像度]は、[解像度]よりも高精細な印刷を行うことができますが、質感の安定性は若干劣ります。文字や細い線のデータ、CADデータなどの輪郭をシャープにプリントするのに適しています。
 
  1. 必要に応じて以下の[プリント設定]を行ってください。

  [部数] プリント部数を設定します。
[用紙サイズ] 出力する用紙のサイズを設定します。
  • [自動]に設定するとPDFファイルのページサイズによって最適な給紙元を選択してプリントされます。
  • [自動]以外に設定すると、PDFファイルのページサイズの長辺と、選択した用紙サイズの長辺が同一方向になるようにプリントされます。
PDFファイルのページサイズがユーザ定義用紙の最大、最小サイズを超える場合、デフォルト用紙サイズで出力されます。
[用紙の種類] 出力する用紙のタイプを設定します。
[手差し固定] 用紙の給紙元を手差しに固定することができます。
[用紙サイズに
拡大/ 縮小する]
チェックボックスにチェックマークを付けると、設定した用紙サイズの有効印字領域内に収まるように縦横比を固定して拡大/縮小し、プリントできます。ただし、「用紙サイズ」を[自動]に設定している場合、本項目は有効になりません。
[印字領域拡大する] 印字領域を広げて印刷するかどうかを設定します。
[両面プリントする] 片面にプリントするか両面にプリントするかを設定します。
[とじ方向] とじる位置を、用紙の長辺(長い辺)にするか短辺(短い辺)にするかを設定します。タッチパネルでとじしろが設定されている場合は、表面と裏面とで、「とじしろ」 の位置が自動的に調整されます。
[ページレイアウト] PDFファイルのデータを、1ページに複数ページ並べてプリントすることができます。
* 複数ページ並べてプリントする場合は、[用紙サイズ]を[自動]以外に設定してください。
[配置順] 「ページレイアウト」の設定で、1ページに複数ページ並べてプリントする場合、用紙にページを配置する順序を設定することができます。
[仕上げ]* ページ単位または部単位に仕分けてプリントされます。
  • [しない]に設定すると、ページごとに指定された部数をプリントされます。
  • [ソート(1部ごと)]に設定すると、ページ順に指定された部数が繰り返してプリントされます。
  • [グループ(ページごと)]に設定すると、ページごとに指定された部数がプリントされます。
  • [ステイプルソート]に設定すると、ページ順にプリントされ、ステイプルされます。
[シフトする]*
  • チェックボックスにチェックマークを付け、[仕上げ]を[ソート(1部ごと)]に設定すると、ページ順に指定された部数が繰り返してプリントされ、部ごとに少しずれて排紙されます。
  • チェックボックスにチェックマークを付け、[仕上げ]を[グループ(ページごと)]に設定すると、各ページごとに指定された部数がプリントされ、ページごとに少しずれて排紙されます。
[回転する]*
  • チェックボックスにチェックマークを付け、[仕上げ]を[ソート(1部ごと)]に設定すると、ページ順に指定された部数が繰り返してプリントされ、1部ずつ交互に縦横に回転して排紙されます。
  • チェックボックスにチェックマークを付け、[仕上げ]を[グループ(ページごと)]に設定すると、各ページごとに指定された部数がプリントされ、ページ単位で交互に縦横に回転して排紙されます。
[パンチする]* プリントした用紙にパンチ穴(2ヵ所)をあける設定をします。チェックボックスにチェックマークを付け、[左]、[右]、[上]、[下]を選択します。
ステイプルとパンチの設定を同時にする場合、ステイプルの位置とパンチの位置が合うように設定してください。位置が合わないとき(ステイプルの位置が右でパンチの位置が左など)は、両方の設定が無効になり、ステイプルとパンチを行わずにプリントされます。
[ステイプル位置]* [仕上げ]で[ステイプルソート]を設定した場合は、ステイプル位置を指定します。
  • [コーナー]を選択すると[左上]、[右上]、[左下]、[右下]に設定することできます。
  • [ダブル]を選択すると[左]、[右]、[上]、[下]に設定することができます。
[製本する]* 用紙を中折りにしてひとつの本になるように、1枚の用紙の表と裏にそれぞれ2ページ分のデータが並べられてプリントされます。
[開き方向]* [製本]で[する]を選択した場合に、[左開き]または[右開き]を選択します。
  • [左開き]に設定すると、左開きの本になるようにページが並べられてプリントされます。
  • [右開き]に設定すると、右開きの本になるようにページが並べられてプリントされます。
[中とじする]* 製本印刷時に用紙の中央にステイプルしてローラーで折り目をつけるかどうかの設定をします。
[注釈印刷] PDFファイルの注釈をプリントするかどうかを設定します。
  • [自動]に設定すると、PDFファイル内で印刷指定された注釈のみプリントされます。
  • [する]に設定すると、すべての注釈がプリントされます。
  • [しない]に設定すると、注釈はプリントされません。
[ボックスに保管する] ボックスに保管する場合は、[ボックスに保管する]のチェックボックスにチェックマークを付けてから保管先のボックスを選択してください。[保管後の文書名]には、ボックスに保存する任意のデータの名称を入力します。指定できる文書名は半角24 文字までです。
  * オプションの装着状況によっては、リモートUI上に表示される設定項目や設定値が異なります。詳しくは「仕様設定メニューの設定項目」を参照してください。
 
  1. [プリント開始]を押します。

  • 設定を工場出荷時の値に戻すときは[標準に戻す]をクリックします。
  • ファイルの転送中に[プリント開始]を連続してクリックしないでください。ファイルの転送には時間がかかる場合がありますが、転送中に連続してクリックすると、ファイルに不具合が生じて転送できない場合があります。

プリントジョブの送信が完了すると、画面が切り替わり次のメッセージが表示されます。

送信したプリントジョブを確認するときは、[ジョブ一覧へ]を押します。


 

画像ファイルのダイレクトプリントを行う

リモートUIからTIFF/JPEGの画像ファイルをダイレクトプリントするには以下の操作を行います。

画像ファイルのダイレクトプリントでは、JPEGデータはITU-T勧告T.81の仕様に対応しています。TIFFデータはAdobe TIFFRevision6.0の仕様に対応しています。


おことわり
  • JPEG 2000形式の画像ファイルをプリントすることはできません。
  • 本製品では、JPEGデータの符号化方式の対応は、次のようになっています。
  • 対応している符号化方式
    基本DCT方式
  • 対応していない符号化方式
    拡張DCT方式
    可逆方式
    ハイアラーキカル方式
  • 本製品では、TIFFデータの符号化方式の対応は、次のようになっています。
  • 対応している符号化方式
    非圧縮
    ITU-T勧告T.4 一次元符号化方式
    ITU-T勧告T.4 二次元符号化方式
    ITU-T勧告T.6 ベーシックファクシミリ符号化方式
    ITU-T勧告T.81 JPEG(基本DCT 方式のみ)
    PackBits(Apple Macintosh PackBits 方式)
  • 対応していない符号化方式
    LZW
    ITU-T勧告T.82 JBIG(2値黒白)
    ITU-T勧告T.43 JBIG(カラー)
    ITU-T勧告T.44 MRC

 
  1. Webブラウザを起動し、[アドレス]または[場所]に以下のURLを入力します。

http:// <本製品のIPアドレス> /

  • リモートUIのURLについては、システム管理者にお問い合わせください。
  • DNSサーバにプリンタのホスト名が登録されているときは、IPアドレスのかわりに[ホスト名. ドメイン名]で入力することもできます。
    例:http://my_printer.xy_dept.company.co.jp/
 
  1. [ダイレクトプリント]メニューから[画像ファイル]を選択します。

部門別ID管理をするように設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名に部門IDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックします。

 
  1. [画像ファイルの指定]を行います。

[参照]をクリックし、ファイルを選択した後、[開く]をクリックします。

 
  1. [プリント範囲の指定]を設定します。

[すべて]を選択すると、すべてのページがプリントされます。
[ページ指定]を選択し、ページ範囲を入力すると、入力したページのみがプリントされます。

 
  1. 必要に応じて以下の[プリント設定]を行ってください。

  [解像度] プリントするときの解像度を設定します。
解像度は1インチあたりのドット数を示すdpi(dot per inch)という単位で表されます。この数値が大きいほど解像度が高く、より細部まで表現することができます。
  • [ファイン]に設定すると、600dpiの解像度でプリントされます。一般的な文書や表をプリントする場合に適したモードです。
  • [スーパーファイン]に設定すると、1200dpiの解像度でプリントされます。文字や図形の輪郭をきめ細かく再現できます。特に細線や小さい文字が多く含まれるデータをプリントするのに適したモードです。
[部数] プリント部数を設定します。
[用紙サイズ] 出力する用紙のサイズを設定します。
[用紙の種類] 出力する用紙のタイプを設定します。
[画像の向き] 画像を縦方向にプリントするか、横方向にプリントするかを設定します。
[印字位置] 画像をどの位置に印字するかを設定します。
[拡大/縮小] 拡大または縮小してプリントするかどうかの設定をします。[自動]に設定すると、出力用紙の有効印字領域に合わせて、自動的に拡大/縮小してプリントされます。
[印字領域拡大する] 印字領域を広げて印刷するかどうかを設定します。
[両面プリントする] 片面にプリントするか両面にプリントするかを設定します。
[とじ方向] とじる位置を、用紙の長辺(長い辺)にするか短辺(短い辺)にするかを設定します。タッチパネルでとじしろが設定されている場合は、表面と裏面とで、「とじしろ」 の位置が自動的に調整されます。
[警告表示] Imaging機能に関するエラーを検出したときの、ジョブの処理方法を選択することができます。
  • [する]に設定すると、タッチパネルにエラーを表示させます。
  • [しない]に設定すると、エラーを表示させずに、そのままジョブの処理を行います。
[中間調選択] プリント時の中間調の表現方法を設定します。
  • [階調]は、滑らかな階調と輪郭の品位を両立した印刷を行うことができます。グラデーションを使用した図形やグラフなどをプリントするのに適しています。
  • [解像度]は、テキストデータ等の輪郭がはっきりと見えるような精細な印刷を行うことができます。文字や細い線のデータなどをプリントするのに適しています。
  • [高解像度]は、[解像度]よりも高精細な印刷を行うことができますが、質感の安定性は若干劣ります。文字や細い線のデータ、CADデータなどの輪郭をシャープにプリントするのに適しています。
 
  1. [プリント開始]を押します。

  • 設定を工場出荷時の値に戻すときは[標準に戻す]をクリックします。
  • ファイルの転送中に[プリント開始]を連続してクリックしないでください。ファイルの転送には時間がかかる場合がありますが、転送中に連続してクリックすると、ファイルに不具合が生じて転送できない場合があります。

プリントジョブの送信が完了すると、画面が切り替わり次のメッセージが表示されます。

送信したプリントジョブを確認するときは、[ジョブ一覧へ]を押します。


 

コマンドプロンプトからダイレクトプリントするには

コマンドプロンプトからLPRコマンドを入力してダイレクトプリントを行うことができます。また、LPRコマンドやリモートUIを使用して、ダイレクトプリントのデータを本製品に送信する場合、タッチパネルでダイレクトプリントの環境を設定することができます。

  • コマンドプロンプトから指定する

LPRによる設定項目はPオプションで指定し、各設定項目の間は_(アンダーバー)で区切ります。本製品では以下のコマンドが対応しています。


設定項目 コマンド
用紙サイズ A3、B4、A4、B5、A5、LEDGER(レジャー(11 × 17))、LEGAL(リーガル)、LETTER(レター)
レイアウト SIMP(片面)、DUPL(両面/長辺とじ)、DUPS(両面/短辺とじ)
部数 C<部数>

用紙サイズを「A4」、レイアウトを「両面/長辺とじ」、部数を「20」部に設定する場合:


  入力例: lpr -S<本製品のIPアドレス>-P A4_DUPL_C20<ファイル名>

おことわり
  • コマンドプロンプトから設定項目が指定されない場合、タッチパネルで指定した設定項目が有効になります。
 

 

困ったときには

プリント機能の使用中にトラブルが起きたときの対処法について説明しています。


 

メッセージ一覧

本製品の使用中に、何らかの理由でプリントが不可能な状態になると、エラーランプが点滅してタッチパネルにトラブル内容を示すメッセージが表示されます。

これらのメッセージが表示されたときは、メッセージに応じて次のような処置を行ってください。

本カテゴリに記載されていないメッセージが表示されたときは、「トラブルシューティング」を参照してください。


おことわり
  • 他のトラブルを示すメッセージが同時に発生しているときは、警告メッセージは表示されません。
  • <エラースキップ可>の付いているメッセージは、「エラースキップ」をすると、エラーを回避してプリントを継続できますが、プリントデータが欠落したり、正しくプリントされないことがあります。処理を中止したいときは、「プリント中止」の操作を行い、原因を取り除いてから、プリントしなおしてください。

23 ダウンロード フル<エラースキップ可>

27 ジョブ開始 不可能<エラースキップ可>

33 ワークメモリ フル<エラースキップ可>

52 イメージモード不可<エラースキップ可>

FF フォント フル<エラースキップ可>

プリンタ IMG 初期化エラー

プリンタ IMG 処理エラー

プリンタ IMG ワークフル<エラースキップ可>

プリンタ IMG データ不正<エラースキップ可>

プリンタ LIPSLX DLMem.NG<エラースキップ可>

プリンタ LIPSLX LayoutNG<エラースキップ可>

プリンタ LIPSLX Ver. NG<エラースキップ可>

プリンタ LIPSLX Trs. フル<エラースキップ可>

プリンタ PDFデータエラー<エラースキップ可>

プリンタ PDF圧縮解析エラー<エラースキップ可>

プリンタ PDFページ圧縮エラー

プリンタ PDFデータ処理エラー

プリンタ PDFメモリフル

プリンタ PDF一時ファイルエラー

プリンタ PDFデータ読込エラー

プリンタ PDF出力選択エラー

プリンタ PDFアクセスエラー

プリンタ PDF解析アクセスエラー

プリンタ PDFフォントエラー

プリンタ PDFレンダリングエラー

プリンタ PDFデータ復号エラー

プリンタ PDF印刷範囲エラー

プリンタ PDFエラー

プリンタ PDF透明画像エラー<エラースキップ可>

プリンタ PDF初期化エラー

プリンタ PDFHDD アクセスエラー

23 ダウンロード フル

<エラースキップ可>

原因

オーバレイフォームや外字などを登録するメモリが不足してオーバーフローした

処置1

「プリント中止」をしたあと、空きメモリを増やすために「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)(→プリンタ初期化

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、オーバーフローしたデータは登録されません。

27 ジョブ開始 不可能

<エラースキップ可>

原因

指定したエミュレーションが存在しない

処置1

本製品に内蔵のエミュレーションを指定します。(→プリンタ動作モード

処置2

「エラースキップ」をして、プリントをスキップしてください。そのプリントジョブは無視され、次のプリントができるようになります。

33 ワークメモリ フル

<エラースキップ可>

原因

各動作モード専用のワークメモリが確保できない

処置1

「プリント中止」をしたあと、空きメモリを増やすために「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)(→プリンタ初期化

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。


おことわり
  • 「エラースキップ」をしてプリントを継続する場合、登録済みのオーバレイやマクロなどのデータは削除されることがありますので、ご注意ください。
 

52 イメージモード不可

<エラースキップ可>

原因

イメージモードでプリント中に、処理できないデータが送られてきた

処置1

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータはプリントされません。

処置2

イメージデータ形式に対応したプリンタドライバでプリントしなおしてください。

FF フォント フル

<エラースキップ可>

原因

登録するフォントの数が多すぎてフォントの情報を登録するための領域(フォントテーブル)がオーバーフローした

処置1

「プリント中止」をしたあと、空きメモリを増やすために「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)(→プリンタ初期化

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、オーバーフローしたデータは正しくプリントされません。

処置3

LIPSのコマンドをプログラミングしてプリントしたときは、不要な文字セットを削除し、プリントしなおしてください。(→プログラマーズマニュアル「コマンドリファレンス4.2」)

プリンタ IMG 初期化エラー

原因

TIFFまたはJPEGデータのプリント開始時に所定のメモリを獲得できなかった

処置

「プリント中止」をしたあと、メモリを確保するために「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)

プリンタ IMG 処理エラー

原因

TIFFまたはJPEGデータの処理中に何らかの異常が発生した

処置

「プリント中止」をしたあと、「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)

プリンタ IMG ワークフル

<エラースキップ可>

原因

TIFFまたはJPEGデータを処理するのに必要なメモリが不足した

処置1

「プリント中止」をしたあと、空きメモリを増やすために「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは排紙されません。

プリンタ IMG データ不正

<エラースキップ可>

原因

TIFFまたはJPEGデータの中に、本製品では処理できないデータが含まれている

処置

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは排紙されません。

プリンタ LIPSLX DLMem.NG

<エラースキップ可>

原因

文字セットを登録するのに必要なメモリが不足している

処置1

LIPS LXドライバの[グラフィックモード]の設定を[イメージモード]にしてプリントしなおしてください。(→LIPS LXプリンタドライバのヘルプ)

処置2

「プリント中止」をしたあと、空きメモリを増やすために「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)(→プリンタ初期化

処置3

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ LIPSLX LayoutNG

<エラースキップ可>

原因

ページをレイアウトするのに必要なメモリが不足している

処置1

LIPS LXドライバの[グラフィックモード]の設定を[イメージモード]にしてプリントしなおしてください。(→LIPS LXプリンタドライバのヘルプ)

処置2

「プリント中止」をしたあと、空きメモリを増やすために「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)(→プリンタ初期化

処置3

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ LIPSLX Ver. NG

<エラースキップ可>

原因

本製品が対応していないバージョンのLIPS LXデータを受信した

処置1

LBP4500用のLIPS LXプリンタドライバをインストールして、プリントしなおしてください。

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ LIPSLX Trs. フル

<エラースキップ可>

原因

LIPS LXモード専用のワークメモリが確保できない

処置1

LIPS LXドライバの[グラフィックモード]の設定を[イメージモード]にしてプリントしなおしてください。(→LIPS LXプリンタドライバのヘルプ)

処置2

「プリント中止」をしたあと、空きメモリを増やすために「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)(→プリンタ初期化

処置3

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDFデータエラー

<エラースキップ可>

原因1

本製品では処理できないPDFデータが送られてきた

処置

本製品に対応した形式のPDFでプリントしなおします。

原因2

PDFファイルのセキュリティ設定で、印刷が許可されていない

処置

印刷を許可する設定に指定しなおしてください。

プリンタ PDF圧縮解析エラー

<エラースキップ可>

原因

PDFのページの中に、本製品では処理できない形式で圧縮されたデータが含まれている

処置

本製品に対応した形式のPDFでプリントしなおします。

プリンタ PDFページ圧縮エラー

原因

PDFデータの中に、本製品では処理できない形式で圧縮されたページが含まれている

処置1

「プリント中止」をしたあと、本製品に対応した形式のPDFでプリントしなおします。

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDFデータ処理エラー

原因

本製品では処理できないPDFデータが送られてきた

処置1

「プリント中止」をしたあと、本製品に対応した形式のPDFでプリントしなおします。

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDFメモリフル

原因

PDFモード専用のワークメモリが確保できない

処置1

「プリント中止」をしたあと、空きメモリを増やすために「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDF一時ファイルエラー

原因

PDFの一時ファイルを処理中に何らかの異常が発生した

処置

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDFデータ読込エラー

原因

PDFデータを読み込んだときに何らかの異常が発生した

処置1

「プリント中止」をしたあと、本製品に対応した形式のPDFでプリントしなおします。

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDF出力選択エラー

原因

PDFデータの出力モードに何らかの異常が発生した

処置1

「プリント中止」をしたあと、本製品に対応した形式のPDFでプリントしなおします。

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDFアクセスエラー

原因

PDFデータを読み込んだときに何らかの異常が発生した

処置

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDF解析アクセスエラー

原因

データを読み込んだときに何らかの異常が発生した

処置

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDFフォントエラー

原因

PDFデータの中に、本製品では処理できないフォントが含まれている

処置1

「プリント中止」をしたあと、本製品に対応した形式のPDFでプリントしなおします。

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDFレンダリングエラー

原因

PDFデータをレンダリング中に何らかの異常が発生した

処置

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDFデータ復号エラー

原因

PDFファイルに設定されているパスワードが間違っている

処置

正しいパスワードを入力して、プリントしなおしてください。

プリンタ PDF印刷範囲エラー

原因

指定した印刷ページの範囲が不正である

処置

「プリント中止」をしたあと、本製品に対応した形式のPDFでプリントしなおします。

プリンタ PDFエラー

原因

本製品では処理できないPDFデータが送られてきた

処置

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDF透明画像エラー

<エラースキップ可>

原因

PDFデータの中に、本製品では処理できない透明画像オブジェクトが含まれている

処置1

「プリント中止」をしたあと、本製品に対応した形式のPDFでプリントしなおします。

処置2

「エラースキップ」をして、プリントを継続します。ただし、エラーが発生したデータは正しくプリントされません。

プリンタ PDF初期化エラー

原因

PDFデータのプリント開始時に何らかの異常が発生した

処置

「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)

プリンタ PDFHDD アクセスエラー

原因

PDFモードでハードディスクを読み込んだときに、何らかの異常が発生した

処置

「プリンタ初期化」をしてプリントしなおします。(本製品が受信したメモリ内のデータはすべて削除されますのでご注意ください。)


 

サービスコール表示

機械に何らかの異常が起こり、正常に動かなくなったときは、下のようなサービスコールが表示されます。


おことわり
  • 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因になります。
  • 電源プラグを抜くときは、必ずプラグを持って抜いてください。電源コードを引っぱると、電源コードの芯線の露出、断線など電源コードが傷つき、その部分から漏電して、火災や感電の原因になることがあります。
  • プリント待機中のデータがある場合に電源スイッチを切ると、プリント待機中のデータは消去されます。


サービスコールが表示されたら、次の手順で「プリンタ初期化」を行ってください。メッセージが消えることがあります。


 
  1. (初期設定/登録)を押します。

 
  1. [プリンタ仕様設定]を押します。

通常のプリンタ仕様設定とは異なり、下の画面が表示されます。

 
  1. [はい]を押します。

「プリンタ初期化」が行われます。

  • 上記の操作をしてもメッセージが消えないときは、次の手順で主電源を入れなおしてください。
 
  1. 主電源スイッチをいったん切ったあと、10秒以上待ってからもう一度主電源スイッチを入れます。
 
  1. それでも正常に動作しない場合は、次のことを行ってから、担当サービスにご連絡ください。
  • 主電源スイッチを切ります。
  • 電源プラグをコンセントから抜きます。
 
  1. 担当サービスにご連絡ください。
  • 担当サービスに連絡する場合は、以下の項目を確認してください。
  • 製品名
  • トラブルの現象や状況など
  • タッチパネルディスプレイに表示されているコード番号

 

正しいプリント結果が得られないときには

本製品を使用中に、トラブルと思われるような症状が起こったら、症状に応じて次のような処置をします。


おことわり
  • 本カテゴリまたは「トラブルシューティング」に記載されていない症状が起きたとき、あるいは記載されている処置を行っても症状が回復しなかったときや原因がどうしてもわからないときは、担当サービスにご連絡ください。

 

プリンタ動作のトラブル

プリンタの機能が動作しない

プリントが途中で止まってしまった

プリントできない(ジョブを保存できない)

セキュアジョブを保存できない

PDFデータのプリントに極端に時間がかかる

ライセンス登録したにもかかわらず、エミュレーション拡張キットまたはダイレクトプリント拡張キットの機能が使用できない

プリンタの機能が動作しない

原因1

メモリ内にデータが残っている(実行/メモリランプが点滅または点灯している)

処置

メモリ内に残っているデータを出力してください。(→プリントデータを排出する

原因2

本製品やオプション装置に故障がある

処置

ディスプレイのメッセージを見て、処置してください。(→メッセージ一覧

原因3

共通メニューの「自動切替」がすべて[しない]になっている

処置

すべての設定を[する]にするか、使用している動作モードの設定を[する]にしてください。(→自動切替

プリントが途中で止まってしまった

原因

メモリ内にデータが残っている(実行/メモリランプが点滅または点灯している)

処置

メモリ内に残っているデータを出力してください。(→プリントデータを排出する

プリントできない(ジョブを保存できない)

原因

ハードディスクで管理できるページ数(約8,000ページ)や容量を超えた(プリントしたプリント履歴レポートにNG #037と表示された)

処置1

他の機能(ボックスに保存されている文書やフォームの登録など)を消去したり、処理中のジョブをキャンセルするか、終了するのを待ってからプリントしなおしてください。(→プリントジョブ履歴をプリントする

処置2

ジョブを分けてプリントしなおしてください。

セキュアジョブを保存できない

原因

保存可能なジョブ数(50個)を超えて保存しようとした

処置

他のセキュアジョブを削除する、または他のジョブがプリント終了するのを待ってから保存しなおします。(→セキュア文書をプリントする

PDFデータのプリントに極端に時間がかかる

原因

LIPS IVプリンタドライバからPDFデータをプリントすると、データの処理に時間がかかる場合がある

処置

LIPS LXプリンタドライバでプリントしなおしてください。

ライセンス登録したにもかかわらず、エミュレーション拡張キットまたはダイレクトプリント拡張キットの機能が使用できない

原因

ライセンス登録後に、プリンタ設定初期化を行わなかった

処置

本製品の主電源スイッチを入れなおしてから、プリンタ設定初期化を行ってください。(→プリンタ設定初期化


おことわり
  • エミュレーション拡張キットまたはダイレクトプリント拡張キットの機能は、ライセンス登録後に本製品の主電源スイッチを入れなおし、プリンタ設定初期化を行うことによって使用できる状態になります。
 

 

プリント結果のトラブル

意味不明の半角文字がプリントされる

指定した書体と違う書体で印字される

白紙のページがプリントされない

最後のページがプリントできない

データが用紙をはみだした(用紙の周囲のデータがプリントされない)

印字位置がずれてしまう

印字位置がだんだんずれていく

ページの途中から次ページに分かれてプリントされる

縮小されてプリントされる

オーバレイ登録データと印字データを分けて送るとオーバレイプリントされない

意味不明の半角文字がプリントされる

原因1

付属のWindows用プリンタドライバを組み込まずにWindowsからプリントした

処置

付属のWindows用プリンタドライバを組み込み、プリントしなおしてください。(→プリンタドライバ インストールガイド)

原因2

LIPS4設定メニューの漢字コードの設定が違っている

処置

LIPS4設定メニューの漢字コードの設定をプリントするデータの漢字コードに正しく合わせてください。(→漢字コード

原因3

DOSアプリケーションソフトのプリンタ設定が適切でない

処置

DOSアプリケーションソフトのプリンタ設定を、本製品と互換性のあるプリンタに設定し、プリントしなおしてください。

原因4

共通メニューの「プリンタ動作モード」の自動切り替えができなかった

処置

共通メニューの「プリンタ動作モード」を目的のエミュレーションに固定し、インタフェースの設定を、パソコンと接続しているインタフェースに固定してプリントしなおしてください。(→プリンタ動作モード

指定した書体と違う書体で印字される

原因

Windows用プリンタドライバでTrueTypeフォントの置き換えが設定されている

処置

Windows用プリンタドライバでTrueType フォントの置き換えを正しく設定し、プリントしなおしてください。(→プリンタドライバのヘルプ)

白紙のページがプリントされない

原因

LIPS LX設定メニューまたはLIPS4設定メニューの「白紙節約」が[する]になっている

処置

白紙のページをプリントするときは、LIPS LX設定メニューまたはLIPS4設定メニューの「白紙節約」を[しない]に設定してください。(→白紙節約

最後のページがプリントできない

原因

パソコンからデータの終わりを表すコマンドが送られてこない(実行/メモリランプが点滅または点灯している)

処置

プリントデータの排出をしてください。(印刷機能のないアプリケーションソフトでプリントした場合、最後のページのデータが1ページに満たないと、そのままメモリ内に残ってしまいます。)(→プリントデータを排出する

データが用紙をはみだした(用紙の周囲のデータがプリントされない)

原因1

データのサイズより小さな用紙をセットした

処置

データのサイズに合った用紙をセットするか、用紙サイズに合わせた縮小率で縮小プリントをしてください。(→拡大/ 縮小

原因2

用紙をセットする位置が合っていない

処置

手差しトレイの用紙を正しくセットし、プリントしなおしてください。(→メンテナンス

原因3

余白なしで、用紙いっぱいのデータをプリントした

処置1

本製品の有効印字領域とデータの周囲の余白を確認し、プリントしなおします。(→おもな仕様、アプリケーションソフトのマニュアル)

処置2

データが欠けないようにプリンタドライバで縮小率を設定し、プリントしなおします。(→プリンタドライバのヘルプ)

原因4

N201モード、ESC/PモードまたはI5577モードの「ページフォーマット」の設定が合っていない

処置

N201モード、ESC/PモードまたはI5577モードの「ページフォーマット」を正しく設定し、プリントしなおしてください。(→本体の設定 (N201エミュレーション)本体の設定 (ESC/Pエミュレーション)本体の設定 (I5577エミュレーション)

原因5

I5577モードの「印刷幅」の設定が用紙の幅よりも大きく設定されている

処置

I5577モードの「印刷幅」を正しく設定し、プリントしなおしてください。(→本体の設定 (I5577エミュレーション)

原因6

N201モードの「用紙位置」の設定が合っていない

処置

N201モードの「用紙位置」を正しく設定し、プリントしなおしてください。(→本体の設定 (N201エミュレーション))

印字位置がずれてしまう

原因1

共通メニューのレイアウトの「とじしろ」、「長辺方向移動」、「短辺方向移動」が設定されている

処置

共通メニューのレイアウトの「とじしろ」、「長辺方向移動」、「短辺方向移動」の設定を[0]に設定し、プリントしなおしてください。(→とじしろ短辺/長辺方向移動(表面)短辺/長辺方向移動(裏面)

原因2

アプリケーションソフトの「上余白」や「用紙位置」の設定が合っていない

処置

アプリケーションソフトの「上余白」や「用紙位置」を正しく設定し、プリントしなおしてください。(→アプリケーションソフトのマニュアル)

原因3

N201モードの「用紙位置」や「上余白」の設定が合っていない

処置

N201モードの「用紙位置」や「上余白」を正しく設定し、プリントしなおしてください。(→本体の設定 (N201エミュレーション))

原因4

ESC/Pモード、またはI5577モードの「上余白」の設定が合っていない

処置

ESC/Pモード、またはI5577モードの「上余白」を正しく設定し、プリントしなおしてください。(→本体の設定 (ESC/Pエミュレーション)本体の設定 (I5577エミュレーション)

印字位置がだんだんずれていく

原因

N201モード、ESC/PモードまたはI5577モードを使用しているときに、ページフォーマットの設定とアプリケーションソフトで設定した用紙の種類が合っていない

処置

アプリケーションソフトの用紙の種類とページフォーマットの設定を合わせ、プリントしなおしてください。(→本体の設定 (N201エミュレーション)本体の設定 (ESC/Pエミュレーション)本体の設定 (I5577エミュレーション)

ページの途中から次ページに分かれてプリントされる

原因1

アプリケーションソフトの「行間」や「1ページの行数」の設定が合っていない

処置

1ページに収まるようにアプリケーションソフトの印刷指定で「行間」や「1ページの行数」を変更して、プリントしなおしてください。(→アプリケーションソフトのマニュアル)

原因2

共通メニューの「プリンタ動作モード」が[自動]に設定されているときに、共通メニューの「タイムアウト」の設定秒数が短すぎる

処置

共通メニューの「プリンタ動作モード」を[自動]以外に設定するか、共通メニューの「タイムアウト」の設定秒数を十分に長くしてください。(→プリンタ動作モードタイムアウト

縮小されてプリントされる

原因1

縮小プリントの設定がされている

処置1

プリンタドライバやアプリケーションソフトの縮小印刷設定を解除してください。(→パソコンからのプリント (Windows)、「Macintosh用プリンタドライバ オンラインマニュアル」)

処置2

LIPS4設定メニューの「拡大/縮小」を[しない]に設定してください。(→拡大 / 縮小

処置3

I5577モードで使用している場合、I5577設定メニューの「横方向の拡大縮小」または「縦方向の拡大縮小」を「しない」に設定してください。(→本体の設定 (I5577エミュレーション)

原因2

N201モードで使用しているときに、「ページフォーマット」が [2/3 縦] または[2/3 横] に設定されている

処置

「2/3 縦」または「2/3 横」のページフォーマットでは縮小して印刷されます。N201設定メニューの「ページフォーマット」を [ 実寸縦] または [ 実寸横] に設定してください。(→本体の設定 (N201エミュレーション))

原因3

ESC/Pモード、またはI5577モードで使用しているときに、「ページフォーマット」が[B4 → A4縦]または[B4 → A4横]に設定されている

処置

[B4 → A4縦]または[B4 → A4横]のページフォーマットでは縮小して印刷されます。ESC/P設定メニュー、またはI5577設定メニューの「ページフォーマット」を[実寸縦]または[実寸横]に設定してください。(→本体の設定 (ESC/Pエミュレーション)本体の設定 (I5577エミュレーション)

オーバレイ登録データと印字データを分けて送るとオーバレイプリントされない

原因

I5577モードのオーバレイ登録データと印字データが別のジョブとして処理されてしまい、登録データが削除されている

処置1

共通メニューの「コネクション認識」を[しない]に設定し、データを登録しなおしてプリントします。(→コネクション認識

処置2

I5577設定メニューの「登録レベル」を[永久]に設定し、データを登録しなおしてプリントします。(→本体の設定 (I5577エミュレーション)


 

印字品質のトラブル

印字が全体的に薄い、濃い

細い線やポイントの小さい文字がかすれる

印字が全体的に薄い、濃い

原因1

トナー濃度の設定が適当でない

処置

共通メニューで「トナー濃度」を調節してください。(→トナー濃度

原因2

トナー節約の設定が有効になっている

処置

プリンタドライバの[トナー節約モード]の設定を「使わない」にして、プリントしなおします。(→プリンタドライバのヘルプ)


おことわり
  • 共通メニューの「トナー節約」で同様の設定を行うことができます。(→トナー節約
 

細い線やポイントの小さい文字がかすれる

原因

特定の細い線や文字が内部処理の制約を受ける場合がある

処置1

プリンタドライバの[解像度]の設定を[ファイン]にして、プリントしなおします。

  • 共通メニューの「解像度」で同様の設定を行うことができます。(→解像度
処置2

プリンタドライバの[細線補正]の設定を[する]にして、プリントしなおします。

  • 共通メニューの「細線補正」で同様の設定を行うことができます。(→細線補正
処置3

共通メニューの「横線/縦線補正」の設定レベルを上げて、プリントしなおします。(→横線補正縦線補正


 

付録

本製品に内蔵されているフォントの情報やプリント機能のおもな仕様について説明しています。


 

動作モードについて

本製品は、キヤノン独自のLIPSモードとIBM PC/AT互換機(DOS/Vパソコン)のESC/Pエミュレーションモードの動作モードを内蔵しています。
プリントデータを受信すると、プリントデータを判別し、自動的にデータに応じた動作モードに切り替えてプリントします。
このため、通常は工場出荷時の設定のままで各種パソコンに対応できますが、自動切り替えがうまくできないときや、いままで使用していたプリンタと同じ設定で使いたいときなどは、優先的に処理する動作モードを設定したり、いずれかの動作モードに固定することができます。


 

動作モードの種類

本製品は、内蔵のLIPSモード/ESC/Pエミュレーションモードと、オプションのエミュレーション拡張キットによるPC-9800シリーズやPS/55、FMR、N5200シリーズなどのエミュレーションモードを使用できます。


  • LIPSモード

LIPSは、LBP Image Processing Systemの略で、キヤノンが独自に開発したページプリンタをコントロールするためのコマンド体系です。LIPSに対応しているアプリケーションソフト(一太郎、Lotus 1-2-3、桐など)は、このモードでプリントされます。WindowsやMacintoshでは、付属のプリンタドライバを組み込むと、自動的にLIPSモードでプリントされます。
LIPSには、現在LIPS II、LIPS II+、LIPS III、LIPS IVc、LIPS IVs、LIPS IV、LIPS LXのバージョンがあります。これらのうち本製品では、LIPS II+、LIPS III、LIPS IV、LIPS LXに対応しています。
LIPS Vは、LIPS IV(LIPS II+、LIPS IIIを含む)とLIPS LXから構成されたコマンド体系の総称です。LIPS LXは、最新のOSに最適化されたプリンティングシステムです。印刷処理をパソコンとプリンタで分散させて行うため、高速なプリント出力が行えます。また、プリンタのメモリ追加を行わない場合でも、高速なプリント出力が可能です。


おことわり
  • LIPS II+対応アプリケーションソフトを使用する場合、A309G II以前のレーザショットシリーズで行ったプリントとは解像度が異なります。
  • LIPS IVc対応アプリケーションソフトからも本製品でプリントすることができますが、解像度の違いにより、プリント結果の見た目は異なります。

  • N201エミュレーションモード(オプション)

日本電気(株)製シリアルプリンタ「PC-PR201/80A」の動作をエミュレートする(まねをする)モードです。PC-9800シリーズのコンピュータで、LIPSに対応していないアプリケーションソフトを使用しているときは、このモードでプリントされます。日本電気(株)が提唱する201PLのコマンド体系に準拠しています。

  • ESC/Pエミュレーションモード

IBM-PC/AT互換機(DOS/Vコンピュータ)、AXコンピュータで標準的に使用されているESC/P準拠プリンタの動作をエミュレートする(まねをする)モードです。これらのコンピュータで、LIPSに対応していないアプリケーションソフトを使用しているときは、このモードでプリントされます。セイコーエプソン(株)が提唱するESC/P-J84のコマンド体系に準拠しています。

  • I5577エミュレーションモード(オプション)

IBM5577プリンタの日本語モード(I75モード)と英語モード(Proモード)の動作をエミュレートする(まねをする)モードです。

I5577エミュレーションモードには、日本語モードに対応するI75モードと英語モードに対応するProモードの2種類のコマンドモードがあります。

IBM5577が接続可能なIBM PS/55シリーズ、PS/V、PS/2などのホストコンピュータのシステムに合わせて、日本語のオペレーティングシステム(日本語DOS、OS/2J、DOS/V日本語モードなど)をお使いの場合は日本語モード(I75モード)、英語のオペレーティングシステム(IBM PC-DOS、OS/2、DOS/V英語モードなど)をお使いの場合は英語モード(Proモード)に切り替えます。

  • HP-GLエミュレーションモード(オプション)

HP-GL準拠のグラフィックス・プロッタの動作をエミュレートする(まねをする)モードです。

HP7550Bプロッタ、HP7550Bのコマンド体系に準ずるHP7440A、HP7475A、HP7550A、HP7570A、HP7575A、HP7576A、HP7595B、HP7596B、HP7599Aにも対応しています。ただし、HP7550Bがサポートしている機能のみ有効になります。

  • HP-GL/2エミュレーションモード(オプション)

HP-GL/2およびHP RTL準拠のグラフィックス・プロッタの動作をエミュレートする(まねをする)モードです。



自動切り替えがうまくできないとき

本製品の動作モード設定を[自動](工場出荷時のままの状態)で使用中に、N201やESC/PデータがLIPSでプリントされるなど、動作モードの自動切り替えがうまくいかない場合は、本製品を次のように設定してみてください。
次の設定を変更しても自動切り替えがうまくいかないときは、プリントデータに合った動作モードに固定してプリントしてください。


  • 優先エミュレーションを切り替えたい動作モードに設定する

優先エミュレーションの工場出荷時の設定は[なし]になっています。この設定をプリントするデータに合わせて[ESC/P]や[LIPS]、オプションのエミュレーションに変更します。


  • 自動切り替えの設定で不要な動作モードを自動切り替えの対象から外す

自動切り替えの工場出荷時の設定は、すべての動作モードが[する]になっています。この設定で、不要な動作モードを[しない]に設定します。



専用プリンタと同じ動作で使う(動作モード固定)

本製品を使用しているパソコン専用のプリンタと同じ動作で使いたいときは、自動切り替えを解除し、動作モードをLIPSモード、ESC/Pエミュレーションモード、オプションのエミュレーションモードのいずれかに固定することができます。


おことわり
  • N201エミュレーションモード、ESC/Pエミュレーションモード、I5577エミュレーションモードでプリントする場合、ページフォーマットの設定が必要です。ページフォーマットについては以下の項目を参照してください。

  • IBM-PC/AT互換機(DOS/Vパソコン)やAXパソコン

ESC/Pエミュレーションモードに固定


  • PC-9800シリーズやPS/55、FMR、N5200シリーズなどのパソコン

オプションのエミュレーションモードに固定



文字セットコード表とコントロールコマンドリストについて

 

文字セットコード表

本製品内蔵フォントのコード表(LIPS、ESC/P)は以下の場所に記載されています。

  • 取扱説明書CD-ROMの[Fontlist]フォルダ
  • LIPSコード表
  • ESC/Pコード表

おことわり
  • 詳細については、[Fontlist]フォルダ内のReadmeファイルを参照してください。
 

  • 各エミュレーション

 

コントロールコマンドリスト

本製品が標準で対応している2つのコントロールコマンド(LIPS、ESC/Pエミュレーション)の機能、書式、コード、パラメータをまとめたリストが、以下の場所に記載されています。

  • 取扱説明書CD-ROMの[Comlist]フォルダ
  • LIPSコントロールコマンド[LIPSCONT.TXT]
  • ESC/Pコントロールコマンド[ESCPCONT.TXT]

おことわり
  • コントロールコマンドリストは、テキストファイルですので、テキストエディタなどをご使用ください。
  • LIPSコントロールコマンドについてのさらに詳細な書式、使用例については、オプションの「プログラマーズマニュアル」を参照してください。


  • 各エミュレーション

 

プログラマーズマニュアルについて

プリンタ機能用のマニュアルです。LIPS IV用のプリンタドライバや印刷設定プログラムなどを作成するためのプログラマー用の取扱説明書です。次の3種類が用意されています。


プログラマーズマニュアル「ソフトウェア概説書4.2」 LIPSコマンドの概要を知るための取扱説明書
プログラマーズマニュアル「コマンドリファレンス4.2」 LIPSコマンドの手引き
プログラマーズマニュアル「クックブック4.2」 プログラムサンプル集

おことわり
  • プログラマーズマニュアルは、LIPS IVにのみ対応しています。LIPS LXには対応していません。
  • プログラマーズマニュアルは、キヤノンホームページからダウンロードすることができます。

 

LIPS内蔵フォント

おことわり
  • LIPS内蔵フォントは、LIPS LXには対応していません。

 

文字セットの属性について

各文字セットは、次のような属性があります。

  • 書体

書体には、「明朝体」「ゴシック体」「ラインプリンタ」「ガーランド」など多数の種類があります。

  • グラフィックセット

あるグラフィックセットを選択すると、文字コードに対応するフォントパターンが決まります。グラフィックセットには、「ROMA」「KATA」「HIRA」といった各国語の文字に対応したものや、「N_hKEI」といった罫線や記号などがあります。

  • 文字ピッチ

文字をプリントする間隔です。固定ピッチでは、単位は「cpi(1インチあたりの文字数)」で示され、コマンドで固定した文字ピッチでプリントされます。「プロポーショナル」の文字ピッチは固定ピッチではなく、各文字によって異なります。

  • サイズ

文字の大きさを文字の高さで示します。単位は「ポイント」で示します。1ポイントは約0.35mm(1/72インチ)です。「スケーラブル」のときは、属性として一定の文字サイズはありません。

  • スタイル

スタイルには「直立体(Upright)」と「イタリック体(Italic)」があります。

  • 太さ

文字の太さには「標準(Medium)」「ボールド(Bold)」「ライト(Light)」があります。


 

LIPS II+内蔵フォント一覧

文字セット名称のあとにグラフィックセットを付けて使用します。
例)ALP10.XXX→ALP10.ROMA

  • 1バイトビットマップフォント
書体名 文字セット名称 グラフィックセット 文字ピッチ サイズ スタイル 太さ
ラインプリンタ ALP10.XXX ROMA N_USA
N_JPN
10.00 12.00 直立体 標準
ALP15.XXX 15.00 7.20
ALP1125.XXX 11.25 9.60
明朝体 A1244M.XXX ROMA N_USA
N_JPN KATA
HIRA N_hKEI
20.00 7.20 直立体 標準
A1632M.XXX 15.00 9.60
A2040M.XXX 12.00 12.00
A2412M.XXX ROMA N_USA
N_JPN KATA
10.00 3.60
A3216M.XXX 7.50 4.80
A4020M.XXX 6.00 6.00
ゴシック体 A1224G.XXX ROMA N_USA
N_JPN KATA
HIRA N_hKEI
20.00 7.20 直立体 標準
A1632G.XXX 15.00 9.60
A2040G.XXX 12.00 12.00
A2412G.XXX ROMA N_USA
N_JPN KATA
10.00 3.60
A3216G.XXX 7.50 4.80
A4020G.XXX 6.00 6.00
Garland Garland10.XXX ROMA N_JPN
N/USA N/GER
N/SWD N/JPN
N/UK N_UK
N/USA N/SWD
N/JPN N/GER
N/KATA N/HIRA
N/GRF
10.00 10.80 直立体 標準
Garland12.XXX 12.00
Garland17.XXX 17.15
GarlandPS11.XXX プロポーショナル

  • 2バイトビットマップフォント
書体名 文字セット名称 グラフィックセット 文字ピッチ サイズ スタイル 太さ
明朝体 K24M.XXX J78 J83 10.00 7.20 直立体 標準
K32M.XXX 7.50 9.60
K40M.XXX 6.00 12.00
ゴシック体 K24G.XXX 10.00 7.20
K32M.XXX 7.50 9.60
K40M.XXX 6.00 12.00

 

LIPS III/IV内蔵フォント一覧

文字セット名称のあとにグラフィックセットを付けて使用します。
例)Ncourier10.XXX→Ncourier10.ISO_UK
グラフィックセットの「<1>~ <6>」については、3番目の表を参照してください。

  • 1バイトビットマップフォント
書体名 文字セット名称 グラフィックセット 文字ピッチ サイズ スタイル 太さ
Courier Ncourier10.XXX *<1><2><3><4> 10.00 12.00 直立体 標準
Ncourier10I.XXX イタリック体
Ncourier10B.XXX 直立体 ボールド
Ncourier15.XXX *<1><2><3> 15.00 8.16 標準
Ncourier17.XXX *<4> 16.66 8.16
Ncourier20.XXX *<1><2><3> 20.00 7.20
*<4> 13.60 8.16

  • 1バイトスケーラブルフォント
書体名 文字セット名称 グラフィックセット 文字ピッチ サイズ スタイル 太さ
明朝体 Mincho-Medium-H.XXX ROMA KATA HIRA 固定 スケーラブル 直立体 標準
Mincho-Medium-HPS.XXX ROMA KATA プロポーショナル
ゴシック体 Gothic-Medium-H.XXX ROMA KATA HIRA 固定 スケーラブル 直立体 標準
Gothic-Medium-HPS.XXX ROMA KATA プロポーショナル
丸ゴシック体 RoundGothic-Light-H.XXX ROMA KATA HIRA 固定 スケーラブル 直立体 ライト
ラインプリンタ LinePrinter-Bold.XXX ROMA KATA 固定 スケーラブル 直立体 ボールド
Courier Ncourier.XXX *<1><2><3><5><6> 固定 スケーラブル 直立体 標準
Ncourier-Bold.XXX ボールド
Ncourier-Italic.XXX イタリック体 標準
Ncourier-BoldItalic.XXX ボールド
Swiss Swiss.XXX *<1><2><3><5><6> プロポーショナル スケーラブル 直立体 標準
Swiss-Bold.XXX ボールド
Swiss-Oblique.XXX イタリック体 標準
Swiss-BoldOblique.XXX ボールド
Douch Douch-Roman.XXX *<1><2><3><5><6> プロポーショナル スケーラブル 直立体 標準
Douch-Bold.XXX ボールド
Douch-Italic.XXX イタリック体 標準
Douch-BoldItalic.XXX ボールド
Symbol Symbol.XXX SYML SYMR プロポーショナル スケーラブル 直立体 標準

1バイトビットマップフォント表と1バイトスケーラブルフォント表の「*<1>~<6>」の部分には、次のようなグラフィックセットが入ります。


  <1> ISO_UK ISO_USA ISO_S/F ISO_N/D ISO_JPN ISO_GER ISO_FRC ISO_ITY ISO_SPN
  <2> 88_UK 92_NL 92_UK 92_SWD 92_GER 92_FRC 96M_UK 96M_USA 96M_S/F 96M_N/D 96M_GER 96M_FRC 96X_USA 96P_UK 96P_USA 96P_S/F 96P_NOR 96P_GER 96P_FRC
  <3> CN_CND CN_NL CN_SWS CN_UK CN_USA CN_SWD CN_N/D CN_JPN CN_GER CN_FRC
  <4> IBMR1 IBMR2 IBM850 IBMP IBM860 IBM863 IBM865 IBML
  <5> IBMR1 IBMR2 IBM850 IBM819 IBMP IBM860 IBM863 IBM865 IBM1004 IBML IBML2 Win31L Win31R TURKISH
  <6> PSR PSL

  • 2バイトスケーラブルフォント
書体名 文字セット名称 グラフィックセット 文字ピッチ サイズ スタイル 太さ
明朝体 Mincho-Medium.XXX J78 J90 固定 スケーラブル 直立体 標準
Mincho-Medium-PS.XXX プロポーショナル
角ゴシック体 Gothic-Medium.XXX J78 J90 固定 スケーラブル 直立体 標準
Gothic-Medium-PS.XXX プロポーショナル
丸ゴシック体 RoundGothic-Light.XXX J78 J90 固定 スケーラブル 直立体 ライト

 

LIPSダンプリスト

共通メニューの「プリンタ動作モード」で[LIPSダンプ](→プリンタ動作モード)を選択すると、パソコンから送信されたデータを図形や文字に変換せずに、LIPSのコントロールコマンドの形式でプリントされます。
デフォルト用紙サイズ」で指定した用紙にA4サイズでプリントされます。

  • 枠囲みパターンについて

  • コマンドとして解釈できるものは、コマンド単位で枠で囲み印字されます。テキストモードからベクタモードへ、またはベクタモードからテキストモードへ移行した場合は、改行によって区別します。
  • 改行・改ページを示す記号

  • If(改行)、vt(垂直タブ)、nI(復帰改行)による改行を伴うコマンド、またはff(改ページ)による改ページを伴うコマンドがあった場合に印字されます。
    (例:IfI)
  • 異常終了を知らせる記号

  • 命令終了コードが送られる前に、命令開始コードが送られた場合、または、16進コードのダウンロードで16 進コード以外の文字が送られた場合に印字されます。


おことわり
  • LIPSダンプリストは、LIPS LXには対応していません。
 

  • LIPSダンプリストの文字・記号の表記

制御データは次に示す省略記号を使って印字します。


  0 1 7 8 9 F
0 nu(NUL) dl(DLE)   80 dc(DCS)  
1 sh(SHO) d1(DC1)   81 91  
2 sx(STX) d2(DC2)   82 92  
3 ex(ETX) d3(DC3)   83 93  
4 et(EOT) d4(DC4)   ix(IDX) 94  
5 eq(ENQ) nk(NAK)   nl(NEL) 95  
6 ak(ACK) sy(SYN)   86 96  
7 bl(BEL) eb(ETB)   87 97  
8 bs(BS) cn(CAN)   hs(HTS) 98  
9 ht(HT) em(EM)   89 99  
A lf(LF) sb(SUB)   vs(VTS) 9A  
B vt(VT) ec(ESC)   pd(PLD) cs(CSI)  
C ff(FF) fs(FS)   pu(PLU) st(ST)  
D cr(CR) gs(GS)   ri(RI) 9D  
E so(SO) rs(RS)   s2(SS2) 9E  
F si(SI) us(US) de(DEL) s3(SS3) 9F FF(DEL)

  • ベクタモードのLIPSダンプリスト
  • 命令は全角文字で印字されます。
  • パラメータは10進コードで、文字パターンは16進コードでそれぞれ印字されます。
  • パラメータが2つ以上連続するときは、パラメータの間にスペースが入ります。

おことわり
  • 通常の文字で印字されるデータはそのまま印字されます。
  • ダウンロードするデータが多い場合は、先頭から20バイトと最後から20バイトのみを印字し、その間のデータを印字しません。
  • 文字コード20h(16進コード)は「」、文字コードA0h(16進コード)は「A0」で印字されます。
  • 制御コードは大文字で、省略記号は小文字で印字されます。
    【例】FFh(16進コード)→ FF改ページ→ ff

 

LIPS IVモード専用のリスト

LIPS IVモード専用のリストについて説明しています。


おことわり
  • ここに掲載されているリストはサンプルです。本製品で出力したリストとは、一部内容が異なる場合があります。

  • LIPSステータスプリント
共通メニューの内容に加えて、LIPS4設定メニューの設定内容がプリントされます。
1. (初期設定/登録)を押したあと、[レポート出力]を押します。
2. 「リストプリント」の[プリンタ]を押します。
3. [LIPS/エミュレーション]を押します。
4. [LIPSユーティリティ]を押します。
5. [ステータスプリント]を押して出力します。

  • LIPSフォントリスト
LIPS IVモードで使用できるフォントの一覧がプリントされます。
1. (初期設定/登録)を押したあと、[レポート出力]を押します。
2. 「リストプリント」の[プリンタ]を押します。
3. [LIPS/エミュレーション]を押します。
4. [LIPSユーティリティ]を押します。
5. [フォントリスト]を押して出力します。

 

プリント時の制限事項

プリント結果が意図したものと異なる場合など、プリント時にご注意いただきたい制限事項を説明します。

  • 薄いグレーパターンで枠内を塗りつぶしたり、文字や線を印字する場合などにグレーパターンが正しく印字されないことがあります。
  • テキストモードで縦書きに文字を印字する場合、2バイト和文プロポーショナルフォント(Mincho-Medium-PS.XXX、Gothic-Medium-PS.XXX)は使用できません。文字ピッチが固定しているフォントをご使用ください。
  • LIPS4設定メニューから「拡大/縮小」を行う場合、LIPS II+モード用ユーザ登録文字セット、およびビットマップフォントGarlandPS11/ALP10/ALP15/ALP1125は、印字されないことがあります。

 

おもな仕様

  • ソフトウェアの仕様
動作モード
LIPSモード、エミュレーションモード(N201、ESC/P、I5577、HP-GL、HP-GL/2)、Imagingモード、PDFモード
内蔵コントロールコマンド
LIPS II+/LIPS III/LIPS IV/LIPS LX
標準ESC/P
内蔵スケーラブルフォント
  • 平成明朝体W3(☆注)、平成角ゴシック体W5(☆注)、丸ゴシック体
  • Courier、Swiss、Dutch、Symbol 全4書体13セット
  • バーコード(CODE39、NW-7、JAN、郵便バーコード、OCRフォント)
☆注:これらのフォントは日本規格協会を中心に開発参加者が共同開発したものです。当社の許可なしに複製することはできません。
有効印字領域
  • LIPSプリンタドライバからプリントした場合

  • 定形サイズの用紙の場合、用紙の端から上下左右の余白は5 mm(封筒は10 mm)です。
  * プリンタドライバで「印字領域を広げて印刷する」にチェックしてプリントした場合、余白が各用紙のサイズの端から上下左右2.5 mm(B4以上の用紙は後端が3.5 mm)となり、印字領域が拡大されます。
  * 用紙いっぱいにデータがある場合、「印字領域を広げて印刷する」にチェックしてプリントしても、データの周囲が欠けて印字されることがあります。その場合はプリンタドライバでデータが欠けないように縮小率を設定し、プリントしなおしてください。

  • ダイレクトプリントした場合

  • ・PDFデータの場合:用紙の端から上下左右の余白は4 mmです。
    ・TIFF/JPEGデータの場合:用紙の端から上下左右の余白は5 mmです。
  * タッチパネルまたはリモートUIで「印字領域拡大する」を設定してプリントした場合、余白が各用紙のサイズの端から上下左右2.5 mm(B4以上の用紙は後端が3.5 mm)となり、印字領域が拡大されます。
  * 用紙いっぱいにデータがある場合、「印字領域拡大する」を設定してプリントしても、データの周囲が欠けて印字されることがあります。

  • LIPSプリンタドライバからプリントした場合

  • ダイレクトプリントした場合
  • PDFデータの場合

  • TIFF/JPEGデータの場合


 

本体の設定 (HP-GLエミュレーション)

エミュレーションモードの各種の機能やタッチパネルを使った操作のしかた、エミュレーションモードで使用できる制御命令などについて説明しています。

なお、本カテゴリをお読みになる前に、必ず「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をお読みください。



ご使用になる前に

本製品のHP-GLエミュレーションモードの特徴など、ご使用になる前に知っておいていただきたいことについて説明します。


本製品の動作モードがHP-GLエミュレーションモードに切り替わることによって、HP-GL準拠のグラフィックス・プロッタを使って作図したときと同等の印刷を行うことができます。
エミュレーションの対象は、HP7550Bプロッタが基本となりますが、HP7550Bのコマンド体系に準ずるHP7440A、HP7475A、HP7550A、HP7570A、HP7575A、HP7576A、HP7595B、HP7596B、HP7599Aにも対応しています。ただし、HP7550Bがサポートしている機能のみ有効になります。
また、本エミュレーションはHP7550BがサポートしているHP-GL命令およびHP-GL/2命令の制御命令のうち、HP-GL命令の制御命令のみサポートしており、HP-GL/2命令の制御命令はサポートしていません。HP-GL/2エミュレーションモードまたはHP RTLエミュレーションモードについては、「本体の設定 (HP-GL/2エミュレーション)」を参照してください。
アプリケーションソフトウェアなどを使って図面を印刷するときは、アプリケーション側で出力機器にHP7550Bプロッタ(または同等の機種)を指定し、本エミュレーションモードをご利用ください。



HP-GLモードの特長

  • 8種類のペンの指定が可能

ペン1~8に異なる太さ、濃さ(グレータイプ)、色(カラー)を設定することができます。また、本製品では異なるペン1~8に色を指定することができます。色(カラー)の設定は、HP-GLサンプルプリントに表示される色のパレット(1~100)から選択するか、RGB値を0~255の範囲で設定します。(→「カラー印刷時のペン色を色番号で設定する(色番号)」,「カラー印刷時のペン色をRGB値で設定する(赤、緑、青)」)

  • いろいろな用紙サイズを想定した作図

作図データは、A0、A1、A2、A3、A4、A5、B4、B5、B6、はがき、レター、レジャーの12種類のサイズの用紙に印刷することを想定して作成することができます。作図データのサイズは、本製品で印刷できる用紙サイズに制限されずに、データを作る上での仮想的な用紙として設定できます。(→「用紙サイズと作図範囲」)

  • 豊富な書体をサポート

グラフィックスプロッタの持っているすべての文字フォントに対応する専用のフォントが用意されています。英数字カタカナは、固定ピッチ(可変ピッチは文字間調整により再現)のストロークフォントを持ちます。また、文字セット101の指定によりJIS第1水準および第2水準の漢字を明朝体、ゴシック体、丸ゴシック体などで印刷できます。

  • 作図データを2モードで拡大/縮小

作成した作図データを任意の用紙サイズに合わせて拡大または縮小(自動モード)することや、1%単位で倍率を指定して拡大または縮小(手動モード)することができます。特に、自動モードでは作図時の用紙がどのようなサイズであっても、出力用紙サイズを決めるだけであらかじめ設定されている拡大/縮小率によってきちんとその用紙に作図データを収めることができます。つまり、A0サイズなどの大きな用紙を想定したデータを、B4サイズなどの任意の大きさの用紙に簡単に印刷することができるわけです。
なお、本エミュレーションモードで拡大/縮小を行った場合は、アプリケーションソフトウェアの機能で拡大/縮小を行った場合と印字結果が若干異なります。(→「作図データの拡大/縮小」)

  • 作図データを2分割した印刷が可能

大きな用紙を想定して作成した作図データを、半分の大きさの用紙2枚に分けることができます。たとえば、A2サイズの図面をA3サイズ2枚に分割することができます。この状態で印刷を行えば、本製品でセットできないサイズのデータでも、2つに分けて実寸サイズで印刷することができます。
また、作図データを拡大・縮小して、さらに分割印刷することもできますので、A0サイズの図面をA1サイズ2枚に分けて、それぞれをA3サイズの用紙に収まるように縮小して印刷するといったことが可能です。(→「作図データの分割印刷」)

  • 印刷時の座標回転やミラー反転が可能

作成した作図データの座標系を90°単位で回転して印刷することができます。また、作図データをミラー反転することもできるので、ひとつの作図データを利用して、左右反転、上下反転など目的に沿った印刷が可能です。(→「座標系の回転を設定する(座標回転),ミラー反転を設定する(ミラー反転)」)

  • 設定しやすいメニュー構造

このエミュレーションモードでは、タッチパネルを使って印刷に必要ないろいろな設定を行うことができます。印刷設定の項目はメニュー形式で並んでおり、ディスプレイに表示されるメニューにしたがって簡単に探すことができます。設定はタッチパネルのHP-GL設定で行うことができます。(→「HP-GLモードの設定」)

  • HP-GL命令をサポート

HP-GL命令は、出力命令およびインタフェースに関連する一部の命令を除き、そのほとんどの命令を使用することができます。なお、コマンド体系はグラフィックス・プロッタ7550B(7440A、7475A、7550A、7570A、7575A、7576A、7595B、7596B、7599Aの一部のコマンド)の対応となります。(→「制御命令」)
ただし、HP-GL/2命令はサポートしていません。HP-GL/2エミュレーションモードまたはHP RTLエミュレーションモードについては、「HP-GL/2エミュレーション」を参照してください。



HP-GLモードを使用する準備

本製品は標準でLIPSモード(LIPSⅡ、LIPSⅢ、LIPSⅣ)、ESC/Pエミュレーションモード、I5577エミュレーションモードのほかに、グラフィックスプロッタHP7550BをエミュレートするHP-GLエミュレーションモードがあります。

印字を行うときのモード(動作モードといいます)は、送られてくる印字データを判別して自動的に切り替わりますので、特に設定する必要はありません。ただし、動作モードの自動切り替えがうまくいかなかったり、印刷が正常に行えない場合は、動作モードを本エミュレーションに設定してください。
使用するモードが決まっているときなどは、動作モードの設定を本エミュレーションに設定することをお勧めします。詳しくは、「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をご覧ください。



HP-GLモードの解説

本エミュレーションモードを使用して図面やグラフの印刷を行う際の、用紙サイズ、作図範囲、および本エミュレーションモード特有の機能などについて説明します。



用紙サイズと作図範囲

本エミュレーションモードでは、ユーザが作図する用紙サイズ(原稿用紙サイズ)と出力する用紙サイズ(出力用紙サイズ)を設定することができます。
ここでは、この2つの用紙サイズの概念と作図範囲について説明します。



原稿用紙サイズ

本エミュレーションが作成する原稿(作図)の用紙サイズを「原稿用紙サイズ」といいます。
本エミュレーションでは、以下の用紙サイズを原稿用紙サイズとして使用することができます。

はがき、B6、B5、B4、A5、A4、A3、A2、A1、A0、レター、レジャー


作図データのサイズを設定する(原稿用紙サイズ)
作図データの拡大/縮小
作図データの分割印刷


出力用紙サイズ

本エミュレーションが出力する用紙サイズを「出力用紙サイズ」といいます。
ターゲットとなるグラフィックス・プロッタHP7550Bでは、レター、レジャー、A4、A3サイズの用紙をセットして印刷することができます。
本エミュレーションでは、以下の用紙サイズを出力用紙サイズとして使用することができます。

はがき、B5、B4、A5、A4、A3、レター、レジャー


お使いの機種によって、使用できる出力用紙サイズの種類は異なる場合があります。
拡大/縮小時の用紙サイズを設定する(出力用紙サイズ)


作図範囲

本エミュレーションモードには、セットされた用紙に対して作図できる範囲(作図範囲)を決定する次の3種類のクリップモードが用意されています。

  • プロッタクリップモード

プロッタの機種に対応したプロット限界(ペンが移動可能な最大作図範囲)を作図範囲とします。

  • プリンタクリップモード

本製品の有効印字領域(用紙の各端から5mm内側)を作図範囲とします。

  • 用紙クリップモード

用紙サイズを作図範囲とします。
ただし、本製品の有効印字領域(用紙の各端から5mm内側)を越えた部分に作図データがある場合は、その部分が印刷されません。

クリップモードは、メニューのレイアウトグループの「クリップモード」で上記のいずれかに設定できます。

また、作図範囲はこのほか、作図データのサイズと印刷時の用紙サイズの関係(拡大/縮小モードの自動/手動/しない、分割印刷モードのする/しない)によっても変わってきます。


クリップモードを設定する(クリップモード)


プロッタクリップモード

プリンタクリップモード

用紙クリップモード


プロッタクリップモード

プロッタクリップモードでは、エミュレーションの対象となるグラフィックス・プロッタの機種、プロッタの解像度などによって作図範囲が決定されます。
それぞれの機種での作図範囲は、用紙サイズによって以下のようになります。
なお、表の値は、作図データのサイズがそのまま印刷する用紙サイズとした場合を示します(拡大/縮小モードと分割印刷モードが共に[しない])。


  • HP7440Aの作図範囲
(単位:mm)
用紙サイズ(幅×高さ) 作図範囲(幅×高さ) 左右余白 上下余白
はがき 100×148 87.11×126.32 6.45 10.84
B6 128.5×182 110.50×160.00 9.00 11.00
A5 148.5×210 126.50×192.00 11.00 9.00
B5 182×257 160.00×239.00 11.00 9.00
A4* 210×297 191.25×272.50 9.38 12.25
レター* 215.9×279.4 191.25×257.50 12.33 10.95
B4 257×364 239.00×342.00 9.00 11.00
レジャー 279.4×431.8 257.50×407.00 10.95 12.40
A3 297×420 272.50×401.25 12.25 9.38
* 7440Aで使用可能な用紙サイズ

  • HP7475Aの作図範囲
(単位:mm)
用紙サイズ(幅×高さ) 作図範囲(幅×高さ) 左右余白 上下余白
はがき 100×148 87.11×126.32 6.45 10.84
B6 128.5×182 110.50×160.00 9.00 11.00
A5 148.5×210 126.32×192.06 11.09 8.97
B5 182×257 160.00×239.00 11.00 9.00
A4* 210×297 192.06×274.63 8.97 11.12
レター* 215.9×279.4 198.06×257.84 8.92 10.78
B4 257×364 239.00×342.00 9.00 11.00
レジャー 279.4×431.8 257.84×413.93 10.78 8.94
A3 297×420 274.63×401.94 11.19 9.03
* 7475Aで使用可能な用紙サイズ

  • HP7550A/7550Bの作図範囲
(単位:mm)
用紙サイズ(幅×高さ) 作図範囲(幅×高さ) 左右余白 上下余白
はがき 100×148 87.00×126.50 6.50 10.75
B6 128.5×182 110.50×160.00 9.00 11.00
A5 148.5×210 126.50×192.00 11.00 9.00
B5 182×257 160.00×239.00 11.00 9.00
A4* 210×297 190.00×271.75 10.00 12.63
レター* 215.9×279.4 196.00×254.25 9.95 12.58
B4 257×364 239.00×342.00 9.00 11.00
レジャー 279.4×431.8 254.25×411.25 12.58 10.28
A3 297×420 271.75×399.25 12.63 10.38
* 7550Aおよび7550Bで使用可能な用紙サイズ

  • HP7570A/7575A/7576Aの作図範囲
(単位:mm)
用紙サイズ(幅×高さ) 作図範囲(幅×高さ) 左右余白 上下余白
はがき 100×148 87.00×126.50 6.50 10.75
B6 128.5×182 110.50×160.00 9.00 11.00
A5 148.5×210 126.50×192.00 11.00 9.00
B5 182×257 160.00×239.00 11.00 9.00
A4* 210×297 192.00×275.00 9.00 11.00
レター* 215.9×279.4 198.00×258.00 8.95 10.70
B4 257×364 239.00×342.00 9.00 11.00
レジャー 279.4×431.8 258.00×414.00 10.70 8.9
A3 297×420 275.00×402.00 11.00 9.0
* 7570A、7575Aおよび7576Aで使用可能な用紙サイズ

  • HP7595B/7596B/7599Aの作図範囲
(単位:mm)
用紙サイズ(幅×高さ) 作図範囲(幅×高さ) 左右余白 上下余白
はがき 100×148 87.00×126.50 6.50 10.75
B6 128.5×182 110.50×160.00 9.00 11.00
A5 148.5×210 126.50×192.00 11.00 9.00
B5 182×257 160.00×239.00 11.00 9.00
A4* 210×297 154.00×265.00 28.00 16.00
レター* 215.9×279.4 159.90×247.40 28.00 16.00
B4 257×364 239.00×342.00 9.00 11.00
レジャー 279.4×431.8 247.40×375.80 16.00 28.00
A3 297×420 265.00×364.00 16.00 28.00
* 7595B、7596Bおよび7599Aで使用可能な用紙サイズ


プリンタクリップモード

プリンタクリップモードでは、グラフィック・プロッタの機種などに関係なく、本製品の有効印字領域にしたがった作図範囲になります。


(単位:mm)
用紙サイズ(幅×高さ) 作図範囲(幅×高さ) 左右余白 上下余白
はがき 100×148 90.00×138.00 5.00 5.00
B6 128.5×182 118.50×172.00 5.00 5.00
A5 148.5×210 138.50×200.00 5.00 5.00
B5 182×257 172.50×247.00 5.00 5.00
A4 210×297 200.00×287.00 5.00 5.00
レター 215.9×279.4 205.90×269.40 5.00 5.00
B4 257×364 247.00×354.00 5.00 5.00
レジャー 279.4×431.8 269.40×421.80 5.00 5.00
A3 297×420 287.00×364.00 5.00 5.00


用紙クリップモード

用紙クリップモードでは、印刷する用紙サイズがそのまま作図範囲になります。


(単位:mm)
用紙サイズ(幅×高さ) 作図範囲(幅×高さ) 左右余白 上下余白
はがき 100×148 100.00×148.00 0.00 0.00
B6 128.5×182 128.50×182.00 0.00 0.00
A5 148.5×210 148.50×210.00 0.00 0.00
B5 182×257 182.00×257.00 0.00 0.00
A4 210×297 210.00×297.00 0.00 0.00
レター 215.9×279.4 215.90×279.40 0.00 0.00
B4 257×364 257.00×364.00 0.00 0.00
レジャー 279.4×431.8 279.40×431.80 0.00 0.00
A3 297×420 297.00×420.00 0.00 0.00


座標系

作図する用紙上の点の位置は、2次元の座標系によって指定します。
座標系は2種類あり、それぞれプロッタユニットとユーザユニットと呼ばれています。



プロッタユニット

プロッタユニットは、プロッタ固有の座標系であり、グリッド間隔(座標の格子の間隔)はメニュー項目の「プロッタユニット」で[0.02488mm](1021dpi)または[0.02500mm](1016dpi)に設定できます。この間隔が、用紙上で位置指定可能な最小単位となります。

プロッタユニットの座標原点は、プロッタの機種によって、左下端または中央になります。


  • 原点が左下端の機種

:7570A、7575A、7576A、7595B

  • 原点が中央の機種

:7440A、7475A、7550A、7550B、7596B、7599A


原点が左下端の機種では、印刷方向がポートレイトの場合は原点は用紙の左上端となり、ランドスケープの場合は用紙の左下端となります。

  • HP7440A/7475A/7550A/7550B

原点が中央の機種では、印字方向によって座標が次の向きになります。

  • HP7570A/7575A/7576A/7595B/7596B/7599A



ユーザユニット

ユーザユニットは、ユーザ独自にグリッド間隔を設定できる座標系です。プロットする図面やグラフの数値に合わせてグリッド間隔を調整(「スケーリング」といいます)できます。

ユーザユニットのグリッド間隔は、次のようにして決定します。
まず、用紙上にスケーリングポイントP1、P2と呼ばれる2つの基準となる点をプロッタユニットで指定し、この2点が対角となる矩形の領域を設定します。その領域のX方向およびY方向の距離に対して分割したいグリッド数を与えると、距離と分割数が決まり、グリッド間隔が計算されます。これがユーザユニットです。
ユーザユニットは、X方向とY方向のグリッド間隔が揃っている必要はなく、目的に合わせてグリッド間隔を設定することができます。
なお、ユーザユニットは、スケーリングポイントP1、P2を変化させるとそれに合わせて変更されますが、用紙サイズを変えてもP1、P2が同じ位置であれば影響を受けません。

HP-GLの「P1とP2入力命令IP」によってスケーリングポイントは決まり、「スケーリング設定命令SC」によってユーザユニットの座標が割り当てられます。
たとえば、スケーリングポイントが初期状態の位置で、(0,0)、(1000,1000)のユーザユニットを割り当てたとき、1辺が500の正方形塗りつぶしを描画すると次のようになります。

1ユーザユニットが1プロッタユニットより小さくなるような設定を行うと、1プロッタユニットと同じに設定されます。
また、スケーリングポイントP1、P2に割り当てる座標によって、X軸、Y軸が反転する場合があります。

ユーザユニットは、「スケーリング設定命令」で次の3通りのタイプ(タイプ0、タイプ1、タイプ2)を設定することができます。


タイプ0

タイプ1

タイプ2

座標の回転とミラー機能


タイプ0

X、Yの最小値をスケーリングポイントP1の座標、X、Yの最大値をP2の座標値に割り当てます。タイプに0を指定します。それぞれの最小値および最大値によって、ユーザユニットが決定されます。

スケーリング設定命令SC≪xの最小値、xの最大値、yの最小値、yの最大値、タイプ≫
(例)x軸、y軸方向に4本ずつグリッドを引く場合:SC≪0、4、0、4、0≫



タイプ1

X、Yの最小値をスケーリングポイントP1の座標値、X、Yの最大値をP2の座標値に割り当てます。タイプに1を指定します。それぞれの最小値および最大値によって、ユーザユニットが決定されます。
その座標領域が短い辺に合わせて正方形になるように修正されます。また、座標領域の位置を修正間隔のオフセット率(左端、下端)により指定できます。修正間隔のオフセット率分をP1より移動させることによって、座標領域の位置を設定できます。オフセット率(左端、下端)の指定がされていない場合は、領域を中央に移動します。左端、下端両方のオフセットが有効になることはありません。
スケーリング設定命令SC≪xの最小値、xの最大値、yの最小値、yの最大値、タイプ、左端のオフセット率、下端のオフセット率≫

(例1)左端のオフセット率(70%)が有効になる場合:SC≪0、4、0、4、1、70、70≫

(例2)下端のオフセット率(70%)が有効になる場合:SC≪0、4、0、4、1、70、70≫



タイプ2

X、Yの最小値をスケーリングポイントP1の座標値X、Yに割り当て、1ユーザユニットの単位をプロッタユニットをもとに設定します。P2の座標値は関係しません。
各方向の単位は、プロッタユニットが0.02500mmの場合以下のようになります。
x方向の単位:0.02500mm×a(a= -8388608~+8388607)
y方向の単位:0.02500mm×b(b= -8388608~+8388607)
スケーリング設定命令SC≪xの最小値、a、yの最小値、b、タイプ≫

(例)P1=(0、0)、a=4000、b=4000の場合:SC≪0、4000、0、4000、2≫



座標の回転とミラー機能

本エミュレーションモードでは、作図したデータの座標を印刷時に90°単位で回転させることや、ミラー反転することができます。
座標回転とミラー反転を組み合わせると、次のようになります。

  • HP7440A/7475A/7550A/7550B

  • HP7570A/7575A/7576A/7595B/7596B/7599A


プロッタIDで原点が用紙中央の機種(7570A、7575A、7576A、7595B、7596B、7599A)を選択したときのプロット開始座標は、(x,y)=(0,0)ですが、原点が左下端の機種(7440A、7475A、7550A、7550B)の場合は機種や用紙サイズにより描画開始位置が異なります。

座標系の回転を設定する
ミラー反転を設定する
プロット開始座標


作図データの拡大/縮小

本エミュレーションモードでは、任意のサイズで作図したデータを本製品で印刷できるサイズの用紙に拡大または縮小して印刷することができます。
拡大/縮小は、自動モードと手動モードの2種類のモードがあります。


拡大/縮小モードと分割印刷モードを使用しない場合は、必ず原稿用紙サイズ(作図した用紙サイズ)が出力用紙サイズ(出力する用紙サイズ)と同一となるように設定して印刷してください。原稿用紙サイズと出力用紙サイズが一致しないとエラーになります。


自動モード

自動モードの拡大/縮小を行う場合は、メニューのレイアウトグループの「拡大/縮小」で[自動]を設定し、用紙グループの「出力用紙サイズ」で印刷したい用紙サイズを設定すると、出力用紙サイズに合わせて自動的に拡大または縮小して印刷します。
たとえば、A3サイズで作図したデータを、A4サイズの用紙に縮小して印刷したり、A5サイズで作図したデータを、A4サイズの用紙に拡大して印刷することができます。
自動モードでは、拡大率や縮小率を計算することなく、出力用紙サイズを指定するだけで拡大/縮小が行えます。

自動モードの拡大/縮小

自動モードでの拡大/縮小率は、クリップモードによって異なり、それぞれ作図データを次のように拡大/縮小します。

  • 用紙クリップ

原稿用紙サイズ全体と出力用紙サイズ全体とで拡大/縮小率を決定します。このとき、本製品の有効印字領域(用紙の各端から5mm内側)を越えた部分に作図データがある場合はその部分が印刷されません。

  • プリンタクリップ

原稿用紙サイズの有効印字領域(用紙の各端から5mm内側)と出力用紙サイズの有効印字領域とで拡大/縮小率を決定します。本製品の有効印字領域(用紙の各端から5mm内側)を考慮して倍率が決まるため、拡大/縮小によって作図データが削られることはありません。

  • プロッタクリップ

原稿用紙サイズに対するプロッタクリップ領域と出力用紙サイズのプロッタクリップ領域とで拡大/縮小率を決定します。拡大/縮小によって作図データが削られることはありません。

それぞれのクリップモードでの初期状態(電源をオンにした状態)の拡大/縮小率の値は、「拡大/縮小率」を参照してください。


作図データを拡大/縮小して印刷する


手動モード

手動モードの拡大/縮小を行う場合は、メニューのレイアウトグループの「拡大/縮小」で[手動]を設定し、「拡大/縮小率」で目的の倍率を指定します。

倍率を1%単位で指定し、作図データを拡大または縮小して印刷します。
たとえば、作図データに有効印字領域からはずれる部分がある場合に手動モードで縮小率を小さく設定すれば、作図データを損なうことなく印字できます。

手動モードの拡大/縮小

クリップには関係なく作図データを指定された倍率で拡大/縮小します。プロッタの原点を基準( 左下原点または中央原点) にして、出力用紙サイズの本製品の有効印字領域内(用紙の各端から5mm内側)に印刷します。 このとき、本製品の有効印字領域(用紙の各端から5mm内側)を越えた部分に作図データがある場合はその部分が印刷されません。


作図データを拡大/縮小して印刷する(拡大/縮小)
拡大/縮小時の倍率を設定する


作図データの分割印刷

本エミュレーションモードでは、必要に応じて、作図したデータを1/2の論理的な用紙サイズ2枚に分けることができます。この機能を「分割印刷モード」といいます。
このモードを使用すると、たとえば、A3サイズで作図したデータをA4サイズ2枚に分けることができます。
この2枚に分割した論理的な用紙サイズをそのまま等倍で出力用紙サイズとすることができますが、さらに拡大/縮小を行って異なるサイズの用紙に印刷することも可能です(手動モードのときは拡大/縮小が行われた後で分割されます)。


分割したサイズが出力用紙サイズにない場合は、エラーになります。

分割印刷モードまたは分割印刷と拡大/縮小を使用した場合、次の原稿用紙サイズ(作図した用紙サイズ)を本製品で印刷できるようになります。

原稿用紙サイズ 通常モード 分割印刷モード 分割+拡大/縮小モード
A0 × ×
A1 × ×
A2 ×
A3
A4
A5 ×
はがき ×
B4
B5 ×
B6 × ×
レター ×
レジャー
○:印刷できます    ×:印刷できません

通常の分割モード

分割印刷モードと拡大/縮小の組み合わせ


通常の分割モード

通常の分割印刷モードでは、クリップモードによってそれぞれ原稿用紙サイズを次のように分割印刷します。

  • 用紙クリップ

原稿用紙サイズ全体を1/2に分割します。
本製品は用紙端から5mm内側が有効印字領域であるため、中央の分割部分が有効印字領域内に入るように、中央から外側へ5mmずつ作図データをシフトします。したがって、1ページ目の左側と2ページ目の右側の端にデータ がある場合は印刷されない場合が出てきます。

  • プリンタクリップ

原稿用紙サイズの有効印字領域内(用紙の各端から5mm内側)を1/2に分割します。
用紙クリップモードと同様に、中央の分割部分が有効印字領域内に入るように、中央から外側へ5mmずつ作図データをシフトします。したがって、1ページ目の左側と2ページ目の右側の端にデータがある場合は印刷されない場合が出てきます。

  • プロッタクリップ

原稿用紙サイズに対するプロッタクリップ領域を1/2に分割します。
用紙クリップモードと同様に、中央の分割部分が有効印字領域内に入るように、中央から外側へ5mmずつ作図データをシフトしますが、プロッタクリップ領域は本製品の有効印字領域より小さいため、プロッタクリップ内のデータはすべて印刷されます。

分割印刷モードは、メニューのレイアウトグループの「分割印刷」で設定します。


作図データを2ページに分けて印刷する


分割印刷モードと拡大/縮小の組み合わせ

分割印刷モードと拡大/縮小モードを組み合わせると、作図データを分割し、さらに拡大/縮小して、出力用紙サイズで設定した用紙に収まるように印刷することができます。
たとえば、原稿用紙サイズがA0サイズのデータをA1サイズ2枚に分割して、それを縮小してそれぞれA3サイズの用紙に印刷することができます。
実際は、拡大/縮小モードによって、分割と縮小(または拡大)のどちらが先に行われるかが違ってきます。


拡大/縮小:自動モード 拡大/縮小:手動モード


自動モードでは分割が先に行われ、手動モードでは拡大/縮小が先に行われます。
割印刷モードと拡大/縮小モードを組み合わせた場合、クリップモードによってそれぞれ原稿用紙サイズを次のように分割印刷します。

  • 自動モードで用紙クリップ

原稿用紙サイズ全体を1/2に分割し、それぞれのページの用紙クリップ領域を出力用紙サイズの有効印字領域 (用紙の各端から5mm内側)に収まるように拡大/縮小します。これにより原稿用紙サイズの有効印字領域外にあった部分も印刷されるようになります。

  • 自動モードでプリンタクリップ

原稿用紙サイズの有効印字領域内(用紙の各端から5mm内側)を1/2に分割し、それぞれのページを出力用紙サイズの 有効印字領域(用紙の各端から5mm内側)に収まるように拡大/縮小します。原稿用紙サイズの有効印字領域内の全図形を印刷します。

  • 自動モードでプロッタクリップ

原稿用紙サイズのプロッタクリップ領域を1/2に分割し、それぞれのページを出力用紙サイズのプロッタクリップ領域に 収まるように拡大/縮小します。原稿用紙サイズのプロッタクリップ領域内の全図形を印刷します。

  • 手動モード

原稿用紙サイズの作図データを指定倍率で拡大/縮小し、分割します。1ページ目は出力用紙サイズの有効印字領域の 左下端に拡大/縮小した作図データの原点(左下端)を合わせ、有効印字領域いっぱいまで印刷します。2ページ目は1ページ目の有効印字領域を外れた残りの 部分を印刷します。



HP-GLモードの設定

グラフィックス・プロッタと本製品の違いを補うための印刷環境(用紙やレイアウトなど、描画に関わる各種の設定)は、仕様設定メニューで設定できます。

仕様設定メニューの中には、すべてのコマンドモード共通のプリント環境と、エミュレーションなどのコマンドモードごとに設定できる専用の印刷環境がそれぞれグループ化されて並んでいます。

HP-GLエミュレーションモードの印刷環境の設定項目や設定値は、この中のHP-GLグループに含まれています。「HP-GL設定」というグループ階層を選択すると、HP-GLエミュレーションモード専用の6種類のメニューグループが表示されます。


HP-GLモードの設定項目の種類

HP-GLモードの設定

HP-GLステータスプリント

HP-GLサンプルプリント


HP-GLモードの設定項目の種類

HP-GLエミュレーションモードの設定項目は、次の6種類のグループに分かれています。

  • ペングループ
  • 用紙グループ
  • レイアウトグループ
  • 排紙グループ
  • プロッタグループ
  • 拡張グループ

それぞれのグループに含まれる設定項目は次のとおりです。太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

  • ペングループ
設定項目 設定値
太さ単位 dot,mm
カラー指定*1 RGB,番号
ペン1
太さ*2 0.0mm,0.1mm~5.0mm
0dot,1dot~15dot
グレータイプ*3 0~8
色番号*4 1~100
*5 0~255
*5 0~255
*5 0~255
ペン2
ペン8
*1 カラープリンタ使用時のみ表示されます。
*2 太さ単位で設定した単位によって、各ペンの太さの設定値の表示が切り替わります。
*3 モノクロプリンタ使用時、またはカラープリンタで共通メニューの「カラーモード」を[モノクロ]または[自動切替]に設定した場合に表示されます。
*4 カラープリンタ使用時、共通メニューの「カラーモード」を[フルカラー]に設定し、「カラー指定」で[番号]を選択した場合に表示されます。
*5 カラープリンタ使用時、共通メニューの「カラーモード」を[フルカラー]に設定し、「カラー指定」で[RGB]を選択した場合に表示されます。

  • 用紙グループ
設定項目 設定値
原稿用紙サイズ A4,B4,A3,A2,A1,A0,はがき,B6,A5,B5,レター,レジャー
出力用紙サイズ* A4,B4,A3,はがき,A5,B5,レター,レジャー
* お使いの機種によって、表示される出力用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • レイアウトグループ
設定項目 設定値
拡大/縮小 しない,自動,手動
拡大/縮小率 50%~100%~200%
分割印刷 する,しない
座標回転 ,90°,180°,270°
ミラー反転 する,しない
クリップモード プリンタクリップ,プロッタクリップ,用紙クリップ

  • 排紙グループ
設定項目 設定値
「IN」排紙 する,しない
「SP」排紙 する,しない

  • プロッタグループ
設定項目 設定値
プロッタユニット 0.02500mm,0.02488mm
プロッタID 7550B,7570A,7575A,7576A,7595B,7596B,7599A,7440A,7475A,7550A

  • 拡張グループ
設定項目 設定値
カルーゼルタイプ 1,2,3,4,5
リプロットモード する,しない
漢字書体 ゴシック,明朝,丸ゴシック,フォントID
フォントID 1~999
漢字グラフィックセット JIS90,JIS78
エンハンスモード する,しない
カラーモード自動時 フルカラー,モノクロ
カラーミックス* する,しない
* カラープリンタ使用時のみ表示されます。

本製品には、不揮発性メモリ(設定値を書き込んだり登録したりできるメモリで、電源をオフにしても内容は消えません)が組み込まれており、HP-GLエミュレーションモードの設定値は自動的に登録されます。したがって、いったん値を設定しておけば、他のコントロールコマンドに切り替えても、再びHP-GLエミュレーションモードに戻ったときに前回と同じ設定値で印刷することができます。


HP-GLモードの設定

HP-GLエミュレーションモードの設定項目の内容について説明します。



ペングループ

ペングループでは、グラフィックス・プロッタの8種類のペンに対応する線の太さ(ペンの太さ)と色に関する設定を行います。



ペンの太さを表す単位を設定する(太さ単位)

グラフィックス・プロッタの8種類のペンに対応する線の太さを設定する場合に使用する単位を選びます。

  • dot

線の太さを1dot単位(300dpiのとき)で設定できます。

  • mm

線の太さを0.1mm単位で設定できます。


ペンの太さを設定する(太さ)


カラー印刷時のペン色の指定方法を設定する(カラー指定)

グラフィックス・プロッタの8種類のペンに対応する色(カラー)の指定方法を設定します。

  • RGB

RGB(赤、緑、青)の値を任意に指定して色を決定します。

  • 番号

あらかじめ設定されている色サンプルの番号で指定します。


この設定項目は、カラープリンタを使用している場合のみメニューに追加表示されます。

カラー印刷時のペン色を色番号で設定する
カラー印刷時のペン色をRGB値で設定する


ペンの太さを設定する(太さ)

グラフィックス・プロッタの8種類のペンに対応する線の太さを設定します。
「太さ(dot)」はペングループの「太さ単位」でdot単位を選択している場合、「太さ(mm)」はペングループの「太さ単位」でmm単位を選択している場合にのみ、有効になります。

【単位】 0.1mmまたは1dot(300dpi時)
【範囲】 0.0~5.0mmまたは0dot~15dot
ただし、0.0mmを設定すると解像度に関係なく1dotの太さになります。

工場出荷時の設定では、線の太さの単位がmm単位になっています。
dot単位で指定する場合、300dpiのときのdot数で設定します。600dpiのときは、指定したdot数の2倍のdot数になります。 0.1ミリ単位で設定した場合は、解像度に関係なく印刷時の線の太さが設定した太さになります。
拡大/縮小モードで印刷した場合も、それぞれのペンの線の太さはここで指定した太さになります。

図面を拡大した場合、ベタ塗りを行うときは、輪郭線より太い線を使用しないと塗りつぶせない部分(白く抜けた部分)ができることがあります。
また、図面を縮小した場合、1dot幅の線で間隔をつめて塗りつぶしを行うと、縮小率の関係で塗りつぶしの領域に白い線が出ることがあります。

ペンの太さを表す単位を設定する


ペンの濃淡を設定する(グレータイプ)

グラフィックス・プロッタの8種類のペンの色に対応するグレーの濃淡を設定します。
本製品ではカラー描画の代わりに、9種類のグレーパターンによる濃淡で色の違いを表現します。
モノクロプリンタを使用している場合、またはカラープリンタを使用し、共通メニューの「カラーモード」を[モノクロ]または[自動切替]に設定している場合のみ設定できます。

【範囲】 0~8
それぞれの番号に対応するグレーパターンは、「サンプルプリントA」を参照してください。


カラー印刷時のペン色を色番号で設定する(色番号)

グラフィックス・プロッタの8種類のペンに対応する色(カラー)を色番号で設定します。

【範囲】 1~100
サンプルプリントAで印刷される1から100番の色サンプルからそれぞれのペンの色を選択します。初期状態は1(黒)となります。

この設定項目は、カラープリンタを使用し、共通メニューの「カラーモード」を[フルカラー]に設定して、本エミュレーションモードの「カラー指定」の設定で[番号]を選択した場合のみメニューに追加表示されます。

カラー印刷時のペン色の指定方法を設定する


カラー印刷時のペン色をRGB値で設定する(赤、緑、青)

グラフィックス・プロッタの8種類のペンに対応する色(カラー)をRGB値で設定します。

【範囲】 0~255
赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)のそれぞれの濃淡を0から255の範囲で指定し、独自の色を設定します。初期状態は赤、緑、青ともに0となります。

この設定項目は、カラープリンタを使用し、共通メニューの「カラーモード」を[フルカラー]に設定して、本エミュレーションモードの「カラー指定」の設定で[RGB]を選択した場合のみメニューに追加表示されます。

カラー印刷時のペン色の指定方法を設定する


用紙グループ

用紙グループでは、作図を行ったときの用紙サイズに関する設定を行います。



作図データのサイズを設定する(原稿用紙サイズ)

作図データのサイズを設定します。

  • A4、B4、A3、A2、A1、A0、はがき、B6、A5、B5、レター、レジャー

それぞれの定型サイズが選べます。


作図データのサイズは、論理的なサイズであり、実際に印刷するときにセットする用紙サイズと同じとは限りません。

拡大/縮小モードや分割印刷モードがオフの場合、原稿用紙サイズと出力用紙サイズが異なると用紙交換のメッセージが表示されます。この場合は、エラースキップの操作を行ってください。
原稿用紙サイズと出力用紙サイズが異なったままでは正しく印刷できませんので、原稿用紙サイズと出力用紙サイズを合わせるか、または拡大/縮小モードを[自動]、[手動]や分割印刷モードをオンにしてください。

用紙サイズと作図範囲


拡大/縮小時の用紙サイズを設定する(出力用紙サイズ)

レイアウトグループの「拡大/縮小」を[自動]もしくは[手動]に設定している場合に、出力したい用紙サイズを設定します。

  • A4、B4、A3、はがき、A5、B5、レター、レジャー

選択された用紙サイズに拡大/縮小して出力します。


お使いの機種によって、使用できる出力用紙サイズの種類は異なる場合があります。


レイアウトグループ

レイアウトグループでは、拡大や縮小、分割、回転など、作図データの印刷時に使用できる機能に関する設定を行います。



作図データを拡大/縮小して印刷する(拡大/縮小)

拡大/縮小モードを設定します。

  • しない

拡大/縮小を行いません。
作図データを等倍でセットされた用紙に印刷します。
「原稿用紙サイズ」の設定より小さい用紙に印刷した場合、はみ出した図形や文字は描画されません。

  • 自動

定形用紙間での拡大/縮小を行います。
作図データを「出力用紙サイズ」で設定した用紙に収まるような倍率で拡大または縮小印刷が行われます。

  • 手動

倍率指定による拡大/縮小を行います。
指定した倍率で作図データを拡大または縮小して印刷します。


拡大/縮小モードを使用しない場合、原稿用紙のサイズと出力用紙サイズが異なると用紙交換のメッセージが表示されます。この場合は、エラースキップの操作を行ってください。原稿用紙サイズと出力用紙サイズが異なったままでは正しく印刷できませんので、原稿用紙サイズと出力用紙サイズを合わせてください。

作図データの拡大/縮小
拡大/縮小時の倍率を設定する


拡大/縮小時の倍率を設定する(拡大/縮小率)

メニューの「拡大/縮小」で拡大/縮小モードを[手動]に設定した場合、作図データを拡大または縮小する倍率を設定します。

  • 50%~200%

倍率を設定します。

【単位】 パーセント
【範囲】 50%~200%

倍率は、面積比率ではなく、幅および高さの比率です。


たとえば、用紙クリップモードでA3サイズ(420×297mm)の作図データをA4サイズ(297×210mm)の用紙に縮小印刷する場合、短辺の縮小率は70.70%、長辺の縮小率は70.71%であるため、最大70%に縮小すればA4用紙に収まることになります。

作図データの拡大/縮小
作図データを拡大/縮小して印刷する


作図データを2ページに分けて印刷する(分割印刷)

分割印刷モードを設定します。

  • する

分割印刷を行います。
作図データ1枚は、左右または上下に分割され、1/2のサイズの用紙2枚に印刷されます。
たとえば、原稿用紙サイズがA2サイズの作図データは、A3サイズの用紙2枚に分割することにより、等倍(100%)で印刷できます。

  • しない

分割印刷を行いません。
作図データ1枚は、用紙1枚に印刷されます。


分割印刷モードと拡大/縮小モードを組み合わせると、作図データを任意の大きさに縮小(または拡大)し、そのデータを2枚の用紙に分割して印刷できます。

分割印刷を行う場合、印刷時の用紙サイズには原稿用紙サイズの1/2のサイズの用紙を設定します。用紙サイズが異なると用紙交換のメッセージが表示されます。
この場合は、エラースキップの操作を行い、作図データの1/2のサイズの用紙をセットしてください。
拡大/縮小モードと同時に使用する場合は、拡大/縮小後の用紙サイズになります。

作図データの分割印刷


座標系の回転を設定する(座標回転)

印刷時の座標系の回転を設定します。

  • 0°、90°、180°、270°

回転角度を90°単位で指定します。0°のときは座標を回転しません。


座標回転とミラー反転の機能を組み合わせると、たとえば円筒形の上面と下面の図を印刷するような場合に、どちらか一方の作図データがあれば両方の図を印刷できます。ミラー機能では、上面から見た場合の文字や数字なども下面からでは逆に投影されることになります。

座標の回転とミラー機能


ミラー反転を設定する(ミラー反転)

印刷時の座標系のミラー反転を設定します。

  • する

作図データの座標を印刷時にミラー反転します。

  • しない

座標のミラー反転を行わず、通常に印刷します。


ミラー反転の基準は、用紙の短辺方向の座標軸の中心点を通る垂線になります。

座標の回転とミラー機能


クリップモードを設定する(クリップモード)

本製品にセットされた用紙に対して作図できる範囲を選択します。

  • プリンタクリップ

本製品の有効印字領域(用紙の各端から5mm内側)を作図範囲にします。

  • プロッタクリップ

プロッタごとに設定されたプロット限界(ペンが移動可能な最大範囲)を作図範囲にします。

  • 用紙クリップ

用紙サイズをそのまま作図範囲にします。


たとえば、A3サイズの用紙を使用する場合、それぞれのクリップモードでの作図範囲は次のようになります(図はHP7550Bの場合です)。

[用紙クリップ]を選択した場合、有効印字領域を超える部分が印刷されない場合があります。

作図範囲


排紙グループ

排紙グループでは、HP-GL命令の排紙動作についての設定を行います。



IN命令による排紙を設定する(「IN」排紙)

HP-GL命令で設定されたパラメータを初期状態に戻す「初期値設定命令IN」を受信したとき、現在のページの印刷・排紙を行うかどうかを選択します。

  • する

現在のページの作図データを印刷して排紙したあと、リセット処理が行われます。ただし、ページ内に作図データがない場合は、設定に関係なく排紙は行われません。

  • しない

設定パラメータのリセット処理のみ行われます。


初期値設定命令INによる排紙は、新規の作図データの先頭でIN命令を送っているソフトウェアを使用している場合に有効です。

初期値設定命令


SP命令による排紙を設定する(「SP」排紙)

「ペン選択命令SP」を受信した場合に、現在のページの印刷・排紙を行うかどうかを選択します。

  • する

ペン命令によってペンの格納が指示(パラメータが0または指定されていないとき)された場合に、現在のページの作図データを印刷して排紙します。
ただし、ページ内に作図データがない場合は、設定に関係なく排紙は行われません。

  • しない

ペンの種類(太さ/グレータイプ)のみをパラメータにしたがって変更します。


ペン選択命令SPによる排紙は、作図データの最後でSP命令を送っているソフトウェアを使用している場合に有効です。

ペン選択命令 SP」


プロッタグループ

プロッタグループでは、エミュレーション対象とするグラフィックス・プロッタに関する設定を行います。



プロッタユニットを設定する(プロッタユニット)

エミュレーション対象のグラフィックス・プロッタのプロッタユニットを選択します。プロッタユニットとは、用紙上で位置指定できる最小の単位のことです。

  • 0.02500mm

プロッタユニットが1mm当たり40dot(1インチ当たり1016dot)になります。

  • 0.02488mm

プロッタユニットが1mm当たり40.2dot(1インチ当たり1021dot)になります。



プロッタの機種を設定する(プロッタID)

エミュレーション対象のグラフィックス・プロッタのIDを選択します。
プロッタIDの設定によって、座標の原点位置をはじめ、プリンタクリップ、パラメータ、HP-GL命令などの内容が決定します。


それぞれのプロッタで印刷可能な最大用紙サイズ、用紙の種類、ペン本数、原点位置は次のとおりです。

プロッタ 最大用紙サイズ 用紙の種類 ペン本数 原点位置
7550B A3 カット紙 8 左下
7570A A3 カット紙 8 中央
7575A A1 カット紙 8 中央
7576A A0 カット紙 8 中央
7595B A0 カット紙 8 中央
7596B A0 カット紙/ロール紙 8 中央
7599A A0 カット紙/ロール紙 8 中央
7440A A4 カット紙 8 左下
7475A A3 カット紙 8 左下
7550A A3 カット紙 8 左下

本エミュレーションモードは、HP7550Bを対象としているため、ほかのプロッタを選択した場合に、一部サポートしていないコマンドがあります。


拡張グループ

拡張グループでは、文字の設定やHP-GL命令による動作の設定などを行います。



ペン・カルーゼルのタイプを設定する(カルーゼルタイプ)

「ペン・カルーゼルタイプ出力命令OT」を受信したときに出力するペン・カルーゼルのタイプを設定します。

  • 1、2、3、4、5

OT命令によって出力する値とカルーゼルタイプは次のとおりです。


カルーゼルタイプ
1 普通紙用ファイバー・チップペン
2 ボールペン
3 注入式インクペン
4 OHP用ファイバー・チップペン
5 使い捨てインクペン


リプロットモードを設定する(リプロットモード)

リプロットとは、プロッタIDが7550Aのときに「リプロットバッファストア命令BF」以降のHP-GL命令(出力命令とデバイス制御命令を除く)をリプロットバッファに登録し、「リプロット命令RP」によって再描画する機能です。
このリプロットバッファへの登録を行うかどうかを設定します。

  • する

BF命令を受信すると、以降のHP-GL命令をリプロットバッファに登録します。

  • しない

BF命令を受信しても、リプロットバッファにHP-GL命令を登録しません。


プロッタIDが、7550Bのときは、データの最初からすべてのコマンドをリプロットバッファに登録します。
また、上記以外のプロッタIDのときは、リプロットバッファへの登録は行いません。

リプロットモードの設定を[しない]にした場合は、「リプロットバッファストア命令BF」および「リプロット命令RP」を受信しても無視されます。

リプロットバッファストア命令 BF」
リプロット命令 RP」


漢字の書体を設定する(漢字書体)

2バイトコード文字(漢字)の書体を設定します。

  • 明朝(明朝体)

明朝体で印刷します。

  • ゴシック(ゴシック体)

ゴシック体で印刷します。

  • 丸ゴシック(丸ゴシック体)

丸ゴシック体で印刷します。

  • フォントID(フォントID)

フォントIDで設定したオプションの書体で印刷します。


オプションの漢字書体を設定する


オプションの漢字書体を設定する(フォントID)

メニューの「漢字書体」で[フォントID]を設定した場合、印刷するオプションの漢字書体の番号を設定します。

【範囲】 1~999

この設定項目は、拡張グループの「漢字書体」が[フォントID]に設定されている場合のみ設定することができます。
標準フォント用のID番号は以下の通りです。

明朝体002
ゴシック体004
丸ゴシック体006

オプションフォント用のID番号については、使用するオプションフォントのマニュアルを参照してください。

漢字の書体を設定する


JISコードの種類を切り替える(漢字グラフィックセット)

JISコードで使用する漢字グラフィックセットを設定します。

  • JIS 90(新JIS)

新JISの漢字グラフィックセットを使用します。
新JISコードは、旧JISコードに特殊記号、罫線、漢字などを追加・変更したものです。

  • JIS 78(旧JIS)

旧JISの漢字グラフィックセットを使用します。


グラフィックセットとは、コンピュータから送られてくるコードに対して、どの文字を割り当てるかを取り決めたもので、それを表にしたものがコード表です。漢字コードは、1978年版の旧JIS(JIS 78)と、1990年版の新JIS(JIS 90)に準拠しています。
新JISでは、新しい特殊記号39文字と罫線32文字が追加されているほか、約300種類の漢字のフォントが変更されています。

コード表


エンハンスモードを設定する(エンハンスモード)

HP7550Bが持つエンハンスモードの切り替えを設定します。

  • する

エンハンスモードを使用します。

  • しない

スタンダードモードを使用します。


スタンダードモードのときは、「ウィンドウ設定命令IW」の座標単位がプロッタユニットになり、エンハンスモードのときはユーザユニットになります。
また、「任意文字作成命令UC」では、それぞれのモードによって文字間隔フィールドのグリッド数が異なります。

本エミュレーションモードでは、プロッタIDに関わらず、IW命令、UC命令の動作はエンハンスモード/スタンダードモードの設定に従います。

ウィンドウ設定命令 IW」
ユーザ定義文字プロット命令 UC」


自動モード時の印刷方法(フルカラー/モノクロ)を設定する(カラーモード自動時)

共通メニューで「カラーモード」を[自動切替]に設定している場合に、カラー印刷を行うか、モノクロ印刷を行うかを選択します。

  • フルカラー

[自動切替]設定時にカラー印刷を行います。

  • モノクロ

[自動切替]設定時にモノクロ印刷を行います。


この設定項目は、カラープリンタを使用している場合のみメニューに追加表示されます。また、共通メニューで「カラーモード」を[フルカラー]または[モノクロ]に設定している場合は、本設定は無効になります。


カラーミックスを設定する(カラーミックス)

カラー描画の際に、線と線が重なった部分を混色するかしないかの切り替えを行います。

  • する

線が重なった部分を混色します。

  • しない

後に書いた線で上書きされます。


この設定項目は、カラープリンタを使用している場合のみメニューに追加表示されます。


HP-GLステータスプリント

HP-GLエミュレーションモードのプリント環境(メニューの設定など)は、HP-GLステータスプリントで確認できます。


「ステータスプリント」は、以下の手順で出力します。
1.[初期設定/登録]キーを押したあと、[レポート出力]を押します。
2.「リストプリント」の[プリンタ]を押します。
3.[LIPS/エミュレーション]を押します。
4.[HP-GLユーティリティ]を押します。
5.[ステータスプリント]を押して出力します。


ここに掲載されているステータスプリントはサンプルです。お使いのプリンタで出力したステータスプリントとは一部内容が異なる場合があります。


HP-GLサンプルプリント

HP-GLエミュレーションモードのいろいろな機能を使用したサンプルデータの印刷を行えます。サンプルプリントでは、次の機能を確認できます。印刷前に、目的に合わせてそれぞれの機能をメニューで設定してください。

  • 拡大/縮小モード(自動/手動)
  • 座標回転
  • ミラー反転
  • 分割印刷
  • 漢字書体
  • フォントID
  • 漢字グラフィックセット

メニューで拡大/縮小モードが設定されている場合は、設定された倍率で、「出力用紙サイズ」で設定した用紙に印刷されます。
なお、印刷する用紙のサイズは、メニューで設定した機能に合わせて正しくセットしてください。


「サンプルプリント」は、以下の手順で出力します。
1.[初期設定/登録]キーを押したあと、[レポート出力]を押します。
2.「リストプリント」の[プリンタ]を押します。
3.[LIPS/エミュレーション]を押します。
4.[HP-GLユーティリティ]を押します。
5.[サンプルプリント]を押して出力します。



制御命令

HP-GLエミュレーションモードで使用できる制御命令について説明します。独自の制御プログラムを作成するときなどに、必要に応じてお読みください。

作図データや文字を本製品で印刷する際は、制御命令によって作図の細かい指示が行われています。本エミュレーションモードでは、グラフィックス・プロッタ7550BでサポートしているHP-GL(Hewlett Packard-Graphics Language)命令によって図面やグラフを描くことができます。

アプリケーションソフトウェアを使用して印字するときは、アプリケーションソフトウェア側で自動的にこの制御命令を送り出しています。独自に作成したプログラムで印字する場合は、本カテゴリに記載される制御命令の説明をご覧ください。



制御命令の種類

HP-GL命令には、決まった書式があります。

たとえば、HP-GLの作図命令を使って、座標(1000,500)から(2000,3000)の位置まで直線を引く場合、次のような命令を送ります。


PA1000,500;
PD;
PA2000,3000;
PU;

本製品は、この命令を受け取ると、座標(1000,500)に現在位置を移動して、その点から座標(2000,3000)までの間に、現在選択されているペン(線の太さ、グレータイプおよび指定カラー)で直線を引きます。

「PA」、「PD」などの先頭のアルファベットの2文字が命令を示します。
命令によっては、いくつかのパラメータをともなうものがあります。
たとえば、「PA」の後ろには座標を示す2つのパラメータが必要になります。パラメータが複数の場合は、パラメータの間に「,」をつけてパラメータを区切ります。
また、命令の最後には、その命令の終わりを示すターミネータ「;」を付けます。パラメータの不要な命令では、省略することも可能で、次の命令を続けて送ることもできます。 (本エミュレーションモードでは、HP-IBインタフェースを使用できませんので、LF コードをターミネータとして使用することはできません。)

なお、文字プロットに関する命令(LB命令)では、ターミネータに ETX コードを使用します。 文字プロット命令以降に続く文字列データの最後に ETX コードを付加します。ただし、ホストコンピュータ上の問題で ETX コードを使用できない場合は、ターミネータ設定命令によって ETX コードをほかの文字キャラクタに変更することも可能です。

HP-GL命令のパラメータには、次の3種類のデータの種類(型)があります。


整数型 整数値を指定します。
  • 整数型の指定範囲:-8388608~+8388607
    例:ペン選択命令 SP2;
実数型 実数値を指定します。
  • 実数型(sd)の指定範囲:-8388608.00000000~+8388607.00000000
    例:絶対文字方向命令 DI2.5,-2;
文字型 文字、数式、文字変数などを指定します。
例:文字プロット命令 LBPLOTTER ETX

表中の指定範囲は、HP-GLでエラーにならない値であり、実際の有効範囲(パラメータとして意味を持つ値)は命令によって異なります。

命令によっては、パラメータを必ず指定するものと、省略できるものがあります。以降の説明では、それぞれのパラメータを2種類のカッコで区別しています。
また、カッコの中には、パラメータのデータ型を示します。


  • <         >

:必ず指定するパラメータ

  • 《         》

:省略できるパラメータ

  • <      (i)>

:整数型

  • <     (sd)>

:実数型

  • <   (DEC)>

:整数型文字データ(10進数)

  • <   (ASC)>

:文字型データ(ASCII文字)



制御コード

HP-GL命令


制御コード

機能 書式
文字プロットターミネータ ETX 03h
バックスペース BS 08h
1/2文字バックスペース HT 09h
ラインフィード LF 0Ah
逆ラインフィード VT 0Bh
キャリッジリターン CR 0Dh
補助文字セットを選択 SO 0Eh
標準文字セットを選択 SI 0Fh
スペース SP 20h
1文字だけG2へシフト SS2 8Eh
1文字だけG3へシフト SS3 8Fh


HP-GL命令

機能 書式
絶対座標円弧プロット命令 AA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
印刷開始命令 AF;
印刷開始命令 AH;
相対座標円弧プロット命令 AR<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
リプロットバッファストア命令 BF;
ラベル文字列ストア命令 BL《文字列(ASC)》;
補助文字セット指定命令 CA《文字セット番号(i)》;
円プロット命令 CI<半径(sd)>《,分解能(sd)》;
文字セット選択モード指定命令 CM《スイッチモード(i)《,フォールトバックモード(i)》》;
ペン移動命令(文字数単位) CP《横方向文字数(sd)》《,縦方向行数(sd)》;
標準文字セット指定命令 CS《文字セット番号(i)》;
分解能モード指定命令 CT《モード(i)》;
標準値状態設定命令 DF;
絶対値による文字方向設定命令 DI《run値(sd)》《,rise値(sd)》;
ダウンロードキャラクタ定義命令 DL《文字番号(i)《,コントロール値(i)》,X座標値(i),Y座標値(i),……《, コントロール値(i)》,……》;
相対値による文字方向設定命令 DR《run値(sd)》《,rise値(sd)》;
文字スロット指定命令 DS《スロット番号(sd)《,文字セット番号(sd)》》;
文字列夕ーミネータ指定命令 DT<文字(ASC)>;
絶対座標長方形プロット命令 EA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>;
多角形外周プロット命令 EP;
相対座標長方形プロット命令 ER<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>;
NCPセル間隔設定命令 ES《文字間隔(sd)《,行間隔(sd)》》;
扇形プロット命令 EW<半径(sd)>,<始点角(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
多角形塗りつぶし命令 FP;
塗りつぶし選択命令 FT《種類(i)《,間隔(sd)《,角度(sd)》》》;
バッファサイズ変更命令 GM《ポリゴンバッファサイズ(i)》《,ダウンロードキャラクタバッファサ イズ(i)》《,リプロットバッファサイズ(i)》《,ベクタバッファサイズ(i)》;
初期値設定命令 IN;
初期値設定命令 IN-1;
P1とP2入力命令 IP《P1のX座標(i),P1のY座標(i)》《,P2のX座標(i),P2のY座標(i)》;
文字スロット呼び出し命令 IV《スロット番号(i)《,方向(i)》》;
ウィンドウ設定命令 IW《左下のX座標(i),左下のY座標(i),右上のX座標(i),右上のY座標(i)》;
文字プロット命令 LB《文字列データ(ASC)》 ETX
文字プロット位置指定命令 LO《基準位置(i)》 ETX
線の種類選択命令 LT《パターン番号(i)《,パターン長(sd)》》;
印刷開始命令 NR;
ペン移動命令(絶対座標) PA《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),……,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;
ラベルバッファリプロット命令 PB;
ペン下げ命令 PD《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),……,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;
印刷開始命令 PG;
多角形定義モード設定命令 PM<モード(i)>;
ペン移動命令(相対座標) PR《X1増分(i/sd),Y1増分(i/sd)》《,X2増分(i/sd),Y2増分(i/sd),……,Xn増分(i/sd),Yn増分(i/sd)》;
用紙サイズ設定命令 PS《用紙サイズ(i)》;
塗りつぶし間隔設定命令 PT《間隔(sd)》;
ペン上げ命令 PU《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),……,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;
絶対座標長方形塗りつぶし命令 RA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>;
座標系回転命令 RO《角度(i)》;
リプロット命令 RP《枚数(i)》;
相対座標長方形塗りつぶし命令 RR<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>;
補助文字セット選択命令 SA;
スケーリング設定命令 SC《X最小値(i),Y最小値(i),X最大値(i),Y最大値(i)》;
ペン選択命令 SG《ペン番号(i)》;
文字サイズ指定命令(絶対値) SI《文字の幅(sd),文字の高さ(sd)》;
斜体文字命令 SL《tanθ(sd)》;
シンボルモード命令 SM《シンボル(ASC)》;
ペン選択命令 SP《ペン番号(i)》;
文字サイズ指定命令(相対値) SR《文字の幅(sd),文字の高さ(sd)》;
標準文字セット選択命令 SS;
座標軸目盛長設定命令 TL《正の方向の目盛長(sd)》《,負の方向の目盛長(sd)》;
ユーザ定義文字プロット命令 UC《ペン状態(i),》<X1増分(i),Y1増分(i)>《,ペン状態(i)》《,X2増分(i),Y2増分(i),……,Xn増分(i),Yn増分(i)》;
塗りつぶしパ夕ーン命令 UF《間隔(i)《,間隔(i)》》;
扇形塗りつぶし命令 WG<半径(sd)>,<始点角(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
X軸目盛プロット命令 XT;
Y軸目盛プロット命令 YT;

本エミュレーションモードでは、次のHP-GL命令はサポートしていません。


命令名
AH 半ページの紙送り(無視)
AP 自動ペン機能の機能設定(無視)
AS ペン加速度の設定
BP ビープ音を出す
CC 文字の分解能を設定
CV カーブラインジェネレータの制御
DC ディジタイズモードのクリア(無視)
DP ディジタイズモードの設定(無視)
DU 文字プロット方向をユーザユニットで指定
DV 文字プロット方向の指定(縦書き/横書き)
EC 用紙のカット機能(無視)
FR 長軸作図のために相対座標系などの計算を行う
FS ペン圧の指定
GC グループカウント番号を指定
GR 指定されたX増分でXYプロットを実行
IC OB命令で位置を出力させる文字を指定
IM マスクの条件を設定する
KY ファンクションキーヘの機能割り当て
OA 現在のペン位置と状態を出力可能にする
OB IC命令で指定した文字の位置を出力可能にする
OC 最後に実行したペン位置と状態を出力可能にする
OE エラー番号を出力可能にする
OF プロッタユニットの数を出力可能にする
OG グループカウントを出力可能にする
OH ハードクリップリミットを出力可能にする
OI プロッタの機種を出力可能にする
OL 出力可能な文字列情報を出力可能にする
OO オプションパラメータを出力可能にする
OP スケーリングポイントを出力可能にする
OS ステータスバイトを変換した値を出力可能にする
OT ペン・カルーゼルタイプを出力可能にする
OW ウィンドウの座標値を出力可能にする
PC 絶対座標値でカーソルを移動させる
RC 現在のカーソル座標と状態を出力可能にする
ST テキストの位置を指定
SU 文字の大きさをユーザユニットで指定
VA プロット速度を自動調整する(無視)
VN VA命令の解除(無視)
VS ペン速度の指定
WD プロッタのディスプレイにメッセージを送る
XA X軸の描画
YA Y軸の描画
IR Input Relative Pl, P2
AT Absolute Arc 3 Point
PE Polyline Encoded
RT Relative Arc 3 Point
AC Anchor Corner
LA Line Attributes
PW Pen Width
RF Raster Fill Definition
UL User-Defined Line Type
WU Pen Width Unit Select
AD Alt-Font Definition
CF Character Fill Mode
SD Std-Font Definition
TD Transparent Data
MC Merge Control
MG Message
MT Media Type
QL Quality Level
CR Set color Range
NP Number of Pens
SV Screened Vectors
TR Transparency Mode
ESC % ♯ A Enter PCL Mode
ESC E Reset
FI Primary Font Select
FN Secondary Font Select
SB Scalable/Bitmap Fonts


HP-GLモードの制御命令

HP-GL命令について説明します。



制御コード

HP7550Bの制御コードのうち、プロッタの制御を行う機能が割り当てられているものについて説明します。



文字プロットターミネータ

プロットする文字列の終わりを表す文字キャラクタで、文字プロットのモードを解除します。


JIS ETX

16進数 03h

ホストコンピュータ側で ETX コードをターミネータとして使用できない場合は、「ターミネータ指定命令DT」によって、文字プロットのターミネータとなる文字キャラクタを変更することもできます。

文字列ターミネータ指定命令 DT
シンボルモード命令 SM


バックスペース

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を1文字分左に戻します。


JIS BS

16進数 08h


1/2文字バックスペース

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を1/2文字分左に戻します。


JIS HT

16進数 09h


ラインフィード

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を1行分下げます。


JIS LF

16進数 0Ah


逆ラインフィード

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を1行分上げます。


JIS VT

16進数 0Bh


キャリッジリターン

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を現在行の左端に移動します。


JIS CR

16進数 0Dh


補助文字セットを選択

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、現在補助文字セットに選択されている文字セットを使用します。


JIS SO

16進数 0Eh

本制御コードは、「補助文字セット選択命令SA」と同じです。

補助文字セット選択命令 SA
補助文字セット指定命令 CA


標準文字セットを選択

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、現在標準文字セットに選択されている文字セットを使用します。


JIS SI

16進数 0Fh

本制御コードは、「標準文字セット選択命令SS」と同じです。

標準文字セット選択命令 SS
標準文字セット指定命令 CS


スペース

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を1文字先に進めます。


JIS SP

16進数 20h


1文字だけG2へシフト

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、ISO8ビットモードのときに1文字だけスロットG2へシフトします。


JIS SS2

16進数 8Eh

文字セットモード指定命令 CM


1文字だけG3へシフト

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、ISO8ビットモードのときに1文字だけスロットG3へシフトします。


JIS SS3

16進数 8Fh

文字セットモード指定命令 CM


HP-GL命令

HP7550Bで使用できるHP-GL命令について説明します。
本エミュレーションモードで意味の異なる命令については、それぞれの命令の中でその内容を説明します。



絶対座標円弧プロット命令(AA)

指定する絶対座標を中心とし、現在のペン位置が始点となる円弧を描きます。


JIS AA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;

16進数 41h 41h<X座標(sd)>2Ch<Y座標(sd)>2Ch<中心角(sd)>《2Ch 分解能(sd)》3Bh


<X座標(sd)><Y座標(sd)>
円弧の中心点を絶対座標で指定します。

<中心角(sd)>
円弧の角度を指定します。正の値を指定すると現在のペン位置から反時計方向、負の値を指定すると時計方向に描きます。

《分解能(sd)》
円弧の滑らかさを指定します。円弧は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値:5度(角度モード)

円弧は、直前のペン状態(UP/DOWN)と現在のペンの種類で描かれます。
円弧は現在のウィンドウ内にのみ描きますが、中心座標は作図範囲内である必要はありません。

ペン移動命令(絶対座標) PA


印刷開始命令(AF)

ページバッファ内の作図データを印刷します。


JIS AF;

16進数 41h 46h 3Bh

HP7550Bでは、1ページ用紙送りを行いますが、本エミュレーションモードでは印刷開始命令となります。


印刷開始命令(AH)

ページバッファ内の作図データを印刷します。


JIS AH;

16進数 41h 48h 3Bh

HP7550Bでは、半ページ用紙送りを行いますが、本エミュレーションモードでは印刷開始命令となります。


相対座標円弧プロット命令(AR)

現在のペン位置からの相対的な位置を中心とし、現在のペン位置が始点となる円弧を描きます。


JIS AR<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;

16進数 41h 52h<X増分(sd)>2Ch<Y増分(sd)>2Ch<中心角(sd)>《2Ch 分解能(sd)》3Bh


<X増分(sd)><Y増分(sd)>
円弧の中心点を現在のペン位置から相対座標で指定します。

<中心角(sd)>
円弧の角度を指定します。正の値を指定すると現在のペン位置から反時計方向、負の値を指定すると時計方向に描きます。

《分解能(sd)》
円弧の滑らかさを指定します。円弧は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。
この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値:5度(角度モード)

円弧は、直前のペン状態(UP/DOWN)と現在のペンの種類で描かれます。
円弧は現在のウィンドウ内にのみ描きますが、中心座標は作図範囲内である必要はありません。

ペン移動命令(絶対座標) PA


リプロットバッファストア命令(BF)

以降のHP-GL命令を「リプロット命令RP」を受け取るまでリプロットバッファへ登録します。


JIS BF;

16進数 42h 46h 3Bh

本命令は、メニューのプロッタグループの「プロッタID」で[7550A]が設定されている場合のみ有効です。
本命令を除く他の命令はすべて登録されますが、出力命令は、通常どおりに実行され、登録は行われません。
なお、メニューの拡張グループの「リプロットモード」を[しない]に設定している場合は、本命令は無視されます。


ラベル文字列ストア命令(BL)

ラベル用の文字列をラベルバッファに登録します。


JIS BL《文字列(ASC)》;

16進数 42h 4Ch《文字列(ASC)》3Bh

《文字列(ASC)》
すべての文字の中から、150文字(ターミネータを含む)以内で指定します。 パラメータを省略するとラベルバッファをクリアします。

ラベルバッファのサイズは150バイトで、1バイトコード文字(ANK文字)150文字、2バイトコード文字(漢字)75文字を登録できます(ただし、制御コードやターミネータを含む)。文字セット番号101が選択されているときは、漢字となるため、最大75文字です。
登録したラベル文字列は、バッファの内容を書き換えるまで「ラベルバッファリプロット命令PB」で何回でもプロットできます。ラベルバッファの内容は、次の命令などによりクリアされます。
  • 文字プロット命令LB(パラメータなし)
  • ラベル文字列ストア命令BL(パラメータなし)
  • 文字セットモード指定命令CM
  • 初期値設定命令IN
  • 標準状態設定命令DF
  • ジョブの終了

ラベルバッファリプロット命令 PB


補助文字セット指定命令(CA)

文字セットの中の1つを補助文字セットに指定します。


JIS CA《文字セット番号(i)》;

16進数 43h 41h《文字セット番号(i)》3Bh

《文字セット番号(i)》
補助文字セットに指定する文字セットの番号を指定します。
指定範囲: -1
0~9
10~19
30~39
40~49
100
101
ダウンロード文字
固定文字
可変文字(固定文字使用)
固定文字
可変文字(固定文字使用)
制御文字
漢字
省略値: 0

標準文字セット以外の文字セットの文字をプロットするときに使用できます。
選択した補助文字セットの文字を使用する場合は、補助文字セット選択命令SAまたは制御 SO コードを送ります。
文字セット10~19、40~49はHP7550Bでは可変文字ですが、本エミュレーションモードでは固定文字を使用し、可変文字と同じような印字を行います。文字セット101を指定した場合、JIS第1水準、第2水準の漢字を指定できます(ストロークフォントは使用しません)。なお、漢字グラフィックセットは、メニューの拡張グループの「漢字グラフィックセット」で[JIS90]または[JIS78]を切り替えられます。

補助文字セットを選択 SO
補助文字セット選択命令 SA
コード表
固定文字
可変文字


円プロット命令(CI)

現在のペン位置を中心として、指定の半径の円を描きます。


JIS CI<半径(sd)>《,分解能(sd)》;

16進数 43h 49h<半径(sd)>《2Ch 分解能(sd)》3Bh


<半径(sd)>
円の半径を指定します。円プロットの開始点は、半径が正の値のときは現在のペン位置から見て0度、負の値のときは180度の位置になります。
半径は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットで指定します。

《分解能(sd)》
円の滑らかさを指定します。円は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値: 5度(角度モード)

分解能の指定によって、正方形、正五角形、正六角形などを描画することも可能です。
本命令で円を描いた場合、現在のペン位置およびペン状態(UP/DOWN)は本命令実行前の状態に戻ります。

ペン移動命令(絶対座標) PA


文字セット選択モード指定命令(CM)

文字プロット時に使用する文字セットの指定と選択を4種類の文字セット選択モードから選びます。


JIS CM《スイッチモード(i)《,フォールトバックモード(i)》》;

16進数 43h 4Dh《スイッチモード(i)《2Ch フォールトバックモード(i)》》3Bh

《スイッチモード(i)》
文字セットモードを指定します。

設定内容
0
HP7ビットモード
1
HP8ビットモード
2
ISO7ビットモード
3
ISO8ビットモード

省略値: 0

《フォールトバックモード(i)》
印刷時の未定義文字の処理を指定します。

設定内容
0
未定義文字を無視します
1
未定義文字の代わりにを印刷します

省略値: 0

HP7ビットモードはコードテーブルの左半分(GL)に文字スロットG0、G1を呼び出して使用できます。HP8ビットモードは、2種類の文字セットをコードテーブル(GL,GR)に対応させることができます。スロットはG0、G1のみ使用できます。
ISO7ビットモードは、コードテーブルの左半分(GL)に「文字スロット指定命令DS」や「文字スロット呼び出し命令IV」によって文字スロットG0、G1、G2、G3を呼び出して使用できます。ISO8ビットモードは、文字セットの呼び出しを行わなくても同時に2種類の文字セットを使用できます。コードテーブル(GL,GR)にDS命令やIV命令によって文字スロットG0、G1、G2、G3を呼び出して使用できます。
GLに文字セット0、10、20(ANSI ASCII)を指定した場合はGRに文字セット7、17、27(拡張ROMAN 8)がセット(リンク)され、GLに文字セット6、16、26(JIS ASCII)を指定した場合はGRに文字セット8、18、28(カタカナ)がセット(リンク)されます。
GLに文字セットを指定した場合は、GRに以下のように文字セットがセット(リンク)されます。

GLの文字セット GRにセットされる文字セット
0(ANSI ASCII)
7(拡張ROMAN 8)
10(ANSI ASCII)
17(拡張ROMAN 8)
20(ANSI ASCII) 27(拡張ROMAN 8)
6(JIS ASCII)
8(カタカナ)
16(JIS ASCII)
18(カタカナ)
26(JIS ASCII)
28(カタカナ)

GLにその他の文字セットを指定した場合は、GRの文字セットには何もセットされません。

補助文字セットを選択 SO
補助文字セット選択命令 SA
補助文字セット指定命令 CA
標準文字セット選択命令 SS
標準文字セット指定命令 CS
文字スロット呼び出し命令 IV
文字スロット指定命令 DS


ペン移動命令(文字数単位)(CP)

指定した文字数および行数だけペン位置を移動します。


JIS CP《横方向文字数(sd)》《,縦方向行数(sd)》;

16進数 43h 50h《横方向文字数(sd)》《2Ch縦方向行数(sd)》3Bh

《横方向文字数(sd)》《縦方向行数(sd)》
ペンを移動する文字数(横方向)および行数(縦方向)を指定します。
負の値を指定すると、文字プロット方向に対して1文字後退(横方向)または逆改行(縦方向)を行います。
パラメータを省略し、CP命令だけを送ると、CR および LF (復帰改行)動作を行います。

本命令によるペン位置の移動は、文字プロットの方向にしたがいます。
本命令は、ペン状態(UP/DOWN)は変化しません。


標準文字セット指定命令(CS)

文字セットの中の1つを標準文字セットに指定します。


JIS CS《文字セット番号(i)》;

16進数 43h 53h《文字セット番号(i)》3Bh

《文字セット番号(i)》
標準文字セットに指定する文字セットの番号を指定します。
指定範囲: -1
0~9
10~19
30~39
40~49
100
101
ダウンロード文字
固定文字
可変文字(固定文字使用)
固定文字
可変文字(固定文字使用)
制御文字
漢字
省略値: 0

選択した標準文字セットの文字を使用する場合は、標準文字セット選択命令SSまたは制御コード SI を送ります。
文字セット10~19、40~49はHP7550Bでは可変文字ですが、本エミュレーションモードでは固定文字を使用し、可変文字と同じような印字を行います。文字セット101を指定した場合、JIS第1水準、第2水準の漢字を指定できます(ストロークフォントは使用しません)。なお、漢字グラフィックセットは、メニューの拡張グループの「漢字グラフィックセット」で[JIS90]または[JIS78]を切り替えられます。

標準文字セットを選択 SI
標準文字セット選択命令 (SS)
コード表
固定文字
可変文字


分解能モード指定命令(CT)

円、円弧、扇形などをプロットするときに設定する分解能のパラメータのモードを指定します。


JIS CT《モード(i)》;

16進数 43h 54h《モード(i)》3Bh

《モード(i)》
分解能モードを指定します。

設定内容
0
角度モード
1
偏倚距離モード

省略値: 0

角度モードでは、プロット開始の角度(円の場合は0または180度、円弧は指定座標によって決まる角度、扇形は指定の開始角度)から終了角度までの中心角を指定の分解能(角度)で分割します。有効な角度の指定範囲は、0度から180度になります。偏倚距離モードでは、円弧上の2点を通る直線と円弧の間の最長垂線距離を指定し、弦の分割数が決定します。



標準値状態設定命令(DF)

設定パラメータを初期状態に戻します。


JIS DF;

16進数 44h 46h 3Bh

次の設定は、本命令では初期化されません。
  • スケーリングポイントP1、P2の位置
  • 現在のペン位置とペンの種類
  • 座標系の回転(90度)

初期状態


絶対値による文字方向設定命令(DI)

文字をプロットする方向(角度)を指定します。


JIS DI《run値(sd)》《,rise値(sd)》;

16進数 44h 49h《run値(sd)》《2Ch rise値(sd)》3Bh


《run値(sd)》《rise値(sd)》
run値およびrise値は、上図のように文字プロットの方向の送り量に対する垂直移動量を設定し、文字列プロットの角度(θ=tan-1(rise/run))を指定します。
run値およびrise値の値の符号とプロット方向は次のようになります。

run値 rise値 文字プロットの方向
0
0
正の値
0
水平方向(0度)
正の値
正の値
0度<文字方向<90度
0
正の値
垂直方向(90度)
負の値
正の値
90度<文字方向<180度
負の値
0
水平方向(180度)
負の値
負の値
180度<文字方向<270度
0
負の値
垂直方向(270度)
正の値
負の値
270度<文字方向<360度

パラメータを省略すると、水平方向(DI 1,0;)に文字がプロットされます。

本命令による文字プロットの方向は、スケーリングポイントP1、P2による絶対方向には影響されません。
本命令では、現在のペン位置がキャリッジリターン位置となります。


ダウンロードキャラクタ定義命令(DL)

ユーザ独自の文字を作成し、ダウンロードキャラクタバッファに登録して繰り返し使用することができます。


JIS DL《文字番号(i)《,コントロール値(i)》,X座標値(i),Y座標値(i),……《,コントロール値(i)》,…… 》;

16進数 44h 4Ch《文字番号(i)《2Ch コントロール値(i)》2Ch X座標値(i)2Ch Y座標値
(i)2Ch …… 2Ch《コントロール値(i)》2Ch …… 》3Bh

《文字番号(i)》
ダウンロード文字の番号を指定します。
範囲: 33~126

《コントロール値(i)》
次に指定するX,Y座標値に移動するときにペンを上げます。
指定値: -128

《X座標値(i)》《Y座標値(i)》
文字グリッド上のX,Y座標値を指定します。
範囲: -127~127

パラメータを省略すると、ダウンロードキャラクタバッファをすべてクリアします。また、文字番号のみ指定した場合は、その文字のみバッファからクリアします。
ペンコントロール値とX,Y座標値は、合計255個まで指定できます。
本命令で定義される文字は、文字セット番号が「-1」となります。

ダウンロード文字は、エンハンスモードのときは固定字体のみのグリッドとなります。エンハンスモードは、メニューの拡張グループの「エンハンスモード」で設定できます。
また、ダウンロード文字の定義のしかたは、NCPセルに対する絶対グリッドによる指定になります。

ユーザ定義文字プロット命令 UC
初期状態


相対値による文字方向設定命令(DR)

文字スケーリングポイントP1、P2の設定にしたがって文字をプロットする方向(角度)を指定します。


JIS DR《run値(sd)》《,rise値(sd)》;

16進数 44h 52h《run値(sd)》《2Ch rise値(sd)》3Bh


《run値(sd)》《rise値(sd)》
run値およびrise値は、上図のように文字プロットの方向の送り量に対する垂直移動量を設定し、文字列プロットの角度(θ=tan-1(rise/run))を指定します。
run値はスケーリングポイント(P2x-P1x)の現在のパーセント値で指定し、rise値は(P2y-P1y)の現在のパーセント値で指定します。
パラメータを省略すると、水平方向(DR 1,0;)に文字がプロットされます。

本命令による文字プロットの方向は、スケーリングポイントP1、P2によって変化します。


文字スロット指定命令(DS)

文字スロットに文字セットを指定します。


JIS DS《スロット番号(sd)《,文字セット番号(sd)》》;

16進数 44h 53h《スロット番号(sd)《2Ch 文字セット番号(sd)》》3Bh

《スロット番号(sd)》
コードテーブルに呼び出す文字スロットを選択します。

設定内容
0
スロットG0
1
スロットG1
2
スロットG2
3
スロットG3

「文字セットモード指定命令CM」によってHP7ビットモードまたはHP8ビットモードが設定されているときは、スロットG2、G3は指定できません。

《文字セット番号(sd)》
指定した文字スロットに設定する文字セット番号を選択します。

指定範囲: -1
0~9
10~19
30~39
40~49
100
101
ダウンロード文字
固定文字
可変文字(固定文字使用)
固定文字
可変文字(固定文字使用)
制御文字
漢字

パラメータの指定を省略すると、スロットG0とG1に文字セット0が設定され、スロットG2とG3に文字セット7が設定されます。


文字列ターミネータ指定命令(DT)

LB命令、BL命令、WD命令でプロットする文字列の最後に送る文字プロットモードを解除するターミネータの文字キャラクタを指定します。


JIS DT<文字(ASC)>;

16進数 44h 54h<文字(ASC)>3Bh

<文字(ASC)>
ターミネータとする文字キャラクタを指定します。
ただし、ハンドシェークモードの設定によって、本エミュレーションモードに文字キャラクタが転送されない場合や、パラメータを省略した場合は、次に指定したコードをターミネータとします。

制御コードを指定した場合は、その文字は印字されませんが機能は実行されます。また、ASCII文字を指定した場合は、文字列の最後にその文字が印字されます。


絶対座標長方形プロット命令(EA)

現在のペン位置と指定する絶対座標を対角線上の2点とする四角形を描きます。


JIS EA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>;

16進数 45h 41h<X座標(sd)>2Ch<Y座標(sd)>3Bh


<X座標(sd)><Y座標(sd)>
現在のペン位置に対して、長方形の対角線上の角となる座標を指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。
本命令の実行時は、「線の種類選択命令LT」で指定された線種は無効となり、実線で描かれます。

絶対座標長方形塗りつぶし命令 RA


多角形外周プロット命令(EP)

ポリゴンバッファに定義されている多角形の外周をプロットします。


JIS EP;

16進数 45h 50h 3Bh

次の命令で定義された多角形に対して外周プロットが行われます。
  • 多角形定義モード設定命令PM
  • 絶対座標長方形塗りつぶし命令RA
  • 相対座標長方形塗りつぶし命令RR
  • 扇形塗りつぶし命令WG
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻りま す。

多角形定義モード設定命令 PM


相対座標長方形プロット命令(ER)

現在のペン位置からの相対的な位置を指定し、その位置と現在のペン位置を対角線上の2点とする四角形を描きます。


JIS ER<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>;

16進数 45h 52h<X増分(sd)>2Ch<Y増分(sd)>3Bh


<X増分(sd)><Y増分(sd)>
長方形の対角線上の角となる位置を現在のペン位置からの相対座標で指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。
本命令の実行時は、「線の種類選択命令LT」で指定された線種は無効となり、実線で描かれます。

相対座標長方形塗りつぶし命令 RR


NCPセル間隔設定命令(ES)

文字間隔や行間隔を設定します。


JIS ES《文字間隔(sd)《,行間隔(sd)》》;

16進数 45h 53h《文字間隔(sd)《2Ch 行間隔(sd)》》3Bh

《文字間隔(sd)》
文字間隔を設定します。
単位: NCPセルの幅
省略値: 0

正の値を指定すると、文字間隔が広がり、負の値を指定すると狭くなります。

《行間隔(sd)》
行間隔を設定します。
単位: NCPセルの高さ
省略値: 0

正の値を指定すると、行間が離れ、負の値を指定すると狭くなります。

NCP(Normal Character Plot)セルは、1文字分の長方形状の領域です。
HP7550Bでは、スタンダードモードとエンハンスモードによって、このセルを構成するグリッド(格子)の細かさが違ってきます。エンハンスモードの切り替えは、メニューの拡張グループの「エンハンスモード」で設定できます。



扇形プロット命令(EW)

現在のペン位置を中心とし、指定された半径と角度の扇形を描きます。


JIS EW<半径(sd)>,<始点角(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;

16進数 45h 57h<半径(sd)>2Ch<始点角(sd)>2Ch<中心角(sd)>《2Ch 分解能(sd)》3Bh


<半径(sd)>
扇形の半径を指定します。
正の値を指定すると中心点から右方向の水平位置が基準点(0度)となり、負の値を指定すると左方向の水平位置が基準点(180度)となります。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

<始点角(sd)>
扇形の始点となる角度を指定します。正の値を指定すると半径の符号で決まる基準点から反時計方向、負の値を指定すると時計方向になります。

<中心角(sd)>
扇形の中心角を指定します。正の値を指定すると円周上の始点角の位置から反時計方向、負の値を指定すると時計方向に描きます。

《分解能(sd)》
扇形の滑らかさを指定します。扇形は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値: 5度(角度モード)

本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。
本命令の実行時は、「線の種類選択命令LT」で指定された線種は無効となり、実線で描かれます。

扇形塗りつぶし命令 WG


多角形塗りつぶし命令(FP)

ポリゴンバッファに定義されている多角形の内部を塗りつぶします。


JIS FP;

16進数 46h 50h 3Bh

次の命令で定義された多角形に対して塗りつぶしが行われます。
  • 多角形定義モード設定命令PM
  • 絶対座標長方形塗りつぶし命令RA
  • 相対座標長方形塗りつぶし命令RR
  • 扇形塗りつぶし命令WG
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。

多角形定義モード設定命令 PM


塗りつぶし選択命令(FT)

指定された図形を塗りつぶすときの塗りつぶし方法を選択します。


JIS FT《種類(i)《,間隔(sd)《,角度(sd)》》》;

16進数 46h 54h《種類(i)《2Ch間隔(sd)《2Ch角度(sd)》》》3Bh

《種類(i)》
領域の塗りつぶし方法を選択します。

設定内容
1 双方向塗りつぶし(間隔はPT命令に依存)
2 単方向塗りつぶし(間隔はPT命令に依存)
3 ハッチング
4 クロスハッチング
5 双方向ユーザ指定タイプ
(塗りつぶしパターン命令UFで指定)
6 単方向ユーザ指定タイプ
(塗りつぶしパターン命令UFで指定)

省略値: 1

《間隔(sd)》
ハッチングおよびクロスハッチングの平行線の間隔を指定します。
間隔を指定する座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。
省略値: スケーリングポイントP1、P2の対角の距離の1%

ただし、間隔0のときはPT命令によるペンの太さになります。

《角度(i)》
塗りつぶしを行う線の角度を指定します。

指定範囲: 水平線から反時計方向の角度
省略値:0度

0度では水平線、90度では垂直線となります。
双方向/単方向塗りつぶしでは無効になります。

「種類」で双方向塗りつぶし「1」を選択した場合、「線の種類選択命令LT」で直線以外の線種が設定されているときは単方向塗りつぶし「2」になります。

本エミュレーションモードの双方向塗りつぶしのシェーディングパターンは、HP7550Bと異なり、つねに右方向から縦線を描画します。

塗りつぶし間隔設定命令 PT
塗りつぶしパターン命令 UF


バッファサイズ変更命令(GM)

ポリゴンバッファ、ダウンロードキャラクタバッファ、リプロットバッファ、ベクタバッファのサイズを変更します。


JIS GM《ポリゴンバッファサイズ(i)》《,ダウンロードキャラクタバッファサイズ(i)》
《,リプロットバッファサイズ(i)》《,ベクタバッファサイズ(i)》;

16進数 47h 4Dh《ポリゴンバッファサイズ(i)》《2Chダウンロードキャラクタバッファサイズ(i)》
《2Chリプロットバッファサイズ(i)》《2Chベクタバッファサイズ(i)》3Bh

本命令によるバッファサイズの変更は行いません。
各バッファサイズは、本エミュレーション起動時に獲得したメモリサイズによりバッファサイズを自動的に割り当てます。
  • メモリ容量は少なくともポリゴンバッファは40882バイト、ダウンロードキャラクタバッファは40878バイト、リプロットバッファは54206バイト確保します。
多角形定義モード設定命令PM、ダウンロードキャラクタ定義命令DL、リプロットバッファストア命令BF、リプロット命令RPを使用する場合、これらの命令の前に本命令を本製品に送る必要があります。本命令は、標準状態設定命令DF、初期値設定命令INよりも前に送ります。


初期値設定命令(IN)

本エミュレーションモードの設定を、電源をオンにしたときの状態に戻します。


JIS IN;

16進数 49h 4Eh 3Bh

本命令を実行すると、設定されているパラメータが初期化されて初期値に戻るとともに、次の状態に設定されます。
  • スケーリングポイントP1、P2の位置は初期状態の位置に戻ります。
  • ペンを上げます。
  • すべてのHP-GLエラーがクリアされます。
  • 座標の回転状態は0°になります。
なお、本命令は、メニューの排紙グループの「IN排紙」が[する]に設定されている場合は印刷開始命令(排紙)となります。

初期状態
スケーリングポイント
IN命令による排紙を設定する


初期値設定命令(IN-1)

本エミュレーションモードの設定を、電源をオンにしたときの状態に戻します。


JIS IN-1;

16進数 49h 4Eh -1 3Bh

本命令を実行すると、設定されているパラメータが初期化されて初期値に戻るとともに、次の状態に設定されます。
  • スケーリングポイントP1、P2の位置は初期状態の位置に戻ります。
  • ペンを上げます。
  • すべてのHP-GLエラーがクリアされます。
  • 座標の回転状態は0°になります。
なお、本命令は、メニューの排紙グループの「IN排紙」が[する]に設定されている場合は印刷開始命令(排紙)となります。

初期状態
スケーリングポイント
IN命令による排紙を設定する


P1とP2入力命令(IP)

スケーリングポイントP1、P2を設定します。


JIS IP《P1のX座標(i),P1のY座標(i)》《,P2のX座標(i),P2のY座標(i)》;

16進数 49h 50h《P1のX座標(i)2Ch P1のY座標(i)》《2Ch P2のX座標(i)2Ch P2のY座標(i)》3Bh

《P1のX座標(i)》《P1のY座標(i)》
スケーリングポイントP1の位置をプロッタユニットの絶対座標で指定します。

《P2のX座標(i)》《P2のY座標(i)》
スケーリングポイントP2の位置をプロッタユニットの絶対座標で指定します。

P2の指定を省略し、P1だけを指定した場合、P2はP1と同じ増分で元の位置から移動します。したがって、P1、P2間のX/Y方向の距離は、本命令の実行前と同じになります。

P1およびP2は、作図データの用紙サイズの最大座標範囲に関係なく設定できます。
なお、P1およびP2のパラメータを省略すると、P1、P2の位置は現在の用紙サイズの初期状態の位置に戻ります。
本命令による設定が有効な場合、ステータスバイトのビット1を設定します。

スケーリングポイント


文字スロット呼び出し命令(IV)

コードテーブルの左半分(GL)または右半分(GR)に文字スロットを呼び出します。


JIS IV《スロット番号(i)《,方向(i)》》;

16進数 49h 56h《スロット番号(i)《2Ch 方向(i)》》3Bh

《スロット番号(i)》
コードテーブルに呼び出す文字スロットを選択します。

設定内容
0 スロットG0
1 スロットG1
2 スロットG2
3 スロットG3

「文字セットモード指定命令CM」によってHP7ビットモードまたはHP8ビットモードが設定されているときは、スロットG2、G3は指定できません。

《方向(i)》
コードテーブルのどちら側に文字セットを呼び出すかを指定します。

設定内容
0 左側(GL)
1 右側(GR)

パラメータの指定を省略すると、すべての文字セット選択モードでコードテーブルの左側(GL)にスロットG0を呼び出します。
HP8ビットモードでは、コードテーブルの左右が関連付けられているため、左側(GL)に指定の文字セット(ANSI ASCII)が呼び出されれば、右側(GR)に関連付けられた文字セット(拡張ROMAN 8)が自動的に呼び出され、左側(GL)に指定の文字セット(JIS ASCII)が呼び出されれば、右側(GR)に関連付けられた文字セット(カタカナ)が呼び出されます。
コードテーブルの左側(GL)にその他の文字セットを指定した場合は、右側(GR)には何もセットされません。


ウィンドウ設定命令(IW)

作図範囲の中でペンを移動できる特定の領域を指定します。この領域を「ウィンドウ」といいます。


JIS IW《左下のX座標(i),左下のY座標(i),右上のX座標(i),右上のY座標(i)》;

16進数 49h 57h《左下のX座標(i)2Ch左下のY座標(i)2Ch右上のX座標(i)2Ch右上のY座標(i)》3Bh

《左下のX座標(i),左下のY座標(i)》
ウィンドウの左下端をプロッタユニットの絶対座標で指定します。

《右上のX座標(i),右上のY座標(i)》
ウィンドウの右上端をプロッタユニットの絶対座標で指定します。

それぞれの座標は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットで指定します。スケーリングがオンでも、メニューの拡張グループの「エンハンスモード」の設定が[OFF]のときはプロッタユニットで指定します。
パラメータを省略するとウィンドウ範囲は、現在のクリップモードの位置になります。

プロッタユニットの座標範囲


文字プロット命令(LB)

現在選択されている文字セットを使用して、文字のプロットとラベルバッファへの登録を行います。


JIS LB《文字列データ(ASC)》 ETX

16進数 4Ch 42h《文字列データ(ASC)》03h

《文字列データ(ASC)》
プロットする文字を指定します。
文字列には、印刷可能なすべての文字、CR、LF、などの制御コードなどを指定できます。本命令によって漢字を印字することもできます。
パラメータの指定を省略すると、ラベルバッファがクリアされます。

文字のプロットは、文字列の最後のターミネータ(初期状態で ETX (03h))によってのみ終了します。
文字プロット後のペン位置は、次にプロットする文字の基準位置に移動します。
文字の方向、大きさ、傾きは、次の命令で指定できます。


上図のそれぞれの文字のマスを「NCP(Normal Character Plot)セル」といいます。
文字プロットのターミネータ ETX は、「ターミネータ指定命令DT」によって変更することができます。

文字列ターミネータ指定命令 DT


文字プロット位置指定命令(LO)

プロットする文字の基準位置を指定します。


JIS LO《基準位置(i)》 ETX

16進数 4Ch 4Fh《基準位置(i)》03h

《基準位置(i)》
プロットする文字の基準となる現在ペン位置を指定します。

設定内容 設定内容
1 文字列の左下
11 文字列の左下+オフセット量
2 文字列の左中央
12 文字列の左中央+オフセット量
3 文字列の左上
13 文字列の左上+オフセット量
4 文字列の中央下
14 文字列の中央下+オフセット量
5 文字列の中心
15 文字列の中心+オフセット量
6 文字列の中央上
16 文字列の中央上+オフセット量
7 文字列の右下
17 文字列の右下+オフセット量
8 文字列の右中央
18 文字列の右中央+オフセット量
9 文字列の右上
19 文字列の右上+オフセット量

パラメータの値11~19の基準位置は、「文字サイズ指定命令(絶対値)SI」または「文字サイズ指定命令(相対値)SR」で設定された文字幅の1/2、文字高の1/2のオフセット量が付加されます。なお。可変文字の場合は、横方向は文字幅の平均値の1/2、縦方向は文字高の1/2になります。

文字サイズ指定命令(絶対値) SI
文字サイズ指定命令(相対値) SR


線の種類選択命令(LT)

プロット命令で使用する線の種類を指定します。


JIS LT《パターン番号(i)《,パターン長(sd)》》;

16進数 4Ch 54h《パターン番号(i)《2Ch パターン長(sd)》》3Bh

《パターン番号(i)》
点線や破線のパターンを指定します。

省略値: 実線

《パターン長(sd)》
上表のパターン長をスケーリングポイントP1、P2間の対角線上の距離のパーセント値で指定します。
省略値: 4%


印刷開始命令(NR)

ページバッファ内の作図データを印刷します。


JIS NR;

16進数 4Eh 52h 3Bh

HP7550Bでは、NOT READY状態にする命令ですが、本エミュレーションモードでは印刷開始命令となります。


ペン移動命令(絶対座標)(PA)

指定された絶対座標にペンを移動します。ペンを下げていれば線が描かれ、ペンが上げていれば移動のみとなります。


JIS PA《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),……,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;

16進数 50h 41h《X1座標(i/sd)2Ch Y1座標(i/sd)》《2Ch X2座標(i/sd)2Ch Y2座標(i/sd)2Ch …… 2Ch Xn座標(i/sd)2Ch Yn座標(i/sd)》3Bh

《X座標(i/sd)》《Y座標(i/sd)》
移動する座標点を指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。
パラメータを省略した場合は、本命令に続くパラメータを持つペン下げ命令PDおよびペン上げ命令PUに対して絶対座標プロットモードを設定します。

本命令は、ペン下げ命令PDおよびペン上げ命令PUと組み合わせて次のように使用することができます。
PA(,)PD(,)X1,Y1(,)PU(,)X2,Y2(,); ( )内のカンマは省略可能

なお、ウィンドウ内でのみプロットは可能です。

ペン下げ命令 PD
ペン上げ命令 PU


ラベルバッファリプロット命令(PB)

ラベルバッファの内容をリプロットします。


JIS PB;

16進数 50h 42h 3Bh

本命令が実行されたときに選択されていた文字セットを使用し、次の命令の設定に従ってプロットされます。
  • 「NCPセル間隔設定命令ES」
  • 「絶対値による文字方向設定命令DI」
  • 「相対値による文字方向設定命令DR」
  • 「文字プロット位置指定命令LO」
  • 「文字サイズ指定命令(絶対値)SI」
  • 「文字サイズ指定命令(相対値)SR」
  • 「斜体文字指定命令SL」

「文字プロット命令LB」でもラベルバッファを使用するため、「ラベル文字列ストア命令BL」を実行していなくてもLB命令で使用したラベルバッファに従って本命令でプロットします。


ペン下げ命令(PD)

現在位置でペンを下げます。座標を指定した場合は、座標点まで作図を行います。


JIS PD《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),… …,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;

16進数 50h 44h《X1座標(i/sd)2Ch Y1座標(i/sd)》《2Ch X2座標(i/sd)2Ch Y2座標(i/sd)2Ch …… 2Ch Xn座標(i/sd)2Ch Yn座標(i/sd)》3Bh

《X座標(i/sd)》《Y座標(i/sd)》
ペンを下げ、現在地から線をプロットする座標点を指定します。
座標値は、本命令の前に絶対座標プロット命令PAが実行されていれば、絶対座標となり、相対座標プロット命令PRが実行されていれば、相対座標(X、Y方向の増分指定)となります。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。
パラメータを省略した場合は、座標の移動は行われずにペンが下がります。

ペン位置がウィンドウの外にある場合や、破線のペン上げ部分の場合、ペンは下がりません。
本命令は、「多角形定義モード設定命令PM」によってポリゴンバッファに登録するときも有効です。

ペン移動命令(絶対座標) PA
ペン移動命令(相対座標) PR


印刷開始命令(PG)

ページバッファ内の作図データを印刷します。


JIS PG;

16進数 50h 47h 3Bh

パラメータを指定しても無効になります。
HP7550Bでは、同一用紙に上書きしないように1ページ用紙を送る命令ですが、本エミュレーションモードでは印刷開始命令となります。


多角形定義モード設定命令(PM)

多角形を定義します。


JIS PM<モード(i)>;

16進数 50h 4Dh<モード(i)>3Bh

<モード(i)>
多角形定義モードを指定します。

設定内容
0 ポリゴンバッファをクリアし、多角形定義モードを設定します。
1 現在定義されているポリゴンバッファをクローズします.
2 現在定義されているポリゴンバッファをクローズし、多角形定義モードを解除します。

次の命令を使用して、多角形の定義を行えます。
  • 多角形定義モード設定命令PM
  • ペン移動命令(絶対座標)/(相対座標)PA/PR
  • ペン上げ/ペン下げ命令PU/PD
  • 絶対座標/相対座標円弧プロット命令AA/AR
  • 円プロット命令CI
  • 分解能モード指定命令CT
上記のほか、「初期値設定命令IN」とプロッタに出力を要求する命令も有効です。
ポリゴンバッファは、「多角形定義モード設定命令PM」だけでなく、次の命令でも使用されます。
  • 絶対座標/相対座標長方形塗りつぶし命令RA/RR
  • 絶対座標/相対座標長方形プロット命令EA/ER
  • 扇形塗りつぶし命令WG
  • 扇形プロット命令EW
次の命令は無視されます。
  • 文字プロット命令LB
  • シンボルモード指定命令SM


ペン移動命令(相対座標)(PR)

現在のペン位置を基準に指定された相対座標にペンを移動します。ペンを下げていれば線が描かれ、ペンが上がっていれば移動のみとなります。


JIS PR《X1増分(i/sd),Y1増分(i/sd)》《,X2増分(i/sd),Y2増分(i/sd),… …,Xn増分(i/sd),
Yn増分(i/sd)》;

16進数 50h 52h《X1増分(i/sd)2Ch Y1増分(i/sd)》《2Ch X2増分(i/sd)2Ch Y2増分(i/sd)2Ch …… 2Ch
Xn増分(i/sd)2Ch Yn増分(i/sd)》3Bh

《X増分(i/sd)》《Y増分(i/sd)》
移動先を現在のペン位置からの相対座標で指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。
パラメータを省略した場合は、本命令に続くパラメータを持つペン下げ命令PDおよびペン上げ命令PUに対して相対座標プロットモードを設定します。

本命令は、ペン下げ命令PDおよびペン上げ命令PUと組み合わせて次のように使用することができます。
PR(,)PD(,)X1,Y1(,)PU(,)X2,Y2(,); ( )内のカンマは省略可能

なお、ウィンドウ内でのみプロットは可能です。

ペン下げ命令 PD
ペン上げ命令 PU


用紙サイズ設定命令(PS)

用紙サイズを指定します。


JIS PS《用紙サイズ(i)》;

16進数 50h 53h《用紙サイズ(i)》3Bh

《用紙サイズ(i)》
プロッタIDを7475Aに設定した場合の、用紙サイズを指定します。

設定内容
0~3 A3サイズまたはレジャーサイズ
4~127 A4サイズまたはレターサイズ

本エミュレーションモードでは、メニューのプロッタグループの「プロッタID」で[7475A]を設定した場合のみ、印刷する用紙サイズを設定します。7475A以外が設定されている場合、本命令は無効です。
なお、メニューの用紙グループの「原稿用紙サイズ」でISO規格用紙(A4など)が選択されている場合、本命令でA4サイズかA3サイズを設定できます。
また、「原稿用紙サイズ」でANSI規格用紙(レターなど)が選択されている場合、本命令でレターサイズかレジャーサイズを設定できます。

作図データのサイズを設定する


塗りつぶし間隔設定命令(PT)

塗りつぶしを行うときの線の間隔を指定します。


JIS PT《間隔(sd)》;

16進数 50h 54h《間隔(sd)》3Bh

《間隔(sd)》
塗りつぶしの線の間隔をミリメートルで指定します。

指定範囲: 0.1mm~5.0mm
初期値: 0.3mm

本命令は、領域の塗りつぶし方法が双方向/単方向塗りつぶし、または双方向/単方向ユーザ指定タイプの場合に有効になります。
次の塗りつぶしをともなう命令と共に使用できます。
  • 塗りつぶし選択命令FT
なお、本命令による塗りつぶし間隔は、現在選択されているペン(1~8)に対して設定され、ペン選択命令SPによってペンが変更されるまで有効になります。

塗りつぶし選択命令 FT
塗りつぶしパターン命令 UF


ペン上げ命令(PU)

ペンを現在位置で上げます。


JIS PU《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),… …,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;

16進数 50h 55h《X1座標(i/sd)2Ch Y1座標(i/sd)》2Ch<X2座標(i/sd)2Ch Y2座標(i/sd)2Ch … 2Ch Xn座標(i/sd)2Ch Yn座標(i/sd)》3Bh

《X座標(i/sd)》《Y座標(i/sd)》
座標値を指定すると、ペンを上げてその位置まで移動します。
座標値は、本命令の前に絶対座標プロット命令PAが実行されていれば、絶対座標となり、相対座標プロット命令PRが実行されていれば、相対座標(X、Y方向の増分指定)となります。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。
パラメータを省略した場合は、座標の移動は行われずにペンが上がります。

本命令は、「多角形定義モード設定命令PM」によってポリゴンバッファに登録するときも有効です。

ペン移動命令(絶対座標) PA
ペン移動命令(相対座標) PR


絶対座標長方形塗りつぶし命令(RA)

現在のペン位置と指定する絶対座標を対角線上の2点とする四角形の領域を塗りつぶします。


JIS RA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>;

16進数 52h 41h<X座標(sd)>2Ch<Y座標(sd)>3Bh

<X座標(sd)><Y座標(sd)>
現在のペン位置に対して、長方形の対角線上の角となる座標を指定します。座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

塗りつぶしは、現在選択されているペンおよび線の種類で行われます。
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。

塗りつぶし選択命令 FT
塗りつぶし間隔設定命令 PT


座標系回転命令(RO)

プロッタユニットおよびユーザユニットの座標系を90度回転します。


JIS RO《角度(i)》;

16進数 52h 4Fh《角度(i)》3Bh

《角度(i)》
座標系を回転(90度)するか、回転を解除(0度)するかを指定します。
指定範囲: 0または90

メニューのレイアウトグループの「座標回転」で回転角度が設定されている場合は、本命令でさらに90度回転することになります。
なお、座標を90度回転させると、スケーリングポイントP1、P2およびウィンドウは回転前の座標値を保持するため、最大作図範囲を超える領域ができます。座標系を回転した状態で、最大作図範囲内にスケーリングポイントP1、P2およびウィンドウを設定しなおす場合は、P1とP2入力命令IPおよびウィンドウ設定命令IWを実行してください(ともにパラメータを指定しないと最大作図範囲に設定できます)。


ウィンドウ設定命令 IW
P1とP2入力命令 IP
座標系の回転を設定する


リプロット命令(RP)

リプロットバッファに登録されたプロットデータを使用してリプロットします。


JIS RP《枚数(i)》;

16進数 52h 50h《枚数(i)》3Bh

《枚数(i)》
リプロットする枚数を指定します。
指定範囲: 1~99
省略値: 1

この枚数の指定は、共通メニューの「コピー枚数」の設定に関係なく設定し、印刷できます。

メニューの拡張グループの「リプロットモード」で[しない]を設定している場合は、本命令は無視されます。
本命令以前にプロットデータがあるときは、排紙命令となります。

リプロットバッファストア命令 BF
リプロットモードを設定する


相対座標長方形塗りつぶし命令(RR)

現在のペン位置からの相対的な位置を指定し、その位置と現在のペン位置を対角線上の2点とする四角形の領域を塗りつぶします。


JIS RR<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>;

16進数 52h 52h<X増分(sd)>2Ch<Y増分(sd)>3Bh

<X増分(i/sd)><Y増分(i/sd)>
長方形の対角線上の角となる位置を現在のペン位置からの相対座標で指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

塗りつぶしは、現在選択されているペンおよび線の種類で行われます。
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。

塗りつぶし選択命令 FT
塗りつぶし間隔設定命令 PT


補助文字セット選択命令(SA)

現在指定されている補助文字セットを使用します。


JIS SA;

16進数 53h 41h 3Bh

標準文字セットから「補助文字セット指定命令CA」で指定した補助文字セットに切り替え、補助文字セットの文字を印字できるようにします。
補助文字セットの選択は、本命令のほかに制御コード SO によっても行えます。

補助文字セット指定命令 CA
補助文字セットを選択 SO


スケーリング設定命令(SC)

スケーリングポイントP1、P2にユーザユニットの値を割り当ててユーザユニットの座標系を設定します。


JIS SC《X最小値(i),X最大値(i),Y最小値(i),Y最大値(i)》;

16進数 53h 43h《X最小値(i)2Ch X最大値(i)2Ch Y最小値(i)2Ch Y最大値(i)》3Bh

《X最小値(i)》《X最大値(i)》《Y最小値(i)》《Y最大値(i)》
X、Yの最小値をスケーリングポイントP1の座標、X、Yの最大値をP2の座標値に割り当てます。それぞれの最小値および最大値によって、ユーザユニットが決定されます。
パラメータを省略すると、初期状態(スケーリングが行われていない状態)に戻ります。
この場合は、以降のプロット命令はプロッタユニットで実行されます。

本命令で設定された座標系は、スケーリングポイントP1、P2の範囲だけではなく、作図範囲すべてに使用できます。
また、スケーリングは、P1、P2の位置や範囲を変更すると、新しいP1、P2に対して再設定されます。

本命令の後、次の命令はユーザユニットで処理されます。
  • 絶対座標/相対座標円弧プロット命令AA/AR
  • 円プロット命令CI
  • 絶対座標/相対座標長方形プロット命令EA/ER
  • 扇形プロット命令EW
  • 塗りつぶし選択命令FT
  • ペン移動命令(絶対座標/相対座標)PA/PR
  • 絶対座標/相対座標長方形塗りつぶし命令RA/RR
  • 扇形塗りつぶし命令WG
なお、メニューの拡張グループの「エンハンスモード」を[ON]に設定している場合は、次の命令もユーザユニットで処理されます。
  • ウィンドウ設定命令IW

P1とP2入力命令 IP
座標系スケーリングポイント


ペン選択命令(SG)

ペン番号を選択します。


JIS SG《ペン番号(i)》;

16進数 53h 47h《ペン番号(i)》3Bh

《ペン番号(i)》
使用するペン番号を指定します。
指定範囲: 0~8

HP7550Bではペングループ番号を選択する命令ですが、本エミュレーションモードでは、メニューのペングループで設定したペン番号の選択を行います。なお、メニューの排紙グループの「SP排紙」で[する]を設定したとき、本命令でペン番号0を指定した場合またはパラメータなしの場合は、印刷開始命令(排紙)となります。

ペンの太さを設定する
ペンの濃淡を設定する


文字サイズ指定命令(絶対値)(SI)

文字の大きさをセンチメートル単位で指定します。


JIS SI《文字の幅(sd),文字の高さ(sd)》;

16進数 53h 49h《文字の幅(sd)2Ch 文字の高さ(sd)》3Bh

《文字の幅(sd)》《文字の高さ(sd)》
文字の幅と高さを指定します。
単位: cm
省略値: 省略時は、幅0.285mm、高さ0.375mmで、A4サイズの場合は幅0.185mm、高さ0.269mmとなります。

文字の高さは、大文字の高さで統一されます。可変文字の文字幅は、全文字の平均になります。
文字の幅に負の値を指定すると、文字の左右を反転できます。また、文字の高さに負の値を指定すると、文字の上下を反転できます。

たとえば、文字の高さと幅が3cmのときの固定ピッチ文字、漢字の文字サイズ、文字間隔、改行幅は次のようになります。


文字プロット命令 LB


斜体文字命令(SL)

プロットする文字の傾きを指定します。


JIS SL《tanθ(sd)》;

16進数 53h 4Ch《tanθ(sd)》3Bh


《tanθ(sd)》
垂直線を基準とした角度θの正接(tanθ)を指定します。
省略値: 0(θ=0)

正の値のときは時計方向に傾き、負の値のときは反時計方向に傾きます。

斜体から標準に文字に戻す場合は、SL0;を指定します。


シンボルモード命令(SM)

プロット命令によって指定された座標点に、現在選択されている文字セットの文字(シンボル)を描きます。


JIS SM《シンボル(ASC)》;

16進数 53h 4Dh《シンボル(ASC)》3Bh

《シンボル(ASC)》
座標点にプロットする文字を指定します。
パラメータを省略すると、シンボルモードが解除されます。また、「;」(3Bh)、 SP (32h)および制御コードを指定するとシンボルモードは解除されます。

本命令は、「ペン移動命令(絶対座標)PA」、「ペン移動命令(相対座標)PR」、およびパラメータ付きの「ペン上げ命令PU」、「ペン下げ命令PD」と共に使用し、それぞれの線分の端点を基準(中心)として文字をプロットします。
文字の大きさ、方向、傾きは、文字サイズ指定命令(絶対値/相対値)SI/SR、斜体文字命令SL、絶対値/相対値による文字方向設定命令DI/DRによって指定できます。


ペン選択命令(SP)

ペン番号を指定します。


JIS SP《ペン番号(i)》;

16進数 53h 50h《ペン番号(i)》3Bh

《ペン番号(i)》
ペンの番号を指定します。
指定範囲: 0~8
省略値: 0

本エミュレーションモードでは、メニューのペングループによって、ペン1からペン8に対して線の太さとグレータイプ(濃淡による色表現)が設定されています。本命令では、このメニューで設定したペンを選択します。
なお、メニューの排紙グループの「SP排紙」で[する]を設定したとき、本命令でペン番号0を指定した場合またはパラメータなしの場合は、印刷開始命令(排紙)となります。

ペンの太さを設定する
ペンの濃淡を設定する
SP命令による排紙を設定する


文字サイズ指定命令(相対値)(SR)

プロットする文字の大きさを、スケーリングポイントP1、P2間の距離のパーセント値で指定します。


JIS SR《文字の幅(sd),文字の高さ(sd)》;

16進数 53h 52h《文字の幅(sd)2Ch 文字の高さ(sd)》3Bh

文字の幅(sd)文字の高さ(sd)
文字の幅と高さをP1・P2間の距離(X座標値、Y座標値)のパーセント値で指定します。
指定範囲: -128~+127.9999
省略値 (幅): 0.75 (P1・P2が標準状態のとき)
(高さ): 1.5 (P1・P2が標準状態のとき)

パラメータに負の値を指定すると、プロットする文字が反転します。

文字の高さは、大文字の高さで統一されます。可変文字の場合は、文字幅はすべての文字の平均になります。
本命令によって文字の幅や高さを設定した場合、スケーリングポイントP1、P2の位置が変わると、実際にプロットする文字の大きさは設定した比率にしたがって変化します。

文字サイズ指定命令(絶対値) SI


標準文字セット選択命令(SS)

現在指定されている標準文字セットを使用します。


JIS SS;

16進数 53h 53h 3Bh

補助文字セットの使用が指定されている場合、補助文字セットから標準文字セットに切り替え、標準文字セットの文字を印字できるようにします。
標準文字セットの選択は、本命令のほかに制御コード SI によっても行えます。

標準文字セット指定命令 CS
標準文字セットを選択 SI


座標軸目盛長設定命令(TL)

プロットする座標軸の目盛りの長さを指定します。


JIS TL《正の方向の目盛長(sd)》《,負の方向の目盛長(sd)》;

16進数 54h 4Ch《正の方向の目盛長(sd)》《2Ch 負の方向の目盛長(sd)》3Bh


《正の方向の目盛長(sd)》《負の方向の目盛長(sd)》
X軸およびY軸にそって描かれる軸目盛りの長さを指定します。
目盛長は、スケーリングポイントP1、P2の垂直方向(X軸の目盛り)または水平方向(Y軸の目盛り)の距離のパーセント値で指定します。
原点より上側(Y)または右側(X)が正方向の目盛長となり、原点より下側(Y)または左側(X)が負方向の目盛長の指定となります。
2つのパラメータを省略すると、初期値と同じP1とP2の距離の0.5%が設定されます。

本命令は、X/Y軸目盛プロット命令XT/YTと共に使用します。

X軸目盛プロット命令 XT
Y軸目盛プロット命令 YT


ユーザ定義文字プロット命令(UC)

ユーザ独自の文字を相対座標値を指定して描きます。


JIS UC《ペン状態(i),》<X1増分(i),Y1増分(i)>《,ペン状態(i)》《,X2増分(i),Y2増分(i),……,Xn増分(i),Yn増分(i)》;

16進数 55h 43h《ペン状態(i)2Ch》<X1増分(i)2Ch Y1増分(i)>《2Ch ペン状態(i)》《2Ch X2増分(i)2Ch Y2増分(i)2Ch …… 2Ch Xn増分(i)2Ch Yn増分(i)》3Bh

《ペン状態(i)》
ペンの上げ下げを作成する文字の各点に応じて切り替えます。
指定範囲: スタンダードモード ペンを上げる…-99以下の整数
ペンを下げる…+99以上の整数
エンハンスモード ペンを上げる…-9999以下の整数
ペンを下げる…+9999以上の整数
エンハンスモードがOFFのときを「スタンダードモード」と呼びます。

このパラメータは、本命令の中で任意に指定できます。
本命令の実行時にはペンが上がった状態になります。

《X増分(i)》《Y増分(i)》
文字の形にしたがって、現在のペン位置からX/Y方向の増分を指定していきます。2点目以降は、直前の位置からの相対座標で指定します。
それぞれの増分は、文字プロット方向に依存します。

指定範囲: スタンダードモード-98~+98の整数
エンハンスモード-9998~+9998の整数

パラメータを省略した場合は、ペンをキャリッジリターン位置へ移動します。

ユーザ定義文字は、本命令によって現在の文字種(固定/可変)とメニューの拡張グループの「エンハンスモード」の設定によって決定するNCPセルのグリッドで定義されます(NCPセルの大きさには依存しません)。

それぞれのモードでの文字グリッド数は次のとおりです。

モード 余白を含む1文字分の幅×高さ 文字部分の幅×高さ
スタンダードモード 6×16グリッド 4×8グリッド
エンハンスモード(固定文字) 48×64グリッド 32×32グリッド
エンハンスモード(可変文字) 42×72グリッド 28×36グリッド

ユーザ定義文字のプロット時は、「文字プロット命令LB」と同様に「文字サイズ指定命令(絶対値/相対値)SI/SR」、「斜体文字指定命令SL」、「絶対値/相対値による文字方向設定命令DI/DR」の設定が有効です。

ユーザ定義文字は、本命令実行時に直接プロットし、データが登録されることはありません。

NCPセル間隔設定命令 ES


塗りつぶしパターン命令(UF)

塗りつぶしパターンを平行線の間隔で設定します。


JIS UF《間隔(i)《,間隔(i)》》;

16進数 55h 46h《間隔(i)《2Ch 間隔(i)》》3Bh

《間隔(i)》
平行線の間隔を指定します。
単位はなく、「塗りつぶし選択命令FT」で指定された間隔範囲に割り付けます。
パラメータの指定を省略すると、FT命令の間隔になります。

「塗りつぶし選択命令FT」で双方向/単方向ユーザ指定タイプの塗りつぶしを設定しているときに有効です。

塗りつぶし選択命令 FT


扇形塗りつぶし命令(WG)

現在のペン位置を中心とし、指定された半径と角度の扇形の領域を塗りつぶします。


JIS WG<半径(sd)>,<始点角(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;

16進数 57h 47h<半径(sd)>2Ch<始点角(sd)>2Ch<中心角(sd)>《2Ch 分解能(sd)》3Bh


<半径(sd)>
扇形の半径を指定します。
正の値を指定すると中心点から右方向の水平位置が基準点(0度)となり、負の値を指定すると左方向の水平位置が基準点となります。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

<始点角(sd)>
扇形の始点となる角度を指定します。正の値を指定すると半径の符号で決まる基準点から反時計方向、負の値を指定すると時計方向になります。

<中心角(sd)>
扇形の中心角を指定します。正の値を指定すると円周上の始点角の位置から反時計方向、負の値を指定すると時計方向に描きます。

《分解能(sd)》
扇形の滑らかさを指定します。扇形の弧は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値: 5度(角度モード)

塗りつぶしは、現在選択されているペンおよび線の種類で行われます。
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。


X軸目盛プロット命令(XT)

現在のペン位置から、垂直方向にX軸目盛りをプロットします。


JIS XT;

16進数 58h 54h 3Bh

軸目盛りの長さは、「座標軸目盛長設定命令TL」で指定します。
軸目盛りは、ペン状態(UP/DOWN)に関係なく描けます。

座標軸目盛長設定命令 TL


Y軸目盛プロット命令(YT)

現在のペン位置から、水平方向にY軸目盛りをプロットします。


JIS YT;

16進数 59h 54h 3Bh

軸目盛りの長さは、「座標軸目盛長設定命令TL」で指定します。
軸目盛りは、ペン状態(UP/DOWN)に関係なく描けます。

座標軸目盛長設定命令 TL


付録

HP-GLエミュレーションモードの注意事項、初期の設定状態、文字セットなどを掲載します。必要に応じてご覧ください。



HP-GLモードの注意と制限

HP-GLエミュレーションモードでは、エミュレートするHP-GLプリンタと違いがあります。ご使用にあたり、それぞれの注意と制限事項をよくお読みください。



文字について

  • 1バイトコード文字(ANK文字)

グラフィックスプロッタと本製品とでは文字のデザインが違うため、印刷結果が若干異なります。また、文字セット10~19、40~49の可変文字は、固定ベクトルフォントを使用しているので印刷結果が異なります。

  • 2バイトコード文字(漢字)

本エミュレーションモードでは、漢字の印刷はスケーラブルフォントを使用しているため、メニューのペン選択で文字の太さを変更できないなど、文字の大きさや修飾モードで制限があります。



インタフェースについて

  • HB-IBインタフェース

本エミュレーションモードでは、HB-IBインタフェースはサポートしていません。



HP-GL命令

  • エミュレーション対象のHP-GL命令

本エミュレーションモードは、基本的にHP7550Bプロッタで使用できるHP-GL命令に対応します。ただし、一部の命令は機構上無視している場合があります。詳しくは、「制御命令」をご覧ください。

また、HP7550Bプロッタには、シリアルインタフェースがあり、 ESC @やOAなどのHP-GL命令をサポートしていますが、本エミュレーションモードでは、本製品にシリアルインタフェースが無いため、以下の命令をサポートしていません。

  • サポートしていない命令
ESC @ IM
ESC A OA
ESC B OC
ESC E OD
ESC H OE
ESC I OF
ESC J OG
ESC K OH
ESC L OI
ESC M OL
ESC N OO
ESC O OP
ESC P OS
ESC R OT
ESC S OW
ESC T
ESC U
ESC Y
ESC Z

  • HP-GL/2命令

本エミュレーションモードは、HP-GL/2命令はサポートしていません。HP-GL/2命令を受け取った場合は、エラーになります。

  • 解像度

本製品の解像度に比べ、グラフィック・プロッタの解像度の方が高いため(HP7550Bでは1024dpi)、作図結果が多少粗く見えることがあります。

  • 分割印刷モード

用紙サイズによって分割領域が異なるため、用紙端で印刷できない領域ができる場合があります。また、分割印刷モードを使用する際に、分割印刷用のバッファの容量をオーバーするようなデータが送られると、正常な印刷ができない場合があります。

  • リプロット

本エミュレーションモードのメニューのレイアウトグループの「分割印刷」を[する]に設定した場合は、リプロット命令は無視されてリプロットを行いません。命令が送られた場合は、「印刷開始命令PG/AH」などと同じに排紙動作を行います。

  • 塗りつぶし方法

HP-GL命令による塗りつぶし処理は、HP7550Bと描画方法が異なるため、次の項目の印刷結果が同一になりません。

  • 塗りつぶしパターンの平行線の描画基準の座標
  • 双方向塗りつぶしのシェーディングパターンの縦線の順序
  • クリッピング

本製品の構造により、用紙の各端から5mm内側が有効印字領域となります。このため「プリンタクリップモードまたは用紙クリップモードのときに用紙の各端から5mmより外側にある作図データは印字されません。



初期状態

HP-GLエミュレーションモードには、5種類のレベルの初期化を行います。

  • DF命令による初期化

HP-GL命令で設定されたパラメータ(スケーリングポイントやペンの現在位置、座標回転は除く)が初期化されます。

  • IN命令による初期化

次の項目の初期化を行います。

  • ペン上げの状態(PU;)
  • RO命令による座標回転の解除(RO0;)
  • HP-GLエラーの解除
  • OE命令で出力されるステータスバイトのビット3を1にセット
  • スケーリングポイント初期化
  • DF命令と同じ初期化処理の実行
  • ソフトリセットによる初期化(プリント中止)

IN命令と同じ初期化処理を実行します。
ソフトリセット処理は、タッチパネルのキー操作で「プリント中止」または「排出」を行ったとき、一連の印刷処理(ジョブ)を終了した時点で実行されます。

  • ハードリセットによる初期化(プリンタ初期化)

バッファに登録されたダウンロード文字をクリアし、IN命令と同じ初期化処理を実行します。
ハードリセット処理は、主電源をオフ/オンにしたとき、タッチパネルのキー操作で「プリンタ初期化」を行ったときに実行されます。

  • バッファの初期化

リプロットバッファ、ポリゴンバッファ、ダウンロードバッファを初期化します。
バッファの初期化は、メニューのプロッタグループの「プロッタID」が[7550A]のときにGM命令を受信した場合、実行されます。

  • リセット処理とHP-GL命令で設定されるパラメータの初期値
設定項目 DF命令 lN命令 プリント中止 プリンタ初期化
プロットモード 絶対座標
ペンの状態 保持 アップ
スケーリングポイント位置 保持 標準値
スケーリング オフ
ウィンドウ 初期作図範囲
円/円弧分解能 5度(角度モード)
シンボルモード オフ
目盛り長 0.5%(X, Y)
ラインタイプ 実線
文字プロット原点 現在ペン位置
文字プロット方向 水平方向
文字サイズ 幅0.75%, 高さ1.5%
文字の傾き 0度
NCPセルの間隔 なし
文字セットの選択 標準文字セット
標準文字セット 文字セット0
補助文字セット 文字セット0
ラベルバッファ クリア
ラベルターミネータ ETX
文字選択モード HP7ビット
ダウンロードキャラクタバッファ クリア
塗りつぶしタイプ(FT) 1
塗りつぶし間隔(FT) 1%
塗りつぶし角度(FT) 0度
ポリゴンモード クリア
塗りつぶし間隔 0.3mm
ユーザ指定塗りつぶしタイプ 双方向
リプロットバッファ 保持 クリア
ペン位置 保持 標準値
ステータスバイトのビット3 保持 1 0
座標回転(RO命令) 保持 解除
HP-GLエラー 保持 解除
グループカウント 保持 0

  • HP-GLエミュレーションモードのメニューの初期状態
グループ 設定項目 エ場出荷時の設定状態
ペン 太さ単位 mm
カラー指定 番号
1~8ペン 太さ dot 1dot
mm 0.1mm
グレータイプ 0
色番号 1
赤/緑/青 0
用紙 原稿用紙サイズ A4
出力用紙サイズ A4
レイアウト 拡大/縮小 しない
拡大/縮小率 100%
分割印刷 しない
座標回転
ミラー反転 しない
クリップモード プリンタクリップ
排紙 「IN」排紙 する
「SP」排紙 する
プロッ夕 プロッタユニット 0.02500mm
プロッタID 7550B
拡張 カルーゼルタイプ 1
リプロットモード しない
漢字書体 ゴシック
フォントID 1
漢字グラフィックセット JIS90
エンハンスモード する
カラーモード自動時 フルカラー
カラーミックス しない


プロット座標範囲

  • プロッタクリップモード
HP7440A・7475A・7550A・7550B プロッタユニット:0.02500mm
原稿用紙サイズ HP7440A HP7475A HP7550A/7550B
X座標 Y座標 X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター 0 0 0 0 0 0
10300 7650 10313 7922 10170 7840
レジャー 0 0 0 0 0 0
16280 10300 16557 10313 16450 10170
はがき 0 0 0 0 0 0
5060 3480 5053 3485 5060 3480
A5 0 0 0 0 0 0
7680 5060 7683 5053 7680 5060
A4 0 0 0 0 0 0
10900 7650 10985 7683 10870 7600
A3 0 0 0 0 0 0
16050 10900 16078 10985 15970 10870
A2 0 0 0 0 0 0
22780 16050 22850 16078 22880 16080
A1 0 0 0 0 0 0
32850 22780 32868 22850 32880 22880
A0 0 0 0 0 0 0
46540 32850 46579 32868 46560 32880
B6 0 0 0 0 0 0
6400 4420 6400 4420 6400 4420
B5 0 0 0 0 0 0
9560 6400 9560 6400 9560 6400
B4 0 0 0 0 0 0
13680 9560 13680 9560 13680 9560

HP7440A・7475A・7550A・7550B プロッタユニット:0.02488mm
原稿用紙
サイズ
HP7440A HP7475A HP7550A/7550B
X座標 Y座標 X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター 0 0 0 0 0 0
10352 7688 10365 7962 10221 7879
レジャー 0 0 0 0 0 0
16361 10352 16640 10365 16532 10221
はがき 0 0 0 0 0 0
5085 3497 5078 3502 5085 3497
A5 0 0 0 0 0 0
7718 5085 7721 5078 7718 5085
A4 0 0 0 0 0 0
10955 7688 11040 7721 10924 7600
A3 0 0 0 0 0 0
16130 10955 16158 11040 16050 10924
A2 0 0 0 0 0 0
22894 16130 22964 16158 22994 16160
A1 0 0 0 0 0 0
33014 22894 33032 22964 33044 22994
A0 0 0 0 0 0 0
46773 33014 46812 33032 46793 33044
B6 0 0 0 0 0 0
6432 4442 6432 4442 6432 4442
B5 0 0 0 0 0 0
9608 6432 9608 6432 9608 6432
B4 0 0 0 0 0 0
13748 9608 13748 9608 13748 9608

HP7570A・7575A・7576A・7595B・7596B・7599A プロッタユニット:0.02500mm
原稿用紙サイズ HP7440A HP7575A/7576A HP7595B/7596B/
7599A
X座標 Y座標 X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター -5160 -3960 -5160 -3960 -4948 -3198
5160 3960 5160 3960 4948 3198
レジャー -8280 -5160 -8280 -5160 -7516 -4948
8280 5160 8280 5160 7516 4948
はがき 2530 -1740 -2530 -1740 -2530 -1740
2530 1740 2530 1740 2530 1740
A5 -3840 -2530 -3840 -2530 -3840 -2530
3840 2530 3840 2530 3840 2530
A4 -5500 -3840 -5500 -3840 -5300 -3080
5500 3840 5500 3840 5300 3080
A3 -8040 -5500 -8040 -5500 -7280 -5300
8040 5500 8040 5500 7280 5300
A2 -11280 -7320 -11280 -7320 -11240 -7280
11280 7320 11280 7320 11240 7280
A1 -15740 -11280 -15720 -11280 -15700 -11240
15740 11280 15720 11280 15700 11240
A0 -23160 -15740 -23160 -15720 -22660 -16180
23160 15740 23160 15720 22660 16180
B6 -3200 -2210 -3200 -2210 -3200 -2210
3200 2210 3200 2210 3200 2210
B5 -4780 -3200 -4780 -3200 -4780 -3200
4780 3200 4780 3200 4780 3200
B4 -6840 -4780 -6840 -4780 -6840 -4780
6840 4780 6840 4780 6840 4780

HP7570A・7575A・7576A・7595B・7596B・7599A プロッタユニット:0.02488mm
原稿用紙サイズ HP7570A HP7575A/7576A HP7595B/7596B/
7599A
X座標 Y座標 X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター -5186 -3980 -5186 -3980 -4973 -3214
5186 3980 5186 3980 4973 3214
レジャー -8321 -5186 -8321 -5186 -7554 -4973
8321 5186 8321 5186 7554 4973
はがき -2543 -1749 -2543 -1749 -2543 -1749
2543 1749 2543 1749 2543 1749
A5 -3859 -2543 -3859 -2543 -3859 -2543
3859 2543 3859 2543 3859 2543
A4 -5528 -3859 -5528 -3859 -5327 -3095
5528 3859 5528 3859 5327 3095
A3 -8080 -5528 -8080 -5528 -7316 -5327
8080 5528 8080 5528 7316 5327
A2 -11336 -7357 -11336 -7357 -11296 -7316
11336 7357 11336 7357 11296 7316
A1 -15819 -11336 -15799 -11336 -15779 -11296
15819 11336 15799 11336 15779 11296
A0 -23276 -15819 -23276 -15799 -22773 -16261
23276 15819 23276 15799 22773 16261
B6 -3216 -2221 -3216 -2221 -3216 -2221
3216 2221 3216 2221 3216 2221
B5 -4804 -3216 -4806 -3216 -4804 -3216
4804 3216 4806 3216 4804 3216
B4 -6874 -4804 -6874 -4804 -6874 -4804
6874 4804 6874 4804 6874 4804

  • プリンタクリップモード

HP7440A・7475A・7550A・7550B

原稿用紙サイズ プロッタユニット:0.02500mm プロッタユニット:0.02488mm
X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター 0 0 0 0
10776 8236 10830 8277
レジャー 0 0 0 0
16872 10776 16956 10830
はがき 0 0 0 0
5520 3600 5548 3618
A5 0 0 0 0
8000 5540 8040 5568
A4 0 0 0 0
11480 8000 11537 8040
A3 0 0 0 0
16400 11480 16482 11537
A2 0 0 0 0
23360 16400 23477 16482
A1 0 0 0 0
33200 23360 33366 23477
A0 0 0 0 0
47120 33200 47356 33366
B6 0 0 0 0
6880 4740 6914 4764
B5 0 0 0 0
9880 6880 9929 6914
B4 0 0 0 0
14160 9880 14231 9929

HP7570A・7575A・7576A・7595B・7596B・7599A

原稿用紙サイズ プロッタユニット:0.02500mm プロッタユニット:0.02488mm
X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター -5388 -4118 -5415 -4139
5388 4118 5415 4139
レジャー -8436 -5388 -8478 -5415
8436 5388 8478 5415
はがき -2760 -1800 -2774 -1809
2760 1800 2774 1809
A5 -4000 -2770 -4020 -2784
4000 2770 4020 2784
A4 -5740 -4000 -5769 -4020
5740 4000 5769 4020
A3 -8200 -5740 -8241 -5769
8200 5740 8241 5769
A2 -11680 -8200 -11738 -8241
11680 8200 11738 8241
A1 -16600 -11680 -16683 -11738
16600 11680 16683 11738
A0 -23560 -16600 -23678 -16683
23560 16600 23678 16683
B6 -3440 -2370 -3457 -2381
3440 2370 3457 2381
B5 -4940 -3440 -4965 -3457
4940 3440 4965 3457
B4 -7080 -4940 -7115 -4965
7080 4940 7115 4965

  • 用紙クリップモード

HP7440A・7475A・7550A・7550B

原稿用紙サイズ プロッタユニット:0.02500mm プロッタユニット:0.02488mm
X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター 0 0 0 0
11176 8630 11232 8679
レジャー 0 0 0 0
17272 11176 17358 11232
はがき 0 0 0 0
5920 4000 5950 4020
A5 0 0 0 0
8400 5940 8442 5970
A4 0 0 0 0
11880 8400 11939 8442
A3 0 0 0 0
16800 11880 16884 11939
A2 0 0 0 0
23760 16800 23879 16884
A1 0 0 0 0
33600 23760 33768 23879
A0 0 0 0 0
47520 33600 47758 33768
B6 0 0 0 0
7280 5140 7316 5166
B5 0 0 0 0
10280 7280 10331 7316
B4 0 0 0 0
14560 10280 14633 10331

HP7570A・7575A・7576A・7595B・7596B・7599A

原稿用紙サイズ プロッタユニット:0.02500mm プロッタユニット:0.02488mm
X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター -5588 -4318 -5616 -4340
5588 4318 5616 4340
レジャー -8636 -5588 -8679 -5616
8636 5588 8679 5616
はがき -2960 -2000 -2975 -2010
2960 2000 2975 2010
A5 -4200 -2970 -4221 -2985
4200 2970 4221 2985
A4 -5940 -4200 -5970 -4221
5940 4200 5970 4221
A3 -8400 -5940 -8442 -5970
8400 5940 8442 5970
A2 -11880 -8400 -11939 -8442
11880 8400 11939 8442
A1 -16800 -11880 -16884 -11939
16800 11880 16884 11939
A0 -23760 -16800 -23879 -16884
23760 16800 23879 16884
B6 -3640 -2570 -3658 -2582
3640 2570 3658 2582
B5 -5140 -3640 -5166 -3658
5140 3640 5166 3658
B4 -7280 -5140 -7316 -5166
7280 5140 7316 5166


プロット開始座標

  • プロッタクリップモード
(単位:プロッタユニット)
原稿用紙
サイズ
回転 プロッタID
HP7440A HP7475A HP7550A/7550B
X座標 Y座標 X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター 0 10300 7290 10365 7600 0 7840
レジャー 0 360 10300 362 10365 0 0
はがき 0 5060 3120 5078 3140 0 3480
A5 0 360 5060 362 5078 0 0
A4 0 10900 7290 11040 7359 0 7600
A3 0 360 10900 362 11040 0 0
A2 0 22780 15690 22964 15796 0 16080
A1 0 360 22780 362 22964 0 0
A0 0 46540 32490 46812 32670 0 32880
B6 0 6400 4060 6430 4080 0 4420
B5 0 360 6400 362 6432 0 0
B4 0 13680 9200 13748 9246 0 9560

  • プリンタクリップモード
(単位:プロッタユニット)
原稿用紙
サイズ
回転 プロッタID
HP7440A HP7475A HP7550A/7550B
X座標 Y座標 X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター 0 10776 7876 10830 7915 0 8236
レジャー 0 360 10776 362 10830 0 0
はがき 0 5520 3240 5548 3256 0 3600
A5 0 360 5540 362 5568 0 0
A4 0 11480 7640 11537 7678 0 8000
A3 0 360 11480 362 11537 0 0
A2 0 23360 16040 23477 16120 0 16400
A1 0 360 23360 362 23477 0 0
A0 0 47120 32840 47356 33004 0 33200
B6 0 6880 4380 6914 4402 0 4740
B5 0 360 6880 362 6914 0 0
B4 0 14160 9520 14231 9567 0 9880

  • 用紙クリップモード
(単位:プロッタユニット)
原稿用紙
サイズ
回転 プロッタID
HP7440A HP7475A HP7550A/7550B
X座標 Y座標 X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター 0 11176 8276 11232 8317 0 8636
レジャー 0 360 11176 362 11232 0 0
はがき 0 5920 3640 5950 3658 0 4000
A5 0 360 5940 362 5970 0 0
A4 0 11880 8040 11939 8080 0 8400
A3 0 360 11880 362 11939 0 0
A2 0 23760 16440 23879 16522 0 16800
A1 0 360 23760 362 23879 0 0
A0 0 47520 33240 47758 33406 0 33600
B6 0 7280 4780 7316 4804 0 5140
B5 0 360 7280 3620 7316 0 0
B4 0 14560 9920 14633 9969 0 10280


スケーリング座標範囲

HP7440A・7475A・7550A・7550B

原稿用紙
サイズ
スケーリング
ポイント
HP7440A HP7475A HP7550A/7550B
X座標 Y座標 X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター P1 250 279 250 596 80 320
P2 10250 7479 10250 7796 10080 7520
レジャー P1 522 259 522 259 620 80
P2 15722 10259 15722 10259 15820 10080
はがき P1 766 600 766 600 766 600
P2 4766 3200 4766 3200 4757 3200
A5 P1 600 766 600 766 600 766
P2 7400 4766 7400 4766 7400 4754
A4 P1 250 279 603 521 430 200
P2 10250 7479 10603 7721 10430 7400
A3 P1 170 602 170 602 380 430
P2 15370 10602 15370 10602 15580 10430
A2 P1 1304 600 1304 600 1304 600
P2 22004 15800 22004 15800 22004 15800
A1 P1 600 1304 600 1304 600 1304
P2 31800 22004 31800 22004 31800 22004
A0 P1 2028 600 2028 600 2028 600
P2 44128 31800 44128 31800 44128 31800
B6 P1 766 600 766 600 766 600
P2 6166 4200 6166 4200 6166 4200
B5 P1 600 766 600 766 600 766
P2 9400 6166 9400 6166 9400 6166
B4 P1 766 600 766 600 766 600
P2 13566 9400 13566 9400 13566 9400

HP7570A・7575A・7576A・7595B・7596B・7599A

原稿用紙
サイズ
スケーリング
ポイント
HP7570A HP7575A/7576A HP7595B/7596B/
7599A
X座標 Y座標 X座標 Y座標 X座標 Y座標
レター P1 -5000 -3600 -5000 -3600 -4348 -2598
P2 5000 3600 5000 3600 4348 2598
レジャー P1 -7600 -5000 -7600 -5000 -6916 -4348
P2 7600 5000 7600 5000 6916 4348
はがき P1 -2000 -1300 -2000 -1300 -2000 -1300
P2 2000 1300 2000 1300 2000 1300
A5 P1 -3400 -2000 -3400 -2000 -3400 -2000
P2 3400 2000 3400 2000 3400 2000
A4 P1 -5000 -3600 -5000 -3600 -4700 -2480
P2 5000 3600 5000 3600 4700 2480
A3 P1 -7600 -5000 -7600 -5000 -6680 -4700
P2 7600 5000 7600 5000 6680 4700
A2 P1 -10680 -6720 -10680 -6720 -10640 -6680
P2 10680 6720 10680 6720 10640 6680
A1 P1 -15140 -10680 -15120 -10680 -15100 -10640
P2 15140 10680 15120 10680 15100 10640
A0 P1 -22560 -15140 -22560 -15120 -22060 -15580
P2 22560 15140 22560 15120 22060 15580
B6 P1 -2700 -1800 -2700 -1800 -2700 -1800
P2 2700 1800 2700 1800 2700 1800
B5 P1 -4400 -2700 -4400 -2700 -4400 -2700
P2 4400 2700 4400 2700 4400 2700
B4 P1 -6400 -4400 -6400 -4400 -6400 -4400
P2 6400 4400 6400 4400 6400 4400


拡大/縮小率

  • プロッタクリップモード
HP7440A (単位:%)
出力用紙サイズ
原稿用紙サイズ
A3 A4 A5 はがき B4 B5 レター レジャー
A0 33.09 23.19 15.39 10.49 29.09 19.39 22.09 31.29
A1 47.79 33.09 22.19 15.19 41.59 27.99 31.29 45.19
A2 67.89 47.59 31.49 21.59 59.49 39.79 45.19 64.09
A3 100.00 67.89 45.39 31.49 85.19 58.69 64.09 94.49
A4 142.39 100.00 66.09 45.39 124.89 83.59 94.49 134.59
A5 208.89 141.89 100.00 65.79 178.09 124.39 134.09 203.49
はがき 313.19 215.39 145.39 100.00 270.29 183.89 203.49 295.99
B4 113.99 79.59 52.89 36.29 100.00 66.89 75.19 107.69
B5 167.79 113.99 78.99 52.89 142.99 100.00 107.69 160.89
B6 246.59 170.19 114.39 78.69 213.69 144.79 160.89 232.99
レター 142.39 99.99 66.09 45.39 124.89 83.59 100.00 134.59
レジャー 98.49 66.89 47.09 30.99 83.99 58.69 63.19 100.00

HP7475A (単位:%)
出力用紙サイズ
原稿用紙サイズ
A3 A4 A5 はがき B4 B5 レター レジャー
A0 33.39 23.29 15.29 10.59 28.99 19.39 22.09 31.29
A1 47.99 33.39 22.09 15.19 41.59 27.99 31.29 45.09
A2 68.29 47.69 31.39 21.59 59.39 39.79 45.09 64.09
A3 100.00 68.29 45.89 31.39 84.99 58.19 64.09 93.79
A4 142.89 100.00 65.69 45.29 124.39 83.29 93.79 134.19
A5 209.19 142.89 100.00 65.69 177.99 124.39 134.19 203.99
はがき 315.19 217.29 144.89 100.00 270.69 183.59 203.99 295.89
B4 114.79 80.29 52.79 36.39 100.00 66.89 75.29 107.79
B5 168.09 114.79 78.89 52.79 142.99 100.00 107.79 161.09
B6 248.49 171.59 114.29 78.79 213.69 144.79 161.09 233.29
レター 138.59 96.89 63.69 43.89 120.59 80.79 100.00 130.09
レジャー 97.09 66.29 46.39 30.49 82.59 57.69 62.19 100.00

HP7550A・7550B (単位:%)
出力用紙サイズ
原稿用紙サイズ
A3 A4 A5 はがき B4 B5 レター レジャー
A0 32.99 23.09 15.29 10.49 28.99 19.39 21.79 30.89
A1 47.49 32.99 22.09 15.19 41.59 27.89 30.89 44.39
A2 67.49 47.19 31.39 21.59 59.39 39.79 44.39 63.19
A3 100.00 67.99 46.49 31.59 85.59 58.79 63.59 93.49
A4 142.99 100.00 66.49 45.69 125.79 84.19 93.49 133.79
A5 207.89 141.49 100.00 65.79 178.09 124.39 132.39 200.99
はがき 312.29 214.79 145.39 100.00 270.29 183.89 200.99 292.19
B4 113.59 79.39 52.89 36.29 100.00 66.89 74.29 106.29
B5 166.99 113.59 78.99 52.89 142.99 100.00 106.29 158.79
B6 245.89 169.79 114.39 78.69 213.69 144.79 158.79 230.09
レター 138.59 96.89 64.49 44.29 121.89 81.59 100.00 129.69
レジャー 96.99 65.99 49.59 30.69 83.09 58.09 61.79 100.00

HP7570A (単位:%)
出力用紙サイズ
原稿用紙サイズ
A3 A4 A5 はがき B4 B5 レター レジャー
A0 34.69 23.69 15.99 10.89 29.49 20.29 22.19 32.69
A1 48.69 33.99 22.39 15.39 42.29 28.29 32.69 45.69
A2 71.19 48.69 33.99 22.39 60.59 42.29 45.69 70.39
A3 100.00 68.39 45.89 31.39 84.99 58.09 64.09 93.79
A4 143.19 100.00 65.79 45.29 124.29 83.29 93.79 134.29
A5 209.29 143.19 100.00 65.79 177.99 124.39 134.29 203.89
はがき 315.89 217.39 145.29 100.00 270.29 183.79 203.89 296.39
B4 114.99 80.29 52.89 36.39 100.00 66.89 75.39 107.89
B5 168.09 114.99 78.99 52.89 142.99 100.00 107.89 161.19
B6 248.79 171.79 114.39 78.69 213.69 144.79 161.19 233.39
レター 138.79 96.89 63.79 43.89 120.59 80.79 100.00 130.19
レジャー 96.99 66.39 46.29 30.49 82.49 57.69 62.29 100.00

HP7575A・7576A (単位:%)
出力用紙サイズ
原稿用紙サイズ
A3 A4 A5 はがき B4 B5 レター レジャー
A0 34.69 23.69 15.99 10.89 29.49 20.29 22.19 32.79
A1 48.69 33.99 22.39 15.39 42.29 28.29 32.79 45.69
A2 71.19 48.69 33.99 22.39 60.59 42.29 45.69 70.39
A3 100.00 68.39 45.89 31.39 84.99 58.09 64.09 93.79
A4 143.19 100.00 65.79 45.29 124.29 83.29 93.79 134.29
A5 209.29 143.19 100.00 65.79 177.99 124.39 134.29 203.89
はがき 315.89 217.39 145.29 100.00 270.29 183.79 203.89 296.39
B4 114.99 80.29 52.89 36.39 100.00 66.89 75.39 107.89
B5 168.09 114.99 78.99 52.89 142.99 100.00 107.89 161.19
B6 248.79 171.79 114.39 78.69 213.69 144.79 161.19 233.39
レター 138.79 96.89 63.79 43.89 120.59 80.79 100.00 130.19
レジャー 96.99 66.39 46.29 30.49 82.49 57.69 62.29 100.00

HP7595B (単位:%)
出力用紙サイズ
原稿用紙サイズ
A3 A4 A5 はがき B4 B5 レター レジャー
A0 32.09 18.99 15.59 10.69 29.49 19.69 19.69 30.49
A1 46.29 27.39 22.49 15.39 42.49 28.39 28.39 43.99
A2 64.69 42.29 34.09 22.49 60.29 42.49 43.89 66.79
A3 100.00 58.09 47.69 32.79 90.09 60.29 60.29 93.29
A4 137.29 100.00 72.39 47.69 128.99 90.09 93.29 141.79
A5 189.49 121.69 100.00 65.79 177.99 124.39 126.39 195.49
はがき 287.69 176.89 145.29 100.00 270.29 183.79 183.69 284.19
B4 106.39 64.39 52.89 36.39 100.00 66.89 66.89 103.49
B5 152.19 96.19 78.99 52.89 142.99 100.00 99.89 154.59
B6 227.39 139.29 114.39 78.69 213.69 144.79 144.69 223.89
レター 147.09 96.29 77.59 51.09 138.19 96.59 100.00 151.89
レジャー 96.79 62.19 51.09 33.59 90.89 63.49 64.59 100.00

HP7596B/7599A (単位:%)
出力用紙サイズ
原稿用紙サイズ
A3 A4 A5 はがき B4 B5 レター レジャー
A0 32.09 18.99 15.59 10.69 29.49 19.69 19.69 30.49
A1 46.29 27.39 22.49 15.39 42.49 28.39 28.39 43.99
A2 64.69 42.29 34.09 22.49 60.79 42.49 43.89 66.79
A3 100.00 58.09 47.69 32.79 90.09 60.29 60.29 93.29
A4 137.29 100.00 72.39 47.69 128.99 90.09 93.29 141.79
A5 189.49 121.69 100.00 65.79 177.99 124.39 126.39 195.49
はがき 287.69 176.89 145.29 100.00 270.29 183.79 183.69 284.19
B4 106.39 64.39 52.89 36.39 100.00 66.89 66.89 103.49
B5 152.19 96.19 78.99 52.89 142.99 100.00 99.89 154.59
B6 227.39 139.29 114.39 78.69 213.69 144.79 144.69 223.89
レター 147.09 96.29 77.59 51.09 138.19 96.59 100.00 151.89
レジャー 96.79 62.19 51.09 33.59 90.89 63.49 64.59 100.00

  • プリンタクリップモード
HP7595B (単位:%)
出力用紙サイズ
原稿用紙サイズ
A3 A4 A5 はがき B4 B5 レター レジャー
A0 34.49 23.99 16.59 10.79 29.69 20.69 22.79 32.39
A1 49.09 34.19 23.69 15.39 42.19 29.39 32.39 46.09
A2 69.89 48.69 33.69 21.89 60.19 41.89 46.09 65.69
A3 100.00 69.59 48.19 31.29 85.99 59.89 65.69 93.79
A4 142.79 100.00 69.19 44.99 123.29 85.99 93.79 134.69
A5 204.99 143.49 100.00 64.89 176.99 123.39 134.69 194.49
はがき 295.99 207.19 144.39 100.00 255.59 178.29 194.49 299.29
B4 115.79 80.89 55.99 36.39 100.00 69.59 76.09 108.99
B5 165.99 116.19 80.49 52.29 143.29 100.00 108.99 156.59
B6 238.29 166.79 116.19 75.89 205.79 143.49 156.59 227.29
レター 139.29 97.09 67.19 43.69 119.89 83.49 100.00 130.79
レジャー 97.09 67.99 47.39 32.79 83.89 58.49 63.79 100.00


文字セット


1バイトコード文字

文字セット名称 文字セット番号 ISO登録番号
固定ピッチ文字 可変ピッチ文字
ANSI ASCII 0,20 10 006
HP 9825 HPL Character Set 1,21 11
French/German 2,22 12
Scandinavian 3,23 13
Spanish/Latin America 4,24 14
SpeciaI Symbols 5,25 15
JIS ASCII 6,26 16 014
Roman Extensions 7,27 17
Katakana 8,28 18 013
ISO IRV 9,29 19 002
ISO Swedish 30,50 40 010
ISO Swedish for Names 31,51 41 011
ISO Norwegian Version l 32,52 42 060
ISO German 33,53 43 021
ISO French 34,54 44 025
ISO British 35,55 45 004
ISO Italian 36,56 46 015
ISO Spanish 37,57 47 017
ISO Portuguese 38,58 48 016
ISO Norwegian Version 2 39,59 49 061

可変ピッチ文字(可変文字)は、固定ピッチ文字の文字間隔や文字の大きさを調整して印刷します。



2バイトコード文字

本エミュレーションモードでは、文字セット番号101を指定することによって、JIS第一水準および第二水準の漢字を印字することができます。
印字する文字は、メニューの拡張グループにある「漢字書体」で明朝、ゴシック、丸ゴシック、フォントIDに対応した書体が選べます。また、グラフィックセットは、同様のメニューグループにある「漢字グラフィックセット」で[JIS90]または[JIS78]を指定できます。



線種一覧



コード表

1バイトコード表

  • 固定文字

  • 可変文字



本体の設定 (HP-GL/2エミュレーション)

エミュレーションモードの各種の機能やタッチパネルを使った操作のしかた、エミュレーションモードで使用できる制御命令などについて説明しています。

なお、本カテゴリをお読みになる前に、必ず「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をお読みください。



ご使用になる前に

本製品のHP-GL/2エミュレーションモードの特徴など、ご使用になる前に知っておいていただきたいことについて説明します。

本製品の動作モードがHP-GL/2エミュレーションモードに切り替わることによって、HP-GL/2およびHP RTL準拠のグラフィックスプロッタを使って作図したときと同等の印刷を行うことができます。

エミュレーションの対象は、HP Designjet 800プリンタが基本となります。
アプリケーションソフトウェアなどを使って図面を印刷するときは、アプリケーション側で出力機器にHP Designjet 800プリンタ(または同等の機種)を指定し、本エミュレーションモードをご利用ください。



HP-GL/2モードの特長

  • 16種類のペンの指定が可能

ペン0~15に異なる太さ、濃さ(グレータイプ)、色(カラー)を設定することができます。 また、本製品では異なるペン0~15に色を指定することができます。 色(カラー)の設定は、HP-GL/2サンプルプリントに表示される色のパレット(0~255)から選択します。(→「カラー印刷時のペン色を色番号で設定する(カラー番号)」)

  • いろいろな用紙サイズを想定した作図

作図データは、A0、A1、A2、A3、A4、B0、B1、B2、B3、B4、B5、はがき、レター、レジャー、ユーザ定義用紙の15種類のサイズの用紙に印刷することを想定して作成することができます。 作図データのサイズは、本製品で印刷できる用紙サイズに制限されずに、データを作る上での仮想的な用紙として設定できます。 (→「用紙サイズと作図範囲」)

  • 作図データを2モードで拡大/縮小

作成した作図データを任意の用紙サイズに合わせて拡大または縮小(自動モード)することや、1%単位で倍率を指定して拡大または縮小(手動モード)することができます。
特に、自動モードでは作図時の用紙がどのようなサイズであっても、出力用紙サイズを決めるだけであらかじめ設定されている拡大/縮小率によってきちんとその用紙に作図データを収めることができます。 つまり、A0サイズなどの大きな用紙を想定したデータを、B4サイズなどの任意の大きさの用紙に簡単に印刷することができるわけです。
なお、本エミュレーションモードで拡大/縮小を行った場合は、アプリケーションソフトウェアの機能で拡大/縮小を行った場合と印字結果が若干異なります。 (→「作図データの拡大/縮小」)

  • 印刷時の座標回転やミラー反転が可能

作成した作図データの座標系を90°単位で回転して印刷することができます。 また、作図データをミラー反転することもできるので、ひとつの作図データを利用して、左右反転、上下反転など目的に沿った印刷が可能です。(→「座標系の回転を設定する(座標回転)」,「ミラー反転を設定する(ミラー反転)」)

  • 設定しやすいメニュー構造

このエミュレーションモードでは、タッチパネルを使って印刷に必要ないろいろな設定を行うことができます。印刷設定の項目はメニュー形式で並んでおり、ディスプレイに表示されるメニューにしたがって簡単に探すことができます。 設定はタッチパネルのHP-GL/2設定で行うことができます。(→「HP-GL/2モードの設定」)



HP-GL/2モードを使用する準備

本製品は標準でLIPSモード(LIPSⅡ、LIPSⅢ、LIPSⅣ、LIPS LX)、N201エミュレーションモード、ESC/Pエミュレーションモード、I5577エミュレーションモード、HP-GLエミュレーションモードのほかに、グラフィックスプロッタをエミュレートするHP-GL/2およびHP RTL準拠のエミュレーションモードがあります。

印字を行うときのモード(「動作モード」といいます)は、送られてくる印字データを判別して自動的に切り替わりますので、特に設定する必要はありません。ただし、動作モードの自動切り替えがうまくいかなかったり、印刷が正常に行えない場合は、動作モードを本エミュレーションに設定してください。
使用するモードが決まっているときなどは、動作モードの設定を本エミュレーションに設定することをお勧めします。詳しくは、「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をご覧ください。



HP-GL/2モードの解説

本エミュレーションモードを使用して図面やグラフの印刷を行う際の、用紙サイズ、作図範囲、および本エミュレーションモード特有の機能などについて説明します。



用紙サイズと作図範囲

本エミュレーションモードでは、ユーザが作図する用紙サイズ(原稿用紙サイズ)と出力する用紙サイズ(出力用紙サイズ)を設定することができます。
ここでは、この2つの用紙サイズの概念と作図範囲について説明します。



原稿用紙サイズ

本エミュレーションが作成する原稿(作図)の用紙サイズを「原稿用紙サイズ」といいます。
本エミュレーションでは、以下の用紙サイズを原稿用紙サイズとして使用することができます。

  • 定型用紙

はがき、B5、B4、B3、B2、B1、B0、A4、A3、A2、A1、A0、レター、レジャー

  • ユーザ定義用紙

高さ/幅:100.0~2000.0mm


作図データのサイズを設定する(原稿用紙サイズ)
作図用紙のサイズをユーザ定義で設定する(ユーザ定義用紙)
作図データの拡大/縮小


出力用紙サイズ

本エミュレーションが出力する用紙サイズを「出力用紙サイズ」といいます。
本エミュレーションでは、以下の用紙サイズを出力用紙サイズとして使用することができます。

はがき、B5、B4、A4、A3、レター、レジャー


お使いの機種によって、使用できる出力用紙サイズの種類は異なる場合があります。

拡大/縮小時の用紙サイズを設定する(出力用紙サイズ)


用紙サイズの選択方法

本エミュレーションモードでは、用紙サイズの選択をアプリケーションソフトウェアやタッチパネルで行うことができます。
メニューのレイアウトグループの「クリップモード」で、用紙サイズの選択方法を設定することができます。詳しくは、「用紙サイズを選択する(クリップモード)」をご覧ください。


作図データのサイズを設定する(原稿用紙サイズ)
拡大/縮小時の用紙サイズを設定する(出力用紙サイズ)
用紙サイズを選択する(クリップモード)
プロットサイズ設定命令


作図範囲

用紙サイズから上下左右の余白を差し引いた印字可能な領域を「ハードクリップ領域(作図範囲)」と呼びます。



原稿用紙および出力用紙のハードクリップ領域

本エミュレーションモードでは、メニューのレイアウトグループの「余白」から上下左右の余白の範囲を指定できます。また、メニューのレイアウトグループの「イメージの向き」の設定によって、余白とハードクリップの位置関係は異なります。「余白」で指定した範囲は、原稿用紙および出力用紙の両方に適用されます。したがって、用紙を拡大/縮小した場合、ハードクリップ領域は拡大/縮小されますが、余白の範囲だけは同じままです。


作図データの余白を設定する(余白)


PSコマンドによるハードクリップ領域

原稿用紙のハードクリップ領域内に、アプリケーションソフトウェアで生成されたPSコマンドのwidth(用紙の幅)またはlength(用紙の高さ)によってハードクリップ領域を指定できます。

ただし、widthまたはlengthの範囲が原稿用紙のハードクリップ領域を超える場合は、強制的に原稿用紙のハードクリップ領域内に収められます。その場合は、アプリケーションソフトウェアで作図範囲を調整してください。


メニューのレイアウトグループの「クリップモード」の設定による余白範囲について
  • メニューのレイアウトグループの「クリップモード」が[データ]の場合
  • widthとlengthを指定してlengthがwidthよりも大きな値の場合、選択された用紙サイズとPSコマンドで指定したハードクリップ領域との差分を上下左右の余白として設定します。この設定は、メニューのレイアウトグループの「余白」で設定した上下左右の余白よりも優先されます。また、選択された用紙サイズとPSコマンドで指定したハードクリップ領域との差分は、上下余白または左右余白に均等に割り当てられます。

  • widthまたはlengthが最大定型用紙サイズ(B0)より大きいのに、原稿用紙に最大定型用紙サイズ(B0)が選択された場合、上下左右の余白値は5.0mmに設定されます。
  • ユーザ定義用紙が原稿用紙として選択された場合、メニューのレイアウトグループの「余白」で指定した上下左右の余白(パネル値)の値が設定されます。
  • メニューのレイアウトグループの「クリップモード」が[パネル]の場合
  • メニューのレイアウトグループの「余白」から上下左右の余白の範囲を指定できます。

プロットサイズ設定命令
用紙サイズを選択する(クリップモード)


座標系

作図する用紙上の点の位置は、2次元の座標系によって指定します。



原稿用紙上のHP-GL/2モードの原点と座標軸

HP-GL/2モードの原点と座標軸の関係は、メニューのレイアウトグループの「イメージの向き」の設定およびPSコマンドによるwidthの指定によって変わります。

  • 「イメージの向き」が[縦]に設定されている場合

HP-GL/2モードの原点と座標軸の関係は、PSコマンドによるwidthの指定に影響されません。

  • 「イメージの向き」が[横]に設定されている場合

HP-GL/2モードの原点と座標軸の関係は、PSコマンドによるwidthの指定に影響されます。



原稿用紙上のHP RTLモードの原点と座標軸

HP RTLモードの原点と座標軸の関係は、メニューのレイアウトグループの「イメージの向き」の設定によって変わります。また、PSコマンドによるwidthの指定には影響されません。

  • 「イメージの向き」が[縦]に設定されている場合

HP RTLモードの原点と座標軸の関係は、PSコマンドによるwidthの指定に影響されません。

  • 「イメージの向き」が[横]に設定されている場合

HP RTLモードの原点と座標軸の関係は、PSコマンドによるwidthの指定に影響されません。



座標の回転とミラー機能

HP-GL/2エミュレーションモードでは、メニューのレイアウトグループの「座標回転」、またはRO命令によって、作図したデータの座標を印刷時に90°単位で回転させることや、ミラー反転させることができます。HP-GL/2エミュレーションモードの原点はハードクリップ領域(PSコマンドによる設定を含む)内で移動します。メニューのレイアウトグループの「座標回転」とRO命令の両方で座標回転が指定された場合は、両方の値を加えた値分だけ座標回転します。ただし、BP命令のパラメータ《種類(i=5》に1が指定されたページは、メニューのレイアウトグループの「座標回転」の設定が無効になります。HP RTLエミュレーションモードの座標系では、回転およびミラー反転することはできません。

座標回転とミラー反転を組み合わせると、次のようになります。

  • HP-GL/2エミュレーションモード

  • HP RTLエミュレーションモード


共通メニューで設定した解像度は、HP-GL/2モードのデータ処理には無効です。したがって、共通メニューの「解像度」の設定とHP-GL/2モードの解像度の設定が異なっても、HP-GL/2およびHP RTLモードの画像出力には影響しません。


作図データの拡大/縮小

本エミュレーションモードでは、任意のサイズで作図したデータを本製品で印刷できるサイズの用紙に拡大または縮小して印刷することができます。
拡大/縮小は、自動モードと手動モードの2種類のモードがあります。


拡大/縮小モードを使用しない場合は、必ず原稿用紙サイズ(作図した用紙サイズ)が出力用紙サイズ(出力する用紙サイズ)と同一となるように設定して印刷してください。原稿用紙サイズと出力用紙サイズが一致しないとエラーになります。


自動モード

自動モードの拡大/縮小を行う場合は、メニューのレイアウトグループの「拡大/縮小」で[自動]を設定し、用紙グループの「出力用紙サイズ」で印刷したい用紙サイズを設定すると、出力用紙サイズに合わせて自動的に拡大または縮小して印刷します。
たとえば、A3サイズで作図したデータを、A4サイズの用紙に縮小して印刷したり、A5サイズで作図したデータを、A4サイズの用紙に拡大して印刷することができます。
自動モードでは、拡大率や縮小率を計算することなく、出力用紙サイズを指定するだけで拡大/縮小が行えます。

自動モードの拡大/縮小


作図データを拡大/縮小して印刷する(拡大/縮小)


手動モード

手動モードの拡大/縮小を行う場合は、メニューのレイアウトグループの「拡大/縮小」で[手動]を設定し、「拡大/縮小率」で用紙の短辺および長辺の倍率を個別に指定します。

倍率を1%単位で指定し、作図データを拡大または縮小して印刷します。
たとえば、作図データに有効印字領域からはずれる部分がある場合に手動モードで縮小率を小さく設定すれば、作図データを損なうことなく印字できます。

手動モードの拡大/縮小

  • クリップには関係なく

作図データを指定された倍率で拡大/縮小します。プロッタの原点を基準(左下原点または中央原点)にして、出力用紙サイズの本製品の有効印字領域内(用紙の各端から5 mm内側)に印刷します。このとき、本製品の有効印字領域(用紙の各端から5 mm内側)を越えた部分に作図データがある場合はその部分が印刷されません。


作図データを拡大/縮小して印刷する(拡大/縮小)
拡大/縮小時の長辺と短辺の倍率を設定する(拡大/縮小率)


入力解像度

HP-GL/2モードおよびHP RTLモードの入力解像度について説明します。



HP-GL/2モードの入力解像度

HP-GL/2モードの入力解像度は座標系の単位で指定し、以下のいずれかになります。

  • plotter unit(デフォルト): 1 unitの大きさが0.025 mmの座標系
  • user unit: 1 unitの大きさがIP/IRコマンドとSCコマンドで設定された大きさの座標系


HP RTLモードの入力解像度

HP RTLモードの入力解像度は以下のいずれかで設定します。
1 Set Graphics Resolution (Esc*t#R)コマンド
2 PJLコマンド(1のコマンドが設定されない場合)
@PJL SET LPARM:HPGL2 IMAGE-RESOLUTION=XXXX<CR><LF>
*:「XXXX」に解像度の数値75, 150, 300, 600, 1200を設定します。
3 PJLコマンド(1、2のコマンドが設定されない場合)
@PJL SET RESOLUTION=YYYY<CR><LF>
*:「YYYY」に解像度の数値75, 150, 300, 600, 1200を設定します。
4 共通メニューの「解像度」(1、2、3のコマンドが設定されない場合)

共通メニューで設定した解像度は、HP-GL/2モードのデータ処理には無効です。したがって、共通メニューの「解像度」の設定とHP-GL/2モードの解像度の設定が異なっても、HP-GL/2およびHP RTLモードの画像出力には影響しません。


フォント

本エミュレーションモードでは、Stickフォントを使用して一連の直線と円弧(ベジェ曲線)で描画することができます。


本エミュレーションモードで印字できるのは、Stickフォントのみです。BitmapフォントやScalableフォントを使用することはできません。


Stickフォントの種類

  • 文字セット

本エミュレーションが搭載しているStickフォントの文字セットは、以下の23種類です。

  • Roman8
  • Norwegian v1
  • Roman Extensions
  • French v1
  • Italian
  • JIS ASCII
  • ECMA-94 LATIN.1
  • Swedish for Names
  • ANSI US ASCII
  • Norwegian v2
  • United Kingdom
  • French v2
  • German
  • Katakana
  • Spanish
  • International Reference Version
  • Swedish
  • Portuguese
  • Kana-8
  • HP-GL Drafting
  • HP-GL Special Symbols
  • JIS Kanji-1
  • JIS Kanji-2
  • タイプフェース

本エミュレーションが搭載しているStickフォントのタイプフェースは、以下の3種類です。


  • ベクタフォント:

文字を直線のみで描画するフォント

  • ドラフティングフォント:

文字を直線のみで描画するフォント

  • アークフォント:

文字を直線と円弧で描画するフォント


DJ800と本エミュレーションのドラフティングフォントでは、デザインが異なります。

  • 文字ピッチ

本エミュレーションが搭載しているStickフォントの文字ピッチは、以下の2種類です。


  • 固定ピッチフォント:

全ての文字の文字幅が同じであるフォント

  • 可変ピッチフォント:

文字ごとに文字幅が異なるフォント(たとえば、「M」の文字ピッチは大きいが、「i」の文字ピッチは小さいなど)


  • 内蔵フォント

本エミュレーションが搭載している内蔵フォントは、以下の5種類です。

  • 固定ベクタ1フォント
  • 固定ベクタ3フォント
  • 固定ドラフティング2フォント
  • 固定アークフォント
  • 可変アークフォント


内蔵フォントの種類

  • 1バイトフォント
文字セット タイプフェース
ベクタ(48) ドラフティング(49) アーク(50)
名称 7 / 8 bit code 固定
ベクタ1
固定
ベクタ2
固定
ベクタ3
固定ドラフティング1 固定ドラフティング2 固定
アーク
可変
アーク
Roman8
0/277
8
Norwegian v1
4
7
Roman Extensions
5
7
French v1
6
7
Italian
9
7
JIS ASCII
11
7
ECMA-94 LATIN.1
14
8
Swedish for Names
19
7
ANSI US ASCII
21
7
Norwegian v2
36
7
United Kingdom
37
7
French v2
38
7
German
39
7
Katakana
43
7
Spanish
83
7
International Reference
Version
85
7
Swedish
115
7
Portuguese
147
7
Kana-8
267
8
HP-GL Drafting
563
7
HP-GL Special Symbols
595
7

  • 2バイトフォント
文字セット タイプフェース
ベクタ(48) ドラフティング(49) アーク(50)
名称 7 / 8 bit code 固定
ベクタ1
固定
ベクタ2
固定
ベクタ3
固定ドラフティング1 固定ドラフティング2 固定
アーク
可変
アーク
JIS Kanji-1*
1611
JIS Kanji-2*
1643
* JIS Kanji-1はJIS90の第一水準漢字のみサポートしている文字セットです。また、JIS Kanji-2はJIS90の第一水準漢字と第二水準漢字をサポートしている文字セットです。

本エミュレーションモードとHP Designjet 800では、文字セットによって内蔵フォントが異なるため、印刷結果が若干異なります。詳しくは、付録の「HP-GL/2モードの注意と制限」を参照してください。

  • Stickフォントの構成要素

ここでは、Stickフォントの文字の構成要素について、固定ベクタ1フォントを例に説明します。

1文字が占める空間はCharacter Plot Cell(CPセル)と呼ばれる矩形領域です。CP Cell Width(CPセル幅)は1文字印字した後の文字原点の移動量であり、Line Feed(CPセル高)は改行した後の文字原点の移動量です。以下にCPセルの構成要素について説明します。


構成要素名 説明
Character Origin(文字原点) CPセルの左下隅
Baseline(ベースライン) 基本的な文字の一番下の線
Character Width(文字幅) 基本的な文字枠の幅
Cap Height(文字高) 基本的な文字枠の高さ
CP Cell Width(CPセル幅) 現在の文字の文字原点から次の文字の文字原点までの長さ
Line Feed(CPセル高) 現在のベースラインの位置から次行のベースラインまでの長さ
Point Size(文字のポイントサイズ) ポイントサイズ= 基本的な文字高 + ディセンダの深さ
可変ピッチフォントの文字サイズはポイントサイズで決まる

各フォントの構成要素の値は以下のとおりです。(単位はグリッド)

構成要素名 固定ベクタ1/
固定ドラフティング1/
固定ドラフティング2
固定ベクタ2/
固定ベクタ3
固定アーク 可変アーク
Character Width
(文字幅)*1
基本的な文字の幅
32
55
30
*2
行内最終文字の幅
48
29
Cap Height(文字高)
32
32
36
36
CP Cell Width(CPセル幅)
48
64
45
文字幅+10
Line Feed(CPセル高)
64
64
72
72
Point Size(文字のポイントサイズ)
48
48
54
54
*1 固定ベクタ2フォント、固定ベクタ3フォント、固定アークフォントでは、LBコマンドの行内最終文字とSMコンドの印字文字の文字幅だけはそれ以外の文字の文字幅と異なるグリッド数で計算し、印字位置を決めています。これは印字位置を決める際の仕様であり、実際の文字は基本的な文字幅で印字します。たとえば、LO9で固定ベクタ2フォントを印字すると、カレントペン位置よりも7グリッド分だけ右側にはみ出て印字されます。
*2 可変アークフォントの文字幅は文字ごとに異なります。ただし、可変アークフォントの基本的な文字幅は28グリッドです。スペース、タブの文字幅とSI/SRコマンドによって指定する文字幅は28グリッドであり、LOコマンドのパラメータで11~19を指定したときのオフセット量は28グリッドの1/2(14グリッド)であり、DVコマンドによって縦置きを指定したときの改行ピッチは28グリッドの2倍(56グリッド)です。

  • 固定ベクタ1フォント

固定ベクタ1フォントの文字は基本的に32×32のグリッドの文字枠にデザインされています。 文字によってはバランスをとるため基本的な文字枠を上下左右にはみ出してデザインしている文字もあります。基本的な文字枠の一番下の線を「Baseline(ベースライン)」と呼びます。たとえば、「g」、「j」、「y」などの文字の一部はベースラインを下にはみ出してデザインされています。このとき、ベースラインより下にはみ出ている部分を「ディセンダ」と呼びます。以下は固定ベクタ1フォントの「A」と「y」のデザイン例です。

  • 固定ベクタ2フォント

固定ベクタ2フォントの文字は55×40のグリッドの文字枠にデザインされています。
文字によってはバランスをとるため文字枠を上下左右にはみ出してデザインしている文字もあります。固定ベクタ2フォントには、固定ベクタ1フォントにあるベースラインとディセンダの概念はありません。55×40の文字枠は文字をデザインするためだけに使用しており、基本的な文字枠は55×32グリッドです。ただし、LBコマンドの行内最終文字とSMコマンドの印字文字だけは48×32グリッドの文字枠を使用して印字位置を決定し、印字します。以下は固定ベクタ2フォントの「y」と「鯵」のデザイン例です。

  • 固定ベクタ3フォント

固定ベクタ3フォントの文字は127×127のグリッドの文字枠にデザインされています。
127×127の文字枠を55×40の文字枠に変換し、固定ベクタ2フォントと同じように取り扱います。55×40の文字枠に変換した後の文字データは座標値が少数値となります。

  • 固定ドラフティング1フォント

固定ドラフティングフォントの文字は固定ベクタ1フォントと同様に基本的に32×32のグリッドの文字枠にデザインされています。固定ドラフティング1フォントと固定ベクタ1フォントは文字枠の取り扱いは同じですが、デザインのみ異なります。

  • 固定ドラフティング2フォント

固定ドラフティング2フォントの文字は32×32のグリッドの文字枠に小数値でデザインされています。したがって、各文字の各座標点はグリッド位置に適合しません。

  • 可変アークフォント

可変アークフォントの文字高は36グリッドです。
可変アークフォントの文字幅は文字ごとに異なります。ただし、タブやスペースは1文字の文字幅を28グリッドとして扱い、SI/SRコマンドの文字幅(widthパラメータ)は28グリッドの文字幅を指定します。基本的な文字高の一番下の線を「Baseline(ベースライン)」と呼びます。文字によってはバランスをとるため基本的な文字高より上にはみ出したり、ベースラインよりも下にはみ出してデザインされたりする文字もあります。たとえば、「g」、「j」、「y」などの文字の一部はベースラインを下にはみ出してデザインされています。このとき、ベースラインよりも下にはみ出ている部分を「ディセンダ」と呼びます。以下は可変アークフォントの「B」と「y」のデザイン例です。

文字セットがRoman8とRoman Extensionsの場合の、可変アークフォントの各文字の文字幅は次のとおりです。

  • 固定アークフォント

固定アークフォントの基本的な文字枠は30×36グリッドです。ただし、LBコマンドの行内最終文字とSMコマンドの印字文字のみ29×36グリッドの文字枠を使用して印字位置を決定してから印字します。固定アークフォントは、可変アークフォントの文字枠(36×X)を固定アークフォントの文字枠(36×30)に左詰めにしたものです。たとえば、「I」という文字の可変アークフォントの文字幅は1グリッドですが、固定アークフォントではこれを左詰めにし、右側に29グリッドの余白を置いて文字幅を30グリッドとして扱います。可変アークフォントの文字幅が30グリッドを超える場合も左詰めにし、固定アークフォントの文字幅を30グリッドとして扱います。以下は固定アークフォントの「B」と「y」のデザイン例です。

  • ダウンロードフォント

DLコマンドによりユーザがデザインしたダウンロード文字をcharacter set 531(HP-GL Download)に登録することができます。character set 531 ( H P - G L Download)のフォントを「ダウンロードフォント」と呼びます。ダウンロードフォントはLBコマンドとSMコマンドで使用できます。DLコマンドでは登録する文字コードと1つ以上のX、Y座標値(絶対X/Y座標値ペア)を指定します。以下はダウンロードフォントの特徴です。

  • ダウンロードフォントは1バイトフォントです。つまり、character set 531(HP-GL Download)は1バイトフォントの文字セットです。
  • 登録可能な文字コードは0x21~0x7Eであり、最大94文字を登録できます。
  • ダウンロード文字は固定ピッチフォントです。CPセルの各構成要素の値は固定ベクタ1フォントと同じです。
  • ダウンロード文字のX、Y座標値は-127~127の範囲の整数値を指定できます。つまり、基本的な文字枠は32×32ですが、その文字枠をはみ出してデザインできます。
  • ダウンロードフォントは固定ピッチフォントと同等に動作します。すべての文字属性(つまりsize, slant, direction, label origin)はダウンロード文字にも適用されます。
  • パラメータなしのDLコマンドにより、ダウンロード文字をすべて削除します。登録文字コードのみでX、Y座標値のないDLコマンドはその文字コードのダウンロード文字を削除します。また、INコマンド、DFコマンドでもすべてのダウンロード文字を削除します。
  • ダウンロード文字は、あくまで一時的に登録されるものです。したがって、ジョブ終了時にすべてのダウンロード文字は削除されます。


HP-GL/2モードの設定

グラフィックスプロッタと本製品の違いを補うための印刷環境(用紙やレイアウトなど、描画に関わる各種の設定)は、仕様設定メニューで設定できます。

仕様設定メニューの中には、すべてのコマンドモード共通のプリント環境と、エミュレーションなどのコマンドモードごとに設定できる専用の印刷環境がそれぞれグループ化されて並んでいます。

HP-GL/2エミュレーションモードの印刷環境の設定項目や設定値は、この中のHP-GL/2グループに含まれています。「HP-GL/2設定」というグループ階層を選択すると、HP-GL/2エミュレーションモード専用の3種類のメニューグループが表示されます。


HP-GL/2モードの設定項目の種類

HP-GL/2モードの設定

HP-GL/2ステータスプリント

HP-GL/2サンプルプリント


HP-GL/2モードの設定項目の種類

HP-GL/2エミュレーションモードの設定項目は、次の3種類のグループに分かれています。

  • ペングループ
  • 用紙グループ
  • レイアウトグループ

それぞれのグループに含まれる設定項目は次のとおりです。太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

  • ペングループ
設定項目 設定値
パレット選択 データ,パネル
ペン0*1
太さ 0.0 mm,0.1 mm~5.0 mm
グレー番号*2 0~8
カラー番号*3 *4 0~255
ペン1*1
ペン15*1
*1 「パレット選択」で[パネル]に選択した場合に表示されます。
*2 モノクロプリンタ使用時、またはカラープリンタで共通メニューの「カラーモード」を[モノクロ]に設定した場合に表示されます。
*3 カラープリンタ使用時、共通メニューの「カラーモード」を[フルカラー]または[自動切替]に設定した場合に表示されます。
*4 「ペン」の種類によって、工場出荷時の値が異なります。

設定項目 工場出荷時の値
ペン0
0
ペン1
1
ペン2
2
ペン3
3
ペン4
4
ペン5
5
ペン6
6
ペン7
7
ペン8
8
ペン9
12
ペン10
19
ペン11
27
ペン12
35
ペン13
68
ペン14
100
ペン15
110

  • 用紙グループ
設定項目 設定値
原稿用紙サイズ A0,A1,A2,A3,A4,B0,B1,B2,B3,B4,B5,はがき,レター,レジャー,ユーザ定義用紙
ユーザ定義用紙*1 高さ 100.0~297.0~2000.0 mm
100.0~210.0~2000.0 mm
出力用紙サイズ*2 A3,A4,B4,B5,はがき,レター,レジャー
*1 「原稿用紙サイズ」で[ユーザ定義用紙]を選択した場合に表示されます。
*2 お使いの機種によって、表示される出力用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • レイアウトグループ
設定項目 設定値
イメージの向き ,横
解像度 75 dpi,150 dpi,300 dpi,600 dpi,1200 dpi
拡大/縮小 しない,自動,手動
拡大/縮小率* 長辺/短辺 25.0 ~ 100.0 ~ 200.0 %
余白 0.0 ~ 5.0 ~ 50.0 mm
0.0 ~ 5.0 ~ 50.0 mm
0.0 ~ 5.0 ~ 50.0 mm
0.0 ~ 5.0 ~ 50.0 mm
座標回転 ,90°,180°,270°
ミラー反転 する,しない
クリップモード データ,パネル
* 「拡大/縮小」で[手動]を選択した場合に表示されます。

本製品には、不揮発性メモリ(設定値を書き込んだり登録したりできるメモリで、電源をオフにしても内容は消えません)が組み込まれており、HP-GL/2エミュレーションモードの設定値は自動的に登録されます。したがって、いったん値を設定しておけば、他のコントロールコマンドに切り替えても、再びHP-GL/2エミュレーションモードに戻ったときに前回と同じ設定値で印刷することができます。


HP-GL/2モードの設定

HP-GL/2エミュレーションモードの設定項目の内容について説明します。



ペングループ

ペングループでは、グラフィックスプロッタの16種類のペンに対応する線の太さ(ペンの太さ)と色に関する設定を行います。



パレットを選択する(パレット選択)

ペンの太さと色をアプリケーションソフトウェアで設定するか、またはパネルで設定するかを選択します。

  • データ

ペンの太さと色をアプリケーションソフトウェアで設定します。

  • パネル

ペンの太さと色をパネルで設定します。


ペンの太さを設定する(太さ)


ペンの太さを設定する(太さ)

グラフィックスプロッタの16種類のペンに対応する線の太さを設定します。


【範囲】 0.0~5.0 mm(0.1 mmずつ増減)

拡大/縮小モードで印刷した場合も、それぞれのペンの線の太さはここで指定した太さになります。

図面を拡大した場合、ベタ塗りを行うときは、輪郭線より太い線を使用しないと塗りつぶせない部分(白く抜けた部分)ができることがあります。

パレットを選択する(パレット選択)


ペンの濃淡を設定する(グレー番号)

グラフィックスプロッタの16種類のペンの色に対応するグレーの濃淡を設定します。
本製品ではカラー描画の代わりに、9種類のグレーパターンによる濃淡で色の違いを表現します。
モノクロプリンタを使用している場合、またはカラープリンタを使用し、共通メニューの「カラーモード」を[モノクロ]に設定している場合のみ設定できます。


【範囲】 0~8
それぞれの番号に対応するグレーパターンは、「サンプルプリント」を参照してください。


カラー印刷時のペン色を色番号で設定する(カラー番号)

グラフィックスプロッタの15種類のペンに対応する色(カラー)を色番号で設定します。


【範囲】 0~255
サンプルプリントで印刷される0から255番の色サンプルからそれぞれのペンの色を選択します。

* 「ペン」の種類によって、工場出荷時の値が異なります。

設定項目 工場出荷時の値
ペン0
0
ペン1
1
ペン2
2
ペン3
3
ペン4
4
ペン5
5
ペン6
6
ペン7
7
ペン8
8
ペン9
12
ペン10
19
ペン11
27
ペン12
35
ペン13
68
ペン14
100
ペン15
110

この設定項目は、カラープリンタを使用し、共通メニューの「カラーモード」を[フルカラー]または[自動切替]に設定した場合のみメニューに追加表示されます。


用紙グループ

用紙グループでは、作図を行ったときの用紙サイズに関する設定を行います。



作図データのサイズを設定する(原稿用紙サイズ)

作図データのサイズを設定します。

  • A0、A1、A2、A3、A4、B0、B1、B2、B3、B4、はがき、B5、レター、レジャー、ユーザ定義用紙

それぞれの定型サイズまたはユーザ定義サイズが選べます。


作図データのサイズは、論理的なサイズであり、実際に印刷するときにセットする用紙サイズと同じとは限りません。

拡大/縮小モードがオフの場合、原稿用紙サイズと出力用紙サイズが異なると用紙交換のメッセージが表示されます。この場合は、エラースキップの操作を行ってください。 原稿用紙サイズと出力用紙サイズが異なったままでは正しく印刷できませんので、原稿用紙サイズと出力用紙サイズを合わせるか、または拡大/縮小モードを[自動]、[手動]にしてください。

用紙サイズと作図範囲


作図用紙のサイズをユーザ定義で設定する(ユーザ定義用紙)

メニューの用紙グループの「原稿用紙サイズ」で[ユーザ定義用紙]を設定した場合、作図用紙の高さと幅を任意の長さで設定します。

  • 高さ

作図用紙の高さ(用紙長)を設定します。


【範囲】 100.0~2000.0 mm(0.1 mmずつ増減)
初期状態は297.0 mmとなります。

作図用紙の幅を設定します。


【範囲】 100.0~2000.0 mm(0.1 mmずつ増減)
初期状態は210.0 mmとなります。


拡大/縮小時の用紙サイズを設定する(出力用紙サイズ)

メニューのレイアウトグループの「拡大/縮小」を[自動]もしくは[手動]に設定している場合に、出力したい用紙サイズを設定します。

  • A4、B4、A3、はがき、B5、レター、レジャー

選択された用紙サイズに拡大/縮小して出力します。


お使いの機種によって、使用できる出力用紙サイズの種類は異なる場合があります。

拡大/縮小時の用紙サイズを設定する(出力用紙サイズ)


レイアウトグループ

レイアウトグループでは、拡大や縮小、回転など、作図データの印刷時に使用できる機能に関する設定を行います。



作図データの画像の向きを設定する(イメージの向き)

HP RTLモードの画像を縦方向にプリントするか、横方向にプリントするかを設定します。

HP RTLモードの画像を縦方向にプリントします。

HP RTLモードの画像を横方向にプリントします。


本項目で画像の向きを「縦」に設定しても、PSコマンドでの用紙の設定およびハードクリップによって、クリップ後の高さより幅が大きくなる場合には、横方向にプリントされます。


作図データの解像度を設定する(解像度)

HP RTLモードの画像の解像度を設定します。

  • 75 dpi、150 dpi、300 dpi、600 dpi、1200 dpi

画像の解像度を設定します。解像度は1インチあたりのドット数を示すdpi(dot per inch)という単位で表されます。


共通メニューで設定した解像度は、HP-GL/2モードのデータ処理には無効です。したがって、共通メニューの「解像度」の設定と本項目の解像度の設定が異なっても、HP-GL/2およびHP-RTLモードの画像には影響しません。


作図データを拡大/縮小して印刷する(拡大/縮小)

拡大/縮小モードを設定します。

  • しない

拡大/縮小を行いません。
作図データを等倍でセットされた用紙に印刷します。
「原稿用紙サイズ」の設定より小さい用紙に印刷した場合、はみ出した図形や文字は描画されません。

  • 自動

定形用紙間での拡大/縮小を行います。
作図データを「出力用紙サイズ」で設定した用紙に収まるような倍率で、拡大または縮小印刷が行われます。

  • 手動

倍率指定による拡大/縮小を行います。
用紙の長辺および短辺にそれぞれ指定した倍率で、作図データを拡大または縮小して印刷します。


拡大/縮小モードを使用しない場合、原稿用紙のサイズと出力用紙サイズが異なると用紙交換のメッセージが表示されます。この場合は、エラースキップの操作を行ってください。原稿用紙サイズと出力用紙サイズが異なったままでは正しく印刷できませんので、原稿用紙サイズと出力用紙サイズを合わせてください。

作図データの拡大/縮小
拡大/縮小時の長辺と短辺の倍率を設定する(拡大/縮小率)


拡大/縮小時の長辺と短辺の倍率を設定する(拡大/縮小率)

メニューのレイアウトグループの「拡大/縮小」で拡大/縮小モードを[手動]に設定した場合、長辺および短辺の倍率を個別に設定します。

  • 長辺

長辺の倍率を設定します。


【範囲】 25 %~200 %(0.1 %ずつ増減)

  • 短辺

短辺の倍率を設定します。


【範囲】 25 %~200 %(0.1 %ずつ増減)

たとえば、A3サイズ(420×297 mm)の作図データをA4サイズ(297×210 mm)の用紙に縮小印刷する場合、短辺の縮小率を最大70.70 %、長辺の縮小率を最大70.71 %に設定すればA4用紙に収まることになります。

作図データの拡大/縮小
作図データを拡大/縮小して印刷する(拡大/縮小)


作図データの余白を設定する(余白)

上下左右の余白の範囲を指定して、原稿用紙および出力用紙のハードクリップ領域(作図範囲)を設定します。


  • 本メニューで指定した余白の範囲は、原稿用紙および出力用紙の両方に適用されます。したがって、用紙を拡大/縮小した場合、ハードクリップ領域は拡大/縮小されますが、余白の範囲だけは同じままです。
    拡大/縮小モードと同時に使用する場合は、拡大/縮小後の用紙サイズになります。
  • メニューのレイアウトグループの「クリップモード」を[パネル]に設定した場合、本メニューで上下左右の余白を設定できます。
  • PSコマンドにより用紙選択が行なわれた場合は、本メニューで指定した上下左右の余白値は無視されます。
  • メニューのレイアウトグループの「クリップモード」を[データ]に設定した場合でも、ユーザ定義用紙が原稿用紙として選択されたときは、本メニューで指定した上下左右の余白値が設定できます。


座標系の回転を設定する(座標回転)

印刷時の座標系の回転を設定します。

  • 0°、90°、180°、270°

回転角度を90°単位で指定します。0°のときは座標を回転しません。


座標回転とミラー反転の機能を組み合わせると、たとえば円筒形の上面と下面の図を印刷するような場合に、どちらか一方の作図データがあれば両方の図を印刷できます。ミラー機能では、上面から見た場合の文字や数字なども下面からでは逆に投影されることになります。

座標の回転とミラー機能


ミラー反転を設定する(ミラー反転)

印刷時の座標系のミラー反転を設定します。

  • する

作図データの座標を印刷時にミラー反転します。

  • しない

座標のミラー反転を行わず、通常の印刷を行います。


ミラー反転の基準は、用紙の短辺方向の座標軸の中心点を通る垂線になります。

座標の回転とミラー機能


用紙サイズを選択する(クリップモード)

用紙サイズの選択方法をアプリケーションソフトウェアで設定するか、またはパネルで設定するかを選択します。

  • データ

PSコマンドによって指定したハードクリップ領域を元に用紙サイズを選択します。

原稿用紙サイズ:

PSコマンドによって指定したハードクリップ領域と同じまたは大きいサイズのうち、最もハードクリップ領域サイズに近い定型用紙を「原稿用紙サイズ」として選択します。この設定は、メニューの用紙グループの「原稿用紙サイズ」で設定した原稿用紙サイズよりも優先されます。
詳しくは、「プロットサイズ設定命令」をご覧ください。

出力用紙サイズ:

  • メニューのレイアウトグループの「拡大/縮小」が[自動]または[手動]の場合
    パネル設定(メニューの用紙グループの「出力用紙サイズ」)で設定した用紙サイズを出力用紙サイズとして選択します。
  • メニューのレイアウトグループの「拡大/縮小」が[しない]の場合
    PSコマンドによって設定した「原稿用紙サイズ」*1 を「出力用紙サイズ」として選択します。この設定は、メニューの用紙グループの「出力用紙サイズ」で設定した出力用紙サイズよりも優先されます。ただし、選択された原稿用紙サイズが本製品で使用できる「出力用紙サイズ」*2 以外のときは、次のように設定されます。
  • ジョブの1ページ目が、使用できる「出力用紙サイズ」以外のとき
    メニューの用紙グループの「出力用紙サイズ」で設定した出力用紙サイズが設定されます。2ページ目以降も1ページ目で選択された出力用紙サイズが選択されます。
  • ユーザ定義用紙が原稿用紙サイズのとき
    メニューの用紙グループの「出力用紙サイズ」の工場出荷時の値(A4)が選択され ます。

*1 本製品で使用できる「原稿用紙サイズ(定型用紙)」は、はがき、B5、B4、B3、B2、B1、B0、A4,、A3、A2、A1、A0、レター、レジャーです。
*2 本製品で使用できる「出力用紙サイズ」は、はがき、B5、B4、A4、A3、レター、レジャーです。

PSコマンドによって選択した原稿用紙サイズ 選択される出力用紙サイズ
はがき、B5、B4、A4、A3、レター、レジャー 原稿用紙サイズと同じサイズ
B3、B2、B1、B0、A2、A1、A0 メニューの用紙グループの「出力用紙サイズ」で
設定した出力用紙サイズ(パネル値)
ユーザ定義用紙 A4

  • パネル

パネル設定(メニューの用紙グループの「原稿用紙サイズ」と「出力用紙サイズ」)を元に用紙サイズを選択します。

原稿用紙サイズ:

メニューの用紙グループの「原稿用紙サイズ」で設定した用紙サイズを原稿用紙サイズとして選択します。

出力用紙サイズ:

メニューの用紙グループの「出力用紙サイズ」で設定した用紙サイズを出力用紙サイズとして選択します。


プロットサイズ設定命令
作図データのサイズを設定する(原稿用紙サイズ)
拡大/縮小時の用紙サイズを設定する(出力用紙サイズ)


HP-GL/2ステータスプリント

HP-GL/2エミュレーションモードのプリント環境(メニューの設定など)は、HP-GL/2ステータスプリントで確認できます。


「ステータスプリント」は、以下の手順で出力します。
1. [初期設定/登録]キーを押したあと、[レポート出力]を押します。
2.「リストプリント」の[プリンタ]を押します。
3.[LIPS/エミュレーション]を押します。
4.[HP-GL/2ユーティリティ]を押します。
5.[ステータスプリント]を押して出力します。


ここに掲載されているステータスプリントはサンプルです。お使いのプリンタで出力したステータスプリントとは一部内容が異なる場合があります。


HP-GL/2サンプルプリント

メニューのペングループの「ペン」設定でインデックス番号を選択するための色見本および「ペン」の[太さ]を確認するためのサンプルを印刷します。
共通メニューの「カラーモード」が「フルカラー」または「自動切替」の場合には、[カラー番号]に対応する色見本が印刷され、「モノクロ」の場合には、[グレー番号]に対応する色見本が印刷されます。

サンプルプリントでは、次のメニューの実際の設定値ではなく、工場出荷時の値で出力レイアウトを行います。

  • パレット選択:データ
  • 原稿用紙サイズ:A4
  • 出力用紙サイズ:A4
  • イメージの向き*
  • イメージの解像度*
  • 拡大/縮小:しない
  • 余白(上余白/下余白/左余白/右余白):5.0 mm
  • 座標回転*
  • ミラー反転:しない
* サンプルプリントの印刷には、設定による影響はありません。

「サンプルプリント」は、以下の手順で出力します。
1. [初期設定/登録]キーを押したあと、[レポート出力]を押します。
2.「リストプリント」の[プリンタ]を押します。
3.[LIPS/エミュレーション]を押します。
4.[HP-GL/2ユーティリティ]を押します。
5.[サンプルプリント]を押して出力します。



制御命令

HP-GL/2エミュレーションモードで使用できる制御命令について説明します。独自の制御プログラムを作成するときなどに、必要に応じてお読みください。

作図データや文字を本製品で印刷する際は、制御命令によって作図の細かい指示が行われています。本エミュレーションモードでは、HP Designjet 800でサポートしているHP-GL/2(Hewlett Packard-Graphics Language)命令およびHP RTL(Hewlett Packard Raster Transfer Language)命令によって図面やグラフを描くことができます。
アプリケーションソフトウェアを使用して印字するときは、アプリケーションソフトウェア側で自動的にこの制御命令を送り出しています。独自に作成したプログラムで印字する場合は、本カテゴリに記載される制御命令の説明をご覧ください。



制御命令の種類

HP-GL/2およびHP RTL命令の書式について説明します。



HP-GL/2命令の書式

HP-GL/2命令には、決まった書式があります。
たとえば、HP-GL/2の作図命令を使って、座標(1000,500)から(2000,3000)の位置まで直線を引く場合、次のような命令を送ります。


PA1000,500;
PD;
PA2000,3000;
PU;

本製品は、この命令を受け取ると、座標(1000,500)に現在位置を移動して、その点から座標(2000,3000)までの間に、現在選択されているペン(線の太さ、グレータイプおよび指定カラー)で直線を引きます。

「PA」、「PD」などの先頭のアルファベットの2文字が命令を示します。
命令によっては、いくつかのパラメータを伴うものがあります。
たとえば、「PA」の後ろには座標を示す2つのパラメータが必要になります。パラメータが複数の場合は、パラメータの間に「,」をつけてパラメータを区切ります。
また、命令の最後には、その命令の終わりを示すターミネータ「;」を付けます。パラメータの不要な命令では、省略することも可能で、次の命令を続けて送ることもできます。
(本エミュレーションモードでは、HP-IBインタフェースを使用できませんので、 LF コードをターミネータとして使用することはできません。)

なお、文字プロットに関する命令(LB命令)では、ターミネータに ETX コードを使用します。
文字プロット命令以降に続く文字列データの最後に ETX コードを付加します。ただし、ホストコンピュータ上の問題で ETX コードを使用できない場合は、ターミネータ設定命令によって ETX コードをほかの文字キャラクタに変更することも可能です。

HP-GL/2命令のパラメータには、次の3種類のデータの種類(型)があります。


整数型 整数値を指定します。
  • 整数型の指定範囲:-8388608~+8388607
    例:ペン選択命令 SP2;
実数型 実数値を指定します。
  • 実数型(sd)の指定範囲:-8388608.00000000~+8388607.00000000
    例:絶対文字方向命令 DI2.5,-2;
文字型 文字、数式、文字変数などを指定します。
  • 例:文字プロット命令 LBPLOTTER ETX

表中の指定範囲は、HP-GL/2でエラーにならない値であり、実際の有効範囲(パラメータとして意味を持つ値)は命令によって異なります。

命令によっては、パラメータを必ず指定するものと、省略できるものがあります。以降の説明では、それぞれのパラメータを2種類のカッコで区別しています。
また、カッコの中には、パラメータのデータ型を示します。


  • <         >

:必ず指定するパラメータ

  • 《         》

:省略できるパラメータ

  • <      (i)>

:整数型

  • <     (sd)>

:実数型

  • <   (DEC)>

:整数型文字データ(10進数)

  • <   (ASC)>

:文字型データ(ASCII文字)



HP RTL命令の書式

HP RTLコマンドは、Escape Sequenceコードに基づくコマンド体系です。本コマンドはJISのESC(16進数:1B)文字に始まり、二つ以上の文字で構成されています。
たとえば、パラメータ付きのEscape Sequenceコードは以下の形式で構成されています。

入力例: Esc X y # Z

  • X : パラメータ文字('%'、'&'、'*')
  • y* : グループ文字('a'、'b'、'n'、'r' 、't' 、'v')
  • #* : 各命令に対応する数値を指定します。
  • Z : 終了文字
  • [Data] : バイナリデータ(8ビット)
* 命令によっては、省略できるものもあります。

実際のコマンドには、スペースは含まれません。



制御命令一覧


制御コード

機能 書式
文字プロットターミネータ ETX 03h
バックスペース BS 08h
1/2文字バックスペース HT 09h
ラインフィード LF 0Ah
逆ラインフィード VT 0Bh
キャリッジリターン CR 0Dh
補助フォントを選択 SO 0Eh
標準フォントを選択 SI 0Fh
スペース SP 20h


HP-GL/2命令

機能 書式
絶対座標円弧プロット命令 AA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
アンカー座標命令 AC《X座標(sd)》《,Y座標(sd);
補助フォント指定命令 AD《種類(i)》《,値(sd)》……《,種類(i)》《,値(sd)》;
相対座標円弧プロット命令 AR<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
3点絶対円弧命令 AT <X中間座標(sd)>,<Y中間座標(sd)>,<X終点座標(sd)>,<Y終点座標(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
開始プロット命令 BP《種類(i),値(sd)》;
相対座標ベジェ曲線命令 BR<第1X座標(sd)>,<第1Y座標(sd)>,<第2X座標(sd)>,<第2Y座標(sd)>,<第3X座標(sd)>,<第3Y座標(sd)>……《,第1X座標(sd)》《,第1Y座標(sd)》《,第2X座標(sd)》《,第2Y座標(sd)》《,第3X座標(sd)》《,第3Y座標(sd)》;
絶対座標ベジェ曲線命令 BZ <第1X座標(sd)>,<第1Y座標(sd)>,<第2X座標(sd)>,<第2Y座標(sd)>,<第3X座標(sd)>,<第3Y座標(sd)>……《,第1X座標(sd)》《,第1Y座標(sd)》《,第2X座標(sd)》《,第2Y座標(sd)》《,第3X座標(sd)》《,第3Y座標(sd)》;
円プロット命令 CI <半径(sd)>《,分解能(sd)》;
注釈入力命令 CO《"文字列データ(ASC)"》;
ペン移動命令(文字数単位) CP《横方向文字数(sd)》《,縦方向行数(sd)》;
相対座標色範囲命令 CR《黒参照の赤(sd)》《,白参照の赤(sd)》《,黒参照の緑(sd)》《,白参照の緑(sd)》《,黒参照の青(sd)》《,白参照の青(sd)》;
分解能モード指定命令 CT《モード(i)》;
標準値状態設定命令 DF;
絶対値による文字方向設定命令 DI《run値(sd)》《,rise値(sd)》;
ダウンロードキャラクタ定義命令 DL《文字番号(i)《,コントロール値(i)》,X座標値(i),Y座標値(i),……《,コントロール値(i)》,……》;
相対値による文字方向設定命令 DR《run値(sd)》《,rise値(sd)》;
文字列ターミネータ指定命令 DT<文字(ASC)>;
文字プロットパス命令 DV《パス(i)》《,行(i)》;
絶対座標長方形プロット命令 EA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>;
相対座標長方形プロット命令 ER<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>;
NCPセル間隔設定命令 ES《文字間隔(sd)《,行間隔(sd)》》;
扇形プロット命令 EW<半径(sd)>,<始点角(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
多角形塗りつぶし命令 FP;
塗りつぶし選択命令 FT《種類(i)《,間隔(sd)《,角度(sd)》》》;
初期値設定命令 IN;
P1とP2入力命令 IP《P1のX座標(i),P1のY座標(i)》《,P2のX座標(i),P2のY座標(i)》;
相対座標P1P2入力命令 IR《P1のX座標(sd),P1のY座標(sd)》《,P2のX座標(sd),P2のY座標(sd)》;
ウィンドウ設定命令 IW《左下のX座標(i),左下のY座標(i),右上のX座標(i),右上のY座標(i)》;
線の属性指定命令 LA《種類(i = 1)》《,値(i)》《,種類(i = 2)》《,値(i)》《,種類(i = 3)》《,値 (sd)》;
文字プロット命令 LB《文字列データ(ASC)》 ETX
文字プロットモード命令 LM<モード(i)>,<行数(i)>;
文字プロット位置指定命令 LO《基準位置(i)》 ETX
線の種類選択命令 LT《パターン番号(i)《,パターン長(sd)》》;
合成色制御命令 MC《モード(i)》《,オプションコード(i)》;
ペン数量命令 NP《n(i)》;
ペン移動命令(絶対座標) PA《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),……,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;
ペンの色指定命令 PC《ペン(i)《,R(sd),G(sd),B(sd)》》;
ペン下げ命令 PD《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),……,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;
ポリライン暗号化命令 PE《フラグ(ASC)》《,値(i)《,X座標(i),Y座標(i)》》……《,フラグ(ASC)》《,値(i)《,X座標(i),Y座標(i)》》<;>
印刷開始命令 PG;
多角形定義モード設定命令 PM<モード(i)>;
画素配置命令 PP《モード(i)》;
ペン移動命令(相対座標) PR《X1増分(i/sd),Y1増分(i/sd)》《,X2増分(i/sd),Y2増分(i/sd),……,Xn増分(i/sd),Yn増分(i/sd)》;
プロットサイズ設定命令 PS《高さ(i)》《,幅(i)》;
ペン上げ命令 PU《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),……,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;
ペン幅命令 PW《幅(sd)《,ペン(i)》》;
絶対座標長方形塗りつぶし命令 RA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>;
ラスタ塗りつぶし定義命令 RF《インデックス(i)《,幅(i),高さ(i),ペン数(i)》》……《,インデックス(i)《,幅(i),高さ(i),ペン数(i)》》;
座標系回転命令 RO《角度(i)》;
リプロット命令 RP《枚数(i)》;
相対座標長方形塗りつぶし命令 RR<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>;
3点相対円弧命令 RT<X中間座標(sd)>,<Y中間座標(sd)>,<X終点座標(sd)>,<Y終点座標(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
補助フォント選択命令 SA;
スケーリング設定命令 SC《X最小値(i),Y最小値(i),X最大値(i),Y最大値(i)》;
標準フォント定義命令 SD《種類(i)》《,値(sd)》……《,種類(i)》《,値(sd)》;
文字サイズ指定命令(絶対値) SI《文字の幅(sd),文字の高さ(sd)》;
斜体文字命令 SL《tanθ(sd)》;
シンボルモード命令 SM《シンボル(ASC)》;
ペン選択命令 SP《ペン番号(i)》;
文字サイズ指定命令(相対値) SR《文字の幅(sd),文字の高さ(sd)》;
標準フォント選択命令 SS;
網掛けベクタ命令 SV《網掛けパターン(i)》《,オプション1(i)《,オプション2(i)》》;
透過データ命令 TD《モード(i)》;
透過モード命令 TR《モード(i)》;
ユーザ定義型線の種類選択命令 UL《インデックス(i)《,間隔(sd)》……》;
扇形塗りつぶし命令 WG<半径(sd)>,<始点角(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;
ペン幅の単位選択命令 WU《モード(i)》;


HP RTL命令

機能 書式
Enter RTL Mode命令 ESC %#A
Enter HP-GL/2 Mode命令 ESC %#B
Reset命令 ESC E
Universal Exit Language命令 ESC %#X
Move CAP Horizontal (decipoint)命令 ESC &a#H
Raster Line Path命令 ESC *b#L
Compression Method命令 ESC *b#M
Transfer Raster Data by Plane命令 ESC *b#V
Transfer Raster Data by Row/Block命令 ESC *b#W
Y Offset命令 ESC *b#Y
Pattern ID命令 ESC *c#G
Pattern Control命令 ESC *c#Q
Download Pattern命令 ESC *c#W
Configure Raster Data命令 ESC *g#W
Logic Operation命令 ESC *l#O
Push/Pop Palette命令 ESC *p#P
Pattern Reference Point命令 ESC *p#R
Move CAP Horizontal (RTL unit)命令 ESC *p#X
Move CAP Vertical (RTL unit)命令 ESC *p#Y
Start Raster Graphic命令 ESC *r#A
Source Raster Width命令 ESC *r#S
Source Raster Height命令 ESC *r#T
Simple Color命令 ESC *r#U
End Raster Graphic命令 ESC *rC
Destination Raster Width命令 ESC *t#H
Set Graphics Resolution命令 ESC *t#R
Destination Raster Height命令 ESC *t#V
Set Red Parameter命令 ESC *v#A
Set Green Parameter命令 ESC *v#B
Set Blue Parameter命令 ESC *v#C
Assign Color Index命令 ESC *v#I
Source Transparency Mode命令 ESC *v#N
Pattern Transparency Mode命令 ESC *v#O
Foreground Color命令 ESC *v#S
Current Pattern命令 ESC *v#T
Configure Image Data命令 ESC *v#W

本エミュレーションモードでは、次のHP-GL/2命令はサポートしていません。


命令名
CF Character Fill
DC ディジタイズモードのクリア(無視)
DP ディジタイズモードの設定(無視)
FI Primary Font Selection by ID
FN Secondary Font Selection by ID
FR 長軸作図のために相対座標系などの計算を行う
MG Message
MT Media Type
NR Not Ready
OD Output Digitized Point and Pen Status
OE エラー番号を出力可能にする
OH ハードクリップリミットを出力可能にする
OI プロッタの機種を出力可能にする
OP スケーリングポイントを出力可能にする
QL Quality Level
SB Scalable or Bitmap Fonts
ST テキストの位置を指定
VS ペン速度の指定


HP-GL/2モードの制御命令

HP-GL/2命令について説明します。



制御コード

HP Designjet 800の制御コードのうち、プロッタの制御を行う機能が割り当てられているものについて説明します。



文字プロットターミネータ

プロットする文字列の終わりを表す文字キャラクタで、文字プロットのモードを解除します。


JIS ETX

16進数 03h

ホストコンピュータ側で ETX コードをターミネータとして使用できない場合は、「文字列ターミネータ指定命令DT」によって、文字プロットのターミネータとなる文字キャラクタを変更することもできます。

文字列ターミネータ指定命令 DT
シンボルモード命令 SM


バックスペース

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を1文字分左に戻します。


JIS BS

16進数 08h


1/2文字バックスペース

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を1/2文字分左に戻します。


JIS HT

16進数 09h


ラインフィード

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を1行分下げます。


JIS LF

16進数 0Ah


逆ラインフィード

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を1行分上げます。


JIS VT

16進数 0Bh


キャリッジリターン

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を現在行の左端に移動します。


JIS CR

16進数 0Dh


補助フォントを選択

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、現在の補助フォントに選択されているフォントを使用します。


JIS SO

16進数 0Eh

本制御コードは、「補助フォント選択命令SA」と同じです。

補助フォント選択命令 SA


標準フォントを選択

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、現在の標準フォントに選択されているフォントを使用します。


JIS SI

16進数 0Fh

本制御コードは、「標準フォント選択命令SS」と同じです。

標準フォント選択命令 SS


スペース

プロットする文字列中に本制御コードを使用すると、プロット位置を1文字先に進めます。


JIS SP

16進数 20h


HP-GL/2命令

HP Designjet 800で使用できるHP-GL/2命令について説明します。
本エミュレーションモードで意味の異なる命令については、それぞれの命令の中でその内容を説明します。



絶対座標円弧プロット命令(AA)

指定する絶対座標を中心とし、現在のペン位置が始点となる円弧を描画します。


JIS AA <X座標 (sd)>,<Y座標 (sd)>,<中心角 (sd)>《,分解能 (sd)》;

16進数 41h 41h <X座標 (sd)> 2Ch <Y座標 (sd)> 2Ch <中心角 (sd)> 《2Ch 分解能 (sd)》 3Bh


<X座標 (sd)> <Y座標 (sd)>
円弧の中心点を絶対座標で指定します。

<中心角 (sd)>
円弧の角度を指定します。正の値を指定すると現在のペン位置から反時計方向、負の値を指定すると時計方向に描きます。

《分解能 (sd)》
円弧の滑らかさを指定します。円弧は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値: 5度(角度モード)

円弧は、直前のペン状態 (UP/DOWN)と現在のペンの種類で描かれます。
円弧は現在のウィンドウ内にのみ描きますが、中心座標は作図範囲内である必要はありません。

ペン移動命令(絶対座標) PA


アンカー座標命令(AC)

塗りつぶしを行うときの始点を指定します。


JIS AC 《X座標 (sd)》 《,Y座標 (sd);

16進数 41h 43h 《X座標 (sd)》 《2Ch Y座標 (sd) 3Bh

《X座標 (sd)》 《Y座標 (sd)》
塗りつぶしする座標の開始点を指定します。

プロッタユニットでXとYの座標位置を指定した場合、スケーリングをオンにしたり、P1とP2の座標位置を変更したりしても、アンカーの座標位置に影響はありません。ユーザユニットでXとYの座標位置を指定した場合、スケーリングをオンにしたり、P1とP2の座標位置を変更したりしただけ、アンカーの座標位置が移動します。


補助フォント指定命令(AD)

補助フォントの属性を指定します。


JIS AD 《種類(i)》 《,値 (sd)》 …… 《,種類 (i)》 《,値 (sd)》;

16進数 41h 44h 《種類 (i)》 《2Ch値 (sd)》 …… 《2Ch種類 (i)》 《2Ch値 (sd)》 3Bh

《種類 (i)》
属性の種類を指定します。

種類 属性
1
Character Set (文字セット)
2
Font Spacing (文字間隔)
3
Pitch (文字ピッチ)
4
Height (サイズ)
5
Posture (スタイル)
6
Stroke Weight (太さ)
7
Typeface (書体)

《値 (sd)》
  • Character Set (文字セット)
文字セットの属性を指定します。

設定 設定
0 (= 277)
Roman8
426
Ventura International
1
Math-7
458
Ventura U.S.
2
Line Draw-7
11
JIS ASCII
3
HP Large Characters
43
Katakana
4
Norwegian v1
267
Kana-8
37
United Kingdom
299
Korean-8
38
French
1611
JIS Kanji-1
39
German
1643
JIS Kanji-2
263
Greek-8
12
Line Draw-7
8
Hebrew-7
44
HP Block Characters
264
Hebrew-8
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Tax Line Draw
9
Italian
268
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332
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364
ITC Zapf Dingbats Series 100
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563
HP-GL Drafting
396
ITC Zapf Dingbats Series 200
595
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20
Thai-8
428
ITC Zapf Dingbats Series 300
276
Turkish-8
21
ANSI US ASCII
13
Math-7
53
Legal
45
Tech-7 (DEC)
181
HPL Language Set
173
PS Math
245
OEM-1 (DEC Set)
205
Ventura Math
277 (=0)
Roman8
269
Math-8
309
Windows
14
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341
PC-8
373
PC-8 Denmark/Norway
78
ECMA-94 Latin 2
405
PC-850
174
ECMA-128 Latin 5
501
Pi Font
334
ECMA-113/88 Latin/Cyrillic
565
PC-852
22
Arabic (MacKay's Version)
15
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278
Arabic-8
47
OCR-B
25
3 of 9 Barcode
79
OCR-M
57
Industrial 2 of 5 Barcode
16
APL (typewriter-paired)
89
Matrix 2 of 5 Barcode
48
APL (bit-paired)
153
Interleaved 2 of 5 Barcode
145
PC Line
18
Cyrillic ASCII
185
CODABAR Barcode
50
Cyrillic
217
MSI/Plessey Barcode
114
PC Cyrillic
249
Code 11 Barcode
19
Swedish for names
281
UPC/EAN Barcode
83
Spanish
505
USPS Zip
243
HP European Spanish
26
Not used
275
HP Latin Spanish

省略値: 0または277 (Roman8)

  • Font Spacing (文字間隔)
文字間隔の属性を指定します。

設定
0
fixed spacing
1
variable spacing

省略値: 0 (fixed spacing)

  • Pitch (文字ピッチ)
文字ピッチの属性を指定します。

指定範囲: 0~32,767.9999

  • Height (サイズ)
サイズの属性を指定します。

指定範囲: 0~32,767.9999

  • Posture (スタイル)
スタイルの属性を指定します。

設定
0
upright
1
Italic

  • Stroke Weight (太さ)
太さの属性を指定します。

設定
-7
very light
-3
light
0
normal
3
bold
7
very bold
9999
*
* Typeface(書体)でstick fontを指定した場合にのみ適用されます。また、stick fontは現在のペンの太さで描画されます。

省略値: 0 (normal)

  • Typeface (書体)
書体の属性を指定します。

設定 設定
0
Line Printer or Line Draw
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Baskerville
1
Pica
41
Trade Gothic
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Goudy Old Style
3
Courier
43
ITC Zapf Chancery
4
Helvetica
44
Clarendon
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Times Roman
45
ITC Zapf Dingbats
6
Letter Gothic
46
Cooper
7
Script
47
ITC Bookman
8
Prestige
48
Stick (default)
9
Caslon
49
HP-GL Drafting
10
Orator
50
HP-GL fixed and variable arc
11
Presentation
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Gill Sans
14
Futura
52
Univers
15
Palatino
53
Bodoni
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ITC Souvenir
54
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17
Optima
55
Melior
18
ITC Garamond
56
ITC Tiffany
20
Coronet
57
ITC Clearface
21
Broadway
58
Amelia
23
Century Schoolbook
59
Park Avenue
24
University Roman
60
Handel Gothic
27
ITC Korinna
61
Dom Casual
28
Naskh (generic Arabic typeface)
62
ITC Benguiat
63
ITC Cheltenham
29
Cloister Black
64
Century Expanded
30
ITC Galliard
65
Franklin Gothic
31
ITC Avant Garde Gothic
68
Plantin
32
Brush
69
Trump Mediaeval
33
Blippo
70
Futura Black
34
Hobo
71
ITC American Typewriter
35
Windsor
72
Antique Olive
38
Peignot
73
Uncial
74
ITC Bauhaus
101
Garamond (Stempel)
75
Century Oldstyle
102
Garth Graphic
76
ITC Eras
103
ITC Ronda
77
ITC Friz Quadrata
104
OCR-A
78
ITC Lubalin Graph
105
ITC Century
79
Eurostile
106
Englische Schreibschrift
80
Mincho
107
Flash
81
ITC Serif Gothic
108
Gothic Outline (URW)
82
Signet Roundhand
109
Stencil (ATF)
83
Souvenir Gothic
110
OCR-B
84
Stymie
111
Akzidenz-Grotesk
87
Bernhard Modern
112
TD Logos
89
Excelsior
113
Shannon
90
Grand Ronde Script
114
ITC Century
91
Ondine
152
Maru Gosikku
92
P.T.Barnum
153
Gosikku (Kaku)
93
Kaufman
154
Socho
94
ITC Bolt Bold
155
Kyokasho
96
Helv Monospaced
156
Kaisho
97
Revue


相対座標円弧プロット命令(AR)

現在のペン位置からの相対的な位置を中心とし、現在のペン位置が始点となる円弧を描きます。


JIS AR <X増分 (sd)>,<Y増分 (sd)>,<中心角 (sd)> 《,分解能 (sd)》;

16進数 41h 52h <X増分 (sd)> 2Ch <Y増分 (sd)> 2Ch <中心角 (sd)> 《2Ch 分解能 (sd)》 3Bh


<X増分 (sd)><Y増分 (sd)>
円弧の中心点を現在のペン位置から相対座標で指定します。

<中心角 (sd)>
円弧の角度を指定します。正の値を指定すると現在のペン位置から反時計方向、負の値を指定すると時計方向に描きます。

《分解能 (sd)》
円弧の滑らかさを指定します。円弧は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値: 5度(角度モード)

円弧は、直前のペン状態 (UP/DOWN)と現在のペンの種類で描かれます。
円弧は現在のウィンドウ内にのみ描きますが、中心座標は作図範囲内である必要はありません。

ペン移動命令(絶対座標) PA


3点絶対円弧命令(AT)

指定する絶対座標を中心とし、現在のペン位置が始点となり、中間点、終点を通って円弧を描画します。


JIS AT <X中間座標 (sd)>,<Y中間座標 (sd)>,<X終点座標 (sd)>,<Y終点座標 (sd)>,<中心角 (sd)>,
《分解能(sd)》;

16進数 41h 54h <X中間座標 (sd)> 2Ch <Y中間座標 (sd)> 2Ch <X終点座標 (sd)> 2Ch <Y終点座標 (sd)>
2Ch <中心角 (sd)> 《2Ch分解能 (sd)》 3Bh

<X中間座標 (sd)><Y中間座標 (sd)>
円弧の中間点を絶対座標で指定します。

<X終点座標 (sd)><Y終点座標 (sd)>
円弧の終点を絶対座標で指定します。

《分解能 (sd)》
円弧の滑らかさを指定します。円弧は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値: 5度(角度モード)


開始プロット命令(BP)

作図データにヘッダーを挿入して、プロットする開始位置を示します。


JIS BP《種類(i),値(sd)》;

16進数 42h 50h《種類(i)2Ch値(sd)》3Bh

《種類(i)》

種類 対応する値のパラメータと、その設定内容
2 《枚数(sd)》
リプロット命令を設定している場合、本命令によってリプロットする枚数を追加します。
(省略値: 1)
3 《リプロットの有効/無効指定(sd)》
'0'を指定すると、プロット処理が保持され、リプロットが可能となります。
'1'を指定すると、プロット処理は保持されず、リプロットが無効となります。
(省略値: 0)
4 《最終プロット(sd)》
'0'を指定すると、最終プロットを描画します。
'1'を指定すると、最終プロットを描画しません。
(省略値: 0)
5 《自動回転(sd)》
'0'を指定すると、自動回転を行います。
'1'を指定すると、自動回転を行いません。また、メニューのレイアウトグループの「座標回転」の設定が無効になります。
'2'を指定すると、自動回転を行いません。また、メニューのレイアウトグループの「座標回転」の設定が無効になります。また、X座標軸はPSコマンドの設定にかかわらず、用紙搬送方向の向きに設定されます。
(省略値: 0)

枚数の指定は、共通メニューの「コピー部数」によって影響されません。

リプロット命令 RP


相対座標ベジェ曲線命令(BR)

指定する相対座標を中心として、ベジェ曲線を描画します。


JIS BR<第1X座標(sd)>,<第1Y座標(sd)>,<第2X座標(sd)>,<第2Y座標(sd)>,<第3X座標(sd)>,<第3Y座標(sd)>……《,第1X座標(sd)》《,第1Y座標(sd)》《,第2X座標(sd)》《,第2Y座標(sd)》《,第3X座標(sd)》《,第3Y座標(sd)》;

16進数 42h 52h<第1X座標(sd)>2Ch<第1Y座標(sd)>2Ch<第2X座標(sd)>2Ch<第2Y座標(sd)>2Ch<第3X座標(sd)>2Ch<第3Y座標(sd)>……《2Ch第1X座標(sd)》《2Ch第1Y座標(sd)》《2Ch第2X座標(sd)》《2Ch第2Y座標(sd)》《2Ch第3X座標(sd)》《2Ch第3Y座標(sd)》3Bh

<第1X座標(sd)>,<第1Y座標(sd)>,<第2X座標(sd)>,<第2Y座標(sd)>,<第3X座標(sd)>,<第3Y座標(sd)>
現在のペン位置を基準に、3点の座標位置を指定します。第1曲線を描画する第1、2、3の座標点を指定すると、続く3点の座標点は第1曲線における第3の座標点を基準に指定されます。

多角形定義モード設定命令 PM


絶対座標ベジェ曲線命令(BZ)

指定する絶対座標を中心として、ベジェ曲線を描画します。


JIS BZ<第1X座標(sd)>,<第1Y座標(sd)>,<第2X座標(sd)>,<第2Y座標(sd)>,<第3X座標(sd)>,<第3Y座標(sd)>……《,第1X座標(sd)》《,第1Y座標(sd)》《,第2X座標(sd)》《,第2Y座標(sd)》《,第3X座標(sd)》《,第3Y座標(sd)》;

16進数 42h 5Ah<第1X座標(sd)>2Ch<第1Y座標(sd)>2Ch<第2X座標(sd)>2Ch<第2Y座標(sd)>2Ch<第3X座標(sd)>2Ch<第3Y座標(sd)>……《2Ch第1X座標(sd)》《2Ch第1Y座標(sd)》《2Ch第2X座標(sd)》《2Ch第2Y座標(sd)》《2Ch第3X座標(sd)》《2Ch第3Y座標(sd)》3Bh

<第1X座標(sd)>,<第1Y座標(sd)>,<第2X座標(sd)>,<第2Y座標(sd)>,<第3X座標(sd)>,<第3Y座標(sd)>
絶対座標を基準に、3点の座標位置を指定します。第1曲線を描画する第1、2、3の座標点を指定すると、続く3点の座標点は第1曲線における第3の座標点を基準に指定されます。

多角形定義モード設定命令 PM


円プロット命令(CI)

現在のペン位置を中心として、指定の半径の円を描きます。


JIS CI<半径(sd)>《,分解能(sd)》;

16進数 43h 49h<半径(sd)>《2Ch 分解能(sd)》3Bh


<半径(sd)>
円の半径を指定します。円プロットの開始点は、半径が正の値のときは現在のペン位置から見て0度、負の値のときは180度の位置になります。
半径は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットで指定します。

《分解能(sd)》
円の滑らかさを指定します。円は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。

省略値: 5度(角度モード)

分解能の指定によって、正方形、正五角形、正六角形などを描画することも可能です。
本命令で円を描いた場合、現在のペン位置およびペン状態(UP/DOWN)は本命令実行前の状態に戻ります。

ペン移動命令(絶対座標) PA


注釈入力命令(CO)

HP-GL/2命令の中にコメント(注釈)を挿入します。注釈の文字列はダブルクォーテーション(" ")で囲みます。


JIS CO《"文字列データ(ASC)"》;

16進数 43h 4fh《22h文字列データ(ASC)22h》3Bh

挿入される文字列はコマンドとして処理されないので、コマンドに関するメモを残しておく際に使用します。


ペン移動命令(文字数単位)(CP)

指定した文字数および行数だけペン位置を移動します。


JIS CP《横方向文字数(sd)》《,縦方向行数(sd)》;

16進数 43h 50h《横方向文字数(sd)》《2Ch縦方向行数(sd)》3Bh

《横方向文字数(sd)》《縦方向行数(sd)》
ペンを移動する文字数(横方向)および行数(縦方向)を指定します。
負の値を指定すると、文字プロット方向に対して1文字後退(横方向)または逆改行(縦方向)を行います。
パラメータを省略し、CP命令だけを送ると、 CR および LF (復帰改行)動作を行います。

本命令によるペン位置の移動は、文字プロットの方向にしたがいます。
本命令は、ペン状態(UP/DOWN)は変化しません。


相対座標色範囲命令(CR)

RGB(赤、緑、青)データの色範囲を指定します。


JIS CR《黒参照の赤(sd)》《,白参照の赤(sd)》《,黒参照の緑(sd)》《,白参照の緑(sd)》《,黒参照の青(sd)》《,白参照の青(sd)》;

16進数 43h52h《黒参照の赤(sd)》《2Ch白参照の赤(sd)》《2Ch黒参照の緑(sd)》《2Ch白参照の緑(sd)》《2Ch黒参照の青(sd)》《2Ch白参照の青(sd)》3Bh

RGB値の範囲を指定します。RGBのパラメータは、それぞれ黒および白の値を参照します。

省略値: 0(黒参照)、255(白参照)

IN命令によって、本命令は省略値に戻ります。


分解能モード指定命令(CT)

円、円弧、扇形などをプロットするときに設定する分解能のパラメータのモードを指定します。


JIS CT《モード(i)》;

16進数 43h 54h《モード(i)》3Bh

《モード(i)》
分解能モードを指定します。

設定内容
0 角度モード
1 偏倚距離モード

省略値: 0

角度モードでは、プロット開始の角度(円の場合は0または180度、円弧は指定座標によって決まる角度、扇形は指定の開始角度)から終了角度までの中心角を指定の分解能(角度)で分割します。有効な角度の指定範囲は、0度から180度になります。偏倚距離モードでは、円弧上の2点を通る直線と円弧の間の最長垂線距離を指定し、弦の分割数が決定します。



標準値状態設定命令(DF)

設定パラメータを初期状態に戻します。


JIS DF;

16進数 44h 46h 3Bh

次の設定は、本命令では初期化されません。
  • スケーリングポイントP1、P2の位置
  • 現在のペン位置とペンの種類
  • 座標系の回転(90度)

初期状態


絶対値による文字方向設定命令(DI)

文字をプロットする方向(角度)を指定します。


JIS DI《run値(sd)》《,rise値(sd)》;

16進数 44h 49h《run値(sd)》《2Ch rise値(sd)》3Bh


《run値(sd)》《rise値(sd)》
run値およびrise値は、上図のように文字プロットの方向の送り量に対する垂直移動量を設定し、文字列プロットの角度(θ=tan-1(rise/run))を指定します。
run値およびrise値の値の符号とプロット方向は次のようになります。

run値 rise値 文字プロットの方向
0 0
正の値 0 水平方向(0度)
正の値 正の値 0度 <文字方向 <90度
0 正の値 垂直方向(90度)
負の値 正の値 90度 <文字方向 <180度
負の値 0 水平方向(180度)
負の値 負の値 180度 <文字方向 <270度
0 負の値 垂直方向(270度)
正の値 負の値 270度 <文字方向 <360度

パラメータを省略すると、水平方向(DI 1,0;)に文字がプロットされます。

本命令による文字プロットの方向は、スケーリングポイントP1、P2による絶対方向には影響されません。
本命令では、現在のペン位置がキャリッジリターン位置となります。


ダウンロードキャラクタ定義命令(DL)

ユーザ独自の文字を作成し、ダウンロードキャラクタバッファに登録して繰り返し使用することができます。


JIS DL《文字番号(i)《,コントロール値(i)》,X座標値(i),Y座標値(i),……《,コントロール値(i)》,…… 》;

16進数 44h 4Ch《文字番号(i)《2Ch コントロール値(i)》2Ch X座標値(i)2Ch Y座標値(i)2Ch …… 2Ch《コントロール値(i)》2Ch …… 》3Bh

《文字番号(i)》
ダウンロード文字の番号を指定します。

範囲: 33~126

《コントロール値(i)》
次に指定するX,Y座標値に移動するときにペンを上げます。

指定値: -128

《X座標値(i)》《Y座標値(i)》
文字グリッド上のX,Y座標値を指定します。

範囲: -127~127

パラメータを省略すると、ダウンロードキャラクタバッファをすべてクリアします。また、文字番号のみ指定した場合は、その文字のみバッファからクリアします。
ペンコントロール値とX,Y座標値は、合計255個まで指定できます。
本命令で定義される文字は、文字セット番号が「-1」となります。

ダウンロード文字の定義のしかたは、NCPセルに対する絶対グリッドによる指定になります。


相対値による文字方向設定命令(DR)

文字スケーリングポイントP1、P2の設定にしたがって文字をプロットする方向(角度)を指定します。


JIS DR《run値(sd)》《,rise値(sd)》;

16進数 44h 52h《run値(sd)》《2Ch rise値(sd)》3Bh


《run値(sd)》《rise値(sd)》
run値およびrise値は、上図のように文字プロットの方向の送り量に対する垂直移動量を設定し、文字列プロットの角度(θ=tan-1(rise/run))を指定します。
run値はスケーリングポイント(P2x-P1x)の現在のパーセント値で指定し、rise値は(P2y-P1y)の現在のパーセント値で指定します。
パラメータを省略すると、水平方向(DR 1,0;)に文字がプロットされます。

本命令による文字プロットの方向は、スケーリングポイントP1、P2によって変化します。


文字列ターミネータ指定命令(DT)

LB命令、BL命令、WD命令でプロットする文字列の最後に送る文字プロットモードを解除するターミネータの文字キャラクタを指定します。


JIS DT<文字(ASC)>;

16進数 44h 54h<文字(ASC)>3Bh

<文字(ASC)>
ターミネータとする文字キャラクタを指定します。
ただし、ハンドシェークモードの設定によって、本エミュレーションモードに文字キャラクタが転送されない場合や、パラメータを省略した場合は、次に指定したコードをターミネータとします。

制御コードを指定した場合は、その文字は印字されませんが機能は実行されます。また、ASCII文字を指定した場合は、文字列の最後にその文字が印字されます。


文字プロットパス命令(DV)

文字プロットおよび改行を行うときの方向を指定します。


JIS DV《パス(i)》《,行(i)》;

16進数 44h 56h《パス(i)》《2Ch行(i)》3Bh

《パス(i)》
DIまたはDR命令で指定された文字プロット方向を中心とし、文字プロットする方向を指定します。

設定
0 0°。次に続くスペルは、右側に配置されます(RIGHT)。
1 -90°。次に続くスペルは、下側に配置されます(DOWN)。
2 -180°。次に続くスペルは、左側に配置されます(LEFT)。
3 -270°。次に続くスペルは、上側に配置されます(UP)。


《行》
DIまたはDR命令で指定された文字プロット方向を中心とし、改行する方向を指定します。

設定
0 -90°。通常の方向に改行します。
1 +90°。通常とは逆の方向に改行します。



絶対座標長方形プロット命令(EA)

現在のペン位置と指定する絶対座標を対角線上の2点とする四角形を描きます。


JIS EA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>;

16進数 45h 41h<X座標(sd)>2Ch<Y座標(sd)>3Bh


<X座標(sd)><Y座標(sd)>
現在のペン位置に対して、長方形の対角線上の角となる座標を指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。
本命令の実行時は、「線の種類選択命令LT」で指定された線種は無効となり、実線で描かれます。

絶対座標長方形塗りつぶし命令 RA


相対座標長方形プロット命令(ER)

現在のペン位置からの相対的な位置を指定し、その位置と現在のペン位置を対角線上の2点とする四角形を描きます。


JIS ER<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>;

16進数 45h 52h<X増分(sd)>2Ch<Y増分(sd)>3Bh


<X増分(sd)><Y増分(sd)>
長方形の対角線上の角となる位置を現在のペン位置からの相対座標で指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。
本命令の実行時は、「線の種類選択命令LT」で指定された線種は無効となり、実線で描かれます。

相対座標長方形塗りつぶし命令 RR


NCPセル間隔設定命令(ES)

文字間隔や行間隔を設定します。


JIS ES《文字間隔(sd)《,行間隔(sd)》》;

16進数 45h 53h《文字間隔(sd)《2Ch 行間隔(sd)》》3Bh

《文字間隔(sd)》
文字間隔を設定します。
単位: NCPセルの幅
省略値: 0

正の値を指定すると、文字間隔が広がり、負の値を指定すると狭くなります。

《行間隔(sd)》
行間隔を設定します。

単位: NCPセルの高さ
省略値: 0

正の値を指定すると、行間が離れ、負の値を指定すると狭くなります。

NCP(Normal Character Plot)セルは、1文字分の長方形状の領域です。


扇形プロット命令(EW)

現在のペン位置を中心とし、指定された半径と角度の扇形を描きます。


JIS EW<半径(sd)>,<始点角(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;

16進数 45h 57h<半径(sd)>2Ch<始点角(sd)>2Ch<中心角(sd)>《2Ch 分解能(sd)》3Bh


<半径(sd)>
扇形の半径を指定します。
正の値を指定すると中心点から右方向の水平位置が基準点(0度)となり、負の値を指定すると左方向の水平位置が基準点(180度)となります。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

<始点角(sd)>
扇形の始点となる角度を指定します。正の値を指定すると半径の符号で決まる基準点から反時計方向、負の値を指定すると時計方向になります。

<中心角(sd)>
扇形の中心角を指定します。正の値を指定すると円周上の始点角の位置から反時計方向、負の値を指定すると時計方向に描きます。

《分解能(sd)》
扇形の滑らかさを指定します。扇形は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。
この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値: 5度(角度モード)

本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。 本命令の実行時は、「線の種類選択命令LT」で指定された線種は無効となり、実線で描かれます。

扇形の塗りつぶし→ 扇形塗りつぶし命令 WG


多角形塗りつぶし命令(FP)

ポリゴンバッファに定義されている多角形の内部を塗りつぶします。


JIS FP;

16進数 46h 50h 3Bh

次の命令で定義された多角形に対して塗りつぶしが行われます。
  • 多角形定義モード設定命令PM
  • 絶対座標長方形塗りつぶし命令RA
  • 相対座標長方形塗りつぶし命令RR
  • 扇形塗りつぶし命令WG
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。

多角形定義モード設定命令 PM


塗りつぶし選択命令(FT)

指定された図形を塗りつぶすときの塗りつぶし方法を選択します。


JIS FT《種類(i)《,間隔(sd)《,角度(sd)》》》;

16進数 46h 54h《種類(i)《2Ch 間隔(sd)《2Ch 角度(sd)》》》3Bh

《種類(i)》
領域の塗りつぶし方法を選択します。

設定内容
1 双方向塗りつぶし
2 単方向塗りつぶし
3 ハッチング
4 クロスハッチング
10 双方向ユーザ指定タイプ
11 単方向ユーザ指定タイプ

省略値: 1

《間隔(sd)》
ハッチングおよびクロスハッチングの平行線の間隔を指定します。
間隔を指定する座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。
省略値: スケーリングポイントP1、P2の対角の距離の1%

ただし、間隔0のときはPT命令によるペンの太さになります。

《角度(i)》
塗りつぶしを行う線の角度を指定します。
指定範囲: 水平線から反時計方向の角度
省略値: 0度

0度では水平線、90度では垂直線となります。
双方向/単方向塗りつぶしでは無効になります。

「種類」で双方向塗りつぶし「1」を選択した場合、「線の種類選択命令LT」で直線以外の線種が設定されているときは単方向塗りつぶし「2」になります。


初期値設定命令(IN)

本エミュレーションモードの設定を、電源をオンにしたときの状態に戻します。


JIS IN;

16進数 49h 4Eh 3Bh

本命令を実行すると、設定されているパラメータが初期化されて初期値に戻るとともに、次の状態に設定されます。
  • スケーリングポイントP1、P2の位置は初期状態の位置に戻ります。
  • ペンを上げます。
  • すべてのHP-GL/2エラーがクリアされます。
  • 座標の回転状態は0°になります。


P1とP2入力命令(IP)

スケーリングポイントP1、P2を設定します。


JIS IP《P1のX座標(i),P1のY座標(i)》《,P2のX座標(i),P2のY座標(i)》;

16進数 49h 50h《P1のX座標(i)2Ch P1のY座標(i)》《2Ch P2のX座標(i)2Ch P2のY座標(i)》3Bh

《P1のX座標(i)》《P1のY座標(i)》
スケーリングポイントP1の位置をプロッタユニットの絶対座標で指定します。

《P2のX座標(i)》《P2のY座標(i)》
スケーリングポイントP2の位置をプロッタユニットの絶対座標で指定します。

P2の指定を省略し、P1だけを指定した場合、P2はP1と同じ増分で元の位置から移動します。したがって、P1、P2間のX/Y方向の距離は、本命令の実行前と同じになります。

P1およびP2は、作図データの用紙サイズの最大座標範囲に関係なく設定できます。
なお、P1およびP2のパラメータを省略すると、P1、P2の位置は現在の用紙サイズの初期状態の位置に戻ります。
本命令による設定が有効な場合、ステータスバイトのビット1を設定します。


相対座標P1P2入力命令(IR)

ハードクリップ領域を中心とし、スケーリングポイントP1、P2を設定します。


JIS IR《P1のX座標(sd),P1のY座標(sd)》《,P2のX座標(sd),P2のY座標(sd)》;

16進数 49h 52h《P1のX座標(sd),P1のY座標(sd)》《,P2のX座標(sd),P2のY座標(sd)》3Bh

《P1のX座標(sd)》《P1のY座標(sd)》
スケーリングポイントP1の位置をハードクリップ領域の比率で指定します。

《P2のX座標(sd)》《P2のY座標(sd)》
スケーリングポイントP2の位置をハードクリップ領域のパーセント値で指定します。
P2の指定を省略し、P1だけを指定した場合、P2はP1と同じ増分で元の位置から移動します。したがって、P1、P2間のX/Y方向の距離は、本命令の実行前と同じになります。
P1およびP2は、作図データの用紙サイズの最大座標範囲に関係なく設定できます。
なお、P1およびP2のパラメータを省略すると、P1、P2の位置は現在の用紙サイズの初期状態の位置に戻ります。
本命令による設定が有効な場合、ステータスバイトのビット1を設定します。

相対値による文字方向設定命令 DR
塗りつぶし選択命令 FT
線の種類選択命令 LT
ペン幅命令 PW
文字サイズ指定命令(相対値) SR
ペン幅の単位選択命令 WU


ウィンドウ設定命令(IW)

作図範囲の中でペンを移動できる特定の領域を指定します。この領域を「ウィンドウ」といいます。


JIS IW《左下のX座標(i),左下のY座標(i),右上のX座標(i),右上のY座標(i)》;

16進数 49h 57h 《左下のX座標(i)2Ch 左下のY座標(i)2Ch 右上のX座標(i)2Ch 右上のY座標(i)》 3Bh

《左下のX座標(i),左下のY座標(i)》
ウィンドウの左下端をプロッタユニットの絶対座標で指定します。

《右上のX座標(i),右上のY座標(i)》
ウィンドウの右上端をプロッタユニットの絶対座標で指定します。

それぞれの座標は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットで指定します。
パラメータを省略するとウィンドウ範囲は、現在のクリップモードの位置になります。


線の属性指定命令(LA)

線の端の形を指定します。


JIS LA《種類(i = 1)》《,値(i)》《,種類(i = 2)》《,値(i)》《,種類(i = 3)》《,値(sd)》;

16進数 4Ch 41h《種類(i = 1)》《2Ch値(i)》《2Ch種類(i = 2)》《2Ch値(i)》《2Ch種類(i = 3)》《2Ch値(sd)》3Bh

《種類(i)》
線の種類を指定します。

種類 対応するパラメータ
1
2 結び
3 留め

《値(i)》
それぞれの線の属性を指定します。
設定内容
1 Butt(切れ端)
2 正方形
3 三角形
4 円形

省略値: 1

  • 結び
設定内容
1 留め継ぎ
2 留め継ぎ/斜角
3 三角形
4 円形
5 斜角
6 設定しない

省略値: 1

《値(sd)》
留め
省略値: 5

線の太さが0.35 mm以下の場合、設定にかかわらず線の端は円形になります。


文字プロット命令(LB)

現在選択されている文字セットを使用して、文字のプロットとラベルバッファへの登録を行います。


JIS LB《文字列データ(ASC)》 ETX

16進数 4Ch 42h《文字列データ(ASC)》03h

《文字列データ(ASC)》
プロットする文字を指定します。
文字列には、印刷可能なすべての文字、 CRLF 、などの制御コードなどを指定できます。本命令によって漢字を印字することもできます。
パラメータの指定を省略すると、ラベルバッファがクリアされます。

文字のプロットは、文字列の最後のターミネータ(初期状態で ETX (03h))によってのみ終了します。
文字プロット後のペン位置は、次にプロットする文字の基準位置に移動します。
文字の方向、大きさ、傾きは、次の命令で指定できます。


上図のそれぞれの文字のマスを「NCP(Normal Character Plot)セル」といいます。
文字プロットのターミネータ ETX は、「文字列ターミネータ指定命令DT」によって変更することができます。

文字列ターミネータ指定命令 DT


文字プロットモード命令(LM)

LBおよびSM命令と共に使用し、1バイトまたは2バイトモードで文字プロットするかどうかを選択します。


JIS LM<モード(i)>,<行数(i)>;

16進数 4Ch 4Dh<モード(i)>2Ch<行数(i)>3Bh

<モード(i)>
処理モードを指定します。

設定内容
0 1バイト(8ビット)モードで処理します。
1 2バイト(16ビット)モードで処理します。

省略値: 0(8ビット)

<行数(i)>
2バイトの文字セットが選択されている状態で、モードを'0'に設定した場合にのみ使用します。この行数は、2バイトのうち1バイト目を示します。
LM命令でモードを切り替えた場合、SM命令は終了します。DTは1バイトでの終了定義のみ許可します。2バイトモードで文字プロットを解除するには、文字プロットのターミネータの前にnull文字(10進数の'0')を付けてください。
省略値: 0


文字プロット位置指定命令(LO)

プロットする文字の基準位置を指定します。


JIS LO 《基準位置(i)》 ETX

16進数 4Ch 4Fh《基準位置(i)》03h

《基準位置(i)》
プロットする文字の基準となる現在ペン位置を指定します。

設定内容 設定内容
1
文字列の左下
11
文字列の左下+オフセット量
2
文字列の左中央
12
文字列の左中央+オフセット量
3
文字列の左上
13
文字列の左上+オフセット量
4
文字列の中央下
14
文字列の中央下+オフセット量
5
文字列の中心
15
文字列の中心+オフセット量
6
文字列の中央上
16
文字列の中央上+オフセット量
7
文字列の右下
17
文字列の右下+オフセット量
8
文字列の右中央
18
文字列の右中央+オフセット量
9
文字列の右上
19
文字列の右上+オフセット量

パラメータの値11~19の基準位置は、「文字サイズ指定命令(絶対値)SI」または「文字サイズ指定命令(相対値)SR」で設定された文字幅の1/2、文字高の1/2のオフセット量が付加されます。なお、可変文字の場合は、横方向は文字幅の平均値の1/2、縦方向は文字高の1/2になります。

文字サイズ指定命令(絶対値) SI
文字サイズ指定命令(相対値) SR


線の種類選択命令(LT)

プロット命令で使用する線の種類を指定します。


JIS LT《パターン番号(i)《,パターン長(sd)》》;

16進数 4Ch 54h《パターン番号(i)《2Ch パターン長(sd)》》3Bh

《パターン番号(i)》
点線や破線のパターンを指定します。

省略値: 実線

《パターン長(sd)》
上表のパターン長をスケーリングポイントP1、P2間の対角線上の距離のパーセント値で指定します。
省略値: 4%


合成色制御命令(MC)

複数のグラフィックスを重ね合わせたときの色を設定します。


JIS MC《モード(i)》《,オプションコード(i)》;

16進数 4Dh 43h《モード(i)》《2Chオプションコード(i)》3Bh

《モード(i)》

設定内容
0 合成しないで、元画像の色に置き換えられます。
1 重なる部分の色を合成します。

省略値: 0

《オプションコード(i)》
論理演算式によって定義された、RGB色空間を設定します。(D:「Destination(出力先の元画像)」、S:「Source(新しく書き込む画像)」、T:「Texture(テクスチャ)」、a:「AND(論理積)」、n:「NOT(論理否定)」、o:「OR(論理和)」、x:「XOR(排他)」)

ブール関数 ブール関数
0 0 19 SDTaon
1 DTSoon 20 DTSxnon
2 DTSona 21 DTSaon
3 TSon 22 TSDTSanaxx
4 SDTona 23 SSTxDSxaxn
5 DTon 24 STxTDxa
6 TDSxnon 25 SDTSanaxn
7 TDSaon 26 TDSTaox
8 SDTnaa 27 SDTSxaxn
9 TDSxon 28 TSDTaox
10 DTna 29 DSTDxaxn
11 TSDnaon 30 TDSox
12 STna 31 TDSoan
13 TDSnaon 32 DTSnaa
14 TDSonon 33 SDTxon
15 Tn 34 DSna
16 TDSona 35 STDnaon
17 DSon 36 STxDSxa
18 SDTxnon 37 TDSTanaxn
38 SDTSaox 75 TDSnox
39 SDTSxnox 76 SDTana
40 DTSxa 77 SSTxDSxoxn
41 TSDTSaoxxn 78 TDSTxox
42 DTSana 79 TDSnoan
43 SSTxTDxaxn 80 TDna
44 STDSoax 81 DSTnaon
45 TSDnox 82 DTSDaox
46 TSDTxox 83 STDSxaxn
47 TSDnoan 84 DTSonon
48 TSna 85 Dn
49 SDTnaon 86 DTSox
50 SDTSoox 87 DTSoan
51 Sn 88 TDSToax
52 STDSaox 89 DTSnox
53 STDSxnox 90 DTx
54 SDTox 91 DTSDonox
55 SDToan 92 DTSDxox
56 TSDToax 93 DTSnoan
57 STDnox 94 DTSDnaox
58 STDSxox 95 DTan
59 STDnoan 96 TDSxa
60 TSx 97 DSTDSaoxxn
61 STDSonox 98 DSTDoax
62 STDSnaox 99 SDTnox
63 TSan 100 SDTSoax
64 TSDnaa 101 DSTnox
65 DTSxon 102 DSx
66 SDxTDxa 103 SDTSonox
67 STDSanaxn 104 DSTDSonoxxn
68 SDna 105 TDSxxn
69 DTSnaon 106 DTSax
70 DSTDaox 107 TSDTSoaxxn
71 TSDTxaxn 108 SDTax
72 SDTxa 109 TDSTDoaxxn
73 TDSTDaoxxn 110 SDTSnoax
74 DTSDoax 111 TDSxnan
112 TDSana 149 DTSaxn
113 SSDxTDxaxn 150 DTSxx
114 SDTSxox 151 TSDTSonoxx
115 SDTnoan 152 SDTSonoxn
116 DSTDxox 153 DSxn
117 DSTnoan 154 DTSnax
118 SDTSnaox 155 SDTSoaxn
119 DSan 156 STDnax
120 TDSax 157 DSTDoaxn
121 DSTDSoaxxn 158 DSTDSaoxx
122 DTSDnoax 159 TDSxan
123 SDTxnan 160 DTa
124 STDSnoax 161 TDSTnaoxn
125 DTSxnan 162 DTSnoa
126 STxDSxo 163 DTSDxoxn
127 DTSaan 164 TDSTonoxn
128 DTSaa 165 TDxn
129 STxDSxon 166 DSTnax
130 DTSxna 167 TDSToaxn
131 STDSnoaxn 168 DTSoa
132 SDTxna 169 DTSoxn
133 TDSTnoaxn 170 D
134 DSTDSoaxx 171 DTSono
135 TDSaxn 172 STDSxax
136 DSa 173 DTSDaoxn
137 SDTSnaoxn 174 DSTnao
138 DSTnoa 175 DTno
139 DSTDxoxn 176 TDSnoa
140 SDTnoa 177 TDSTxoxn
141 SDTSxoxn 178 SSTxDSxox
142 SSDxTDxax 179 SDTanan
143 TDSanan 180 TSDnax
144 TDSxna 181 DTSDoaxn
145 SDTSnoaxn 182 DTSDTaoxx
146 DTSDToaxx 183 SDTxan
147 STDaxn 184 TSDTxax
148 TSDTSoaxx 185 DSTDaoxn
186 DTSnao 221 SDno
187 DSno 222 SDTxo
188 STDSanax 223 SDTano
189 SDxTDxan 224 TDSoa
190 DTSxo 225 TDSoxn
191 DTSano 226 DSTDxax
192 TSa 227 TSDTaoxn
193 STDSnaoxn 228 SDTSxax
194 STDSonoxn 229 TDSTaoxn
195 TSxn 230 SDTSanax
196 STDnoa 231 STxTDxan
197 STDSxoxn 232 SSTxDSxax
198 SDTnax 233 DSTDSanaxxn
199 TSDToaxn 234 DTSao
200 SDToa 235 DTSxno
201 STDoxn 236 SDTao
202 DTSDxax 237 SDTxno
203 STDSaoxn 238 DSo
204 S 239 SDTnoo
205 SDTono 240 T
206 SDTnao 241 TDSono
207 STno 242 TDSnao
208 TSDnoa 243 TSno
209 TSDTxoxn 244 TSDnao
210 TDSnax 245 TDno
211 STDSoaxn 246 TDSxo
212 SSTxTDxax 247 TDSano
213 DTSanan 248 TDSao
214 TSDTSaoxx 249 TDSxno
215 DTSxan 250 DTo
216 TDSTxax 251 DTSnoo
217 SDTSaoxn 252 TSo
218 DTSDanax 253 TSDnoo
219 STxDSxan 254 DTSoo
220 STDnao 255 1
* 各演算式は逆ポーランド方式になります。

省略値: 252(モード:0)、168(モード:1)


ペン数量命令(NP)

パレットの大きさ(ペンの数量)を設定します。


JIS NP《n(i)》;

16進数 4Eh 50h《n(i)》3Bh

パレット内のペンの数量を指定します。ここでは、2をn乗した数の種類が設定されます。
たとえば、パラメータnに3を入力すると、パレットには8種類のペンが設定されます。

ペンの色指定命令 PC


ペン移動命令(絶対座標)(PA)

指定された絶対座標にペンを移動します。ペンを下げていれば線が描かれ、ペンが上げていれば移動のみとなります。


JIS PA《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),……,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;

16進数 50h 41h《X1座標(i/sd)2Ch Y1座標(i/sd)》《2Ch X2座標(i/sd)2Ch Y2座標(i/sd)2Ch …… 2Ch Xn座標(i/sd)2Ch Yn座標(i/sd)》3Bh

《X座標(i/sd)》《Y座標(i/sd)》
移動する座標点を指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。
パラメータを省略した場合は、本命令に続くパラメータを持つペン下げ命令PDおよびペン上げ命令PUに対して絶対座標プロットモードを設定します。

本命令は、ペン下げ命令PDおよびペン上げ命令PUと組み合わせて次のように使用することができます。
PA(,)PD(,)X1,Y1(,)PU(,)X2,Y2(,); ( )内のカンマは省略可能

なお、ウィンドウ内でのみプロットは可能です。

ペン下げ命令 PD
ペン上げ命令 PU


ペンの色指定命令(PC)

パレット内のペンに対応する色を設定します。


JIS PC《ペン(i)《,R(sd),G(sd),B(sd)》》;

16進数 50h 43h《ペン(i)《2Ch R(sd)2Ch G(sd)2Ch B(sd)》》3Bh

《ペン(i)》
NP命令で設定したペンの数量の範囲で、ペンの種類を指定します。

《RGB(sd)》
それぞれのペンに対して、色を指定します。
色の指定は、CR命令で設定したRGB値の範囲で行います。

色の指定を省略したときの設定は、以下のとおりです。

パレット内のペンの数量 ペンの種類
2 0
1
4 0
1
2
3
8 0
1
2
3
4
5
6 マゼンタ
7 シアン

相対座標色範囲命令 CR
ペン数量命令 NP


ペン下げ命令(PD)

現在位置でペンを下げます。座標を指定した場合は、座標点まで作図を行います。


JIS PD《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),……,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;

16進数 50h 44h《X1座標(i/sd)2Ch Y1座標(i/sd)》《2Ch X2座標(i/sd)2Ch Y2座標(i/sd)2Ch …… 2Ch Xn座標(i/sd)2Ch Yn座標(i/sd)》3Bh

《X座標(i/sd)》《Y座標(i/sd)》
ペンを下げ、現在地から線をプロットする座標点を指定します。
座標値は、本命令の前に絶対座標プロット命令PAが実行されていれば、絶対座標となり、相対座標プロット命令PRが実行されていれば、相対座標(X、Y方向の増分指定)となります。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。
パラメータを省略した場合は、座標の移動は行われずにペンが下がります。

ペン位置がウィンドウの外にある場合や、破線のペン上げ部分の場合、ペンは下がりません。
本命令は、「多角形定義モード設定命令PM」によってポリゴンバッファに登録するときも有効です。

ペン移動命令(絶対座標) PA
ペン移動命令(相対座標) PR


ポリライン暗号化命令(PE)

PA、PR、PU、PD、SP命令を暗号化します。コマンドを短縮できるので、ファイルのサイズを縮小したり、データ転送にかかる時間を短縮したりすることができます。


JIS PE《フラグ(ASC)》《,値(i)《,X座標(i),Y座標(i)》》……《,フラグ(ASC)》《,値(i)《,X座標(i),Y座標(i)》》<; >

16進数 50h 45h《フラグ(ASC)》《2Ch値(i)《2Ch X座標(i)2Ch Y座標(i)》》……《2Chフラグ(ASC)》《2Ch値(i)《2Ch X座標(i)2Ch Y座標(i)》》<3Bh>

《フラグ(ASC)》
フラグパラメータに続く値の処理方法を指定します。フラグのデータ型はASCII文字になります。
フラグの8ビット目は無視されます。
本命令の実行後、文字プロットの状態は実行前の状態に戻ります。

設定内容
: 暗号化したいペンの種類を選択します*
< ペンを上げます。
> 座標データに含まれるバイナリビットの数を指定します。
= 絶対座標にしたがって処理します。
7 座標の値を7ビットモードで処理します。
* 指定されない場合は、現在選択されているペンを使用します。

《値(i)》
フラグパラメータで指定した処理方法にしたがって、データを設定します。フラグパラメータで':' を選択した場合に、暗号化したいペンの種類を選択します。暗号化は32ビットまたは64ビット方式で行います。フラグパラメータで'>' を選択した場合に、座標データに含まれるバイナリビットの数を指定します。

《X座標値(i)》《Y座標値(i)》
X,Y座標値を指定します。


印刷開始命令(PG)

ページバッファ内の作図データを印刷します。


JIS PG;

16進数 50h 47h 3Bh

パラメータを指定しても無効になります。
HP Designjet 800では、同一用紙に上書きしないように1ページ用紙を送る命令ですが、本エミュレーションモードでは印刷開始命令となります。


多角形定義モード設定命令(PM)

多角形を定義します。


JIS PM<モード(i)>;

16進数 50h 4Dh<モード(i)>3Bh

<モード(i)>
多角形定義モードを指定します。

設定内容
0
ポリゴンバッファをクリアし、多角形定義モードを設定します。
1
現在定義されているポリゴンバッファをクローズします.
2
現在定義されているポリゴンバッファをクローズし、多角形定義モードを解除します。

次の命令を使用して、多角形の定義を行えます。
  • 多角形定義モード設定命令PM
  • ペン移動命令(絶対座標)/(相対座標)PA/PR
  • ペン上げ/ペン下げ命令PU/PD
  • 絶対座標/相対座標円弧プロット命令AA/AR
  • 円プロット命令CI
  • 分解能モード指定命令CT

上記のほか、「初期値設定命令IN」とプロッタに出力を要求する命令も有効です。
ポリゴンバッファは、「多角形定義モード設定命令PM」だけでなく、次の命令でも使用されます。
  • 絶対座標/相対座標長方形塗りつぶし命令RA/RR
  • 絶対座標/相対座標長方形プロット命令EA/ER
  • 扇形塗りつぶし命令WG
  • 扇形プロット命令EW

次の命令は無視されます。
  • 文字プロット命令LB
  • シンボルモード指定命令SM


画素配置命令(PP)

多角形の塗りつぶしを行うときの、画素の配置方法を指定します。


JIS PP《モード(i)》;

16進数 50h 50h《モード(i)》3Bh

《モード(i)》

設定内容
0
グリッドの交点の中央に、画素を配置します。
1
グリッドの交点によって生成されたボックス内に、画素を配置します。



ペン移動命令(相対座標)(PR)

現在のペン位置を基準に指定された相対座標にペンを移動します。ペンを下げていれば線が描かれ、ペンが上がっていれば移動のみとなります。


JIS PR《X1増分(i/sd),Y1増分(i/sd)》《,X2増分(i/sd),Y2増分(i/sd),……,Xn増分(i/sd),Yn増分(i/sd)》;

16進数 50h 52h《X1増分(i/sd)2Ch Y1増分(i/sd)》《2Ch X2増分(i/sd)2Ch Y2増分(i/sd)2Ch …… 2Ch Xn増分(i/sd)2Ch Yn増分(i/sd)》3Bh

《X増分(i/sd)》《Y増分(i/sd)》
移動先を現在のペン位置からの相対座標で指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。
パラメータを省略した場合は、本命令に続くパラメータを持つペン下げ命令PDおよびペン上げ命令PUに対して相対座標プロットモードを設定します。

本命令は、ペン下げ命令PDおよびペン上げ命令PUと組み合わせて次のように使用することができます。
PR(,)PD(,)X1,Y1(,)PU(,)X2,Y2(,); ( )内のカンマは省略可能

なお、ウィンドウ内でのみプロットは可能です。

ペン下げ命令 PD
ペン上げ命令 PU


プロットサイズ設定命令(PS)

ハードクリップ領域(作図範囲)を指定します。


JIS PS《高さ(i)》《,幅(i)》;

16進数 50h 53h《高さ(i)》《2Ch 幅(i)》3Bh

《高さ(i)》
ハードクリップ領域の高さを指定します。
《幅(i)》
ハードクリップ領域の幅を指定します。

メニューのレイアウトグループの「クリップモード」を[データ]に設定した場合、本命令で指定した高さ、幅の値によって原稿用紙サイズを以下のように選択します。
  • 高さと幅を指定していない場合
  • 高さと幅のどちらか一方を指定していない場合
  • 高さと幅のどちらか一方に0を指定した場合
メニューの用紙グループの「原稿用紙サイズ」*で設定した用紙サイズが選択され、本命令による用紙サイズ選択は行われません。
* 本製品で使用できる「原稿用紙サイズ」は、はがき、B5、B4、B3、B2、B1、B0、A4,、A3、A2、A1、A0、レター、レジャー、ユーザ定義用紙(高さ/幅:100.0 ~ 2000.0 mm)です。

  • 高さと幅を指定する場合
  • 高さが幅よりも大きな値のとき
    「表1 PSコマンドにより選択される原稿用紙サイズ一覧」から用紙サイズが設定されます。
  • 幅が高さよりも大きな値のとき
    メニューの用紙グループの「原稿用紙サイズ」で設定した用紙サイズが選択され、本命令による用紙サイズ選択は行われません。
  • 高さ、または幅が最大定型用紙サイズ(B0)の最大値以内のとき
    最大定型用紙サイズ(B0)が設定されます。
  • 高さ、または幅が最大定型用紙サイズ(B0)の最大値よりも大きいとき
    ユーザ定義用紙が以下のように設定されます。

高さ= PS高さ(本コマンド設定値)+上余白(パネル設定値)* +下余白(パネル設定値)*
幅=PS幅(本コマンド設定値)+左余白(パネル設定値)* +右余白(パネル設定値)*

* メニューのレイアウトグループの「余白」(「作図データの余白を設定する(余白)」)で指定した上下左右の余白値です。

表1 PSコマンドにより選択される原稿用紙サイズ一覧
1プロッタユニット:0.025 mm
用紙サイズ 高さ
最小値 最大値* 最小値 最大値*
はがき
1
5920
1
4000
B5
5921
10280
4001
7280
レター
10281
11176
7281
8636
A4
11177
11880
8637
8400
B4
11881
14560
8401
10280
A3
14561
16800
10281
11880
レジャー
16801
17272
11881
11176
B3
17273
20600
11177
14560
A2
20601
23760
14561
16800
B2
23761
29120
16801
20600
A1
29121
33640
20601
23760
B1
33641
41200
23761
29120
A0
41201
47560
29121
33640
B0
47561
61074
33641
44034
ユーザ定義用紙
61075
80000
44035
80000
* 最大値は、各用紙サイズの標準値です。ただし、最大定型用紙サイズ(B0)だけは、標準値(高さ 58240、幅 41200)に2834(10 mm)を足した値まで最大値として対応します。
B0高さの最大値:
B0幅の最大値:
58240(B0用紙の高さ)+ 2834(10 mm)= 61074
41200(B0用紙の幅)+ 2834(10 mm)= 44034

PSコマンドによるハードクリップ領域
用紙サイズを選択する(クリップモード)


ペン上げ命令(PU)

ペンを現在位置で上げます。


JIS PU《X1座標(i/sd),Y1座標(i/sd)》《,X2座標(i/sd),Y2座標(i/sd),…
…,Xn座標(i/sd),Yn座標(i/sd)》;

16進数 50h 55h《X1座標(i/sd)2Ch Y1座標(i/sd)》2Ch<X2座標(i/sd)2Ch
Y2座標(i/sd)2Ch … 2Ch Xn座標(i/sd)2Ch Yn座標(i/sd)》3Bh

《X座標(i/sd)》《Y座標(i/sd)》
座標値を指定すると、ペンを上げてその位置まで移動します。
座標値は、本命令の前に絶対座標プロット命令PAが実行されていれば、絶対座標となり、相対座標プロット命令PRが実行されていれば、相対座標(X、Y方向の増分指定)となります。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。
パラメータを省略した場合は、座標の移動は行われずにペンが上がります。

本命令は、「多角形定義モード設定命令PM」によってポリゴンバッファに登録するときも有効です。

ペン移動命令(絶対座標) PA
ペン移動命令(相対座標) PR


ペン幅命令(PW)

ペンの幅(太さ)を指定します。次にプロットする線の太さは、本命令にしたがって指定されます。


JIS PW《幅(sd)《,ペン(i)》》;

16進数 50h 57h《幅(sd)《2Chペン(i)》》3Bh

《幅(sd)》
ペンの幅(太さ)を指定します。

《ペン(i)》
ペンの種類を指定します。パラメータを省略すると、《幅》の設定は、すべてのペンに適用されます。

文字プロットするときの線の太さは、AD命令またはSD命令によって指定します。
本命令を省略すると、メニューのペングループの「太さ」で設定した幅が指定されます。

ペン選択命令 SP
ペン幅の単位選択命令 WU


絶対座標長方形塗りつぶし命令(RA)

現在のペン位置と指定する絶対座標を対角線上の2点とする、四角形の領域を塗りつぶします。


JIS RA<X座標(sd)>,<Y座標(sd)>;

16進数 52h 41h<X座標(sd)>2Ch<Y座標(sd)>3Bh

<X座標(sd)><Y座標(sd)>
現在のペン位置に対して、長方形の対角線上の角となる座標を指定します。座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

塗りつぶしは、現在選択されているペンおよび線の種類で行われます。
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。

塗りつぶし選択命令 FT


ラスタ塗りつぶし定義命令(RF)

FT命令で塗りつぶしを行うための、四角形の領域のパターンを設定します。


JIS RF《インデックス(i)《,幅(i),高さ(i),ペン数(i)》》……《,インデックス(i)《,幅(i),高さ(i),ペン数(i)》》;

16進数 52h 46h《インデックス(i)《2Ch幅(i)2Ch高さ(i)2Chペン数(i)》》……《2Chインデックス(i)
《2Ch幅(i)2Ch高さ(i)2Chペン数(i)》》3Bh

《インデックス(i)》
インデックスの種類を指定します。
指定範囲: 1 ~ 8
省略値: 1(固定)

《幅(i)》、《高さ(i)》
画素の幅と高さを指定します。
指定範囲: 8, 16, 32, 64

《ペン数(i)》
パターンを適用させる画素数と、その色を表します。たとえば、8(幅)×16(高さ)の画素で構成されたパターンでは、《ペン数》パラメータに128が必要になります。 128を満たしていない場合、残りの画素の色は白になります。X軸に平行して、パターンは印字されます。
省略値: 0(白)

塗りつぶし選択命令 FT
網掛けベクタ命令 SV


座標系回転命令(RO)

プロッタユニットおよびユーザユニットの座標系を90度回転します。


JIS RO《角度(i)》;

16進数 52h 4Fh《角度(i)》3Bh

《角度(i)》
座標系を回転(90度)するか、回転を解除(0度)するかを指定します。
指定範囲: 0または90

メニューのレイアウトグループの「座標回転」で回転角度が設定されている場合は、本命令でさらに90度回転することになります。
なお、座標を90度回転させると、スケーリングポイントP1、P2およびウィンドウは回転前の座標値を保持するため、最大作図範囲を超える領域ができます。座標系を回転した状態で、最大作図範囲内にスケーリングポイントP1、P2およびウィンドウを設定しなおす場合は、P1とP2入力命令IPおよびウィンドウ設定命令IWを実行してください(ともにパラメータを指定しないと最大作図範囲に設定できます)。


ウィンドウ設定命令 IW
P1とP2入力命令 IP
座標系の回転を設定する(座標回転)


リプロット命令(RP)

リプロットバッファに登録されたプロットデータを使用してリプロットします。


JIS RP《枚数(i)》;

16進数 52h 50h《枚数(i)》3Bh

《枚数(i)》
リプロットする枚数を指定します。
指定範囲: 0~32767
省略値: 1

この枚数の指定は、共通メニューの「コピー部数」によって影響されません。

本命令以前にプロットデータがあるときは、排紙命令となります。


相対座標長方形塗りつぶし命令(RR)

現在のペン位置からの相対的な位置を指定し、その位置と現在のペン位置を対角線上の2点とする四角形の領域を塗りつぶします。


JIS RR<X増分(sd)>,<Y増分(sd)>;

16進数 52h 52h<X増分(sd)>2Ch<Y増分(sd)>3Bh

<X増分(i/sd)><Y増分(i/sd)>
長方形の対角線上の角となる位置を現在のペン位置からの相対座標で指定します。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

塗りつぶしは、現在選択されているペンおよび線の種類で行われます。
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。

塗りつぶし選択命令 FT


3点相対円弧命令(RT)

指定する相対座標を中心とし、現在のペン位置が始点となり、中間点、終点を通って円弧を描画します。


JIS RT<X中間座標(sd)>,<Y中間座標(sd)>,<X終点座標(sd)>,<Y終点座標(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;

16進数 52h 54h<X中間座標(sd)>2Ch<Y中間座標(sd)>2Ch<X終点座標(sd)>2Ch<Y終点座標(sd)>2Ch<中心角(sd)>《2Ch分解能(sd)》3Bh

《X中間座標》《Y中間座標》
円弧の中間点を相対座標で指定します。

《X終点座標》《Y終点座標》
円弧の終点を相対座標で指定します。

《分解能(sd)》
円の滑らかさを指定します。円は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値: 5度(角度モード)


補助フォント選択命令(SA)

現在指定されている補助フォントを使用します。


JIS SA;

16進数 53h 41h 3Bh

標準フォントから「補助フォント指定命令AD」で指定した補助フォントに切り替え、補助フォントの文字を印字できるようにします。
補助フォントの選択は、本命令のほかに制御コード SO によっても行えます。

補助フォントを選択 SO


スケーリング設定命令(SC)

スケーリングポイントP1、P2にユーザユニットの値を割り当ててユーザユニットの座標系を設定します。


JIS SC《X最小値(i),X最大値(i),Y最小値(i),Y最大値(i)》;

16進数 53h 43h《X最小値(i)2Ch X最大値(i)2Ch Y最小値(i)2Ch Y最大値(i)》3Bh

《X最小値(i)》《X最大値(i)》《Y最小値(i)》《Y最大値(i)》
X、Yの最小値をスケーリングポイントP1の座標、X、Yの最大値をP2の座標値に割り当てます。それぞれの最小値および最大値によって、ユーザユニットが決定されます。
パラメータを省略すると、初期状態(スケーリングが行われていない状態)に戻ります。
この場合は、以降のプロット命令はプロッタユニットで実行されます。

本命令で設定された座標系は、スケーリングポイントP1、P2の範囲だけではなく、作図範囲すべてに使用できます。
また、スケーリングは、P1、P2の位置や範囲を変更すると、新しいP1、P2に対して再設定されます。

本命令の後、次の命令はユーザユニットで処理されます。
  • 絶対座標/相対座標円弧プロット命令AA/AR
  • 円プロット命令CI
  • 絶対座標/相対座標長方形プロット命令EA/ER
  • 扇形プロット命令EW
  • 塗りつぶし選択命令FT
  • ペン移動命令(絶対座標/相対座標)PA/PR
  • 絶対座標/相対座標長方形塗りつぶし命令RA/RR
  • 扇形塗りつぶし命令WG
P1とP2入力命令 IP


標準フォント定義命令(SD)

標準フォントの属性を指定します。


JIS SD《種類(i)》《,値(sd)》……《,種類(i)》《,値(sd)》;

16進数 53h 44h《種類(i)》《2Ch値(sd)》……《2Ch種類(i)》《2Ch値(sd)》3Bh

《種類(i)》
属性の種類を指定します。

種類 属性
1 Character Set(文字セット)
2 Font Spacing(文字間隔)
3 Pitch(文字ピッチ)
4 Height(サイズ)
5 Posture(スタイル)
6 Stroke Weight(太さ)
7 Typeface(書体)

《値(sd)》
  • Character Set(文字セット)
文字セットの属性を指定します。

設定内容 設定内容
0 (=277) Roman8 (default) 426 Ventura International
1 Math-7 458 Ventura U.S.
2 Line Draw-7 11 JIS ASCII
3 HP Large Characters 43 Katakana
4 Norwegian v1 267 Kana-8
37 United Kingdom 299 Korean-8
38 French 1611 JIS Kanji-1
39 German 1643 JIS Kanji-2
263 Greek-8 12 Line Draw-7
8 Hebrew-7 44 HP Block Characters
264 Hebrew-8 76 Tax Line Draw
9 Italian 268 Line Draw-8
202 Microsoft Publishing 300 Ventura ITC Zapf Dingbats
234 DeskTop
330 PS Text 332 PS ITC Zapf Dingbats
364 ITC Zapf Dingbats Series 100 531 HP-GL Download
563 HP-GL Drafting
396 ITC Zapf Dingbats Series 200 595 HP-GL Special Symbols
20 Thai-8
428 ITC Zapf Dingbats Series 300 276 Turkish-8
21 ANSI US ASCII
13 Math-7 53 Legal
45 Tech-7 (DEC) 181 HPL Language Set
173 PS Math 245 OEM-1 (DEC Set)
205 Ventura Math 277 (=0) Roman8
269 Math-8 309 Windows
14 ECMA-94 Latin 1 (8-bit version) 341 PC-8
373 PC-8 Denmark/Norway
78 ECMA-94 Latin 2 405 PC-850
174 ECMA-128 Latin 5 501 Pi Font
334 ECMA-113/88 Latin/Cyrillic 565 PC-852
22 Arabic (MacKay's Version)
15 OCR-A 278 Arabic-8
47 OCR-B 25 3 of 9 Barcode
79 OCR-M 57 Industrial 2 of 5 Barcode
16 APL (typewriter-paired) 89 Matrix 2 of 5 Barcode
48 APL (bit-paired) 153 Interleaved 2 of 5 Barcode
145 PC Line
18 Cyrillic ASCII 185 CODABAR Barcode
50 Cyrillic 217 MSI/Plessey Barcode
114 PC Cyrillic 249 Code 11 Barcode
19 Swedish for names 281 UPC/EAN Barcode
83 Spanish 505 USPS Zip
243 HP European Spanish 26 Not used
275 HP Latin Spanish

省略値: 0または277

  • Font Spacing(文字間隔)
文字間隔の属性を指定します。

設定
0 fixed spacing
1 variable spacing

省略値: 0(fixed spacing)

  • Pitch(文字ピッチ)
文字ピッチの属性を指定します。
指定範囲: 0~32,767.9999

  • Height(サイズ)
サイズの属性を指定します。
指定範囲: 0~32,767.9999

  • Posture(スタイル)
スタイルの属性を指定します。

設定
0 upright
1 Italic

  • Stroke Weight(太さ)
太さの属性を指定します。

設定
-7 very light
-3 light
0 normal
3 bold
7 very bold
9999 *
* Typeface(書体)でstick fontを指定した場合にのみ適用されます。また、stick fontは現在のペンの太さで描画されます。

省略値: 0(normal)

  • Typeface(書体)
書体の属性を指定します。

設定内容 設定内容
0 Line Printer or Line Draw 41 Trade Gothic
1 Pica 42 Goudy Old Style
2 Elite 43 ITC Zapf Chancery
3 Courier 44 Clarendon
4 Helvetica 45 ITC Zapf Dingbats
5 Times Roman 46 Cooper
6 Letter Gothic 47 ITC Bookman
7 Script 48 Stick (default)
8 Prestige 49 HP-GL Drafting
9 Caslon 50 HP-GL fixed and variable arc
10 Orator
11 Presentation 51 Gill Sans
13 Serifa 52 Univers
14 Futura 53 Bodoni
15 Palatino 54 Rockwell
16 ITC Souvenir 55 Melior
17 Optima 56 ITC Tiffany
18 ITC Garamond 57 ITC Clearface
20 Coronet 58 Amelia
21 Broadway 59 Park Avenue
23 Century Schoolbook 60 Handel Gothic
24 University Roman 61 Dom Casual
27 ITC Korinna 62 ITC Benguiat
28 Naskh (generic Arabic typeface) 63 ITC Cheltenham
64 Century Expanded
29 Cloister Black 65 Franklin Gothic
30 ITC Galliard 68 Plantin
31 ITC Avant Garde Gothic 69 Trump Mediaeval
32 Brush 70 Futura Black
33 Blippo 71 ITC American Typewriter
34 Hobo 72 Antique Olive
35 Windsor 73 Uncial
38 Peignot 74 ITC Bauhaus
39 Baskerville 75 Century Oldstyle
76 ITC Eras 102 Garth Graphic
77 ITC Friz Quadrata 103 ITC Ronda
78 ITC Lubalin Graph 104 OCR-A
79 Eurostile 105 ITC Century
80 Mincho 106 Englische Schreibschrift
81 ITC Serif Gothic 107 Flash
82 Signet Roundhand 108 Gothic Outline (URW)
83 Souvenir Gothic 109 Stencil (ATF)
84 Stymie 110 OCR-B
87 Bernhard Modern 111 Akzidenz-Grotesk
89 Excelsior 112 TD Logos
90 Grand Ronde Script 113 Shannon
91 Ondine 114 ITC Century
92 P.T.Barnum 152 Maru Gosikku
93 Kaufman 153 Gosikku (Kaku)
94 ITC Bolt Bold 154 Socho
96 Helv Monospaced 155 Kyokasho
97 Revue 156 Kaisho
101 Garamond (Stempel)

省略値: 48(固定ベクタ)


文字サイズ指定命令(絶対値)(SI)

文字の大きさをセンチメートル単位で指定します。


JIS SI《文字の幅(sd),文字の高さ(sd)》;

16進数 53h 49h《文字の幅(sd)2Ch 文字の高さ(sd)》3Bh

《文字の幅(sd)》《文字の高さ(sd)》
文字の幅と高さを指定します。
単位: cm
省略値: 省略時は、幅0.285 mm、高さ0.375 mmで、A4サイズの場合は幅0.185 mm、高さ0.269 mmとなります。

文字の高さは、大文字の高さで統一されます。可変文字の文字幅は、全文字の平均になります。
文字の幅に負の値を指定すると、文字の左右を反転できます。また、文字の高さに負の値を指定すると、文字の上下を反転できます。

たとえば、文字の高さと幅が3 cmのときの固定ピッチ文字、漢字の文字サイズ、文字間隔、改行幅は次のようになります。


文字プロット命令 LB


斜体文字命令(SL)

プロットする文字の傾きを指定します。


JIS SL《tanθ(sd)》;

16進数 53h 4Ch《tanθ(sd)》3Bh


《tanθ(sd)》
垂直線を基準とした角度θの正接(tanθ)を指定します。
省略値: 0(θ=0)

正の値のときは時計方向に傾き、負の値のときは反時計方向に傾きます。

斜体から標準に文字に戻す場合は、SL0;を指定します。


シンボルモード命令(SM)

プロット命令によって指定された座標点に、現在選択されている文字セットの文字(シンボル)を描きます。


JIS SM《シンボル(ASC)》;

16進数 53h 4Dh《シンボル(ASC)》3Bh

《シンボル(ASC)》
座標点にプロットする文字を指定します。
パラメータを省略すると、シンボルモードが解除されます。また、「;」(3Bh)、 SP (32h)および制御コードを指定するとシンボルモードは解除されます。

本命令は、「ペン移動命令(絶対座標)PA」、「ペン移動命令(相対座標)PR」、およびパラメータ付きの「ペン上げ命令PU」、「ペン下げ命令PD」と共に使用し、それぞれの線分の端点を基準(中心)として文字をプロットします。
文字の大きさ、方向、傾きは、文字サイズ指定命令(絶対値/相対値)SI/SR、斜体文字命令SL、絶対値/相対値による文字方向設定命令DI/DRによって指定できます。


ペン選択命令(SP)

ペン番号を指定します。


JIS SP《ペン番号(i)》;

16進数 53h 50h《ペン番号(i)》3Bh

《ペン番号(i)》
ペンの番号を指定します。
指定範囲: 0~8
省略値: 0

本エミュレーションモードでは、メニューのペングループによって、ペン0からペン8に対して線の太さとグレータイプ(濃淡による色表現)が設定されています。本命令では、このメニューで設定したペンを選択します。

ペンの太さを設定する(太さ)
ペンの濃淡を設定する(グレー番号)


文字サイズ指定命令(相対値)(SR)

プロットする文字の大きさを、スケーリングポイントP1、P2間の距離のパーセント値で指定します。


JIS SR《文字の幅(sd),文字の高さ(sd)》;

16進数 53h 52h《文字の幅(sd)2Ch 文字の高さ(sd)》3Bh

文字の幅(sd)文字の高さ(sd)
文字の幅と高さをP1・P2間の距離(X座標値、Y座標値)のパーセント値で指定します。
指定範囲: -128~+127.9999
省略値 (幅): 0.75(P1・P2が標準状態のとき)
(高さ): 1.5 (P1・P2が標準状態のとき)

パラメータに負の値を指定すると、プロットする文字が反転します。

文字の高さは、大文字の高さで統一されます。可変文字の場合は、文字幅はすべての文字の平均になります。
本命令によって文字の幅や高さを設定した場合、スケーリングポイントP1、P2の位置が変わると、実際にプロットする文字の大きさは設定した比率にしたがって変化します。

文字サイズ指定命令(絶対値) SI


標準フォント選択命令(SS)

現在指定されている標準フォントを使用します。


JIS SS;

16進数 53h 53h 3Bh

補助フォントの使用が指定されている場合、補助フォントから標準フォントに切り替え、標準フォントの文字を印字できるようにします。
標準フォントの選択は、本命令のほかに制御コード SI によっても行えます。

標準フォントを選択 SI


網掛けベクタ命令(SV)

図形データに適用させる網掛けパターンを選択します。


JIS SV《網掛けパターン(i)》《,オプション1(i)《,オプション2(i)》》;

16進数 53h 56h《網掛けパターン(i)》《2Chオプション1(i)《2Chオプション2(i)》》3Bh

《網掛けパターン(i)》
網掛けパターンを指定します。

設定内容
0 網掛けを行いません。
1 影付きの塗りつぶしを行います。
2 ユーザ定義型の塗りつぶしを行います。

《オプション1(i)》
網掛けパターンのパラメータで'1'を指定した場合、パーセント値で影の割合を指定します。値が大きいほど、影は濃くなります。
指定範囲: 0 ~ 100

網掛けパターンのパラメータで'2'を指定した場合、RF命令で選択されたインデックスを指定します。

《オプション2(i)》
現在設定されているペンの色を使用するかどうかを指定します。

設定内容
0 現在のペンの色を使用しません。
1 現在のペンの色を使用します。

アンカー座標命令 AC
塗りつぶし選択命令 FT
ラスタ塗りつぶし定義命令 RF
ペン幅の単位選択命令 WU


透過データ命令(TD)

通常、制御コードの文字は印字されませんが、本命令によって制御コードを印字することができます。


JIS TD《モード(i)》;

16進数 54h 44h《モード(i)》3Bh

《モード(i)》

設定内容
0 標準モード。制御コードは印字されません。
1 透過モード。制御コードを印字します。


透過モード命令(TR)

グラフィックスの白い領域をプロットする方法について設定します。


JIS TR《モード(i)》;

16進数 54h 52h《モード(i)》3Bh

《モード(i)》

設定内容
0 透過モードを設定しません。黒い領域の上に、白い領域をかぶせた場合、重なった部分の色は白になります。
1 透過モードを設定します。黒い領域の上に、白い領域をかぶせた場合、重なった部分の色は黒になります。



ユーザ定義型線の種類選択命令(UL)

LT命令で使用する線の種類を作成します。


JIS UL《インデックス(i)《,間隔(sd)》……》;

16進数 55h 4Ch《インデックス(i)《2Ch間隔(sd)》……》3Bh

《インデックス(i)》
線の種類を選択します。
指定範囲: 1 ~ 8

《間隔(sd)》
字下げと字上げを交互に行います。値はLT命令のパターン長のパーセンテージにしたがって変換されます。パラメータには、0または正の値を指定する必要があります。

線の属性指定命令 LA
線の種類選択命令 LT


扇形塗りつぶし命令(WG)

現在のペン位置を中心とし、指定された半径と角度の扇形の領域を塗りつぶします。


JIS WG<半径(sd)>,<始点角(sd)>,<中心角(sd)>《,分解能(sd)》;

16進数 57h 47h<半径(sd)>2Ch<始点角(sd)>2Ch<中心角(sd)>《2Ch 分解能(sd)》3Bh


<半径(sd)>
扇形の半径を指定します。
正の値を指定すると中心点から右方向の水平位置が基準点(0度)となり、負の値を指定すると左方向の水平位置が基準点となります。
座標系は、スケーリングがオフのときはプロッタユニット、オンのときはユーザユニットになります。

<始点角(sd)>
扇形の始点となる角度を指定します。正の値を指定すると半径の符号で決まる基準点から反時計方向、負の値を指定すると時計方向になります。

<中心角(sd)>
扇形の中心角を指定します。正の値を指定すると円周上の始点角の位置から反時計方向、負の値を指定すると時計方向に描きます。

《分解能(sd)》
扇形の滑らかさを指定します。扇形の弧は実際はいくつかの直線(弦)に分けて描かれます。この弦の長さを分解能モード(角度/偏倚)に従って指定します。
省略値: 5度(角度モード)

塗りつぶしは、現在選択されているペンおよび線の種類で行われます。
本命令の実行後、現在のペン位置とペン状態(UP/DOWN)は実行前の状態に戻ります。


ペン幅の単位選択命令(WU)

PW命令で指定するペン幅の単位を指定します。


JIS WU《モード(i)》;

16進数 57h 55h《モード(i)》3Bh

《モード(i)》

設定内容
0 ミリメートルでペン幅を指定します。
1 スケーリングポイントP1、P2間の対角線上の距離におけるパーセント値で、ペンの幅を指定します。

省略値: 1

ペン幅命令 PW
ペン選択命令 SP


HP RTL命令


Enter RTL Mode命令([ESC] % # A)

送られてきたデータをHP RTLコマンドとして読み込みます。


JIS ESC % # A

16進数 1Bh 25h # 41h


設定内容
0 HP RTLモードの現在のペンの位置およびパレットの状態は、実行前の状態に設定されます。
1 HP RTLモードの現在のペンの位置は、HP-GL/2モードの現在のペンの位置に設定されます。
HP RTLモードのパレットの状態は、実行前の状態に設定されます。
2 HP RTLモードの現在のペンの位置は、実行前の状態に設定されます。
HP RTLモードのパレットの状態は、HP-GL/2モードの現在の状態に設定されます。
3 HP RTLモードの現在のペンの位置およびパレットの状態は、HP-GL/2モードの現在の状態に設定されます。

省略値: 0


Enter HP-GL/2 Mode命令([ESC] % # B)

送られてきたデータをHP-GL/2コマンドとして読み込みます。


JIS ESC % # B

16進数 1Bh 25h # 42h


設定内容
0 HP-GL/2モードの現在のペンの位置およびパレットの状態は、実行前の状態に設定されます。
1 HP-GL/2モードの現在のペンの位置は、HP RTLモードの現在のペンの位置に設定されます。
HP-GL/2モードのパレットの状態は、実行前の状態に設定されます。
2 HP-GL/2モードの現在のペンの位置は、実行前の状態に設定されます。
HP-GL/2モードのパレットの状態は、HP RTLモードの現在の状態に設定されます。
3 HP-GL/2モードの現在のペンの位置およびパレットの状態は、HP RTLモードの現在の状態に設定されます。

省略値: 0


Reset命令([ESC] E)

設定されているパラメータを初期値に戻します。


JIS ESC E

16進数 1Bh 45h


Universal Exit Language命令([ESC] % # X)

現在の言語モードの内容を終了します。


JIS ESC % # X

16進数 1Bh 25h # 58h

パラメータには、文字列型の'-12345'を指定してください。


Move CAP Horizontal (decipoint)命令([ESC] & a # H)

デシポイント単位(1/720インチ)で、現在のペンの位置を水平方向に移動します。

指定範囲: - 32,767 ~ 32,767

JIS ESC & a # H

16進数 1Bh 26h 61h # 48h


Raster Line Path命令([ESC] * b # L)

次の命令による垂直方向を指定します。

  • Transfer Raster Data by Row/Block命令
  • Y Offset命令
  • End Raster Graphic命令

JIS ESC * b # L

16進数 1Bh 2ah 62h # 4ch


設定内容
0 Y軸を負の方向へ移動します。
1 Y軸を正の方向へ移動します。


Compression Method命令([ESC] * b # M)

ラスタ・グラフィックスのデータを転送するための圧縮方式を指定します。Transfer Raster Data by Plane命令およびTransfer Raster Data by Row/Block命令では、この圧縮方式にしたがってデータが転送されます。


JIS ESC * b # M

16進数 1Bh 2ah 62h # 4dh


設定
0 非符号化方式(行単位)
1 Run-length符号化方式
2 TIFF符号化方式Revision 4.0
3 Seed-row符号化方式
4 非符号化方式(ブロック単位)
5 Adaptive符号化方式
6 CCITT Group 3 一次元符号化方式(ブロック単位)
7 CCITT Group 3 三次元符号化方式(ブロック単位)
8 CCITT Group 4 符号化方式(ブロック単位)
9 Compressed Replacement Delta Row 符号化方式
10 準可逆RGB/KCMY Replacement Delta Row 符号化方式

省略値: 0

ラスタ・グラフィックスのデータは、ベクタ・グラフィックスのデータに比べて転送するデータの量が大きいため、本命令の符号化方式によってデータを圧縮しておくと、本製品の本体(以降「本体」と呼びます。)に転送する速度が向上します。


Transfer Raster Data by Plane命令([ESC] * b # V)

本体に転送するデータ量を平面単位で指定します。転送するときの圧縮方式は、Compression Method命令に従います。

指定範囲: 0 ~ 32,767(バイト)

JIS ESC * b # V

16進数 1Bh 2ah 62h # 56h

Compression Method命令
Transfer Raster Data by Row/Block命令


Transfer Raster Data by Row/Block命令([ESC] * b # W)

本体に転送するデータ量を行またはブロック単位で指定します。転送するときの圧縮方式は、Compression Method命令に従います。

指定範囲: 0 ~ 2,147,483,647(バイト)

JIS ESC * b # W

16進数 1Bh 2ah 62h # 57h

Compression Method命令


Y Offset命令([ESC] * b # Y)

指定した数だけ現在のペンの位置を垂直方向に移動します。移動する方向はRaster Line Path命令に従います。

指定範囲: - 32,767 ~ 32,767

JIS ESC * b # Y

16進数 1Bh 2ah 62h # 59h

本命令は、ペン位置がウィンドウの外にある場合でも有効です。

Raster Line Path命令


Pattern ID命令([ESC] * c # G)

Current Pattern命令で次のパターンを選択したときのIDを指定します。

  • シェーディング
  • ハッチング
  • ユーザ指定タイプ

JIS ESC * c # G

16進数 1Bh 2ah 63h # 47h

  • シェーディング
パーセント値で影の割合を指定します。値が大きいほど、影は濃くなります。
指定範囲: 0 ~ 100

  • ハッチング
ハッチングの種類を選択します。

設定内容
1 水平線
2 垂直線
3 斜線(右上がり)
4 斜線(左上がり)
5 クロスハッチング(水平および垂直線)
6 クロスハッチング(斜線)

  • ユーザ指定タイプ

指定範囲: 0 ~ 32,767
省略値: 0

Current Pattern命令


Pattern Control命令([ESC] * c # Q)

ユーザ指定のパターンを削除します。


JIS ESC * c # Q

16進数 1Bh 2ah 6ch # 51h


設定内容
0 すべての一時および永久パターンを削除します。
1 すべての一時パターンを削除します。
2 Pattern ID命令で指定された直前のパターンのみ削除します。

一時パターンはReset命令によって削除できます。
直前のPattern ID命令で指定された、現在のパターンが削除されると、次のパターンは黒または描画色でレンダリングされます。

Reset命令
Pattern ID命令


Download Pattern命令([ESC] * c # W)

ユーザ指定のパターンデータをバイト単位で読み込みます。

指定範囲: 0 ~ 2,147,483,647(231-1)
省略値: 0

JIS ESC * c # W

16進数 1Bh 2ah 63h # 57h

Pattern ID命令


Configure Raster Data命令([ESC] * g # W)

次の属性をもつラスタ・グラフィックスデータの受信方法を設定します。

  • ダイレクトモードで送信する
  • 4色以上のペンがある
  • ペンごとに複数の色空間定義がある
  • ピクセルまたは平面の順に編成されているデータ
  • チャンネルID

JIS ESC * g # W

16進数 1Bh 2ah 67h # 57h

  • バイト:0
フォーマット数。値は7のみ指定できます。

  • バイト:1
ペンの数を指定します。
指定範囲: 1 ~ 255

  • バイト:2
ペンの優先仕様を指定します。

設定内容
0 ピクセル優先。ピクセルごとにペンデータを編成します。
1 平面優先。平面ごとにペンデータを編成します。

  • バイト:3
Reversed(反転)。値には0を指定します。

  • バイト:4 - 5, 12 -13
水平解像度をppi(pixel per inch)の単位で指定します。
指定範囲: 1 ~ 65,535

  • バイト:6 - 7, 14 -15
垂直解像度をppi(pixel per inch)の単位で指定します。
指定範囲: 1 ~ 65,535

  • バイト:8-9, 16-17
Contone(連続調)を表現するための色の強度を指定します。強度のレベルは、ペンごとに割り当てられているビット数によって表現します。たとえば、1ビットであれば強度のレベルは2になり、8ビットであれば強度のレベルは256になります。
指定範囲: 2 ~ 65,535

  • バイト:10,18
平面の優先仕様を指定します。「バイト:2」の優先仕様に合わせて、値を指定してください。

設定内容
0 列ごとに異なる平面が構成されます。
1 1種類のピクセルによって平面が構成されます。

  • バイト:11,19
チャンネルIDを指定します。

設定内容
0 K(black)
1 C(cyan)
2 M(magenta)
3 Y(yellow)
4 R(red)
5 G(green)
6 B(blue)
7 W(white)
10 O(orange)
51 k(gray)
52 c(light cyan)
53 m(light magenta)

「バイト:1」のパラメータに'1'、'3'、'4'以外の値が指定された場合、本命令は無視されます。また、Reset命令を受信するまでの描画コマンドは無視されます。
Channel ID for Penの組み合わせが、K、RGB、CMY、KCMY以外の場合、本命令は無視されます。


Logic Operation命令([ESC] * l # O)

複数のラスタ・グラフィックスデータを重ね合わせたときの色を設定します。


JIS ESC * l # O

16進数 1Bh 2ah 63h # 4fh

論理演算式によって定義された、RGB色空間を設定します。(D:「Destination(出力先の元画像)」、S:「Source(新しく書き込む画像)」、T:「Texture(テクスチャ)」、a:「AND(論理積)」、n:「NOT(論理否定)」、o:「OR(論理和)」、x:「XOR(排他)」)演算式の一覧は、MC命令を参照してください。
指定範囲: 0 ~ 255
省略値: 252


Push/Pop Palette命令([ESC] * p # P)

パレットのスタック領域にパレットの情報を格納するか、取り出すかどうかを選択します。


JIS ESC * p # P

16進数 1Bh 2ah 70h # 50h


設定
0 スタック領域に次のパレットの情報を格納します。
  • 各パレットの色定義
  • ペンの幅
  • 黒および白参照
  • データを転送するためのビット数
  • 符号化方式
1 スタック領域からパレットの情報を取り出します。

省略値: 0


Pattern Reference Point命令([ESC] * p # R)

現在のペンの位置を中心として、パターンをプロットします。


JIS ESC * p # R

16進数 1Bh 2ah 70h # 52h

0のみ指定できます。他の値は無視されます。


Move CAP Horizontal (RTL unit) 命令([ESC] * p # X)

解像度を示すdpi(dot per inch)の単位で、現在のペンの位置を水平方向に移動します。

指定範囲: - 32,767 ~ 32,767

JIS ESC * p # X

16進数 1Bh 2ah 70h # 58h


Move CAP Vertical (RTL unit) 命令([ESC] * p # Y)

解像度を示すdpi(dot per inch)の単位で、現在のペンの位置を垂直方向に移動します。

指定範囲: - 32,767 ~ 32,767

JIS ESC * p # Y

16進数 1Bh 2ah 70h # 59h


Start Raster Graphic命令([ESC] * r # A)

ラスタ・グラフィックスデータをプロットする開始点を固定して、用紙の左側の余白を設定します。


JIS ESC * r # A

16進数 1Bh 2ah 72h # 41h


設定内容
0 座標原点は左端になります。(スケーリングオフ)
1 座標原点は現在のペンの位置になります。(スケーリングオフ)
2 座標原点は左端になります。(スケーリングオン)
3 座標原点は現在のペンの位置になります。(スケーリングオン)

省略値: 0

本命令を指定する前に、Source Raster Width命令およびSource Raster Height命令を本体に送る必要があります。


Source Raster Width命令([ESC] * r # S)

ラスタ・グラフィックスデータの幅を指定します。

指定範囲: 0 ~ 65,535

JIS ESC * r # S

16進数 1Bh 2ah 72h # 53h


Source Raster Height命令([ESC] * r # T)

ラスタ・グラフィックスデータの高さを指定します。

指定範囲: 0 ~ 65,535

JIS ESC * r # T

16進数 1Bh 2ah 72h # 54h


Simple Color命令([ESC] * r # U)

現在のパレットの状態を上書きして、固定サイズのパレットを新規に作成します。


JIS ESC * r # U

16進数 1Bh 2ah 72h # 55h


設定内容
-4 4面KCMYパレット
-3 3面CMYパレット
1 1面Kパレット
2 3面RGBパレット

  • 4面KCMYパレット
インデックス 白黒参照 ペンの種類
0 White White
1 Black White
2 White Cyan
3 Black Cyan
4 White Magenta
5 Black Magenta
6 White Blue
7 Black Blue
8 White Yellow
9 Black Yellow
10 White Green
11 Black Green
12 White Red
13 Black Red
14 White Black
15 Black Black

  • 3面CMYパレット
インデックス ペンの種類
0 White
1 Cyan
2 Magenta
3 Blue
4 Yellow
5 Green
6 Red
7 Black

  • 1面Kパレット
インデックス ペンの種類
0 White
1 Black

  • 3面RGBパレット
インデックス ペンの種類
0 Black
1 Red
2 Green
3 Yellow
4 Blue
5 Magenta
6 Cyan
7 White

本命令が実行されると、他の命令によるパレットの変更は無視されます。また、いったんPush/Pop Palette命令によってスタック領域からSimple Colorパレットが取り出されると、パレットの変更はできません。


End Raster Graphic命令([ESC] * r C)

ラスタ・モードを終了します。ラスタ・グラフィックスのデータ転送を終了して、Compression Method命令などラスタモードに関連する命令のパラメータは初期値に戻ります。


JIS ESC * r C

16進数 1Bh 2ah 72h 43h


Destination Raster Width命令([ESC] * t # H)

Start Raster Graphic命令でスケーリングをオンにした場合、デシポイント単位(1/720インチ)でラスタ・グラフィックスの幅を指定します。

指定範囲: 0 ~ 65,535

JIS ESC * t # H

16進数 1Bh 2ah 74h # 48h


Set Graphics Resolution命令([ESC] * t # R)

ラスタ・グラフィックスデータをプロットするときの解像度を、dpi(dot per inch)の単位で指定します。

指定範囲: 0 ~ 32,767

JIS ESC * t # R

16進数 1Bh 2ah 74h # 52h


Destination Raster Height命令([ESC] * t # V)

Start Raster Graphic命令でスケーリングをオンにした場合、デシポイント単位(1/720インチ)でラスタ・グラフィックスの高さを指定します。

指定範囲: 0 ~ 65,535

JIS ESC * t # V

16進数 1Bh 2ah 74h # 56h


Set Red Parameter命令([ESC] * v # A)

パレットの赤のパラメータを指定します。Assign Color Index命令を実行後、本パラメータの値は、'0'に初期化されます。


JIS ESC * v # A

16進数 1Bh 2ah 76h # 41h

Configure Image Data命令


Set Green Parameter命令([ESC] * v # B)

パレットの緑のパラメータを指定します。Assign Color Index命令を実行後、本パラメータの値は、'0'に初期化されます。


JIS ESC * v # B

16進数 1Bh 2ah 76h # 42h

Configure Image Data命令


Set Blue Parameter命令([ESC] * v # C)

パレットの青のパラメータを指定します。Assign Color Index命令を実行後、本パラメータの値は、'0'に初期化されます。


JIS ESC * v # C

16進数 1Bh 2ah 76h # 43h

Configure Image Data命令


Assign Color Index命令([ESC] * v # I)

Configure Image Data命令によるRGBパラメータの値を、指定のインデックスに割り当てます。


JIS ESC * v # I

16進数 1Bh 2ah 76h # 49h

Configure Image Data命令


Source Transparency Mode命令([ESC] * v # N)

ソース(新しく書き込む画像)の白ピクセルをプロットする方法について設定します。


JIS ESC * v # N

16進数 1Bh 2ah 76h # 4eh


設定内容
0 透過モードを設定します。下地の黒ピクセルの上に白ピクセルをかぶせた場合、重なった部分の色は下地の黒になります。
1 透過モードを設定しません。下地の黒ピクセルの上に白ピクセルをかぶせた場合、重なった部分の色は白になります。



Pattern Transparency Mode命令([ESC] * v # O)

パターン内の白ピクセルをプロットする方法について設定します。


JIS ESC * v # O

16進数 1Bh 2ah 76h # 4fh


設定内容
0 透過モードを設定します。下地の黒ピクセルの上に白ピクセルをかぶせた場合、重なった部分の色は下地の黒になります。
1 透過モードを設定しません。下地の黒ピクセルの上に白ピクセルをかぶせた場合、重なった部分の色は白になります。



Foreground Color命令([ESC] * v # S)

インデックスに描画色を設定します。


JIS ESC * v # S

16進数 1Bh 2ah 76h # 53h

指定範囲: 0 ~ 2n-1(nはインデックスごとに割り当てられているビット数です。たとえば、インデックスに8ビットが割り当てられている場合、パラメータには255まで指定することができます。)
省略値: 0


Current Pattern命令([ESC] * v # T)

ラスタ・グラフィックスデータを描画するための、現在のパターンを選択します。


JIS ESC * v # T

16進数 1Bh 2ah 76h # 54h


設定
0 黒単色または描画色
1 白単色
2 シェーディング(Pattern ID命令で指定)
3 ハッチング(Pattern ID命令で指定)
4 ユーザ指定タイプ(Pattern ID命令で指定)

新しいCurrent Pattern命令を受信すると、本命令は上書きされます。

Pattern ID命令


Configure Image Data命令([ESC] * v # W)

下記の色設定を行います。

  • カラーモデルの設定(バイト:0)
  • ラスタデータの描画方法(バイト:1)
  • インデックスごとのビット数(バイト:2)
  • RGBごとのビット数(バイト:3~5)
  • RGBごとの白または黒参照値(バイト:6~17)
指定値: 6または18(バイト)

JIS ESC * v # W

16進数 1Bh 2ah 76h # 57h

<6>
  • バイト:0
カラーモデルを設定します。

  • バイト:1
ラスタデータの描画方法を指定します。

設定
0 平面単位でインデックスを付けて、色選択を行います。
1 画素単位でインデックスを付けて、色選択を行います。
2 平面単位で直接色選択を行います。
3 画素単位で直接色選択を行います。
4 各平面にインデックスを付けます。

  • バイト:2
インデックスごとのビット数(2n-1)を指定します。
指定範囲: 0,1 ~ 255

  • バイト:3 ~ 5
RGBごとのビット数(2n-1)を指定します。
指定範囲: 0 ~ 255

<18>
  • バイト:6 ~ 17
RGBごとの白または黒参照値を指定します。
指定範囲: - 32,768 ~ 32,767

Set Red Parameter命令
Set Green Parameter命令
Set Blue Parameter命令
Assign Color Index命令


付録

HP-GL/2エミュレーションモードの注意事項、初期の設定状態、文字セットなどを掲載します。必要に応じてご覧ください。



HP-GL/2モードの注意と制限

HP-GL/2エミュレーションモードでは、エミュレートするHP Designjet 800プリンタと違いがあります。ご使用にあたり、それぞれの注意と制限事項をよくお読みください。



内蔵フォント

  • 1バイトフォント
  • 固定ベクタフォント

HP Designjet 800では、次の文字セットの内蔵フォントが固定ベクタ2になるため、本エミュレーションモードとは印刷結果が若干異なります。

  • JIS ASCII
  • Katakana
  • Kana-8
  • 固定ドラフティングフォント

HP Designjet 800では、文字セットHP-GL Draftingの内蔵フォントが固定ドラフティング1 になるため、本エミュレーションモードとは印刷結果が若干異なります。

  • 2バイトフォント

HP Designjet 800では、内蔵フォントが固定ベクタ2になるため、本エミュレーションモードとは印刷結果が若干異なります。



HP-GL/2命令

  • エミュレーション対象のHP-GL/2命令

本エミュレーションモードは、基本的にHP Designjet 800プリンタで使用できるHP-GL/2命令に対応します。ただし、一部の命令は機構上無視している場合があります。詳しくは、「制御命令」をご覧ください。

  • 解像度

HP-GL/2エミュレーションモードの出力解像度は600 dpi固定に対して、HP Designjet 800の出力解像度は次のとおりです。


「出力品質」の設定 「最適化」の設定
線画/テキスト用 イメージ用
レンダリング ハーフトーン レンダリング ハーフトーン
高速 300 × 300 600 × 300 150 × 150 600 × 300
標準 600 × 600 600 × 600 300 × 300 600 × 600
高品質 600 × 600 600 × 600 600 × 600 600 × 600
最大の解像度 600 × 600 1200 × 600 600 × 600 1200 × 600
最大の解像度* 600 × 600 1200 × 600 1200 × 1200 2400 × 1200
* 光沢フォト用紙を使用した場合

  • ハードクリップ

本体の構造により、用紙の各端から5 mm内側が有効印字領域となります。このため用紙の各端から5 mmより外側にある作図データは印字されません。

  • コピー部数

HP Designjet 800ではコマンドの組み合わせで指定された部数だけプリントされますが、HP-GL/2のコマンド仕様ではBPコマンド、PGコマンド、RPコマンドの組み合わせ、および共通メニューの「コピー部数」によって各ページのコピー部数を指定することができます。そのため、HP-GL/2トランスレータではコピー部数は以下のように設定されます。

コマンドによって指定されたコピー部数+ 共通メニューによって指定された「コピー部数」の設定値- 1

  • 未定義文字

HP Designjet 800では1バイトフォントの文字セットの中で0x20~0x7Fに割り当てられていない文字が指定された場合、「::」が印字されますが、本エミュレーションモードでは「スペース」が印字されます。

  • ミラー反転した後の原点

本エミュレーションモードではミラー反転した後の原点はハードクリップ領域の四隅になります。したがって、ミラー反転を設定して、用紙を縦送りしたときの印字結果はHP Designjet 800と本エミュレーションモードとで原点の位置が異なります。

  • Adaptive Line Typeのベジェ曲線

LTコマンドのline typeパラメータをAdaptive(-8~-1)に設定してベジェ曲線を描くと、HP Designjet 800ではAdaptive Line Typeで描画されますが、本エミュレーションモードではFixed Line Typeで描画されます。

  • Adaptive Line TypeにおけるLine Patternの消失


本エミュレーションモードではAdaptive Line Typeの指定によりLine Patternが縮小される場合、その縮小率によってはLine Patternの一部が印字されない場合があります。
Line Patternの一部が消失する可能性があるのは、以下の場合です。

Line Length <(Line Pattern)/2

  • ハードクリップ外のオブジェクトによるページ生成

本エミュレーションモードではハードクリップ領域外でもText, GraphicsおよびImageオブジェクトが描画されると、白紙ページが生成されます。



初期状態

  • HP-GL/2エミュレーションモードのメニューの初期状態
グループ 設定項目 工場出荷時の設定状態
ペン パレット選択 データ
0~15ペン 太さ 0.1 mm
グレー番号 0
カラー番号 *
用紙 原稿用紙サイズ A4
ユーザ定義用紙 高さ 297.0 mm
210.0 mm
出力用紙サイズ A4
レイアウト 拡大/縮小 しない
拡大/縮小率 長辺/短辺 100.0%
余白 上/下/左/右 5.0 mm
座標回転
ミラー反転 しない
クリップモード パネル
* 初期状態は、「ペン」の種類によって異なります。詳しくは、「HP-GL/2モードの設定」を参照してください。


コード表

  • 1バイトコード表
  • 固定文字

  • 可変文字



本体の設定 (ESC/Pエミュレーション)

エミュレーションモードの各種の機能やタッチパネルを使った操作のしかた、エミュレーションモードで使用できる制御命令などについて説明しています。

なお、本カテゴリをお読みになる前に、必ず「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をお読みください。



ご使用になる前に

本製品のESC/Pエミュレーションモードの特長など、ご使用になる前に知っておいていただきたいことについて説明します。

本製品の動作モードがESC/Pエミュレーションモードに切り替わることによって、ESC/P準拠のプリンタ(以降「ESC/Pプリンタ」と呼びます)を使って印字したときと同等の印字を行うことができます。

LIPSモードに対応していないアプリケーションソフトウェアなどをお使いのときは、アプリケーション側でプリンタ機種にESC/Pプリンタ(または同等の機種)を指定し、本エミュレーションモードをご利用ください。


ESC/Pモードの特長

ESC/Pモードを使用する準備


ESC/Pモードの特長

  • 広範なアプリケーションに対応

PC-9800シリーズ、DOS/V互換のパーソナルコンピュータなど、ESC/P準拠のプリンタを接続できる機種すべてをホストコンピュータとしてご利用になれます。このため、豊富なアプリケーションソフトウェア群で作成したデータを印字できます。

  • 豊富な書体をサポート

ESC/Pプリンタの持っているすべての文字フォントに対応する専用のフォントが用意されています。英数字カタカナは、明朝10cpi、12cpi、15cpi、プロポーショナルを持ちます。また、漢字は明朝体のほか、ゴシック体、丸ゴシック体を使用できます。

  • ページのレイアウトを活かした印字

ESC/Pプリンタと同じサイズの用紙をセットすれば、ESC/Pプリンタと同じレイアウトで印字できることはもちろんですが、印字する用紙に応じて印字データを縮小してレイアウトを変えずに印字することもできます。たとえば、連続用紙に印字するためのデータをレイアウトを変えることなく、そのままカット紙に印字したり、B4サイズのデータをA4サイズのカット紙に印字したりすることが可能です。(→「ページフォーマット」)

  • 用紙を無駄なく活用した印字

印字データを縮小すると、用紙の上下、左右の余白ができることがあります。
このようなとき、印字領域をワイド領域にすることによって、文字数や行数を用紙サイズいっぱいまで広げて印字することができ、用紙を無駄なく使えます。(→「ワイド領域に印刷する」)

  • 設定しやすいメニュー構造

このエミュレーションモードでは、タッチパネルのESC/P設定で印字に必要ないろいろな設定を行うことができます。印字設定の項目はメニュー形式で並んでおり、ディスプレイに表示されるメニューにしたがって簡単に探すことができます。設定は、タッチパネルのESC/P設定で行うことができます。(→「ESC/Pモードの設定」)

  • 印字設定はメモリに登録

メニューなどで設定した印字環境は、自動的に不揮発性メモリに登録されます。ですから、いったん設定値を登録してしまえば、他の動作モードに移ったり、電源をオフ(同等のリセット処理も含みます)にしたりしても、いつでも同じ設定で印字を行うことができます。

  • 2ページのデータを見開きで印字

A4サイズやB5サイズの用紙2ページ分の内容を、A3サイズやB4サイズの用紙に見開きになるように印字することができます。印字した文書を二つ折りにしてとじるときなどに便利です。
なお、文書のとじかたに応じて、右開きまたは左開きになるようにページの向きを設定することも可能です。(→「2ページ印刷機能」)



ESC/Pモードを使用する準備

本製品には、LIPSモード(LIPSⅡ、LIPSⅢ、LIPSⅣ)、I5577エミュレーションモード、HP-GLエミュレーションモードのほかに、PC-9800シリーズをはじめ、DOS/VやIBM-PC系のコンピュータで使用されるESC/P準拠プリンタをエミュレートするESC/Pエミュレーションモードがあります。
ただし、この内蔵のESC/Pエミュレーションモードは一部の機能が省略されています。

印字を行うときのモード(動作モードといいます)は、送られてくる印字データを判別して自動的に切り替わりますので、特に設定する必要はありません。ただし、動作モードの自動切り替えがうまくいかなかったり、印刷が正常に行えない場合は、動作モードを本エミュレーションに設定してください。
使用するモードが決まっているときなどは、動作モードの設定を本エミュレーションに設定することをお勧めします。詳しくは、「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をご覧ください。



ESC/Pモードの解説

本エミュレーションモードを使用して印字を行うときの用紙の向きと印字方向の関係や、ESC/Pプリンタと同等の印字結果を得るための情報などについて説明します。

本エミュレーションモードでは、実際の用紙上での印字位置と印字領域について次の用語で説明しています。

  • 実際の印字領域

ESC/Pプリンタ用に作成された印字データが、の領域に同等のレイアウトで印字されます。印字領域の位置とサイズは最初に決められていますが、本製品の有効印字領域内で変更できます。

  • ページ長とボトム領域

印字領域のページ長は本製品の有効印字領域内で任意の行数に変更することができます。また、印字しないで改ページする領域(ボトム領域)を設定することもできますので、連続用紙用に作成されたデータなども任意のレイアウトで印刷することができます。


用紙のセット

ページフォーマット

ワイド領域に印刷する

ページフォーマットと用紙サイズの関係

印字領域と印字動作

ESC/Pモードの拡張機能


用紙のセット

ESC/Pプリンタはカット紙や連続用紙に印字できます。印字方向は常に一定ですから、カット紙を縦置きや横置きにすることで縦長(ポートレイト)または横長(ランドスケープ)の文書を印字します。
これに対して、本製品は印字に際して用紙の方向(縦置き/横置き)を意識する必要はありません。タッチパネルの設定によって縦長(ポートレイト)で印刷するか横長(ランドスケープ)で印刷するかが決まり、印字データ全体の向きを自動的に変換して印字します。また、連続用紙を想定した印字データもカット紙に印字します。
ESC/Pプリンタで印刷するときと本エミュレーションモードで印刷するときの用紙セットの対応は次のとおりです。



ページフォーマット

ESC/Pエミュレーションモードには、ESC/Pプリンタでの印刷を想定した様々なアプリケーションソフトウェアおよび印字データに対応するために、7種類のページフォーマットが用意されています。
ホストコンピュータ側で印字開始を指示する前に、想定されている用紙の種類(カット紙/連続用紙/用紙サイズ)や用紙の方向(縦置き/横置き)に合わせて、最適なページフォーマットを選んでおきます。


ページフォーマット名の右下にある名称(Fmode 1, 2, 3, 4, 6, 7, 8)は、各ページフォーマットに対応するモードNo.です。以後、本カテゴリの操作説明および制御命令の説明では、おもにこのモードNo.を使用しています。

  • カット紙のページフォーマット


  • カット紙に対応したページフォーマットは、第1文字目が本製品の有効印字領域の左上端とほぼ同じ位置に印字されます。
  • タッチパネルで設定されている用紙サイズにしたがってレイアウトされ、印字が行われます。
    用紙サイズを設定する
  • 用紙の余白を有効に活用するワイド領域モードが使用できます。
    ただし、実寸で印字するページフォーマット(Fmode 1, 2)では、A3サイズの用紙に印字する場合に限ります。
    印字領域を設定する

  • 連続用紙のページフォーマット


  • 連続用紙に対応するページフォーマットは、印字データを縮小して印字します。

ページフォーマットの種類

1ページの文字数と行数


ページフォーマットの種類

本エミュレーションモードの7種類のページフォーマットについて説明します。それぞれのページフォーマットでは、ESC/Pプリンタと同等の印字結果を得られるように、印字データの縮小方法や、印字領域などが決められています。

なお、用紙の上下、左右5mmの範囲には印字できません。この余白を除いた印字可能な範囲を「有効印字領域」といいます。各ページフォーマットでは、この有効印字領域内に、ESC/Pプリンタ用に作成された印字データが収まるように、それぞれ印字領域が定められています(設定によって、実際の印字領域は有効印字領域内で変更可能です)。


ページフォーマットはメニューの「ページフォーマット」で設定します。
ページフォーマットを設定する

実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】

実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】

連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】

連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】

連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】

カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】

カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】


実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】

ESC/Pプリンタにカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
改行ピッチ、文字間隔は、ESC/Pプリンタと同一です。

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4、B5、A5、はがきの6種類のサイズの用紙を使用できます。
用紙サイズは、メニュー操作または制御命令で設定したサイズになります。
ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
初期状態の用紙サイズは、A4になります。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで印字します。ただし、メニューの「漢字サイズ」によって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は10ポイントのままです)。

  • イメージの印字

ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    TOF行は用紙の上端から約22mmの位置になり、第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左端とほぼ同じ位置になります。
  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「右マージン既定値」の設定によって、行の折り返しかたが変わります。初期状態は[136桁]に設定されています。
[136桁]: 用紙サイズに関係なく印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
[右端]: 印字する用紙サイズの有効印字領域の右端(用紙端から5mm内側)が折り返し位置になります。右端を越えた印字データは、次行の左端に折り返して印字します。

右マージンの位置を設定する

  • ページ長
    メニューの「単票用紙長」の「設定方法」が[システム](初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置はESC/Pプリンタのカットシートフィーダが用紙の終わりを検出する位置とほぼ同じ位置です。「単票用紙長」の「設定方法」で[任意設定]を設定したときは、「単票用紙長」の「任意設定値」で設定されたページ長になります。
    カット紙のページ長を設定する


実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】

ESC/Pプリンタにカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
改行ピッチ、文字間隔は、ESC/Pプリンタと同一です。
用紙サイズ、文字の印字、イメージの印字、印字領域などについては、[実寸縦](Fmode 1)と同じです。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 印字領域

B4、A3サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。



連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】

ESC/Pプリンタに10×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

ESC/Pプリンタに10×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向8インチ、縦方向11インチ)を、横方向、縦方向ともに292/300倍に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで、文字ピッチをつめて印字します。
ただし、メニューの「漢字サイズ」によって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は10ポイントのままです)。

  • イメージの印字

ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。
    A3、B4サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、大きな余白ができます。
  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。
    ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    右マージンの位置を設定する
  • ページ長
    メニューの「連続用紙長」の「設定方法」が[システム](初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置は初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約10.7インチです。
    「連続用紙長」の「設定方法」で[任意設定]を設定したときは、「連続用紙長」の「任意設定値」で設定されたページ長になります。ただし、11インチを越える設定を行ったときは、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合に改ページ動作を行い、次のページにまたがって印字されます。
    連続用紙のページ長を設定する


連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】

ESC/Pプリンタに15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

ESC/Pプリンタに15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、横方向3/4倍、縦方向2/3倍(横方向9.1インチ、縦方向7.3インチ)に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで印字します。ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は8ポイントのままです)。

  • イメージの印字

ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。A3、B4サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、大きな余白ができます。

  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。
    ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
  • ページ長
    メニューの「連続用紙長」の「設定方法」が[システム](初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置は初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約8.3インチです。
    「連続用紙長」の「設定方法」で[任意設定]を設定したときは、「連続用紙長」の「任意設定値」で設定されたページ長になります。ただし、11インチを越える設定を行ったときは、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合に改ページ動作を行い、次のページにまたがって印字されます。
    連続用紙のページ長を設定する


連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】

ESC/Pプリンタに15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してB4サイズのカット紙(またはB4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、B4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

ESC/Pプリンタに15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、縦方向のみ約259/300倍(横方向13.6インチ、縦方向9.5インチ)に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではB4サイズを使用しますが、A3サイズでも印字できます。
B4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

10ポイントの文字フォントを使用し、行ピッチのみ縮小して印字します(文字ピッチは実寸サイズになります)。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は10ポイントのままです)。

  • イメージの印字

ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。
なお、横方向が実寸サイズで、縦方向のみ縮小されるため、横長のイメージになります。
たとえば、真円は横長の楕円になってしまいます。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、B4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。
    A3サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左端に大きな余白ができます。
  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく有効印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
  • ページ長
    メニューの「連続用紙長」の「設定方法」が[システム](初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置は初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約9.5インチです。
    「連続用紙長」の「設定方法」で[任意設定]を設定したときは、「連続用紙長」の「任意設定値」で設定されたページ長になります。ただし、11インチを越える設定を行ったときは、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合に改ページ動作を行い、次のページにまたがって印字されます。
    連続用紙のページ長を設定する


カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】

ESC/PプリンタにB4サイズのカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

ESC/PプリンタにB4サイズのカット紙を縦置きにセットしたときの印字範囲(横方向9.6インチ、縦方向13.8インチ)を、横方向、縦方向ともに3/4倍に縮小(横方向7.2インチ、縦方向10.4インチ)します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字ピッチおよび改行ピッチを3/4倍に縮小して印字します。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は8ポイントのままです)。
なお、印字できる文字数や行数は、[実寸縦](Fmode 1)でB4サイズの用紙を使用した場合と同じです。

  • イメージの印字

ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の有効印字領域の左上端より少し内側になります。ただし、A3、B4サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に余白が空きます。
  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく有効印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
  • ページ長
    メニューの「単票用紙長」の「設定方法」が[システム](初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置はESC/Pプリンタのカットシートフィーダが用紙の終わりを検出する位置とほぼ同じ位置です。「単票用紙長」の「設定方法」で[任意設定]を設定したときは、「単票用紙長」の[任意設定値]で設定されたページ長になります。
    カット紙のページ長を設定する


カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】

ESC/PプリンタにB4サイズのカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

ESC/PプリンタにB4サイズのカット紙を横置きにセットしたときの印字範囲(横方向13.9インチ、縦方向9.7インチ)を、横方向、縦方向ともに3/4倍に縮小(横方向9.3インチ、縦方向6.5インチ)します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字ピッチおよび改行ピッチを3/4倍に縮小して印字します。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は8ポイントのままです)。
なお、印字できる文字数や行数は、[実寸横](Fmode 2)でB4サイズの用紙を使用した場合と同じです。

  • イメージの印字

ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の有効印字領域の左上端より少し内側になります。ただし、A3、B4サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に余白が空きます。
  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく有効印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
  • ページ長
    メニューの「単票用紙長」の「設定方法」が[システム](初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置はESC/Pプリンタのカットシートフィーダが用紙の終わりを検出する位置とほぼ同じ位置です。「単票用紙長」の「設定方法」で[任意設定]を設定したときは、「単票用紙長」の[任意設定値]で設定されたページ長になります。
    カット紙のページ長を設定する


1ページの文字数と行数

それぞれのページフォーマットで1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を用紙サイズごとに示します。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦
(Fmode 1)
文字数 112 97 78 67 54 35
行数 92 78 63 54 42 28
実寸横
(Fmode 2)
文字数 136 136 112 97 78 54
行数 63 52 42 36 28 16
10インチ→A4縦
(Fmode 3)
文字数 80 80 80 × × ×
行数 66 66 66 × × ×
15インチ→A4横
(Fmode 4)
文字数 136 136 136 × × ×
行数 66 66 66 × × ×
15インチ→B4縦
(Fmode 6)
文字数 136 136 × × × ×
行数 66 66 × × × ×
B4→A4縦
(Fmode 7)
文字数 97 97 97 × × ×
行数 78 78 82 × × ×
B4→A4横
(Fmode 8)
文字数 136 136 136 × × ×
行数 52 52 52 × × ×

  • 「×」印になっているページフォーマットと用紙サイズの組み合わせでは、印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
  • 上表の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値、印刷幅が初期状態の場合です。
「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。
10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。
「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。
6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。


ワイド領域に印刷する

印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)を使用する場合や、ページフォーマット(Fmode 1, 2も含む)で標準となる用紙より大きなサイズの用紙を使用する場合は、用紙の上下、左右に大きな余白ができることがあります。
ESC/Pプリンタで印刷するときと同じレイアウトにする必要がなければ、ページフォーマットの印字領域を、ほぼ用紙の有効印字領域いっぱいまで広げて印字することができます。
ページフォーマットの印字領域にしたがって印字するモードを標準領域モードというのに対し、ページフォーマットの印字領域を広げて印字するモードを、「ワイド領域モード」といいます。



ワイド領域モードのページフォーマット

それぞれのページフォーマットでのワイド領域の内容を詳しく説明します。



カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】

カット紙を縦置きにセットして印字することを想定した印字データを、A3サイズのカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。


文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】」)

  • 用紙サイズ

A3サイズの用紙を使用できます。
A3サイズより小さい用紙を使用した場合は、標準領域モードと同じになります。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左端とほぼ同じ位置になります。
  • 印字データの折り返し位置
    本製品の有効印字領域の右端とほぼ同じ位置まで印字できます。
    印字領域の右端を越えた印字データは自動的に折り返されて、次の行の左端から印字されます。
  • ボトム位置
    本製品の有効印字領域の下端とほぼ同じ位置まで印字できます。


カット紙をA3横いっぱいに印刷する【実寸横:Fmode 2:ワイド領域】

カット紙を横置きにセットして印字することを想定した印字データを、A3サイズのカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット実寸横(Fmode 2)と同じです。(→「実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】」)

  • 用紙サイズ

A3サイズの用紙を使用できます。
A3サイズより小さい用紙を使用した場合は、標準領域モードと同じになります。

  • 印字領域

印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」)



連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】

10×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

A4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。

第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」)



連続用紙(15×11インチ)をA4横いっぱいに印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4:ワイド領域】

15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→A4横(Fmode 4)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

15インチ→A4横(Fmode 4)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードをもっとも有効に使用できます。

第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」)



連続用紙(15×11インチ)をB4横いっぱいに印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6:ワイド領域】

15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、B4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→B4横(Fmode 6)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4の2種類のサイズの用紙を使用できます。
B4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

B4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。

第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」)



カット紙B4をA4縦いっぱいに印刷する【B4→A4縦:Fmode 7:ワイド領域】

B4サイズのカット紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマットB4→A4縦(Fmode 7)と同じです。(→「カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

B4→A4縦(Fmode 7)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードを有効に使用できます。

第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」)



カット紙B4をA4横いっぱいに印刷する【B4→A4横:Fmode 8:ワイド領域】

B4サイズのカット紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマットB4→A4横(Fmode 8)と同じです。(→「カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

B4→A4横(Fmode 8)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードを有効に使用できます。

印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」)



ワイド領域での1ページの文字数と行数

それぞれのページフォーマットでワイド領域モードにしたときに1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を、用紙サイズごとに示します。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦
(Fmode 1)
文字数 112 × × × × ×
行数 95 × × × × ×
実寸横
(Fmode 2)
文字数 161 × × × × ×
行数 66 × × × × ×
10インチ→A4縦
(Fmode 3)
文字数 115 99 80 × × ×
行数 98 84 68 × × ×
15インチ→A4横
(Fmode 4)
文字数 215 186 150 × × ×
行数 99 85 68 × × ×
15インチ→B4縦
(Fmode 6)
文字数 161 139 × × × ×
行数 77 66 × × × ×
B4→A4縦
(Fmode 7)
文字数 150 129 104 × × ×
行数 127 109 88 × × ×
B4→A4横
(Fmode 8)
文字数 215 186 150 × × ×
行数 88 76 61 × × ×

  • 「×」印になっているページフォーマットと用紙サイズの組み合わせでは、印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
  • 上表の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値が初期状態の場合です。
「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。
10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。
「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。
6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。


ページフォーマットと用紙サイズの関係

それぞれのページフォーマットで使用できる用紙サイズは次のとおりです。


用紙サイズ
ページフォーマット
A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦
(Fmode 1)
実寸横
(Fmode 2)
10インチ→A4縦
(Fmode 3)
× × ×
15インチ→A4横
(Fmode 4)
× × ×
15インチ→B4横
(Fmode 6)
× × × ×
B4→A4縦
(Fmode 7)
× × ×
B4→A4横
(Fmode 8)
× × ×

印字可能。用紙にちょうどよく納まります
印字可能ですが余白があきます
× 印字不可能。または、印字データが欠落するなどの不具合を生じることがあります

お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。


印字領域と印字動作

本エミュレーションモードの印字領域の上端、下端および左端、右端付近での印字動作について説明します。



印字領域の上端での印字動作

  • 実寸で印字するページフォーマット

実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、リセット処理が行われた状態)のときの印字領域は、本製品の有効印字領域の上端とほぼ同じ位置になります。
先頭行(TOF行)の文字は、この位置から40ドット(300dpi)下がった位置をベースラインとして印字されます。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。


先頭行にn倍の縦倍文字がある場合は、(n-1)行改行してから印字されます。

  • 縮小をともなうページフォーマット

ページフォーマットFmode 3, 4, 6, 7, 8では、初期状態のときの先頭行(TOF行)の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。それぞれのページフォーマットでの印字領域の上端は、本製品の有効印字領域の上端から次の量だけオフセットした位置になります。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 480 480 81 20 20 20
15インチ→A4横(Fmode 4) 371 371 93 30 30 30
15インチ→B4横(Fmode 6) 33 33 20 20 20 20
B4→A4縦(Fmode 7) 597 597 198 30 30 30
B4→A4横(Fmode 8) 426 426 148 30 30 30
単位:1/300インチ
  • 表の値は「上余白」が初期値[0]の場合です。

Fmode 3, 4, 7, 8でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 6でA3、B4サイズの用紙を使用するときは、印字が用紙の中央にレイアウトされるように、先頭行の文字の上端を本製品の有効印字領域の上端からのオフセット量で調整しています。
そのほかの組み合わせでは、20~30ドット(300dpi)のオフセット量で調整しています。

先頭行(TOF行)の文字のベースライン位置は、上の表で決まる印字領域の上端の位置から文字フォントの高さだけ下がった位置になります。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。



印字領域の左端での印字動作

  • 実寸で印字するページフォーマット

実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、プリンタのリセット処理が行われた状態)のときの第1文字目の印字位置は、本製品の有効印字領域の左端(用紙の左端から5mm内側)とほぼ同じ位置になります。

  • 縮小をともなうページフォーマット

ページフォーマットFmode 3, 4, 6, 7, 8では、初期状態のときの第1文字目の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。
本製品の有効印字領域の左端から次の量だけオフセットした位置に、第1文字目を印字します。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 277 277 0
15インチ→A4横(Fmode 4) 562 562 157 0
15インチ→B4横(Fmode 6) 45 45 0
B4→A4縦(Fmode 7) 360 360 78 0
B4→A4横(Fmode 8) 562 562 157 0
単位:1/300インチ
  • 左端オフセット量は「用紙位置微調整」が初期値[0]の場合です。

ページフォーマットFmode 3, 4でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するとき、Fmode6でA3、B4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 7, 8でA3、B4、A4、A5サイズの用紙を使用するときは、1ページ分の印字データが用紙の中央にレイアウトされるように第1文字目の印字位置をオフセット量で調整しています。そのほかの組み合わせでは、本製品の有効印字領域のほぼ左端が第1文字目の印字位置になります。


用紙位置を左右に微調整する


印字領域の下端での印字動作

ESC/Pエミュレーションモードでは、ESC/Pプリンタとほぼ同じ印字動作を行うために、ESC/Pプリンタの用紙エンド(用紙の下端)に相当する位置が用紙サイズごとに決められています。
この用紙エンドによって印字の下限となる印字位置(印字下限位置)は、先頭行(初期状態)からの最小改行ピッチ(1/180インチ)で設定されていますが、この位置が実際の印字の改行ピッチによる最終行(次行が用紙エンドを越える行)と一致しないと、次ページの先頭行の位置がずれてしまいます。これは、印字時の最終行で改行が行われると、その位置から用紙エンド位置までを改行量の一部とし、改ページしたあとで、その残りの改行が行われるためです。

複数のページにわたる印字データを、改ページ後に正しい先頭行の位置から印字させるには、次のいずれかを行う必要があります。

  • 用紙エンドの検出位置より前で改ページ命令を送る
  • メニューの「連続用紙長」または「単票用紙長」によって、ページ長を用紙エンドより手前に設定する

1ページの文字数と行数
ワイド領域での1ページの文字数と行数

最終行に縦倍文字がある場合、ESC/Pプリンタのカットシートフィーダ使用時は縦倍文字の上部を用紙内に印字し、下部を次の用紙のTOF行に印字します。トラクタフィーダ使用時はミシン目にまたがるように印字します。
本エミュレーションモードでは、ページフォーマットにかかわらず、縦倍文字が有効印字領域内に入っている場合は印字し、有効印字領域をはみ出す場合は、そのページに印字しません。
次の例では、文字の印字位置が縦倍文字のための改行によって印字下限位置を越えるため、途中で改ページされます。次ページでは、TOF行から残りの改行(印字下限位置を越えた部分)が行われて印字されます。



なお、改ページ後に残りの改行が行われた場合、印字データが有効印字領域の上端を越えると印字は行われません。


印字領域の右端での印字動作

ESC/Pプリンタでカットシートフィーダを使用している場合は、用紙の右端のチェックが行われません。
本エミュレーションモードでは、文字フォントの実際の文字幅が有効印字領域の右端を越えなければ、その文字を印字します。

文字にアンダーラインを引いている場合、同様に文字幅が有効印字領域を越えなければ、文字およびアンダーラインを印字しますが、文字幅が有効印字領域を越える場合は、文字を印字せずに有効印字領域内のアンダーラインだけを印字します。



ESC/Pモードの拡張機能

ESC/Pエミュレーションモードが持っている拡張機能について説明します。



2ページ印刷機能

2ページ分の印字データを1枚の用紙に見開きで印字することができます。
2ページ印刷機能は、A3サイズまたはB4サイズの用紙がセットされているときに使用でき、A3サイズの用紙にはA4サイズに収まる印字データ、B4サイズにはB5サイズに収まる印字データを2ページ分印字できます。
印字データの用紙サイズ(A4やB5)がポートレイトのときは、左右に2ページ印刷され、ランドスケープのときは、上下に2ページ印字されます。
左右のページ順は、用紙を袋とじにしたときに左開きになるように印字するか、右開きになるように印字するかを設定できます。
2ページ印刷機能は、メニューの「2ページ印刷設定」で[左](左開き)または[右](右開き)に設定することによって開始します。


2ページ分のデータを1ページに印刷する

  • ポートレイトのときの印字

たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。

  • 左開き

  • 右開き

  • ランドスケープのときの印字

たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。

  • 左開き

  • 右開き


  • 用紙サイズの表示
    2ページ印刷機能使用中にタッチパネルに表示される用紙サイズは、印字に使用する用紙のサイズではなく、印字データの用紙サイズ(A4やB5)です。


ESC/Pモードの設定

ESC/Pプリンタと本製品の違いを補うための印字環境(ページフォーマット、印字位置の調整、印字状態など)は、仕様設定メニューで設定できます。

仕様設定メニューの中には、すべての動作モード共通のプリント環境と、エミュレーションなどの動作モードごとに設定できる専用のプリント環境がそれぞれグループ化されて並んでいます。

ESC/Pエミュレーションモードの印字環境の設定項目や設定値は、この中のESC/Pグループに含まれています。「ESC/P設定」というグループ階層を選択すると、ESC/Pエミュレーションモード専用の6種類のメニューグループが表示されます。


ESC/Pモードの設定項目の種類

ESC/Pモードの設定

ESC/Pステータスプリント


ESC/Pモードの設定項目の種類

ESC/Pエミュレーションモードの設定項目は、次の6種類のグループに分かれています。

  • ページレイアウトグループ
  • フォントグループ
  • 印字機能グループ
  • 印字動作グループ
  • VFCグループ
  • その他

それぞれのグループに含まれる設定項目は次のとおりです。太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

  • ページレイアウトグループ
設定項目 設定値
ページフォーマット 実寸縦,実寸横,10インチ→A4縦,15インチ→A4横,15インチ→B4横,B4→A4縦,B4→A4横
上余白 -127~0~+127
用紙位置微調整 -127~0~+127
領域 標準,ワイド
右マージン既定値 136桁,右端
用紙サイズ* A3,B4,A4,B5,A5,はがき
2ページ印刷設定 しない,左,右

お使いの機種によって、表示される用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • フォントグループ
設定項目 設定値
漢字書体 明朝,ゴシック,丸ゴシック,フォントID
フォントID 1,2~999
漢字サイズ システム,8ポイント,10ポイント,12ポイント
文字コード カタカナ,グラフィックス
国別文字 日本,ノルウェー,デンマーク2,スペイン2,ラテンアメリカ,USA,フランス,ドイツ,UK,デンマーク,スウェーデン,イタリア,スペイン

  • 印字機能グループ
設定項目 設定値
イメージの補正 する,しない
縮小文字 する,しない

  • 印字動作グループ
設定項目 設定値
改行機能 LFコマンドを待つ,改行

  • VFCグループ
設定項目 設定値
連続用紙長 設定方法:システム,任意設定
任意設定値:1行~66行~199行
単票用紙長 設定方法:システム,任意設定
任意設定値:1行~66行~199行
ミシン目スキップ 設定方法:する,しない
任意設定値:1行~31行

  • その他グループ
設定項目 設定値
登録レベル 一時,永久
カラーモード自動時* カラー,モノクロ

カラープリンタ使用時のみ表示されます。

本製品には、不揮発性メモリ(設定値を書き込んだり登録したりできるメモリで、電源をオフにしても内容は消えません)が組み込まれており、ESC/Pエミュレーションモードの設定値は自動的に登録されます。したがって、いったん値を設定しておけば、他の動作モードに切り替えても、再びESC/Pエミュレーションモードに戻ったときに前回の設定値で印字することができます。


ESC/Pモードの設定

ESC/Pエミュレーションモードの設定項目の内容について説明します。



ページレイアウトグループ

ページレイアウトグループでは、ESC/Pプリンタと本製品の間での用紙サイズと用紙の向き、印字位置の調整などを行うことができます。



ページフォーマットを設定する(ページフォーマット)


ESC/Pプリンタの印字に対応する本エミュレーションモードのページフォーマットを次の7種類から選択します。


  • 実寸縦(Fmode 1)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をESC/Pプリンタに縦置きでセットした場合と同じ印字結果になります。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、ESC/Pプリンタと同じ用紙サイズを設定します。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 実寸横(Fmode 2)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をESC/Pプリンタに横置きでセットした場合と同じ印字結果になります。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、ESC/Pプリンタと同じ用紙サイズを設定します。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 10インチ→A4縦(Fmode 3)

ESC/Pプリンタで10×11インチの連続用紙に印字するデータ(80文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してポートレイトで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 15インチ→A4横(Fmode 4)

ESC/Pプリンタで15×11インチの連続用紙に印字するデータ(136文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 15インチ→B4横(Fmode 6)

ESC/Pプリンタで15×11インチの連続用紙に印字するデータ(136文字×66行)をB4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、B4サイズ以上の用紙を設定します。

  • B4→A4縦(Fmode 7)

ESC/PプリンタでB4サイズのカット紙を縦置きにセットして印字するデータをA4サイズに入るように3/4に縮小してポートレイトで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、B4サイズ以上の用紙を設定します。

  • B4→A4横(Fmode 8)

ESC/PプリンタでB4サイズのカット紙を横置きにセットして印字するデータをA4サイズに入るように3/4に縮小してランドスケープで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

ページフォーマット


上余白を設定する(上余白)


それぞれのページフォーマットで設定されているTOF行の上端を基準として、印字開始位置を上下方向にずらす量を255段階で指定します。
印字開始位置を下方にずらす場合はプラス(+)方向、上方にずらす場合はマイナス(-)方向になります。

【単位】 1/72インチ(約0.35mm)
【範囲】 -127~0~+127


  • カット紙のページフォーマット(Fmode 1,2)での印字動作

上余白を増やした場合、有効印字領域の下端を越えた印字データは、次ページのTOF行から印字されます。
上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を越えた部分の印字データは印字されません。

  • 連続用紙のページフォーマット(Fmode 3,4,6,7,8) での印字動作

上余白を増やした場合、印字データが有効印字領域の下端を越えると、ボトム位置からページ長(初期状態のTOF行からボトム位置までの範囲)までのデータは印字されません。
上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を越えた部分の印字データは印字されません。



用紙位置を左右に微調整する(用紙位置微調整)


用紙の左端を基準として、印字位置を左右方向にずらす量を255段階で指定します。
印字開始位置を左にずらす場合はプラス(+)方向、右にずらす場合はマイナス(-)方向になります。

【単位】 1/72インチ(約0.35mm)
【範囲】 -127~0~+127

用紙位置を微調整したときの印字位置は、ページフォーマットおよび印字領域(標準/ワイド領域モード)の設定によって次のようになります。

  • 実寸のページフォーマット(Fmode 1, 2)での印字動作

  • 縮小のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)での印字動作
  • 標準領域モード

  • ワイド領域モード



印字領域を設定する(領域)


ページフォーマットに従ったレイアウトで印字するか、有効印字領域ほぼいっぱいまで使って印字するかを設定します。

  • 標準(標準領域モード)

ページフォーマットにしたがった印字領域で印字を行います。したがって、ESC/Pプリンタと同じレイアウトで印字できます。

  • ワイド(ワイド領域モード)

印字データの縮小率のみページフォーマットにしたがって、印字領域をセットされている用紙の有効印字領域とほぼ同じ範囲まで広げます。ESC/Pプリンタの印字結果のレイアウトと異なりますが、ページフォーマットの印字領域の制限がなくなるため、用紙の紙面を有効に使って印字することができます。


現在のページフォーマットに関係なく設定を行えますが、実際に設定が有効になるのは、実寸で印字するページフォーマット(Fmode 1, 2)でA3サイズの用紙に印字する場合、または印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)で印字する場合に限られます。

ワイド領域に印刷する
印字領域と印字動作


右マージンの位置を設定する(右マージン既定値)


初期状態の右マージンの位置を指定します。

  • 136桁

右マージン位置を136桁目(10cpi)に設定します。

  • 右端

右マージン位置を現在の用紙サイズの有効印字領域の右端に設定します。


この設定は、実寸で印字するページフォーマット(Fmode 1, 2)が指定された場合に有効になります。

ページフォーマット


用紙サイズを設定する(用紙サイズ)


印字する用紙のサイズを設定します。

  • A3、B4、A4、B5、A5、はがき

それぞれの定形サイズの用紙を設定します。


お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
設定した用紙サイズが、現在指定されている給紙元にセットされている用紙サイズと合わない場合は、正しいサイズの用紙をセットするようにメッセージが表示されます。

ページフォーマット


2ページ分のデータを1ページに印刷する(2ページ印刷設定)


A4サイズまたはB5サイズで作成された印字データを、A3サイズまたはB4サイズの用紙に見開きで2ページ分ずつ並べて印字するかどうかを設定します。

  • しない

2ページ印刷を行いません。

  • 左(左開き印刷)

2ページ分の印字データを左開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、左側が1ページ目、右側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、上側が1ページ目、下側が2ページ目になります。

  • 右(右開き印刷)

2ページ分の印字データを右開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、右側が1ページ目、左側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、下側が1ページ目、上側が2ページ目になります。


アプリケーションソフトウェアを利用している場合、ソフトウェア側でページごとに用紙サイズを指示していることがあります。このときは、2ページ印刷できないことがあります。

2ページ印刷機能


フォントグループ

フォントグループでは、漢字の書体やサイズ、1バイトコード表などフォントに関する設定を行うことができます。



漢字の書体を設定する(漢字書体)


2バイトコード文字(漢字)の書体を設定します。

  • 明朝(明朝体)

明朝体で印字します。

  • ゴシック(ゴシック体)

ゴシック体で印字します。

  • 丸ゴシック(丸ゴシック体)

丸ゴシック体で印字します。

  • フォントID(フォントID)

フォントIDで設定したオプションの書体で印字します。


オプションの漢字書体を設定する


オプションの漢字書体を設定する(フォントID)


「漢字書体」で[フォントID]を設定した場合、印字するオプションの漢字書体の番号を設定します。

【範囲】 1~999

この設定項目は、フォントグループの「漢字書体」が[フォントID]に設定されている場合のみ有効になります。
また、ESC/Pエミュレーションモードでは使用できない書体を指定した場合は、明朝体になります。
標準フォント用のID番号は以下の通りです。

明朝体 002
ゴシック体 004
丸ゴシック体 006

オプションフォント用のID番号については、使用するオプションフォントのマニュアルを参照してください。

漢字の書体を設定する


漢字サイズを設定する(漢字サイズ)


2バイトコード文字(漢字)の文字サイズを設定します。

  • システム

現在のページフォーマットに従った漢字サイズによって印字を行います。

  • 8ポイント

8ポイントで印字します。

  • 10ポイント

10ポイントで印字します。

  • 12ポイント

12ポイントで印字します。


ページフォーマット


1バイトコード表の文字セットを設定する(文字コード)


1バイトコード表にカタカナまたはグラフィックス文字セットを対応させます。

  • カタカナ

1バイトコード表に対応したカタカナ文字セットの文字を印字します。

  • グラフィックス

1バイトコード表に対応したグラフィックス文字セットの文字を印字します。


コード表


国別文字を設定する(国別文字)


1バイトコード表に割り当てられている各国対応の文字セットを選択します。

  • 日本、ノルウェー、デンマーク2、スペイン2、ラテンアメリカ、USA、フランス、ドイツ、UK、デンマーク、スウェーデン、イタリア、スペイン

1バイトコード表に対応した各国対応の文字セットの文字を印字します。


1バイトコード登録文字セットが指定されている場合は、各国対応の文字セットを指定すると登録文字セットが解除されます。

コード表


印字機能グループ

印字機能グループでは、イメージデータの補正や縮小文字に関する設定を行うことができます。



イメージデータの補正を設定する(イメージの補正)


イメージデータを印字するとき、ESC/Pプリンタと本製品との解像度の違いから、イメージデータを拡大します。このとき、イメージの拡大にともなってイメージを補正するかどうかを設定します。

  • しない

イメージデータを単純に拡大し、イメージの補正は行いません。

  • する

イメージデータを拡大するとき、イメージがきれいに見えるように補正処理を行います。


縦方向と横方向の倍率の異なるページフォーマット(Fmode 4, 6)では、印字したイメージが横長または縦長に見えることがあります。


ANK文字の縮小印字を設定する(縮小文字)


1バイトコード文字(ANK文字)を縮小して印字するかどうかを設定します。

  • しない(縮小しない)

ANK文字を通常の大きさで印字します。

  • する(縮小する)

1バイトコード文字(ANK文字)の横幅を10, 12cpi時は1/1.7倍、プロポーショナル時は1/2倍に縮小して印字します。


この機能は、ESC/Pプリンタのメモリスイッチの縮小印字機能に対応しています。

15cpiの文字は縮小印字されません。


印字動作グループ


印字動作グループでは、CR などの制御命令の扱いに関する設定を行うことができます。



自動改行を設定する(改行機能)


ホストコンピュータからCR コード(復帰)を受信した場合の印字位置の移動のしかたを設定します。

  • LFコマンドを待つ(LF コードを待つ)

ホストコンピュータからLF コード(改行)を受信するまで改行動作を行いません。
従って、CR コードを受信すると復帰動作のみ行い、印字位置をその行の第1文字目の印字位置へ移動します。

  • 改行

印字データが右マージン位置を越えた場合、LF コードを受信しなくても復帰/改行動作を行い、次行の第1文字目の印字位置へ移動します。


この機能は、ESC/Pプリンタのメモリスイッチの自動改行に対応しています。


VFCグループ

VFCグループでは、連続用紙やカット紙のページ長に関する設定を行うことができます。



連続用紙のページ長を設定する(連続用紙長)


連続用紙のページ長を設定します。
設定したページ長は、連続用紙のページフォーマットFmode 3, 4, 6(標準/ワイド領域モード)およびカット紙を縮小するページフォーマットFmode 7, 8(ワイド領域モード)で有効になります。

  • システム

メニューで設定した連続用紙のページフォーマット、領域(ワイド/標準)モードおよび用紙サイズに従った行数になります。

  • 1~199行(「設定方法」を[任意設定]に設定し、[任意設定値]で行数を指定)

6lpi単位で任意の行数を指定します。

【単位】 1/6インチ(約4.2mm)
【範囲】 1~199

行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。


それぞれのページフォーマットで決められている印字可能行数を超えるページ長を設定した場合は、この設定にかかわらず、印字可能行数で改ページが行われます。なお、VFCグループの「ミシン目スキップ」でミシン目スキップ行数が設定されている場合は、実際の改ページ位置が変わります。

本設定項目のほかにも、ESC/Pの制御命令「ページ長の設定ESC C」によってページ長を設定できます。

ページフォーマット
ミシン目スキップ行数を設定する


カット紙のページ長を設定する(単票用紙長)


カット紙のページ長を設定します。
設定したページ長は、カット紙を実寸で印字するページフォーマット(Fmode 1, 2)およびカット紙を縮小するページフォーマットFmode 7, 8(標準領域モード)で有効になります。

  • システム

メニューで設定した連続用紙のページフォーマットおよび用紙サイズに従った行数になります。

  • 1~199行(「設定方法」を[任意設定]に設定し、[任意設定値]で行数を指定)

6lpi単位で任意の行数を指定します。

【単位】 1/6インチ(約4.2mm)
【範囲】 1~199行

行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。


それぞれのページフォーマットで決められている印字可能行数を超えるページ長を設定した場合は、この設定に関わらず、印字可能行数で改ページが行われます。なお、VFCグループの「ミシン目スキップ」でミシン目スキップ行数が設定されている場合は、実際の改ページ位置が変わります。

本設定項目のほかにも、ESC/Pの制御命令「ページ長の設定 ESC C」によってページ長を設定できます。

ページフォーマット
ミシン目スキップ行数を設定する


ミシン目スキップ行数を設定する(ミシン目スキップ)


ページ長の最終行から何行分かを印字しない行として設定します。
ミシン目スキップ行数の設定は、本来は連続用紙のミシン目に印字がかからないようにするための機能ですが、本エミュレーションモードではカット紙および連続用紙に関係なく、すべてのページフォーマットで有効です。

  • しない

ミシン目スキップを行いません。したがって、ページ長で設定した行数で印字が行われます。

  • 1~31行(「ミシン目スキップ」を[する]に設定し、[スキップ量]でスキップ行数を指定)

6lpi単位で任意のスキップ行数を指定します。

【単位】 1/6インチ(約4.2mm)
【範囲】 -127~0~+127

行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。
本設定項目のほかにも、ESC/Pの制御命令「ミシン目スキップ行数の設定 ESC N」によってページ長を設定できます。

ページフォーマット
連続用紙のページ長を設定する
カット紙のページ長を設定する


その他のグループ

その他のグループでは、登録内容の消去やカラープリントに関する設定を行うことができます。



登録データの削除方法を設定する(登録レベル)


制御命令で登録した文字(1バイトコードおよび2バイトコードの登録文字)の登録の方法を設定します。

  • 一時

登録文字をジョブの間だけ登録しておきます。ジョブが終了すると登録内容は削除されます。

  • 永久

電源をオフにするまで(または同等のリセット処理が行われるまで)登録文字を残しておきます。


印字を開始してから、すべてのページの印字が終了するまでの一連の処理を「ジョブ」といいます。


自動モード時の印刷方法(フルカラー/モノクロ)を設定する(カラーモード自動時)


共通メニューで「カラーモード」を[自動切替]に設定している場合に、カラー印刷を行うか、モノクロ印刷を行うかを選択します。

  • フルカラー

[自動切替]設定時にカラー印刷を行います。

  • モノクロ

[自動切替]設定時にモノクロ印刷を行います。


この設定項目は、カラープリンタを使用している場合のみメニューに追加表示されます。
共通メニューで「カラーモード」を[フルカラー]または[モノクロ]に設定している場合は、本設定は無効になります。


ESC/Pステータスプリント

ESC/Pエミュレーションモードのプリント環境(メニューの設定など)は、ESC/Pステータスプリントで確認できます。


「ステータスプリント」は、以下の手順で出力します。
1. [初期設定/登録]キーを押したあと、[レポート出力]を押します。
2.「リストプリント」の[プリンタ]を押します。
3.[LIPS/エミュレーション]を押します。
4.[ESC/Pユーティリティ]を押します。
5.[ステータスプリント]を押して出力します。


ここに掲載されているステータスプリントはサンプルです。お使いのプリンタで出力したステータスプリントとは一部内容が異なる場合があります。


制御命令

ESC/Pエミュレーションモードで使用できる制御命令について説明します。独自の制御プログラムを作成するときなどに、必要に応じてお読みください。

文字やイメージを本製品で印字する際は、制御命令によって印字の細かい指示が行われています。この制御命令は文字コードの組み合わせで構成され、ホストコンピュータから送られたときに、文字として印字されずに印字動作や書式などの制御が行われます。

アプリケーションソフトウェアを使用して印字するときは、アプリケーションソフトウェア側で自動的にこの制御命令を送り出しています。独自に作成したプログラムで印字する場合は、本カテゴリに記載される制御命令の説明をご覧ください。



制御命令の種類

ESC/Pエミュレーションモードの制御命令は、次の3種類に分けられます。


基本制御命令 改行や改ページなど、1バイトでプリンタの基本的な制御を行うことのできる制御命令です。
例: FF 改ページ
拡張制御命令 文字の修飾や書式指定など、 ESCFS に続くコードと併せて、2バイト以上でプリンタの制御を行うことのできる制御命令です。
例: ESC k ANK文字書体の選択
FS k 漢字書体の選択
専用命令 ESC/Pにはなく、本エミュレーションで追加された本製品独自の機能を使用するための制御命令です。
例: ESC % @ LIPSモードへの移行

それぞれの制御命令は、文字(JIS)による書式と、16進数による書式を掲載します。
パラメータをともなう制御命令では、パラメータの指定のしかたを次の2種類のカッコで区別しています。


<   > :数値を指定するパラメータ
[   ] :番号などを選択するパラメータ

なお、パラメータに設定する値には、パラメータ名の( )内に示されているバイト数のバイナリ値を指定してください。


左マージンの設定 ESC <左マージン(1バイト)>
                 任意の数値を1バイトで指定します
ラインの設定 ESC q [修飾モード(1バイト)]
              いくつかの候補から番号を1バイトで指定します

16進数の表記について
16進数は数字の後ろに「h」をつけて「48h」のように表します。
たとえば、48hは10進数で表すと72です。


基本制御命令

拡張制御命令

専用命令


基本制御命令

機能 書式
水平タブ位置への移動 HT 09h
改行 LF 0Ah
垂直タブ位置への移動 VT 0Bh
改ページ FF 0Ch
復帰 CR 0Dh
文字の横幅拡大指定(自動解除付き) SO 0Eh
文字の横幅縮小指定 SI 0Fh
文字の横幅縮小解除 DC2 12h
文字の横幅拡大解除(自動解除付き) DC4 14h


拡張制御命令

機能 書式
拡張制御命令( ESC シーケンス)
ANK文字ピッチの調整 ESC SP 1Bh 20h
ANK文字の印字モードの一括指定 ESC ! 1Bh 21h
絶対位置移動(ドット位置) ESC 1Bh 24h
1バイトコード登録文字セットの指定/解除 ESC % 1Bh 25h
1バイトコード文字の登録 ESC & NUL 1Bh 26h 00h
ビットイメージの選択 ESC 1Bh 2Ah
改行ピッチの設定(n/360インチ) ESC 1Bh 2Bh
ANK文字のアンダーラインの指定/解除 ESC 1Bh 2Dh
改行ピッチの設定(1/8インチ) ESC 0 1Bh 30h
改行ピッチの設定(1/6インチ) ESC 2 1Bh 32h
改行ピッチの設定(n/180インチ) ESC 3 1Bh 33h
イタリックの指定 ESC 4 1Bh 34h
イタリックの解除 ESC 5 1Bh 35H
文字セットのコピー ESC : NUL 1Bh 3Ah 00h
プリンタのリセット処理 ESC @ 1Bh 40h
垂直タブ位置の設定 ESC B 1Bh 42h
ページ長の設定(行単位) ESC C 1Bh 43h
ページ長の設定(インチ単位) ESC C NUL 1Bh 43h 00h
水平タブ位置の設定 ESC D 1Bh 44h
強調印字の指定 ESC E 1Bh 45h
強調印字の解除 ESC F 1Bh 46h
二重印字の指定 ESC G 1Bh 47h
二重印字の解除 ESC H 1Bh 48h
順方向垂直移動(n/180インチ) ESC J 1Bh 4Ah
文字ピッチの指定(12CPI) ESC M 1Bh 4Dh
ミシン目スキップ行数の設定 ESC N 1Bh 4Eh
ミシン目スキップ行数の解除 ESC O 1Bh 4Fh
文字ピッチの指定(10CPI) ESC P 1Bh 50h
右マージンの設定 ESC Q 1Bh 51h
国別文字の選択 ESC R 1Bh 52h
スーパー/サブスクリプト文字の指定 ESC S 1Bh 53h
スーパー/サブスクリプト文字の解除 ESC T 1Bh 54h
文字の横幅拡大指定/解除 ESC W 1Bh 57h
相対位置移動(ドット数) ESC ¥ 1Bh 5Ch
文字ピッチの指定(15CPI) ESC g 1Bh 67h
ANK文字書体の選択 ESC k 1Bh 6Bh
左マージンの設定 ESC l 1Bh 6Ch
プロポーショナルピッチの指定/解除 ESC p 1Bh 70h
文字修飾の指定 ESC q 1Bh 71h
カラー印字の指定 ESC r 1Bh 72h
1バイトコード表の選択 ESC t 1Bh 74h
ANK文字の縦拡大指定/解除 ESC w 1Bh 77h
ANK文字の印字品位の選択 ESC x 1Bh 78h
拡張制御命令( FS シーケンス)
半角漢字の指定 FS SI 1Ch 0Fh
半角漢字の解除 FS DC2 1Ch 12h
漢字の印字モードの一括指定 FS ! 1Ch 21h
漢字モードの指定 FS & 1Ch 26h
漢字のアンダーラインの指定/解除 FS 1Ch 2Dh
漢字モードの解除 FS . 1Ch 2Eh
2バイトコード文字の登録 FS 2 1Ch 32h
縦印字モードの指定(半角2文字単位) FS D 1Ch 44h
縦印字モードの指定 FS J 1Ch 4Ah
横印字モードの指定 FS K 1Ch 4Bh
全角漢字ピッチの調整 FS S 1Ch 53h
半角漢字ピッチの調整 FS T 1Ch 54h
文字の縦横2倍拡大指定/解除 FS W 1Ch 57h
漢字書体の選択 FS k 1Ch 6Bh
上付き/下付き文字の指定 FS r 1Ch 72h


専用命令

機能 書式
LIPSモードへの移行 ESC % @ 1Bh 25h 40h

ESC/Pの次の制御命令は無視されます。


機能 書式
単方向印字指定/解除 ESC U 1Bh 55h
漢字の高速印字指定/解除 FS x 1Ch 78h


ESC/Pモードの制御命令


基本制御命令

基本制御命令は、9種類あります。



水平タブ位置への移動([HT])

印字位置を同一行内で最も近い右側の水平タブ位置に移動します。


JIS HT

16進数 09h

初期状態の水平タブ位置は、文字幅に関係なく漢字半角8文字ごとに設定されています。
現在印字位置より右側に水平タブが設定されていない場合や、次の水平タブ位置が右マージン位置を越えている場合、本制御命令は無視されます。
アンダーラインの指定が行われている場合、移動先までの間にアンダーラインは引かれません。

水平タブ位置の設定 ESC D


改行([LF])

行バッファの印字データを印字して、復帰改行します。


JIS LF

16進数 0Ah

現在印字位置は、次の行の左マージン位置になります。
下方への移動量は、現在の改行ピッチにしたがいます。
本制御命令によって、自動解除付きの文字の横幅拡大指定が解除されます。

文字の横幅拡大指定(自動解除付き) SO


垂直タブ位置への移動([VT])

行バッファの印字データを印字して、印字位置を次の垂直タブのある行の左マージン位置に移動します。


JIS VT

16進数 0Bh

現在印字位置が最終の垂直タブ位置を越えている場合は、FF と同じ動作になります。
初期状態(垂直タブが設定されていない)では、LF と同じ動作になります。また、「垂直タブ位置の設定 ESC B」でタブ位置がクリアされている場合は、CR と同じ動作になります。

垂直タブ位置の設定 ESC B


改ページ([FF])

行バッファの印字データを印字して、印字位置を次のページの1行目の左マージン位置に移動します。


JIS FF

16進数 0Ch

カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2)では、用紙を排出してページフォーマットにしたがった先頭行に移動します。ただし、上余白が設定されている場合はその位置になります。
連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)およびカット紙を縮小するページフォーマット(Fmode 7, 8)では、現在のページ長にしたがって次のTOF行に移動します。移動した位置が物理的に用紙の下端を越えた場合は用紙を排出します。
本制御命令によって、自動解除付きの文字の横幅拡大指定が解除されます。

文字の横幅拡大指定(自動解除付き) SO


復帰([CR])

行バッファの印字データを印字して、印字位置を左マージン位置に移動します。


JIS CR

16進数 0Dh

メニュー設定項目の「改行機能」で[改行]を設定した場合、 LF と同じ動作(改行)を行います。

自動改行を設定する


文字の横幅拡大指定(自動解除付き)([SO])

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の横幅を2倍に拡大して印字します。


JIS SO

16進数 0Eh

本制御命令による文字の横幅拡大の指定は、次のいずれかによって解除されます。
  • 文字の横幅拡大(自動解除付き)の解除 DC4
  • 行方向の移動を行う制御命令 LFVTFFESC W NULCR (改行をともなう場合)
  • バッファフルによる印字
文字の横幅拡大(自動解除付き)解除 DC4


文字の横幅縮小指定([SI])

1バイトコード文字(ANK文字)の横幅を縮小して印字します。


JIS SI

16進数 0Fh

本制御命令による文字の横幅拡大の指定は、文字の横幅縮小解除 DC2 によって解除されます。

本制御命令によって、10cpi、12cpiの文字は約1/1.7倍、プロポーショナル文字は1/2倍に縮小されます。
また、15cpiの文字に対しては本制御命令は無効になります。

文字の横幅縮小解除 DC2


文字の横幅縮小解除([DC2])


制御命令 SI によって指定された1バイトコード文字の縮小印字を解除します。


JIS DC2

16進数 12h

文字の横幅縮小指定 SI


文字の横幅拡大(自動解除付き)解除([DC4])

制御命令 SO によって指定された1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の拡大印字を解除します。


JIS DC4

16進数 14h

「文字の横幅拡大指定/解除 ESC W 1」による拡大指定は解除されません。

文字の横幅拡大指定(自動解除付き) SO
文字の横幅拡大指定/解除 ESC W 01h


[ESC]シーケンス


ESC シーケンスの拡張制御命令は、43種類あります。



ANK文字ピッチの調整([ESC] [SP])

1バイトコード文字(ANK文字)の文字間隔を設定します。


JIS ESC SP <文字間スペース量(1バイト)>

16進数 1Bh 20h <文字間スペース量(1バイト)>

<文字間スペース量(1バイト)>
文字間のスペース量をドット単位で指定します。
範囲: 0~127(00h~7Fh)
初期値: 0


スペース量となるドットの単位は、次のとおりです。
ドラフト文字 1/120インチ
高品位文字 1/180インチ
プロポーショナル文字 1/180インチ

なお、文字の横幅拡大指定時は、設定したスペース量が2倍になります。


ANK文字の印字モードの一括指定([ESC] !)

1バイトコード文字(ANK文字)の文字ピッチや修飾モードなどをまとめて指定します。


JIS ESC ![印字モード(1バイト)]

16進数 1Bh 21h[印字モード(1バイト)]

[印字モード(1バイト)]
1バイトのビット0から7でそれぞれの印字モードを指定します。


なお、ビット1で「0」(プロポーショナルピッチの解除)が設定された場合に、ビット0は有効になります。

本制御命令による印字モードの設定は、ほかの制御命令よりも優先します。

文字ピッチの指定(10cpiESC P/文字ピッチの指定(12cpi) ESC M
プロポーショナルピッチの指定/解除 ESC p
文字の横幅縮小指定 SI文字の横幅縮小解除 DC2
強調印字の指定 ESC E/強調印字の解除 ESC F
二重印字の指定 ESC G/二重印字の解除 ESC H
ANK文字の横幅拡大指定/解除 ESC W
イタリックの指定 ESC 4/イタリックの解除 ESC 5
ANK文字のアンダーラインの指定/解除 ESC


絶対位置移動(ドット位置)([ESC] $)

印字位置を左マージン位置から指定したドット位置へ移動します。


JIS ESC $ <ドット位置(2バイト)>

16進数 1Bh 24h <ドット位置(2バイト)>

<ドット位置(2バイト)>
左マージン位置からのドット数を指定します。
指定は2バイトで行い、ドット数を256で割った値を第2バイト、その余り値を第1バイトで表します。
範囲: 0~815(00h 00h~2Fh 03h)
ドット数=第1バイト+(第2バイト×256)
単位: 1/60インチ

右マージン位置を超えたり、印字位置の左側を指定することはできません。
アンダーラインの指定が行われている場合、移動先までの間にはアンダーラインは引かれません。


1バイトコード登録文字セットの指定/解除([ESC] %)

印字する1バイトコード文字セットをプリンタ内蔵の文字セットにするか、文字を登録した文字セットにするかを選択します。


JIS ESC %[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Bh 25h[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
1バイトコード登録文字セットの指定/解除を選択します。

設定内容
0(00h) 登録文字セットを解除し、内蔵文字セットを使用します。
1(01h) 登録文字セットを使用します。

初期状態では、内蔵文字セットが設定されています。


1バイトコード文字の登録([ESC] & [NUL])

1バイトコード文字を登録します。作成する文字パターンの種類は、現在の文字の種類(ドラフト/高品位、プロポーショナル)になります。


JIS ESC & NUL <登録開始コード(1バイト)> <登録終了コード(1バイト)> <左側スペース量(1バイト)>
<文字幅(1バイト)> <右側スペース量(1バイト)> (登録文字データ)

16進数 1Bh 26h 00h <登録開始コード(1バイト)> <登録終了コード(1バイト)> <左側スペース量(1バイト)>
<文字幅(1バイト)> <右側スペース量(1バイト)> (登録文字データ)

<登録開始コード(1バイト)> <登録終了コード(1バイト)>
文字を登録するコードを指定します。
範囲: 32~127(20h~7Fh)

複数の文字を続けて登録する場合は、先頭のコードと最後のコードを指定します。1文字だけ登録するときは、開始/終了コードに同じコードを指定します。

<左側スペース量(1バイト)> <文字幅(1バイト)> <右側スペース量(1バイト)>>
登録する文字パターンの幅と、左右のスペース量をドット単位で指定します。


文字幅および文字ピッチ(文字幅+左右スペース量)の最大値は次のとおりです。

文字種 文字幅 文字幅+左右スペース量
ドラフト文字(120dpi) 9 12
高品位文字(360dpi) 29 36
プロポーショナル文字(360dpi) 37 42

(登録文字データ)
登録する文字パターンのデータを指定します。

登録文字パターンのデータ量は、通常の文字の縦方向の24ドットを3バイトで表し、これを文字幅で指定したドット数分となります。たとえば、文字幅29ドットのときは、3×29で87バイトになります。
また、スーパー/サブスクリプト文字の場合は、文字の縦方向の16ドットを2バイトで表し、これを文字幅で指定したドット数分となります。たとえば、文字幅9ドットのときは、2×9で18バイトになります。
登録文字パターンデータと印字結果は次のようになります。



ビットイメージの選択([ESC] *)

指定したビットイメージの印字モードで印字を行います。


JIS ESC *[印字モード(1バイト)] <ドット数(2バイト)> (イメージデータ)

16進数 1Bh 2Ah[印字モード(1バイト)] <ドット数(2バイト)> (イメージデータ)

[印字モード(1バイト)]
ビットイメージの印字モードを選択します。

設定内容 ドット密度dpi 隣接ドット
0(00h) 8ドットビットイメージ 60 60
1(01h) 120 60
2(02h) 120 60 ×
3(03h) 240 60 ×
4(04h) 80 60
6(06h) 90 60
32(20h) 24ドットビットイメージ 60 180
33(21h) 120 180
38(26h) 90 180
39(27h) 180 180
40(28h) 360 180 ×

<ドット数(2バイト)>
ビットイメージの横方向のドット数を指定します。
指定は2バイトで行い、ドット数を256で割った値を上位バイト、その余り値を下位バイトで表し、下位バイト、上位バイトの順で指定します。
範囲: 下位バイト0~255(00h~FFh)
上位バイト0~127(00h~7Fh)

ドット数=下位バイト値+256×上位バイト値
たとえば、256ドットの指定は「00h 01h」となります。

(イメージデータ)
ビットイメージデータを指定します。データ量は、次のとおりです。
8ドットビットイメージのとき: ドット数×1(縦方向1バイト)
24ドットビットイメージのとき: ドット数×3(縦方向3バイト)

24ドットビットイメージの印字結果は次のようになります。


右マージンを越えるドット数を指定すると、右マージンを越えた部分のイメージデータは無視されます。

同一行内で、ドット密度の異なるビットイメージは印字できません。


改行ピッチの設定(n/360インチ)([ESC] +)

改行幅を1/360インチ単位で指定します。


JIS ESC +<改行ピッチ(1バイト)>

16進数 1Bh 2Bh <改行ピッチ(1バイト)>

<改行ピッチ(1バイト)>
改行ピッチを指定します。
単位: 1/360インチ
範囲: 0~255(00h~FFh)


ANK文字のアンダーラインの指定/解除([ESC] -)

1バイトコード文字(ANK文字)にアンダーラインを付加するモードを指定/解除します。


JIS ESC -[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Bh 2Dh[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
アンダーラインモードを選択します。

設定内容
0(00h) アンダーラインモードを解除します。
1(01h) アンダーラインモードを指定します。

次の場合、アンダーラインは印字しません。
  • 「水平タブ位置への移動 HT 」による移動部分
  • 「絶対位置移動(ドット位置) ESC $」による移動部分
  • 「相対位置移動(ドット数) ESC ¥」による左方向への移動部分
  • 拡張グラフィックスコード表のB0h~DFh、F4h~F5h


改行ピッチの設定(1/8インチ)([ESC] 0)

改行幅を1/8インチに設定します。


JIS ESC 0

16進数 1Bh 30h

改行動作の関係で1ページが奇数行の場合、1/180インチ短くなることがあります。


改行ピッチの設定(1/6インチ)([ESC] 2)

改行幅を1/6インチに設定します。


JIS ESC 2

16進数 1Bh 32h

初期状態では、1/6インチ改行に設定されます。


改行ピッチの設定(n/180インチ)([ESC] 3)

改行幅を1/180インチ単位で指定します。


JIS ESC 3 <改行ピッチ(1バイト)>

16進数 1Bh 33h <改行ピッチ(1バイト)>

<改行ピッチ(1バイト)>
改行ピッチを指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: 0~255(00h~FFh)


イタリックの指定([ESC] 4)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)をイタリック(斜体)で印字します。


JIS ESC 4

16進数 1Bh 34h

拡張グラフィックコード表のB0h~DFh、F4h、F5hは、通常文字で印字されます。 また、漢字の縦印字モード指定時は、本制御命令は無効になります。
本エミュレーションモードでは、文字パターンを右に4ドット傾けることでイタリックとしています。


イタリックの解除([ESC] 5)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)をイタリック(斜体)で印字する指定を解除します。


JIS ESC 5

16進数 1Bh 35h


文字セットのコピー([ESC] : [NUL])

1バイトコード文字(ANK文字)の内蔵文字セットを登録文字セットにコピーします。


JIS ESCNUL <内蔵文字セット番号(1バイト)> <登録文字セット番号(1バイト)>

16進数 1Bh 3Ah <内蔵文字セット番号(1バイト)> <登録文字セット番号(1バイト)>

<内蔵文字セット番号(1バイト)>
内蔵文字セットの書体番号を指定します。
範囲: 0~6(00h~06h)
本エミュレーションモードでは00h以外の指定は無視されます。

<登録文字セット番号(1バイト)>
登録文字セット番号0(00h)を指定します。

1バイトコード登録文字セットに内蔵文字セットをコピーすると、独自の文字を登録していない文字(コード)を印字するときに内蔵の文字を印字することができ、登録文字セットと内蔵文字セットの切り換え指定が不要になります。


プリンタのリセット処理([ESC] @)

プリンタを初期状態にします。


JIS ESC

16進数 1Bh 40h

行バッファの印字データを消去し、制御命令で設定されたすべての印字パラメータを初期化します。
登録文字(1バイト/2バイトコード文字)は消去されません。

本エミュレーションモードでは、ページ内に印字データがある場合、そのページを排紙します。したがって、印字位置は次ページの第1文字目に移動します。

初期状態


垂直タブ位置の設定([ESC] B)

垂直タブ位置を設定します。


JIS ESC B <タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)> NUL

16進数 1Bh 42h <タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)> 00h

<タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)>
先頭行(TOF行)からの改行数で垂直タブ位置を指定します。
単位: 現在の改行ピッチでの行数
範囲: 1~255(01h~FFh)

垂直タブ位置は、先頭行から(改行ピッチ×行数)インチの位置になります。タブ位置は、最高16カ所までで、これを超える指定は無視されます。
また、タブ位置は上方から下方へ順に指定します。
垂直タブ位置の指定を省略した場合( ESC B NUL )、設定されている垂直タブ位置がすべて消去されます。
設定した垂直タブ位置への移動は、 VT で実行します。
ページ長を越えるタブ位置、およびミシン目スキップ領域内のタブ位置へは移動できません。ただし、設定は有効であるため、ページ長やミシン目スキップを変更してタブ位置を印字領域内とすれば使用できます。

垂直タブ位置の指定順序が正しくない場合(同じ行を指定した場合や、前のタブ位置より上方を指定した場合)は、その時点で設定を終了します。
垂直タブ位置の設定後に改行ピッチを変更しても、タブ位置は変化しません。


ページ長の設定(行単位)([ESC] C)

ページ長を現在の改行ピッチによる行数で設定します。


JIS ESC C <行数(1バイト)>

16進数 1Bh 43h <行数(1バイト)>

<行数(1バイト)>
現在の印字位置を先頭行(TOF行)として、改行数でページ長を指定します。
単位: 現在の改行ピッチでの行数
範囲: 1~127(01h~7Fh)
ページ長は、先頭行から(改行ピッチ×行数)インチになります。

ページ長の設定後に改行ピッチを変更しても、ページ長は変化しません。
本エミュレーションモードでは、ページフォーマットの種類によって、本制御命令で設定したページ長が次のように扱われます。
Fmode 1, 2およびFmode 7, 8(標準領域モード):カット紙のページ長
Fmode 3, 4, 6(標準/ワイド領域モード)およびFmode 7, 8(ワイド領域モード):連続用紙のページ長

ページ長の設定が用紙サイズを越えた場合、または現在の改行ピッチが0の場合、本制御命令は無視されます。
また、ミシン目スキップ行数が設定されている場合、スキップ行数が解除されます。

ページ長の設定(インチ単位) ESC C NUL
連続用紙のページ長を設定する
カット紙のページ長を設定する


ページ長の設定(インチ単位)([ESC] C [NUL])

ページ長をインチ数で設定します。


JIS ESC C NUL <インチ数(1バイト)>

16進数 1Bh 43h 00h <インチ数(1バイト)>

<インチ数(1バイト)>
現在の印字位置を先頭行(TOF行)として、ページ長をインチ数で指定します。
単位: インチ
範囲: 1~22(01h~16h)

本エミュレーションモードでは、ページフォーマットの種類によって、本制御命令で設定したページ長が次のように扱われます。
Fmode 1, 2およびFmode 7, 8(標準領域モード):カット紙のページ長
Fmode 3, 4, 6(標準/ワイド領域モード)およびFmode 7, 8(ワイド領域モード):連続用紙のページ長

ページ長の設定が用紙サイズを越えた場合、本制御命令は無視されます。
また、ミシン目スキップ行数が設定されている場合、スキップ行数が解除されます。

ページ長の設定(行単位) ESC C
連続用紙のページ長を設定する
カット紙のページ長を設定する


水平タブ位置の設定([ESC] D)

水平タブ位置を設定します。


JIS ESC D <タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)> NUL

16進数 1Bh 44h <タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)> 00h

<タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)>
左マージン位置(第1文字目の印字位置)からの文字数で水平タブ位置を指定します。
単位: 現在の文字ピッチでの文字数
範囲: 1~255(01h~FFh)
初期値: 電源オン時には漢字半角8文字ごとに設定

水平タブ位置は、左マージン位置から(文字ピッチ×文字数)インチの位置になります(文字ピッチの調整量も含みます)。
プロポーショナルピッチが指定されている場合、文字ピッチは10cpiとして設定されます。
タブ位置は、最高32カ所までで、これを超える指定は無視されます。
また、タブ位置は左から右へ順に指定します。
水平タブ位置の指定を省略した場合( ESC D NUL )、設定されている水平タブ位置がすべて消去されます。
設定した水平タブ位置への移動は、 HT で実行します。
右マージンを越えるタブ位置へは移動できません。ただし、設定は有効であるため、マージンを変更してタブ位置を印字領域内とすれば使用できます。

水平タブ位置の指定順序が正しくない場合(同じ位置を指定した場合や、前のタブ位置より左を指定した場合)は、その時点で設定を終了します。
水平タブ位置の設定後に文字ピッチを変更しても、タブ位置は変化しません。


強調印字の指定([ESC] E)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)を強調印字モードで印字します。


JIS ESC E

16進数 1Bh 45h

文字のドットを横方向にずらして太く強調させて印字します。ドットのずらし量は次のようになります。

展開時の解像度 8ポイントの文字 10ポイント以上の文字
300dpi 1ドット 2ドット
600dpi 3ドット 4ドット

強調するためにずらしたドットが右マージンを越えた場合、そのドットは右マージンを越えて印字されます。
また、「文字修飾の指定 ESC q」が行われている文字は、強調印字されません。

強調印字の解除 ESC F


強調印字の解除([ESC] F)

強調印字モードを解除します。


JIS ESC F

16進数 1Bh 46h

以降、文字の強調印字は解除され、標準印字になります。

強調印字の指定 ESC E


二重印字の指定([ESC] G)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)を二重印字モードで印字します。


JIS ESC G

16進数 1Bh 47h

本エミュレーションモードでは、強調印字モードと同じに文字パターンのドットを横方向にずらして印字します。ただし、拡張グラフィックスの印字時は、二重印字は無視されます。また、「文字修飾の指定 ESC q」などにより、文字スタイルを指定された文字やイタリック体は二重印字されません。

二重印字の解除 ESC H


二重印字の解除([ESC] H)

二重印字モードを解除します。


JIS ESC H

16進数 1Bh 48h

以降、文字の強調印字は解除され、標準印字になります。

二重印字の指定 ESC G


順方向垂直移動(n/180インチ)([ESC] J)

行バッファの印字データを印字して、下方に向かって1/180インチ単位の垂直移動を行います。


JIS ESC J <垂直位置(1バイト)>

16進数 1Bh 4Ah <垂直位置(1バイト)>

<垂直位置(1バイト)>
垂直移動量を指定します。
範囲: 0~255(00h~FFh)
単位: 1/180インチ

水平方向の印字位置は変わりません。
本制御命令は、1回の垂直移動のみ行い、改行ピッチの設定には影響しません。


文字ピッチの指定(12cpi)([ESC] M)

1バイトコード文字の文字ピッチを12cpiに設定します。


JIS ESC M

16進数 1Bh 4Dh

12cpiの文字フォントで印字します。本制御命令は、プロポーショナルピッチが指定されている間は無効になります。また、本制御命令による文字ピッチの設定は、10cpi、15cpiが指定されるまで有効です。
印字する文字間隔は、「ANK文字ピッチの調整 ESC SP 」で変えることができます。

文字ピッチの指定(10cpi) ESC P
文字ピッチの指定(15cpi) ESC g
プロポーショナルピッチの指定/解除 ESC p
ANK文字の印字モードの一括指定 ESC


ミシン目スキップ行数の設定([ESC] N)

ミシン目スキップ行数を設定します。


JIS ESC N <行数(1バイト)>

16進数 1Bh 4Eh <行数(1バイト)>

<行数(1バイト)>
最終行からの行数でミシン目スキップ量を指定します。
単位: 現在の改行ピッチでの行数
範囲: 1~127(01h~7Fh)
初期値: 0

ページのボトム位置(印字の最終行)は、ページ長から(改行ピッチ×行数)インチ上の位置になります。
ただし、現在のページの行数を超える設定は無視されます。

本制御命令は、連続用紙のミシン目部分に印字がかかるのを防ぐため、ページ下端から何行分かを印字しない行として設定する機能です。
本制御命令によってボトム位置を設定したあと、改行ピッチを変更してもスキップ量は変化しません。

ミシン目スキップ行数の解除 ESC O
ページ長の設定(行単位) ESC C
ページ長の設定(インチ単位) ESC C NUL
ミシン目スキップ行数を設定する


ミシン目スキップ行数の解除([ESC] O)

連続用紙で設定したミシン目スキップを解除します。


JIS ESC O

16進数 1Bh 4Fh


文字ピッチの指定(10cpi)([ESC] P)

1バイトコード文字の文字ピッチを10cpiに設定します。


JIS ESC P

16進数 1Bh 50h

10cpiの文字フォントで印字します。本制御命令は、プロポーショナルピッチが指定されている間は無効になります。また、本制御命令による文字ピッチの設定は、12cpi、15cpiが指定されるまで有効です。
印字する文字間隔は、「ANK文字ピッチの調整 ESC SP 」で変えることができます。

文字ピッチの指定(12cpi) ESC M
文字ピッチの指定(15cpi) ESC g
プロポーショナルピッチの指定/解除 ESC p
ANK文字の印字モードの一括指定 ESC


右マージンの設定([ESC] Q)

右マージン位置を設定します。


JIS ESC Q <右マージン位置(1バイト)>

16進数 1Bh 51h <右マージン位置(1バイト)>
<右マージン位置(1バイト)>
左端(第1文字目の印字位置)からの文字数で右マージン位置を指定します。

単位: 現在の文字ピッチでの文字数
範囲: 1~255(01h~FFh)

右マージンは、左端から(文字ピッチ×文字数)インチの位置になります。このとき、文字ピッチの調整量も含まれます。


プロポーショナルピッチが指定されている場合、文字ピッチは10cpiとして設定されます。

本制御命令を行の途中で受信した場合、行バッファの印字データを消去して印字位置を左マージン位置に移動します。

右マージンの設定後に文字ピッチを変更しても、右マージン位置は変化しません。
右マージン位置が左マージン位置よりも右側にない場合、本制御命令は無視されます。また、右マージンと左マージンの間隔が1文字幅に満たない場合でも、1文字は印字されます。


国別文字の選択([ESC] R)

1バイトコード表の一部に13カ国語に対応した文字セットがあります。
この中から使用する文字セットを選択します。


JIS ESC R[国名(1バイト)]

16進数 1Bh 52h[国名(1バイト)]

[国名(1バイト)]
文字セットの国名を選択します。

設定内容 設定内容
0(00h) USA 8(08h) 日本
1(01h) フランス 9(09h) ノルウェー
2(02h) ドイツ 10(0Ah) デンマークⅡ
3(03h) UK 11(0Bh) スペインⅡ
4(04h) デンマーク 12(0Ch) ラテンアメリカ
5(05h) スウェーデン 13(0Dh) 韓国
6(06h) イタリア 64(40h) リーガル
7(07h) スペイン

初期値: 8(08h)日本

なお、本エミュレーションモードでは、「13韓国」、「64リーガル」の指定は無視されます。

本制御命令は、1バイトコード登録文字セットが指定されている場合( ESC % 1)は無効になります。

コード表


スーパー/サブスクリプト文字の指定([ESC] S)

1バイトコード文字に対して、スーパースクリプト(上付き)文字またはサブスクリプト(下付き)文字を設定します。


JIS ESC S[スクリプト文字種(1バイト)]

16進数 1Bh 53h[スクリプト文字種(1バイト)]

[スクリプト文字種(1バイト)]
スーパースクリプト文字またはサブスクリプト文字を指定します。

設定内容
0(00h) スーパースクリプト文字の指定
1(01h) サブスクリプト文字の指定

スーパースクリプト文字は、1バイトコード文字の縦幅を2/3に縮小し、標準の文字の上端にそろえて印字されます。サブスクリプト文字は、1バイトコード文字の縦幅を2/3に縮小し、標準の文字の下端にそろえて印字されます。


1バイトコード表の拡張グラフィックスのB0h~DFhおよびF0h~FFhはスクリプト文字にはなりません。また、カタカナコードの80h~FFhは、未定義コードとして扱われます。

スーパー/サブスクリプト文字の解除 ESC T


スーパー/サブスクリプト文字の解除([ESC] T)

1バイトコード文字に設定したスーパースクリプト(上付き)文字またはサブスクリプト(下付き)文字を解除します。


JIS ESC T

16進数 1Bh 54

スーパー/サブスクリプト文字の指定 ESC S


文字の横幅拡大指定/解除([ESC] W)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の横幅拡大印字の指定/解除を行います。


JIS ESC W[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Bh 57h[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
横幅拡大印字について選択します。

設定内容
0(00h) 横幅拡大印字の解除
1(01h) 横幅拡大印字の指定

本制御命令では、「文字の横幅拡大指定(自動解除付き) SO 」による横幅拡大の指定を解除できます。
また、本制御命令で横幅拡大印字を指定した場合、「文字の横幅拡大指定(自動解除付き)解除 DC4 」では解除できません。


相対位置移動(ドット数)([ESC] ¥)

印字位置を現在の位置から右方向または左方向に移動します。


JIS ESC ¥ <移動量(2バイト)>

16進数 1Bh 5Ch <移動量(2バイト)>

<移動量(2バイト)>
現在印字位置からの移動量をドット数で指定します。
指定は2バイトで行い、ドット数を256で割った値を第2バイト、その余り値を第1バイトで表します。
単位: 高品位文字(ANK)/漢字のとき
ドラフト文字(ANK)
1/180インチ
1/120インチ
範囲: -2448≦ドット数≦2447(10進数)

ドット数=第1バイト+(第2バイト×256)
左方向への移動は、次の表のようにドット数をマイナス値(2の補数)で指定します。

ドット数 2447 2 1 0 -1 -2 -3 -2448
第1バイト 8Fh 02h 01h 00h FFh FEh FDh 70h
第2バイト 09h 00h 00h 00h FFh FFh FFh F6h

左右マージンを越える位置を指定した場合、本制御命令は無効になります。
順方向の印字時に、「ANK文字のアンダーラインの指定/解除 ESC -」でアンダーラインの印字が指定された場合のみ、アンダーラインが引かれます。


文字ピッチの指定(15cpi)([ESC] g)

1バイトコード文字の文字ピッチを15cpiに設定します。


JIS ESC g

16進数 1Bh 67h

15cpiの文字フォントで印字します。本制御命令は、プロポーショナルピッチが指定されている間は無効になります。また、本制御命令による文字ピッチの設定は、10cpi、12cpiが指定されるまで有効です。
印字する文字間隔は、「ANK文字ピッチの調整 ESC SP 」で変えることができます。

15cpiを設定した場合、横幅縮小印字の指定は無効になります。
また、1バイトコード表のカタカナコード80h~FFhは未定義コードとして扱われます。

文字ピッチの指定(10cpi) ESC P
文字ピッチの指定(12cpi) ESC M
プロポーショナルピッチの指定/解除 ESC p
ANK文字の印字モードの一括指定 ESC


ANK文字書体の選択([ESC] k)

1バイトコード文字の書体を選択します。


JIS ESC k[書体(1バイト)]

16進数 1Bh 6Bh[書体(1バイト)]

[書体(1バイト)]
書体を選択します。

設定内容 設定内容
0(00h) ローマン 4(04h) スクリプト
1(01h) サンセリフ 5(05h) OCR-B
2(02h) クーリエ 6(06h) OCR-A
3(03h) プレステージ

初期値: 0(00h)ローマン

選択された書体をプリンタが持っていない場合、本制御命令は無効になります。本エミュレーションモードでは、ローマン書体(00h)のみが使用できます。


左マージンの設定([ESC] l)

左マージン位置を設定します。


JIS ESC l <左マージン位置(1バイト)>

16進数 1Bh 6Ch <左マージン位置(1バイト)>

<左マージン位置(1バイト)>
初期状態の第1文字目の印字位置(左端)からの文字数で左マージン位置を指定します。
単位: 現在の文字ピッチでの文字数
範囲: 1~255(01h~FFh)ただし、左端より8インチ以内

左マージンは、左端から(文字ピッチ×文字数)インチの位置になります。このとき、文字ピッチの調整量も含まれます。


プロポーショナルピッチが指定されている場合、文字ピッチは10cpiとして設定されます。

本制御命令を行の途中で受信した場合、行バッファの印字データを消去して印字位置を左マージン位置に移動します。

左マージンの設定後に文字ピッチを変更しても、左マージン位置は変化しません。また、右マージンと同じ位置または右マージン位置を超える値は設定できません。ただし、左右マージンの間隔が1文字未満の場合でも、1文字は印字します。


プロポーショナルピッチの指定/解除([ESC] p)

1バイトコード文字に対してプロポーショナルピッチを設定します。


JIS ESC p[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Bh 70h[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
プロポーショナルピッチを選択します。

設定内容
0(00h) プロポーショナルピッチの解除
1(01h) プロポーショナルピッチの指定

プロポーショナルモードでは、文字が文字パターンの幅に応じた間隔で印字されます。ドラフト文字選択時にプロポーショナルピッチを指定すると高品位文字のプロポーショナルピッチになります。また、1バイトコード登録文字セット指定時にプロポーショナルピッチを指定したときは、文字の登録時の文字ピッチで印字します。
1バイトコード表のカタカナコード80h~FFhは、未定義コードとして扱われます。


文字修飾の指定([ESC] q)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)に対して文字修飾を設定します。


JIS ESC q[修飾モード(1バイト)]

16進数 1Bh 71h[修飾モード(1バイト)]

[修飾モード(1バイト)]
文字の修飾内容を選択します。

設定内容
0(00h) 文字修飾の解除
1(01h) 袋文字
2(02h) 影付き文字
3(03h) 影付き袋文字

1バイトコード表の拡張グラフィックスB0h~DFh、F4h、F5hは通常文字として印字されます。


カラー印字の指定([ESC] r)

カラー機能を持ったプリンタで印刷する場合の印字色を選択します。


JIS ESC r[カラー(1バイト)]

16進数 1Bh 72h[カラー(1バイト)]

[カラー(1バイト)]
印字色を選択します。

設定内容
0(00h)
1(01h) マゼンタ
2(02h) シアン
3(03h) 青紫
4(04h)
5(05h)
6(06h)

本制御命令の設定は、カラープリンタでカラー印刷を行う場合に有効になります。モノクロ印刷を指定した場合、本命令は無視されます。


1バイトコード表の選択([ESC] t)

1バイトコードの文字コード表を選択します。


JIS ESC t[コード表(1バイト)]

16進数 1Bh 74h[コード表(1バイト)]

[コード表(1バイト)]
文字コード表を選択します。

設定内容
0(00h) 拡張グラフィックスコード表
3(03h) カタカナコード表

初期状態ではカタカナコード表が選択されています。

拡張グラフィックスコード表のB0h~DFh、F4h、F5hに対しては、次の制御命令が無効になります。
  • イタリックの指定 ESC 4
  • ANK文字のアンダーラインの指定/解除 ESC
  • 文字修飾の指定 ESC q
1バイトコード表の文字セットを設定する


ANK文字の縦拡大指定/解除([ESC] w)

1バイトコード文字(ANK文字)の縦2倍の拡大印字の指定/解除を行います。


JIS ESC w[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Bh 77h[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
縦拡大印字について選択します。

設定内容
0(00h) 縦拡大印字の解除
1(01h) 縦拡大印字の指定

縦拡大文字は、文字のベースライン位置を基準に上方へ拡大します。
本制御命令による指定は、改行ピッチには影響しません。


ANK文字の印字品位の選択([ESC] x)

1バイトコード文字(ANK文字)の印字品位を選択します。


JIS ESC x[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Bh 78h[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
印字品位を選択します。

設定内容
0(00h) ドラフト文字
1(01h) 高品位文字

ドラフト文字選択時は、書体選択(ローマンなど)は無効になります。
本エミュレーションモードでは、ドラフト文字を選択しても高品位文字で印字されます。
ただし、ドラフト文字選択時の横方向の解像度は、120dpiになります。


[FS]シーケンス


FS シーケンスの拡張制御命令は、15種類あります。



半角漢字の指定([FS] [SI])

2バイトコード文字(漢字)の半角文字を印字します。


JIS FS SI

16進数 1Ch 0Fh

登録文字は、文字パターンの横幅を1/2に縮小して印字します。


半角漢字の解除([FS] [DC2])

半角文字の指定を解除します。


JIS FS DC2

16進数 1Ch 12h

本制御命令は、「上付き/下付き文字の指定 FS r」の指定も解除します。


漢字の印字モードの一括指定([FS] !)

2バイトコード文字(漢字)の印字モードや修飾モードなどをまとめて指定します。


JIS FS ![印字モード(1バイト)]

16進数 1Ch 21h[印字モード(1バイト)]

[印字モード(1バイト)]
1バイトのビット0から7でそれぞれの印字モードを指定します。


半角漢字(ビット1)と上付き/下付き文字(ビット4)の印字を同時に指定すると半角漢字の指定は無効になります。

本制御命令による印字モードの設定は、ほかの制御命令に優先します。
なお、本制御命令で縦拡大および横幅拡大を同時に指定すると「文字の縦横2倍拡大指定 FS W」と同じ印字結果になります。
アンダーラインの太さは、「漢字のアンダーラインの指定/解除 FS -」で「2」を指定したときは2ドット幅(300dpi)になります。

縦印字モードの指定 FS J
横印字モードの指定 FS K
半角漢字の指定 FS SI半角漢字の解除 FS DC2
文字の横幅拡大指定/解除 ESC W
文字の縦横2倍拡大指定 FS W
上付き/下付き文字の指定/解除 FS r
漢字のアンダーラインの指定/解除 FS


漢字モードの指定([FS] &)

漢字モードを指定します。以降の印字データは、2バイトの漢字コードとして扱われます。


JIS FS &

16進数 1Ch 26h

漢字コードは、新JIS(JISX0108-1983)を基本としています。


漢字のアンダーラインの指定/解除([FS] -)

2バイトコード文字(漢字)にアンダーラインを付加するモードを指定/解除します。


JIS FS -[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Ch 2Dh[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
アンダーラインモードを選択します。

設定内容
0(00h) アンダーラインモードを解除します。
1(01h) 1ドット幅(300dpi)の細いアンダーラインを指定します。
2(02h) 2ドット幅(300dpi)の太いアンダーラインを指定します。

横印字モード時にアンダーラインを指定した場合は、文字を印字した後、4/180インチの垂直移動を行ってアンダーラインを印字します。
縦印字モード時にアンダーラインを指定した場合は、アンダーラインを印字後、4/180インチの垂直移動を行って文字を印字します。

次の場合、アンダーラインは印字しません。
  • 「垂直タブ位置への移動 VT 」による移動部分
  • 「絶対位置移動(ドット位置) ESC $」による移動部分
  • 「相対位置移動(ドット数) ESC ¥」による移動部分


漢字モードの解除([FS] .)

漢字モードを解除します。


JIS FS .

16進数 1Ch 2Eh

以降の印字データは、1バイトのANK文字コードとして扱われます。


2バイトコード文字の登録([FS] 2)

指定の2バイトコードに24×24ドット構成の文字を登録します。


JIS FS 2 <登録コード(2バイト)> <登録文字データ(72バイト)>

16進数 1Ch 32h <登録コード(2バイト)> (登録文字データ(72バイト))

<登録コード(2バイト)>
文字パターンを登録する文字コードを2バイトで指定します。
範囲: 77h 21h~77h 7Eh

(登録文字データ(72バイト))
登録する文字パターンのデータを指定します。

登録文字パターンのデータ量は、文字の縦方向の24ドットを3バイトで表し、横方向が24ドット数であるので、72バイトになります。
登録文字パターンデータと印字結果は次のようになります。


本エミュレーションモードでは、全角サイズの登録文字を半角漢字モードまたは上付き/下付き文字モードで印字した場合、文字パターンを1/2または1/4に縮小して印字します。ただし、半角文字指定時の移動量は11ドット(180dpi)になります。


縦印字モードの指定(半角2文字単位)([FS] D)

縦印字モード時に、指定した2バイトコード文字(漢字)を、半角2文字を1組として縦書きで印字します。


JIS FS D <左側文字コード(2バイト)> <右側文字コード(2バイト)>

16進数 1Ch 44h <左側文字コード(2バイト)> <右側文字コード(2バイト)>

<左側文字コード(2バイト)> <右側文字コード(2バイト)>
印字する漢字を2バイトで指定します。
半角文字は、全角文字(標準文字)の横幅が1/2になります。
2文字構成の印字では、最初の半角文字を下側に、2番目の半角文字を上側に印字します。


印字を行う場合は、本制御命令の前に、縦印字モードを指定してください。
本制御命令は、半角漢字を2文字構成で印字すると解除されます。また、印字データが半角1文字の場合、本制御命令は無視されます。

縦印字モードの指定 FS J


縦印字モードの指定([FS] J)

2バイトコード文字(漢字)を縦書きで印字します。


JIS FS J

16進数 1Ch 4Ah

ANK文字の印字モードのときに縦印字モードが指定された場合は、漢字モードに切り替わった時点で有効になります。


横印字モードの指定([FS] K)

2バイトコード文字(漢字)を横書きで印字します。


JIS FS K

16進数 1Ch 4Bh

初期状態では、横印字モードが設定されています。
ANK文字の印字モードのときに横印字モードが指定された場合は、漢字モードに切り替わった時点で有効になります。


全角漢字ピッチの調整([FS] S)

2バイトコード文字(漢字)の文字間隔を設定します。


JIS FS S <文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)>

16進数 1Ch 53h <文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)>

<文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)>
文字の左右のスペース量をドット単位で指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: 0~127(00h~7Fh)
初期値: 左0ドット、右3ドット


縦書き印字が指定されている場合は、半角文字に対しても有効です。
なお、文字の横幅拡大指定時は、設定したスペース量が2倍になります。


半角漢字ピッチの調整([FS] T)

2バイトコード文字の半角漢字および上付き/下付き文字の文字間隔を設定します。


JIS FS T<文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)>

16進数 1Ch 54h <文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)>

<文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)>
文字の左右のスペース量をドット単位で指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: 0~127(00h~7Fh)
初期値: 左0ドット、右2ドット



文字の縦横2倍拡大指定/解除([FS] W)

2バイトコード文字(漢字)の縦横2倍拡大印字の指定/解除を行います。


JIS FS W[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Ch 57h[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
縦横2倍拡大印字について選択します。

設定内容
0(00h) 縦横2倍拡大印字の解除
1(01h) 縦横2倍拡大印字の指定

本制御命令以降の全角漢字、半角漢字、上付き/下付き文字の縦方向、横方向ともに2倍に拡大して印字します。本制御命令で縦横2倍拡大を指定した場合、1バイトコード文字(ANK文字)は、横幅拡大印字になります。
なお、縦横2倍拡大文字は、縦方向に2分割して印字され、文字の上半分を印字後、24/180インチの改行を行って文字の下半分と通常のサイズの文字を印字します。したがって、改行ピッチが変わるため、イメージデータなどを同じ行に印字することはできません。


漢字書体の選択([FS] k)

2バイトコード文字(漢字)の書体を選択します。


JIS FS k[書体(1バイト)]

16進数 1Ch 6Bh[書体(1バイト)]

[書体(1バイト)]
書体を選択します。

設定内容
0(00h) 明朝体
1(01h) ゴシック体

初期状態では明朝体が設定されています。

選択された書体をプリンタが持っていない場合、本制御命令は無効になります。本エミュレーションモードでは、メニュー設定によって明朝体、ゴシック体のほか、丸ゴシック体、オプションの書体を利用できます。

漢字の書体を設定する
オプションの漢字の書体を設定する


上付き/下付き文字の指定([FS] r)

2バイトコード文字(漢字)を1/4倍に縮小して、上付き文字または下付き文字として印字します。


JIS FS r[上付き/下付き(1バイト)]

16進数 1Ch 72h[上付き/下付き(1バイト)]

[上付き/下付き(1バイト)]
上付き/下付き文字の指定を選択します。

設定内容
0(00h) 上付き文字の指定。
1(01h) 下付き文字の指定。

本制御命令以降の漢字を縦方向、横方向ともに1/2倍に縮小して、文字の上端揃え(上付き)または下端揃え(下付き)で印字します。
本制御命令で指定した上付き/下付き文字は、次の制御命令で解除できます。


専用命令

ESC/Pエミュレーションモードには、専用の制御命令が用意されています。



LIPSモードの制御命令

LIPSモードに関する制御命令には、1種類のシーケンスがあります。



LIPSモードへの移行([ESC] % @)

本制御命令を受信した後、ESC/PエミュレーションモードからLIPSモードに移行します。


JIS ESC % @

16進数 1Bh 25h 40h

本制御命令を使用する場合は、動作モードメニューで動作モードをESC/Pエミュレーションモードに設定する必要があります。


付録

ESC/Pエミュレーションモードの注意事項、初期の設定状態、コード表などを掲載します。

必要に応じてご覧ください。



ESC/Pモードの注意と制限

ESC/Pエミュレーションモードでは、エミュレートするESC/Pプリンタと違いがあります。ご使用にあたり、それぞれの注意と制限事項をよくお読みください。



解像度の違いについて

  • ドット列イメージの印字

イメージデータの印字は、本製品とESC/Pプリンタとの解像度の違いによって、データを拡大して印字します。これによって、ESC/Pプリンタの解像度180dpiの1ドットが本製品の解像度600dpiの3ドットや4ドットに拡大されるため、印字結果が若干異なることがあります。
特に、水平方向と垂直方向の縮小率が異なるページフォーマットでは、横長のイメージになります。

  • 文字の印字

文字はフォントデザインの違いにより、印字結果がESC/Pプリンタとは異なります。

  • 右マージン

本エミュレーションモードでは、印字データが1ドット未満でも右マージン位置を越えた場合、次の行に印字します。



文字セット・フォントパターンについて

  • 漢字サイズ

標準サイズ以外の漢字を指定した場合、TOF行での印字結果は保証されません。また、現在印字位置は、現在の文字ピッチを基準として移動するため、標準サイズより大きい文字を指定すると文字が重なる場合があります。なお、アンダーラインは、移動量に対して引かれるため、文字幅より短くなる場合があります。

  • 2バイトコードの未定義領域

2バイトコード(漢字コード)の中で、ESC/Pでは未定義の領域に本製品専用の文字パターンが割り当てられている部分があります。このため、この部分のコードを印字させると、ESC/Pではスペースになりますが、本エミュレーションモードでは特定の文字パターンが印字されます。



そのほかの制限

  • 領域モード

領域モードが無効なページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のときでも領域モードの設定を変更できます。この場合、ページフォーマットがFmode 3, 4, 6に切り替わったときに設定が有効になります。ただし、どのページフォーマットのときでも、領域モードの設定を変更した時点で印字パラメータのリセット処理が行われます。

  • 用紙の向き

A4サイズおよびB5サイズの用紙は、共通のメニューで設定した用紙の向きによって用紙の送り方向が決まりますが、2ページ印刷中は用紙の送り方向は次のようになります。

  • 2ページ印刷ではA4、B5サイズのデータがA3、B4サイズに印刷されるため、つねに横方向送りでページが作成されます。
  • メモリオーバー

文字の登録を行っているときにメモリが不足すると、『23 ダウンロードフル』と表示されます。
この場合、エラースキップの操作を行うと、登録を終了し、以降の登録終了までのデータを読み飛ばします。
登録中の文字データは削除されます。

  • 白紙ページの排紙

本エミュレーションモードでは、ページ内に次の印字データがないと排紙を行いません。

  • スペース以外の文字および登録文字
  • イメージ
  • アンダーライン

ただし、次の場合は白紙を排紙します。

  • 「用紙位置微調整」、「上余白」の設定によって、上記を含む印字データが印字範囲を越えた場合
  • 共通プリント環境の「縦補正」・「横補正」の設定によって、上記を含む印字データが印字範囲を越えた場合


ESC/Pプリンタのメモリスイッチの機能について

ESC/Pプリンタのメモリスイッチで設定できる機能の中で、本エミュレーションモードがサポートしていない機能や設定の意味が異なる機能があります。
本エミュレーションモードでは、これらの機能を次のように取り扱います。


機能名称 ECP/Pプリンタの場合 ECP/Pモードの場合
文字の印字品位の選択 高品位文字またはドラフト文字を選択できます。 高品位/ドラフト文字の区別はありません。ただし、ドラフト文字を選んだ場合は、水平方向の解像度が120dpiになります。
ページ長の設定 連続用紙のページ長をメモリスイッチによって物理的に11インチまたは12インチに設定できます。 初期値は11インチ固定です。メニューの「連続用紙長設定」で設定できます。
ミシン目スキップの設定 1ページの終わりからスキップ行数分スキップします。 設定されているページ長の下部から設定下スキップ行数分スキップします。
イメージ、縦倍時の短方向印字指定/解除 イメージなどの印字のずれを防ぐため、単方向で印字します。 本エミュレーションモードには印字方向という概念はありません。
高速印字の指定 文字の品位指定とは別に、ドットを間引いて印字速度を上げることができます。 ドットを間引くことでは印字速度が変わらないため必要ありません。
はがきモード タッチパネルやカットシートフイーダの操作によって印字できます。 トレイにセットし、タッチパネルではがきを設定します。
カットシートフイーダモード カット紙に印字するとき、シートフィーダを使用するかどうかを選択します。 カット紙のページフォーマット(Fmode l, 2, 7, 8)で対応します。
給紙位置(上余白) カット紙を給紙したときの上部余白を8.5mmまたは22mmに設定できます。 メニューの「上余白」で1/72インチ単位で自由に設定できます。


初期状態

ESC/Pエミュレーションモードには、本製品では6種類のリセット処理があります。
リセット処理が行われると、印字環境などの各種の設定は、メニューの設定に初期化されます。

  • 電源オン

本製品の電源をオンにしたときに行われるリセット処理です。
すべての印字パラメータおよび登録データ(登録文字)が初期化されます。

  • ハードリセット処理(プリンタ初期化)

タッチパネルのキー操作でハードリセット処理(プリンタ初期化)を行います。
このリセット処理では、電源オンのときと同等の処理が行われます。
すべての印字パラメータおよび登録データ(登録文字)が初期化されます。

  • ソフトリセット処理(プリント中止)

タッチパネルのキー操作でソフトリセット処理(プリント中止)を行います。
すべての印字パラメータが初期化されます。登録データ(登録文字)は、メニューの「登録レベル」が[一時]に設定されている場合のみ初期化されます。

  • ジョブ終了時のソフトリセット処理

一連の印刷処理(ジョブ)が終了した時点でリセット処理が行われます。
次のようなとき、ジョブが終了したとみなされます。

  • 排紙操作を行ったとき
  • ジョブタイムアウトになったとき*
  • LIPSモードに切り替わる制御命令を受信したとき

現在作成中のページを排紙し、一部の印字パラメータが初期化されます。登録データ(登録文字)は、メニューの「登録レベル」が[一時]に設定されている場合のみ初期化されます。


「タイムアウト」の設定で自動ジョブ終了時間を設定している場合、ジョブ終了命令を受信しなくても一定時間が過ぎるとジョブが終了します。

  • ESC/Pプリンタのリセット命令によるソフトリセット処理

ESC/Pプリンタの制御命令「プリンタのリセット処理 ESC @」を受信し、リセット処理が行われます。
一部の印字パラメータが初期化されます。

  • 専用命令によるパラメータリセット処理

専用命令を実行すると、リセット処理が行われます。
一部の印字パラメータが初期化されます。

  • リセット処理とメニューの設定値
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
ジョブ終了
プリント中止
ESC/P
制御命令
専用命令
ページ
レイアウト
ページフォーマット
メニューの設定値*1
保持
保持
上余白
用紙位置微調整
領域
右マージン既定値
用紙サイズ
2ページ印刷設定
フォント 漢字書体
メニューの設定値*1
フォントID
漢字サイズ
保持
文字コード
メニューの設定値*1
国別文字
印字機能 イメージの補正
縮小文字
印字動作 改行機能
VFC 連続用紙長
単票用紙長
ミシン目スキップ
その他 登録レベル
保持
カラーモード
自動時*2

*1 アプリケーションソフトウェアなどで変更されている設定項目がすべてメニューの設定値に戻ることを示します。
*2 カラープリンタ使用時のみ。

  • リセット処理とESC/Pプリンタの制御命令の設定値
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
ジョブ終了
プリント中止
ESC/P
制御命令
専用命令
ESC/P ページ長 設定・用紙などに依存
垂直タブ位置 解除
左マージン位置 0
右マージン位置 ページフォーマット,印字領域モード,用紙サイズに依存
水平タブ位置 半角8桁毎
改行ピッチ 6lpi
文字ピッチ
(ANK文字)
10cpi
印字方式(漢字) 横書き
書体選択 ローマン10cpi
文字拡大指定 解除
強調印字 解除
アンダーライン 解除
上付き/下付き 解除
二重印字 解除
文字スタイル 通常
半角文字のスペース 左:0,右:2ドット
全角文字のスペース 左:0,右:3ドット
文字の品位 高品位
プロポーショナル
ピッチ
解除
1 バイト登録
文字セット選択
解除
漢字モード 解除 保持
半角モード 解除 保持
イタリック体 解除
文字間スペース量 0ドット
スクリプト文字 解除
半角組文字 解除

詳細は「ページ長の初期状態」を参照。

  • リセット処理と受信データ・登録データ
設定項目 電源オン プリンタ初期化 プリント中止 ジョブ終了 ESC/P制御命令専用命令
受信・登録データ 文字の登録(2バイトコード) クリア クリア/保持*1 保持
文字の登録(1バイトコード) クリア クリア/保持*1 保持
ページバッファ クリア 印字*2 印字*3
行メモリ内の未印字データ クリア クリア*4
現在印字位置 最左端相当位置

*1 メニューの「登録レベル」が[永久]なら保持し、[一時]ならクリアされます。(→登録データの削除方法を設定する(登録レベル))
*2 ジョブ終了までのデータを実行し、ページバッファを印字して排紙します。
*3 ESC/Pおよび本製品専用の制御命令によるリセットを受信した時点で、直前の印字開始命令までのデータを印字し、排紙します。ただし、エラーが発生した場合は、リセット受信前までのデータは破棄されます。
*4 専用命令のときだけ、印字されます。

  • ESC/Pエミュレーションモードのメニューの初期状態
グループ 設定項目 エ場出荷時の設定状態
ページ
レイアウト
ページフォーマット 実寸縦
上余白 0
用紙位置微調整 0
領域 標準
右マージン既定値 136桁
用紙サイズ A4
2ページ印刷設定 しない
フォント 漢字書体 明朝
フォントID 2
漢字サイズ システム
文字コード カタカナ
国別文字 日本
印字機能 イメージの補正 しない
縮小文字 しない
印字動作 改行機能 LF コマンドを待つ
VFC 連続用紙長 システム
単票用紙長 システム
ミシン目スキップ しない
その他 登録レベル 一時
カラーモード自動時* フルカラー

カラープリンタ使用時のみ。

  • ページ長の初期状態

リセット処理が行われたときのページ長の初期値は、ページフォーマット、領域モードによって次のようになります。


ページフォーマット 領域 ページ長
A3 B4 A4 B5 A5 はがき
Fmode 1
Fmode 2
用紙サイズに依存
Fmode 3
Fmode 4
標準 66行(6lpi) 用紙サイズに依存
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 6 標準 66行(6lpi) 用紙サイズに依存
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 7
Fmode 8
標準 用紙サイズに依存
ワイド

  • 右マージンの初期状態

リセット処理が行われたときの右マージン位置の初期値は、ページフォーマット、領域モード、および右マージン位置の設定(右マージン既定値)によって次のようになります。


ページフォーマット 領域 右マージン
既定値
右マージン位置
A3 B4 A4 B5 A5 はがき
Fmode 1
Fmode 2
136桁 136桁目
用紙右端 用紙サイズに依存
Fmode 3
Fmode 4
標準 136桁目
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 6 標準 136桁目
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 7
Fmode 8
標準 136桁目
ワイド 用紙サイズに依存


コード表


1バイトコード表

本エミュレーションモードは、8ビットの文字コードにのみ対応しています。

  • カタカナコード表

  • 拡張グラフィックコード表

  • 国際文字コード表



2バイトコード表

  • 漢字コード表(JIS第一水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 準拠)



本体の設定 (I5577エミュレーション)

エミュレーションモードの各種の機能やタッチパネルを使った操作のしかた、エミュレーションモードで使用できる制御命令などについて説明しています。

なお、本カテゴリをお読みになる前に、必ず「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をお読みください。



ご使用になる前に

本製品のI5577エミュレーションモードの特長など、ご使用になる前に知っておいていただきたいことについて説明します。

本製品の動作モードがI5577エミュレーションモードに切り替わることによって、IBM5577プリンタを使って印字したときと同等の印字を行うことができます。

LIPSモードに対応していないアプリケーションソフトウェアなどをお使いのときは、アプリケーション側でプリンタ機種にIBM5577(または同等の機種)を指定し、本エミュレーションモードをご利用ください。


I5577モードの特長

I5577モードを使用する準備


I5577モードの特長

  • 日本語モードと英語モードをエミュレーション

IBM5577の日本語モードはIBM5575-F02プリンタと同等の機能を持ち、英語モードはIBM Proprinter XL24Eプリンタと同等の機能を持ちます。本エミュレーションモードは、IBM5577プリンタの持つ日本語モードおよび英語モードの印字動作をそれぞれエミュレーションします。IBM5577が接続可能なIBMPS/55シリーズ、PS/V、PS/2などのホストコンピュータのシステムに合わせて、日本語のオペレーティングシステム(日本語DOS、OS/2J、DOS/V日本語モードなど)をお使いの場合は日本語モード(以降I75モードと呼びます)、英語のオペレーティングシステム(IBM PC-DOS、OS/2、DOS/V英語モードなど)をお使いの場合は英語モード(以降Proモードと呼びます)に切り替えてご使用ください。エミュレーションモードの切り替えは、タッチパネルのI5577設定によって行えます。(→「その他のグループ」)

  • 豊富な書体をサポート

IBM5577の持っているすべての文字フォントに対応する専用のフォントが用意されています。日本語モードでは、明朝10cpi, 12cpi, 15cpi、DPゴシック、クーリエ、エリートを持ち、英語モードでは、クーリエ10cpi、エリート12cpi、縮小文字17.16cpi、プロポーショナルを持っています。また、日本語モードでは明朝体のほか、ゴシック体、丸ゴシック体、OCR文字(OCR-A、OCR-B、OCR-カナ)を使用できます。

  • ページのレイアウトを活かした印字

IBM5577と同じサイズの用紙をセットすれば、IBM5577と同じレイアウトで印字できることはもちろんですが、印字する用紙に応じて印字データを縮小してレイアウトを変えずに印字することもできます。たとえば、連続用紙に印字するためのデータをレイアウトを変えることなく、そのままカット紙に印字したり、B4サイズのデータをA4サイズのカット紙に印字したりすることが可能です。(→「ページフォーマット」)

  • 1ページの文字数や行数を簡単に決定

1ページに印字したい行数や文字数が決まっていれば、その行数や文字数に合わせて改行ピッチと文字ピッチを自動的に設定できます。また、文字幅の異なる漢字と英数字を混ぜて印字したときに、文字がきれいにそろうように文字間隔を調整することもできます。この機能を「行桁固定機能」といいます。この機能は、タッチパネルのI5577設定によって利用できます。(→「行桁固定機能」)

  • 用紙を無駄なく活用した印字

印字データを縮小すると、用紙の上下、左右の余白ができることがあります。
このようなとき、印字領域をワイド領域にすることによって、文字数や行数を用紙サイズいっぱいまで広げて印字することができ、用紙を無駄なく使えます。(→「ワイド領域に印刷する」)

  • 設定しやすいメニュー構造

このエミュレーションモードでは、タッチパネルを使って印字に必要ないろいろな設定を行うことができます。印字設定の項目はメニュー形式で並んでおり、ディスプレイに表示されるメニューにしたがって簡単に探すことができます。設定は、タッチパネルのI5577設定で行うことができます。

  • 印字設定はメモリに登録

メニューなどで設定した印字環境は、自動的に不揮発性メモリに登録されます。ですから、いったん設定値を登録してしまえば、他の動作モードに移ったり、電源をオフ(同等のリセット処理も含みます)にしたりしても、いつでも同じ設定で印字を行うことができます。

  • 印字データと定型フォームを重ねて印字

ページ全体を枠取りしたり、1行おきに網や横罫を入れたりするデータをページ単位であらかじめ用意しておき、プログラムリストや帳票データなどを印字する際に、重ねて印字することができます。この機能をページオーバレイ機能といい、重ねる罫線や網かけデータを「フォーム」といいます。
本製品には、5種類の汎用的なフォームが登録されていますが、必要に応じてユーザ独自のフォームを作成し、登録することもできます。(→「ページオーバレイ機能」)

  • バックカーボン付き複写用紙のような印字が可能

バックカーボン付き複写用紙を使用したときと同じように、1ページの印字データを送るだけで、複写枚数分の印字を行えます。この機能を「複写用紙機能」といいます。それぞれの複写ページには、共通の枠や罫線などをオーバーレイ印字することができるほか、異なるタイトル名などをページごとにオーバレイ印字することもできます。(→「複写用紙機能」)

  • 定型的な処理を登録

一連の処理を行う制御命令の手順や、文字・イメージなどのデータが繰り返し使用される場合は、それらのデータを登録し、必要なときに呼び出して実行することができます。この機能を「マクロ機能」といいます。マクロを使うと、同じ印字データを繰り返し送る必要がなくなるため、印字処理を効率化できます。マクロの登録や実行は制御命令によって行えます。(→「マクロ機能」)
また、制御命令でリセット処理が行われた場合に自動的に特定のマクロを実行することもできます。このマクロをスタートアップマクロといい、タッチパネルのI5577設定で設定できます。(→「マクロ機能を設定する(スタートアップマクロ)」)

  • 2ページのデータを見開きで印字

A4サイズやB5サイズの用紙2ページ分の内容を、A3サイズやB4サイズの用紙に見開きになるように印字することができます。印字した文書を二つ折りにしてとじるときなどに便利です。
なお、文書のとじかたに応じて、右開きまたは左開きになるようにページの向きを設定することも可能です。(→「2ページ印刷機能」)



I5577モードを使用する準備

本製品は標準でLIPSモード(LIPSⅡ、LIPSⅢ、LIPSⅣ)、E S C / P エミュレーションモード、H P - G L エミュレーションモードのほかに、IBM5577プリンタの日本語モード(I75モード)と英語モード(Proモード)をエミュレートするI5577エミュレーションモードがあります。
印字を行うときのモード(「動作モード」といいます)は、送られてくる印字データを判別して自動的に切り替わりますので、特に設定する必要はありません。ただし、動作モードの自動切り替えがうまくいかなかったり、印刷が正常に行えない場合は、動作モードを本エミュレーションに設定してください。
使用するモードが決まっているときなどは、動作モードの設定を本エミュレーションに設定することをお勧めします。詳しくは、「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をご覧ください。

本エミュレーションモードには、日本語モードに対応するI75モードと英語モードに対応するProモードの2種類のコマンドモードがあります。
工場出荷時の設定では、I75モードになっています。Proモードでお使いになる場合は、I5577設定でモードを切り替えてください。


I75/Proモードを切り替える


I5577モードの解説

本エミュレーションモードを使用して印字を行うときの用紙の向きと印字方向の関係や、IBM5577プリンタと同等の印字結果を得るための情報などについて説明します。

本エミュレーションモードでは、実際の用紙上での印字位置と印字領域について次の用語で説明しています。

  • 実際の印字領域

IBM5577プリンタ用に作成された印字データが、の領域に同等のレイアウトで印字されます。印字領域の位置とサイズは最初に決められていますが、本製品の有効印字領域内で変更できます。

  • ページ長とボトム領域

印字領域のページ長は本製品の有効印字領域内で任意の行数に変更することができます。また、印字しないで改ページする領域(ボトム領域)を設定することもできますので、連続用紙用に作成されたデータなども任意のレイアウトで印刷することができます。


用紙のセット

ページフォーマット

ワイド領域に印刷する

ページフォーマットと用紙サイズの関係

印字領域と印字動作

I5577モードの拡張機能


用紙のセット

IBM5577はカット紙や連続用紙に印字できます。印字方向は常に一定ですから、カット紙を縦置きや横置きにすることで縦長(ポートレイト)または横長(ランドスケープ)の文書を印字します。
これに対して、本製品は印字に際して用紙の方向(縦置き/横置き)を意識する必要はありません。タッチパネルの設定によって縦長(ポートレイト)で印刷するか横長(ランドスケープ)で印刷するかが決まり、印字データ全体の向きを自動的に変換して印字します。また、連続用紙を想定した印字データもカット紙に印字します。
IBM5577で印刷するときと本エミュレーションモードで印刷するときの用紙セットの対応は次のとおりです。



ページフォーマット

I5577エミュレーションモードには、IBM5577プリンタでの印刷を想定した様々なアプリケーションソフトウェアおよび印字データに対応するために、7種類のページフォーマットが用意されています。
ホストコンピュータ側で印字開始を指示する前に、想定されている用紙の種類(カット紙/連続用紙/用紙サイズ)や用紙の方向(縦置き/横置き)に合わせて、最適なページフォーマットを選んでおきます。


ページフォーマット名の右下にある名称(Fmode 1, 2, 3, 4, 6, 7, 8)は、各ページフォーマットに対応するモードNo.です。以後、本カテゴリの操作説明および制御命令の説明では、おもにこのモードNo.を使用しています。

  • カット紙のページフォーマット


  • ページフォーマットFmode 1, 2では、IBM5577の印字結果と同じ大きさ(実寸)で印字します。これに対して、Fmode 7, 8は、印字データを縮小します。
  • タッチパネルで設定されている用紙サイズにしたがってレイアウト・印字されます。「用紙サイズを設定する
  • 改ページの制御命令により、ページ長の設定にかかわらず用紙1枚を排紙します。ただし、Proモードでは、ページ長の設定によって1ページに印字できる行数(改ページの位置)が変わります。
    1ページの行数を設定する
    ページ長を設定する

  • 連続用紙のページフォーマット


  • 連続用紙に対応するページフォーマットは、印字データを縮小して印字します。

ページフォーマットの種類

1ページの文字数と行数


ページフォーマットの種類

本エミュレーションモードの7種類のページフォーマットについて説明します。それぞれのページフォーマットでは、IBM5577プリンタと同等の印字結果を得られるように、印字データの縮小方法や、印字領域などが決められています。

なお、用紙の上下、左右5mmの範囲には印字できません。この余白を除いた印字可能な範囲を「有効印字領域」といいます。各ページフォーマットでは、この有効印字領域内に、IBM5577用に作成された印字データが収まるように、それぞれ印字領域が定められています(設定によって、実際の印字領域は有効印字領域内で変更可能です)。


ページフォーマットはメニューの「ページフォーマット」で設定します。
ページフォーマットを設定する

実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】

実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】

連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】

連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】

連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】

カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】

カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】


実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】

IBM5577にカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
改行ピッチ、文字間隔は、IBM5577と同一です。

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4、B5、A5、はがきの6種類のサイズの用紙を使用できます。 用紙サイズは、メニュー操作または制御命令で設定したサイズになります。 ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。 初期状態の用紙サイズは、A4になります。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで印字します。ただし、メニューの「漢字サイズ」によって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は10ポイントのままです)。

  • イメージの印字

IBM5577の解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    TOF行は用紙の上端から約23mmの位置になり、第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左端とほぼ同じ位置になります。

  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「右マージン既定値」および「印刷幅」の設定によって、行の折り返しかたが変わります。初期状態は[13.2インチ]に設定されています。
「印刷幅」: 用紙サイズに関係なく印字領域の左端からメニューの「印刷幅」で設定した値(13.2インチ、13.6インチまたは8インチ)の位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
「右端」: 印字する用紙サイズの有効印字領域の右端(用紙端から5mm内側)が折り返し位置になります。右端を越えた印字データは、次行の左端に折り返して印字します。

右マージンの位置を設定する
印刷幅を設定する

  • ページ長
    メニューの「用紙長機能」が[無効](初期状態)に設定されているときは、リセット処理後、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置は、IBM5577のカットシートフィーダが用紙の終わりを検出する位置とほぼ同じ位置です。
    「用紙長機能」が[有効]に設定されているときは、「用紙長設定」の設定によって、ページ長が決まります。
    初期状態で有効になるページ長を設定する
    ページ長を設定する


実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】

IBM5577にカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
改行ピッチ、文字間隔は、IBM5577と同一です。
用紙サイズ、文字の印字、イメージの印字、印字領域などについては、[実寸縦](Fmode 1)と同じです。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 印字領域

B4、A3サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。



連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】

IBM5577に10×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

IBM5577に10×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向8インチ、縦方向11インチ)を、横方向、縦方向ともに290/300倍に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで、文字ピッチをつめて印字します。
ただし、メニューの「漢字サイズ」によって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は10ポイントのままです)。

  • イメージの印字

IBM5577のドットを拡大して印字します。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。A3、B4サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左端に大きな余白ができます。

  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「印刷幅」で設定した位置(13.2インチ、13.6インチまたは8インチ)で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定した値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    印刷幅を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約10.7インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】

IBM5577に15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

IBM5577に15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、横方向3/4倍、縦方向2/3倍(横方向10.2インチ、縦方向7.3インチ)に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで印字します。ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は8ポイントのままです)。

  • イメージの印字

IBM5577のドットを拡大して印字します。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。A3、B4サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左右端に大きな余白ができます。

  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「印刷幅」で設定した位置(13.2インチ:初期値、13.6インチまたは8インチ)で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定した値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    印刷幅を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約8.3インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】

IBM5577に15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してB4サイズのカット紙(またはB4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、B4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

IBM5577に15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、縦方向のみ約259/300倍(横方向13.6インチ、縦方向9.5インチ)に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではB4サイズを使用しますが、A3サイズでも印字できます。
B4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

10ポイントの文字フォントを使用し、行ピッチのみ縮小して印字します(文字ピッチは実寸サイズになります)。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は10ポイントのままです)。

  • イメージの印字

IBM5577のドットを拡大して印字します。
なお、横方向が実寸サイズで、縦方向のみ縮小されるため、横長のイメージになります。
たとえば、真円は横長の楕円になってしまいます。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、B4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。
    A3サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左端に大きな余白ができます。
  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「印刷幅」で設定した位置(13.2インチ:初期値、13.6インチまたは8インチ)で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定した値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    印刷幅を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約9.5インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】

IBM5577にB4サイズのカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

IBM5577にB4サイズのカット紙を縦置きにセットしたときの印字範囲(横方向9.6インチ、縦方向13.8インチ)を、横方向、縦方向ともに3/4倍に縮小(横方向7.2インチ、縦方向10.4インチ)します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字ピッチおよび改行ピッチを3/4倍に縮小して印字します。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は8ポイントのままです)。
なお、印字できる文字数や行数は、[実寸縦](Fmode 1)でB4サイズの用紙を使用した場合と同じです。

  • イメージの印字

IBM5577のドットを拡大して印字します。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の有効印字領域の左上端より少し内側になります。ただし、A3、B4サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。
  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「印刷幅」で設定した位置(13.2インチ、13.6インチまたは8インチ)で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定した値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    印刷幅を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約10.7インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】

IBM5577にB4サイズのカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

IBM5577にB4サイズのカット紙を横置きにセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向9.5インチ)を、横方向、縦方向ともに3/4倍に縮小(横方向10.2インチ、縦方向7.1インチ)します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字ピッチおよび改行ピッチを3/4倍に縮小して印字します。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は8ポイントのままです)。
なお、印字できる文字数や行数は、[実寸横](Fmode 2)でB4サイズの用紙を使用した場合と同じです。

  • イメージの印字

IBM5577のドットを拡大して印字します。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の有効印字領域の左上端より少し内側になります。ただし、A3、B4サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。
  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「印刷幅」で設定した位置(13.2インチ、13.6インチまたは8インチ)で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定した値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    印刷幅を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約10.7インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


1ページの文字数と行数

それぞれのページフォーマットで1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を用紙サイズごとに示します。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦(Fmode 1) 文字数 112 97 78 67 54 35
行数 :91 :78 :62 :53 :42 :28
:96 :83 :67 :57 :46 :32
実寸横(Fmode 2) 文字数 132 132 112 97 78 54
行数 :62 :53 :42 :35 :27 :16
:67 :57 :46 :40 :32 :20
10インチ→A4縦(Fmode 3) 文字数 80 80 80 × × ×
行数 66 66 66 × × ×
15インチ→A4横(Fmode 4) 文字数 132 132 132 × × ×
行数 66 66 66 × × ×
15インチ→B4縦(Fmode 6) 文字数 132 132 × × × ×
行数 66 66 × × × ×
B4→A4縦(Fmode 7) 文字数 97 97 97 × × ×
行数 82 82 82 × × ×
B4→A4横(Fmode 8) 文字数 132 132 132 × × ×
行数 57 57 57 × × ×

  • 「×」印になっているページフォーマットと用紙サイズの組み合わせでは、印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
  • 上表の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値、印刷幅が初期状態の場合です。
「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。
10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。
「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。
6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。


ワイド領域に印刷する

印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)を使用する場合や、ページフォーマットで標準となる用紙より大きなサイズの用紙を使用する場合は、用紙の上下、左右に大きな余白ができることがあります。
IBM5577で印刷するときと同じレイアウトにする必要がなければ、ページフォーマットの印字領域を、ほぼ用紙の有効印字領域いっぱいまで広げて印字することができます。
ページフォーマットの印字領域にしたがって印字するモードを標準領域モードというのに対し、ページフォーマットの印字領域を広げて印字するモードを、「ワイド領域モード」といいます。



ワイド領域モードのページフォーマット

ワイド領域のページフォーマットFmode 3, 4, 6, 7, 8の内容を詳しく説明します。



連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】

10×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

A4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約5mm、左端から約6mmの余白をとって印字されます。
  • 印字データの折り返し位置
    本製品の有効印字領域の右端とほぼ同じ位置まで印字できます。
    印字領域の右端を越えた印字データは自動的に折り返されて、次の行の左端から印字されます。
  • ボトム位置
    本製品の有効印字領域の下端とほぼ同じ位置まで印字できます。


連続用紙(15×11インチ)をA4横いっぱいに印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4:ワイド領域】

15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→A4横(Fmode 4)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

15インチ→A4横(Fmode 4)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードをもっとも有効に使用できます。

  • 第1文字目の印字位置

第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約5mm、左端から約5mmの余白をとって印字されます。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


連続用紙(15×11インチ)をB4横いっぱいに印刷する【15インチ→B4横:Fmode6:ワイド領域】

15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、B4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→B4横(Fmode 6)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4の2種類のサイズの用紙を使用できます。
B4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

B4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。

  • 第1文字目の印字位置

第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約5mm、左端から約5mmの余白をとって印字されます。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


カット紙B4をA4縦いっぱいに印刷する【B4→A4縦:Fmode 7:ワイド領域】

B4サイズのカット紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマットB4→A4縦(Fmode 7)と同じです。(→「カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

B4→A4縦(Fmode 7)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードを有効に使用できます。

  • 第1文字目の印字位置

第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約5mm、左端から約5mmの余白をとって印字されます。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


カット紙B4をA4横いっぱいに印刷する【B4→A4横:Fmode 8:ワイド領域】

B4サイズのカット紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマットB4→A4横(Fmode 8)と同じです。(→「カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

B4→A4横(Fmode 7)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードを有効に使用できます。

  • 第1文字目の印字位置

第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約5mm、左端から約5mmの余白をとって印字されます。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


ワイド領域での1ページの文字数と行数

それぞれのページフォーマットでワイド領域モードにしたときに1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を、用紙サイズごとに示します。


ページフォーマット(ワイド領域) A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 文字数 115 99 80 × × ×
行数 99 85 69 × × ×
15インチ→A4横(Fmode 4) 文字数 213 184 148 × × ×
行数 100 86 69 × × ×
15インチ→B4縦(Fmode 6) 文字数 160 138 × × × ×
行数 77 66 × × × ×
B4→A4縦(Fmode 7) 文字数 150 129 104 × × ×
行数 128 110 89 × × ×
B4→A4横(Fmode 8) 文字数 215 186 150 × × ×
行数 89 76 62 × × ×

  • 「×」印になっているページフォーマットと用紙サイズの組み合わせでは、印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
  • 上表の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値、印刷幅が初期状態の場合です。
「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。
10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。
「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。
6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。


ページフォーマットと用紙サイズの関係

それぞれのページフォーマットで使用できる用紙サイズは次のとおりです。


用紙サイズ
ページフォーマット
A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦(Fmode 1)
実寸横(Fmode 2)
10インチ→A4縦(Fmode 3) × × ×
15インチ→A4横(Fmode 4) × × ×
15インチ→B4横(Fmode 6) × × × ×
B4→A4縦(Fmode 7) × × ×
B4→A4横(Fmode 8) × × ×

印字可能。用紙にちょうどよく納まります
印字可能ですが余白があきます
× 印字不可能。または、印字データが欠落するなどの不具合を生じることがあります

お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。


印字領域と印字動作

本エミュレーションモードの印字領域の上端、下端および左端、右端付近での印字動作について説明します。



印字領域の上端での印字動作

実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、プリンタのリセット処理が行われた状態)のときの印字領域は、I75モードとProモードとで異なり、I75モードでは有効印字領域の上端からかなり下がった位置、Proモードでは有効印字領域の上端とほぼ同じ位置になります。
先頭行(TOF行)の文字は、この位置から45ドット(300dpi)下がった位置をベースラインとして印字されます。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。


IBM5577では、日本語モードと英語モードで文字をそろえる基準が違います。日本語モードでは、文字の上端を合わせて印字し、英語モードでは、文字の下端を合わせて印字します。先頭行に縦倍文字がある場合、文字が下端合わせとなる英語モードでは、先頭行の縦倍文字が有効印字領域を越えると印字されません。本エミュレーションモードでは、IBM5577と同等の印字動作を行います。


ページフォーマットFmode 3, 4, 6, 7, 8では、初期状態のときの先頭行(TOF行)の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。それぞれのページフォーマットでの印字領域の上端は、本製品の有効印字領域の上端から次の量だけオフセットした位置になります。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 810 477 81 1
15インチ→A4横(Fmode 4) 578 345 65 1
15インチ→B4横(Fmode 6) 251 15 1
B4→A4縦(Fmode 7) 875 543 146 1
B4→A4横(Fmode 8) 621 386 106 1
単位:1/300インチ
  • 表の値は「上余白」が初期値[0]の場合です。

Fmode 3, 4, 7, 8でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 6でA3、B4サイズの用紙を使用するときは、印字が用紙の中央にレイアウトされるように、先頭行の文字の上端を有効印字領域の上端からのオフセット量で調整しています。
そのほかの組み合わせでは、1ドット(300dpi)のオフセット量で調整しています。

先頭行(TOF行)の文字のベースライン位置は、上の表で決まる印字領域の上端の位置から文字フォントの高さだけ下がった位置になります。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。



印字領域の左端での印字動作

実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、プリンタのリセット処理が行われた状態)のときの第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左端(用紙の左端から5mm内側)とほぼ同じ位置になります。

ページフォーマットFmode3, 4, 6, 7, 8では、初期状態のときの第1文字目の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。
本製品の有効印字領域の左端から次の量だけオフセットした位置に、第1文字目を印字します。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 533 290 12 0
15インチ→A4横(Fmode 4) 891 561 157 0
15インチ→B4横(Fmode 6) 381 50 0
B4→A4縦(Fmode 7) 602 357 81 0
B4→A4横(Fmode 8) 891 561 157 0
単位:1/300インチ
  • 左端オフセット量は「用紙位置微調整」が初期値「0」の場合です。

ページフォーマットFmode 3, 4, 7, 8でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 6でA3、B4サイズの用紙を使用するときは、1ページ分の印字データが用紙の中央にレイアウトされるように第1文字目の印字位置をオフセット量で調整しています。
そのほかの組み合わせでは、本製品の有効印字領域のほぼ左端が第1文字目の印字位置になります。


用紙位置を左右に微調整する


印字領域の下端での印字動作

I5577エミュレーションモードでは、IBM5577とほぼ同じ印字動作を行うために、IBM5577の用紙エンド(用紙の下端)に相当する位置が用紙サイズごとに決められています。
この用紙エンドによって印字の下限となる印字位置(印字下限位置)は、先頭行(初期状態)からの最小改行ピッチ(日本語モード:1/120インチ、英語モード:1/216または1/180インチ)で設定されていますが、この位置が実際の印字の改行ピッチによる最終行(次行が用紙エンドを越える行)と一致しないと、次ページの先頭行の位置がずれてしまいます。これは、印字時の最終行で改行が行われると、その位置から用紙エンド位置までを改行量の一部とし、改ページしたあとで、その残りの改行が行われるためです。

複数のページにわたる印字データを、改ページ後に正しい先頭行の位置から印字させるには、次のいずれかを行う必要があります。

  • 用紙エンドの検出位置より前で改ページ命令を送る
  • メニューの「自動排紙」によって、データの送信が終わった時点で自動排紙する設定を行う

1ページの文字数と行数
ワイド領域での1ページの文字数と行数

日本語モードと英語モードとで文字をそろえる基準が違います。日本語モードでは、文字の上端を合わせて印字し、英語モードでは、文字の下端を合わせて印字します。
最終行に縦倍文字がある場合、IBM5577のカットシートフィーダ使用時は縦倍文字の上部を用紙内に印字し、下部を次の用紙のTOF行に印字します。トラクタフィーダ使用時はミシン目にまたがるように印字します。
本エミュレーションモードでは、ページフォーマットにかかわらず、縦倍文字が有効印字領域内に入っている場合は印字し、有効印字領域をはみ出す場合は、印字しません。



なお、IBM5577の英語モードでは、ブロックグラフィックキャラクタ編集文字およびブロックグラフィックキャラクタ編集を指定した登録文字(ダウンロード文字)は、通常の文字より6ドット(180dpi)下方向に大きいため、下端付近でこの文字を印字した場合に文字の上部24ドット(180dpi)分を印字して改ページし、下部6ドット(180dpi)分を印字します(トラクタフィーダ使用時は、ミシン目にまたがって印字されます)。同様に、ダウンロード文字のアンダーライン編集は2ドット(180dpi)下方向に大きいため、2ドット分が次ページに印字されます。
英語モードのエミュレーションでは、カットシートフィーダ/トラクタフィーダモードともにIBM5577の印字領域にかかわらず、ブロックグラフィックキャラクタ編集文字およびブロックグラフィックキャラクタ編集を指定したダウンロード文字が本製品の有効印字領域に入る場合のみ文字を印字し、印字領域を越える場合は印字しません。

ブロックグラフィックキャラクタ編集文字の文字コードは次のとおりです。

コードページ437: 5Fh、B0h~DFh、F4h
コードページ850: 5Fh、B0h~B4h、B9h~BDh、BFh、C0h~C5h、C8h~CEh、D9h~DCh、DFh、F2h


印字領域の右端での印字動作

IBM5577でカットシートフィーダを使用している場合は、用紙の右端のチェックが行われません。
本エミュレーションモードでは、文字フォントの実際の文字幅が有効印字領域の右端を越えなければ、その文字を印字します。

文字にアンダーラインを引いている場合、同様に文字幅が有効印字領域を越えなければ、文字およびアンダーラインを印字しますが、文字幅が有効印字領域を越える場合は、文字を印字せずに有効印字領域内のアンダーラインだけを印字します。



I5577モードの拡張機能

I5577エミュレーションモードが持っている拡張機能について説明します。



ページオーバレイ機能

帳票などを印字するときに、それぞれのページの内容を枠取りしたり、罫線や網を掛けたい場合があります。この罫線や網などをそれぞれのページで作成するのではなく、本製品のオーバレイページにあらかじめ登録しておいて、ホストコンピュータから送られる印字データに重ねて印字することができます。この機能を「ページオーバレイ」といいます。このページオーバレイ機能を使うと、表の罫線や文字、網掛けなどのデータをページごとに送る必要がないのでデータ量を減らすことができ、データ作成を効率よく行うことができます。

本製品には、横罫線、枠取り、行網掛けなど、汎用的な定型フォームが5種類ほど登録されています。あらかじめ保有しているこのオーバレイページをシステムページといいます。
ユーザが独自にフォームを作成して登録できるオーバレイページを、システムページに対して「ユーザページ」といいます。


システムページ

ユーザページ


システムページ

システムページには、本製品が保有している次の5種類の定型フォームが登録されています。


内蔵フォームの印字サンプル

  • システムページのオーバレイ印字

システムページのオーバレイ印字は、メニューの「システムオーバレイ」でシステムページ番号を設定して開始します。
システムページのオーバレイ印字を設定する

ただし、システムページを指定した時点で、オーバレイ印字が開始されるわけではなく、通常の印字データによってページが排出されるときに、そのページに対してオーバレイ印字が行われます。
なお、システムページのオーバレイ印字の開始を指定すると、パラメータリセット処理が行われます。
システムページのオーバレイ印字を終了するときは、メニューの「システムオーバレイ設定」で[しない]を指定します。


システムページをオーバレイ印字に設定し、さらにユーザページに登録されているフォームを重ねてオーバレイ印字することもできます。


ユーザページ

ユーザページは、ユーザが独自にフォームを作成して登録できるオーバレイページです。
ユーザページは2ページ(ユーザページ1およびユーザページ2と呼びます)まで登録できます。

  • ユーザページの登録

ユーザページのフォームの登録は、I5577エミュレーションモードで追加された本製品独自の制御命令(専用命令)によって開始します。

登録を開始すると、以降ホストコンピュータから送られてくるフォームデータが、指定されたユーザページ(1または2)に登録されます。なお、登録開始時にはパラメータリセット処理が行われ、制御命令で設定したすべての印字パラメータが初期状態に戻ります。 ただし、メニューで設定した印字パラメータはそのまま残ります。また、専用命令によってユーザページの登録を終了したときにも、パラメータリセット処理が行われます。


ひとつのユーザページに登録できるフォームデータは、用紙1ページ分です。
したがって、ページ長を短く設定して1枚の用紙に複数のページを確保した場合は、フォームは用紙単位でしかオーバレイされません。


ユーザページの登録は、次の専用命令を受信すると終了します。

このほか、次のような場合にもユーザページの登録は終了します。
  • 排紙をともなう制御命令を受信したとき
  • パラメータリセットをともなう制御命令を受信したとき
  • 制御命令によって、ソフトリセット処理が行われたとき
  • 垂直移動をともなう制御命令によって用紙エンド位置を越えたとき
    この制御命令には、改行 LF、改ページ FF、垂直タブ位置への移動 VT)などがあります。
  • メニューの「自動排紙」で設定した排紙時間になったとき
  • ユーザページに登録するデータがメモリサイズを超えたとき
    「23 ダウンロードフル」というエラーメッセージが表示されます。
    このとき、「エラースキップ」をすると、これ以前のデータを破棄し、以降のデータは読み飛ばします。
なお、ユーザページに登録したフォームのデータは、メニューの「登録レベル」の設定によって消去する時期を選択できます。

[一時]に設定したとき: 印字を開始し、一連の印刷処理(ジョブ)すべてのページの印字が終了した時点で登録内容が消去されます。
[永久]に設定したとき: 本製品の電源をオフにするか同等のリセット処理を行うまで登録した内容を保持します。

登録データの削除方法を設定する

すでに登録されているユーザページに新しいフォームを登録すると、登録済みのフォームは消去されます。また、ユーザページに登録したフォームのデータ量が多いと、普通のページの印字が遅くなることがあります。

LIPSの制御命令によるユーザページの登録LIPSの制御命令によるユーザページの登録終了

  • ユーザページのオーバレイ印字

ユーザページのオーバレイ印字は、メニューの「ユーザオーバレイ1」または「ユーザオーバレイ2」を[する]に設定して開始します。両方を[する]に設定すれば両方のフォームを重ねてオーバレイ印字することができます。
ただし、ユーザページを設定した時点で、オーバレイ印字が開始されるわけではなく、通常の印字データによってページが排出されるときに、そのページに対してオーバレイ印字が行われます。
なお、ユーザページのオーバレイ印字の開始を指定すると、パラメータリセット処理が行われます。


ユーザページ1のオーバレイ印字を設定するユーザページ2のオーバレイ印字を設定する
ユーザページのオーバレイ印字を終了するときは、メニューの「ユーザオーバレイ1」または「ユーザオーバレイ2」を[しない]に設定することによって終了します。

ユーザページのフォームをシステムページの定型フォームと重ねて印字することもできます。
システムページのオーバレイ印字を終了するときは、メニューの「システムオーバレイ設定」で[しない]を指定します。
ユーザページの登録中は、次の制御命令が無視されます。
ユーザページの登録開始 ESX 01h 00h 02h h
LIPSの制御命令によるユーザページの登録 ESX 01h 00h 03h SP
LIPSの制御命令によるユーザページの登録終了 ESX 01h 00h 03h SP .NUL
複写ページの登録 ESX 01h 00h 04h SP ?h
複写用紙のオーバレイ印字開始 ESX 01h 00h 05h SP ? p
複写用紙のオーバレイ印字終了 ESX 01h 00h 03h SP ? z
複写ページの消去 ESX 01h 00h 04h SP ? r


複写用紙機能

バックカーボン付きの複写用紙のように、1ページの印字データを作成するだけで、そのページの内容を最高5枚まで複写して印字できます。この機能を「複写用紙機能」といいます。
複写するそれぞれのページに枠取りや、罫囲みなどをオーバレイ印字することもできます。全部の用紙にオーバレイ印字するフォームは、共通ページという複写用紙機能専用のオーバレイページに登録できるほか、ページオーバレイ印字機能のシステムページやユーザページに登録されているフォームも利用できます。

また、複写式伝票のように、枠取りや罫囲みが共通でも伝票タイトル部分などがページによって異なるものがあります。複写用紙機能では、複写するそれぞれのページに対応する複写ページ(1~5)というオーバレイページが用意されており、各ページの伝票タイトルなどを登録しておくことができます。
この複写ページを印字データにオーバレイ印字すると、複写されたページそれぞれに、異なる伝票タイトルがオーバレイされます。

  • 共通ページと複写ページを登録する

共通ページと複写ページは、ユーザが独自にフォームを作成して登録できる複写用紙機能専用のオーバレイページです。
登録できるページ数は、共通ページが1ページ、複写ページは複写する枚数に順番に対応する1~5ページとなります。
共通ページは複写用紙すべてに毎回オーバレイ印字され、それぞれの複写ページは、対応する複写用紙のページだけにオーバレイ印字されます。

共通ページや複写ページの登録は、専用命令で開始します。

この制御命令のパラメータで「K」を指定すると共通ページ、「1~5」を指定すると複写用紙の各ページに対応する複写ページを登録できます。登録を開始すると、以降ホストコンピュータから送られてくるフォームデータが、指定された共通/複写ページに登録されます。


共通ページのかわりに、ページオーバレイ機能のシステムページやユーザページのフォームを使用することができます。その場合は共通ページを登録する必要はありません。

共通/複写ページの登録を開始すると、パラメータリセット処理が行われ、制御命令で設定したすべての印字パラメータが初期状態に戻ります。ただし、タッチパネルで設定した印字パラメータはそのまま残ります。
また、専用命令によって共通/複写ページの登録を終了すると、パラメータリセット処理が行われます。

ひとつの共通/複写ページに登録できるフォームデータは、用紙1ページ分です。したがって、ページ長を短く設定し、1枚の用紙に複数のページを確保しても、フォームは用紙単位でしかオーバレイされません。

共通/複写ページの登録中に無視される制御命令
ユーザページの登録中は、次の制御命令が無視されます。
ユーザページの登録開始 ESX 01h 00h 02h h
LIPSページの登録開始 ESX 01h 00h 03h SP
LIPSページの登録終了 ESX 01h 00h 03h SP . 00
複写ページの登録開始 ESX 01h 00h 04h SP ? h
複写用紙のオーバレイ印字開始 ESX 01h 00h 05h SP ? p
複写用紙のオーバレイ印字終了 ESX 01h 00h 03h SP ? z

共通/複写ページの登録は、次の専用命令を受信すると終了します。
このほか、次のような場合にも共通/複写ページの登録は終了します。
  • 排紙をともなう制御命令を受信したとき
  • パラメータリセットをともなう制御命令を受信したとき
  • 制御命令によって、ソフトリセット処理が行われたとき
  • 垂直移動をともなう制御命令によって用紙エンド位置を越えたとき
    この制御命令には、改行 LF 、改ページ FF 、垂直タブ位置への移動 VT )などがあります。
  • メニューの「自動排紙」で設定した排紙時間になったとき
  • 共通/複写ページに登録するデータがメモリサイズを超えたとき
    「23 ダウンロードフル」というエラーメッセージが表示されます。
    このとき、「エラースキップ」をすると、これ以前のデータを破棄し、以降のデータは読み飛ばします。
登録した共通/複写ページのフォームを消去するときは、次の専用命令を使用します。
なお、共通/複写ページに登録したフォームのデータは、メニューの「登録レベル」の設定によって消去する時期を選択できます。

[一時]に設定したとき: 印字を開始し、一連の印刷処理(ジョブ)すべてのページの印字が終了した時点で登録内容が消去されます。
[永久]に設定したとき: 本製品の電源をオフにするか同等のリセット処理を行うまで登録した内容を保持します。

登録データの削除方法を設定する

すでに登録されている共通/複写ページに新しいフォームを登録すると、登録済みのフォームは消去されます。また、共通/複写ページに登録したフォームのデータ量が多いと、普通のページの印字が遅くなることがあります。

  • 複写用紙機能の印字

複写用紙機能を使用した印字は、専用命令によって開始します。

複写用紙全ページにオーバレイするフォームとしては、複写用紙機能専用に登録した共通ページのフォーム、ページオーバレイ印字機能のシステムページのフォーム、ユーザページのフォームが選択できます。
なお、複写用紙機能のオーバレイ印字は、通常の印字データによってページが排出されるときに、そのページに対して行われます。

複写用紙機能を終了するときは、専用命令を使用します。

実際に印字する用紙サイズと使用するフォームの用紙サイズが異なると、複写用紙機能は行われません。
ページオーバレイ機能と複写用紙機能を同時に実行することはできません。
また、2ページ印刷機能と複写用紙機能を同時に実行することはできません。


マクロ機能

定型的な処理を行うための一連の制御命令や、文字・イメージを印字する手順などをあらかじめ登録し、必要なときに呼び出して実行することができます。この定型化された手順を「マクロ」といいます。

たとえば、ページの書式(ページ長やマージンなど)を決める一連の制御命令をマクロに登録しておけば、そのマクロを呼び出すだけで、いつも同じ書式で印字を行うことができます。また、同じイメージを印字する場合などは、その印字データをマクロに登録しておけば、印字のたびにイメージデータを送る必要がなくなります。

このように、マクロを使用すると、データ量を削減することができるので、印字処理を効率よく行うことができます。

  • マクロの登録

マクロの登録や削除は、専用命令によって行うことができます。
マクロには、マクロ番号(000~255)をつけて登録します。
なお、いったん登録したマクロに、データを追加させることもできます。

マクロの登録は、次の場合に中止されます。

  • タッチパネルで「プリンタ初期化」を行ったとき
  • タッチパネルで「プリント中止」を行ったとき
  • メニューの「自動排紙」で設定した排紙時間になったとき
  • 登録するマクロデータがメモリサイズを超えたとき
    (このとき、残りのマクロデータは読み飛ばされます。)

なお、登録したマクロデータは、メニューの「登録レベル」の設定によって消去する時期を選択できます。


[一時]に設定したとき: 印字を開始し、一連の印刷処理(ジョブ)すべてのページの印字が終了した時点で登録内容が消去されます。
[永久]に設定したとき: 本製品の電源をオフにするか同等のリセット処理を行うまで登録した内容を保持します。

登録データの削除方法を設定する

  • マクロの実行

登録したマクロは、専用命令によって実行することができます。

マクロを実行するときは、登録時につけたマクロ番号を指定します。
マクロの中でさらに別のマクロを実行することもできますが、このとき、すでに実行中のマクロを実行しようとすると、そのマクロ実行命令は無視されます。また、実行中のマクロと同じマクロ番号を指定しても実行されません。

マクロの実行は次の場合に中止されます。

  • タッチパネルで「プリンタ初期化」を行ったとき
  • タッチパネルで「プリント中止」を行ったとき
  • メニューの「自動排紙」で設定した排紙時間になったとき

マクロの実行時、次の制御命令は無視されます。
マクロの登録 ESX 01h ・ ・ =
マクロの削除 ESX 01h 00h 02h ]
マクロの追加登録 ESX 01h ・ ・ &

また、マクロの実行中、次の専用命令は、文字データとして扱われます。
ヘキサ形式データの設定 @ @ C?
LIPS-ヘキサ形式モードの開始 @ @ L?

  • マクロの自動実行

リセット処理を行った場合に、指定のマクロを自動的に実行することができます。このマクロを「スタートアップマクロ」といいます。
スタートアップマクロのマクロ番号は、メニューの「スタートアップマクロ」で指定します。

マクロ機能を設定する

指定したスタートアップマクロは、I5577の制御命令「プリンタのリセット処理 ESX 01h 00h 00h」を受信すると、リセット処理を行った後、自動的に実行されます。


制御命令以外でリセット処理が行われても、スタートアップマクロは実行されません。
また、メニューの「登録レベル」が[一時]に設定されているとき、リセット処理の種類によっては登録したマクロ本体が消去され、スタートアップマクロ機能が動作しない場合があります。


行桁固定機能

印字したい行数や文字数を指定するだけで、現在の印字領域にその行数や文字数で印字できるように、改行ピッチおよび文字ピッチを自動的に設定することができます。この機能を「行桁固定機能」といいます。
行桁固定機能を使用すると、制御命令で現在設定されている改行ピッチや文字ピッチの調整量などが無効になり、行桁固定機能で計算された改行ピッチおよび文字ピッチが有効になります。

現在の印字領域とは、メニューや制御命令で設定されているページフォーマット、上余白、ボトム位置(ページ長/ミシン目スキップ)、および左/右マージンで設定されている領域のことです。


アプリケーションソフトウェアを使用する場合は、行桁固定機能を無効にしてください。
行桁固定機能を有効にして印字すると、アプリケーションソフトウェア側で設定した改行ピッチや文字ピッチなどがすべて無効になります。

  • 行数/文字数(漢字比率)の設定

文字ピッチや改行ピッチを決定するための文字数や行数を、メニューの「行桁」の各項目で設定します。

  • 行数
    行数は、印字領域のTOF位置からボトム位置までに印字する行数を、メニューの「行数」で設定します(10行~400行)。
    指定した行数が印字できるように改行ピッチが計算されます。改行ピッチは、1バイトコード文字/2バイトコード文字に関係なく一定です。
    ただし、改行ピッチは先頭行(TOF行)からボトム位置までを指定された行数で除算して余りを切り捨てるため、誤差が出る場合があります。
最大誤差=構成された改行ピッチ- 最小垂直位置移動単位
:1/180インチ)
:1/180インチまたは1/216インチ)

1ページの行数を設定する

  • 文字数
    文字数は、印字領域の右端から左端までに印字する1バイトコード文字(ANK文字)の文字数を、メニューの「桁数」で設定します(10文字~400文字)。
    文字ピッチはANK文字が基準となり、指定した文字数が印字できるように文字ピッチが計算されます。漢字の文字ピッチは漢字比率の指定によって決定されます。
    文字ピッチ(文字ピッチ調整量)の計算は、左マージン位置から右マージン位置までを指定の文字数で除算して余りを切り捨てるため、改行ピッチ同様に誤差が出る場合があります。
最大誤差=構成された文字ピッチ- 最小水平位置移動単位
:1/180インチ)
:1/180インチ)

1行の文字数を設定する

  • 漢字ピッチ
    1バイトコード文字(ANK文字)の文字ピッチに対する2バイトコード文字(漢字)の文字ピッチの比率を「漢字ピッチ」といいます。
    2バイトコード文字(漢字)の文字ピッチを、1バイトコード文字(ANK文字)の何倍にするかをメニューの「漢字ピッチ」で指定できます。倍率は、等倍、2倍、3/2倍、4/3倍、5/4倍の中から選択します。
    なお、漢字を横縮小した場合の文字ピッチは、通常のときの1/2倍になります。
漢字の文字ピッチを設定する

  • 行桁固定機能の実行

メニューで設定した行数、文字数、漢字ピッチをもとに、文字ピッチや改行ピッチを自動設定して印字する場合は、行桁固定機能の切り替えを[有効]にする必要があります。改行ピッチの自動設定と文字ピッチの自動設定はそれぞれ独立して[有効]にすることができます。

  • 改行ピッチの自動設定(行固定機能)
    メニューの「行固定機能」を[有効]に設定すると、「行数」で設定した行数をもとに改行ピッチ調整量が自動設定されます。このとき、印字データがある場合は印字と排紙が行われます。
    以後、「行固定機能」が[無効]に設定されるまで、改行ピッチを変更する制御命令はすべて無効になります。
    なお、「行固定機能」を[無効]に切り替えるとパラメータリセット処理が行われます。
改行ピッチを自動的に設定する

  • 文字ピッチの自動設定(桁固定機能)
    メニューの「桁固定機能」を[有効]に設定すると、「桁数」で設定した文字数と「漢字ピッチ」で設定した漢字比率をもとに、文字ピッチ調整量が自動設定されます。このとき、印字データがある場合は印字と排紙が行われます。
    以後、「桁固定機能」が[無効]に設定されるまで、文字ピッチを変更する制御命令はすべて無効になります。ただし、OCRフォントを使用して印字する場合は、文字ピッチ10cpiで印字されます。
    なお、「桁固定機能」を[無効]に切り替えるとパラメータリセット処理が行われます。
文字ピッチを自動的に設定する

行固定機能および桁固定機能が有効に設定されているときにメニューまたは制御命令によって次の設定が行われた場合、その設定による新しい印字領域での改行ピッチおよび文字ピッチが計算されます。
  • ページフォーマットの設定
  • 上余白の設定
  • 用紙位置の微調整
  • 印字領域の設定(標準/ワイド領域モード)
  • 行桁固定機能の行数/桁数/漢字ピッチの設定
  • 右マージン位置の初期値の設定
  • 印刷幅の設定
  • 用紙サイズの設定
  • ページ長の設定
  • ミシン目スキップ行数の設定
  • 左/右マージンの設定(制御命令)
  • リセット処理によって、上記の設定が変更(初期状態)された場合
  • 無効になる制御命令
    行固定機能および桁固定機能が有効に設定されているときは、次のI5577の制御命令が無効になります。

I75モード


制御命令による設定項目 行固定機能有効時 桁固定機能有効時
改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9
無効 有効
改行ピッチの設定(lpi単位) ESX 03h 00h 01h
無効 有効
文字ピッチの設定 ESX 02h 00h 01h
有効 無効
ANK文字の横幅縮小指定 ESX 0Eh 00h 01h 07h
有効 無効
ANK文字の横幅縮小解除 ESX 0Eh 00h 01h 08h
有効 無効

次の専用命令も無効になります。


制御命令による設定項目 行固定機能有効時 桁固定機能有効時
文字ピッチの設定 ESC 01h 00h 02h H
有効 無効
漢字文字ピッチの1/2指定/解除 ESX 01h 00h 02h I
有効 無効


2ページ印刷機能

2ページ分の印字データを1枚の用紙に見開きで印字することができます。
2ページ印刷機能は、A3サイズまたはB4サイズの用紙がセットされているときに使用でき、A3サイズの用紙にはA4サイズに収まる印字データ、B4サイズにはB5サイズに収まる印字データを2ページ分印字できます。
印字データの用紙サイズ(A4やB5)がポートレイトのときは、左右に2ページ印刷され、ランドスケープのときは、上下に2ページ印字されます。
左右のページ順は、用紙を袋とじにしたときに左開きになるように印字するか、右開きになるように印字するかを設定できます。
2ページ印刷機能は、メニューの「2ページ印刷設定」で[左](左開き)または[右](右開き)に設定することによって開始します。


2ページ分のデータを1ページに印刷する

  • ポートレイトのときの印字

たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。

  • 左開き

  • 右開き

  • ランドスケープのときの印字

たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。

  • 左開き

  • 右開き


  • 用紙サイズの表示
    2ページ印刷機能使用中にタッチパネルに表示される用紙サイズは、印字に使用する用紙のサイズではなく、印字データの用紙サイズ(A4やB5)です。
  • ページオーバレイ機能と2ページ印刷機能
    ページオーバレイ機能を使用した場合、印字データの用紙サイズ(A4やB5)のフォーム(システムページ/ユーザページ)が、見開きページ(左右または上下)両方にオーバレイ印字されます。
  • 複写用紙機能と2ページ印刷機能
    2ページ印刷機能を使用しているときは、複写用紙機能は使用できません。
    また、複写用紙機能を使用しているときに、2ページ印刷機能を使用する設定(左または右を指定)にすると、複写用紙機能は終了します。


I5577モードの設定

IBM5577と本製品の違いを補うための印字環境(ページフォーマット、印字位置の調整、印字状態など)は、仕様設定メニューで設定できます。

仕様設定メニューの中には、すべての動作モード共通のプリント環境と、エミュレーションなどの動作モードごとに設定できる専用のプリント環境がそれぞれグループ化されて並んでいます。

I5577エミュレーションモードの印字環境の設定項目や設定値は、この中のI5577グループに含まれています。「I5577設定」というグループ階層を選択すると、I5577エミュレーションモード専用の8種類のメニューグループが表示されます。


I5577モードの設定項目の種類

I5577モードの設定

I5577ステータスプリント


I5577モードの設定項目の種類

I5577エミュレーションモードの設定項目は、次の8種類のグループに分かれています。

  • ページレイアウトグループ
  • 行桁グループ
  • フォントグループ
  • 印字機能グループ
  • 印字動作グループ
  • VFCグループ
  • プロプリンタグループ
  • その他

それぞれのグループに含まれる設定項目は次のとおりです。太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

  • ページレイアウトグループ
設定項目 設定値
ページフォーマット 実寸縦,実寸横,10インチ→A4縦,15インチA4横,15インチ→B4横,B4→A4縦,B4→A4横
上余白 -127~0~+127
用紙位置微調整 -127~0~+127
領域 標準,ワイド
右マージン既定値 印刷幅,右端
印刷幅 13.2インチ,8インチ,13.6インチ
用紙サイズ* A3,B4,A4,B5,A5,はがき
2ページ印刷設定 しない,左,右
横方向の拡大縮小 拡大/縮小:する、しない
拡大/縮小率:50%~100%~200%
縦方向の拡大縮小 拡大/縮小:する、しない
拡大/縮小率:50%~100%~200%

お使いの機種によって、表示される用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 行桁グループ
設定項目 設定値
行固定機能 無効,有効
桁固定機能 無効,有効
行数 10行~66行~400行
桁数 10桁~132桁~400桁
漢字ピッチ 2/1,3/2,4/3,5/4,1/1

  • フォントグループ
設定項目 設定値
漢字書体 明朝,ゴシック,丸ゴシック,フォントID
フォントID* 1,2~999
漢字グラフィックセット JISIBM,JIS78,JIS90
漢字サイズ システム,8ポイント,10ポイント,12ポイント
OCRフォント 使用せず,OCR-A,OCR-B,OCR-A/OCR-カナ,OCR-B/OCR-カナ

「漢字書体」で「フォントID」を選択した時のみ設定できます。

  • 印字機能グループ
設定項目 設定値
イメージの補正 する,しない
システムオーバレイ システムオーバレイ設定:する,しない
オーバレイ番号:1,2,3,4,5
スタートアップマクロ 0~255
ユーザオーバレイ1 する,しない
ユーザオーバレイ2 する,しない

  • 印字動作グループ
設定項目 設定値
自動排紙 自動排紙:する,しない
排紙時間:5秒~30秒~300秒
HEXモード後のLF 無視する,無視しない
イメージラップ する,しない
行送りモード 標準,LF

  • VFCグループ
設定項目 設定値
改行幅 6 lpi,5 lpi,4 lpi,3 lpi,2 lpi,8 lpi,7.5 lpi
用紙長機能 無効,有効
用紙長設定 0行~66行~512行
ミシン目スキップ 0行~509行
改ページ動作 標準,排紙

  • プロプリンタグループ
設定項目 設定値
CR機能 復帰のみ,復帰/改行
自動復帰機能 復帰する,復帰しない
ゼロ書体 斜線付きゼロ,斜線無しゼロ
文字セット 1,2
コードページ 437,850
グラフィックモード 有効、無効

  • その他グループ
設定項目 設定値
コマンドモード 75,Pro
登録レベル 一時,永久
HEX/LIPS機能 無効,有効
LIPSフォーム LIPS2,LIPS4

本製品には、不揮発性メモリ(設定値を書き込んだり登録したりできるメモリで、電源をオフにしても内容は消えません)が組み込まれており、I5577エミュレーションモードの設定値は自動的に登録されます。したがって、いったん値を設定しておけば、他の動作モードに切り替えても、再びI5577エミュレーションモードに戻ったときに前回の設定値で印字することができます。


I5577モードの設定

I5577エミュレーションモードの設定項目の内容について説明します。



ページレイアウトグループ

ページレイアウトグループでは、IBM5577と本製品の間での用紙サイズと用紙の向き、印字位置の調整などを行うことができます。



ページフォーマットを設定する(ページフォーマット)


IBM5577の印字に対応する本エミュレーションモードのページフォーマットを次の7種類から選択します。


  • 実寸縦(Fmode 1)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をIBM5577に縦置きでセットした場合と同じ印字結果になります。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、IBM5577と同じ用紙サイズを設定します。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 実寸横(Fmode 2)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をIBM5577に横置きでセットした場合と同じ印字結果になります。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、IBM5577と同じ用紙サイズを設定します。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 10インチ→A4縦(Fmode 3)

IBM5577で10×11インチの連続用紙に印字するデータ(80文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してポートレイトで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 15インチ→A4横(Fmode 4)

IBM5577で15×11インチの連続用紙に印字するデータ(132文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 15インチ→B4横(Fmode 6)

IBM5577で15×11インチの連続用紙に印字するデータ(132文字×66行)をB4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、B4サイズ以上の用紙を設定します。

  • B4→A4縦(Fmode 7)

IBM5577でB4サイズのカット紙を縦置きにセットして印字するデータをA4サイズに入るように3/4に縮小してポートレイトで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • B4→A4横(Fmode 8)

IBM5577でB4サイズのカット紙を横置きにセットして印字するデータをA4サイズに入るように3/4に縮小してランドスケープで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

ページフォーマット


上余白を設定する(上余白)


それぞれのページフォーマットで設定されているTOF行の上端を基準として、印字開始位置を上下方向にずらす量を255段階で指定します。
印字開始位置を下方にずらす場合はプラス(+)方向、上方にずらす場合はマイナス(-)方向になります。

【単位】 1/72インチ(約0.35mm)
【範囲】 -127~0~+127


  • カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)での印字動作

上余白を増やした場合、有効印字領域の下端を越えた印字データは、次ページのTOF行から印字されます。 上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を越えた部分の印字データは印字されません。

  • 連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)での印字動作

上余白を増やした場合、印字データが有効印字領域の下端を越えると、ボトム位置からページ長(初期状態のTOF行からボトム位置までの範囲)までのデータは印字されません。
上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を越えた部分の印字データは印字されません。



用紙位置を左右に微調整する(用紙位置微調整)


用紙の左端を基準として、印字位置を左右方向にずらす量を255段階で指定します。 印字開始位置を左にずらす場合はプラス(+)方向、右にずらす場合はマイナス(-)方向になります。

【単位】1/72インチ(約0.35mm)
【範囲】-127~0~+127

用紙位置を微調整したときの印字位置は、ページフォーマットおよび印字領域(標準/ワイド領域モード)の設定によって次のようになります。

  • 実寸のページフォーマット(Fmode 1, 2)での印字動作

  • 縮小のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)での印字動作
  • 標準領域モード

  • ワイド領域モード



印字領域を設定する(領域)


印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)を使用するとき、ページフォーマットに従ったレイアウトで印字するか、有効印字領域ほぼいっぱいに印字するかを設定します。

  • 標準(標準領域モード)

ページフォーマットにしたがった印字領域で印字を行います。したがって、IBM5577と同じレイアウトで印字できます。

  • ワイド(ワイド領域モード)

印字データの縮小率のみページフォーマットにしたがって、印字領域をセットされている用紙の有効印字領域とほぼ同じ範囲まで広げます。IBM5577の印字結果のレイアウトと異なりますが、ページフォーマットの印字領域の制限がなくなるため、用紙の紙面を有効に使って印字することができます。


現在のページフォーマットに関係なく設定を行えますが、実際に設定が有効になるのは、印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)が指定された場合に限られます。

ワイド領域に印刷する
印字領域と印字動作


右マージンの位置を設定する(右マージン既定値)


初期状態の右マージンの位置を指定します。

  • 印刷幅

右マージン位置をメニューの「印刷幅」の設定(13.2インチ、13.6インチ、8インチ)にします。

  • 右端

右マージン位置を現在の用紙サイズの有効印字領域の右端に設定します。


この設定は、実寸で印字するページフォーマット(Fmode 1, 2)が指定された場合に有効になります。

ページフォーマット
印刷幅を設定する


印刷幅を設定する(印刷幅)


印字幅を設定します。

  • 13.2インチ、8インチ、13.6インチ

初期状態の印刷幅を選択します。


印刷幅は、用紙サイズおよび設定されている左右マージンの位置には関係なく設定されます。
なお、メニューの「右マージン既定値」を[印刷幅]に設定すると、印刷幅の設定位置が右マージン位置になります。

ページフォーマット


用紙サイズを設定する(用紙サイズ)


印字する用紙のサイズを設定します。

  • A3、B4、A4、B5、A5、はがき

それぞれの定形サイズの用紙を設定します。


お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
設定した用紙サイズが、現在指定されている給紙元にセットされている用紙サイズと合わない場合は、正しいサイズの用紙をセットするようにメッセージが表示されます。

ページフォーマット


2ページ分のデータを1ページに印刷する(2ページ印刷設定)


A4サイズまたはB5サイズで作成された印字データを、A3サイズまたはB4サイズの用紙に見開きで2ページ分ずつ並べて印字するかどうかを設定します。

  • しない

2ページ印刷を行いません。

  • 左(左開き印刷)

2ページ分の印字データを左開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、左側が1ページ目、右側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、上側が1ページ目、下側が2ページ目になります。

  • 右(右開き印刷)

2ページ分の印字データを右開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、右側が1ページ目、左側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、下側が1ページ目、上側が2ページ目になります。


アプリケーションソフトウェアを利用している場合、ソフトウェア側でページごとに用紙サイズを指示していることがあります。このときは、2ページ印刷できないことがあります。

2ページ印刷機能


水平方向に拡大/縮小して印刷する(横方向の拡大縮小)


横方向の拡大/縮小印刷を行うかどうかを設定します。

  • 「拡大/縮小」を[しない]に設定

拡大/縮小を行いません。
作図データをページフォーマットに従って用紙に印刷します。

  • 50%~200%(「拡大/縮小」を[する]に設定し、「拡大/縮小率」をパーセントで指定)

拡大または縮小する倍率を設定します。

【単位】 パーセント
【範囲】 50%~200%

倍率の指定はページフォーマットが、Fmode1、Fmode2、Fmode3、Fmode4、Fmode6のとき有効です。
指定されたパーセントは、内部処理時に小数点以下切り捨てが行われるため正確な結果が出ない場合があります。
本項目を[しない]に設定した場合と、倍率を100%に設定した場合とでは、印字結果が異なることがあります。
倍率を指定した場合、システムオーバレイは無効となります。
ビットマップフォントに対する拡大縮小は行われません。


垂直方向に拡大/縮小して印刷する(縦方向の拡大縮小)


縦方向の拡大/縮小印刷を行うかどうかを設定します。

  • 「拡大/縮小」を[しない]に設定

拡大/縮小を行いません。
作図データをページフォーマットに従って用紙に印刷します。

  • 50%~200%(「拡大/縮小」を[する]に設定し、「拡大/縮小率」をパーセントで指定)

拡大または縮小する倍率を設定します。

【単位】 パーセント
【範囲】 50%~200%

倍率の指定はページフォーマットが、Fmode1、Fmode2、Fmode3、Fmode4、Fmode6のとき有効です。
指定されたパーセントは、内部処理時に小数点以下切り捨てが行われるため正確な結果が出ない場合があります。
本項目を[しない]に設定した場合と、倍率を100%に設定した場合とでは、印字結果が異なることがあります。
倍率を指定した場合、システムオーバレイは無効となります。
ビットマップフォントに対する拡大縮小は行われません。


行桁グループ

行桁グループでは、ページ内に印字する行数または桁数を決めるだけで、改行ピッチや文字間隔を自動的に設定することができます。



改行ピッチを自動的に設定する(行固定機能)


TOF行からページのボトム位置までの領域に印字する行数が決まっている場合、行固定機能を使用すると、その行数を指定するだけで改行ピッチを自動的に計算して設定することができます。ここでは、行固定機能を使用するかどうかを設定します。

  • 無効

行固定機能を使用せず、制御命令などで設定されている現在の改行ピッチで印字を行います。

  • 有効

行固定機能を使用し、設定した行数で印字できるように改行ピッチを自動的に設定して印字を行います。したがって、制御命令などで設定されている改行ピッチの設定は無効になります。


行固定機能を使用しているときに、タッチパネルや制御命令によって印字領域に関する設定内容が変更された場合は、新しい印字領域で改行ピッチが設定し直されます。

行桁固定機能


文字ピッチを自動的に設定する(桁固定機能)


左右マージンの幅に印字する桁数が決まっている場合、桁固定機能を使用すると、その桁数を指定するだけで文字ピッチを自動的に計算して設定することができます。ここでは、桁固定機能を使用するかどうかを設定します。

  • 無効

桁固定機能を使用せず、制御命令などで設定されている現在の文字ピッチで印字を行います。

  • 有効

桁固定機能を使用し、設定した桁数で印字できるように文字ピッチを自動的に設定して印字を行います。したがって、制御命令などで設定されている文字ピッチの設定は無効になります。


桁固定機能を使用しているときに、タッチパネルや制御命令によって印字領域に関する設定内容が変更された場合は、新しい印字領域で文字ピッチ(および漢字ピッチ)が設定しなおされます。

行桁固定機能


1ページの行数を設定する(行数)


1ページに印字する行数を設定します。
行固定機能を使用する場合、現在の印字領域にここで設定した行数を印字できるように、改行ピッチが計算されます。

【範囲】10~400行

設定した行数は、行固定機能が有効の場合のみ使用されます。

行桁固定機能


1行の文字数を設定する(桁数)


1行に印字する文字数を1バイトコード文字(ANK文字)の桁数で設定します。
桁固定機能を使用する場合、現在の印字領域にここで設定した桁数を印字できるように、文字ピッチが計算されます。

【範囲】10~400行

設定した桁数は、桁固定機能が有効の場合のみ使用されます。
1行の文字数はANK文字が基準であり、1行に漢字を何文字印字するかは漢字ピッチ(1バイトコード文字の文字ピッチに対する比率)で設定します。

行桁固定機能
漢字の文字ピッチを設定する


漢字の文字ピッチを設定する(漢字ピッチ)


2バイトコード文字(漢字)の文字ピッチを1バイトコード文字(ANK文字)の文字ピッチの何倍にするかを設定します。
桁固定機能を使用する場合、現在の印字領域にここで設定した文字ピッチの比率で2バイトコード文字が印字されます。

【範囲】 2/1、3/2、4/3、5/4、1/1(倍)

設定した文字ピッチの比率は、桁固定機能が有効の場合のみ使用されます。

行桁固定機能


フォントグループ

フォントグループでは、漢字の書体やサイズ、1バイトコード表などフォントに関する設定を行うことができます。



漢字の書体を設定する(漢字書体)


2バイトコード文字(漢字)の書体を設定します。

  • 明朝(明朝体)

明朝体で印字します。

  • ゴシック(ゴシック体)

ゴシック体で印字します。

  • 丸ゴシック(丸ゴシック体)

丸ゴシック体で印字します。

  • フォントID(フォントID)

フォントIDで設定したオプションの書体で印字します。


オプションの漢字書体を設定する


オプションの漢字書体を設定する(フォントID)


漢字書体で[フォントID]を設定した場合、印字するオプションの漢字書体の番号を設定します。

【範囲】 1~999

この設定項目は、フォントグループの「漢字書体」が[フォントID]に設定されている場合のみ有効になります。
また、I5577エミュレーションモードでは使用できない書体を指定した場合は、明朝体になります。
標準フォント用のID番号は以下の通りです。

明朝体 002
ゴシック体 004
丸ゴシック体 006

オプションフォント用のID番号については、使用するオプションフォントのマニュアルを参照してください。

漢字の書体を設定する


JISコードの種類を切り替える(漢字グラフィックセット)


JISコードで使用する漢字グラフィックセットを設定します。

  • JIS IBM

IBM漢字グラフィックセットを使用します。

  • JIS 78(旧JIS)

旧JISの漢字グラフィックセットを使用します。

  • JIS 90(新JIS)

新JISの漢字グラフィックセットを使用します。
新JISコードは、旧JISコードに特殊記号、罫線、漢字などを追加・変更したものです。


グラフィックセットとは、コンピュータから送られてくるコードに対して、どの文字を割り当てるかを取り決めたもので、それを表にしたものがコード表です。漢字コードは、IBM標準のコード、1978年版の旧JIS(JIS78)コード、1990年版の新JIS(JIS90)コードに準拠しています。新JISでは、旧JISに新しい特殊記号39文字と罫線32文字が追加されているほか、約300種類の漢字のフォントが変更されています。

I5577エミュレーションモードでは、JISでパターンを定めていない部分のコードにIBM5577の制御命令で登録した文字などを割り当てています。

コード表


漢字サイズを設定する(漢字サイズ)


2バイトコード文字(漢字)の文字サイズを設定します。

  • システム

現在のページフォーマットに従った漢字サイズによって印字を行います。

  • 8ポイント

8ポイントで印字します。

  • 10ポイント

10ポイントで印字します。

  • 12ポイント

12ポイントで印字します。


ページフォーマット


OCR文字を設定する(OCRフォント)


1バイトコード文字(ANK文字)をOCRフォント(I5577エミュレーションモードの拡張フォント)を使用して印字するかどうかを設定します。

  • 使用せず

OCR文字を使用しません。従って、英数字、カタカナは明朝10cpiフォントで印字されます。

  • OCR-A

英数字(コード20h~7Fh)はOCR-Aフォント、カタカナ(コードA0h~FFh)は明朝10cpiフォントで印字します。

  • OCR-B

英数字(コード20h~7Fh)はOCR-Bフォント、カタカナ(コードA0h~FFh)は明朝10cpiフォントで印字します。

  • OCR-A/OCR-カナ

英数字(コード20h~7Fh)はOCR-Aフォント、カタカナ(コードA0h~FFh)はOCR-カナフォントで印字します。

  • OCR-B/OCR-カナ

英数字(コード20h~7Fh)はOCR-Bフォント、カタカナ(コードA0h~FFh)はOCR-カナフォントで印字します。


OCRフォントの使用は10ポイント(実寸サイズ)の文字で印字を行うページフォーマット(Fmode 1, 2, 3, 6)で有効になります。縮小サイズの8ポイントで印字するページフォーマット(Fmode 4, 7, 8)では、設定にかかわらず明朝10cpiフォントで印字されます。
なお、制御命令「ANK文字フォントの指定 ESX 06h 00h 01h」でANK文字フォントが指定されている場合、この設定にかかわらずOCRフォントは使用されません。


印字機能グループ

印字機能グループでは、イメージデータの補正、マクロ、ページオーバレイなどに関する設定を行うことができます。



イメージデータの補正を設定する(イメージの補正)


イメージデータを印字するとき、IBM5577と本製品との解像度の違いから、イメージデータを拡大します。このとき、イメージの拡大にともなってイメージを補正するかどうかを設定します。

  • する(補正する)

イメージデータを拡大するとき、イメージがきれいに見えるように補正処理を行います。

  • しない(補正しない)

イメージデータを単純に拡大し、イメージの補正は行いません。


縦方向と横方向の倍率の異なるページフォーマット(Fmode 4, 6)では、印字したイメージが横長または縦長に見えることがあります。


システムページのオーバレイ印字を設定する(システムオーバレイ)


オーバレイ印字は、印刷する各ページに共通なデザイン書式などをフォームとしてあらかじめオーバレイ領域に登録し、印字データと重ねて印刷する機能です。オーバレイ印字を行うと、各ページに共通の印字データをページごとに送る必要がなくなり効率よく印刷できます。
本製品には、5種類の定型フォームがあらかじめ登録されています。ここでは、本製品が保有しているオーバレイフォームを使用して、オーバレイ印字を行うかどうかを設定します。

  • 「システムオーバレイ設定」を[しない]に設定

システム保有のフォームによるページオーバレイ印字を行いません。

  • 1~5(「システムオーバレイ設定」を[する]に設定し、「オーバレイ番号」でページを指定)

指定したシステム保有ページの定型フォームをオーバレイ印字します。


設定値 フォームの内容
1(ページ1) 1/3インチ間隔で横罫線を引いた6lpi用のフォーム。(線種は破線で、1インチごとに実線)
2(ページ2) 1/3インチ幅の網かけを1行おきに入れ、ページ全体を枠取りした6lpi用のフォーム。
3(ページ3) ページ全体を枠取りしたフォーム。
4(ページ4) ページ1のフォームを1/4インチ間隔に変形させた8lpi用のフォーム。
5(ページ5) ページ2のフォームを1/4インチ間隔に変形させた8lpi用のフォーム。

線の太さは、300dpiで1ドット、600dpiで2ドットになります。

システム保有ページのオーバレイ印字の開始時または終了時には、パラメータリセット処理が行われます。


ページオーバレイ機能
内蔵フォームの印字サンプル


マクロ機能を設定する(スタートアップマクロ)


マクロ機能は、あらかじめ作成したI5577エミュレーションモード(I75モード)の印字制御のプログラムを本製品のメモリに登録し、制御命令などで実行できるようにする機能です。本製品には、0~255番までの最大256種類のマクロを登録することができます。マクロの登録は、制御命令によって行います。登録されているマクロの中で、特定のマクロを選び、プリンタのリセット処理が行われた後で自動的に実行させることができます。このマクロをスタートアップマクロといいます。ここでは、次のリセット命令を受信した場合に、自動的に実行される「スタートアップマクロ」のマクロ番号を指定します。

  • I75モード:プリンタのリセット処理 ESX 01h 00h 00h 」
【範囲】 0~255(マクロ番号)

プリンタのリセット処理の制御命令を受信すると、制御命令で設定されたすべての印字パラメータおよびタッチパネルで設定されたメニュー項目の一部が初期化された後、スタートアップマクロに指定したマクロが自動的に実行されます。

スタートアップマクロは、制御命令によってリセット処理が行われた場合のみ実行されます。また、その他グループのメニューの「登録レベル」が[一時]に設定されているとき、リセット処理の種類によっては登録したマクロ本体が消去され、スタートアップマクロ機能が動作しない場合があります。

マクロ機能
初期状態


ユーザページ1のオーバレイ印字を設定する(ユーザオーバレイ1)


オーバレイ印字は、印刷する各ページに共通な罫線書式などをフォームとしてあらかじめ本製品に登録しておき、印字データと重ねて印刷する機能です。オーバレイ印字するフォームは、本製品に内蔵されているシステム保有ページのものを利用できるほか、ユーザ独自に作成したフォームを2ページ分登録して使用できます。ここでは、ユーザ独自のフォームの登録されたユーザページ1のオーバレイ印字の開始と終了を設定します。

  • する

ユーザページ1のフォームのオーバレイ印字を開始します。

  • しない

ユーザページ1のオーバレイ印字を終了します。


ユーザページへのフォームの登録は、フォーム作成ツール「FormCraft」などのアプリケーションソフトウェアをご利用ください。
なお、ユーザページ1にフォームが登録されていない場合は、オーバレイ印字を[する]に設定してもオーバレイは行われません。

ページオーバレイ機能


ユーザページ2のオーバレイ印字を設定する(ユーザオーバレイ2)


ユーザ独自のフォームが登録されたユーザページ2のオーバレイ印字の開始と終了を設定します。

  • する

ユーザページ2のフォームのオーバレイ印字を開始します。

  • しない

ユーザページ2のオーバレイ印字を終了します。


ユーザページ1とユーザページ2のフォームを重ねてオーバレイ印字することもできます。それぞれのユーザページにフォームデータを登録し、両方のオーバレイ印字の設定をオンにしてください。
なお、ユーザページにフォームが登録されていない場合は、オーバレイ印字を[する]に設定してもオーバレイは行われません。

ページオーバレイ機能


印字動作グループ

印字動作グループでは、排紙時間、イメージの印字や改行の動作などに関する設定を行うことができます。



自動排紙の時間を設定する(自動排紙)


印字データを受信した後、一定時間経過しても次のデータが送られてこない場合、現在のページを排出するかどうかを設定します。

  • 「自動排紙」を[しない]に設定

一定時間が経過しても、排紙を行いません。

  • 5秒~300秒(「自動排紙」を[する]に設定し、「排紙時間」で時間を指定)

指定した時間が経過してもデータが送られてこない場合は自動的に未排出のページを印字(排紙)します。


  • この機能を使用する場合は、共通メニューの「タイムアウト」を[しない]に設定してください。また、自動ジョブ終了の時間を設定する場合は、自動排紙の設定を[しない]にしてください。両方の設定を[する]にすると、本メニューの自動排紙の設定が有効になります。
  • 「排紙時間」で設定した時間よりも排紙時間が長く(約2倍)かかることがあります。


ヘキサ形式モード後の改行無視の設定(HEXモード後のLF)


ヘキサ形式モードからバイナリ形式モードに戻ったとき、ホストコンピュータから送られてくる LF コード(改行)を無視するかどうかを設定します。

  • 無視する

LF コード(改行)を1回無視します。

  • 無視しない

LF コード(改行)によって改行動作を行います。


以下の制御命令により、改行無視のカウントがクリアされます。
  • I75モード
    改ページ FF
    排紙(改ページ) ESC V


イメージの折り返しモードを設定する(イメージラップ)


イメージデータの印字や水平方向の移動を行う制御命令によって、右マージン位置を越えた場合の印字動作を設定します。

  • する

右マージン位置を越えた部分のデータは、次の行の左マージン位置に折り返して印字または水平移動します。

  • しない

右マージン位置を越えた部分のデータは無視します。



行送りモードを設定する(行送りモード)


可変行送り命令が送られてきたときの動作を設定します。

  • 標準

パラメータで指定された移動量で垂直方向に移動します。

  • LF

以下の場合に、指定パラメータを無視し[LF]コード(改行)と同等の動作を行います。

  • 「HEXモード後の改行」設定が「無視する」に設定されている場合、指定回数分命令を無視します。
  • 「行固定機能」が「有効」に設定されている場合、設定されている固定行数から算出した行ピッチ分垂直方向に移動します。

改行ピッチを自動的に設定する
ヘキサ形式モード後の改行無視の設定


VFCグループ

VFCグループでは、連続用紙やカット紙のページ長に関する設定を行うことができます。



改行ピッチの設定(改行幅)


改行ピッチを設定します。改行ピッチは、1インチ幅に印字する行数(lpi)で設定します。


本メニューのほかにも、次の制御命令によって、改行ピッチを設定できます。
改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9
改行ピッチの設定 ESX 03h 00h 01h


初期状態で有効になるページ長を設定する(用紙長機能)


電源をオンにしたときや、リセット処理(プリンタ初期化/プリント中止)を行ったときにタッチパネルのメニューで設定したページ長を有効にするかどうかを選択します。

  • 無効

リセット処理後、タッチパネルまたは制御命令のページ長の設定を無効にします。したがって、ページ長は、用紙サイズ、印字領域のモードにしたがった各ページフォーマットの設定になります。

  • 有効

リセット処理後、タッチパネルのメニューまたは制御命令で設定したページ長を有効にします。


この設定は、現在のページフォーマットに関係なく設定を行えますが、実際に設定が有効になるのは、I75モードでは連続用紙のページフォーマットが指定された場合に限られます。
Proモードでは、カット紙及び連続用紙のページフォーマットどちらの場合も有効になります。

ページ長を設定する
ミシン目スキップ行数を設定する


ページ長を設定する(用紙長設定)


カット紙および連続用紙のページ長を設定します。

【単位】1/6インチ(約4.2mm)
【範囲】0~512行

行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。


それぞれのページフォーマットで決められている印字可能行数を越えるページ長を設定した場合は、この設定にかかわらず、印字可能行数で改ページが行われます。なお、VFCグループの「ミシン目スキップ」でミシン目スキップ行数が設定されている場合は、実際の改ページ位置が変わります。 このメニュー項目のほかにも、次の制御命令によってページ長を設定できます。
  • I75モード
    ページ長の設定 ESX F
    ページ長の設定 ESX 04h
ページフォーマット
初期状態で有効になるページ長を設定する
ミシン目スキップ行数を設定する


ミシン目スキップ行数を設定する(ミシン目スキップ)


ページ長の最終行から何行分かを印字しない行として設定します。
ミシン目スキップ行数の設定は、本来は連続用紙のミシン目に印字がかからないようにするための機能ですが、本エミュレーションモードではカット紙および連続用紙に関係なく、すべてのページフォーマットで有効です。

【単位】 1/6インチ(約4.2mm)
【範囲】 0~509行(6lpi)

行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。
このメニュー項目のほかにも、次の制御命令によってミシン目スキップ行数を設定できます。
  • I75モード
    ミシン目スキップ行数の設定 ESX 1Bh 00h 01h

ページフォーマット
初期状態で有効になるページ長を設定する
ページ長を設定する


連続用紙の改ページ動作を設定する(改ページ動作)


連続用紙のページフォーマット時、[FF]コード(改ページ)が送られてきたときの動作を設定します。

  • 標準

現在のページ長に従った次のTOF行に移動します。

  • 排紙

カット紙のページフォーマットと同様に用紙を排出し、印字位置を各ページフォーマットに合った位置に移動します。
印字位置を移動したときにページ長を超えた場合は、通常の改ページ動作を行います。



プロプリンタグループ

プロプリンタグループでは、I5577エミュレーションモードの英語モード専用の機能を設定できます。



復帰コード受信時の動作を設定する(CR機能)


ホストコンピュータから CR コードを受信した場合の印字位置の移動のしかたを設定します。

  • 復帰のみ

CR コードを受信すると、復帰動作のみ行い、印字位置をその行の先頭に移動します。

  • 復帰/改行

CR コードを受信すると、復帰/改行動作を行い、印字位置を次の行の先頭に移動します。



制御命令の復帰動作を設定する(自動復帰機能)


ホストコンピュータから LFVTESC ]コードを受信した場合に復帰動作を行うかどうかを設定します。

  • 復帰する

改行または垂直タブ位置への移動とともに、復帰動作(水平位置を左マージン位置へ移動)を行います。

  • 復帰しない

垂直方向の移動(改行または垂直タブ位置への移動)のみを行います。



ゼロの書体を設定する(ゼロ書体)


1バイトコード文字(ANK文字)のゼロの書体を設定します。

  • 斜線付きゼロ

斜線ありのゼロを使用します。

  • 斜線無しゼロ

斜線なしのゼロを使用します。



文字セットを設定する(文字セット)


文字セットを選択します。

  • 「1」

文字セット1を使用します。

  • 「2」

文字セット2を使用します。


文字セット2は、00h~FFhの255文字すべてを含んでいます。これに対して、文字セット1は、80h~9Fhの範囲が文字セット2の00h~1Fhに置き替わっています。

コード表


コードページを設定する(コードページ)


コードページを選択します。

  • 「437」

コードページ437を使用します。

  • 「850」

コードページ850を使用します。


コードページは使用する文字セットの種類で、コードページ437は英語およびヨーロッパ系言語の文字を含みます。また、コードページ850はラテン系英数字を使用するほとんどの言語の文字を含みます。

コード表


代替グラフィックモードを設定する(グラフィックモード)


代替グラフィックモード(AGM)を有効にするかどうかを設定します。

  • 有効

代替グラフィックモードを有効にします。
高解像度ビットイメージの制御命令を使用した印字を行えます。

  • 無効

代替グラフィックモードを無効にします。


アプリケーションソフトウェアが代替グラフィックモードに対応している場合は、この設定を有効にしてお使いください。


その他のグループ

その他のグループでは、本エミュレーションのI75モードとProモードの切り替え、登録文字の登録方法、ヘキサ形式モードに関する設定などを行うことができます。



I75/Proモードを切り替える(コマンドモードメニュー)


本製品は、IBM5577プリンタの持つI75モード(日本語モード)とProモード(英語モード)の印字動作をエミュレーションします。ここでは、どちらのエミュレーションモードで印字を行うかを選択します。

  • 「75」

ホストコンピュータのオペレーティングシステムが日本語DOS、OS/2J、DOS/V(日本語モード時)のときのI5577プリンタモード(日本語モード)をエミュレーションします。このモードは、IBM5575-F02プリンタの日本語モードと同等の印字動作を行います。

  • 「Pro」

ホストコンピュータのオペレーティングシステムがPC DOS、OS/2、DOS/V(英語モード時)のときのI5577プリンタモード(英語モード)をエミュレーションします。このモードは、ProprinterXL24Eプリンタと同等の印字動作を行います。



登録データの削除方法を設定する(登録レベル)


制御命令で登録した文字(1バイトコードおよび2バイトコードの登録文字)、オーバレイ印字のためのユーザページまたは複写用紙機能のフォームデータ、マクロデータなどの登録の方法を設定します。

  • 一時

登録文字、フォームデータ、マクロデータをジョブの間だけ登録しておきます。ジョブが終了すると登録内容は削除されます。

  • 永久

登録文字、フォームデータ、マクロデータを本製品の電源をオフにするまで(または同等のリセット処理が行われるまで)残しておきます。


印字を開始してから、すべてのページの印字が終了するまでの一連の処理を「ジョブ」といいます。


ヘキサ形式モードを設定する(HEX/LIPS機能)


本製品にヘキサ形式で印字データを送るかどうかを選択します。
この設定により、次の機能を無効にするか、有効にするかが決まります。

  • LIPSモードによるヘキサ形式モード
  • 本エミュレーションモードのヘキサ形式モード
  • LIPSの制御命令によるユーザページのフォーム登録
  • 無効

ヘキサ形式モードを無効にします。
したがって、上記の機能は使用できません。

  • 有効

ヘキサ形式モードを有効にします。
したがって、LIPSモードによるヘキサ形式モード、本エミュレーションモードのヘキサ形式モード、およびLIPSの制御命令によるユーザページのフォーム登録を行うことができます。


ヘキサ形式とは、1バイト(8ビット)のデータを示すコード(16進数のバイナリ形式データ)を、上位と下位に分けて2バイト分の文字形式(アスキーコードの0~9およびA~F)で表します。

たとえば、I75モードの制御命令を使用して、横幅縮小文字で「AB」と印字して復帰改行する場合、次のようなヘキサ形式のデータとなります。

以降の6バイト分のデータをヘキサ形式データとして処理する制御命令


フォーム登録時のLIPSモードを設定する(LIPSフォーム)


LIPSモードの制御命令によってユーザページにフォームデータを登録する場合、使用しているコントロールコマンドをLIPSⅡまたはLIPSⅣから選択します。

  • LIPS2

LIPSⅡの制御命令によるフォームデータとして処理します。

  • LIPS4

LIPSⅣの制御命令によるフォームデータとして処理します。


LIPSは上位互換であり、LIPSⅡとLIPSⅣでは基本的な機能は共通しますが、LIPSⅡでしか使用できない機能(たとえばシリアルプリンタでの動作をエミュレートしたイメージ描画など)を使用するときにLIPSのモードを切り替えてください。
この設定項目は、その他のグループの「HEX/LIPS機能」が[有効]に設定されている場合のみ有効になります。


I5577ステータスプリント

I5577エミュレーションモードのプリント環境(メニューの設定など)は、I5577ステータスプリントで確認できます。


「ステータスプリント」は、以下の手順で出力します。
1. [初期設定/登録]キーを押したあと、[レポート出力]を押します。
2.「リストプリント」の[プリンタ]を押します。
3.[LIPS/エミュレーション]を押します。
4.[I5577ユーティリティ]を押します。
5.[ステータスプリント]を押して出力します。


ここに掲載されているステータスプリントはサンプルです。お使いのプリンタで出力したステータスプリントとは一部内容が異なる場合があります。


制御命令

I5577エミュレーションモードのI75モード(日本語モード)で使用できる制御命令について説明します。独自の制御プログラムを作成するときなどに、必要に応じてお読みください。

文字やイメージを本製品で印字する際は、制御命令によって印字の細かい指示が行われています。この制御命令は文字コードの組み合わせで構成され、ホストコンピュータから送られたときに、文字として印字されずに印字動作や書式などの制御が行われます。

アプリケーションソフトウェアを使用して印字するときは、アプリケーションソフトウェア側で自動的にこの制御命令を送り出しています。独自に作成したプログラムで印字する場合は、本カテゴリに記載される制御命令の説明をご覧ください。



制御命令の種類

I5577エミュレーションモード(I75モード:日本語モード)の制御命令は、次の3種類に分けられます。


基本制御命令 改行や改ページなど、1バイトでプリンタの基本的な制御を行うことのできる制御命令です。
例: FF 改ページ
拡張制御命令 文字の修飾や書式指定など、ESCESXに続くコードと併せて、2バイト以上でプリンタの制御を行うことのできる制御命令です。
例: ESC 文字の横幅拡大指定
ESX0Eh 00h 01h 05h 給紙(改ページ)
専用命令 IBM5577-J02にはなく、本エミュレーションで追加された本製品独自の機能を使用するための制御命令です。
例: ESC01h 00h 02h h ユーザページの登録

それぞれの制御命令は、文字(JIS)による書式と、16進数による書式を掲載します。
パラメータをともなう制御命令では、パラメータの指定のしかたを次の2種類のカッコで区別しています。


<   > :数値を指定するパラメータ
[   ] :番号などを選択するパラメータ

なお、パラメータに設定する値には、パラメータ名の( )内に示されているバイト数のバイナリ値を指定してください。


ページ長の設定 ESC F <左マージン幅(2バイト)>
                 任意の数値を2バイトで指定します
ANK文字フォントの設定 ESX 06h 00h 01h [ANKフォント(1バイト)]
                            いくつかの候補から番号を1バイトで指定します

16進数の表記について
16進数は数字の後ろに「h」をつけて「48h」のように表します。
たとえば、48hは10進数で表すと72です。


I75モードの基本制御命令

I75モードの拡張制御命令

専用命令


I75モードの基本制御命令

機能 書式
後退 BS 08h
水平タブ位置への移動 HT 09h
改行 LF 0Ah
垂直タブ位置への移動 VT 0Bh
改ページ FF 0Ch
復帰 CR 0Dh
データ削除 CAN 18h
拡張制御命令(ESCシーケンス ESC 1Bh
固定長イメージデータの印字* FS 1Ch
スペース SP 20h

本制御命令は、できるだけ使用しないようにしてください。


I75モードの拡張制御命令

機能 書式
イメージデータの印字 ESC % 1 1Bh 25h 31h
イメージデータの拡大印字 ESC % 2 1Bh 25h 32h
水平相対位置への移動(右方向) ESC % 3 1Bh 25h 33h
水平相対位置への移動(左方向) ESC % 4 1Bh 25h 34h
垂直相対位置への移動(下方向) ESC % 5 1Bh 25h 35h
水平絶対位置への移動 ESC % 6 1Bh 25h 36h
垂直相対位置への移動(上方向) ESC % 8 1Bh 25h 38h
改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9 1Bh 25h 39h
イメージの3バイト転送モードの指定* ESC 1Bh 28h
イメージの2バイト転送モードの指定* ESC 1Bh 29h
ページ長の設定* ESC F 1Bh 46h
給紙(改ページ)* ESC S 1Bh 53h
排紙(改ページ)* ESC V 1Bh 56h
文字の横幅拡大指定* ESC 1Bh 5Bh
文字の横幅拡大解除* ESC 1Bh 5Dh
ESX シーケンス ESC 1Bh 7Eh
プリンタのリセット処理 ESX 01h 00h 00h 1Bh 7Eh 01h 00h 00h
文字ピッチの設定 ESX 02h 00h 01h 1Bh 7Eh 02h 00h 01h
改行ピッチの設定 ESX 03h 00h 01h 1Bh 7Eh 03h 00h 01h
ページ長の設定 ESX 04h 1Bh 7Eh 04h
ANK文字フォントの指定 ESX 06h 00h 01h 1Bh 7Eh 06h 00h 01h
全文字コードの印字 ESX 08h 1Bh 7Eh 08h
給紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 05h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 05h
排紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 06h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 06h
ANK文字の横幅縮小指定 ESX 0Eh 00h 01h 07h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 07h
ANK文字の横幅縮小解除 ESX 0Eh 00h 01h 08h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 08h
文字の横幅拡大指定 ESX 0Eh 00h 01h 09h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 09h
文字の横幅拡大解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Ah 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Ah
縦書きモードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Bh 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Bh
横書きモードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Ch 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Ch
上付き文字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Dh 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Dh
下付き文字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Eh 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Eh
上付き/下付き文字の解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Fh 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Fh
1/2逆改行 ESX 0Eh 00h 01h 13h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 13h
1/2改行 ESX 0Eh 00h 01h 14h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 14h
イメージの3バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 15h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 15h
イメージの2バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 16h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 16h
強調印字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 17h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 17h
強調印字の解除 ESX 0Eh 00h 01h 18h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 18h
アンダーラインの指定/解除 ESX 11h 00h 01h 1Bh 7Eh 11h 00h 01h
重ね印字の指定/解除 ESX 13h 1Bh 7Eh 13h
水平タブ位置の設定 ESX 18h 1Bh 7Eh 18h
垂直タブ位置の設定 ESX 19h 1Bh 7Eh 19h
左右マージンの設定 ESX 1Ah 00h 02h 1Bh 7Eh 1Ah 00h 02h
ミシン目スキップ行数の設定 ESX 1Bh 00h 01h 1Bh 7Eh 1Bh 00h 01h
水平絶対/相対位置への移動 ESX 1Ch 00h 02h 1Bh 7Eh 1Ch 00h 02h
垂直相対位置への移動(下方向) ESX 1Dh 00h 02h 1Bh 7Eh 1Dh 00h 02h
文字の拡大/縮小指定 ESX 20h 00h 03h 02h 1Bh 7Eh 20h 00h 03h 02h

本制御命令は、できるだけ使用しないようにしてください。


専用命令

機能 書式
ユーザページの登録 ESX 01h 00h 02h h 1bh 7Eh 00h 02h 68h
ユーザページの登録終了 ESX 01h 00h 02h e NUL 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 65h 00h
LIPSの制御命令によるユーザページの登録 ESX 01h 00h 03h SP 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 27h
LIPSの制御命令によるユーザページの登録終了 ESX 01h 00h 03h SP .NUL 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 2Eh 00h
複写ページの登録 ESX 01h 00h 04h SP ? h 1Bh 7Eh 01h 00h 04h 20h 3Fh 68h
複写べ一ジの消去 ESX 01h 00h 04h SP ? r 1Bh 7Eh 01h 00h 04h 20h 3Fh 72h
複写用紙のオーバレイ印字開始 ESX 01h 00h 05h SP ? p 1Bh 7Eh 01h 00h 05h 20h 3Fh 70h
複写用紙のオーバレイ印字終了 ESX 01h 00h 03h SP ? z 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 3Fh 7Ah
強調印字の指定/解除 ESX 01h 00h 02h B 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 42h
縦縮小文字の上付き/下付き指定 ESX 01h 00h 02h D 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 44h
文字の拡大/縮小指定 ESX 01h 00h 03h E 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 45h
文字ピッチの指定 ESX 01h 00h 02h H 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 48h
漢字文字ピッチの1/2指定/解除 ESX 01h 00h 02h I 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 49h
全文字印字 ESX 01h ‥ SP ? a 1Bh 7Eh 01h ‥ 20h 3Fh 61h
マクロの登録 ESX 01h ‥ = 1Bh 7Eh 01h ‥ 3Dh
マクロの実行 ESX 01h 00h 02h[ 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 5Bh
マクロの削除 ESX 01h 00h 02h ] 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 5Dh
マクロの追加登録 ESX 01h ‥ & 1Bh 7Eh 01h ‥ 26h
LIPS-ヘキサ形式モードの開始 @ @ L ? 40h 40h 4Ch 3Fh
ヘキサ形式データの設定 @ @ C ? 40h 40h 43h 3Fh

IBM5577(日本語モード)の次の制御命令は無視されます。


機能 書式
ベル BEL 07h
両方向印字モード ESC % B 1Bh 25h 42h
片方向印字モード ESC % U 1Bh 25h 55h
高速モード設定 ESC O 1Bh 4Fh
ESX 0Eh 00h 01h 01h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 01h
高速モード解除 ESC P 1Bh 50h
ESX 0Eh 00h 01h 02h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 02h
二重印字モードの設定 ESX 0Eh 00h 01h 19h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 19h
二重印字モードの解除 ESX 0Eh 00h 01h 1Ah 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 1Ah
用紙モードの切り替え ESX 10h 00h 01h - - 1Bh 7Eh 10h 00h 01h - -


I5577モードの制御命令


基本制御命令

基本制御命令は、9種類あります。



後退([BS])

印字後、次の文字の印字位置を1文字分左に移動します。


JIS BS

16進数 08h

移動量は、現在のANK文字ピッチにしたがいます。
文字の横2倍拡大が指定されている場合は、後退量も2倍(ANK文字2文字分)になります。文字が横1/2縮小されている場合は、後退量も1/2倍(ANK文字の半分)になります。
なお、次の印字位置が左マージン位置を越える指定を行うこともできますが、印字領域の第1桁目より左へ移動することはできません。印字位置は第1桁目にとどまります。


水平タブ位置への移動([HT])

印字位置を同一行内で最も近い右側の水平タブ位置に移動します。


JIS HT

16進数 09h

電源をオンにしたときの水平タブ位置は、文字ピッチ10cpiで9桁目から8桁(ANK文字8文字分)ごとに設定されています。文字ピッチ、文字の拡大/縮小が指定されていても、水平タブ位置には影響しません。
現在印字位置より右側に水平タブが設定されていない場合や、次の水平タブ位置が右マージン位置を越えている場合、本制御命令は無視されます。
また、現在印字位置が左マージン位置より左側にある場合は、左マージン位置へ移動します。

水平タブの設定 ESX 18h


改行([LF])

行バッファのデータを印字し、復帰改行します。


JIS LF

16進数 0Ah

現在印字位置を次の行へ移動します。移動量は現在の改行ピッチにしたがいます。
水平方向の現在印字位置は変化しません。

改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESX % 9
改行ピッチの設定(lpi単位) ESX 03h 00h 01h


垂直タブ位置への移動([VT])

行バッファのデータを印字し、現在印字位置を次の垂直タブのある行に移動します。


JIS VT

16進数 0Bh

現在印字位置から下マージン位置またはTOF行(次ページの先頭行)までの間に垂直タブ位置が設定されていない場合は現在の改行ピッチで1行改行します。
下マージン位置またはTOF行上の垂直タブ位置は有効です。
現在印字位置の水平位置は変化しません。

垂直タブ位置の設定 ESX 19h


改ページ([FF])

行バッファのデータを印字し、印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


JIS FF

16進数 0Ch

カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)では、用紙を排出してページフォーマットにしたがった先頭行に移動します。ただし、上余白および用紙吸入量が設定されている場合はその位置になります。
連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)では、現在のページ長にしたがった次のTOF行に移動します。移動した位置が物理的に用紙の下端を越えた場合は用紙を排出します。
なお、ページフォーマット(Fmode 7, 8)のワイド領域モード時は、連続用紙のときと同様にページ長にしたがって、次のTOF行に移動します。

左右マージンの設定 ESX 1Ah 00h 02h


復帰([CR])

行バッファのデータを印字し、印字位置を同一行の左マージン位置に移動します。


JIS CR

16進数 0Dh

左右マージンの設定 ESX 1Ah 00h 02h


データ削除([CAN])

行バッファに残っている1行分のデータを消去し、印字位置を左マージン位置に移動します。


JIS CAN

16進数 18h

本制御命令は、制御命令による設定には影響しません。


固定長イメージデータの印字([FS])

最後に実行したイメージデータの印字(または拡大印字)のデータ数の設定にしたがってイメージデータを印字します。


JIS FS (イメージデータ)

16進数 1Ch (イメージデータ)

本制御命令は、最後に実行した「イメージデータの印字 ESC % 1」または「イメージデータの拡大印字 ESC % 2」のデータ数の設定にしたがって以降に続くイメージデータを印字します。
電源をオンにした後に一度もイメージの印字命令を使用していない場合、本制御命令は無視されます。

イメージデータの印字 ESC % 1
イメージデータの拡大印字 ESC % 2


スペース([SP])

1文字分のスペース(空白)を印字します。


JIS SP

16進数 20h

移動量は、現在のANK文字ピッチにしたがいます。
文字の横2倍拡大が指定されている場合は、スペースも2倍(ANK文字2文字分)になります。
文字が横1/2縮小されている場合は、スペースも1/2倍(ANK文字半分)になります。
スペースによって右マージン位置を越える場合、現在印字位置は次行の左マージン位置からスペースを印字します。


[ESC]シーケンス


ESCシーケンスの拡張制御命令は、15種類あります。



イメージデータの印字([ESC] %1)

イメージデータを印字します。


JIS ESC % 1 <X方向ドット列数(2バイト)> (イメージデータ)

16進数 1Bh 25h 31h <X方向ドット列数(2バイト)> (イメージデータ)

<X方向ドット列数(2バイト)>
イメージのX方向のドット列数を指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの領域モード 印字幅 設定範囲
実寸モード(Fmode1/2)で
右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ 00h 01h ~ 09h 48h(1~ 2376)
13.6インチ 00h 01h ~ 09h 90h(1~ 2448)
8インチ 00h 01h ~ 05h A0h(1~ 1440)
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
00h 01h ~ FFh FFh (1~65535)

<X方向ドット列数> がパラメータエラーの場合、(イメージデータ)は読み飛ばされます。

(イメージデータ)
イメージデータを指定します。イメージデータ数は、イメージの転送モードの設定が3バイトのときは <X方向ドット列数>×3バイトとなり、2バイトのときは <X方向ドット列数> ×2バイトとなります。

メニューの「イメージラップ」でイメージ折り返しモードが[する]に設定されている場合は、イメージデータが右マージン位置を越えると自動的に改行して、次行の左マージン位置からイメージの印字を続けます。イメージ折り返しモードが[しない]に設定されている場合は、右マージンを越えた分のイメージデータは無視され、現在印字位置は右マージン位置にとどまります。

イメージの3バイト転送モードの指定 ESC
イメージの3バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 15h
イメージの2バイト転送モードの指定 ESC
イメージの2バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 16h


イメージデータの拡大印字([ESC] %2)

イメージデータの横方向を2倍に拡大して印字します。


JIS ESC % 2 <X方向ドット列数(2バイト)> (イメージデータ)

16進数 1Bh 25h 31h <X方向ドット列数(2バイト)> (イメージデータ)

<X方向ドット列数(2バイト)>
拡大する前のイメージのX方向のドット列数を指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの領域モード 印字幅 設定範囲
実寸モード(Fmode1/2)で右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ 00h 01h ~ 04h A4h(1~ 1188)
13.6インチ 00h 01h ~ 04h C8h(1~ 1224)
8インチ 00h 01h ~ 02h D0h(1~ 720)
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
00h 01h ~ 7Fh FFh(1~32767)

(イメージデータ)
イメージデータを指定します。イメージデータ数は、イメージの転送モードの設定が3バイトのときは <X方向ドット列数> ×3バイトとなり、2バイトのときは <X方向ドット列数> ×2バイトとなります。

メニューの「イメージラップ」でイメージ折り返しモードが[する]に設定されている場合は、拡大前のイメージデータが右マージン位置を越えると自動的に改行して、次行の左マージン位置から拡大したイメージの印字を続けます。拡大された1ドットが右マージン位置を越える場合も印字されます。
イメージ折り返しモードが[しない]に設定されている場合は、右マージンを越えた分のイメージデータは無視され、現在印字位置は右マージン位置にとどまります。なお、拡大された1ドットが右マージン位置を越えた場合は、拡大前のデータ以降が無視されます。

イメージの3バイト転送モードの指定 ESC
イメージの3バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 15h
イメージの2バイト転送モードの指定 ESC
イメージの2バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 16h


水平相対位置への移動(右方向)([ESC] %3)

印字位置を、指定した移動量だけ右方向へ移動します。


JIS ESC % 3 <移動量(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 33h <移動量(2バイト)>

<移動量(2バイト)>
右方向への移動量を指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの領域モード 印字幅 設定範囲
実寸モード(Fmode1/2)で右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ 00h 01h ~ 09h 48h(1~ 2376)
13.6インチ 00h 01h ~ 09h 90h(1~ 2448)
8インチ 00h 01h ~ 05h A0h(1~ 1440)
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
00h 01h ~ FFh FFh (1~65535)

移動量は、文字の拡大/縮小などの制御命令の設定には影響されません。
メニューの「イメージラップ」でイメージ折り返しモードが[する]に設定されている場合は、移動後の位置が右マージン位置を越えると自動的に改行して、次行の左マージン位置から残りの移動量を移動します。
イメージ折り返しモードが[しない]に設定されている場合は、移動後の位置が右マージンを越えても現在印字位置は右マージン位置にとどまります。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


水平相対位置への移動(左方向)([ESC] %4)

印字位置を、指定した移動量だけ左方向へ移動します。


JIS ESC % 4 <移動量(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 34h <移動量(2バイト)>

<移動量(2バイト)>
右方向への移動量を指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの領域モード 印字幅 設定範囲
実寸モード(Fmode1/2)で右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ 00h 01h ~ 09h 48h(1~ 2376)
13.6インチ 00h 01h ~ 09h 90h(1~ 2448)
8インチ 00h 01h ~ 05h A0h(1~ 1440)
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
00h 01h ~ FFh FFh (1~65535)

移動量は、文字の拡大/縮小などの制御命令の設定には影響されません。
本制御命令は左マージン位置に関係なく、第1文字目の印字位置を越える指定を行った場合は第1文字目の印字位置に移動します。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


垂直相対位置への移動(下方向)([ESC] %5)

行バッファの内容を印字し、印字位置を指定した移動量だけ下方向へ移動します。


JIS ESC % 5 <移動量(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 35h <移動量(2バイト)>

<移動量(2バイト)>
下方向への移動量を指定します。
単位: 1/120インチ
範囲: 00h 01h~00h FFh(1~255)

本制御命令では、水平位置は変化しません。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


水平絶対位置への移動([ESC] %6)

行バッファのデータを印字し、印字位置の水平方向を、第1文字目の位置を基準として指定した位置に移動します。


JIS ESC % 6 <水平位置(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 36h <水平位置(2バイト)>

<水平位置(2バイト)>
水平位置を指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: 00h 01h~現在の右マージン位置

指定した水平位置が右マージン位置を越える場合、本制御命令は無視されます。本制御命令は左マージン位置に関係なく、第1文字目の印字位置を越える指定を行った場合は第1文字目の印字位置に移動します。


垂直相対位置への移動(上方向)([ESC] %8)

行バッファの内容を印字し、印字位置を指定した移動量だけ上方向へ移動します。


JIS ESC % 8 <移動量(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 38h <移動量(2バイト)>

<移動量(2バイト)>
上方向への移動量を指定します。
単位: 1/120インチ
範囲: 00h 01h~00h 28h(1~40)

TOF行を越える指定を行った場合はTOF行に移動します。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


改行ピッチの設定(1/120インチ単位)([ESC] %9)

改行ピッチを1/120インチ単位で設定します。


JIS ESC % 9 <改行ピッチ(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 39h <改行ピッチ(2バイト)>

<改行ピッチ(2バイト)>
改行ピッチを設定します。
単位: 1/120インチ
範囲: 00h 01h~00h 3Ch(1~60)

同一行内で複数の改行ピッチ設定を行った場合、現在行の改行ピッチは垂直方向の移動が行われた後に印字データが送られた時点で決まります。アンダーラインのないスペース(空白)や水平タブ位置移動および水平相対/絶対位置への移動では改行ピッチは決まりません。
バッファ内に印字データがない場合は、本制御命令を受信した時点で改行ピッチが有効になりますが、垂直方向の移動をともなわない印字開始命令によってバッファ内のデータを印字しても改行ピッチは有効にならず、垂直方向の移動命令が実行された時点で、次行から有効になります。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。

改行ピッチの設定(lpi単位) ESX 03h 00h 01h


イメージの3バイト転送モードの指定([ESC] ()

縦方向3バイト(24ドット)のイメージデータ転送モードを設定します。


JIS ESC

16進数 1Bh 28h

3バイト転送モードによるイメージデータの印字は次のようになります。

イメージデータの転送モードは、電源をオンにした時点で3バイトに設定されます。
本制御命令は、イメージの印字命令ではありません。
本制御命令は、イメージの3バイト転送モードの指定( ESX 0Eh 00h 01h 15h)と同じです。

イメージデータの印字 ESC % 1
イメージデータの拡大印字 ESC % 2
固定長イメージデータの印字 FS


イメージの2バイト転送モードの指定([ESC] ))

縦方向2バイト(16ドット)のイメージデータ転送モードを設定します。


JIS ESC

16進数 1Bh 29h

2バイト転送モードによるイメージデータの印字は次のようになります。

イメージデータの転送モードは、電源をオンにした時点では3バイトに設定されます。
本制御命令は、イメージの印字命令ではありません。
本制御命令は、イメージの2バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 16hと同じです。

イメージデータの印字 ESC % 1
イメージデータの拡大印字 ESC % 2
固定長イメージデータの印字 FS


ページ長の設定([ESC] F)

現在行をTOF行として、ページ長を1/6インチ単位で設定します。


JIS ESC F <ページ長(2バイト)>

16進数 1Bh 46h <ページ長(2バイト)>

<ページ長(2バイト)>
ページ長を指定します。
単位: 1/6インチ
範囲: 00h 01h~01h FFh(1~511)

本制御命令が実行されると、ミシン目スキップ行数の設定が解除され、メニューの「ミシン目スキップ」の設定値に戻ります。ただし、新しいページ長とミシン目スキップ行の差が0.5インチ未満の場合は、ミシン目スキップ行の設定は無効になります。

本制御命令は、カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1, 2およびFmode7, 8の標準領域モード)は、TOF行の設定が無効となります。

ページ長の設定 ESX 04h


給紙(改ページ)([ESC] S)

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


JIS ESC S

16進数 1Bh 53h

本制御命令は、カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1, 2およびFmode7, 8の標準領域モード)のみ有効です。
排紙吸入後にページフォーマットにしたがったTOF行に移動します。本制御命令は、給紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 05hと同じです。

給紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 05h


排紙(改ページ)([ESC] V)

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


JIS ESC V

16進数 1Bh 56h

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1,2およびFmode 7,8の標準領域モード)は、排紙吸入後にページフォーマットにしたがったTOF行に移動します。
連続用紙に対応したページフォーマット時(Fmode 3, 4, 6およびFmode 7, 8のワイド領域モード)は、現在のページ長にしたがって次のTOF行に移動します。移動した位置が物理的に用紙の下端を越えた場合は用紙を排出します。
本制御命令は、排紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 06hと同じです。

排紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 06h


文字の横幅拡大指定([ESC] [)

文字およびスペース、後退の横幅を2倍に拡大して印字します。


JIS ESC

16進数 1Bh 5Bh

 

イメージデータおよび水平方向移動には影響しません。
すでに「文字の拡大/縮小指定」で文字が横2倍×縦1倍に拡大されている場合、本制御命令は無視されます。
本制御命令は、文字の横幅拡大指定 ESX 0Eh 00h 01h 09hと同じです。

文字の横幅拡大指定 ESX 0Eh 00h 01h 09h
文字の横幅拡大解除 ESC
文字の横幅拡大解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Ah


文字の横幅拡大解除([ESC] ])

文字およびスペース、後退の横幅の拡大指定を解除します。


JIS ESC

16進数 1Bh 5Dh

本制御命令が実行されると、文字の大きさが横1倍×縦1倍になります。
すでに「文字の拡大/縮小指定」で文字が横1倍×縦1倍に指定されている場合、本制御命令は無視されます。
本制御命令は、文字の拡大解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Ahと同じです。

文字の横幅拡大指定 ESC
文字の横幅拡大指定 ESX 0Eh 00h 01h 09h
文字の横幅拡大解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Ah


[ESX]シーケンス


ESX シーケンスの拡張制御命令は、32種類あります。



プリンタのリセット処理([ESX] 01h 00h 00h)

バッファのデータを印字し、プリンタを初期状態にします。


JIS ESX 01h 00h 00h

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 00h

I75モードの制御命令で設定されたすべての印字パラメータを初期化します。
同時にメニューで設定した項目の一部を初期化します。

初期状態


文字ピッチの設定([ESX] 02h 00h 01h)

文字ピッチを設定します。


JIS ESX 02h 00h 01h[文字ピッチ(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 02h 00h 01h[文字ピッチ(1バイト)]

[文字ピッチ(1バイト)]
文字ピッチを設定します。

文字ピッチ
32h(50) 10 cpi
3Ch(60) 12 cpi
43h(67) 13.4cpi
4Bh(75) 15 cpi

上記以外の値を設定した場合、本制御命令は無視されます。


改行ピッチの設定(lpi単位)([ESX] 03h 00h 01h)

改行ピッチを設定します。


JIS ESX 03h 00h 01h[改行ピッチ(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 03h 00h 01h[改行ピッチ(1バイト)]

改行ピッチを設定します。


[改行ピッチ(1バイト)]
改行ピッチを設定します。

文字ピッチ
14h(20) 2 lpi
1Eh(30) 3 lpi
28h(40) 4 lpi
32h(50) 5 lpi
3Ch(60) 6 lpi
4Bh(75) 7.5lpi
50h(80) 8 lpi

上記以外の値を設定した場合、本制御命令は無視されます。
同一行内で複数の改行ピッチ設定を行った場合、現在行の改行ピッチは垂直方向の移動が行われた後に印字データが送られた時点で決まります。アンダーラインのないスペース(空白)や水平タブ位置移動および水平相対/絶対位置への移動では改行ピッチは決まりません。
バッファ内に印字データがない場合は、本制御命令を受信した時点で改行ピッチが有効になりますが、垂直方向の移動をともなわない印字開始命令によってバッファ内のデータを印字しても改行ピッチは有効にならず、垂直方向の移動命令が実行された時点で、次行から有効になります。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。

改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9


ページ長の設定([ESX] 04h)

現在行をTOF行として、ページ長を設定します。


JIS ESX 04h[設定単位(3バイト)]<ページ長(1バイトまたは2バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 04h[設定単位(3バイト)]<ページ長(1バイトまたは2バイト)>

現在行をTOF行として、ページ長を設定します。


[設定単位(3バイト)]<ページ長(1バイトまたは2バイト)>
はじめの3バイトでページ長を設定する単位を指定し、続く1バイトまたは2バイトでページ長を設定します。

設定単位 文字ピッチ
行単位(改行ピッチ6lpi単位) 00h 03h 00h 00h 01h ~ 01h FFh(1~511行)
行単位(現在の改行ピッチ単位) 00h 02h 01h 00h ~ FFh(0~255行)
インチ単位 00h 02h 02h 00h ~ FFh(0~255インチ)

ただし、現在の改行ピッチ単位およびインチ単位の場合は、24インチを越える指定を行っても24インチになります。

連続用紙に対応したページフォーマット時(Fmode 3, 4, 6およびFmode 7, 8のワイド領域モード)に本制御命令が実行されると、現在行をTOF行としてページ長が設定されます。
カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1, 2およびFmode 7, 8の標準領域モード)は、TOF行の設定が無効となります。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。

ページ長の設定 ESC F


ANK文字フォントの指定([ESX] 06h 00h 01h)

1バイトコード文字(ANK文字)のフォントを指定します。


JIS ESX 06h 00h 01h[ANKフォント(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 06h 00h 01h[ANKフォント(1バイト)]

[ANKフォント(1バイト)]
ANK文字フォントを指定します。

ANKフォント
00h 省略(明朝体12cpi)
01h DPゴシック
06h エリート
07h クーリエ
8h 明朝体12cpi
09h 明朝体10cpi

フォントの指定は、文字ピッチには影響しません。


全文字コードの印字([ESX] 08h)

指定したバイト数のデータを現在の文字セットのフォントで印字します。


JIS ESX 08h<バイト数(2バイト)>(文字データ)

16進数 1Bh 7Eh 08h <バイト数(2バイト)> (文字データ)

<バイト数(2バイト)> 印字する文字データのバイト数を指定します。
単位: バイト数
範囲: 00h 01h~FFh FFh(1~65535)

(文字データ)
印字する文字データを指定します。

IBM5577(日本語モード)では文字数の範囲が00h 01h~80h 01hですが、本エミュレーションモードでは00h 01h~FFh FFhとなります。
指定したバイト数がエラーの場合、本制御命令および指定バイト数分のデータは無視されます。


給紙(改ページ)([ESX] 0Eh 00h 01h 05h)

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 05h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 05h

本制御命令は、カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1, 2およびFmode7, 8の標準領域モード)のみ有効です。
排紙吸入後にページフォーマットにしたがったTOF行に移動します。本制御命令は、給紙(改ページ) ESC Sと同じです。

給紙(改ページ) ESC S


排紙(改ページ)([ESX] 0Eh 00h 01h 06h)

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 06h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 06h

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1, 2およびFmode 7, 8の標準領域モード)は、排紙吸入後にページフォーマットにしたがったTOF行に移動します。
連続用紙に対応したページフォーマット時(Fmode 3, 4, 6およびFmode 7, 8のワイド領域モード)は、現在のページ長にしたがって次のTOF行に移動します。移動した位置が物理的に用紙の下端を越えた場合は用紙を排出します。
本制御命令は、排紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 06hと同じです。

排紙(改ページ) ESC V


ANK文字の横幅縮小指定([ESX] 0Eh 00h 01h 07h)

以降の1バイトコード文字(ANK文字)は、文字フォントや文字ピッチに関係なく横幅が18cpiに縮小されます。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 07h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 07h

2バイトコード文字(漢字)には影響しません。

ANK文字の横幅縮小解除 ESX 0Eh 00h 01h 08h


ANK文字の横幅縮小解除([ESX] 0Eh 00h 01h 08h)

1バイトコード文字(ANK文字)の横幅縮小指定を解除し、最後に設定されたANK文字のフォントおよび文字ピッチの状態に戻します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 08h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 08h

ANK文字の横幅縮小指定 ESX 0Eh 00h 01h 07h


文字の横幅拡大指定([ESX] 0Eh 00h 01h 09h)

文字およびスペース、後退の横幅を2倍に拡大して印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 09h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 09h

 

イメージデータおよび水平方向移動には影響しません。
すでに「文字の拡大/縮小指定」で文字が横2倍×縦1倍に拡大されている場合、本制御命令は無視されます。
本制御命令は、文字の横幅拡大指定 ESC [と同じです。

文字の横幅拡大指定 ESC
文字の横幅拡大解除 ESC
文字の横幅拡大解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Ah


文字の横幅拡大解除([ESX] 0Eh 00h 01h 0Ah)

文字およびスペース、後退の横幅の拡大指定を解除します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Ah

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Ah

本制御命令が実行されると、文字の大きさが横1倍×縦1倍になります。
すでに「文字の拡大/縮小指定」で文字が横1倍×縦1倍に指定されている場合、本制御命令は無視されます。
本制御命令は、文字の拡大解除 ESC ]と同じです。

文字の横幅拡大指定 ESC
文字の横幅拡大指定 ESX 0Eh 00h 01h 09h
文字の横幅拡大解除 ESC


縦書きモードの指定([ESX] 0Eh 00h 01h 0Bh)

以後の文字を縦書きで印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Bh

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Bh

 

イメージデータには影響しません。
すでに縦書きモードが設定されている場合、本制御命令は無視されます。


横書きモードの指定([ESX] 0Eh 00h 01h 0Ch)

以後の文字を横書きで印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Ch

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Ch

 

2バイト(漢字)コード表に定義されていないコードを受信すると、漢字文字幅分のスペースとして処理します。


上付き文字の指定([ESX] 0Eh 00h 01h 0Dh)

以降のANK文字を上付き文字で印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Dh

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Dh

上付きを指定すると、ANK文字の縦方向を1/2の大きさに縮小して、標準の大きさの文字の上半分に印字します。
 

上付き文字は、「ANK文字フォントの指定 ESX 06h 00h 01h」によって選択されているフォントで印字されます。
2バイトコード文字(漢字)やイメージデータには、影響しません。すでに上付きモードが設定されている場合、本制御命令は無視されます。

00h~1Fhに割り当てられた文字に対しては、上付き指定は無効になります。

上付き/下付き文字の解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Fh


下付き文字の指定([ESX] 0Eh 00h 01h 0Eh)

以降のANK文字を下付き文字で印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Eh

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Eh

下付きを指定すると、ANK文字の縦方向を1/2の大きさに縮小して、標準の大きさの文字の下半分に印字します。

下付き文字は、「ANK文字フォントの指定 ESX 06h 00h 01h」によって選択されているフォントで印字されます。
2バイトコード文字(漢字)やイメージデータには、影響しません。すでに下付きモードが設定されている場合、本制御命令は無視されます。

00h~1Fhに割り当てられた文字に対しては、下付き指定は無効になります。

上付き/下付き文字の解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Fh


上付き/下付き文字の解除([ESX] 0Eh 00h 01h 0Fh)

上付き文字または下付き文字の印字を終了します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Fh

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Fh

以降の文字は標準の大きさで印字されます。

上付き文字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Dh
下付き文字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Eh


1/2行逆改行([ESX] 0Eh 00h 01h 13h)

行バッファのデータを印字し、現在の改行ピッチで1/2行上方向に移動します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 13h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 13h

現在の改行ピッチが奇数ドットの場合、端数は切り捨てられます。
また、TOF行を越える指定を行った場合はTOF行に移動します。

改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9
改行ピッチの設定(lpi単位) ESX 03h 00h 01h


1/2行改行([ESX] 0Eh 00h 01h 14h)

行バッファのデータを印字し、現在の改行ピッチで1/2行下方向に移動します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 14h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 14h

現在の改行ピッチが奇数ドットの場合、端数は切り捨てられます。

改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9
改行ピッチの設定(lpi単位) ESX 03h 00h 01h


イメージの3バイト転送モードの指定([ESX] 0Eh 00h 01h 15h)

縦方向3バイト(24ドット)のイメージデータ転送モードを設定します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 15h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 15h

3バイト転送モードによるイメージデータの印字は次のようになります。


イメージデータの転送モードは、電源をオンにした時点で3バイトに設定されます。
本制御命令は、イメージの印字命令ではありません。
本制御命令は、イメージの3バイト転送モードの指定 ESC ( と同じです。

イメージデータの印字 ESC % 1
イメージデータの拡大印字 ESC % 2
イメージの3バイト転送モードの指定 ESC
固定長イメージデータの印字 FC


イメージの2バイト転送モードの指定([ESX] 0Eh 00h 01h 16h)

縦方向2バイト(16ドット)のイメージデータ転送モードを設定します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 16h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 16h

2バイト転送モードによるイメージデータの印字は次のようになります。


イメージデータの転送モードは、電源をオンにした時点では3バイトに設定されます。
本制御命令は、イメージの印字命令ではありません。
本制御命令は、イメージの2バイト転送モードの指定 ESC )と同じです。

イメージデータの印字 ESC % 1
イメージデータの拡大印字 ESC % 2
イメージの2バイト転送モードの指定 ESC
固定長イメージデータの印字 FS


強調印字の指定([ESX] 0Eh 00h 01h 17h)

以降の文字を強調印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 17h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 17h

文字のドットを横方向にずらして太く強調させて印字します。ドットのずらし量は次のようになります。

展開時の解像度 8ポイントの文字 10ポイント以上の文字
300dpi 1ドット 2ドット
600dpi 3ドット 4ドット

強調するためにずらしたドットが右マージンを越えた場合、そのドットは右マージンを越えて印字されます。
本制御命令は、イメージデータには影響しません。

強調印字の解除 ESX 0Eh 00h 01h 18h


強調印字の解除([ESX] 0Eh 00h 01h 18h)

強調文字の印字を終了します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 18h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 18h

以降の文字は標準の文字で印字されます。

強調印字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 17h


アンダーラインの指定/解除([ESX] 11h 00h 01h)

アンダーライン印字の指定または解除を行います。


JIS ESX 11h 00h 01h[印字モード(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 11h 00h 01h[印字モード(1バイト)]

[印字モード(1バイト)]
アンダーラインの指定または解除を選択します。
また、空白をスキップするかどうかも指定します。
空白とは、スペース、水平タブ、水平方向の移動などによって現在印字位置から右方向へ移動した場合にできる範囲を指します。
それぞれの指定は、1バイトのパラメータの次のビットで行います。


  • アンダーラインの指定と解除(ビット0)
設定内容
0 アンダーラインの解除
1 アンダーラインの指定

  • 空白の処理(ビット1)
設定内容
0 ブランク部分にもアンダーラインを引きます。
1 ブランク部分にはアンダーラインを引きません。

IBM5577(日本語モード)では、用紙の下端付近でアンダーラインを指定すると、文字とアンダーラインの間で改ページが行われることがありますが、I75モードでは、アンダーラインを印字する位置を含めて印字可能かどうかが判断されるため、文字とアンダーラインの間で改ページされることはありません。


重ね印字の指定/解除([ESX] 13h)

指定した文字コードを以降の印字データに重ねて印字します。重ね印字は本制御命令で解除するまで有効です。


JIS ESX 13h<バイト数(2バイト)>[印字モード(2バイト)](文字データ)

16進数 1Bh 7Eh 13h <バイト数(2バイト)> [印字モード(2バイト)](文字データ)

<バイト数(2バイト)>
本パラメータ以降のバイト数を指定します。

設定内容
00h 03h 重ねる文字として1バイトコード文字(ANK文字)を指定できます。
00h 04h 重ねる文字として2バイトコード文字(漢字)を指定できます。
00h 01h 重ね印字の解除を指定できます。

「00h 01h」によって重ね印字を解除する場合は、[印字モード]の1バイト目に「00h」を指定します。「00h 02h」または「00h 05h」以上の場合、本制御命令
は無効となり、本パラメータ以降のデータは指定数量だけ読み飛ばされます。

[印字モード(2バイト)](2バイト目は任意の値)
重ね印字の指定または解除を選択します。
また、スペースに対して重ね印字を行うかどうかを指定します。
それぞれの指定は、[印字モード]の1バイト目の次のビットで行います。2バイト目は任意の値でかまいません。


  • 重ね印字の指定と解除(ビット0)
設定内容
0 重ね印字の解除
1 重ね印字の指定

  • スペースの処理(ビット1)
設定内容
0 スペースに対しても重ね印字を行います。
1 スペースの場合は重ね印字を行いません。

(文字データ)
以後の印字データに重ねる文字コードを指定します。
<バイト数>で3バイトを指定した場合は、1バイトコード文字(ANK文字)を指定します。
(範囲:1バイトコード00h~FFh)
<バイト数>で4バイトを指定した場合は、2バイトコード文字(漢字)を指定します。
(範囲:2バイトコード00h 00h~FFh FFh)

重ねる文字と印字データの種類によって印字は次のようになります。
  • 1バイトコード文字に2バイトコード文字を重ね印字する場合
    IBM5577(日本語モード)では2バイトコード文字の左側半分が印字されます。I75モードでは2バイトコード文字は正しく印字されます。ただし、1バイトコード文字の文字ピッチで移動するため、2バイトコード文字は重なって印字されます。なお、有効印字領域付近では、印字領域にかかる文字は印字されません。
  • 重ね印字する文字コードが未定義の2バイトコードの場合
    IBM5577(日本語モード)では送られてくる印字データも印字しませんが、I75モードでは印字データだけを印字します。
  • 重ね印字する文字が半角スペースだった場合
    印字データが2バイトコード文字のとき、IBM5577(日本語モード)では右側の半分だけが印字されますが、I75モードでは2バイトコード文字は印字されません。
  • 縦書きモードの場合
    重ね印字する文字が2バイトコード文字のとき、IBM5577(日本語モード)では重ねる文字は横書きで印字されますが、I75モードでは重ねる文字も縦書きで印字されます。


水平タブ位置の設定([ESX] 18h)

水平タブ位置の設定または解除を行います。


JIS ESX 18h<タブ数(2バイト)><タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 18h<タブ数(2バイト)><タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)>

<タブ数(2バイト)>
水平タブ位置の設定または解除を選択します。
水平タブを設定する場合は、設定するタブの数を指定します。
なお、タブ位置を初期状態(9文字目から8文字間隔の位置)にすることもできます。

設定内容
00h 00h(0) すべての水平タブを解除します。
00h 01h(1) <タブ位置1>に00hを指定すると、現在のANK文字ピッチで9文字目から8文字間隔でタブが設定されます。
タブ位置は文字ピッチに関係なく、137文字目までしか設定されません。
00h 01h(1) ~
00h 1Ch(28)
指定した数のタブ位置を設定できます。
ただし、タブ位置を1カ所として<タブ位置1>に00hを指定した場合は上記にしたがいます。

<タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)>
設定する水平タブ位置を現在のANK文字ピッチでの桁数で指定します。
タブ位置は第1文字目から昇順で最高28カ所まで設定できます。
タブの設定後に文字ピッチを変更しても、タブ位置は変化しません。
現在設定されている印字文字数を超えた位置を水平タブ位置に設定することはできません。

電源をオンにしたときの水平タブ位置は、文字ピッチ10cpiで9桁目から8桁(ANK文字8文字分)ごとに設定されています。
水平タブの指定が昇順でない場合、最初から昇順の部分だけが有効になります。同じ位置を続けて設定しても無効にはなりませんが、別々のタブとして数えられます。

左右マージンの外側に水平タブ位置を設定することができますが、実際に移動できるタブ位置はそのときの左右マージンの間になります。また、左マージン位置に設定されたタブ位置には移動できませんが、右マージン位置に設定されたタブ位置には移動できます。

水平タブ位置への移動 HT


垂直タブ位置の設定([ESX] 19h)

垂直タブ位置の設定または解除を行います。


JIS ESX 19h<タブ数(2バイト)> <タブ位置1(1バイト)> … <タブ位置n(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 19h<タブ数(2バイト)> <タブ位置1(1バイト)> … <タブ位置n(1バイト)>

<タブ数(2バイト)>
垂直タブ位置の設定または解除を選択します。
垂直タブを設定する場合は、設定するタブの数を指定します。

設定内容
00h 00h(0) すべての垂直タブを解除します。
00h 0lh(1) ~
00h 40h(64)
指定した数のタブ位置を設定できます。

<タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)>
タブ位置はTOF行を1行目とした行数で指定します。昇順(下方向に向かって)で最高64カ所まで設定できます。
垂直タブ位置は現在の改行ピッチで設定されます。タブの設定後に改行ピッチを変更しても、タブ位置は変化しません。

垂直タブの指定が昇順でない場合、最初から昇順の部分だけが有効になります。同じ位置を続けて設定しても無効にはなりませんが、別々のタブとして数えられます。

垂直タブ位置をページ長を越える行に設定することもできますが、実際に移動できるタブ位置はそのときのページ長までの間になります。ただし、ページの最終行に設定されたタブ位置には移動できます。

垂直タブ位置への移動 VT


左右マージンの設定([ESX] 1Ah 00h 02h)

左マージンおよび右マージンを、現在の印字領域の第1文字目を基準にしてANK文字単位で設定します。


JIS ESX 1Ah 00h 02h<左マージン位置(1バイト)><右マージン位置(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 1Ah 00h 02h<左マージン位置(1バイト)><右マージン位置(1バイト)>

<左マージン位置(1バイト)> <右マージン位置(1バイト)>
第1文字目からのANK文字数で左右マージン位置を指定します。
左右マージン位置は現在の文字ピッチで設定されます。
単位: ANK文字数
範囲: 文字数の最大値は、メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの
領域モード
印字幅 文字数の最大値(180dpi換算)
実寸モード(Fmode1/2)で
右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で
標準領域
13.2インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2376ドット以下
13.6インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2448ドット以下
8インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2448ドット以下
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
(文字数)×文字ピッチ(ドット)が有効印字領域の右端以下

左/右マージンの関係は次のようになっています。

設定した左マージンと右マージンの差が0.5インチより小さい場合、または設定値が範囲外の場合は設定された左/右マージンが初期化されます。
また、左または右マージンに設定した値が0(00h)の場合、本制御命令は無視されます。


ミシン目スキップ行数の設定([ESX] 1Bh 00h 01h)

ミシン目スキップ行数を指定します。


JIS ESX 1Bh 00h 01h <行数(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 1Bh 00h 01h <行数(1バイト)>

<行数(1バイト)>
印字をスキップする領域の行数を指定します。
単位: 行数
範囲: 00h~FFh(0~255)

設定位置は現在の改行ピッチで指定します。
ミシン目スキップ行数の設定後に改行ピッチを変更しても、印字をスキップする領域は変化しません。

1ページの残り行数が本命令で指定された行数になると、自動的に改ページが行われ、ミシン目に印字がかかるのを防ぎます。

  • ミシン目スキップ行数とページ長の差が0.5インチ以下の場合、この制御命令は無視され、最後に設定した値が有効になります。
  • ページ長の設定( ESC F/ ESX 04h)を受信した場合は初期設定の値に戻ります。
    ただし、新しいページ長とミシン目スキップ行数の差が0.5インチ以下の場合、この制御命令は無視されます。


水平方向への絶対移動/相対移動([ESX] 1Ch 00h 02h)

次の印字位置を、左マージン位置からの絶対移動量または、現在印字位置からの相対移動量にしたがって水平方向に移動します。


JIS ESX 1Ch 00h 02h[移動モード(1バイト)] <移動量(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 1Ch 00h 02h[移動モード(1バイト)] <移動量(1バイト)>

[移動モード(1バイト)]
左マージン位置からの絶対移動量で移動するか、現在印字位置からの相対移動量(左または右方向)で移動するかを指定します。

設定内容
00h 左マージンからの絶対移動量で移動します。
01h 現在印字位置からの相対移動量で右方向へ移動します。
02h 現在印字位置からの相対移動量で左方向へ移動します。

<移動量(1バイト)>
[移動モード]の指定に対応して次のように指定します。

  • 左マージンからの絶対移動量で移動する場合

移動する量を、左マージン位置からの文字数で指定します。


単位: ANK文字数(現在のANK文字ピッチ)
範囲: 01h~現在の右マージン位置

移動後の位置が右マージン上または右マージン位置を越えた場合や、移動量が0の場合、本制御命令は無視されます。
また、左マージン位置より左に移動することはできますが、第1文字目印字位置を越える位置を指定した場合、現在印字位置は第1文字目になります。

  • 現在印字位置からの相対移動量で右方向へ移動する場合

現在印字位置から現在のANK文字ピッチで右方向へ移動する量を文字数で指定します。


単位: ANK文字数(現在のANK文字ピッチ)
範囲: メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの領域モード 印字幅 文字数の最大値(180dpi換算)
実寸モード(Fmode1/2)で
右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2376ドット以下
13.6インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2448ドット以下
8インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2448ドット以下
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
<文字数>×文字ピッチ(ドット)が有効印字領域の右端以下

移動後の位置が右マージン位置を越えた場合、自動改行されて続きの文字数の移動を行います。

  • 現在印字位置からの相対移動量で左方向へ移動する場合

現在印字位置から現在の文字ピッチで左方向へ移動する量をANK文字数で指定します。


単位: ANK文字数
範囲: 文字数の最大値は、「現在印字位置からの相対移動量で右方向へ移動する場合」と同じです。

左マージン位置より左に移動することはできますが、第1文字目印字位置を越える位置を指定した場合、現在印字位置は第1文字目になります。


移動後の位置が元の印字位置より左方向の場合は、行バッファの内容を印字してから水平移動を行います。


垂直相対位置への移動(下方向)([ESX] 1Dh 00h 02h)

行バッファのデータを印字し、現在の改行ピッチで現在印字位置から下方向に指定行数だけ移動します。


JIS ESX 1Dh 00h 02h<移動量(2バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 1Dh 00h 02h<移動量(2バイト)>

<移動量(2バイト)>
移動する行数を、現在印字位置からの改行数で指定します。
1バイト目は01hを指定し、2バイト目で行数を指定します。

単位: 行数(現在の改行ピッチ)
範囲: 01h~FFh(1~255)

移動時によって最終行に達すると、次のTOF行に移動し、残りの移動を行います。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


文字の拡大/縮小指定([ESX] 20h 00h 03h 02h)

以降の文字の大きさを指定の倍率で拡大または縮小して印字します。


JIS ESX 20h 00h 03h[横方向の倍率(1バイト)][縦方向の倍率(1バイト)]02h

16進数 1Bh 7Eh 20h 00h 03h[横方向の倍率(1バイト)][縦方向の倍率(1バイト)]02h

[横方向の倍率(1バイト)][縦方向の倍率(1バイト)]
縦方向と横方向の倍率を次の組み合わせで指定します。

横方向 縦方向 設定内容 印字
08h 08h 横1/2倍×縦1/2倍
10h 10h 横1倍×縦1倍(全角)
10h 20h 横1倍×縦2倍
20h 10h 横2倍×縦1倍
20h 20h 横2倍×縦2倍

設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


専用命令

I5577エミュレーションモードには、20種類の専用の制御命令が用意されています。



フォーム作成の制御命令


フォーム作成に関する制御命令には、8種類の ESX シーケンスが用意されています。



ユーザページの登録([ESX] 01h 00h 02h)

オーバーレイ印字するユーザ独自のフォームデータを指定のユーザページに登録します。


JIS ESX 01h 00h 02h h[ユーザページ番号(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 68h[ユーザページ番号(1バイト)]

[ユーザページ番号(1バイト)]
フォームデータを登録するユーザページを指定します。

設定内容
00h ユーザページ1にフォームを登録します。
01h ユーザページ2にフォームを登録します。

登録したフォームデータをジョブ(一連の印刷処理)が終わった時点で削除するか、本製品の電源をオフにするまで削除しないかは、メニューの「登録レベル」で選択できます。
ユーザページの登録を開始すると、パラメータリセット処理が行われ、制御命令で設定したすべての印字パラメータが初期化されます。

すでにフォームを登録したユーザページに、新たにフォームを登録した場合、以前のフォームデータは消去されます。

ページオーバレイ機能
登録データの削除方法を設定する


ユーザページの登録終了([ESX] 01h 00h 02h e [NUL])

ユーザページまたは複写ページへのフォームデータの登録を終了します。


JIS ESX 01h 00h 02h e NUL

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 65h 00h

ユーザページの登録を終了すると、パラメータリセット処理が行われ、制御命令で設定したすべての印字パラメータが初期化されます。
また、本制御命令を受信したとき以外にも、ユーザページの登録が終了する場合があります。
なお、本制御命令は、複写用紙機能での複写ページを登録の終了にも使用します。

ページオーバレイ機能
複写用紙機能


LIPSの制御命令によるユーザページの登録([ESX] 01h 00h 03h [SP]*)

LIPSの制御命令で作成されたフォームデータを送り、指定したユーザページに登録します。


JIS ESX 01h 00h 03h SP ’[ユーザページ番号(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 27h[ユーザページ番号(1バイト)]

[ユーザページ番号(1バイト)]
フォームデータを登録するユーザページを指定します。

設定内容
00h ユーザページ1にフォームを登録します。
01h ユーザページ2にフォームを登録します。

本制御命令を受信すると、ユーザページの登録が開始され、はじめに送られてくる転送命令( ESC シーケンス)以降をLIPSの制御命令または文字データとして解釈し、フォームを登録します。I75モード(日本語モード)およびProモード(英語コード)での転送命令の書式は次のとおりです。

  • I75モード時の転送書式

<データ数>に設定する値は、現在のイメージの転送モードによって異なります。フォームデータの総バイト数をもとに次のように設定します。

  • イメージの転送モードが3バイトの場合(初期状態)
    <データ数>=フォームデータの総バイト数/3
  • イメージの転送モードが2バイトの場合
    <データ数>=フォームデータの総バイト数/2

<データ数>に設定できる値の範囲は、メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。


各ページフォーマットの領域モード 印字幅 設定範囲
実寸モード(Fmode1/2)で
右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ 00h 01h ~ 09h 48h(1~ 2376)
13.6インチ 00h 01h ~ 09h 90h(1~ 2448)
8インチ 00h 01h ~ 05h A0h(1~ 1440)
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
00h 01h ~ FFh FFh(1~65535)

  • Proモード時の転送書式

<データ数>には、フォームデータの総バイト数(00h 00h ~ FFh FFh)を設定します。データ数は、下位、上位の順で送ります。

LIPSの制御命令でフォームデータを登録している間は、LIPS以外の制御命令は無効になります。
本制御命令を受信するとパラメータリセット処理が行われ、印字データがある場合はそのページを印字して排紙したあと、ページ登録を開始します。
ユーザページの印字方向(ポートレイト/ランドスケープ)および用紙サイズは、本エミュレーションモードの設定(「ページフォーマット」および「用紙サイズ」の設定)にしたがいます。

なお、LIPSの制御命令は、メニューの「LIPSフォーム」で[LIPS2]または[LIPS4]から選択できます。


LIPSの制御命令によるページ登録中は、VDMモード以外で制御命令として ESC :が送られると、指定バイト数のLIPSの制御命令が送られていなくてもフォーム登録を終了します。なお、VDMモード中のハードリセット命令やソフトリセット命令が送られるとページ登録は終了します。
また、登録中はLIPSの自動改ページモードはOFFになり、垂直方向の移動命令による自動改ページは行われません。

なお、次の制御命令およびデータは無視または無効になります。
  • 改ページ命令 FF
  • ハードリセット命令 ESC c
  • エミュレーションモード開始命令 ESC % 1
  • コメント表示命令1/2/3 ESC P y ESC ¥、 ESC P O y ESC ¥、 ESC [ & y
  • 給紙モード設定命令 ESC [ q
  • オーバレイ印字開始/終了命令 ESC [ & w
  • 文字セット削除命令 ESC [ & p
  • 1文字登録命令バイナリ/ヘキサ ESC [ . q、 ESC [ / q
  • 文字セット登録命令バイナリ/ヘキサ ESC [ . p、 ESC [ / p
また、メニューのその他グループの「LIPSフォーム」の設定が[LIPS2]の場合、次のLIPSの制御命令は転送命令以降は無効になります。また、「LIPSフォーム」の設定が[LIPS4]の場合、次の制御命令は転送命令以降に「オーバレイページ登録開始 ESC [1 & s」を受信すると無効になります。
  • ソフトリセット命令 ESC <
  • オーバレイページ登録開始 ESC [ 1 & s
  • ページフォーマット選択命令 ESC [ p
  • ジョブ開始終了命令 ESC P J
なお、「LIPSフォーム」の設定が[LIPS4]の場合は、転送命令以降で「オーバレイページ登録開始 ESC [ 1 & s」を送らないと登録が開始されません。
また、「LIPSフォーム」の設定に関係なく、「オーバレイページ登録終了 ESC [ 0 &s」を受信するとLIPSのページ登録を終了します。
[LIPS4]のオーバレイページ登録開始 ESC [ 0 & sで登録するページ番号は、本命令で登録するページ番号と同じでなければなりません。
メニューその他のグループの「登録レベル」の設定が[永久]の場合、ジョブが終了しても登録ページは保持されます。

ページオーバレイ機能
フォーム登録時のLIPSモードを設定する


LIPSの制御命令によるユーザページの登録終了([ESX] 01h 00h 03h [SP]. [NUL])

本制御命令を受信すると、LIPSの制御命令によるユーザページの登録を終了します。


JIS ESX 01h 00h 03h SP . NUL

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 2Eh 00h

ユーザページの登録を終了すると、ジョブ終了と同様なリセットが行われますが、メニューの設定値は保持されます。

ページオーバレイ機能
LIPSの制御命令によるユーザページの登録 ESX 01h 00h 03h SP . NUL


複写ページの登録([ESX] 01h 00h 04h [SP] ?h)

複写用紙機能でオーバレイ印字するユーザ独自のフォームデータを、指定の共通ページまたは複写ページに登録します。


JIS ESX 01h 00h 04h SP ? h[共通/複写ページ(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 04h 20h 3Fh 68h[共通/複写ページ(1バイト)]

[共通/複写ページ(1バイト)]
フォームデータを登録するページを指定します。

設定内容
4Bh 共通ページ(K)(複写用紙の全ページに印字)
01h~05h 複写ページ1~5 (複写用紙の各ページに順番に印字)

登録したフォームデータをジョブ(一連の印刷処理)が終わった時点で削除するか、本製品の電源をオフにするまで削除しないかは、メニューの「登録レベル」で選択できます。
共通/複写ページの登録を開始すると、パラメータリセット処理が行われ、制御命令で設定したすべての印字パラメータが初期化されます。
共通/複写ページの登録は、「ユーザページの登録終了 ESX 01h 00h 02h e NUL 」によって終了します。
メモリサイズを超えるページ登録を行うと「メモリオーバー」とエラー表示され、この時点でページ登録は破棄され、以降のデータは捨てられます。


複写ページの消去([ESX] 01h 00h 04h [SP] ?r)

複写用紙機能の共通ページまたは複写ページ1~5に登録されているフォームデータを消去します。


JIS ESX 01h 00h 04h SP ? r[共通/複写ページ(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 04h 20h 3Fh 72h[共通/複写ページ(1バイト)]

[共通/複写ページ(1バイト)]
フォームデータを消去するページを指定します。

設定内容
4Bh 共通ページ(K)
01h~05h 複写ページ1~5いずれかのページ
41h 共通ページと複写ページの全ページ(A)


複写用紙のオーバレイ印字開始([ESX] 01h 00h 05h [SP] ?p)

複写用紙機能を使用したオーバレイ印字を開始します。


JIS ESX 01h 00h 05h SP ? p[共通ページ番号(1バイト)],<複写枚数(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 05h 20h 3Fh 70h[共通ページ番号(1バイト)]2Ch<複写枚数(1バイト)>

[共通ページ番号(1バイト)]
全ページにオーバレイ印字するフォームのページを指定します。

設定内容
4Bh 共通ページ(K)の複写用紙のフォーム
00h ユーザページ1のオーバレイのフォーム
01h ユーザページ2のオーバレイのフォーム

全ページにオーバレイ印字するフォームとして、複写用紙機能の共通ページに登録したフォームのほか、ページオーバレイ機能のユーザページ1・2のフォームが使用できます。
ただし、「01h」(ユーザページ2)を指定した場合、メニューの「システムオーバレイ」でオーバレイ番号(1~5)が設定されている場合は、そのページもオーバレイ印字されます。

<複写枚数(1バイト)>
各ページを複写する枚数を指定します。
範囲: 1~5

共通ページのフォームは全ページに、複写ページのフォームはそれぞれのページにオーバレイ印字されます。なお、本制御命令で複写用紙機能を開始しても、その時点では印字は行われずに、通常のページを排紙するときにオーバレイ印字が行われます。ただし、現在のページに印字データがあるときに本制御命令を受け取った場合は、複写用紙機能は次ページから有効になります。

複写用紙機能


複写用紙のオーバレイ印字終了([ESX] 01h 00h 03h [SP] ?z)

複写用紙機能を使用したオーバレイ印字を終了します。


JIS ESX 01h 00h 03h SP ? z

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 3Fh 7Ah

複写用紙機能


文字修飾の制御命令


文字の印字に関する制御命令には、6種類の ESX シーケンスがあります。



強調印字の指定/解除([ESX] 01h 00h 02h B)

強調印字の指定または解除を行います。


JIS ESX 01h 00h 02h B[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 42h[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
強調印字の指定または解除を指定します。

設定内容
00h 強調印字を解除します。
01h 強調印字を指定します。

文字のドットを横方向にずらして太く強調させて印字します。ドットのずらし量は次のようになります。

展開時の解像度 8ポイントの文字 10ポイント以上の文字
300dpi 1ドット 2ドット
600dpi 3ドット 4ドット

本制御命令は、即時有効となります。


縦縮小文字の上付き/下付き指定([ESX] 01h 00h 02h D)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)を縦方向に縮小した場合、上付きで印字するか、下付きで印字するかを指定します。


JIS ESX 01h 00h 02h D[上付き/下付き(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 44h[上付き/下付き(1バイト)]

[上付き/下付き(1バイト)]
上付き/下付きを指定します。

設定内容
00h 上付きで印字します。
01h 下付きで印字します。

本制御命令は、I75モードで有効です。Proモードでは無視されます。
1バイトコード文字に対しては、I75モードの次の制御命令と同等です。
これらの制御命令と本制御命令をともに指定した場合は、後で指定した制御命令が優先されます。
2バイトコード文字の場合は、本制御命令で上付き/下付きを指定していない場合は上付きで印字されます。


文字の拡大/縮小指定([ESX] 01h 00h 03h E)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の拡大または縮小を指定します。


JIS ESX 01h 00h 03h E[倍率(2バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 45h[倍率(2バイト)]

[倍率(2バイト)]
文字の縦方向および横方向の倍率を指定します。

設定内容 I7 5モードの印字 Proモードの印字
08h 08h 横1/2倍×縦1/2倍
08h 10h 横1/2倍×縦1倍
10h 10h 横1倍×縦1倍
10h 20h 横1倍×縦2倍
20h 10h 横2倍×縦1倍
20h 20h 横2倍×縦2倍

I5577エミュレーションモードの制御命令と本制御命令をともに指定した場合は、後で指定した制御命令が優先されます。
なお、文字ピッチは文字の拡大または縮小によって変化します。

文字の横幅拡大指定 ESX
文字の横幅拡大解除 ESX
文字の拡大/縮小指定 ESX 20h 00h 03h 02h


文字ピッチの設定([ESX] 01h 00h 02h H)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の文字ピッチを指定します。


JIS ESX 01h 00h 02h H[文字ピッチ(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 48h[文字ピッチ(1バイト)]

[文字ピッチ(1バイト)]
文字ピッチを指定します。

文字ピッチ
64h(100) 10 cpi
78h(120) 12 cpi
86h(134) 13.4cpi
96h(150) 15 cpi
C8h(200) 20 cpi

本制御命令の指定によって文字フォントが変わることはありません。
本制御命令はI75モードの「文字ピッチの設定 ESX 02h 00h 01h」と同等です。
本制御命令をともに指定した場合は、後で指定した制御命令が優先されます。

文字ピッチの設定 ESX 02h 00h 01h


漢字文字ピッチの1/2指定/解除([ESX] 01h 00h 02h I)

2バイトコード文字(漢字)の文字ピッチを現在の1/2にするかどうかを指定します。


JIS ESX 01h 00h 02h I[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 49h[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
文字ピッチを1/2にするかどうかを指定します。

設定内容
00h 漢字を通常の文字ピッチで印字します。
01h 漢字の文字ピッチを1/2にします。

本制御命令は、I75モードで有効です。


全文字印字([ESX] 01h ・ ・ [SP] ? a)

すべての1バイトコードの範囲から、指定されたコードの文字パターンを印字します。したがって、制御命令の部分も、制御命令としてではなく、すべて文字として印字します。


JIS ESX 01h <総バイト数(2バイト)> SP?a(文字コード)

16進数 1Bh 7Eh 01h <総バイト数(2バイト)> 20h 3Fh 61h(文字コード)

<総バイト数(2バイト)>
印字する文字コードの総バイト数を指定します。
範囲: 00h 04h~FFh FFh(4~65535)

(文字コード)
印字する文字コードを指定します。

指定されたコード範囲に文字パターンがない場合は、スペース(20h)が印字されます。なお、本制御命令は、漢字縦印字/横印字モードのときは無効になります。


マクロ機能の制御命令


マクロ機能に関する制御命令には、4種類の ESX シーケンスがあります。



マクロの登録([ESX] 01h ・ ・ =)

指定したマクロ番号にマクロデータを登録します。


JIS ESX 01h<バイト数(2バイト)>=<マクロ番号(1バイト)>(マクロデータ)

16進数 1Bh 7Eh 01h<バイト数(2バイト)>3Dh<マクロ番号(1バイト)>(マクロデータ)

<バイト数(2バイト)>
登録するマクロデータのバイト数を指定します。
範囲: 00h 02h~FFh FFh(2~65535)

<マクロ番号(3バイト)>
マクロ番号を指定します。
範囲: 00h~FFh(000~255)

(マクロデータ)
指定したバイト数のマクロデータを送ります。

本制御命令はI75モードで有効です。
登録したマクロデータをジョブが終わったときに削除するか、本製品の電源をオフにするまで登録しておくかを、メニューの「登録レベル」で選択できます。
「プリンタのリセット処理 ESX 01h 00h 00h」を受信した場合に、特定のマクロを自動実行させるスタートアップマクロを使用することもできます。

マクロ機能
マクロ機能を設定する


マクロの実行([ESX] 01h 00h 02h [)

指定したマクロ番号に登録されているマクロを実行します。


JIS ESX 01h 00h 02h[ <マクロ番号(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 5Bh<マクロ番号(1バイト)>

<マクロ番号(1バイト)>
マクロ番号を指定します。
範囲: 00h~FFh(000~255)

本制御命令はI75モードで有効です。
指定したマクロ番号にマクロデータが登録されていない場合、本制御命令は無視されます。

マクロ機能


マクロの削除([ESX] 01h 00h 02h ])

指定したマクロ番号に登録されているマクロデータを削除します。


JIS ESX 01h 00h 02h ]<マクロ番号(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 5Dh<マクロ番号(1バイト)>

<マクロ番号(1バイト)>
マクロ番号を指定します。
範囲: 00h~FFh(000~255)

本制御命令はI75モードで有効です。
指定したマクロ番号にマクロデータが登録されていない場合、本制御命令は無視されます。

マクロ機能


マクロの追加登録([ESX] 01h ・ ・ &)

すでに登録されているマクロ番号のマクロデータに新しいマクロデータを追加して登録します。


JIS ESX 01h<バイト数(2バイト)>&<マクロ番号(1バイト)>(マクロデータ)

16進数 1Bh 7Eh 01h<バイト数(2バイト)>26h<マクロ番号(1バイト)>(マクロデータ)

<バイト数(2バイト)>
新たに登録するマクロデータのバイト数を指定します。
範囲: 00h 02h~FFh FFh(2~65535)

<マクロ番号(1バイト)>
マクロ番号を指定します。
範囲: 00h~FFh(000~255)

(マクロデータ)
指定したバイト数のマクロデータを送ります。

本制御命令はI75モードで有効です。

マクロ機能
マクロの登録 ESX 0 1 h ・ ・ &


LIPSモードの制御命令

LIPSモードに関する制御命令には、1種類のシーケンスがあります。



LIPS-ヘキサ形式モードの開始(@ @ L ?)

本制御命令を受信した後、以降のデータをヘキサ形式のデータとして処理し、LIPSの制御命令を使用できるようにします(このモードをLIPS-ヘキサ形式モードと呼びます)。


JIS @ @ L ?

16進数 40h 40h 4Ch 3Fh

ヘキサ形式とは、1バイト(8ビット)のデータを示すコード(16進数)を、上位と下位に分けて2バイトの文字形式(アスキーコード)で表します。
LIPS-ヘキサ形式モードでは、LIPSの制御命令、文字コード、および後退 BS とスペース SP のみ有効になります。したがって、そのほかの本エミュレーションモードの制御命令およびLIPSのバイナリ形式の制御命令は無効になります。
本制御命令を受信すると、印字データがある場合は印字して排紙後、ソフトリセット処理が行われます。さらに、LIPS-ヘキサ形式モードに移行後、パラメータリセット処理が行われます。
LIPS-ヘキサ形式モードは、LIPSの制御命令「ジョブ終了命令 ESC P O J ESC ¥)を受信すると終了します。

LIPS-ヘキサ形式モード時にバイナリ形式の後退 BS およびスペース SP を受信すると、次の動作を行ないます。
  • 後退 BS を受信すると、直前のヘキサ形式データ1文字を消去します。
  • スペース SP を受信すると、後退 BS によって消去されたヘキサ形式データ1文字を復活させます。複数のデータが削除されている場合は、先に消去されたデータから先に復活させます。

なお、後退 BS およびスペース SP がヘキサ形式で送られた場合は無効となります。

ヘキサ形式でデータを送る場合は、メニューのその他グループの「HEX/LIPS機能」で[有効]を設定してください。[無効]の場合はヘキサ形式として扱われません。
LIPS-ヘキサ形式モード時、次のLIPSの制御命令は無視されます。
  • コメント表示命令1/2
    ESC P y ESC ¥、 ESC P 0 y ESC ¥

また、LIPS-ヘキサ中は、テキストモードではハードリセット命令が無視され、VDMモードではソフトリセット命令とハードリセット命令がLIPS-ヘキサ形式モードの終了命令となります。
  • ハードリセット命令 ESC c
  • ソフトリセット命令 ESC <

LIPS-ヘキサ形式モードは、LIPSのジョブ終了命令が送られた時点で終了します。その後に送られる命令等がある場合、文字コードとして印字されます。

ヘキサ形式データの設定 @ @ C ?
ヘキサ形式モードを設定する


そのほかの制御命令

そのほかの制御命令は、1種類あります。



ヘキサ形式データの設定(@ @ C ?)

本制御命令以降に送られる指定バイト数のデータを、ヘキサ形式のデータとして取り扱います。


JIS @ @ C ?<バイト数(4バイト)>(ヘキサデータ)

16進数 40h 40h 43h 3Fh<バイト数(4バイト)>(ヘキサデータ)

<バイト数(4バイト)>
ヘキサ形式で送るデータの総バイト数を10進数の文字4桁で指定します。
範囲: 0001~9999

ただし、バイト数は、ヘキサ形式のデータに変換する前のバイナリ形式のデータで計算します(ヘキサ形式のデータはこの値の2倍になります)。

ヘキサ形式データの中に、正しい数値にならない値がある場合、その1バイトは無視されます。
また、本制御命令の制御コードの間に、ほかの制御命令と認識できるコードがあっても、本制御命令の記述内容が正しければ、その制御命令を無視してヘキサ形式モードが設定されます。ただし、本制御命令の記述が間違っている場合は、その制御命令が有効になり、制御命令以外のコードは印字データとして扱われます。
「@」コードを受信した後、512バイト受信しても制御命令が確定されない場合は、次の1バイト(513バイト目)を受信した時点で、1バイト目が確定したものとして処理します。

ヘキサ形式でデータを送る場合は、メニューのその他グループの「HEX/LIPS機能」で[有効]を設定してください。[無効]の場合はヘキサ形式として扱われません。

ヘキサ形式モードを設定する


付録

I5577エミュレーションモードの注意事項、初期の設定状態、サンプルプリントなどを掲載します。
必要に応じてご覧ください。



I5577モードの注意と制限

I5577エミュレーションモードでは、エミュレートするIBM5577と違いがあります。ご使用にあたり、それぞれの注意と制限事項をよくお読みください。



解像度の違いについて

  • ドットイメージの印字

イメージデータの印字は、本製品とIBM5577との解像度の違いによって、データを拡大して印字します。これによって、IBM5577の1ドット(I75モード:180dpi、プロモード:360dpi)が本製品の解像度600dpiの複数のドットに拡大されるため、印字結果が若干異なることがあります。
特に、水平方向と垂直方向の縮小率が異なるページフォーマットでは、横長のイメージになります。

  • 垂直方向の移動とイメージデータ

IBM5577では、イメージの展開の縦方向の解像度が180dpi(1インチあたり180ドット)であるのに対して、改行ピッチは1/120インチ単位になります。このため、ページフォーマットによっては拡大率の関係から1ドット幅のずれが生じることがあります。

  • 文字の印字

文字はフォントデザインの違いにより、印字結果がIBM5577とは異なります。

  • 水平方向・垂直方向の印字間隔

IBM5577の日本語モードでは、ページフォーマットFmode 3の水平・垂直方向およびFmode 6の垂直方向が半端な拡大率であるため、場所によって間隔が1ドットずれることがあります。また、英語モードでは、Proprinter XL24Eの水平方向の解像度が360dpi、垂直方向が216dpiまたは180dpiであり、半端な拡大/縮小率になるため、場所によって間隔が1ドットずれることがあります。

  • 水平方向・垂直方向の縮小率

ページフォーマットFmode 4とFmode 6では、水平方向と垂直方向の縮小率が異なります。このため、イメージデータで描いた円などは横長になります。

  • 右マージン

本エミュレーションモードでは、印字データが1ドット未満でも右マージン位置を越えた場合、次の行に印字します。



文字セット・フォントパターンについて

  • 2バイトコードの未定義領域

2バイトコード(漢字コード)の中で、IBM5577では未定義の領域に本製品専用の文字パターンが割り当てられている部分があります。このため、この部分のコードを印字させると、IBM5577ではスペースになりますが、本エミュレーションモードでは特定の文字パターンが印字されます。

  • 1バイトコード文字のフォントと文字ピッチの関係

IBM5577では、1バイトコード文字(ANK文字)のフォントと文字ピッチはそれぞれ独立して設定されます。本エミュレーションモードでは、明朝体10cpiフォントおよび12cpiフォントを選択しているときに文字ピッチが12cpiより狭く設定されると、自動的に明朝体15cpiフォントが選択されます。
また、どの文字フォントであっても、横幅縮小設定が行われると、明朝体15cpiフォントが選択されます。

  • エリート、DPゴシック、クーリエのカタカナ

日本語モードのエミュレーションでは、エリート、DPゴシック、クーリエではカタカナフォントを持っていないため、エリートのカタカナは明朝12cpi、DPゴシック、クーリエのカタカナは明朝10cpiを使用しています。

  • 印字領域の右端と右マージン

有効印字領域の右端付近に右マージンが設定されているとき、文字フォントの幅より文字ピッチが小さい場合に印字領域付近の文字が1文字印字されない場合があります。

  • 文字フォントと文字ピッチ

IBM5577の日本語モードでは、エリート、DPゴシック、クーリエを文字フォントの幅より小さい文字ピッチで印字するとフォントの端が欠けますが、本エミュレーションモードでは文字が重なって印字されます。

  • 1ページ内の文字フォントの数

1ページ中で使用できる文字フォントの数は、最大128種類です。このフォントの数には、文字修飾のデータも含まれます。また、スケーラブルフォントの場合は、文字サイズが異なると別フォントとして数えられます。



そのほかの制限

  • 領域モード

領域モードが無効なページフォーマット(Fmode 1, 2)のときでも領域モードの設定を変更できます。この場合、ページフォーマットがFmode 3, 4, 6, 7, 8に切り替わったときに設定が有効になります。ただし、どのページフォーマットのときでも、領域モードの設定を変更した時点で印字パラメータのリセット処理が行われます。

  • ユーザページの登録時のX/Y補正

共通メニューで設定したX/Y補正は、印刷時に微調整が行われるため、ユーザページの登録時には補正が行われません。したがって、ユーザページのX/Y補正を行う場合は、ユーザページを使ってオーバレイ印刷を行う際に補正を行う必要があります。

  • 用紙の向き

用紙の送り方向は、本製品が最適と判断した用紙の向きによって決まりますが、2ページ印刷およびページ登録中は次のようになります。

  • 2ページ印刷ではA4、B5サイズのデータがA3、B4サイズに印刷されるため、つねに横方向送りでページが作成されます。
  • ページ登録中は、2ページ印刷にかかわらず本製品により選択された用紙の向きの設定にしたがって登録ページを作成します。ただし、LIPSの制御命令によるページ登録時は、2ページ印刷が指定されていると用紙の向きの設定にかかわらず横方向送りで登録ページが作成されるため、縦方向送りで登録する場合はLIPS側で2ページ印刷の設定を解除する必要があります。
  • メモリオーバー

文字の登録、マクロの登録、オーバレイ印字のユーザページ、システムページ、複写用紙機能の共通ページ/複写ページの登録を行っているときにメモリが不足すると、『23 ダウンロードフル』と表示されます。
この場合、エラースキップの操作を行うと、次のような動作を行います。

  • ユーザページ・共通ページ・複写ページ登録時
    メモリフルになるまでのデータは破棄され、以降の登録終了までのデータを読み飛ばします。
  • システムページのページ番号指定時
    システムページを展開するメモリが不足です。この場合、メモリフルになるまでのデータは破棄され、以降のデータを読み飛ばします。
  • 文字の登録・マクロ登録時
    登録を終了し、以降の登録終了までのデータを読み飛ばします。
    登録中の文字データまたはマクロデータは削除されます。
  • ページ長

IBM5577の英語モードでは、用紙より長いページ長を設定したり、用紙上端で用紙を越える逆改行などが行えますが、本エミュレーションモードでは用紙の有効印字領域いっぱいまでを移動範囲とします。

  • 白紙ページの排紙

本エミュレーションモードでは、ページ内に次の印字データがないと排紙を行いません。

  • スペース以外の文字および登録文字
  • イメージ
  • アンダーライン

ただし、次の場合は白紙を排紙します。

  • 「用紙位置微調整」、「上余白」の設定によって、上記を含む印字データが印字範囲を越えた場合。
  • 共通プリント環境の「縦補正」・「横補正」の設定によって、上記を含む印字データが印字範囲を越えた場合。


初期状態

I5577エミュレーションモードには、本製品では6種類のリセット処理があります。
リセット処理が行われると、印字環境などの各種の設定は、メニューの設定に初期化されます。

  • 電源オン

本製品の電源をオンにしたときに行われるリセット処理です。
すべての印字パラメータおよび登録データ(登録文字、ユーザページのフォーム、マクロなどのデータ)が初期化されます。

  • ハードリセット処理(プリンタ初期化)

タッチパネルのキー操作でハードリセット処理(プリンタ初期化)を行います。
このリセット処理では、電源オンのときと同等の処理が行われます。
すべての印字パラメータおよび登録データ(登録文字、ユーザページのフォーム、マクロなどのデータ)が初期化されます。

  • ソフトリセット処理(プリント中止)

タッチパネルのキー操作でソフトリセット処理(プリント中止)を行います。すべての印字パラメータが初期化されます。
登録データ(登録文字、ユーザページのフォーム、マクロなどのデータ)は、メニューの「登録レベル」が[一時]に設定されている場合のみ初期化されます。

  • ジョブ終了時のソフトリセット処理

一連の印刷処理(ジョブ)が終了した時点でリセット処理が行われます。
次のようなとき、ジョブが終了したとみなされます。

  • 排紙操作を行ったとき
  • ジョブタイムアウトになったとき*
  • LIPSモードに切り替わる制御命令を受信したとき

現在作成中のページを排紙し、一部の印字パラメータが初期化されます。登録データ(登録文字、ユーザページのフォーム、マクロなどのデータ)は、メニューの「登録レベル」が[一時]に設定されている場合のみ初期化されます。


「タイムアウト」の設定で自動ジョブ終了時間を設定している場合、ジョブ終了命令を受信しなくても一定時間が過ぎるとジョブが終了します。

  • IBM5577のリセット命令によるソフトリセット処理

IBM5577の制御命令「プリンタのリセット処理 1Bh 7Eh 01h 00h 00h」を受信し、リセット処理が行われます。
一部の印字パラメータが初期化されます。

  • 専用命令によるパラメータリセット処理

専用命令を実行すると、リセット処理が行われます。
一部の印字パラメータが初期化されます。

  • リセット処理とメニューの設定値
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
ジョブ終了
プリント中止
I5577
制御命令
専用命令
ページ
レイアウト
ページフォーマット メニューの設定値*1 保持 保持
上余白 メニューの設定値*1
用紙位置微調整 保持
領域
右マージン既定値
印刷幅
用紙サイズ
2ページ印刷設定
横方向の拡大縮小
縦方向の拡大縮小
行桁 行固定機能
桁固定機能
行数
桁数
漢字ピッチ
フォント 漢字書体 メニューの設定値*1
フォントID
漢字グラフィックセット
漢字サイズ 保持
OCRフォント メニューの設定値*1
印字機能 イメージの補正
システムオーバレイ
スタートアップマクロ 保持
ユーザオーバレイ1
ユーザオーバレイ2
印字動作 自動排紙 メニューの設定値*1
HEXモード後の LF
イメージラップ
行送りモード
VFC 改行幅
用紙長機能
用紙長設定
ミシン目スキップ
改ページ動作
プロプリンタ CR 機能 ProprinterXL24Eの制御命令のリセット指定に依存*2 保持*3
自動復帰機能
ゼロ書体
文字セット
コードページ
グラフィックモード 保持
その他 登録レベル 保持
HEX/LIPS機能
LIPSフォーム
コマンドモード

*1 アプリケーションソフトウェアなどで変更されている設定項目がすべてメニューの改定値に戻ることを示します。
*2 Proモードのときにアプリケーションソフトウェアなどからリセット命令を受信した場合は、制御命令のパラメータで指定された内容のリセットが行われます。
*3 アプリケーションソフトウェアなどでProモードからI75モードに切り替えられた場合は、メニューの設定値に戻ります。

  • I75モード(日本語モード)制御命令による設定内容のリセット処理
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
ジョブ終了
プリント中止
I5577
制御命令
専用命令
I75モード ページ長 設定・用紙などに依存
水平タブ位置 ANK l0cpiで8桁ごとにセット
垂直タブ位置 解除
左マージン位置 1桁目
右マージン位置 ページフォーマット,印字領域モード,用紙サイズに依存
上マージン位置 解除
改行ピッチ メニューの設定値
ミシン目スキップ メニューの設定値
縦書き/横書きモード 横書き
文字フォント 明朝体 12cpi
文字ピッチ 10cpi
強調文字モード 解除
アンダーラインモード 解除
文字の拡大指定 解除(縦1倍×横1倍)
上付き/下付き指定 解除
重ね印字モード 解除
イメージの転送モード 3バイト 保持
固定長イメージ 解除 保持
現在の印字位置 最左端位置

詳細は「ページ長の初期状態」を参照。

  • Proモード(英語モード)制御命令による設定内容のリセット処理
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
ジョブ終了
プリント中止
I5577
制御命令
専用命令
Proモード ページ長 設定・用紙などに依存 設定・用紙などに依存
水平タブ位置 ANK l0cpiで8桁ごとにセット
垂直タブ位置 解除
左マージン位置 1桁目
右マージン位置 ページフォーマット,印字領域モード,用紙サイズに依存
改行ピッチ メニューの設定値
ミシン目スキップ メニューの設定値
フォントスタイル LtrQ l0cpiクーリエ
文字ピッチ 10cpi
強調文字モード 解除
アンダーラインモード 解除
オーバーラインモード 解除
文字の拡大モード 解除
スクリプト文字モード 解除
二重印字モード 解除
基本改行ピッチ単位 メニューの設定値
CR コードの機能 メニューの設定値
現在の印字位置 最左端位置
文字セット メニューの設定値
コードページ メニューの設定値

詳細は「ページ長の初期状態」を参照。

  • リセット処理と専用命令の設定値
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
ジョブ終了
プリント中止
I5577
制御命令
専用命令
専用命令 強調印字モード 解除
縦縮小文字の
上付き下付き指定
上付き
文字の拡大縮小指定 縦1倍×横1倍
右マージン位置 ページフォーマット、印字領域モード、用紙サイズに依存
ヘキサ形式モード 解除 保持 解除

詳細は「右マージンの初期状態」を参照。

  • リセット処理と受信データ・登録データ
設定項目 電源オン プリンタ初期化 プリント中止 ジョブ終了 I5577制御命令専用命令
受信・登録
データ
文字の登録
(2バイトコード)
クリア クリア/保持*1 保持*2
文字の登録
(1バイトコード)
クリア クリア/保持*1 保持*2
ユーザページの登録 クリア クリア/保持*1 保持
複写ページの登録 クリア クリア/保持*1 保持
マクロ登録 クリア クリア/保持*1 保持
ページバッファ クリア 印字*3 印字*4
行メモリ内の
未印字データ
クリア クリア*5
現在の印字位置 最左端相当位置

*1 メニューの「登録レベル」が[永久]なら保持し、[一時]ならクリアされます。(→「登録データの削除方法を設定する(登録レベル)」)
*2 制御命令によってI75モード/Proモードが切り替えられたときは、メニューの「登録レベル」が[永久]なら保持し、[一時]ならクリアされます。(→「登録データの削除方法を設定する(登録レベル)」)
*3 ジョブ終了までのデータを実行し、ページバッファを印字して排紙します。
*4 I5577モードおよび本製品専用の制御命令によるリセットを受信した時点で、それまでに受信したデータを印字し、排紙します。受信バッファ内の残りのデータはリセット後に実行されます。
*5 専用命令のときだけ、印字されます。

  • I5577エミュレーションモードのメニューの初期状態
グループ 設定項目 工場出荷時の設定状態
ページ
レイアウト
ページフォーマット 15インチ→A4横
上余白 0
用紙位置微調整 0
領域 標準
右マージン既定値 印刷幅
印刷幅 13.2インチ
用紙サイズ A4
2ページ印刷設定 しない
横方向の拡大縮小 拡大/縮小:しない
拡大/縮小率:100%
縦方向の拡大縮小 拡大/縮小:しない
拡大/縮小率:100%
行桁 行固定機能 無効
桁固定機能 無効
行数 66行
桁数 132桁
漢字ピッチ 2/1
フォント 漢字書体 明朝
フォントID 2
漢字グラフィックセット JISIBM
漢字サイズ システム
OCRフォント 使用せず
印字機能 イメージの補正 しない
システムオーバレイ システムオーバレイ設定:しない
オーバレイ番号:1
スタートアップマクロ 0
ユーザオーバレイ1 しない
ユーザオーバレイ2 しない
印字動作 自動排紙 自動排紙:しない
排紙時間:30秒
HEXモード後の LF 無視する
イメージラップ する
行送りモード 標準
VFC 改行幅 6lpi
用紙長機能 無効
用紙長設定 66行
ミシン目スキップ 0行
改ページ動作 標準
プロプリンタ CR 機能 復帰のみ
自動復帰機能 復帰しない
ゼロ書体 斜線無しゼロ
文字セット 1
コードページ 437
グラフィックモード 無効
その他 コマンドモード 75
登録レベル 一時
HEX/LIPS機能 無効
LIPSフォーム LIPS2

リセット処理が行われたときのページ長の初期値は、ページフォーマット、領域モード、初期状態で有効になるページ長の設定(用紙長機能)によって次のようになります。


ページフォーマット 領域 用紙長機能 ページ長
A3 B4 A4 B5 A5 はがき
Fmode 1
Fmode 2
用紙サイズに依存
Fmode 3
Fmode 4
標準 無効 66行(6lpi) 用紙サイズに依存
有効 「用紙長設定」の設定値
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 6 標準 無効 66行(6lpi) 用紙サイズに依存
有効 「用紙長設定」の
設定値
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 7
Fmode 8
標準 用紙サイズに依存
ワイド

リセット処理が行われたときの右マージン位置の初期値は、ページフォーマット、領域モード、および右マージン位置の設定(右マージン規定値)によって次のようになります。


ページフォーマット 領域 右マージン
規定値
右マージン位置
A3 B4 A4 B5 A5 はがき
Fmode 1
Fmode 2
印刷幅 「印刷幅」の設定値
用紙右端 用紙サイズに依存
Fmode 3
Fmode 4
標準 「印刷幅」の設定値 用紙サイズに依存
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 6 標準 「印刷幅」の設定値 用紙サイズに依存
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 7
Fmode 8
「印刷幅」の設定値 用紙サイズに依存
用紙サイズに依存


内蔵フォームの印字サンプル

  • ページ1

  • ページ2

  • ページ3

  • ページ4

  • ページ5



コード表


I75モード(日本語モード)の1バイトコード表



プロモード(英語モード)の1バイトコード表

  • コードページ437

文字セット

文字セット2

オールキャラクタチャート

  • コードページ850

文字セット

文字セット2

オールキャラクタチャート



2バイトコード表

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)



本体の設定 (N201エミュレーション)

エミュレーションモードの各種の機能やタッチパネルを使った操作のしかた、エミュレーションモードで使用できる制御命令などについて説明しています。

なお、本カテゴリをお読みになる前に、必ず「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をお読みください。



ご使用になる前に

本製品のN201エミュレーションモードの特長など、ご使用になる前に知っておいていただきたいことについて説明します。

本製品の動作モードがN201エミュレーションモードに切り替わることによって、PC-PR201/80Aプリンタを使って印字したときと同等の印字を行うことができます。

LIPSモードに対応していないアプリケーションソフトウェアなどをお使いのときは、アプリケーション側でプリンタ機種にPC-PR201/80A(または同等の機種)を指定し、本エミュレーションモードをご利用ください。


N201モードの特長

N201モードを使用する準備


N201モードの特長

  • PC-9800シリーズに対応

PC-PR201/80Aが接続可能なすべてのPC-9800シリーズ(エプソンPCシリーズ、J-3100シリーズも含みます)をホストコンピュータとして利用できます。
このため、PC-9800シリーズの豊富なアプリケーションソフトウェア群で作成したデータを印字することが可能です。

  • 豊富な書体をサポート

PC-PR201/80Aの持っているすべての文字フォントに対応する専用のフォントが用意されています。英数字・カタカナ・ひらがな(1バイトコード文字)は、パイカ、エリート、コンデンス、プロポーショナルを、漢字(2バイトコード文字)は明朝体、ゴシック体、丸ゴシック体(丸ゴシック体がプリンタに搭載されている場合のみ)を使用できます。

  • ページのレイアウトを活かした印字

PC-PR201/80Aと同じサイズの用紙をセットすれば、PC-PR201/80Aと同じレイアウトで印字できることはもちろんですが、印字する用紙に応じて印字データを縮小してレイアウトを変えずに印字することもできます。
たとえば、連続用紙に印字するためのデータをレイアウトを変えることなく、そのままカット紙に印字したり、B4サイズのデータをA4サイズのカット紙に印字したりすることが可能です。(→「ページフォーマット」)

  • 用紙を無駄なく活用した印字

印字データを縮小すると、用紙の上下、左右の余白ができることがあります。
このようなとき、印字領域をワイド領域にすることによって、文字数や行数を用紙サイズいっぱいまで広げて印字することができ、用紙を無駄なく使えます。(→「ワイド領域に印刷する」)

  • 設定しやすいメニュー構造

このエミュレーションモードでは、タッチパネルを使って印字に必要ないろいろな設定を行うことができます。印字設定の項目はメニュー形式で並んでおり、ディスプレイに表示されるメニューにしたがって簡単に探すことができます。設定は、タッチパネルのN201設定で行うことができます。(→「N201モードの設定」)

  • 印字設定はメモリに登録

メニューなどで設定した印字環境は、自動的に不揮発性メモリに登録されます。ですから、いったん設定値を登録してしまえば、他の動作モードに移ったり、電源をオフ(同等のリセット処理も含みます)にしたりしても、いつでも同じ設定で印字を行うことができます。

  • 2ページのデータを見開きで印字

A4サイズやB5サイズの用紙2ページ分の内容を、A3サイズやB4サイズの用紙に見開きになるように印字することができます。印字した文書を二つ折りにしてとじるときなどに便利です。
なお、文書のとじかたに応じて、右開きまたは左開きになるようにページの向きを設定することも可能です。(→「2ページ印刷機能」)



N201モードを使用する準備

本製品には、LIPSモード(LIPSⅡ、LIPSⅢ、LIPSⅣ)、I5577エミュレーションモード、HP-GLエミュレーションモード、ESC/Pエミュレーションモードのほかに、PC-9800シリーズをはじめ、エプソンPCシリーズやJ-3100のコンピュータで使用されるPC-PR201/AプリンタをエミュレートするN201エミュレーションモードがあります。
ただし、この内蔵のN201エミュレーションモードは一部の機能が省略されています。

印字を行うときのモード(「動作モード」といいます。)は、送られてくる印字データを判別して自動的に切り替わりますので、特に設定する必要はありません。ただし、動作モードの自動切り替えがうまくいかなかったり、印刷が正常に行えない場合は、動作モードを本エミュレーションに設定してください。使用するモードが決まっているときなどは、動作モードの設定を本エミュレーションに設定することをお勧めします。詳しくは、「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をご覧ください。



N201モードの解説

本エミュレーションモードを使用して印字を行うときの用紙の向きと印字方向の関係や、PC-PR201/80Aプリンタと同等の印字結果を得るための情報などについて説明します。

本エミュレーションモードでは、実際の用紙上での印字位置と印字領域について次の用語で説明しています。

  • 実際の印字領域

PC-PR201/80Aプリンタ用に作成された印字データが、の領域に同等のレイアウトで印字されます。印字領域の位置とサイズは最初に決められていますが、本製品の有効印字領域内で変更できます。

  • ページ長とボトム領域

印字領域のページ長は本製品の有効印字領域内で任意の行数に変更することができます。また、印字しないで改ページする領域(ボトム領域)を設定することもできますので、連続用紙用に作成されたデータなども任意のレイアウトで印刷することができます。


用紙のセット

ページフォーマット

ワイド領域に印刷する

ページフォーマットと用紙サイズの関係

印字領域と印字動作

N201モードの拡張機能


用紙のセット

PC-PR201/80Aはカット紙や連続用紙に印字できます。印字方向は常に一定ですから、カット紙を縦置きや横置きにすることで縦長(ポートレイト)または横長(ランドスケープ)の文書を印字します。
これに対して、本製品は印字に際して用紙の方向(縦置き/横置き)を意識する必要はありません。タッチパネルの設定によって縦長(ポートレイト)で印刷するか横長(ランドスケープ)で印刷するかが決まり、印字データ全体の向きを自動的に変換して印字します。また、連続用紙を想定した印字データもカット紙に印字します。
PC-PR201/80Aで印刷するときと本エミュレーションモードで印刷するときの用紙セットの対応は次のとおりです。

  • 左端印字モードと中央印字モード

PC-PR201/80Aでは、カットシートフィーダを使用してカット紙を連続給紙することができます。このカットシートフィーダを使用する場合と、使用しない場合とでは、用紙をセットする位置が異なります。


カットシートフィーダを使用しないときは、用紙をPC-PR201/80Aの用紙幅スケールの左端に合わせてセットします。これを「左端印字モード」といいます。

カットシートフィーダを使用するときは、カット紙をカットシートフィーダの用紙幅スケールの中央に揃えてセットします。これを「中央印字モード」といいます。

左端印字モードと中央印字モードでは印字データの内容が異なります。
本エミュレーションモードでは、PC-PR201/80Aの左端印字モードと中央印字モードの両方をエミュレーションすることができます。


  • 左端印字モード
    左端印字モードは、PC-PR201/80Aの用紙幅スケールの左端に合わせて用紙をセットした場合を想定した印字モードです。印字データをそのまま印字領域の左端から印字します。

なお、PC-PR201/80Aでは用紙の左端から右端まで用紙幅いっぱいに印字できるのに対して、本エミュレーションモードでは、用紙の左右端から5mm内側(本製品の有効印字領域)の領域に印字します。
このため、PC-PR201/80Aで用紙幅いっぱいに印字した場合にくらべて印字結果が右へ約5mmずれ、右端側で約10mm印字できなくなります。


  • 中央印字モード
    中央印字モードは、PC-PR201/80Aにカットシートフィーダを取り付けて、用紙幅スケールの中央に合わせて用紙をセットした場合を想定した印字モードです。
    中央印字モード用の印字データには、第1文字目を用紙の左端まで送るための一定の左余白が設定されています。(アプリケーションソフトウェアでは、印刷書式などで用紙サイズや用紙方向を設定すると、自動的にこの処理が行われます。)

N201エミュレーションモードを中央印字モードに設定すると、印字データ上の左余白を自動的に調整し、PC-PR201/80Aの印字結果と同じ位置に印字します。調整する余白量(オフセット量)は、それぞれの用紙サイズと印字方向(ポートレイト/ランドスケープ)をもとに自動的に計算されます。(→「印字領域の左端での印字動作」)



ページフォーマット

N201エミュレーションモードには、PC-PR201/80A プリンタでの印刷を想定した様々なアプリケーションソフトウェアおよび印字データに対応するために、7種類のページフォーマットが用意されています。
ホストコンピュータ側で印字開始を指示する前に、想定されている用紙の種類(カット紙/連続用紙/用紙サイズ)や用紙の方向(縦置き/横置き)に合わせて、最適なページフォーマットを選んでおきます。


ページフォーマット名の右下にある名称(Fmode 1, 2, 3, 4, 6, 7, 8)は、各ページフォーマットに対応するモードNo.です。以後、本カテゴリの操作説明および制御命令の説明では、おもにこのモードNo.を使用しています。

  • カット紙のページフォーマット


  • カット紙に対応したページフォーマットは、左端印字モードの印字動作と中央印字モードの印字動作をエミュレーションします。
    左端印字モードで印字する場合は、第1文字目が有効印字領域の左上端とほぼ同じ位置に印字されます。中央印字モードで印字する場合は、ページフォーマットによっては印字領域の左右に若干余白が空きます。
    用紙位置を設定する
  • タッチパネルで設定されている用紙サイズにしたがってレイアウト・印字されます。
    用紙サイズを設定する

  • 連続用紙のページフォーマット

  • 連続用紙に対応するページフォーマットは、左端印字モードの印字動作をエミュレーションします。印字データは縮小して印字されます。
  • 1ページに印字できる行数(改ページの位置)は、メニューの「行数」によって決まります。
  • 用紙の余白を有効に活用するワイド領域モードが使用できます。
    印字領域を設定する

ページフォーマットの種類

1ページの文字数と行数


ページフォーマットの種類

本エミュレーションモードの7種類のページフォーマットについて説明します。それぞれのページフォーマットでは、PC-PR201/80Aプリンタと同等の印字結果を得られるように、印字データの縮小方法や、印字領域などが決められています。

なお、用紙の上下、左右5mmの範囲には印字できません。この余白を除いた印字可能な範囲を「有効印字領域」といいます。各ページフォーマットでは、この有効印字領域内に、PC-PR201/80A用に作成された印字データが収まるように、それぞれ印字領域が定められています。(設定によって、実際の印字領域は有効印字領域内で変更可能です)


ページフォーマットはメニューの「ページフォーマット」で設定します。
ページフォーマットを設定する

実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】

実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】

連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】

連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】

連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】

2/3倍に縮小して縦に印刷する【2/3縦:Fmode 7】

2/3倍に縮小して横に印刷する【2/3横:Fmode 8】


実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】

PC-PR201/80Aにカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
改行ピッチ、文字間隔は、PC-PR201/80Aと同一です。
用紙のセット位置のモードは、中央印字モード(カットシートフィーダ使用のとき)または左端印字モード(カットシートフィーダを使用しないとき)を選べます。

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4、B5、A5、はがきの6種類のサイズの用紙を使用できます。
用紙サイズは、メニュー操作または制御命令で設定したサイズになります。
ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
初期状態の用紙サイズは、A4になります。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで印字します。ただし、メニューの「漢字サイズ」によって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は10ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いにより、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    TOF行は用紙の上端から約6mmの位置になり、第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左端とほぼ同じ位置になります。
  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「右マージン既定値」の設定によって、行の折り返しかたが変わります。初期状態は「136桁」に設定されています。
    右マージンの位置を設定する
「136桁」: 用紙サイズに関係なく印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
「右端」: 印字する用紙サイズの有効印字領域の右端(用紙端から5mm内側)が折り返し位置になります。右端を越えた印字データは、次行の左端に折り返して印字します。

  • ページ長
    メニューの「単票用紙長機能」が「無効」(初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置は、PC-PR201/80Aのカットシートフィーダが用紙の終わりを検出する位置とほぼ同じ位置です。
    「単票用紙長機能」を「有効」に設定すると、メニュー操作や制御命令によって設定したページ長が有効になります。
    カット紙のページ長の設定方法を選択する


実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】

PC-PR201/80Aにカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
改行ピッチ、文字間隔は、PC-PR201/80Aと同一です。
用紙のセット位置のモードは、中央印字モード(カットシートフィーダ使用のとき)または左端印字モード(カットシートフィーダを使用しないとき)を選べます。
用紙サイズ、文字の印字、イメージの印字、印字領域などについては、「実寸縦」(Fmode 1)と同じです。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いにより、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域

B4、A3サイズの用紙を使用し、中央印字モードで印字する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。



連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】

PC-PR201/80Aに10×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

PC-PR201/80Aに10×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向8インチ、縦方向11インチ)を、横方向、縦方向ともに292/300倍に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで、文字間隔をつめて印字します。ただし、メニューの「漢字サイズ」によって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は10ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いや縮小印刷のため、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準) では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。
    A3、B4サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左端に大きな余白ができます。

  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。
    ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    右マージンの位置を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約10.7インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】

PC-PR201/80Aに15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。 印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

PC-PR201/80Aに15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、横方向、縦方向ともに2/3倍(横方向9.1インチ、縦方向7.3インチ)に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、縦方向のみ約10%縮小して印字します。ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は8ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いや縮小印刷のため、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。
    A3、B4サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左右端に大きな余白ができます。

  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。
    ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    右マージンの位置を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約8.3インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】

PC-PR201/80Aに15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してB4サイズのカット紙(またはB4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、B4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

PC-PR201/80Aに15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、縦方向のみ約259/300倍(横方向13.6インチ、縦方向9.5インチ)に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではB4サイズを使用しますが、A3サイズでも印字できます。
B4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

10ポイントの文字フォントを使用し、行ピッチのみ縮小して印字します。(文字ピッチは実寸サイズになります)
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は10ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いや縮小印刷のため、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、B4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。
    A3サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左端に大きな余白ができます。

  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく有効印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    右マージンの位置を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約9.5インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


2/3倍に縮小して縦に印刷する【2/3縦:Fmode 7】

PC-PR201/80Aにカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、縮小してポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
用紙のセット位置のモードは、中央印字モード(カットシートフィーダ使用のとき)または左端印字モード(カットシートフィーダを使用しないとき)を選べますが、モードによって印字領域が異なりますのでご注意ください。

  • 縮小率

PC-PR201/80Aの印字範囲を、横方向、縦方向ともに2/3倍に縮小します。

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4、B5、A5、はがきの6種類のサイズの用紙を使用できます。
ただし、中央印字モードでは、B4、A3サイズで印字すると左右端に余白ができます。
用紙サイズは、タッチパネルまたは制御命令で設定したサイズになります。
ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
初期状態の用紙サイズは、リセット処理を行ったときの給紙カセットの用紙サイズになります。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字間隔および改行ピッチを2/3倍に縮小して印字します。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は8ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いや縮小印刷のため、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左上端とほぼ同じ位置になります。ただし、中央印字モードでA3、B4サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。
  • 中央印字モードの印字領域
    PC-PR201/80AにA3サイズのカット紙を縦置きにセットしたときの印字範囲(横方向9.7インチ、縦方向13.9インチ)を2/3倍に縮小(横方向6.5インチ、縦方向9.3インチ)して、用紙の中央にポートレイトで印字します。なお、印字できる文字数や行数は、「実寸縦」(Fmode 1)と同じです。

  • 左端印字モードの印字領域
    PC-PR201/80Aの印字データを横方向、縦方向ともに2/3倍に縮小して、有効印字領域の左端から右端までを印字範囲としてポートレイトで印字します。

  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく有効印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    右マージンの位置を設定する
  • ページ長
    メニューの「単票用紙長機能」が「無効」(初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置は、PC-PR201/80Aのカットシートフィーダが用紙の終わりを検出する位置とほぼ同じ位置です。
    「単票用紙長機能」を「有効」に設定すると、メニュー操作や制御命令によって設定したページ長が有効になります。
    カット紙のページ長の設定方法を選択する


2/3倍に縮小して横に印刷する【2/3横:Fmode 8】

PC-PR201/80Aにカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、縮小してランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
用紙のセット位置のモードは、中央印字モード(カットシートフィーダ使用のとき)または左端印字モード(カットシートフィーダを使用しないとき)を選べますが、モードによって印字領域が異なりますのでご注意ください。

  • 縮小率

PC-PR201/80Aの印字範囲を、横方向、縦方向ともに2/3倍に縮小します。

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4、B5、A5、はがきの6種類のサイズの用紙を使用できます。
ただし、中央印字モードでは、A4、B4、A3サイズで印字すると左右端に余白ができます。
用紙サイズは、タッチパネルまたは制御命令で設定したサイズになります。
ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
初期状態の用紙サイズは、リセット処理を行ったときの給紙カセットの用紙サイズになります。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字間隔および改行ピッチを2/3倍に縮小して印字します。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります。(ANK文字は8ポイントのままです)

  • イメージの印字

PC-PR201/80Aの解像度と本製品の解像度の違いや縮小印刷のため、印字結果が若干異なります。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左上端とほぼ同じ位置になります。ただし、A4サイズ以上の用紙を使用し、中央印字モードで印字する場合は、印字領域の左右に余白が空きます。
  • 中央印字モードの印字領域
    PC-PR201/80AにB4サイズのカット紙を横置きにセットしたときの印字範囲(横方向13.9インチ、縦方向9.7インチ)を2/3倍に縮小(横方向9.3インチ、縦方向6.5インチ)して、用紙の中央にランドスケープで印字します。なお、印字できる文字数や行数は、「実寸縦」(Fmode 1)と同じです。

  • 左端印字モードの印字領域
    PC-PR201/80Aの印字データを横方向、縦方向ともに2/3倍に縮小し、有効印字領域の左端から右端までを印字範囲としてランドスケープで印字します。

  • 印字データの折り返し位置
    用紙サイズに関係なく有効印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    右マージンの位置を設定する
  • ページ長
    メニューの「単票用紙長機能」が「無効」(初期状態)に設定されているときは、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置は、PC-PR201/80Aのカットシートフィーダが用紙の終わりを検出する位置とほぼ同じ位置です。
    「単票用紙長機能」を「有効」に設定すると、メニュー操作や制御命令によって設定したページ長が有効になります。
    カット紙のページ長の設定方法を選択する


1ページの文字数と行数

それぞれのページフォーマットで1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を用紙サイズごとに示します。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦
(Fmode 1)
文字数 112 97 78 67 54 35
行数 96 83 67 57 45 31
実寸横
(Fmode 2)
文字数 136 136 112 97 78 54
行数 67 57 46 39 32 20
10インチ→A4縦
(Fmode 3)
文字数 98 90 80 × × ×
行数 66 66 66 × × ×
15インチ→A4縦
(Fmode 4)
文字数 136 136 136 × × ×
行数 66 66 66 × × ×
15インチ→B4縦
(Fmode 6)
文字数 136 136 × × × ×
行数 66 66 × × × ×
2/3縦
(Fmode 7)
中央印字
モード
文字数 136 136 118 100 81 52
行数 144 124 100 86 68 47
左端印字
モード
文字数 169 145 118 101 81 53
行数 144 124 100 86 68 47
2/3横
(Fmode 8)
中央印字
モード
文字数 136 136 136 136 118 80
行数 100 86 69 59 48 30
左端印字
モード
文字数 242 209 169 145 118 81
行数 100 86 69 59 48 30

  • 「×」印になっているページフォーマットと用紙サイズの組み合わせでは、印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
  • 上表の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値が初期状態の場合です。

「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。
10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。
「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。
6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。


ワイド領域に印刷する

連続用紙に印字することを想定している印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3、4、6)では、用紙のサイズによって上下、左右に大きな余白ができてしまいます。
連続用紙で印刷するときと同じレイアウトにする必要がなければ、ページフォーマットの印字領域を、ほぼ用紙の有効印字領域いっぱいまで広げて印字することができます。
ページフォーマットの印字領域にしたがって印字するモードを標準領域モードというのに対し、ページフォーマットの印字領域を広げて印字するモードを、「ワイド領域モード」といいます。



ワイド領域モードのページフォーマット

ワイド領域のページフォーマットFmode 3、4、6の内容を詳しく説明します。



連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】

10×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】」)


  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

A4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約6mm、左端から約6mmの余白をとって印字されます。
  • 印字データの折り返し位置
    本製品の有効印字領域の右端とほぼ同じ位置まで印字できます。
    印字領域の右端を越えた印字データは自動的に折り返されて、次の行の左端から印字されます。
  • ボトム位置
    本製品の有効印字領域の下端とほぼ同じ位置まで印字できます。


連続用紙(15×11インチ)をA4横いっぱいに印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4:ワイド領域】

15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→A4横(Fmode 4)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

15インチ→A4横(Fmode 4)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードをもっとも有効に使用できます。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


連続用紙(15×11インチ)をB4横いっぱいに印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6:ワイド領域】

15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、B4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→A4横(Fmode 4)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4の2種類のサイズの用紙を使用できます。
B4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

B4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


ワイド領域での1ページの文字数と行数

それぞれのページフォーマットでワイド領域モードにしたときに1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を、用紙サイズごとに示します。


ページフォーマット(ワイド領域) A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 文字数 116 100 80 × × ×
行数 98 85 68 × × ×
15インチ→A4横(Fmode 4) 文字数 242 209 169 × × ×
行数 99 85 69 × × ×
15インチ→B4横(Fmode 6) 文字数 161 139 × × × ×
行数 77 66 × × × ×

  • 「×」印になっているページフォーマットと用紙サイズの組み合わせでは、印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
  • 上表の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値が初期状態の場合です。

「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。
10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。
「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。
6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。


ページフォーマットと用紙サイズの関係

それぞれのページフォーマットで使用できる用紙サイズは次のとおりです。


用紙サイズ
ページフォーマット
A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦(Fmode 1)
実寸横(Fmode 2)
10インチ→A4縦(Fmode 3) × × ×
15インチ→A4横(Fmode 4) × × ×
15インチ→B4横(Fmode 6) × × × ×
2/3縦(Fmode 7) 中央印字モード
左端印字モード
2/3横 (Fmode 8) 中央印字モード
左端印字モード

印字可能。用紙にちょうどよく納まります
印字可能ですが余白があきます
× 印字不可能。または、印字データが欠落するなどの不具合を生じることがあります

お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。


印字領域と印字動作

本エミュレーションモードの印字領域の上端、下端および左端、右端付近での印字動作について説明します。



印字領域の上端での印字動作

  • 実寸で印字するページフォーマット

実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、リセット処理が行われた状態)のときの印字領域は、用紙の上端から約6mm(有効印字領域の上端から約1mm)の位置になります。
先頭行(TOF行)の文字の上端は、この位置から15ドット(300dpi)下がった位置になり、文字のベースライン位置は、さらに文字フォントの縦方向のドット数(45ドット)下がった位置になります。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。


先頭行にn倍の縦倍文字がある場合は、(n-1)行改行してから印字されます。

  • 縮小をともなうページフォーマット

ページフォーマットFmode 3, 4, 6, 7, 8では、初期状態のときの先頭行(TOF行)の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。それぞれのページフォーマットでの印字領域の上端は、本製品の有効印字領域の上端から次の量だけオフセットした位置になります。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 818 490 91 15 15 15
15インチ→A4横(Fmode 4) 593 357 80 15 15 15
15インチ→B4横(Fmode 6) 263 15 15 15 15 15
2/3縦(Fmode 7) 15 15 15 15 15 15
2/3横(Fmode 8) 15 15 15 15 15 15
ワイド領域モードの場合 15 15 15 15 15 15
単位:1/300インチ
  • 表の値は「上余白」が初期値「0」の場合です。
  • 2/3縦(Fmode 7)、2/3横(Fmode 8)は左端印字モード時の値です。

Fmode 3, 4, 7, 8でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 6でA3、B4サイズの用紙を使用するときは、印字が用紙の中央にレイアウトされるように、先頭行の文字の上端を有効印字領域の上端からのオフセット量で調整しています。
そのほかの組み合わせでは、15ドットのオフセット量で調整しています。

先頭行(TOF行)の文字のベースライン位置は、上の表で決まる印字領域の上端の位置から文字フォントの高さだけ下がった位置になります。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。



印字領域の左端での印字動作

  • 実寸で印字するページフォーマット

実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、プリンタのリセット処理が行われた状態)のときの第1文字目の印字位置は、左端印字モードと中央印字モードとで異なります。


左端印字モードのときは、第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左端(用紙の左端から5mm内側)になります。
中央印字モードのときは、印字領域全体を用紙の中央にレイアウトするために、次の量だけ有効印字領域の左端からオフセットした位置に、第1文字目を印字します。

ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦
(Fmode 1)
左端オフセット 185 311 459 547 652 805
印字幅 1806 1554 1258 1082 871 565
実寸横
(Fmode 2)
左端オフセット -203 -28 185 311 459 652
印字幅 2582 2232 1806 1554 1258 871
単位:1/160インチ
  • 印字幅は印字領域の左端から右端までのドット数です。
  • 左端オフセット量は「用紙位置微調整」が初期値「0」の場合です。

用紙位置を左右に微調整する

  • 縮小をともなうページフォーマット

ページフォーマットFmode 7, 8の中央印字モードでは、実際に印字する用紙サイズの1.5倍の用紙サイズを想定したときのFmode 1, 2の印字位置と同じになります。


ページフォーマットFmode 7, 8の左端印字モードでは、初期状態のときの第1文字目の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。
本製品の有効印字領域の左端から次の量だけオフセットした位置に、第1文字目を印字します。

ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 533 297 15 0 0 0
15インチ→A4横(Fmode 4) 1061 750 345 0 0 0
15インチ→B4横(Fmode 6) 381 52 0 0 0 0
2/3縦(Fmode 7) 0 0 0 0 0 0
2/3横(Fmode 8) 0 0 0 0 0 0

単位:1/300インチ
左端オフセット量は「用紙位置微調整」が初期値「0」の場合です。
2/3縦(Fmode 7)、2/3横(Fmode 8)は左端印字モード時の値です。

ページフォーマットFmode 3, 4でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するとき、Fmode6でA3、B4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 7, 8でA3、B4、A4、A5サイズの用紙を使用するときは、1ページ分の印字データが用紙の中央にレイアウトされるように第1文字目の印字位置をオフセット量で調整しています。そのほかの組み合わせでは、本製品の有効印字領域のほぼ左端が第1文字目の印字位置になります。



印字領域の下端での印字動作

N201エミュレーションモードでは、PC-PR201/80Aとほぼ同じ印字動作を行うために、PC-PR201/80Aの用紙エンド(用紙の下端)に相当する位置が用紙サイズごとに決められています。
この用紙エンドによって印字の下限となる印字位置(印字下限位置)は、先頭行(初期状態)からの最小改行ピッチ(1/120インチ)で設定されていますが、この位置が実際の印字の改行ピッチによる最終行(次行が用紙エンドを越える行)と一致しないと、次ページの先頭行の位置がずれてしまいます。これは、印字時の最終行で改行が行われると、その位置から用紙エンド位置までを改行量の一部とし、改ページしたあとで、その残りの改行が行われるためです。

複数のページにわたる印字データを、改ページ後に正しい先頭行の位置から印字させるには、次のいずれかを行う必要があります。

  • 用紙エンドの検出位置より前で改ページ命令を送る
  • カット紙対応のページフォーマットでメニューの「用紙長」で1ページの行数を用紙エンドの検出位置より前に設定し、「単票用紙長機能」を有効に設定する
1ページの文字数と行数
ワイド領域での1ページの文字数と行数

最終行にn倍の縦倍文字がある場合、PC-PR201/80Aのカットシートフィーダ使用時は縦倍文字の上部を用紙内に印字し、下部を次の用紙のTOF行に印字します。カットシートフィーダを使用しないときはミシン目にまたがるように印字します。
本エミュレーションモードでは、ページフォーマットに関わらず、縦倍文字が有効印字領域内に入っている場合は印字し、有効印字領域をはみ出す場合は、そのページに印字しません。
次の例では、文字の印字位置が縦倍文字のための改行によって印字下限位置を越えるため、途中で改ページされます。次ページでは、TOF行から残りの改行(印字下限位置を越えた部分)が行われて印字されます。


なお、改ページ後に残りの改行が行われた場合、印字データが有効印字領域の上端を越えると印字は行われません。


印字領域の右端での印字動作

PC-PR201/80Aでカットシートフィーダを使用している場合は、用紙の右端のチェックが行われません。
本エミュレーションモードでは、文字フォントの実際の文字幅が有効印字領域の右端を越えなければ、その文字を印字します。

文字にアンダーラインを引いている場合、同様に文字幅が有効印字領域を越えなければ、文字およびアンダーラインを印字しますが、文字幅が有効印字領域を越える場合は、文字を印字せずに有効印字領域内のアンダーラインだけを印字します。



N201モードの拡張機能

N201エミュレーションモードが持っている拡張機能について説明します。



2ページ印刷機能

2ページ分の印字データを1枚の用紙に見開きで印字することができます。
2ページ印刷機能は、A3サイズまたはB4サイズの用紙がセットされているときに使用でき、A3サイズの用紙にはA4サイズに収まる印字データ、B4サイズにはB5サイズに収まる印字データを2ページ分印字できます。
印字データの用紙サイズ(A4やB5)がポートレイトのときは、左右に2ページ印刷され、ランドスケープのときは、上下に2ページ印字されます。
左右のページ順は、用紙を袋とじにしたときに左開きになるように印字するか、右開きになるように印字するかを設定できます。
2ページ印刷機能は、メニューの「2ページ印刷設定」で「左」(左開き)または「右」(右開き)に設定することによって開始します。


2ページ分のデータを1ページに印刷する

  • ポートレイトのときの印字

たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。

  • 左開き

  • 右開き

  • ランドスケープのときの印字

たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。

  • 左開き

  • 右開き


  • 用紙サイズの表示
    2ページ印刷機能使用中にパネルに表示される用紙サイズは、印字に使用する用紙のサイズではなく、印字データの用紙サイズ(A4やB5)です。


N201モードの設定

PC-PR201/80Aと本製品の違いを補うための印字環境(ページフォーマット、印字位置の調整、印字状態など)は、仕様設定メニューで設定できます。

仕様設定メニューの中には、すべての動作モード共通のプリント環境と、エミュレーションなどの動作モードごとに設定できる専用のプリント環境がそれぞれグループ化されて並んでいます。

N201エミュレーションモードの印字環境の設定項目や設定値は、この中のN201グループに含まれています。「N201設定」というグループ階層を選択すると、N201エミュレーションモード専用の6種類のメニューグループが表示されます。


N201モードの設定項目の種類

N201モードの設定

N201ステータスプリント


N201モードの設定項目の種類

N201エミュレーションモードの設定項目は、次の6種類のグループに分かれています。

  • ページレイアウトグループ
  • フォントグループ
  • 印字機能グループ
  • 印字動作グループ
  • VFCグループ
  • その他

それぞれのグループに含まれる設定項目は次のとおりです。太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

  • ページレイアウトグループ
設定項目 設定値
ページフォーマット 実寸縦,実寸横,10インチ→A4縦,15インチ→A4横,15インチ→B4横,2/3縦,2/3横
用紙位置 中央、左
上余白 -127~0~+127
用紙位置微調整 -127~0~+127
領域 標準,ワイド
右マージン既定値 136桁,右端
用紙サイズ* A3,B4,A4,B5,A5,はがき
2ページ印刷設定 しない,左,右
* お使いの機種によって、表示される用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • フォントグループ
設定項目 設定値
漢字書体 明朝,ゴシック,丸ゴシック,フォントID
フォントID* 1,2~999
漢字サイズ システム,8ポイント,10ポイント,12ポイント
ゼロ書体 斜線無しゼロ,斜線付きゼロ
国別文字 日本,USA,ドイツ,UK,スウェーデン
漢字グラフィックセット JIS78,JIS90
* 「漢字書体」で「フォントID」を選択した時のみ設定できます。

  • 印字機能グループ
設定項目 設定値
イメージの補正 する,しない
外字サイズ 10.8ポイント,10ポイント
グラフィック ネイティブ,コピー

  • 印字動作グループ
設定項目 設定値
CR 機能 復帰のみ,復帰/改行
印字指令 CRのみ,CRなど
バッファフル 復帰/改行,復帰のみ

  • VFCグループ
設定項目 設定値
単票用紙長機能 無効,有効
用紙長機能 無効,有効
用紙長設定 1行~66行~199行
ミシン目スキップ 0行~197行

  • その他グループ
設定項目 設定値
登録レベル 一時,永久

本製品には、不揮発性メモリ(設定値を書き込んだり登録したりできるメモリで、電源をオフにしても内容は消えません)が組み込まれており、N201エミュレーションモードの設定値は自動的に登録されます。したがって、いったん値を設定しておけば、他の動作モードに切り替えても、再びN201エミュレーションモードに戻ったときに前回の設定値で印字することができます。


N201モードの設定

N201エミュレーションモードの設定項目の内容について説明します。



ページレイアウトグループ

ページレイアウトグループでは、PC-PR201/80Aと本製品の間での用紙サイズと用紙の向き、印字位置の調整などを行うことができます。



ページフォーマットを設定する(ページフォーマット)

PC-PR201/80Aの印字に対応する本エミュレーションモードのページフォーマットを次の7種類から選択します。

  • 実寸縦(Fmode 1)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をPC-PR201/80Aに縦置きでセットした場合と同じ印字結果になります。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、PC-PR201/80Aと同じ用紙サイズを設定します。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 実寸横(Fmode 2)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をPC-PR201/80Aに横置きでセットした場合と同じ印字結果になります。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、PC-PR201/80Aと同じ用紙サイズを設定します。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 10インチ→A4縦(Fmode 3)

PC-PR201/80Aで10×11インチの連続用紙に印字するデータ(80文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してポートレイトで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 15インチ→A4横(Fmode 4)

PC-PR201/80Aで15×11インチの連続用紙に印字するデータ(136文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 15インチ→B4横(Fmode 6)

PC-PR201/80Aで15×11インチの連続用紙に印字するデータ(136文字×66行)をB4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、B4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 2/3縦(Fmode 7)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をPC-PR201/80Aに縦置きでセットして印字するデータを2/3の大きさに縮小してポートレイトで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、縮小率を考慮して、縮小した印字データが印字できるサイズの用紙を設定します。なお、アプリケーション側の用紙サイズの設定は、実際に印字する用紙サイズの1.5倍のサイズを設定してください。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 2/3横(Fmode 8)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をPC-PR201/80Aに横置きでセットして印字するデータを2/3の大きさに縮小してランドスケープで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、縮小率を考慮して、縮小した印字データが印字できるサイズの用紙を設定します。なお、アプリケーション側の用紙サイズの設定は、実際に印字する用紙サイズの1.5倍のサイズを設定してください。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。


ページフォーマット


用紙位置を設定する(用紙位置)

PC-PR201/80Aにカットシートフィーダをセットしたときの用紙位置で印字するか、カットシートフィーダを使用しないときの用紙位置で印字するかを選択します。

  • 中央

PC-PR201/80Aでの用紙セットの位置を中央合わせにしたときと同じ印字結果になります。

PC-PR201/80Aでの用紙セットの位置を左端合わせにしたときと同じ印字結果になります。


用紙位置の選択は、PC-PR201/80Aにカット紙をセットするときのエミュレーションを行うページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のみで有効です。

PC-PR201/80Aは用紙による印字領域の制限はありませんが、本製品の有効印字領域は用紙の各端から5mm内側となります。このため、「左」に設定した場合、印字結果がずれたり、欠けたりする場合があります。
なお、左右の印字位置は、ページレイアウトグループの「用紙位置微調整」で調整することができます。

用紙のセット


上余白を設定する(上余白)

それぞれのページフォーマットで設定されているTOF行の上端を基準として、印字開始位置を上下方向にずらす量を255段階で指定します。
印字開始位置を下方にずらす場合はプラス(+)方向、上方にずらす場合はマイナス(-)方向になります。


【単位】 1/72インチ(約0.35mm)
【範囲】 -127~0~+127

上余白の指定量は、用紙位置(中央/左端印字モード)の設定には影響しません。

  • カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)での印字動作

上余白を増やした場合、有効印字領域の下端を越えた印字データは、次ページのTOF行から印字されます。
上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を越えた部分の印字データは印字されません。

  • 連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)での印字動作

上余白を増やした場合、印字データが有効印字領域の下端を越えると、ボトム位置からページ長(初期状態のTOF行からボトム位置までの範囲)までのデータは印字されません。
上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を越えた部分の印字データは印字されません。



用紙位置を左右に微調整する(用紙位置微調整)

用紙の左端を基準として、印字位置を左右方向にずらす量を255段階で指定します。
印字開始位置を左にずらす場合はプラス(+)方向、右にずらす場合はマイナス(-)方向になります。


【単位】 1/72インチ(約0.35mm)
【範囲】 -127~0~+127

用紙位置を微調整したときの印字位置は、用紙位置(中央/左端印字モード)の設定および印字領域(標準/ワイド領域モード)の設定によって次のようになります。

  • カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)での印字動作

中央印字モード(印字幅が136桁より小さい場合)

中央印字モード(印字幅が136桁より大きい場合)

左端印字モード(印字幅が136桁より小さい場合)

左端印字モード(印字幅が136桁より大きい場合)

  • 連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)での印字動作

標準領域モード

ワイド領域モード



印字領域を設定する(領域)

連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)を使用するとき、ページフォーマットに従ったレイアウトで印字するか、有効印字領域ほぼいっぱいに印字するかを設定します。

  • 標準(標準領域モード)

ページフォーマットにしたがった印字領域で印字を行います。したがって、PC-PR201/80Aと同じレイアウトで印字できます。

  • ワイド(ワイド領域モード)

印字データの縮小率のみページフォーマットにしたがって、印字領域をセットされている用紙の有効印字領域とほぼ同じ範囲まで広げます。PC-PR201/80Aの印字結果のレイアウトと異なりますが、ページフォーマットの印字領域の制限がなくなるため、用紙の紙面を有効に使って印字することができます。


現在のページフォーマットに関係なく設定を行えますが、実際に設定が有効になるのは、連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)が指定された場合に限られます。

ワイド領域に印刷する
印字領域と印字動作


右マージンの位置を設定する(右マージン既定値)

初期状態の右マージンの位置を指定します。

  • 136桁

右マージン位置を136桁目(パイカ)に設定します。

  • 右端

右マージン位置を現在の用紙サイズの有効印字領域の右端に設定します。

この設定は、実寸で印字するページフォーマット(Fmode 1, 2)が指定され、かつ用紙位置が左端印字モード(「用紙位置」で「左」を設定)の場合のみ有効です。


ページフォーマット


用紙サイズを設定する(用紙サイズ)

印字する用紙のサイズを設定します。

  • A3、B4、A4、B5、A5、はがき

それぞれの定形サイズの用紙を設定します。


お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
設定した用紙サイズが、現在指定されている給紙元にセットされている用紙サイズと合わない場合は、正しいサイズの用紙をセットするようにメッセージが表示されます。

ページフォーマット


2ページ分のデータを1ページに印刷する(2ページ印刷設定)

A4サイズまたはB5サイズで作成された印字データを、A3サイズまたはB4サイズの用紙に見開きで2ページ分ずつ並べて印字するかどうかを設定します。

  • しない

2ページ印刷を行いません。

  • 左(左開き印刷)

2ページ分の印字データを左開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、左側が1ページ目、右側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、上側が1ページ目、下側が2ページ目になります。

  • 右(右開き印刷)

2ページ分の印字データを右開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、右側が1ページ目、左側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、下側が1ページ目、上側が2ページ目になります。


アプリケーションソフトウェアを利用している場合、ソフトウェア側でページごとに用紙サイズを指示していることがあります。このときは、2ページ印刷できないことがあります。

2ページ印刷機能


フォントグループ

フォントグループでは、漢字の書体やサイズ、1バイトコード表などフォントに関する設定を行うことができます。



漢字の書体を設定する(漢字書体)

2バイトコード文字(漢字)の書体を設定します。

  • 明朝(明朝体)

明朝体で印字します。

  • ゴシック(ゴシック体)

ゴシック体で印字します。

  • 丸ゴシック(丸ゴシック体)

丸ゴシック体で印字します。

  • フォントID

フォントIDで設定したオプションの書体で印字します。


オプションの漢字書体を設定する


オプションの漢字書体を設定する(フォントID)

漢字書体で「フォントID」を設定した場合、印字するオプションの漢字書体の番号を設定します。


【範囲】 1~999

この設定項目は、フォントグループの「漢字書体」が「フォントID」に設定されている場合のみ設定することができます。
また、N201エミュレーションモードでは使用できない書体を指定した場合は、明朝体になります。
標準フォント用のID番号は以下のとおりです。

明朝体 002
ゴシック体 004
丸ゴシック体 006

オプションフォント用のID番号については、使用するオプションフォントのマニュアルを参照してください。

漢字の書体を設定する


漢字サイズを設定する(漢字サイズ)

2バイトコード文字(漢字)の文字サイズを設定します。

  • システム

現在のページフォーマットに従った漢字サイズによって印字を行います。

  • 8ポイント

8ポイントで印字します。

  • 10ポイント

10ポイントで印字します。

  • 12ポイント

12ポイントで印字します。


ページフォーマット


ゼロの書体を設定する(ゼロ書体)

1バイトコード文字(ANK文字)のゼロの書体を設定します。

  • 斜線無しゼロ

斜線なしのゼロを使用します。

  • 斜線付きゼロ

斜線ありのゼロを使用します。


2バイトコード文字(漢字)のゼロの書体には影響しません。


国別文字を設定する(国別文字)

1バイトコード表の国別文字対応の部分に割り当てる文字セットを選びます。

  • 日本
  • USA(アメリカ)
  • ドイツ
  • UK(イギリス)
  • スウェーデン

指定の国の文字セットが使用されます。



JISコードの種類を切り替える(漢字グラフィックセット)

JISコードで使用する漢字グラフィックセットを設定します。

  • JIS78(旧JIS)

旧JISの漢字グラフィックセットを使用します。

  • JIS90(新JIS)

新JISの漢字グラフィックセットを使用します。
新JISコードは、旧JISコードに特殊記号、罫線、漢字などを追加・変更したものです。


グラフィックセットとは、コンピュータから送られてくるコードに対して、どの文字を割り当てるかを取り決めたもので、それを表にしたものがコード表です。漢字コードは、1978年版の旧JIS(JIS78)と、1990年版の新JIS(JIS90)に準拠しています。新JISでは、新しい特殊記号39文字と罫線32文字が追加されているほか、約300種類の漢字のフォントが変更されています。

N201エミュレーションモードでは、JISでパターンを定めていない部分のコードにPC-PR201/80Aの制御命令で登録した文字などを割り当てています。

コード表


印字機能グループ

印字機能グループでは、イメージデータの補正や登録文字、ページオーバレイなどに関する設定を行うことができます。



イメージデータの補正を設定する(イメージの補正)

イメージデータを印字するとき、PC-PR201/80Aと本製品との解像度の違いから、イメージデータを拡大します。このとき、イメージの拡大にともなってイメージを補正するかどうかを設定します。

  • する

イメージデータを拡大するとき、イメージがきれいに見えるように補正処理を行います。

  • しない

イメージデータを単純に拡大し、イメージの補正は行いません。


縦方向と横方向の倍率の異なるページフォーマット(Fmode 6)では、印字したイメージが横長または縦長に見えることがあります。


登録文字のサイズを設定する(外字サイズ)

PC-PR201/80Aの制御命令によって登録する文字は、PC-PR201/80Aと本製品との解像度の違いから文字パターンを拡大して印字します。
このときの文字の展開方法によって文字のサイズが変化します。ここでは、登録文字の文字サイズを設定します。

  • 10.8ポイント

登録文字をドット列イメージと同じ展開方法で拡大し、印字します。この方法で登録した文字の大きさは、10.8ポイントになります。

  • 10ポイント

登録文字を文字パターンと同じ10ポイントの大きさに単純に拡大して登録します。


PC-PR201/80Aの制御命令で16×16ドット構成や24×24ドット構成の2バイトコード文字(漢字)を登録する場合、本設定の展開方法に従って文字パターンが拡大され、8ポイント(24ドット構成)、10ポイント(32ドット構成)、12ポイント(40ドット構成)の本エミュレーションモードが持つすべてのサイズに対応した文字フォントが登録されます。1バイトコード文字(ANK文字)も同様の方法で拡大され、登録が行われます。

本設定によって登録文字のサイズを設定しても、実際に文字サイズが変わるのは以下の場合に限られます。
  • Fmode 1, 2, 3, 6のページフォーマットが選ばれ、フォントグループの「漢字サイズ」が「システム」に設定されている場合
  • フォントグループの「漢字サイズ」が「10ポイント」に設定されている場合
なお、文字の大きさが変わらない場合でも、登録文字の展開方法は設定どおりに行われています。

1バイトコード文字の登録(プロポーショナルモード時) ESC 1」
1バイトコード文字の登録(HDパイカ/エリート/コンデンスモード時) ESC 1」
文字の登録(16×16ドット構成) ESC *」
文字の登録(24×24ドット構成) ESC +」


グラフィックのドット列ピッチを設定する(グラフィック)

グラフィックを印字するときの基本となるドット列ピッチ(ドットとドットの間隔)を設定します。

  • ネイティブ(ネイティブモード)

グラフィックの横方向の標準のドット列ピッチを1/160インチ(160dpi)に設定します。

  • コピー(コピーモード)

ホストコンピュータの画面コピーを正しい比率で印字できる1/80インチのドット列ピッチで8ビット・ドット列イメージを印字します。コピーモードでは、同じドットが縦方向に2ドット連続して印字されます。


コピーモード時に、PC-PR201/80Aで次の改行ピッチが設定されている場合は、改行ピッチが自動的に変換されます。
  • 4/120インチ改行のとき→4/160インチ改行
  • 8/120インチ改行のとき→8/160インチ改行
  • 16/120インチ改行のとき→16/160インチ改行
本エミュレーションモードでは、ネイティブモード、コピーモードともに8ビット・ドット列のドットの合間を埋めて印字します。
なお、文字データは、この設定に関わらず、つねにネイティブモードで印字されます。

16ビット以上のドット列イメージを印字する場合は、必ずネイティブモードに設定して印字してください。


印字動作グループ


印字動作グループでは、 CR などの制御命令の扱いや改行動作などに関する設定を行うことができます。



復帰コード受信時の動作を設定する(CR機能)

ホストコンピュータから CR コードを受信した場合の印字位置の移動のしかたを設定します。

  • 復帰のみ

CR コードを受信すると、復帰動作のみ行い、印字位置をその行の先頭に移動します。

  • 復帰/改行

CR コードを受信すると、復帰/改行動作を行い、印字位置を次の行の先頭に移動します。



印字開始命令を設定する(印字指令)

印字開始命令として扱う制御コードを設定します。

  • CRのみ( CR のみ)

CRコードだけを印字開始命令とします。

  • CRなど( CR など)

CRLFVTFFUSESC a、 ESC bコードを印字開始命令とします。



バッファフル時の動作を設定する(バッファフル)

印字データが右マージン位置を越えた場合の印字位置の移動のしかたを設定します。

  • 復帰/改行

印字データが右マージン位置を越えた場合は、次の行の先頭へ印字位置を移動します。

  • 復帰のみ

印字データが右マージン位置を越えた場合は、その行の先頭へ印字位置を移動します。



VFCグループ

VFCグループでは、連続用紙やカット紙のページ長に関する設定を行うことができます。



カット紙のページ長の設定方法を選択する(単票用紙長機能)

カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のページ長の設定をタッチパネルで設定したメニューの設定値または制御命令(VFU)によって設定されたページ長にするか、用紙サイズに従ったページフォーマットの設定にするかを選択します。

  • 無効

タッチパネルまたは制御命令のページ長の設定を無効にします。
ページ長は、用紙サイズにしたがった各ページフォーマットの設定になります(用紙サイズにしたがって改ページ動作が行われます)。

  • 有効

タッチパネルのメニューまたは制御命令で設定したページ長を有効にします(設定されたページ長にしたがって改ページ動作が行われます)。


この設定はカット紙に印字するページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)でのみ有効です。
ページ長の設定は、VFCグループの「用紙長設定」および「ミシン目スキップ」または制御命令によって設定してください。

初期状態で有効になるページ長を設定する
ページ長を設定する
ミシン目スキップ行数を設定する


初期状態で有効になるページ長を設定する(用紙長機能)

電源をオンにしたときや、リセット処理(プリンタ初期化/プリント中止)を行ったときにタッチパネルのメニューで設定したページ長を有効にするかどうかを選択します。

  • 無効

リセット処理後、タッチパネルまたは制御命令のページ長の設定を無効にします。したがって、ページ長は、用紙サイズ、印字領域のモードにしたがった各ページフォーマットの設定になります。

  • 有効

リセット処理後、タッチパネルのメニューまたは制御命令で設定したページ長を有効にします。


この設定は、カット紙および連続用紙のページフォーマットどちらの場合も有効です。
カット紙の場合は、VFCグループの「単票用紙長機能」が「有効」に設定されていないと、本設定に関わらず、そのページ長での改ページ動作を行いません。

カット紙のページ長の設定方法を選択する
ページ長を設定する
ミシン目スキップ行数を設定する


ページ長を設定する(用紙長設定)

カット紙および連続用紙のページ長を設定します。


【単位】 1/6インチ(約4.2mm)
【範囲】 1~199行

行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。
この設定は、VFCグループの「用紙長機能」が「有効」に設定されている場合のみメニューに追加表示されます。
それぞれのページフォーマットで決められている印字可能行数を越えるページ長を設定した場合は、この設定に関わらず、印字可能行数で改ページが行われます。なお、VFCグループの「ミシン目スキップ」でミシン目スキップ行数が設定されている場合は、実際の改ページ位置が変わります。
本メニューのほかにも、次の制御命令によってページ長を設定できます。
  • VFUのセット開始 GS

ページフォーマット
カット紙のページ長の設定方法を選択する
初期状態で有効になるページ長を設定する
ミシン目スキップ行数を設定する


ミシン目スキップ行数を設定する(ミシン目スキップ)

ページ長の最終行から何行分かを印字しない行として設定します。
ミシン目スキップ行数の設定は、本来は連続用紙のミシン目に印字がかからないようにするための機能ですが、本エミュレーションモードではカット紙および連続用紙に関係なく、すべてのページフォーマットで有効です。


【単位】 1/6インチ(約4.2mm)
【範囲】 0~197行(6lpi)

行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。
本メニューのほかにも、次の制御命令によってページ長を設定できます。
  • VFUのセット開始 GS

ページフォーマット
カット紙のページ長の設定方法を選択する
初期状態で有効になるページ長を設定する
ページ長を設定する


その他のグループ

その他のグループでは、登録文字の登録方法に関する設定を行うことができます。



登録データの削除方法を設定する(登録レベル)

制御命令で登録した文字(1バイトコードおよび2バイトコードの登録文字)の登録の方法を設定します。

  • 一時

登録文字をジョブの間だけ登録しておきます。ジョブが終了すると登録内容は削除されます。

  • 永久

登録文字を電源をオフにするまで(または同等のリセット処理が行われるまで)残しておきます。


印字を開始してから、すべてのページの印字が終了するまでの一連の処理を「ジョブ」といいます。


N201ステータスプリント

N201エミュレーションモードのプリント環境(メニューの設定など)は、N201ステータスプリントで確認できます。


「ステータスプリント」は、以下の手順で出力します。
1. [初期設定/登録]キーを押したあと、[レポート出力]を押します。
2.「リストプリント」の[プリンタ]を押します。
3.[LIPS/エミュレーション]を押します。
4.[N201ユーティリティ]を押します。
5.[ステータスプリント]を押して出力します。


ここに掲載されているステータスプリントはサンプルです。お使いのプリンタで出力したステータスプリントとは一部内容が異なる場合があります。


制御命令

独自のプログラミングにより、N201エミュレーションモードを制御するための制御コードについて説明します。必要に応じてお読みください。

文字やイメージを本製品で印字する際は、制御命令によって印字の細かい指示が行われています。この制御命令は文字コードの組み合わせで構成され、ホストコンピュータから送られたときに、文字として印字されずに印字動作や書式などの制御が行われます。

アプリケーションソフトウェアを使用して印字するときは、アプリケーションソフトウェア側で自動的にこの制御命令を送り出しています。独自に作成したプログラムで印字する場合は、本カテゴリに記載される制御命令の説明をご覧ください。



制御命令の種類

N201エミュレーションモードの制御命令は、次の3種類に分けられます。


基本制御命令 改行や改ページなど、1バイトでプリンタの基本的な制御を行うことのできる制御命令です。
例: FF 改ページ
拡張制御命令 文字の修飾や書式指定など、 ESCFS に続くコードとあわせて、2バイト以上でプリンタの制御を行うことのできる制御命令です。
例: ESC $ カタカナモードの指定
FS A 漢字の文字ピッチの指定(3/20インチ)
専用命令 PC-PR201/80Aにはなく、本エミュレーションで追加された本製品独自の機能を使用するための制御命令です。
例: ESC ? h ユーザページの登録開始

それぞれの制御命令は、文字(JIS)による書式と、16進数による書式を掲載します。
パラメータをともなう制御命令では、パラメータの指定のしかたを次の2種類のカッコで区別しています。


<   > :数値を指定するパラメータ
[   ] :番号などを選択するパラメータ

なお、パラメータのデータ量は、パラメータ名の( )内に示されているバイト数で指定してください。


左マージンの設定 ESC L <左マージン幅(3バイト)>
                 任意の数値を3バイトで指定します
ラインの設定 ESC _ [ライン種別(1バイト)]
               いくつかの候補から番号を1バイトで指定します

PC-PR201/80Aの制御命令および専用命令のパラメータは、文字(JIS)形式で指定します。


上端の余白を設定する制御命令 ESC ? H [文字ピッチ(1バイト)]のパラメータは、次のように指定します。
「2」の10cpiを設定する場合 ESC ? H 2

16進数の表記について
16進数は数字の後ろに「h」をつけて「48h」のように表します。
たとえば、48hは10進数で表すと72です。


基本制御命令

拡張制御命令

専用命令


基本制御命令

機能 書式
水平タブ位置への移動 HT 09h
改行 LF 0Ah
垂直タブ位置への移動 VT 0Bh
改ページ FF 0Ch
復帰 CR 0Dh
文字の横幅拡大指定 SO 0Eh
文字の横幅拡大解除 SI 0Fh
データ削除 CAN 18h
拡張制御命令(ESCシーケンス ESC 1Bh
拡張制御命令(FSシーケンス FS 1Ch
VFUのセット開始 GS 1Dh
VFUのセット終了 RS 1Eh
VFUの実行 US 1Fh


拡張制御命令

機能 書式
VFUの簡易セット ESC v 1Bh 76h
パイカモードの指定 ESC N 1Bh 4Eh
パイカモードの指定 ESC H 1Bh 48h
コンデンスモードの指定 ESC Q 1Bh 51h
エリートモードの指定 ESC E 1Bh 45h
プロポーショナルモードの指定 ESC P 1Bh 50h
漢字横印字モードの指定 ESC K 1Bh 4Bh
漢字縦印字モードの指定 ESC t 1Bh 74h
カタカナモードの指定 ESC $ 1Bh 24h
ひらがなモードの指定 ESC & 1Bh 26h
スーパースクリプト文字の指定 ESC s 1 1Bh 73h 31h
サブスクリプト文字の指定機能 ESC s 2 1Bh 73h 32h
スクリプト文字の解除 ESC s 0 1Bh 73h 30h
文字の登録(16×16ドット構成) ESC 1Bh 2Ah
文字の登録(24×24ドット構成) ESC 1Bh 2Bh
1バイトコード文字の登録
(プロポーショナルモード時)
ESC 1Bh 6Ch
1バイトコード文字の登録
(HDパイカ/エリート/コンデンスモード時)
ESC 1Bh 6Ch
登録文字の印字 ESC 1Bh 6Ch 2Bh
プリンタ内文字の印字 ESC 1Bh 6Ch 2Dh
登録文字の全消去 ESC 0 1Bh 6Ch 30h
文字の拡大指定 ESC e 1Bh 65h
文字の繰り返し印字 ESC R 1Bh 52h
強調印字の指定 ESC 1Bh 21h
強調印字の解除 ESC 1Bh 22h
ライン印字モードの指定 ESC X 1Bh 58h
ライン印字モードの解除 ESC Y 1Bh 59h
ラインの設定 ESC _ 1Bh 5Fh
ドットスペース量の指定 ESC 00h~08h 1Bh 00h~08h
8ビット・ドット列イメージの印字 ESC S 1Bh 53h
16ビット・ドット列イメージの印字 ESC I 1Bh 49h
24ビット・ドット列イメージの印字 ESC J 1Bh 4Ah
8ビット・ドット列イメージの繰り返し印字 ESC V 1Bh 56h
16ビット・ドット列イメージの繰り返し印字 ESC W 1Bh 57h
24ビット・ドット列イメージの繰り返し印字 ESC U 1Bh 55h
ドットアドレッシング ESC F 1Bh 46h
コピーモードの指定 ESC D 1Bh 44h
ネイティブモードの指定 ESC M 1Bh 4Dh
水平タブの設定 ESC 1Bh 28h
水平タブの部分解除 ESC 1Bh 29h
水平タブの全解除 ESC 2 1Bh 32h
左マージンの設定 ESC L 1Bh 4Ch
右マージンの設定 ESC 1Bh 2Fh
半角漢字の縦印字モードの指定 ESC h 1 1Bh 68h 31h
半角漢字の縦印字モードの解除 ESC h 0 1Bh 68h 30h
半角漢字の2文字構成縦印字モードの指定 ESC q 1Bh 71h
改行ピッチの設定(1/6インチ) ESC A 1Bh 41h
改行ピッチの設定(1/8インチ) ESC B 1Bh 42h
改行ピッチの設定(n/120インチ) ESC T 1Bh 54h
順方向改行モードの設定 ESC f 1Bh 66h
逆方向改行モードの設定 ESC r 1Bh 72h
カラー印字の指定 ESC C 1Bh 43h
改ページ ESC a 1Bh 61h
改ページ ESC b 1Bh 62h
プリンタのリセット処理 ESC c 1 1Bh 63h 31h
漢字の文字ピッチの指定(3/20インチ) FS A 1Ch 41h
漢字の文字ピッチの指定(1/5インチ) FS B 1Ch 42h
漢字の文字ピッチの指定(1/6インチ) FS C 1Ch 43h
漢字の文字ピッチの指定(2/15インチ) FS D 1Ch 44h
漢字の文字ピッチの指定(1/10インチ) FS F 1Ch 46h
漢字の文字ピッチの指定(1/6インチ) FS G 1Ch 47h
縦縮小文字の2文字縦構成の印字モードの指定 FS P 1Ch 50h
文字修飾の指定 FS c ,, 1Ch 63h 2Ch 2Ch
文字の拡大/縮小指定 FS m 1Ch 6Dh
漢字の文字ピッチの指定 FS p 1Ch 70h
文字ピッチの調整 FS w 1Ch 77h
アンダー/アッパーラインの太さの指定 FS 0 4 L 1Ch 30h 34h 4Ch
漢字文字サイズの指定 FS 0 4 S 1Ch 30h 34h 53h


専用命令

機能 書式
LIPSモードへの移行 ESC % @ 1Bh 25h 40h

PC-PR201/80Aの次の制御命令は無視されます。


機能 書式
ブザー BEL 07h
セレクト DC1 11h
倍角印字の指定(7ビットコード時) DC2 12h
デセレクト DC3 13h
倍角印字の解除(7ビットコード時) DC4 14h
CGグラフィックモードの指定(7ビットコード時) ESC # 1Bh 23h
SHSパイカモード ESC n 1 1Bh 6Eh 31h
NHSパイカモード ESC n 0 1Bh 6Eh 30h
ドラフト指定 ESC d 0 1Bh 64h 30h
ドラフト解除 ESC d 1 1Bh 64h 31h
片方向印字指定 ESC > 1Bh 3Eh
片方向印字解除 ESC 1Bh 5Dh
ANK/漢字フォントの切り替え ESC O 1Bh 4Fh
無視されるコード ESC k 1Bh 6Bh
ESC m 1Bh 6Dh
文字セットの切り替え FS 0 6 F 1 1Ch 30h 36h 46h 2Dh 30h
ホッパの切り替え FS f 1Ch 66h


基本制御命令

基本制御命令は、11種類あります。



水平タブ位置への移動

印字位置を同一行内で最も近い右側の水平タブ位置に移動します。


JIS HT

16進数 09h

現在印字位置より右側に水平タブが設定されていない場合や、次の水平タブ位置が右マージン位置を越えている場合、本制御命令は無視されます。

水平タブの設定 ESC


改行

復帰改行します。


JIS LF

16進数 0Ah

現在印字位置は、次行の左マージン位置になります。
下方への移動量は、現在の改行ピッチにしたがいます。
連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)で逆改行モードのときは、逆方向へ改行します。
メニューの印字動作グループの「印字指令」を「CRなど」に設定した場合は、復帰動作を行ったあとで改行します。「CRのみ」に設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

改行ピッチの設定(1/6インチ) ESC A
改行ピッチの設定(1/8インチ) ESC B
改行ピッチの設定(n/120インチ) ESC T
逆方向改行モードの設定 ESC r


垂直タブ位置への移動

印字位置を次の垂直タブのある行の左マージン位置に移動します。


JIS VT

16進数 0Bh

現在印字位置から下マージン位置またはTOF行(次ページの先頭行)までの間に垂直タブ位置が設定されていない場合は、本制御命令は無視されます。
メニューの印字動作グループの「印字指令」を「CRなど」に設定した場合は、復帰動作をともないます。「CRのみ」に設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

VFUのセット開始 GS


改ページ

印字位置を次ページの先頭行の左マージン位置に移動します。


JIS FF

16進数 0Ch

カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)では、用紙を排出してページフォーマットにしたがった先頭行に移動します。ただし、上余白が設定されている場合はその位置になります。
連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)では、現在のページ長にしたがった次のTOF行に移動します。移動した位置が物理的に用紙の下端を越えた場合は用紙を排出します。
メニューの印字動作グループの「印字指令」を「CRのみ」に設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

左マージンの設定 ESC L


復帰

行バッファのデータを印字し、印字位置を同一行の左マージン位置に移動します。


JIS CR

16進数 0Dh

メニューの印字動作グループの「CR機能」を「復帰/改行」に設定した場合は、印字位置を次行の左マージン位置に移動します。「復帰のみ」に設定した場合は、同一行の左マージン位置に移動します。
なお、左マージン位置の初期値は、第1文字目の印字位置です。

左マージンの設定 ESC L


文字の横幅拡大指定

文字およびイメージの横幅を2倍に拡大して印字します。


JIS SO

16進数 0Eh

 

本制御命令による文字の横幅拡大の指定は、次のいずれかが行われるまで有効です。
  • 文字の横幅拡大解除 SI を受け取る
  • 文字の拡大指定 ESC eで横幅拡大以外のサイズが指定される
文字の横幅拡大解除 SI
文字の拡大指定 ESC e


文字の横幅拡大解除

文字およびイメージの横幅を2倍に拡大する指定を解除します。


JIS SI

16進数 0Fh

文字の横幅拡大指定 SI


データの削除

行バッファに残っている1行分のデータを消去し、印字位置を左マージン位置に移動します。


JIS CAN

16進数 18h


VFUのセット開始

VFU(Vertical Format Unit)の設定を開始します。


JIS GS

16進数 1Dh

VFUは、TOF行から次のTOF行までの6lpi(1/6インチ改行)の行データで構成され、6つのチャネルを使ってページ長、垂直タブ、ボトム領域を設定して、用紙送りを制御する機能です。VFUを使うと、表などの作成を容易に行えます。
本命令によりVFUの設定が開始され、設定終了 RS コードまでのデータがVFUデータとなります。
ページ長、垂直タブ、ボトム領域の設定のしかたは次のとおりです。

  • ページ長
    ページ長(1ページの用紙の長さで「用紙長」ともいいます)は、1ページのTOF行(先頭行)から次のページのTOF行の前行までになります。したがって、VFUデータの第1行目および最終行+1行をTOF行に指定します。TOF行の指定はチャネル1のビットを『1』に、チャネル2~6を『0』に設定します。
  • 垂直タブ位置
    印字位置を垂直方向に移動するタブを設定します。垂直タブは2行目から最終行までの間に任意の行に対して設定できます。垂直タブは、設定を行う行のチャネル2~6を使って5つまで設定でき、実行時にチャネルを指定して目的にあったタブ位置に移動できます。
  • ボトム領域
    ページの最後の印字しない領域を設定します。
    この設定は最終行の位置で決まり、それ以降次のTOF行までの範囲がボトム領域になります。最終行は1ページに1行しか存在しません。ボトム位置はチャネル1と2のビットをともに『1』にして設定します。
VFUデータは2バイトで1行分になります。
2バイトのうち、第1バイトのビット1~6がそれぞれチャネル1~6に対応します。ビット7は、つねに『1』で、ビット8(最上位ビット)および第2バイトの各ビットは『0/1』のどちらでもかまいません。


VFU書式は、次のようになります。


ページ長が13行(6LPI)、垂直タブがチャネル2、3に2箇所、チャネル5に1箇所、ボトム領域が4行という設定を行うデータは次のようになります。


VFUのセット終了 RS
VFUの実行 US


VFUのセット終了

VFUの設定を終了します。


JIS RS

16進数 1Eh

以降のデータは印字データとなります。

VFUのセット開始 GS
VFUの実行 US


VFUの実行

VFUを実行します。


JIS US <チャネル番号/改行数(1バイト)>

16進数 1Fh<チャネル番号/改行数(1バイト)>

以降のデータは印字データとなります。

<チャネル番号/改行数(1バイト)>
VFUで設定したチャネルの垂直位置への移動、または任意に指定した改行数の改行を行います。以下のように値で設定内容が変わります。

<チャネル番号(1バイト)>の場合
垂直方向に移動するチャネル番号を指定します。

範囲: 01h~06h

現在行以降で指定したチャネルに『1』が設定されている行まで印字位置を垂直移動します。
指定されたチャネルに『1』が設定されていない場合は、TOF行まで用紙を送ります(改ページ)。また、ボトム領域は自動的に送られます。

<改行数(1バイト)>の場合
改行数を、実際に改行する行数+16を16進数で指定します。

範囲: 10h~58h(0~72行)

たとえば、5行改行する場合は15h(5+16)、10行では1Ah(10+16)を指定します。

メニューの印字動作グループの「印字指令」を「CRなど」に設定した場合は、復帰動作を行ったあとでVFUが実行されます。「CRのみ」に設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

VFUのセット開始 GS


拡張制御命令

PC-PR201/80Aの拡張制御命令には、ESC シーケンスと FS シーケンスがあります。



[ESC]シーケンス


ESC シーケンスの拡張制御命令は、54種類あります。



VFUの簡易セット

ページ長、ボトム領域(ミシン目スキップ行数)、垂直タブ位置(VFUのチャネル2)をパラメータによって設定します。


JIS ESC v <ページ長(2バイト)>,<ボトム領域(2バイト)>,<垂直タブ位置1(2バイト)>,…,<垂直タブ位置n
(2バイト)>.

16進数 1Bh 76h <ページ長(2バイト)> 2Ch <ボトム領域(2バイト)>2Ch <垂直タブ位置1(2バイト)> 2Ch…2Ch
<垂直タブ位置n(2バイト)> 2Eh

<ページ長(2バイト)>
1ページの行数を指定します。

単位: 6LPI(1インチあたり6行)
範囲: 00~99(10進数)

「00」を指定すると、VFUが初期化されます。この場合、ボトム位置以降のパラメータを指定しても印字データとなります。

<ボトム領域(2バイト)>
ページ下端で印字しない行数(ミシン目スキップ行数)を指定します。

単位: 6LPI(1インチあたり6行)
範囲: 00~99(10進数)

指定を省略すると、ボトム領域は初期化されます。

<垂直タブ位置1(2バイト)>…<垂直タブ位置n(2バイト)>
垂直タブを2行目から最終行までの任意の行に設定します。

単位: 6LPI(1インチあたり6行)
範囲: 02~99(10進数)

指定を省略すると、垂直タブ位置は初期化されます。

パラメータが正しくない場合、VFUは初期化されます。

VFUのセット開始 GS


パイカモードの指定

1バイトコード文字に対してパイカモードを設定します。


JIS ESC N

16進数 1Bh 4Eh

パイカモードでは、文字間隔が1インチあたり10文字(10cpi)印字されます。 本制御命令は、ほかの印字方式(コンデンス、エリート、プロポーショナル、漢字横印字/縦印字)が設定されるまで有効です。
パイカモードの設定は、本制御命令のほかに ESC Hでも可能です。


パイカモードの指定

1バイトコード文字に対してパイカモードを設定します。


JIS ESC H

16進数 1Bh 48h

パイカモードでは、文字間隔が1インチあたり10文字(10cpi)印字されます。 本制御命令は、ほかの印字方式(コンデンス、エリート、プロポーショナル、漢字横印字/縦印字)が設定されるまで有効です。
パイカモードの設定は、本制御命令のほかに ESC Nでも可能です。


コンデンスモードの指定

1バイトコード文字に対してコンデンスモードを設定します。


JIS ESC Q

16進数 1Bh 51h

コンデンスモードでは、文字間隔が1インチあたり17文字(17cpi)印字されます。 本制御命令は、ほかの印字方式(パイカ、エリート、プロポーショナル、漢字横印字/縦印字)が設定されるまで有効です。


エリートモードの指定

1バイトコード文字に対してエリートモードを設定します。


JIS ESC E

16進数 1Bh 45h

エリートモードでは、文字間隔が1インチあたり12文字(12cpi)印字されます。本制御命令は、ほかの印字方式(パイカ、コンデンス、プロポーショナル、漢字横印字/縦印字)が設定されるまで有効です。


プロポーショナルモードの指定

1バイトコード文字に対してプロポーショナルモードを設定します。


JIS ESC P

16進数 1Bh 50h

プロポーショナルモードでは、文字が文字パターンの幅に応じた間隔(1/26.7~10.7インチ)で印字されます。本制御命令は、ほかの印字方式(パイカ、コンデンス、エリート、漢字横印字/縦印字)が設定されるまで有効です。


漢字横印字モードの指定

2バイトコード文字(漢字)を横書きで印字します。


JIS ESC K

16進数 1Bh 4Bh

 

2バイト(漢字)コード表に定義されていないコードを受信すると、漢字文字幅分のスペースとして処理します。
本制御命令は、ほかの印字方式(パイカ、コンデンス、エリート、プロポーショナル、漢字縦印字)が設定されるまで有効です。


漢字縦印字モードの指定

2バイトコード文字(漢字)を縦書きで印字します。


JIS ESC t

16進数 1Bh 74h

 

2バイト(漢字)コード表に定義されていないコードを受信すると、漢字文字幅分のスペースとして処理します。
本制御命令は、ほかの印字方式(パイカ、コンデンス、エリート、プロポーショナル、漢字横印字)が設定されるまで有効です。


カタカナモードの指定

1バイトコード文字に対して、カタカナモードを設定します。


JIS ESC $

16進数 1Bh 24h

本制御命令は、ひらがなモードが設定されるまで有効です。


ひらがなモードの指定

1バイトコード文字に対して、ひらがなモードを設定します。


JIS ESC &

16進数 1Bh 26h

本制御命令は、カタカナモードが設定されるまで有効です。


スーパースクリプト文字の指定

1バイトコード文字に対して、スーパースクリプト(上付き)文字を設定します。


JIS ESC s 1

16進数 1Bh 73h 31h

スーパースクリプト文字は、1バイトコード文字の現在の縦方向の倍率を1/2に縮小し、現在の縦倍率の文字の上端に合わせて印字されます。
例えば、標準の文字に対してスーパースクリプト文字は次のように印字されます。


本制御命令は、サブスクリプト文字が設定されるか、またはスクリプト文字が解除されるまで有効です。

スーパースクリプト文字で印字できるのは、パイカ、コンデンス、エリート、プロポーショナル文字(1バイトコード文字)に限ります。

スクリプト文字の解除 ESC s 0
サブスクリプト文字の指定 ESC s 2


サブスクリプト文字の指定

1バイトコード文字に対して、サブスクリプト(下付き)文字を設定します。


JIS ESC s 2

16進数 1Bh 73h 32h

サブスクリプト文字は、1バイトコード文字の現在の縦方向の倍率を1/2に縮小し、現在の縦倍率の文字の下端に合わせて印字されます。
例えば、標準の文字に対してサブスクリプト文字は次のように印字されます。


本制御命令は、スーパースクリプト文字が設定されるか、またはスクリプト文字が解除されるまで有効です。

サブスクリプト文字で印字できるのは、パイカ、コンデンス、エリート、プロポーショナル文字(1バイトコード文字)に限ります。

スクリプト文字の解除 ESC s 0
スーパースクリプト文字の指定 ESC s 1


スクリプト文字の解除

1バイトコード文字に設定したスーパースクリプト(上付き)文字またはサブスクリプト(下付き)文字を解除します。


JIS ESC s 0

16進数 1Bh 73h 30h

スーパースクリプト文字の指定 ESC s 1
サブスクリプト文字の指定 ESC s 2


文字の登録(16×16ドット構成)

指定の文字コードに16×16ドット構成の文字を登録します。


JIS ESC *<登録文字コード(2バイト)> (登録文字パターンデータ(32バイト))EOT

16進数 1Bh 2Ah <登録文字コード(2バイト)> (登録文字パターンデータ(32バイト))04h

<登録文字コード(2バイト)>
文字パターンを登録する文字コードを指定します。

範囲: 76h 20h~76h 7Fh
77h 20h~77h 7Fh
78h 20h~78h 5Fh

(登録文字パターンデータ(32バイト))
文字パターンを16×2バイトの16進数で指定します。

登録文字パターンデータと印字結果は次のようになります。


登録文字の印字は、漢字モードと同じ方法で行われます。文字が登録されていないコードが送られた場合は、漢字の幅のスペースが印字されます。
なお、本エミュレーションモードでは、登録文字の各ドットは1/160インチのサイズで印字されます。


文字の登録(24×24ドット構成)

指定の文字コードに24×24ドット構成の文字を登録します。


JIS ESC + <登録文字コード(2バイト)> (登録文字パターンデータ(72バイト)) EOT

16進数 1Bh 2Bh <登録文字コード(2バイト)> (登録文字パターンデータ(72バイト))04h

<登録文字コード(2バイト)>
文字パターンを登録する文字コードを指定します。

範囲: 76h 20h~76h 7Fh
77h 20h~77h 7Fh
78h 20h~78h 5Fh

(登録文字パターンデータ(72バイト))
文字パターンを24×3バイトの16進数で指定します。

登録文字パターンデータと印字結果は次のようになります。


登録文字の印字は、漢字モードと同じ方法で行われます。文字が登録されていないコードが送られた場合は、漢字の幅のスペースが印字されます。
なお、本エミュレーションモードでは、登録文字の各ドットは1/160インチのサイズで印字されます。


1バイトコード文字の登録(プロポーショナルモード時)

プロポーショナルモードの1バイトコード文字を登録します。


JIS ESC [登録モード(1バイト)] <左側スペース量(1バイト)> <文字幅(2バイト)>
<右側スペース量(1バイト)> <登録コード(1バイト)> (登録パターンデータ)

16進数 1Bh 6Ch[登録モード(1バイト)] <左側スペース量(1バイト)> <文字幅(2バイト)>
<右側スペース量(1バイト)> <登録コード(1バイト)>(登録パターンデータ)

[登録モード(1バイト)]
カタカナまたはひらがなを指定します。

設定内容
5 プロポーショナルモード時のカタカナを登録します。
E プロポーショナルモード時のひらがなを登録します。

<左側スペース量(1バイト)>
文字の左側に付加するスペース量をドット数で指定します。

範囲: 0~9(10進数)

<文字幅(2バイト)>
登録する文字の幅をドット数で指定します。

範囲: 1~16(10進数)

<右側スペース量(1バイト)>
文字の右側に付加するスペース量をドット数で指定します。

範囲: 0~9(10進数)

ただし、<左側スペース量> + <文字幅> + <右側スペース量> ≦ 16

<登録文字コード(1バイト)>
文字パターンを登録する文字コードを指定します。

範囲: 21h~FFh

(登録文字パターンデータ)
文字パターンのデータ量は、<文字幅>×3バイトです。
ただし、最大有効データ量は48バイトです。データ量が48バイトを超えた場合、48バイト以降のデータは無視されます。

1バイトコード文字の登録(HDパイカ/エリート/コンデンスモード時) ESC


1バイトコード文字の登録(HDパイカ/エリート/コンデンスモード時)

HDパイカ/エリート/コンデンスモードの1バイトコード文字を登録します。


JIS ESC [登録モード(1バイト)]<登録コード(1バイト)> (登録パターンデータ)

16進数 1Bh 6Ch[登録モード(1バイト)] <登録コード(1バイト)> (登録パターンデータ)

[登録モード(1バイト)] <登録コード(1バイト)> (登録パターンデータ)
カタカナまたはひらがなのモードで、文字を登録するコードの範囲、および文字パターンデータの量は次のとおりです。

文字種 内容 登録コード パターンデータ量
カタカナ
1
HDパイカ
21h~FFh
54バイト
2
HDパイカ
54バイト
3
エリート
45バイト
4
コンデンス
42バイト
ひらがな
A
HDパイカ
54バイト
B
HDパイカ
54バイト
C
エリート
45バイト
D
コンデンス
42バイト

登録する1文字分の文字パターンデータは16進数で指定します。

HDパイカでは、54バイトのパターンデータを読み込みますが、最初の48バイトだけを有効データとして受け取り、残りの6バイトは無視します。
エリート/コンデンス文字の登録では、文字パターンデータはすべて有効です。HDパイカでの登録文字パターンデータと印字結果は次のようになります。


1バイトコード文字の登録(プロポーショナルモード時) ESC


登録文字の印字

登録文字のコードが送られた場合に、登録文字を印字します。


JIS ESC

16進数 1Bh 6Ch 2Bh

文字が登録されていない場合は、プリンタ内の文字を印字します。

プリンタ内文字の印字 ESC


プリンタ内文字の印字

文字コードに対応したプリンタ内の文字を印字します。


JIS ESC

16進数 1Bh 6Ch 2Dh

電源をオンにしたときは、登録文字の印字ではなく、プリンタ内の文字の印字が選択されています。

登録文字の印字 ESC


登録文字の全消去

登録した文字をすべて消去し、未登録の状態に戻します。


JIS ESC 0

16進数 1Bh 6Ch 30h


文字の拡大指定

1バイトコード文字および2バイトコード文字の縦横の倍率を指定して拡大印字します。


JIS ESC e <縦の倍率(1バイト)> <横の倍率(1バイト)>

16進数 1Bh 65h <縦の倍率(1バイト)> <横の倍率(1バイト)>

<縦の倍率(1バイト)> <横の倍率(1バイト)>
縦方向および横方向の倍率を指定します。

範囲: 1,2,3,4,6,8

たとえば、縦横の倍率を組み合わせると次のような拡大が行われます。

縦の値 横の値 倍率(縦×横) 印字例
1
1
1×1
1
2
1×2
2
1
2×1
2
2
2×2

縦方向を2倍に拡大した場合、文字のベースライン位置は1行分だけ下がり、文字の下端が揃って印字されます。


PC-PR201/80Aでは縦拡大印字時に次の問題が生じます。
  • n/120インチ改行幅の設定命令を使って、18/120インチより改行幅をせまく設定した場合、縦拡大文字が正常に印字されません。これに対し、本エミュレーションモードでは、設定された改行幅で縦拡大印字が正しく行われます。
  • 用紙の下端付近で縦拡大文字を印字するとき、残りの行数(最小改行単位)が拡大文字の高さに満たない場合、文字の上半分と下半分が分断されます。これに対し、本エミュレーションモードでは、文字のベースラインがボトム位置を越えると自動的に改ページし、残りの改行が行われて印字されます。ただし、この場合、印字データが有効印字領域の上端を越えている場合は印字しません。
  • 行バッファがいっぱいになったとき、この行に縦拡大文字があると自動的に1行改行されるため垂直位置がずれてしまいます。本エミュレーションモードでも同様の現象がおきますが、行バッファがいっぱいになるタイミングが異なるため印字結果も異なります。
印字領域と印字動作


文字の繰り返し印字

指定した文字を指定した回数だけ繰り返し印字(キャラクタリピート)します。


JIS ESC R <繰り返し回数(3バイト)> <文字コード(1/2バイト)>

16進数 1Bh 52h <繰り返し回数(3バイト)> <文字コード(1/2バイト)>

<繰り返し回数(3バイト)>
繰り返す回数を3桁の10進数で指定します。

範囲: 001~999

<文字コード(1/2バイト)>
繰り返す文字を16進数で指定します。
指定する文字が1バイトコード文字の場合は1バイトで指定し、2バイトコード文字の場合は2バイトで指定します。


強調印字の指定

強調印字モードを設定します。


JIS ESC

16進数 1Bh 21h

PC-PR201/80Aでは、文字を2度印字してドットを濃くしていますが、本エミュレーションモードでは、文字およびイメージのドットを水平方向に右にずらして重ね印字して強調させます。文字およびイメージのそれぞれのドットのずらし量は次のようになります。

展開時の解像度 文字 イメージ
8ポイント 10, 12ポイント Fmode 4, 7, 8 Fmode 1, 2, 3, 6
300dpi
1ドット
2ドット
1ドット
2ドット
600dpi
3ドット
4ドット
3ドット
4ドット

強調印字の解除 ESC


強調印字の解除

強調印字モードを解除します。


JIS ESC

16進数 1Bh 22h

以降、文字およびイメージの強調印字は解除され、標準印字になります。

強調印字の指定 ESC


ライン印字モードの指定

文字にアンダーラインまたはアッパーラインを付加して印字します。


JIS ESC X

16進数 1Bh 58h

ラインの設定 ESC _でアンダーラインまたはアッパーラインが設定されていない場合は、アンダーラインを引きます。
また、文字の拡大指定 ESC eで文字の縦方向を拡大しても、ラインの太さは変わりません。

ラインの設定 ESC _
ライン印字モードの解除 ESC Y


ライン印字モードの解除

アンダーラインまたはアッパーラインを印字するモードを解除します。


JIS ESC Y

16進数 1Bh 59h

ラインの設定 ESC _でアンダーラインまたはアッパーラインが設定されていない場合は、アンダーラインを引きます。
また、文字の拡大指定 ESC eで文字の縦方向を拡大しても、ラインの太さは変わりません。

ラインの設定 ESC _
ライン印字モードの指定 ESC X


ラインの設定

ライン印字モードで付加するラインをアンダーラインまたはアッパーラインから選択します。


JIS ESC _[ライン種別(1バイト)]

16進数 1Bh 5Fh[ライン種別(1バイト)]

[ライン種別(1バイト)]
アンダーラインまたはアッパーラインを指定します。

設定内容
1 アンダーライン
2 アッパーライン

ライン印字モードの指定 ESC X
ライン印字モードの解除 ESC Y


ドットスペース量の指定

指定したドットスペース量だけスペースを空けます。


JIS ESC <ドットスペース量(1バイト)>

16進数 1Bh <ドットスペース量(1バイト)>

<ドットスペース量(1バイト)>
スペースを空ける量をドット数で指定します。

範囲: 00h~08h(16進数)

本制御命令によるドットスペース量の指定は、プロポーショナルモードおよび漢字横/縦印字モードの場合に有効です。
文字の拡大指定 ESC eで文字の横方向を拡大した場合は、スペースも拡大されます。

文字の拡大指定 ESC e


8ビット・ドット列イメージの印字

1列のドットに対して、8ビット分のデータを与えてイメージデータを印字します。


JIS ESC S <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

16進数 1Bh 53h <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

<ドット列数(4バイト)>
ドット列数を4桁の10進数で指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ)
16進数でイメージデータを指定します。

イメージデータの印字結果は、PC-PR201/80Aではネイティブモードとコピーモードとで次のようになりますが、本エミュレーションモードではモードの指定に関係なくドットの合間を埋めて(ベタ黒)印字します。



16ビット・ドット列イメージの印字

1列のドットに対して、16ビット分のデータを与えてイメージデータを印字します。


JIS ESC I <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

16進数 1Bh 49h <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

<ドット列数(4バイト)>
ドット列数を4桁の10進数で指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ)
16進数でイメージデータを指定します。

イメージデータの印字結果は次のようになります。



24ビット・ドット列イメージの印字

1列のドットに対して、24ビット分のデータを与えてイメージデータを印字します。


JIS ESC J <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

16進数 1Bh 4Ah <ドット列数(4バイト)> (イメージデータ)

<ドット列数(4バイト)>
ドット列数を4桁の10進数で指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ)
16進数でイメージデータを指定します。

イメージデータの印字結果は次のようになります。



8ビット・ドット列イメージの繰り返し印字

指定した8ビットのイメージデータを、指定した回数だけ繰り返して印字します。


JIS ESC V <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(1バイト))

16進数 1Bh 56h <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(1バイト))

<繰り返し回数(4バイト)>
イメージデータを繰り返して印字する回数を指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ(1バイト))
16進数でイメージデータ1ドット列(8ビット)を指定します。

イメージデータの印字結果は次のようになります。



16ビット・ドット列イメージの繰り返し印字

指定した16ビットのイメージデータを、指定した回数だけ繰り返して印字します。


JIS ESC W <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(2バイト))

16進数 1Bh 57h <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(2バイト))

<繰り返し回数(4バイト)>
イメージデータを繰り返して印字する回数を指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ(2バイト))
16進数でイメージデータ1ドット列(16ビット)を指定します。

イメージデータの印字結果は次のようになります。



24ビット・ドット列イメージの繰り返し印字

指定した24ビットのイメージデータを、指定した回数だけ繰り返して印字します。


JIS ESC U <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(3バイト))

16進数 1Bh 55h <繰り返し回数(4バイト)> (イメージデータ(3バイト))

<繰り返し回数(4バイト)>
イメージデータを繰り返して印字する回数を指定します。

範囲: 0001~9999(10進数)

(イメージデータ(3バイト))
16進数でイメージデータ1ドット列(24ビット)を指定します。

イメージデータの印字結果は次のようになります。



ドットアドレッシング

印字位置を現在設定されている左マージン位置から、指定したドット位置(アドレス)まで横方向へ移動します。


JIS ESC F <ドットアドレス(4バイト)>

16進数 1Bh 46h <ドットアドレス(4バイト)>

<ドットアドレス(4バイト)>
移動する位置を指定します。

範囲: 0000~9999(10進数)

指定範囲の上限はページフォーマットおよび標準/ワイド領域モードによって変化する右マージンまでのドット数となります。
ただし、右マージン位置を超えたり、現在印字位置の左側を指定することはできません。

ドットアドレスの基準となる位置は、左マージン位置です。
1ドットの単位は、現在の印字方式によって次のようになります。

印字方式 設定内容
通常(パイカ/プロポーショナルモード、漢字横/縦印字モード) 160dpi
エリートモード 180dpi
コンデンスモード 240dpi

文字の拡大指定 ESC eによって横拡大を指定しても、ドットアドレスは拡大されません。


コピーモードの指定

ドット列イメージの印字において、各ビットを2度ずつ印字する印字方式を指定します。


JIS ESC D

16進数 1Bh 44h

8ビット・ドット列イメージを印字した場合のPC-PR201/80Aでの印字結果は次のようになります。ただし、本エミュレーションモードでは、ドットの合間を埋めて印字します。


本制御命令により、改行ピッチは次のように自動的に変換されます。

4/120インチの場合: 4/160インチ改行
8/120インチの場合: 8/160インチ改行
16/120インチの場合: 16/160インチ改行


ネイティブモードの指定

ドット列イメージの印字において、各ビットを1度ずつ印字する印字方式を指定します。


JIS ESC M

16進数 1Bh 4Dh

8ビット・ドット列イメージを印字した場合のPC-PR201/80Aでの印字結果は次のようになります。ただし、本エミュレーションモードでは、ドットの合間を埋めて印字します。



水平タブの設定

水平タブ位置を設定します。


JIS ESC ( <タブ位置1(3バイト)>,<タブ位置2(3バイト)>,…,<タブ位置n(3バイト)>.

16進数 1Bh 28h <タブ位置1(3バイト)> 2Ch <タブ位置2(3バイト)> 2Ch … 2Ch <タブ位置n(3バイト)> 2Eh

<タブ位置1(3バイト)>
設定する水平タブ位置を3桁の10進数で指定します。
設定の基準は左マージン位置です。したがって、『001』(本製品は『1』)の指定は左マージン位置への設定になります。
設定できるタブ数は最大36箇所で、昇順(右方向)で設定します。
現在設定されている印字文字数を超えた位置を水平タブ位置に設定することはできません。
タブ位置を左マージン位置より左、または右マージン位置より右に設定することはできますが、その位置に移動することはできません。

現在設定されている印字方式の文字間隔で、水平タブ位置は設定されます。
本制御命令を受信すると、以前に設定した水平タブ位置はすべて解除されます。

指定を間違えた場合、設定した水平タブ位置はすべて解除されます。
また、文字の拡大指定 ESC eによって横方向を拡大しても、設定位置は拡大されません。

水平タブの部分解除 ESC
水平タブの全解除 ESC 2


水平タブの部分解除

特定の水平タブ位置を解除します。


JIS ESC ) <タブ位置1(3バイト)>,<タブ位置2(3バイト)>,…,<タブ位置n(3バイト)>.

16進数 1Bh 29h <タブ位置1(3バイト)> 2Ch <タブ位置2(3バイト)> 2Ch … 2Ch <タブ位置n(3バイト)> 2Eh

<タブ位置1(3バイト)>
解除する水平タブ位置を3桁の10進数で指定します。

本制御命令で指定したタブ位置以外の水平タブは有効です。

水平タブの設定 ESC
水平タブの全解除 ESC 2


水平タブの全解除

設定したすべての水平タブ位置を解除します。


JIS ESC 2

16進数 1Bh 32h

水平タブの設定 ESC
水平タブの部分解除 ESC


左マージンの設定

左マージン幅を設定します。


JIS ESC L <左マージン幅(3バイト)>

16進数 1Bh 4Ch <左マージン幅(3バイト)>

<左マージン幅(3バイト)>
左マージン幅を3桁の10進数で指定します。
右マージンと同じ位置または右マージン位置を越える値は設定できません。


左マージンの設定は、現在設定されている印字方式の文字間隔で行われます。ただし、プロポーショナルモードのときはパイカモードの文字間隔になります。設定した左マージンは、次に設定しなおすまで有効です。
本制御命令を受信したとき、行バッファが空いていれば、直ちに左マージン幅が設定されます。

左マージンは、文字の拡大指定 ESC eによって横拡大が指定されていても拡大されません。
指定を間違えた場合、その設定は無視されます。

右マージンの設定 ESC


右マージンの設定

右マージン幅を設定します。


JIS ESC / <右マージン幅(3バイト)>

16進数 1Bh 2Fh <右マージン幅(3バイト)>

<右マージン幅(3バイト)>
右マージン幅を3桁の10進数で指定します。
左マージンと同じ位置または左マージン位置より左側の値を設定した場合は、左マージン幅が「000」になります。


右マージンの設定は、現在設定されている印字方式の文字間隔で行われます。ただし、プロポーショナルモードのときはパイカモードの文字間隔になります。設定した右マージンは、次に設定しなおすまで有効です。
本制御命令は即時有効となり、直ちに右マージン幅が設定されます。
右マージンは、文字の拡大指定 ESC eによって横拡大が指定されていても拡大されません。

左マージンの設定 ESC L


半角漢字の縦印字モードの指定

半角漢字を縦書きで印字します。


JIS ESC h 1

16進数 1Bh 68h 31h

漢字縦印字モード時に本制御命令を受信すると、半角漢字を行の中央に縦書きで印字します。
半角漢字は、全角文字(標準文字)の1/2の横幅になります。


本制御命令は、半角漢字の縦印字が解除されるまで有効です。

半角漢字が混在している印字データを縦印字すると、半角文字の高さが全角文字(標準文字)の高さと同一であるため、横印字に比べて行が長くなります。

半角漢字の縦印字モードの解除 ESC h 0


半角漢字の縦印字モードの解除

半角漢字の縦書き印字を解除します。


JIS ESC h 0

16進数 1Bh 68h 30h

本制御命令以降は、半角漢字は横書きで印字されます。

半角漢字の縦印字モードの指定 ESC h 1


半角漢字の2文字構成縦印字モードの指定

半角漢字を2文字1組として縦書きで印字します。


JIS ESC q

16進数 1Bh 71h

漢字縦印字モード時に本制御命令を受信すると、半角漢字2文字を1組として縦書きで印字します。
半角文字は、全角文字(標準文字)の1/2の横幅になります。
2文字構成の印字では、最初の半角文字を下側に、2番目の半角文字を上側に印字します。


本制御命令は、半角漢字を2文字構成で印字した後、または印字データが半角1文字の場合に解除されます。

半角漢字の縦印字モードの指定 ESC h 1


改行ピッチの設定(1/6インチ)

改行幅を1/6インチに設定します。


JIS ESC A

16進数 1Bh 41h

本制御命令は、ほかの改行ピッチを設定するまで有効です。

改行ピッチの設定(1/8インチ) ESC B
改行ピッチの設定(n/120インチ) ESC T


改行ピッチの設定(1/8インチ)

改行幅を1/8インチに設定します。


JIS ESC B

16進数 1Bh 42h

本制御命令は、ほかの改行ピッチを設定するまで有効です。

改行ピッチの設定(1/6インチ) ESC A
改行ピッチの設定(n/120インチ) ESC T


改行ピッチの設定(n/120インチ)

改行幅をn/120インチ単位で設定します。


JIS ESC T <改行ピッチ(2バイト)>

16進数 1Bh 54h <改行ピッチ(2バイト)>

<改行ピッチ(2バイト)>
改行ピッチを指定します。

範囲: 00~99(10進数)

ただし、コピーモードでは「04」、「08」、「16」を指定するとn/160インチ単位になります。
改行ピッチが「00」の場合は改行しません。

本制御命令は、ほかの改行ピッチを設定するまで有効です。

改行ピッチの設定(1/6インチ) ESC A
改行ピッチの設定(1/8インチ) ESC B


順方向改行モードの設定

改行方向を順方向(下方向)に設定します。


JIS ESC f

16進数 1Bh 66h

本制御命令は、逆方向改行モードを設定するまで有効です。

逆方向改行モードの設定 ESC r


逆方向改行モードの設定

改行方向を逆方向(上方向)に設定します。


JIS ESC r

16進数 1Bh 72h

本制御命令は、順方向改行モードを設定するまで有効です。
カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)では、本制御命令は無視されます。 本エミュレーションモードでは、ページの上端およびTOF行を超えての逆方向改行はできません。ページ上端を超える場合と、TOF行を超える場合の動作は次のようになります。

  • ページの上端を超える場合
    逆方向改行モード時、図のように現在印字位置がA点にあるとき、垂直タブの実行 VT を行っても前ページのB点には戻れず、B’点に移動します。
    また、C点で改ページ FF を実行すると、現在印字位置は次ページのTOF行に移動します。したがって、逆方向の改ページ FF 指定は、順方向と同じ動作になります。

  • TOF行を超える場合
    逆方向改行モード時、図のように現在印字位置がA点にあるとき、垂直タブの実行 VT を行ってもTOF行を超えたB点には戻れず、B’点に移動します。また、現在印字位置がC点にあり、改行ピッチがqのときに改行を実行すると、D点ではなくD’点(TOF行)に移動します。

順方向改行モードの設定 ESC f


カラー印字の指定

印字するカラーを指定します。


JIS ESC C[カラー(1バイト)]

16進数 1Bh 43h[カラー(1バイト)]

[カラー(1バイト)]
カラーを指定します。

範囲: 0~7(10進数)

本エミュレーションモードではカラーを指定してもすべて黒印字になります。


改ページ

改ページを行います。


JIS ESC a

16進数 1Bh 61h

本制御命令は、PC-PR201/80Aではカットシートフィーダの全排紙後吸入命令です。 本エミュレーションモードでは、カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のとき、FF コードと同じ改ページ動作を行い、連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)のときは無視されます。
メニューの印字動作グループの「印字指令」で「CRなど」を設定した場合は、復帰動作を行ったあとで改ページします。「CRのみ」を設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

改ページ FF


改ページ

改ページを行います。


JIS ESC b

16進数 1Bh 62h

本制御命令は、PC-PR201/80Aではカットシートフィーダの全排紙命令です。本エミュレーションモードでは、カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のとき、FF コードと同じ改ページ動作を行い、連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)のときは無視されます。
メニューの印字動作グループの「印字指令」で「CRなど」を設定した場合は、復帰動作を行ったあとで改ページします。「CRのみ」を設定した場合は、行バッファにデータがあると本制御命令は無効になります。

改ページ FF


プリンタのリセット処理

プリンタを初期状態にします。


JIS ESC c 1

16進数 1Bh 63h 31h

PC-PR201/80Aの制御命令で設定されたすべての印字パラメータを初期化します。同時にタッチパネルで設定したメニュー項目の一部を初期化します。

初期状態


[FS]シーケンス


FS シーケンスの拡張制御命令は、13種類あります。



漢字の文字ピッチの指定(3/20インチ)

漢字の文字ピッチを3/20インチ(10.5ポイントモード)に設定します。


JIS FS A

16進数 1Ch 41h

本モードでは、解像度が160dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


漢字の文字ピッチの指定(1/5インチ)

漢字の文字ピッチを1/5インチ(10.5ポイントモード)に設定します。


JIS FS B

16進数 1Ch 42h

本モードでは、解像度が160dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


漢字の文字ピッチの指定(1/6インチ)

漢字の文字ピッチを1/6インチ(9.5ポイント相当モード)に設定します。


JIS FS C

16進数 1Ch 43h

本モードでは、解像度が180dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


漢字の文字ピッチの指定(2/15インチ)

漢字の文字ピッチを2/15インチ(9.5ポイント相当モード)に設定します。


JIS FS D

16進数 1Ch 44h

本モードでは、解像度が180dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


漢字の文字ピッチの指定(1/10インチ)

漢字の文字ピッチを1/10インチ(7ポイント相当モード)に設定します。


JIS FS F

16進数 1Ch 46h

本モードでは、解像度が240dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


漢字の文字ピッチの指定(1/6インチ)

漢字の文字ピッチを1/6インチ(12ポイント相当モード)に設定します。


JIS FS G

16進数 1Ch 47h

本モードでは、解像度が180dpiに切り換わります。
本制御命令では、漢字文字サイズは変更せず、文字幅のみを変更します。
また、本制御命令は、漢字横印字/縦印字モードの場合に有効です。
本制御命令は、ほかの漢字文字ピッチの指定命令を受信するまで有効です。


縦縮小文字の2文字縦構成の印字モードの指定

縦縮小印字時に2文字を上下に組み合わせて印字します。


JIS FS P

16進数 1Ch 50h

文字の縦縮小印字(縦幅が1/2)が指定されている場合、本制御命令を受信すると、次に続く2文字の1文字目を下段、2文字目を上段に配置して1文字の幅に印字します。


本制御命令は、縮小文字を2文字構成で印字した後、自動的に解除されます。


文字修飾の指定

文字修飾の設定または解除を指定します。


JIS FS c , ,[修飾モード1(任意バイト)],…,[修飾モードn(任意バイト)].

16進数 1Ch 63h 2Ch 2Ch[修飾モード1(任意バイト)]2Ch … 2Ch[修飾モード n(任意バイト)]2Eh

[修飾モード1(任意バイト)]
文字の修飾モードを指定します。

設定内容
0 修飾の解除
1 ボールド修飾
2 イタリック修飾
3 アウトライン修飾
4 シャドウ修飾
5 立体修飾

複数の修飾を行うことが可能ですが、アウトラインと立体、およびシャドウと立体を同時に指定すると、後から指定した修飾のみ有効になります。


文字の拡大/縮小指定

文字の拡大または縮小を指定します。


JIS FS m[縦倍率の分子(任意バイト)]/[縦倍率の分母(任意バイト)],[横倍率の分子(任意バイト)]/
[横倍率の分母(任意バイト)],[文字の位置(任意バイト)].

16進数 1Ch 6Dh[縦倍率の分子(任意バイト)]2Fh[縦倍率の分母(任意バイト)]
2Ch[横倍率の分子(任意バイト)]2Fh[横倍率の分母(任意バイト)]2Ch[文字の位置(任意バイト)]2Eh

[縦倍率の分子(任意バイト)]/[縦倍率の分母(任意バイト)]
[横倍率の分子(任意バイト)]/[横倍率の分母(任意バイト)]
文字の縦方向および横方向の倍率を指定します。

倍率の分子の値 倍率の分母の値 設定内容
1 1 1倍
2 1 2倍
3 1 3倍
4 1 4倍
6 1 6倍
8 1 8倍
1 2 1/2倍

倍率のパラメータを省略すると、「1」になります。

[文字の位置(任意バイト)]
縦縮小文字を指定した場合に、文字を印字する位置を指定します。

設定内容
L 下付き指定
M 中付き指定
H 上付き指定

縦縮小文字を指定した場合、本パラメータを省略すると下付き指定になります。

本制御命令で縦拡大と横縮小または縦縮小と横拡大を同時に指定すると無効になります。


漢字の文字ピッチの指定

漢字の文字ピッチおよび解像度を指定します。


JIS FS p[有効/無効(任意バイト)],[文字ピッチの分子(任意バイト)]/[文字ピッチの分母(任意バイト)].

16進数 1Ch 70h[有効/無効(任意バイト)]2Ch[文字ピッチの分子(任意バイト)]2Fh[文字ピッチの分母(任意バイト)]2Eh

[有効/無効(任意バイト)]
文字ピッチの指定を有効にするか無効にするかを選択します。

設定内容
2 有効
2以外 無効

[文字ピッチの分子(任意バイト)]/[文字ピッチの分母(任意バイト)]
文字のピッチおよび解像度を指定します。

文字ピッチの分子の値 文字ピッチの分母の値 設定内容
1 5 1/5インチ 160dpi
1 6 1/6インチ 180dpi
3 20 3/20インチ 160dpi
2 15 2/15インチ 160dpi
1 10 1/10インチ 160dpi

本制御命令は漢字縦/横印字モード時に有効になります。


文字ピッチの調整

文字の印字間隔を調整します。


JIS FS w <文字間左スペース量(任意バイト)>,<文字間右スペース量(任意バイト)>.

16進数 1Ch 77h <文字間左スペース量(任意バイト)> 2Ch <文字間右スペース量(任意バイト)> 2Eh

<文字間左スペース量(任意バイト)> <文字間右スペース量(任意バイト)>
文字の左右のスペース量をドット単位で指定します。

単位: 現在の解像度
0~31

ただし、0≦左スペース量+右スペース量≦31以外のときは、左右のスペース量は0になります。また、パラメータ省略時も0になります。

左右スペース量の関係は、次のようになります。



アンダー/アッパーラインの太さの指定

アンダーラインまたはアッパーラインの線の太さを指定します。


JIS FS 0 4 L <太さ(3バイト)>

16進数 1Ch 30h 34h 4Ch <太さ(3バイト)>

<太さ(3バイト)>
アンダー/アッパーラインの太さを2種類から選択します。
それぞれのページフォーマットでの線のドット数(ドット/300dpi)は次のようになります。

設定内容
Fmode 1 Fmode 2 Fmode 3 Fmode 4 Fmode 6 Fmode 7 Fmode 8
S12
細線
2
2
2
1
2
1
1
S14
太線
3
3
3
2
3
2
2

ライン印字モードの指定 ESC X
ライン印字モードの解除 ESC Y
ラインの設定 ESC _


漢字文字サイズの指定

漢字縦/横印字モード時の解像度を指定します。


JIS FS 0 4 S <解像度(3バイト)>

16進数 1Ch 30h 34h 53h <解像度(3バイト)>

<解像度(3バイト)>
解像度を指定します。

設定内容
120 180dpi(12 ポイントモード)
105 160dpi(10.5ポイントモード)
108 160dpi(10.5ポイントモード)
095 180dpi( 9.5ポイントモード)
096 180dpi( 9.5ポイントモード)
070 240dpi( 7 ポイントモード)
072 240dpi( 7 ポイントモード)

本エミュレーションモードでは、漢字サイズは変更せずに、解像度のみを切り換えます。
本制御命令は漢字縦/横印字モード時に有効になります。

漢字の文字ピッチの指定


専用命令

N201エミュレーションモードには、専用の制御命令が用意されています。



LIPSモードの制御命令

LIPSモードに関する制御命令は、1種類あります。



LIPSモードへの移行

本制御命令を受信した後、N201エミュレーションモードからLIPSモードに移行します。


JIS ESC % @

16進数 1Bh 25h 40h

本制御命令を使用する場合は、動作モードメニューで動作モードをN201エミュレーションモードに設定する必要があります。


付録

N201エミュレーションモードの注意事項、初期の設定状態などを掲載します。

必要に応じてご覧ください。



N201モードの注意と制限

N201エミュレーションモードでは、エミュレートするPC-PR201/80Aと違いがあります。ご使用にあたり、それぞれの注意と制限事項をよくお読みください。



解像度の違いについて

  • ドット列イメージの印字

イメージデータの印字は、本製品とPC-PR201/80Aとの解像度の違いによって、データを拡大して印字します。これによって、PC-PR201/80Aの解像度160dpiの1ドットが本製品の解像度600dpiの3ドットや4ドットに拡大されるため、印字結果が若干異なることがあります。
特に、水平方向と垂直方向の縮小率が異なるページフォーマットでは、横長のイメージになります。

  • 垂直方向の移動とイメージデータ

PC-PR201/80Aでは、イメージの展開の縦方向の解像度が160dpi(1インチあたり160ドット)であるのに対して、改行ピッチは1/120インチ単位になります。このため、ページフォーマットによっては拡大率の関係から1ドット幅のずれが生じることがあります。

  • 文字の印字

文字はフォントデザインの違いにより、印字結果がPC-PR201/80Aとは異なります。

  • 右マージン

本エミュレーションモードでは、印字データが1ドット未満でも右マージン位置を越えた場合、次の行に印字します。



文字セット・フォントパターンについて

  • 漢字サイズ

標準サイズ以外の漢字を指定した場合、TOF行での印字結果は保証されません。また、現在印字位置は、現在の文字ピッチを基準として移動するため、標準サイズより大きい文字を指定すると文字が重なる場合があります。なお、アンダーラインは、移動量に対して引かれるため、文字幅より短くなる場合があります。

  • 1バイトコード登録文字

1バイトコードの登録文字は、PC-PR201/80Aで印字したときよりも文字が小さくなります。したがって、文字セルいっぱいにパターンを登録して印字しても、となりどうしの文字が離れる場合があります。

  • 2バイトコードの未定義領域

2バイトコード(漢字コード)の中で、PC-PR201/80Aでは未定義の領域に本製品専用の文字パターンが割り当てられている部分があります。このため、この部分のコードを印字させると、PC-PR201/80Aではスペースになりますが、本エミュレーションモードでは特定の文字パターンが印字されます。



そのほかの制限

  • 領域モード

領域モードが無効なページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のときでも領域モードの設定を変更できます。この場合、ページフォーマットがFmode 3, 4, 6に切り替わったときに設定が有効になります。ただし、どのページフォーマットのときでも、領域モードの設定を変更した時点で印字パラメータのリセット処理が行われます。

  • 用紙位置

用紙位置の設定が無効なページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)のときでも用紙位置(中央/左端)の設定を変更できます。この場合、ページフォーマットがFmode 1, 2, 7,8に切り替わったときに設定が有効になります。ただし、どのページフォーマットのときでも、用紙位置の設定を変更した時点で印字パラメータのリセット処理が行われます。

  • 用紙の向き

A4サイズおよびB5サイズの用紙は、共通のメニューで設定した用紙の向きによって用紙の送り方向が決まりますが、2ページ印刷は用紙の送り方向は次のようになります。

  • 2ページ印刷ではA4、B5サイズのデータがA3、B4サイズに印刷されるため、つねに横方向送りでページが作成されます。
  • メモリオーバー

文字の登録の登録を行っているときにメモリが不足すると、『23 ダウンロードフル』と表示されます。
この場合、エラースキップの操作を行うと、登録を終了し、以降の登録終了までのデータを読み飛ばします。
登録中の文字データは削除されます。

  • 白紙ページの排紙

本エミュレーションモードでは、ページ内に次の印字データがないと排紙を行いません。

  • スペース以外の文字および登録文字
  • イメージデータ
  • アンダーライン

ただし、次の場合は白紙を排紙します。

  • 「用紙位置」、「用紙位置微調整」、「上余白」の設定によって、上記を含む印字データが印字範囲を越えた場合
  • 共通プリント環境の「縦補正」・「横補正」の設定によって、上記を含む印字データが印字範囲を越えた場合


PC-PR201シリーズのDIPスイッチの機能について

PC-PR201シリーズのDIPスイッチで設定できる機能の中で、本エミュレーションモードがサポートしていない機能や設定の意味が異なる機能があります。
本エミュレーションモードでは、PC-PR201HのそれぞれのDIPスイッチの機能を次のように取り扱います。


機能名称 PC-PR201シリーズの場合 N201モードの場合
各国文字の切り換え 各国文字をDIPスイッチによって設定できます。 メニューの「国別文字」で設定できます。
用紙長の切り替え 用紙長の初期値をDIPスイッチによって11インチまたは12インチに設定できます。 初期値は11インチです。
DC1 DC3 コードの処理 オフライン状態で DC1DC3 コードを受信します。 オフライン状態で DC1DC3 コードを受信しても無視します。
自動復改の切り換え バッファ・フル時の対処をDIPスイッチによって復帰のみ、または復帰改行に設定できます。 メニューの「バッファフル」で設定できます。
印字指令の切り換え 印字指令の制御コードをDIPスイッチによって設定できます。 メニューの「印字指令」で設定できます。
CR 機能の切り換え CR コードを受信したときの処理をDIPスイッチによって設定できます。 メニューの「CR機能」で設定できます。
数字「0」の字体の切り換え DIPスイッチによってゼロの書体を「0」または「」に設定できます。 メニューの「ゼロ書体」で設定できます。
ドット対応グラフィックドット数の切り換え DIPスイッチによってネイティブモードまたはコピーモードを選択できます。 メニューの「グラフィック」で設定できます。
逆方向改行時の用紙なし検出の切り換え DIPスイッチによって有効/無効の切り換えを選択できます。 本製品では、ページを超える逆改行はできません。
印字方式の切り換え 電源オンのときの印字方式をDIPスイッチによってHSパイカまたはHDパイカに設定できます。 HS/HDパイカの区別はありません。本製品は印字速度が速いためドラフトモードは必要ありません。
7/8ビットデータの切り換え DIPスイッチによって7ビットコードと8ビットコードの切り換えを選択します。 8ビットコード固定です。
136桁/80桁の切り換え 8インチ×11インチの連続用紙を使用するための機能です。 ページフォーマットFmode 3のワイド領域モードを使用してA4サイズに印字すれば、80文字目に右マージンを設定しているので80文字での自動折り返しが可能です(標準領域モードの右マージンは80文字目ではありません)。
印字方向の切り換え DIPスイッチによって片方向または両方向に設定できます。 本製品では、印字方向という概念がありません。
NHS/SHSパイカの切り換え 電源オンのときの印字方式をDIPスイッチによってNHSパイカまたはSHSパイカに設定できます。 NHS/SHSパイカの区別はありません。
メモリスイッチ初期化の切り換え 電源投入時にメモリスイッチの設定内容を初期化するかどうかを設定できます。 リセット処理の操作があるので不要です。
ドット印字モードの印字方向の切り換え DIPスイッチによって片方向または両方向に設定できます。 本製品では、印字方向という概念がありません。
ドラフトモードの初期設定 ドットを間引くことにより高速印字を行うモードを設定できます。 ドットを間引いても印字速度に影響しないので必要ありません。
* NHS(Normal High Speed)パイカは11ドット幅の文字で150文字/秒で印字されます。
SHS(Super High Speed)パイカは9ドット幅の文字で200文字/秒で印字されます。


初期状態

N201エミュレーションモードには、本製品では6種類のリセット処理があります。
リセット処理が行われると、印字環境などの各種の設定は、メニューの設定に初期化されます。

  • 電源オン

本製品の電源をオンにしたときに行われるリセット処理です。
すべての印字パラメータおよび登録データ(登録文字)が初期化されます。

  • ハードリセット処理(プリンタ初期化)

タッチパネルのキー操作でハードリセット処理(プリンタ初期化)を行います。
このリセット処理では、電源オンのときと同等の処理が行われます。
すべての印字パラメータおよび登録データ(登録文字)が初期化されます。

  • ソフトリセット処理(プリント中止)

タッチパネルのキー操作でソフトリセット処理(プリント中止)を行います。
すべての印字パラメータが初期化されます。登録データ(登録文字)は、メニューの
「登録レベル」が「一時」に設定されている場合のみ初期化されます。

  • ジョブ終了時のソフトリセット処理

一連の印刷処理(ジョブ)が終了した時点でリセット処理が行われます。
次のようなとき、ジョブが終了したとみなされます。

  • 排紙操作を行ったとき
  • ジョブタイムアウトになったとき*
  • LIPSモードに切り換わる制御命令を受信したとき

現在作成中のページを排紙し、一部の印字パラメータが初期化されます。登録データ(登録文字)は、メニューの「登録レベル」が「一時」に設定されている場合のみ初期化されます。


* 「タイムアウト」の設定で自動ジョブ終了時間を設定している場合、ジョブ終了命令を受信しなくても一定時間が過ぎるとジョブが終了します。

  • PC-PR201/80Aのリセット命令によるソフトリセット処理

PC-PR201/80Aの制御命令「プリンタのリセット処理 ESC c 1」を受信し、リセット処理が行われます。
一部の印字パラメータが初期化されます。

  • 専用命令によるパラメータリセット処理

専用命令を実行すると、リセット処理が行われます。
一部の印字パラメータが初期化されます。

  • リセット処理とメニューの設定値
設定項目 電源オン
プリンタ初期化 プリント中止
ジョブ終了 PC-PR201
制御命令
専用命令
ページ
レイアウト
ページフォーマット メニューの設定値*1 保持 保持
用紙位置
上余白
用紙位置微調整
領域
右マージン既定値
用紙サイズ
2ページ印刷設定
フォント 漢字書体 メニューの設定値*1
フォントID
漢字サイズ 保持
ゼロ書体 メニューの設定値*1
国別文字
漢字グラフィックセット
印字機能 イメージの補正
外字サイズ
グラフィック
印字動作 CR 機能
印字指令
バッファフル
VFC 単票用紙長機能
用紙長機能
用紙長設定
ミシン目スキップ
その他 登録レベル 保持
*1 アプリケーションソフトウェアなどで変更されている設定項目がすべてメニューの設定値に戻ることを示します。

  • リセット処理とPC-PR201/80Aの設定値
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
プリント中止
ジョブ終了 PC-PR201
制御命令
専用命令
PC‐PR201/
80A
ページ長 設定・用紙などに依存*1 設定・用紙などに依存
ボトム領域 メニューの設定値*2
垂直タブ位置 チャネル2:6行ごとにセット
チャネル3~6:クリア
左マージン位置 1
右マージン位置 ページフォーマット、印字領域モード、用紙サイズに依存
水平タブ位置 なし
改行ピッチ メニューの設定値
キャラクタモード カタカナモード
ANK/漢字種別 ANK 保持/ANK *3 ANK 保持
印字方式(ANK) パイカモード
印字方式(漢字) 横書き
改行方向 順方向
文字拡大モード 解除
強調文字モード 解除
アンダーラインモード 解除
半角漢字縦印字モード 解除
半角漢字の2文字構成縦印字モード 解除
漢字文字ピッチ 3/20インチ
スクリプト文字モード 解除
登録文字の印字モード 内字
文字の拡大指定文字 解除
漢字文字サイズ 10.5ポイント
2文字構成縦印字モード 解除
横罫線モード 解除
横罫線の高さ 24ピン
縦罫線の高さ 24ピン
文字修飾 解除
縦縮小文字の印字位置 下付き
固定ドットスペース 左:0, 右:0
フォーマッティングモード 解除
ラインの太さ 2ドット
*1 詳細は「ページ長の初期状態」を参照。
*2 ページ長≦ボトム領域の場合は、ミシン目スキップは0とみなされます。
*3 メニューの「登録レベル」が「永久」なら保持し、「一時」ならANKになります。(→「その他のグループ」)

  • リセット処理と受信データ・登録データ
設定項目 電源オン プリンタ
初期化
プリント中止 ジョブ終了 PC-PR201
制御命令
専用命令
受信・登録データ 文字の登録
(2バイトコード)
クリア クリア/保持*1 保持
文字の登録
(1バイトコード)
クリア クリア/保持*1 保持
ページバッファ クリア 印字*2 印字*3
行メモリ内の未印字データ クリア クリア*4
現在の印字位置 最左端相当位置
*1 メニューの「登録レベル」が「永久」なら保持し、「一時」ならクリアされます。(→「その他のグループ」)
*2 ジョブ終了までのデータを実行し、ページバッファを印字して排紙します。
*3 本製品専用の制御命令によるリセットを受信した時点で、直前の印字開始命令までのデータを印字し、排紙します。
*4 専用命令のときだけ、印字されます。

  • N201エミュレーションモードのメニューの初期状態
グループ 設定項目 エ場出荷時の設定状態
ページ
レイアウト
ページフォーマット 実寸縦
用紙位置 中央
上余白 0
用紙位置微調整 0
領域 標準
右マージン既定値 136桁
用紙サイズ A4
2ページ印刷設定 しない
フォント 漢字書体 明朝
フォントID 2
漢字サイズ システム
ゼロ書体 斜線無しゼロ
国別文字 日本
漢字グラフィックセット JIS78
印字機能 イメージの補正 しない
外字サイズ 10.8ポイント
グラフィック ネイティブ
印字動作 CR 機能 復帰のみ
印字指令 CR のみ
バッファフル 復帰/改行
VFC 単票用紙長機能 無効
用紙長機能 無効
用紙長設定 66行
ミシン目スキップ 0行
その他 登録レベル 一時

リセット処理が行われたときのページ長の初期値は、ページフォーマット、領域モード、初期状態で有効になるページ長の設定(用紙長機能)によって次のようになります。


ページ
フォーマット
領域 用紙長機能 ページ長
Fmode 1
Fmode 2
無効 66行(6lpi)
有効 メニューの「用紙長設定」の設定値
Fmode 3 標準 無効 66行(6lpi)
Fmode 4 有効 メニューの「用紙長設定」の設定値
ワイド 無効 用紙サイズに依存
Fmode 6 有効 メニューの「用紙長設定」の設定値
Fmode 7
Fmode 8
無効 66行(6lpi)
有効 メニューの「用紙長設定」の設定値

  • 右マージンの初期状態

リセット処理が行われたときの右マージン位置の初期値は、ページフォーマット、用紙位置、領域モード、および右マージン位置の設定(右マージン既定値)によって次のようになります。


ページ
フォーマット
用紙位置 領域 右マージン規定値 右マージン位置
Fmode 1
Fmode 2
中央 136桁目(パイカモード)
左端 136桁 136桁目(パイカモード)
用紙右端 用紙サイズに依存
Fmode 3
Fmode 4
Fmode 6
標準 136桁目(パイカモード)
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 7
Fmode 8
中央 136桁目(パイカモード)
左端 用紙サイズに依存


コード表


1バイトコード表

本エミュレーションモードは、8ビットの文字コードにのみ対応しています。

  • カタカナモード

  • ひらがなモード



2バイトコード表

  • 半角文字コード表

  • 漢字コード表(JIS第一水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 準拠)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 準拠)



本体の設定 (バーコードプリント)

バーコードの種類、印字方法、印字サンプルなどについて説明しています。



1.ご使用になる前に


ご注意

本製品は、以下のトランスレータでのみバーコード印刷にご使用になれます。

  • LIPSトランスレータ
  • ESC/Pトランスレータ
  • I5577トランスレータ
  • N201トランスレータ

印刷されたバーコードは、紙の質やトナーの濃度等の原因ですべての読み取り機では読み取れない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

動作確認をした機種

  • バーコード検査装置

CodaScanⅡ

  • ハンディターミナル

ST-100
HT-970


(1) バーコードの印字可能領域は、本製品の仕様上、用紙の端から上下左右5 mmを除く領域です。
詳細は「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をご覧ください。
(2) 印字するバーコードのサイズによっては、フォントの仕様上、印字可能領域を外れて印字されない場合もあります。
(3) 反射率の低い用紙(再生紙等)では、読み取り機での精度が悪化します。
そのような場合は、ドット幅を太くするか、反射率の高い用紙をご使用になることをおすすめします。
(4) 本製品のトナーの濃度によって、印刷されたバーコードの読み取り機で精度の変化が生じる場合があります。通常の場合、工場出荷時の設定で支障はありませんが、読み取り機の精度が悪く、(3)の調整を行った後でも、改善されない場合は、濃度調整を行うことで、読み取り機の精度が向上することがあります。


2.文字セット


文字セットの種類

本製品の文字セットで印字できるバーコードは、以下の4書体となります。

  • CODE39
  • NW-7
  • JAN(EAN、UPC)
  • EAN-128
  • 標準料金代理収納用EAN-128
  • カスタマバーコード(郵便番号バーコード)


文字セットの選択

文字セットを選択するには、文字セット名称で選択してください。

詳細は、付録の文字セット名称一覧をご覧ください。


初めて出力ソフトウェアを開発される場合には、プログラマーズマニュアルが必要です。次の3種類が用意されています。
  • プログラマーズマニュアル「ソフトウェア概説書4.2」(LIPSコマンドの概要を知るためのマニュアル)
  • プログラマーズマニュアル「コマンドリファレンス4.2」(LIPSコマンドの手引き)
  • プログラマーズマニュアル「クックブック4.2」(プログラムサンプル集)
LIPS IVのプログラマーズマニュアルは、キヤノンホームページからダウンロードすることができます。


3.バーコードの印刷方法


CODE39、NW-7の印刷方法


1 LIPSモード(スケーラブルフォント)での印刷方法

1 文字セット名称選択命令にて、印字するバーコードの文字セットを選択して本製品に送ってください。
2 バーコードデータを本製品に送ることによってバーコードの印刷ができます。


2 各エミュレーションモード(ドットフォント)での印刷方法

1 文字セット名称選択命令Iのコマンドを本製品に送ることによって印刷します。
(例) ESC/Pエミュレーションモード時、文字セット名称"C3060.BAR"でバーコードデータ*12345*を印刷する場合
ESC I [SP] _ _ f C3060. BAR, 100, 000, 000, *12345*

注意: LIPSモードは、LIPSⅢまたはLIPSⅣでご使用になれます。LIPSの詳細は、以下の2種類のプログラマーズマニュアルをご参照ください。
  • プログラマーズマニュアル「ソフトウェア概説書4.2」(LIPSコマンドの概要を知るためのマニュアル)
  • プログラマーズマニュアル「コマンドリファレンス4.2」(LIPSコマンドの手引き)
LIPS IVのプログラマーズマニュアルは、キヤノンホームページからダウンロードすることができます。


CODE39の印刷サンプル例

LIPSモードで、「*1234567890*」のCODE39のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(VC++)


LIPSモードで、「*1234567890*」のCODE39のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。

  • サンプルプログラム(BASIC)


ESC/Pのエミュレーションモードで、3ドットモジュール、高さ100ドットの「*1234567890*」のCODE39のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。

  • サンプルプログラム(BASIC)



NW-7の印刷サンプル例


LIPSモードで、「A1234567890A」のNW-7のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。 (メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(VC++)


LIPSモードで、「A1234567890A」のNW-7のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。

  • サンプルプログラム(BASIC)


ESC/Pのエミュレーションモードで、3ドットモジュール、高さ100ドットの「A1234567890A」のNW-7のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。

  • サンプルプログラム(BASIC)



JAN、EAN、UPCの印刷方法

JAN、EAN、UPCのバーコードを印字するためには、JAN、EAN、UPCそれぞれの仕様にあった文字セットを選択してバーコードを印刷します。

本製品では、JAN、EAN、UPC用のバーコードの文字セットが内蔵されていますので、バーコードの仕様にあわせた文字セットを選択することで、確実にバーコードが印刷できます。(文字セットの切り換えによる印字)

さらに、印刷するバーコードの文字コードを本製品用の文字コードに置き換えることによって1つの文字セットだけで印刷することもできます。(文字コードの置き換えによる印字)

文字コードの置き換えによる印字の方が文字セットの切り換えによる印字よりも制御コマンドを少なくして印字できます。

特にエミュレーションモードで印字する場合には、制御の方法がより簡単に行うことができます。

なお、LIPSモードとエミュレーションモードでは、同じバーコードを印刷する場合でも、印刷するための制御方法が異なりますのでご注意ください。



1 文字セットの切り換えによる印刷方法

JAN、EAN、UPCコードのデータキャラクタは0~9までですが、それぞれのデータパターンA~D(メインプログラムは「1-2 各エミュレーションモードでの印刷」を参照)にしたがって、文字セットを切り換える必要があります。これは、データパターンが異なる場合、同じコードでもバーコードのデザインが違うためです。たとえばJAN8桁は、1桁目(パターンA)の位置での"0"と5桁目(パターンC)の位置での"0"とでは、バーコードデザインが異なります。
以下の方法は、それぞれのデータパターンA~Dに該当する文字セットを切り換えながら印字します。



1-1 LIPSモードでの印刷方法

以下の手順で本製品に送ることによって印刷できます。


1 印字開始位置CAPの設定(行桁モードにて、CAPの移動を行います。または、サイズ単位モード設定、サイズ単位の選択、垂直水平絶対位置移動命令等のサイズ単位モードにてCAPの移動を行います。)
2 ガードバー用の文字セット(BARjan-D.BAR)を文字セット名称選択命令にて選択します。
3 "L"の文字を送ります。
4 左側のデータキャラクタパターン用の文字セット(BARjan-A.BARまたはBARjan-B.BAR)を文字セット名称選択命令にて選択します。
5 左側のデータキャラクタを送ります。
6 4、5の組み合わせで左側のデータキャラクタパターンを印刷します。
7 ガードバー用の文字セットを文字セット名称選択命令にて選択します。
8 "M"の文字を送ります。
9 右側のデータキャラクタパターンの文字セットを文字セット名称選択命令にて選択します。
10 右側のデータキャラクタを送ります。
11 ガードバー用の文字セットを文字セット名称選択命令にて選択します。
12 "R"の文字を送ります。(UPC短縮バージョンの場合、"E"を送ります。)


1-2 各エミュレーションモードでの印刷

次の手順で、本製品にコマンドを送ることによって印刷できます。


補足: 2のコマンド体系にて、LIPSの命令を本製品に送ります。
LIPSの命令は、1-1 LIPSモードでの印刷方法をご参照ください。

1 LIPSモードのユーザーページ登録開始命令
2 イメージデータ転送命令+LIPS命令
3 LIPSモードのユーザーページ登録終了命令
4 ユーザーページ、オーバーレイ印字開始命令

4のコマンドの後、印字データを本製品に送ることによってバーコードが印刷されます。

注意: エミュレーションモードで印刷する場合には必ずバーコードのフォント、OCR-Bフォントを印刷するページの先頭で行ってください。(ページの途中で印刷することはできません。)また、1ページに複数個のバーコードを印刷する場合には②のイメージデータ転送命令+LIPS命令で印刷する位置にCAPを移動してバーコードの印刷を行ってください。
イメージデータの転送命令のパラメータのバイト数は必ずLIPS命令のコマンドのバイト数を指定してください。
バイト数の指定が誤っている場合には、正常にバーコードが印刷できなくなります。 エミュレーションモードのコマンド(LIPSモードのユーザーページ登録開始、終了命令、イメージデータの転送命令、ユーザーページオーバーレイ印字開始等)の詳細は各エミュレーションモードのカテゴリをご参照ください。
LIPSの詳細は、以下の2種類のプログラマーズマニュアルをご参照ください。
  • プログラマーズマニュアル「ソフトウェア概説書4.2」(LIPSコマンドの概要を知るためのマニュアル)
  • プログラマーズマニュアル「コマンドリファレンス4.2」(LIPSコマンドの手引き)
LIPS IVのプログラマーズマニュアルは、キヤノンホームページからダウンロードすることができます。

JAN、EAN、UPC印刷の文字セットの切り換えは、以下の組み合わせになります。


JAN、EAN、UPC標準バージョン(13桁)の場合


先頭1桁 文字セットの切り換えパターン
0 DAAAAAADCCCCCCD
1 DAABABBDCCCCCCD UPCコード
2 DAABBABDCCCCCCD
3 DAABBBADCCCCCCD
4 DABAABBDCCCCCCD JANコード
5 DABBAABDCCCCCCD
6 DABBBAADCCCCCCD
7 DABABABDCCCCCCD
8 DABABBADCCCCCCD
9 DABBABADCCCCCCD

JJAN、EAN短縮バージョン(8桁)の場合


文字セットの切り換えパターン DAAAADCCCCD

UPC短縮バージョンの場合


文字セットの切り換えパターン 末尾1桁(チェックデジット)
DBBBAAAD 0
DBBABAAD 1
DBBAABAD 2
DBBAAABD 3
DBABBAAD 4
DBAABBAD 5
DBAAABBD 6
DBABABAD 7
DBABAABD 8
DBAABABD 9

補足: A=J_ _ _ _A.BAR または
B=J_ _ _ _B.BAR または
C=J_ _ _ _C.BAR または
D=J_ _ _ _D.BAR または
BARjan-A.BAR
BARjan-B.BAR
BARjan-C.BAR
BARjan-D.BAR
の文字セットの略称です。

JAN、EAN、UPCの末尾がチェックデジットになっておりますが、チェックデジットが正しくないデータの場合、バーコードが読み取れないことがあります。
正当なデータにするためにチェックデジットを付加する時は、ユーザーアプリケーションで行ってください。
チェックデジットの算出方法は、付録のJANコードチェックデジット計算方法をご参照ください。


2 文字コードの切り換えによる印刷方法

JAN、EAN、UPCコードはデータパターンによって、同一コードでもバーコードのデザインが違うことは前項で説明しましたが、本製品では、異なるデータパターンのデザインを、別のコードとして1つの文字セット(J_ _ _ _A.BARまたはBARjan-A.BAR)に格納しています。たとえば、データパターンCでのコード"0"のデザインはコード"P"として格納しています。
以下の方法は、印字する文字コードを置き換えることにより、1つの文字セットで印字します。



2-1 LIPSモードでの印刷方法

以下の手順で本製品に送ることによって印刷できます。


1 文字セット(BARjan-A.BAR)を文字セット名称選択命令にて選択します。
2 JAN、EAN、UPC等印刷するバーコードに合わせて文字コードを指定します。文字コードの置換方法は、2-3 文字コードの置換以降をご参照ください。


2-2 各種エミュレーションモードでの印刷方法

1 文字セット名称選択命令Iのコマンドをプリンタに送ることによって印刷します。
(例)ESC/Pエミュレーションモード時、文字セット名称"J3060A.BAR"でバーコードデータ912345678904を印刷する場合
ESCI[SP] _ _ f J3060A.BAR,100,000,000,L9A23DEMVWXYPTN

注意: 文字セット名称選択命令Iの各パラメータは、以下のように設定してください。
文字セット名称: J_ _ _ _A.BARの文字セット
横拡大率: 1/2~2倍
縦拡大率: 1/2~2倍
文字ピッチ: 文字セット固有の文字ピッチ
ただし、縦横の拡大率を1/2、2倍の組み合わせでの指定時はそれぞれ等倍になりますので、ご注意ください。
文字コードのバイト数: バーコードの文字コードのバイト数
文字コード: バーコードの文字コード
バーコードの文字コードは、JAN、EAN、UPC等によって文字コードを置換して指定する必要があります。
文字コードの置換方法は、「2-3 文字コードの置換」以降をご参照ください。
文字セット名称選択命令Iは、各エミュレーションモードのカテゴリをご参照ください。


2-3 文字コードの置換

1 JAN、EAN、UPC標準バージョンの場合
コード番号1桁目によって以下の文字コード置換パターンに従って文字コードを指定します。

先頭1桁 文字コードの置換パターン
0 DL AAAAAA DM CCCCCCDR UPC コード
1 DL AABABB DM CCCCCCDR
2 DL AABBAB DM CCCCCCDR
3 DL AABBBA DM CCCCCCDR
4 DL ABAABB DM CCCCCCDR JAN コード
5 DL ABBAAB DM CCCCCCDR
6 DL ABBBAA DM CCCCCCDR
7 DL ABABAB DM CCCCCCDR
8 DL ABABBA DM CCCCCCDR
9 DL ABBABA DM CCCCCCDR

解説: コード番号の1桁目によって2桁目から13桁目を上記の置換パターンで各桁のバーコードを指定します。
DL=L(文字コード4C(h))レフトガードバー
DM=M(文字コード4D(h))センターガードバー
DR=N(文字コード4E(h))ライトガードバー
A = データキャラクタ 0~9 (文字コード30(h)~39(h))をそのまま指定します。
B = データキャラクタ 0~9 (文字コード30(h)~39(h))を@~I(文字コード40(h)~49(h))に置換して指定します。
C = データキャラクタ 0~9 0~9(文字コード30(h)~39(h))をP~Y(文字コード50(h)~59(h))に置換して指定します。
なお、A、B、Cパターンの置換は、表1-1の置換表をご参照ください。

2 JAN、EAN短縮バージョンの場合
以下の文字コード置換パターンに従って文字コードを指定します。

文字コードの置換パターン
DL AAAADMCCCCDR

解説: DL=L(文字コード4C(h))レフトガードバー
DM=M(文字コード4D(h))センターガードバー
DR=N(文字コード4E(h))ライトガードバー
A = データキャラクタ 0~9 (文字コード30(h)~39(h))をそのまま指定します。
C = データキャラクタ 0~9 (文字コード30(h)~39(h))をP~Y(文字コード50(h)~59(h))に置換して指定します。
なお、A、Cパターンの置換は、表1-1の置換表をご参照ください。

3 UPC短縮バージョンの場合
コード番号の末尾の番号によって、以下の文字コードの置換パターンに従って文字コードを指定します。

文字コードの置換パターン 末尾(CD)
DL BBBAAA DE 0
DL BBABAA DE 1
DL BBAABA DE 2
DL BBAAAB DE 3
DL BABBAA DE 4
DL BAABBA DE 5
DL BAAABB DE 6
DL BABABA DE 7
DL BABAAB DE 8
DL BAABAB DE 9 CD = チェックデジット

解説: 文字コードの末尾はチェックデジット(以下CD)となっています。
CDによって上記の文字コードの置換パターンに従って各桁の文字コードを指定します。UPC短縮のCDの計算方法は、付録UPC短縮のチェックデジット計算方法をご参照ください。また、コード番号2桁目から、7桁目の6桁をバーコードとして印字、先頭1桁目と末尾のCDは、バーコードとして印字しません。
DL=L(文字コード4C(h))
DE=0(文字コード4F(h))
A = 文字コード 0~9 (文字コード30(h)~39(h))をそのまま指定します。
B = 文字コード 0~9 (文字コード30(h)~39(h))を@~I(文字コード40(h)~49(h))に置換して指定します。
なお、A、Bパターンの置換は、表1-1の置換表をご参照ください。

表1-1 A、B、Cパターンの置換表
データ
パターン
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
A 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
B @ A B C D E F G H I
C P Q R S T U V W X Y

なお、ライトガードバーは、文字セット切り換えの印刷の場合と指定する文字コードが異なりますのでご注意ください。


例1) JANコード(13桁)"912345678904"を印字する場合
→指定するコードは以下のようになります。
例2) JANコード(8桁)"91234567"を印字する場合
→指定するコードは以下のようになります。
例3) UPCコード(短縮)"01234505"を印字する場合
→指定するコードは以下のようになります。


JAN、EAN、UPCの印刷サンプル例

  • 文字セットの切り換え方法による印刷サンプル

LIPSモードで、文字セットの切り換えによる方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(VC++)


LIPSモードで、文字セットの切り換えによる方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。

  • サンプルプログラム(BASIC)


ESC/Pのエミュレーションモードで、3ドットモジュール、高さ100ドットの文字コードの切り換えによる方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。

  • サンプルプログラム(BASIC)


  • 文字コードの置換による印刷サンプル

LIPSモードで、文字コードの置換による方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(VC++)


LIPSモードで、文字コードの置換による方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。

  • サンプルプログラム(BASIC)


ESC/Pのエミュレーションモードで、3ドットモジュール、高さ100ドットの文字コードの置換による方法でJAN13桁のバーコードとOCR_B文字でコード番号を印刷する場合。

  • サンプルプログラム(BASIC)



EAN-128の印刷方法

本製品では、EAN-128および標準料金代理収納用EAN-128のバーコードの文字セットが内蔵されています。
以下にそれぞれの特長を記載します。


(1) EAN-128
EAN-128は、Code128バーコードを使用し、複数の管理情報を「アプリケーション識別子(AI)」によって区別できるようにしたバーコード体系です。
以下のように、アプリケーション識別子とデータの組み合わせから成り立ちます。

     
  • EAN-128のバーコードキャラクタ構成については、付録「フォント仕様一覧」をご参照ください。
  • ストップキャラクタの直前に入れるチェックデジットは、「モジュラス103」を使用します。計算方法については、付録「EAN-128チェックデジット計算方法」をご参照ください。また、このチェックデジットは目視文字には表示されません。
  • アプリケーション識別子(AI)には様々な種類があります。詳しくは、付録「EAN-128アプリケーション識別子一覧」をご参照ください。
  • 「FNC1」は、以下の位置に追加します。
    •  
    • スタートキャラクタの直後に追加。
    • データの桁数が可変長の場合、データの直後に追加。(データの桁数が可変長か固定長かは、アプリケーション識別子によって異なります。)

注意: 本製品に内蔵されているEAN-128は、48ポイントのサイズでの出力に適しています。48ポイント以外のサイズで出力したバーコードの読み取りは保証しません。

  • バーコードキャラクタについて

EAN-128のバーコードキャラクタは、黒バー3本と白バー3本で構成されています。

例)データキャラクタ"5"の場合

ただし、ストップキャラクタのみ、黒バー4本と白バー3本で構成されています。

本書では、これらのキャラクタを上位キャラクタと下位キャラクタに分けて表現しています。

たとえば、「0123」というバーコードを印刷したいときは、次のようになります。キャラクタマップおよびバーコードキャラクタ構成については、付録「フォント仕様一覧」をご参照ください。

  • コードセット"A"およびコードセット"B"の場合

したがって、「0123」は「'K'X5T3O」とマッピングされ以下のように印字されます。

  • コードセット"C"の場合

したがって、「0123」は「4K:N」とマッピングされ以下のように印字されます。


  • 代表的なアプリケーション識別子を使った出力例
アプリケーション識別子 内容 桁数
00 標準カートンID 数字18桁

「00」は、ダンボールやパレットなど輸送単位に対して梱包シリアル番号を意味付ける識別子です。

データは18桁で以下のような構成になります。

梱包タイプ 共通企業コード 出荷単位ごとの梱包シリアル番号 チェックデジット
1桁 7桁 9桁 1桁
  • 「梱包タイプ」には、以下の数字を入力します。
数字 梱包タイプ
0 ケースまたはカートン
1 パレット(ケース、カートンよりも大きいもの)
2 コンテナ(パレットよりも大きいもの)
3 上記以外の梱包タイプ
4 内部規定による(社内用途)
5 取引企業間の相互規定による
6~9 使用禁止
  • 「共通企業コード」には、「国コード」+「メーカーコード」を入力します。
  • 「チェックデジット」は、「モジュラス10/3ウェイト」を使用します。計算方法については、付録「JANコードチェックデジット計算方法」をご参照ください。

 
チェックキャラクタコードは、「モジュラス103」での計算結果より求めます。計算方法については、付録「EAN-128チェックデジット計算方法」をご参照ください。

(2) 標準料金代理収納用EAN-128
標準料金代理収納用EAN-128は、バーコードとしてEAN-128を用い、「標準料金代理収納ガイドライン」でコード体系を規定したバーコードです。
以下のように決められたデータの並び順でバーコードを作成します。


  項目 内容 桁数
(91) アプリケーション識別子(91固定) 2
MMMMMM 国コードの2桁目(9または5)+メーカコード(5桁)
請求書を発行する企業を示し、「JANメーカコード」(7桁)のうち、先頭の「4」を除いた6桁を使用する。
* 9桁の「JANメーカコード」の付番を受けている企業は、「代理収納」のために7桁のJANメーカコードを追加申請する必要があります。
6
EEEE・・・EEEEEE 自由使用欄
請求書を発行する企業が、顧客番号などで使用する。
21桁未満の場合は、数字「0」を先頭に追加して21桁にする。
21
S 再発行区分(再発行回数)
初回発行を「0」とし、再発行回数を1桁の数字で表す。
例)0:初回発行 1:1回目の再発行 2:2回目の再発行
1
YYMMDD 支払期限日(西暦下2桁+月+日)
この期限日まで、バーコード印刷された収納票を使用した支払いが可能。
請求書を発行する企業が支払期限日を設けない場合は、「999999」と表す。
6
F 印紙フラグ
請求金額に対して、収入印紙が必要か否かを1桁の数字で表す。
0:収入印紙不要(貼らない)
1:200円の収入印紙が必要(貼る)
2~9:リザーブ(新税対応等で使用)
1
PPPPPP 請求金額(円単位)
顧客に請求する金額(正味の金額)を6桁の数字で表す。6桁未満
の場合は、数字「0」を先頭に追加して6桁にする。
6
T チェックデジット
読み取りミスを防ぐための1桁の数値で、①から⑦までの43桁の数値に対して「モジュラス10/3ウェイト」の計算方式で算出する。計算方法については、付録「JANコードチェックデジット計算方法」をご参照ください。
1
  • EAN-128のバーコードキャラクタ構成については、付録「フォント仕様一覧」をご参照ください。
  • ストップキャラクタの直前に入れるチェックデジットは、「モジュラス103」を使用します。計算方法については、付録「EAN-128チェックデジット計算方法」をご参照ください。また、このチェックデジットは目視文字には表示されません。
  • 目視文字の大きさは8ポイント(半角数字)以上で印刷してください。

注意: 本製品に内蔵されているEAN-128は、48ポイントのサイズでの出力に適しています。48ポイント以外のサイズで出力したバーコードの読み取りは保証しません。
バーコードを印刷するサイズは、幅:60 mm以内、高さ:10 mm以上が原則です。

  • バーコードキャラクタについて

標準料金代理収納用EAN-128のバーコードキャラクタは、黒バー3本と白バー3本で構成されています。

例)データキャラクタ"5"の場合

ただし、ストップキャラクタのみ、黒バー4本と白バー3本で構成されています。

本書では、これらのキャラクタを上位キャラクタと下位キャラクタに分けて表現しています。

たとえば、「0123」というバーコードを印刷したいときは、次のようになります。 キャラクタマップおよびバーコードキャラクタ構成については、付録「フォント仕様一覧」をご参照ください。

補足:標準料金代理収納用EAN-128は、コードセット"C"を使用します。

したがって、「0123」は「4K:N」とマッピングされ以下のように印字されます。

  • 出力例

 
チェックキャラクタコードは、「モジュラス103」での計算結果より求めます。計算方法については、付録「EAN-128チェックデジット計算方法」をご参照ください。


LIPSモード(スケーラブルフォント)での印刷方法

1 文字セット名称選択命令にて、印字するバーコードの文字セットを選択してプリンタに送ってください。
EAN-128:CI_CODE128.BAR
標準料金代理収納用EAN-128:CI_EAN128S.BAR
2 バーコードデータをプリンタに送ることによってバーコードの印刷ができます。


エミュレーションモード(ドットフォント)での印刷方法

1 文字セット名称選択命令I のコマンドをプリンタに送ることによって印刷します。
EAN-128:CI_CODE12848.BAR
標準料金代理収納用EAN-128:CI_EAN128S48.BAR
(例) I5577エミュレーションモード時、文字セット名称"CI_CODE12848.BAR"でバーコードデータ/^AN0Y&]BJ:N#L0Y0Y&#quot;^)L?J4X{を印刷する場合

ESC ̃[SOH][NUL][SP][SP] ? _f CI_CODE12848.BAR,100,000,000,/^AN0Y&]BJ:N#L0Y0Y&#quot;^)L?J4X{

注意: LIPSモードは、LIPSⅢまたはLIPSⅣでご使用になれます。LIPSの詳細は、以下の2種類のプログラマーズマニュアルをご参照ください。
  • プログラマーズマニュアル「ソフトウェア概説書4.2」(LIPSコマンドの概要を知るためのマニュアル)
  • プログラマーズマニュアル「コマンドリファレンス4.2」(LIPSコマンドの手引き)
LIPS IVのプログラマーズマニュアルは、キヤノンホームページからダウンロードすることができます。


EAN-128の印刷サンプル例

  • 「EAN-128」の印刷サンプル

LIPSモードでスケーラブルフォントを使用し、EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(VC++)


LIPSモードでドットフォントを使用し、EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(VC++)


I5577モードでドットフォントを使用し、EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(VC++)


  • 「標準料金代理収納用EAN-128」の印刷サンプル

LIPSモードでスケーラブルフォントを使用し、標準料金代理収納用EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(VC++)


LIPSモードでドットフォントを使用し、標準料金代理収納用EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(VC++)


I5577モードでドットフォントを使用し、標準料金代理収納用EAN-128のバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(VC++)



カスタマバーコードの印刷方法

1 文字セット名称選択命令にて、印字するバーコードの文字セットを選択して本製品に送ってください。
2 バーコードデータを本製品に送ることによってバーコードの印刷ができます。

注意: LIPSモードは、LIPSⅢまたはLIPSⅣでご使用になれます。
LIPSの詳細は、以下の2種類のプログラマーズマニュアルをご参照ください。
  • プログラマーズマニュアル「ソフトウェア概説書4.2」(LIPSコマンドの概要を知るためのマニュアル)
  • プログラマーズマニュアル「コマンドリファレンス4.2」(LIPSコマンドの手引き)
LIPS IVのプログラマーズマニュアルは、キヤノンホームページからダウンロードすることができます。


カスタマバーコードの印刷サンプル例

「26300233-30-8-403」のカスタマバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(VC++)


「26300233-30-8-403」のカスタマバーコードを印刷する場合。(メインプログラムは「VC++用共通サンプルメインプログラム」を参照)

  • サンプルプログラム(BASIC)



VC++用共通サンプルメインプログラム



バーコードのフォント仕様


共通仕様

  • 各文字セットは、JAN、EAN、UPC、CODE39、NW-7、EAN-128、標準料金代理収納用EAN-128、OCR-B、カスタマバーコードのいずれも1バイトフォントです。
  • 印字するバーコードの大きさによって文字セット名称を選択します。
  • バーコードの印刷は、それぞれの文字セットの持つ属性により印刷します。
  • 各バーコードの割当てられていない文字コードの印字は、スペースに置き換わります。
  • それぞれのバーコードには、各種ドットフォントによるモジュールとスケーラブルフォントによるモジュールのフォントがあります。
    詳細は、バーコード用フォント 文字セット名称一覧をご参照ください。


JAN、EAN、UPC用フォント仕様


1 文字セット仕様(ドットフォント)

JAN、EAN、UPC用の文字セットは以下の構成になっています。


(1) 左側のデータキャラクタの奇数パリティ用のフォント、および文字コード置き換えで使用する全フォントが割り当てられている文字セット
(=JX1 X2 X3 X4 A.BAR)
(2) 左側のデータキャラクタの偶数パリティ用のフォントが割り当てられている文字セット
(=JX1 X2 X3 X4 B.BAR)
(3) 右側のデータキャラクタ用のフォントが割り当てられている文字セット
(=JX1 X2 X3 X4 C.BAR)
(4) レフトガードバー、センターガードバー、ライトガードバー用のフォントが割り当てられている文字セット
(=JX1 X2 X3 X4 D.BAR)

JAN、EAN、UPCコードを印刷する際には、上記4つの文字セットまたは、(1)の文字セットが必要になります。
各文字セットに持つフォントは以下のとおりです。


JX1 X2 X3 X4 A.BARの文字セット 数字の0~9
英数の@~I、P~Y、L~O
JX1 X2 X3 X4 B.BARの文字セット 数字の0~9
JX1 X2 X3 X4 C.BARの文字セット
JX1 X2 X3 X4 D.BARの文字セット 英大のL、M、R、E

X1 ドットモジュール名
2:3ドットモジュール
3:4ドットモジュール
5:6ドットモジュール
X2 X3 X4 バーコードの高さ
060:高さ  75ドット(300 dpi)
080:高さ 100ドット(300 dpi)
100:高さ 125ドット(300 dpi)

(例) 文字セット名称 J2060C.BARの場合
モジュールの幅=3ドット、バーコードの高さ=75ドット
右側にデータキャラクタの文字セット


2 文字セット仕様(スケーラブルフォント)

JAN、EAN、UPC用の文字セットは以下の構成になっています。

文字の大きさは24ポイント指定時(300 dpi)


キャラクタ:
レフトガード/ライトガード:
中央ガード:
21×100ドット
9×100ドット
15×100ドット
※UPC-E用のライトガードは18×100ドット


3 バーコードシンボル

バーコードシンボル



4 バーコードの寸法

バーコードの寸法の算出方法は以下の通りです。
マージンを含まないシンボル長(L)は次の計算式で求められます。


JAN、EAN、UPC標準バージョンの時
JAN、EAN短縮バージョンの時
UPC短縮バージョンの時
L=95X
L=67X
L=51X
(X=ドットモジュール幅)

(例) 3ドットモジュール 標準バージョンの時
L=95×3=285 dot(=285×0.0846=24.11 mm)


CODE39用フォント仕様


1 文字セット仕様(ドットフォント)

CODE39用の文字セットは、以下の構成になっています。


CN1 N2 N3 N4.BARの文字セット
N1 ドットモジュール名
2:3ドットモジュール
3:4ドットモジュール
5:6ドットモジュール
N2 N3 N4 バーコードの高さ
060:高さ  75ドット(300 dpi)
080:高さ 100ドット(300 dpi)
100:高さ 125ドット(300 dpi)

(例) C2060.BARの場合
CODE39細バーが3ドット、バーコードの高さが75ドットのバーコード用の文字セット

バーコードのシンボル(取り扱う文字)
スタート、ストップコード
データキャラクタ 数字(0~9)、英大(A~Z)
記号(-、・、スペース、$、/、+、%)

構成
クワイエットゾーン(マージン)、スタートコード(*)、データキャラクタ文字、ストップコード(*)、クワイエットゾーンで構成されます。
クワイエットゾーンの最小値は(細バー)×10、または2.54 mmのいずれか大きい方の値にします。


バーコードの寸法
(1) キャラクタ間ギャップ
キャラクタ間ギャップは、細バーの太さと同様になっています。
各キャラクタにはギャップを含んだ文字ピッチが与えられます。
(2) 細バーと太バーの比
細バーと太バーの構成比は以下のようになっています。
(3) シンボル長(バーコードの長さ)

細バー 太バー RACIO
3 7 2.3
4 10 2.5
6 15 2.5
RACIO=細バーと太バーの比

シンボル長(L)は次の計算式で求められます。
ただし、クワイエットゾーンは含みません。
L=(C+2)(6X+3+NX)+I(C+1)
X=細バーの幅
C=スタート、ストップビットを含まない全キャラクタの総数
N=細バーと太バーの比(例: 3:7:2.3)
I=キャラクタ間ギャップ(例: 細バーが3ドットの時、3)


2 文字セット仕様(スケーラブルフォント)

CODE39用の文字セットは以下の構成になっています。

文字の大きさは24ポイント指定時(300 dpi)
42×100ドット


NW-7用フォント仕様


1 NW-7文字セット仕様(ドットフォント)

NW-7用の文字セット仕様は以下の構成になっています。


NC1 C2 C3 C4.BARの文字セット
C1 ドットモジュール名
2:2ドットモジュール
3:4ドットモジュール
5:6ドットモジュール
C2 C3 C4 バーコードの高さ
060:高さ  75ドット(300 dpi)
080:高さ 100ドット(300 dpi)
100:高さ 125ドット(300 dpi)

(例) N2060.BARの場合
NW-7細バーが2ドット、バーコードの高さが75ドットのバーコード用の文字セット

バーコードのシンボル(取り扱う文字)
スタート、ストップコード A~D、a~e、n、t、*
データキャラクタ 数字(0~9)
記号(-、$、:、/、.、+)
通常スタート、ストップコードはA~Dまたはa~dが使用され、同じキャラクタが使われます。

バーコードの寸法
(1) キャラクタ間ギャップ
キャラクタ間ギャップは、太バーの太さと同様になっています。
各キャラクタにはギャップを含んだ文字ピッチが与えられます。
(2) 細バーと太バーの比
細バーと太バーの構成比は以下のようになっています。
(3) シンボル長(バーコードの長さ)

細バー 太バー RACIO
2 6 3.0
4 10 3.5
6 17 3.8
RACIO=細バーと太バーの比

シンボル長(L)は次の計算式で求められます。
L={(2N+5)(C+2)+(N-1)(W+2)}X+I(C+1)
X=細バーの幅
C=スタート、ストップビットを含まない全キャラクタの総数
W=幅広キャラクタコードの総数(:、/、.、+)
N=細バーと太バーの比(例:2:6=3.0)
I=キャラクタ間ギャップ(例:細バーが3ドットの時、3)
(例) 細バー2ドット、データキャラクタ1+213の時
L={(2×3.0+5)(5+2)+(3.0-1)(2+2)}2+2(5+1)=182 dot(=15.4 mm)


2 文字セット仕様(スケーラブルフォント)

NW-7用の文字セットは以下の構成になっています。


文字の大きさは24ポイント指定時(300 dpi)
WIDE:
NARROW:
32×100ドット
28×100ドット


EAN-128フォント仕様


文字セット仕様(ドットフォント)


1 EAN-128

EAN-128用の文字セットは、以下の構成になっています。

バーコードのシンボル(取り扱う文字)
アスキーコード128文字(数字、アルファベット大文字/小文字、記号、制御コード)すべて。



2 標準料金代理収納用EAN-128

標準料金代理収納用EAN-128用の文字セットは、以下の構成になっています。

バーコードのシンボル(取り扱う文字)
数字(0~9)



文字セット仕様(スケーラブルフォント)


1 EAN-128

EAN-128用の文字セットは、以下の構成になっています。

文字の大きさ(高さ)は48ポイント指定時(600 dpi)
240ドット


注意 本製品に内蔵されているEAN-128は、48ポイントのサイズでの出力に適しています。48ポイント以外のサイズで出力したバーコードの読み取りは保証しません。


2 標準料金代理収納用EAN-128

標準料金代理収納用EAN-128用の文字セットは、以下の構成になっています。

文字の大きさ(高さ)は48ポイント指定時(600 dpi)
240ドット


注意 本製品に内蔵されているEAN-128は、48ポイントのサイズでの出力に適しています。48ポイント以外のサイズで出力したバーコードの読み取りは保証しません。


OCR_Bフォント仕様


1 文字セット仕様(ドットフォント)

OCR_B用の文字セットは以下の構成になっています。

  • A2540.OCR_Bの文字セット

300 dpiフォント:25×40ドット

  • A2032.OCR_Bの文字セット

600 dpiフォント:50×80ドット



2 文字セット仕様(スケーラブルフォント)

OCR-B用の文字セットは以下の構成になっています。

文字の大きさは10ポイントを指定した場合、ドットフォントと同じサイズになります。

本製品のOCR_Bフォントが持つ文字コード、フォント仕様の詳細は、付録のフォント仕様一覧OCR_Bフォントをご参照ください。
フォントデザインや文字ピッチ等の関係からOCRリーダ等で読み取りにくい場合もあります。あらかじめご了承ください。



カスタマバーコード用フォント仕様


1 文字セット仕様(スケーラブルフォント)

本製品のカスタマバーコード用のフォントが持つ文字コード、フォント仕様の詳細は、付録のフォント仕様一覧カスタマバーコード用のフォントをご参照ください。
なお、カスタマバーコード用のフォントには、ドットフォントはありません。


  • 印字ピッチ

印字ピッチは次の計算式で求められます。


(1)
(2)
(3)
(4)
文字高さをaポイント、1ポイント=1/72インチとします。
文字高さ(インチ)=a*1/72
文字高さ=文字幅
文字ピッチ(cpi)=1インチ/(a/72)=72/a(cpi)

例)
8ポイントの場合の文字ピッチ 72/8 9cpi
9ポイントの場合の文字ピッチ 72/9 8cpi
10ポイントの場合の文字ピッチ 72/10 7.2cpi
11ポイントの場合の文字ピッチ 72/11 6.55cpi(6.54545454. . . . )


5.カスタマバーコードについて

郵便物にカスタマバーコードを印字することができます。
ここでは、お客様が郵便物にカスタマバーコードを印字するために必要な情報を説明しておりますので、内容をご理解の上、郵便物へのカスタマバーコード印字を行ってください。


「5カスタマバーコードについて」は、郵便局発行の「新郵便番号制マニュアル」から抜粋しております。


新郵便番号による郵便処理

(1) 引き受けた郵便局では、郵便局の区分機で新郵便番号とあて名を合わせて読み取り、住所全体を表すバーコードを印字し、以後の処理は、バーコードを読み取って行います。お客様があらかじめバーコードを印字して差し出した場合は、お客様の印字したバーコードを読み取って処理します。


(2) 配達局では、バーコードを読み取り、郵便物を配達順に並べるところまで機械化します。なお、バーコードがまだ印字されていない郵便物は、配達局でバーコードを印字します。



カスタマバーコードとは

郵便物に印字するバーコードには、局内バーコード、IDバーコード、カスタマバーコードの3種類があります。局内バーコードとIDバーコードは郵便局で印字するバーコードです。
お客様があらかじめ郵便物に印字するバーコードがカスタマバーコードです。
カスタマバーコードは、差出しの必要条件ではなく、料金割引(バーコード割引)を受けようとする場合に印字するもので、あて名印字と同時に印字できるような仕様としています。



カスタマバーコードの仕様

ア. カスタマバーコードの形
カスタマバーコードは、上下にバーを延ばしたロングバー、上方向のみにバーを延ばしたセミロングバー(上)、下方向のみにバーを延ばしたセミロングバー(下)およびタイミングバーの4つの形状のバーを3本組み合わせて1つのキャラクタを表す4ステイト3バーとします。


イ. カスタマバーコードの体系について



※本製品のコード番号は、ヘキサコードです。

ウ. カスタマバーコードの寸法
カスタマバーコードの寸法は、次表の通りとし(10ポイントの場合、a/10=1)、8≦a≦11.5の大きさを許すものとします(8ポイントから11.5ポイント相当)。

aポイント 比率 基準寸法(mm) 許容範囲(mm)
ロングバー長さ 6 3.6×a/10 3.40×a/10~3.60×a/10
タイミングバー長さ 2 1.2×a/10 1.05×a/10~1.35×a/10
バーピッチ 2 1.2×a/10 0.95×a/10~1.30×a/10
バー幅 1 0.6×a/10 0.50×a/10~0.70×a/10
バースペース 1 0.6×a/10 0.45×a/10~0.60×a/10
8 ≦a ≦11.5

エ. カスタマバーコードのフォーマットおよびけた数
カスタマバーコードのフォーマットは次のとおりとします。ただし、新郵便番号の3けた目と4けた目の間のハイフンおよび新郵便番号と住所表示番号を連結するハイフンは省きます。また、英字1文字は、制御コードと数字コードの組み合わせにより表現し、バーコード2けた分として扱います。

フォーマット:
バーコード桁数:
スタートコード
(1)
新郵便番号
(7)
住所表示番号
(13)
チェックデジット
(1)
ストップコード
(1)

住所表示番号が規定のけた数13けたに対して過不足のある場合には、次により調整します。

13けたを超える場合 13けたまでの住所表示番号をバーコードに変換し、それ以上の情報は含めません。ただし、制御コード+数字コードで表される英字の制御コードが13けた目に当たる場合は、この制御コードに該当するバーコードまでを含めるものとします。
13けたに満たない場合 13けたになるまで制御コードCC4に該当するバーコードで埋めるものとします。

また、チェックデジットは、新郵便番号~住所表示番号に盛り込む情報の各キャラクタをチェック用数字に置き換え、その合計が19の倍数となるように生成します。各キャラクタのチェック用数字への置き換えは、次のとおりとします。

バーコード用キャラクタ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
チェック用数字 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

バーコード用キャラクタ CC1 CC2 CC3 CC4 CC5 CC6 CC7 CC8
チェック用数字 10 11 12 13 14 15 16 17 18

オ. 印字位置
カスタマバーコードの上下左右には、2 mm以上の空白を設けるものとします。ただし、窓枠とカスタマバーコードの間の空白は、封筒と内容物のズレにかかわらず、常に上下左右とも2 mm以上を確保するものとします。


あて名を横書きする場合は、最下行(あて先氏名の直下)にカスタマバーコードを単独で印字することとし、あて名を縦書きにする場合には、左右または下部に単独で印字することとします。なお、カスタマバーコードは、次の図のように、郵便物の表面の縁から10 mmおよび消印領域である70 mm×35 mmを除いた範囲内に印字することができます。また、次のような2つの方向で印字することができます。


印字可能領域は、郵便物の縁から10 mm(ただし、※部は、できる限り縁から15 mm以上開けていただくようお願いします)および消印領域である70 mm×35 mmを除いた範囲。印字方向は、矢印の方向。
カ. カスタマバーコードが印字される下地
カスタマバーコードが印字される下地は、白色または地模様のない淡い色とします。

キ. カスタマバーコードの傾き
カスタマバーコードの傾きは、バーコードの長辺と同一方向の郵便物辺が成す角が5度以内になるようにします。また、バーコードの長辺に対する垂線とバーコードとの成す角は1.5度以内になるようにするものとし、上記2つが混在する場合には、2つの傾きの絶対値を加えたものが、5度以内になるようにします。


ク. 使用インク
カスタマバーコードの印字に使用されるインクは、本製品による通常のあて名打ち出しに使用されるインクと同等のものとし、黒または濃い青色とします。
ケ. 印字品質
カスタマバーコード印字面には、反射率50%以上の紙を使用し、印字面とカスタマバーコードとの反射率PCS(Print Contrast Signal)は、0.6以上とします。また、カスタマバーコードにはインクのにじみやかすれなどが極力ないものとします。



バーコードに必要な文字情報の抜き出し法

(1) カスタマバーコードに必要な文字情報の抜き出しから生成までの処理概要
「住所」を町域名までの「住所A」と町域名以降の「住所B」に分割します。


前記の新郵便番号と住所表示番号を連結してカスタマバーコードの情報とします。


(注1) バーコードの情報を生成するときは、新郵便番号の3~4けた目間のハイフンを省きます。

前記のカスタマバーコードの情報にチェックデジット、スタートコード、ストップコードを付加してカスタマバーコードを生成します。


(注2) 「CC4」は、住所表示番号部分が13けたに満たない場合に充足する制御コードです。
(注3) 「チェックデジット9」は、(7)の「チェックデジットの計算方法」を参照してください。

(2) カスタマバーコードを付番する住所データについて、次のAとBの部分に住所を2分割します。


新郵便番号は、基本的に上記の住所A(町域名までの住所)ごとに設定されますが、2のように、丁目により新郵便番号が異なる地域もあります。


(3) 住所A(町域名までの住所)と住所B(町域名以降の住所)とに2分割した住所データを用いて、新郵便番号を設定します。
ア. 住所A(町域名までの住所)により新郵便番号が設定されている場合


イ. 住所A(町域名までの住所)と住所B(町域名以降の住所)との組み合わせにより新郵便番号が設定されている場合


新郵便番号を設定する際に、代表の郵便番号(新郵便番号簿における‘以下に掲載がない場合’に該当する郵便番号)となった場合、カスタマバーコードは付番しません。代表の郵便番号は下記の例のように、新郵便番号の下2桁(6~7桁目)が原則として‘00’となります。


(4) 住所B(町域名以降の住所)のデータから、カスタマバーコードとして必要な文字情報を抜き出します。
ア. 抜き出しの基本ルール


イ. 抜き出しの補足ルール
1 漢数字が下記の特定文字の前にある場合は抜き出し対象とし、算用数字に変換して抜き出します。


2 連続していないアルファベット1文字は抜き出し対象となりますが、算用数字に続くアルファベット1文字‘F’に限っては抜き出し対象としません。


3 2に記述したように、算用数字に続くアルファベット1文字‘F’は抜き出し対象となりませんが、さらに、‘F’以降のデータに抜き出し対象となる文字がある場合、‘F’はハイフン1文字に置き換えます。


4 抜き出し後のバーコードデータについて、アルファベット文字の前後にあるハイフンは取り除きます。


5 4の処理でアルファベット文字の前後にあるハイフンを取り除いた結果、2文字以上の連続したアルファベット文字が残った場合、取り除かないでそのままにします。


(5) 新郵便番号とバーコードデータを連結し、チェックデジットを計算する前のカスタマバーコードを生成します。
連結の際、新郵便番号の3~4桁目の間のハイフンは取り除きます。


(6) 生成したカスタマバーコード(チェックデジットは未計算)の合計桁数が20桁を越えた場合、以降の文字については切り捨てます。
その際、20~21桁目がアルファベット文字となった場合、20桁目の英字用制御コード(CC1、CC2、CC3)は残して以降は切り捨てます。
注. アルファベット文字の場合、英字用制御コードと数字の2桁でアルファベット1文字を表します。
1 20桁目が数字あるいはハイフンとなる場合


2 20~21桁目がアルファベット文字となる場合


(7) チェックデジットの計算方法
チェックデジットは、新郵便番号と住所表示番号の各バーコード用キャラクタをチェックデジット計算対応表(下図)からチェック用数字に置き換え、その合計が19の倍数となるように生成します。


※カスタマバーコードの体系は、「カスタマバーコードの仕様」を参照してください。

カスタマバーコード生成フローチャート


カスタマバーコード付番事例(検証用)

以下に記載した住所および文字列は、住所情報からカスタマバーコード作成に必要な文字情報の抜き出しが正しいかどうかを検証するためのチェックシートです。各項の住所情報がその下段の文字列に変換されていれば、その変換ソフトのロジックに問題はありません。


千葉市稲毛区緑町3丁目30-8 郵便ビル403号
STC 26300233-30-8-403 CC4 CC4 CC4 5 SPC
秋田県仙北郡仙北町堀見内 南田茂木 添60-1
STC 014011360-1 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC8 SPC
東京都台東区台東5-6-3 ABCビル10F
STC 11000165-6-3-10 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 9 SPC
北海道札幌市東区北六条東4丁目 郵便センター6号館
STC 06009064-6 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 9 SPC
北海道札幌市東区北六条東8丁目 郵便センター10号館
STC 06500068-10 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 9 SPC
山梨県韮崎市龍岡町下條南割 韮崎400
STC 4070033400 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4-SPC
千葉県鎌ケ谷市右京塚 東3丁目20-5 郵便・A&bコーポB604号
STC 27301023-20-5 CC1 1 604 CC4 CC4 0 SPC
東京都青梅市河辺町十一丁目六番地一号 郵便タワー601
STC 198003611-6-1-601 CC4 CC4 CC4 CC8 SPC
岩手県宮古市大字津軽石第二十一地割大淵川480
STC 027020321-480 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC5 SPC
大阪府堺市中田出井町四丁目六番十九号
STC 59000164-6-19 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC2 SPC
北海道帯広市稲田町南七線 西28
STC 08008317-28 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC7 SPC
茨城県日立市宮田町6丁目7-14 ABCビル2F
STC 31700556-7-14-2 CC4 CC4 CC4 CC4 CC4 CC1 SPC
神戸市中央区港島中町9丁目7-6 郵便シティA棟1F1号
STC 65000469-7-6 CC1 01-1 CC4 CC4 CC4 5 SPC
京都府綾部市青野町綾部6-7 LプラザB106
STC 62300116-7 CC2 1 CC1 1 106 CC4 CC4 CC4 4 SPC
神奈川県座間市入谷6丁目3454-5 郵便ハイツ6-1108
STC 22800246-3454-5-6-112 SPC
札幌市中央区南四条西29丁目1524-23 第2郵便ハウス501
STC 064080429-1524-23-2-3 SPC
福井県福井市新田塚3丁目80-25 J1ビル2-B
STC 91000673-80-25 CC1 9 1-2 CC1 9 SPC

STC(スタートコード)SPC(ストップコード)CC1~CC8(英字用制御コード)



6.付録


バーコード用フォント 文字セット名称一覧

バーコードの種類 ドット幅 高さ 文字セット名称
JAN系 3ドット 75ドット J2060A. BAR J2060B. BAR J2060C. BAR J2060D. BAR
100ドット J2080A. BAR J2080B. BAR J2080C. BAR J2080D. BAR
125ドット J2100A. BAR J2100B. BAR J2100C. BAR J2100D. BAR
4ドット 75ドット J3060A. BAR J3060B. BAR J3060C. BAR J3060D. BAR
100ドット J3080A. BAR J3080B. BAR J3080C. BAR J3080D. BAR
125ドット J3100A. BAR J3100B. BAR J3100C. BAR J3100D. BAR
6ドット 75ドット J5060A. BAR J5060B. BAR J5060C. BAR J5060D. BAR
100ドット J5080A. BAR J5080B. BAR J5080C. BAR J5080D. BAR
125ドット J5100A. BAR J5100B. BAR J5100C. BAR J5100D. BAR
スケーラブルフォント BARjan-A. BAR BARjan-B. BAR BARjan-C. BAR BARjan-D. BAR
CODE39 3ドット 75ドット C2060.BAR
100ドット C2080.BAR
125ドット C2100.BAR
4ドット 75ドット C3060.BAR
100ドット C3080.BAR
125ドット C3100.BAR
6ドット 75ドット C5060.BAR
100ドット C5080.BAR
125ドット C5100.BAR
スケーラブルフォント BARcode39. BAR
NW-7 3ドット 75ドット C2060.BAR
100ドット N2080.BAR
125ドット N2100.BAR
4ドット 75ドット N3060.BAR
100ドット N3080.BAR
125ドット N3100.BAR
6ドット 75ドット N5060.BAR
100ドット N5080.BAR
125ドット N5100.BAR
スケーラブルフォント BARnw7. BAR
EAN-128 104ドット 240ドット CI_CODE12848.BAR
スケーラブルフォント CI_CODE128.BAR
標準料金代理収納用
EAN-128
52ドット 240ドット CI_EAN128S48.BAR
スケーラブルフォント CI_EAN128S.BAR

0CR-B 300 dpi A2540. OCR_B
600 dpi A2032. OCR_B
スケーラブルフォント OCR-B. OCR_B

カスタマバーコード スケーラブルフォント BARpostal. BAR


フォント仕様一覧

1.JAN、EAN、UPCバーコード、高さ60ドット用文字セット一覧


2.JAN、EAN、UPCバーコード、高さ80ドット用文字セット一覧

※PS=プロポーショナル文字ピッチ

3.JAN、EAN、UPCバーコード、高さ100ドット用文字セット一覧


4.JAN、EAN、UPCバーコード、スケーラブルフォント用文字セット一覧

※PS=プロポーショナル文字ピッチ

5.CODE39バーコード用文字セット一覧


6.CODE39バーコード、スケーラブルフォント用文字セット一覧


7.NW-7バーコード用文字セット一覧


8.NW-7バーコード、スケーラブルフォント用文字セット一覧

※PS=プロポーショナル文字ピッチ

9.EAN-128バーコード用文字セット一覧


10.EAN-128バーコード、スケーラブルフォント用文字セット一覧


11.標準料金代理収納用EAN-128バーコード用文字セット一覧


12.標準料金代理収納用EAN-128バーコード、スケーラブルフォント用文字セット一覧

※PS=プロポーショナル文字ピッチ

13.EAN-128バーコード用文字セット一覧

下記の「EAN-128バーコードキャラクタ構成」は、付属のCD-ROMの[LBP4500_Manual_jp]-[EAN128_Character_Map]フォルダに収められています。

 

 

 

14.OCR_Bフォント用文字フォント一覧


15.OCR_Bスケーラブルフォント用文字フォント一覧


16.OCR_Bフォントコード表一覧

注意:空白の文字コードの印字は、スペースに置き換わります。

17.カスタマバーコードスケーラブルフォント用文字フォント一覧


18.カスタマバーコード用フォントコード表一覧



JANコードチェックデジット計算方法

各キャラクタはその位置に従い、右側から左方向に順次番号付けする(チェックデジットが1番目)。


ステップ1: 2番目のキャラクタから始めて、すべての偶数番キャラクタの値の和を取る。
ステップ2: ステップ1の結果を3倍する。
ステップ3: 3番目のキャラクタから始めて、すべての奇数番キャラクタの値の和を取る。
ステップ4: ステップ2とステップ3の和を取る。
ステップ5: ステップ4で得た値よりも大きく、かつ最も近い10の倍数を求める。
その値とステップ4の値の差が求めるチェックデジットの数値となる。


短縮タイプでは、キャラクタ位置を右詰めとして(キャラクタ位置1~13に"0"を入れて)計算する。


注意: なお、ステップ4で得られた値が10の倍数の場合は、求めるチェックデジットは0となります。


UPC短縮バーコードチェックデジット計算方法

1. UPC短縮コードをメーカーコード+アイテムコードの6桁目によって表1の6通りの方法でUPC標準コードに変換します。
2. 以下、JANコードのチェックデジットの計算方法に従って、チェックデジットを求めます。

表1

UPC短縮コード(Eバージョン) UPC標準コード(Aバージョン)
変換
パターン
キャラクタシステム
ナンバー
(1桁)
メーカーコード+
アイテムコード(6桁)
チェックデジット
(1桁)
キャラクタシステム
ナンバー
(1桁)
メーカーコード
(5桁)
アイテムコード
(5桁)
チェックデジット
(1桁)
1 0 F1 F2 A3 A4 A5 0 CD 0 F1 F2 0 0 0 0 0 F3 F4 F5 CD
2 0 F1 F2 A3 A4 A5 1 CD 0 F1 F2 1 0 0 00 F3 F4 F5 CD
3 0 F1 F2 A3 A4 A5 2 CD 0 F1 F2 2 0 0 0 0 F3 F4 F5 CD
4 0 F1 F2 A3 A4 A5 3 CD 0 F1 F2 F3 0 0 0 0 0 F4 F5 CD
5 0 F1 F2 A3 A4 A5 4 CD 0 F1 F2 F3 F4 0 0 0 0 0 F5 CD
6 0 F1 F2 A3 A4 A5 A5 CD 0 F1 F2 F3 F4 F5 0 0 0 0 F5 CD

※A5=5~9

UPC短縮コード
UPC標準コード
0123456 CDの場合
01234500006 CDに変換
(表1のパターン6の変換)

以下、JANコードの計算方法により
ステップ1 0+2+4+0+0+6=12
ステップ2 12×3=36
ステップ3 1+3+5+0+0=9
ステップ4 36+9=45
ステップ5 50-45=5
CD=5 になります。


EAN-128チェックデジット計算方法

ステップ1: ストップキャラクタ以外のすべてのキャラクタに対する数値を得る。
数値は、「フォント仕様一覧」の「13. EAN-128バーコード用文字セット一覧」より得る。
ステップ2: スタートキャラクタおよび最初のデータキャラクタは数×1をし、以降のキャラクタには数値×2、×3、・・・、×Nをする。
ステップ3: ステップ2で求めた値の和を取る。
ステップ4: ステップ3で求めた値を103で割り、余りを求める。
ステップ5: ステップ4で求めた余りと同じ数値に対応するバーコードキャラクタをチェックキャラクタとする。



EAN-128アプリケーション識別子一覧

項目 AI フォーマット 固定/可変 備考
標準カートン(SSCC-18) 00 n2+n18 固定 n18はチェックデジットを含む桁数
出荷コンテナコード(SCC-14) 01 n2+n14 固定 n14はチェックデジットを含む桁数
02 n2+n14 固定 14桁未満は頭に0を付加。
AI"37"と併用。
バッチ/ロットナンバー 10 n2+an...20 可変  
年月日 製造年月日 11 n2+n6 固定 n6部分はYYMMDDの形式。
YYMMのみの表記の場合は、YYMM00となる。
包装年月日 13 n2+n6 固定
販売期限日 15 n2+n6 固定
保証期限日 17 n2+n6 固定
リニューアル商品 20 n2+n2 固定  
連続番号 21 n2+an...20 可変  
22 n2+an...29 可変  
23* n3+an...19 可変 データの長さ(最大19桁)を示す1桁(N)をAIに追加して、3桁表示となる。Nは、「データ長=2N+1」で決定。
例: データが1234567の7桁の場合
7=2N+1→N-3
となり、"(233)1234567"となる。
240 n3+an...30 可変  
241 n3+an...30 可変  
250 n3+an...30 可変  
数量 30 n2+n...8 可変  

項目 AI フォーマット 固定/可変 備考
計量表示 キログラム 310* n4+n6 固定 小数点を示すために、AIに1桁追加。
重量14.123Kgを表現する場合、小数点以下3桁のデータなので、AI"310"をAI"3103"にし、14.123Kgは小数点なしの14123とし、さらに、n6桁固定なので、先頭に0を塚て"014123"とする
メートル 311* n4+n6 固定
312* n4+n6 固定
313* n4+n6 固定
平方メートル 314* n4+n6 固定
リットル 315* n4+n6 固定
立方メートル 316* n4+n6 固定
ポンド 320* n4+n6 固定
インチ 321* n4+n6 固定
フィート 322* n4+n6 固定
ヤード 323* n4+n6 固定
インチ 324* n4+n6 固定
フィート 325* n4+n6 固定
ヤード 326* n4+n6 固定
インチ 327* n4+n6 固定
フィート 328* n4+n6 固定
ヤード 329* n4+n6 固定
キログラム 330* n4+n6 固定
メートル換算 331* n4+n6 固定
332* n4+n6 固定
333* n4+n6 固定
334* n4+n6 固定
リットル換算 335* n4+n6 固定
メートル換算 336* n4+n6 固定
キログラム/
平方メートル
337* n4+n6 固定
ポンド 340* n4+n6 固定
インチ換算 341* n4+n6 固定
フィート換算 342* n4+n6 固定
ヤード換算 343* n4+n6 固定
インチ換算 344* n4+n6 固定
フィート換算 345* n4+n6 固定
ヤード換算 346* n4+n6 固定
インチ換算 347* n4+n6 固定
フィート換算 348* n4+n6 固定
ヤード換算 349* n4+n6 固定
平方インチ 350* n4+n6 固定
平方フィート 351* n4+n6 固定
平方ヤード 352* n4+n6 固定
平方インチ換算 353* n4+n6 固定
平方フィート換算 354* n4+n6 固定
平方ヤード換算 355* n4+n6 固定
トロイオンス 356* n4+n6 固定
クォート 360* n4+n6 固定
ガロン 361* n4+n6 固定
クォート 362* n4+n6 固定
ガロン 363* n4+n6 固定
立方インチ 364* n4+n6 固定
立方フィート 365* n4+n6 固定
立方ヤード 366* n4+n6 固定
立方インチ 367* n4+n6 固定
立方フィート 368* n4+n6 固定
立方ヤード 369* n4+n6 固定

項目 AI フォーマット 固定/可変 備考
数量 37 n2+n...8 可変 AI"02"と併用。
業務管理番号 400 n3+an...30 可変  
401 n3+an...30 可変  
ロケーションナンバー 410 n3+n13 固定  
411 n3+n13 固定  
412 n3+n13 固定  
413 n3+n13 固定  
414 n3+n13 固定  
国内の送り先所在地コード 420 n3+an...9 可変  
海外の送り先所在地コード 421 n3+a2+an...9 可変 a2=2桁のISOコード。
運送貨物番号 43 n2+n4+n7+an6...10+n1 可変  
計量単位 8001 n4+n14 固定  
携帯電話連続番号 8002 n4+an...20 可変  
返品管理番号 8003 n4+n14+an...16 可変  
一般的な連続番号 8004 n4+an...30 可変  
価格表示 8005 n4+n6 固定  
構成部品の管理番号 8006 n4+n14+n2+n2 固定  
サービス関連番号 8018 n4+n18 固定  
クーポン拡張コード 8100 n4+n1+n5 固定  
8101 n4+n1+n5+n4 固定  
8102 n4+n1+n1 固定  
FACTデータ識別子 90 n2+an...4+an...26 可変  
企業内部使用 91 n2+an...30 可変  
92 n2+an...30 可変  
93 n2+an...30 可変  
94 n2+an...30 可変  
95 n2+an...30 可変  
96 n2+an...30 可変  
97 n2+an...30 可変  
98 n2+an...30 可変  
99 n2+an...30 可変  
a:英字
n:数字
an:英数字
..:可変長


ボックス

ボックスの使いかたについて説明しています。



ボックスについて

ボックスの概要やボックスからのプリント方法について説明しています。



ボックス機能について

システム状況画面で[閉じる]を押すとボックス選択画面が表示されます。ボックスとはパソコンからのデータをファイリングするような感覚で保存しておくことができる機能です。ボックスに保存された文書(データ)は、パスワードを設定して保存したり、必要なときに必要な設定でプリントすることができます。また、文書結合モードを使うと別べつに保存されている文書もまとめて1つの文書としてプリントすることができます。

ボックスの操作は次のような流れになります。


おことわり
  • 以下のような場合には、ボックスに文書を保存することができません。(ハードディスクの使用状況によっては記載値に満たない場合があります。)
  • 指定したボックス内に、2000件の文書または画像が保存されているとき
  • ボックス全体に、2000件の文書または画像が保存されているとき
  • ボックス全体に、約8000ページの文書または画像が保存されているとき
  • 新しい文書を保存するメモリ残量を確保するため、不要になった文書や画像データはボックスから削除しておくことをおすすめします。

  • ボックス選択画面

[ボックス]を選択したときに表示される下の画面をボックス選択画面といいます。
各ボックスの番号、名称、ボックス内のメモリ残量が表示されます。また、各ボックス番号のボタンには、ボックスの状態を示すアイコンが表示されます。

ボックス選択画面で表示されるアイコンは以下のとおりです。
:保存されている文書がないボックス
:文書が保存されているボックス
:暗証番号が設定されているボックスの横に表示されるアイコン


1 ボックス
パソコンから記録された文書はここに保存されます。
保存された文書(データ)は、必要なときに必要な設定でプリントすることができます。
また、文書を統合してプリントし、ステイプルすることもできます。

  • 文書選択画面

ボックスを選択したときに表示される下の画面を文書選択画面といいます。
ボックスに暗証番号が設定してある場合は、暗証番号入力後に文書選択画面が表示されます。


1 全選択
ボックス内のすべての文書を選択するときに押します。文書を選択しているときは[選択解除]になります。
2 プリント
文書をプリントするときに押します。
3 移動/複製
ボックス間で文書を移動するときに押します。また、他のボックスへ文書を複製することもできます。
4 [文書名]、[日付/時刻]
ボックスに文書が2つ以上保存されている場合に、保存されている文書を文書名順もしくは日付/時刻順に並び替えて表示する時に押します。
5 詳細情報
ボックスに保存されている文書の詳細情報を確認するときに押します。
6 消去
ボックスに保存されている文書を消去するときに押します。
7 リストプリント
ボックス内に保存されている文書の情報をプリントすることができます。
8 編集メニュー
ボックスの文書を編集/確認するときに押します。

  • 文書編集画面

文書選択画面の[編集メニュー]を押したときに表示される下の画面を文書編集画面といいます。
ボックス内の文書を編集するときにこの画面を表示させます。


1 画像表示
文書の画像を確認するときに押します。
2 ページ消去
文書の任意のページを消去するときに押します。
3 結合保存
複数の文書を1つにまとめて新規文書を生成するときに押します。
4 文書挿入
文書を他の文書の任意のページの前に挿入して、新規文書を生成するときに押します。

  • プリント画面

文書選択画面から文書を選択して、[プリント]を押したときに表示される下の画面をプリント画面といいます。
ボックス内の文書をプリントするときにこの画面を表示させます。


1 プリント設定変更
プリントするときの設定を変更するときに押します。
2 プリント後文書消去
プリント後に、選択した文書を消去するときに押します。
3 部数変更
複数の文書を選択した場合に、プリント部数を設定するときに押します。複数の文書を選択したときに表示されます。
4 プリント開始
プリントを開始するときに押します。

  • プリント設定変更画面

プリント画面の[プリント設定変更]を押したときに表示される下の画面をプリント設定変更画面といいます。
ボックスに文書を記録させたときの設定を変更してプリントする場合にこの画面を表示させます。


1 試しプリント
プリントの仕上がりや保存文書の内容を確認するときに押します。
2 用紙選択
用紙のサイズや種類、給紙位置を選択するときに押します。
3 仕上げ
ソート、グループ、ステイプルソートなどを設定するときに押します。
4 両面プリント
両面プリントするときに押します。
5 元の設定に戻す
変更したプリントの設定を元に戻すときに押します。
6 プリント後文書消去
応用モードを選択するときに押します。
7 文書結合する
複数の文書を1つにまとめてプリントするときに押します。複数の文書を選択したときに表示されます。
8 応用モード
ボックスの文書を編集/確認するときに押します。
9 初期値に戻す
他のモードと一括して設定を解除するときに押します。(ローカルプリントの標準モードになります。)
10 プリント設定登録
文書にプリント設定を登録するときに押します。


ボックス操作の流れ

ボックスの基本的な操作の流れをボックスへの保存、ボックスからのプリントの2つに分けて概説します。


おことわり
  • 以下の項目については「はじめに」を参照してください。
  • ログインサービスを利用している場合は、各ログインサービスに応じた操作が必要です。
  • オプションのカードリーダ-C1を使用して部門別ID管理をしている場合は、「オプション機器について」を参照してください。


ボックスに文書を保存する

プリンタドライバの[出力方法]を[保存]に設定することで、ボックスに文書を保存することができます。


おことわり
  • ボックスに保存した文書はハードディスクに保存され、電源を切っても消去されません。消去したい場合はタッチパネルディスプレイまたはリモートUIで操作してください。


ボックス内の文書をプリントする

ボックス内に保存した文書を本製品からプリントする方法について説明します。本製品がネットワークに接続されている場合は、パソコンからプリント指定することもできます。パソコンからの操作については、「リモートUI」を参照してください。


おことわり
  • 同一ボックス内で同時に選択してプリントできる文書数は32文書までです。また、文書結合をした場合は100文書まで選択することができます。ただし、ボックスの予約プリントがある場合、同時に選択してプリントできる文書数は、ボックスの予約プリントの文書数によって異なります。
  • 同じボックスに保存されている場合のみ、複数の文書を選択することができます。異なるボックスに保存されている文書をプリントする場合は、あらかじめボックス間で文書を移動する必要があります。(→文書の移動/複製をする
  • ボックス内に保存した文書を設定を変えずにプリントする場合、パソコンから記録させた文書は記録時の設定でプリントされます。
  • パソコンから記録させた文書を記録時の設定どおりにプリントする場合は、[プリント設定変更]画面からプリントしないように注意してください。[プリント設定変更]画面からプリントすると、記録時の設定どおりにプリントされない場合があります。
  • パソコンから記録させた文書によっては、設定した機能の組み合わせが本製品に対応していないことがあります。その場合、プリントすることはできません。該当するボックス内の文書を削除して、パソコンから機能の組み合わせを正しく設定しなおしたあと、文書を記録してください。
  • 他のモードと一括して設定を解除するには、[初期値に戻す]を押します。(ローカルプリントの標準モードになります。)ボックスを選択する状態(ボックス選択画面)に戻すには、(リセット)を押します。

  1. [閉じる]を押します。

  1. 目的のボックス番号を押します。

選択するボックスが表示されていない場合は、[][]を押します。

(テンキー)でボックス番号を入力して指定する場合は、2桁のボックス番号を入力したあと、[OK]を押します。

ボックス番号を間違って入力した場合は、(クリア)を押して正しいボックス番号を入力します。

  • 文書が保存されているボックスは、文書入りのボックスアイコン()が表示されます。
  • 暗証番号が設定されているボックスには、ボックスアイコンの横にカギマーク()が表示されます。
  • ボックス番号を間違って押した場合は、[閉じる]を押して正しいボックス番号を押します。
  1. 「暗証番号をテンキー入力してください。」と表示された場合は、暗証番号を(テンキー)で入力したあと、[OK]を押します。

ボックスの登録をするときに設定した暗証番号を入力します。(→ボックスの設定/登録をする

暗証番号を設定していない場合は、この操作は必要ありません。

  1. プリントする順番に文書を選択したあと、[プリント]を押します。

7件以上の文書が保存されている場合は[][]を押して表示させます。

複数の文書を選択することもできます。

[全選択(100文書まで)]を押すと、ボックス内の文書を先頭から100文書目まですべて選択することができます。(文書を選択しているときは、[選択解除]に変わります。)

  • 選択した順に番号が表示され、番号順にプリントされます。
  • 選択した文書は、もう一度押すと選択を解除することができます。
  • [選択解除]を押すと、文書の選択がすべて解除されます。(このとき[選択解除]は、[全選択(100文書まで)]に変わります。)
  • ボックスに文書が2つ以上保存されている場合は、[文書名]、[日付時刻]を押して、保存されている文書を文書名順、もしくは日付/時刻順に並び替えて表示することができます。
  • 文書を並べ替えて表示させたあと、ボックスを閉じると、次にボックスを開いたときには、並べ替える前の状態に戻ります。
  • 文書を並べ替えて表示させたあと、パソコンから文書を読み込ませたり、ボックスから文書を削除した場合は、表示された状態で更新されます。
  • 文書を選択している状態で[文書名]や[日付/時刻]を押すと、文書の選択が解除され、文書リストの先頭が表示されます。
  1. [プリント設定変更]を押します。

プリント部数を変更する場合は、(テンキー)で必要なプリント部数を入力します。

複数の文書を選択した場合は、プリント画面から[部数変更]を押して、プリント部数を変更することもできます。

プリントの設定を変更しない場合は、手順7へ進みます。

  1. プリント設定変更画面でプリントモードを設定します。

  • [元の設定に戻す]を押すと、パソコンから記録させた文書は記録時の設定に戻ります。
  • プリント設定変更画面では、用紙選択、両面プリント、仕上げ、応用モードの設定などができます。
  1. [プリント開始]を押します。


選択した文書数が1文書のとき


選択した文書数が複数のとき

プリント結果や保存文書確認用のプリントを1部プリントする場合は、[試しプリント]を押します。(→プリントの仕上がりや保存文書の内容を確認する(試しプリント)

設定したプリントモードを登録する場合は、[プリント設定登録]を押します。(→文書にプリント設定を登録する(プリント設定登録)

プリントしたデータを消去する場合は、[プリント後文書消去]を押します。

プリント中のジョブ、先に予約されているジョブがある場合は、プリント待機状態になります。

プリントが開始されると、下の画面が表示されます。

プリントが終了すると、ボックス選択画面に戻ります。

  • プリント中に濃度を変更したり、プリントを中止するなどの操作ができます。
  • プリントを中止する場合は、[中止]を押します。
  • 次のプリントを予約する場合は、[閉じる]を押してプリントする文書が保存されているボックスを選択し、文書を選択したあと、[プリント開始]を押します。(→予約プリントする


プリントする用紙を選択する(用紙選択)

ボックス内に保存した文書をプリントする場合の用紙サイズを設定することができます。


おことわり
  • 用紙の種類は必ず正しく設定してください。特に厚紙など、特別な種類の用紙にプリントする場合は正しく設定されていないと画像不良が起こる可能性があり、定着器が汚れたり紙の巻きつきが発生したりして、担当サービスによる修理が必要になる場合もあります。
  • 用紙の種類の詳細については、「用紙について」を参照してください。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[用紙選択]を押します。

  • [元の設定に戻す]を押すと、パソコンから記録させた文書は記録時の設定に戻ります。
  1. プリントする用紙を選択します。
  • フリーサイズ、封筒、郵便はがき、OHP フィルム、第2原図、ラベル用紙を選択した場合は、仕上げモードを設定することはできません。
  • 手差し用紙の標準モードが登録されている場合は、登録されている用紙のサイズ/種類をあらかじめ選択している画面が表示されます。(→手差し用紙の標準モードを登録する

  • [自動用紙選択]を押します。


  • 用紙を選択します。
  • カセットにセットされた用紙はカセット1から順に表示されます。
  • タッチパネルディスプレイに表示されるはタテ置き、はヨコ置きに用紙がセットされていることを示しています。また「R」のついた用紙サイズ(A5Rなど)は給紙カセットまたは手差しトレイにヨコ長にセットされた用紙を表します。

  • [手差し]を押します。

手差しトレイを選択する場合に、プリント中ジョブや先に予約されているジョブが手差し用紙を選択しているときは、[手差し用紙変更予約]で設定します。

  • 「A/Bサイズ」から用紙を選択したあと、[次へ]を押します。

  • 定形サイズ(A/Bサイズ)の用紙を使用する場合でも、[フリーサイズ]を選択することができます。ただし、[フリーサイズ]を選択すると以下の機能は使用できません。
  • 仕上げ ・両面プリント ・表紙/合紙 ・表紙/仕切紙 ・製本
  • イメージ合成 ・ページ印字/部数印字 ・スタンプ/日付印字 ・地紋印字
  • インチサイズを選択する場合は、[インチサイズへ]を押します。
  • 用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

リストにない用紙の種類を使用したい場合は、[詳細設定へ]を押して、用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

すでにプリントされた用紙のウラ面にプリントする場合は、[両面2面目]を押します。

  • A4またはレターサイズの用紙を設定したときのみ、OHPフィルムを選択することができます。

  • [手差し]を押します。

手差しトレイを選択する場合に、プリント中ジョブや先に予約されているジョブが手差し用紙を選択しているときは、[手差し用紙変更予約]で設定します。

  • [フリーサイズ]を押したあと、[次へ]を押します。
  • 用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

リストにない用紙の種類を使用したい場合は、[詳細設定へ]を押して、用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

すでにプリントされた用紙のウラ面にプリントする場合は、[両面2面目]を押します。

  • フリーサイズの用紙を選択した場合は、仕上げ、両面プリント、製本、表紙/合紙、表紙/仕切紙、イメージ合成、ページ印字/部数印字、スタンプ/日付印字、地紋印字の設定はできません。

  • [手差し]を押します。

手差しトレイを選択する場合に、プリント中ジョブや先に予約されているジョブが手差し用紙を選択しているときは、[手差し用紙変更予約]で設定します。

  • [封筒]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)の手差し封筒種指定が「ON」の場合は、封筒の種類を選択して、[OK]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)の手差し封筒種指定が「OFF」の場合は、封筒種類の選択はできません。[封筒]を押したときに、自動的に洋形4号が選択されます。

  • 封筒の種類は正しく選択してください。紙づまりの原因になることがあります。
  • 封の部分にのりが付いた封筒を使用すると、定着器の熱や圧力により、のりが溶けることがあります。
  • 封筒を選択した場合は、仕上げ、両面プリント、表紙/合紙、表紙/仕切紙、製本、イメージ合成の設定はできません。
  • [OK]を押します。

  • [手差し]を押します。

手差しトレイを選択する場合に、プリント中ジョブや先に予約されているジョブが手差し用紙を選択しているときは、[手差し用紙変更予約]で設定します。

  • [はがき]を押します。
  • 郵便はがきの種類を選択したあと、[OK]を押します。

すでにプリントされた郵便はがきのウラ面にプリントする場合は、[両面2面目]を押します。

  • 郵便はがきの種類は正しく選択してください。紙づまりの原因になることがあります。
  • 郵便はがきを選択した場合は、仕上げ、両面プリント、表紙/合紙、表紙/仕切紙、製本、イメージ合成の設定はできません。
  • [OK]を押します。

  1. [閉じる]を押します。
  1. [プリント開始]を押します。


ジョブを中止する

ボックス内に保存した文書のプリントは、タッチパネルディスプレイやシステム状況画面から中止することができます。



タッチパネルディスプレイから中止する

  1. プリント中に表示される下の画面の[中止]を押します。

ジョブが中止されます。



システム状況画面から中止する

  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。

  1. [プリント]を押します。

  1. [ジョブ状況]を押し、中止するジョブを選択したあと、[中止]を押します。

複数のジョブを選択して中止することはできません。1つずつ選択して中止してください。

  1. [はい]を押します。

ジョブが中止されます。

  • 中止したジョブは、ジョブ履歴の画面で「NG」と表示されます。
  1. [閉じる]を押します。

ボックス選択画面に戻ります。



予約プリントする

本製品がウェイト中やプリント中でもプリントの設定を先に済ませることができます。


おことわり
  • 予約プリントは、プリント中のジョブを含めて32文書まで行うことができます。
  • 各ジョブには、それぞれ違ったモードを設定することができます。


プリントを予約する

予約プリントは次のときに行うことができます。

  • ウェイト中に予約プリントをする

電源を入れた直後や紙づまり処理後などのウェイト時間中にプリントの設定を先に済ませておきます。ウェイト時間終了後にすぐにプリントを開始できます。


おことわり
  • 予約プリントができる状態は次のとおりです。
  • 電源を入れてからプリントできる状態になるまで
  • 紙づまり点検処理後
  • 本製品やオプションのフィニッシャなどのカバーを開閉したあと

  • プリント中に予約プリントをする

本製品がプリント中にプリントの設定を先に済ませておきます。先行するジョブの終了後にすぐにプリントを開始します。



プリントの予約をする

  1. プリント中に表示される画面の[閉じる]を押します。

プリント中に表示される画面がボックス機能以外の場合は、[閉じる]→[ボックス]を押してボックス選択画面を表示させます。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]を押します。

  1. 選択した文書をプリントします。


  • [プリント開始]を押します。

  • [プリント設定変更]を押して各設定を行ったあと、[プリント開始]を押します。

一度に33文書以上を選択してプリントした場合は、以下の画面が表示されます。[はい]を押すと、「文書選択数」が32になり、プリント画面に戻ります。[いいえ]を押すとプリント画面に戻ります。

メモリがいっぱいになるまでジョブをプリントした場合は、以下の画面が表示されます。[OK]を押して前のジョブが終了したあとに操作をやりなおしてください。

  • プリントしたあとにデータを消す場合は、[プリント後文書消去]を押します。


予約プリント時に手差しトレイを使う

先行しているジョブが手差しトレイを使用しているときに、次のジョブでも手差しトレイを使用したい場合は、あらかじめ次のジョブでセットする用紙を指定しておくことができます。

例:
A3サイズの用紙を手差しトレイにセットしているジョブ中に、次のジョブとしてA4サイズの用紙を手差しトレイにセットします。


おことわり
  • 用紙の種類は必ず正しく設定してください。特に厚紙など、特別な種類の用紙にプリントする場合は正しく設定されていないと画像不良が起こる可能性があり、定着器が汚れたり紙の巻きつきが発生したりして、担当サービスによる修理が必要になる場合もあります。
  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の手差し用紙の標準モード登録が「ON」に設定してある場合は、登録してある用紙でのみジョブの予約をすることができます。(→手差し用紙の標準モードを登録する
  • 用紙の種類の詳細については、「用紙について」を参照してください。

  1. プリント中に表示される画面の[閉じる]を押します。

予約プリントジョブがないときの手差し用紙指定は手差しトレイの用紙の抜き差しで行うことができます。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[用紙選択]→[手差し用紙変更予約]を押します。

  1. 用紙サイズを選択します。
  • フリーサイズ、封筒、郵便はがき、OHPフィルム、第2原図、ラベル用紙を選択した場合は、仕上げモードを設定することはできません。
  • 手差し用紙の標準モードが登録されている場合は、登録されている用紙のサイズ/種類をあらかじめ選択している画面が表示されます。(→手差し用紙の標準モードを登録する

  • 「A/Bサイズ」から用紙を選択したあと、[次へ]を押します。
  • 定形サイズ(A/Bサイズ)の用紙を使用する場合でも、[フリーサイズ]を選択することができます。ただし、[フリーサイズ]を選択すると以下の機能は使用できません。
  • 仕上げ ・両面プリント ・表紙/合紙 ・表紙/仕切紙 ・製本
  • イメージ合成 ・ページ印字/部数印字 ・スタンプ/日付印字 ・地紋印字
  • インチサイズを選択する場合は、[インチサイズへ]を押します。
  • 用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

リストにない用紙の種類を使用したい場合は、[詳細設定へ]を押して、用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

すでにプリントされた用紙のウラ面にプリントする場合は、[両面2面目]を押します。

  • A4またはレターサイズの用紙を設定したときのみ、OHPフィルムを選択することができます。

  • [フリーサイズ]を押したあと、[次へ]を押します。
  • 用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

リストにない用紙の種類を使用したい場合は、[詳細設定へ]を押して、用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

すでにプリントされた用紙のウラ面にプリントする場合は、[両面2面目]を押します。


  • [封筒]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)の手差し封筒種指定が「ON」の場合は、封筒の種類を選択して、[OK]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)の手差し封筒種指定が「OFF」の場合は、封筒種類の選択はできません。[封筒]を押したときに、自動的に洋形4号が選択されます。

  • 封筒の種類は正しく選択してください。紙づまりの原因になることがあります。
  • 封の部分にのりが付いた封筒を使用すると、定着器の熱や圧力により、のりが溶けることがあります。
  • [OK]を押します。

  • [はがき]を押します。
  • 郵便はがきの種類を選択したあと、[OK]を押します。

すでにプリントされた郵便はがきのウラ面にプリントする場合は、[両面2面目]を押します。

  • 郵便はがきの種類は正しく選択してください。紙づまりの原因になることがあります。
  • [OK]を押します。

下の画面のように、現在セットしてある用紙と設定予約した用紙が表示されます。

  • 2つ以上のジョブが予約されている場合、最後に設定予約した用紙のみ表示されます。

  1. [閉じる]を押します。

手差し用紙変更予約はこれで終了になります。続いて、プリントを開始する操作と、手差しトレイへの用紙のセットを行います。

  1. [プリント開始]を押します。
  1. プリントの順番がきたら、指定した用紙をセットします。
  • 指定した用紙は、プリントの順番がくると画面に表示されます。
  • 用紙の種類とサイズは、手順3で選択したものと同じものを設定してください。異なる用紙を設定するとプリントが開始されません。
  1. 用紙サイズを選択します。

次の画面が表示されたときは、スライドガイドの幅を調整してサイズを設定したあと、[OK]を押します。

次の画面が表示されたときは、スライドガイドの幅を手差し用紙の標準モードとして登録した用紙サイズに合わせるか、共通仕様設定(初期設定/登録)で手差し用紙の標準モード登録を「OFF」にしてください。(→手差し用紙の標準モードを登録する

  • 用紙サイズは、手差しトレイにセットした用紙と同じサイズを選択してください。

  • 「A/Bサイズ」から用紙を選択したあと、[次へ]を押します。
  • インチサイズを選択する場合は、[インチサイズへ]を押します。
  • 用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

リストにない用紙の種類を使用したい場合は、[詳細設定へ]を押して、用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

すでにプリントされた用紙のウラ面にプリントする場合は、[両面2面目]を押します。


  • [フリーサイズ]を押したあと、[次へ]を押します。
  • 用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

リストにない用紙の種類を使用したい場合は、[詳細設定へ]を押して、用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

すでにプリントされた用紙のウラ面にプリントする場合は、[両面2面目]を押します。


  • [封筒]を押します。
  • 封筒の種類は正しく選択してください。紙づまりの原因になることがあります。
  • 封の部分にのりが付いた封筒を使用すると、定着器の熱や圧力により、のりが溶けることがあります。
  • [OK]を押します。

  • [はがき]を押します。
  • 郵便はがきの種類を選択したあと、[OK]を押します。

すでにプリントされた郵便はがきのウラ面にプリントする場合は、[両面2面目]を押します。

  • 郵便はがきの種類は正しく選択してください。紙づまりの原因になることがあります。
  • [OK]を押します。


プリントの仕上がりや保存文書の内容を確認する(試しプリント)

複数部のプリントをする前に、ボックスに文書を保存したときの設定や画像の内容を確認することができます。


おことわり
  • 複数文書を選択した場合は、[文書結合する]を選択して、ソート、シフトソート、回転ソート、ステイプルソートを設定すると「試しプリント」を行うことができます。グループを設定したときは、「試しプリント」できません。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[試しプリント]を押します。

  • 部数が1部のときは試しプリントできません。
  1. [全ページ]または[指定ページ]を選択して、[OK]を押します。


  • [開始ページ]、[終了ページ]を押して、試しプリントをする最初と最後のページをそれぞれ[-][+]で選択します。
  1. [プリント開始]を押します。
  • 指定ページを選択した場合、指定したページ数は、仕上がりのページ数に準じます。
  • 指定ページを選択した場合、ステイプルソート、パンチ穴、製本などの処理は行いません。
  • 試しプリント出力後に[全ページ]と[指定ページ]を選択しなおすことはできません。
  • [指定ページ]を指定した場合、試しプリント出力後に指定したページ数を変更することはできません。
  1. 出力された内容を確認して[プリント開始]、[中止]または[設定変更]を選択します。

  • [プリント開始]を押します。

  • [中止]を押します。

  • [設定変更]を押して変更するモードを設定しなおしたあと、[閉じる]を押します。

部数を変更するときは、(テンキー)から行います。

プリントする用紙を選択するときは、[用紙選択]を押します。(→プリントする用紙を選択する(用紙選択)

プリントした用紙を仕分けるときは、[仕上げ]を押します。(→プリントした用紙を仕分ける(仕上げ)

両面にプリントするときは、[両面プリント]を押します。(→両面にプリントする(両面)

応用モードの各機能の設定を変更する場合は、[応用モード]を押します。

変更後の内容を再度確認する場合は、[試しプリント]を押してこの操作を繰り返します。

  • [プリント設定変更]を押すと、モードを設定しなおすことができます。


文書にプリント設定を登録する(プリント設定登録)

ボックス内の文書にプリント設定を登録しておくことができます。

同じ文書を何度もプリントする場合、あらかじめプリントモードの組み合わせを登録しておくと便利です。


おことわり
  • 複数の文書を選択してプリント設定登録を設定することはできません。
  • いったん登録したプリント設定は、電源をOFFにしても消えません。
  • 登録できるプリント設定は、部数の設定、用紙選択、両面プリント、仕上げ、表紙/合紙、製本、とじしろです。
  • ローカルプリントの標準モード(初期設定/登録)で[プリント後文書消去]が「ON」に設定されている場合には、プリント設定登録されている文書をプリントすると、選択した文書は消去されます。
  • すでに登録されているプリント設定を上書きすることもできます。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]を押します。
  1. 登録するプリントモードを設定変更画面で設定したあと、[プリント設定登録]を押します。

  • 上の場合、「製本」が設定されています。
  1. 登録してよいかどうか、確認のメッセージが表示されるので、[はい]を選択します。
  • プリント設定登録した文書は登録した日時で上書きされ、リストの末尾へ移動します。
  1. [閉じる]を押します。


ボックス内の文書を整理する

ボックスに保存されている文書の名称を変更したり、詳細情報を表示したり、文書を移動/複製したり、内容を表示したりすることができます。



文書名を変更する

  1. 目的のボックスを指定して、名称変更する文書を選択したあと、[詳細情報]を押します。

  • 複数の文書を選択して[詳細情報]を押した場合は、選択されている(色つき)文書のみ詳細情報が表示されます。
  1. [文書名を変更する]を押します。
  1. 変更する文書名を入力したあと、[OK]を押します。
  • 文書名なし(空欄)の場合、[OK]を押すことはできません。
  1. ボックス選択画面に戻るまで[閉じる]を押していきます。


文書の詳細情報を確認する

  1. 目的のボックスを指定して、詳細情報を確認する文書を選択したあと、[詳細情報]を押します。

  • 複数の文書を選択して[詳細情報]を押した場合は、選択されている(色つき)文書のみ詳細情報が表示されます。
  1. 詳細情報を確認したあと、ボックス選択画面に戻るまで[閉じる]を押していきます。
  • パソコンから保存した文書やプリント設定を登録した文書は、「プリント設定あり」の状態になります。ただし、編集メニューの[結合保存]と[文書挿入]を行うと、「プリント設定なし」になります。

    アイコン 文書の種類
    プリント設定なし
    プリント設定あり


文書を消去する

  1. 目的のボックスを指定して、消去する文書を選択したあと、[消去]を押します。

ボックス内の文書を先頭から100文書目まですべて選択するには、[全選択(100文書まで)]を押します。(文書を選択しているときは、[選択解除]に変わります。)

  • 選択した文書は、もう一度押すと選択を解除することができます。
  • 文書の選択をすべて解除するには、[選択解除]を押します。(このとき[選択解除]は、[全選択(100文書まで)]に変わります。)
  1. [はい]を押します。
  1. [閉じる]を押します。


文書リストをプリントする

ボックス内に保存されている文書の情報をプリントすることができます。


おことわり
  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の、カセットオート選択ON/OFFの[その他]で「ON」に設定されている給紙箇所に、A3、B4、A4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターRの普通紙、再生紙または色紙がセットされているときにリストをプリントできます。(→カセットオート選択のON/OFFを設定する
  • ボックス番号、文書の種類、文書名、用紙サイズ、ページ数、ユーザ名、日付/時刻がプリントされます。

  1. 目的のボックスを指定して、[リストプリント]を押します。

  • 文書リストは[文書名]や[日付/時刻]を押して、保存されている文書を並べ替えて表示させても、ボックスに登録された順番でプリントされます。
  1. [はい]を押します。


文書の移動/複製をする

  1. 目的のボックスを指定して、移動または複製する文書を選択したあと、[移動/複製]を押します。

ボックス内の文書を先頭から100文書目まですべて選択するには、[全選択(100文書まで)]を押します。(文書を選択しているときは、[選択解除]に変わります。)

  • 選択した文書は、もう一度押すと選択を解除することができます。
  • 文書の選択をすべて解除するには、[選択解除]を押します。(このとき[選択解除]は、[全選択(100文書まで)]に変わります。)
  1. 文書を移動または複製するボックスを選択したあと、[実行]を押します。

文書を複製する場合は、[文書を複製する]を押します。

文書を同時に複数のボックスへ移動または複製することはできません。

選択したボックスに文書が移動または複製できない場合は、実行できないことを知らせるメッセージが表示されます。

文書を移動または複製することができなかった場合は、もとのボックスにそのまま残ります。

複数文書の移動または複製中にエラーが発生した場合は、正しく移動または複製できた文書数が表示されます。

  • 移動または複製した文書の文書名は、もとの文書名と同じです。
  • 移動または複製中に操作部電源スイッチがOFFになった場合は、その時点で完了したところまで移動または複製されます。
  1. [閉じる]を押します。


文書の内容を編集/確認する

ボックス内の文書を編集/確認することができます。



文書の画像を確認する(画像表示)

  1. 目的のボックスを指定して、画像を表示する文書を選択したあと、[編集メニュー]→[画像表示]を押します。

  • 複数の文書を選択して[画像表示]を押した場合は、選択されている(色つき)文書のみ画像が表示されます。
  1. ][]を押して確認したいページを選択します。

  1. 画像を確認したあと、[閉じる]を押します。

][]を押して画像の倍率を変更することができます。

拡大した画像は、[][][][]を押して、表示箇所を移動することができます。

で表示されている画像の位置を確認することができます。

  1. [閉じる]を押します。


複数の文書を1つにまとめて保存する(結合保存)

同一ボックス内の複数文書を1つの文書として結合して、新規文書を作ることができます。


おことわり
  • 結合する側/される側で解像度が異なる文書は結合保存できません。
  • 同一ボックス内にある文書のみ結合保存することができます。
  • ボックス全体に2000文書存在する場合、この操作はできません。

  1. 目的のボックスを指定して、文書結合する順番に文書を選択したあと、[編集メニュー]→[結合保存]を押します。

  1. [結合後の文書名]を押して文書名を入力したあと、[OK]→[実行]を押します。

結合保存中にメモリフルが発生した場合は、結合できないことを知らせるメッセージが表示されます。

  • 文書名をつけずに実行した文書の名称は、自動的に「年月日時分秒」が付与されます。たとえば2006年1月15日の午後1時35分41秒に結合した文書の文書名は「20060115133541」となります。
  • 文書にプリント設定登録されていた場合は、その登録内容は消去されます。
  1. [閉じる]を押します。


文書の途中に他の文書を挿入する(文書挿入)

ボックスに保存した文書の指定したページの前に、同一ボックスにある他の文書を挿入して新規文書を作ります。


おことわり
  • 挿入する側/される側で解像度が異なる文書は挿入できません。
  • 同一ボックス内にある文書のみ文書挿入することができます。
  • ボックス全体に2000文書存在する場合、この操作はできません。

  1. 目的のボックスを指定して、挿入される文書を選択したあと、[編集メニュー]→[文書挿入]を押します。

  • 複数の文書を選択して[文書挿入]を押した場合は、選択されている(色つき)文書が挿入される文書になります。
  1. 挿入する文書を選択します。

選択された文書は左端にチェックマークがつきます。

選択された文書をもう一度選択すると、選択解除されます。

  • 複数の文書を選択することはできません。
  1. 挿入するページを(テンキー)で入力したあと、[次へ]を押します。

[画像表示]を押して、挿入先文書の記録画像を確認することができます。(→文書の画像を確認する(画像表示)

  1. [挿入後の文書名]を押して文書名を入力したあと、[OK]→[実行]を押します。

文書挿入中にメモリフルが発生した場合は、挿入できないことを知らせるメッセージが表示されます。

  • 文書名をつけずに実行した文書の名称は、自動的に「年月日時分秒」が付与されます。たとえば2006年1月15日の午後1時35分41秒に結合した文書の文書名は「20060115133541」となります。
  • 文書にプリント設定登録されていた場合は、その登録内容は消去されます。
  1. [閉じる]を押します。


文書のページの一部を消去する(ページ消去)

ボックスに記録されている文書の任意のページを消去することができます。


おことわり
  • ページ消去ですべてのページを指定した場合、その文書は消去されます。

  1. 目的のボックスを指定して、ページ消去する文書を選択したあと、[編集メニュー]→[ページ消去]を押します。

  • 複数の文書を選択して[ページ消去]を押した場合は、選択されている(色つき)文書がページ消去される文書になります。
  1. [単一ページ消去]または[連続ページ消去]を押して消去するページを入力します。

  • [-][+]で消去するページを選択します。

[画像表示]を押すと、選択した文書の画像を確認することができます。(→文書の画像を確認する(画像表示)


  • [開始ページ]、[終了ページ]を押して、消去する最初と最後のページをそれぞれ[-][+]で選択します。

[画像表示]を押すと、選択した文書の画像を確認することができます。(→文書の画像を確認する(画像表示)


  1. [実行]を押します。
  1. [はい]を押します。
  1. [閉じる]を押します。


基本的なボックスの使いかた

プリント時の基本設定について説明しています。



プリント中に濃度を変更する

プリント中に濃度を変更することができます。


おことわり
  • 地紋印字を設定している場合は、プリント中に濃度を変更することはできません。

  1. プリント中に表示される画面の[]または[]を押します。

プリント濃度は[]または[]の間のインジケータが左に移るほど薄く、右に移るほど濃くなります。



プリントした用紙を仕分ける(仕上げ)

仕上げモードを設定すると、プリントした用紙をページで分けたり、部数で分けたりして排紙することができます。


おことわり
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • フリーサイズ、封筒、郵便はがき、OHPフィルム、第2原図、ラベル用紙を選択した場合は、仕上げモードを設定することはできません。
  • 設定を解除するには、[仕上げ]→[設定取消]を押します。

  • 各オプション装着時に設定できる仕上げモードと指定できる用紙サイズは、以下のとおりです。

装着オプション シフト 回転 ステイプルソート パンチ穴
コーナー ダブル 中とじ
なし ×
A4、A4R、B5、B5R、レター、レターR
× × × ×
コピートレイ・J1 ×
A4、A4R、B5、B5R、レター、レターR
× × × ×
フィニッシャー・S1
A3、B4、A4、A4R、B5、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR
× *1
A3/B4/A4R/レジャー(11 × 17)/リーガル/レターR(30 枚)、A4/B5/レター(50 枚)
× × ×
(フィニッシャー・S1+インナーパンチャーキット・Q1)
A3、B4、A4、A4R、B5、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR)
(×) *1
A3/B4/A4R/レジャー(11 × 17)/リーガル/レターR(30 枚)、A4/B5/レター(50 枚))
(×) (×)
A3、B4、A4、A4R、B5、B5R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR)
インナー2ウェイトレイ・D1 ×
A4、A4R、B5、B5R、レター、レターR
× × × ×
(インナー2ウェイトレイ・D1+コピートレイ・J1) (×)
A4、A4R、B5、B5R、レター、レターR)
(×) (×) (×) (×)
フィニッシャー・AE1
A3、B4、A4、A4R、B5、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR
×
A3/B4/A4R/レジャー(11 × 17)/リーガル/レターR(30 枚)、A4/B5/レター(50 枚)

A3/B4/レジャー(11 × 17)/リーガル(30 枚)、A4/B5/レター(50 枚)
× ×
(フィニッシャー・AE1+パンチャーユニット・L1)
A3、B4、A4、A4R、B5、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR)
(×)
A3/B4/A4R/レジャー(11 × 17)/リーガル/レターR(30 枚)、A4/B5/レター(50 枚))

A3/B4/レジャー(11 × 17)/リーガル(30 枚)、A4/B5/レター(50 枚))
(×)
A3、B4、A4、A4R、B5、B5R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR)
サドルフィニッシャー・AE2
A3、B4、A4、A4R、B5、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR
×
A3/B4/A4R/レジャー(11 × 17)/リーガル/レターR(30 枚)、A4/B5/レター(50 枚)

A3/B4/レジャー(11 × 17)/リーガル(30 枚)、A4/B5/レター(50 枚)

A3/B4/A4R/レジャー(11 × 17)/リーガル/レターR(15 枚)
×
(サドルフィニッシャー・AE2+パンチャーユニット・L1)
A3、B4、A4、A4R、B5、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR)
(×)
A3/B4/A4R/レジャー(11 × 17)/リーガル/レターR(30 枚)、A4/B5/レター(50 枚))

A3/B4/レジャー(11 × 17)/リーガル(30 枚)、A4/B5/レター(50 枚))

A3/B4/A4R/レジャー(11 × 17)/リーガル/レターR(15 枚))

A3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR)

  • 「ソート」を設定した場合

ページぞろえを行い、排紙します。プリントは次のように排紙されます。

  • 「グループ」を設定した場合

文書の各ページごとに仕分けして排紙します。プリントは次のように排紙されます。

  • 「ステイプルソート」を設定した場合

ページぞろえを行い、ステイプルします。プリントは次のように排紙されます。

  • [コーナー](左上)を選択した場合

  • [ダブル](左)を選択した場合

  • [中とじ]を選択した場合


おことわり
  • 中とじは、紙の種類、枚数によっては、折り具合が異なることがあります。

  • 「ノンソート」の場合

ソート、グループ、ステイプルソートのいずれも設定していない場合、プリントは次のように排紙されます。

  • 「パンチ穴」を設定した場合

用紙にパンチ穴(2か所)をあけます。

  • 「回転」を設定した場合

同じサイズの用紙をセットした場合、ページぞろえを行い、1部ずつ交互に方向を変えて排紙します。

  • 「シフト」を設定した場合

用紙を手前にずらして排紙します。「指定部数シフト」を設定した場合は、指定した部数ごとに用紙を手前にずらして排紙します。


ページをそろえてプリントする(ソート)

ページごとに仕分けてプリントする(グループ)

ページ順に仕分けてステイプルする(ステイプルソート)


ページをそろえてプリントする(ソート)

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[仕上げ]を押します。

  1. [ソート(1部ごと)]を押します。

パンチ穴をあけるときは、[パンチ穴]を押します。


  • [次へ]を押したあと、A4、A4R、B5、B5R、レター、レターRの用紙を選択します。
  • [回転]を設定できるのは以下の場合です。
  • マニュアル用紙選択で回転可能な用紙が選択されている
  • 回転可能な用紙がタテ、ヨコともにセットされている
  • 回転で[自動用紙選択]を選択する場合は、必ず回転可能な用紙をセットしてください。セットしていないときは、回転ソートされないことがあります。
  • 回転ソートできない用紙サイズや回転対象となる用紙サイズがない場合は、回転されずにソートします。

  1. [OK]を押します。
  1. [プリント開始]を押します。


ページごとに仕分けてプリントする(グループ)

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[仕上げ]を押します。

  1. [グループ(ページごと)]を押します。

パンチ穴をあけるときは、[パンチ穴]を押します。


  • [次へ]を押したあと、A4、A4R、B5、B5R、レター、レターRの用紙を選択します。
  • [回転]を設定できるのは以下の場合です。
  • マニュアル用紙選択で回転可能な用紙が選択されている
  • 回転可能な用紙がタテ、ヨコともにセットされている
  • 回転で[自動用紙選択]を選択する場合は、必ず回転可能な用紙をセットしてください。セットしていないときは、回転ソートされないことがあります。
  • 回転ソートできない用紙サイズや回転対象となる用紙サイズがない場合は、回転されずにソートします。

  1. [OK]を押します。
  1. [プリント開始]を押します。


ページ順に仕分けてステイプルする(ステイプルソート)

おことわり
  • ステイプルソートは、オプションのフィニッシャを装着している場合のみ設定できます。
  • 用紙の種類は必ず正しく設定してください。特に厚紙など、特別な種類の用紙にプリントする場合は正しく設定されていないと画像不良が起こる可能性があり、定着器が汚れたり紙の巻きつきが発生したりして、担当サービスによる修理が必要になる場合もあります。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[仕上げ]を押します。

  1. [ステイプルソート]を押します。

パンチ穴をあけるときは、[パンチ穴]を押します。


  • [OK]を押します。



  • [次へ]を押します。

  • ステイプルの種類([コーナー]または[ダブル])と位置を選択したあと、[OK]を押します。


  • [次へ]を押します。
  • ステイプルの種類([コーナー]、[ダブル]、[中とじ])を選択します。

[コーナー]または[ダブル]を選択した場合は以下の手順になります。

  • [コーナー]または[ダブル]を押して、ステイプルの位置を選択したあと、[OK]を押します。

[中とじ]を選択した場合は以下のようになります。

  • [中とじ]→[次へ]を押します。
  • 本文に使用する用紙の給紙箇所を選択したあと、[OK]を押します。

本文に使用する用紙を[手差し用紙変更予約]から選択した場合は、用紙サイズを選択したあと[次へ]を押し、用紙種類を選択したあと[OK]を押します。

[表紙をつける]を押した場合は、[次へ]を押したあと、表紙にプリントするかしないかを選択し、表紙に使用する用紙の給紙箇所を選択します。

表紙に使用する用紙を[手差し用紙変更予約]から選択した場合は、表紙に使用する用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

  • 表紙にする用紙とプリントする用紙は、必ず同じサイズを使用してください。
  • 表紙にプリントしないを選択した場合は、厚紙を選択することができます。
  • 本文にする用紙は64~80 g/m2のものを使用してください。
  • 表紙にする用紙は、64~128 g/m2以下のものを使用してください。
  • 表紙となる用紙にカセットを選択した場合は、表紙にする面を上にしてセットします。
  • 表紙となる用紙に手差しトレイを選択した場合は、表紙にする面を下にしてセットします。

  1. [プリント開始]を押します。


両面にプリントする(両面)

ボックスに保存された文書の連続した2ページを用紙の両面にプリントできます。


おことわり
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • 紙質によってはプリントできない場合があります。
  • 設定した内容は、プリント設定変更画面の[両面プリント]の上に表示されます。
  • 両面モードで使用できる用紙は、次のとおりです。
  • 用紙サイズ:A3、B4、A4、A4R、B5、B5R、A5R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR、エグゼクティブ、ステートメントR(封筒、郵便はがきは両面プリントできません。)
  • 用紙の厚さ:64~80 g/m2
  • 設定を解除するには、[両面プリント]→[設定取消]を押します。


ボックス内の文書を用紙の両面にプリントする(両面プリント)

ボックス内に保存した文書の連続した2ページを、1枚の用紙の表裏に両面プリントします。


おことわり
  • 文書が奇数枚の場合は、両面プリントの最終ページのウラ面は白紙になります。(白紙のページはカウントされません。)
  • 自動用紙選択での両面プリント時にオモテとウラになるサイズが異なる場合は、両面プリントせずにそれぞれのサイズに合った用紙にプリントされます。両面にプリントする場合は、あらかじめプリントする用紙を選択してください。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[両面プリント]を押します。

  1. 仕上がりの開きかたを選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[左右開き]: オモテ面とウラ面の画像の天地(上下)を同じにします。
[上下開き]: オモテ面とウラ面の画像の天地(上下)を逆にします。

文書結合をしていて、なおかつ[グループ]以外の仕上げモードを選択している場合に、それぞれの文書の1ページ目を必ずオモテ面にプリントするときは、[連続しない]を押します。

前の文書に続けて両面でプリントするときは、[連続]を押します。

  1. [プリント開始]を押します。


複数の文書を1つにまとめてプリントする(文書結合)

同じボックス内の文書であれば、複数の文書を1つの書類として仕上げることができます。このように、文書を記録したときの条件が異なっても1つの書類にまとめることができるので、次のような場合などにこの機能を使用すると便利です。

  • 異なるソフトを使用して作成したデータをまとめてステイプルしてプリントするときなど。
  • 何人かで分業して作成したデータをまとめて両面プリントするときなど。

おことわり
  • 文書結合は、複数の文書を選択した場合のみ設定することができます。
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • この機能を使用して1つの書類にまとめると、それぞれの文書が記録されたときの設定はクリアされローカルプリントの標準モードの設定でプリントされます。プリント終了後、それぞれの文書は記録したときと同じ設定に戻ります。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[文書結合する]を押します。

ボックス内の文書を先頭から100文書目まですべて選択するには、[全選択(100文書まで)]を押します。(文書を選択しているときは、[選択解除]に変わります。)

文書の選択をすべて解除するには、[選択解除]を押します。(このとき[選択解除]は、[全選択(100文書まで)]に変わります。)

[文書結合する]は、複数の文書を選択した場合のみ表示されます。

  1. [プリント開始]を押します。
  • 文書結合してプリントした場合、プリント中に表示される文書名は、最初に指定した文書の名称のみ表示されます。


便利なボックスの使いかた

ボックスの応用機能について説明しています。



応用モードとは

製本などの応用モードは、プリントしたりボックスに文書を保存するときに、ご利用の目的に合った多彩な編集を行うことができる機能です。


おことわり
  • 組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。


ボックスからプリントするときの応用モードを設定する

  1. [ボックス]を押します。

  1. 目的のボックス番号を押します。

選択するボックスが表示されていない場合は、[][]を押します。

(テンキー)でボックス番号を入力して指定する場合は、2桁のボックス番号を入力したあと、[OK]を押します。

ボックス番号を間違って入力した場合は、(クリア)を押して正しいボックス番号を入力します。

  • 文書が保存されているボックスは、文書入りのボックスアイコン()が表示されます。
  • 暗証番号が設定されているボックスには、ボックスアイコンの横にカギマーク()が表示されます。
  • ボックス番号を間違って押した場合は、[閉じる]を押して正しいボックス番号を押します。
  1. 「暗証番号をテンキー入力してください。」と表示された場合は、暗証番号を(テンキー)で入力したあと、[OK]を押します。

ボックスの登録をするときに設定した暗証番号を入力します。(→ボックスの設定/登録をする

暗証番号を設定していない場合は、この操作は必要ありません。

  1. プリントする順番に文書を選択したあと、[プリント]を押します。

7件以上の文書が保存されている場合は[][]を押して表示させます。

複数の文書を選択することもできます。

[全選択(100文書まで)]を押すと、ボックス内の文書を先頭から100文書目まですべて選択することができます。(文書を選択しているときは、[選択解除]に変わります。)

  • 選択した順に番号が表示され、番号順にプリントされます。
  • 選択した文書は、もう一度押すと選択を解除することができます。
  • [選択解除]を押すと、文書の選択がすべて解除されます。(このとき[選択解除]は、[全選択(100文書まで)]に変わります。)
  • ボックスに文書が2つ以上保存されている場合は、[文書名]、[日付/時刻]を押して、保存されている文書を並べ替えて表示することができます。
  • 文書を並べ替えて表示させたあと、ボックスを閉じると、次にボックスを開いたときには、並べ替える前の状態に戻ります。
  • 文書を並べ替えて表示させたあと、パソコンから文書を保存させたり、ボックスから文書を削除した場合は、表示された状態で更新されます。
  • 文書を選択している状態で[文書名]や[日付/時刻]を押すと、文書の選択が解除され、文書リストの先頭が表示されます。
  1. [プリント設定変更]を押します。

プリント部数を変更する場合は、(テンキー)で必要なプリント部数を入力します。

複数の文書を選択した場合は、プリント画面から[部数変更]を押して、プリント部数を変更することもできます。

  1. [応用モード]を押します。

  1. 応用モード画面から目的の機能を1つ押します。

  1. 目的の機能を設定します。

各機能の詳しい設定方法は各モードの設定手順を参照してください。

同時に他の機能を設定する場合は、手順7~8を繰り返してください。

  1. [プリント開始]を押します。

プリント中のジョブや先に予約されているジョブがある場合は、プリント待機状態になります。

プリントが開始されます。

  • 設定を解除するには、以下の順に押します。
  • 例:
製本
[応用モード]→[製本]→[設定取消]
  • 他のモードと一括して設定を解除するには、[初期値に戻す]を押します。(ローカルプリントの標準モードになります。)ボックスを選択する状態(ボックス選択画面)に戻すには、(リセット)を押します。


表紙・裏表紙・合紙・章紙をつけてプリントする(表紙/合紙)

本文とは異なる用紙で表紙・裏表紙・合紙・章紙をつけてプリントできます。また、表紙・裏表紙・合紙にプリントすることもできます。章紙には必ずプリントされます。


おことわり
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • 複数の文書を選択して表紙/合紙を設定することはできません。複数の文書を選択する場合は、表紙/仕切紙を設定してください。
  • オプションのフィニッシャ装着時にステイプルソートを選択したとき、用紙枚数と合紙枚数の合計がA3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターRの場合は30枚、A4、B5、レターの場合は50枚を超えるとステイプルできません。
  • 表紙、裏表紙、合紙にプリントすると、そのプリントも枚数としてカウントします。白紙はプリントカウントされません。
  • 章紙をつけてプリントすると、そのプリントもプリント枚数としてカウントします。

  • 表紙・裏表紙プリント

表紙、裏表紙をつけてプリントします。表紙、裏表紙にプリントすることもできます。

  • 合紙・章紙プリント

プリントの途中に合紙、章紙として用紙を挿入することができます。白紙を入れて区分けをするときなどに便利です。合紙にプリントすることもできます。章紙は必ず片面にプリントされるので、中トビラなどをつけるときなどに便利です。


  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[表紙/合紙]を押します。
  1. 表紙/合紙の種類を選択したあと、[用紙選択]を押します。

[合紙]と[章紙]を同時に選択することはできません。

  • 選択したキーは、もう一度押すと取り消すことができます。
  1. それぞれの用紙の給紙箇所を選択したあと、[閉じる]を押します。
  • 用紙は[表紙]、[裏表紙]、[合紙](または[章紙])ですべて同じサイズを選択してください。
  • どれか1つのサイズを他と異なるサイズに変更した場合は、自動的に残りの2つのサイズも変更されます。ただし、同じサイズで給紙箇所だけを変更した場合は、残りの2つのサイズは変更されません。
  1. [次へ]を押します。

[章紙]のみ選択した場合は、手順6へ進みます。

  1. 表紙、裏表紙、合紙のプリントする面を選択したあと、[次へ]を押します。

[合紙]または[章紙]を選択していない場合は、[OK]を押します。

  • 章紙は必ず片面にプリントされます。
  • 表紙・裏表紙・合紙で[プリントしない]を選択した場合、手順3で選択した給紙箇所から表紙・裏表紙・合紙として用紙が給紙されます。合紙の給紙箇所は、手順7で選択することもできます。
  • あらかじめプリントされている用紙(会社ロゴなど)を表紙・裏表紙・合紙で使う場合、[プリントしない]を選択してください。それ以外を選択すると、あらかじめプリントされている用紙の上からプリントされます。
  • 表紙・裏表紙・合紙で[プリントする]を選択した場合、手順3で選択した給紙箇所から用紙が給紙され、表紙・裏表紙・合紙として用紙のオモテ、ウラまたは両面にプリントされます。合紙の給紙箇所は、手順7で選択することもできます。
  1. [追加]を押します。
  1. 合紙または章紙を挿入するページを(テンキー)で設定したあと、[OK]を押します。

[合紙]を選択した場合は、用紙の給紙箇所、プリントする面を設定しなおすことができます。

[章紙]を選択した場合は、用紙の給紙箇所を設定しなおすことができます。

挿入する用紙の位置、種類をすべて設定するまで、手順6、7を繰り返します。

  • 合紙または章紙の挿入位置は2ページから設定できます。
  • 挿入する順に、設定が表示されます。
  • 合紙または章紙は、合計で最高100枚まで挿入することができます。
  1. [OK]を押します。


表紙・裏表紙・仕切紙をつけてプリントする(表紙/仕切紙)

複数の文書を選択して文書結合を設定したときに、本文とは異なる用紙で表紙、裏表紙や、それぞれの文書を区別するための仕切紙をつけてプリントできます。


おことわり
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • 仕切紙にプリントすることはできません。
  • オプションのフィニッシャ装着時にステイプルソートを選択したとき、用紙枚数と仕切紙枚数の合計がA3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターRの場合は30枚、A4、B5、レターの場合は50枚を超えるとステイプルできません。
  • 仕切紙はプリントカウントされません。

  • 表紙・裏表紙プリント

表紙、裏表紙をつけることができます。表紙、裏表紙にプリントすることもできます。

  • 仕切紙挿入

それぞれの文書の間に仕切紙として用紙を挿入することができます。仕切紙にプリントすることはできません。


  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[表紙/仕切紙]を押します。

[文書結合する]は、複数の文書を選択したときに表示されます。

  1. 表紙/仕切紙の種類を選択したあと、[用紙選択]を押します。

  • 仕切紙にプリントすることはできません。
  • 選択したキーは、もう一度押すと取り消すことができます。
  1. それぞれの用紙の給紙箇所を選択したあと、[閉じる]→[次へ]を押します。

仕切紙だけで設定する場合は、給紙箇所を選択したあと、[閉じる]→[OK]を押します。

  • 用紙は[表紙]、[裏表紙]、[仕切紙]ですべて同じサイズを選択してください。
  • どれか1つのサイズを他と異なるサイズに変更した場合は、自動的に残りの2つのサイズも変更されます。ただし、同じサイズで給紙箇所だけを変更した場合は、残りの2つのサイズは変更されません。
  1. 表紙、裏表紙のプリントする面を選択したあと、[OK]を押します。
  • 手順2での設定内容によって、表示される画面は異なります。
  • 表紙・裏表紙に[プリントしない]を選択した場合、手順3で選択した給紙箇所から用紙を給紙して表紙・裏表紙とします。
  • すでに印刷されている用紙(会社のロゴなど)を表紙・裏表紙として使用する場合は「プリントしない」を選択します。
  • 表紙・裏表紙に「プリントする」を選択した場合、本機は手順3で選択した箇所から給紙した用紙のオモテ、ウラまたは両面にプリントして表紙・裏表紙とします。


小冊子になるようプリントする(製本)

小冊子になるようプリントすることができます。

  • 製本

小冊子になるようにプリントすることができます。

  • 分割製本

中とじする枚数が多いときに、分割して製本することができます。

  • クリープ(ずれ)補正

製本された状態で、最も外側の用紙と最も内側の用紙の間のずれ幅から、プリントされる画像の位置を調整します。


おことわり
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • 出力する用紙が1枚のときは中とじされません。
  • 中とじ、分割製本は、オプションのサドルフィニッシャー・AE2を装着している場合のみ設定できます。
  • 紙の種類、枚数によっては、折り具合が異なることがあります。
  • 用紙の種類は必ず正しく設定してください。特に厚紙など、特別な種類の用紙にプリントする場合は正しく設定されていないと画像不良が起こる可能性があり、定着器が汚れたり紙の巻きつきが発生したりして、担当サービスによる修理が必要になる場合もあります。
  • 記録サイズがA4、B5、A5、レター、ステートメント以外の文書は製本を設定することはできません。
  • 複数文書選択時に文書の記録サイズが異なる場合は、製本を設定することはできません。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[製本]を押します。
  1. 仕上がりの開きかたを選択したあと、[次へ]を押します。
  1. 本文に使用する用紙の給紙箇所を選択したあと、[次へ]を押します。

オプションのサドルフィニッシャー・AE2を装着していない場合は、[OK]を押します。

使用できる用紙サイズはA3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、レターRです。

本文に使用する用紙を[手差し用紙変更予約]から選択した場合は、用紙サイズを選択したあと[次へ]を押し、用紙種類を選択したあと、[OK]を押します。


  • [表紙をつける]→[次へ]を押します。
  • 表紙にプリントするかしないかを選択したあと、[次へ]を押します。
  • 表紙に使用する用紙の給紙箇所を選択したあと、[次へ]を押します。

オプションのサドルフィニッシャー・AE2を装着していない場合は、[OK]を押します。

表紙となる用紙を[手差し用紙変更予約]から選択した場合は、表紙に使用する用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

  • 表紙にする用紙とプリントする用紙は、必ず同じサイズを使用してください。
  • 厚紙には、<表紙のウラ>と<裏表紙のオモテ>にのみ、プリントすることができます。
  • 本文にする用紙は64~80 g/m2、表紙にする用紙は64~128 g/m2のものを使用してください。
  • 表紙となる用紙にカセットを選択した場合は、表紙にする面を上にしてセットします。
  • 表紙となる用紙に手差しトレイを選択した場合は、表紙にする面を下にしてセットします。

  1. 製本の設定をします。
  • 製本を設定した場合は、センター移動も設定されます。

  • 中とじするかしないかを選択したあと、[OK] を押します。
  • 一度に中とじできる用紙の枚数は、以下のとおりです。
  • 64~80 g/m2の場合:
15枚まで(表紙含む)
  • 81~105 g/m2の場合:
10枚まで(表紙含む)
  • 使用する用紙が16枚以上の場合は中とじせずにプリントされます。
  • 中とじ出力をした場合、製本トレイに積載できる部数は出力する用紙枚数によって異なります。
  • 1~5枚:
25部
  • 6~10枚:
15部
  • 11~15 枚:
10部
  • [表紙をつける]を設定した場合に製本トレイに積載できる部数は10部までです。
  • [中とじ位置変更]は、初期設定/登録の[中とじ位置変更]へのショートカットです。
  • 分割製本をする場合は、[分割製本] を押して、分割する枚数を[-][+]で設定したあと、[OK]→[OK]を押します。
  • 用紙の厚みで印字位置がずれる場合は、[クリープ(ずれ)補正]を押して、[自動] または[手動]を選択したあと、[OK]→[OK]を押します。

[手動]を選択した場合は、ずれ幅を[][]で設定します。


  • 用紙の厚みで印字位置がずれる場合は、[補正しない]、[自動]または[手動]を選択したあと、[OK]を押します。

[手動]を選択した場合は、ずれ幅を[][]で設定します。


  1. 用紙サイズに合わせて製本トレイガイドをセットします。

  • 製本トレイガイドは用紙サイズに合わせて正しくセットしてください。正しくセットされていないと、紙づまりの原因になることがあります。
  • この手順はサドルフィニッシャー・AE2装着時のみ必要です。


画像の位置を移動してプリントする(移動)

画像全体をセンターやコーナーなどの任意の位置に移動してプリントします。


おことわり
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • テンキー入力移動は、画像と用紙のサイズ、移動量によっては画像が用紙からはみ出すことがあります。


テンキーで入力した位置に移動してプリントする

画像全体を(テンキー)で入力した位置に移動してプリントします。オモテ面、ウラ面の移動先を別べつに設定することもできます。


おことわり

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[移動]を押します。
  1. オモテ面またはウラ面の[設定]を押します。

  • ウラ面の設定は両面プリント時のみ有効です。
  1. 移動する幅を(テンキー)で入力します。
  • 移動する方向を選択します。
  • 移動する幅を入力します。
  • 入力した値を変更するときは、方向を選択して (テンキー)で入力しなおしてください。
  • ウラ面の移動先は、[オモテ面と同じ]または[オモテ面と反対]のキーを選択して設定することもできます。
  • 例:
オモテ面の移動先を左50mm、上100mm に設定した場合
[オモテ面と同じ]を選択:左50mm、上100mm
[オモテ面と反対]を選択:右50mm、上100mm

  • 上側の[]を押します。
  • 数値を入力します。
  • 右側の[]を押します。
  • 数値を入力します。


  1. [OK]を押します。


とじしろをつけてプリントする(とじしろ)

プリントしたい文書を左、右、上、下に移動させて、プリントの左端、右端、上端、下端に指定幅のとじしろ(白地)を作ってプリントできます。プリントをとじるときに便利です。


おことわり
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • とじしろは、プリントしたい文書を左、右、上、下へ指定幅だけ移動してプリントする機能です。従って、データが用紙の端いっぱいまである場合は、データが欠けてしまいます。
  • ウラ面のみにとじしろを作ることもできるので、すでにとじしろのある文書を片面両面または両面片面プリントすることもできます。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[とじしろ]を押します。
  1. とじしろの種類を選択します。

  1. [オモテ面]、[ウラ面]の各キーを押して、[-][+]を押してとじしろ幅を設定したあと、[OK]を押します。
  • とじしろのある文書を、とじしろと両面プリントとの組み合わせでプリントする場合、ウラ面のみにとじしろを設定します。
  • とじしろのない文書を、とじしろと両面プリントとの組み合わせでプリントする場合、オモテ、ウラともとじしろを設定します。
  • 0 以外のとじしろ幅を入力したときに[±]を押すと、+と-を入替えることができます。
    例: (+)10 → [±] → - 10
    - 50 → [±] → (+)50
  • インチサイズで入力する場合は、[インチ入力へ]を押します。


画像を合成してプリントする(イメージ合成)

イメージ合成は、本機のメモリに登録した画像(フォーム画像)を選択した文章に重ねてプリントする機能です。


おことわり
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • フォーム画像は、最大100枚まで登録することができます。ただし、ハードディスクの使用状況によって、登録できる枚数は異なります。
  • 解像度が違うフォームと文書は、イメージ合成ができません。
  • フォーム画像の内容や文書によっては、プリントスピードが遅くなる場合があります。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[イメージ合成]を押します。
  1. 合成するフォーム画像を選択したあと、[OK]を押します。

登録したフォーム画像をチェックするときは、[チェックコピー]を押して、フォーム画像をプリントすることができます。

[詳細情報]を押すと、フォーム画像の詳細情報が表示されます。


  • 用紙サイズを選択したあと、[プリント開始]を押します。

チェックコピーを中止する場合は、[中止]を押します。



背景に隠れた文字列をつけてプリントする(地紋印字)

コピーすると浮き上がる文字列を隠れた文字列として、出力紙の背景に埋め込んでプリントすることができます。「コピー禁止」などの文言や、日時、部署などを隠し文字列として埋め込むことで、出力紙がコピーされたときにこれらの文字列が浮かび上がることになります。


おことわり
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • 地紋印字を設定している場合は、プリント中に濃度を変更することはできません。
  • お使いの複写機によっては、地紋印字を設定した出力紙をコピーした場合、設定どおりに文字列が浮かび上がらない場合があります。その場合、[文字/背景のコントラスト調整]を使って設定を調整することができます。(→文字/背景のコントラスト調整
  • 設定の組み合わせや文書によっては、プリントスピードが遅くなる場合があります。
  • 地紋印字モードは、オプションの地紋拡張キットを有効にしている場合のみ使用できます。

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[地紋印字]を押します。
  1. 印字の種類(スタンプ、日付、部数、シリアル番号、ID/ユーザ名)を選択します。

  • スタンプの種類を設定したあと、[次へ]を押します。


  • [入力]を押して文字列を入力したあと、[OK]→[次へ]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)の[ページ印字/スタンプの文字列登録]に登録されている文字列から選ぶこともできます。

  • 印字の種類に任意入力を選択した場合、入力した文字列は保存されません。地紋印字機能を使用するときに同じ文字列を印字したい場合は、[登録]を押して文字列を登録してください。

  • 印字したい日付を(テンキー)で入力して、日付形式を選択したあと、[次へ]を押します。

  • 設定できる日付形式はドロップダウンリストに表示される7種類です。
  • 日付の指定をしない場合は、日付/時刻設定(初期設定/登録)に設定してある日付が印字されます。日付/時刻設定が正しく設定されているか確認してください。

  • 印字開始数字を設定したあと、[次へ]を押します。


  • [次へ]を押します。

  • 本製品のカウンタ確認キーを押したときに画面左下に表示される[シリアルNO]が印刷されます。

  • [次へ]を押します。

  • ログインサービスを利用している場合に、現在ログインしている部門ID/ユーザ名が印字されます。
  • ログインサービスを利用していない場合は、[ID/ユーザ名]は選択できません。

  1. 背景模様、印字サイズを設定したあと、[OK]を押します。

出力紙の背景に模様を埋め込む場合は、背景模様をドロップダウンリストから選択します。

印字サイズは[小][中][大](36ポイント、54ポイント、72ポイント)から選択します。

文字列を横向きに印字する場合は、[横向きに印字する]を押します。

文字列を白抜きにする場合は、[文字を白抜きにする]を押します。

埋め込む文字と出力紙の背景のコントラスト値の調整をする場合は、[文字/背景のコントラスト調整]を押して設定します。



番号を付けてプリントする(ページ印字/部数印字)

ページ番号、部数番号、任意の文字をプリント文書に重ねてプリントすることができます。


おことわり
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • 設定の組み合わせや文書によっては、プリントスピードが遅くなる場合があります。
  • 章付き数字と表紙/合紙(合紙/章紙)または表紙/仕切紙を組み合わせて設定した場合、章番号のカウントアップは以下のようになります。
  • 章紙を設定したページでカウントアップされます。合紙、仕切紙が挿入されたあと、カウントアップされます。
  • 部数番号が5桁に満たない数字の場合は、以下のように印字されます。
  • 例)部数番号が10番目の場合:10 → 00010
  • ページ印字/部数印字と表紙/合紙または表紙/仕切紙を組み合わせて設定した場合は、各挿入紙には印字は行われません。

  • ページ印字

数字のみ、ハイフン付き数字、章付き数字などのページ番号を付けてプリントします。

  • 部数印字

ページごとにすかし文字で、5桁の部数番号(シリアルナンバー)を付けてプリントします。


ページ印字

部数印字


ページ印字

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[ページ印字/部数印字]を押します。
  1. [ページ印字]を押します。
  1. 印字の種類([数字のみ]、[ハイフン付き数字]、[章付き数字]、[総ページ付き数字])を選択します。

  1. 印字の向きと位置を選択したあと、[次へ]を押します。

印字向き:

[縦]: 用紙に対して、ページ番号を縦にプリントします。
[横]: 用紙に対して、ページ番号を横にプリントします。

  • ウラ面の印字位置を選択したあと、[閉じる]を押します。

  • [X](ヨコ方向)または[Y](タテ方向)を選択して、[-][+]で印字位置を調整したあと、[OK]を押します。
  • インチサイズで入力する場合は、[インチ入力へ]を押します。

  1. (テンキー)で印字開始数字を設定したあと、[次へ]を押します。

章付き数字を選択した場合は、左に章番号(1~9999)、右にページ番号(1~9999)を入力します。

総ページ付き数字を選択した場合は、左にページ番号(1~9999)、右に総ページ数(1~20000)を入力します。総ページ数を自動で設定する場合は[自動]を押します。

  • 総ページ付き数字と製本を組み合わせて使用する場合、総ページ数は[自動]で動作します。

  • 挿入紙をカウントする/しないを選択したあと、[閉じる]を押します。
[カウントする]: 1ページ目以降の合紙、章紙、仕切紙、裏表紙などの挿入紙のページ番号をカウントして本文に章番号、ページ番号を印字します。
[カウントしない]: 1ページ目以降の合紙、章紙、仕切紙、裏表紙などの挿入紙のページ番号をカウントせずに本文のみの章番号、ページ番号を印字します。

  • [桁数を表示する(0 埋め)]を押したあと、[-][+]を押して桁数を指定します。
  • 設定できる桁数は、2~5桁までです。
    例) ページ番号が10番目で、桁数が2桁の場合: 10 → 10
    ページ番号が10番目で、桁数が5桁の場合: 10 → 00010
  • 指定した桁数が、印字する数字の桁数より小さい場合は設定が無効となります。

  • [文字列を付加する]を押したあと、[次へ]を押します。
  • [入力]を押して文字列を入力したあと、[OK]→[次へ]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)の[ページ印字/スタンプの文字列登録]に登録されている文字列から選ぶこともできます。

  • 文字列位置の設定をしたあと、[次へ]を押します。

  1. 印字サイズ、印字色を設定したあと、[OK]を押します。

印字サイズは[小][中][大](10.5ポイント、12.0ポイント、14.0ポイント)から選択します。

印字色は[黒]または[白]を選択することができます。



部数印字

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[ページ印字/部数印字]を押します。
  1. [部数印字]を押します。
  1. 印字の向きと位置を選択したあと、[次へ]を押します。

印字位置の[全面に印字]を選択すると、用紙いっぱいに印字します。

印字位置の[5箇所に印字]を選択すると、5箇所すべての位置を選択することができます。


  • [X](ヨコ方向)または[Y](タテ方向)を選択して、[-][+]で印字位置を調整したあと、[OK]を押します。
  • インチサイズで入力する場合は、[インチ入力へ]を押します。

  1. 印字開始数字、印字サイズ、濃度を設定したあと、[OK]を押します。

印字サイズは[小][中][大](12.0ポイント、24.0ポイント、36.0ポイント)から選択します。

濃度は、[こく]または[うすく]を押して調整します。



スタンプ/日付を付けてプリントする(スタンプ/日付印字)

スタンプ、日付、任意の文字をプリント文書に重ねてプリントすることができます。


おことわり
  • 本機能と組み合わせて使用できない機能については、「機能組み合わせ表」を参照してください。
  • 設定の組み合わせや文書によっては、プリントスピードが遅くなる場合があります。
  • スタンプ/日付印字と表紙/合紙または表紙/仕切紙を組み合わせて設定した場合は、各挿入紙には印字が行われません。

  • スタンプ

プリセットスタンプや任意の文字などを付けてプリントします。

  • 日付印字

日付を付けてプリントします。


スタンプ印字

日付印字


スタンプ印字

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[スタンプ/日付印字]を押します。
  1. [スタンプ]を押します。
  1. 印字の向きと位置を選択したあと、[次へ]を押します。

印字向き:

[縦]: 用紙に対して、スタンプを縦にプリントします。
[横]: 用紙に対して、スタンプを横にプリントします。

  • ウラ面の印字位置を選択したあと、[閉じる]を押します。

  • 印字するページを選択したあと、[閉じる]を押します。

  • [X](ヨコ方向)または[Y](タテ方向)を選択して、[-][+]で印字位置を調整したあと、[OK]を押します。
  • インチサイズで入力する場合は、[インチ入力へ]を押します。

  1. スタンプの種類を設定したあと、[次へ]を押します。

  • [入力]を押して文字列を入力したあと、[OK]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)の[ページ印字/スタンプの文字列登録]に登録されている文字列から選ぶこともできます。


  1. 印字サイズ、印字種別を設定したあと、[OK]を押します。

印字サイズは[小][中][大](36.0ポイント、54.0ポイント、72.0ポイント)から選択します。

印字種別は[すかし]または[重ね]を選択することができます。すかし濃度は、[こく]または[うすく]を押して調整します。



日付印字

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[スタンプ/日付印字]を押します。
  1. [日付印字]を押します。
  1. 印字の向きと位置を選択したあと、[次へ]を押します。


  • [X](ヨコ方向)または[Y](タテ方向)を選択して、[-][+]で印字位置を調整したあと、[OK]を押します。
  • インチサイズで入力する場合は、[インチ入力へ]を押します。

  1. 日付形式を選択して、印字したい日付を(テンキー)で入力したあと、[次へ]を押します。
  • 設定できる日付形式は7種類です。
  • 日付の指定をしない場合は、日付/時刻設定(初期設定/登録)に設定してある日付が印字されます。日付/時刻設定が正しく設定されているか確認してください。
  1. 印字サイズ、印字種別を設定したあと、[OK]を押します。

印字サイズは[小][中][大](10.5ポイント、12.0ポイント、14.0ポイント)から選択します。

印字種別は[すかし]または[重ね]を選択することができます。すかし濃度は、[こく]または[うすく]を押して調整します。



メモリ機能

プリントモードの登録や呼び出しについて説明しています。



プリントモードの登録/呼び出し(モードメモリ)

プリントモードを9つまで、名称をつけて登録することができます。

よく使うプリントモードを登録しておくと便利です。


おことわり
  • いったん登録したプリントモードは、電源をOFFにしても消えません。


プリントモードの登録

  1. 登録するプリントモードを、プリント設定変更画面または応用モード画面で設定します。
  1. [応用モード]→[モードメモリ]を押します。
  1. 登録するメモリキー([M1]~[M9])を選択したあと、[登録]を押します。

  • すでにプリントモードが登録されているメモリキーには、キーの右下の三角()が色つきで表示されます。
  • すでに登録されているメモリキーを選択したときは、登録内容が表示されます。

  • 登録してよいかどうか、確認のメッセージが表示されるので、[はい]を押します。

  • 上書きしてよいかどうか、確認のメッセージが表示されるので、[はい]を押します。

  1. [キャンセル]を押します。
  • [名称登録]を押してキー名称を登録することもできます。


メモリキーの名称登録

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[モードメモリ]を押します。
  1. 名称を登録するメモリキー([M1]~[M9])を選択したあと、[名称登録]を押します。

  • すでにプリントモードが登録されているメモリキーには、キーの右下の三角()が色つきで表示されます。
  • すでに登録されているメモリキーを選択したときは、登録内容が表示されます。
  • モードメモリの設定が「未登録」のキーにも名称は登録できます。
  1. 新しい名称を入力したあと、[OK]を押します。
  • 文字を入力していない状態で[OK]を押すと、メモリキーの名称はM1~M9になります。
  1. [キャンセル]を押します。


プリントモードを呼び出す

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[モードメモリ]を押します。
  1. 必要なモードが登録されているメモリキーを選択します。

  1. 登録内容を確認したあと、[OK]を押します。

選択したメモリキーにプリントモードが登録されていない場合は、[OK]はグレーアウトになり、押すことはできません。他の登録したキーを選択するか、[キャンセル]を押してください。

  • プリントモードが呼び出されると、それまで設定されていたプリントモードは消去され、新たに呼び出したプリントモードが設定されます。
  • 呼び出したプリントモードを任意に変更してプリントすることができます。
  • 他のメモリキーを押すと、そのキーに登録されているプリントモードが呼び出されます。


プリントモードの消去

  1. 目的のボックスを指定して、プリントする文書を選択したあと、[プリント]→[プリント設定変更]→[応用モード]→[モードメモリ]を押します。
  1. 消去するメモリキーを選択したあと、[消去]を押します。

  • 消去する内容を確認してください。
  • すでにプリントモードが登録されているメモリキーには、キーの右下の三角()が色つきで表示されます。
  • すでに登録されているメモリキーを選択したときは、登録内容が表示されます。
  1. [はい]を押します。
  1. [キャンセル]を押します。


使いかたにあわせた仕様の設定

工場出荷時の設定を使いかたにあわせて変更する方法について説明しています。



初期設定/登録画面の操作の流れ

初期設定/登録ではボックスの名称などを変更することができます。


おことわり
  • 初期設定/登録で設定した内容は、(リセット)を押しても変更されません。

  1. (初期設定/登録)を押します。

初期設定/登録画面が表示されます。

  1. [ボックス仕様設定]を押します。

  1. [ユーザボックスの設定/登録]を押します。

設定できる内容は、「ボックス仕様設定一覧表」を参照してください。

  1. 項目を設定したあと、[閉じる]を押します。

指定したモードが設定されます。

  1. 基本画面に戻るまで[閉じる]を押していきます。


ボックス仕様設定を使いかたにあわせて変更する


ボックス仕様設定一覧表

ボックス仕様設定で登録/設定できる項目を以下に示します。


初期設定/登録項目 設定項目 機器情報
配信項目
ユーザボックスの設定/登録 ボックスNo.:00~99
名称:半角24文字、全角12文字以内
暗証番号:7桁まで
文書の自動消去までの時間:0=なし、1、2、3、6、12時間、1、2、3*、7、30日
プリンタドライバから保存時のプリント:ON、OFF*
初期化
*1

* マークは工場出荷時の設定です。
*1 暗証番号が設定されているボックス、初期化:×

おことわり
  • :機器情報配信対象
  • ×:機器情報配信対象外


ボックスの設定/登録をする

使用するボックスの名称や暗証番号、文書が自動的に消去されるまでの時間を設定/登録することができます。


おことわり
  • ボックスは、100個まで登録できます。
  • ボックス番号は、00~99です。
  • ボックスは、名称を設定しなくても使用できます。
  • ボックスは、暗証番号を設定しなくても使用できます。

  1. (初期設定/登録)→[ボックス仕様設定]→[ユーザボックスの設定/登録]を押します。
  1. 登録するボックス番号を押します。

(テンキー)から、ボックスの番号を入力して指定する場合は、2桁のボックス番号を入力したあと、[OK]を押します。

  1. 各項目を設定したあと、[OK]を押します。

[ボックス名称登録]:
[ボックス名称登録]を押し、ボックスの名称を登録したあと、[OK]を押します。

[暗証番号]:
[暗証番号]を押して、ボックスの暗証番号として設定または変更する7桁以内の数字を (テンキー)で入力します。確認のため、[確認入力]を押して同じ暗証番号を入力したあと、[OK]を押します。暗証番号を設定しなくても使用できます。「0」、「00」のような「0」だけの連数字を暗証番号として登録することはできません。

<文書の自動消去までの時間>:
][]を押して自動消去するまでの時間を設定します。

<プリンタドライバから保存時のプリント>:
パソコンから記録させた文書をボックスに保存するときに、保存した結果を1部プリントするかどうかの設定をします。プリントする場合は[ON]を押します。

  • 設定した暗証番号を確認する方法はありませんので、暗証番号は忘れないでください。
  • すでに各ボックスで設定されている場合、各ボックスの暗証番号設定にかかわらず、システム管理設定(初期設定/登録)のユーザボックス一括設定から、ボックスの文書の自動消去までの時間、プリンタドライバから保存時のプリントのON/OFFの設定行うこともできます。ユーザボックス一括設定後に各ボックスで設定を更新した場合は、ユーザボックス一括設定の設定内容よりも優先されます。(→セキュリティ
  1. [閉じる]を押します。


ボックスを初期化する

設定/登録した名称、暗証番号、文書の自動消去までの時間を初期化することができます。


おことわり
  • ボックスの中に文書が残っている場合は、初期化することはできません。

  1. (初期設定/登録)→[ボックス仕様設定]→[ユーザボックスの設定/登録]を押します。
  1. 初期化するボックスを選択します。

(テンキー)から、ボックスの番号を入力して指定する場合は、2桁のボックス番号を入力したあと、[OK]を押します。

  1. [初期化]を押します。
  1. [はい]を押します。
  1. [閉じる]を押します。


付録

機能組み合わせ表を記載しています。



機能組み合わせ表

ある機能が先に設定されていて、あとから他の機能を設定しようとした場合にどのような設定になるかを記載しています。



*1 フリーサイズ、封筒、はがき選択時は組み合わせて設定することはできません。
*2 フリーサイズ、はがき選択時は組み合わせて設定することはできません。
*3 フリーサイズ選択時は組み合わせて設定することはできません。
*4 文書の記録サイズが異なる場合は組み合わせて設定することはできません。
*5 クリープ(ずれ)補正(自動)と組み合わせて設定することは可能です。


ネットワーク

ネットワークとの接続や設定について説明しています。



ご使用の前に

対応しているネットワーク環境やお使いのネットワーク環境の確認など、お使いになる前に知っていただきたいことについて説明しています。



必要なシステム環境

本製品を使用して、コンピュータから印刷を行うには、使用するネットワークに応じて以下のシステム環境が必要です。


おことわり
  • Windows 2000をお使いのときは、Service Pack 2以降をインストールしてください。

  • TCP/IPネットワークを使用する場合
  • 対応しているOS
  • Microsoft Windows 2000 Server日本語版
  • Microsoft Windows 2000 Professional日本語版
  • Microsoft Windows XP Professional日本語版
  • Microsoft Windows XP Home Edition日本語版
  • Microsoft Windows Server 2003日本語版
  • Microsoft Windows Vista 日本語版
  • Microsoft Windows Server 2008 日本語版
  • Microsoft Windows 7 日本語版
  • Mac OS X 10.3以降
  • 日本語Solaris Version 1.1.x(SunOS Version 4.1.x)以降
  • 日本語Solaris Version 2.5.x(SunOS Version 5.5.x)以降
  • HP-UX Version 10.x 以降
  • IBM-AIX Version 4.x 以降
  • Red Hat Linux 9 以降
  • Turbolinux 10 Desktop
  • Laser5 Linux 7.2
Windows 7/Server 2008をお使いの場合の操作方法や説明などは、Windows Vistaの記載をご参考ください。
最新のOSおよびService Packの対応状況については、キヤノンホームページ(http://canon.jp/)でご確認ください。

  • コンピュータ/メモリ
  • 上記OSが動作する環境

  • NetBIOSネットワークを使用する場合
  • 対応しているOS
  • Microsoft Windows 2000 Server日本語版
  • Microsoft Windows 2000 Professional日本語版
  • Microsoft Windows XP Professional日本語版
  • Microsoft Windows XP Home Edition日本語版
  • Microsoft Windows Server 2003日本語版
  • Microsoft Windows Vista 日本語版
  • Microsoft Windows Server 2008 日本語版
  • Microsoft Windows 7 日本語版
  • Mac OS X 10.3以降
Windows 7/Server 2008をお使いの場合の操作方法や説明などは、Windows Vistaの記載をご参考ください。
最新のOSおよびService Packの対応状況については、キヤノンホームページ(http://canon.jp/)でご確認ください。

  • 対応しているプロトコル
  • NetBIOS over TCP/IP (NetBT)
  • コンピュータ/メモリ
  • 上記OSが動作する環境

おことわり
  • Mac OS X 10.3以降をお使いの場合には、NetBIOSネットワークから印刷することはできません。

  • NetWareネットワークを使用する場合
  • 対応しているサーバ
  • Novell NetWare Version 3.2J/4.1/4.11/4.2/5/5.1/6/6.5
  • 対応しているクライアント
  • Microsoft Windows 2000 Server日本語版
  • Microsoft Windows 2000 Professional日本語版
  • Microsoft Windows XP Professional日本語版
  • Microsoft Windows XP Home Edition日本語版
  • Microsoft Windows Server 2003日本語版
  • Microsoft Windows Vista 日本語版
  • Microsoft Windows Server 2008 日本語版
  • Microsoft Windows 7 日本語版
Windows 7/Server 2008をお使いの場合の操作方法や説明などは、Windows Vistaの記載をご参考ください。
最新のOSおよびService Packの対応状況については、キヤノンホームページ(http://canon.jp/)でご確認ください。

  • コンピュータ/メモリ
  • 上記OSが動作する環境
  • AppleTalkネットワークを使用する場合
  • 対応しているAppleTalk
  • EtherTalkフェーズ2
  • 対応しているOSやコンピュータなどについては、スタートガイド「第9章コンピュータから印刷する前に」を参照してください。

おことわり
  • 本製品は、MacintoshのLocalTalkネットワークには対応していません。


お使いのネットワーク環境の確認

以下を参考に、本製品を接続するネットワーク環境を確認して、必要な作業を行ってください。


Windowsのネットワーク環境の場合、プロトコルはTCP/IP、NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)のいずれかが使用できます。同時に複数のプロトコルを使用することもできます。また、本製品は、IPv4(Internet Protocol Version 4)に加えてIPv6(Internet Protocol Version 6)にも対応しており、IPv4ネットワークとIPv6ネットワークの両方と通信できるデュアルスタック構成となっています。IPv4機能、およびIPv6機能を使用するかどうかを選択できます。IPv4機能とIPv6機能の両方を有効にすることもできます。本製品のIPv4ネットワークとIPv6ネットワークは、IPSec(Security Architecture for Internet Protocol)による暗号化もサポートしています。(→IPSecの設定

ケーブルの接続」、「インタフェースの設定」、および「通信環境の設定」の設定を行ってから、使用するプロトコルに合わせてTCP/IPネットワーク、およびNetBIOSネットワークを設定してください。


おことわり
  • 本製品はNetBEUIには対応していません。
  • IPSec通信を使用できるようにするには、オプションのPCIバス拡張キットを装着した状態で、IPSecセキュリティーボードを装着する必要があります。

Macintoshでは、AppleTalk(EtherTalk)、TCP/IP、NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)のいずれかを使用することができます。

ケーブルの接続」、「インタフェースの設定」、および「通信環境の設定」の設定を行ってから、使用するプロトコルに合わせてAppleTalk ネットワーク(Macintosh)、TCP/IPネットワーク、およびNetBIOSネットワークを設定してください。


  • UNIXのネットワークの例

UNIXでは、使用するプロトコルはTCP/IPになります。

ケーブルの接続」、「インタフェースの設定」、および「通信環境の設定」の設定を行ってから、TCP/IPネットワークを設定してください。


  • いろいろなコンピュータが混在しているネットワークの例

いろいろなコンピュータが混在しているときは、使用しているコンピュータに応じて各作業を行います。

例えば、Windows XPとMacintoshを使用している場合は、「Windowsのネットワークの例」と「Macintoshのネットワークの例」の両方の設定を行ってください。

ケーブルの接続」、「インタフェースの設定」、および「通信環境の設定」の設定を行ってから、使用するプロトコルに合わせてTCP/IPネットワーク、NetWareネットワーク、NetBIOSネットワーク、およびAppleTalk ネットワーク(Macintosh)を設定してください。



ネットワークの共通設定

本製品をネットワーク環境で使用するためのプロトコル共通の設定項目について説明しています。各プロトコルの設定を行う前に、必ずここで説明する項目を設定してください。



ネットワーク環境で使用するために必要な作業

本製品をネットワーク環境で使用するには、最初に以下の作業および設定を行います。


本製品をネットワークケーブルでネットワークに接続します。

本製品とネットワーク上のコンピュータが通信できるように設定します。以下のいずれかを使用して設定できます。

  • 本製品の操作パネル
  • リモートUI

本製品とネットワーク上のコンピュータの通信環境を設定します。

IEEE802.1X認証を設定します。



ケーブルの接続

本製品を1000Base-T、100Base-TXまたは10Base-TのEthernetに対応したネットワークケーブルで、 ネットワークに接続します。また、USBケーブルで、コンピュータとUSB接続することも できます。


おことわり
  • 本製品にネットワークケーブルやUSBケーブルは付属していません。あらかじめご使用のコンピュータやネットワークに合ったケーブル(別売)をご用意ください。


ネットワークに接続する

本製品は、TCP/IP、AppleTalk、NetWareネットワークに対応しており、Windows、Macintosh、UNIX、Linuxなどのコンピュータと接続して使用することができます。また、本製品は、1000Base-T、100Base-TX、および10Base-Tに対応しているので、多くのLANへすぐに接続することができます。

100Base-TX、10Base-Tの場合は、カテゴリ5対応のツイストペアケーブルで本製品のRJ-45コネクタとハブのポートを接続します。ケーブルやハブなどは、必要に応じて別途ご用意ください。1000Base-Tをお使いの場合には、エンハンスドカテゴリ5対応のツイストペアケーブルを使用することをおすすめします。


おことわり
  • ネットワークケーブルを接続するときは、必ず本体右側面にある主電源スイッチを切り、電源プラグを電源コンセントから抜いてください。(→お使いになる前に)感電の原因となることがあります。
  • AppleTalk ネットワーク上に2台以上の機器が接続されている場合、それぞれの電源は、10秒以上間隔をおいて入れてください。
  • 本製品は、Ethernetの種類(1000Base-T、100Base-TX、または10Base-T)を自動認識します。
  • 1000Base-T、100Base-TX、10Base-T対応の機器が混在しているときは、スイッチングハブなど、1000Base-T、100Base-TX、10Base-Tのすべてに対応した機器が必要です。詳しくは、お買い求めの販売店、または担当サービスへお問い合わせください。
  • ネットワークケーブルを接続したら、以下の作業を行います。設定方法については、各取扱説明書を参照してください。
  • 各種ネットワークの設定
  • 必要なドライバのインストール(→スタートガイド「第9章コンピュータから印刷する前に」)
  • 必要なユーティリティソフトウェアのインストール(→各ユーティリティソフトウェアの説明書)


USBで接続する

本製品は、USB ポートを装備したコンピュータと接続することもできます。

USB ケーブルで、本製品のUSB コネクタとコンピュータのUSB ポートを接続します。本製品は、High-Speed USBに対応しています。コンピュータ本体には、使用しているOS に合わせて本製品に付属のCD-ROM に収められているドライバやユーティリティソフトウェアをインストールします。ドライバのインストールについてはスタートガイド「第9章コンピュータから印刷する前に」、ユーティリティソフトウェアのインストールについては各ユーティリティソフトウェアの説明書を参照してください。


おことわり
  • 本製品の主電源スイッチをオンにした状態でUSBケーブルを接続するときは、アース線が接続されていることを確認してください。アース線が接続されていない状態でUSB ケーブルを接続すると、感電の原因になります。
  • 本製品の主電源スイッチをオンにした状態でUSBケーブルを抜き差しするときは、コネクタの金属部分に触れないでください。感電の原因になります。
  • 次のようなときは、USB ケーブルを抜き差ししないでください。コンピュータや本製品の動作不良の原因になります。
  • ドライバのインストール中
  • コンピュータの電源を入れたあとのOS 起動中
  • プリント中
  • コンピュータの電源および本製品の主電源スイッチがオンになっている状態でUSB ケーブルを抜き差しする場合は、抜いたあとに必ず5 秒以上の間隔を空けてから差し込んでください。抜いた直後に差し込むと、コンピュータや本製品の動作不良の原因になります。
  • 本製品をUSB ケーブルでMacintosh と接続している場合は、本製品を起動する際、またはスリープ状態から復帰する際、シャットダウンされたMacintosh も起動することがあります。このようなときには、USB ケーブルによる接続を取り外してください。(本製品とMacintosh の間にUSB ハブを使用すると、この問題が解決する場合があります。)
  • USB インタフェースは、接続するコンピュータのOS によって、以下のように異なります。詳細については、お買い求めの販売店、または担当サービスへお問い合わせください。
  • Windows 2000/XP/Server 2003/Vista:Hi-Speed USB/USB
  • Mac OS X(10.3.2 以前):USB
  • Mac OS X(10.3.3 以降):Hi-Speed USB/USB


タッチパネルディスプレイの遷移

以下は、本カテゴリで使用するタッチパネルディスプレイの遷移図です。

ネットワークの設定は、(初期設定/登録)を押すことによって表示される初期設定/登録画面から、操作を行います。


おことわり
  • 操作パネルで設定した内容は、本製品を再起動したとき(主電源を入れたとき)に有効になります。設定後は、主電源をいったん切り、10 秒以上たってから再度主電源を入れてください。


インタフェースの設定

ここでは、本製品の操作パネルを使用してインタフェースを設定する方法について説明しています。最初に設定を行うときは、本製品の操作パネルを使用してください。

最初の設定後に設定内容を変更する場合は、本製品の操作パネル以外を使用することもできます。詳細は、「ネットワーク設定項目一覧」を参照してください。


  1. ネットワーク設定画面の[ネットワークの設定変更/ 接続の確認表示]で、以下を設定します。

[ON]:ネットワーク接続に関係するエラーなどが発生した場合、各種メッセージがタッチパネルディスプレイ上に表示されます。本製品をネットワーク環境で使用する場合は[ON]を選択してください。

[OFF]:ネットワーク接続に関するメッセージがタッチパネルディスプレイ上に表示されなくなります。本製品をネットワークに接続しないでお使いになる場合には、[OFF] を選択してください。

  • ネットワークに正常に接続されている状態で[ネットワークの設定変更/接続の確認表示]を[ON]から[OFF]に変更しても、ネットワーク接続は切断されません。また、ネットワーク設定画面のすべての項目の設定内容も変更されません。
  1. ネットワーク設定画面の[Ethernetドライバ設定]で、以下を設定します。


  • <自動検出>:[ON]

[ON]を選択した場合でも、本製品の主電源を入れたまま、ネットワークケーブルを通信速度の異なるハブに接続したり、ネットワークケーブルを接続しなおしたりすると、自動検出できません。主電源をいったん切り、10秒以上たってから再度主電源を入れてください。(ケーブルの接続は、本製品の主電源を切った状態で行ってください。)

  • 本製品はEthernetの形式を自動的に判別しますので、通常は[ON]を選択してください。

  • <自動検出>:[OFF]

<通信方式>、< Ethernetの種類>で、お使いのネットワーク環境に合った項目を選択してください。

  • 1000Base-T接続する場合は、<通信方式>で[全二重]を選択してください。


通信環境の設定

ここでは、本製品とネットワーク上のコンピュータの通信環境を設定する方法について説明 しています。最初に設定を行うときは、本製品の操作パネルを使用してください。

最初の設定後に設定内容を変更する場合は、本製品の操作パネル以外を使用することもでき ます。詳細は、「ネットワーク設定項目一覧」を参照してください。


おことわり
  • [SNMP設定]は、AppleTalkネットワークには対応していません。

  1. ネットワーク設定画面の[SNMP 設定]で、SNMPv1 を設定します。

< SNMPv1 を使用>を[ON]:以下の手順で、MIB アクセス権限とコミュニティ名を設定してください。

  • 本製品は、管理機能としてSNMPv1 とSNMPv3 をサポートしています。SNMPv1 とSNMPv3 は、同時に使用できます。SNMPv1 のアクセス権限(読み出しのみ可能、読み出し/書き込み可能)の設定、および通信経路の暗号化などのセキュリティ機能を持つSNMPv3 の設定によって、より強固なセキュリティ機能を備えたデバイス管理を実現することができます。以下の表に、SNMPv1 とSNMPv3 の組み合わせを記載します。
    SNMPv1 SNMPv3 説明
    SNMPv1を使用 MIB アクセス権限 SNMPv3を使用
    ON 読込/ 書込 ON/OFF 情報の取得にSNMPv1 を使用するユーティリティソフトウェアから、本製品の各項目の参照と設定が可能です。SNMPv1 で書き込み可能な設定になっているため、< SNMPv3 を使用>の設定に関わらず、SNMPv3 によるセキュリティは強化されません。
    ON 読込のみ ON 情報の取得にSNMPv1 を使用するユーティリティソフトウェアからは、本製品の各項目の参照のみが可能です。アクセス権限のあるユーザのみが、SNMPv3 を使用するユーティリティソフトウェアで本製品の各項目を設定できます。
    ON 読込のみ OFF 情報の取得にSNMPv1 を使用するユーティリティソフトウェアから、本製品の各項目の参照のみが可能です。
    OFF ON アクセス権限のあるユーザのみが、SNMPv3 を使用するユーティリティソフトウェアで本製品の各項目の参照と設定を行えます。
    OFF OFF ユーティリティソフトウェアからは、本製品の各項目の参照と設定は行えません。
  • キヤノン製のドライバやユーティリティソフトウェアを使用する場合は、<SNMPv1を使用>と[専用ポート設定]を両方とも「ON」にしてください。
  • 本製品は、設定値の設定や参照ができるコンピュータのIP アドレスを制限することができます。IPアドレスを制限すると、< SNMPv1を使用>、< SNMPv3を使用>、および[専用ポート設定]が「ON」でも、設定や参照を許可されたIPアドレスのコンピュータ以外からは設定/参照できなくなります。詳細は、「IPv4 の設定」、および「IPv6 の設定」を参照してください。

  • [コミュニティ名1設定]→[ON]を押したあと、< MIBアクセス権限>と[コミュニティ名]を設定します。

[コミュニティ名]は、「public」以外の名称に変更することもできます。


  • [コミュニティ名2設定]→[ON]を押したあと、< MIBアクセス権限>と[コミュニティ名]を設定します。

[コミュニティ名]は、「public2」以外の名称に変更することもできます。


  1. SNMPv3を設定します。

< SNMPv3 を使用>を[ON]:以下の手順で、ユーザとコンテキストを設定してください。

  • 初期設定で以下の設定内容のSNMPv3 ユーザが登録されています。必要に応じて、削除するか、内容を変更してお使いください。
  • ユーザ名:initial
  • MIB アクセス権限:読込/書込
  • セキュリティ設定:認証あり/暗号化あり
  • 認証アルゴリズム:MD5
  • 認証パスワード:initial
  • 暗号化パスワード:initial

  • [ユーザ設定]→[登録]を押したあと、ユーザ名、MIBアクセス権限、セキュリティを設定します。

セキュリティ設定ドロップダウンリストから[認証あり/暗号化あり]を選択した場合は、認証アルゴリズムを選択したあと認証パスワードを入力して、暗号化パスワードを入力します。セキュリティ設定ドロップダウンリストから[認証あり/暗号化なし]を選択した場合は、認証アルゴリズムを選択したあと、認証パスワードを入力します。


  • [ユーザ設定]を押して設定内容を確認/変更したいユーザを選択したあと、[詳細/編集]を押します。

設定内容を確認したあと、必要に応じて項目の設定を変更してください。


  • [ユーザ設定]を押して設定を削除したいユーザを選択したあと、[消去]を押します。

  • [ユーザ設定]を押して状態を変更したいユーザを選択したあと、[ユーザの有効/無効]を押します。

  • [コンテキスト設定]を押して、コンテキストを編集します。

コンテキストを追加する場合は、[登録]を押して、新しいコンテキストを追加してください。コンテキストを変更する場合は、変更するコンテキストを選択したあと[編集]を押してコンテキスト名を変更してください。コンテキストを削除する場合は、削除するコンテキストを選択したあと[消去]を押してください。

  • コンテキストの初期設定としてNULL コンテキストが登録されています。NULLコンテキストを削除することはできません。また、NULLコンテキストはコンテキスト設定画面には表示されません。
  1. プリンタ管理情報のモニタリングを設定します。

<ホストからプリンタ管理情報を取得>を「ON」:Windows Vistaをお使いの場合でポートに[Standard TCP/IP Port]を設定したとき、SNMPによるポートモニタリング機能が自動的に有効になり、プリントアプリケーションやプリンタポートなどのプリンタ管理情報を取得できます。

  1. ネットワーク設定画面の[専用ポート設定]で、以下を設定します。

[ON]:キヤノン製のドライバやユーティリティソフトウェア(LIPSプリンタドライバ、 NetSpot Device Installerなど)から、本製品の詳細情報の設定や参照が可能です。

  • キヤノン製のドライバやユーティリティソフトウェアを使用する場合は、<SNMPv1を使用>と[専用ポート設定]を両方とも「ON」にしてください。
  • 本製品は、設定値の設定や参照ができるコンピュータのIPアドレスを制限することができます。IPアドレスを制限すると、<SNMPv1を使用>、<SNMPv3を使用>、および[専用ポート設定]が「ON」でも、設定や参照を許可されたIPアドレスのコンピュータ以外からは設定/参照できなくなります。詳細は、「IPv4の設定」、および「IPv6の設定」を参照してください。
  1. ネットワーク設定画面の[スプール機能を使用]で、以下を設定しま す。

[ON]:本製品に送信した印刷ジョブを本製品のハードディスクにスプールできます。

  • 印刷ジョブをハードディスクにスプールすると、印刷ジョブを送信したコンピュータの開放時間が早くなります。


IEEE802.1X認証の設定

ここでは、IEEE802.1X認証を設定する方法について説明しています。

IEEE802.1X認証では、ネットワークに接続する際に認証の対象となるサプリカント(本製品)にユーザ認証を求めます。認証結果に基づいて端末のアクセス制御を行うオーセンティケータ(LANスイッチ)とサプリカント間の通信では、EAPOL(EAP over LAN)が使用されます。RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)サーバで認証情報を一括管理して、サプリカントを認証します。RADIUSサーバに認証されたサプリカントのみがオーセンティケータに通信を許可されてネットワークへ接続できるため、不正なアクセスを防ぐことができます。RADIUSサーバに認証されていないサプリカントは、オーセンティケータが通信をブロックします。

本製品が対応している認証方式は、以下のとおりです。


おことわり
  • EAP-TLS方式と、EAP-TTLS/PEAP方式を同時に設定することはできません。

  • EAP-TLS(Extensible Authentication Protocol-Transport Level Security)

EAP-TLS方式は、クライアントとRADIUSサーバ間で相互に電子証明書を発行して認証を行います。RADIUSサーバ側では、本製品から送信された鍵ペアとクライアント証明書をCA証明書を使用して検証します。クライアント側(本製品)では、RADIUSサーバから送信されたサーバ証明書をCA証明書を使用して検証します。サーバ証明書の検証に使用するCA証明書を登録する必要があります。リモートUIを使用してCA証明書ファイルをインストールする方法については「リモートUI」、インストールしたCA証明書ファイルを登録する方法については「コンピュータからインストールしたCA証明書ファイルの登録」を参照してください。

さらに、EAP-TLSを本製品で使用するには、PKCS#12形式の鍵ペアとクライアント証明書の設定が必要です。EAP-TLS用の鍵ペアとクライアント証明書は、リモートUIを使用して本製品に鍵ペアファイルとクライアント証明書ファイルをインストール(→リモートUI)したあと、本製品の操作パネルで使用鍵に設定してください。

  • EAP-TTLS(EAP-Tunneled TLS)

EAP-TTLS方式では、電子証明書を発行するのはRADIUSサーバのみです。クライアント側で、RADIUSサーバから送信されたサーバ証明書をCA証明書を使用して検証します。サーバ証明書の検証に使用するCA証明書を登録する必要があります。リモートUIを使用してCA証明書ファイルをインストールする方法については「リモートUI」、インストールしたCA証明書ファイルを登録する方法については「コンピュータからインストールしたCA証明書ファイルの登録」を参照してください。

さらに、EAP-TTLSを本製品で使用するには、IEEE802.1X認証を受けるユーザの名称とパスワードを設定する必要があります。

EAP-TTLSがサポートする内部認証プロトコルはMS-CHAPv2(Microsoft Challenge Handshake Authentication Protocol Version 2)、PAP(Password Authentication Protocol)の2種類あり、ユーザが選択することができます。MS-CHAPv2とPAPの両方を選んだ場合は、MS-CHAPv2が優先されます。

  • PEAP(Protected EAP)

PEAP方式では、電子証明書を発行するのはRADIUSサーバのみです。クライアント側で、RADIUSサーバから送信されたサーバ証明書をCA証明書を使用して検証します。サーバ証明書の検証に使用するCA証明書を登録する必要があります。リモートUIを使用してCA証明書ファイルをインストールする方法については「リモートUI」、インストールしたCA証明書ファイルを登録する方法については「コンピュータからインストールしたCA証明書ファイルの登録」を参照してください。

さらに、PEAPを本製品で使用するには、IEEE802.1X認証を受けるユーザの名称とパスワードを設定する必要があります。

PEAPがサポートする内部認証プロトコルはMS-CHAPv2のみです。



IEEE802.1X認証方式の選択

ここでは、IEEE802.1X認証方式を選択する方法について説明しています。


  1. ネットワーク設定画面の[IEEE802.1X設定]を押したあと、<IEEE802.1Xを使用>を[ON]にします。
  • <IEEE802.1Xを使用>が「ON」に設定されている場合、本製品は完全なスリープ状態には移行しません。

  1. IEEE802.1X設定画面で、IEEE802.1X認証方式を選択します。

事前にCA証明書を登録(→コンピュータからインストールしたCA証明書ファイルの登録)してください。また、EAP-TLS方式を設定する場合は、鍵ペアファイルとクライアント証明書ファイルをインストール(→リモートUI)してください。


  • <TLSを使用>を[ON]にしたあと、[鍵と証明書]を押します。

  • 使用したい鍵ペアを選択したあと、[使用鍵に設定]を押してEAP-TLSに使用する鍵ペアとクライアント証明書を登録します。

  • 「Device Signature Key」(機器署名用鍵ペア)、および「AMS」(アクセス制限用鍵ペア)を使用鍵に設定することはできません。
  • IEEE802.1X用に登録した鍵ペアを削除するには、リモートUIを使用する必要があります。(→リモートUI
  • 鍵と証明書画面で鍵ペアを選択したあと[証明書詳細情報]を押すことによって、証明書の内容を確認できます。また、証明書詳細情報画面で[証明書検証]を押して証明書を検証することもできます。
  • 鍵と証明書画面で<使用状況>に「使用中」と表示されている鍵ペアを選択したあと[使用先を表示]を押すことによって、鍵ペアの用途を確認できます。

  • <TTLSを使用>を[ON]にします。
  • 使用する内部認証プロトコルを[ON]にします。

  • MS-CHAPv2とPAPの両方を選んだ場合は、MS-CHAPv2が優先されます。
  • [ユーザ名]にIEEE802.1X 認証を受けるユーザの名称を、[パスワード]にユーザのパスワードを入力します。

  • <PEAPを使用>を[ON]にします。
  • [ユーザ名]にIEEE802.1X認証を受けるユーザの名称を、[パスワード]にユーザのパスワードを入力します。


TCP/IPネットワークで使用する

本製品をTCP/IPネットワークで使用するための設定方法について説明しています。



TCP/IPネットワークで使用するために必要な作業

TCP/IP ネットワークで使用するために必要な作業は、次のとおりです。


プロトコルの設定を行います。以下のいずれかを使用して設定できます。

  • 本製品の操作パネル
  • リモートUI
  • キヤノン製のユーティリティソフトウェア(NetSpot Device Installer など)

印刷を行う各コンピュータの設定を行います。


おことわり
  • 手順1の作業は、ネットワーク管理者が行うことをおすすめします。
  • 本製品には、UNIX で利用できるプリンタドライバソフトウェアは付属していません。(UNIX をお使いの場合にプリンタを設定するには、LPD を使用してください。)


プロトコルの設定

ここでは、本製品の操作パネルを使用してプロトコルを設定する方法について説明しています。最初に設定を行うときは、本製品の操作パネルを使用してください。

最初の設定後に設定内容を変更する場合は、本製品の操作パネル以外を使用することもできます。詳細は、「ネットワーク設定項目一覧」を参照してください。


おことわり
  • インターネット上の外部サーバにアクセスする機能をお使いのとき、ファイアウォールの設定などによってはアクセスできないことがあります。このような場合は、ネットワーク管理者にご確認ください。


IPv4の設定

操作パネルによるIPv4固有の設定手順は、次のとおりです。IPv4固有の設定が終わったら「IPv4とIPv6に共通の設定」の手順に従い必要な項目を設定して、「IPv4 の設定の確認」の手順に従ってネットワークの設定が正しくできているかどうかを確認してください。既にIPv6機能を設定済みで、IPv4とIPv6に共通の設定が終わっている場合は、本手順のあと設定の確認のみを行ってください。

IPv6通信も同時に使用する場合は、「IPv6の設定」の手順に従い必要な項目を設定したあと、「IPv6 の設定の確認」の手順に従って設定を確認してください。


  1. TCP/IP設定画面の[IPv4設定]→ [IPv4を使用]を押します。

  1. [IPv4を使用]で、以下を設定します。

<IPv4を使用>を「ON」:IPv4ネットワークを使用できます。

<IPv4を使用>を「OFF」:IPv4に関連する初期設定/登録設定の内容に関わらず、IPv4ネットワークは使用できません。ARP(Address Resolution Protocol、アドレス解決プロトコル)テーブルも無効になります。

  • <IPv4を使用>を「OFF」に設定した場合は、NetBIOSネットワークは使用できません。
  1. IPv4設定画面の[IPアドレス設定]で、以下を設定します。


  • [DHCP]、[RARP]、[BOOTP]:すべて[OFF]

[IPアドレス]、[サブネットマスク]、[ゲートウェイアドレス]に適切な値を入力してください。

  • DHCP、BOOTP、RARPを使用可能かどうかのチェックは、2分程度かかりますので、使用しない場合は設定をOFFにしておくことをおすすめします。

  • [DHCP]、[RARP]、[BOOTP]:いずれか1つのみ[ON]

DHCP、RARP、BOOTPで情報を取得できなかった場合、ここで設定した値を使用しますので、[IPアドレス]、[サブネットマスク]、[ゲートウェイアドレス]を入力してください。

  • DHCP、BOOTP、RARPのいずれかを使用する設定を行ってから本製品を再起動すると、操作パネルのTCP/IP設定画面には、これらから取得した値が表示されます。(あらかじめ各IPアドレス、ホスト名、ドメイン名が設定してあった場合は、DHCP、BOOTP、RARPで取得できた項目については上書きされます。)
  • DHCPを使用する場合、DNSの動的更新機能を使用しないときには、DHCPサーバで、常に本製品に同じIPアドレスが割り当てられるように設定しておくことをおすすめします。(IPアドレスが同じでないと、本製品のホスト名とIPアドレスを対応させることができません。)

  1. TCP/IP設定画面の[DNS設定]→ [DNSサーバアドレス設定]を押します。

  1. [DNSサーバアドレス設定]の<IPv4>で、以下を設定します。

DNSの動的更新機能を使用する場合は、[プライマリDNSサーバ]にDNSサーバのIPアドレスを入力します。

セカンダリDNSサーバを設定しないときは、<0.0.0.0> を設定します。

  • 手順3で[BOOTP]、[DHCP]のいずれかを[ON]にした場合、手動で設定したDNSサーバアドレスは上書きされます。
  1. DNS設定画面の[DNSのホスト名/ドメイン名設定]の<IPv4>で、以下を設定します。

[ホスト名]には本製品の名称、[ドメイン名]には本製品が属するネットワークドメイン名を入力します。DNSの動的更新機能を使用する場合は、ホスト名とドメイン名を設定する必要があります。

  • 手順3で[BOOTP]、[DHCP]のいずれかを[ON]にした場合、手動で設定したホスト名、ドメイン名は上書きされます。
  1. DNS設定画面の[DNSの動的更新設定]の<IPv4>で、以下を設定します。

<DNSの動的更新>を「ON」:ダイナミックDNSサーバがある環境で、デバイスのIPv4アドレス、ホスト名、ドメイン名に設定した名前を、DNS の動的更新機能によって自動的にDNSサーバに登録することができます。

  • Windows 2000 ServerをDHCPサーバにしてDHCPサービスを利用している場合に本製品のDNSレコードを登録したいときには、以下の設定をDHCPサーバ上で行ってください。
  • DHCPサーバの[スコープ]アイコンを右クリックして、ポップアップメニューから[プロパティ]を選択します。表示されたダイアログボックスの[DNS]ページで、[DNSのDHCPクライアント情報を自動的に更新する]にチェックマークを付けて、[DHCPクライアントから要求があったときのみDNSを更新する]を選択します。
  • Windows Server 2003をDHCPサーバにしてDHCPサービスを利用している場合に本製品のDNSレコードを登録したいときには、以下の設定をDHCPサーバ上で行ってください。
  • DHCPサーバの[スコープ]アイコンを右クリックして、ポップアップメニューから[プロパティ]を選択します。表示されたダイアログボックスの[DNS]ページで、[以下の設定に基づいて、DNS動的更新を有効にする]にチェックマークを付けて、[DHCPクライアントから要求があったときのみDNSのAおよびPTRレコードを動的に更新する]を選択します。
  • Active Directory環境ではさらに、DHCPサーバのアイコンを右クリックして、ポップアップメニューから[プロパティ]を選択します。表示されたダイアログボックスの[詳細設定]ページで[資格情報]を押します。[DNS動的更新資格情報]ダイアログボックスで、Active Directoryのユーザ名、ドメイン、パスワードを入力します。
  1. TCP/IP設定画面の[BMLinkS設定]で、以下を設定します。

<BMLinkSを使用>を「ON」にすると、[HTTPを使用]の設定は、自動的に「ON」になります。ただし、<BMLinkSを使用>を「OFF」にしても、[HTTPを使用]の設定内容は変更されません。

<Discovery送信間隔>で本製品の機器情報をネットワークに送信する間隔を選択します。

[設置場所の情報]を押して、BMLinkSに対応した機器をネットワーク上で検索するときのキーワードになる以下の項目を入力します。すべての項目を入力する必要はありません。

設定する項目

[国/地域名]: 本製品が設置されている国/地域を選択します。
[会社/組織名]: 本製品が設置されている会社や組織を入力します。
[部門名]: 本製品が設置されている部門を入力します。
[ビル名]: 本製品が設置されている建物の名前を入力します。
[階数]: 本製品が設置されている階を入力します。
[ブロック名]: 本製品が設置されているブロック(フロア内の位置)を入力します。
  • IPv6には対応していません。
  • <BMLinkSを使用>が「ON」に設定されている場合、本製品は完全なスリープ状態には移行しません。
  • BMLinkSのプリントサービスを使用して印刷するには、印刷を行うコンピュータの設定が必要です。詳しくは、「BMLinkSを使用するための設定方法」を参照してください。
  1. IPv4設定画面の[IPアドレス範囲設定]で、以下を設定します。
  • 本製品では、本製品を使用できる機器のIPv4アドレスの範囲を設定することによって、セキュリティを高めることができます。
    本製品の各項目を設定、参照できるコンピュータのIPv4アドレスの範囲を設定すると、設定、参照を許可されていないIPv4アドレスのコンピュータ上ではリモートUIが使用できなくなり、そのコンピュータ上のユーティリティソフトウェアで本製品の情報を表示/設定することができなくなります。また、本製品へデータを送信できるコンピュータのIPv4アドレスの範囲を設定すると、送信を許可されていないIPv4アドレスのコンピュータから本製品に送信されたデータは受信しないようになります。

  • <受信/印刷範囲設定>の[許可IPv4アドレス]の<設定を有効にする>:[OFF]

  • <受信/印刷範囲設定>の[拒否IPv4アドレス]の<設定を有効にする>:[OFF]

  • <受信/印刷範囲設定>の[許可IPv4アドレス]の<設定を有効にする>:[ON]

[登録]を押して、許可するIPv4アドレスを単独設定、または範囲設定してください。

  • <受信/印刷範囲設定>の[拒否IPv4アドレス]の<設定を有効にする>:[ON]

[登録]を押して、拒否するIPv4アドレスを単独設定、または範囲設定してください。


  • <設定/参照範囲設定>の[許可IPv4アドレス]の<設定を有効にする>:[OFF]
  • <設定/参照範囲設定>の[拒否IPv4アドレス]の<設定を有効にする>:[OFF]

  • <設定/参照範囲設定>の[許可IPv4アドレス]の<設定を有効にする>:[ON]

[登録]を押して、許可するIPv4アドレスを単独設定、または範囲設定してください。

  • <設定/参照範囲設定>の[拒否IPv4アドレス]の<設定を有効にする>:[ON]

[登録]を押して、拒否するIPv4アドレスを単独設定、または範囲設定してください。

  • IPv4アドレスまたはIPv4アドレス範囲は、それぞれ合計8個(8組)まで設定することができます。
  • IPv4アドレスとして<0.0.0.0>は指定できません。
  • 範囲を指定する場合、[開始アドレス]≤[終了アドレス]となるように入力してください。
  • [許可IPv4アドレス]と[拒否IPv4 アドレス]の<設定を有効にする>がいずれも「OFF」の場合、すべてのIPv4アドレスが許可IPv4アドレスとなります。
  • [許可IPv4アドレス]の<設定を有効にする>が「OFF」、[拒否IPv4アドレス]の<設定を有効にする>が「ON」の場合、[拒否IPv4アドレス]の設定範囲外のIPv4アドレスは、許可IPv4アドレスとなります。
  • [許可IPv4アドレス]の<設定を有効にする>が「ON」、[拒否IPv4アドレス]の<設定を有効にする>が「OFF」の場合、[許可IPv4アドレス]の設定範囲外のIPv4アドレスは拒否IPv4アドレスとなります。
  • [許可IPv4アドレス]と[拒否IPv4アドレス]の<設定を有効にする>がいずれも「ON」の場合、いずれの設定範囲にも含まれないIPv4アドレスは拒否IPv4アドレスとなります。
  • [許可IPv4アドレス]と[拒否IPv4アドレス]の<設定を有効にする>がいずれも「ON」の場合、両方の設定範囲に重複して含まれるIPv4アドレスは拒否IPv4アドレスとなります。
  • 使用しない設定になっているプロトコルやプリントアプリケーションは、使用を許可するIPv4アドレスを設定しただけでは使用できません。各プロトコルや各プリントアプリケーションをそれぞれ使用できるように設定する必要があります。
  • 本製品では、本製品へのアクセスを拒否するように設定されているIPv4アドレスを持つ機器から本製品へのアクセスがあった場合、その履歴を残すことができます。アクセス履歴を参照する手順は、「ネットワークのアクセス履歴を確認するには」を参照してください。


IPv6の設定

ここでは、本製品の操作パネルでIPv6固有の設定を行う方法について説明しています。 IPv6固有の設定が終わったら「IPv4とIPv6に共通の設定」の手順に従い必要な項目を設定して、「IPv6の設定の確認」の手順に従ってネットワークの設定が正しくできているかどうかを確認してください。既にIPv4を設定済みで、IPv4とIPv6に共通の設定が終わっている場合は、本手順のあと設定の確認のみを行ってください。

IPv4通信も同時に使用する場合は、「IPv4の設定」の手順に従い必要な項目を設定したあと、「IPv4 の設定の確認」の手順に従って設定を確認してください。

本製品は、以下のIPv6アドレスを最大で7個まで持つことができます(手動で登録できるのは1つのみ)。IPv6通信では、複数のIPv6アドレスを同時に使用できます。


おことわり
  • 本製品に割り当てられたIPv6アドレスが他のノードと同一である場合は、画面にIPv6アドレスが表示されていたとしても実際にはIPv6通信を利用できないことがあります。

  • リンクローカルアドレス(1個)

同一リンク内でのみ有効なアドレスです。リンクローカルアドレスは、特定のプレフィックス(fe80::)と、本製品のMAC アドレスから生成したインタフェース識別子から自動的に設定されます。本製品では、IPv6を使用している場合、常に1 個のリンクローカルアドレスが登録されています。

  • 手動アドレス(0~1個)

操作パネルからの入力によって設定する、固定のアドレスです。

  • ステートレスアドレス(0~4個)

ステートレスアドレスは、本製品の起動時に、ルータから通知されるRA(Router Advertisement)に含まれるプレフィックス(所属するネットワークを示す情報)と本製品のMACアドレスを使用して自動的に設定されます。

  • ステートフルアドレス(0~1個)

ステートフルアドレスは、DHCPv6を使用して、DHCPサーバから取得することができます。


  1. TCP/IP設定画面の[IPv6設定]→ [IPv6を使用]を押します。

  1. [IPv6を使用]で、以下を設定します。

<IPv6を使用>を「ON」:IPv6ネットワークを使用できます。リンクローカルアドレスが自動的に設定されます。

  1. IPv6設定画面の[ステートレスアドレス設定]で、以下を設定します。

<ステートレスアドレスを使用>を「ON」:本製品の起動時に、ステートレスアドレスが自 動的に設定されます。

  • ステートレスアドレスは、本製品を再起動したとき(主電源を入れたとき)に破棄されます。
  1. IPv6設定画面の[手動アドレス設定]で、以下を設定します。

<手動アドレスを使用>を「ON」:IPv6アドレスを手動で設定することができます。

[手動アドレス]にIPv6アドレスの値、[プレフィックス長]にIPv6アドレスのプレフィッ クス長を入力します。

[デフォルトルータアドレス]にデフォルトルータアドレスの値を入力します。デフォルト ルータアドレスを指定しない場合は、[デフォルトルータアドレス]を空欄にしてください。

  • [手動アドレス]と[デフォルトルータアドレス]に、次のアドレスは入力できません。
  • 「ff」で始まるアドレス(マルチキャストアドレス)
  • 「0:0:」で始まるアドレス
  1. IPv6設定画面の[DHCPv6を使用]で、以下を設定します。

<DHCPv6を使用>を「ON」:DHCPv6を使用して、DHCPサーバからステートフルアド レスを取得することができます。

  1. IPv6設定画面の[IPアドレス範囲設定]で、以下を設定します。
  • 本製品では、本製品を使用できる機器のIPv6アドレスの範囲を設定することによって、セキュリティを高めることができます。
    本製品の各項目を設定、参照できるコンピュータのIPv6アドレスの範囲を設定すると、設定、参照を許可されていないIPv6アドレスのコンピュータ上ではリモートUIが使用できなくなり、そのコンピュータ上のユーティリティソフトウェアで本製品の情報を表示/設定することができなくなります。また、本製品へデータを送信できるコンピュータのIPv6アドレスの範囲を設定すると、送信を許可されていないIPv6アドレスのコンピュータから本製品に送信されたデータは受信しないようになります。

  • <受信/印刷範囲設定>の[許可IPv6アドレス]の<設定を有効にする>:[OFF]

  • <受信/印刷範囲設定>の[拒否IPv6アドレス]の<設定を有効にする>:[OFF]

  • <受信/印刷範囲設定>の[許可IPv6アドレス]の<設定を有効にする>:[ON]

[登録]を押して、許可するIPv6アドレスを単独設定/範囲設定してください。またはIPv6アドレスのプレフィックスとプレフィックス長を指定してください。

  • <受信/印刷範囲設定>の[拒否IPv6アドレス]の<設定を有効にする>:[ON]

[登録]を押して、拒否するIPv6アドレスを単独設定/範囲設定してください。またはIPv6アドレスのプレフィックスとプレフィックス長を指定してください。


  • <設定/参照範囲設定>の[許可IPv6アドレス]の<設定を有効にする>:[OFF]
  • <設定/参照範囲設定>の[拒否IPv6アドレス]の<設定を有効にする>:[OFF]

  • <設定/参照範囲設定>の[許可IPv6アドレス]の<設定を有効にする>:[ON]

[登録]を押して、許可するIPv6アドレスを単独設定/範囲設定してください。またはIPv6アドレスのプレフィックスとプレフィックス長を指定してください。

  • <設定/参照範囲設定>の[拒否IPv6アドレス]の<設定を有効にする>:[ON]

[登録]を押して、拒否するIPv6アドレスを単独設定/範囲設定してください。またはIPv6アドレスのプレフィックスとプレフィックス長を指定してください。

  • IPv6アドレス、IPv6アドレス範囲、またはIPv6アドレスのプレフィックスは、それぞれ合計8個(8組)まで設定することができます。
  • IPv6アドレスとして、マルチキャストアドレス、すべて0で構成されるアドレスは指定できません。
  • [プレフィックス長]に「0」を入力した場合は、すべてのIPv6アドレスが拒否IPv6アドレスとなります。
  • [プレフィックス長]に「128」を入力した場合は、本製品のIPv6アドレスが拒否IPv6アドレスとなります。
  • 範囲を指定する場合、[開始アドレス]≤[終了アドレス]となるように入力してください。
  • [許可IPv6アドレス]と[拒否IPv6アドレス]の<設定を有効にする>がいずれも「OFF」の場合、すべてのIPv6アドレスが許可IPv6アドレスとなります。
  • [許可IPv6アドレス]の<設定を有効にする>が「OFF」、[拒否IPv6アドレス]の<設定を有効にする>が「ON」の場合、[拒否IPv6アドレス]の設定範囲外のIPv6アドレスは、許可IPv6アドレスとなります。
  • [許可IPv6アドレス]の<設定を有効にする>が「ON」、[拒否IPv6アドレス]の<設定を有効にする>が「OFF」の場合、[許可IPv6アドレス]の設定範囲外のIPv6アドレスは拒否IPv6アドレスとなります。
  • [許可IPv6アドレス]と[拒否IPv6アドレス]の<設定を有効にする>がいずれも「ON」の場合、いずれの設定範囲にも含まれないIPv6アドレスは拒否IPv6アドレスとなります。
  • [許可IPv6アドレス]と[拒否IPv6アドレス]の<設定を有効にする>がいずれも「ON」の場合、両方の設定範囲に重複して含まれるIPv6アドレスは拒否IPv6アドレスとなります。
  • 使用しない設定になっているプロトコルやプリントアプリケーションは、使用を許可するIPv6アドレスを設定しただけでは使用できません。各プロトコルや各プリントアプリケーションをそれぞれ使用できるように設定する必要があります。
  • 本製品では、本製品へのアクセスを拒否するように設定されているIPv6アドレスを持つ機器から本製品へのアクセスがあった場合、その履歴を残すことができます。アクセス履歴を参照する手順は、「ネットワークのアクセス履歴を確認するには」を参照してください。

  1. TCP/IP設定画面の[DNS設定]→ [DNSサーバアドレス設定]を押します。

  1. [DNSサーバアドレス設定]の<IPv6>で、以下を設定します。

DNSの動的更新機能を使用する場合は、[プライマリDNSサーバ]にDNSサーバのIPv6アドレスを入力します。

セカンダリDNSサーバを指定しない場合は、[セカンダリDNSサーバ]を空欄にしてください。

  • [プライマリDNSサーバ]および[セカンダリDNSサーバ]に、以下のアドレスを設定することはできません。
  • マルチキャストアドレス
  • すべて0で構成されるアドレス
  • リンクローカルアドレス
  • 手順5で<DHCPv6を使用>を「ON」にした場合、手動で設定したDNSサーバのIPv6アドレスは上書きされます。
  1. DNS設定画面の[DNSのホスト名/ドメイン名設定]の<IPv6>で、以下を設定します。

<IPv4と同じホスト名/ドメイン名を使用>を「ON」:IPv4通信と同じホスト名、ドメイン名をIPv6通信でも設定することができます。「OFF」にした場合は、[ホスト名]には本製品の名称、[ドメイン名]には本製品が属するネッワークドメイン名を入力します。DNSの動的更新機能を使用する場合は、ホスト名とドメイン名を設定する必要があります。

  • 手順5で<DHCPv6を使用>を「ON」にした場合、手動で設定したドメイン名は上書きされます。また、<IPv4と同じホスト名/ドメイン名を使用>で「ON」を選択しても、DHCPv6サーバから取得したドメイン名が使用されます。
  1. DNS設定画面の[DNSの動的更新設定]の<IPv6>で、以下を設定します。

<DNSの動的更新>を「ON」:ダイナミックDNSサーバがある環境で、デバイスのIPv6アドレス、ホスト名、ドメイン名に設定した名前を、DNSの動的更新機能によって自動的にDNS サーバに登録することができます。

<ステートレスアドレスの登録>を「ON」:DNSの動的更新機能によって、ステートレスアドレスを自動的にDNSサーバに登録することができます。

<手動アドレスの登録>を「ON」:DNSの動的更新機能によって、手動アドレスを自動的にDNSサーバに登録することができます。

<ステートフルアドレスの登録>を「ON」:DNSの動的更新機能によって、ステートフルアドレスを自動的にDNSサーバに登録することができます。

  • Windows 2000 ServerとWindows Server 2003は、DHCPv6サーバには対応していません。


IPv4とIPv6に共通の設定

ここでは、本製品の操作パネルでIPv4とIPv6に共通する設定を行う方法について説明しています。

お使いのネットワーク環境に必要な項目を設定してください。IPv4通信とIPv6通信を両方使用する場合は、それぞれに必要な項目を設定してください。

本手順の設定後は、「IPv4 の設定の確認」、「IPv6 の設定の確認」の手順に従ってネットワークの設定が正しくできているかどうかを確認してください。


  1. TCP/IP設定画面の[LPD印刷の設定]で、以下を設定します。

[ON]:プリントアプリケーションにLPDを使用できます。

  • バナーページは、プリントジョブごとに出力を設定されています。<LPDバナーページの出力>を「ON」にした場合でも、バナーページを出力しないように設定されているプリントジョブのときにはバナーページが出力されません。
  1. TCP/IP設定画面の[RAW印刷の設定]で、以下を設定します。

[ON]:プリントアプリケーションにRawを使用できます。

Port9100を使用して双方向通信を行う場合は、<双方向通信を使用>を「ON」にします。

  1. TCP/IP設定画面の[SNTP設定]で、以下を設定します。

<SNTPを使用>を[ON]:SNTPを使用して時刻同期が可能です。

時刻の同期をとる間隔を、<ポーリング間隔>で選択します。

[NTPサーバアドレス]にNTPサーバのIPアドレスまたはホスト名を入力してください。

  • SNTPによるNTPサーバとの時刻同期を行う場合は、事前に本製品を使用する地域のタイムゾーンを設定する必要があります。タイムゾーンの設定方法は、「日付/時刻を設定する(日付/時刻設定)」を参照してください。
  • IPSec通信を使用する場合にIKE(Internet Key Exchange)の認証に電子署名方式を設定する(→セキュリティポリシーの登録)ときは、<SNTPを使用>を[ON]にする必要があります。
  1. TCP/IP設定画面の[FTP印刷の設定]で、以下を設定します。

<FTP印刷を使用>を[ON]:プリントアプリケーションにFTPを使用できます。

[ユーザ名]にFTPサーバにログインするためのユーザ名を入力します。

[パスワード]にFTPサーバにログインするためのパスワードを入力します。

  • [ユーザ名]、[パスワード]を設定しない場合は、任意のユーザ名、パスワードが有効になります。
  • [ユーザ名]、[パスワード]を設定せず、FTP サーバにログインする際にユーザ名として「anonymous」を入力した場合、または[ユーザ名]に「anonymous」を設定した場合は、ジョブの履歴にはパスワードがユーザ名として表示されます。(ジョブの履歴は、タッチパネルディスプレイで[システム状況/中止]→[プリント]→[ジョブ履歴]を順に押すと表示されます。)
  • ポート番号は21です。ポート番号を変更することはできません。
  1. TCP/IP設定画面の[WSD印刷の設定]で、以下を設定します。

Windows Vistaをお使いの場合のみ、本項目を設定してください。

<WSD 印刷を使用>を「ON」:プリントアプリケーションにWSD(Web Services for Devices)を使用できます。

<WSD参照を使用>の設定は、<WSD印刷を使用>を「ON」にすると自動的に「ON」になり、WSDを使用してデバイスの情報取得を行うことができます。

マルチキャストによる検索要求に応答するには、<マルチキャスト探索を使用>を「ON」にします。

  1. TCP/IP設定画面の[IPP 印刷の設定]で、以下を設定します。

[ON]:プリントアプリケーションにIPPを使用できます。[ON]を選択した場合は、[HTTPを使用]の設定は自動的に「ON」になります。

IPPの通信データのSSLによる暗号化を行う場合は、<SSLを使用>を「ON」にします。

IPP認証機能を使用する場合は、<認証を使用>を「ON」にして、[ユーザ名]にIPP認証で使用するユーザ名を、[パスワード]にIPP認証で使用するパスワードを入力します。

  • <SSLを使用>を「ON」にしてSSL通信を行うには、使用する鍵ペアが必要になります。鍵ペアは、プリインストールされている鍵ペアを使用するか、本製品で独自の鍵ペアを生成して使用鍵として設定します。使用鍵の説明と独自の鍵ペアの生成方法については、「鍵ペアとサーバ証明書の生成」を参照してください。
  1. TCP/IP設定画面の[マルチキャスト探索設定]で、以下を設定します。

<探索応答>を[ON]:他のデバイスから配信された部門管理IDなどの初期設定/登録設定の使用や、ユーティリティソフトウェアからのマルチキャスト探索の応答が可能になります。

必要に応じて、[スコープ名]にマルチキャスト探索で使用されるスコープ名を入力します。

  • 部門管理IDなどの初期設定/登録設定情報を複数のデバイスに配布して、設定内容を共有する方法については、「セキュリティ」を参照してください。
  1. TCP/IP設定画面の[HTTPを使用]で、以下を設定します。

[ON]:リモートUIやIPP印刷を使用できます。

[OFF]を選択した場合、[リモートUIのON/OFF](システム管理設定画面)、[IPP印刷を使用]、[BMLinkSを使用]の設定は、自動的に「OFF」になります。

  1. TCP/IP設定画面の[プロキシ設定]で、以下を設定します。

オプションのダイレクトプリント拡張キットを有効にした場合に、ご使用のネットワーク環境に応じて本項目を設定します。

[サーバアドレス]にプロキシサーバのIPアドレス、またはFQDN(starfish.company.comのような形式)を入力します。

[ポート番号]にプロキシサーバのポート番号を入力します。

同一ドメインにもプロキシを使用する場合は、<同一ドメインにもプロキシを使用>を「ON」にします。

プロキシ認証を使用する場合は、[認証設定]を押したあと、<プロキシ認証を使用>を「ON」にして、[ユーザ名]にプロキシ認証で使用するユーザ名を、[パスワード]にプロ キシ認証で使用するパスワードを入力します。

  • オプションのダイレクトプリント拡張キットを有効にした場合は、リモートUI で印刷したいファイルのURLを指定することによって、そのファイルを印刷することができます。この機能を利用するには、[プロキシ設定]をお使いの環境に合わせて正しく設定してく ださい。(本手順を参照)
  1. TCP/IP設定画面の[部門別ID管理の暗証番号確認を使用]で、以下を設定します。

[ON]:Windows Vista対応のドライバを使用して印刷する際に、部門別IDと暗証番号を確認することができます。

  • 部門別IDと暗証番号の確認を行うには、SSL暗号化通信に使用する鍵ペアが必要になりま す。<部門別ID管理の暗証番号確認を使用>を「ON」にしても、鍵ペアが壊れていたり、無効だったりしたときには、部門別IDと暗証番号は確認できません。鍵ペアを削除したあと、「SSL暗号化通信に必要な鍵ペアとサーバ証明書の設定」を参照して、新しい鍵ペアを登録してください。
  • 鍵ペアが存在しない場合には、<部門別ID管理の暗証番号確認を使用>を「ON」にすることができません。鍵ペアは、プリインストールされている鍵ペアを使用するか、本製品で独自の鍵ペアを生成して使用鍵として設定します。使用鍵の説明と独自の鍵ペアの生成方法については、「鍵ペアとサーバ証明書の生成」を参照してください。


IPv4の設定の確認

ここでは、ネットワークの設定が正しくできているかどうかを確認します。


  1. TCP/IP設定画面の[IPv4設定]→[PINGコマンド]を押します。

  1. [PINGコマンド]で、以下を確認します。

ネットワーク上に存在する任意のIP アドレスを入力したあと[実行]を押すと、タッチパネルディスプレイにPINGコマンドの実行結果が表示されます。

正しく設定できていなかった場合は、「インタフェースの設定」、「IPv4の設定」、および「IPv4とIPv6に共通の設定」の設定内容を確認します。

  • 起動時間の設定」で本製品のネットワーク部の起動時間を設定している場合は、本製品の主電源を入れたあと、[起動時間の設定]で設定した時間が経過してからPINGコマンドを実行してください。
  • 本製品をスイッチングハブなどに接続している場合、ネットワークの設定が正しくても、ネットワークへの接続ができないことがあります。
    この場合は、本製品のネットワーク部分の起動時間を遅らせることで解決できることがあります。起動時間の設定方法は「起動時間の設定」を参照してください。
  1. TCP/IP設定画面の[SNTP設定]で、以下を確認します。

[NTPサーバ確認]を押して「OK」と表示された場合、SNTPによる時刻同期が正常に動 作しています。

「エラー」と表示された場合は、「IPv4とIPv6に共通の設定」の手順3で設定したNTPサーバアドレスの設定内容を確認してください。

[NTPサーバ確認]を実行しても、時刻設定は更新されません。



IPv6の設定の確認

ここでは、IPv6ネットワークの設定が正しくできているかどうかを確認します。


  1. TCP/IP設定画面の[IPv6設定]→[PINGコマンド]を押します。

  1. [PINGコマンド]で、以下を確認します。

[IPv6アドレス]にネットワーク上に存在する任意のIPv6アドレスを入力したあと[実行]を押すと、タッチパネルディスプレイにPINGコマンドの実行結果が表示されます。

[ホスト名]に本製品のホスト名を入力したあと[実行]を押すと、タッチパネルディスプレイにPINGコマンドの実行結果が表示されます。

正しく設定できていなかった場合は、「インタフェースの設定」、「IPv6の設定」、および「IPv4とIPv6に共通の設定」の設定内容を確認します。

  • 起動時間の設定」で本製品のネットワーク部の起動時間を設定している場合は、本製品の主電源を入れたあと、[起動時間の設定]で設定した時間が経過してからPINGコマンドを実行してください。
  • 本製品をスイッチングハブなどに接続している場合、ネットワークの設定が正しくても、ネットワークへの接続ができないことがあります。
    この場合は、本製品のネットワーク部分の起動時間を遅らせることで解決できることがあります。起動時間の設定方法は「起動時間の設定」)を参照してください。
  1. TCP/IP設定画面の[SNTP設定]で、以下を確認します。

[NTPサーバ確認]を押して「OK」と表示された場合、SNTPによる時刻同期が正常に動 作しています。

「エラー」と表示された場合は、「IPv4とIPv6に共通の設定」の手順3で設定したNTPサーバアドレスの設定内容を確認してください。

[NTPサーバ確認]を実行しても、時刻設定は更新されません。



SSL暗号化通信に必要な鍵ペアとサーバ証明書の設定

鍵ペアとサーバ証明書は、SSL暗号化通信機能を使用する場合に必要になります。SSL暗号化通信は、以下で使用されます。ここでは、本製品の操作パネルを使用して、鍵ペアとサーバ証明書の設定を行う方法について説明しています。



鍵ペアとサーバ証明書の生成

IPP印刷、リモートUI、Webブラウザを介したMEAP機能、および機器情報配信にSSL暗号化通信機能を使用したい場合 、または部門別IDと暗証番号 を確認したい場合には、鍵ペアを生成して登録する必要があります。

また、本製品にはプリインストール済みの鍵ペアとサーバ証明書が登録されています。この鍵ペアとサーバ証明書を使用して、SSL暗号化通信を行うこともできます。

ここでは、本製品の操作パネルで鍵ペアと自己署名型サーバ証明書を作成してから、登録する方法について説明しています。


おことわり
  • 鍵ペアは、6個まで登録することができます。
  • 本手順で登録した鍵ペアと証明書は、IPSec用の鍵ペアと証明書としても使用することができます

  1. TCP/IP設定画面の[証明書設定]→[鍵生成]を押します。

  1. [鍵生成]で、以下を設定します。

[鍵の名前]に鍵ペアの名前を入力して、鍵の長さを選択します。

  • 鍵ペアの名前は、半角24文字以内で設定してください。全角文字は入力しないでください。
  • 512ビットまたは1024ビット以外の長さの鍵ペアは、生成することができません。
  • 鍵ペアの名前に、「Device Signature Key」(機器署名用鍵ペアの名前)、および「AMS」(アクセス制限用鍵ペアの名前)を設定することはできません。
  1. [次へ]を押して、自己署名型サーバ証明書を設定します。

有効期限終了日には、有効期限開始日より前の日付は設定できません。

以下の項目のうち、少なくとも一つの項目を設定したあと[鍵生成実行]を押して鍵を生成してください。全項目が空白の場合、サーバ証明書は発行されません。ただし、Windows Vista をお使いの場合にIPPS印刷を使用するときには、[共通名]に必ず本製品のIPアドレスを入力してください。

設定する項目

[国/地域名]: 25の国/地域から国/地域名を選択、または半角2文字以内でインターネット国コードを設定します。
[都道府県]: 半角24 文字以内で、都道府県名を設定します。
[市町村]: 半角24文字以内で、市町村名を設定します。
[組織]: 半角24文字以内で、組織名を設定します。
[組織単位]: 半角24文字以内で、部門名など、組織の単位を設定します。
[共通名]: 半角24文字以内で、本製品のIPアドレス、またはFQDN(starfish.company.comのような形式)を設定します。
  • 上記の項目に入力できるのは、半角文字だけです。全角文字は入力しないでください。
  • [共通名]に本製品のFQDNを使用する場合には、DNSサーバが必要です。DNSサーバがない場合は、IPアドレスを使用してください。
  • [鍵生成実行]を押したあと、鍵ペアの生成と登録が終了するまで、各キーは利用できません。


コンピュータからインストールした鍵ペアファイルとサーバ証明書ファイルの登録

IPP印刷、リモートUI、Webブラウザを介したMEAP機能、および機器情報配信にSSL暗号化通信機能を使用したい場合 、または部門別IDと暗証番号を確認したい場合は、鍵ペアをコンピュータからインストールして利用できます。

PC上で作成した鍵ペアファイルとサーバ証明書ファイルは、リモートUIを使用してインストールすることができます。ここでは、インストールしたファイルを本製品の操作パネルで登録する方法について説明しています。


おことわり
  • 鍵ペアは、6個まで登録することができます。
  • 本手順で登録した鍵ペアと証明書は、IPSec用の鍵ペアと証明書としても使用することができます。

  1. TCP/IP設定画面の[証明書設定]→[鍵と証明書登録]で、以下を設定します。

登録したいファイルを選択したあと、[登録]を押して、[鍵の名前]に秘密鍵の名前を、[パスワード]に秘密鍵のパスワードを入力します。

不要なファイルを削除したい場合は、ファイルを選択して[消去]を押してください。

  • アルゴリズムがRSAの鍵ペアファイルのみ、登録することができます。


鍵ペアとサーバ証明書の編集

登録した鍵ペアとサーバ証明書の設定を確認することができます。必要がなくなった鍵ペアとサーバ証明書の削除や、使用中の鍵ペアの用途の確認も行えます。


  1. TCP/IP設定画面の[証明書設定]→[鍵と証明書リスト]→[本機の鍵と証明書リスト]で、以下を設定します。

名前の左側に(無効)が表示されている鍵ペアは、壊れているか無効です。鍵ペアを削除したあと、「鍵ペアとサーバ証明書の生成」、または「コンピュータからインストールした鍵ペアファイルとサーバ証明書ファイルの登録」を参照して、新しい鍵ペアを登録してください。


  • サーバ証明書を確認したい鍵ペアを選択したあと、[証明書詳細情報]→ [証明書検証]を押します。

[証明書検証]がグレーアウトされており、「鍵が壊れているか無効です。」と表示されている場合は、この鍵ペアを使用することができません。鍵ペアを削除したあと、「鍵ペアとサーバ証明書の生成」、または「コンピュータからインストールした鍵ペアファイルとサーバ証明書ファイルの登録」を参照して、新しい鍵ペアを登録してください。


  • 削除したい鍵ペアを選択したあと、[消去]を押します。

  • <使用状況>に「使用中」と表示されている鍵ペアはIEEE802.1X認証やIPSecで使用されていたり、SSLの設定を[ON]にしているため、削除することができません。[使用先を表示]を押して鍵ペアが使用されているセキュリティの種別を確認してください。SSLのみで使用されている鍵ペアを削除する場合は、以下の項目の設定をすべて[OFF]にすれば、削除できます。IEEE802.1X認証やIPSecで使用されている鍵ペアは削除することができません。
  • [機器情報配信の設定]の[機能毎受信制限](「セキュリティ」を参照)

  • <使用状況>に「使用中」と表示されている鍵ペアを選択したあと、[使用先を表示]を押して鍵ペアが使用されているセキュリティの種別を確認します。



SSL暗号化通信で使用する鍵ペアの変更

SSL暗号化通信を使用している機能を確認したあと、使用中の鍵ペアを変更することができます。


  1. TCP/IP設定画面の[SSL設定]を押してSSL暗号化通信を使用している機能の一覧を表示したあと、[鍵と証明書]を押します。

  1. SSL暗号化通信に使用したい鍵ペアを選択したあと、[使用鍵に設定]を押します。

「Device Signature Key」(機器署名用鍵ペア)、および「AMS」(アクセス制限用鍵ペア)をSSLの使用鍵に設定することはできません。また、IPSecで使用している鍵ペアはSSLの使用鍵としても使用できますが、IEEE802.1X認証やIPSecで使う鍵ペアを本手順で変更することはできません。

  • [証明書詳細情報]を押して、証明書を確認することができます。
  • [使用先を表示]を押して、使用中の鍵ペアの用途を確認できます。


コンピュータからインストールしたCA証明書ファイルの登録

本製品にプリインストールされているX.509(DER)フォーマットのCA証明書以外に、リモートUIを使用してインストールしたCA証明書ファイルを登録することができます。

ここでは、インストールしたファイルを本製品の操作パネルで登録する方法について説明しています。


おことわり
  • CA証明書ファイルは、50まで登録することができます。

  1. TCP/IP設定画面の[証明書設定]→[CA証明書登録]で、以下を設定します。

登録したいファイルを選択したあと、[登録]を押します。

不要なファイルを削除したい場合は、ファイルを選択して[消去]を押してください。確認のメッセージが表示されたら、[はい]を押してください。

登録されたCA証明書を確認するには、「CA証明書の編集」を参照してください。



CA証明書の編集

登録したCA証明書の設定を確認することができます。必要がなくなったCA証明書の削除も行えます。


  1. TCP/IP設定画面の[証明書設定]→[CA証明書リスト]で、以下を設定します。

  • 詳細を確認したいCA証明書を選択したあと、[証明書詳細情報]→ [証明書検証]を押します。


  • 削除したいCA証明書を選択したあと、[消去]を押します。



IPSecの設定

本製品では、オプションのIPSecセキュリティボードを装着して、本製品の操作パネル上のIPSec設定画面で<IPSecを使用>を[ON]にするとIPSec通信を使用できます。

IPSecはIPネットワーク上で送受信されるIPパケットを盗聴、改ざん、なりすましなどの脅威から保護してセキュリティを確保するプロトコルです。IPsecが適用されるのは、TCPパケット、UDP(User Datagram Protocol)パケット、ICMP(Internet Control Message Protocol)パケットです。IPSecが他のセキュリティプロトコルと比較して優れているのは、インターネットの基本プロトコルであるIPにセキュリティ機能が追加されているため、アプリケーションソフトウェアやネットワーク構成に依存しない点です。

ここでは、本製品の操作パネルでセキュリティポリシーを作成してIPSec通信を設定する方法について説明しています。セキュリティポリシーとは、IPSecの処理を適用するパケット、認証と暗号化に使用するアルゴリズムなど、IPSecの設定内容を登録したものです。IPSecのセキュリティポリシーに従いネゴシエーションを行ってトラフィックごとに確立された論理的コネクションをIPSec SA(Security Association)と呼びます。

以下は、本製品のIPSecの特徴です。


おことわり
  • [IPSec設定]は、オプションのPCIバス拡張キットを装着した状態でIPSecセキュリティボードを装着したときのみ、TCP/IP設定画面に表示されます。

  • 通信モード

本製品がサポートしているIPSecの通信モードはトランスポートモードのみのため、認証と暗号化が適用されるのはIPパケットのデータ部分だけです。

  • 認証と暗号化の方式

本製品では、以下のうち必ず一つを設定する必要があります。両方の方式を同時に設定することはできません。

  • AH(Authentication Header)
    IPヘッダを含む通信データの改ざんを検出して認証を保証するプロトコルです。通信データは暗号化されません。
  • ESP(Encapsulating Security Payload)
    通信データのペイロード部分のみの整合性と認証を保証した上、暗号化によって機密性を提供するプロトコルです。
  • 鍵交換プロトコル

ISAKMP(Internet Security Association and Key Management Protocol)に基いて鍵の交換を行うIKEv1(Internet Key Exchange version 1)をサポートしています。IKEには2つのフェーズがあり、フェーズ1でIKEで使用するSAを作成(IKE SA)して、フェーズ2ではIPSecで使用するSA(IPSec SA)を作成します。

事前共有鍵方式の認証を設定する場合は、事前共有鍵と呼ばれる、データを送受信するデバイスで共通に使用するキーワード(24文字以内)を事前に決めておく必要があります。IPSec通信を行う接続先と同じ事前共有鍵を本製品の操作パネルで設定して、事前共有鍵方式で認証を行います。

電子署名方式の認証を選択する場合は、PC上で作成した鍵ペアファイルとCA証明書ファイルをリモートUIを使用して事前にインストールしたあと、インストールしたファイルを本製品の操作パネルで登録する必要があります。CA証明書を使用して、IPSec通信の接続先とお互いの認証を行います。

電子署名方式の認証で使用可能な鍵ペアとCA証明書は以下のとおりです。

  • RSAアルゴリズム
  • X.509証明書
  • PKCS#12形式の鍵ペア

おことわり
  • ISAKMPでは、送受信にUDP(User Datagram Protocol)のポート500番を使用します。
  • 鍵ペアファイルとCA証明書ファイルのインストールについては、「リモートUI」を参照してください。


セキュリティポリシーの登録

ここでは、新しいセキュリティポリシーを登録する方法について説明しています。


おことわり
  • セキュリティポリシーは、10個まで登録できます。登録されたセキュリティポリシーは、優先順位が高い順に表示されます。

  1. TCP/IP設定画面の[IPSec設定]を押したあと、<IPSecを使用>を[ON]にします。

  • <IPSecを使用>が「ON」に設定されている場合、本製品は完全なスリープ状態には移行しません。
  1. <ポリシー外パケットの受信>で、以下を設定したあと、[登録]を押します。

[許可]:IPSec設定画面で設定したセキュリティポリシーに該当しないため暗号化されないパケットの平文での送受信を許可します。

[拒否]:IPSec設定画面で設定したセキュリティポリシーに該当しないパケットの送受信を拒否します。

  1. [ポリシー名]に登録するセキュリティポリシーの名称を入力したあと、[セレクタ設定]を押します。

  1. セレクタ設定画面で、登録したセキュリティポリシーを適用するローカルIPアドレスを指定します。

IPパケットを受信した場合、パケット中の宛先IPアドレスが本手順で指定したローカルIPアドレスと一致したときに、登録したセキュリティポリシーを適用します。IPパケットを送信する場合、パケット中の発信元IPアドレスが本手順で指定したローカルIPアドレスと一致したときに、登録したセキュリティポリシーを適用します。

  • 以下を選択した場合に含まれるリンクローカルアドレスには、IPSec通信は適用されません。リンクローカルアドレス宛てのIPSecパケットは破棄されます。
  • <ローカルアドレス>の[全IPアドレス]
  • <ローカルアドレス>の[自IPv6アドレス]
  • <ローカルアドレス>の[IPv6手動設定]

  • <ローカルアドレス>の[全IPアドレス]を押します。


  • <ローカルアドレス>の[自IPv4アドレス]を押します。

  • <ローカルアドレス>の[自IPv6アドレス]を押します。

  • <ローカルアドレス>の[IPv4手動指定]を押して、IPv4アドレスを単独設定/範囲設定してください。またはサブネットを指定してください。


  • <ローカルアドレス>の[IPv6手動指定]を押して、IPv6アドレスを単独設定/範囲設定してください。またはIPv6アドレスとプレフィックス長を指定してください。

  1. セレクタ設定画面で、登録したセキュリティポリシーを適用するリモートIPアドレスを指定します。

IPパケットを受信した場合、パケット中の発信元IPアドレスが本手順で指定したリモートIPアドレスと一致したときに、登録したセキュリティポリシーを適用します。IPパケットを送信する場合、パケット中の宛先IPアドレスが本手順で指定したリモートIPアドレスと一致したときに、登録したセキュリティポリシーを適用します。


  • <リモートアドレス>の[全IPアドレス]を押します。

  • <リモートアドレス>の[全IPv4アドレス]を押します。

  • <リモートアドレス>の[全IPv6アドレス]を押します。

  • <リモートアドレス>の[IPv4手動指定]を押して、IPv4アドレスを単独設定/範囲設定してください。またはサブネットを指定してください。

  • <リモートアドレス>の[IPv6手動指定]を押して、IPv6アドレスを単独設定/範囲設定してください。またはIPv6アドレスとプレフィックス長を指定してください。
  1. セレクタ設定画面で、登録したセキュリティポリシーを適用する宛先ポートを指定します。

IPパケットを受信した場合、パケット中の宛先ポートが本手順で指定したポート番号と一致したときに、登録したセキュリティポリシーを適用します。IPパケットを送信する場合、パケット中の発信元ポート番号が本手順で指定したポートと一致したときに、登録したセキュリティポリシーを適用します。


  • <ポート>の[ポート番号で指定]を押します。
  • ポート番号で指定画面で、ローカルポートとリモートポートを指定します。

[全ポート]:すべてのローカルポートまたはすべてのリモートポートを指定します。

[単一指定]:1つのローカルポートまたは1つのリモートポートをポート番号で指定します。


  • <ポート>の[サービス名で指定]を押します。
  • サービス名で指定画面で、表示されているサービス名を選択したあと[サービスのON/OFF]を押します。

  1. 登録画面で[IKE設定]を押してIKEフェーズ1で使用するモードを選択します。

[メイン]:メインモードを設定します。IKEセッション自体を暗号化するため、セキュリティが強固です。

[アグレッシブ]:アグレッシブモードを設定します。暗号化されないためIKEセッションが高速化します。

  1. IKE設定画面でIKEフェーズ1に使用する認証方式を指定します。

事前共有鍵方式を選択する場合は、事前共有鍵を準備してください。電子署名方式を選択する場合は、PC上で作成した鍵ペアファイルとCA証明書ファイルをリモートUIを使用して事前にインストールしてください。


  • <認証方式>の[事前共有鍵方式]→[共有鍵]を押して、事前共有鍵を入力します。


  • <認証方式>の[電子署名方式]→[鍵と証明書]を押して、使用したい鍵ペアを選択したあと[使用鍵に設定]を押してIPSecに使用する鍵ペアを登録します。

「Device Signature Key」(機器署名用鍵ペア)、および「AMS」(アクセス制限用鍵ペア)を使用鍵に設定することはできません。SSLで使用している鍵ペアはIPSecの使用鍵としても使用できます。

  • 本製品で使用する鍵ペアと、通信相手の機器で使用するルートCA証明書は、同じルート認証局から発行される必要があります。
  • IPSec用に登録した鍵ペアを削除するには、リモートUI を使用する必要があります。(→リモートUI
  • 鍵と証明書画面で鍵ペアを選択したあと[証明書詳細情報]を押すことによって、証明書の内容を確認できます。また、証明書詳細情報画面で[証明書検証]を押して証明書を検証することもできます。
  • 鍵と証明書画面で<使用状況>に「使用中」と表示されている鍵ペアを選択したあと[使用先を表示]を押すことによって、鍵ペアの用途を確認できます。
  1. IKE設定画面で、IKEフェーズ1に使用する認証と暗号化のアルゴリズムを選択します。

  • <認証/暗号化アルゴリズム>の[手動指定]を押して、IKE SAに適用する認証と暗号化のアルゴリズムを選択します。

<認証>の[SHA1]:認証アルゴリズムにSHA1(Secure Hash Algorithm 1)を設定します。160ビットのハッシュ値をサポートします。

<認証>の[MD5]:認証アルゴリズムにMD5(Message Digest Algorithm 5)を設定します。128ビットのハッシュ値をサポートします。

<暗号>の[3DES-CBC]:暗号化アルゴリズムに3DES (Triple Data Encryption Standard)、暗号モードにCBC (Cipher Block Chaining)を設定します。3DESは、DESを3回行うため処理時間は長くなりますが、暗号の強度を高めることができます。CBCでは、前のブロックの暗号化結果が次のブロックに連鎖され、暗号を解読しにくくすることができます。

<暗号>の[AES-CBC]:暗号化アルゴリズムにAES(Advanced Encryption Standard)、暗号モードにCBCを設定します。AESは、128、192、および256ビットの鍵長の暗号鍵をサポートします。サポートする鍵長が長いため、暗号の強度を高めることができます。CBCでは、前のブロックの暗号化結果が次のブロックに連鎖され、暗号を解読しにくくすることができます。

<DHグループ>の[Group1(762)]:DH(Diffie-Hellman)鍵交換方式にGroup1を設定します。Group1では、762ビットのMODP(Modular Exponentiation)をサポートします。

<DHグループ>の[Group2(1024)]:DH鍵交換方式にGroup2を設定します。Group2では1024ビットのMODPをサポートします。

<DHグループ>の[Group14(2048)]:DH鍵交換方式にGroup14を設定します。Group14では2048ビットのMODPをサポートします。


  • <認証/暗号化アルゴリズム>の[自動]を押します。

認証と暗号化のアルゴリズムの優先順位は、以下のとおりです。

優先順位 認証アルゴリズム 暗号化アルゴリズム DH鍵交換方式
1 SHA1 AES(128ビット) Group2
2 MD5
3 SHA1 AES(192ビット)
4 MD5
5 SHA1 AES(256ビット)
6 MD5
7 SHA1 3DES
8 MD5
  1. 登録画面で[IPSec通信設定]を押して、SAの有効時間や有効タイプ、およびPFS(Perfect Forward Security)を指定します。

<有効期間>の[時間]と[サイズ]:生成されるIKE SAとIPSec SAの有効期間を指定します。有効期間内のセキュリティポリシーが適用されたIPSec通信では鍵交換のネゴシエーションを行わずにパケットを送受信することができます。[時間]と[サイズ]のいずれかを必ず設定してください。両方を設定した場合は、[時間]と[サイズ]のどちらか一方が設定値に達したときにSAの有効期限が切れます。

<PFS>を[ON]:PFS機能を有効にすると、1つの暗号鍵が第三者に知られてしまっても、他の暗号鍵には被害が波及しないため、機密性を向上させることができます。

<PFS>を[OFF]:PFS機能を無効にした場合、1つの暗号鍵が第三者に知られると、他の暗号鍵も予測される怖れがあります。<PFS>を「ON」に設定した場合は、通信先のPFSも有効にする必要があります。

  1. IPSec通信設定画面で、IKEフェーズ2に使用する認証と暗号化のアルゴリズムを選択します。

  • <認証/暗号化アルゴリズム>の[手動指定]を押します。
  • ESP認証・暗号化方式、またはAH認証方式のアルゴリズムを設定します。

<ESP認証>の[SHA1]:ESP認証方式のアルゴリズムにSHA1を設定します。160ビットのハッシュ値をサポートします。

<ESP認証>の[MD5]:ESP認証方式のアルゴリズムにMD5を設定します。128ビットのハッシュ値をサポートします。

<ESP認証>の[NULL]:ESP認証方式のアルゴリズムを設定しません。

<ESP暗号>の[3DES-CBC]:ESP暗号化方式のアルゴリズムに3DES、暗号モードにCBC を設定します。3DESは、DESを3回行うため処理時間は長くなりますが、暗号の強度を高めることができます。CBCでは、前のブロックの暗号化結果が次のブロックに連鎖され、暗号を解読しにくくすることができます。

<ESP暗号>の[AES-CBC]:ESP暗号化方式のアルゴリズムにAES、暗号モードにCBCを設定します。AESは、128、192、および256ビットの鍵長の暗号鍵をサポートします。サポートする鍵長が長いため、暗号の強度を高めることができます。CBCでは、前のブロックの暗号化結果が次のブロックに連鎖され、暗号を解読しにくくすることができます。

<ESP暗号>の[NULL]:ESP暗号化方式のアルゴリズムを設定しません。

<AH認証>の[SHA1]:AH認証方式のアルゴリズムにSHA1を設定します。160ビットのハッシュ値をサポートします。

<AH認証>の[MD5]:AH認証方式のアルゴリズムにMD5を設定します。128ビットのハッシュ値をサポートします。


  • <認証/暗号化アルゴリズム>の[自動]を押します。

ESP認証・暗号化方式が設定されます。認証と暗号化のアルゴリズムの優先順位は、以下のとおりです。

優先順位 ESP認証方式のアルゴリズム ESP暗号化方式のアルゴリズム
1 SHA1 AES(128ビット)
2 MD5
3 SHA1 AES(192ビット)
4 MD5
5 SHA1 AES(256ビット)
6 MD5
7 SHA1 3DES
8 MD5


セキュリティポリシーの編集

ここでは、登録したセキュリティポリシーの設定を変更する方法について説明しています。また、セキュリティポリシーを有効にする方法も説明しています。


  1. TCP/IP設定画面の[IPSec設定]を押して、以下を設定します。

  • セキュリティポリシーを選択したあと、[ポリシーのON/OFF]を押します。


  • セキュリティポリシーを選択したあと、[優先順位を上へ]、または[優先順位を下へ]を押します。
  • [リストプリント]を押すことによってセキュリティポリシーの一覧を印刷して、優先順位を確認することができます。

  • セキュリティポリシーを選択したあと、[消去]を押します。

  • セキュリティポリシーを選択したあと、[編集]を押します。
  • 編集画面で内容を変更する必要がある項目を設定します。

設定方法の詳細については、「セキュリティポリシーの登録」を参照してください。



アクセスできるユーザをMACアドレスによって制限する(MACアドレスフィルタ)

本製品では、MACアドレスでアクセスできるユーザを制限することができます。


おことわり
  • MACアドレスは、100個まで設定することができます。
  • <設定を有効にする>を「ON」にすると、許可されていないMACアドレスからのアクセスができなくなります。そのため、設定の際にはMACアドレスをよく確認してください。
    該当するMACアドレスが存在しない場合は、ネットワークにアクセスできなくなります。

  1. TCP/IP設定画面の[受信許可MACアドレス設定]で、以下を設定します。

<設定を有効にする>を[ON]:MACアドレスフィルタが有効になります。[登録]を押して、許可するMACアドレスを設定してください。



起動時間の設定

本製品をスイッチングハブなどに接続している場合は、ネットワークの設定が正しくてもネットワークへの接続ができないことがあります。これは、スイッチングハブ間でのスパニングツリー処理により、本製品をスイッチングハブに接続した直後は本製品とスイッチングハブ間の通信ができないためです。

この場合は、本製品の通信開始を待機させる必要があります。


  1. ネットワーク設定画面の[起動時間の設定]で、以下を設定します。

[-][+]のいずれかを押して、本製品のネットワーク部の起動時間を設定します。



印刷を行うコンピュータの設定

本製品のプロトコル設定が完了したら、各コンピュータの設定を行います。

  • TCP/IPネットワークに接続する

印刷を行う全コンピュータにTCP/IPクライアントソフトウェアをインストールして、TCP/IPネットワークが使用できるようにします。詳しくは、OSの説明書を参照してください。

  • ドライバのインストールとポートの設定

印刷を行うには、本製品に対応したドライバを各コンピュータにインストールして、ポートを設定する必要があります。ポートの設定方法は、印刷に使用するプリントアプリケーションによって異なります。以下を参考にして使用するプリントアプリケーションを決めて、必要な作業を行ってください。

  • IPP/IPPS
    TCP/IPネットワークで利用できるプリントアプリケーションです。
    IPPを使用すると、HTTPプロトコルを使用してインターネット/イントラネット上の本製品にデータを送信できます。IPPSは、IPPを使用するときにSSLによる暗号化通信を行うプリントアプリケーションです。(→ プリンタの接続方法(IPP/IPPS)
  • FTP
    FTPクライアントソフトウェアを使用して、プリンタにファイルをコピーすることで印刷するプリントアプリケーションです。(→ プリンタの接続方法(FTP)
  • BMLinkSプリントサービス
    Windows 2000/XPで利用できるプリントサービスです。詳細は、別紙の「BMLinkSをお使いになる前にお読みください」を参照してください。

おことわり
  • ドライバをインストールするコンピュータのIPアドレスが本製品のIPv4設定画面およびIPv6設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>で許可されていないときには、そのコンピュータから印刷は行えません。( → 「IPv4の設定」の手順9、および「IPv6の設定」の手順6)
  • IPPを使用して本製品に印刷を行う場合、Windowsの印刷キューで、[プリンタ]メニューの[一時停止]と[すべてのドキュメントの取り消し]は行うことができません(印刷キューは、[スタート]メニューの[設定]-[プリンタ]を選択して、本製品のアイコンをダブルクリックすると表示されます)。
  • Canon LPR2は、キヤノンホームページ(http://canon.jp/)からダウンロードしてください。
  • ネットワーク上にWindows 2000/XP/Server 2003/Vistaがあるときは、これらをプリントサーバに設定することによって、ネットワークプリンタを効率よく管理できるようになります。プリントサーバを設定すると、プリントジョブはプリントサーバによって管理されます。


プリンタの接続方法(LPD/Raw)


Windows 2000/XP/Server 2003/Vistaをお使いの場合

手順中の画面や項目名は、Windows 2000のものです。お使いのOSの種類によっては、項目名などが異なることがあります。


おことわり
  • Windows Vistaをお使いの場合には、操作の途中で確認ダイアログが表示されることがあります。そのようなときには、ユーザ名とパスワードを入力してください。詳細は、OSの説明書などを参照してください。

  • 新規にドライバをインストールするとき

  • ドライバをインストールするコンピュータのIPアドレスが本製品のIPv4 設定画面およびIPv6設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>で許可されているかどうかを確認します。(→「IPv4の設定」の手順9、および「IPv6の設定」の手順6)
  • IPv4設定画面およびIPv6設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>で許可されていないIPアドレスの場合、ドライバをインストールすることができません。
  • ドライバをインストールしたコンピュータのIPアドレスが<受信/印刷範囲設定>で許可されなくなった場合、そのコンピュータから印刷は行えません。

  • ドライバをインストールします。

ドライバの取扱説明書に記載されている手順に従って、ドライバをインストールします。

  • LIPSプリンタドライバ
    プリンタドライバ インストールガイド
  • 上記手順でドライバをインストールした場合、プリントアプリケーションはLPD、プリントキューは「LP」となります。本製品では、「LP」以外のプリントキューを指定することもできます。また、プリントアプリケーションとしてRawを使用することもできます。これらの種類や変更方法については、「ドライバをインストールしたあとでポートを変更するとき」を参照してください。


 
  • キヤノンホームページ(http://canon.jp/)から、Canon LPR2をダウンロードして、インストールしてから、ポートを変更します。
    Windows Vistaをお使いの場合、またはCanon LPR2を使用しない場合は、手順2 に進みます。
  • LPDを使用する場合は、Canon LPR2の[ポートの追加]ダイアログボックスの[LPRキュー名]に、以下のいずれかを入力します。
  • LP
    本製品のスプールの設定に従って印刷します。通常はこの設定にしてください。
  • SPOOL
    本製品の設定にかかわらず、常にハードディスクにスプールしてから印刷します。
  • DIRECT
    本製品の設定にかかわらず、常にハードディスクにスプールせずに印刷します。

  • インストールしたプリンタのプリンタプロパティダイアログボックスの[ポート]ページで[ポートの追加]をクリックします。


  • [プリンタポート]ダイアログボックスで[利用可能なプリンタポートの種類]から[Standard TCP/IP Port]を選択したあと、[新しいポート]をクリックします。

  • 標準TCP/IPプリンタポートの追加ウィザードに従い、[プリンタ名またはIPアドレス]にプリンタのIPアドレスまたは名前を入力して、ウィザードを完了させます。

画面に「ポート情報がさらに必要です。」と表示されたときは、画面の指示に従って再検索を行うか、[デバイスの種類]で[標準]-[Canon Network Printing Device with P9100]を選択します。


  • プリンタプロパティダイアログボックスで、[ポートの構成]をクリックして、[LPR]か[Raw]を選択します。

[LPR]の場合は、[キュー名]に以下のいずれかのプリントキューを指定することができます。

  • LP
    本製品のスプールの設定に従って印刷します。通常はこの設定にしてください。
  • SPOOL
    本製品の設定にかかわらず、常にハードディスクにスプールしてから印刷します。
  • DIRECT
    本製品の設定にかかわらず、常にハードディスクにスプールせずに印刷します。


Mac OS Xをお使いの場合

  1. ドライバをインストールするコンピュータのIPアドレスが本製品のIPv4 設定画面およびIPv6設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>で許可されているかどうかを確認します。(→「IPv4の設定」の手順9、および「IPv6の設定」の手順6)
  • IPv4設定画面およびIPv6設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>で許可されていないIPアドレスの場合、ドライバをインストールすることができません。
  • ドライバをインストールしたコンピュータのIPアドレスが<受信/印刷範囲設定>で許可されなくなった場合、そのコンピュータから印刷は行えません。
  1. ドライバをインストールします。

Macintosh用LIPS LXプリンタドライバオンラインマニュアルに従って、ドライバをインストールします。



Linuxをお使いの場合

本製品は、TCP/IPネットワーク上でのプリントアプリケーションとしてLPDをサポートしています。

下記の手順は、設定手順の例です。お使いの環境によっては、設定手順が異なることがあります。


  1. Linuxサーバにrootユーザとしてログインします。
  • Linuxサーバ上のrootユーザ権限を持っていない場合は、ネットワーク管理者にお問い合わせください。

  1. /etc/hostsファイルを編集して、本製品をローカルネットワーク上に登録します。
  • /etc/hostsファイルをテキストエディタで開きます。
  • 次の一行を追加します。

書式: <本製品の固定IP アドレス> (tab) <本製品の名前> (tab) #<コメント>

入力例: 192.168.0.155  LBP4500  #追加するプリンタ

  • /etc/hostsファイルを保存後、テキストエディタを終了します。
  • Linux OSからの印刷を行う場合は、必ず本製品に固定IPアドレスを設定してください。
  • 本製品に[DNSホスト名]を既に登録済の場合は、<本製品の名前>に[DNSホスト名]と同じ文字列を設定してください。

  1. Linux サーバ上にスプーリングシステムを設定します。

  • プリンタ設定を立ち上げます。プリンタ設定はメニューの「システム設定」→「プリンタ設定」から立ち上げます。
  • プリンタ設定ウィンドウで「新規」をクリックします。
  • ダイアログが表示されるので「進む」をクリックします。
  • 次の項目を設定し、「進む」をクリックします。

「名前」:本製品の名前を設定します。

「簡単な説明」:本製品の説明を設定します。

  • 次の項目を設定し、「進む」をクリックします。

「プリンタタイプの選択」:「ネットワーク上のUNIX(LPD)」を選択します。

「サーバ」:手順2で追加した本製品の名前または本製品のIPアドレスを設定します。

「プリンタ」:「lp」を設定します。

  • 次の項目を設定し、「進む」をクリックします。

「プリンタの製造元」:「Canon」を選択します。

「モデル」:お使いのプリンタを選択します。

  • 設定内容の確認を行い、「適用」をクリックします。
  • 必要に応じてテストページの印刷を行います。

  • デスクトップの「ここからスタート」アイコンをダブルクリックし、Nautilusを立ち上げます。
  • 「システム設定」をダブルクリックします。
  • 「プリンタ設定」をダブルクリックし、printconfを立ち上げます。
  • printconfのツールバーから「新規」をクリックします。
  • ダイアログが表示されたら、「次」をクリックします。
  • 次の項目を設定し、「次」をクリックします。

「プリンタ名」:本製品の名前を設定します。

「プリンタタイプ」:「UNIXプリンタ」を選択します。

  • 次の項目を設定し、「次」をクリックします。

「サーバ」:手順2で追加した本製品の名前または本製品のIPアドレスを設定します。

「プリンタ」:「lp」を設定します。

  • 「プリンタドライバの選択」でお使いのプリンタを選択し、「次」をクリックします。
  • 設定内容の確認を行い、「完了」をクリックします。

  • メニューの「設定」→「プリンタ設定」から印刷マネージャを起動します。
  • 印刷マネージャの「現在の印刷システム」を「CUPS(Common UNIX Print System)」にします。
  • 印刷マネージャの「追加」→「プリンタ/クラスの追加」を選択します。
  • ダイアログが表示されたら、「次」をクリックします。
  • 「リモートLPDキュー」を選択したあと、「次」をクリックします。
  • 次の項目を設定し、「次」をクリックします。

「ホスト」:手順2で追加した本製品の名前または本製品のIPアドレスを設定します。

「キュー」:「lp」を設定します。

  • 次の項目を設定し、「次」をクリックします。

「製造者」:「CANON」を選択します。

「モデル」:お使いのプリンタを選択します。

  • 必要に応じて「テスト」をクリックしてプリンタテストを行い、「次」をクリックします。
  • バナーを選択し、「次」をクリックします。
  • プリンタのクオータを設定し、「次」をクリックします。
  • ユーザアカウントを設定し、「次」をクリックします。
  • 「名前」に本製品の名前を設定し、「次」をクリックします。
  • 設定内容を確認し、「完了」をクリックします。


UNIXをお使いの場合

本製品は、TCP/IPネットワーク上でのプリントアプリケーションとしてLPDをサポートしています。

下記の手順は、設定手順の例です。お使いの環境によっては、設定手順が異なることがあります。


おことわり
  • IPv4設定画面およびIPv6設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>で許可されていないIPアドレスの場合、スプーリングシステムを設定できません。

  1. ワークステーションにスーパーユーザとしてログインしたあと、スプー リングシステムを設定します。

  • /etc/printcapファイルに次の内容を追加します。

書式: <印刷キュー名> | <コメント> :\
:lp= <デバイスのスペシャルファイル> :\
:sd= <スプールディレクトリ> :\
:rm= <本製品のIP アドレスまたは名前> :

入力例: :print_queue_name|comments:\
:lp=/var/spool/print_queue_name/.null:\
:sd=/var/spool/print_queue_name:\
:if=/var/spool/print_queue_name/log:\
:rm=printer_host_name

  • 本製品のスプールディレクトリを作成します。次のコマンドを実行します。

書式: mkdir(スペース)-p(スペース)<スプールディレクトリ> chown(スペース)daemon(スペース)<スプールディレクトリ>

入力例: mkdir -p /var/spool/print_queue_name chown daemon /var/spool/print_queue_name

  • <スプールディレクトリ>には、/etc/printcapファイルに追加した文字列と同じ内容を記述します。
  • 本製品のログファイルを作成します。次のコマンドを実行します。

書式: cp(スペース)/dev/null(スペース)<ログファイルディレクトリ>

入力例: cp /dev/null /var/spool/print_queue_name/log


  • admintoolユーティリティを起動します。
  • [Browse]→[Printers]を選択します。
  • [Edit]→[Add]→[Access to Printer]を順に選択します。
  • [Printer Name]に任意の印刷キュー名を入力し、[Print Server]に本製品のIPアドレスまたは名前を入力します。
  • admintoolユーティリティは、OSに付属のユーティリティです。詳しい使用方法は、OSの説明書を参照してください。
  • ファイルを印刷するときに、以下のいずれかのプリントキューを指定することができます。
  • LP
    本製品のスプールの設定に従って印刷します。通常はこの設定にしてください。
  • SPOOL
    本製品の設定にかかわらず、常にハードディスクにスプールしてから印刷します。
  • DIRECT
    本製品の設定にかかわらず、常にハードディスクにスプールせずに印刷します。
  • 本製品のタッチパネルディスプレイにジョブの履歴を表示させたときに、UNIXから本製品に送信した印刷データのファイル名とユーザ名が「unknown」と表示されることがあります。(ジョブの履歴は、タッチパネルディスプレイで[システム状況/中止]→[プリント]→[ジョブ履歴]を順に押すと表示されます。)

  • SAMユーティリティを起動します。
  • [Printers and Plotters]を選択します。
  • [Printers and Plotters]メニューから[LP Spooler]を選択します。
  • [LP Spooler]メニューから[Printers and Plotter]を選択します。
  • [Action]メニューから[Add Remote Printer/Plotter]を選択します。
  • [Printer Name]に任意の印刷キュー名を入力し、[Remote System Name]にプリンタのIPアドレスまたは名前を入力します。
  • [Remote Printer Name]に「lp」と入力します。
  • [Remote Printer is on a BSD System]を選択します。

  • SMITユーティリティを起動します。
  • [印刷スプーリング]→[印刷待ち行列の追加]→[remote]の順に選択します。
  • [標準処理の追加]を選択します。
  • [追加する待ち行列名]に任意の印刷待ち行列名を入力し、[リモートサーバのホスト名]に本製品のIPアドレスまたは名前を入力します。
  • リモートサーバ上の[待ち行列名]に「lp」と入力します。
  • リモートサーバ上の[印刷スプーラタイプ]に「BSD」と入力します。
  • admintoolユーティリティ、SAMユーティリティ、SMITユーティリティは、OSに付属のユーティリティです。詳しい使用方法は、各OSの説明書を参照してください。


プリンタの接続方法(IPP/IPPS)


Windows 2000/XP/Server 2003/Vistaをお使いの場合

Canon LPR2のインストールによってもIPPを使用した印刷を設定できます。

手順中の画面や項目名は、Windows 2000のものです。お使いのOSの種類によっては、項目名などが異なることがあります。


おことわり
  • Windows Vistaをお使いの場合には、操作の途中で確認ダイアログが表示されることがあります。そのようなときには、ユーザ名とパスワードを入力してください。詳細は、OSの説明書などを参照してください。

  1. ドライバをインストールするコンピュータのIPアドレスが本製品のIPv4 設定画面およびIPv6設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>で許可されているかどうかを確認します。(→「IPv4の設定」の手順9、および「IPv6の設定」の手順6)
  • IPv4設定画面およびIPv6設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>で許可されていないIPアドレスの場合、ドライバをインストールすることができません。
  • ドライバをインストールしたコンピュータのIPアドレスが<受信/印刷範囲設定>で許可IPアドレスに含まれなくなった場合、そのコンピュータから印刷は行えません。
  1. プリンタの追加ウィザードを起動して、ネットワークプリンタを選択します。
  1. インターネットまたはイントラネット上のプリンタを検索するオプションを選択して、プリンタのURLを指定します。

通常のIPP印刷を行う場合は、[URL]に以下のURLを入力します。
http://<本製品のIPアドレスまたは名前>/ipp

暗号化通信を利用してIPPS印刷を行う場合は、[URL]に以下のURLを入力します。
https://<本製品のIPアドレスまたは名前>/ipp

  1. 画面の指示に従ってインストールを完了させます。


プリンタの接続方法(FTP)

FTPを使用して印刷する手順は、次のとおりです。


  1. 本製品のFTPサーバにログイン後にコマンドプロンプトを起動して、下記のコマンドを使用します。

ユーザ名、パスワードについては、「IPv4とIPv6に共通の設定」の手順4を参照してください。

実行するコマンド
1. ftp> bin ← ファイルタイプをIMAGE(BINARY)に変更
印刷するデータがテキストファイルの場合でも、ファイルタイプをIMAGE(BINARY)に変更してください。

2. ftp> put <ファイル名> ← 印刷するファイルをアップロード

3. ftp> bye ← FTP サーバからログアウト

UNIXでのコマンド実行例は、以下のとおりです。
1. U:> ftp 172.24.176.244 ← サーバへの接続
Connected to 172.24.176.244.
220 Connection established.

2. Name (172.24.176.244:none): user_name ← ユーザ名の入力
331 Password required to login.

3. Password: ← パスワードの入力
230 User user_name logged in.

4. ftp> bin ← ファイルタイプ指定
200 Type set to IMAGE (binary).

5. ftp> put print.txt ← 印刷ファイルをアップロード
200 PORT command successful.
150 Opened BINARY data connection for file transfer.
226 Transfer complete.

6. ftp> bye ← FTP サーバからログアウト
221 Server closing down connection.

  • FTPサーバに同時にログインできるクライアント数は3つまでです。
  • FTPサーバ上のファイルの操作(ファイル名の変更や削除など)を、FTPのコマンドを使用して行うことはできません。


プリンタの接続方法(WSD)

ここでは、Windows Vistaをお使いの場合にWSDを使用して印刷する手順について説明しています。

操作の途中で確認ダイアログが表示されたときには、ユーザ名とパスワードを入力してください。詳細は、Windows Vistaの説明書などを参照してください。


  1. ドライバをインストールするコンピュータのIPv4アドレスが本製品のIPv4設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>で許可されているかどうかを確認します。(→「IPv4の設定」の手順9)
  • IPv4設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>で許可されていないIPv4アドレスの場合、ドライバをインストールすることができません。
  • ドライバをインストールしたコンピュータのIPv4アドレスが<受信/印刷範囲設定>で許可IPv4アドレスに含まれなくなった場合、そのコンピュータから印刷は行えません。
  1. ドライバをインストールします。

  • お使いのコンピュータのエクスプローラで使用するプリンタのアイコンを右クリックして、[インストール]を選択します。

  • プリンタの追加ウィザードを起動して、ネットワークプリンタを選択します。


NetWareネットワークで使用する(Windows)

本製品をNetWareネットワークに接続して使用するための設定方法について説明しています。



NetWareネットワークで使用するために必要な作業

NetWare ネットワークで使用するために必要な作業は、次のとおりです。


NetWare プリントサービスの設定を行います。
以下のいずれかのソフトウェアを使用してコンピュータ上から設定できます。

  • NWADMIN またはPCONSOLE(NetWare に付属のNovell 社製ソフトウェア)
  • キヤノン製のユーティリティソフトウェア(NetSpot Device Installer など)

プロトコルの設定を行います。以下のいずれかを使用して設定できます。

  • 本製品の操作パネル
  • リモートUI
  • キヤノン製のユーティリティソフトウェア(NetSpot Device Installer など)

印刷を行う各コンピュータの設定を行います。


おことわり
  • 手順1、2の作業は、ネットワーク管理者が行うことをおすすめします。
  • 本製品の操作パネル、NWADMIN、PCONSOLE、またはNetSpot Device Installer 以外で設定を行う場合は、お使いのネットワーク環境でIPv4 プロトコルが使用できる必要があります(IPv6 には対応していません)。


NetWareプリントサービスの設定

NetWare ネットワークを使用して印刷するためには、プリントサーバやキューなどのプリントサービスを設定する必要があります。プリントサービスの設定は、以下のいずれかのソフトウェアを使用して、お使いのコンピュータ上から設定できます。ここではNWADMINまたはPCONSOLE を使用して設定する方法を説明しています。

  • NWADMIN またはPCONSOLE(NetWare に付属のNovell 社製ソフトウェア)
  • キヤノン製のユーティリティソフトウェア(NetSpot Device Installer など)

おことわり
  • NWADMIN またはNetSpot Device Installer からプリントサービスの設定を行うときは、コンピュータにクライアントソフトウェアとしてNovell Client(Novell 社製のNetWareクライアント)がインストールされている必要があります。
  • ここで説明する操作の手順は、NetWare プリントサービスの設定手順例です。お使いの環境によっては、設定手順が異なることがあります。
  • NetSpot Device Installer を使用すると、NetWare サーバ上のプリントサーバの設定と、本製品のプリントサービスの設定を同時に行うことができます。設定手順については、NetSpot Device Installerのオンラインヘルプを参照してください。


プリントサービスの種類

プリントサービスを設定する前に、以下の説明を参考にして使用するプリントサービスの種類を選択してください。


おことわり
  • 通常は、NetWare 4.x 以降をお使いの場合はNDS のプリントサービスを、NetWare 3.2Jをお使いの場合は、バインダリモードのプリントサービスを使用してください。本カテゴリではそれ以外の設定方法について説明していません。
  • NetWare 5.x では、プリントサービスとしてNDPS を使用することもできます。NDPS の設定方法については、NetWare の説明書を参照してください。。
  • NetWare 6 では、プリントサービスとしてiPrint を使用することもできます。iPrint の設定方法については、NetWare の説明書を参照してください。

  • NDS(ノベルディレクトリサービス)とバインダリモード

本製品は、NDS とバインダリモードのどちらにも対応しています。お使いのネットワーク環境に応じてどちらのモードを使用するか選択してください。NetWare 3.2J をお使いの場合は、バインダリモードのみ使用できます。

  • キューサーバモードとリモートプリンタモード

本製品は、キューサーバモードとリモートプリンタモードのどちらにも対応しています。

  • キューサーバモード
    キューサーバモードで使用する場合、プリントサーバの機能はすべて本製品が備えているため、他にプリントサーバ用のハードウェアやソフトウェアを必要としません。NDSのキューサーバモード(NDS PServer)では、NDS のプリントサーバを使用して印刷します。バインダリのキューサーバモード(Bindery PServer)ではバインダリのプリントサーバを使用して印刷します。また、キューサーバモードでは、本製品1 台につき1 つのNetWare ユーザライセンスが必要です。
  • リモートプリンタモード
    リモートプリンタモードで使用する場合、NetWare プリントサーバによって本製品は制御されます。そのため、本製品の他にNetWare プリントサーバが必要になります。NDS のリモートプリンタモード(NPrinter)ではNDS のプリントサーバを使用して、バインダリのリモートプリンタモード(RPrinter)ではバインダリのプリントサーバを使用して印刷します。


NWADMIN、PCONSOLEによるプリントサーバの設定方法


NDSのキューサーバモード/リモートプリンタモードで使用する場合(NetWare 4.x以降)

  1. NetWare にAdmin(または同等の権利を持つユーザ)としてログインしたあと、NWADMIN を起動してクイックセットアップを実行します。
  • プリンタ関連のオブジェクトを作成したいコンテナオブジェクトを選択したあと、メニューバーの[ツール]メニューから、[プリントサービスクイックセットアップ]を選択します。
  1. プリントサーバ、プリンタ、キューを設定します。
  • [プリントサーバ名]を入力します。

既存のものを使用するときは、右のボタンをクリックして一覧から選択します。プリントサーバ名は、本製品のプロトコルの設定で必要になりますので、控えておいてください。

  • [プリンタ]の[名前]に、プリンタ名を入力します。
  • キューサーバモードで使用する場合は、[タイプ]で[その他/ 不明]を選択します。
  • リモートプリンタモードで使用する場合は、[タイプ]で[パラレル]を選択したあと、[通信]をクリックして、[パラレル通信]ダイアログボックスを開きます。

[ポート]を[LPT1]に、[接続タイプ]を[手動ロード(プリントサーバからリモート)]に設定します。[OK]をクリックして、[パラレル通信]ダイアログボックスを閉じます。

  • [プリントキュー]の[名前]に、キュー名を入力します。
  • [ボリューム]に、キューを作成するボリュームオブジェクト(ネットワーク上の物理ボリュームを表すオブジェクト)を入力します。

右のボタンをクリックすると、一覧から選択できます。

  • [作成]をクリックしたあと、NWADMIN を終了します。
  1. リモートプリンタモードで使用するときは、プリントサーバを起動します。
  • NetWare ファイルサーバをプリントサーバとして使用する場合は、ファイルサーバで「LOAD PSERVER.NLM」と入力したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。


バインダリモードのキューサーバモード/リモートプリンタモードで使用する場合(NetWare 3.2J)

  1. NetWare にSupervisor としてログインしたあと、PCONSOLE を起動します。
  1. プリントサーバを作成していないときは、プリントサーバを作成します。
  • [利用可能な項目]から[プリントサーバ情報]を選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • キーボードの[INSERT]キーを押します。
  • 作成するプリントサーバの名前を入力したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。

プリントサーバ名は、本製品のプロトコル設定で必要になりますので、控えておいてください。

  • キーボードの[ESC]キーを押して、[利用可能な項目]一覧に戻ります。
  1. キューを作成したあと、プリントサーバを割り当てます。
  • [利用可能な項目]から[プリントキュー情報]を選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • キーボードの[INSERT]キーを押します。
  • 作成するキューの名前を入力したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • 作成したキュー名を選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • [キューサーバ]を選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • キーボードの[INSERT]キーを押します。
  • 手順2 で作成したプリントサーバを選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • キーボードの[ESC]キーを繰り返し押して、[利用可能な項目]まで戻ります。
  1. プリントサーバにプリンタを割り当てます。
  • [利用可能な項目]から[プリントサーバ情報]を選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • 手順2 で作成したプリントサーバを選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • [プリントサーバ構成]を選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • [プリンタの構成]を選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • [構成完了プリンタ]一覧でプリンタ番号を選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  1. プリンタの名称やタイプなどを設定します。
  • [名称]に任意のプリンタ名称を入力したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • キューサーバモードで使用するときは、[タイプ]で[定義済み]を選択します。リモートプリンタモードで使用するときは、[タイプ]で[リモートパラレル]を選択して、[ポート]を[LPT1]に設定します。
  • 他の項目を設定したあと、キーボードの[ESC]キーを押します。
  • 確認ボックスが表示されたら、[Yes]を選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • キーボードの[ESC]キーを押して、[プリントサーバ構成]一覧に戻ります。
  1. プリンタにキューを割り当てます。
  • [プリンタでサービスされているキュー]を選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • 手順5 で設定したプリンタ名を選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • キーボードの[INSERT]キーを押します。
  • 手順3 で作成したキューを選択したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  1. キーボードの[ESC]キーを繰り返し押してPCONSOLE の終了確認が表示されたら、[Yes]を選択して、PCONSOLE を終了します。
  1. リモートプリンタモードで使用するときは、プリントサーバを起動します。
  • 専用のプリントサーバを使用する場合は、そのコンピュータで「PSERVER.EXE」とプリントサーバ名を入力したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。
  • NetWare ファイルサーバをプリントサーバとして使用する場合は、ファイルサーバで「LOAD PSERVER.NLM <プリントサーバ名>」と入力したあと、キーボードの[ENTER]キーを押します。


プロトコルの設定

ここでは、本製品の操作パネルを使用してプロトコルを設定する方法について説明しています。最初に設定を行うときは、本製品の操作パネルを使用してください。

最初の設定後に設定内容を変更する場合は、本製品の操作パネル以外を使用することもできます。詳細は、「ネットワーク設定項目一覧」を参照してください。


  1. ネットワーク設定画面の[NetWare 設定]で、以下を設定します。

< NetWare を使用>:[ON]

フレームタイプドロップダウンリストから、使用するフレームタイプを選択します。[自動検出]を選択すると、フレームタイプを自動的に判断します。

プリントサービスドロップダウンリストから、「NetWare プリントサービスの設定」で設定したプリントサービスを選択します。プリントサービスの種類は以下のとおりです。

  • Bindery PServer:キューサーバモードで使用します。(バインダリモードのプリントサービス)
  • RPrinter:リモートプリンタモードで使用します。(バインダリモードのプリントサービス)
  • NDS PServer:キューサーバモードで使用します。(NDS のプリントサービス)
  • NPrinter:リモートプリンタモードで使用します。(NDS のプリントサービス)
  • [NetWare 設定]が表示されない場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  1. [設定]を押して、プリントサービスの詳細を設定します。

NetWare プリントサービスの設定」で設定したツリー名、コンテキスト名、ファイルサーバ名、プリントサーバ名を設定します。(設定項目はプリントサービスによって異なります。各プリントサービスの設定項目は、「ネットワーク設定項目一覧」を参照してください。)

設定方法は、[参照]を押して参照画面で各項目をリストから選択する方法と、各項目を文 字入力する方法があります。

  • 各項目の値を参照画面でリストから選択する場合は、「起動時間の設定」で設定した時間が経過してから[参照]を押してください。

  • 参照画面で[ログインスキップ]を押します。

ブラウズ権が特定のユーザに限定されていない場合は、NetWare にログインしなくても設定することができます。

  • 使用するプリントサーバが属するツリー、使用するプリントサーバが属するコンテキスト、使用するプリントサーバを選択します。
  • NDS PServer の場合は、必要に応じてNDS PServer 設定画面の各項目を設定します。

  • 参照画面で、ログインする<ツリー>、ログインする<コンテキスト>を選択します。
  • [ログイン]を押して、ネットワークパスワードの入力画面でブラウズ権が与えられているユーザの[ユーザ名]と[パスワード]を入力します。

ブラウズ権が特定のユーザに限定されている場合は、ブラウズ権が与えられているユーザとしてNetWare にログインする必要があります。

ユーザ名は"CN=username" の形式で入力します。パスワードが設定されていない場合は、[パスワード]には何も入力しないでください。

  • 使用するプリントサーバが属するツリー、使用するプリントサーバが属するコンテキスト、使用するプリントサーバを選択します。
  • NDS PServer の場合は、必要に応じてNDS PServer 設定画面の各項目を設定します。

  • 参照画面で使用するプリントサーバが属する<ファイルサーバ>を選択します。
  • ネットワークパスワードの入力画面で、ファイルサーバの[ユーザ名]と[パスワード]を入力します。

パスワードが設定されていない場合は、[パスワード]には何も入力しないでください。

  • <プリントサーバ>を選択します。
  • Bindery PServer の場合は、必要に応じてBindery PServer 設定画面の各項目を設定します。

  • [ツリー名]にプリントサーバが属するツリー名を、[コンテキスト名]にプリントサーバへのコンテキストを、[プリントサーバ名]にプリントサーバ名を入力します。

上記のような環境の場合、ツリー名、コンテキスト名は次のように入力します。(左辺の「xx=」は省略できます。

[ツリー名]: CANON
[コンテキスト名]: ou=SALES_1.ou=SALES.o=CANON_SALESまたはSALES_1.SALES.CANON_SALES
  • NDS PServer の場合は、必要に応じてその他の各項目を設定します。

  • [ファイルサーバ名]にプリントサーバが属するファイルサーバ名を、[プリントサーバ名]にプリントサーバ名を入力します。
  • Bindery PServer の場合は、必要に応じてその他の各項目を設定します。


印刷を行うコンピュータの設定

NetWare プリントサービスと本製品のプロトコル設定が完了したら、各コンピュータの設定を行います。



NetWareネットワークの接続

印刷を行うすべてのコンピュータにNetWare クライアントソフトウェアをインストールしたあと、NetWare サーバまたはツリーにログインします。接続方法は、NetWare の説明書やOS の説明書を参照してください。



プリンタの接続方法

ドライバの取扱説明書に記載されている手順に従って、ドライバをインストールしてください。

  • LIPS プリンタドライバ
  • プリンタドライバ インストールガイド

インストール中にポートを選択する画面が表示されたら、[ネットワーク]を選択したあと、[設定]をクリックしてください。リストから、「NetWare プリントサービスの設定」で作成したプリントキューを選択してください。



NetBIOSネットワークで使用する

本製品をNetBIOSネットワークに接続して使用するための設定方法について説明しています。



NetBIOSネットワークで使用するために必要な作業

NetBIOS ネットワークで使用するために必要な作業は、次のとおりです。


プロトコルの設定を行います。以下のいずれかを使用して設定できます。

  • 本製品の操作パネル
  • リモートUI

印刷を行う各コンピュータの設定を行います。


おことわり
  • 手順1の作業は、ネットワーク管理者が行うことをおすすめします。
  • 本製品では、NetBIOSネットワークで対応しているベースプロトコルはIPv4のみで、IPv6、NetBEUI には対応していません(プリントアプリケーションはSMB を使用します)。


プロトコルの設定

ここでは、本製品の操作パネルを使用してプロトコルを設定する方法について説明しています。最初に設定を行うときは、本製品の操作パネルを使用してください。

最初の設定後に設定内容を変更する場合は、本製品の操作パネル以外を使用することもできます。詳細は、「ネットワーク設定項目一覧」を参照してください。



TCP/IPの設定(IPv4)

  1. IPv4 の設定を行います。

IPv4 の設定を行っていない場合は、「IPv4の設定」、および「IPv4とIPv6に共通の設定」を参照して設定を行います。

  • IPv6 には対応していません。


SMBとWINSの設定

本製品をNetBIOS ネットワーク上で使用するには、本製品のSMB の設定が必要です。WINSによる名前解決を使用する場合は、続いてWINS の設定を行います。

WINS(Windows Internet Name Service)は、NetBIOS 名(NetBIOS ネットワークでのコンピュータ名やプリンタ名)と、IP アドレスを対応させるサービスです。WINS を使用するには、WINS サーバのIP アドレスの設定が必要です。


  1. ネットワーク設定画面の[SMB サーバ設定]で、以下を設定します。

< SMB サーバを使用>を[ON]:SMB サーバの使用が可能です。

[サーバ名]に、本製品が属するコンピュータ名を入力します。ネットワーク上の他のコン ピュータやプリンタなどで使用している名前と重複しない名前を入力してください。全角文字を使用することもできます。

[ワークグループ名]に、本製品が属するワークグループ名を入力します。お使いの環境に ワークグループがない場合は、Windows 上でワークグループを作成して、そのワークグループ名を入力してください。全角文字を使用することもできます。

[コメント]に、必要に応じてプリンタに関するコメントを入力します。プリンタの情報を 見るときに、ここに指定したコメントが表示されます。全角文字を使用することもできます。

本製品の存在をLAN Manager に通知する場合は、< LM アナウンスを使用>を「ON」にします。LAN Manager から本製品を参照する必要がない場合は、[OFF]を選択するとネットワークのトラフィックを抑えることができます。

SMB プリンタを設定するには、[SMB プリンタ設定]を押して、< SMB 印刷を使用>を「ON」にしたあと、[プリンタ名]に本製品のプリンタ名を入力します。

  • [ワークグループ名]にドメイン名を指定することはできません。
  • [サーバ名]と[ワークグループ名]にスペースを含めることはできません。
  • [プリンタ名]にスペースを含めることはできません。
  1. WINS の設定を行う場合は、TCP/IP 設定画面の[WINS 設定]で、以下を設定します。

< WINS による名前解決>を[ON]:WINS の名前解決を使用できます。[WINS サーバアドレス]に、WINS サーバのIPv4 アドレスを入力してください。

お使いのネットワーク環境のコンピュータ側でスコープID を設定してるときは、[スコープID]を入力します。スコープID は、プリンタ、コンピュータが使用できる範囲を決めるための識別子です。WINS の名前解決を使用する場合もしない場合も、スコープID を参照します。

  • IPv4アドレスの決定方法がDHCPの場合、DHCPサーバからWINSサーバのIPv4アドレスを取得できるときにはいつでも、DHCP サーバから取得したIPv4 アドレスが上書きされます。
  • スコープID を設定したときは、スコープID が異なるコンピュータとは通信できません。
  • お使いのネットワーク環境のコンピュータ側でスコープID を設定していないときは、[スコープID]は空欄にしておいてください。


印刷を行うコンピュータの設定

本製品のプロトコルの設定が完了したら、各コンピュータの設定を行います。



TCP/IPネットワークの接続

印刷を行う全コンピュータにTCP/IP クライアントソフトウェアをインストールして、TCP/IP ネットワークを使用できるようにします。詳しくはOS の説明書を参照してください。



NetBIOSネットワークの接続

印刷を行う全コンピュータがNetBIOS ネットワークを使用できるようにします。

設定手順はお使いのOS の種類によって異なります。以下を参照して設定を行ってください。

  • Mac OS X 10.3 以降:Macintosh の説明書

おことわり
  • ここで説明する操作の手順は、NetBIOS の設定手順例です。お使いの環境によっては、設定手順が異なることがあります。


Windows 2000/XP/Server 2003/Vistaをお使いの場合

Windows 2000/XP/Server 2003/Vista でNetBIOS ネットワークを設定する方法を説明しています。

手順中の画面や項目名は、Windows 2000 のものです。お使いのOS の種類によっては、項目名などが異なることがあります。


おことわり
  • Windows Vista をお使いの場合には、操作の途中で確認ダイアログが表示されることがあります。そのようなときには、ユーザ名とパスワードを入力してください。詳細は、OSの説明書などを参照してください。

  1. [ローカルエリア接続のプロパティ]ダイアログボックスで、[Microsoft ネットワーク用クライアント]、[インターネットプロトコル(TCP/IP)]にチェックマークを付けます。

  1. [インターネットプロトコル(TCP/IP)]をダブルクリックして、[インターネットプロトコル(TCP/IP)のプロパティ]ダイアログボックスを表示します。
  1. [全般]ページで[詳細設定]をクリックしたあと、[WINS]ページで[NetBIOS over TCP/IP を有効にする]を選択します。
  1. 必要に応じてコンピュータを再起動します。


プリンタの接続方法

おことわり
  • Windows Vista をお使いの場合には、操作の途中で確認ダイアログが表示されることがあります。そのようなときには、ユーザ名とパスワードを入力してください。詳細は、OSの説明書などを参照してください。

  1. ドライバをインストールするコンピュータのIPv4 アドレスが本製品のIPv4 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<受信/ 印刷範囲設定>と<設定/ 参照範囲設定>の両方で許可されているかどうかを確認します。(→「IPv4の設定」の手順9)
  • IPv4 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<受信/ 印刷範囲設定>と<設定/ 参照範囲設定>の両方で許可されていないIPv4 アドレスの場合、ドライバをインストールすることができません。
  • ドライバをインストールしたコンピュータのIPv4アドレスが<受信/印刷範囲設定>で許可されなくなった場合、そのコンピュータから印刷は行えません。
  1. ドライバをインストールします。

ドライバの取扱説明書に記載されている手順に従って、ドライバをインストールします。

  • LIPS プリンタドライバ
    プリンタドライバ インストールガイド

インストール中にポートを選択する画面が表示されたら、[ネットワーク]を選択したあと、[設定]をクリックします。リストから、「SMB とWINS の設定」で設定した[ワークグループ名]、[サーバ名]、[プリンタ名]を順に選択します。



AppleTalkネットワークで使用する(Macintosh)

AppleTalkネットワークに接続して本製品を使用するための設定方法について説明しています。



AppleTalkネットワークで使用するために必要な作業

AppleTalk ネットワークで使用するために必要な作業は、次のとおりです。


  • 1 Macintoshのネットワーク設定

AppleTalkネットワークの設定を行なうには、Macintoshの説明書を参照してAppleTalkを有効にしてください。

プロトコルの設定を行います。以下のいずれかを使用して設定できます。

  • 本製品の操作パネル
  • リモートUI
  • キヤノン製のユーティリティソフトウェア(NetSpot Device Installer など)

印刷を行う各コンピュータの設定を行います。


おことわり
  • 手順2 の作業は、ネットワーク管理者が行うことをおすすめします。


プロトコルの設定

ここでは、本製品の操作パネルを使用してプロトコルを設定する方法について説明しています。最初に設定を行うときは、本製品の操作パネルを使用してください。

最初の設定後に設定内容を変更する場合は、本製品の操作パネル以外を使用することもできます。詳細は、「ネットワーク設定項目一覧」を参照してください。


  1. ネットワーク設定画面の[AppleTalk 設定]で、以下を設定します。

< AppleTalk を使用>を[ON]:AppleTalk ネットワークを使用できます。

[サービスの名称]に、半角32 文字(全角16 文字)以下でプリンタの名称を入力します。ここで設定した名称がMacintosh のプリンタ画面に表示されます。

お使いのネットワーク環境にゾーンが設定されている場合は[サービスが登録したゾーン] にゾーン名称を入力します。

  • プリンタが同じゾーン内に複数あるときは、それぞれ固有の名称を付けてください。
  • ゾーン名称は、[参照]を押してリストから選択することもできます。


印刷を行うコンピュータの設定

本製品のプロトコルの設定が完了したら、印刷を行う各Macintosh にプリンタドライバをインストールして、印刷先の設定を行います。

必要なドライバに応じた説明書を参照して、以下の設定を行ってください。


1. LIPSプリンタドライバのインストール
Macintosh用LIPS LXプリンタドライバオンラインマニュアルを参照してください。

2. 印刷設定
本製品を印刷先に設定してください。



困ったときには

操作中に起きたトラブルの解決法について説明しています。



ネットワーク接続に関するトラブルと対処方法

ネットワーク接続に関するトラブルの原因とその対処方法について説明しています。


ネットワークのセットアップを行えない

操作パネルに「ネットワークの接続を確認してください。」と表示される

意図しない接続先に自動的にダイヤルアップする(ネットワークにダイヤルアップルータが接続されている場合)

リモートUI やユーティリティソフトウェアで本製品を認識できない

ネットワークのセットアップを行えない

原因

[ネットワークの設定変更/ 接続の確認表示]が[OFF]になっている。

処置

[ネットワークの設定変更/ 接続の確認表示]を[ON]にしてください。

操作パネルに「ネットワークの接続を確認してください。」と表示される

原因1

本製品とケーブルが正しく接続されていない。

処置

次のことを確認したあと、本製品の主電源を入れなおしてください。

  • 本製品がネットワークに正しいケーブルを使って接続されていることを確認します。(→ケーブルの接続
原因2

本製品をネットワークに接続して使用していないのに、[ネットワークの設定変更/接続の確認表示]を[ON]にしている。

処置

[ネットワークの設定変更/ 接続の確認表示]を[OFF]にしてください。

意図しない接続先に自動的にダイヤルアップする(ネットワークにダイヤルアップルータが接続されている場合)

原因

本製品は、定期的、または一時的にネットワーク上の機器と通信を行います。本製品が接続されているネットワーク上に、ダイヤルアップルータが接続されている場合やNetWare のファイルサーバが接続されている場合、本製品やダイヤルアップルータの設定によっては、意図しない接続先に接続された状態になり、電話回線の利用料や通信料が発生することがあります。
例:

  • 本製品で設定したSNTPサーバなどのホスト名やIP アドレスが、本製品が接続されているネットワーク上に存在しない場合。
  • DNS サーバが、外部のネットワークにある場合。
  • 本製品の接続されているネットワーク上に、外部のネットワークに接続されている機器の情報が登録されているDNSサーバがある場合に、その機器に接続するとき。
処置

次のことを確認してください。

  • ダイヤルアップルータでブロードキャストを通す必要がない場合は、ダイヤルアップルータの設定をブロードキャストを通さない設定にしてください。ダイヤルアップルータでブロードキャストを通す必要がある場合は、設定が正しいかどうかを確認してください。
  • 本製品で設定したSNTPサーバなどのホスト名やIP アドレスが正しいかどうかを確認してください。
  • DNS サーバが外部のネットワークにある場合は、本製品が接続されているネットワーク上の機器に接続する場合でも、接続先はホスト名ではなく、IP アドレスを使用して設定してください。
  • DNS サーバが本製品が接続されているネットワーク上にあり、DNS サーバに外部のネットワークに接続されている機器の情報が登録されている場合は、その設定が正しいかどうかを確認してください。

リモートUI やユーティリティソフトウェアで本製品を認識できない

原因1

リモートUI やユーティリティソフトウェアを実行するコンピュータのIP アドレスが、本製品のIPv4 設定画面およびIPv6 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<設定/ 参照範囲設定>で許可されていない。

処置

リモートUI やユーティリティソフトウェアを実行するコンピュータのIP アドレスが、本製品のIPv4 設定画面およびIPv6 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<設定/ 参照範囲設定>で許可されていないと、本製品の情報を表示したり、各項目を設定したりすることができません。本製品のIPv4 設定画面およびIPv6 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<設定/ 参照範囲設定>で、リモートUI やユーティリティソフトウェアを実行するコン ピュータのIP アドレスが許可IP アドレスに含まれるようにしてください。(→IPv4の設定の手順9、およびIPv6の設定の手順6)

原因2

< SNMPv1 を使用>や[専用ポート設定]が「OFF」になっている。

処置

< SNMPv1 を使用>と[専用ポート設定]を「ON」にします。(→通信環境の設定

原因3

SNMP のコミュニティ名が異なっている。

処置

本製品に設定されているSNMP のコミュニティ名と異なるコミュニティ名でユーティリティソフトウェアから本製品にアクセスすると、本製品を認識できません。SNMP のコミュニティ名を確認してください。(→通信環境の設定

原因4

不適切なキャッシュデータが残っている。

処置

「エラーがおきました」というメッセージがWeb ブラウザ上で表示されるなど、リモートUI が正常に起動しない場合は、Web ブラウザのキャッシュクリアを実行してください。



印刷に関するトラブルと対処方法

印刷に関するトラブルの原因とその対処方法について説明しています。


ドライバをインストールできない(TCP/IP ネットワーク)

ドライバをインストールできない(NetBIOS ネットワーク)

TCP/IP ネットワークから印刷できない

NetWare ネットワークから印刷できない

NetBIOS ネットワークから印刷できない(Windows)

AppleTalk ネットワークから印刷できない

ドライバをインストールできない(TCP/IP ネットワーク)

原因

ドライバをインストールするコンピュータのIP アドレスが、本製品のIPv4 設定画面およびIPv6 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<受信/ 印刷範囲設定>で許可されていない。

処置

TCP/IP を使用して印刷する場合、ドライバを正常にインストールするには、ドライバをインストールするコンピュータのIP アドレスが、本製品のIPv4 設定画面およびIPv6 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<受信/ 印刷範囲設定>で許可されている必要があります。本製品のIPv4 設定画面およびIPv6 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<受信/ 印刷範囲設定>の設定内容を確認してください。(→IPv4の設定の手順9、およびIPv6の設定の手順6)

ドライバをインストールできない(NetBIOS ネットワーク)

原因

ドライバをインストールするコンピュータのIPv4 アドレスが、本製品のIPv4 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<受信/ 印刷範囲設定>、<設定/ 参照範囲設定>の両方で許可されていない。

処置

NetBIOS ネットワークの場合、ドライバを正常にインストールするには、ドライバをインストールするコンピュータのIPv4 アドレスが、本製品のIPv4 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<受信/ 印刷範囲設定>、<設定/ 参照範囲設定>の両方で許可されている必要があります。本製品のIPv4 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<受信/ 印刷範囲設定>、<設定/ 参照範囲設定>の設定内容を確認してください。(→IPv4の設定の手順9)

TCP/IP ネットワークから印刷できない

原因1

本製品とケーブルが正しく接続されていない。

処置

次のことを確認したあと、本製品の主電源を入れなおしてください。

  • 本製品がネットワークに正しいケーブルを使って接続されていることを確認します。(→ケーブルの接続
原因2

TCP/IP ネットワークが正しく設定されていない。

処置

次のことを確認してください。

  • IPv4 アドレスが正しく設定されていることを確認します。DHCP、BOOTP、RARP のいずれかを使用してIPv4 アドレスを設定する場合は、DHCP、BOOTP、RARP が動作していることを確認してください。
  • IPv6 アドレスが正しく設定されていることを確認します。ルータの設定を確認後、<ステートレスアドレスを使用>を「ON」にして、アドレスを取得できるか確認してください。DHCPv6 を使用してIPv6 アドレスを設定する場合は、DHCPv6 が動作していることを確認してください。
  • 上記の設定が正しくても本製品を認識できない場合は、ネットワーク部の起動時間を遅らせると問題が解決することがあります。(→起動時間の設定
原因3

印刷を行うコンピュータが正しく設定されていない(Windows)。

処置

次のことを確認してください。

  • 正しいプリンタドライバがインストールされていることを確認します。Windows から印刷を行うには、各コンピュータにプリンタドライバがインストールされている必要があります。(→スタートガイド)
  • 印刷を行うコンピュータの出力先が正しいプリンタに設定されているか確認します。出力先は、[コントロールパネル]の[プリンタとFAX]または[プリンタ]で確認できます。
原因4

印刷を行うコンピュータが正しく設定されていない(Macintosh)。

処置

Macintosh で、次のことを確認してください。

  • 正しいプリンタドライバがインストールされていることを確認します。
  • 印刷先が正しいプリンタに設定されていることを確認します。
  • AppleTalk が使用可能になっていることを確認します。
  • AppleTalk の接続方法がEthernet になっていることを確認します。
原因5

印刷するファイル名が長すぎる。

処置

通常、LPR は、印刷に使用するアプリケーションソフトウェア名やファイル名を元にしたジョブ名を送信します。しかし、ジョブ名が255 バイト以上になると、正常に送信できなくなります。このときは、印刷するファイル名を短くしてください。

原因6

印刷データを送信するコンピュータのIP アドレスが、本製品のIPv4 設定画面およびIPv6 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<受信/ 印刷範囲設定>で許可されていない。

処置

本製品のIPv4設定画面およびIPv6 設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>の設定内容を確認してください。(→IPv4の設定の手順9、およびIPv6の設定の手順6)

原因7

本製品のタッチパネルディスプレイに、エラーメッセージが表示されている。

処置

エラーメッセージを確認したあと、「トラブルシューティング」を参照して表示されているエラーメッセージに適した処置を行ってください。

NetWare ネットワークから印刷できない

原因1

本製品とケーブルが正しく接続されていない。

処置

次のことを確認したあと、本製品の主電源を入れなおしてください。

  • 本製品がネットワークに正しいケーブルを使って接続されていることを確認します。(→ケーブルの接続
原因2

NetWare ネットワークが正しく設定されていない。

処置

次のことを確認してください。

  • NetWare ファイルサーバが起動していることを確認します。
  • NetWare ファイルサーバ上に十分なディスクスペースがあることを確認します。十分なディスクスペースがない場合は、サイズの大きいジョブの印刷ができないことがあります。
  • NWADMIN、PCONSOLE のいずれかを起動したあと、プリントキューが正しく設定されていることとプリントキューが使用可能になっていることを確認します。
  • プリンタのネットワーク設定が正しく設定されていることを確認します。(→プロトコルの設定)特に、次の点について確認してください。
  • フレームタイプドロップダウンリストで有効なフレームタイプが選択されている。
  • [プリントサーバ名]、[プリンタ番号]が正しく設定されている。
  • 上記の設定が正しくても本製品を認識できない場合は、ネットワーク部の起動時間を遅らせると問題が解決することがあります。(→起動時間の設定
原因3

印刷を行うコンピュータが正しく設定されていない。

処置

次のことを確認してください。

  • 正しいプリンタドライバがインストールされているか確認します。Windows から印刷を行うには、各コンピュータにプリンタドライバがインストールされている必要があります。(→スタートガイド)
  • 印刷を行うコンピュータの出力先が正しいプリンタに設定されているか確認します。出力先は、[コントロールパネル]の[プリンタとFAX]または[プリンタ]で確認できます。
原因4

NDS PServer またはBindery PServer を使用する場合、プリントサーバにパスワードが設定されているときに、本製品のプリントサーバのパスワード設定が誤っている。

処置

次の手順で、本製品のプリントサーバのパスワードを設定しなおします。本製品に印刷するためのNetWare プリントサーバのパスワードを確認します。

  • (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[ネットワーク設定]→ [NetWare設定]の順に押して、NetWare 設定画面を表示させます。
  • [設定]を押して、[プリントサーバパスワード]に正しいパスワードを設定して ください。(設定は本製品の再起動後に有効になります。)
原因5

本製品のタッチパネルディスプレイに、エラーメッセージが表示されている。

処置

エラーメッセージを確認したあと、「トラブルシューティング」を参照して表示されているエラーメッセージに適した処置を行ってください。

NetBIOS ネットワークから印刷できない(Windows)

原因1

本製品とケーブルが正しく接続されていない。

処置

次のことを確認したあと、本製品の主電源を入れなおしてください。

  • 本製品がネットワークに正しいケーブルを使って接続されていることを確認します。(→ケーブルの接続
原因2

TCP/IP ネットワークが正しく設定されていない。

処置

NetBIOS ネットワークから本製品に印刷する場合は、TCP/IP が正しく動作していることが前提となります。次のことを確認してください。

  • IPv4 アドレスが正しく設定されていることを確認します。DHCP、BOOTP、RARP のいずれかを使用してIPv4 アドレスを設定する場合は、DHCP、BOOTP、RARP が動作していることを確認してください。
  • DHCP サーバ、WINS サーバを使用している場合は、これらの連携がうまくいっているかを確認してください。
  • 上記の設定が正しくても本製品を認識できない場合は、ネットワーク部の起動時間を遅ら せると問題が解決することがあります。(→起動時間の設定
原因3

NetBIOS ネットワークが正しく設定されていない。

処置

次のことを確認してください。

  • SMB とWINS が正しく設定されていることを確認します。
原因4

印刷データを送信するコンピュータのIPv4 アドレスが、本製品のIPv4 設定画面の[IP アドレス範囲設定]の<受信/ 印刷範囲設定>で許可されていない。

処置

本製品のIPv4設定画面の[IPアドレス範囲設定]の<受信/印刷範囲設定>の設定内容を確認してください。(→IPv4の設定の手順9)

原因5

印刷を行うコンピュータが正しく設定されていない。

処置

次のことを確認してください。

  • 正しいプリンタドライバがインストールされているか確認します。Windows か ら印刷を行うには、各コンピュータにプリンタドライバがインストールされている必要があります。(→スタートガイド)
  • 印刷を行うコンピュータの出力先が正しいプリンタに設定されているか確認します。出力先は、[コントロールパネル]の[プリンタとFAX]または[プリンタ]で確認できます。
原因6

本製品のタッチパネルディスプレイに、エラーメッセージが表示されている。

処置

エラーメッセージを確認したあと、「トラブルシューティング」を参照して表示されているエラーメッセージに適した処置を行ってください。

AppleTalk ネットワークから印刷できない

原因1

本製品とケーブルが正しく接続されていない。

処置

次のことを確認したあと、本製品の主電源を入れなおしてください。

  • 本製品がネットワークに正しいケーブルを使って接続されていることを確認します。(→ケーブルの接続
原因2

AppleTalk ネットワークが正しく設定されていない。

処置

次の手順で、AppleTalk の各項目を確認してください。

  • (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[ネットワーク設定]→[AppleTalk設定]の順に押して、AppleTalk 設定画面を表示させます。
  • 各項目が正しく設定されていることを確認します。
  • 上記の設定が正しくても本製品を認識できない場合は、ネットワーク部の起動時間を遅らせると問題が解決することがあります。(→起動時間の設定
原因3

印刷を行うコンピュータが正しく設定されていない。

処置

Macintosh で、次のことを確認してください。

  • 正しいプリンタドライバがインストールされていることを確認します。
  • 印刷先が正しいプリンタに設定されていることを確認します。
  • AppleTalk が使用可能になっていることを確認します。
  • AppleTalk の接続方法がEthernet になっていることを確認します。
原因4

本製品のタッチパネルディスプレイに、エラーメッセージが表示されている。

処置

エラーメッセージを確認したあと、「トラブルシューティング」を参照して表示されているエラーメッセージに適した処置を行ってください。



SSL暗号化通信に関するトラブルと対処方法

SSL 暗号化通信に関するトラブルの原因とその対処方法について説明しています。


SSL の設定をON にすると、「使用鍵が設定されていません。証明書設定の[鍵と証明書リスト]で設定を確認してください。」と表示される

鍵ペアを削除しようとすると、「SSL がON、もしくは機器情報配信の[機能毎受信制限]がOFF の時、使用鍵を消去することはできません。SSL もしくは機器情報配信の設定を確認してください。」と表示される

使用鍵を変更しようとすると、「選択した鍵は使用中のため設定を変更することはできません。SSL の設定もしくは機器情報配信の設定を確認してください。」と表示される

鍵ペアファイルを登録しようとすると、「この鍵のアルゴリズムはサポートされていないため登録することができません。」と表示される

SSL の設定をON にしても、IPP 印刷、リモートUI、Webブラウザを介したMEAP機能、および機器情報配信でSSL 暗号化通信機能を使用できない、または部門別ID と暗証番号を確認できない

SSL の設定をON にすると、「使用鍵が設定されていません。証明書設定の[鍵と証明書リスト]で設定を確認してください。」と表示される

原因

使用する鍵ペアおよびサーバ証明書を登録していない。

処置

SSL 暗号化通信を行うには、使用する鍵ペアおよびサーバ証明書を登録する必要があります。「鍵ペアとサーバ証明書の生成」、または「コンピュータからインストールした鍵ペアファイルとサーバ証明書ファイルの登録」を参照して、鍵ペアを登録してください。

鍵ペアを削除しようとすると、「SSL がON、もしくは機器情報配信の[機能毎受信制限]がOFF の時、使用鍵を消去することはできません。SSL もしくは機器情報配信の設定を確認してください。」と表示される

原因

削除しようとした鍵ペアが、SSL 暗号化通信、または機器情報配信の機能毎受信制限で、現在使用されている。

処置

すべてのSSL の設定をOFF にして、SSL 暗号化通信を停止してください。「セキュリティ」を参照して、機器情報配信の機能毎受信制限のすべての設定をON にしてください。

使用鍵を変更しようとすると、「選択した鍵は使用中のため設定を変更することはできません。SSL の設定もしくは機器情報配信の設定を確認してください。」と表示される

原因

削除しようとした鍵ペアが、SSL 暗号化通信、または機器情報配信の機能毎受信制限で、現在使用されている。

処置

すべてのSSL の設定をOFF にして、SSL 暗号化通信を停止してください。「セキュリティ」を参照して、機器情報配信の機能毎受信制限のすべての設定をON にしてください。

鍵ペアファイルを登録しようとすると、「この鍵のアルゴリズムはサポートされていないため登録することができません。」と表示される

原因

アルゴリズムがDSA の鍵ペアファイルを登録しようとした。

処置

アルゴリズムがRSA の鍵ペアファイルを登録してください。

SSL の設定をON にしても、IPP 印刷、リモートUI、Webブラウザを介したMEAP機能、および機器情報配信でSSL 暗号化通信機能を使用できない、または部門別ID と暗証番号を確認できない

原因1

生成した鍵ペア、またはサーバ証明書が壊れていた。

処置

使用している鍵ペアを削除したあと、鍵ペアとサーバ証明書を生成してください。

原因2

工場出荷時にすでにインストールされている鍵ペア、またはサーバ証明書が壊れていた。

処置

使用している鍵ペアを削除したあと、鍵ペアとサーバ証明書を生成してください。

原因3

登録した鍵ペアファイル、またはサーバ証明書ファイルが壊れていた。

処置

使用している鍵ペアを削除したあと、PC 上で作成した鍵ペアファイルとサーバ証明書ファイルをリモートUI を使用してインストールしてください(→証明書ファイルのインストールをする)。インストールしたファイルを本製品の操作パネルで登録してください。



IEEE802.1X認証に関するトラブルと対処方法

IEEE802.1X認証に関するトラブルの原因とその対処方法について説明しています。


「IEEE802.1Xエラー 正しい認証情報を設定してください。」と表示される

「IEEE802.1Xエラー 認証パスワードを変更してください。」と表示される

「IEEE802.1Xエラー 認証方式の設定を確認してください。」と表示される

「IEEE802.1Xエラー 認証サーバの証明書は期限切れです。」と表示される

「IEEE802.1Xエラー 認証サーバの証明書が信頼できません。」と表示される

「IEEE802.1Xエラー 認証サーバの証明書が解析できません。」と表示される

「IEEE802.1Xエラー 通信先から応答がありませんでした。」と表示される

「IEEE802.1Xエラー 正しい認証情報を設定してください。」と表示される

原因

クライアント認証情報(鍵ペアと証明書、ユーザ名とパスワード、およびCA証明書)が正しく設定されていない。

処置

設定した認証方式および認証情報(鍵ペアと証明書、ユーザ名とパスワード、およびCA証明書)を確認してください。

「IEEE802.1Xエラー 認証パスワードを変更してください。」と表示される

原因

パスワードが正しく設定されていない。

処置

パスワードを確認して、正しいパスワードを設定してください。

「IEEE802.1Xエラー 認証方式の設定を確認してください。」と表示される

原因

本製品で設定した認証方式とRADIUSサーバで設定した認証方式が一致していない。

処置

本製品とRADIUSサーバで設定されている認証方式が一致しているかを確認して、正しい認証方式を設定してください。

「IEEE802.1Xエラー 認証サーバの証明書は期限切れです。」と表示される

原因

RADIUSサーバから送信されたサーバ証明書の有効期限が切れている。

処置

RADIUSサーバのサーバ証明書の有効期限を確認してください。

「IEEE802.1Xエラー 認証サーバの証明書が信頼できません。」と表示される

原因

RADIUSサーバから送信されたサーバ証明書をCA証明書を使用して検証した結果、エラーが発生した。

処置

RADIUSサーバのサーバ証明書、および本製品に登録されているCA証明書の内容を確認してください。

「IEEE802.1Xエラー 認証サーバの証明書が解析できません。」と表示される

原因1

RADIUSサーバから送信されたサーバ証明書の解析に失敗した。

処置

RADIUSサーバのサーバ証明書の内容を確認してください。

「IEEE802.1Xエラー 通信先から応答がありませんでした。」と表示される

原因

オーセンティケータとの通信中にエラーが発生した。

処置

オーセンティケータ(LANスイッチ)、およびRADIUSサーバの設定を確認してください。



付録

ネットワーク設定項目などについて説明しています。



ネットワーク設定項目一覧

最初に「インタフェースの設定」、「IPv4の設定」、「IPv6の設定」、および「IPv4とIPv6に共通の設定」を行うときは、本製品の操作パネルを使用してください。TCP/IPのプロトコル設定後は、リモートUIで設定内容を変更できます。

また、NetWareネットワーク、AppleTalkネットワークをお使いの場合に、本製品の操作パネル以外で設定を行う場合は、TCP/IPプロトコルが使用できる必要があります。

以下の表は、設定項目の一覧です。


おことわり
  • リモートUI で設定することができるのは、本製品の項目の一部です。リモートUI で設定できない項目については、本製品の操作パネルで設定してください。
  • 特にお断りのない限り、記載されている文字数は半角文字の場合の文字数です。
  • ○:機器情報配信対象
  • ×:機器情報配信対象外

  • ネットワークの設定変更/ 接続の確認表示
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
ネットワークの設定変更/接続の確認表示 ON/OFF ON ×

  • TCP/IP 設定(1/5)
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
IPv4設定:IPv4を使用
IPv4を使用 ON/OFF ON ×
IPv4設定:IPアドレス設定
IPアドレス IPアドレス 0.0.0.0 ×
サブネットマスク IPアドレス 0.0.0.0 ×
ゲートウェイアドレス IPアドレス 0.0.0.0 ×
DHCP ON/OFF OFF
RARP ON/OFF OFF
BOOTP ON/OFF OFF
IPv4設定:PINGコマンド
PINGコマンド IPアドレス 0.0.0.0 × ×
IPv4設定:IPアドレス範囲設定
受信/印刷範囲設定:拒否IPv4アドレス 設定を有効にする:ON/OFF
IPv4アドレス(8個まで登録可能)
OFF ×
受信/印刷範囲設定:許可IPv4アドレス 設定を有効にする:ON/OFF
IPv4アドレス(8個まで登録可能)
OFF ×
設定/参照範囲設定:拒否IPv4アドレス 設定を有効にする: ON/OFF
IPv4アドレス(8個まで登録可能)
OFF ×
設定/参照範囲設定: 許可IPv4アドレス 設定を有効にする:ON/OFF
IPv4アドレス(8個まで登録可能)
OFF ×
IPv6設定:IPv6を使用
IPv6を使用 ON/OFF OFF ×
IPv6設定:ステートレスアドレス設定
ステートレスアドレスを使用 ON/OFF ON ×
IPv6設定:手動アドレス設定
手動アドレスを使用 ON/OFF OFF ×
手動アドレス IPv6アドレス(最大39文字) ×
プレフィックス長 0~128 64 ×
デフォルトルータアドレス 最大39文字 ×
IPv6設定:DHCPv6を使用
DHCPv6を使用 ON/OFF OFF
IPv6設定:PINGコマンド
IPv6アドレス 最大39文字 ×
ホスト名 最大48文字 ×
IPv6設定:IPアドレス範囲設定
受信/印刷範囲設定:拒否IPv6アドレス 設定を有効にする:ON/OFF
IPv6アドレス(8個まで登録可能)
OFF ×
受信/印刷範囲設定:許可IPv6アドレス 設定を有効にする:ON/OFF
IPv6アドレス(8個まで登録可能)
OFF ×
設定/参照範囲設定:拒否IPv6アドレス 設定を有効にする:ON/OFF
IPv6アドレス(8個まで登録可能)
OFF ×
設定/参照範囲設定:許可IPv6アドレス 設定を有効にする:ON/OFF
IPv6アドレス(8個まで登録可能)
OFF ×

  • TCP/IP 設定(2/5)
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
DNS設定:DNSサーバアドレス設定:IPv4
プライマリDNSサーバ IPアドレス 0.0.0.0 ×
セカンダリDNSサーバ IPアドレス 0.0.0.0 ×
DNS設定:DNSサーバアドレス設定:IPv6
プライマリDNSサーバ IPv6アドレス ×
セカンダリDNSサーバ IPv6アドレス ×
DNS設定:DNSのホスト名/ドメイン名設定:IPv4
ホスト名 最大47文字 Canon******(”******”はMACアドレスの下6桁) ×
ドメイン名 最大47文字 (空欄) ×
DNS設定:DNSのホスト名ドメイン名設定:IPv6
IPv4と同じホスト名/ドメイン名を使用 ON/OFF OFF ×
ホスト名 最大47文字 Canon******(”******”はMACアドレスの下6桁) ×
ドメイン名 最大47文字 ×
DNS設定:DNSの動的更新設定:IPv4
DNSの動的更新 ON/OFF OFF ×
DNS設定:DNSの動的更新設定:IPv6
DNSの動的更新 ON/OFF OFF ×
ステートレスアドレスの登録 ON/OFF OFF ×
手動アドレスの登録 ON/OFF OFF ×
ステートフルアドレスの登録 ON/OFF OFF ×

  • TCP/IP 設定(3/5)
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
WINS 設定
WINSによる名前解決 ON/OFF OFF ×
WINSサーバアドレス IPアドレス 0.0.0.0 ×
ノードタイプ 自動設定、表示のみ ×
スコープID 最大半角63文字、全角31文字 (空欄) ×
LPD印刷の設定
LPD印刷の設定 ON/OFF ON
LPDバナーページの出力 ON/OFF OFF
RAW印刷の設定
RAW印刷の設定 ON/OFF ON
双方向通信を使用 ON/OFF OFF
SNTP設定
SNTPを使用 ON/OFF OFF ×
ポーリング間隔 時刻の同期をとる間隔(1~48時間) 24 ×
NTPサーバアドレス IPアドレスまたはホスト名(最大255文字) (空欄) ×
NTPサーバ確認 ×
FTP印刷の設定
FTP印刷を使用 ON/OFF OFF
ユーザ名 FTPサーバにログインするためのユーザ名(最大24文字) (空欄) ×
パスワード FTPサーバにログインするためのパスワード(最大24文字) (空欄) ×
WSD印刷の設定
WSD印刷を使用 ON/OFF ON
WSD参照を使用 ON/OFF ON
マルチキャスト探索を使用 ON/OFF ON
BMLinkS設定
BMLinkSを使用 ON/OFF OFF
Discovery送信間隔 30分/1時間/3時間/6時間/12時間/24時間 30分 ×
設置場所の情報 国/地域名 JP ×
会社/組織名/部門名/ビル名/階数/ブロック名 (空欄)
IPP印刷の設定
IPP印刷の設定 ON/OFF ON
SSLを使用 ON/OFF OFF ×
認証を使用 ON/OFF OFF ×
ユーザ名 IPP認証時のユーザ名(最大24文字) (空欄) ×
パスワード IPP認証時のパスワード(最大24文字) (空欄) ×
マルチキャスト探索設定
探索応答 ON/OFF ON
スコープ名 マルチキャスト探索で使用されるスコープ名(最大半角32文字) (default) ×

  • TCP/IP 設定(4/5)
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
証明書設定:鍵生成
鍵の名前 最大24文字 (空欄) ×
鍵のアルゴリズム RSA、表示のみ ×
鍵の長さ(bit) 512/1024 512 ×
有効期限開始日 西暦、月、日(2000/01/01~2048/12/31) (空欄) ×
有効期限終了日 西暦、月、日(2000/01/01~2048/12/31) (空欄) ×
国/地域名 国/地域名と国コード(最大2文字) 日本(JP) ×
都道府県 最大半角24文字 (空欄) ×
市町村 最大半角24文字 (空欄) ×
組織 最大半角24文字 (空欄) ×
組織単位 最大半角24文字 (空欄) ×
共通名 本製品のIPアドレス、またはFQDN(最大半角24文字) (空欄) ×
証明書設定:鍵と証明書リスト:本機の鍵と証明書リスト
証明書詳細情報 バージョン/シリアルNo./署名アルゴリズム/発行先/有効期限開始日/有効期限終了日/発行者/公開鍵/証明書のぼ印(SHA1)/証明書検証 ×
消去 ×
使用先を表示 使用中の鍵ペアの用途 ×
証明書設定:CA証明書リスト
証明書詳細情報 バージョン/シリアルNo./署名アルゴリズム/発行先/有効期限開始日/有効期限終了日/発行者/公開鍵/証明書のぼ印(SHA1)/証明書検証 ×
消去 ×
証明書設定:鍵と証明書登録
登録 鍵の名前(最大24文字)
パスワード(最大24文字)
×
消去 ×
証明書設定:CA証明書登録
登録 ×
消去 ×

  • TCP/IP 設定(5/5)
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
HTTPを使用
HTTPを使用 ON/OFF ON
SSL設定
SSL設定 SSLを使用している設定項目 ×
鍵と証明書
使用鍵に設定 ×
証明書詳細情報 バージョン/シリアルNo./署名アルゴリズム/発行先/有効期限開始日/有効期限終了日/発行者/公開鍵/証明書のぼ印(SHA1)/証明書検証 ×
使用先を表示 使用中の鍵ペアの用途 ×
プロキシ設定*1
プロキシを使用 ON/OFF OFF ×
サーバアドレス プロキシサーバのIPアドレスまたはFQDN(最大128文字) (空欄) ×
ポート番号 1~65535 80 ×
同一ドメインにもプロキシを使用 ON/OFF OFF ×
認証設定
プロキシ認証を使用 ON/OFF OFF ×
ユーザ名 最大24文字 (空欄) ×
パスワード 最大24文字 (空欄) ×
受信許可MACアドレス設定
受信許可MACアドレス設定 設定を有効にする:ON/OFF
MACアドレス(100個まで登録可能)
OFF ×
部門別ID管理の暗証番号確認を使用
部門別ID管理の暗証番号確認を使用 ON/OFF OFF ×

*1 [プロキシ設定]は、オプションのダイレクトプリント拡張キットを有効にした場合に設定が必要です。

  • IPSec設定

おことわり
    IPSec通信を使用できるようにするには、PCIバス拡張キットを装着した状態で、IPSecセキュリティーボードを装着する必要があります。

項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
IPSecを使用 ON/OFF OFF ×
ポリシー外パケットの受信 許可/拒否 許可 ×
編集 ×
消去 ×
ポリシーのON/OFF ×
登録:ポリシー名
ポリシー名 最大24文字 (空欄) ×
登録:セレクタ設定
ローカルアドレス 全IPアドレス/自IPv4アドレス/自IPv6アドレス/IPv4手動設定/IPv6手動設定 全IPアドレス ×
リモートアドレス 全IPアドレス/全IPv4アドレス/全IPv6アドレス/IPv4手動設定/IPv6手動設定 全IPアドレス ×
ポート ポート番号で指定/サービス名で指定 ポート番号で指定 ×
登録:IKE設定
IKEモード メイン/アグレッシブ メイン ×
認証方式 事前共有鍵方式/電子署名方式 事前共有鍵方式 ×
認証/暗号化アルゴリズム 自動/手動指定 自動 ×
登録:IPSec通信設定
有効期間:時間 1~65535分 480 ×
有効期間:サイズ 1~65535MB 65535 ×
PFS ON/OFF OFF ×
認証/暗号化アルゴリズム 自動/手動指定 自動 ×
接続モード トランスポートモード、表示のみ ×

  • NetWare 設定
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
NetWareを使用 ON/OFF OFF
フレームタイプ 自動検出/Ethernet II/Ethernet 802.2/Ethernet 802.3/Ethernet SNAP 自動検出 ×
IPX外部ネットワーク番号 自動設定、表示のみ ×
ノード番号 自動設定、表示のみ ×
プリントサービス Bindery PServer/R Printer/NDS PServer/NPrinter NDS PServer ×
パケットサイン 自動設定、表示のみ ×
Bindery PServer選択時
プリントサーバ名 最大47文字 (空欄) ×
ファイルサーバ名 最大47文字 (空欄) ×
プリントサーバパスワード 最大20文字 (空欄) ×
プリンタ番号 0~15 0 ×
ポーリング間隔 1~15秒 5 ×
用紙定義フォーム 0~255 0 ×
データバッファサイズ 1~20KB 20 ×
サービスモード 現在マウントされている用紙のみサービス可/必要に応じた用紙の変更可/用紙最小限変更/キュー内での用紙最小限変更 キュー内での用紙最小限変更 ×
RPrinter選択時
プリントサーバ名 最大47文字 (空欄) ×
ファイルサーバ名 最大47文字 (空欄) ×
プリンタ番号 0~15 0 ×
NDS PServer選択時
プリントサーバ名 最大半角64文字、全角32文字 (空欄) ×
ツリー名 最大32文字 (空欄) ×
コンテキスト名 最大半角256文字、全角128文字 (空欄) ×
プリントサーバパスワード 最大20文字 (空欄) ×
プリンタ番号 0~254 0 ×
ポーリング間隔 1~255秒 5 ×
用紙定義フォーム 0~255 0 ×
データバッファサイズ 3~20KB 20 ×
サービスモード 現在マウントされている用紙のみサービス可/必要に応じた用紙の変更可/用紙最小限変更/キュー内での用紙最小限変更 キュー内での用紙最小限変更 ×
NPrinter選択時
プリントサーバ名 最大半角64文字、全角32文字 (空欄) ×
ツリー名 最大32文字 (空欄) ×
コンテキスト名 最大半角256文字、全角128文字 (空欄) ×
プリンタ番号 0~254 0 ×

  • AppleTalk 設定
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
AppleTalkを使用 ON/OFF OFF
使用するフェーズ フェーズ2(固定) ×
サービスの名称 最大半角32文字、全角16文字 機種名 ×
サービスが登録したゾーン 最大半角32文字、全角16文字 ×

  • SMB サーバ設定
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
SMBサーバを使用 ON/OFF ON ×
サーバ名 最大半角15文字、全角7文字 (空欄) ×
ワークグループ名 最大半角15文字、全角7文字 (空欄) ×
コメント 最大半角48文字、全角24文字 (空欄) ×
LMアナウンスを使用 ON/OFF OFF ×
SMBプリンタ設定
SMB印刷を使用 ON/OFF ON ×
プリンタ名 最大半角13文字、全角6文字 (空欄) ×

  • SNMP 設定
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
SNMPv1を使用 ON/OFF ON
コミュニティ名1設定
コミュニティ名1 ON/OFF ON ×
MIBアクセス権限 読込/書込/読込のみ 読込のみ ×
コミュニティ名 コミュニティ名(最大32文字) public ×
コミュニティ名2設定
コミュニティ名2 ON/OFF OFF ×
MIBアクセス権限 読込/書込/読込のみ 読込のみ ×
コミュニティ名 コミュニティ名(最大32文字) public2 ×
SNMPv3を使用 ON/OFF OFF ×
ユーザ設定
ユーザの有効/無効 ×
登録 ユーザ名/MIBアクセス制限/セキュリティ設定/認証アルゴリズム/認証パスワード/暗号化アルゴリズム/暗号化パスワード ×
詳細/編集 ユーザ名/MIBアクセス制限/セキュリティ設定/認証アルゴリズム/認証パスワード/暗号化アルゴリズム/暗号化パスワード ×
消去 ×
コンテキスト設定
登録 コンテキスト名(最大32文字) ×
編集 コンテキスト名(最大32文字) ×
消去 ×
ホストからプリンタ管理情報を取得 ON/OFF OFF

  • 専用ポート設定
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
専用ポート設定 ON/OFF ON

  • スプール機能を使用
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
スプール機能を使用 ON/OFF OFF

  • 起動時間の設定
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
起動時間の設定 30~300秒 30 ×

  • Ethernet ドライバ設定
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
自動検出 ON/OFF ON ×
通信方式 半二重/全二重 半二重 ×
Ethernetの種類 10 Base-T/100 Base-TX/1000 Base-T 10 Base-T ×
MACアドレス 表示のみ ×

  • IEEE802.1X設定
項目名 内容 工場出荷時の設定 リモートUIによる設定 機器情報配信
IEEE802.1Xを使用 ON/OFF OFF ×
ユーザ名 IEEE802.1X認証を受けるユーザの名称 (空欄) ×
パスワード IEEE802.1X認証を受けるユーザのパスワード (空欄) ×
TLS設定
TLSを使用 ON/OFF OFF ×
鍵と証明書
使用鍵に設定 ×
証明書詳細情報 バージョン/シリアルNo./署名アルゴリズム/発行先/有効期限開始日/有効期限終了日/発行者/公開鍵/証明書のぼ印(SHA1)/証明書検証 ×
使用先を表示 使用中の鍵ペアの用途 ×
TTLS設定
TTLSを使用 ON/OFF OFF ×
MSCHAPv2 ON/OFF ON ×
PAP ON/OFF ON ×
PEAP設定
PEAPを使用 ON/OFF OFF ×

おことわり
  • リモートUI で設定できない項目については、本製品の操作パネルで設定してください。


設定内容を確認するには

ユーザデータリストを印刷することによって、本製品のネットワークの設定内容を確認できます。

初期設定/登録画面で[レポート出力]→[ネットワーク]→[ユーザデータリスト]→[はい]を順に押すことによって、以下のユーザデータリスト(ネットワーク)を印刷できます。



ネットワークのアクセス履歴を確認するには

本製品では、本製品へのアクセスを拒否するように設定されているIP アドレスを持つ機器から本製品へのアクセスがあった場合、その履歴を残すことができます。アクセス履歴を参照する手順は以下のとおりです。

本製品へのアクセスを許可/拒否するIP アドレスを設定する手順は、「IPv4の設定」の手順9、および「IPv6の設定」の手順6を参照してください。


おことわり
  • [ジョブ履歴]を表示するには、[システム状況画面の制限](システム管理設定画面)を 押して[ジョブ履歴の表示]を「ON」にする必要があります。

  1. [システム状況/中止]→[プリント]→[ジョブ履歴]を順に押したあと、ドロップダウンリストから[ネットワーク]を選択します。

本製品がアクセスを拒否したIP アドレスからのアクセス履歴が表示されます。

最近の100 件分の履歴を表示することができます。

リモートUI を使用して、履歴をCSV 形式のファイルにエクスポートすることもできます。 操作方法は、「リモートUI」を参照してください。



Windows VistaでSSLを使用する場合に本製品の公開鍵を取得するには

IPPS 印刷を使用したいときは、以下の手順で本製品の公開鍵を取得してWindows Vista にインストールする必要があります。


  1. 本製品のリモートUI を起動して[このサイトの閲覧を続行する(推奨さ れません)。]をクリックして、リモートUI の画面を表示します。
  1. Web ブラウザの右下にある[インターネット|保護モード:無効]をダブルクリックします。
  1. [信頼済みサイト]を選択して、[サイト]をクリックします。
  1. 「https:// <本製品のIP アドレス>」が表示されていることを確認したあと、[追加]→[閉じる]をクリックします。
  1. [保護モードを有効にする(Internet Explorer の再開が必要)]にチェックマークが付いている場合はチェックマークを外したあと、[OK]をクリックしてリモートUI の画面に戻り、Web ブラウザを終了します。Web ブラウザを起動して、手順1 をもう一度行います。
  1. アドレスバーの右にある[証明書のエラー]をクリックして、[証明書の表示]を選択します。
  1. 表示されたダイアログボックスの[証明書のインストール]をクリックして、証明書のインポートウィザードを起動します。
  1. [次へ]をクリックして、[証明書をすべて次のストアに配置する]を選択したあと、[参照]をクリックします。
  1. [信頼されたルート証明機関]を選択したあと、画面の指示に従ってウィザードを完了させます。
  1. 手順5 で[保護モードを有効にする(Internet Explorer の再開が必要)]のチェックマークを外した場合は、チェックマークを付けます。


リモートUI

リモートUIの使いかたについて説明しています。



リモートUIを使用する

リモートUIの概要と起動するまでの説明をしています。



こんなことができます

リモートUI(User Interface)は、お手持ちのWebブラウザからネットワークを経由して本製品にアクセスし、本製品の状況の確認やジョブの操作、各種設定などができるソフトウェアです。リモートUIを使用するためのソフトウェア(Webサーバ)は本製品に内蔵されているので、Webブラウザ以外のソフトウェアを用意する必要はありません。ネットワーク上の本製品がパソコンとつながっていれば、リモートUIを使うことができます。
本製品のコントロールパネルを使用して、本製品用のIP(Internet Protocol)アドレスを指定し、必要なネットワーク接続を行います。Webブラウザを起動して本製品のIPアドレスを指定すると、リモートUIの画面が表示され、リモートUIを使えるようになります。

  • ネットワーク上のパソコンから本製品の状況を確認できます

リモートUIでは、ネットワーク経由で本製品にアクセスして、現在の状況や各種情報、ジョブの処理状況などを表示することができます。本製品の前に行かなくても、離れた場所からパソコンで本製品を管理できます。Webブラウザで本製品のIPアドレスを指定すると、次のようなリモートUIのトップページが表示されます。

リモートUIのトップページにある左側に並ぶボタンは、リモートUIの各機能をお使いになるときにクリックします。

リモートUIのトップページに戻すときにクリックします。
トップページには、プリンタの状況、製品名などが表示されます。
本製品の状況や各種情報、オプションの装備情報、設定情報などを表示するときにクリックします。
本製品で処理しているジョブの状況の確認、変更などをするときにクリックします。
本製品のボックスに保存されている文書のプリント、複製などをするときにクリックします。
お使いのパソコンやネットワーク上に保存されているPDFファイルや画像ファイルを開かずに、そのまま本機でプリントしたいときにクリックします。この機能は、ダイレクトプリント拡張キットを有効にしたときのみご利用になれます。
本製品の各種設定を設定/変更するときにクリックします。
表示中の画面を最新の情報に更新するときにクリックします。
リモートUIでは、表示中のページは自動的に更新されません。このボタンをクリックして、デバイスに関する最新の情報を取得します。

おことわり
  • トップページの表示言語で言語を選択したあと[言語切替]をクリックすると、本製品の操作パネルで使用している言語に関係なく、画面に表示される言語を切り替えることができます。
  • リモートUIの表示言語と、本製品の操作パネルの表示言語が異なる場合、リモートUI上の文字が正しく表示されないことがあります。
  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の「表示言語の切替」を「ON」にすると、入力できる文字を制限されることがあります。

  • 本製品のさまざまな設定や操作をパソコンから行うことができます

リモートUIでは、ジョブの中断や再開、ボックス内のジョブの操作、各種設定などができます。本製品の操作パネルを使用しなくても、パソコンから本製品の設定をしたり操作したりすることができます。

  • ボックスに保存されている文書をパソコンの画面で確認することができます

[ボックス]から、本製品のボックスに保存されている文書をTIFFまたはJPEG形式の画像ファイルとして表示することができます。


おことわり
  • TIFF形式の画像ファイルを表示するには、TIFFに対応しているアプリケーション(Windowsの場合はイメージングなど)が必要です。
  • JPEG形式の画像ファイルを表示するには、JPEGに対応しているアプリケーション(Windowsの場合はMicrosoft Internet Explorerなど)が必要です。
  • Macintoshで画像ファイルを表示する場合は、TIFF、JPEG形式に対応しているアプリケーションが必要です。QuickTimeを使用してTIFF形式の画像ファイルを表示する場合は6.0.1以降が必要です。

  • MEAP Portalへのリンク

MEAP Portalへのリンクに表示されている、http://<本製品のIPアドレス:8000>/をクリックすることにより、リモートUIのトップページからMEAPのアプリケーション一覧を表示することができます。


おことわり
  • ログインサービスによる認証を、管理者ユーザ以外で行った場合、管理者用アプリケーションの設定はすることはできません。(→MEAP認証システム設定
  • 設定しているログインサービスによっては、部門別ID管理を「OFF」にして、システム管理者を設定していないときには認証が行われず、すべてのユーザが管理者ユーザになる場合があります。(→部門別ID管理を設定する(部門別ID 管理)
  • [MEAP Portalへのリンク]は、「PortalService」というMEAPアプリケーションがインストールされているときに表示されます。「PortalService」はMEAP Administration Software CD-ROMに入っているファイルを使用して、インストールすることができます。


必要なシステム環境

リモートUIは、以下のシステム環境での動作を保証しています。

  • Windows
  • 対応Webブラウザ
    Internet Explorer 6 以降
  • OS(Operating System)
    上記のWebブラウザが動作するOS
  • Macintosh
  • 対応Webブラウザ
    Safari 1.3.2 以降
  • OS(Operating System)
    Mac OS 10.3 以降

おことわり
  • MEAPのログインサービスによっては、使用できるブラウザが制限される場合があります。ログインサービスの詳細は、「MEAP認証システム設定」を参照してください。
  • お使いのWebブラウザの種類やバージョンによっては、リモートUIの画面表示が異なる場合があります。
  • 本製品は、IPv6アドレスにも対応しています。IPv6アドレスにアクセスするには、お使いの環境がIPv6に対応している必要があります。
  • Webサーバなど、上記以外のソフトウェアは必要ありません。(Webサーバは本製品に内蔵されています。)


リモートUIを起動する前に(準備)

リモートUIを起動する前に、以下の設定を行ってください。

  • ネットワーク設定

システム管理設定(初期設定/登録)の「ネットワーク設定」の項目を設定します。また本製品のIPアドレスを確認してください。IPアドレスがわからないときは、管理者に相談してください。(→ネットワーク

  • MEAP設定

システム管理設定(初期設定/登録)の「MEAP設定」の「HTTPを使用」を「ON」に設定します。(→HTTPサーバを使用するか設定する(HTTPを使用))Default Authenticationを使用する場合は、「MEAP設定」の「HTTPを使用」を「ON」に設定する必要はありません。

  • リモートUIを「ON」に設定する

システム管理設定(初期設定/登録)の「リモートUIのON/OFF」を「ON」に設定します。また、システム管理設定(初期設定/登録)の「デバイス情報の設定」も行っておくことをおすすめします。


おことわり
  • プロキシサーバ経由で接続することはできません。プロキシサーバをお使いの環境では、以下のような設定を行ってください。(設定はネットワーク環境によって異なりますので、ネットワーク管理者に相談してください。)
  • Webブラウザのプロキシサーバの設定で、[例外](プロキシを使用しないアドレス)に本製品のIPアドレスを追加します。
  • Webブラウザで、クッキー(Cookie)、JavaScriptが利用できるように設定していない場合は、本製品の設定を変更することはできません。
  • 本製品の操作パネルを使用しているときは、リモートUIで同じ操作をすることはできません。
  • 同時に複数のリモートUIを起動しているときは、最後に行った設定が有効になります。リモートUIは1つだけ起動することをおすすめします。
  • Webブラウザから文字を入力するときは、本製品のタッチパネルディスプレイから入力できる文字を使用してください。それ以外の文字を使用すると、本製品で正常に表示/認識されないことがあります。
  • MEAPログインサービスを使用している場合、IPアドレス範囲設定において、Webブラウザを起動するPCのIPアドレスの他に「127.0.0.1」が許可されているようにしてください。
    IPv6アドレスへアクセスする場合も、上記アドレスを有効にする必要があります。


リモートUIを有効にする

リモートUIを有効にするかどうかの設定は、本製品の操作パネルから行います。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[リモートUIのON/OFF]を押します。

  • システム管理部門IDとシステム管理暗証番号が設定されている場合は、[システム管理設定]を押したあとにシステム管理部門IDと暗証番号を(テンキー)で入力して(認証)を押します。
  • 目的の画面が表示されていない場合は、[][]を押して画面を表示させます。
  1. [ON]を押してSSLを使用するかどうか選択します。

<SSLを使用>:

[ON]: SSLのセキュア通信を使用します。
[OFF]: SSLのセキュア通信を使用しません。
  • 「SSLを使用」の設定変更は、MEAP設定(システム管理設定)の「HTTPを使用」にある「SSLを使用」にも適用されます。
  1. 基本画面に戻るまで[閉じる]を押していきます。
  1. 本製品の主電源を切り、10秒後に主電源を入れなおします。
  • リモートUIのON/OFFの設定は、本製品の主電源スイッチを入れなおしたあとに有効になります。


リモートUIを起動する

次の操作に従い、リモートUIを起動します。


おことわり

  1. Webブラウザを起動します。
  1. [アドレス]または[場所]に以下のURLを入力します。

http://<本製品のIPアドレス>/

  • ログインサービスを設定していない場合、手順3以降の操作は必要ありません。本製品のシステム管理設定(初期設定/登録)でシステム管理者情報を設定しているとき、管理者ユーザの場合は設定された内容(パスワードなど)を入力してログインしてください。一般ユーザの場合はログインせずに[キャンセル]をクリックしてください。
  • リモートUIのURLについては、システム管理者にお問い合わせください。
  • 「エラーがおきました」というメッセージが表示されるなど、リモートUIが正常に起動しない場合は、Webブラウザのキャッシュクリアを実行してください。
  1. 表示された項目を入力したあと、[ログイン]をクリックします。


ログインサービスにSSO-Hを設定している場合

リモートUIの画面が表示されます。

  • Active Directoryが搭載されているパソコンとログインするパソコンの時刻の設定が30分以上ずれていると、SSO-Hでのログイン時にエラーが発生します。SSO-Hでログインする場合は、時刻を合わせてください。
  • Default Authenticationに設定している場合で、本製品のシステム管理設定(初期設定/登録)にシステム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理部門ID、パスワードにシステム管理暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックします。
  • SSO-Hで認証するときのユーザ名は、Active Directoryに登録した「ユーザーログオン名(Windows 2000以前)」の内容を使用します。
  • SSO-Hの認証に使用するユーザ名は、半角英数字および.(ピリオド)、-(ハイフン)、_(アンダーバー)のみで設定してください。使用できない文字を設定すると、ログインできません。
  • SSO-HのDNSドメイン名は本製品の所属しているドメイン名に加え、最大4つの信頼関係のあるドメイン名を選択することができます。
  • Default Authentication、SSO-Hは複数インストールしていても、同時に使用することはできません。SSO-Hのログイン画面は、設定されているログインサービスの画面のみ表示されます。


いろいろな機能の確認/管理

リモートUIの各機能の確認や管理のしかたについて説明しています。



デバイスの状態や情報を表示する

リモートUI(User Interface)では、用紙残量やエラー状況などデバイスの現在の状態を調べることができます。また、デバイスの管理者や設置場所、プロトコルの設定値なども調べることができます。


  1. [デバイス]をクリックしたあと、表示されるメニューから表示する項目を選択します。

表示される項目

[デバイス状態]: 用紙残量、エラー状況、消耗品などデバイスの現在の状態が表示されます。[エラー情報]をクリックすると、エラーの詳細が表示されます。
[デバイス情報]: デバイスの管理者や設置場所などデバイスに関する情報が表示されます。
[デバイス装備]: フィニッシャなどデバイスの装備情報と、現在の装備状態で利用可能な機能が表示されます。
[ネットワーク環境]: デバイスのプロトコル設定の設定値が表示されます。
[カウンタ確認]: デバイスでプリントしたページ数が表示されます。


ジョブの管理をする

リモートUIでは、ジョブの状況確認やジョブの中止/再開などの管理ができます。


おことわり
  • [ジョブ履歴の表示]を[OFF]に設定している場合は、[ジョブ履歴]は表示されません。
  • 暗号化セキュアプリントジョブの状況確認やジョブの中止/再開をリモートUIから行うことはできません。
  • リモートUIから行うことができるジョブの管理は、本体操作パネルの[システム状況/中止]からも行うことができます。操作パネルから行う方法については、「基本的な使い方」を参照してください。


プリントジョブの管理をする

  1. [ジョブ]をクリックします。

部門別ID管理をするように設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名に部門IDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックします。


  • [状況]をクリックします。
  • 操作したいジョブに対応する以下のボタンを選択します。

選択する項目

選択されているジョブが削除(処理が中止)されます。削除されたジョブを元に戻すことはできません。
現在出力中のジョブの次に出力されます。
パソコン(プリンタドライバ)からのプリントジョブの出力が中断されます。(ボックスプリントのジョブなどにはこのボタンは使用できません。)
停止中のパソコン(プリンタドライバ)からのプリントジョブの出力が再開されます。(ボックスプリントのジョブなどにはこのボタンは使用できません。)

  • [状況]をクリックします。
  • 詳細を表示するジョブの受付番号をクリックします。

  • [履歴]をクリックします。
  • [プリントジョブ履歴]ドロップダウンリストから表示させる項目を選択したあと、[表示切替]をクリックします。

表示される項目

[プリンタ]: プリントジョブ履歴を表示します。
[ローカルプリント]: ボックスからのプリントジョブを含むローカルプリントジョブ履歴を表示します。
[レポートプリント]: レポートプリントジョブ履歴を表示します。
[ネットワーク]: ネットワークジョブ履歴を表示します。
  • [プリントジョブ履歴]ドロップダウンリストに表示される項目は、装着しているオプションによって異なります。

  • [履歴]をクリックします。
  • [CSV形式で保存]をクリックします。
  • [保存]をクリックします。
  • 保存する場所を指定して、ファイル名を入力したあと、[保存]をクリックします。

ファイル名を入力しない場合は、以下のファイル名で保存されます。

  • プリンタ:
pprint.csv
  • ローカルプリント:
plocal.csv
  • レポートプリント:
preport.csv
  • ネットワーク:
network.csv

ファイルに保存される項目の種類、順番は、各ジョブ履歴のリストに表示されている項目の種類、順番と同じです。

  • ジョブ履歴には直前の100件分のジョブが表示されます。(直前の101件目以前のジョブは履歴として残りません。)
  • ジョブ履歴をCSV形式で保存するときに表示されるウィンドウは、ブラウザのメーカーやバージョンによって異なります


ボックスの管理をする

リモートUIでは、ボックスに保存されている文書の操作とボックスの設定ができます。

保存された文書が一時的に保存される場所(ボックス)です。最大100個のユーザボックスに文書を保存できます。保存されている文書のプリント、ボックス間の複製、消去ができます。また、ボックスに名前を付けたり、暗証番号を設定することもできます。


おことわり
  • リモートUIから行うことができるボックスの管理は、本製品の操作パネルからも行うことができます。操作パネルから行う方法については、「ボックス」を参照してください。


ユーザボックス

  1. [ボックス]をクリックして、操作するボックス番号をクリックします。

部門別ID管理をするように設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名に部門IDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックします。

ボックスに暗証番号が設定されているときは、暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。

ボックス番号を入力して、[開く]をクリックしてもボックスを指定することができます。

  1. 操作する文書の先頭にチェックマークを付けたあと、以下のボタンを選択します。

選択する項目

文書を本製品からプリントできます。
ボックスに保存されている文書を他のボックスに複製できます。
ボックスの文書を消去できます。消去した文書を元に戻すことはできません。
ボックスに保存されている複数の文書を1つにまとめて保存することができます。
ボックスに保存されている他の文書の任意のページに挿入して、新規文書を生成することができます。
ボックス内に保存されている文書の内容をプリントすることができます。

[文書名][日付/時刻]をクリックして、文書一覧を並べ替えることができます。


  • [プリント]をクリックします。
  • 必要に応じてプリント設定を変更したあと、[プリント開始]をクリックします。

ボックスの文書をプリントする場合は、文書を選択してから以下のボタンをクリックすると、プリントする順番を変更できます。

  • 1番上に移動
  • 1つ上に移動
  • 1つ下に移動
  • 1番下に移動

[プリント後文書消去する]にチェックマークを付けると、プリント後にボックスから文書を消去できます。


  • [プリント設定変更]をクリックします。
  • 必要に応じてプリント設定を変更します。

[元の設定に戻す]をクリックすると、前の画面に戻り、元のプリント設定でプリントできます。

  • 必要な設定を行ったあと、[プリント開始]をクリックします。

組み合わせることができない設定を行うと、エラーのダイアログボックスが表示され、プリントできません。その場合は、操作をやりなおしてください。

  • [プリント設定登録]は、1文書選択時に[プリント設定変更]から変更した設定内容を登録するときにクリックします。
  • それぞれの機能については、「ボックス」を参照してください。
  • プリント設定に表示される項目は、装着しているオプションによって異なります。

  • [複製]をクリックします。
  • [名称]ドロップダウンリストから複製先のボックスを選択したあと、[開始]をクリックします。

  • [消去]をクリックします。

  • [結合保存]をクリックします。
  • 必要な設定を行い、[開始]をクリックします。

文書を選択してから以下のボタンをクリックすると、結合する順番を変更できます。

  • 1番上に移動
  • 1つ上に移動
  • 1つ下に移動
  • 1番下に移動

  • [文書挿入]をクリックします。
  • 挿入する文書を指定して、[次へ]をクリックします。
  • 必要な設定を行い、[挿入開始]をクリックします。

文書挿入の前画面に戻るには、[戻る]をクリックします。


  • [リストプリント]をクリックします。
  • [OK]をクリックします。
  1. 文書の詳細情報を表示する場合は、文書名をクリックします。

](種類)をクリックしても、文書に関する詳細な情報を表示することができます。

  1. 文書のイメージ画像を表示する場合は、[](サイズ)をクリックします。

アイコンについての詳細は、「ボックス」を参照してください。

このボタンをクリックすると、文書名を変更することができます。
消去するページの先頭にチェックマークを付けて、[ページ消去]ボタンをクリックすると、文書の任意のページを消去することができます。
このボタンをクリックして、消去するページを指定すると、連続した複数のページを一度に消去することができます。
文書のページ数が100ページを超える場合、ドロップダウンリストから表示させるページの範囲を選択することができます。
  • イメージ画像を表示できるのは、ボックスに保存した文書です。
  • イメージ画像を表示できない文書の場合は、[](サイズ)が表示されません。
  • 表示するイメージ画像のサイズが1MBを超えている場合は、「選択された画像は、データサイズが1MB以上です。モニタに表示するのに時間がかかる場合がありますが、表示しますか?」というメッセージが表示されます。画像を表示する場合は、[OK]をクリックします。[キャンセル]を押すと画像は表示されません。
  1. ボックス名、暗証番号の設定や登録をする場合は、[設定]をクリックします。
  1. 各項目を設定したあと、[OK]をクリックします。
  • ボックスの詳しい説明は、「ボックス」を参照してください。


PDFファイルや画像ファイルをダイレクトプリントする(ダイレクトプリント)

リモートUIから、PDFファイルや画像ファイルを指定してダイレクトプリントすることができます。


おことわり
  • PDFファイル、画像ファイルをダイレクトプリントする場合は、オプションのダイレクトプリント拡張キットを有効にします。
  • ダイレクトプリントできる画像ファイルは、TIFFファイルとJPEGファイルです。
  • ダイレクトプリントには時間がかかる場合があります。[プリント開始]を連続してクリックしないでください。
  • ダイレクトプリントを使用してプリントできない場合や印字位置がずれる場合でも、ファイルをアプリケーションから開いてプリンタドライバを使用すれば正しくプリントできる場合があります。


PDFファイルを開かずに直接プリントする

  1. [ダイレクトプリント]をクリックしたあと、表示されるメニューから[PDFファイル]を選択します。

部門別ID管理をするように設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名に部門IDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックします。

  1. プリントするPDFファイルの場所を、ファイルへのパスまたはURLで指定します。

PDFファイルの場所を指定する場合は、入力する項目のラジオボタンも選択してください。ラジオボタンで選択した項目の設定のみ有効となります。

PDFファイルの場所をURLで指定する際、ユーザ名とパスワードが設定されている場合は、ユーザ名とパスワードを入力してください。

複数のPDFファイルを同時に指定することはできません。

指定するPDFファイルにパスワードが設定されている場合は、パスワードを入力してください。

  • URLを指定してプリントする場合は、PDFファイルのダウンロードが終了するか、Webサーバとの接続が切断されるまで次のプリントジョブを行うことはできません。
  • URLを指定してプリントする場合のプロトコルは、HTTPにのみ対応しています。
  1. 印刷範囲を指定します。

プリント範囲をページ番号で指定する場合は、[ページ指定]のラジオボタンを選択してから数字を入力してください。ラジオボタンで選択した項目の設定のみ有効となります。

  1. プリントの設定をします。

設定項目が表示されていない場合は、スクロールさせてください。

[標準に戻す]を押すと、設定する前の状態に戻すことができます。

  1. [プリント開始]をクリックします。

送信したプリントジョブを確認するときは、[プリント開始]をクリックしたあとに表示されるメッセージ画面で[ジョブ一覧]をクリックします。



画像ファイルを開かずに直接プリントする

  1. [ダイレクトプリント]をクリックしたあと、表示されるメニューから[画像ファイル]を選択します。

部門別ID管理をするように設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名に部門IDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックします。

  1. プリントする画像ファイルの場所を指定します。

複数の画像ファイルを同時に指定することはできません。

  1. プリント範囲の指定やプリント設定をしたあと、[プリント開始]をクリックします。

プリント範囲をページ番号で指定する場合は、[ページ指定]のラジオボタンを選択してから数字を入力してください。ラジオボタンで選択した項目の設定のみ有効となります。

[標準に戻す]を押すと、設定する前の状態に戻すことができます。

送信したプリントジョブを確認するときは、[プリント開始]をクリックしたあとに表示されるメッセージ画面で[ジョブ一覧]をクリックします。



使いかたにあわせた設定

リモートUIの各機能の設定のしかたについて説明しています。システム管理者のIDと暗証番号が設定されている場合、これらの設定を変更できるのはシステム管理者のみです。



システム管理の設定をする


システム管理情報の設定をする

リモートUIでは、本製品のシステムを管理する情報の設定ができます。


おことわり
  • SSO-Hのログインサービスによる認証を設定しているとき、ユーザタイプが一般ユーザの場合は初期設定/登録を操作することができません。
  • SSO-Hのログインサービスによる認証を設定しているとき、ユーザタイプが管理者の場合は初期設定/登録を操作することができます(システム管理部門IDとシステム管理暗証番号を入力するダイアログボックスが表示されたときは、該当項目を入力してください)。
  • リモートUIから行うことができるシステム管理設定の一部は、本体操作パネルの(初期設定/登録)→[システム管理設定]→[システム管理者情報の設定]からも行うことができます。操作パネルから行う方法については、「システム管理者情報を設定する(セキュリティ)」を参照してください。
  • システム管理部門IDやシステム管理暗証番号は7桁まで登録できます。7桁に満たない場合は以下のようになります。例:「321」と入力→「0000321」と設定されます。

  1. [初期設定/登録]をクリックしたあと、表示されるメニューから[システム管理]を選択します。

  • システム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理者のIDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。
  1. [編集]をクリックします。
  1. 必要な項目を設定したあと、[OK]をクリックします。

1. 掲示板の設定をします。

ステータス表示部: タッチパネルディスプレイの最下段にメッセージを表示します。
表示するメッセージを23文字(全角の場合は11文字)以内で入力してください。
ポップアップウインドウ: タッチパネルディスプレイにメッセージを表示します。
表示するメッセージを各行23文字(全角の場合は11文字)以内で入力してください。(4行まで入力できます。)
表示方法: [ポップアップウインドウ]の表示方法を設定します。
  • [常に表示]の場合は、タッチパネルディスプレイに表示されるメッセージを消すことはできません。(メッセージを消すときは、本体操作パネルの(初期設定/登録)から[掲示板の消去]を選択するか、リモートUIで設定しなおします。)
  • [オートクリア時に表示]の場合は、[閉じる]を押すと、タッチパネルディスプレイに表示されているメッセージを消すことができます。タッチパネルディスプレイのオートクリアが動作したあとに再表示されます。
リモートUI: リモートUIのトップページにも[ポップアップウインドウ]の内容を表示します。

2. ジョブ履歴を表示するかしないかの設定をします。

ジョブ履歴表示のON/OFF: ジョブ履歴を表示させる場合に選択します。
管理ソフトからのジョブ履歴取得: 管理ソフトからジョブ履歴を取得する場合に選択します。ジョブ履歴表示のON/OFFがONの場合は、ここでの設定は常にONになります。

3. ページ記述言語選択(プラグ&プレイ)の設定をします。

ページ記述言語選択(プラグ&プレイ)を設定する機能を選択します。パソコン側では、指定された機能に対応するドライバを検出してインストールを行います。
ここでの設定は、本製品の主電源スイッチを入れなおしたあと有効になります。

4. デバイス情報の設定をします。

デバイス名: デバイスの名前を入力します。32文字(全角の場合は16文字)以内で入力してください。
設置場所: デバイスの設置場所を入力します。32文字(全角の場合は16文字)以内で入力してください。

5. システム管理者情報の設定をします。

システム管理者名: システム管理者の名前を入力します。32文字(全角の場合は16文字)以内で入力してください。
連絡先: システム管理者の連絡先を入力します。32文字(全角の場合は16文字)以内で入力してください。
メールアドレス: システム管理者の電子メールアドレスを入力します。64文字以内で入力してください。
システム管理者コメント: システム管理者に関するコメントを入力します。32文字(全角の場合は16文字)以内で入力してください。

6. サービス担当者情報の設定をします。

サービス担当者名: サービス担当者の名前を入力します。32文字(全角の場合は16文字)以内で入力してください。
サービス担当者連絡先: サービス担当者の連絡先を入力します。32文字(全角の場合は16文字)以内で入力してください。
サービス担当者コメント: サービス担当者に関するコメントを入力します。64文字(全角の場合は32文字)以内で入力してください。

7. サポートリンクの設定をします。

URL: リモートUIのトップページに表示される[サポートリンク]のリンク先URLを指定します。

8. MEAPの設定をします。

HTTPを使用する: Webブラウザから本製品にアクセスしてMEAP機能を使用する場合に設定します。設定を変更後、本体を再起動すると変更した設定を有効にすることができます。

9. リモートUIの設定をします。

SSLを使用する: SSL暗号化通信機能を使用する場合に設定します。MEAPのSSL設定も変更されます。設定を変更後、本体を再起動すると変更した設定を有効にすることができます。
  • [システム管理設定の編集]ページの設定項目は、お使いのオプションによって、表示される項目が異なる場合があります。

  • [IDと暗証番号の登録]をクリックします。
  • 必要な項目を設定したあと、[OK]をクリックします。

表示される項目

IDと暗証番号を設定する: システム管理者のIDと暗証番号を設定します。チェックマークを付けると、初期設定/登録の設定をするときにIDと暗証番号を入力するダイアログボックスが表示されるようになります。
システム管理者ID: システム管理者のIDを設定します。7桁までの半角数字を入力してください。
システム管理暗証番号: システム管理者の暗証番号を設定します。7桁までの半角数字を入力してください。
確認入力: 暗証番号と同じ番号を入力します。暗証番号と異なる番号を入力した場合は、エラーのダイアログボックスが表示されます。


本体の再起動をする

システム管理者の設定をしている場合は、リモートUIから本製品の再起動ができます。


おことわり
  • 本体を再起動すると、現在実行されているジョブがすべて中止になります。すべてのジョブが終了したのを確認してから再起動してください。
  • システム管理者情報の設定をしていない場合は、リモートUIから本製品を再起動することはできません。
  • ネットワーク設定を変更後、本体を再起動すると、変更した設定を有効にすることができます。
  • 再起動後、オプション機器が認識されない場合は、オプション機器側の電源をいったん切って入れなおしてください。電源スイッチについての詳しい説明は、「お使いになる前に」を参照してください。

  1. [初期設定/登録]をクリックしたあと、ユーザ名、パスワードを入力します。
  1. 表示されるメニューから[システム管理]を選択します。

  1. [本体の再起動]をクリックします。
  1. [再起動実行]をクリックします。
  1. [OK]をクリックします。
  • 本体を再起動すると、現在実行されているジョブがすべて中止になります。すべてのジョブが終了したのを確認してから再起動してください。
  • 本体の再起動には約30秒かかります。


部門別ID管理をする

リモートUIでは、部門別にID管理ができます。

リモートUIから部門別ID管理を設定する方法については、以下の手順に従ってください。


おことわり
  • オプションのカードリーダ-C1装着時は、部門別ID管理を行います。
  • リモートUIから行うことができる部門別ID管理は、本体操作パネルの(初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部門別ID管理]からも行うことができます。部門別ID管理の詳しい説明は、「部門別ID 管理を設定する(部門別ID管理)」を参照してください。
  • オプションのカードリーダ-C1装着時は、以下の手順の画面とは表示が異なります。

  1. [初期設定/登録]をクリックしたあと、表示されるメニューから[部門別ID管理]を選択します。

本製品に登録されている部門IDの一覧が100件ずつ表示されます。別の100件を表示するには、[1~100]のドロップダウンリストから選択します。

  • オプションのカードリーダ-C1装着時は、[](新規部門の登録)、[](部門の削除)は表示されません。
  • システム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理者のIDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。
  1. 部門IDの管理方法を設定する場合は、[設定]をクリックして表示される[部門別ID管理の設定]ページで各項目を設定したあと、[OK]をクリックします。

表示される項目

部門別ID管理をする: 部門別ID管理ができます。チェックマークを付けると、本製品を使用する前に部門IDの入力が必要になり、部門ごとのカウンタ管理やプリント面数の制限などができるようになります。また、ジョブやボックスの操作をするときにも、部門IDと暗証番号の入力が必要になります。
オプションのカードリーダ-C1装着時は、この項目は表示されません。
ファンクション制限する: 部門別ID管理の対象にするかしないかを、ファンクションごとに設定することができます。チェックマークを付けると、すべての機能が部門別ID管理の対象になります。チェックマークをはずすと、プリント機能のみ部門別ID管理の対象となります。
ID不定プリントジョブを許可する: チェックマークを付けると、部門別ID管理に対応していないプリンタドライバからのプリントも可能になります。チェックマークをはずすと、部門別ID管理に対応しているプリンタドライバからのみプリントが可能になります。
[カウントオールクリア]: 全部門のカウンタの値を0に戻すことができます。
  1. 部門を登録する場合は、[](新規部門の登録)をクリックして表示される[新規部門の登録]ページで必要な項目を設定したあと、[OK]をクリックします。

表示される項目

部門ID: 部門IDを7桁までの半角数字で入力します。
暗証番号: 暗証番号を7桁までの半角数字で入力します。
確認入力: 暗証番号と同じ番号を入力します。暗証番号と異なる番号を入力した場合は、エラーのダイアログボックスが表示されます。
制限面数: 設定する項目にチェックマークを付け、その部門のプリントに許可する最大面数を半角数字で入力します。
  • オプションのカードリーダ-C1装着時は、新規部門の登録はできません。
  1. 部門を削除する場合は、削除する部門IDのラジオボタン→[](部門の削除)を順にクリックします。
  • オプションのカードリーダ-C1装着時は、部門の削除はできません。
  1. 確認のメッセージが表示されたら、[OK]をクリックします。
  1. 暗証番号と制限面数を変更する場合は、部門IDをクリックして表示される[部門の編集]ページで必要な項目を変更したあと、[OK]をクリックします。

[部門ID]の左側にある[]をクリックして表示することもできます。

  • 部門のカウントを消去する場合は、[カウントクリア]をクリックします。確認のメッセージが表示されたら、[OK]をクリックします。


デバイスの設定情報をファイルに保存する/ファイルから読み込む

リモートUIでは、プリンタの設定などをパソコンのファイルに保存したり、ファイルから読み込んで本製品に登録することができます。本製品に登録されている設定情報を別のデバイスで使用するときや、バックアップするときなどに利用します(大切なデータは、定期的にバックアップを行ってください)。インポート/エクスポートはデータの交換を目的としたもので、リモートUIのみの機能です。


おことわり
  • インポート/エクスポートは動作が完了するまでに6分以上かかることがあります。動作が完了するまで、本製品の主電源を切らないでください。本製品が故障する恐れがあります。
  • エクスポート中は、動作が完了するまで画面の表示が変わりません。砂時計など、ポインタが処理中の表示の間は、[エクスポート開始]を押さないでください。
  • ファイルのインポート/エクスポート中は、本製品の操作パネルは使用できません。
  • [インポート/エクスポート]で[初期設定/登録]を選択したときは、本体操作パネルの以下の項目をバックアップ/リストアすることができます。
  • 共通仕様設定
  • タイマー設定(時刻微調整はインポート/エクスポートできません。)
  • 調整/クリーニング
  • レポート出力
  • システム管理設定(日付/時刻、部門別ID管理のプリント面数、転送設定、システムボックス設定、ネットワーク設定のSNMP設定のSNMPv3のユーザ設定、コンテキスト設定は、インポート/エクスポートできません。)


初期設定/登録の設定をファイルに保存する(エクスポート)

初期設定/登録の設定内容をファイルとしてパソコンに保存できます。


  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[インポート/エクスポート]を選択したあと、[初期設定/登録]→[エクスポート]をクリックします。

  • システム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理者のIDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。
  1. [エクスポート開始]をクリックします。
  1. 画面の指示に従って、ファイルの保存場所を指定します。


初期設定/登録の設定をファイルから読み込む(インポート)

パソコンに保存したファイルから、初期設定/登録の設定内容を本製品に読み込むことができます。


  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[インポート/エクスポート]を選択したあと、[初期設定/登録]→[インポート]をクリックします。

  • システム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理者のIDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。
  1. [参照]をクリックしてインポートするファイルを選択したあと、[インポート開始]をクリックします。
  • インポートするときは、同一機種からエクスポートしたデータをご使用ください。
  • システム管理者ID、部門ID、ネットワーク情報なども上書きされます。
  • インポートした初期設定/登録の設定は、本製品の主電源スイッチを入れなおしたあとに有効になります。インポートを実行したあと、一度本製品の主電源を切り、10秒後に主電源を入れなおしてください。
  • 初期設定/登録のインポート後は、本製品の主電源スイッチを入れなおすまでリモートUIからの操作を行うことができません。一度本製品の主電源を切り、10秒後に主電源を入れなおしたあと、リモートUIを再起動してください。
  • ネットワーク設定のSNMPv3設定のユーザ設定、コンテキスト設定はインポート/エクスポートされません。
  • インポートの操作は、他のジョブが実行されていない状態で行ってください。


プリンタ仕様設定をファイルに保存する(エクスポート)

プリンタ仕様設定の情報をファイルとしてパソコンに保存できます。


  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[インポート/エクスポート]を選択したあと、[プリンタ仕様設定]→[エクスポート]をクリックします。

  • システム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理者のIDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。
  1. [エクスポート開始]をクリックします。
  1. 画面の指示に従って、ファイルの保存場所を指定します。


プリンタ仕様設定をファイルから読み込む(インポート)

パソコンに保存したファイルから、プリンタ仕様設定の情報を本製品に読み込むことができます。


  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[インポート/エクスポート]を選択したあと、[プリンタ仕様設定]→[インポート]をクリックします。

  • システム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理者のIDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。
  1. [参照]をクリックしてインポートするファイルを選択したあと、[インポート開始]をクリックします。
  • インポートするときは、同一機種からエクスポートしたデータをご使用ください。


用紙情報の設定をファイルに保存する(エクスポート)

用紙情報の設定内容をファイルとしてパソコンに保存できます。


  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[インポート/エクスポート]を選択したあと、[用紙情報]→[エクスポート]をクリックします。

  • システム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理者のIDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。
  1. 用紙情報の種別を選択したあと、[エクスポート開始]をクリックします。

表示される項目

種別: ドロップダウンリストから、ファイルに保存する用紙情報の種別を選択します。
  1. [保存]をクリックしたあと、画面の指示に従って、ファイルの保存場所を指定します。


用紙情報の設定をファイルから読み込む(インポート)

パソコンに保存したファイルから用紙情報の設定内容を本製品に読み込むことができます。


  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[インポート/エクスポート]を選択したあと、[用紙情報]→[インポート]をクリックします。

  • システム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理者のIDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。
  1. 用紙情報の種別を選択して、[参照]をクリックしてインポートするファイルを選択したあと、[インポート開始]をクリックします。

表示される項目

種別: ドロップダウンリストから、更新する用紙情報の種別を選択します。
ファイルのパス: 読み込むファイルの場所を指定します。
  1. 画面の指示に従って、ファイルの保存場所を指定します。


デバイスの仕様設定をする

リモートUIでは、デバイスの仕様設定を行うことができます。

リモートUIからデバイスの仕様を設定する方法については、以下の手順に従ってください。


おことわり
  • リモートUIから行うことができるデバイスの仕様設定は、本体操作パネルの(初期設定/登録)から行うことができる操作の一部です。操作パネルから行う方法については、「セキュリティ」を参照してください。
  • デバイスの仕様設定の詳しい説明は、設定する機能に合わせて他のカテゴリおよび取扱説明書を参照してください。
  • 本体操作パネルの(初期設定/登録)から行うことができる操作のうち、以下のものは他のメニューから行います。
  • システム管理設定:
システム管理情報の設定: [初期設定/登録]の[システム管理]から設定できます。(→システム管理の設定をする
部門別ID管理: [初期設定/登録]の[部門別ID管理]から設定できます。(→部門別ID管理をする

  1. [初期設定/登録]をクリックしたあと、表示されるメニューから[仕様設定]を選択します。

  • システム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理者のIDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。
  1. 設定する項目をクリックします。
  1. 各項目を設定したあと、[OK]をクリックします。
  • ネットワーク設定の変更は、本製品の主電源スイッチを入れなおしたあとに有効になります。設定を変更したあと、一度本製品の主電源を切り、10秒後に主電源を入れなおしてください。リモートUIから本製品を再起動することもできます。(→本体の再起動をする
  • 各項目の説明は、設定する機能に合わせて他のカテゴリおよび取扱説明書を参照してください。


ボックスデータをバックアップ/リストアする

本製品に格納されたボックスデータを、ネットワーク上に接続されたファイルサーバ上にバックアップすることができます。バックアップされたボックスデータは、ファイルサーバ上から復旧(リストア)することができます。

バックアップ/リストアされるデータは以下のとおりです。

  • ボックスの設定(ボックス名称、暗証番号、文書の自動消去までの時間)
  • ボックス文書
  • イメージ合成の登録フォーム

おことわり
  • ボックスデータのバックアップ/リストアは動作が完了するまで最大で7時間以上かかることがあります。動作が完了するまで、本製品の主電源を切らないでください。本製品が故障する恐れがあります。
  • ボックス文書のバックアップ/リストアは、ネットワーク上にSMBサーバが接続されている場合のみ利用できます。
  • 本体操作パネルで(初期設定/登録)→[共通仕様設定]を押して表示言語を切り替えたあと、本体の主電源を入れなおさないままボックス文書のバックアップ/リストアを実行した場合、正常にバックアップ/リストアされないことがあります。
  • バックアップされたデータは本製品またはバージョンアップ製品でリストアすることができます。
  • ボックスの基本的なことについては、「ボックス」を参照してください。
  • 大切なデータは、定期的にバックアップを行うことをおすすめします。


ボックスデータのバックアップ先を設定する

ボックスデータをバックアップするSMBサーバのアドレス、ユーザ名、パスワード、フォルダへのパスを指定します。


  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[仕様設定]を選択したあと、[バックアップ先の設定]をクリックします。

  1. 必要な項目を設定したあと、[OK]をクリックします。

表示される項目

ホストIPアドレス: サービスを提供しているホストコンピュータをネットワーク上で識別するためにつけられた固有の名前です。ここでは、ボックスデータをバックアップするSMBサーバのIPアドレスを以下のように入力します。
\\サーバ名\共有フォルダ名
ユーザ名: ボックスデータをバックアップするSMBサーバのユーザ名を入力します。
パスワード: パスワードを入力します。
フォルダへのパス: フォルダの所在を示す文字列です。ここでは、バックアップデータをSMBサーバ上のどこに格納するかを指定します。
バックアップデータを暗号化する: バックアップデータの暗号化を行う場合は、ラジオボタンを選択してパスワードを設定します。
  • ホストIPアドレス、ユーザ名、パスワード、フォルダへのパスが正しく入力されないと、バックアップが行われません。
  • ホストIPアドレスは、「かな漢」「カタカナ」「英字」「記号」「コード入力」モードで、半角128文字、全角64文字まで登録できます。
  • ユーザ名は、「かな漢」「カタカナ」「英字」「記号」「コード入力」モードで、半角128文字、全角64文字まで入力できます。
  • パスワードは、「英字」「記号(半角)」モードで、7文字以上48文字まで登録できます。
  • フォルダへのパスは、半角255文字(全角127文字)まで登録できます。
  • 「カタカナ(半角)」で入力した濁点(゛)、半濁点(゜)は半角1文字分に数えます。
  • フォルダのユーザ制限は「2」以上または「無制限」に設定してください。最大ユーザ数を「1」に設定した場合、正しくリストアが実行されません。
  • バックアップデータの暗号化を行う場合は、暗号化を行わない場合と比べて完了に時間がかかります。


ボックスデータのバックアップを実行する

ファームウェアのバージョンアップなどの前に、「ボックスデータのバックアップ先を設定する」で設定されたバックアップ先にボックスデータをバックアップします。


  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[仕様設定]を選択したあと、[バックアップ]→[実行]をクリックします。

バックアップ実行のステータスについては、[バックアップ状況]を確認してください。

バックアップの方法を指定する場合は、バックアップ方法のラジオボタンを選択してください。全体バックアップは対象データのすべてをバックアップ、差分バックアップは対象のうち、前回のバックアップ後の更新されたデータだけをバックアップします。ラジオボタンで選択した項目の設定のみ有効となります。

  • 自動バックアップを設定するには、リモートUI上の[初期設定/登録]→[仕様設定]→[自動バックアップ設定]をクリックして全体バックアップまたは差分バックアップの[毎日指定]または[曜日指定]を選択したあと、自動バックアップを行う時間を入力します。


バックアップデータのリストアを実行する

サーバにバックアップしたボックスデータを、本製品に読み込むことができます。


  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[仕様設定]を選択したあと、[リストア]→[バックアップデータ表示]をクリックします。

  1. 表示されるバックアップデータの中から、リストアするものを選択したあと[実行]をクリックします。

リストアは次回起動時に行われます。

  • バックアップ/リストアの履歴を表示するには、リモートUI上の[初期設定/登録]→[仕様設定]→[バックアップ/リストア履歴]をクリックします。
  • パスワードありで暗号化されたバックアップデータをリストアする場合は、同じパスワードを指定のうえ、リストアする必要があります。
  • 本体の設定により、データが完全に復元されない場合や、文書が自動的にプリントされる場合があります。
  • リストアは本製品に保存されているボックスデータや保存中の文書をすべて削除したあとで実行されます。


ユーザ定義の用紙種類を登録/編集する

登録されている用紙種類以外の用紙を200個まで名称をつけて登録/編集することができます。



ユーザ定義の用紙種類を登録する(複製)

すでに登録されている用紙種類からもっとも近い特性を持つ用紙種類を複製し、名称を変更することで簡単に登録が行えます。


  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[仕様設定]を選択したあと、[用紙種類の管理設定]をクリックします。

  1. 登録する用紙種類と最も近い特性を持つ用紙種類を選択したあと、[複製]をクリックします。
  • [表示する種別]:ドロップダウンリストで、表示する用紙種類を選択できます。
    [すべて]: 基本用紙とユーザ設定用紙のすべての用紙種類を表示する
    [基本用紙]: 基本用紙のみを表示する
    [ユーザ設定用紙]: ユーザ設定用紙のみを表示する
  • [リストのソート]:ドロップダウンリストで、登録順、坪量順にリストの並べ替えができます。
  • 用紙種類の名称をクリックすると、用紙の詳細情報が表示されます。
  1. 任意の名称を入力したあと、[OK]をクリックします。
  • 以下の場合は、名称を登録できません。
  • 複製元と同じ名称の場合
  • 名称なし(空欄)の場合
  1. リストから、登録した用紙種類の名称をクリックします。
  1. [編集]をクリックします。
  1. 必要な項目を設定したあと、[OK]をクリックします。


ユーザ定義の用紙種類を編集する

おことわり
  • 編集できるのは、ユーザが設定したユーザ定義用紙のみです。

  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[仕様設定]を選択したあと、[用紙種類の管理設定]をクリックします。
  1. リストから、登録した用紙種類の名称をクリックします。
  1. [編集]をクリックします。
  1. 必要な項目を設定したあと、[OK]をクリックします。


ユーザ定義の用紙種類を消去する

  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[仕様設定]を選択したあと、[用紙種類の管理設定]をクリックします。
  1. 消去する用紙種類を選択したあと、[消去]をクリックします。
  1. [OK]をクリックします。
  • 消去できるのは、ユーザが設定したユーザ定義用紙のみです。


証明書ファイルのインストールをする

IPP印刷、リモートUI、および機器情報配信にSSL暗号化通信機能を使用したい場合は、鍵ペアをコンピュータからインストールして利用できます。

また、本製品にプリインストールされているX.509(DER)フォーマットのCA証明書以外に、CA証明書ファイルをコンピュータからインストールして利用できます。

PC上で作成した鍵ペアとサーバ証明書ファイル、CA証明書、タイムスタンプ用ライセンスファイル、またはユーザ証明書は、リモートUIを使用してインストールすることができます。

インストールした鍵ペア、CA証明書はIPSecまたはIEEE802.1X認証の設定にも使用できます。IPSec、IEEE802.1X認証の詳細については、「ネットワーク」を参照してください。



鍵ペアとサーバ証明書のインストール

おことわり

  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[仕様設定]を選択したあと、[鍵と証明書設定]をクリックします。

  • システム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理者のIDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。
  1. [鍵と証明書登録]をクリックします。
  1. [インストール]をクリックします。
  1. インストールする鍵ペアと証明書ファイルのパスを入力したあと、[インストール開始]をクリックします。

[ファイルのパス]に入力できるファイル名は、拡張子「.p12」を含まず半角8文字以内です。8文字以内になるようにインストールするファイル名を設定してください。

  • Windows Vistaをお使いの場合にIPPS印刷を使用するときには、[共通名]に本製品のIPアドレスを設定する必要があります。


CA証明書のインストール

おことわり

  1. [初期設定/登録]をクリックして、表示されるメニューから[仕様設定]を選択したあと、[CA証明書]をクリックします。

  • システム管理者のIDと暗証番号を設定しているときは、ユーザ名とパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。ユーザ名にシステム管理者のIDを、パスワードに暗証番号を入力したあと、[OK]をクリックしてください。
  1. [CA証明書登録]をクリックします。
  1. [インストール]をクリックします。
  1. インストールする鍵ペアとCA証明書ファイルのパスを入力したあと、[インストール開始]をクリックします。

[ファイルのパス]に入力できるファイル名は、拡張子「.cer」を含まず半角8文字以内です。8文字以内になるようにインストールするファイル名を設定してください。



セキュリティ

システム管理者を対象とする設定について説明しています。



システム管理者情報を設定する(システム管理者情報の設定)

本製品のシステム管理者情報を設定します。

システム管理部門ID を設定すると、システム管理設定モードに対して、制限をかけることができます。


おことわり
  • カードリーダ-C1を装着すると、すでに登録済のシステム管理部門ID とシステム管理暗証番号は消去されます。
  • 設定しているログインサービスによっては、部門別ID管理を「OFF」にし、システム管理者を設定していないときは、すべてのユーザが管理者ユーザになる場合があります。
  • ログインサービスとしてSSO-Hを設定している場合、システム管理設定モードは、ユーザタイプによって以下のように制限されます。
  • 「一般ユーザ」として登録されたユーザは、システム管理部門IDの設定に関わらず、システム管理設定を変更することができません。
  • 「管理者」として登録されたユーザは、正しいシステム管理部門IDとシステム管理暗証番号を入力するか、あらかじめユーザ情報として登録しておくことでシステム管理設定を変更することができます。
  • カードリーダ-C1装着時は、それぞれのカードに割りあてられている数字(工場出荷時は1~1000)をシステム管理部門IDとして登録することができません。
  • システム管理部門ID やシステム管理暗証番号は7 桁まで登録できます。7 桁に満たない場合は以下のようになります。
    例:「321」と入力→「0000321」と設定されます。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[システム管理者情報の設定]を押します。
  1. 各項目を設定したあと、[OK]を押します。

[システム管理部門ID]: [システム管理部門ID]を押して、システム管理部門IDとして設定または変更する7桁以内の数字を(テンキー)で入力します。本製品の操作を管理するために、システム管理部門ID は必ず設定してください。
[システム管理暗証番号]: [システム管理暗証番号]を押したあと、システム管理暗証番号として設定または変更する7桁以内の数字を、[暗証番号]を押して(テンキー)で入力します。確認のため、[確認入力]を押して、同じ暗証番号を入力したあと、[OK]を押します。
「0」、「00」のような「0」だけの連数字をシステム管理部門IDまたは暗証番号として登録することはできません。また、「02」、「002」のように「0」から始まる番号を入力した場合は、「0」の入力は認識されず「2」と入力した時と同じ「0000002」として設定されます。
[システム管理者名]: [システム管理者名]を押して、システム管理者の名称を入力したあと、[OK]を押します。
[メールアドレス]: [メールアドレス]を押して、システム管理者のメールアドレスを入力したあと、[OK]を押します。
[連絡先]: [連絡先]を押して、システム管理者の連絡先を入力したあと、[OK]を押します。
[コメント]: [コメント]を押して、システム管理者の連絡先を入力したあと、[OK]を押します。
  • (クリア)を押すと、入力した文字(数字)を取り消すことができます。


部門別ID管理を設定する(部門別ID 管理)

1つの部門に対して7桁の部門IDと部門IDごとの暗証番号を登録することにより、番号を入力した場合のみ本製品が使えるように設定することができます。この機能を部門別ID管理と呼びます。部門IDと暗証番号は1000部門まで登録でき、部門ごとのプリントのカウントを確認できます。

ここでは、以下の設定/登録、およびカウント情報の確認を行います。

  • 部門別ID管理をするかしないかの設定
  • 部門IDと暗証番号の登録
  • プリントの制限面数の設定
  • ボックス機能を部門別ID管理の対象とするかしないかの設定
  • プリントの制限の設定

おことわり
  • SSO-Hのドメイン認証(「ドメイン認証+ローカルデバイス認証」でドメイン認証を使用している場合も含む)と部門別ID 管理を同時に使うためには、オプションのimageWARE Accounting Managerが必要です。imageWARE Accounting Managerと連携していない状態でログインサービスにSSO-Hのドメイン認証を設定している場合は、部門別ID管理を「ON」にしないでください。ログインできなくなります。
  • SSO-Hのドメイン認証を使用しているときに部門別ID管理を「ON」にしてログインできなくなった場合は、一度ログインサービスをDefault Authenticationに変更して部門別ID管理を「OFF」にしてください。ログインサービスを設定する方法は、「MEAPアプリケーション管理機能」を参照してください。
  • オプションのカードリーダ-C1を装着し、ログインサービスにDefault Authenticationを設定している場合は、コントロールカードで部門別ID管理を行います。(→オプション機器について
  • ログインサービスにSSO-Hを設定している場合は、登録されているユーザ名に対応した部門IDに対して、部門別ID管理を行います。
  • SSO-Hのローカルデバイス認証に登録している情報と部門別ID管理のユーザ情報とパスワードを一致させる必要があります。機器情報配信などによって、登録されている部門ID/暗証番号が変わった場合は、SSO-Hのローカルデバイス認証のユーザ情報もあわせて変更してください。SSO-Hのローカルデバイス認証のユーザ情報の設定については、「MEAP認証システム設定」を参照してください。
  • ログインサービスにSSO-Hを設定している場合は、ファンクション制限の設定はご使用になれません。
  • 部門IDや暗証番号は7桁まで登録できます。7桁に満たない場合は以下のようになります。 例:「321」と入力→「0000321」と設定されます。
  • 本製品では、部門別ID管理以外にもSSO-H(Single Sign-On H)を使ってユーザの情報を管理することができます。


部門ID/暗証番号/制限面数の登録

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部門別ID管理]を押します。
  1. [ON]→[暗証番号の登録]を押します。

暗証番号を登録しない場合は、手順10へ進みます。

  1. [登録]を押します。

  1. 部門IDと暗証番号を(テンキー)で入力します。

  • [部門ID]を押したあと、部門IDを入力します。
  • [暗証番号]を押します。
  • [暗証番号]を押したあと、暗証番号を入力します。
  • [確認入力]を押して、同じ暗証番号を入力したあと、[OK]を押します。

「0」、「00」のような「0」だけの連数字を登録することはできません。また、「02」、「002」のように「0」から始まる番号を入力した場合は、「0」の入力は認識されず「2」と入力した時と同じ「0000002」として設定されます。

  • (クリア)を押すと、入力した数字を取り消すことができます。
  • 暗証番号を登録しない場合は、部門IDを入力しただけで、本製品が使えるようになります。
  1. [制限のON/OFFと制限面数の設定]を押します。
  1. 制限面数を設定します。
  • 面数を制限する項目の[ON]を押します。

制限を解除する場合は、[OFF]を押します。

  • 面数を制限する項目の[]を押したあと、(テンキー)で制限面数を入力します。
  • (クリア)を押すと、入力した数字を取り消すことができます。
  • 制限面数の入力範囲は0~999999です。設定した数値を超えるプリントはできません。
  • 制限面数とは、プリント面に対しての数です。1枚の用紙に両面プリントした場合は面数は2になります。
  • [OK]→[OK]を押します。

  1. ボックス機能を制限する場合は、[ファンクション制限]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[ON]: すべての機能が部門別ID管理の対象になります。
[OFF]: プリント機能のみ部門別ID管理の対象になります。
  1. [閉じる]を押します。
  1. [OK]を押します。
  • 手順2の「ON」が設定されている場合は、部門別ID管理されます。


暗証番号と制限面数を変更する

登録されている暗証番号と制限面数を変更します。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部門別ID管理]を押します。
  1. [ON]→[暗証番号の登録]を押します。
  1. ][]を押して、暗証番号を変更する部門を表示させて選択したあと、[編集]を押します。

  • ][]を長押しすると、ページ番号が増減し、キーを離した時点のページが表示されます。部門IDが大量に登録されている場合に、すばやく目的の部門IDを表示させることができます。
  1. (テンキー)で暗証番号を入力します。
  • [暗証番号]を押します。
  • [暗証番号]を押したあと、暗証番号を入力します。
  • [確認入力]を押して、同じ暗証番号を入力したあと、[OK]を押します。

「0」、「00」のような「0」だけの連数字を登録することはできません。また、「02」、「002」のように「0」から始まる番号を入力した場合は、「0」の入力は認識されず「2」と入力した時と同じ「0000002」として設定されます。

  • (クリア)を押すと、入力した数字を取り消すことができます。
  • 部門IDの変更はできません。
  1. [制限のON/OFFと制限面数の設定]を押します。
  1. 必要に応じて制限面数を変更します。
  • 対象とする項目の[ON]を押します。
  • 対象とする項目の[]を押したあと、(テンキー)で制限面数を入力します。
  • [OK]→[OK]を押します。

項目ごとに制限のON/OFFを切り替えることもできます。

  • (クリア)を押すと、入力した数字を取り消すことができます。
  • 制限面数の入力範囲は0~999999です。設定した数値を超えるプリントはできません。
  • 制限面数とは、プリント面に対しての数です。1枚の用紙に両面プリントした場合は面数は2になります。
  1. [閉じる]→[OK]を押します。
  • 手順2の「ON」が設定されている場合は、部門別ID管理されます。


部門を消去する

登録されている部門を消去します。


おことわり
  • カードリーダ-C1で部門別ID管理をしている場合は、部門IDの消去はできません。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部門別ID管理]を押します。
  1. [ON]→[暗証番号の登録]を押します。
  1. ][]を押して、消去する部門を表示させて選択したあと、[消去]を押します。

  • ][]を長押しすると、ページ番号が増減し、キーを離した時点のページが表示されます。部門IDが大量に登録されている場合に、すばやく目的の部門IDを表示させることができます。
  1. [はい]を押します。
  1. [閉じる]→[OK]を押します。
  • 手順2の「ON」が設定されている場合は、部門別ID管理されます。


カウント情報の確認とプリントをする

部門ごとに使用したプリント面数のカウントを表示したり、リストをプリントすることができます。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部門別ID管理]を押します。
  1. [ON]→[カウント管理]を押します。

  1. カウントの確認、またはプリントをします。

部門IDが空欄(表示なし)のプリント面数は部門IDに対応していないプリンタドライバなどからのプリント(ID不定ジョブ)です。


  • ][]を押して任意の部門を表示させたあと、内容を確認します。
  • ][]を長押しすると、ページ番号が増減し、キーを離した時点のページが表示されます。部門IDが大量に登録されている場合に、すばやく目的の部門IDを表示させることができます。

  • [カウントプリント]を押します。
  • カウント管理レポートの種類を選択したあと、[プリント開始]を押します。
  • プリントを中止する場合は、[中止]を押します。
  • プリント中の画面を閉じる場合は、[閉じる]を押します。
  • 共通仕様設定(初期設定/登録)のカセットオート選択のON/OFFの[その他]で「ON」に設定されている給紙箇所に、A3、B4、A4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターRの普通紙、再生紙または色紙がセットされているときにリストをプリントできます。(→カセットオート選択のON/OFFを設定する

  1. [閉じる]→[OK]を押します。
  • 手順2の「ON」が設定されている場合は、部門別ID管理されます。


カウント情報を消去する

登録されている部門のカウント数を消去します。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部門別ID管理]を押します。
  1. [ON]→[カウント管理]を押します。

この手順の画面を確認する場合は、「カウント情報の確認とプリントをする」の手順2を参照してください。

  1. [オールクリア]を押します。

部門ごとに消去したい場合は、[][]を押して、消去したい部門を表示させて選択したあと、[クリア]を押します。

  1. [はい]を押します。
  1. [閉じる]→[OK]を押します。
  • 手順2の「ON」が設定されている場合は、部門別ID管理されます。


ID不定のプリントジョブを受け付けるかどうか設定する

部門IDに対応していないプリンタドライバからのプリントなどをさせるか、させないかの設定をします。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部門別ID管理]を押します。
  1. [ON]を押します。
  1. [ID不定プリンタジョブの許可]の[ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[ON]: 部門IDに対応していないプリンタドライバなどからのプリントを行います。
[OFF]: 部門IDに対応していないプリンタドライバなどからのプリントは行いません。
  • 手順2の「ON」が設定されている場合は、部門別ID管理されます。


リモートUIでSSLを使用する

リモートUIの通信を暗号化することによって、セキュリティを高めることができます。


おことわり
  • リモートUIの詳しい内容については、「リモートUI」を参照してください。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[リモートUIのON/OFF]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択します。

選択する項目

[ON]: リモートUIからの設定を有効にします。
[OFF]: リモートUIからの設定を無効にします。

  • [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

<SSLを使用>:

[ON]: SSLのセキュア通信を使用します。
[OFF]: SSLのセキュア通信を使用しません。

  • [OK]を押します。
  • 「ON」に設定するには、ネットワーク設定(初期設定/登録)で、あらかじめ使用鍵設定を行う必要があります。(→ネットワーク
  • 設定は、本製品の主電源スイッチを入れなおしたあと有効になります。主電源スイッチを入れなおす方法は、「お使いになる前に」を参照してください。
  • 「SSLを使用」の設定変更は、MEAP設定(システム管理設定)の「HTTPを使用」にある「SSLを使用」にも適用されます。


デバイス情報を設定する(デバイス情報の設定)

本製品の名称と設置されている場所を設定します。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[デバイス情報の設定]を押します。
  1. 本製品の名称と設置場所を登録します。
  • [デバイス名]を押して、本製品の名称を入力したあと[OK]を押します。
  • [設置場所]を押して、本製品の設置場所を入力したあと、[OK]を押します。
  • [OK]を押します。



掲示板を消去する(掲示板の消去)

「掲示板」とは、ネットワーク管理者が、リモートUIから本製品の使用者に知らせておきたい内容などをメッセージにして、タッチパネルディスプレイに表示する機能です。掲示板の設定はリモートUIから行いますが、メッセージの消去は本製品からも行うことができます。


おことわり
  • メッセージを作成する方法については、「リモートUI」を参照してください。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[掲示板の消去]を押します。
  1. [はい]を押します。


日付/時刻を設定する(日付/時刻設定)

現在の日付と時刻を設定します。設定した時刻と日付は、時刻指定機能の基準時刻になります。

  • GMT:
グリニッジ標準時をGMT(Greenwich Mean Time)と呼びます。
  • タイムゾーン:
世界の地域別標準時間帯は、GMT±0時)からの時差(±12時間以内)を使用して各国の標準時間帯としています。この時差を使用している地域をタイムゾーンといいます。日本の標準時はこれより9時間先行しているため、[GMT+09:00]を設定します。
  • サマータイム:
国によっては、夏季に時間を進める夏時間を採用しています。この夏時間をサマータイムと呼びます。

おことわり
  • 初期設定/登録の設定によって、ネットワーク上のサーバとの日付/時刻あわせを自動的に行うこともできます。(→ネットワーク

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[日付/時刻設定]を押します。
  1. (テンキー)で、現在の日付(西暦、月、日)と時刻を入力します。

年は西暦の4桁を入力します。

月日、時刻は0を含む数字4桁を入力します。時刻の表示形式は24時間制です。

例:

5月6日 →0506
7時5分 →0705
23時18分 →2318
  • 入力を間違えたときは、(クリア)を押して、西暦から入力しなおしてください。

  • タイムゾーンドロップダウンリストを押したあと、タイムゾーンを選択します。

  • [ON]→[開始日]を押します。
  • 月、日のドロップダウンリストを押したあと、設定する項目を選択します。
  • [-][+]を押して時刻を設定したあと、[OK]を押します。
  • [終了日]を押して、開始日と同じように終了日の設定をしたあと、[OK]を押します。
  • サマータイムを設定すると、開始日から終了日までの一定期間、本製品の基準時刻を自動的に1時間進めることができます。

  1. [OK]を押します。


部数印字拡張を設定する(部数印字拡張の設定)

部数印字拡張から、ボックスモードの「部数印字」機能の詳細を設定することができます。「部数印字」機能については、「部数印字」を参照してください。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部数印字拡張の設定]を押します。
  1. 部数拡張印字の[ON]または[OFF]を選択します。

選択する項目

[ON]: [全面に印字]、[5箇所に印字]がグレーアウトして、選択することができません。
印字サイズは次のようになります。
[小]:10.5ポイント[中]:12ポイント[大]:14ポイント
[OFF]: [全面に印字]、[5箇所に印字]を選択することができます。
印字サイズは次のようになります。
[小]:12ポイント[中]:24ポイント[大]:36ポイント

  • 各項目の[ON]または[OFF]を選択したあと、[次へ]を押します。

<ID/ユーザ名>:

[ON]: 部門管理IDを印字します。部門ID管理以外のログインサービスを使用している場合はユーザ名を印字します。
[OFF]: ユーザ名を印字します。

<日付>:

[ON]: 日付を印字します。
[OFF]: 日付を印字しません。

<文字>:

[ON]: 任意の文字列を印字します。
[OFF]: 文字列を印字しません。
  • 日付を[ON]に設定している場合は、日付(年月日の表示形式)の設定を選択したあと、[次へ]を押します。

[OFF]に設定している場合は、次の手順に進みます。

  • 文字を[ON]に設定している場合は、[入力]を押して印字する文字列を入力したあと、[OK]→[次へ]を押します。

[OFF]に設定している場合は、次の手順に進みます。

共通仕様設定(初期設定/登録)のページ印字/スタンプの文字列登録で登録した文字列から選択することもできます。

  • 文字列のそろえかたを選択したあと、[OK]を押します。

  • [OK]を押します。


システム状況画面の制限を設定する(システム状況画面の制限)

システム状況画面での操作を制限するかどうかの設定をします。



システム状況/中止の使用制限を設定する(認証前のジョブ状況の表示)

ログインサービスを利用している場合に、システム状況画面の使用を制限することができます。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[システム状況画面の制限]→[認証前のジョブ状況の表示]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

「認証前のジョブ状況の表示」を[OFF]に設定した場合

○:表示 ×:非表示

部門別ID管理やSSO-Hなどのログインサービス
プリント画面 デバイス状況画面
ログイン前 ×
ログイン後
  • ログインサービスを利用していない場合は、「OFF」に設定してもシステム状況画面の使用は制限されません。


プリント状況画面からのセキュアプリントの設定をする(プリント状況からセキュアプリントを許可)

プリントのジョブ状況画面からのセキュアプリントをするかどうかを設定します。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[システム状況画面の制限]→[プリント状況からセキュアプリントを許可]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。


システム状況画面のジョブ履歴の表示を設定をする(ジョブ履歴の表示)

システム状況画面のジョブ履歴を表示するかどうかを設定します。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[システム状況画面の制限]→[ジョブ履歴の表示]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択します。

選択する項目

[ON]: ジョブ履歴を表示します。
[OFF]: ジョブ履歴を表示しません。

  • [OK]を押します。

  • (管理ソフトからのジョブ履歴取得)[許可する]または[許可しない]を選択したあと、[OK]を押します。

<管理ソフトからのジョブ履歴取得>:

[許可する]: 管理ソフトが行うジョブ履歴の集計を許可する
[許可しない]: 管理ソフトが行うジョブ履歴の集計を許可しない


MEAPの設定をする(MEAP設定)

MEAPに関する設定を行います。



HTTPサーバを使用するか設定する(HTTPを使用)

Webブラウザから本製品にアクセスしてMEAP機能を使用する場合に設定します。


おことわり
  • SSO-Hのローカルデバイス認証のユーザ管理を行う場合は「ON」に設定してください。
  • SSO-Hのユーザ認証方式(ドメイン認証、ドメイン認証+ローカルデバイス認証、ローカルデバイス認証)を変更する場合には「ON」に設定してください。
  • リモートUIを使用する場合は、「ON」に設定してください。
  • MEAP機能やMEAPアプリケーションがHTTPを使用する場合に設定します。MEAP 機能以外でHTTPを使用する場合は、ネットワーク設定の「HTTPを使用」を「ON」に設定してください。(→ネットワーク
  • ネットワーク設定の「HTTPを使用」を「ON」に設定している場合、MEAP機能やMEAPアプリケーションが使用するHTTPのポート番号は「8000」になります。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[MEAP設定]→[HTTPを使用]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択します。

選択する項目

[ON]: HTTPを使用します。
[OFF]: HTTPを使用しません。

  • [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

<SSLを使用>:

[ON]: SSLのセキュア通信を使用します。
[OFF]: SSLのセキュア通信を使用しません。

  • [OK]を押します。
  • 「ON」に設定するには、ネットワーク設定(初期設定/登録)で、あらかじめ使用鍵設定を行う必要があります。(→ネットワーク
  • 設定は、本製品の主電源スイッチを入れなおしたあと有効になります。主電源スイッチを入れなおす方法は、「お使いになる前に」を参照してください。
  • 「SSLを使用」の設定変更は、リモートUIのON/OFF(システム管理設定)にある「SSLを使用」にも適用されます。


インストールされているアプリケーションの情報を印刷する(システム情報のプリント)

MEAP上にインストールされているアプリケーション、および一部のシステムアプリケーションの情報を印刷することができます。


おことわり
  • この情報はレポートプリントとして印刷されます。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[MEAP設定]→[システム情報のプリント]を押します。
  1. [はい]を押します。

アプリケーションごとにプリントされる項目は以下のとおりです。

MEAP Specifications: MEAPの機能を示す情報が印刷されます。
MEAP Contents: MEAPのバージョンが印刷されます。
Application Name: アプリケーションの名称が印刷されます。
Application ID/System Application Name: システムアプリケーションの場合はファ
イル名、一般のアプリケーションの場合は
アプリケーションID が印刷されます。
Application Version: アプリケーションのバージョン名が印刷されます。
Status: アプリケーションの状態が印刷されます。
 ・Installed: インストール済み
 ・Active: 起動中
 ・Stopped: 停止中
Installed on: アプリケーションをインストールした日時が印刷されます。
Vendor: アプリケーションの開発メーカ名が印刷されます。
License Status: ライセンスの状態が印刷されます。
 ・Installed: インストール済み
 ・Invalid: 失効
 ・Overlimit: 超過
License Expires After: ライセンス期限が印刷されます。ライセンスの状態がUnnecessaryのときは印刷されません。
License Upper Limit: カウンタごとの上限枚数が印刷されます。ライセンスの状態がUnnecessaryのときは印刷されません。
Counter Value: カウンタごとの現在値が印刷されます。ライセンスの状態がUnnecessaryのときは印刷されません。
Maximum Memory Usage: アプリケーションの最大メモリ使用量が印刷されます。印刷された数値の単位はKバイトです。
Registered Service: アプリケーションからMEAPのシステムに登録しているサービスが印刷されます。該当するデータがない場合は印刷されません。
  • プリントされる項目は製品が改良され変更になったり、今後発売される製品によって内容が変更になることがありますので、ご了承ください。
  • プリントサンプルは、「PortalService」というアプリケーションがインストールされている状態のものです。「PortalService」はMEAP Administration Software CD-ROM に入っているファイルを使用して、インストールすることができます。


機器情報配信の設定をする(機器情報配信の設定)

ネットワーク上に接続されている複数のLBP4500やimageRUNNERシリーズ間では、1台の親機に機器情報(管理データ)を登録するだけで子機に同じ情報を配信することができます。機器情報を配信された子機は、情報を受信して、更新します。機器情報を登録する手間や時間を省くことができ、複数のLBP4500やimageRUNNERシリーズを同時に管理、運用することができます。

本製品は、機器情報を配信または受信することができます。

配信できる機器情報は以下のとおりです。


配信項目 配信内容 備考
部門ID システム管理者設定、部門別ID管理
  • 子機にだけ存在する部門IDは消去されます。
  • 子機に同じ部門IDがある場合は、パスワード、カウンタ上限値の上書きを行います。カウンタ値の上書きは行いません。
  • 親機にあって、子機にない部門IDの場合は、部門ID、パスワード、カウンタ上限値の追加を行います。カウンタ値は初期化して登録されます。
  • 親機と子機で、カードリーダ-C1の装着状態が異なる場合は、システム管理者情報の設定のみ配信が行われます。
プリンタ仕様設定 プリンタ仕様設定
初期設定/登録の設定値 上記以外の初期設定/登録
  • 配信されない項目もあります。詳しくは、「初期設定/登録一覧表」を参照してください。
  • パスワード付きボックスの情報は配信されません。また、子機側のパスワード付きボックスの情報も上書きされません。
用紙情報 用紙種類の管理設定のインポート、エクスポート
  • 既に登録されているユーザ定義用紙が配信されます。エクスポートの際は、ユーザ定義された用紙情報を複製して配信されます。インポートの際には、既に登録されているユーザ定義用紙に用紙情報が上書きされます。

おことわり
  • 配信の準備および受信後の更新に数分かかることがあります。これらの動作が完了するまで、本製品の主電源は切らないでください。本製品が故障する恐れがあります。
  • この機能はLBP4500およびimageRUNNERシリーズ(iR3245/iR3245F、iR3235/iR3235F、iR3225/iR3225F)間で有効です。ただし、オプションの装着状態によっては、一部の情報は正常に配信されない場合があります。
  • 子機側で親機とは異なるシステム管理部門IDとシステム管理暗証番号を登録している場合、子機に機器情報は配信されません。
  • IP アドレスなどの固有の情報は配信されません。
  • 本製品は、IPv4を使用している機器とIPv6を使用している機器に機器情報を配信することができます。


機器情報の配信先を登録/消去する

機器情報の配信先を登録/消去します。


おことわり
  • 配信先は、100 件まで登録することができます。


機器情報の配信先を登録する

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機器情報配信の設定]→(配信側設定)[配信先の登録]を押します。
  1. 配信先を登録します。

  • [登録]を押します。

  • IPアドレスまたはFQDN(starfish.organization.company.comのような形式)を入力したあと、[OK]を押します。
  • 登録する配信先が以下の場合、「登録するデバイスの詳細情報が取得できませんでした。配信先として登録しますか?」というメッセージが表示されます。[はい]を押すと、詳細情報の「配信が可能なもの」が空欄で登録されます。
  • 電源がOFFになっている
  • ネットワークに接続されていない
  • 機能毎受信制限がすべて「ON」に設定されている

  • [自動検索/ 登録]を押します。
  • [自動検索開始]を押します。

検索結果をホスト名で表示する場合は、[ホスト名表示]を押します。

検索の深さ(ルータ)を設定する場合は、[-][+]を押します。

  • 検索時にはSLPプロトコルを使用しているため、ルータの設定がSLPプロトコルの通過を禁止している場合は、検索の深さを増やしても検索範囲は広がりません。
  • 検索する配信先が以下の場合は、検索できません。
  • 電源がOFFになっている
  • ネットワークに接続されていない
  • 使用鍵設定をしていない
  • 機能毎受信制限がすべて「ON」に設定されている
  • 登録する配信先を選択したあと、[OK]を押します。

配信先をすべて選択するには、[全選択]を押します。(配信先を選択しているときは、[選択解除]に変わります。)

  • 選択した配信先を解除する場合は、もう一度配信先を選択してチェックマークを解除します。
  • 配信先の選択をすべて解除するには、[選択解除]を押します。(このとき[選択解除]は、[全選択]に変わります。

  1. [閉じる]を押します。


機器情報の配信先の設定状況を確認する

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機器情報配信の設定]→(配信側設定)[配信先の登録]を押します。
  1. 確認する配信先を選択したあと、[詳細情報]を押します。

  1. 詳細情報を確認したあと、[OK]を押します。

配信先の機能毎受信制限の設定を変更した場合などは、[情報の取得]を押して、情報を更新します。

  • 確認する配信先が以下の場合、詳細情報の「配信可能なもの」が空欄で表示されます。
  • 電源がOFFになっている
  • ネットワークに接続されていない
  • 機能毎受信制限がすべて「ON」に設定されている


機器情報の配信先を消去する

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機器情報配信の設定]→(配信側設定)[配信先の登録]を押します。
  1. 消去する配信先を選択したあと、[消去]を押します。

配信先をすべて選択するには、[全選択]を押します。(配信先を選択しているときは、[選択解除]に変わります。)

  • 選択した配信先を解除する場合は、もう一度配信先を選択してチェックマークを解除します。
  • 配信先の選択をすべて解除するには、[選択解除]を押します。(このとき[選択解除]は、[全選択]に変わります。
  1. [はい]を押します。


機器情報の配信先をプリントする

おことわり

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機器情報配信の設定]→(配信側設定)[配信先の登録]を押します。
  1. [リストプリント]を押します。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)のカセットオート選択のON/OFFの[その他]で「ON」に設定されている給紙箇所に、A3、B4、A4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターRの普通紙、再生紙または色紙がセットされているときにリストをプリントできます。(→カセットオート選択のON/OFFを設定する
  1. [はい]を押します。


機器情報配信先リスト

機器情報配信の配信先の情報をプリントします。

機器情報配信先リストは、必要に応じて手動でプリントします。


  • 配信先

登録してある配信先のIP アドレスがプリントされます。


  • 配信先受信可能データ

登録してある配信先で受信可能な項目をプリントします。


  • 自動配信

登録してある配信先に対して、自動配信が設定されているときは"ON"、設定されていないときは"OFF" とプリントされます。


  • 自動配信データ

自動配信が設定されている場合に、配信する機器情報をプリントします。



自動配信の設定をする

指定した時刻になると、自動的に機器情報を配信するように設定できます。また、配信する情報を指定することができます。


おことわり
  • 機器情報の配信時、次のような状態にある子機は機器情報の更新を行いません。
  • リモートUIからのインポート/エクスポート中
  • 初期設定/登録の操作中
  • 上記に加え、プリントジョブ動作中の子機はプリンタ仕様設定の更新を行いません。
  • 電源断やネットワーク障害のため機器情報を受信できなかった子機は、復旧後の最初の自動配信まで機器情報は更新されません。
  • 自動配信の指定時刻になっても、本製品がシャットダウンモードのシャットダウン実行中の場合、配信は行いません。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機器情報配信の設定]→(配信側設定)[自動配信設定]を押します。
  1. [毎日指定]、[曜日指定]または[指定しない]を選択します。

  • 番号([1]~[5])を押して、開始時刻を(テンキー)で入力したあと、[次へ]を押します。

自動配信の開始時刻を、5時刻まで設定できます。

時刻の表示形式は24時間制です。時刻は0を含む4桁の数字を入力します。

例:

7時5分 →0705
23時18分 →2318

入力を間違えたときは、再度4桁の数字を入力します。


  • 曜日([日]~[土])を選択して、番号([1]~[5])を押します。
  • 開始時刻を(テンキー)で入力したあと、[次へ]を押します。

曜日ごとに自動配信の開始時刻を、5時刻まで設定できます。

時刻の表示形式は24時間制です。時刻は0を含む4桁の数字を入力します。

例:

7時5分 →0705
23時18分 →2318

入力を間違えたときは、再度4桁の数字を入力します。


  • [OK]を押します。

  1. 配信する機器情報の[ON]または[OFF]を選択したあと、[次へ]を押します。

選択する項目

[ON]: データを配信します。
[OFF]: データを配信しません。

<ネットワーク設定>:

初期設定/登録の設定値を「ON」にした場合に選択します。ネットワーク設定を配信する場合は[含む]、配信しない場合は[含まない]を選択したあと、[閉じる]を押します。

  1. 配信先を選択したあと、[OK]を押します。


手動配信の設定をする

機器情報を手動で配信します。


おことわり
  • 機器情報の配信時、次のような状態にある子機は機器情報の更新を行いません。
  • リモートUIからのインポート/エクスポート中
  • 初期設定/登録の操作中
  • 上記に加え、プリントジョブ動作中の子機はプリンタ仕様設定の更新を行いません。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機器情報配信の設定]→(配信側設定)[手動配信]を押します。
  1. 配信する機器情報の[ON]または[OFF]を選択したあと、[次へ]を押します。

選択する項目

[ON]: データを配信します。
[OFF]: データを配信しません。

<ネットワーク設定>:

初期設定/登録の設定値を「ON」にした場合に選択します。ネットワーク設定を配信する場合は[含む]、配信しない場合は[含まない]を選択したあと、[閉じる]を押します。

  1. 配信先を選択したあと、[手動配信スタート]を押します。

配信を中止する場合は、[中止]を押します。

  • [中止]を押しても、配信中の子機への配信は中止されません。次の子機以降の配信が中止されます。
  1. 配信が終了したら、画面の「状況」欄で配信結果を確認します。


配信元による受信制限を設定する

LBP4500、iR3245/iR3245F、iR3235/iR3235F、iR3225/iR3225F以外で、機器情報配信機能を持つ機種からの機器情報の配信を受けつけるかどうかの設定をします。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機器情報配信の設定]→(受信側設定)[配信元による受信制限]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[ON]: LBP4500、iR3245/iR3245F、iR3235/iR3235F、iR3225/iR3225F以外からの機器情報の配信を受け付けません。
[OFF]: LBP4500、iR3245/iR3245F、iR3235/iR3235F、iR3225/iR3225F以外からの機器情報の配信を受け付けます。


機器情報のデータを更新前に戻す

機器情報を誤って更新してしまった場合などに、更新前のデータに戻すことができます。


おことわり
  • 戻すことができるのは、更新されたデータの1つ前のみです。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機器情報配信の設定]→(受信側設定)[データの復帰]を押します。
  1. 復帰させる項目を選択したあと、[実行]を押します。

  1. [はい]を押します。


配信されたデータの受信を制限する

配信された機器情報を受信して、更新するかどうかを設定することができます。


おことわり
  • 配信データを受信して更新を開始すると、更新が終了するまで設定更新画面が表示され、本製品の操作を一切行うことができません。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機器情報配信の設定]→(受信側設定)[機能毎受信制限]を押します。
  1. 受信制限するデータの[ON]または[OFF]を選択したあと、[閉じる]を押します。

表示する項目

[ON]: 機器情報を受信して更新することができません。
[OFF]: 機器情報を受信して更新することができます。
  • 各項目を「OFF」に設定するには、ネットワーク設定(初期設定/登録)で、あらかじめ使用鍵設定を行う必要があります。(→ネットワーク
  • 設定は、本製品の主電源スイッチを入れなおしたあとに有効になります。主電源スイッチを入れなおす方法は、「お使いになる前に」を参照してください。


通信履歴を確認プリントする

通信された機器情報の履歴を確認プリントすることができます。



通信履歴を確認する

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機器情報配信の設定]→[通信履歴]を押します。
  1. 通信された機器情報の履歴を確認したあと、[閉じる]を押します。
  • 履歴の詳細を確認するには、詳細を確認する履歴を選択したあと、[詳細情報]を押します。


通信履歴をプリントする

おことわり

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機器情報配信の設定]→[通信履歴]を押します。
  1. [リストプリント]を押します。

プリントの詳細な設定をするには、[レポート設定]を押します。


  • 各項目を設定したあと、[OK] を押します。

<100通信で自動プリント>:

[ON]: 100件の通信を終えた時点でレポートをプリントします。
[OFF]: 100件の通信で自動プリントは設定されません。

<指定時刻プリント>:

[ON]を選択した場合は、時刻を(テンキー)で入力します。

時刻の表示形式は24時間制です。時刻は0を含む4桁の数字を入力します。

例:

7時5分 →0705
23時18分 →2318

入力を間違えたときは、再度4桁の数字を入力します。

指定時刻までに100通信以上が行われたときは、新しいものから100通信分のレポートをプリントします。

[種別で分離]

配信と受信に分けてプリントする場合は[種別で分離]を押して、設定をONにします。

配信と受信に分けないでプリントする場合は[種別で分離]を押さずに、設定をOFFにします。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)のカセットオート選択のON/OFFの[その他]で「ON」に設定されている給紙箇所に、A3、B4、A4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターRの普通紙、再生紙または色紙がセットされているときにリストをプリントできます。(→カセットオート選択のON/OFFを設定する

  1. [はい]を押します。


機器情報通信履歴レポート

機器情報配信の通信の履歴をレポートとしてプリントします。

機器情報通信履歴レポートは、自動でも手動でもプリントすることができます。

レポートは、100 件の文書の配信/受信が終了した時点でプリントするか、指定した時刻にプリントするかを選択することができます。

また、配信/受信別にプリントすることもできます。


  • 開始時刻

機器情報の配信/受信が開始された日付と時刻が24 時間制でプリントされます。(* マークはすでに機器情報配信/受信レポートをプリントしたことのある履歴です。)


  • 終了時刻

機器情報の配信/受信が終了した日付と時刻が24 時間制でプリントされます。


  • 種別

機器情報を配信したか受信したかプリントされます。


  • 通信先

配信の場合は、配信先をプリントします。

受信の場合は、配信元をプリントします。


  • データ内容

機器情報を配信/受信したデータ内容をプリントします。


  • 通信結果

正常に配信/受信が終了したときは"OK"、配信/受信エラーのときは"NG" とプリントされます。

配信/受信エラーのときは、終了コードの番号もプリントされます。



データを完全に消去する(全データ/設定の初期化)

この機能を実行すると本機に格納されている以下のデータが完全に消去されます。通常、この操作は必要ありませんが、本製品を返却したり廃棄するときなど必要に応じて行ってください。

  • ボックスに保存されたデータ
  • ボックス機能で登録されたモードメモリ
  • MEAPアプリケーションおよびライセンスファイル
  • MEAPアプリケーションを使って保存されたデータ
  • MEAPのSMS(Service Management Service)のパスワード
    (パスワードを変更していた場合は、工場出荷時のパスワードに戻ります)
  • SSO-H(Single Sign-On H)のローカルデバイス認証で登録されたユーザの認証情報
  • ジョブの履歴情報
  • 初期設定/登録で設定された内容
  • イメージ合成の登録フォーム
  • システム管理設定(初期設定/登録)→[ネットワーク設定]→[TCP/IP設定]→[証明書設定]で登録されている鍵ペアとサーバ証明書

おことわり
  • 全データ/設定の初期化を実行する際は、十分注意して行ってください。お客さまのデータの消失による損害につきましては、弊社は一切その責任を負えませんので、あらかじめご了承ください。
  • カードリーダ-C1を装着している場合に全データ/設定の初期化を行うと、カードリーダ-C1を再設置する必要がありますので、担当サービスにご連絡ください。
  • 他のユーザが、データを誤って消去してしまうことを防ぐため、システム管理者情報を設定することをおすすめします。
  • 全データ/設定の初期化を行う前に、実行中のジョブがないかを確認してください。
  • データを消去する前に、必要なデータのバックアップを行ってください。バックアップできるデータは以下のとおりです。
  • 初期設定/登録の設定内容、ボックスの文書データ
    (データのエクスポートについては、「リモートUI」を参照してください)
  • MEAPアプリケーションのライセンスファイル
    (ライセンスファイルのダウンロードについては、「MEAPアプリケーション管理機能」を参照してください)
  • SSO-H(Single Sign-On H)のローカルデバイス認証で登録されたユーザの認証情報
    (認証情報のエクスポートについては、「MEAP認証システム設定」を参照してください)
  • 機器情報配信機能によって送信できる登録内容
    (他のLBP4500がある場合のみ、バックアップすることができます。そのLBP4500に既に登録されているデータを利用する場合は、バックアップする必要はありません。機器情報配信機能については、「機器情報配信の設定をする(機器情報配信の設定)」を参照してください)
  • MEAPアプリケーションが保存しているデータ
    (MEAPアプリケーションによっては、保存しているデータをバックアップできる場合があります。「MEAPアプリケーション管理機能」を参照してください)
  • 初期化中は、本製品にアクセスすることができません。
  • 本機からサーバやパソコンに画像などのデータが転送されて保存されている場合、これらのデータは全データ/設定の初期化を行っても消去されません。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[全データ/設定の初期化]を押します。
  1. [はい]を押します。

データの消去には30分以上かかる場合があります。

  • 実行中のジョブがある場合は、すべてのジョブが中止され消去されます。
  1. 初期化が終了したあとに、主電源スイッチを切ります。


ログインしている部門ID/ユーザ名を表示する(ID/ユーザ名表示のON/OFF)

ログインサービスを利用している場合に、ジョブ/プリント状況表示部に現在ログインしている部門ID/ユーザ名を表示することができます。

表示できるログインサービスと表示される項目は以下のとおりです。


使用しているログインサービス 表示項目
Default Authentication 部門ID
SSO-H(Single Sign-On H) 本製品が所属するドメインでログインした場合 ユーザ名
本製品が所属しないドメインでログインした場合 ユーザ名
ローカルデバイス認証でログインした場合 ユーザ名

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[ID/ユーザ名表示のON/OFF]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。
  • ログインサービスを利用していない場合は、「ON」に設定しても部門ID/ユーザ名は表示されません。


USBの設定をする(USB設定)

USBに関する設定を行います。


おことわり
  • 設定は、本製品の主電源スイッチを入れなおしたあと有効になります。主電源スイッチを入れなおす方法は、「お使いになる前に」を参照してください。


USBデバイスを使用するかどうか設定する(USBデバイスを使用)

本製品とコンピュータをUSBで接続する場合は、「ON」に設定します。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[USB設定]→[USBデバイスを使用]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。


USBホストを使用するかどうか設定する(USBホストを使用)

本製品にUSB 機器を接続して使用する場合は、「ON」に設定します。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[USB設定]→[USBホストを使用]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。


暗号化セキュアプリントの設定をする(暗号化セキュアプリント設定)

暗号化セキュアプリントに関する設定を行います。


おことわり
  • 暗号化セキュアプリント設定は、オプションの暗号化セキュアプリントキットを装着している場合のみ表示されます。


暗号化セキュアプリントジョブのみを受け付けるかどうか設定する(暗号化セキュアプリントジョブのみを受付)

パソコンからのプリントジョブは、暗号化セキュアプリントのみ受け付けるように設定することができます。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[暗号化セキュアプリント設定]→[暗号化セキュアプリントジョブのみを受付]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。


機密情報の入力時に伏せ字で表示する(機密情報入力時の伏せ字表示のON/OFF)

パスワードや暗証番号などの機密情報を登録するとき、入力した文字を伏せて「*******」のように表示することができます。


おことわり
  • 機密情報入力時の伏せ字表示のON/OFF が「ON」に設定されている場合、間違った文字の登録を防ぐため、確認入力を行う画面が表示されます。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[機密情報入力時の伏せ字表示のON/OFF]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択します。

選択する項目

[ON]: 機密情報を登録するとき、「*******」のように伏せ字で表示します。
[OFF]: 機密情報を登録するとき、入力した文字をそのまま表示します。


地紋印字モードを設定する(地紋印字モード)

常に地紋印字機能を設定してプリントすることや、プリンタドライバからプリントする場合にジョブごとに地紋印字機能を設定するかどうかを選択することができます。「地紋印字」機能については、「背景に隠れた文字列をつけてプリントする(地紋印字)」を参照してください。


おことわり
  • 強制地紋印字モードは、オプションの地紋拡張キットを有効にしている場合のみ表示されます。


強制地紋印字モードを設定する(強制地紋印字)

強制地紋印字モードを設定すると、常に「地紋印字」機能を設定してプリントすることができます。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[地紋印字モード]→[強制地紋印字]を押します。
  1. 強制地紋印字モードを設定する機能の[設定する]を押します。
  1. 印字の種類(スタンプ、日付、部数、シリアル番号、ID/ユーザ名)を選択します。

  • スタンプの種類を設定したあと、[次へ]を押します。


  • [入力]を押して文字列を入力したあと、[OK]→[OK]→[次へ]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)のページ印字/スタンプの文字列登録で登録した文字列から選択することもできます。


  • 日付形式を選択したあと、[次へ]を押します。


  • 印字開始数字を設定したあと、[次へ]を押します。


  • [次へ]を押します。

  • 本製品のカウンタ確認キーを押したときに画面左下に表示される「シリアルNO」が印字されます。

  • [次へ]を押します。
  • ログインサービスを利用している場合に、ログインしている部門ID/ユーザ名が印字されます。
  • ログインサービスを利用していない場合は、スタンプの[コピー禁止]が印字されます。

  1. 背景模様、印字サイズを設定したあと、[OK]を押します。

  • 出力紙の背景に模様を埋め込む場合は、背景模様をドロップダウンリストから選択します。
  • 印字サイズは[小][中][大](36ポイント、54ポイント、72ポイント)から選択します。
  • 文字列を横向きに印字する場合は、[横向きに印字する]を押します。
  • 文字列を白抜きにする場合は、[文字を白抜きにする]を押します。


プリンタドライバ地紋印字モードを設定する(プリンタドライバ地紋印字)

プリンタドライバ地紋印字モードを設定すると、プリンタドライバからプリントする場合、ジョブごとに地紋印字機能を設定するかどうかを選択することができます。


おことわり
  • 強制地紋印字とプリンタドライバ地紋印字が同時に設定されている場合は、強制地紋印字モードが優先されます。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[地紋印字モード]→[プリンタドライバ地紋印字]を押します。
  1. [設定する]を押します。
  1. 印字の種類(スタンプ、日付、部数、シリアル番号、ID/ユーザ名)を選択します。

  • スタンプの種類を設定したあと、[次へ]を押します。


  • [入力]を押して文字列を入力したあと、[OK]→[OK]→[次へ]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)のページ印字/スタンプの文字列登録で登録した文字列から選択することもできます。


  • 日付形式を選択したあと、[次へ]を押します。


  • 印字開始数字を設定したあと、[次へ]を押します。


  • [次へ]を押します。

  • 本製品のカウンタ確認キーを押したときに画面左下に表示される「シリアルNO」が印字されます。

  • [次へ]を押します。
  • ログインサービスを利用している場合に、ログインしている部門ID/ユーザ名が印字されます。
  • ログインサービスを利用していない場合は、スタンプの[コピー禁止]が印字されます。

  1. 背景模様、印字サイズを設定したあと、[OK]を押します。

  • 出力紙の背景に模様を埋め込む場合は、背景模様をドロップダウンリストから選択します。
  • 印字サイズは[小][中][大](36ポイント、54ポイント、72ポイント)から選択します。
  • 文字列を横向きに印字する場合は、[横向きに印字する]を押します。
  • 文字列を白抜きにする場合は、[文字を白抜きにする]を押します。


本体側で指定した機能に対応するドライバをパソコン側で検出、インストールする(ページ記述言語選択(プラグ&プレイ))

プリント時に使用するプリンタドライバ(LIPS VまたはLIPS IV)を本体側で指定します。パソコン側では、ここで指定したプリンタドライバを検出してインストールを行います。


おことわり
  • 対応するドライバがパソコン内にない場合は、検出およびインストールは行われません。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[ページ記述言語選択(プラグ&プレイ)]を押します。
  1. プラグ&プレイの対象となる機能のボタンを選択したあと、[OK]を押します。

設定は、本製品の主電源スイッチを入れなおしたあと有効になります。主電源スイッチを入れなおす方法は、「お使いになる前に」を参照してください。



ボックスの設定をする(ユーザボックス一括設定)

ボックスの文書の自動消去までの時間、プリンタドライバから保存時のプリントのON/OFFの設定を一括で行います。


おことわり
  • すでに各ボックスで、文書の自動消去までの時間やプリンタドライバから保存時のプリントが設定されている場合、各ボックスの暗証番号設定にかかわらず、ユーザボックス一括設定で設定された内容が優先されます。
  • ユーザボックス一括設定後に各ボックスで設定を更新した場合は、ユーザボックス一括設定の設定内容よりも優先されます。


文書の自動消去までの時間を設定する(文書の自動消去までの時間)

ボックスの文書が自動的に消去されるまでの時間を一括設定します。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[ユーザボックス一括設定]→[文書の自動消去までの時間]を押します。
  1. ][]を押して自動消去するまでの時間を設定したあと、[OK]を押します。


プリンタドライバからの保存結果をプリントする(プリンタドライバから保存時のプリント)

ユーザ定義のパソコンから記録させた文書をボックスに保存する時に、保存した結果を1部プリントするかどうかを一括設定します。プリントする場合は「ON」に設定します。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[ユーザボックス一括設定]→[プリンタドライバから保存時のプリント]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。


プリンタドライバからのジョブを制限する(プリンタジョブの制限)

プリンタドライバからのジョブをボックス保存のみ受け付けるかどうかの設定をします。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[プリンタジョブの制限]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[ON]: プリンタドライバからのジョブを制限します。
ボックス保存のみ受け付けます。
[OFF]: プリンタドライバからのジョブを制限しません。
ボックス保存、プリントを受け付けます。


ユーザ定義の用紙種類を登録/編集する(用紙種類の管理設定)

登録されている用紙種類以外の用紙を200個まで名称をつけて登録/編集することができます。すでに登録されている用紙種類からもっとも近い特性を持つ用紙種類を複製し、名称を変更することで登録が行えます。


おことわり
  • 受信した文書をプリントする際には、ユーザが定義した用紙種類を使用することはできません。


ユーザ定義の用紙種類を登録する

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[用紙種類の管理設定]を押します。
  1. 登録する用紙種類と最も近い特性を持つ用紙種類をリストから選択したあと、[複製]を押します。

  1. 任意の名称を入力したあと、[OK]を押します。

  • 以下の場合は、名称を登録できません。
  • 複製元と同じ名称の場合
  • 名称なし(空欄)の場合


ユーザ定義の用紙種類を編集する

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[用紙種類の管理設定]を押します。
  1. リストから任意で登録した用紙種類を選択したあと、[詳細/編集]を押します。

  1. [変更]を押します。

  • 現在給紙箇所にセットされているユーザ定義用紙の名称を変更した場合は、カセットや手差しトレイ、サイドペーパーデッキへの用紙種類の再登録が必要です。給紙箇所への用紙種類の登録については「給紙箇所の用紙種類を登録する」を参照してください。
  • デフォルトで登録されている用紙種類の名称を変更することはできません。
  • 工場出荷時に登録されている用紙種類の名称を変更することはできません。
  1. 名称を入力したあと、[OK]を押します。



ユーザ定義の用紙種類を消去する

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[用紙種類の管理設定]を押します。
  1. リストから任意で登録した用紙種類を選択したあと、[消去]を押します。

  • 消去する内容を確認してください。
  1. [はい]を押します。


NetSpot Suite

パソコンから本製品を設定・管理するためのソフトウェアを紹介しています。



NetSpot Job Monitor

プリンタの状態を表示したり、処理中の印刷データを操作するためのユーティリティソフトウェアです。プリンタポートに接続されたプリンタだけでなく、ネットワーク経由で接続されているプリンタの状態もコンピュータ画面上に表示できます。また、印刷待ちデータの一時停止・再開・削除などが行えます。本ソフトウェアは付属のCD-ROMに収録されています。

 



NetSpot Device Installer

ネットワークに接続されたキヤノン製デバイスのネットワークプロトコルの初期設定を行うユーティリティソフトウェアです。NetSpot Device Installer は、コンピュータへのインストールが不要で、簡単にデバイスの初期設定を行うことができます。本ソフトウェアは付属のCD-ROMに収録されています。

 



imageWAREシリーズ

各種オフィス機器をより有効に活用するソフトウエア製品群について紹介しています。



imageWARE Publishing Manager

デバイス機能を最大限に活用して、簡単に印刷を行なうためのアプリケーションです。 ページレイアウトや印刷方法を設定して、さまざまなドキュメントを作成、印刷することができます。

 



imageWARE Enterprise Management Console

imageWARE Enterprise Management Consoleは、印刷環境を統合管理するためのソフトウェアです。ネットワークに接続されている複数の印刷デバイスをWebブラウザ上で一元管理することができます。
ネットワーク上のデバイスから取得した情報(ネットワーク設定、状態、設置場所など)を一覧表示することや、デバイスの状態変化を管理者にメールで通知することなどができます。複数のデバイスに対して、各種設定を一括で行うこともできます。
オプションのプラグインを追加することにより、機能を拡張することもできます。

 



imageWARE Access Management System

デバイスの使用制限を管理するためのシステムです。使用制限情報をユーザやユーザグループに割り当てることで、デバイスに搭載された機能の使用を制限することができます。

 



MEAPアプリケーション管理機能

MEAPアプリケーションのインストールのしかたやMEAP機能の管理について説明しています。



こんなことができます

SMS(Service Management Service)は、お手持ちのWeb ブラウザからネットワークを経由してLBPシリーズ(以下、本体と呼びます。)にアクセスし、MEAP アプリケーションのインストールや管理などを行うことができるソフトウェアです。SMS を使用するためのソフトウェア(Web サーバ)は本体に内蔵されていますので、Web ブラウザ以外のソフトウェアを用意する必要はありません。ネットワーク上の本体がパソコンとつながっていれば、SMS を使うことができます。SMS を使って以下のようなことができます。

  • ネットワーク上のパソコンから本体のMEAP アプリケーション情報を確認することができます

SMS は、ネットワーク経由で本体にアクセスして、インストールされているアプリケーションの状況や各種情報を表示させることができます。
SMS を起動し、[ログイン]ページでパスワードを入力してログインすると、次のようなトップページが表示されます。


[アプリケーション一覧]ページに移動するときにクリックします。
[アプリケーション一覧]ページには、本体にインストールされているMEAP アプリケーションの状況などが表示されます。
[インストール]ページに移動するときにクリックします。
[インストール]ページでは、MEAP アプリケーションのインストールを行うことができます。
[システム管理]ページに移動するときにクリックします。
[システム管理]ページでは、ログインサービスの切り替えやタッチパネルディスプレイ上の機能ボタンの表示順の変更を行うことができます。
SMS での作業を終了し、ログアウトするときにクリックします。クリックすると[ログイン]ページに移動します。

おことわり
  • Web ブラウザの[戻る]は使用しないでください。[戻る]を使用してページを移動すると、正しく動作しなくなることがあります。

  • 本体にMEAP アプリケーションをインストール/アンインストールすることができます

本体に対応するMEAPアプリケーションをパソコンからインストール/アンインストールすることができます。


おことわり
  • MEAP アプリケーションをインストールするには、ライセンスファイルが必要です。

  • インストールしたMEAP アプリケーションやライセンスファイルを更新することができます

インストールしているMEAP アプリケーションのライセンスが失効した場合などに、再度インストールして更新することができます。

  • 本体のタッチパネルディスプレイに表示されるMEAP アプリケーションのボタン表示順を変更することができます

本体のタッチパネルディスプレイ上部に表示される、MEAP アプリケーションボタンの表示順を設定することができます。

  • 本体にログインするときのユーザ名/パスワードでSMS にログインできるようにすることができます

ログインサービスで管理者として登録されているユーザのユーザ名/パスワードでもSMS にログインできるようにすることができます。



必要なシステム環境

SMS は、以下のシステム環境での動作を保証しています。

  • OS /対応ブラウザ

OS 対応ブラウザ
Windows 2000 Professional Microsoft Internet Explorer 6 SP1
Windows XP Professional Microsoft Internet Explorer 6 SP1、
Microsoft Internet Explorer 6 SP2、
Microsoft Internet Explorer 7
Windows Server 2003
Windows Server 2003 R2
Microsoft Internet Explorer 6 SP1、
Microsoft Internet Explorer 6 SP2、
Microsoft Internet Explorer 7
Windows Vista Microsoft Internet Explorer 7
Mac OS X 10.3 Safari 1.3.2
Mac OS X 10.4 Safari 2.0.4

おことわり
  • ブラウザは以下のように設定されている必要があります。
  • JavaScript が有効な状態になっている
  • セッションごとのCookie の使用が有効な状態になっている
  • Web サーバなど、上記以外のソフトウェアは必要ありません。(Web サーバは本体に内蔵されています。)


SMSを起動する前に(準備)

SMS を起動する前に、本体を起動して以下のことを行ってください。

  • ネットワーク設定

システム管理設定(初期設定/登録)の「ネットワーク設定」の項目を設定します。また本体のIP アドレスを確認してください。IP アドレスがわからないときは、ネットワーク管理者にご連絡ください。(→ネットワーク

  • Web ブラウザから本体にアクセスできるようにする

システム管理設定にある「MEAP 設定」の[HTTP を使用]を「ON」にしておきます。「ON」にしないとWeb ブラウザから本体にアクセスすることができません。


おことわり
  • プロキシサーバ経由で接続することはできません。プロキシサーバをお使いの環境では、以下のような設定を行ってください。(設定はネットワーク環境によって異なりますので、ネットワーク管理者に相談してください。)
  • Web ブラウザのプロキシサーバの設定で、[例外](プロキシを使用しないアドレス)に本体のIP アドレスを追加します。
  • Web ブラウザで、クッキー(Cookie)、JavaScript が利用できるように設定していない場合は、SMS を使用することはできません。
  • Web ブラウザから文字を入力するときは、本体のタッチパネルディスプレイから入力できる文字を使用してください。それ以外の文字を使用すると、本体で正常に表示/認識されないことがあります。


Webブラウザから本体にアクセスできるようにする

Web ブラウザからMEAP の機能を使用するための設定は、本体のタッチパネルディスプレイから行います。


おことわり
  • 工場出荷時は、「ON」に設定されています。

  1. (初期設定/登録)→ [システム管理設定]→ [▼]を押します。

システム管理部門ID とシステム管理暗証番号が設定されている場合は、[システム管理設定]を押したあとにシステム管理部門ID と暗証番号を入力して(認証)を押します。

  1. [MEAP 設定]→ [HTTP を使用]を押します。

  1. [ON]を押します。

  1. < SSL を使用>の[ON]または[OFF]を押します。

[ON] SSL のセキュア通信を使用します。

[OFF]SSL のセキュア通信を使用しません。

  • [MEAP 設定]→ [HTTP を使用]の< SSL を使用>のON/OFF の設定は、[システム管理設定]にある[リモートUI のON/OFF]の<SSL を使用>のON/OFF の設定と連動します。
  • <SSL を使用>をON に設定するには、本体の[TCP/IP設定]にある[証明書設定]でSSL 暗号化通信に必要な鍵ペアとサーバ証明書を設定する必要があります。SSL の鍵生成については、「ネットワーク」を参照してください。
  1. [OK]を押します。

指定したモードが設定されます。

  1. 基本画面に戻るまで[閉じる]を押していきます。
  1. 本体の主電源を切り、10 秒後に電源を入れなおします。
  • [HTTP を使用]のON/OFF の設定は、本体の主電源スイッチを入れなおしたあとに有効になります。電源の入れかた/切りかたは、「お使いになる前に」を参照してください。


SMSの起動と終了

SMS を使用するには、ログインする必要があります。
SMS にログインする方法には、次の2通りがあります。

  • SMS 用の共通パスワードでログインする(Password Authentication)
    SMS のログインページからSMS で設定されているパスワードを使ってログインし、SMS を使用します。
  • 本体にログインするときのユーザ名/パスワードでログインする(Remote Login Service Authentication)
    ログインサービス(Default Authentication 以外)で使用しているユーザ名/パスワードを使ってログインし、SMS を使用します。
    管理者として登録されているユーザのみログインすることができます。

それぞれのログイン方法を使用できる状態にしたり、使用を停止する設定は、[システム管 理]の[ユーティリティ]ページから行います。(→SMS へのログイン


おことわり
  • 工場出荷時は、SMS 用のパスワードでのみログインできる状態になっています。
  • ログイン方法によって、指定するURL は異なります。
  • ログインサービスに Default Authentication を設定しているときは、ユーザ名/パスワードでSMS にログインすることはできません。
  • 複数のユーザがSMS へ同時にログインすることはできません。


SMS用パスワードでのログイン

おことわり
  • 工場出荷時のパスワードは、「MeapSmsLogin」に設定されています(大文字と小文字の区別をします)。
  • このパスワードは、本体に対して不正な操作が行われるのを防ぐためのものです。管理者以外の方にはお知らせしないようにしてください。
  • 誤った使用を防ぐため、管理者の方はご使用を始めるときにパスワードを変更してください。パスワードを変更する場合は、「パスワードの変更」を参照してください。
  • 設定したパスワードは忘れないようにしてください。パスワードを忘れると、SMS を使用することができなくなります。この場合は、担当サービスにお問い合わせください。

  1. Web ブラウザを起動します。
  1. アドレス入力欄に以下のURLを入力します。

http://<本体のIP アドレスまたはホスト名>:8000/sms/

SMS の[ログイン]ページが表示されます。

  • 本体のデバイスシリアル番号が、画面右下に表示されます。デバイスシリアル番号は、ライセンス管理システムからライセンスファイルを取得するときに必要です。
  • 表示言語を切り替えるためのドロップダウンリストが、画面右上に表示されます。必要に応じて、表示言語を選択してください(日本語と英語のみ)。
  1. パスワードを入力し、[ログイン]をクリックします。

パスワードが正しくないためにログインできなかった場合は、パスワードの再入力を求めるメッセージが表示されます。

  • SMS を使用中に約5 分以上アクセスしないとタイムアウトとなり、自動的にログアウトします。そのときは、[ログイン]ページから再度ログインします。
  • ログインページを表示させてから約5 分以内にログインしないと、正しいパスワードを入力してもログインすることができなくなります。画面に表示されるメッセージにしたがって、もう一度パスワードを入力してください。


ユーザ名/パスワードでのログイン

  1. Web ブラウザを起動します。
  1. アドレス入力欄に以下のURLを入力します。

http://<本体のIP アドレスまたはホスト名>:8000/sms/rls/

選択したログインサービスの[ログイン]ページが表示されます。

  1. SSO-H の管理者として登録されているユーザのユーザ名、パスワードを入力し、ログイン先を選択したあと、[ログイン]をクリックします。

ユーザ名、パスワードが正しくないためにログインできなかった場合は、ユーザ名、パスワードの再入力を求めるメッセージが表示されます。

  • SMS を使用中にタイムアウトとなった場合、自動的にログアウトします(時間はログインサービスにより異なります)。そのときは、[ログイン]ページから再度ログインします。
  • ログインページでタイムアウトすると、正しいパスワードを入力してもログインすることができなくなります。画面に表示されるメッセージにしたがって、もう一度パスワードを入力してください。


SMSからのログアウト

  1. [ログアウト]をクリックします。

[ログイン]ページが表示されます。

  • SMS を終了するときは、必ずログアウトしてください。ログアウトせずにWeb ブラウザを閉じると、SMS はしばらくのあいだ使用できなくなります。


アプリケーションのインストール

MEAP アプリケーションをインストールします。インストールには、新規にインストールする場合と、すでにインストールされているMEAP アプリケーションを新しいバージョンに更新する場合の2 種類があります。


おことわり
  • MEAP アプリケーションをインストールするには、有効なライセンスファイルが必要です。
  • お持ちのMEAP アプリケーションのパッケージにライセンスアクセス番号が記載されている場合は、以下のURL からライセンス管理システムにアクセスし、ライセンスファイルを取得してください。
    http://www.canon.com/lms/license/
    ライセンス管理システムにアクセス後、画面に表示される指示に従ってライセンスファイルを取得してください。ライセンスファイルを取得するには、ライセンスアクセス番号およびデバイスシリアル番号(SMS 画面上の右下に表示される番号)が必要です。
  • お持ちのMEAP アプリケーションのパッケージにライセンスアクセス番号が記載されていない場合は、MEAP アプリケーションの販売元からライセンスファイルが支給されます。詳細については、各MEAP アプリケーションの取扱説明書を参照してください。
  • すでにインストールされているMEAP アプリケーションを新しいバージョンに更新するには、一度アプリケーションを停止してから新しいバージョンのアプリケーションを上書きインストールします。アプリケーションが停止されないと更新することができません。
    (→アプリケーションを使用できない状態にする
  • インストールできるアプリケーションは、最大19 個までです。
  • MEAP アプリケーションが使用できるハードディスク領域は、最大約1GB までです。
  • MEAP アプリケーションが使用しているハードディスク領域は、アプリケーション一覧ページに表示される資源情報の「ハードディスク」で確認することができます。
  • アプリケーションによっては、インストールに特定の条件を必要とする場合があります。詳細については、各アプリケーションの取扱説明書を参照してください。
  • MEAPアプリケーションのインストール中に本体がシャットダウンモードに入った場合、SMS の[インストール]ページでエラーメッセージが表示され、インストールがキャンセルされることがあります。このような場合は、本体の主電源を入れなおしてからMEAPアプリケーションを再インストールしてください。電源の入れかた/切りかたは、「お使いになる前に」を参照してください。

  1. [インストール]をクリックします。

[インストール]ページが表示されます。

  1. [参照]をクリックして、インストールするアプリケーションファイルとライセンスファイルをそれぞれ選択し、[OK]をクリックします。

アプリケーションファイル: 拡張子が「jar」のファイルです。
ライセンスファイル: 拡張子が「lic」のファイルです

「インストールしています... しばらくお待ちください。」というメッセージが表示されます。

  • ライセンスファイルのみをインストールすることはできません。
  • アプリケーションをインストールするときは、必ずライセンスファイルを指定してください。ライセンスファイルの指定をせずにインストールすることはできません。
  • すでにインストールされているアプリケーションに対してライセンスを追加する場合は、「ライセンスファイルの追加」を参照してください。
  • ファイルのパスを直接入力して指定することもできます。
  1. インストールの確認ページの内容を確認して、[OK]をクリックします。

アプリケーションによっては、使用許諾契約の画面が表示される場合があります。内容を確認して、[OK]をクリックしてください。


アプリケーション更新時に表示される画面には、以下の情報が記載されています。

  • アプリケーション情報
新アプリケーション: 更新後のアプリケーション情報
現在のアプリケーション: 現在のアプリケーション情報
  • ライセンス情報
追加: 追加分の有効期限とカウンタ情報
現在: インストール時点での有効期限とカウンタ情報
合計: 現在と追加を合計した有効期限とカウンタ情報

「インストールしています... しばらくお待ちください。」というメッセージが再び表示されたあと、インストールが始まります。

インストールが終了すると、[アプリケーション一覧]ページが表示されます。



アプリケーションの開始と停止

インストールしたアプリケーションを使用できる状態にしたり、停止させることなどができます。



アプリケーションを使用できる状態にする

  1. [アプリケーション一覧]をクリックします。

[アプリケーション一覧]ページが表示されます。

名前 アプリケーションの名前が表示されます。
インストール日 アプリケーションがインストールされた日が表示されます。
アプリケーションID アプリケーション固有のID が表示されます。
状態 アプリケーションの状態が表示されます。
ライセンス アプリケーションのライセンスの状態が表示されます。
資源使用状況 アプリケーションの資源使用状況が表示されます。

アプリケーションの状態には、次のものがあります。

表示されるメッセージ 状態
インストール済み アプリケーションをインストール後、一度も開始したことがない状態、またはアプリケーションを停止したあと本体の主電源を切り、再起動したあとに一度も開始されていない状態
開始 アプリケーションが起動している状態
停止 アプリケーションが停止している状態
開始中 アプリケーションが起動途中の状態
停止中 アプリケーションが停止途中の状態

ライセンスの状態には、次のものがあります。

表示されるメッセージ 状態
インストール済み 有効なライセンスファイルがインストールされている。
未インストール ライセンスファイルが無効になっている。
超過 インストールされているライセンスファイルに有効期限があり、 かつ複数のカウンタの種類が設定されている状態で、一部のカウ ンタ値がカウンタ上限を超えている場合。
失効 インストールされているライセンスファイルの有効期限が切れている。または、現在のカウンタ値がライセンスファイルの上限値を超えている。
(複数の種類のカウンタに対してカウンタの上限値が設定されている場合、カウンタの種類すべてに対してカウンタ上限値を超えた時点で失効となります)

資源使用状況には、アプリケーション全体が使用している資源の情報が表示されます。

資源使用状況 説明 更新タイミング
ハードディスク ハードディスク使用量。単位はKbyte。 アプリケーションのインス トール・アンインストール時
メモリ メモリ使用量。単位はKbyte。
アプリケーションの開始・停 止時
スレッド スレッド数。
ソケット ソケット数。
ファイル記述子 ファイル記述子数。
  1. 開始するアプリケーションのラジオボタンを選択して、[開始]をクリッ クします。

アプリケーションが開始の状態になります。

  • 必要なライセンスファイルがインストールされていないアプリケーションは、[開始]をクリックしても使用できません。
  • 資源情報のメモリ、スレッド、ソケット、ファイル記述子のいずれか1 つでも残量がなくなると、[開始]をクリックしてもアプリケーションを開始させることができません。


アプリケーションを使用できない状態にする

アプリケーションを停止させます。


おことわり
  • アプリケーションの更新を行う場合などに、更新するアプリケーションを停止させます。

  1. [アプリケーション一覧]をクリックします。

[アプリケーション一覧]ページが表示されます。

  1. 停止するアプリケーションのラジオボタンを選択して、[停止]をクリッ クします。

アプリケーションが停止の状態になります。



アプリケーションのアンインストール

インストールされているアプリケーションをアンインストールします。


おことわり

  1. [アプリケーション一覧]をクリックします。

[アプリケーション一覧]ページが表示されます。

  1. [アプリケーション一覧]ページでアンインストールしたいアプリケーションのラジオボタンを選択して、[アンインストール]をクリックします。

選択したアプリケーションが削除できない状態になっている場合は、[アンインストール]はグレーアウトしてクリックすることはできません。

  1. 表示される画面でアンインストールするアプリケーションを確認し、[OK]をクリックします。

[OK]をクリックするとアンインストールが行われます。

  • ライセンスの状態が未インストールのアプリケーションのみ、アンインストールすることができます。それ以外の状態のアプリケーションをアンインストールするときは、[ライセンスファイルの管理]ページでライセンスファイルを無効化したあと、削除してください。(→無効化したライセンスファイルのダウンロード/削除
  • ライセンスファイルを無効化するには、対象のアプリケーションが停止の状態になっている必要があります。
  • アンインストールしているアプリケーションが他のアプリケーションと連携している場合、「このアプリケーションがエクスポートしているパッケージは使用できなくなります。」という確認メッセージが表示されることがあります。このようなアプリケーションをアンインストールすると、他のアプリケーションを使用できなくなることがあります。


アプリケーションの詳細を確認/設定する

インストールしたアプリケーションの詳細情報を確認することができます。


  1. [アプリケーション一覧]をクリックします。

[アプリケーション一覧]ページが表示されます。

  1. [アプリケーション一覧]ページで詳細情報を確認するアプリケーションの名前をクリックします。

[アプリケーションの情報]ページが表示されます。

  • 表示されるアプリケーションの詳細情報は、アプリケーションによって異なります。


アプリケーションのライセンス設定

インストールしたアプリケーションのライセンスファイルの追加や無効化、削除ができます。



ライセンスファイルの追加

インストールされているアプリケーションに対して、ライセンスファイルを追加インストールすることができます。ライセンスファイルを追加するとカウンタ値の増加や有効期間の延長ができます。


  1. [アプリケーション一覧]をクリックします。

[アプリケーション一覧]ページが表示されます。

  1. [アプリケーション一覧]ページで詳細情報を確認するアプリケーションの名前をクリックします。

[アプリケーションの情報]ページが表示されます。

  1. [アプリケーションの情報]ページで[ライセンス管理]をクリックします。

[ライセンス管理]ページが表示されます。

  1. [参照]をクリックして、追加するライセンスファイルを選択し、[インストール]をクリックします。

「インストールしています... しばらくお待ちください。」というメッセージが表示されます。

  1. インストールの確認ページの内容を確認して、[OK]をクリックします。

ライセンス追加時に表示される画面には、以下の情報が記載されています。

  • ライセンス情報
現在: インストール時点での有効期限とカウンタ情報
追加: 追加分の有効期限とカウンタ情報
合計: 現在と追加を合計した有効期限とカウンタ情報

「インストールしています... しばらくお待ちください。」というメッセージが再び表示されたあと、インストールが始まります。

  • すでに超過あるいは失効したアプリケーションは、ライセンスの追加後に、アプリケーションの再起動(停止および開始)が必要な場合があります。


ライセンスファイルの無効化

アプリケーションをアンインストールする前に、ライセンスファイルの無効化をしておきます。


おことわり
  • ライセンスファイルの無効化は、無効化するアプリケーションを停止した後で行います。アプリケーションを停止していない状態では、ライセンスファイルの無効化はできません。
  • 無効化したライセンスファイルが生成されると、ライセンスファイルの状態は「未インストール」になり、アプリケーションを使用することができなくなります。
  • 無効化したライセンスファイルは、同じ本体に再度インストールすることができます。

  1. [アプリケーション一覧]をクリックします。

[アプリケーション一覧]ページが表示されます。

  1. [アプリケーション一覧]ページで詳細情報を確認するアプリケーションの名前をクリックします。

[アプリケーションの情報]ページが表示されます。

  1. [アプリケーションの情報]ページで[ライセンス管理]をクリックします。

[ライセンス管理]ページが表示されます。

  1. [無効]をクリックします。

ライセンスの無効化を確認するページが表示されます。

  1. [OK]をクリックします。


無効化したライセンスファイルのダウンロード/削除

アプリケーションをアンインストールする前に、無効化したライセンスファイルを削除する必要があります。再インストールなどを行うため、削除するライセンスファイルをパソコンにダウンロードし、保存しておくことをお勧めします。


おことわり
  • 無効化したライセンスファイルを削除すると、再び本体からダウンロードすることはできなくなります。
  • ダウンロードしたライセンスファイルは、同じ本体に再インストールできます。
  • 無効化されているライセンスファイルのみ、ダウンロードや削除を行うことができます。

  1. [アプリケーション一覧]をクリックします。

[アプリケーション一覧]ページが表示されます。

  1. [アプリケーション一覧]ページで詳細情報を確認するアプリケーションの名前をクリックします。

[アプリケーションの情報]ページが表示されます。

  1. [アプリケーションの情報]ページで[ライセンス管理]をクリックします。

[ライセンス管理]ページが表示されます。


  • [ダウンロード]をクリックします。

[ダウンロード]を選択した場合は、画面の指示に従って、ファイルの保存場所を指定します。


  • [削除]をクリックします。

削除を確認するページが表示されます。


  1. [OK]をクリックします。


アプリケーションの認証情報を設定する

操作部からの操作を必要としないMEAP アプリケーションに対して、認証情報をあらかじめ設定します。
Default Authentication(部門別ID 管理)では、部門ID /暗証番号を設定します。
SSO-H では、ユーザ名/パスワードを設定します。


おことわり
  • ログインアプリケーションを変更した場合は、認証情報を再確認してください。認証情報の再入力が必要になることがあります。

  1. [アプリケーション一覧]をクリックします。

[アプリケーション一覧]ページが表示されます。

  1. [認証情報を設定するアプリケーションの名前をクリックします。

[アプリケーションの情報]ページが表示されます。

  1. [認証情報の設定]をクリックします。

[認証情報の設定]ページが表示されます。

  1. 認証情報を入力して、[設定]をクリックします。

認証情報の設定に成功すると、「認証情報が設定されました。」がメッセージ欄に表示され ます。エラーの場合は、エラーのメッセージが表示されます。

  • [リセット]をクリックすると、入力した認証情報をクリアします。[削除]をクリックす ると、認証情報の設定を解除します。

  • 部門ID と暗証番号を入力します。
  • [設定]をクリックします。


  • ユーザ名とパスワードを入力して、ログイン先を選択します。
  • [設定]をクリックします。



タッチパネルディスプレイの表示順序の設定

本体のタッチパネルディスプレイに表示されるアプリケーションボタンの表示順を設定することができます。


おことわり
  • タッチパネルディスプレイに表示できるボタンは、最大9 個までです。
  • アプリケーションの中には、本体のタッチパネルディスプレイにボタンが表示されるものと、されないものがあります。タッチパネルディスプレイに表示されるアプリケーションをアプレットと呼びます。

  1. [システム管理]→ [パネル表示]の順にクリックします。

  1. 本体のタッチパネルディスプレイに表示する順番に、ドロップダウンリストからアプレットを選択していきます。

設定する前の画面に戻すときは、[リセット]をクリックします。

  • 空欄がないようにすべてのアプレットを選択してください。
  • 本体のタッチパネルディスプレイには、左から順にボタン1、ボタン2・・・のように表示されます。
  • ドロップダウンリストには、アプレットの名称、アプリケーションID が表示されます。
  • 本体のタッチパネルディスプレイには、起動しているアプレットのボタンが表示されますが、ドロップダウンリストには、インストールされているすべてのアプレットの名称が表示されます。
  1. [設定]をクリックします。

設定が完了すると設定されたアプレット名の先頭に「*」が表示されます。



システムアプリケーションのアンインストール

システムアプリケーションとは、MEAP システムを構成する基本的なアプリケーションです。


おことわり
  • システムアプリケーションは、アンインストールの前にライセンスファイルの削除を行う必要はありません。

  1. [システム管理]→ [拡張システムアプリケーション]の順にクリックします。

システムアプリケーションやログインサービスを設定するページが表示されます。

  1. アンインストールするアプリケーションのラジオボタンを選択して、[アンインストール]をクリックします。

アンインストールを続けるかを確認するページが表示されます。

  1. [OK]をクリックします。

アンインストールが終了すると、[拡張システムアプリケーション]ページが表示されます。



システムアプリケーションの開始と停止

システムアプリケーションの開始と停止およびアンインストールは、[システム管理]ページから行います。



システムアプリケーションの開始

  1. [システム管理]→ [拡張システムアプリケーション]の順にクリックします。

システムアプリケーションやログインサービスを設定するページが表示されます。

  1. 開始するアプリケーションのラジオボタンを選択して、[開始]をクリックします。

アプリケーションが正常に開始すると、指定したシステムアプリケーションの状態が開始になります。



システムアプリケーションの停止

  1. [システム管理]→ [拡張システムアプリケーション]の順にクリックします。

システムアプリケーションやログインサービスを設定するページが表示されます。

  1. 停止するアプリケーションのラジオボタンを選択して、[停止]をクリックします。

アプリケーションが正常に停止すると、システムアプリケーションの状態が停止になります。



ログインサービスの設定

ログインサービスとは、ユーザが本体にログインするときに、そのユーザを認証するためのサービスです。ログインサービスの変更やアンインストールを[システム管理]ページから行うことができます。
工場出荷時に利用できるログインサービスには、次の2 種類があります。

  • Default Authentication(部門別ID 管理)
  • SSO-H(Single Sign-On H)

SSO-H には次の3 種類のユーザ認証方式があります。

  • 「ドメイン認証」
  • 「ローカルデバイス認証」
  • 「ドメイン認証+ ローカルデバイス認証」

ログインサービスおよびユーザ認証方式の詳細については、「MEAP 認証システム設定」を参照してください。



ログインサービスの選択

本体のユーザ認証を行うログインサービスを選択します。SSO-H のユーザ認証方式の選択については、「MEAP 認証システム設定」を参照してください。


おことわり
  • 本体にログインするときのユーザ名/パスワードでログインした場合、画面上にログインサービスの項目は表示されません。ログインサービスを変更する場合は、SMS 用のパスワードでログインしてください。
  • SSO-H に設定する場合は、変更する前に部門別ID 管理を[OFF]にしてください。
  • SSO-H のローカルデバイス認証に設定する場合は、ローカルデバイス認証で登録している情報と部門別ID 管理のユーザ情報(部門ID と部門ID に対応する暗証番号)を一致させる必要があります。
  • SSO-H のローカルデバイス認証と部門別ID 管理を同時に使用する場合は、ログインサービスをSSO-H に切り替えたあとで、ローカルデバイス認証のユーザ情報(部門ID と部門ID に対応する暗証番号)を更新し、部門別ID 管理を[ON]にします。
  • SSO-H に設定する場合は、オプションのコントロールカード用カードリーダを使用することはできません。
  • SSO-H のドメイン認証を使用する場合、Active Directory が載っているサーバと本体(およびログインするパソコン)の時刻の設定をあわせておく必要があります。時刻の設定が30 分以上ずれていると、ドメイン認証でのログイン時にエラーが発生します。
  • SSO-H に設定すると、本体の起動時間が多少長くなります。
  • SSO-H に設定すると、リモートUI にアクセスする時間が多少長くなります。

  1. [システム管理]→ [拡張システムアプリケーション]の順にクリックします。

ログインサービスの選択を行うページが表示されます。

  1. 使用するログインサービスをラジオボタンで選択して、[設定]をクリックします。

選択したログインサービスアプリケーションの状態が「再起動後開始」になります。

  1. 本体の主電源を切り、10 秒後に電源を入れなおします。

設定したログインサービスが起動します。

  • ログインサービスの設定変更は、本体の主電源スイッチを入れなおしたあとに有効になります。電源の入れかた/切りかたは、「お使いになる前に」を参照してください。


ログインサービスのアンインストール

ログインサービスは、通常アンインストールする必要はありません。他のアプリケーションをインストールするために、ハードディスク容量を増やす場合など必要に応じて行ってください。


おことわり
  • Default Authentication(部門別ID 管理)と、使用中のログインサービス(状態が「開始」または「再起動後停止」と表示されているログインサービス)、次回本体を起動したときから使用するログインサービス(状態が「再起動後開始」と表示されているログインサービス)は、アンインストールできません。
  • SSO-H を誤ってアンインストールした場合は、MEAP Administration Software CD-ROM のファイルを使用して、再インストールすることができます。
  • ログインサービスは、他のアプリケーションと異なり、アンインストール前にライセンスファイルを削除する必要はありません。

  1. [システム管理]→ [拡張システムアプリケーション]の順にクリックします。

ログインサービスのアンインストールを行うページが表示されます。

  1. アンインストールするログインサービスをラジオボタンで選択して、[アンインストール]をクリックします。

アンインストールを続けるか確認するページが表示されます。

  1. [OK]をクリックします。

ログインサービスがアンインストールされます。



システムアプリケーションのインストール

  1. [システム管理]→ [拡張システムアプリケーション]の順にクリックします。

システムアプリケーションやログインサービスを設定するページが表示されます。

  1. [拡張システムアプリケーション/ ライセンスのインストール]で[参照]をクリックし、拡張システムアプリケーションファイルとライセンスファイルを選択します。

  1. [インストール]をクリックします。

「インストールしています... しばらくお待ちください。」というメッセージが表示されます。

  • システムアプリケーションをインストールするときは、アプリケーションファイルとライセンスファイルの両方を指定する必要があります。
  • ファイルのパスを直接入力して指定することもできます。
  1. インストールの確認ページの内容を確認して、[OK]をクリックします。

アプリケーションによっては、使用許諾契約の画面が表示される場合があります。
内容を確認して、[OK] をクリックします。

「インストールしています... しばらくお待ちください。」というメッセージが再び表示されたあと、インストールが始まります。



システム情報の確認

Java Virtual Machine などのプラットフォームに関するバージョン情報や、システムアプリケーションのバージョン情報、インストール日、状態などを確認することができます。


  1. [システム管理]→ [システム]の順にクリックします。

  • さらに詳細な情報を確認したいときは、[詳細]をクリックします。
  • MEAP Specifications はこの画面で確認することができます。


アプリケーション情報の確認

アプリケーションの情報を確認することができます。


  1. [システム管理]→ [アプリケーション]の順にクリックします。

[インストール済み]をクリックすると、インストールされているアプリケーション(システムアプリケーションを除く)の情報を確認することができます。

[アンインストール]をクリックすると、アンインストールされたアプリケーション(システムアプリケーションを除く)の情報を確認することができます。



ライセンスファイルの確認

インストール前のライセンスファイルの内容を確認することができます。


おことわり
  • インストールされたライセンスファイルの内容は、表示できません。

  1. [システム管理]→ [ユーティリティ]の順にクリックします。
  1. [ライセンス確認]をクリックします。

  1. [参照]をクリックして、確認するライセンスファイルを選択します。
  • ファイルのパスを直接入力して指定することもできます。
  1. [確認]をクリックします。

ライセンスファイルの内容が表示されます。



パスワードの変更

SMS のパスワードを変更することができます。


  1. [システム管理]→ [ユーティリティ]の順にクリックします。
  1. [パスワード変更]をクリックします。

  1. 使用しているパスワードと新しいパスワードを入力して、[設定]をクリックします。

  • 設定したパスワードは忘れないようにしてください。パスワードを忘れると、SMS を使用することができなくなります。この場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  • パスワードには、8 文字~ 32 文字の半角英数字(a ~ z、A ~ Z、0 ~ 9)を指定します。


SMS へのログイン

本体にログインするときのユーザ名/パスワードでSMS にログインできるようにしたり、SMS 用の共通パスワードでSMS にログインできないようにすることなどができます。


おことわり
  • ログインしたときの状況によって、設定できる内容が異なります。
  • SMS 用のパスワードでログインした場合: ユーザ名/パスワードでのログイン(Remote Login Service Authentication) のサービスを開始/停止できます。
  • 本体にログインするときのユーザ名/パスワードでログインした場合:SMS 用パスワードでのログイン(Password Authentication)のサービスを開始/停止できます。

  1. [システム管理]→ [ユーティリティ]の順にクリックします。
  1. [アプリケーション管理機能]をクリックします。
  1. サービスを開始または停止するアプリケーションのラジオボタンを選択して、[開始]/[停止]をクリックします。


名前: アプリケーションの名前が表示されます。
インストール日: アプリケーションがインストールされた日が表示されます。
アプリケーションID: アプリケーション固有のID が表示されます。
状態: アプリケーションの状態が表示されます。

SMS へのログイン方法が設定されます。

  • Password Authentication とRemote Login Service Authentication の両方を[開始]に設定することはできますが、両方を[停止]にすることはできません。(必ず、どちらかは[開始]に設定されます。)


エラーメッセージ一覧

画面に表示されるメッセージの対処方法を説明します。
表示されたメッセージに応じて、必要な処理を行ってください。
以下は、表示されるエラーメッセージと原因および処置方法の一覧です。



[ログイン]ページに関するエラー

他のユーザーがログインしているか、ログアウト操作を正常に行わなかったためログインできません。しばらく待ってから操作してください。

Service Management Service を使用する権限がありません。管理者権限でログインしなおしてください。

指定したURL のService Management Service は開始していません。正しいURL を指定しなおしてください。

ログインサービスとしてDefault Authentication が選択されているため、SMS Installer Service (Remote Login Service Authentication) を使用することはできません。

エラー発生:<エラーの内容>

他のユーザーがログインしているか、ログアウト操作を正常に行わなかったためログインできません。しばらく待ってから操作してください。

原因1

SMS には複数のブラウザからログインできません。一人がログインしているとき に、他のブラウザからアクセスし正しいパスワードを入力してもログインすることはできません。

処置

ログインしているブラウザからログアウトしてください。

原因2

[ログアウト]ボタンを押してログアウトせずにブラウザを閉じてしまうと、しば らくの間ログインできません。

処置

タイムアウトするまで待って再度ログインしてください。

Service Management Service を使用する権限がありません。管理者権限でログインしなおしてください。

原因

本体にログインするときのユーザ名/パスワードでSMS にログインできるのは、管理者権限を持つユーザのみです。ログインしようとしたユーザに管理者権限が無いため、ログインできません。

処置

管理者権限を持つユーザのユーザ名/パスワードでログインし直してください。

指定したURL のService Management Service は開始していません。正しいURL を指定しなおしてください。

原因

実行したログイン方法(SMS 用パスワードでのログイン、またはユーザ名/パスワードでのログイン)が「開始」に設定されていません。

処置

「開始」に設定されているログイン方法(実行していないログイン方法)でSMS にログインしてください。

ログインサービスとしてDefault Authentication が選択されているため、SMS Installer Service (Remote Login Service Authentication) を使用することはできません。

原因

設定されているログインサービスがDefault Authentication(部門別ID 管理)の場合、ユーザ名/パスワードでSMS にログインすることはできません。

処置

SMS 用パスワードでログインして、SMS を使用してください。

エラー発生:<エラーの内容>

原因

何らかの原因でエラーが発生しました。詳しくは、<エラーの内容>を参照してください。

処置

<エラーの内容>から対処法が不明な場合は、担当サービスにお問い合わせください。



[アプリケーション一覧]ページに関するエラー

起動可能なアプレット数を超えるため、アプリケーションを開始できません。他のアプリケーションを停止してから、上記アプリケーションを開始してください。

このアプリケーションを開始させるにはライセンスが必要です。ライセンスをインストールしてから開始しなおしてください。

アプリケーションの開始に必要なシステム資源(メモリ、スレッド、ソケット、ファイルディスクリプタ、ディスク容量またはスクリーンサイズ)が確保できない可能性があるため、アプリケーションを開始できません。<確保できないシステム資源>

エラー発生:<エラーの内容>

起動可能なアプレット数を超えるため、アプリケーションを開始できません。他のアプリケーションを停止してから、上記アプリケーションを開始してください。

原因

起動しようとしたアプリケーションはアプレットを含んでいます。このアプリケーションを起動すると、システムで起動可能なアプレットの数(上限数:9)を超えるので、アプリケーションを開始できません。

処置

起動しているアプリケーションのうち、アプレットを含むものを停止し、システムのアプレット起動数を減らした後、アプリケーションを開始してください。

このアプリケーションを開始させるにはライセンスが必要です。ライセンスをインストールしてから開始しなおしてください。

原因

ライセンスファイルがインストールされていないため開始できません。

処置

ライセンスファイルをインストールしてからアプリケーションを開始してください。

アプリケーションの開始に必要なシステム資源(メモリ、スレッド、ソケット、ファイルディスクリプタ、ディスク容量またはスクリーンサイズ)が確保できない可能性があるため、アプリケーションを開始できません。<確保できないシステム資源>

原因

アプリケーションのためのシステム資源が確保できない可能性があるのでアプリケーションを開始できません。

処置

他のアプリケーションを停止した後、開始してください。開始できる場合があります。

エラー発生:<エラーの内容>

原因

何らかの原因でエラーが発生しました。詳しくは、<エラーの内容>を参照してください。

処置

<エラーの内容>から対処法が不明な場合は、担当サービスにお問い合わせください。



[インストール]ページに関するエラー

インストールするアプリケーションのファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

インストールするライセンスのファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

インストールするアプリケーションのファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

インストールするライセンスのファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

指定されたアプリケーションのファイルに、以下の情報が不足しています。ファイルを確認してください。<足りない情報>

指定されたアプリケーション内の以下の情報が正しくありません。ファイルを確認してください。<不正確な情報>

指定したアプリケーションとライセンスが対応していないため、インストールできません。ライセンスファイルのパスを指定しなおしてください。

インストール可能なアプリケーション数を超えました。他のアプリケーションをアンインストールしてからインストールしなおしてください。

指定されたライセンスは、すでにインストールされています。

指定されたアプリケーションをインストールするには、同時にライセンスファイルをインストールする必要があります。ライセンスファイルを指定してください。

指定されたファイルはシステムアプリケーションです。[拡張システムアプリケーション]ページからインストールしてください。

指定されたライセンスは、このデバイスには対応していません。インストール可能なライセンスを指定してください。

指定されたアプリケーションは、このデバイスをサポートしていません。

指定されたファイルは、アップデートファイルです。アップデートするシステムアプリケーションを停止してから、インストールしてください。

アプリケーションのライセンス条件が異なるため、このままインストールすることができません。インストールする前に、指定したアプリケーションをアンインストールしてください。

ハードディスクの容量を超えるため、アプリケーションをインストールできません。他のアプリケーションをアンインストールしてからインストールしなおしてください。

インストールをキャンセルできませんでした。インストールは正常に終了しました。

このデバイスには、指定したアプリケーションをインストールできません。

このアプリケーションは、本体のMEAP バージョンに対応していません。アプリケーションのバージョンをご確認の上、担当サービスにご連絡ください。

指定したアプリケーションが見つかりません。他のユーザによってアンインストールされた可能性があります。

エラー発生:<エラーの内容>

インストールするアプリケーションのファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

原因

指定したパスにアプリケーションファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。

処置

ファイルのパスを正確に指定してください。

インストールするライセンスのファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

原因

指定したパスにライセンスファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。

処置

ファイルのパスを正確に指定してください。

インストールするアプリケーションのファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

原因

アプリケーションとして指定したファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。

処置

このアプリケーションファイルはインストールできません。ファイルを確認してください。ファイルに問題がない場合は、アプリケーション開発元、またはアプリケーションサポート窓口にお問い合わせください。

インストールするライセンスのファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

原因

ライセンスファイルとして指定したファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。

処置

このライセンスファイルはインストールできません。ファイルを確認してください。ファイルに問題がない場合は、アプリケーション開発元、またはアプリケーションサポート窓口にお問い合わせください。

指定されたアプリケーションのファイルに、以下の情報が不足しています。ファイルを確認してください。<足りない情報>

原因

アプリケーションに必須の情報がアプリケーションファイルに含まれていないため、インストールすることができません。

処置

ファイルを確認してください。ファイルに問題がない場合は、<足りない情報>がないかアプリケーション開発元、またはアプリケーションサポート窓口にお問い合わせください。

指定されたアプリケーション内の以下の情報が正しくありません。ファイルを確認してください。<不正確な情報>

原因1

アプリケーションファイル内の<不正確な情報>を、正しい情報として認識することができません。

処置

アプリケーション開発元、またはアプリケーションサポート窓口にお問い合わせください。

原因2

<不正確な情報>がMEAP Specifications の場合、アプリケーションが持つMEAP Specifications の値と本体側の値が一致していません。

処置

担当サービスにお問い合わせください。

指定したアプリケーションとライセンスが対応していないため、インストールでき ません。ライセンスファイルのパスを指定しなおしてください。

原因

指定されたライセンスファイルが、指定されたアプリケーションに対応していないため、アプリケーションのインストールを行うことができません。

処置

アプリケーションファイルに対応するライセンスファイルを指定してください。

インストール可能なアプリケーション数を超えました。他のアプリケーションをアンインストールしてからインストールしなおしてください。

原因

インストールできるアプリケーション数は19 までです。その数を超えてアプリケーションをインストールしようとしています。

処置

インストールされている他のアプリケーション(システムアプリケーションを除く)をアンインストールすれば、インストールできます。

指定されたライセンスは、すでにインストールされています。

原因

一度インストールされたライセンスファイルを、再びインストールすることはできません。指定されたライセンスファイルはすでに一度インストールされています。

処置

指定されたライセンスファイルはインストールできませんので、他のファイルを指定してください。

指定されたアプリケーションをインストールするには、同時にライセンスファイルをインストールする必要があります。ライセンスファイルを指定してください。

原因

アプリケーションに対応したライセンスファイルを同時に指定しなければ、インストールできません。

処置

アプリケーションファイルを指定するとともに、アプリケーションに対応するライセンスファイルを指定してインストールしてください。

指定されたファイルはシステムアプリケーションです。[拡張システムアプリケーション]ページからインストールしてください。

原因

指定されたファイルはシステムアプリケーションです。このインストールページからインストールすることはできません。

処置

[拡張システムアプリケーション]ページからインストールしてください。

指定されたライセンスは、このデバイスには対応していません。インストール可能 なライセンスを指定してください。

原因

ライセンスファイルには、インストールできる本体のシリアルナンバー情報が含まれています。指定されたライセンスファイルにはこの本体のシリアルナンバー情報がないため、インストールできません。

処置

本体のシリアルナンバーに合致したライセンスファイルを指定してください。

指定されたアプリケーションは、このデバイスをサポートしていません。

原因

アプリケーションファイルによっては、インストールできる本体の機種が決められています。この機種にはインストールできません。

処置

本体の機種に対応しているアプリケーションを指定してください。

指定されたファイルは、アップデートファイルです。アップデートするシステムアプリケーションを停止してから、インストールしてください。

原因

指定されたアプリケーションファイルは、すでにインストールされているアプリケーションをアップデートするファイルです。アップデートするためには、アップデート対象のアプリケーションを停止する必要があります。

処置

アップデート対象のアプリケーションを停止してから、アプリケーションのアップデートを行ってください。

アプリケーションのライセンス条件が異なるため、このままインストールすることができません。インストールする前に、指定したアプリケーションをアンインストールしてください。

原因

すでにインストールされているアプリケーションに対して、ライセンス条件の異なる同じアプリケーションをアップグレードインストールしようとしました。

処置

アップグレードしようとするアプリケーションをアンインストールしてから、アップグレードインストールを行ってください。

ハードディスクの容量を超えるため、アプリケーションをインストールできません。他のアプリケーションをアンインストールしてからインストールしなおしてください。

原因

ハードディスクがいっぱいでアプリケーションがインストールできません。

処置

使用していないアプリケーションをアンインストールしてハードディスクの空き領域を確保してください。

インストールをキャンセルできませんでした。インストールは正常に終了しました。

原因

インストール動作がキャンセルできない状態にあるときに、キャンセルボタンが押されました。インストールが正常に終了しました。

処置

ライセンスファイルを無効化し、[ライセンス管理]ページからダウンロードしてください。

このデバイスには、指定したアプリケーションをインストールできません。

原因

本体のメモリが不足しているため、指定したアプリケーションをインストールできません。

処置

本体のメモリを拡張してから再度インストールしてください。メモリの拡張については担当サービスにお問い合わせください。

このアプリケーションは、本体のMEAP バージョンに対応していません。アプリケーションのバージョンをご確認の上、担当サービスにご連絡ください。

原因

<不正確な情報>がMEAP Specifications の場合、アプリケーションが持つMEAP Specifications の値と本体側の値が一致していません。

処置

担当サービスにお問い合わせください。

指定したアプリケーションが見つかりません。他のユーザによってアンインストールされた可能性があります。

原因

指定したアプリケーションは、すでにアンインストールされています。

処置

必要に応じて、アプリケーションを再インストールしてください。

エラー発生:<エラーの内容>

原因

何らかの原因でエラーが発生しました。詳しくは、<エラーの内容>を参照してください。

処置

<エラーの内容>から対処法が不明な場合は、担当サービスにお問い合わせください。



[認証情報の設定]ページに関するエラー

選択しているログインサービスによってエラーメッセージは異なります。


設定内容が正しくありません。
・暗証番号が間違っていないか確認してください。
・部門ID は7 桁以内の整数で入力してください。
・入力された部門ID がデバイス側で登録されているか確認してください。

設定内容が正しくありません。
・ユーザ名またはパスワードが間違っていないか確認してください。

エラーが発生したため、設定できませんでした。

指定したアプリケーションが見つかりません。他のユーザによってアンインストールされた可能性があります。

設定内容が正しくありません。
・暗証番号が間違っていないか確認してください。
・部門ID は7 桁以内の整数で入力してください。
・入力された部門ID がデバイス側で登録されているか確認してください。

原因

入力された部門ID が存在しないか、入力された暗証番号が間違っているため、認証情報の設定ができません。

処置

本体に登録されている正確な部門ID、暗証番号を入力してください。

設定内容が正しくありません。
・ユーザ名またはパスワードが間違っていないか確認してください。

原因

入力されたユーザ名またはパスワードが間違っているため、認証情報の設定ができません。

処置

登録されている正確なユーザ名、パスワードを入力してください。

エラーが発生したため、設定できませんでした。

原因

何らかの原因でエラーが発生したため、認証情報の設定ができませんでした。

処置

担当サービスにお問い合わせください。

指定したアプリケーションが見つかりません。他のユーザによってアンインストールされた可能性があります。

原因

指定したアプリケーションは、すでにアンインストールされています。

処置

必要に応じて、アプリケーションを再インストールしてください。



[ライセンス管理]ページに関するエラー

指定したファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

インストールするライセンスのファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

アプリケーションと指定したライセンスが対応していないため、インストールできません。ライセンスファイルのパスを指定しなおしてください。

指定されたライセンスは、すでにインストールされています。

指定されたライセンスは、このデバイスには対応していません。インストール可能なライセンスを指定してください。

インストールをキャンセルできませんでした。インストールは正常に終了しました。

アプリケーションが開始されているため、ライセンスを無効化できません。アプリケーションを停止してからライセンスの無効化を行ってください。

指定したアプリケーションが見つかりません。他のユーザによってアンインストールされた可能性があります。

エラー発生:<エラーの内容>

指定したファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

原因

指定したファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。

処置

ファイルのパスを正確に指定してください。

インストールするライセンスのファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

原因1

ファイルの内容が正しくありません。

原因2

ファイルの情報が不足しています。

処置

このライセンスファイルはインストールできません。アプリケーション開発元、またはアプリケーションサポート窓口にお問い合わせください。

アプリケーションと指定したライセンスが対応していないため、インストールできません。ライセンスファイルのパスを指定しなおしてください。

原因

指定されたライセンスファイルが、アプリケーションに対応したものではありません。インストールを行うことができません。

処置1

アプリケーションに対応するライセンスファイルを指定してください。

処置2

アプリケーション開発元、またはアプリケーションサポート窓口へお問い合わせください。

指定されたライセンスは、すでにインストールされています。

原因

一度インストールされたライセンスファイルを、再びインストールすることはできません。指定されたライセンスファイルはすでに一度インストールされています。

処置

指定されたライセンスファイルはインストールできませんので、他のファイルを指定してください。

指定されたライセンスは、このデバイスには対応していません。インストール可能なライセンスを指定してください。

原因

ライセンスファイルには、インストールできる本体のシリアルナンバー情報が含まれています。指定されたライセンスファイルにはこの本体のシリアルナンバー情報がないため、インストールできません。

処置

本体のシリアルナンバーに合致したライセンスファイルを指定してください。

インストールをキャンセルできませんでした。インストールは正常に終了しまし た。

原因

インストール動作がキャンセルできない状態にあるときに、キャンセルボタンが押されました。インストールが正常に終了しました。

処置

ライセンスファイルを無効化し、[ライセンス管理]ページからダウンロードしてください。

アプリケーションが開始されているため、ライセンスを無効化できません。アプリケーションを停止してからライセンスの無効化を行ってください。

原因

ライセンスファイルの無効化をする場合、ライセンスファイルに対応するアプリケーションが停止していなければなりません。アプリケーションが停止していないので、ライセンスファイルを無効化することができません。

処置

ライセンスファイルに対応するアプリケーションを停止してからライセンスファイルの無効化を行ってください。

指定したアプリケーションが見つかりません。他のユーザによってアンインストールされた可能性があります。

原因

指定したアプリケーションは、すでにアンインストールされています。

処置

必要に応じて、アプリケーションを再インストールしてください。

エラー発生:<エラーの内容>

原因

何らかの原因でエラーが発生しました。詳しくは、<エラーの内容>を参照してください。

処置

<エラーの内容>から対処法が不明な場合は、インストールに関してはアプリケーション開発元またはアプリケーションサポート窓口に、無効化およびダウンロードに関しては担当サービスにお問い合わせください。



[パネル表示]ページに関するエラー

以下のアプレットが複数選択されています。ボタンに表示するアプレットは重複できません。<アプレット名- アプリケーションID>

表示するアプレットが指定されていないボタンがあるため、設定できません。

以下のアプレットが選択されていません。すべてのアプレットを選択する必要があります。<アプレット名_ アプリケーションID>

エラー発生:<エラーの内容>

以下のアプレットが複数選択されています。ボタンに表示するアプレットは重複できません。<アプレット名- アプリケーションID>

原因

同じアプレット名が複数選択されているのでアプレット表示順序の設定ができませんでした。

処置

アプレット名を重複して選択しないようにしてください。

表示するアプレットが指定されていないボタンがあるため、設定できません。

原因

選択されていないアプレットがあるため、アプレット表示順序の設定ができませんでした。

処置

空欄がないように、ドロップダウンリストからすべてのアプレットを選択してください。ただし重複するアプレット名を選択しないようにしてください。

以下のアプレットが選択されていません。すべてのアプレットを選択する必要があります。<アプレット名_ アプリケーションID>

原因

選択されていないアプレットがあるため、アプレット表示順序設定ができませんでした。

処置

エラーメッセージの下部に表示されたアプレットの表示順序を指定してください。

エラー発生:<エラーの内容>

原因

何らかの原因でエラーが発生しました。詳しくは、<エラーの内容>を参照してください。

処置

<エラーの内容>から対処法が不明な場合は、担当サービスにお問い合わせください。



[拡張システムアプリケーション]ページに関するエラー

起動可能なアプレット数を超えるため、アプリケーションを開始できません。他のアプリケーションを停止してから、上記アプリケーションを開始してください。

アプリケーションの開始に必要なシステム資源が確保できない可能性があるため、アプリケーションを開始できません。<確保できないシステム資源>

インストールするアプリケーションのファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

インストールするライセンスのファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

インストールするアプリケーションのファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

インストールするライセンスのファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

指定したアプリケーションとライセンスが対応していないため、インストールできません。ライセンスファイルのパスを指定しなおしてください。

指定されたファイルはシステムアプリケーションではありません。ファイルを確認してください。

指定されたライセンスは、すでにインストールされています。

指定されたアプリケーションをインストールするには、同時にライセンスファイルをインストールする必要があります。ライセンスファイルを指定してください。

指定されたアプリケーション内の以下の情報が正しくありません。ファイルを確認してください。<不正確な情報>

指定されたアプリケーションのファイルに、以下の情報が不足しています。ファイルを確認してください。<足りない情報>

指定されたライセンスは、このデバイスには対応していません。インストール可能なライセンスを指定してください。

指定されたアプリケーションは、このデバイスをサポートしていません。

指定されたファイルは、アップデートファイルです。アップデートするシステムアプリケーションを停止してから、インストールしてください。

指定されたファイルは、現在設定されているログインサービスのアップデートファイルです。他のログインサービスを選択、[設定]をクリックし、デバイスを再起動させてからファイルをインストールしなおしてください。

ハードディスクの容量を超えるため、アプリケーションをインストールできません。他のアプリケーションをアンインストールしてからインストールしなおしてください。

インストールをキャンセルできませんでした。インストールは正常に終了しました。

指定したアプリケーションが見つかりません。他のユーザによってアンインストールされた可能性があります。

エラー発生:<エラーの内容>

起動可能なアプレット数を超えるため、アプリケーションを開始できません。他のアプリケーションを停止してから、上記アプリケーションを開始してください。

原因

起動しようとしたアプリケーションはアプレットを含んでいます。このアプリケーションを起動すると、システムで起動可能なアプレットの数(上限数:9)を超えるので、アプリケーションを開始できません。

処置

起動しているアプリケーションのうち、アプレットを含むものを停止し、システムのアプレット起動数を減らした後、アプリケーションを開始してください。

アプリケーションの開始に必要なシステム資源が確保できない可能性があるため、アプリケーションを開始できません。<確保できないシステム資源>

原因

アプリケーションのためのシステム資源が確保できない可能性があるのでアプリケーションを開始できません。
備考:<確保できないシステム資源>は、以下のものです。

  • メモリ
  • スレッド
  • ソケット
  • ファイル記述子
処置

他のアプリケーションを停止した後、開始してください。開始できる場合があります。

インストールするアプリケーションのファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

原因

指定したファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。

処置

ファイルのパスを正確に指定してください。

インストールするライセンスのファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

原因

指定したファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。

処置

ファイルのパスを正確に指定してください。

インストールするアプリケーションのファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

原因

アプリケーションとして指定したファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。

処置

このアプリケーションファイルはインストールできません。ファイルを確認してください。ファイルに問題がない場合は、アプリケーション開発元、またはアプリケーションサポート窓口にお問い合わせください。

インストールするライセンスのファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

原因

アプリケーションとして指定したファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。

処置

このライセンスファイルはインストールできません。ファイルを確認してください。ファイルに問題がない場合は、アプリケーション開発元、またはアプリケーションサポート窓口にお問い合わせください。

指定したアプリケーションとライセンスが対応していないため、インストールできません。ライセンスファイルのパスを指定しなおしてください。

原因

指定されたライセンスファイルが、指定されたアプリケーションに対応していないので、アプリケーションのインストールを行うことができません。

処置

アプリケーションファイルに対応するライセンスファイルを指定してください。

指定されたファイルはシステムアプリケーションではありません。ファイルを確認してください。

原因

指定されたファイルはシステムアプリケーションではありません。この[拡張システムアプリケーション]ページからインストールすることはできません。

処置

[インストール]ページからインストールしてください。

指定されたライセンスは、すでにインストールされています。

原因

一度インストールされたライセンスファイルを、再びインストールすることはできません。指定されたライセンスファイルはすでに一度インストールされています。

処置

指定されたライセンスファイルはインストールできませんので、他のファイルを指定してください。

指定されたアプリケーションをインストールするには、同時にライセンスファイルをインストールする必要があります。ライセンスファイルを指定してください。

原因

アプリケーションに対応したライセンスファイルを同時に指定しなければ、インストールできません。

処置

アプリケーションファイルを指定するとともに、アプリケーションに対応するライセンスファイルを指定してインストールしてください。

指定されたアプリケーション内の以下の情報が正しくありません。ファイルを確認してください。<不正確な情報>

原因1

アプリケーションファイル内の<不正確な情報>を正しい情報として認識することができません。

処置

アプリケーション開発元、またはアプリケーションサポート窓口にお問い合わせください。

原因2

<不正確な情報>がMEAP Specifications の場合、アプリケーションが持つMEAP Specifications の値と本体側の値が一致していません。

処置

担当サービスにお問い合わせください。

指定されたアプリケーションのファイルに、以下の情報が不足しています。ファイルを確認してください。<足りない情報>

原因

アプリケーションに必須の情報がアプリケーションファイルに含まれていないため、インストールすることができません。

処置

ファイルを確認してください。ファイルに問題がない場合は、<足りない情報>がないかアプリケーション開発元、またはアプリケーションサポート窓口へお問い合わせください。

指定されたライセンスは、このデバイスには対応していません。インストール可能なライセンスを指定してください。

原因

ライセンスファイルには、インストールできる本体のシリアルナンバー情報が含まれています。指定されたライセンスファイルにはこの本体のシリアルナンバー情報がないため、インストールできません。

処置

本体のシリアルナンバーに合致したライセンスファイルを指定してください。

指定されたアプリケーションは、このデバイスをサポートしていません。

原因

アプリケーションファイルによっては、インストールできる本体の機種が決められています。この機種にはインストールできません。

処置

本体の機種に対応しているアプリケーションを指定してください。

指定されたファイルは、アップデートファイルです。アップデートするシステムアプリケーションを停止してから、インストールしてください。

原因

指定されたアプリケーションファイルは、すでにインストールされているアプリケーションをアップデートするファイルです。アップデートするためには、アップデート対象のアプリケーションを停止する必要があります。

処置

アップデート対象のアプリケーションを停止してから、アプリケーションのアップデートを行ってください。

指定されたファイルは、現在設定されているログインサービスのアップデートファイルです。他のログインサービスを選択、[設定]をクリックし、デバイスを再起動させてからファイルをインストールしなおしてください。

原因

指定されたアプリケーションファイルは、現在設定されているログインサービスのアップデートファイルですが、開始しているログインサービスをアップデートすることはできません。

処置

ログインサービスのアップデートファイルをインストールする場合は、他のログインサービスを開始してから、行ってください。

ハードディスクの容量を超えるため、アプリケーションをインストールできませ ん。他のアプリケーションをアンインストールしてからインストールしなおしてください。

原因

ハードディスクがいっぱいでアプリケーションがインストールできません。

処置

使用していないアプリケーションをアンインストールしてハードディスクの空き領域を確保してください。

インストールをキャンセルできませんでした。インストールは正常に終了しました。

原因

インストール動作がキャンセルできない状態にあるときに、キャンセルボタンが押されました。インストールが正常に終了しました。

処置

アンインストールしてください。

指定したアプリケーションが見つかりません。他のユーザによってアンインストールされた可能性があります。

原因

指定したアプリケーションは、すでにアンインストールされています。

処置

必要に応じて、アプリケーションを再インストールしてください。

エラー発生:<エラーの内容>

原因

何らかの原因でエラーが発生しました。詳しくは、<エラーの内容>を参照してください。

処置

<エラーの内容>から対処法が不明な場合は、担当サービスにお問い合わせください。



[ユーティリティ]ページに関するエラー

指定したファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

指定されたファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

指定されたライセンスは、すでにインストールされています。インストール済みのライセンス情報は表示できません。

エラー発生:<エラーの内容>

現在のパスワードが間違っています。

新しいパスワードが正しくありません。パスワードは半角の8 文字以上の英数字で入力してください。

新しいパスワードと確認入力が一致しません。

指定したファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。パスを指定しなおしてください。

原因

指定したパスにファイルが存在しないか、ファイルのパスが正しくありません。

処置

ファイルのパスを正確に指定してください。

指定されたファイルの内容が正しくないか、情報が不足しています。ファイルを確認してください。

原因1

ファイルの内容が正しくありません。(ライセンスファイル以外のファイルが指定されました。)

処置

指定されたファイルがライセンスファイルであるかご確認ください。

原因2

ファイルの情報が不足しています。

処置

担当サービスにお問い合わせください。

指定されたライセンスは、すでにインストールされています。インストール済みのライセンス情報は表示できません。

原因

すでに本体にインストールされたことのあるライセンスファイルの情報を表示することはできません。

処置

別のライセンスファイルを指定してください。

エラー発生:<エラーの内容>

原因

何らかの原因でエラーが発生しました。詳しくは、<エラーの内容>を参照してください。

処置

<エラーの内容>から対処法が不明な場合は、担当サービスにお問い合わせください。

現在のパスワードが間違っています。

原因

現在のパスワードとして入力された文字列が現在のパスワードと異なります。

処置

正しい現在のパスワードを入力してください。

新しいパスワードが正しくありません。パスワードは半角の8 文字以上の英数字で入力してください。

原因

新しいパスワードが8 文字未満です。パスワードとして使用してはいけない文字が使用されました。

処置

半角英数字(a ~ z、A ~ Z、0 ~ 9)で8 文字以上の新しいパスワードを入力してください。

新しいパスワードと確認入力が一致しません。

原因

新しいパスワードと確認用パスワードが一致しないのでパスワードの変更が行えません。

処置

新しいパスワードと同じ文字列を確認用パスワードとして入力してください。



MEAP認証システム設定

MEAPのログインサービスについて説明しています。



ログインサービスについて

ログインサービスとは、LBPシリーズ(以下、本体と呼びます。)を使用するユーザを認証するためのサービスです。ユーザ認証は、次の2 つの場合に行われます。

  • 本体のタッチパネルディスプレイ上にログイン画面を表示させ、ユーザ認証を行う
  • Web ブラウザから本体にアクセスしたときにログインページを表示させ、ユーザ認証を行う

工場出荷時に装備しているログインサービスには、Default Authentication(部門別ID管理)、SSO-H(Single Sign-On H)の2 種類があります。本書では、この2 種類のログインサービスについて説明します。


おことわり
  • 工場出荷時は、Default Authentication(部門別ID 管理)を使用できる状態になっています。SSO-Hを使用する場合は、MEAP アプリケーション管理機能を参照してください。


Default Authentication(部門別ID 管理)

部門別ID 管理を使用してユーザ認証を行うか、認証機能を設定しない場合に選択するログインサービスです。ユーザには、管理者ユーザ、一般ユーザの2 種類があり、本体、リモートUI、およびMEAP アプリケーションで使える機能が異なります。
管理者ユーザ、一般ユーザとなるユーザには、部門別ID 管理が[ON]なのか[OFF]な のか、システム管理者情報を設定しているかどうかによって、次の4 種類のパターンがあります。


管理者ユーザ 一般ユーザ
部門別ID 管理[ON] システム管理者情報を設定している システム管理者 部門ID /暗証番号で認証されたユーザ
システム管理者情報を設定していない 部門ID/暗証番号で認証されたユーザ なし
部門別ID 管理[OFF] システム管理者情報を設定している システム管理者 システム管理者以外のユーザ
システム管理者情報を設定していない すべてのユーザ なし

おことわり
  • 部門別ID 管理を使用するかしないかの設定、部門ID /暗証番号を登録する方法は、「セキュリティ」、「リモートUI」を参照してください。


ログイン画面について

ログインサービスにDefault Authentication を設定した場合のログイン画面は、3 種類あります。



タッチパネルディスプレイ

  • 部門別ID 管理が[ON]の場合:
  • 部門ID /暗証番号およびシステム管理部門ID /システム管理暗証番号を入力して本体にログインします。


おことわり
  • 部門別ID 管理が[OFF]の場合ログイン画面は表示されずユーザ認証は行われません。
  • 部門別ID 管理が[OFF]で本体にシステム管理者情報を設定している場合、ログイン画面は表示されませんが、操作中にシステム管理者情報の入力を求められる場合があります。


Web ブラウザ

  • 部門別ID 管理が[ON]の場合:
  • 部門ID /暗証番号およびシステム管理部門ID /システム管理暗証番号を入力して、リモートUI、MEAPアプリケーション(ログインアプリケーションを含みます)にログインします。


  • 部門別ID 管理が[OFF]、本体にシステム管理者情報を設定している場合:
  • システム管理部門ID /システム管理暗証番号を入力して、[管理者ログイン]をクリックすると、リモートUI、MEAPアプリケーション(ログインアプリケーションを含みます)にログインします。
    一般ユーザは、[一般ユーザログイン]をクリックしてログインします。


おことわり
  • MEAP アプリケーションによっては、一般ユーザではログインできない場合があります。
  • 一般ユーザでログインする場合、部門ID /暗証番号の入力は必要ありません。
  • 部門別ID 管理が[OFF]、本体にシステム管理者情報を設定していない場合、ログイン画面は表示されずユーザ認証は行われません。


SSO-H(Single Sign-On H)

Active Directory 環境ネットワークのドメイン上および本体で運用できるログインサービスです。ユーザ情報の登録/編集、管理者ユーザ、一般ユーザの設定は、以下の場所から行います。

  • ドメイン認証ではActive Directoryで行います。
  • ローカルデバイス認証ではWebブラウザから本体にアクセスして、本体内のメモリで行います。

SSO-H には次のような機能があります。

  • 一度のユーザ認証で、本体の機能やMEAP アプリケーションなどを使用できるようにする
  • ドメインコントローラと連携した認証方式と、本体だけで認証できネットワークのトラブル時にも対応可能なユーザ認証方式の2つの認証方式をもち、それぞれの単独使用または併用を選択できる


ユーザ認証方式について

SSO-H には、以下の3 つのユーザ認証方式があります。


おことわり
  • 出荷時の設定は「ドメイン認証+ローカルデバイス認証」です。セキュリティを高めるために、SSO-H を使用し始めたらすぐに、ユーザ認証方式を「ドメイン認証」に設定するか、ローカルデバイス認証の管理者のユーザ名、パスワードを工場出荷時のものから変更してください。

Active Directory 環境のネットワーク上のドメインコントローラと連携し、本体にログインすると同時に、ネットワーク上のドメインへの認証も行うユーザ認証方式です。本体が含まれるドメインの所属ユーザに加え、そのドメインと信頼関係にある200 個までのドメインの所属ユーザを認証できます。ログイン先のドメイン名は、ユーザ自身がログイン時に選択します。


本体単体で使用するユーザ認証方式です。認証するユーザを本体の中にもつデータベースで登録/管理します。ログイン先は[このデバイス]です。


「ドメイン認証」と「ローカルデバイス認証」の両方の機能を備えたユーザ認証方式です。主にドメイン認証で、Active Directory で登録/管理されたユーザの認証を行い、ローカルデバイス認証でActive Directoryに追加できないような一時的なユーザの認証を行いたいときに便利です。

下の例では、本体が含まれるDomain A の所属ユーザおよびDomain A と直接双方向に信頼関係のあるDomain B の所属ユーザを認証できるほか、本体自身に登録されているユーザを認証できます。ログイン先( ドメイン名または[このデバイス]) は、ユーザ自身がログイン時に選択します。


おことわり
  • ドメイン認証を使用する際に、ネットワーク障害などにより、サーバにアクセスできない場合は、本体を起動してからタッチパネルディスプレイにログイン画面の表示が出るまでの時間が、最大で5分かかります。
  • ローカルデバイス認証と部門別ID管理とを連動して部門IDごとのプリント面数を管理したい場合は、部門別ID 管理を「ON」にしてください。ローカルデバイス認証と部門別ID 管理を同時に使うためには、ローカルデバイス認証で登録している情報と部門別ID 管理のユーザ情報(部門ID と暗証番号)を一致させる必要があります。
  • ドメイン認証またはドメイン認証+ローカルデバイス認証では、オプションのコントロールカード用カードリーダは使用できません。


ログイン画面について

ログインサービスにSSO-Hを設定した場合のログイン画面は、2 種類あります。



タッチパネルディスプレイ

ログイン先を選択し、ユーザ名、パスワードを入力して本体にログインします。

ログイン先は、ログイン先ドロップダウンリストを押してから選択します。


おことわり
  • ユーザ認証方式に「ローカルデバイス認証」を設定している場合、ログイン先ドロップダウンリストは表示されません。
  • ログイン先ドロップダウンリストにはユーザ認証可能なドメインのドメイン名が表示されます。
  • 工場出荷時にはアルファベットの昇順で表示されています。
  • ログイン先ドロップダウンリストはドメイン名の表示に関係なく、本体の所属するドメインのドメイン名がリストの先頭に、[このデバイス]がリストの最後に表示されます。
  • ログイン先ドロップダウンリストの表示数が7 項目以上の場合、[アルファベット順][][]がログイン先ドロップダウンリストに表示されます。
  • アルファベット順]を押すと、ログイン先の表示順がアルファベットの昇順からアルファベットの降順に変更され、ボタンが[ アルファベット順]に変わります。
  • アルファベット順]を押すと、ログイン先の表示順がアルファベットの降順からアルファベットの昇順に変更され、ボタンが[ アルファベット順]に変わります。
  • ]を押すとリストが下方にスクロールされます。
  • ]を押すとリストが上方にスクロールされます。


Web ブラウザ

ログイン先を選択し、ユーザ名、パスワードを入力して、リモートUI、MEAP アプリケーション(ログインアプリケーションを含みます)にログインします。

ログイン先は、ログイン先ドロップダウンリストを押してから選択します。


おことわり
  • ログイン先ドロップダウンリストにはユーザ認証可能なドメインのドメイン名がアルファベットの昇順で表示されます。ただしドメイン名の表示に関係なく、本体の所属するドメインのドメイン名はリストの先頭に、[このデバイス]はリストの最後に表示されます。


必要なシステム環境

SSO-H は、「ドメイン認証」、「ローカルデバイス認証」で説明しているシステム環境での動作を保証しています。



ドメイン認証

SSO-Hでドメイン認証を利用する場合は、Active DirectoryをインストールしたWindowsサーバおよび名前解決のためのDNSサーバが必要です。


  • Active Directory をインストールするWindows サーバ(ドメインコントローラ)
  • ソフトウェア
  • OS:
    Microsoft Windows 2000 Server SP4 日本語版
    Microsoft Windows Server 2003 SP1 日本語版
    Microsoft Windows Server 2003 R2 日本語版

  • 管理者ユーザおよび一般ユーザのシステム環境
OS 対応ブラウザ 対応するJava Runtime Environment
Windows 2000 Professional 日本語版 Microsoft Internet Explorer 6 SP1
  • Microsoft Internet Explorer 6:
    Sun Java Runtime Environment 1.3以降
  • Microsoft Internet Explorer 7:
    Sun Java Runtime Environment 1.3以降
Windows XP Professional 日本語版 Microsoft Internet Explorer 6 SP1、
Microsoft Internet Explorer 6 SP2、
Microsoft Internet Explorer 7
Windows Server 2003 日本語版
Windows Server 2003 R2 日本語版
Microsoft Internet Explorer 6 SP1、
Microsoft Internet Explorer 6 SP2、
Microsoft Internet Explorer 7
Windows Vista 日本語版 Microsoft Internet Explorer 7
Mac OS X v10.3 Safari 1.3.2 Sun Java Runtime Environment 5.0
Mac OS X v10.4 Safari 2.0.4

  • 管理者および一般ユーザのシステム環境(IPv6 通信を使用の場合)
OS 対応ブラウザ 対応するJava Runtime Environment
Windows XP Professional 日本語版 Microsoft Internet Explorer 6 SP2、
Microsoft Internet Explorer 7
  • Microsoft Internet Explorer 6:
    Sun Java Runtime Environment 1.3以降
  • Microsoft Internet Explorer 7:
    Sun Java Runtime Environment 1.3以降
Windows Server 2003 日本語版
Windows Server 2003 R2 日本語版
Microsoft Internet Explorer 6 SP2、
Microsoft Internet Explorer 7
Windows Vista 日本語版 Microsoft Internet Explorer 7

  • その他
  • Windows 2000/2003 Domain Name System(DNS) へのアクセス権
  • ドメインコントローラへのアクセス権

おことわり
  • Windows 2000 Professional 日本語版(Service Pack 4 以降)、Windows XP Professional 日本語版(Service Pack 1a 以降)、Windows Server 2003 日本語版、Windows Server 2003 R2 日本語版をクライアントコンピュータとして使用するときは、別途Java Runtime Environment をインストールする必要があります。Java Runtime Environment の入手方法については、Sun Microsystems のホームページを参照してください。
  • クライアントコンピュータからIPv6 通信でアクセスする場合は、JAVA 2 Runtime Environment Standard Edition 1.5 以上が必要です。
  • ドメイン認証を使用する場合のユーザ名は、Active Directory に登録した「ユーザーログオン名(Windows 2000 以前)」の内容を使用します。
  • ドメイン認証を使用する場合のユーザ名は、半角英数字および.(ピリオド)、-(ハイフン)、_(アンダーバー)、%(パーセント)のみで設定してください。使用できない文字を設定すると、ログインできません。
  • ドメイン認証を使用する場合、Active Directory が載っているサーバと本体(およびログインするパソコン)の時刻の設定をあわせておく必要があります。時刻の設定が30 分以上ずれていると、ドメイン認証でのログイン時にエラーが発生します。
  • ドメイン認証を使用する場合は、ドメイン認証の管理者の登録を行ってください。管理者の登録をしないと、アプリケーションによって設定や管理ができなくなることがあります。管理者の登録方法は、ご利用の環境によって異なります。
  • imageWARE Accounting Manager を使用しているときは、imageWARE Accounting Manager に管理者として登録されているユーザがドメイン認証でも管理者として認証されます。管理者の登録方法は、imageWARE Accounting Manager の取扱説明書を参照してください。
  • imageWARE Accounting Manager を使用していないときは、Active Directory 上の「Canon Peripheral Admins」というグループに属するユーザがドメイン認証で管理者として認証されます。Active Directory の取扱説明書にしたがって、「Canon Peripheral Admins」というグループを作成し、管理者の登録を行ってください。

  • サーバ使用ポート

SSO-H でドメイン認証を使用する場合、以下のサーバのポートを使用します。

ポート番号 用途
53 DNS サーバとの通信
88 KDC(Key Distribution Center) とのドメイン認証
389 ディレクトリサービスとのLDAP を使用した通信(初期値は389、LDAP サービス側で任意ポートに変更可)


ローカルデバイス認証

ローカルデバイス認証を使用する場合には、Active Directory 環境のネットワークは必要ありません。


おことわり
  • ユーザ名、パスワードは本体内のデータベースに登録されます。
  • ユーザ名は半角英数字のみ使用できます。
  • パスワードは半角英数字・英記号のみ使用できます。

  • 管理者ユーザおよび一般ユーザのシステム環境
OS 対応ブラウザ 対応するJava Runtime Environment
Windows 2000 Professional 日本語版 Microsoft Internet Explorer 6 SP1
  • Microsoft Internet Explorer 6:
    Sun Java Runtime Environment 1.3以降
  • Microsoft Internet Explorer 7:
    Sun Java Runtime Environment 1.3以降
Windows XP Professional 日本語版 Microsoft Internet Explorer 6 SP1、
Microsoft Internet Explorer 6 SP2、
Microsoft Internet Explorer 7
Windows Server 2003 日本語版
Windows Server 2003 R2 日本語版
Microsoft Internet Explorer 6 SP1、
Microsoft Internet Explorer 6 SP2、
Microsoft Internet Explorer 7
Windows Vista 日本語版 Microsoft Internet Explorer 7
Mac OS X v10.3 Safari 1.3.2 Sun Java Runtime Environment 5.0
Mac OS X v10.4 Safari 2.0.4

  • 管理者および一般ユーザのシステム環境(IPv6 通信を使用の場合)
OS 対応ブラウザ 対応するJava Runtime Environment
Windows XP Professional 日本語版 Microsoft Internet Explorer 6 SP2、
Microsoft Internet Explorer 7
  • Microsoft Internet Explorer 6:
    Sun Java Runtime Environment 1.3以降
  • Microsoft Internet Explorer 7:
    Sun Java Runtime Environment 1.3以降
Windows Server 2003 日本語版
Windows Server 2003 R2 日本語版
Microsoft Internet Explorer 6 SP2、
Microsoft Internet Explorer 7
Windows Vista 日本語版 Microsoft Internet Explorer 7

おことわり
  • Windows 2000 Professional 日本語版(Service Pack 4 以降)、Windows XP Professional 日本語版(Service Pack 1a 以降)、Windows Server 2003 日本語版、Windows Server 2003 R2 日本語版をクライアントコンピュータとして使用するときは、別途Java Runtime Environment をインストールする必要があります。Java Runtime Environment の入手方法については、Sun Microsystems のホームページを参照してください。
  • クライアントコンピュータからIPv6 通信でアクセスする場合は、JAVA 2 Runtime Environment Standard Edition 1.5 以上が必要です。


SSO-H の管理用アプリケーションにログインする前に(準備)

SSO-H の管理用アプリケーションにログインする前に、本体を起動して事前に設定しておくことがあります。



ネットワーク設定

システム管理設定(ユーザモードまたは初期設定/登録)の「ネットワーク設定」の項目を設定します。また本体のIP アドレスを確認してください。詳しくは、「ネットワーク」を参照してください。



Web ブラウザから本体にアクセスできるようにする

システム管理設定にある「MEAP 設定」の[HTTP を使用]を「ON」にしておきます。「ON」にしないとWeb ブラウザから本体にアクセスすることができません。

Web ブラウザからMEAP の機能を使用するための設定は、本体のタッチパネルディスプレイから行います。


おことわり
  • プロキシサーバ経由で接続することはできません。プロキシサーバをお使いの環境では、以下のような設定を行ってください。(設定はネットワーク環境によって異なりますので、ネットワーク管理者に相談してください。)
  • Web ブラウザのプロキシサーバの設定で、[例外](プロキシを使用しないアドレス)に本体のIP アドレスを追加します。
  • Web ブラウザで、クッキー(Cookie)、JavaScript、JavaApplet が利用できるように設定していない場合は、この機能を使用することはできません。
  • Web ブラウザから文字を入力するときは、本体のタッチパネルディスプレイから入力できる文字を使用してください。それ以外の文字を使用すると、本体で正常に表示/認識されないことがあります。
  • 工場出荷時は、「ON」に設定されています。

  1. (初期設定/登録)→ [システム管理設定]→ []を押します。

システム管理部門ID とシステム管理暗証番号が設定されている場合は、[システム管理設定]を押したあとにシステム管理部門ID と暗証番号を入力して(認証)を押します。

  1. [MEAP 設定]→ [HTTP を使用]を押します。

  1. [ON]を押します。

< SSL を使用>が表示されていない機種の場合は、手順6 に進みます。

  • < SSL を使用>が表示されていない機種の場合は、Web ブラウザからのドメイン認証はできません。
  1. < SSL を使用>の[ON]または[OFF]を押します。

[ON] SSL のセキュア通信を使用します。

[OFF]SSL のセキュア通信を使用しません。

  • Web ブラウザからのドメイン認証を使用する場合には、< SSL を使用>を[ON]にしてください。
  • [MEAP 設定]→[HTTP を使用]の< SSL を使用>のON/OFF の設定は、[システム管理設定]にある[リモートUI のON/OFF]の< SSL を使用>のON/OFF の設定と連動します。
  • <SSL を使用>をON に設定するには、本体の[TCP/IP設定]にある[証明書設定]でSSL 暗号化通信に必要な鍵ペアとサーバ証明書を設定する必要があります。SSL の鍵生成については、「ネットワーク」を参照してください。
  1. [OK]を押します。

指定したモードが設定されます。

  1. 基本画面に戻るまで[閉じる]を押していきます。
  1. 本体の主電源を切り、10 秒後に電源を入れなおします。
  • [HTTP を使用]のON/OFF の設定は、本体の主電源スイッチを入れなおしたあとに有効になります。電源の入れかた/切りかたは、「お使いになる前に」を参照してください。


日付と時刻の設定

SSO-H では、認証サーバと本体の日付/時刻を合わせる必要があります。本体の「日付/時刻設定」で本体の日付/時刻を認証サーバと同じ日付/時刻に設定してください。詳しくは、「セキュリティ」を参照してください。

サマータイムを設定すると、開始日から終了日までの一定期間、本体の基準時刻を自動的に 1 時間進めることができます。


おことわり
  • 時刻の設定がずれていると、ドメイン認証でのログインでエラーが発生します。
  • 初期設定では、時刻の差の許容範囲は5 分以内に設定されています。
  • Active Directory の設定で許容範囲を変更できますが、5 分を超える範囲に設定した場合、 許容範囲は変更されません。


DNS 設定

本体でDNS サーバを使用するように、システム管理設定(初期設定/登録)の「ネットワーク設定」の項目を設定します。詳しくは、「ネットワーク」を参照してください。

本体に設定されているドメイン名を管理するDNS サーバには、以下の設定が必要です。

  • 認証先のActive Directory のDNS ドメイン名の名前解決が行える(ドメインコントローラのIP アドレスを取得できる)
  • DNS がSRV レコードをサポートしている

また使用する機能によっては、さらに以下の設定が必要です。

  • Active Directory 側でLDAP ポートのポート番号を変更している場合
  • Active Directory のLDAP サービスの情報がSRV レコードとして以下のように登録されている
  • サービス:

「_ldap」

  • プロトコル:

「_tcp」

  • ポート番号:

ActiveDirectory ドメイン(ゾーン)のLDAPサービスが実際に使用しているポート番号

  • このサービスを提供しているホスト:

ActiveDirectory ドメイン(ゾーン)のLDAPサービスを実際に提供しているドメインコントローラのホスト名



部門認証の設定

SSO-H を使用する前に、本体の部門別ID 管理をOFF にしておく必要があります。部門別ID 管理をOFF にする方法については、「部門別ID管理を設定する(部門別ID 管理)」を参照してください。


おことわり
  • 部門別ID 管理がON になっている場合は、ログイン画面表示時に警告メッセージが表示 されます。


言語設定

Active Directoryと本体の言語設定を確認します。



管理用アプリケーションへのログイン

SSO-H のローカルデバイス認証でのユーザ管理とSSO-H の各種設定を行うためには、管理用アプリケーションにログインする必要があります。


おことわり
  • ログインサービスとして、SSO-H を設定しておく必要があります。(設定するときは、MEAPアプリケーション管理機能を参照してください。)ログインできるのは、SSO-H の管理者として登録されたユーザのみです。
  • SSO-H のローカルデバイス認証でのユーザ情報の登録/編集を使用するときには、セキュリティを高めるため、使用を始めてすぐにローカルデバイス認証の管理者ユーザの情報を編集してください。(→ ローカルデバイス認証のユーザ情報を登録/編集する
  • Web ブラウザの[戻る]は使用しないでください。[戻る]を使用してページ間を移動すると、正しく移動しないことがあります。
  • PortalService をインストールしたときは、MEAP Portal ページからアクセスすることができます。
  • 工場出荷時のユーザ認証方式は「ドメイン認証+ローカルデバイス認証」に設定されています。ユーザ認証方式の設定については、「ユーザ認証方式を設定する」を参照してください。
  • 工場出荷時は、ローカルデバイス認証の管理者のユーザ名が「Administrator」、パスワードが「password」になっています。(大文字と小文字の区別をします。)


ログインするには

  1. Web ブラウザを起動します。
  1. アドレス入力欄に以下のURL を入力します。(大文字と小文字の区別をしま す。)

http://<本体のIP アドレスまたはホスト名>:8000/sso/

[ログイン]ページが表示されます。

  • 本体のネットワーク設定で[TCP/IP 設定]→[HTTP を使用]をOFF にしている場合は、「http://<本体のIP アドレスまたはホスト名>/sso/」と入力します。
  1. 各項目を入力/選択し、[ログイン]をクリックします。

SSO-H の管理用アプリケーションにログインします。


  • [ログイン先]に[このデバイス]を選択し、[ユーザ名]、[パスワード]にはローカルデバイス認証の管理者ユーザのユーザ名、パスワードを入力します。

  • [ログイン先]にドメイン名を選択し、[ユーザ名]、[パスワード]には選択したドメイン上の認証サーバで認証できるドメイン認証の管理者ユーザのユーザ名、パスワードを入力します。
  1. 操作を終了するときは、[ログアウト]をクリックします。



MEAP Portal からのログイン

おことわり
  • MEAP Portal は、本体にインストールされているサーブレットタイプのMEAP アプリケーションが一覧表示されるWeb ページです。各MEAP アプリケーションのURL を入力しなくても、表示されているMEAP アプリケーション名をクリックするだけで、それぞれのWeb ページに移動することができます。
  • MEAP Portal を利用するには、MEAP Administration Software CD-ROM 内のPortalService のインストールが必要です。

  1. Web ブラウザを起動します。
  1. アドレス入力欄に以下のURL を入力します。

http://<本体のIP アドレスまたはホスト名>/

[ログイン]ページが表示されます。

  • http://<本体のIP アドレスまたはホスト名>:8000/ と入力した場合は、手順4なし(リモートUI の画面を表示させることなし) で[MEAP Portal]ページを表示させることができます。
  • 本体のネットワーク設定で[TCP/IP 設定]→[HTTP を使用]をOFF にし、本体の電源をいったん切って、再度電源を入れた場合には、手順4 なし(リモートUI の画面を表示させることなし)で[MEAP Portal]ページを表示させることができます。
  1. 各項目を入力/選択し、[ログイン]をクリックします。

リモートUI にログインします。


  • [ログイン先]に[このデバイス]を選択し、[ユーザ名]、[パスワード]にはローカルデバイス認証の管理者ユーザのユーザ名、パスワードを入力します。

  • [ログイン先]にドメイン名を選択し、[ユーザ名]、[パスワード]には選択したドメイン上の認証サーバで認証できるドメイン認証の管理者ユーザのユーザ名、パスワードを入力します。
  1. リモートUI のトップページから[MEAP Portal へのリンク]をクリックします。

[MEAP Portal]ページが表示されます。

  • [MEAP Portal へのリンク]はSSL を使用しているかどうかで次の2 種類になります。
  • SSL を使用している場合: https://<マシンのIP アドレス>:8443
  • SSL を使用していない場合:http://<マシンのIP アドレス>:8000
  1. [管理用アプリケーション]をクリックします。

[管理用アプリケーション]ページが表示されます。

  1. [Single Sign-On H]をクリックします。

SSO-H の管理用アプリケーションにログインします。

  1. 操作を終了するときは、[ログアウト]をクリックします。



SSO-Hの各種設定をする

SSO-Hを使用するために必要な各種設定を行います。



ユーザ認証方式を設定する

SSO-H の3 つのユーザ認証方式のいずれかを使用するかを設定できます。


おことわり
  • ユーザ認証方式は、ローカルデバイス認証の管理者だけでなくドメイン認証の管理者も設定できます。
  • 工場出荷時には、「ドメイン認証+ ローカルデバイス認証」に設定されています。セキュリティを高めるために、SSO-H を使用し始めたらすぐに、ユーザ認証方式を「ドメイン認証」に設定するか、ローカルデバイス認証の管理者のユーザ名、パスワードを工場出荷時のものから変更してください。

  1. ログインしたあと、[設定]をクリックします。

[設定]ページが表示されます。

  • [ユーザ管理]ページから、[設定]ページに移動するときは、[Single Sign-On H]をクリックします。
  1. [ユーザ認証方式]ドロップダウンリストから使用するユーザ認証方式を選択し、[OK]をクリックします。

[ユーザ認証方式]
・ドメイン認証 ドメイン認証だけを使用します。
・ドメイン認証+ローカルデバイス認証 ドメイン認証とローカルデバイス認証を使用します。
・ローカルデバイス認証 ローカルデバイス認証だけを使用します。
  • ユーザ認証方式の設定は、本体の再起動後に有効になります。設定を変更したあと、一度本体の主電源を切り、10 秒後に電源をいれなおしてください。電源の入れかた/切りかたは、「お使いになる前に」を参照してください。
  • ドメイン認証できるActive Directory 環境のネットワークが構築されていない場合に、「ドメイン認証」を選択しないでください。ログインできなくなります。ログインできなくなった場合は、SSO-H 以外のログインサービスに設定しなおしたうえで、SSO-H をアンインストールおよび再インストールしてください。SSO-H ログインサービスの再インストールは、MEAP Administration Software CD-ROM のファイルを使用して行うことができます。ログインサービスの設定、SSO-H のアンインストール、再インストールの方法については、「MEAP アプリケーション管理機能」を参照してください。


ドメイン管理者を登録するユーザグループを指定する

デバイス管理者のユーザグループとして、あらかじめ「Canon Peripheral Admins」が設定されています。管理者のユーザ名を変更する場合に必要な設定になります。


おことわり
  • 「Canon Peripheral Admins」はプライマリグループに設定しないでください。

  1. ログインしたあと、[設定]をクリックします。

[設定]ページが表示されます。

  • [ユーザ管理]ページから、[設定]ページに移動するときは、[Single Sign-On H]をクリックします。
  1. [デバイス管理者を登録するユーザグループを指定する]にチェックを入れたあと、[ユーザグループ名]にグループ名称を入力します。

  1. [OK]を押します。


ログイン時に表示可能なユーザ数を設定する

SSO-H でログインするときに、タッチパネルディスプレイに表示するユーザのログイン履歴の数(ログインユーザの表示数)を設定できます。


おことわり
  • ログインユーザの表示数は、ローカルデバイス認証の管理者だけでなくドメイン認証の管理者も設定できます。
  • 工場出荷時には、次のように設定されています。
    ログインユーザの表示数:サーバの設定を優先する

  1. ログインしたあと、[設定]をクリックします。

[設定]ページが表示されます。

  • [ユーザ管理]ページから、[設定]ページに移動するときは、[Single Sign-On H]をクリックします。
  1. [ログインユーザの表示数]を設定し、[OK]をクリックします。

[ログインユーザの表示数]

・本体のタッチパネルディスプレイからログインするときに[]が表示されません。設定した場合のログイン画面の表示は以下のようになります。
・本体のタッチパネルディスプレイからログインするときは、プルダウンリストに直前にログインしたユーザ情報が表示されます。設定した場合のログイン画面の表示は以下のようになります。
・MAX(デバイスの最大数) 本体のタッチパネルディスプレイからログインするときは、プルダウンリストにデバイスの最大数のユーザ情報が表示されます。設定した場合のログイン画面の表示は以下のようになります。
  • ログインユーザの表示数は、設定を変更し、再ログインし、ログアウトしたあと有効になります。


サイト内アクセスモードを設定する

ドメイン内で複数のサイトを構築して運用している場合には、Active Directory のサイト情報を取得して、本体が所属するサイト内のドメインコントローラに優先的にアクセスするように設定することができます。サイト内アクセスモードを設定した場合、さらに次の2つの設定を選択することができます。

  • 本体が所属するサイト内のドメインコントローラにのみアクセスする
  • 本体が所属するサイト外のドメインコントローラにもアクセスできるが、本体が所属するサイト内のドメインコントローラに優先的にアクセスする

おことわり
  • IPv6 設定が有効になっている本体でも、サイト内アクセスモードを使用するときはIPv4通信を使用します。
  • IPv6 アドレスを持つドメインコントローラに対しても、IPv4アドレスを登録している場合は、デュアルスタック構成として持っているIPv4 アドレスでアクセスが行われます。
  • 工場出荷時は、サイト内アクセスモードの設定は行っていません。

  1. ログインしたあと、[設定]をクリックします。

[設定]ページが表示されます。

  • [ユーザ管理]ページから、[設定]ページに移動するときは、[Single Sign-On H]をクリックします。
  1. [サイト内アクセスモード]を設定し、[OK]を押します。

[サイト内アクセスモード]の設定を行う場合: Active Directory のサイト情報を取得して、本体が所属するサイト内のドメインコントローラにアクセスするように設定します。本体が所属するサイト内にドメインコントローラが複数ある場合は、DNS から取得したドメインコントローラの一覧のリスト順にアクセスします。
[サイト内アクセスモード]の設定を行わない場合: Active Directory のサイト情報を取得しません。DNS から取得したドメインコントローラの一覧のリスト順にアクセスします。
  • [サイト内アクセスモード]の設定を行う場合
  • [サイト情報の取得]を設定します。
[初回取得時のみ]: 本体の設置後に初めてログインするときに取得したサイト情報の履歴を使用します。
[デバイス起動ごと]: 本体を起動するごとにサイト情報の履歴を更新します。
  • [サイトのアクセス範囲]を設定します。
[デバイスが所属するサイトのみ]: 本体が所属するサイトにあるドメインコントローラのみにアクセスをします。本体が所属するサイトにドメインコントローラが存在しない場合、エラーが発生します。
[デバイスが所属するサイト以外へもアクセス]: 本体が所属するサイトにドメインコントローラが存在しない場合は、サイト外のドメインコントローラにもアクセスします。サイト外にもドメインコントローラが存在しない場合、エラーが発生します。
  • [サイト内アクセスモード]の設定を行っている場合でも、Web ブラウザからのログインではサイト情報の取得を行いません。
  • [デバイスが所属するサイトのみ]が設定されているときでも、本体の起動時にドメインコントローラにアクセスを行う場合は本体が所属するサイト以外へもアクセスが行われる場合があります。ただし、サイト内のドメインコントローラに対してのアクセスが優先されます。


ローカルデバイス認証のユーザ情報を登録/編集する

ローカルデバイス認証で認証するユーザ情報をWeb ブラウザから登録/編集します。また、ユーザ情報を一括してインポート/エクスポートすることもできます。


おことわり
  • SSO-H で[ユーザ管理]ページでユーザ情報を登録/編集できるのは、ローカルデバイス認証の管理者ユーザのみです。一般ユーザは、自分自身のパスワードのみ変更できます。
  • [ユーザ管理]ページの[ユーザ名]、[表示名]、[電子メールアドレス]をクリックすると登録されているユーザの表示順を並べ替えることができます。
  • [MEAP Portal]は、PortalService をインストールした場合にのみ表示されます。


ユーザ情報の登録

認証するユーザを新たに登録します。


おことわり
  • 登録できるユーザ数は最大1000 件までです。
  • 登録されている管理者ユーザには、[ユーザ管理]ページでチェックボックスの左側に* が表示されます。

  1. ログインしたあと、[ユーザ管理]をクリックします。

[ユーザ管理]ページが表示されます。

  1. [登録]をクリックします。

新規作成ページが表示されます。

  1. 必要な項目を入力し、[OK]をクリックします。

入力する項目の内容、設定条件などは以下のとおりです。

項目 設定内容 設定条件 工場出荷時の
初期値
ユーザ名 ローカルデバイス認証でログインするときのユーザ名を設定します
  • 1 ~半角32 文字(全角16 文字)までの任意の文字列(ただし、半角スペース、以下の半角記号(¥ / : * ? l <> [ ] ;, = + @ ")は使用できません)
  • 大文字、小文字を区別します
  • すでに登録しているユーザ名は登録できません
Administrator
パスワード ローカルデバイス認証でログインするときのパスワードを設定します
  • 空白または半角32 文字(全角16 文字)までの任意の文字列
  • 大文字、小文字を区別します
password
確認入力 [パスワード]で入力したパスワードと同じパスワードを入力します
  • 空白または半角32 文字(全角16 文字)までの任意の文字列
  • 大文字、小文字を区別します
password
部門ID 登録するユーザが本体でプリントなどを行うときに使用する部門IDを設定します
  • 1 ~ 7 桁までの半角数字(本体が部門別ID 管理をOFFに設定している場合は省略することもできます)
  • 入力時の数字が桁数不足の場合は先頭に0 が埋められます
0000000
パスワード 設定した部門IDに対応する暗証番号を設定します
  • 空白または7 桁までの半角数字(本体が部門別ID 管理をOFFに設定している場合は省略することもできます)
  • 入力時の数字が桁数不足の場合は先頭に0 が埋められます
0000000
確認入力 [パスワード]で入力した暗証番号と同じ暗証番号を入力します
  • 空白または7 桁までの半角数字(本体が部門別ID 管理をOFFに設定している場合は省略することもできます)
  • 入力時の数字が桁数不足の場合は先頭に0 が埋められます
0000000
ユーザタイプ 管理者か一般ユーザかを選択します すべてのユーザを一般ユーザに設定にすることはできません 管理者ユーザ
表示名 ユーザの表示名(ユーザの漢字・かな名称、所属部署など)を設定します 空白または半角32 文字(全角16 文字)までの任意の文字列 Administrator
よみ 表示名の読みがなを設定します 空白または半角32 文字(全角16文字)までの任意の文字列 空白
電子メール
アドレス
ユーザのメールアドレスを設定します
  • 空白または256 文字までの半角英数字・英記号
  • 電子メールアドレスのフォーマットチェックは行いません
空白
カードID* コントロールカード用カードリーダを設置した場合、カードIDを入力します。
  • 空白または8文字までの半角英数字
  • 「0」や「00」などの0の連数字のみを入力することはできません。
空白
* コントロールカード用カードリーダが有効の場合のみ表示されます。

新規のユーザ情報が登録されます。

 
  • [ユーザタイプ]で[管理者]を選択すると、そのユーザ名とパスワードでローカルデバイス認証のユーザ登録/編集画面にログインすることができるようになります。
 
  • 部門別ID 管理が[ON]の場合、登録する部門ID と暗証番号は、本体に登録されているものを使用してください。機器情報配信などによって、登録されている部門ID /暗証番号が変わった場合は、ローカルデバイス認証のユーザ情報もあわせて変更してください。
 
  • 部門別ID管理を設定する場合、前もってローカルデバイス認証の管理者ユーザの情報として、[部門ID]と[パスワード]を登録しておく必要があります。
 
  • 電子メールアドレスは必ず入力してください。ローカルデバイス認証使用時に電子メールアドレスを空欄にしておくと電子メールの送信機能が使えません。
  • [表示名]に半角英数字以外で入力を行った場合は、本体の表示言語を日本語にしておく必要があります。本体の表示言語が日本語以外になっている場合、電子メールの受信側で送信元の欄に登録した表示名が表示されません。
  • ローカルデバイス認証を設定している場合、電子メール受信側の送信元(from)の欄には、ログインしたユーザの表示名と電子メールアドレスが表示されます。ただし、194文字を超える電子メールアドレスを入力した場合、194 文字以降のアドレスは表示されません。
 
  • 複数ユーザが同じ部門ID を使用することもできます。
 
  • 管理者ユーザを複数登録することもできます。
 
  • [パスワード]と[確認入力]には同じ文字列を入力してください。[パスワード]と[確認入力]の内容が異なる場合は、再入力を促すメッセージが表示されます。


ユーザ情報の編集

登録されているユーザの情報を変更します。編集したユーザ情報は、バックアップのためエクスポートしておくことをおすすめします。(→ ユーザ情報のエクスポート


おことわり
  • ユーザ名は変更できません。
  • [ユーザタイプ]で[管理者]に設定されたユーザのみ、ユーザ情報を編集することができます。
  • ログイン中のユーザ情報を編集した場合、変更内容はログアウトしたあとに反映されます。
  • ユーザ名を変更する場合は、一度ユーザ情報を削除し、新規にユーザ情報を登録しなおす必要があります。

  1. ログインしたあと、[ユーザ管理]をクリックします。

[ユーザ管理]ページが表示されます。

  1. 編集するユーザ情報の先頭にチェックマークを付けたあと、[編集]をクリックします。

  1. 各項目を編集したあと、[OK]をクリックします。



ユーザ情報の削除

登録されているユーザの情報を削除します。


おことわり
  • 管理者としてログインしているユーザ情報を削除することはできません。

  1. ログインしたあと、[ユーザ管理]をクリックします。

[ユーザ管理]ページが表示されます。

  1. 削除するユーザ情報の先頭にチェックマークを付けたあと、[削除]をクリックします。

ユーザ情報が削除されます。

  • [全選択]にチェックマークを付けると、登録されているすべてのユーザを選択することができます。


ユーザ情報のインポート

他の本体などに登録されているユーザ情報をファイルから読み込んで登録することができます。

インポートするファイル形式に関しては、「ローカルデバイス認証のユーザ情報ファイルのファイル形式」を参照してください。


おことわり
  • インポートするユーザは、一般ユーザとして登録/上書きされます。

  1. ログインしたあと、[ユーザ管理]をクリックします。

[ユーザ管理]ページが表示されます。

  1. [インポート]をクリックします。

  1. [参照]をクリックし、インポートするファイルを指定します。

  • ファイルのパスを直接入力して指定することもできます。
  1. 各項目を設定し、[開始]をクリックします。

[ファイル形式] インポートするファイルの形式を選択します。
・SDL フォーマット SSO-H のローカルデバイス認証で使用できるファイル形式で作成されたユーザ情報をインポートします。ファイルの拡張子は「ldif」です。
・NetSpot Accountant3.x フォーマット NetSpot Accountant 3.x 専用のフォーマットで作成されたユーザ情報をインポートします。ファイルの拡張子は「csv」です。
・NetSpot Accountant4.x フォーマット NetSpot Accountant 4.x/imageWARE AccountingManager 専用のフォーマットで作成されたユーザ情報をインポートします。ファイルの拡張子は「csv」です。
< NetSpot Accountant フォーマット選択時の設定>
[文字コード] インポートするファイルの文字コードを選択します。
・Windows Japanese(CP932) Windows Japanese 方式で書き込まれたファイルをインポートします。Windows Japanese 方式は、日本語用の文字コードです。
・Windows Latin-1(CP1252) Windows Latin 方式で書き込まれたファイルをインポートします。Windows Latin 方式は、欧文用の文字コードです。
[ユーザ名に使用する種類] ログイン時に使うユーザ名の種類を選択します。
・ユーザID 「ユーザID」をローカルデバイス認証でログインするときのユーザ名にします。
・Windows のユーザ名 「Windows のユーザ名」をローカルデバイス認証でログインするときのユーザ名にします。
  • すでに同じユーザ名のユーザが登録されている場合は、インポートするファイルの情報に上書きされます。


ユーザ情報のエクスポート

本体に登録されているローカルデバイス認証のユーザ情報をパソコンのファイルに保存することができます。本体に登録されているユーザ情報を別のデバイスで使用するときや、バックアップするときなどに利用します。


おことわり
  • ユーザタイプは、すべて一般ユーザとして保存されます。

  1. ログインしたあと、[ユーザ管理]をクリックします。

[ユーザ管理]ページが表示されます。

  1. [エクスポート]をクリックします。

  1. 各項目を設定し、[開始]をクリックします。

[ファイル形式] エクスポートするファイルの形式を選択します。
・SDL フォーマット SSO-H のローカルデバイス認証で使用できるファイル形式でユーザ情報をエクスポートします。ファイルの拡張子は「ldif」です。
・NetSpot Accountant3.x フォーマット NetSpot Accountant 3.x 専用のフォーマットで作成されたユーザ情報をエクスポートします。ファイルの拡張子は「csv」です。
・NetSpot Accountant4.x フォーマット NetSpot Accountant 4.x/imageWARE AccountingManager 専用のフォーマットで作成されたユーザ情報をエクスポートします。ファイルの拡張子は「csv」です。
< NetSpot Accountant フォーマット選択時の設定>
[文字コード] エクスポートするファイルの文字コードを選択します。
・Windows Japanese(CP932) Windows Japanese方式で書き込まれたファイルをエクスポートします。Windows Japanese 方式は、日本語用の文字コードです。
・Windows Latin-1(CP1252) Windows Latin 方式で書き込まれたファイルをエクスポートします。Windows Latin方式は、欧文用の文字コードです。
  1. 画面の指示に従って、ファイルの保存場所を指定します。

ファイルのダウンロードが開始されます。



ドメイン認証のユーザ情報を登録/編集する


ユーザ情報の登録

SSO-H のドメイン認証では、ログイン先に指定したドメインのActive Directory に存在するユーザでログイン認証を行います。ユーザ情報の登録/編集については、システム管理者にご相談ください。


おことわり
  • ドメイン認証を使用する場合にログイン画面で入力するユーザ名は、ログイン先に指定したドメインのActive Directory に登録した[ユーザーログオン名]の内容です。ただし、SSO-H の内部処理には、[ユーザーログオン名(Windows 2000 以前)]を使用しています。[ユーザーログオン名]、[ユーザーログオン名(Windows 2000 以前)]には、全角文字、半角カナ文字を設定しないでください。

  • ドメイン認証のユーザ情報を登録する場合は、次の条件を満たすように行ってください。
    条件を満たさない内容で登録すると、Active Directoryユーザでの認証ができなくなります。
  • [ユーザーログオン名]の@以前の値と、[ユーザーログオン名 (Windows 2000 以前)]の値を一致させる

  • [ユーザーログオン名]の@以降の値と、認証するActive Directoryのドメイン名を一致させる


ドメイン認証の管理者ユーザの登録

ドメイン認証では、ドメイン認証の管理者ユーザのみがSSO-H の管理用アプリケーションにログインすることができます。

登録したユーザをドメイン認証の管理者ユーザにするには、Active Directory でそのユーザを「Canon Peripheral Admins」グループ、または任意の管理者グループに所属させます。「Canon Peripheral Admins」グループを追加するには、次のようにします。


おことわり
  • 「Canon Peripheral Admins」グループはプライマリグループに設定しないでください。


グループの追加

  1. Active Directory の管理ツール「Active Directory ユーザーとコンピュータ」を起動します。
  1. 追加したいコンテナおよび組織単位(OU)で右クリックします。
  1. ポップアップメニューから、[新規作成]→[グループ]を選択します。

[新しいオブジェクト- グループ]ダイアログボックスが表示されます。

  1. グループ名(Canon Peripheral Admins)を入力し、[OK]をクリックします。



ユーザを「Canon Peripheral Admins」グループに所属させる

  1. Active Directory の管理ツール「Active Directory ユーザーとコンピュータ」を起動します。
  1. 「Canon Peripheral Admins」グループに所属させたいユーザのアカウントを右クリックします。
  1. ポップアップメニューから[グループに追加]を選択します。

[グループの選択]ダイアログボックスが表示されます。

  1. グループの選択ダイアログで、「Canon Peripheral Admins」と入力し、[名前の確認]をクリックします。

  1. 「Canon Peripheral Admins」に下線がついたことを確認し、[OK]をクリックします。



ローカルデバイス認証の一般ユーザが自分のパスワードを変更する

ローカルデバイス認証の一般ユーザは、自分自身のパスワードを変更することができます。これによって、ユーザの個人情報のセキュリティを高めることができます。管理者ユーザは、一般ユーザにパスワードの変更ができることをお知らせください。


  1. Web ブラウザを起動します。
  1. アドレス入力欄に以下のURL を入力します。

http://<本体のIP アドレスまたはホスト名>:8000/sso/

[ログイン]ページが表示されます。

  • 本体のネットワーク設定で[TCP/IP 設定]→[HTTP を使用]をOFF にしている場合は、「http://<本体のIP アドレスまたはホスト名>/sso/」と入力します。
  1. ローカルデバイス認証の一般ユーザのユーザ名、パスワードを入力し、ログイン先に[このデバイス]を選択したあと、[ログイン]をクリックします。

[メインメニュー]ページが表示されます。

  1. [ユーザ管理]をクリックします。

  1. [新しいパスワード]、[確認入力]に新しいパスワードを入力して、[OK]をクリックします。

  1. [ログアウト]をクリックします。



ローカルデバイス認証のユーザ情報ファイルのファイル形式

ユーザ情報のインポートやエクスポートをする場合には、次の3つのファイル形式を選択することができます。

  • SDL フォーマット
  • NetSpot Accountant 3.xフォーマット
  • NetSpot Accountant 4.xフォーマット

おことわり
  • imageWARE Accounting Manager (NetSpot Accountant)との間で、ユーザ情報のエクスポートやインポートを行うとき以外は、SDL フォーマットのご使用を推奨します。
  • NetSpot Accountantフォーマットでは、部門IDが割り当てられているユーザの情報のみエクスポートされます。また、部門IDが割り当てられているユーザが一人も存在しない場合は、0バイトのファイルがエクスポートされます。
  • NetSpot Accountantフォーマットを使用した場合は、自動登録されたユーザをインポートできないことがあります。


SDL フォーマット

ローカルデバイス認証で使用するフォーマットで、ファイル形式としてLDIFが採用されています。拡張子はldifです。LDIF(LDAP Data Interchange Format)はLDAPディレクトリサーバ間でディレクトリ情報を転送する際などに利用されています。

LDIFファイルの各レコードは1つ以上の空行で分けられます。1つのレコードは空行を含まない複数行から構成されます。1つのレコードは、省略可能なID の行と複数のエントリーによって構成されます。各エントリーは、属性名と属性値がコロン":"によって分けられてます。コロンの後がスペースだけであれば、そのエントリは無視されます。ただし、1つのエントリーが改行コードとスペース1個によって分断される場合は、改行コードとスペース1個は無視されます。それに続く文字はスペースであっても無視せずに前の行と連結したものとして扱われます。改行コードはCR LFかLFのみのいずれでも可能です。しかし、コロンの前までは改行は許されません。#で始まる行は無視されます。

文字コードはUTF-8を用います。

例:
dn: uid=J00001
userPassword: {sdl}1234567890abcdefghijklmn
canonUid: 1000001
canonPwd: 1010001
cn: SampleUser01
cn;lang-ja;phonetic:
mail: SampleUser.J00001@example.co.jp
objectClass: top
objectClass: person

  • 入力ファイルフォーマット
属性名 省略 省略時の自動設定値 SSO-Hでの項目名 内容
dn 不可 - ユーザ名 "uid="ログインユーザ名("uid="は省略できます)。1~半角32文字(全角16文字)までの任意の文字列(ただし、半角スペース、以下の半角記号(¥ / : * ? l < > [ ] ;, = + @ ")は使用できません)
userPassword - パスワード(ユーザ名に対応する) 暗号化する場合:属性値は"{sdl}"で始めます。エクスポートで暗号化された値を使用してください。
暗号化しない場合:空白または任意の半角文字列。32文字まで有効です。
canonUid - 部門ID 1~7桁までの半角数字
canonPwd - パスワード(部門IDに対応する) 空白または7桁までの半角数字
cn [null] 表示名 空白または任意の文字列。半角32文字(全角16文字)まで有効です。
cn;lang-ja;phonetic [null] 読み 空白または任意の文字列。半角32文字(全角16文字)まで有効です。
mail [null] 電子メールアドレス 空白または256文字までの半角英数字・英記号。電子メールアドレスのフォーマットチェックは行いません。
objectClass [null] "top" "top"(固定)
objectClass 不可 無制限 "person" "person"(固定)
注:
1) 属性名の記述順序は自由です。また、不要な属性名は省略できます。
2) ユーザタイプは入力フォーマットに含まれません。インポート後、必要に応じて「管理者」に編集してください。

  • 出力ファイルフォーマット
属性名 [ユーザ管理]の[登録]/[編集]画面のユーザ情報との対応 内容
dn ユーザ名 ログインユーザ名
userPassword パスワード(ユーザ名に対応する) 属性値は"{sdl}"で始まり、パスワードは暗号化されています。
canonUid 部門ID 部門ID
canonPwd パスワード(部門IDに対応する) 暗号化されません。数字が桁数不足の場合は先頭に0が埋められます。
cn 表示名 表示名
cn;lang-ja;phonetic 読み 読み
mail 電子メールアドレス 電子メールアドレス
objectClass - "top"(固定)
objectClass - "person"(固定)
注: ユーザタイプは出力されません。


NSA 3.xフォーマット

NetSpot Accountant 3.xフォーマットとは、NetSpot Accountant 3.xで使用されているユーザ情報のファイル形式です。文字コードはWindows Japanease(CP932)またはシフトJISを用います。


  • 入力ファイルフォーマット
項番 項目名*1 [ユーザ管理]の[登録]/[編集]画面のユーザ情報との対応
1 親部門ID -
2 アカウント種別 -
3 アカウントID ユーザ名*2、部門ID
4 アカウント名称 表示名
5 パスワード パスワード
6 電子メールアドレス 電子メールアドレス
7 ログイン名 ユーザ名*3
8 ドメイン名 -
9-10 印刷上限値 -
11 カードID -

  • 出力ファイルフォーマット
項番 [ユーザ管理]の[登録]/[編集]画面のユーザ情報との対応 項目名*1 内容
1 - 親部門ID 常に[0]
2 - アカウント種別 常に[1](ユーザ)
3 部門ID アカウントID
4 表示名 表示名
5 パスワード パスワード 常にNULL
6 電子メールアドレス 電子メールアドレス
7 ユーザ名 ログイン名
8 - ドメイン名 常に" "
9-10 - 印刷上限値 常にNULL
注:
*1: 項目名(NetSpot Accountant 3.0以降での項目名。CSVファイル自体に項目名は表示されません)
*2: SSO-H管理用アプリケーションの[インポート]で[NetSpot Accountantフォーマット選択時の設定]の[ユーザ名に使用する種類]が[ユーザID]のとき
*3: SSO-H管理用アプリケーションの[インポート]で[NetSpot Accountantフォーマット選択時の設定]の[ユーザ名に使用する種類]が[Windowsのユーザ名]のとき


NSA 4.xフォーマット

NetSpot Accountant 4.xフォーマットとは、NetSpot Accountant 4.0以降およびimageWARE Accounting Manager 5.0以降で使用されている、ユーザ情報のファイル形式です。文字コードはWindows Japanease(CP932)またはシフトJISを用います。


  • 入力ファイルフォーマット
項番 項目名*1 [ユーザ管理]の[登録]/[編集]画面のユーザ情報との対応
1 親部門ID -
2 アカウント種別 -
3 アカウントID ユーザ名*2、部門ID
4 アカウント名称 表示名
5 パスワード パスワード
6 電子メールアドレス 電子メールアドレス
7 ログイン名 ユーザ名*3
8 ドメイン名 -
9-15 印刷上限値 -
16 カード情報 -

  • 出力ファイルフォーマット
項番 [ユーザ管理]の[登録]/[編集]画面のユーザ情報との対応 項目名*1 内容
1 - 親部門ID 常に[0]
2 - アカウント種別 常に[1](ユーザ)
3 部門ID アカウントID
4 表示名 表示名
5 パスワード パスワード 常にNULL
6 電子メールアドレス 電子メールアドレス
7 ユーザ名 ログイン名
8 - ドメイン名 常に" "
9-15 - 印刷上限値 常にNULL
16 - カード情報 常に"##########"
注:
*1: 項目名(NetSpot Accountant 4.0以降およびimageWARE Accounting Manager 5.0以降での項目名。CSVファイル自体に項目名は表示されません)
*2: SSO-H管理用アプリケーションの[インポート]で[NetSpot Accountantフォーマット選択時の設定]の[ユーザ名に使用する種類]が[ユーザID]のとき
*3: SSO-H管理用アプリケーションの[インポート]で[NetSpot Accountantフォーマット選択時の設定]の[ユーザ名に使用する種類]が[Windowsのユーザ名]のとき


困ったときには

SSO-H を使用時のさまざまなトラブルについて説明します。



エラーメッセージの原因および処置方法

表示されるエラーメッセージについて、想定されるトラブルの原因および処置方法を説明します。


認証サーバが見つかりません。システム管理者に問い合わせてください。

認証サーバが動作していません。システム管理者に問い合わせてください。

ログインできません。本機と認証サーバの日付/ 時刻設定がずれている可能性があるためシステム管理者に問い合わせるかユーザ名/ パスワードを確認してください。

認証サーバ側でパスワードが設定されていません。システム管理者に問い合わせてください。

アカウントの有効期限が切れています。システム管理者に問い合わせてください。

パスワードの有効期限が切れています。パスワードを変更してください。

部門別ID 管理の認証エラーのためログインできません。システム管理者に問い合わせてください。

部門別管理がON になっているため、正常に動作しません。システム管理者に問い合わせてください。

ログイン情報を取得できませんでした。システム管理者に問い合わせてください。

認証サーバが見つかりません。システム管理者に問い合わせてください。

原因1

LAN ケーブルが外れています。

処置1

LAN ケーブルを接続してください。

原因2

本体のプライマリ/セカンダリのDNS サーバの設定が間違っているか、設定されていません。

処置2

本体のDNS サーバの設定を確認し、正しい値を設定してください。

原因3

本体で指定したDNS サーバが起動していないか、サービスが停止しています。

処置3

次の手順で設定を確認してください。

  • 本体で指定したDNS サーバを確認し、起動していなければ起動します。
  • DNS サーバの管理ツール「サービス」を起動します。
  • 「DNS Server」の[状態]を確認し、「開始」となっていない場合は右クリックし[開始]を選択してください。
原因4

DNS サーバにホストレコードが存在するか確認してください。

処置4
  • DNS サーバにホストレコードが存在するか確認してください。
  • フォワーダの設定が正常に行われているか確認してください。

認証サーバが動作していません。システム管理者に問い合わせてください。

原因1

LAN ケーブルが外れています。

処置1

LAN ケーブルを接続してください。

原因2

Active Directory のサーバが起動していません。

処置2

Active Directory のサーバを起動してください。

原因3

Active Directory のKDC サービスが停止しています。

処置3

次の手順で設定を確認してください。

  • Active Directory の管理ツール「サービス」を起動します。
  • ActiveDirectoryのサーバが正常に動作しているか確認してください。

ログインできません。本機と認証サーバの日付/ 時刻設定がずれている可能性があるためシステム管理者に問い合わせるかユーザ名/ パスワードを確認してください。

原因

本体とActive Directory サーバの時刻が許容範囲以上にずれています。

処置

本体とActive Directory サーバの時刻を許容範囲内に調整します。

認証サーバ側でパスワードが設定されていません。システム管理者に問い合わせてください。

原因

Active Directory でドメイン認証のためのDES 鍵が生成されていません。

処置

次の手順で設定を変更してください。

  • Active Directoryの管理ツール「Active Directoryユーザーとコンピュータ」を起動します。
  • 認証に失敗したユーザを選択し、右クリックします。
  • ポップアップメニューから[パスワードのリセット]を選択します。
  • [パスワードのリセット]ダイアログで新しいパスワードを入力し、[OK]をクリックします。

アカウントの有効期限が切れています。システム管理者に問い合わせてください。

原因1

アカウントの有効期限が切れています。システム管理者に問い合わせてください。

処置1

次の手順で設定を確認してください。

  • Active Directory の管理ツール「Active Directory ユーザーとコンピュータ」を起動します。
  • 認証に失敗したユーザを選択し、右クリックします。
  • ポップアップメニューから[プロパティ]を選択します。
  • [アカウント]タブを選択し、[アカウントの期限]の[有効期限]を確認します。
  • 有効期限が切れている場合は延長するか、「なし」に設定します。
原因2

認証したユーザのアカウントが無効に設定されています。

処置2

次の手順で設定を確認してください。

  • Active Directory の管理ツール「Active Directory ユーザーとコンピュータ」を起動します。
  • 認証に失敗したユーザを選択し、右クリックします。
  • ポップアップメニューから[プロパティ]を選択します。
  • [アカウントタブ]タブを選択し、[アカウントオプション]の[アカウントは無効]を確認します。
  • [アカウントは無効]にチェックが入っている場合は、チェックを外して[OK]をクリックします。

パスワードの有効期限が切れています。パスワードを変更してください。

原因1

認証したユーザのパスワードの有効期限が切れています。

処置1

次の手順で設定を変更してください。

  • Active Directory の管理ツール「Active Directory ユーザーとコンピュータ」を起動します。
  • 認証に失敗したユーザを選択し、右クリックします。
  • ポップアップメニューから[パスワードのリセット]を選択します。
  • [パスワードのリセット]ダイアログで新しいパスワードを入力し、[OK]をクリックします。
原因2

認証したユーザのアカウントが[次回ログオン時にパスワード変更が必要]と設定されています。

処置2

次の手順で設定を確認してください。

  • Active Directory の管理ツール「Active Directory ユーザーとコンピュータ」を起動します。
  • 認証に失敗したユーザを選択し、右クリックします。
  • ポップアップメニューから[プロパティ]を選択します。
  • [アカウント]タブを選択し、[アカウントオプション]の[次回ログオン時にパスワード変更が必要]を確認します。
  • [次回ログオン時にパスワード変更が必要]にチェックが入っている場合は、チェックを外して[OK]をクリックします。

部門別ID 管理の認証エラーのためログインできません。システム管理者に問い合わせてください。

部門別管理がON になっているため、正常に動作しません。システム管理者に問い合わせてください。

原因

本体の部門管理がON になっています。

処置

次の手順で設定を変更してください。

  • ログインサービスをSSO-H 以外のログインアプリケーションに変更します。
  • 部門別ID管理をOFFに設定します。部門別ID管理をOFFにする方法については、「部門別ID管理を設定する(部門別ID 管理)」を参照してください。
  • 本体の主電源を切り、10 秒後に電源を入れなおします。電源の入れかた/切りかたは、「お使いになる前に」を参照してください。

ログイン情報を取得できませんでした。システム管理者に問い合わせてください。

原因

認証先に指定したドメインのDNS 情報の一部である「_ldap」SRV レコードに記述されているポート番号と、実際のポート番号が異なっています。

処置

次の手順で設定を確認してください。

  • DNS サーバの管理ツール「DNS」を起動します。
  • 「前方参照ゾーン」→「認証先に指定したドメイン」→「_tcp 」の順にダブルクリックして、[名前]が「_ldap 」のSRV レコードを右クリックします。
  • ポップアップメニューから[プロパティ]を選択します。
  • [サービスロケーション(SRV)]タグを選択し、[ポート番号]を確認します。
  • LDAP サービスのポート番号として運用しているポート番号と違う場合は、実際に運用しているポート番号を入力して[OK]をクリックします。


SSO-H管理用アプリケーション使用時のトラブル

SSO-H の管理用アプリケーション使用時に起こるトラブルについて、想定される原因および処置方法を説明します。


現象:[設定]ページで[クライアントPC からのドメイン認証]が表示されない。

現象:[設定]ページで[クライアントPC からのドメイン認証]が表示されない。

原因

SSO-H を運用している本体が、SSL 通信機能に対応していません。

処置

[クライアントPC からのドメイン認証]はSSL 通信機能に対応している本体にSSO-H をインストールしている場合のみ表示されます。



Windows Server 2003 SP1のファイアウォール設定時のトラブル

ファイアウォール設定時に起こるトラブルについて、想定される原因および処置方法を説明します。


現象:ドメイン情報の自動取得、サービス情報取得に失敗する。

現象:ドメイン認証に失敗する。(「認証サーバーが動作していない」というエラーメッセージが表示される)

現象:ユーザ認証に失敗する。

現象:ドメイン情報の自動取得、サービス情報取得に失敗する。

原因

DNS サーバの通信がファイアウォールによってブロックされています。

処置

UDP プロトコル、TCP プロトコルともに、初期値53 ポートのブロックを停止します。DNS サーバは、通常53 ポートに対してUDP プロトコルで通信を行いますが、通信を行うデータがある一定以上の大きさに達した場合TCPプロトコルで処理されることがあるため、TCP プロトコル、UDP プロトコル共にブロックを停止してください。

現象:ドメイン認証に失敗する。(「認証サーバーが動作していない」というエラーメッセージが表示される)

原因

ドメイン認証の通信がファイアウォールによってブロックされています。

処置

UDP プロトコル、TCP プロトコルともに、初期値88 ポートのブロックを停止します。ドメイン認証は、通常88 ポートに対してUDP プロトコルで通信を行いますが、通信を行うデータがある一定以上の大きさに達した場合TCPプロトコルで処理されることがあるため、TCP プロトコル、UDP プロトコル共にブロックを停止してください。

現象:ユーザ認証に失敗する。

原因

LDAP 検索の通信がファイアウォールによってブロックされています。

処置

TCP プロトコルについての、初期値389 ポートのブロックを停止します。ユーザ情報は、Active Directory に対してLDAP 検索で取得します。初期設定では、LDAP 検索は389 ポートに対してTCP プロトコルで通信を行うので、TCPプロトコルについての389 ポートのブロックを停止してください。(ポートを変更している場合には、変更したポートのTCP プロトコルのについてのブロックを停止してください。)



その他の状況でのトラブル

その他の状況で起こるトラブルについて、想定される原因および処置方法を説明します。


現象: Active Directory インストール前に作成したユーザで、ドメイン認証を使ってログインできない。

現象: アプリケーションの起動に時間がかかる。

現象: ログインの判定に時間がかかる。

現象: Active Directory インストール前に作成したユーザで、ドメイン認証を使ってログインできない。

原因

Active Directory インストール前に作成したユーザは、Active Directory インストール後、「Users」フォルダの直下に自動でアカウントが生成されます。しかし、作成されたアカウントは、SSO-H が必要とするドメイン認証用のDES鍵を管理していません。またユーザーログオン名が設定されていないため、DES鍵を生成してもユーザ情報が正常に取得できず、SSO-H のドメイン認証では認証できません。

処置

次の手順で設定を変更してください。

  • Active Directoryの管理ツール「Active Directoryユーザーとコンピュータ」を起動します。
  • Active Directory インストール前に作成したユーザを選択し、右クリックします。
  • ポップアップメニューから[プロパティ]を選択します。
  • [アカウント]タブを選択し、[ユーザーログオン名]を入力して[OK]をクリックします。
  • 設定を変更したユーザを選択し、右クリックします。
  • ポップアップメニューから[パスワードのリセット]を選択します。
  • [パスワードのリセット]ダイアログで新しいパスワードを入力し、[OK]をクリックします。

現象: アプリケーションの起動に時間がかかる。

原因1

ドメインの自動取得で取得したSRV レコードに、名前解決のできないホストが設定されています。

処置1

指定されたホストの名前解決が行えるようにDNS サーバの次の項目を調整します。

  • フォワードの設定
  • A レコードの追加
  • セカンダリの設定
原因2

設定されたDNS サーバが見つからないか、通信ができません。

処置2

本体に設定されたDNS サーバと、本体が通信できる環境であるかを確認して調整します。

原因3

ネットワーク起動遅延時間が設定されています。

処置3

ネットワーク起動遅延時間の調整を行います。

現象: ログインの判定に時間がかかる。

原因1

ログイン先に指定されたドメイン名の名前解決ができません。

処置1

設定されたDNSサーバで指定されたドメイン名の名前解決ができるか確認して調整します。

原因2

設定されたDNS サーバが見つからないか、通信ができません。

処置2

本体に設定されたDNS サーバと、本体が通信できる環境であるかを確認して調整します。

原因3

指定したドメインを管理するドメインコントローラが複数存在しています。SSO-H では、指定したドメインを管理するドメインコントローラが複数存在する場合、ログインに成功するドメインコントローラが見つかるまで全てのドメインコントローラに対して認証処理を行うため、時間がかかる場合があります。

処置3

ドメインコントローラを確認して調整します。



お使いになる前に

本製品をお使いになる前に知っておいていただきたいことを説明しています。



設置場所と取り扱いについて

設置場所と取り扱いについての注意事項を記載しています。お使いになる前に必ずお読みください。



設置場所のご注意


次のような場所への設置は避けてください

  • 低温、低湿または高温、高湿の場所

水道の蛇口、湯沸器、加湿器、エアコン、ヒータ、ストーブなどの近く。

  • 直射日光の当たる場所

やむをえない場合はカーテンなどで遮光してください。カーテンが製品の通気口をふさいだり、電源コードや電源プラグにかぶさらないように注意してください。

  • 換気の悪い場所

使用中の製品からは、オゾンが発生しますが、その量は人体に影響を及ぼさない程度です。ただし、換気の悪い部屋で長時間使用する場合や、大量にプリントする場合には、快適な作業環境を保つため、部屋の換気をするようにしてください。

  • ホコリ、チリなどの多い場所
  • アンモニアガスの発生する場所

  • アルコール、シンナーなどの近く
  • 振動の多い場所

床や土台などが不安定な場所

  • 温度が急に変化する場所

冷えきった部屋を急激に暖めたときなど、製品内部に水滴がつき(結露現象)、画像が著しく損なわれたり、プリント画像が写らないことがあります。

  • コンピュータなどの電子機器や精密機械の近く

電気的な原因や動作時の振動により、電子機器、精密機器などに悪影響を与えることがあります。

  • テレビ、ラジオなどの電子機器の近く

テレビやラジオ、オーディオ機器に、画面のチラツキや雑音の発生などの受信障害が生じることがあります。製品とは別系統の電源を使用し、離して設置してください。

  • 本体固定用のストッパについて

一度設置したあとは、本体固定用のストッパは外さないでください。
カセットや本体ユニットをすべて引き出した状態で、機械前部に荷重をかけると、機械が前方に倒れる恐れがあり大変危険です。ストッパは必ず固定しておいてください。



電源は安全な場所から

  • 電源は100V(90V~110V)15A以上のコンセントに製品の電源プラグを接続してください。
  • 製品への電源供給が安全であること、安定電圧であることを確認してください。
  • 同じコンセントには、ほかの電気製品を接続しないでください。
  • テーブルタップなどによるタコ足配線はしないでください。火災の原因になることがあります。
  • 電源コードを踏みつけたり、重いものをのせたりしないでください。コードがいたみ、そのままご使用を続けると、火災や感電などの事故の原因になります。



設置スペースにはゆとりを

  • 製品の左右と前面には、操作に十分なスペースをとってください。

オプション非装着時


フィニッシャー・S1+サイドペーパーデッキ・Q1


サドルフィニッシャー・AE2+パンチャーユニット・L1+バッファパスユニット・E2+サイドペーパーデッキ・Q1



アース線の接続を忘れずに

  • 感電防止のため必ずアース線を接続してください。

  • 接地接続は必ず、電源プラグを電源につなぐ前に行ってください。また、接地接続を外す場合は、必ず電源プラグを電源から抜いて行ってください。
  • アース線を接続してよいもの
  • 電源コンセントのアース端子
  • 接地工事(第D種)が行われているアース端子
  • アース線を接続してはいけないもの
  • ガス管(引火や爆発の危険があります。)
  • 水道管(配管途中がプラスチックになっている場合があり、その場合はアースの役目を果たしません。ただし水道局がアース対象物として許可した水道管にはアース線を接続できます。)
  • 電話線のアースや避雷針(落雷のときに大量の電流が流れ危険です。)


移動の際はご連絡を

  • 製品の移動は、お客様ご自身で行わず、必ず担当サービスにご連絡ください。



取扱上のご注意

  • 製品を分解したり、改造したりしないでください。

  • 製品の内部には高温、高圧になる部分があります。内部点検の際は十分に注意してください。また、このマニュアルに記載されていないことは行わないでください。
  • 製品の内部にクリップなどの異物を落とさないでください。また水などの液体をこぼさないでください。これらが電圧部分に接触すると、短絡や漏電などが起き、火災や感電の原因になる恐れがあります。

  • 異常な音がしたり煙が出たりした場合は、直ちに主電源スイッチを切り、コンセントから電源プラグを抜き、担当サービスにご連絡ください。また、いつでも電源プラグが引き抜けるよう、電源プラグの周りには物を置かないようにしてください。

  • 動作中に主電源スイッチを切ったり、前カバーを開けたりしないでください。紙づまりの原因になります。
  • 製品の近くでは可燃性のスプレーなどは使用しないでください。火災の原因になります。

  • 使用中の製品からは、オゾンが発生しますが、その量は人体に影響を及ぼさない程度です。ただし、換気の悪い部屋で長時間使用する場合や、大量にプリントする場合には、快適な作業環境を保つため、部屋の換気をするようにしてください。
  • 夜間など長時間製品をご使用にならない場合は、操作部電源スイッチを切ってください。

  • モジュラーケーブルには、3 m以内の長さのものを使用してください。


データのバックアップについて

本製品は、初期設定/登録の設定内容などのデータを内蔵のハードディスクに保存しています。

万一、ハードディスクに不具合が発生した場合、受信したデータや記録保存したデータが消失することがあります。大切なデータは定期的にバックアップを行ってください。

お客様のデータの消失による損害につきましては、弊社は一切その責任を負えませんので、あらかじめご了承ください。

バックアップできるデータは以下のとおりです。

  • 初期設定/登録の設定内容、ボックスデータ

各データのバックアップ(エクスポート)については、「リモートUI」を参照してください。

  • 機器情報配信機能によって送信できる登録内容

本製品が持つ登録内容を子機側へ配信することで一時的なバックアップを行うことができます。機器情報配信機能については、「機器情報配信の設定をする(機器情報配信の設定)」を参照してください。

  • MEAP関連のデータ
  • MEAP アプリケーションのライセンスファイル

ライセンスファイルのバックアップ(ダウンロード)については、「MEAPアプリケーション管理機能」を参照してください。

  • SSO-H(Single Sign-On H)のローカルデバイス認証で登録されているユーザの認証情報

ユーザの認証情報のバックアップ(エクスポート)については、「MEAP認証システム設定」を参照してください。

  • MEAPアプリケーションが保存しているデータ

MEAPアプリケーションによっては、保存しているデータをバックアップできる場合があります。各MEAPアプリケーションの取扱説明書を参照してください。



本体各部の名称とはたらき

本体外観と内部、操作パネル、タッチパネルディスプレイについて、各部の名称とはたらきを説明します。

また、オプションを装着した場合の本製品の構成についても紹介します。オプション機器と、その各部の名称とはたらきの詳細については、「オプション機器について」を参照してください。



本体外観

2段カセットペディスタル・Y3装着時


1 操作パネル
本製品を操作するのに必要な、キーやタッチパネルディスプレイ、ランプなどがあります。(→操作パネル各部の名称とはたらき
2 本体右カバー
紙づまりを処理するときに、このカバーを開けます。(→「トラブルシューティング」)
3 手差しトレイ
手差しで用紙がセットできます。郵便はがきや封筒はここにセットします。(→「基本的な使いかた」)
4 主電源スイッチ
「I」側を押すと主電源が入ります。(→主電源と操作部電源について
5 テストボタン
ブレーカーの定期点検をするときに押します。
6 ブレーカー
ブレーカーの定期点検をするときに操作します。漏電防止用ブレーカーです。(仕様については、「操作ガイド」を参照してください。)
7 カセット右上カバー
紙づまりを処理するときに、このカバーを開けます。(→「トラブルシューティング」)
8 カセット2
550枚(80 g/m2)または650枚(64 g/m2)の用紙をセットできます。
9 カセット1
550枚(80 g/m2)または650枚(64 g/m2)の用紙をセットできます。
10 排紙トレイ
プリントされた用紙が排紙されます。
11 排紙トレイガイド
プリントされた用紙が落ちないように排紙トレイガイドを起こします。

おことわり


本体内部

2段カセットペディスタル・Y3装着時


1 定着ユニット上部カバー
定着ユニットの紙づまりを処理するときに、このカバーを開けます。(→「トラブルシューティング」)
2 両面ユニット
両面ユニットに紙がつまった場合は、このユニットの紙づまりを取り除きます。(→「トラブルシューティング」)
3 トナー補給カバー
トナー容器を交換するときに開けます。
4 トナー容器
トナー容器を交換するときに引き出します。


操作パネル各部の名称とはたらき


1

操作部電源スイッチ(サブ電源)
操作部の電源を入れたり切ったりするときに押します。3秒以上長押しすると、シャットダウンモードに移行します。(→主電源の切りかた
切れているとき、本製品はスリープ状態になります。

2 カウンタ確認キー
タッチパネルディスプレイにプリントの総枚数を表示するときに押します。
3 主電源ランプ
本体主電源が入っているときは点灯、切れているときは消灯しています。
4 エラーランプ
本製品にトラブルが発生したときに点滅または点灯します。点滅の場合はタッチパネルディス
プレイに表示されるメッセージに従ってトラブルの対処をしてください。エラーランプが赤色
に点灯し続ける場合は担当サービスへ連絡してください。
5 実行/メモリランプ
本製品が動作中は緑色に点滅します。待機中のジョブやメモリ受信文書があるときは緑色に点灯します。
6 クリアキー
入力した数字や文字を取り消すときに押します。
7 テンキー
数値を入力するときに押します。
8 ID(認証)キー
部門別ID管理を設定しているときに押します。
9 輝度調整ダイヤル
画面の明るさを調整します。
10 初期設定/登録キー
仕様を設定するときに押します。
11 リセットキー
設定したモードを標準モードに戻すときに押します。
12 タッチパネルディスプレイ
各機能の設定画面が表示されます。
13 操作ペン
文字入力などタッチパネルディスプレイを操作するときに使用します。
操作ペンを紛失した場合は、担当サービスにお問い合わせください。タッチパネルをシャープペンシルやボールペンなど先のとがったもので押さないでください。


主電源と操作部電源について

本製品には主電源スイッチと操作部電源スイッチの2 つの電源スイッチがあります。また、過電流や漏電を検知するブレーカーが装着されています。



主電源の入れかた

主電源の入れかたについて説明します。


  1. 電源プラグがコンセントに確実に差し込まれているかを確認します。
  • 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因になります。
  • アース線を接続してください。アース線を接続しないで万一漏電した場合は、火災や感電の原因になることがあります。
  1. 本体右後側面にある主電源スイッチを「I」側へ倒して電源を入れます。

操作パネルの主電源ランプが点灯します。

  • 主電源スイッチが入っているのに操作パネルの主電源ランプが点灯しない場合は、ブレーカーがOFFになっていないか必ず確認してください。(→「トラブルシューティング」)
  1. プリントできる状態になるまでの画面が表示されます。

  • プリントできる状態になるまで本製品の起動画面が表示されます。

タッチパネルディスプレイにメッセージが表示された場合は、手順4 へ進みます。

  • プリントできる状態になると下の画面が表示されます。

  • このとき、モードは標準モードが設定されています。
  • ボックスの標準モードの設定内容は、お好みに応じて変更することができます。(→「ボックス」)
  • 初期設定/登録の設定によって、表示させる画面を選択することができます。(→「初期設定/登録」)
  • 本製品の起動直後に[→] を押しても、画面が替わりません。少ししてからもう一度押してください。
  • 本製品を起動する際に、シャットダウンされたMacintoshがUSBケーブルにより接続されている場合、本製品とともにMacintoshも起動することがあります。この場合は、USBケーブルによる接続を取り外してください。(本製品とMacintoshの間にUSBハブを使用すると、この問題が解決される場合があります。)

  • プリントできる状態になるまで本製品の起動画面が表示されます。

  • 本製品の起動画面の終了後、MEAP の起動画面が表示されます。

[→]を押すと、MEAP 以外の基本画面に移動することができます。

  • MEAP の基本画面が表示されます。


  • 本製品の起動画面が表示されます。

  • 本製品の起動画面の終了後、[機能の表示設定]にかかわらず、SSO-Hの認証画面が表示されます。

  • ログインサービスにSSO-Hを設定している場合、プリントできる状態になるまで時間がかかります。

  1. ログインサービスを使用する場合は、それぞれの手順に従ってログインしてください。
  • オプションのカードリーダ-C1を使用して部門別ID管理をしている場合は、「カードリーダ-C1」を参照してください。


操作部電源スイッチについて

スリープ状態を解除して本製品の設定やボックスなどの操作をするときに操作パネル上の操作部電源スイッチを押します。


おことわり
  • スリープ状態のときでもパソコンからのデータ受信プリントは可能です。
  • スリープ状態が解除されてから、プリントができるまでには約18 秒かかります。
  • [スリープ時の消費電力]を[少ない]に設定したときは、操作部電源スイッチを押してからタッチパネルディスプレイが表示されるまで、10 秒以上かかる場合があります。


主電源の切りかた

主電源の切りかたについて説明します。本製品の主電源を切る際に実行中のジョブがある場合や、MEAPアプリケーションなどが起動中の場合、ジョブを確認しながらキャンセル処理を行い、ハードディスクへのアクセスを制限します。この処理を行うことによって本製品のハードディスクを保護することができます。また、本製品内部の冷却作業を行うハードウェアの終了処理を行います。この処理を行うことによって本製品を安全に終了できます。本製品の主電源の切断は必ず以下の手順に従って行ってください。


おことわり
  • 以下の手順に従わずに主電源を切断した場合、次回立ち上げ時以降の出力画像が乱れる可能性があります。この際、正常な画像に戻すためには、多数の用紙出力が必要となります。

  1. 操作部電源スイッチを3秒以上長押しします。

スリープ状態の場合は、操作部電源スイッチを押してスリープ状態を解除したあと、再度3 秒以上の長押しをしてください。

ジョブ確認画面が表示され、シャットダウンモードに移行します。

  • フォントダウンロード中は、シャットダウンモードに移行しないでください。
  • (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[シャットダウンモード]を押しても、シャットダウンモードに移行することができます。
  • 以下の場合は、シャットダウンモードに移行することができません。
  • 機器情報の受信中
  • 機器情報の参照中
  • 本製品に対しリモートUIからインポートまたはエクスポート中
  • 上記の動作中以外で、まれに操作部電源スイッチを3秒以上長押ししてもシャットダウンモードに移行できないことがあります。その場合は、画面の指示に従って本製品の主電源を切ってください。
  • シャットダウンモード実行中にプリントデータが送信されると、プリントデータの大きさによっては本製品がデータ を受信する場合があります。その場合にはプリントデータの印刷はされません。
  1. 実行中または待機中のジョブを確認したあと、[実行]を押します。

ジョブは、[実行]を押すまではそのまま動作を続けます。

シャットダウンモードを終了するには、[キャンセル]を押します。

実行中のジョブがない場合は、[実行]を押したあと手順4 へ進みます。

  • ジョブ確認画面に表示されるジョブは、以下のとおりです。
  • 実行中のプリントジョブ
  • 待機中のプリントジョブ
  • ジョブ確認画面には、実行中のジョブを先頭に、受付順に7件までのジョブが表示されます。
  1. 表示されたメッセージを確認したあと、[はい]を押します。


実行中または待機中のジョブがある場合


機器情報配信中の場合など


確認画面に表示されている実行中/待機中のジョブは、すべてキャンセルされます。また、ハードウェアの終了処理とネットワーク関連の通信処理も終了準備に移行します。

  1. 以下の画面が表示されるので、シャットダウンが終了するまで待ちます。

シャットダウン開始後、都合により本体をすぐに動作させたい場合は[再起動]→[はい]を押します。

デバイス内情報の更新中に[再起動]を押すと、確認画面が表示されます。表示されたメッセ-ジを確認したあと、[はい]を押します。

  • [強制OFF]を押して強制終了(正しい終了処理を省略)させることもできます。ハードウェアの終了処理時やネットワーク通信処理中に[強制OFF]を押すと確認画面が表示されるので[はい]を押します。ただし、通信中のデータを破壊してしまう可能性もあります。また、本製品が故障する恐れがありますので、どうしても必要な場合を除き使用しないことをおすすめします。お客さまのデータの消失による損害につきましては、弊社は一切その責任を負えませんので、あらかじめご了承ください。
  • ハードウェア終了処理のときに、本製品内部の冷却作業を行います。そのため終了までの処理に時間がかかります。
  • 使用しているアプリケーションによっては、終了までの処理に時間がかかる場合があります。
  • 次の状態で[強制OFF]を押すと、以下の画面が表示されます。
  • ハードウェアの終了処理時
  • デバイス内情報の更新中

  1. シャットダウン終了後、自動的に操作部電源スイッチが切れ、本体右側面の主電源スイッチも「」側に倒れます。
  • シャットダウン実行中、またはシャットダウン終了後にしばらく製品が動作し続ける場合があります。本製品の機器音が止まるまでコンセントを抜かないでください。


取扱説明書の使いかた

本製品の機能を十分にご理解いただき、より効果的にご利用いただくために、ご使用前にこのユーザーズガイドをよくお読みください。また、お読みいただきました後も大切に保管してください。



取扱説明書のご紹介

本製品の取扱説明書は、次のような構成になっています。目的に応じてお読みいただき、本製品を十分にご活用ください。


  • スタートガイド

本製品の設置後、ご使用になる機能にあわせて行う作業および設定について知りたいときにお読みください。

  • ネットワークの設定について
  • コンピュータから印刷する前に
  • コンピュータから本製品を管理する

  • かんたん印刷ガイド

基本的な操作方法を知りたい、本製品でどんなことができるのか概要をつかみたい、どのような便利な機能がそろっているのか知りたいときにお読みください。
本製品のそばに置いてご利用ください。

  • 操作パネルについて
  • パソコンからのプリントについて
  • ボックスへの保存について
  • ボックスからのプリントについて
  • ボックス機能の使いかたについて
  • その他便利な機能を知りたいとき

  • 操作ガイド

本製品をご使用いただくときの注意事項や日常のメンテナンス方法、トラブルの解決方法について知りたいときにお読みください。
本製品のそばに置いてご利用ください。

  • 取り扱う前に知っておくことは
  • トナー容器を交換するときは
  • 用紙を補給するには
  • 紙づまりが起きたときは
  • 仕様
  • システム管理者の方が行う設定について

  • ユーザーズガイド

本製品の取り扱い、操作方法について知りたいときにお読みください。

  • はじめに
  • お使いになる前に
    本製品をお使いになる前に知っておいていただきたいことを説明しています。
  • 取扱説明書の使いかた
    取扱説明書の使いかたや動作環境について説明しています。
  • こんなことができます
    本製品の特徴や便利な使いかた、機能について説明しています。
  • 基本的な使いかた
    本製品の基本的な使いかたについて説明しています。
  • オプション機器について
    本製品に装着して使用することができるオプション機器について説明しています。
  • 初期設定/登録
    本製品を使いかたにあわせて設定する「初期設定/登録」について説明しています。
  • 困ったときには
  • トラブルシューティング
    紙づまりが起きたときや、エラーメッセージが表示されたときなどの対処方法について説明しています。
  • メンテナンス
    用紙の補給方法や消耗品の交換方法について説明しています。
  • プリント
  • ボックス
  • ネットワーク
  • リモートUI
  • セキュリティ
  • ソフトウェア
  • MEAP/SSO

  • プリンタドライバ インストールガイド
  • Macintosh用プリンタドライバオンラインマニュアル

マニュアルは、User Software CD-ROMに収められています。
パソコンから印刷するためのドライバをインストールする方法を知りたいときにお読みください。 ドライバの選択方法、マニュアルの表示方法については、スタートガイド第9章をご参照ください。



ユーザーズガイドを使うには

ユーザーズガイドは、お使いのPCからCD-ROM内のHTMLマニュアルを参照することができます。以下の項目に従ってユーザーズガイドを使用してください。



動作環境

ユーザーズガイドは、以下の動作環境での使用を保証しています。

  • OS(Operating System)

Windows 2000 SP4、Windoes XP、Windows Vista
ただし、Windows 2000 SP4でも対応ブラウザはInternet Explorer 6.0以降

Mac OS X 10.4.x

  • 対応Webブラウザ
Windows: Internet Explorer 6.0以上
Macintosh: Safari 2.0以上
  • Flash Player

Flash Player 8.0 以上


おことわり
  • お使いのPCのCPUとメモリは、上記のOS(Operating System)の動作環境に従ってください。
  • お使いのディスプレイは、1024 x 768 ピクセル以上の画面解像度が必要です。
  • お使いのPCにFlash Playerがインストールされていない場合、または、インストールされているFlash Playerのバージョンが上記のFlash Playerの条件に満たない場合は、正常に動作しないことがあります。


ユーザーズガイドメニュー

Windowsをお使いの場合、ユーザーズガイドを使用するには、以下の手順に従ってください。
1.取扱説明書CD-ROMをコンピュータに入れます。
2.ユーザーズガイドの言語を選択します。
3.[インストール]または[開く]を選択します。
[インストール]を選択した場合は、お使いのコンピュータのMy Documents内にユーザーズガイドが保存されます。デスクトップに作成されたショートカットアイコンまたは保存されたフォルダ内のindex.htmlをダブルクリックすると、ユーザーズガイドが表示されます。[開く]を選択した場合は、ユーザーズガイドが表示されます。

Macintoshをお使いの場合、ユーザーズガイドを使用するには、以下の手順に従ってください。
1.取扱説明書CD-ROMをコンピュータに入れます。
2.ユーザーズガイドのアイコンを開いて、[LBP4500_Manual_jp]フォルダを保存する場所へドラッグ&ドロップします。
3.[LBP4500_Manual_jp]フォルダ内のindex.htmlをダブルクリックすると、ユーザーズガイドが表示されます。


おことわり
  • お使いのOSによっては、セキュリティ保護のためのメッセージが表示される場合があります。このときは、コンテンツの表示を許可してください。
  • ユーザーズガイドを起動すると、以下の画面(トップページ)が表示されます。


1 機能カテゴリ
ドロップダウンリストからカテゴリを選択して[表示]をクリック、または各ボタンをクリックすると、イメージアイコン一覧が表示されます。イメージアイコンをクリックすると、トピックページが表示されます。
イメージアイコン一覧中の[機能一覧を表示]をクリックすると、トピックページの全タイトルが一覧表示されます。サブカテゴリがある場合は、イメージアイコン一覧のドロップダウンリストで選択することができます。
2 付属カテゴリ
オプション機器やメンテナンスなどについて説明している付属カテゴリのトピックページが表示されます。
3 [機能一覧から探す]
機能カテゴリのトピックページが表示されます。
4 [総目次]
機能カテゴリと付属カテゴリの総目次が別ウインドウで表示されます。
5 [50音から探す]
機能カテゴリと付属カテゴリの索引が別ウインドウで表示されます。
6 [用語集]
用語集が別ウインドウで表示されます。
7 [検索]
入力した語句が含まれるトピックページのタイトルと所属するカテゴリ名が別ウインドウで一覧表示されます。タイトルをクリックすると、該当のトピックページが表示されます。
8 [印刷]
全カテゴリまたはカテゴリ別に印刷することができます。サブカテゴリがあるカテゴリについては、サブカテゴリ別に印刷することができます。
9 PDFガイド
スタートガイド、かんたん印刷ガイド、操作ガイドがPDF形式で表示されます。
10 [重要なお知らせ]
重要なお知らせが別ウインドウで表示されます。重要なお知らせがある場合のみ、表示されます。
11 [お問い合わせ]
お問い合わせ先が別ウィンドウで表示されます。
12 [トップページ]
トップページに戻ります。

おことわり
  • ユーザーズガイドのインストール時、デスクトップ上にショートカットを作成する場合は、チェックマークを付けてください。
  • CD-ROMのオートラン機能が設定されていない場合は、タスクバーの[スタート]→[マイコンピュータ](Windows Vistaの場合はタスクバーの[スタート]→[マイコンピュータ]をクリック。Windows 2000/XPの場合はデスクトップ上の[マイコンピュータ]をダブルクリック)をクリックしたあと、CD-ROMアイコンを開き、start.exeをダブルクリックしてください。
  • 検索を行う際は、キーワードとなる語句を入力してください。入力する語句によっては、正しい検索結果が表示されないことがあります。
  • Safariを使用していて、検索結果が表示されない場合は、メニューバーの[表示]→[ページの再読み込み]をクリックしてください。
  • トピックページでは、カテゴリごと、またはトピックごとに印刷することができます。
  • Webブラウザの設定によっては、トピックページの背景の色やイメージが印刷されないことがあります。


ユーザーズガイドの読みかた


マークについて

本マニュアルでは、安全のためにお守りいただきたいことや取り扱い上の制限・注意などの説明に、下記のマークを付けています。

警告/注意 取り扱いを誤った場合に、死亡または重傷を負う恐れのある警告事項や、傷害を負う恐れや物的損害が発生する恐れのある注意事項が書かれています。安全に使用していただくために、必ずこの警告事項や注意事項をお守りください。
重要 操作上、必ず守っていただきたい重要事項や制限事項が書かれています。誤った操作によるトラブルを防ぐために、必ずお読みください。
メモ 操作の参考となることや補足説明が書かれています。お読みになることをおすすめします。


キーについて

本マニュアルでは、キー名称を以下のように表しています。

  • タッチパネルディスプレイ上のキー:[キー名称]
    例: [キャンセル]
    [閉じる]
  • 操作パネル上のキー:<キーアイコン>+(キー名称)
    例: (初期設定/登録)


画面について

本マニュアルで使われている画面は、お使いの環境によって表示が異なる場合があります。アクセサリ、オプションの組み合わせによって使用できない機能に関しては、本製品の画面には表示されませんが、ご了承ください。

操作時に押すキーの場所は、○(丸)で囲んで表しています。また、操作を行うキーが複数表示されている場合は、それらをすべて囲んでいますので、ご利用に合わせて選択してください。



イラストについて

本書で使われているイラストは、特にお断りがない限り、フィニッシャー・S1、フィニッシャー用追加トレイ・B1、2段カセットペディスタル・Y3が装着されている場合のものです。



略称について

本マニュアルに記載されている名称は、下記の略称を使用しています。

Microsoft Windows 2000 operating system: Windows 2000

Microsoft Windows XP operating system: Windows XP

Microsoft Windows Server 2003 operating system: Windows Server 2003

Microsoft Windows Vista operating system: Windows Vista

Microsoft Windows Server 2008 operating system: Windows Server 2008

Microsoft Windows 7 operating system: Windows 7

Microsoft Windows operating system: Windows

Novell NetWare: NetWare

Extended Unix Code: EUC

本マニュアルでは、郵便事業株式会社製のはがきを「郵便はがき」と記載しています。



商標について

MEAP、MEAP ロゴはキヤノン株式会社の商標です。

Apple、AppleTalk、EtherTalk、LocalTalk、Mac、Mac OS、Macintosh、Panther 、QuickTime、TrueTypeは米国およびその他の国で登録されているApple Inc.の商標です。
Safari、Tiger は、Apple Inc. の商標です。

Microsoft、Windows、Windows Vistaは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

下記の書体は米国Bitstream Inc. よりライセンスを受けています。
Dutch 801 Bold, Dutch 801 Roman, Fixed Pitch 810 Courier 10 Pitch/Text

下記の書体は米国Bitstream Inc. よりライセンスを受けています。
Dutch 801
© Copyright 1987, Bitstream Inc. Cambridge Massachusetts USA. All rights reserved.


Java およびすべてのJava 関連の商標およびロゴは、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems, Inc. の商標または登録商標です。

その他、本マニュアル中の社名や商品名は、各社の登録商標または商標です。



こんなことができます

本製品の特長や便利な使いかた、機能について説明しています。



本製品のおもな機能

LBP4500は、高速出力により高い生産性を実現しています。また、出力環境を効率化する機能を搭載し、ストレスの少ないプリント環境づくりをサポートします。
大量のプリントニーズに応える高耐久エンジンと、様々なオフィスニーズに応える多彩な給排紙オプションにより、オフィスのセンターマシンとしてお客様のビジネスを支えます。

45ページ/分の高速出力とファーストプリントタイム約8秒以下のクイックスタートによって、出力ニーズに確かなスピードで応えます。さらに、両面印刷機能や複数ページ印刷機能(複数ページの原稿を1枚にまとめて印刷する機能)など、便利な機能により生産性の向上を図ることが可能です。
LBP4500は、LIPSの資産を継承した、最新テクノロジーである「LIPS V」に対応しており、豊富なLIPS対応ソフトウェア資産を生かしたプリント環境を実現します。
また、別売りのダイレクトプリント拡張キットを有効にした場合は、TIFFやPDFのダイレクトプリントが可能となります。

パソコンから送信した文書をボックスに保存することができます。ボックスに保存された文書は、印刷したいときにいつでも印刷することができます。

本製品の状態やジョブの操作、ボックスに保存した文書データのプリント指示などを、パソコンのWebブラウザからコントロールできます。

本製品に組み込まれたアプリケーション・プラットフォーム、MEAP(Multifunctional Embedded Application Platform)に対応するアプリケーションをインストールすることにより、本製品に新たな機能を追加することができます。

ユーティリティソフトウェアを使用すると、ネットワークに接続されている本製品の各種設定をパソコン上で行うことができます。初期設定や本製品の状態の確認、文書管理などができます。



こんなことができます

本製品を使っての操作は、おもにタッチパネルディスプレイから行います。タッチパネルディスプレイに表示されるメッセージに従ってキーを押していくと本製品の機能を活用することができます。


おことわり
  • タッチパネルディスプレイは指または操作ペンで軽く押してください。シャープペンシルやボールペンなど先のとがったもので押さないでください。タッチパネルディスプレイの表面に傷がついたり破損の恐れがあります。
  • タッチパネルディスプレイに貼られているフィルムは、ご使用の前にはがしてください。


タッチパネルディスプレイの表示について

タッチパネルディスプレイの下部に表示されるメッセージやボタンでは、本製品の状態を確認することができます。



タッチパネルディスプレイの表示を切り替えることができます

本製品の電源を入れると、以下の画面がタッチパネルディスプレイに表示されます。タッチパネルディスプレイの[プリント]、[デバイス]、[消耗品確認]、[閉じる]などのキーで画面を切り替えることができます。(→「初期設定/登録」)

タッチパネルディスプレイから操作するMEAP のアプリケーションを表示する場合は、[→]を押してください。


おことわり
  • 電源投入時の画面は初期設定/登録で変更することができます。

  • タッチパネルディスプレイに表示されるキー


1 閉じる
ボックス、プリント、MEAP画面に切り替えるときに押します。
2 ボックス
ボックス機能を使用するときに押します。(→「ボックス」)
3 プリント
プリントジョブの確認、中止をするときやジョブ履歴の確認、プリントをするときに押します。(→「基本的な使いかた」)
4
MEAP機能を使用するときに押します。(→「MEAP」)
5 ジョブ/プリント状況表示部
ジョブの状況やデバイスの状態を表示します。また、ご利用になるログインサービスによっては、部門ID やユーザ名などを表示することができます。(→「セキュリティ」)
6 システム状況/中止
ジョブの変更、確認、中止をするときやジョブ履歴の確認、プリントをするときに押します。(→「基本的な使いかた」)


新機能を追加することができます

本製品はMEAP(Multifunctional Embedded Application Platform)に対応しています。

MEAP とは、本製品にJava プラットフォームを搭載し、Java アプリケーションをインストールできるシステムです。MEAP を利用することにより、以下のことが可能になります。

  • アプリケーションのインストール/アンインストール

MEAP 対応アプリケーションをインストールすることにより、新たな機能を利用できるようになります。また、インストールしたアプリケーションをアンインストールすることができます。


おことわり

  • ログインサービスによる使用者の管理と特定

ログインサービスによって本製品を利用するユーザを管理することができます。次の2種類のログインサービスが利用可能です。

  • Default Authentication
    本製品の初期設定/登録で部門別ID 管理を「ON」にした場合、1 つの部門に対して7桁の部門ID と部門ID ごとの暗証番号を登録することにより、番号を入力したユーザのみ本製品を使えるようにします。(→「セキュリティ」)
  • SSO-H(Single Sign-On H)
    Active Directory環境ネットワークのドメイン上および本製品単体で運用できるログインサービスです。次の3 つのユーザ認証方式があります。(詳細は、「MEAP 認証システム設定」を参照してください。)
  • 「ドメイン認証」
  • 「ローカルデバイス認証」
  • 「ドメイン認証+ ローカルデバイス認証」

おことわり
  • 工場出荷時は、Default Authentication に設定されています。ログインサービスの選択および設定については、「MEAP アプリケーション管理機能」を参照してください。


使いかたにあわせて仕様の設定ができます

(初期設定/登録)を押すと初期設定/登録画面が表示されます。初期設定/登録では本製品に共通の設定や各機能ごとの設定を、使用する条件や環境にあわせて変更することができます。また、本カテゴリに記載されていない設定方法については、下記を参照してください。

初期設定/登録画面

システム管理設定画面


おことわり
  • 初期設定/登録で設定した内容は、(リセット)を押しても変更されません。
  • システム管理設定については、「セキュリティ」を参照してください。
  • [ネットワーク設定]の設定については、「ネットワーク」を参照してください。


消費電力を抑えることができます

本製品が動作していないときや、ご使用になっていないときに、以下の機能で効率的に節電することができます。


おことわり
  • 主電源スイッチを切った場合でも、電源プラグを電源コンセントに差し込んだ状態では、わずかですが電力が消費されています。完全に電力消費をなくすためには、電源プラグを電源コンセントから抜いてください。
  • 以下の各機能が働くと、タッチパネルディスプレイの表示は消えた状態になります。
  • 以下の各機能が働いている状態でも、パソコンからデータを送ってプリントすることができます。

  • スリープモードについて

操作部電源スイッチを押すことで、好きなときにスリープモードにすることができます。操作を再開する場合は再度、操作部電源スイッチを押してください。


おことわり
  • 条件によっては、完全なスリープ状態に移行しないことがあります。詳細は、「初期設定/登録」を参照してください。
  • 夜間など長時間製品を使用しない際には、操作部電源スイッチを切ってください。
  • 本製品がスリープ状態から復帰する際に、シャットダウンされたMacintoshがUSBケーブルにより接続されている場合、本製品とともにMacintosh も起動することがあります。この場合は、USB ケーブルによる接続を取り外してください。(本製品とMacintosh の間にUSB ハブを使用すると、この問題が解決される場合があります。
  • 自動的にスリープ状態になるまでの時間は10秒~4時間の範囲で設定できます。工場出荷時は「1」分に設定されています。(→「初期設定/登録」)
  • [スリープ時の消費電力]を[少ない]に設定したときは、操作部電源スイッチを押してからタッチパネルディスプレイが表示されるまで、10 秒以上かかる場合があります。

  • ウイークリータイマーについて

ウイークリータイマーで設定された曜日、時刻になると自動的にスリープモードになります。操作を再開する場合は、操作部電源スイッチを押します。


おことわり


ジョブの確認や操作ができます

システム状況/中止画面では、システムの状況の確認やジョブの中止、優先プリントの指定などを行うことができます。

システム状況/中止画面(プリント)

システム状況/中止画面(デバイス)


プリント画面では、プリントジョブの状況の確認や中止、優先プリントの指定などを行うことができます。

プリント画面


画面の左下に表示される以下のアイコンはそれぞれ次の状況を示しています。


アイコン(ジョブの種類) 説明
ボックスジョブ
プリンタジョブ
レポートジョブ
初期設定/登録ジョブ

アイコン(本製品の種類) 説明
エラー
紙づまり
針づまり
トナー容器交換


ネットワーク管理者からのメッセージを知ることができます

「掲示板」とは、ネットワーク管理者が、リモートUI から本製品の使用者に知らせておきたい内容などをメッセージにして、タッチパネルディスプレイに表示する機能です。(→「リモートUI」)


おことわり
  • 掲示板は、ネットワークに接続している場合のみ使用することができます。


掲示板の種類について

掲示板には以下の3 つの種類があります。

  • [閉じる]のないもの

  • [閉じる]のあるもの

[閉じる]を押して掲示板を閉じれば通常の操作を行うことができます。本製品の主電源スイッチを入れなおしたときや、オートクリア機能が働くと再び同じ掲示板が表示されます。


おことわり

  • タッチパネルディスプレイの一番下の行に表示されるもの



機密文書を印刷するときに暗証番号を付けることができます(セキュアプリント)

パソコンから本製品に、暗証番号を付けた文書(プリントデータ)を送ることができます。 このような暗証番号が付けられた文書を「セキュア文書」と呼びます。セキュア文書のジョブは、本製品のハードディスクに保存され、本製品のタッチパネルディスプレイからの操作でパスワードを入力してプリントできます。機密書類など他人にプリント結果を見られたくないときに便利です。


おことわり
  • セキュア文書のジョブは、本製品の主電源をオフにした場合に消去されます。
  • 一定時間内にプリント操作を行わなかった場合に自動消去されるまでの時間は、工場出荷時は1時間に設定されています。消去するまでの時間は変更することができます。詳細については、「セキュアプリント消去時間」を参照してください。

  • セキュア文書を本製品に送る

セキュア文書は、以下の手順で本製品に送ります。


  1. プリンタドライバの画面で、[出力方法]から[セキュアプリント]を選択します。

  1. をクリックし、表示されたダイアログボックスで[ユーザ名]と[パスワード]を入力します。

  1. [OK]をクリックします。
  1. [印刷]ダイアログボックスで[OK]をクリックします。

  • セキュア文書をプリントする

セキュア文書は、本製品のタッチパネルディスプレイからプリントできます。



他のジョブよりも先に印刷することができます(追い越し印刷)

今処理中のプリントジョブを止めて先にプリントすることを「追い越し印刷」と呼びます。止められたプリントジョブは、本製品のハードディスクに保持され、追い越し印刷のプリントジョブが終わると、プリントしなおされます。


おことわり
  • すでに追い越し印刷のプリントジョブを処理している場合は、さらに追い越して先にプリントすることはできません。

  • 追い越し印刷する

追い越し印刷は、以下の手順で行います。


  1. プリンタドライバの画面で、[出力方法]から[追い越し印刷]を選択します。

  1. [印刷]ダイアログボックスで[OK]をクリックします。


プリント画質を設定することができます

本製品は解像度を設定することによりプリント画質を変更することができます。 解像度には、スーパーファインモード、ファインモードがあり、印字のきめ細かさや濃淡の滑らかさなどを目的に応じて使い分けることができます。



解像度モードの種類

各解像度モードには、それぞれ次のような特長があります。

  • スーパーファインモード

スーパーファインモードは、超微粒子スーパーファイントナーとスーパーレーザチップ、高速RISC プロセッサにより実現した、リアル1200dpi の超高解像度モードです。きめ細かい階調表現力で、写真などの中間階調をリアルに再現できます。グラデーションの入った図形・表・グラフや写真が多いデータをプリントする場合に適したモードです。


おことわり
  • スーパーファインモードは、LIPS プリンタドライバからのプリント時に使用可能です。その他のエミュレーションモードでは使用できません。

  • ファインモード

ファインモードは、600dpiの高解像度モードです。 キヤノン独自の新スーパースムージングテクノロジーにより、文字や線画などの線や階調を滑らかに再現できます。 一般的な文書や表を高速に印刷する場合に適したモードです。



その他のご紹介しておきたい機能

先に説明した機能の他に、知っておいていただきたい機能について、以下に説明します。

  • オートカセットチェンジ機能について

選択中の給紙箇所の用紙がなくなったとき、他に同じサイズの用紙がセットされている給紙箇所があれば、その給紙箇所から自動的に給紙を始めます。


おことわり
  • それぞれの給紙箇所をオートカセットチェンジの対象にするかどうかを、機能ごとに設定することができます。工場出荷時は、手差しが「OFF」に、他はすべて「ON」に設定されています。ただし、パソコンからプリントする場合、手差しトレイをオートカセットチェンジの対象にすることはできません。(→「カセットオート選択のON/OFFを設定する」)

  • オートクリア機能について

プリント終了後、またはキー操作後、約2 分間何の操作も行わなかった場合は、設定した機能が自動的に「標準モード」になります。


おことわり

  • プリント待ち時間表示機能について

共通仕様設定(初期設定/登録)でプリント待ち時間表示を「ON」に設定すると、プリント終了までの待ち時間を表示させることができます。


おことわり

  • 部数/待ち時間の状況表示機能について

共通仕様設定(初期設定/登録)で部数/待ち時間の状況表示を「ON」に設定すると、ジョブ/プリント状況表示部に、出力部数と実行中のジョブが終了するまでの予測時間を表示させることができます。


おことわり

  • 用紙残量表示について

用紙選択時や連続プリント中に用紙がなくなったときに、それぞれの給紙箇所の用紙残量を表示します。

表示には、次の4 種類があります。

表示 用紙残量
カセット容量の100 % ~約50 %
カセット容量の約50 % ~約10 %
カセット容量の約10 % 以下
用紙なし


 
BMLinkSをお使いになる前にお読みください

BMLinkSは、社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)が推進しているオフィス機器インタフェースです。
本製品はJBMIAによるBMLinkS認証を受けています。
実装サービス名:プリントサービス
仕様環境BMLinkS 2007対応

 

 
BMLinkSとは

BMLinkSは、ネットワーク上にある様々なメーカーのプリンタやスキャナを共通のフォーマットを用いて接続する技術です。BMLinkSに対応したプリンタやスキャナを利用することで、以下のようなことが可能になります。

  • 1種類のプリンタドライバで異なるメーカーのプリンタに出力が可能

従来は、プリンタごとに専用のプリンタドライバをコンピュータにインストールしなければなりませんでしたが、BMLinkS対応のプリンタの場合、異なるメーカーのプリンタであっても、1つのプリンタドライバで出力することができ、プリンタごとに共通の操作、共通の設定でプリントすることができます。

また、お得意先や出張先などで、自分のノートPCからプリントするときなども、BMLinkSに対応したプリンタがあれば、プリンタドライバをインストールしなくてもプリントすることができます。


 

 
必要なシステム環境

BMLinkSプリンタドライバの必要なシステム環境は、プリンタドライバに付属の取扱説明書を参照してください。
取扱説明書は、BMLinkSホームページからダウンロードするか、BMLinkSプリンタドライバをインストールするとお使いのコンピュータにインストールされます。


 

 
BMLinkSプリンタドライバの入手方法とお問い合わせ先

BMLinkSに対応したプリンタドライバは、以下のホームページから入手することができます。

BMLinkSホームページ(http://www.jbmia.or.jp/bmlinks/)

プリンタドライバのインストール方法や、プリント方法についてはプリンタドライバに付属の取扱説明書を参照してください。

BMLinkSプリンタドライバについてのお問い合わせは、以下のメールアドレスにご連絡ください。

お問い合わせ先(bmlinks-support@jbmia.or.jp)

BMLinkSプリンタドライバに関するお問い合わせのみを受け付けております。プリンタ本体については、キヤノン「お客様相談センター」にお問い合わせください。

 

 
BMLinkSを使用するための設定方法

BMLinkSを使用するためには、以下の設定が必要です。


 
 
  1. BMLinkSの設定画面を次の手順で表示させます。

(初期設定/登録)→[システム管理設定]→[ネットワーク設定]→[TCP/IP設定]→[BMLinkS設定]

  • システム管理部門IDとシステム管理暗証番号が設定されている場合は、[システム管理設定]を押したあとにシステム管理部門IDと暗証番号を入力して(認証)を押します。
 
 
  1. [BMLinkSを使用]を[ON]に設定します。

必要に応じて、[Discovery送信間隔]、[設置場所の情報]を設定します。

 
 
  1. すべての設定が終了したあと、[OK]を押します。
 
 
  1. [閉じる]を押します。

この操作を繰り返して、初期設定/登録画面を閉じます。

 
 
  1. 設定を有効にするため、プリンタを再起動します。

電源をいったん切り、10秒以上たってから再度電源を入れます。


 

基本的な使いかた

本製品の基本的な使いかたについて説明しています。



タッチパネルディスプレイの操作について

タッチパネルディスプレイでよく使うキーや表示方法、タッチパネルディスプレイの明るさの調節方法について記載しています。


おことわり
  • タッチパネルディスプレイは指または操作ペンで軽く押してください。シャープペンシルやボールペンなど先のとがったもので押さないでください。タッチパネルディスプレイの表面に傷がついたり破損の恐れがあります。
  • タッチパネルディスプレイに貼られているフィルムは、ご使用の前にはがしてください。


タッチパネルディスプレイでよく使うキーについて

タッチパネルディスプレイでよく使う以下のキーについて説明します。

ある機能(モード)を設定中、またはすでに設定された機能を解除するときに押します。
モードの設定中に設定内容はそのままの状態で、現在の画面を閉じるときに押します。
ある機能(モード)の設定を確定して、次の設定手順へ進むときに押します。
機能(モード)の設定中、現状の設定内容はそのままの状態で前の設定手順に戻りたいときに押します。
いま開いている画面を閉じるときに押します。
ある機能(モード)の設定を確定するときに押します。


タッチパネルディスプレイのキー表示について

タッチパネルディスプレイのキーを押すと、キーに色がつき、対応する機能(モード)が設定されます。モードを設定すると、キーに表示されている文字がグレーアウトされることがあります。グレーアウトされたキーは押せないので、あらかじめ設定したモードと組み合わせてこれらのモードを設定することはできません。

  • 機能(モード)設定キー
キーの状態 モードの設定状態
製本が設定されていない状態です。選択できます。

(キーに色がついている状態)
製本が設定されている状態です。選択できます。

(文字がグレーになっている状態です。ユーザーズガイドの中では、グレーアウトと記載してあります。)
先に設定した機能(モード)と同時に設定できない機能のため、製本が設定できません。
  • キーを押すと設定のON/OFF が切り替わるキー
設定OFF 設定ON

(チェックマークがつく)

(色がつく)

右下にがついているキーを押すと、設定項目画面が表示され、ついていないキーを押すと設定のON/OFF が切り替わります。

設定画面が表示されるキー 設定のON/OFF を切り替えるキー

設定登録画面で右下のに色がついているキーは設定が登録されています。

登録されているキー 登録されていないキー
  • キーを押すとドロップダウンリストが表示されるキー

右側にがついているキーを押すと、選択するリストが表示されます。

選択前 ドロップダウンリスト 選択後
  • テンキーアイコンについて

タッチパネルディスプレイにアイコンが表示されたときは、操作パネルのテンキーを使用して入力できます。


タッチパネルディスプレイから入力できますが、同様に操作パネルのテンキーからも入力できます。
操作パネルのテンキーで入力します。


タッチパネルディスプレイの明るさを調節する

タッチパネルディスプレイの表示が見づらいときは、操作パネルの輝度調整ダイヤルを使用し、明るさを調節してください。


おことわり
  • 明るくする場合は、ダイヤルを反時計回りに回します。暗くする場合は、ダイヤルを時計回りに回します。


タッチパネルディスプレイから文字を入力する

名称の入力を促す画面が表示されたら、次のように文字を入力してください。文字の入力はタッチパネルディスプレイに表示されるキーや操作パネルの(テンキー)を使います。


おことわり
  • 「かな漢」、「カタカナ」、「記号(全角)」、「コード入力」で入力する場合は、共通仕様設定(初期設定/登録)の表示言語の切替を「OFF」にしてください。(→「表示言語の切り替えをする」)
  • SSO-Hの認証画面やMEAPアプリケーションの機能から文字を入力するときは、操作画面が異なる場合があります。
  • タッチパネルディスプレイを表示させるまでの手順は、各機能の操作説明を参照してください。


文字を入力する

  1. 入力モードドロップダウンリストを押して入力モードを選択したあと、文字を入力します。

入力モードと入力手順は以下のとおりです。


入力モード 入力例 入力手順
カタカナ キヤノン ローマ字で「kiyanonn」と入力します。

  • かな漢モードで入力する場合は、[かな/ カナ]→[確定]を押します。
英字 canon 「canon」と入力します。
記号 「%」を押します。
ひらがな きやのん ローマ字で「kiyanonn」と入力します。 [確定]を押します。

  • キーボード画面上のを押しても確定することができます。
かな漢 中島 ローマ字で「nakajima」と入力します。
[スペース/ 変換(次候補)]を押します。
目的の漢字に変換された場合は、[確定]を押します。

  • キーボード画面上のを押しても確定することができます。
目的の漢字に変換されない場合は、再度[スペース/ 変換(次候補)]を押したあと、目的の漢字の番号を押します。
コード入力 「1619」を入力

  • 区点コードは「JIS 漢字コード表」の縦列と横列の数字の和になります。「JIS漢字コード表」については、操作ガイド「第4章 付録」を参照してください。
  • 「鯵」の区点コード:1616+3 → 1619
  • コード表にない番号を入力すると、「変換できません。」というメッセージが約2 秒間表示されます。

文字の入力方法はローマ字入力です。

半角のカタカナ、記号を入力する場合は、[半角]を押します。

アルファベットの大文字を入力する場合は、[シフト]を押します。

スペースを入れる場合は、[スペース]を押します。

カーソルは[][]を押すと移動させることができます。

他の入力モードで続けて入力する場合は、[OK]を押す前に入力モードドロップダウンリストを押して、入力モードを切り替えて入力します。

  • 入力を間違えた場合は、[][]を押してカーソルを移動したあと、[バックスペース]を使って間違えた文字を削除して入力しなおします。
  • (クリア)を押すと、入力した文字をすべて取り消すことができます。
  • 登録できる名称の文字モード(かな漢、カタカナ、英字、記号、コード入力)や文字数は設定する内容によって異なります。「カタカナ(半角)」で入力した濁点(゛)、半濁点(゜)は半角1文字分に数えます。
  1. すべての文字を入力したあと、[OK]を押します。


文節の区切りを変更する

例:「三田会館」を入力します。


  1. 入力モードドロップダウンリストを押したあと、[かな漢]を押します。
  1. ローマ字で「mitakaikann」と入力します。

文字の入力方法はローマ字入力です。(→操作ガイド「第4章 付録」)

  1. [スペース/ 変換(次候補)]を押します。

入力した文字の一部の漢字候補が表示されます。

  1. ][]を押して、変換する文節の長さを変更します。

]を押すと文節を短く、[]を押すと文節を長くすることができます。


  • [確定]を押します。

キーボード画面上のを押しても確定することができます。


  • 再度[スペース/ 変換(次候補)]を押したあと、目的の漢字の番号を押します。

候補の漢字が一度に表示できない場合は、[][]を押して候補の表示を切り替えて目的の漢字を表示してください。

(テンキー)で目的の漢字の番号を押して選択することもできます。

  1. 手順3 ~ 4 を繰り返し、すべての文字を漢字に変換します。
  1. すべての文字を入力したあと、[OK]を押します。


インチ入力のしかたについて

数値入力が必要なモードを設定する場合にインチ単位で入力するときには、共通仕様設定(初期設定/登録)で、インチ入力のON/OFF を「ON」に設定しておきます。(→「インチ入力をするかどうか設定する」)数値入力が必要な画面中の[インチ入力へ]を押すと、インチ単位で入力することができるようになります。

例:移動先の位置に1_1/2" を入力する。


  1. 画面のテンキーを[1]→[_]→[1]→[/]→[2]の順に押します。

  • 間違って入力した場合は、[C]を押して正しい数値を入力します。
  • 分母として入力できる数値は、2、4、8、16 のみです。
  • 本製品は、インチ入力された数値をmm に換算して計算を行います。そのため、指定した数値とコピー結果に若干のずれが生じることがあります。
  • mm 単位で入力する場合は、[mm 入力へ]を押します。


部門IDと暗証番号を入力する

部門別ID 管理をしている場合は、本製品を使用する前に部門ID と暗証番号を入力する必要があります。


おことわり
  • オプションのコントロールカードを使用している場合は、「コントロールカードをセットしてください。」というメッセージがタッチパネルディスプレイに表示されます。コントロールカードをカードリーダに差し込んでください。(→「カードリーダ-C1」)
  • ファンクション制限を設定している場合は、本製品を使用している最中にも、部門ID を入力する画面、またはコントロールカードをセットする画面が表示されることがあります。そのときは、メッセージの指示に従ってください。

  1. 部門ID と暗証番号を(テンキー)で入力します。
  • [部門ID]を押したあと、部門ID を入力します。
  • [暗証番号]を押したあと、暗証番号を入力します。

暗証番号が設定されていない場合は、暗証番号を入力せずに手順2 へ進んでください。

入力した暗証番号は「*******」マークで表示されます。

  • 部門ID、暗証番号を間違えた場合は、(クリア)を押して正しい番号を入力します。
  1. (認証)を押します。

タッチパネルディスプレイに選択した機能の基本画面が表示されます。

  • 部門ID か暗証番号が間違っている場合は、「この番号は登録されていません。再入力してください。」と表示されます。手順1 からやりなおしてください。
  1. 本製品の使用終了後、操作パネル上の(認証)を押します。

オプションのコントロールカードを使用している場合は、コントロールカードを抜き取ります。(→「カードリーダ-C1」)

部門ID と暗証番号を入力する画面に戻ります。

  • 再度本製品を使用する場合は、再び部門ID と暗証番号を入力します。
  • (認証)を押さないと、以後の操作も現在の部門ID に枚数がカウントされます。
  • (認証)を押すと、すべての設定が解除され、本製品は標準モードに戻ります。


SSO-Hの認証画面でログインする

SSO-H(Single Sign-On H)のログインサービスを使って本製品を管理している場合は、本製品を使用する前にユーザ名とパスワードを入力します。


おことわり
  • ここではSSO-H(Single Sign-On H)を例に操作の説明を行いますが、他のログインサービスを使用しているときは、手順が異なる場合があります。
  • SSO-Hのドメイン認証(「ドメイン認証+ ローカルデバイス認証」でドメイン認証を使用する場合も含む)のユーザ名称についてはネットワーク管理者にお尋ねください。

  1. ユーザ名の入力部分を押します。

  • SSO-Hでドメイン認証(「ドメイン認証+ ローカルデバイス認証」でドメイン認証を使用する場合も含む)を使用する場合は、Active Directory をインストールしたWindows サーバが必要です。
  • SSO-Hのドメイン認証(「ドメイン認証+ ローカルデバイス認証」でドメイン認証を使用する場合も含む)でログインする場合は、Active Directory が載っているパソコンと本製品の時刻をあわせておく必要があります。パソコンの時計と本製品の時刻の設定が30分以上ずれていると、SSO-Hでのログイン時にエラーが発生します。本製品の日付と時刻の設定に関しては「日付/時刻を設定する(日付/時刻設定)」を参照してください。
  • ログインしたユーザの履歴を示すドロップダウンリストから選択するよう設定することもできます。( 詳細は「MEAP 認証システム設定」を参照してください。)
  • SSO-Hでドメイン認証(「ドメイン認証+ ローカルデバイス認証」でドメイン認証を使用する場合も含む)を使用する場合のユーザ名は、半角英数字および.(ピリオド)、-(ハイフン)、_(アンダーバー)、%(パーセント)で設定してください。使用できない文字を設定すると、ログインできません。
  • SSO-Hでローカルデバイス認証(「ドメイン認証+ ローカルデバイス認証」でローカルデバイス認証を使用する場合も含む)を使用する場合のユーザ名、パスワードは半角英数字で設定してください。
  1. ユーザ名を入力したあと、[OK]を押します。

  1. パスワードの入力部分を押します。

  1. パスワードを入力したあと、[OK]を押します。

  • SSO-Hでドメイン認証(「ドメイン認証+ ローカルデバイス認証」でドメイン認証を使用する場合も含む)を使用する場合は、ログイン先をドロップダウンリストから選択します。ログイン先の選択方法については、「MEAP 認証システム設定」を参照ください。
  1. [ログイン]を押します。

(認証)を押してログインすることもできます。

タッチパネルディスプレイに選択した機能の基本画面が表示されます。

ユーザ名かパスワードが間違っているときは、確認を促すメッセージが表示されます。手順1からやりなおしてください。

  1. 本製品の使用終了後、操作パネル上の(認証)を押します。

ユーザ名とパスワードを入力する画面に戻ります。

  • 再度本製品を使用する場合は、再びユーザ名とパスワードを入力します。
  • (認証)を押さないと、以後の操作も現在のユーザに枚数がカウントされます。
  • (認証)を押すと、すべての設定が解除され、本製品は標準モードに戻ります。


給紙元を選択する

本製品は、標準状態で給紙カセット(カセット1、カセット2)と手差しトレイの合計3つの給紙元があります。また、オプションのサイドペーパーデッキ・Q1や2段カセットペディスタル・Y3を装着することにより、最大6つの給紙元を使用することが可能です。
オプションの給紙元については、「オプション機器について」を参照してください。



給紙元の選択

給紙箇所の選択は、次の手順で行います。


  • WindowsやMacintoshからプリントする場合

給紙箇所の選択は、プリンタドライバで設定します。プリンタドライバの初期値は[自動]に設定されており、アプリケーションソフトで用紙サイズを設定すれば、自動的に給紙箇所を探して給紙されます。プリント中に用紙がなくなっても他の給紙箇所に同じサイズの用紙があれば、自動的に切り替えて給紙されます。
給紙箇所を指定したい場合は、プリンタドライバで給紙箇所を設定します。プリンタドライバの操作については、プリンタドライバのヘルプを参照してください。

  • DOSやUNIXからプリントする場合

DOSやUNIXなど、プリンタドライバが使用できないOSからプリントする場合は、本製品のタッチパネルディスプレイで給紙箇所を選択します。給紙選択の初期値は[自動用紙選択]に設定されています。
本製品のタッチパネルディスプレイで給紙箇所を選択するときは、以下の手順で行います。


  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[ローカルプリントの標準モード]を押します。

  1. [用紙選択]を押して、給紙箇所を選択したあと、[OK]を押します。



手差しトレイの用紙にプリントする

封筒や郵便はがきなどにプリントするときは、手差しトレイにセットします。


おことわり
  • 手差しする用紙については次の点に注意してください。
  • 用紙枚数:高さ約5 mm
  • 普通紙(64 g/m2 55枚
    普通紙(80 g/m2 50枚
    厚紙(91 g/m2) 約44枚
    厚紙(128 g/m2) 約26枚
    OHPフィルム 約26枚
    第2原図 1枚
    ラベル用紙 約26枚
    郵便はがき 約20枚
    郵便往復はがき 約20枚
    郵便4面はがき 約20枚
    キヤノン推奨4面はがき 約20枚
    封筒 約5枚
  • 用紙サイズ:99 × 148 mm ~ 297 × 431.8 mm
  • 用紙の厚さ:64 ~ 128 g/m2
  • カールした用紙は、必ずカールをなおしてから使用してください。(カール量:用紙10mm 以下、厚紙5 mm 以下)紙質によっては紙送りされない場合があります。
  • 異なるサイズの用紙を同時にセットしないでください。
  • はがきは郵便はがきをご使用ください。ただし、インクジェット用の郵便はがきは使用できません。
  • 第2 原図用紙は1 枚ずつセットし、排紙されるごとにトレイから取り除いてください。一度に複数枚セットすると、紙づまりの原因となります。
  • 厚紙の種類によっては、手差しトレイに複数枚セットした場合に紙づまりが起きることがあります。その場合は1 枚ずつセットしてください。
  • 用紙の両面にプリントする場合は、両面モードを指定してプリントしてください。用紙の吸湿状態によって、プリントした用紙がしわになることがあります。
  • すでにプリントされた用紙のウラ面にプリントする場合は、用紙を手差しトレイにセットし、用紙種類の選択画面で「両面2 面目」を設定してください。
  • 用紙の種類は必ず正しく設定してください。特に厚紙など、特別な種類の用紙にプリントする場合は正しく設定されていないと画像不良が起こる可能性があり、定着器が汚れたり紙の巻きつきが発生したりして、担当サービスによる修理が必要になる場合もありますので、必ず正しく設定してください。
  • 封筒にプリントした場合は、10 枚排紙されるごとにトレイから封筒を取り除いてください。
  • 手差しトレイからプリントする場合、用紙サイズを[フリーサイズ]に設定していると、以下の機能は使用できません。定形サイズを選択してください。
  • 仕上げ
  • 両面プリント
  • 表紙/合紙
  • 表紙/仕切紙
  • 製本
  • イメージ合成
  • ページ印字/部数印字
  • スタンプ/日付印字
  • 地紋印字
  • ボックス文書プリント時に封筒、郵便はがきを選択した場合は、以下の機能は使用できません。
  • 仕上げ
  • 両面プリント
  • 表紙/合紙
  • 表紙/仕切紙
  • 製本
  • イメージ合成
  • 封筒にプリントする場合、プリントした封筒にしわができることがあります。
  • 快適なプリント結果を得ていただくため、キヤノン推奨用紙のご使用をおすすめします。

  • 定形サイズ

A/B サイズまたはインチサイズの定形サイズの用紙がセットできます。ただし、A5、ステートメントサイズの用紙は必ずヨコ置きにセットしてください。

  • フリーサイズ

フリーサイズ(99 × 148 mm ~ 297 × 431.8 mm)の用紙がセットできます。

  • 封筒

洋形4 号(105 × 235 mm)、COM10 No.10(104.7 × 241.3 mm)、Monarch :Catalog Glove No.8(98.4 × 190.5 mm)、DL(110 × 220mm)、ISO-B5(176 ×250 mm)、ISO-C5(162 × 229 mm)の封筒がセットできます。

  • 郵便はがき

はがき(100 × 148 mm)、往復はがき(148 × 200 mm)、4 面はがき(296 × 200mm)がセットできます。


  1. 手差しトレイを開きます。

  • セットする用紙と異なる用紙が手差し用紙の標準モードで登録されている場合は、共通仕様設定(初期設定/登録)の手差し用紙の標準モード登録を「OFF」にしてください。(→「手差し用紙の標準モードを登録する」)

  • [用紙選択]→[手差し]を押して指定したあと、手順6 へ進みます。

予約されているジョブがあるときは手差し用紙変更予約を行ってください。(→「予約プリント時に手差しトレイを使う」)

予約されているジョブがないときは、セットされている用紙を取り除いたあと、手順2以降を続けます。

  1. セットする用紙サイズにあわせて、スライドガイドを調節します。

用紙が大きいときは補助トレイを引き出します。

  1. 用紙を手差しトレイにセットします。

積載制限表示()を越えないようにセットしてください。

用紙がカールしていると、紙づまりを起こしやすくなります。 そのため、図のようにカールをなおしてから手差しトレイにセットしてください。

一度プリントした用紙の裏面にプリントするときは、カールをなおしたあと、プリントする面を下向きにして、また、最初のプリントで後に排紙された辺が給紙方向になるように、用紙をセットしてください。

  • 手差しトレイに用紙をセットする場合は、用紙のかどをきちんとそろえてセットしてください。正しくセットしないと、紙づまりを起こしやすくなります。
  • 用紙の梱包紙に給紙面についての指示が書かれている場合は、その指示に従って用紙をセットしてください。
  • 手差しトレイに用紙をセットする場合は、プリントする面を下にしてセットしてください。
  • プリントするときに不具合が生じた場合は、用紙を裏返してセットしなおしてください。

  • 封筒を5 枚ほど手にとり、よくさばいて揃えます。この操作を5 回繰り返します。

  • 封筒を清潔で平坦な場所に置いて、矢印の方向に手で伸ばします。この操作を5 回繰り返します。

ISO-B5、ISO-C5、COM10 No.10、Monarch : Catalog Glove No.8、DL の封筒を使用する場合は、封の部分がめくれないように封筒の四隅をよく押さえます。

洋形4 号の封筒を使用する場合は、封の部分は折り曲げずにセットしてください。

  • 封の部分にのりが付いた封筒を使用すると、定着器の熱や圧力により、のりが溶けることがあります。
  • 特に通紙方向(← →)を念入りに行ってください。
  • 封筒のウラ面(封の部分)にはプリントしないでください。
  • 封筒の中に空気が入ってふくらんでいるときは、手でならして空気抜きをしてからセットしてください。

  • 下の図のようにセットします。

  • 手差しトレイに一度にセットできる封筒は5 枚までです。
  • ここまでの手順を行っても正しく通紙されない場合は、同様の手順を1 枚ずつ行ってください。
  • 封筒にプリントする場合、プリントした封筒にしわができることがあります。

  • 下の図のようにセットします。


宛先面にプリントする場合

郵便はがきの両面にプリントする場合は、一面目にプリントしたあと、再び手差しトレ イにセットし、二面目にプリントしてください。一面目にプリントしたあと、カールがついてしまった場合はカールをなおしてからプリントしてください。

  • 郵便はがきは下向きにカールしていると、紙づまりを起こしやすくなります。
  • 正しくセットしてもはがきの給紙がうまくいかないときは、担当サービスにご連絡ください。
  • はがきは郵便はがきをご使用ください。ただし、インクジェット用の郵便はがきは使用できません。
  1. 用紙サイズを選択します。

  • 「A/B サイズ」から用紙を選択したあと、[次へ]を押します。

  • 定形サイズ(A/Bサイズ)の用紙を使用する場合でも、[フリーサイズ]を選択することができます。ただし、[フリーサイズ]を選択すると以下の機能は使用できません。
  • 仕上げ ・両面プリント ・表紙/合紙 ・表紙/仕切紙 ・製本
  • イメージ合成 ・ページ印字/部数印字 ・スタンプ/日付印字 ・地紋印字
  • インチサイズを選択する場合は、[インチサイズへ]を押します。

  • [フリーサイズ]を押したあと、[次へ]を押します。


  • [封筒]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)の手差し封筒種指定が「ON」の場合は、封筒の種類を選択したあと、[OK]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)の手差し封筒種指定が「OFF」の場合は、封筒種類の選択はできません。[封筒]を押したときに、自動的に洋形4 号が選択されます。

  • 封筒の種類は正しく選択してください。紙づまりの原因になることがあります。
  • [OK]を押したあと、手順6 に進みます。

  • [はがき]を押します。

  • 郵便はがきの種類を選択したあと、[OK]を押します。

すでにプリントされた郵便はがきのウラ面にプリントする場合は、[両面2 面目]を押します。

  • [OK]を押したあと、手順6 に進みます。

下の画面が表示されたときは、スライドガイドの幅を調節してサイズを設定したあと、[OK]を押してください。

下の画面が表示されたときは、スライドガイドの幅を手差し用紙の標準モードとして登録した用紙サイズにあわせるか、共通仕様設定(初期設定/登録)で手差し用紙の標準モード登録を「OFF」にしてください。(→「手差し用紙の標準モードを登録する」)

  • 用紙サイズは、手差しトレイにセットした用紙と同じサイズを選択してください。
  1. 用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

リストにない用紙の種類を使用したい場合は、[詳細設定]を押して、用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。

すでにプリントされた用紙のウラ面にプリントする場合は、[両面2面目]を押します。

  • A4 の用紙を設定したときのみ、OHP フィルムを選択することができます。
  1. [OK]を押します。


用紙について

本プリンタの性能を十分に引き出していただくため、用紙は適切なものを使用してください。用紙が適切でないと印字品質の低下や紙づまりの原因になります。


おことわり
  • 印刷速度は、用紙の向きやサイズ、用紙タイプ、印刷枚数の設定により遅くなることがあります。
  • B4:約16ページ/分
  • B5:約35ページ/分
  • はがき:約10ページ/分
  • 封筒:約8ページ/分
  • 幅がレターサイズ(279.4 mm)未満の用紙を連続プリントした場合、熱による故障などを防止する安全機能が働き、プリント速度が段階的に遅くなることがあります。(最終的に約3 ppm まで遅くなることもあります。)


使用できる用紙について

本製品には次のような用紙をセットしてプリントすることができます。セットした用紙の種類を本製品で登録すると、どの給紙箇所にどの種類の用紙をセットしたかひとめでわかるように、アイコン表示させることができます。(→「給紙箇所の用紙種類を登録する」)

:使用可能 ×:使用不可

用紙の種類 給紙箇所(用紙セット位置)
カセット
(64~90 g/m2
手差しトレイ
(64~128 g/m2
サイドペーパーデッキ
(64~80 g/m2
普通紙*1
再生紙*1
色紙
パンチ済み紙
厚紙*2 × ×
第2原図 × ○*3 ×
OHPフィルム*4 × ×
ラベル用紙*5 × ×
はがき × ○*6 ×
往復はがき × ○*6 ×
4面はがき × ○*6 ×
封筒 ○*7 ×

*1 普通紙、再生紙は64 ~ 90 g/m2 の用紙です。再生紙は古紙配合率100%の再生紙が使用できます。
*2 厚紙は91 ~ 128 g/m2 の用紙です。
*3 第2 原図用紙の種類によっては使用できないものもあります。
*4 A4またはレターサイズのOHPフィルムを使用できます。A4サイズのOHPフィルムは、「キヤノン推奨品LBP用OHPフィルムA4」を使用してください。「キヤノン推奨品LBP用OHPフィルムA4」の重さは1枚8.7 gです。
*5 A4またはレターサイズのラベル用紙を使用できます。A4サイズのラベル用紙は、「キヤノン推奨品ラベル用紙A4」をご使用ください。「キヤノン推奨品ラベル用紙A4」の重さは1 枚7.8 gです。
*6 インクジェット用を除く郵便はがきが使用できます。
*7 カセット1 にオプションの封筒カセット・C2 を装着した場合にセットすることができます。

:使用可能 ×:使用不可

用紙サイズ タテ×ヨコ 給紙箇所(用紙セット位置)
カセット
1
カセット
2、3、4
手差し
トレイ
サイド
ペーパー
デッキ
A3 297×420 mm × ×
B4 257×364 mm ×
A4 297×210 mm
A4R 210×297 mm ×
B5 257×182 mm ×
B5R 182×257 mm ×
A5R 148×210 mm ×
レジャー(11 × 17) 279.4×431.8 mm × ×
リーガル 215.9×355.6 mm ×
レター 279.4×215.9 mm
レターR 215.9×279.4 mm ×
エグゼクティブ 266.7×184.2 mm ×
ステートメントR 139.7×215.9 mm ×
はがき 100×148 mm × × ×
往復はがき 148×200 mm × × ×
4面はがき 296×200 mm × × ×
封筒 洋形4号 105×235 mm ○* × ×
COM10 No.10 104.7×241.3 mm ○* × ×
Monarch : Catalog Glove No.8 98.4×190.5 mm ○* × ×
DL 110×220 mm ○* × ×
ISO-B5 176×250 mm ○* × ×
ISO-C5 162×229 mm ○* × ×
フリーサイズ (98.4×148 mm~
297×431.8 mm)
× × ×

* カセット1 にオプションの封筒カセット・C2 を装着した場合にセットすることができます。

おことわり
  • 用紙をセットする方法は、次を参照してください。
  • カセット3、4、サイドペーパーデッキはオプションです。


使用できない用紙

紙づまりや本製品の故障、トラブルを防ぐため、次にあげるような用紙はお使いにならないでください。


おことわり
  • 紙づまりを起こしやすい用紙
  • 厚すぎる用紙、薄すぎる用紙
  • 不規則な形の用紙
  • 湿っている用紙、濡れている用紙
  • 破れている用紙
  • 表面が粗い用紙、つるつるしすぎている用紙
  • バインダ用の穴やミシン目のある用紙
  • カールした用紙や折り目のある用紙
  • 紙の表面に特殊なコーティングを施した用紙(インクジェットプリンタ専用コーティング用紙など)
  • 裏紙が簡単にはがれてしまうラベル用紙
  • 複写機や他のレーザプリンタで一度使用した用紙(裏面も使用できません。ただし、本製品で一度印刷した用紙の裏面に、手差しトレイを使用して手動で両面印刷することはできます。一度印刷した同一面に再度印刷することはできません。)
  • バリのある用紙(裁断状態が悪い用紙)
  • しわのある用紙
  • 角折れのある用紙
  • 高温によって変質する用紙
  • 定着器の加熱温度(約250 ℃)以下で溶解、燃焼、蒸発したり有毒なガスを発するインクを使用した用紙
  • 感熱用紙
  • 表面加工したカラー用紙
  • 紙の表面に特殊なコーティングを施した用紙(インクジェットプリンタ専用コーティング用紙など)
  • 糊などがついた用紙
  • プリンタの損傷の原因になる用紙
  • カーボン紙
  • ステイプル針、クリップ、リボン、テープなどが付いている用紙
  • 複写機や他のレーザプリンタで一度使用した用紙(裏面も使用できません。ただし、本製品で一度印刷した用紙の裏面に、手差しトレイを使用して手動で両面印刷することはできます。一度印刷した同一面に再度印刷することはできません。)
  • トナーが定着しにくい用紙
  • ざら紙、和紙のように表面がざらざらしている用紙
  • 紙の表面に特殊なコーティングを施した用紙(インクジェットプリンタ専用コーティング用紙など)
  • 繊維の粗い用紙


用紙の保管について

規格にあった用紙でも、保管が悪いと変質してしまうことがあります。変質した用紙は給紙不良や紙づまりの原因になったり、印字品質の低下を招くことがあります。用紙を保管するときは、次のことに気を付けてください。


おことわり
  • 用紙は湿らせないようにしてください。
  • 用紙の包装紙は、湿気および乾燥を防ぐ働きをします。使用するまでは包装したままにしておいてください。また、使用しない用紙は包装紙に包んでおいてください。
  • 平らな場所に保管してください。
  • 床面は湿度が高いので、用紙を床に直接置かないでください。
  • 用紙がカールしたり折り目がつくような置きかたをしないでください。
  • 用紙を立てて保管したり、あまり多く積み重ねないでください。
  • 直射日光の当たる場所や乾燥している場所に保管しないでください。
  • 保管場所と使用する場所の温度や湿度に著しく差がある場合は、包装したままで一日ほど使用する場所に置いて、室温に慣らしてから使ってください。急激な温度や湿度の変化は、用紙のカールやしわの原因になります。


印刷した用紙の保管について

本製品でプリントした用紙の取り扱いや保管をするときは、次のことに気を付けてください。


おことわり
  • クリアホルダなどPVC 素材のものといっしょに保存しないでください。トナーが溶けて用紙とPVC素材が貼り付いてしまうことがあります。
  • 糊付けするときは、必ず不溶性の接着剤をご使用ください。溶解性の接着剤を使用すると、トナーが溶けてしまいます。接着剤をご使用になる場合は、不要になった印刷物で試してから使用してください。
    プリントを重ねる場合は、完全に乾いていることを確認してください。乾ききらないうちに重ねると、トナーが溶けることがあります。
  • 平らな場所に保管してください。折れたりしわになったりすると、トナーがはがれることがあります。
  • 高温の場所に保管しないでください。トナーが溶けて色がにじむことがあります。
  • 長期間(2年以上)保管する場合は、バインダーなどに入れて保管してください。(長時間保管すると、用紙の変色によって、プリントが変色したように見える場合があります。)


用紙のセット向きについて

あらかじめロゴなどが印刷されている用紙にプリントするときの用紙のセット向きは以下のとおりです。


おことわり
  • プリントされた用紙のウラ面にプリントする場合は、下記のとおりにセットしてください。
  • カセット:これからプリントする面を上向きにセットしてください。
  • 手差し、サイドペーパーデッキ:これからプリントする面を下向きにセットしてください。
  • 両面印刷では、裏面からプリントされますので、用紙をセットする向きが片面プリントのときと逆になります。

  • ステイプルや両面印刷をしない場合


  • 両面印刷する場合


  • 右ステイプルをする場合


  • 左ステイプルをする場合



カウンタを確認する

プリントのカウンタと、MEAP アプリケーションごとのプリントのカウンタを確認することができます。

また、コントローラのバージョンなどを確認することもできます。


  1. 操作パネルの(カウンタ確認)を押します。

タッチパネルディスプレイにカウンタが表示されます。

  1. MEAP カウンタ、コントローラのバージョンを確認する場合は、次の操作を行います。

  • [MEAP カウンタ確認]を押します。
  • 表示したいアプリケーションをアプリケーション名ドロップダウンリストから選択します。

アプリケーションのバージョン情報、MEAP システムのバージョン情報などを確認する場合は、[バージョン情報]を押します。

  • [閉じる]を押します。

  • [デバイス構成確認]を押します。
  • [閉じる]を押します。

  1. [閉じる]を押します。


ジョブ状況やデバイス状況を確認する

[システム状況/中止]を押すとシステム状況画面が表示され、プリントジョブの状況を確認したり、変更することができます。

例えば、ジョブのプリント優先順位の変更、ジョブの中止、ジョブに関する詳細の確認などを行うことができます。

それぞれのジョブタイプごとに、ジョブリストを表示することにより、現在処理中または待機中のジョブを確認でき、履歴リストを表示することにより、処理済みまたは処理中のジョブを確認できます。

プリントジョブの状況確認や変更は、[プリント]を押して表示されるプリント画面から行うこともできます。

システム状況画面では、本製品の情報をすばやく入手することもできます。カセットやオプションのサイドペーパーデッキにセットされている用紙の残量や本製品のメモリ残量、エラーメッセージなども確認できます。


おことわり
  • システム管理設定(初期設定/登録)のジョブ履歴の表示を「OFF」に設定している場合、下記の項目は表示/選択できません。
  • システム状況画面:
    [ジョブ履歴]
  • プリント画面:
    [ジョブ履歴]
  • ジョブの確認/変更は、リモートUI でも行うことができます。(→「リモートUI」)
  • システム状況画面の下に並んでいるキーには、それぞれ緑色と赤色のランプがついています。本製品がジョブを処理している間は、各キーに緑色のランプが点滅し、ジョブ待機中は点灯します。赤色のランプはエラーが発生した場合に点滅します。エラーが発生した場合の対処方法については、「トラブルシューティング」を参照してください。


システム状況画面からの操作

  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。


  1. システム状況画面の下に並んでいるキーから、[プリント]を押してジョブの確認または変更を行うか、[デバイス]を押して本製品の現在の状況を表示させます。

  • 現在処理中または待機中のジョブを確認するには、[ジョブ状況]を押します。

  • すでに処理済みのジョブを確認するには、[ジョブ履歴]を押します。

プリントのジョブ履歴は、ジョブの種類ごとに保存されています。種類の選択ドロップダウンリストを押したあと、確認するジョブの種類を選択します。

  • 画面に表示される以下のアイコンはそれぞれ次の状況を示しています。
    アイコン(ジョブ状況) 説明
    実行中
    待機中
    エラー
    中止中
    一時停止中
    セキュア文書

    アイコン(ジョブの種類) 説明
    ボックスジョブ
    プリンタジョブ
    レポートジョブ
  • ジョブ履歴には、100 件のジョブが表示されます。

  • 本製品の状況を確認します。

  • トナーやステイプル針の残量を確認するには、[消耗品確認]を押します。
  • 確認が終了したら、[閉じる]を押します。
  • 残量の表示はおおよその目安です。

  1. [閉じる]を押します。


プリント画面からの操作

  1. [プリント]を押します。


  1. ジョブ状況やジョブ履歴を確認します。
  • 現在処理中または待機中のジョブを確認するには、[ジョブ状況]を押します。

  • ログインサービスを利用している場合は、[マイジョブ状況]が表示されます。現在ログインしているユーザのジョブのみ表示されます。
  • すでに処理済みのジョブを確認するには、[ジョブ履歴]を押します。

  • 種類の選択ドロップダウンリストを押したあと、確認するジョブの種類を選択します。


ジョブの詳細情報を確認する

ジョブの受付日時やページ数などの、詳細情報を確認します。


おことわり
  • システム管理設定(初期設定/登録)のジョブ履歴の表示を「OFF」に設定している場合、下記の項目は表示/選択できません。
  • システム状況画面:
    [ジョブ履歴]
  • プリント画面:
    [ジョブ履歴]
  • プリント画面からの操作は、プリントジョブのみ対象となります。


プリントジョブの詳細情報を確認する


システム状況画面からの操作

  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押したあと、[プリント]を押します。

  1. [ジョブ状況]または[ジョブ履歴]を押して、詳細を表示するジョブを選択したあと、[詳細情報]を押します。

  1. 詳細情報を確認したあと、基本画面に戻るまで[閉じる]を押していきます。


プリント画面からの操作

  1. [プリント]を押します。

  1. [マイジョブ状況]、[ジョブ状況]または[ジョブ履歴]を押して、詳細を表示するジョブを選択したあと、[詳細情報]を押します。

  1. 詳細情報を確認したあと、[閉じる]を押します。


プリントジョブ履歴をプリントする


システム状況画面からの操作

  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押したあと、[プリント]を押します。

  1. [ジョブ履歴]を押して、種類の選択ドロップダウンリストからジョブの種類を選択したあと、[リストプリント]を押します。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)のカセットオート選択のON/OFF の[その他]で「ON」に設定されている給紙箇所に、 A3、B4、A4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターRの普通紙、再生紙または色紙がセットされているときにリストをプリントできます。(→「カセットオート選択のON/OFFを設定する」)
  1. [はい]を押します。

「プリント履歴レポート」がプリントされます。

  1. [閉じる]を押します。
  • プリント履歴レポートの詳細については、操作ガイド「第4章 付録」を参照してください。


プリント画面からの操作

  1. [プリント]→[ジョブ履歴]を押します。
  1. 種類の選択ドロップダウンリストを押して、ジョブの種類を選択したあと、[リストプリント]を押します。

  1. [はい]を押します。


優先プリントする

優先プリントを行うと、現在プリント中のジョブの次にプリントを開始します。



システム状況画面からの操作

  1. [プリント]を押します。

システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押したあと、[プリント]を押します。

  1. [ジョブ状況]を押して、優先プリントするジョブを選択したあと、[優先プリント]を押します。

  1. [閉じる]を押します。


プリント画面からの操作

  1. [プリント]→[ジョブ状況]を押します。
  1. 優先プリントするジョブを選択したあと、[優先プリント]を押します。



オプション機器について

本製品に装着して使用することができるオプション機器について説明しています。



システムの構成

ここでは、本製品に装着できるオプション機器とオプションを装着した例を記載しています。



オプション機器






1 カードリーダ-C1
カードリーダ-C1を装着すると、コントロールカードを使用して部門別ID管理を行うことができます。
2 コピートレイ・J1
フィニッシャー・S1やインナー2ウェイトレイ・D1と組み合わせることで排紙先のトレイを1つ増やすことができます。
3 サイドペーパーデッキ・Q1
サイドペーパーデッキ・Q1を装着すると、給紙箇所を1つ追加することができます。
サイドペーパーデッキ・Q1には、3000枚(64 g/m2)または2700枚(80 g/m2)の用紙がセットできます。
4 2段カセットペディスタル・Y3
2段カセットペディスタル・Y3を装着すると、給紙箇所を2つ追加することができます。
各カセットに650枚(64 g/m2)または550枚(80 g/m2)の用紙をセットできます。
5 インナー2ウェイトレイ・D1
インナー2ウェイトレイ・D1は次の機能を備えています:ソート、グループ、回転
6 インナーパンチャーキット・Q1
フィニッシャー・S1にインナーパンチャーキット・Q1を装着すると、パンチ穴をあけることができます。
7 フィニッシャー・S1
フィニッシャー・S1は次の機能を備えています:ソート、グループ、ステイプルソート(コーナー)
8 フィニッシャー用追加トレイ・B1
フィニッシャー・S1にフィニッシャー用追加トレイ・B1を装着することで排紙先のトレイを1つ増やすことができます。
9 バッファパスユニット・E2
フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2を装着する場合は、バッファパスユニット・E2も装着する必要があります。
10 パンチャーユニット・L1
フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2にパンチャーユニット・L1を装着すると、パンチ穴をあけることができます。
11 ステイプル・D3
オプションのサドルフィニッシャー・AE2に装着する中とじ用の針カートリッジです。
12 ステイプル・J1
オプションのフィニッシャに装着するコーナーステイプル、ダブルステイプル用の針カートリッジです。
13 サドルフィニッシャー・AE2
サドルフィニッシャー・AE2は次の機能を備えています:ソート、グループ、ステイプルソート(コーナー/ダブル/中とじ)
14 フィニッシャー・AE1
フィニッシャー・AE1は次の機能を備えています:ソート、グループ、ステイプルソート(コーナー/ダブル)


オプション装着例

本製品には以下のようなオプション機器を装着することができます。ここで記載しているのは一部の例です。組み合わせ可能なオプション機器については、お求めになった販売店にお問い合わせください。

2段カセットペディスタル・Y3装着時


インナー2ウェイトレイ・D1+コピートレイ・J1+2段カセットペディスタル・Y3+サイドペーパーデッキ・Q1+カードリーダ- C1装着時


フィニッシャー・S1+ フィニッシャー用追加トレイ・B1+2段カセットペディスタル・Y3装着時


サドルフィニッシャー・AE2+パンチャーユニット・L1+バッファパスユニット・E2+2段カセットペディスタル・Y3装着時



フィニッシャーの活用例

本製品にオプションのフィニッシャーを装着すると、排紙トレイを自動的に切り替えたり、自動でステイプルを行うなどさまざまなプリントニーズに対応できます。フィニッシャーの機能を使うときは、プリンタドライバからすべての設定を行います。ここでは、代表的な例とWindows版プリンタドライバでの設定方法を紹介します。Macintosh版プリンタドライバの操作については、プリンタドライバのヘルプを参照してください。プリンタドライバが使用できないOSからプリントする場合は、タッチパネルディスプレイから設定してください。
ここでは、フィニッシャーの機能を生かした代表的な活用例をご紹介します。これらの例を参考に、フィニッシャーの性能をフルにご活用ください。


  • ジョブごとに区分けて排紙する(シフト機能)

シフト機能は、各プリントジョブをシフトして排紙することにより、排紙された用紙をグループ分けする機能です。
以下の設定が必要となります。

プリンタドライバの設定
[デバイスの設定]ページ
  [排紙オプション]=フィニッシャー・S1、フィニッシャー・AE1、サドルフィニッシャー・AE2
[仕上げ]ページ
  [排紙方法]=ソート、グループ
           [シフト]にチェックマーク
  [シフト単位]=シフトする部数を設定
  [排紙先]=自動またはトレイA、トレイB


  • 通常の排紙トレイとして使う

紙排紙先を自動排紙に設定すると、排紙トレイにプリントがジョブ順で積み重なり、排紙トレイが満載になると、自動的に次のトレイへ切り替わります。またシフト機能と併用すると、ジョブの区切りがすぐにわかり、自分のプリントがすぐに見つかります。
以下の設定が必要となります。

プリンタドライバの設定
[デバイスの設定]ページ
  [排紙オプション]=フィニッシャー・S1、フィニッシャー・AE1、サドルフィニッシャー・AE2、インナー2ウェイトレイ・D1*
[仕上げ]ページ
  [排紙方法]=指定しない、ソート、グループ
  [排紙先]=自動
* インナー2ウェイトレイ・D1は、シフト機能に対応していません。


  • グループごとに排紙先を使い分ける

グループや部署、個人ごとにオプションの排紙トレイとプリンタの排紙トレイを割り当てることにより、メールボックスのようにプリントを自動的に仕分けて排紙することができます。排紙トレイを決めておけば、自分のプリントが素早く見つけられ、とても便利です。またシフト機能と併用すると、さらに同じグループのプリントをジョブごとに区切って排紙することも可能です。グループごとに自動仕分け排紙をするときは、あらかじめグループごとに排紙先を決めて、各パソコンのプリンタドライバに排紙先を設定しておきます。あとは普通にプリントするだけで、プリントされた用紙が各排紙先へ仕分けられて排紙されます。
以下の設定が必要となります。

プリンタドライバの設定
[デバイスの設定]ページ
  [排紙オプション]=フィニッシャー・S1、フィニッシャー・AE1、サドルフィニッシャー・AE2、インナー2 ウェイトレイ・D1
[仕上げ]ページ
  [排紙方法]=指定しない、ソート、グループ、ステイプルソート、ステイプルグループ
  [排紙先]=自動またはトレイA、トレイB、トレイC


  • 各部ごとにステイプルしながらプリントする

ステイプル機能は、プリント時に定形サイズの用紙を自動的にステイプルする機能です。
以下の設定が必要となります。

プリンタドライバの設定
[デバイスの設定]ページ
  [排紙オプション]=フィニッシャー・S1、フィニッシャー・AE1、サドルフィニッシャー・AE2
[仕上げ]ページ
  [排紙方法]=ステイプルソート、ステイプルグループ
  [排紙先]=自動またはトレイA、トレイB
  [ステイプル位置指定]=ステイプルする位置を選択


  • 連続で大量にプリントする

何百ページにもわたる書類のプリントや多部数のプリントなど、大量にプリントする場合でも、排紙トレイを自動的に切り替えることで、連続排紙が可能です。自動排紙に設定しておけば、排紙トレイが満載になると、自動的に次のトレイへ切り替わります。最大約2000枚(各ビン:約1000枚)、ステイプルする場合は最大60部(各ビン:30部)まで連続くして排紙することができます。
以下の設定が必要となります。

プリンタドライバの設定
[デバイスの設定]ページ
  [排紙オプション]=フィニッシャー・AE1、サドルフィニッシャー・AE2
[仕上げ]ページ
  [排紙方法]=指定しない
  [排紙先]=自動


  • 中とじでステイプルしてプリントする

1枚の用紙の両面に2ページずつ印刷して、用紙の中央でステイプルしてまとめて2つ折りにすることで、小冊子を作成する機能です。
以下の設定が必要となります。

プリンタドライバの設定
[デバイスの設定]ページ
  [排紙オプション]=サドルフィニッシャー・AE2
[仕上げ]ページ
  [印刷方法]=製本印刷
  [中とじ]=チェック入れる


  • 各部ごとにパンチ穴を開けてプリントする

プリント時に各部ごとに自動的にパンチ穴を開ける機能です。
以下の設定が必要となります。

プリンタドライバの設定
[デバイスの設定]ページ
  [排紙オプション]=フィニッシャー・S1、フィニッシャー・AE1、サドルフィニッシャー・AE2
[仕上げ]ページ
  [排紙方法]=指定しない、ソート、グループ、ステイプルソート、ステイプルグループ
  [パンチャーユニット]=あり
  [排紙先]=自動またはトレイA、トレイB



システムオプション

システム関連のオプション製品を装着することで、本製品の性能を高めることができます。ここでは、本製品に装着できるシステム関連のオプション製品とその機能について説明します。

  • エミュレーション拡張キット

以下のエミュレーションを使用するための拡張オプションです。

  • N201
  • I5577
  • HP-GL
  • HP-GL2

  • ダイレクトプリント拡張キット

リモートUIからPDFやTIFF/JPEG画像のダイレクトプリントを行うための拡張オプションです。


  • PCIバス拡張キット

IPSecセキュリティボードを装着するときに必要となる拡張オプションです。


  • 増設メモリ(512MB)

本製品に標準で搭載されているメモリを増やすための拡張オプションです。いくつかのオプションを使用する際には、増設メモリ(512MB)を搭載し、本製品のメモリを増設する必要があります。


  • IPSecセキュリティボード

IPSec通信を使用するためのオプションです。IPSecは、セキュリティポリシーを作成してIPネットワーク上で送受信されるデータを盗聴、改ざん、なりすましなどの脅威から保護してセキュリティを確保するためのプロトコルです。


おことわり
  • IPSec通信を使用するには、PCIバス拡張キットを装着した状態で、IPSecセキュリティーボードを装着する必要があります。

  • 地紋拡張キット

コピーすると浮き出す文字列を隠し文字列として、出力紙の背景に埋め込んでプリントするためのオプションです。「コピー禁止」などの文言や、日時、部署などを隠し文字列として埋め込むことで、出力紙がコピーされたときにこれらの文字列が浮かび上がることになります。

  • HDDデータ暗号化キット

本製品のハードディスク内に保存されるすべてのデータを暗号化することによって、大切なデータの漏洩を防ぐための拡張オプションです。暗号化することで本製品から抜き出されたハードディスク内のデータを不正に読み取られることを防ぎます。

  • HDDデータ上書消去キット

本製品のハードディスク内に保存されたデータを完全消去することができるセキュリティオプションです。


  • 暗号化セキュアプリントキット

セキュアプリントするデータをパソコンで暗号化し、本製品で復号することによって、セキュリティを強化するための拡張オプションです。暗号化セキュアプリントキットを使用すると、プリント内容を他のユーザに見られることを防ぎ、大切なデータの漏洩を防ぐことができます。


  • ACCESS MANAGEMENT SYSTEM拡張キット

プリント、ボックスなど各機能の使用を、ユーザごとに制限するための拡張オプションです。情報漏洩のリスクを軽減したり、複数ページ文書の片面印刷を制限することによってコスト削減を実現したりすることができます。



組み合わせ可能なオプション

各機能に必要なオプション製品と、同時装着に必要なオプションおよび制限を以下に示します。

機能 必要なオプション 同時装着に必要なオプションおよび制限
必要なオプション 制限
追加排紙トレイ 本体右側面排紙 コピートレイ・J1 フィニッシャー・AE1またはサドルフィニッシャー・AE2を同時に装着することはできません。
胴内排紙 インナー2ウェイトレイ・D1 フィニッシャー・S1、フィニッシャー・AE1、サドルフィニッシャー・AE2を同時に装着することはできません。
フィニッシャー用追加トレイ・B1 フィニッシャー・S1 インナー2ウェイトレイ・D1、フィニッシャー・AE1、サドルフィニッシャー・AE2を同時に装着することはできません。
地紋印字 地紋拡張キット 地紋印字を使用するには、地紋拡張キットを有効にする必要があります。
エミュレーション エミュレーション拡張キット
PDF/TIFF/JPEGダイレクトプリント機能 ダイレクトプリント拡張キット
ソート
グループ
シフト
ステイプル
フィニッシャー・S1、フィニッシャー・AE1または、サドルフィニッシャー・AE2 バッファパスユニット・E2*1 コピートレイ・J1とフィニッシャー・AE1またはサドルフィニッシャー・AE2を同時に装着することはできません。
パンチ パンチャーユニット・L1 フィニッシャー・AE1または、サドルフィニッシャー・AE2、バッファパスユニット・E2 フィニッシャー・S1と同時に装着することはできません。
インナーパンチャーキット・Q1 フィニッシャー・S1 フィニッシャー・AE1またはサドルフィニッシャー・AE2と同時に装着することはできません。
部門別ID管理*2 カードリーダ-C1
追加給紙カセット 2段カセットぺディスタル・Y3
大型給紙カセット サイドペーパーデッキ・Q1 2段カセットぺディスタル・Y3
セキュリティ管理(データの暗号化) HDDデータ暗号化キット
セキュリティ管理(データの完全消去) HDDデータ上書消去キット
セキュリティ強化(IPSec) IPSecセキュリティボード PCIバス拡張キット IPSec通信を使用するには、PCIバス拡張キットを装着した状態で、IPSecセキュリティーボードを装着する必要があります。
セキュア文書のセキュリティ強化(暗号化) 暗号化セキュアプリントキット

*1 フィニッシャー・S1を装着する場合は、バッファパスユニット・E2は必要ありません。
*2 部門別ID管理機能は本製品に標準で搭載されています。オプションのカードリーダ-C1が装着されていると、部門別ID管理機能が自動で作動し、部門IDとパスワードを手動で入力する必要がありません。カードリーダ-C1があるとタッチパネルディスプレイ上で、プリントトータルとトータル残数が表示されます。


ユーティリティソフトウェア

ユーティリティソフトウェアについては、「NetSpot Suite」または「imageWAREシリーズ」を参照してください。



2段カセットペディスタル・Y3

2段カセットペディスタル・Y3を装着すると、本製品に装備されているカセットの用紙サイズに加え、2種類の用紙サイズが追加できます。

カセットの各段には、650枚(64 g/m2)または550枚(80 g/m2)まで用紙がセットできます。



各部の名称とはたらき


1 カセット
各段に650枚(64 g/m2)または550枚(80 g/m2)の用紙をセットできます。
2 右下カバー
紙づまりを処理するとき、このカバーを開けます。


別売付属品

  • FLカセット・Y1

セットする用紙にあわせて、サイズ切り替えができます。(→「用紙の補給」)

  • セットできる位置:
カセット2、3、4
  • セットできる用紙サイズ:
A3、B4、A4、A4R、B5、B5R、A5R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターR、エグゼクティブ、ステートメントR

  • FL カセット・Z1

セットする用紙にあわせて、サイズ切り替えができます。(→「用紙の補給」)

  • セットできる位置:
カセット1
  • セットできる用紙サイズ:
B4、A4、A4R、B5、B5R、A5R、リーガル、レター、レターR、エグゼクティブ、ステートメントR



サイドペーパーデッキ・Q1

サイドペーパーデッキ・Q1を装着すると、本体に標準装備されているカセットの用紙サイズに加え、1種類の用紙サイズが追加できます。

サイドペーパーデッキ・Q1には、3000枚(64 g/m2)または2700枚(80 g/m2)まで用紙がセットできます。


おことわり
  • 本製品がスリープモードに移行しているとき(タッチパネルディスプレイの表示が消灯し、主電源ランプが点灯しているとき)はサイドペーパーデッキを開くことができない場合があります。この場合は、操作部電源スイッチを押して、スリープモードを解除してからオープンボタンを押してください。
  • サイドペーパーデッキの用紙サイズは、A4に固定されています。
    レターサイズの用紙をご使用になりたい場合は、担当サービスにご連絡ください。


各部の名称とはたらき


1 リリースレバー
本体からサイドペーパーデッキを引き離すときに押します。
2 オープンボタン
用紙を補給するとき、紙づまりが起きたときに押します。
3 用紙残量表示
用紙の残量を確認できます。


封筒カセット・C2

カセット1にオプションの封筒カセット・C2を装着することにより、カセット1から封筒を給紙することができます。

セットできる用紙は以下の6種類です:

  • 洋形4号(105×235 mm)
  • COM10 No.10(104.7×241.3 mm)
  • Monarch: Catalog Glove No.8(98.4×190.5 mm)
  • DL(110×220 mm)
  • ISO-B5(176×250 mm)
  • ISO-C5(162×229 mm)

おことわり
  • ISO-B5、ISO-C5 の封筒をご使用になりたい場合は、担当サービスにご連絡ください。


各部の名称とはたらき


1 左側ガイド
セットする封筒の長さにあわせます。
2 封筒受け台
封筒受け台が封筒を上に押し上げることで、セットされている封筒が少なくなった場合でも正しく給紙されます。
3 後側ガイド
封筒の幅にあわせて、ネジでこのガイドを固定します。
4 前側ガイド
封筒の幅にあわせて、ネジでこのガイドを固定します。
5 用紙サイズ登録ダイヤル
使用する用紙に合わせて用紙サイズ登録ダイヤルをセットします。
6 用紙サイズ系列スイッチ
封筒をセットした場合は、「ENV.1」または「ENV.2」にあわせます。
7 オープンボタン
カセットを引き出すときに押します。


フィニッシャー・S1/インナーパンチャーキット・Q1

フィニッシャー・S1は、ソート機能、グループ機能、シフト機能、ステイプルソート機能を備えています。(→フィニッシャの機能

インナーパンチャーキット・Q1を装着すると、パンチ穴をあけることができます。

フィニッシャー・S1を装着している場合は、オプションのフィニッシャー用追加トレイ・B1と本体右側にオプションのコピートレイ・J1を装着して、排紙トレイを3箇所に増やすことができます。


おことわり
  • フィニッシャー・S1を装着している場合は、オプションのインナー2ウェイトレイ・D1 を装着することはできません。


各部の名称とはたらき


1 補助トレイ
大きいサイズの用紙(A3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR)にプリントするときに引き出します。
2 フィニッシャー用追加トレイ・B1
フィニッシャー・S1にフィニッシャー用追加トレイ・B1を装着することで排紙先のトレイを1つ増やすことができます。
3 排紙トレイ
プリント用紙がここに排紙されます。
4 前カバー
ステイプルユニットの針カートリッジを交換するときや、針づまりが起きたときに開きます。(→「メンテナンス」、「トラブルシューティング」)
5 本体右カバー
紙づまりを処理するときに、このカバーを開けます。(→「トラブルシューティング」)
6 排紙ユニット
紙づまりを処理するとき、このユニットを引き出します。(→「トラブルシューティング」)
7 引きハンドル
フィニッシャー・S1を引き出すときや元の位置に戻すときに、このハンドルを持ちます。


フィニッシャの機能

フィニッシャー・S1は以下の機能を備えています。


おことわり
  • 手差しトレイからプリントする場合、用紙サイズを[フリーサイズ]に設定していると、フィニッシャの機能は使用できません。定形サイズを選択してください。(→「手差しトレイの用紙にプリントする」)
  • ソート、グループを設定している場合、トレイはプリント用紙束排出ごとに下降していき、下限位置に達したとき、給紙した用紙を排出したあとに、プリント動作は一時停止します。トレイにあるすべての用紙を取り除くと、残りのプリントが再開されます。

  • ソート機能

プリント用紙を自動的にページぞろえして排紙する機能です。

  • グループ機能

原稿の各ページのプリント用紙を、ページごとに仕分けて排紙する機能です。

  • シフト機能

プリント用紙を手前にずらして排紙する機能です。プリント用紙は、排紙トレイの前後に交互にずらして排紙されます。


おことわり
  • ソート機能、グループ機能選択時に[シフト]を押してプリントした場合、出力された用紙束をずらして排紙します。

  • ステイプルソート機能

1部プリント後、自動的にステイプラで綴じて排紙する動作を連続して行う機能です。ステイプルされる箇所は次のようになります。


おことわり
  • フィニッシャを装着しているときは、トレイ内のステイプルされる場所やローラ部に手を入れないでください。けがの原因になることがあります。

  • フィニッシャを引き出しているときは、上に物を置いたり、体重をかけたりしないでください。本製品が故障したり、倒れてけがの原因になることがあります。

  • フィニッシャの動作中は、動作部に手や指を触れないでください。けがやフィニッシャの故障の原因になることがあります。

  • フィニッシャのトレイはプリント中に位置が移動するため、トレイの下には物を置かないでください。トレイの故障や破損の原因になります。

  • ステイプルソートを設定している場合、トレイはプリント用紙束排出ごとに下降していき、下限位置に達したとき、または30部プリントして、給紙した用紙を排出したあとに、プリント動作は一時停止します。トレイにあるすべての用紙を取り除くと、残りのプリントが再開され、ステイプル動作を続行します。
  • ステイプルできる用紙サイズは、A3、B4、A4、A4R、B5、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターRです。
  • 郵便はがき、封筒、OHPフィルム、第2原図、ラベル用紙にはステイプルできません。
  • ステイプルできる用紙の枚数は、A3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターRの場合は30枚、A4、B5、レターの場合は50枚までです(表紙含む)。
  • ステイプルの途中でフィニッシャが停止し、「ステイプラの針を補給してください。」と表示された場合は、針が残り少なくなり針ケースの交換が必要となっています。針ケースを交換してください。(→「針ケースの交換」)

  • パンチ機能

プリントされた用紙にパンチ穴をあける機能です。

  • パンチ穴をあけられる箇所は、用紙の後端になります。
  • パンチ穴の間隔は次のようになります。


おことわり
  • A5R、エグゼクティブ、ステートメントRの用紙はパンチ穴をあけることはできません。
  • 郵便はがき、封筒、パンチ済み紙、OHPフィルム、第2原図、ラベル用紙にはパンチ穴をあけることはできません。

  • 排紙できる用紙サイズ

本製品の排紙トレイに排紙できる用紙サイズは次のようになります。


:使用可能 ×:使用不可

用紙サイズ 排紙トレイ
A3
B4
A4
A4R
B5
B5R
A5R
レジャー(11 × 17)
リーガル
レター
レターR
エグゼクティブ ×
ステートメントR
はがき
往復はがき
4面はがき
封筒 洋形4号
COM10 No.10
Monarch: Catalog Glove No.8
DL
ISO-B5
ISO-C5
フリーサイズ 99×148 mm ~ 297×431.8 mm ×

※設定した機能によっては排紙できない場合があります。



フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2/パンチャーユニット・L1

フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2は、ソート機能、グループ機能、シフト機能、ステイプルソート機能を備えています。

また、サドルフィニッシャー・AE2は中とじステイプル機能も備えています。

パンチャーユニット・L1を装着すると、パンチ穴をあけることができます。


おことわり
  • フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2を装着する場合は、バッファパスユニット・E2も装着する必要があります。


各部の名称とはたらき


1 上カバー
紙づまりが起きたときに開きます。(→「トラブルシューティング」)
2 上カバー(パンチャーユニット・L1)
紙づまりが起きたときに開きます。(→「トラブルシューティング」)
3 前カバー(パンチャーユニット・L1)
パンチ屑の処理をするときや、パンチャーユニットで紙づまりが起きたときに開きます。(→「メンテナンス」、「トラブルシューティング」)
4 バッファパスユニット・E2
紙づまりが起きたときに開きます。(→「トラブルシューティング」)
5 前カバー(フィニッシャー・AE1)
ステイプルユニットの針カートリッジを交換するときや、針づまりが起きたときに開きます。(→「メンテナンス」、「トラブルシューティング」)
6 前カバー(サドルフィニッシャー・AE2)
ステイプルユニットの針カートリッジの交換や、紙づまりが起きたとき、ステイプルユニットや中とじユニットで針づまりが起きたときに開きます。(→「メンテナンス」、「トラブルシューティング」)
7 製本トレイ(サドルフィニッシャー・AE2)
ここに中とじ紙折製本された出力紙が排紙されます。
8 製本トレイガイド(サドルフィニッシャー・AE2)
製本トレイに出力する用紙サイズにあわせてセットします。(→フィニッシャの機能
9 下部トレイ
ここに出力紙が排紙されます。排紙トレイの設定により出力種類の設定を行うことができます。(→「初期設定/登録」)
10 上部トレイ
ここに出力紙が排紙されます。排紙トレイの設定により出力種類の設定を行うことができます。(→「初期設定/登録」)


フィニッシャの機能

フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2は以下の機能を備えています。


おことわり
  • フィニッシャのトレイの上には排紙された用紙以外は載せないでください。トレイが破損する恐れがあります。
  • フィニッシャの下に物を置かないでください。トレイが破損する恐れがあります。

  • 手差しトレイからプリントする場合、用紙サイズを[フリーサイズ]に設定していると、フィニッシャの機能は使用できません。定形サイズを選択してください。(→「手差しトレイの用紙にプリントする」)
  • ソート、グループを設定している場合、トレイはプリント用紙排出ごとに下降していき、積載制限に達すると自動的に排紙可能なトレイに排紙先が移ります。排紙可能なトレイがすべて積載制限に達すると、プリント動作は一時停止します。この状態でプリント用紙を取り除くと、トレイが上昇し、残りのプリントが再開されます。

  • ソート機能

プリント用紙を自動的にページぞろえして排紙する機能です。

  • グループ機能

原稿の各ページのプリント用紙を、ページごとに仕分けて排紙する機能です。

  • シフト機能

プリント用紙を手前にずらして排紙する機能です。プリント用紙は、排紙トレイの前後に交互にずらして排紙されます。


おことわり
  • ソート機能、グループ機能選択時に[シフト]を押してプリントした場合、出力された用紙束を約30 mmずらして排紙します。

  • ステイプルソート機能

1部プリント後、自動的にステイプラで綴じて排紙する動作を連続して行う機能です。ステイプルされる箇所は次のようになります。


おことわり
  • フィニッシャを装着しているときは、トレイ内のステイプルされる場所やローラ部に手を 入れないでください。けがの原因になることがあります。

  • トレイはプリント用紙束排出ごとに下降していき、ある位置に達したときにプリント動作とステイプル動作は一時停止します。トレイにあるすべての用紙を取り除くと残りのプリントが再開され、ステイプル動作を続行します。
  • ステイプルできる用紙サイズは、A3、B4、A4、A4R、B5、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターRです。
  • 郵便はがき、封筒、OHPフィルム、第2原図、ラベル用紙にはステイプルできません。
  • ステイプル処理中の用紙束は途中で取り除かずに完全にトレイに排紙されてから取り除 いてください。
  • ステイプルできる用紙の枚数は、A3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターRの場合は30枚、A4、B5、レターの場合は50枚までです(表紙含む)。
  • ステイプルの途中でフィニッシャが停止して、「ステイプラの針を補給してください。」と表示された場合は、針が残り少なくなり針カートリッジの交換が必要となっています。針カートリッジを交換してください。(→「ステイプルユニット針ケースの交換」)

  • 中とじステイプル機能

プリントされた用紙を、中とじステイプルする機能です。


おことわり
  • 中とじステイプルは、サドルフィニッシャー・AE2のみの機能です。
  • 中とじステイプルできる用紙の枚数は15枚(60ページ、80 g/m2)までです(表紙含む)。ステイプルできる用紙枚数を変更したい場合は、担当サービスにご連絡ください。
  • 中とじステイプルできる用紙サイズは、A3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターRです。
  • 中とじステイプルを設定した場合、紙の種類や枚数によって折り具合が変わることがあります。
  • 出力する前に、出力する用紙サイズにあわせて製本トレイガイドを以下の位置にセットしてください。

  • 製本トレイガイドが用紙サイズにあわせて正しくセットされていないと、紙づまりの原因になることがあります。

  • パンチ機能

プリントされた用紙にパンチ穴をあける機能です。

  • パンチ穴をあけられる箇所は、用紙の後端になります。
  • パンチ穴の間隔は次のようになります。


おことわり
  • A5R、エグゼクティブ、ステートメントRの用紙はパンチ穴をあけることはできません。
  • 郵便はがき、封筒、パンチ済み紙、OHPフィルム、第2原図、ラベル用紙にはパンチ穴をあけることはできません。
  • 製本トレイは、サドルフィニッシャー・AE2装着時のみ使用できます。

  • 排紙できる用紙サイズ

本製品の排紙トレイに排紙できる用紙サイズは次のようになります。


:使用可能 ×:使用不可

用紙サイズ 排紙トレイ
トレイA トレイB トレイC 製本トレイ
A3
B4
A4 ×
A4R
B5 ×
B5R ×
A5R ×
レジャー(11 × 17)
リーガル
レター ×
レターR
エグゼクティブ × × ×
ステートメントR ×
はがき ×
往復はがき ×
4面はがき ×
封筒 洋形4号 ×
COM10 No.10 ×
Monarch: Catalog Glove No.8 ×
DL ×
ISO-B5 ×
ISO-C5 ×
フリーサイズ 99×148 mm ~ 297×431.8 mm ×

設定した機能によっては排紙できない場合があります。


インナー2 ウェイトレイ・D1

インナー2ウェイトレイ・D1を装着した場合は、本体トレイとインナートレイの2箇所に排紙することができます。さらに、本体右側にオプションのコピートレイ・J1を装着した場合は、3箇所に排紙することができます。

インナー2ウェイトレイ・D1を装着しているときには、以下の機能を使用することができます。


おことわり
  • インナー2ウェイトレイ・D1を装着している場合は、オプションのフィニッシャを装着することはできません。

  • ソート機能

プリント用紙を自動的にページぞろえして排紙する機能です。

  • グループ機能

原稿の各ページのプリント用紙を、ページごとに仕分けて排紙する機能です。

  • 回転機能

同じサイズの用紙をセットした場合、ページぞろえを行い、一部ずつ交互に方向を変えて排紙する機能です。



各部の名称とはたらき


1 インナートレイ
ここに出力紙が排紙されます。
2 排紙トレイガイド
プリントされた用紙が落ちないように排紙トレイガイドを起こします。
3 排紙ユニット
紙づまりを処理するとき、このユニットを引き出します。(→「トラブルシューティング」)
4 本体右カバー
紙づまりを処理するときに、このカバーを開けます。(→「トラブルシューティング」)

  • 排紙できる用紙サイズ

本製品の排紙トレイに排紙できる用紙サイズは次のようになります。


:使用可能 ×:使用不可

用紙サイズ 排紙トレイ
トレイA トレイB
A3
B4
A4
A4R
B5
B5R
A5R
レジャー(11 × 17)
リーガル
レター
レターR
エグゼクティブ
ステートメントR
はがき
往復はがき
4面はがき
封筒 洋形4号
COM10 No.10
Monarch: Catalog Glove No.8
DL
ISO-B5
ISO-C5
フリーサイズ 99×148 mm ~ 297×431.8 mm

設定した機能によっては排紙できない場合があります。


コピートレイ・J1

コピートレイ・J1を装着しているときには、以下の機能を使用することができます。


  • ソート機能

プリント用紙を自動的にページぞろえして排紙する機能です。

  • グループ機能

原稿の各ページのプリント用紙を、ページごとに仕分けて排紙する機能です。

  • 回転機能

同じサイズの用紙をセットした場合、ページぞろえを行い、一部ずつ交互に方向を変えて排紙する機能です。


おことわり
  • 回転機能は、オプションのインナー2ウェイトレイ・D1とあわせて装着している場合のみ使用することができます。


各部の名称とはたらき


1 排紙トレイ
ここに出力紙が排紙されます。
2 補助トレイ
大きいサイズの用紙(A3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR)にプリントするときに引き出します。

  • 排紙できる用紙サイズ

本製品の排紙トレイに排紙できる用紙サイズは次のようになります。


:使用可能 ×:使用不可

用紙サイズ 排紙トレイ
A3
B4
A4
A4R
B5
B5R
A5R
レジャー(11 × 17)
リーガル
レター
レターR
エグゼクティブ
ステートメントR
はがき ×
往復はがき ×
4面はがき ×
封筒 洋形4号 ×
COM10 No.10 ×
Monarch: Catalog Glove No.8 ×
DL ×
ISO-B5 ×
ISO-C5 ×
フリーサイズ 99×148 mm ~ 297×431.8 mm ×

設定した機能によっては排紙できない場合があります。


カードリーダ-C1

オプションのカードリーダ-C1が装着されている場合は、本体を使用する前にコントロールカードをセットしてください。コントロールカードを使用して部門別ID管理を行います。


おことわり
  • 部門管理ID以外のログインサービスを使っている場合は、ファンクション制限の設定はご使用になれません。
  • ログインサービスに、SSO-Hのドメイン認証またはドメイン認証+ローカルデバイス認証を設定している場合は、カードリーダ-C1をご使用になれません。
  • コントロールカードを差し込んでもタッチパネルディスプレイに基本画面が表示されな いときは、次のような点をチェックしてください。
  • 差し込む向きは正しいですか
  • 十分に奥まで差し込まれていますか
  • 使用不可能なコントロールカードが挿入されていませんか
    (破損したコントロールカード、使用禁止のコントロールカード)
  • 使用可能なコントロールカードを正しく挿入してください。
  • カードリーダ-C1装着時は、右のカードを使用することができます。磁気式カードは1000部門まで管理できます。



本体を使用する前の操作

  1. コントロールカードを差し込み口に、正しい向きで差し込みます。

タッチパネルディスプレイに基本画面が表示されます。



本体の使用終了後の操作

  1. 本体の使用終了後、コントロールカードを抜き取ります。

コントロールカードをセットする画面に戻ります。

  • コントロールカードを抜き取ると、再度差し込むまで本体を使用することはできません。


カードリーダ- C1使用時の部門別ID管理について

カードリーダ-C1使用時の暗証番号、制限面数の変更、およびカウント情報の確認について説明します。


おことわり
  • 暗証番号は7桁まで登録できます。7桁に満たない場合は以下のようになります。
    例:「321」と入力→「0000321」と設定されます。


初期設定/登録の操作の流れ

カードリーダ-C1使用時の初期設定/登録画面の操作の流れについて説明します。


おことわり
  • 初期設定/登録で設定した内容は、(リセット)を押しても変更されません。

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]を押します。

システム管理部門IDとシステム管理暗証番号が設定されている場合は、[システム管理設定]を押したあとにシステム管理部門IDと暗証番号を(テンキー)で入力して(暗証)を押します。

システム管理設定画面が表示されます。

  1. [部門別ID管理]を押します。

  • 目的の画面が表示されていない場合は、[][]を押して画面を表示させます。
  1. 設定するモードを選択します。

  1. 項目を設定したあと、[OK]を押します。

  1. 基本画面に戻るまで[閉じる]を押していきます。


暗証番号と制限面数を変更する

  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部門別ID管理]を押します。
  1. [暗証番号の登録]を押します。

  1. ][]を押して、暗証番号を変更する部門を表示させて選択したあと、[編集]を押します。

  • ][]を長押しすると、ページ番号が増減し、キーを離した時点のページが表示されます。部門IDが大量に登録されている場合に、すばやく目的の部門IDを表示させることができます。
  1. (テンキー)で暗証番号を入力します。

  • [暗証番号]を押します。
  • [暗証番号]を押したあと、暗証番号を入力します。
  • [確認入力]を押して、同じ暗証番号を入力したあと、[OK]を押します。

「0」、「00」のような「0」だけの連数字を暗証番号として登録することはできません。また、「02」、「002」のように「0」から始まる番号を入力した場合は、「0」の入力は認識されず「2」と入力した時と同じ「0000002」として設定されます。

  • (クリア)を押すと、入力した数字を取り消すことができます。
  • 部門IDの変更はできません。
  1. [制限のON/OFFと制限面数の設定]を押します。
  1. 制限面数を設定します。
  • 面数を制限する項目の[ON]を押します。

制限を解除する場合は、[OFF]を押します。

  • 面数を制限する項目の[]を押して、(テンキー)で制限面数を入力します。
  • (クリア)を押すと、入力した数字を取り消すことができます。
  • 制限面数の入力範囲は0~999999です。設定した数値を超えるプリントはできません。
  • 制限面数とは、プリント面に対しての数です。1枚の用紙に両面プリントした場合は面数は2になります。
  • [OK]→[OK]を押します。

  1. ボックス機能を制限する場合は、[ファンクション制限]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[ON]: すべての機能が部門別ID管理の対象になります。
[OFF]: プリント機能のみ部門別ID管理の対象になります。
  1. [閉じる]→[OK]を押します。

制限面数の設定をONにすると、以下の画面にカウント残数(制限面数-カウント面数)が表示されます。


プリント設定画面

表示される項目

トータルプリント残数
プリント残数


現在使用しているコントロールカードのカウント情報を確認する

現在使用しているコントロールカード(部門ID)のカウント面数と制限面数を確認することができます。


  1. システム状況画面が表示されていない場合、[システム状況/中止]を押します。
  1. [カウント確認]を押します。

  1. カウントを確認したあと、[閉じる]→[閉じる]を押します。


カウント情報の確認とプリントをする

部門ごとに使用したプリント面数のカウントを表示したり、リストをプリントすることができます。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部門別ID管理]を押します。
  1. [カウント管理]を押します。

  1. カウントの確認、またはプリントをします。

部門IDが空欄(表示なし)のプリント面数は部門IDに対応していないプリンタドライバなどからのプリント(ID不定ジョブ)です。


  • ][]を押して任意の部門を表示させたあと、内容を確認します。
  • ][]を長押しすると、ページ番号が増減し、キーを離した時点のページが表示されます。部門IDが大量に登録されている場合に、すばやく目的の部門IDを表示させることができます。

  • [カウントプリント]を押します。
  • [はい]を押します。
  • プリントを中止する場合は、[中止]を押します。
  • プリント中の画面を閉じる場合は、[閉じる]を押します。
  • 共通仕様設定(初期設定/登録)のカセットオート選択のON/OFFの[その他]でONに設定されている給紙箇所に、A3、B4、A4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レター、レターRの普通紙、再生紙または色紙がセットされているときにリストをプリントできます。(→「カセットオート選択のON/OFFを設定する」)

  1. [閉じる]→[OK]を押します。


カウント情報を消去する

登録されている部門のカウント数を消去します。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部門別ID管理]を押します。
  1. [カウント管理]を押します。

  1. [オールクリア]を押します。

部門ごとに消去したい場合は、[][]を押して、消去したい部門を表示させて選択したあと、[クリア]を押します。

  1. [はい]を押します。
  1. [閉じる]→[OK]を押します。


ID不定のプリントジョブを受け付けるかどうか設定する

部門IDに対応していないプリンタドライバなどからのプリントをさせるか、させないかの設定をします。


  1. (初期設定/登録)→[システム管理設定]→[部門別ID管理]を押します。
  1. [ID不定プリンタジョブの許可]の[ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[ON]: 部門IDに対応していないプリンタドライバなどからのプリントを行います。
[OFF]: 部門IDに対応していないプリンタドライバなどからのプリントを行いません。


初期設定/登録

本製品を使いかたにあわせて設定する「初期設定/登録」について説明しています。



初期設定/登録画面の操作の流れ

初期設定/登録では本製品のさまざまな設定を使用する条件や環境にあわせて変更することができます。


おことわり
  • SSO-Hのログインサービスによる認証を設定しているとき、ユーザタイプが一般ユーザの場合はシステム管理設定モードを操作することができません。
  • SSO-Hのログインサービスによる認証を設定しているとき、ユーザタイプが管理者の場合はシステム管理設定モードを操作することができます(システム管理部門IDとシステム管理暗証番号を入力するダイアログボックスが表示されたときは、該当項目を入力してください)。
  • 初期設定/登録で設定した内容は、(リセット)を押しても変更されません。

  1. (初期設定/登録)を押します。

初期設定/登録画面が表示されます。

  1. 初期設定/登録画面から設定の種類を選択します。

システム管理設定を選択するときにシステム管理部門IDとシステム管理暗証番号が設定されている場合は、[システム管理設定]を押したあとにシステム管理部門IDと暗証番号を(テンキー)で入力して(認証)を押します。

  1. 設定するモードを選択します。

各キーを押して設定できる内容は、「初期設定/登録一覧表」を参照してください。

  • 共通仕様設定、調整/クリーニング、システム管理設定は、いくつかの項目にわかれています。[][]を押して、目的の項目を選択してください。

  1. 項目を設定したあと、[OK]を押します。

指定したモードが設定されます。

  1. 基本画面に戻るまで[閉じる]を押していきます。


初期設定/登録一覧表

仕様設定で登録/設定できる項目を以下に示します。(*マークは工場出荷時の設定です。)
本カテゴリに記載されていない設定方法については、下記を参照してください。


初期設定/登録画面


システム管理設定画面

  • 共通仕様設定
初期設定/登録項目 設定項目 機器情報
配信項目
機能の表示設定 ×

初期機能と機能順序の設定

ボックス*、プリント、MEAP

システム状況画面を初期画面にする

ON*、OFF

システム状況の初期画面を設定する

プリント、デバイス*
オートクリア後の機能 復帰する*、復帰しない
ブザーのON/OFF 入力音:ON*、OFF
入力無効音:ON、OFF*
補給予告音:ON、OFF*
警告音:ON*、OFF
ジョブ終了音:ON*、OFF
用紙残量メッセージ表示 ON*、OFF ×
インチ入力 ON、OFF*
カセットオート選択のON/OFF
  • プリンタ(ON*、OFF)
  • ボックス、その他(手差し:ON、OFF*、その他の給紙箇所:ON*、OFF)
×
封筒カセットの登録*1 ENV.1: 洋形4号*、Monarch、DL、ISO-B5、ISO-C5、COM10
ENV.2: 洋形4号、Monarch、DL、ISO-B5、ISO-C5、COM10*
×
用紙種類の登録 普通紙*、再生紙、色紙、パンチ済み紙 ×
用紙選択画面の優先表示 簡易*、詳細 ×
スリープ時の消費電力 少ない*、多い
排紙トレイの設定*1 コピートレイ・J1装着時
  • トレイA:ボックス*、プリンタ、その他
  • トレイB:ボックス、プリンタ*、その他*
インナー2ウェイトレイ・D1装着時
  • トレイA:ボックス*、プリンタ、その他
  • トレイB:ボックス、プリンタ*、その他*
インナー2ウェイトレイ・D1+コピートレイ・J1装着時
  • トレイA:ボックス*、プリンタ、その他
  • トレイB:ボックス、プリンタ*、その他
  • トレイC:ボックス、プリンタ、その他*
フィニッシャー・S1+フィニッシャー用追加トレイ・B1装着時
  • トレイA:ボックス*、プリンタ、その他
  • トレイB:ボックス、プリンタ*、その他*
フィニッシャー・S1+コピートレイ・J1装着時
  • トレイA:ボックス*、プリンタ*、その他
  • トレイB:ボックス、プリンタ、その他*
フィニッシャー・S1+フィニッシャー用追加トレイ・B1+コピートレイ・J1装着時
  • トレイA:ボックス*、プリンタ、その他
  • トレイB:ボックス、プリンタ*、その他
  • トレイC:ボックス、プリンタ、その他*
フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2+バッファパスユニット・E2装着時
  • トレイA:ボックス*、プリンタ、その他
  • トレイB:ボックス、プリンタ*、その他
  • トレイC:ボックス、プリンタ、その他*
  • トレイ基本位置:トレイA*、トレイB、指定しない
トレイの優先度設定:トレイA*、トレイB、指定しない
×
プリント優先順位 プリンタ:1*、2、3
ボックス:1、2*、3
その他:1、2、3*
イメージ合成のフォーム登録 消去、チェックコピー、詳細情報 ×
ページ印字/スタンプの文字列登録 登録、編集、消去
手差し封筒種指定 ON、OFF*
手差し用紙の標準モード登録 ON、OFF* ×
給紙方法切替 スピード優先*、プリント面優先 ×
ローカルプリントの標準モード ×

用紙選択

自動用紙選択*、給紙位置選択

プリント部数

1部*~9999部

仕上げ

フィニッシャ非装着時、インナー2ウェイトレイ・D1装着時
  • ソート*、回転ソート、グループ、回転グループ
フィニッシャー・S1装着時
  • ノンソート、ソート、シフトソート*、グループ、シフトグループ、ステイプル(コーナー)
フィニッシャー・S1+インナーパンチャーキット・Q1装着時
  • ノンソート、ソート、シフトソート*、グループ、シフトグループ、ステイプル(コーナー)、パンチ穴
フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2+バッファパスユニット・E2装着時
  • ノンソート、ソート、シフトソート*、グループ、シフトグループ、ステイプル(コーナー(左上、左下、右上、右下)、ダブル(左、右))
フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2+バッファパスユニット・E2+ パンチャーユニット・L1装着時
  • ノンソート、ソート、シフトソート*、グループ、シフトグループ、ステイプル(コーナー(左上、左下、右上、右下)、ダブル(左、右))、パンチ穴

両面プリント

ON、OFF*

プリント後文書消去

ON、OFF*

文書結合

ON、OFF*
表示言語の切替 ON、OFF* ×
画面色反転 ON、OFF* ×
ジョブ間シフト*1 ON*、OFF
ジョブ間仕切紙 ON、OFF*
部数間仕切紙 ON、OFF* ×
プリント待ち時間表示 ボックス:ON、OFF*
その他:ON、OFF*
×
部数/待ち時間の状況表示 ON*、OFF ×
排紙トレイの用紙混載*1 ON*、OFF
機能制限モード*1 ON、OFF*
シャットダウンモード 実行キー ×
共通仕様設定の初期化 初期化 ×

* マークは工場出荷時の設定です。
*1 オプション装着時に表示される項目です。
  • タイマー設定
初期設定/登録項目 設定項目 機器情報
配信項目
時刻微調整 00:00~23:59(1分間隔) ×
オートスリープタイム 10秒、1*、2、10、15、20、30、40、50分、1時間、90分、2、3、4時間
オートクリアタイム 0分(なし)、1~9分(1分間隔)・2分*
静音モード移行時間 0分(なし)、1~9分(1分間隔)・1分*
ウイークリータイマーの設定 日~土曜まで00:00~23:59(1分間隔)

* マークは工場出荷時の設定です。
  • 調整/クリーニング
初期設定/登録項目 設定項目 機器情報
配信項目
中とじ針頭出し*1 開始キー ×
中とじ位置変更*1 位置:- 2.0 mm ~+ 2.0 mm(0.25mm間隔)・0 mm* ×
クリープ(ずれ)補正量の調整 補正量(各用紙種類ごと):
0.00 ~ 2.00mm(0.05mm 間隔)・0.25mm*
×
文字/背景のコントラスト調整*1 相対コントラスト値:- 7~+7・-1*、サンプルプリント、プリント設定
基準値の設定:1~64(4刻み)・20*
潜像部の濃度:1~36・7*
初期化
×

* マークは工場出荷時の設定です。
*1 オプション装着時に表示される項目です。
  • レポート出力
初期設定/登録項目 設定項目 機器情報
配信項目
リストプリント ネットワーク:ユーザデータリスト
プリンタ:LIPS/エミュレーション
×

  • システム管理設定
初期設定/登録項目 設定項目 機器情報
配信項目
システム管理者情報の設定
システム管理部門ID 最大7桁
システム管理暗証番号 最大7桁
システム管理者名 半角32文字、全角16文字
メールアドレス 半角64文字
連絡先 半角32文字、全角16文字
コメント 半角32文字、全角16文字
部門別ID管理
部門別ID管理 ON、OFF*
暗証番号の登録 登録、編集、消去、ファンクション制限
カウント管理 クリア、カウントプリント、オールクリア ×
ID不定プリンタジョブの許可 ON*、OFF
リモートUIのON/OFF ON*、OFF
  • SSLを使用:ON、OFF*
○*3
デバイス情報の設定
デバイス名 半角32文字、全角16文字 ×
設置場所 半角32文字、全角16文字 ×
掲示板の消去 消去 ×
日付/時刻設定 設定(12桁の数字)
タイムゾーン:GMT-12:00~GMT+12:00・GMT+ 09:00*
サマータイム:ON、OFF*
×
ライセンス登録 半角24文字 ×
部数印字拡張の設定 ON、OFF*
  • ID/ユーザ名:ON、OFF*
  • 日付:ON、OFF*
  • 文字:ON、OFF*
システム状況画面の制限
認証前のジョブ状況の表示 ON*、OFF ×
プリント状況からセキュアプリントを許可 ON、OFF* ×
ジョブ履歴の表示 ON*、OFF
  • 管理ソフトからのジョブ履歴取得:許可する、許可しない*
×
MEAP設定
HTTPを使用 ON*、OFF
  • SSLを使用:ON、OFF*
○*3
システム情報のプリント プリント ×
機器情報配信の設定
配信先の登録 自動検索/登録、登録、詳細情報、消去、リストプリント
自動配信設定 毎日指定、曜日指定、指定しない*
手動配信 初期設定/登録の設定値:ON、OFF*
  • ネットワーク設定:含む、含まない*
部門ID:ON、OFF*
プリンタ仕様設定:ON、OFF*
用紙情報:ON、OFF*
配信元による受信制限 ON*、OFF
データの復帰 初期設定/登録の設定値、部門ID、プリンタ仕様設定、用紙情報
機能毎受信制限 初期設定/登録の設定値:ON*、OFF
部門ID:ON*、OFF
プリンタ仕様設定:ON*、OFF
用紙情報:ON*、OFF
通信履歴 詳細情報、リストプリント、レポート設定
  • 100通信で自動プリント:ON*、OFF
  • 指定時刻プリント:ON、OFF*
  • 指定時刻:00:00~23:59
  • 種別で分離:する、しない*
全データ/設定の初期化 初期化 ×
ID/ユーザ名表示のON/OFF ON*、OFF ×
USB設定
USBデバイスを使用 ON*、OFF
USBホストを使用 ON*、OFF
暗号化セキュアプリント設定*1
暗号化セキュアプリントジョブのみを受付 ON、OFF*
機密情報入力時の伏せ字表示のON/OFF ON*、OFF
地紋印字モード*1
強制地紋印字 ボックス:設定しない*、設定する
プリンタ:設定しない*、設定する
プリンタドライバ地紋印字 設定しない*、設定する
用紙種類の管理設定 詳細/編集
  • 名称、種別、坪量、特徴、表面性、クリープ(ずれ)補正量の調整、色
複製、消去 ×
ページ記述言語選択(プラグ&プレイ) LIPS IV、LIPS LX* ×
ユーザボックス一括設定
文書の自動消去までの時間 0 =なし、1、2、3、6、12時間、1、2、3*、7、30日 ×
プリンタドライバから保存時のプリント ON、OFF* ×
プリンタジョブの制限 ON、OFF*
暗号化PDFのパスワード消去*1 消去 ×

* マークは工場出荷時の設定です。
*1 オプション装着時に表示される項目です。
*3 SSLを使用:×
  • ボックス仕様設定
初期設定/登録項目 設定項目 機器情報
配信項目
ユーザボックスの設定/登録 ボックスNo.:00~99
名称:半角24文字、全角12文字以内
暗証番号:7桁まで
文書の自動消去までの時間:0=なし、1、2、3、6、12時間、1、2、3*、7、30日
プリンタドライバから保存時のプリント:ON、OFF*
初期化
○*4

* マークは工場出荷時の設定です。
*4 暗証番号が設定されているボックス、初期化:×

おことわり
  • SSO-Hのログインサービスによる認証を設定しているとき、ユーザタイプが一般ユーザの場合はシステム管理設定モードを操作することができません。
  • SSO-Hのログインサービスによる認証を設定しているとき、ユーザタイプが管理者の場合はシステム管理設定モードを操作することができます(システム管理部門IDとシステム管理暗証番号を入力するダイアログボックスが表示されたときは、該当項目を入力してください)。
  • ○:機器情報配信対象
  • ×:機器情報配信対象外


各機能に共通の仕様を設定する(共通仕様設定)

プリントやボックスなどの各機能に共通する仕様の設定をします。



初期画面を設定する

電源を入れたときやオートクリア後に表示する画面の設定をします。


  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[機能の表示設定]を押します。
  1. 各項目を設定したあと、[OK]を押します。


  • [設定]を押します。
  • 機能切替キーを選択します。

選択した機能の画面を初期画面に設定する場合は、[初期機能にする]を押します。

  • [MEAP]を初期画面に設定した場合は、多少、起動に時間がかかります。また、MEAPアプリケーションが1つもインストールされていない場合は、それを表すメッセージが表示されます。
  • [上へ]または[下へ]を押したあと、[次へ]を押します。

  • 機能グループを選択します。
  • [上へ]または[下へ]を押したあと、[OK]を押します。


  • [システム状況画面を初期画面にする]の[OFF]を押します。

  • [設定]を押します。
  • 状況の種類を選択したあと、状況/履歴を選択します。

  • [OK]を押します。


オートクリア後の表示画面を設定する

オートクリアしたあとに、初期機能で設定した機能の画面を表示させるかどうかを設定します。


おことわり

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[オートクリア後の機能]を押します。
  1. [復帰する]または[復帰しない]を選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[復帰する]: オートクリア後、「初期機能」で設定した機能の画面を表示させます。例えば、「初期機能」で「システム状況画面」を指定した場合、ボックス機能を設定中の画面などでオートクリアするとシステム状況画面に戻ります。
[復帰しない]: オートクリア前の機能の画面に戻ります。例えば、「初期機能」で「システム状況画面」を指定した場合でも、ボックス機能を設定中の画面などでオートクリアするとボックス選択画面に戻ります。


ブザーを設定する

次に示す5種類のブザーを必要に応じてON/OFFできます。それぞれのブザーは次の状態で鳴ります。

  • 入力音:操作部上のキーやタッチパネルディスプレイ上のキーを押したとき
  • 入力無効音:操作部やタッチパネルディスプレイ上の無効なキーを押したとき、または入力制限文字数を超えたとき
  • 補給予告音:トナーが残り少なくなったとき
  • 警告音:機械にトラブル(紙づまり、誤操作など)が発生したとき
  • ジョブ終了音:ジョブが終了(排紙終了、ステイプル終了など)したとき

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[ブザーのON/OFF]を押します。
  1. 各ブザーの[ON]または[OFF]をそれぞれ選択したあと、[OK]を押します。


用紙残量を表示するかどうか設定する

カセットにセットされている用紙の残量が、残り少なくなったことを示すメッセージを表示するかどうかを設定します。


  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[用紙残量メッセージ表示]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。


インチ入力をするかどうか設定する

数値入力を行うモードの画面でインチ入力キーを表示させることができます。


おことわり
  • インチ入力を「ON」に設定した場合でも、[mm入力へ]を押すと数値をmm単位で入力することができます。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[インチ入力]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。


カセットオート選択のON/OFFを設定する

自動用紙選択とオートカセットチェンジの対象となる給紙箇所を各段ごとに設定することができます。また、この設定はそれぞれの機能ごとに設定できます。機能ごとに給紙箇所を使い分ける場合に設定してください。


おことわり
  • 「ON」に設定した給紙箇所は、次の機能の選択時に対象となります。
  • 自動用紙選択:プリント時に自動的に適切な用紙(給紙箇所)を選ぶ機能です。
  • オートカセットチェンジ:連続プリント中に給紙箇所の用紙がなくなった場合に、同じサイズの用紙がセットされている他の給紙箇所から自動的に給紙する機能です。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[カセットオート選択のON/OFF]を押します。
  1. [プリンタ]、[ボックス]または[その他]を選択します。

[その他]は、レポート出力時に対象となるカセットの設定を行います。

  1. 各給紙箇所について[ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[ON]: 給紙箇所をオート選択の対象にします。
[OFF]: 給紙箇所をオート選択の対象にしません。

給紙箇所の各番号はそれぞれ以下の場所を示しています。


2段カセットペディスタル・Y3+サイドペーパーデッキ・Q1装着時

  • 手差し以外の給紙箇所をすべて「OFF」に設定することはできません。
  • 手順2で[プリンタ]を選択した場合、は表示されません。


封筒カセットを登録する

封筒カセットにどの規格の封筒をセットするかを登録します。用紙カセットを封筒カセットとして使用する場合には、必ずここに示すように登録を行ってください。


おことわり
  • オプションの封筒カセット・C2を装着していない場合は、封筒カセットの登録を設定する必要はありません。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[封筒カセットの登録]を押します。
  1. [ENV.1]または[ENV.2]を押して、登録する封筒の種類を選択したあと[OK]を押します。
  • 封筒カセットで設定した用紙サイズ系列スイッチと封筒の種類は、同じものを選択してください。


給紙箇所の用紙種類を登録する

本製品にセットした用紙の種類を登録することができます。


おことわり
  • 用紙の種類は必ず正しく登録してください。特に厚紙など、特別な種類の用紙にプリントする場合は正しく登録されていないと画像不良が起こる可能性があり、定着器が汚れたり紙の巻きつきが発生したりして、担当サービスによる修理が必要になる場合もあります。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[用紙種類の登録]を押します。
  1. 用紙種類を登録する給紙箇所を選択します。

給紙箇所の各番号はそれぞれ以下の場所を示しています。



2段カセットペディスタル・Y3+サイドペーパーデッキ・Q1装着時

  1. セットする用紙種類を選択したあと、[OK]を押します。

登録した用紙種類と同じ種類の用紙をセットしてください。

  • 用紙種類の詳細については、「用紙について」を参照してください。
  • ここで設定した用紙種類は、各機能の用紙選択時に、下の画面のように表示されます。


用紙種類選択の簡易/詳細設定画面のどちらを優先するかを設定する(用紙選択画面の優先表示)

用紙サイズの選択画面から、用紙種類の選択画面を表示する際に、用紙種類の簡易設定画面を優先するか、詳細設定画面を優先するかを設定します。


  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[用紙選択画面の優先表示]を押します。
  1. [簡易]または[詳細]を選択したあと、[OK]を押します。


スリープ時の消費電力を設定する

スリープ状態のときの消費電力を設定することができます。


おことわり
  • 初期設定/登録のBMLinkSを使用が「ON」に設定されている場合は、完全なスリープ状態に移行しません。
  • インストールされているMEAPアプリケーションの種類や状態によっては、完全なスリープ状態に移行しないことがあります。
  • ネットワークを経由して、本製品の設定や状態などを閲覧または管理できるアプリケーションを利用している場合、完全なスリープ状態に移行しません。
  • USBケーブルでパソコンと接続している場合は完全なスリープ状態に移行しません。
  • 以下の状態の場合は、完全なスリープ状態に移行しません。
  • [Ethernetドライバ設定] (初期設定/登録のネットワーク設定)において<Ethernetの種類>を[1000Base-T]に設定している
  • IPSecセキュリティボードを装着し、[TCP/IP設定] (初期設定/登録のネットワーク設定)の [IPSec設定]において<IPSecを使用>が「ON」に設定されている

以下のいずれかの場合に本製品がスリープモードに入ると、消費電力を「少ない」に設定していても、「多い」に設定した場合と同じになります。
各機能の設定については、「ネットワーク」を参照してください。

  • USBケーブルを接続している場合
  • 動作中のジョブがある場合(レポートジョブを含む)
  • 初期設定/登録で以下の設定をしている場合

システム管理設定
ネットワーク設定 TCP/IP設定

NetWare設定

AppleTalk設定

SMB設定
DHCPが「ON」に設定されている

NetWareを使用が「ON」に設定されている

AppleTalkを使用が「ON」に設定されている

SMB印刷を使用がアクティブに設定されている

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[スリープ時の消費電力]を押します。
  1. [少ない]または[多い]を選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[少ない]: スリープ時の消費電力は少なくなりますが、復帰時間は長くなります。
[多い]: スリープ時の消費電力は多くなりますが、復帰時間は短くなります。
  • [少ない]に設定したときは、操作部電源スイッチを押してからタッチパネルディスプレイが表示されるまで、10秒以上かかる場合があります。


機能ごとの排紙トレイを設定する

用紙排出先の各トレイを、どの機能の排紙トレイとして使用するかを設定します。

オプションの装着状態により、トレイA/B/Cの示す排紙トレイは異なります。


オプション装着状態 工場出荷時の設定 トレイA/B/C
コピートレイ・J1 トレイA:ボックス
トレイB:プリンタ、その他
インナー2ウェイトレイ・D1 トレイA:ボックス
トレイB:プリンタ、その他
インナー2ウェイトレイ・D1+コピートレイ・J1 トレイA:ボックス
トレイB:プリンタ
トレイC:その他
フィニッシャー・S1+フィニッシャー用追加トレイ・B1 トレイA:ボックス
トレイB:プリンタ、その他
フィニッシャー・S1+コピートレイ・J1 トレイA:ボックス、プリンタ
トレイB:その他
フィニッシャー・S1+フィニッシャー用追加トレイ・B1+コピートレイ・J1 トレイA:ボックス
トレイB:プリンタ
トレイC:その他
フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2+バッファパスユニット・E2 トレイA:ボックス
トレイB:プリンタ
トレイC:その他
トレイ基本位置:トレイA

おことわり
  • 1つのトレイを、複数の機能の排紙先として設定することもできます。
  • 選択したトレイの順に排紙先の優先順位となります。優先順位は、「1」、「2」、「3」と表示されます。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[排紙トレイの設定]を押します。
  1. トレイA/B/Cに排紙する機能を選択したあと、[OK]を押します。


サドルフィニッシャー・AE2装着時

[その他]は、レポートをプリントする場合に選択します。

1つのトレイを、1つの機能のみの排紙先として設定する場合、その機能のみを選択します。

  • 複数のトレイを同じ機能の排紙先として設定した場合は、トレイの積載制限に達すると、自動的に排紙可能なトレイに排紙先が移ります。
  • フィニッシャー・S1とコピートレイ・J1を装着している場合に、ステイプルソートを設定してプリントするときは、排紙トレイの設定にかかわらずトレイAに出力されます。
  • フィニッシャー・S1とコピートレイ・J1を装着している場合に、フリーサイズ、封筒、はがき、厚紙、OHPフィルム、第2原図、ラベル用紙を選択してプリントするときは、排紙トレイの設定にかかわらずコピートレイ・J1以外の排紙トレイに出力されます。
  • インナー2ウェイトレイ・D1とコピートレイ・J1を装着している場合に、フリーサイズ、封筒、はがき、厚紙、OHPフィルム、第2原図、ラベル用紙を選択してプリントするときは、コピートレイ・J1を排紙先に設定した場合もコピートレイ・J1以外の排紙トレイに出力されます。

  • トレイ基本位置ドロップダウンリストを押して、ジョブ待機中の排紙トレイの基本位置を選択します。

選択する項目

[トレイA]: トレイAが排紙部に近くなります。
[トレイB]: トレイBが排紙部に近くなります。
[指定しない]: トレイの基本位置が設定されません。プリント動作が終了した位置で排紙トレイがとまります。


プリント優先順位を設定する

プリントの優先順位を設定できます。優先順位を高く設定した機能のジョブが、現在実行中のジョブの次に優先してプリントされます。


おことわり
  • 優先順位が高く設定されていても、現在出力中のジョブが終了するまでジョブはプリント開始されません。ただし、現在出力中のジョブが中断され待機中になった場合、待機中のジョブの設定によっては、優先順位が高く設定されている機能のジョブに限り、プリントが開始されることがあります。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[プリント優先順位]を押します。
  1. プリント優先順位を選択したあと、[OK]を押します。

[1]を選ぶと、最優先に設定されます。

[その他]は、レポートをプリントする場合に選択します。

MEAPアプリケーションからのPDLプリントはプリンタに、ローカルプリントはボックスに含まれます。

  • 複数の機能に対して同じ順位を設定したときは、プリント動作を早く始めた方からプリントします。


イメージ合成のフォームを登録する

イメージ合成のフォーム画像を登録すると、ボックスモードの「イメージ合成」機能を使用することができます。「イメージ合成」機能については、「画像を合成してプリントする(イメージ合成)」を参照してください。


おことわり
  • フォーム画像は、最大100枚まで登録することができます。ただし、ハードディスクの使用状況によって、登録できる枚数は異なります。


パソコンからの登録方法

イメージ合成のフォームを登録する手順は、以下のとおりです。


おことわり
  • イメージ合成のフォームを登録するにはLIPS IVプリンタドライバを使用してください。LIPS LXプリンタドライバからは登録できません。
  • お使いのOS、プリンタドライバの種類およびバージョンによって画面が異なることがあります。

  1. [ページ設定]ページを表示して、[ページオプション]をクリックします。

  1. [オーバレイ]ページを表示して、[フォームファイルを作成する]を選択し、[デバイス側に保存]を選択します。

  1. ファイル名を入力し、[OK]をクリックします。



フォーム画像の詳細情報を確認する

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[イメージ合成のフォーム登録]を押します。
  1. 詳細情報を確認するフォーム画像を選択したあと、 [詳細情報]を押します。
  1. 詳細情報を確認したあと、[閉じる]を押します。

フォーム画像の名称を変更するときは、[フォーム名を変更する]を押します。



フォーム画像の消去

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[イメージ合成のフォーム登録]を押します。
  1. 消去するフォーム画像を選択したあと、[消去]を押します。
  1. [はい]を押します。


ページ印字/スタンプの文字列を登録する

ページ印字/スタンプの文字列を登録することができます。ボックスモードの「ページ印字」、「スタンプ」、地紋印字の「スタンプ」機能を使用するとき、いつも同じ文字列を印字、またはスタンプする場合に便利です。「ページ印字」、「スタンプ」、地紋印字の「スタンプ」機能については、「ボックス」を参照してください。


おことわり
  • 文字列は、30件まで登録することができます。


ページ印字/スタンプの文字列の登録

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[ページ印字/スタンプの文字列登録]を押します。
  1. [登録]を押して文字列を入力したあと、[OK]を押します。
  1. [閉じる]を押します。


ページ印字/スタンプの文字列の編集

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[ページ印字/スタンプの文字列登録]を押します。
  1. 編集する文字列を選択したあと、[編集]を押します。
  1. 新しい文字列を入力したあと、[OK]を押します。
  1. [閉じる]を押します。


ページ印字/スタンプの文字列の消去

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[ページ印字/スタンプの文字列登録]を押します。
  1. 消去する文字列を選択したあと、[消去]を押します。
  1. [はい]を押します。
  1. [閉じる]を押します。


手差し封筒種指定を設定する

手差し用紙を指定する画面で[封筒]を選択したときに、封筒の種類を選択する画面を表示するかしないかの設定をします。


  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[手差し封筒種指定]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

自動的に洋形4号を選択するには、[OFF]を押します。

封筒の種類を選択する画面を表示させるには、[ON]を押します。



手差し用紙の標準モードを登録する

手差し用紙の標準モードを登録しておくと、カセットと同様に手差しトレイを利用することができます。手差しトレイにいつも同じサイズ、種類の用紙をセットする場合に便利です。


おことわり
  • 用紙の種類は必ず正しく登録してください。特に厚紙など、特別な種類の用紙にプリントする場合は正しく登録されていないと画像不良が起こる可能性があり、定着器が汚れたり紙の巻きつきが発生したりして、担当サービスによる修理が必要になる場合もあります。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[手差し用紙の標準モード登録]を押します。
  1. [ON]→[登録]を押します。

[OFF]を押した場合は、そのまま手順5へ進みます。

  1. 用紙サイズを選択します。

  • 「A/Bサイズ」から用紙を選択したあと、[次へ]を押します。
  • 定形サイズ(A/Bサイズ)の用紙を使用する場合でも、[フリーサイズ]を選択することができます。ただし、[フリーサイズ]を選択すると以下の機能は使用できません。
  • 仕上げ ・両面プリント ・表紙/合紙 ・表紙/仕切紙 ・製本
  • イメージ合成 ・ページ印字/部数印字 ・スタンプ/日付印字 ・地紋印字
  • インチサイズを選択する場合は、[インチサイズへ]を押します。

  • [フリーサイズ]を押します。
  • [次へ]を押します。

  • [封筒]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)の手差し封筒種指定が「ON」の場合は、封筒の種類を選択したあと、[OK]を押します。

共通仕様設定(初期設定/登録)の手差し封筒種指定が「OFF」の場合は、封筒種類の選択はできません。[封筒]を押したときに、自動的に洋形4号が選択されます。

  • 封筒の種類は正しく選択してください。紙づまりの原因になることがあります。
  • [OK]を押したあと、手順5に進みます。

  • [はがき]を押します。
  • 郵便はがきの種類を選択したあと、[OK]を押します。
  • [OK]を押したあと、手順5に進みます。

  1. 用紙の種類を選択したあと、[OK]を押します。
  • A4またはレターサイズの用紙を設定したときのみ、OHPフィルムを選択することができます。
  1. [OK]を押します。


給紙方法の切り替えをする

本製品にセットする用紙の給紙方法を切り替えることができます。あらかじめロゴなどが印刷されている用紙を使用する場合に、給紙箇所の用紙向きを変更することなく片面プリント、両面プリントを行うことができます。


おことわり
  • 表裏や上下の向きを考慮する必要がある用紙(あらかじめロゴが印刷されている用紙など)をセットする給紙箇所は、[プリント面優先]に設定しておくことをおすすめします。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[給紙方法切替]を押します。
  1. 各給紙箇所について[スピード優先]または[プリント面優先]を選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[スピード優先]: 片面プリント:
カセットでは上向き、サイドぺーパーデッキまたは手差しトレイでは下向きにセットされた面がオモテ面となります。
両面プリント:
カセットでは下向き、サイドぺーパーデッキまたは手差しトレイでは上向きにセットされた面がオモテ面となります。
[プリント面優先]: カセットでは下向き、サイドぺーパーデッキまたは手差しトレイでは上向きにセットされた面がオモテ面となります。

[プリント面優先]が設定されている給紙段は、オート用紙選択、オートカセットチェンジの設定は無効となります。また、片面プリント時のプリントスピードが遅くなります。



ローカルプリントの標準モードを設定する

プリント時の標準モードを設定することができます。ここで設定した内容は次の場合に適用されます。

  • ボックス内にある文書を、設定を変えずにそのままプリントする場合
  • ボックス内にある複数の文書を、文書結合してプリントする場合
  • パソコンからボックスに記録した文書を、プリント時に設定した内容をリセットしてプリントする場合

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[ローカルプリントの標準モード]を押します。
  1. 各モードを設定したあと、[閉じる]を押します。

表示される項目

[用紙選択]: 用紙を選択します。
[プリント部数]: 部数を設定します。部数は1~9999部まで設定できます。
[仕上げ]: ソートの種類を選択します。
[両面プリント]: 両面プリントをするかどうか設定します。
[プリント後文書消去]: プリントしたあとに文書を消去するかどうか設定します。
[文書結合]: 複数の文書を選択したときに文書結合をするかどうか設定します。


表示言語の切り替えをする

画面に表示される言語を日本語以外の言語に切り替えることができます。


おことわり
  • 表示言語の切替を「ON」に設定すると、入力できる文字が制限されます。すべての文字入力を行えるようにする場合は、「OFF」に設定してください。
  • 表示言語を切り替えても、一部切り替わらない表示もあります。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[表示言語の切替]を押します。
  1. [ON]を押して、表示言語を選択したあと、[OK]を押します。

表示言語の切り替えをしない場合は、[OFF]を押します。

[常に切替キーを表示]を押すと、[システム状況/中止]のとなりに、[表示言語の切替]へのショートカットを表示することができます。

  • 表示言語を切り替えた場合、一部の機能のメッセージなどが切り替えた言語で正しく表示されないことがあります。このような場合は、電源を入れなおしてください。主電源スイッチを入れなおす方法は、「お使いになる前に」を参照してください。
  • ログインサービスにSSO-Hを設定している場合、Active Directoryの言語設定と本製品の表示言語の設定内容が異なると、電子メールの送信先に送信者のフルネームが表示されません。


画面色反転を設定する

「ON」に設定すると、タッチパネルディスプレイの色調を変更することができます。画面の明るさを調整しても表示が見づらい場合など、ご利用にあわせて設定してください。


  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[画面色反転]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

選択する項目

[ON]: タッチパネルディスプレイの画面色を反転表示します。
[OFF]: タッチパネルディスプレイの画面色を通常表示します。


ジョブ間シフトを設定する

ジョブ間シフトとは、複数のジョブをプリントしたときにジョブごとに仕分けする機能です。複数のジョブをプリントする場合に、仕分けし忘れることを防ぐことができます。


おことわり
  • ジョブ間シフトは、オプションのフィニッシャを装着している場合のみ表示されます。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[ジョブ間シフト]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。


ジョブ間仕切紙を設定する

プリントジョブの先頭ページに指定した給紙段の用紙を挿入します。複数のジョブをプリントする場合に、プリントした文書を仕分けることができます。


おことわり
  • 製本または中とじを設定している場合は、ジョブ間仕切紙は挿入されません。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[ジョブ間仕切紙]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択します。

  • [用紙選択]を押して仕切紙の給紙箇所を選択したあと、[OK]を押します。
  • [OK]を押します。

  • [OK]を押します。


部数間仕切紙を設定する

ソート、シフトソート、またはステイプルソートを設定しているとき、指定した部数を出力したあと、指定した給紙段の用紙を挿入します。プリントした文書を仕分けることができます。


おことわり
  • 回転ソート、ノンソート、グループ、グループソート、製本、中とじを設定している場合は、部数間仕切紙は挿入されません。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[部数間仕切紙]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択します。

  • [用紙選択]を押して仕切紙の給紙箇所を選択したあと、[OK]を押します。
  • (テンキー)で、部数を入力します。
  • [OK]を押します。

  • [OK]を押します。


プリント待ち時間表示を設定する

プリント待ち時間表示を「ON」にすると、ジョブに必要な時間(プリント待ち時間)を1分単位で表示できます。


おことわり
  • プリント待ち時間は、プリント中に表示される画面で「出力時間」として表示されます。本製品の状態により、誤差が生じることがあります。
  • 待ち時間が1分以下の場合は、待ち時間表示を「ON」にしていても表示されません。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[プリント待ち時間表示]を押します。
  1. [ボックス]および[その他]の[ON]または[OFF]をそれぞれ選択したあと、[OK]を押します。


プリントジョブ終了予測時間を表示する

ジョブ/プリント状況表示部に、出力部数と実行中のジョブが終了するまでの予測時間を表示できます。


おことわり
  • ジョブ/プリント状況表示部に表示される終了予測時間は、本製品の状態により、誤差が生じることがあります。
  • 終了予測時間が1 分以下の場合、予測時間は表示されません。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[部数/ 待ち時間の状況表示]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。


排紙トレイの用紙混載を設定する

排紙トレイに異なるサイズの用紙を一緒に積載するかしないかの設定をします。


おことわり
  • 排紙トレイの用紙混載は、オプションのフィニッシャを装着している場合のみ表示されます。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[排紙トレイの用紙混載]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。

[OFF]に設定したときに、「排紙トレイの紙を取り除いてください。」と表示された場合は、排紙トレイの用紙を取り除くとプリントされます。

文書サイズ混載とステイプルソートを組み合わせたときは、排紙トレイの用紙混載の設定に関わらず、ステイプルソートされます。

  • コピートレイ・J1またはバッファパスユニット・E2に排紙する場合、[OFF]に設定しても、[ON]に設定したときと同じように異なるサイズの用紙が一緒に積載されます。
  • [OFF]に設定しても、排紙トレイ上の用紙枚数が少量のときは、[ON]に設定したときと同じように異なるサイズの用紙が一緒に積載される場合があります。


機能制限モードを設定する

フィニッシャのシフトやステイプルソートを設定してプリントするときに何度も失敗する場合は、フィニッシャのシフトやステイプルソートの機能を一時的に使用しないように設定することができます。

また、サービスコール画面から一時的な処置として機能制限モードを設定した場合も、本設定を「OFF」にすることで機能制限を解除できます。ただし、エラーの原因が解決されていない場合は、再びサービスコールが表示されます。(→「サービスコール表示」)


おことわり
  • 機能制限モードは、オプションのフィニッシャを装着している場合のみ表示されます。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[機能制限モード]を押します。
  1. [ON]または[OFF]を選択したあと、[OK]を押します。
  • 設定は、本製品の主電源スイッチを入れなおしたあと有効になります。主電源スイッチを入れなおす方法は、「お使いになる前に」を参照してください。


共通仕様設定を初期化する

共通仕様設定の内容を、工場出荷時の設定に戻します。


おことわり
  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の表示言語の切替を「ON」に設定して言語を切り替えているときに共通仕様設定を初期化した場合、設定は「OFF」(工場出荷時)に戻りますが、選択した言語は戻りません。(→表示言語の切り替えをする
  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の機能制限モードを「ON」に設定している場合、共通仕様設定を初期化しても設定は「OFF」(工場出荷時)に戻りません。
  • イメージ合成のフォーム登録で登録したフォーム画像は消去されません。

  1. (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[共通仕様設定の初期化]を押します。
  1. [はい]を押します。


各種タイマーを設定する(タイマー設定)

時刻の微調整やスリープ状態になるまでの時間の設定などを行います。



時刻の微調整をする

現在の時刻を微調整することができます。


  1. (初期設定/登録)→[タイマー設定]→[時刻微調整]を押します。
  1. [-][+]を押して時刻を調整したあと、[OK]を押します。
  • 00:00 を 23:59、23:59 を 00:00 のように調整しても、日付は変わりません。


オートスリープタイムの設定をする

「オートスリープ」とは、プリント終了後、またはキー操作終了後、一定時間以上何の操作も行われなかった場合に、節電のために自動的に操作部電源スイッチをOFFにしてスリープ状態になる機能です。


おことわり
  • 初期設定/登録のBMLinkSを使用が「ON」に設定されている場合は、完全なスリープ状態に移行しません。

  1. (初期設定/登録)→[タイマー設定]→[オートスリープタイム]を押します。
  1. ][]を押してオートスリープタイムを設定したあと、[OK]を押します。


オートクリアタイムの設定をする

「オートクリア」とは、本製品の操作を終了してから、一定時間以上何の操作も行われなかった場合に、タッチパネルディスプレイの表示を自動的に基本画面(標準モード)に戻す機能です。


おことわり
  • 「0」分に設定すると、オートクリアを行いません。

  1. (初期設定/登録)→[タイマー設定]→[オートクリアタイム]を押します。
  1. [-][+]を押してオートクリアタイムを設定したあと、[OK]を押します。


静音モード移行時間の設定をする

本製品は、プリント終了後、またはキー操作から一定時間以上経過したときに、本体内部の機器音を止めて静音モードに移行します。ここでは、静音モードに移行するまでの時間を設定します。


おことわり
  • 「0」に設定すると、静音モードに移行しません。

  1. (初期設定/登録)→[タイマー設定]→[静音モード移行時間]の順に押します。
  1. [-][+]を押して静音モード移行時間を設定したあと、[OK]を押します。


ウイークリータイマーの設定をする

自動的にスリープ状態にする時刻を曜日ごとに設定することができます。


おことわり
  • オートスリープタイムとウイークリータイマーが同時に設定されている場合は、オートスリープタイムが優先されます。

  1. (初期設定/登録)→[タイマー設定]→[ウイークリータイマーの設定]を押します。
  1. 曜日を選択して、(テンキー)で時刻を入力したあと、[OK]を押します。

時刻は「時」「分」を連続した4桁の数字で入力します。時刻の表示形式は24時間制です。

例: 7時 5分→0705、23時 18分→2318

入力を間違えたときは、再度4桁の数字を入力します。

(クリア)を押すと、入力した数字を取り消すことができます。



調整をする(調整/クリーニング)

プリント画像や中とじ位置の微調整およびクリーニングをします。

クリーニングは定期的に行ってください。



中とじユニットの針の頭出しをする

中とじユニットの針づまり処理終了後または、中とじユニットへの針補給後、中とじユニットに用紙を送り数回ステイプルして、針の頭出しを行います。


おことわり
  • OHPフィルムがカセットにセットされている場合は、セットされているカセットを少し引き出し、給紙されないようにしてください。針の頭出し用にOHPフィルムが給紙されると、機械が故障する恐れがあります。
  • 頭出しを行うときは、A3またはB4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターRの用紙をセットしてください。
  • 頭出しを行うときは、製本トレイに排紙されている用紙を取り除いてください。
  • 頭出しは、オプションのサドルフィニッシャー・AE2を装着している場合のみ設定できます。
  • 頭出しに必要な用紙は、自動的に給紙されます。

  1. (初期設定/登録)→[調整/クリーニング]→[中とじ針頭出し]を押します。
  1. [開始]を押します。


中とじ位置を変更する

オプションのサドルフィニッシャー・AE2の中とじ機能を使用していて、折りの位置と用紙の中心にわずかな違いが生じた場合、この誤差を減らすために微調整をすることができま す。


おことわり
  • 中とじ位置の変更は、オプションのサドルフィニッシャー・AE2を装着している場合のみ設定できます。

  1. (初期設定/登録)→[調整/クリーニング]→[中とじ位置変更]を押します。
  1. 中とじ位置を変更する用紙サイズを選択します。
  • 日本国内で使用されない用紙サイズも表示されます。
  1. ][]を押して中とじ位置を調整したあと、[OK]を押します。


クリープ(ずれ)補正量の調整

用紙の種類ごとに、製本された状態で最も外側の用紙と最も内側の用紙の間のずれ幅を調整することができます。


  1. (初期設定/登録)→[調整/ クリーニング]→[クリープ(ずれ)補正量の調整]を押します。
  1. 用紙の種類を選択したあと、[調整]を押します。
  1. ][]で補正量を調整したあと、[OK]を押します。
  • インチ単位で入力するときは、[インチ入力へ]を押します。共通仕様設定(初期設定/登録)でインチ入力のON/OFF を「ON」に設定しておきます。(→インチ入力をするかどうか設定する


文字/背景のコントラスト調整

地紋印字を設定してプリントする場合の文字と背景のコントラスト値を設定することができます。
「地紋印字」機能については、「背景に隠れた文字列をつけてプリントする(地紋印字)」を参照してください。

[文字/ 背景のコントラスト調整]では次の値を設定します。

  • 相対コントラスト値:文字と背景のコントラストを調節します。
  • 基準値の設定:文字の濃度を設定します。
  • 潜像部の濃度:背景の濃度を設定します。

おことわり
  • サンプルプリントを行うときは、A3またはA4、レジャー(11 × 17)、レターの普通紙または厚紙をセットしてください。
  • [文字を白抜きにする]を選択していない場合、基準値の設定は背景の濃度を、潜像部の濃度は文字の濃度を設定します。

  1. (初期設定/登録)→[調整/クリーニング]→[文字/背景のコントラスト調整]を押します。

文字/背景のコントラスト調整は、ボックス機能の応用モードにある[地紋印字]から設定することもできます。

  1. [サンプルプリント]を押します。


  • [プリント設定]を押して各項目を設定したあと、[OK]を押します。

背景模様、印字サイズ、文字列の向きや白抜きの設定ができます。


  1. サンプルプリントに使用する用紙を選択したあと、[プリント開始]を押します。

サンプルプリントが出力されます。

  • サンプルプリントの印刷結果には、相対コントラスト値ごとの背景と文字を組み合わせた印字サンプルが印刷されます。
  • サンプルプリントで、枠囲みされた部分が現在設定されている相対コントラスト値での出力サンプルです。
  1. サンプルプリントをコピーし、地紋印字設定の結果を確認します。

相対コントラスト値を変更しない場合は、手順8に進みます。

  1. サンプルプリントとコピー結果から、[][]を押して最適な印字サンプルの値を相対コントラスト値として設定します。

  • 相対コントラスト値は、基準値の設定と現在の潜像部の濃度の差をサンプル印字を見ながら調整してください。
  • 相対コントラスト値を大きくすると、文字の濃度が濃くなり、小さくすると濃度が薄くなります。[文字を白抜きにする]を設定していない場合は、相対コントラスト値を大きくすると背景の濃度が濃くなり、小さくすると濃度が薄くなります。
  • 相対コントラスト値の設定範囲は、基準値の設定により次のようになります。
    基準値 相対コントラスト値
    1 0~+7
    4 -4~+7
    8~56 -7~+7
    60 -7~+4
    64 -7~0

  • [基準値の設定]→[サンプルプリント]を押します。
  • サンプルプリントに使用する用紙を選択したあと、[プリント開始]を押します。

基準値サンプルプリントが出力されます。

  • 印刷結果から、外側の四角と内側の四角の濃度が最も均一な地紋イメージの数値を[-][+]を押して設定します。
  • 基準値の値を大きくすると、文字の濃度が濃くなり、小さくすると濃度が薄くなります。[文字を白抜きにする]を選択していない場合、基準値の値を大きくすると背景の濃度が濃くなり、小さくすると濃度が薄くなります。
  • 相対コントラストのサンプルプリントの調整範囲を変更するときにも、[基準値の設定]を実行します。

  • [潜像部の濃度]を押したあと、[-][+]を押して設定します。
  • 基準値を変更した場合、基準値サンプルプリントで、その基準値で設定した内側の四角の濃度へ近づくように[潜像部の濃度]を調整します。
  • 基準値サンプルプリントで最も均一な地紋イメージとは異なる文字濃度にする場合、[潜像部の濃度]も文字濃度に近い濃度に調整する必要があります。
  • [潜像部の濃度]の値を大きくすると、背景の濃度が濃くなり、小さくすると薄くなります。[文字を白抜きにする]を選択していない場合、[潜像部の濃度]の値を大きくすると文字の濃度が濃くなり、小さくすると薄くなります。

  1. 基準値と潜像部の濃度を変更した場合、手順3~6を実行し、相対コントラスト値を調整します。

変更しなかった場合は手順8へ進みます。

  1. [OK]を押します。
  • [文字/ 背景のコントラスト調整]で変更した設定内容は、次に設定を変更するまで保存されます。


トラブルシューティング

紙づまりが起きたときや、エラーメッセージが表示されたときなどの対処方法について説明しています。


ここに記載されていない以下のトラブルが発生したときは、それぞれの項目を参照してください。


トラブルの種類 参照先
ネットワークのトラブル ネットワーク接続に関するトラブルと対処方法
プリント時のトラブル 正しいプリント結果が得られないときには
MEAP使用時のトラブル エラーメッセージ一覧
SSO-H使用時のトラブル 困ったときには


頻繁に紙づまりが起こるときは

特に本製品に不具合がないのに紙づまりが頻発するときは、次の2つのような原因が考えられます。それぞれの対処方法に従って、原因を除去してください。

  • 本体内に紙片が残っている

つまっている用紙を無理に引っ張ったりした場合、用紙が破れて紙片が本体内に残ってしまうことがあります。用紙が破れた場合には、残りの紙片もすべて取り除いてください。

  • 設定と異なる用紙がカセットにセットされている

カセットにセットされている用紙が、カセットの右側面にある用紙サイズの指標と一致しているかどうか確認してください。



紙づまりが起きたときには

紙づまりが起きると、タッチパネルディスプレイに次のような画面が表示されます。



紙づまりが起こったときの表示

タッチパネルディスプレイに、紙がつまっている場所を示す画面と、紙づまりの処理方法が表示されます。この画面表示は紙づまりが処理されるまで繰り返されます。

  • 紙づまりの箇所を示す画面の例

紙づまりの箇所を画面右上のウィンドウで確認できます。

[後で処理]を押した場合は、モードの設定などの操作は続けることができます。


おことわり
  • MEAP 画面を表示している場合は、ジョブ/プリント状況表示部にメッセージが表示されます。[システム状況/中止]を押したあと、画面の指示に従って用紙を取り除いてください。

  • 紙づまりの処理方法を示す画面の例


おことわり
  • 製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、製品内部で手を切ったりけがをしないように、注意してください。用紙を取り除くことができない場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが衣服や手に触れないように取り除いてください。衣服や手が汚れます。衣服や手が汚れた場合は、直ちに水で洗い流してください。温水で洗うとトナーが定着し、汚れがとれなくなることがあります。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが飛び散らないように、丁寧に取り除いてください。トナーが目や口などに入ることがあります。トナーが目や口に入った場合は、直ちに水で洗い流し、医師と相談してください。
  • 製品内部の定着器周辺は、使用中に高温になります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、定着器周辺に触れないように点検してください。やけどの原因になることがあります。
  • 紙づまりの処理がすべて終了したら、本製品から直ちに手を離してください。ローラ部に衣服や手が巻き込まれて、けがの原因になることがあります。
  • 複数の箇所に用紙がつまっている場合は、タッチパネルディスプレイに表示された順に処理してください。

  1. 画面に表示されたすべての紙づまり箇所を確認し、つまった紙を取り除きます。

つまった紙を見つけて取り除く方法については、以下の該当箇所を参照してください。または、画面に表示される手順に従ってください。

用紙が破れた場合は、残りの紙片もすべて取り除いてください。

  • 紙づまり中に電源を切ると、カセットの紙づまりが検知されなくなります。電源を切らずに紙づまりを処理してください。
  • 画面に表示されている紙づまり位置に、実際には紙がつまっていない場合があります。そのような場合もありますが、画面の表示に従い、必ずすべての表示箇所を確認してください。
  • 紙づまりが起こる箇所と、それらの紙づまりの処理方法については、以下を参照してください。



1 定着ユニット(→ 定着ユニットの紙づまりの処理
2 両面ユニット(→ 両面ユニットの紙づまりの処理
3 手差しトレイ(→ 手差しトレイ部の紙づまりの処理
4 カセット1(→ カセット1の紙づまりの処理
5 カセット2(→ カセット2の紙づまりの処理

  1. オプション機器で紙づまりが起きた場合は、それぞれの項目を参照してください。
2段カセットペディスタル・Y3
紙づまりの処理
サイドペーパーデッキ・Q1
紙づまりの処理
フィニッシャー・S1
紙づまりの処理
フィニッシャー・S1+インナーパンチャーキット・Q1の入り口の紙づまりの処理
入り口の紙づまりの処理
フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2
上カバー内部の紙づまりの処理
バッファパスユニットの紙づまりの処理
サドルフィニッシャー・AE2
前カバー部の紙づまりの処理
中とじユニットの紙づまりの処理
パンチャーユニット・L1
紙づまりの処理
インナー2ウェイトレイ・D1
紙づまりの処理
コピートレイ・J1
紙づまりの処理

  1. 表示された箇所につまっている紙をすべて取り除いたら、レバーやカバーなどを処理する前の状態に戻します。
  1. 画面の指示に従って操作を続けます。

紙づまりの処理が終了するとプリント動作を再開します。

取り除く紙が他にもある場合は、タッチパネルディスプレイに紙づまりの処理方法を示す画面が表示されます。手順1から同様の作業をしてください。



定着ユニットの紙づまりの処理

定着ユニットで紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部の定着器周辺は、使用中に高温になります。紙づまりの処理など内部を点検する ときは、定着器周辺に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になること があります。

  1. 本体の右カバーオープンボタンを押して、右カバーを開きます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体から引き離してください。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

オプションのコピートレイ・J1を装着している場合は、コピートレイ・J1上の用紙をすべて取り除いてください。(→「コピートレイ・J1」)

  1. 定着ユニットの上部カバーを手前に倒し、つまっている用紙を取り除きます。

定着ユニットの下側につまっている用紙があるときは、手順3へ進みます。

  • 定着器内部は使用中に高温になります。紙を取り除くときは、上部カバー以外の定着器周辺に触れないでください。
  1. 定着ユニットの下側につまっている用紙を取り除きます。

  1. 本体の右カバー側面の手マーク()を押して、カチッと音がするまで静かに閉じます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体に接続します。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


両面ユニットの紙づまりの処理

両面ユニットで紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部の定着器周辺は、使用中に高温になります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、定着器周辺に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。

  1. 本体の右カバーオープンボタンを押して、右カバーを開きます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体から引き離してください。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

オプションのコピートレイ・J1を装着している場合は、コピートレイ・J1上の用紙をすべて取り除いてください。(→「コピートレイ・J1」)

  1. 両面ユニットにつまっている用紙を取り除きます。

  1. 本体の右カバー側面の手マーク()を押して、カチッと音がするまで静かに閉じます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体に接続します。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


手差しトレイ部の紙づまりの処理

手差しトレイ部で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


  1. 手差しトレイ上の紙づまりしていない用紙をいったんすべて取り除きます。

  1. つまっている用紙を取り除きます。

  1. 本体の右カバーオープンボタンを押して、右カバーを開きます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体から引き離してください。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

オプションのコピートレイ・J1を装着している場合は、コピートレイ・J1上の用紙をすべて取り除いてください。(→「コピートレイ・J1」)

  1. 手差し給紙口につまっている用紙を、右カバーの裏側から取り除きます。

  1. 本体の右カバー側面の手マーク()を押して、カチッと音がするまで静かに閉じます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体に接続します。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


カセット1の紙づまりの処理

カセット1で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


  1. 本体の右カバーオープンボタンを押して、右カバーを開きます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体から引き離してください。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

オプションのコピートレイ・J1を装着している場合は、コピートレイ・J1上の用紙をすべて取り除いてください。(→「コピートレイ・J1」)

  1. つまっている用紙を取り除きます。

  1. 本体のカセット右上カバーを開きます。

  1. つまっている用紙を取り除きます。

  1. カセット1のオープンボタンをいったん押して離します。

  1. カセット1を引き出します。

  1. つまっている用紙を取り除きます。

  1. カセット1をカチッと音がするまで静かに本体に押し込みます。

  • カセットを戻す場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 本体のカセット右上カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 本体の右カバー側面の手マーク()を押して、カチッと音がするまで静かに閉じます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体に接続します。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


カセット2の紙づまりの処理

カセット2で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


  1. 本体のカセット右上カバーを開きます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体から引き離してください。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  1. つまっている用紙を取り除きます。

  1. カセット2のオープンボタンをいったん押して離します。

  1. カセット2を引き出します。

  1. つまっている用紙を取り除きます。

  1. カセット2をカチッと音がするまで静かに本体に押し込みます。

  • カセットを戻す場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 本体のカセット右上カバーを閉じます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体に接続します。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


2段カセットペディスタル・Y3の紙づまりの処理(オプション)

2段カセットペディスタル・Y3で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。

  1. カセットペディスタルの右下カバーを開きます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体から引き離してください。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  1. つまっている用紙を取り除きます。

  1. 給紙中のカセットのオープンボタンをいったん押して離します。

  1. カセットを引き出します。

  1. つまっている用紙を取り除きます。

  1. カセットをカチッと音がするまで静かに本体に押し込みます。

  • カセットを戻す場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. カセットペディスタルの右下カバーを閉じます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体に接続します。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


サイドペーパーデッキ・Q1の紙づまりの処理(オプション)

サイドペーパーデッキ・Q1で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。

  1. リリースレバーを押して、サイドペーパーデッキを本体から引き離します。

  1. ペーパーデッキの本体側の側面のレバーを引き下げながら、給紙部につまっている用紙を取り除きます。

本体側面の給紙口にも紙がつまっていることがあります。つまっている場合は紙を取り除いてください。

  1. サイドペーパーデッキを本体に接続します。

サイドペーパーデッキを接続したときに紙づまりのメッセージが表示されなくなった場合は、手順7へ進みます。

  • サイドペーパーデッキを本体に接続する場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. サイドペーパーデッキのオープンボタンを押して、サイドペーパーデッキを開きます。

自動的に内部のリフターが下がります。

  • 本製品がスリープモードに移行しているとき(タッチパネルディスプレイの表示が消灯し、主電源ランプが点灯しているとき)はサイドペーパーデッキを開くことができない場合があります。この場合は、操作部電源スイッチを押して、スリープモードを解除してからオープンボタンを押してください。
  1. つまっている用紙を取り除きます。

つまっている用紙は見えにくいことがあります。よく確認してください。

  1. サイドペーパーデッキを閉じます。

  • サイドペーパーデッキを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


フィニッシャー・S1の紙づまりの処理(オプション)

フィニッシャー・S1で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、製品内部で手を切ったりけがをしないように、注意してください。用紙を取り除くことができない場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが衣服や手に触れないように取り除いてください。衣服や手が汚れます。衣服や手が汚れた場合は、直ちに水で洗い流してください。温水で洗うとトナーが定着し、汚れがとれなくなることがあります。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが飛び散らないように、丁寧に取り除いてください。トナーが目や口などに入ることがあります。トナーが目や口に入った場合は、直ちに水で洗い流し、医師と相談してください。

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

オプションのインナーパンチャーキット・Q1を装着していない場合は、この手順は不要です。手順4へ進んでください。

  1. つまみのの範囲にあわせます。

  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 本体の右カバーオープンボタンを押して、右カバーを開きます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体から引き離してください。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

オプションのコピートレイ・J1を装着している場合は、コピートレイ・J1上の用紙をすべて取り除いてください。(→「コピートレイ・J1」)

  1. 排紙ユニットを引き出します。

  1. 排紙ガイドを下げながら、つまっている用紙を取り除きます。

  • 排紙ガイドが下がらない場合は破損する恐れがあるため、他の排紙ガイドを下げてください。
  1. 排紙ユニットを戻します。

  • 排紙ユニットを戻す場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 定着ユニットの上部カバーを手前に倒し、つまっている用紙を取り除きます。

定着ユニットの下側につまっている用紙があるときは、手順9へ進みます。

  • 定着器内部は使用中に高温になります。紙を取り除くときは、上部カバー以外の定着器周辺に触れないでください。
  1. 定着ユニットの下側につまっている用紙を取り除きます。

  1. 本体の右カバー側面の手マーク()を押して、カチッと音がするまで静かに閉じます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体に接続します。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


フィニッシャー・S1/インナーパンチャーキット・Q1の入り口の紙づまりの処理(オプション)

フィニッシャー・S1/インナーパンチャーキット・Q1で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、製品内部で手を切ったりけがをしないように、注意してください。用紙を取り除くことができない場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが衣服や手に触れないように取り除いてください。衣服や手が汚れます。衣服や手が汚れた場合は、直ちに水で洗い流してください。温水で洗うとトナーが定着し、汚れがとれなくなることがあります。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが飛び散らないように、丁寧に取り除いてください。トナーが目や口などに入ることがあります。トナーが目や口に入った場合は、直ちに水で洗い流し、医師と相談してください。

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

  1. つまみのの範囲にあわせます。

  1. フィニッシャの排紙口から見えている用紙を取り除きます。

  1. 本体の右カバーオープンボタンを押して、右カバーを開きます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体から引き離してください。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

オプションのコピートレイ・J1を装着している場合は、コピートレイ・J1上の用紙をすべて取り除いてください。(→「コピートレイ・J1」)

  1. 排紙ユニットを引き出します。

  1. 排紙ガイドを下げながら、つまっている用紙を取り除きます。

  • 排紙ガイドが下がらない場合は破損する恐れがあるため、他の排紙ガイドを下げてください。
  1. 排紙ユニットを戻します。

  • 排紙ユニットを戻す場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 定着ユニットの上部カバーを手前に倒し、つまっている用紙を取り除きます。

定着ユニットの下側につまっている用紙があるときは、手順9へ進みます。

  • 定着器内部は使用中に高温になります。紙を取り除くときは、上部カバー以外の定着器周辺に触れないでください。
  1. 定着ユニットの下側につまっている用紙を取り除きます。

  1. 本体の右カバー側面の手マーク()を押して、カチッと音がするまで静かに閉じます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体に接続します。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 引きハンドルを持ち、フィニッシャを左斜めに引き出します。

  • 引き出したフィニッシャの上に物を置いたり、体重をかけたりしないでください。本製品が故障したり、倒れてけがの原因になることがあります。
  1. インナーパンチャーキットを開いて、つまっている用紙を取り除きます。

  1. インナーパンチャーキットを元の位置に戻します。

  1. 引きハンドルを持ち、フィニッシャを元の位置に戻します。

  • フィニッシャを戻す場合は、フィニッシャの下側に手や指を入れて戻さないでください。すき間に手や指をはさまれ、けがの原因になることがあります。
  1. つまみのを元の位置に戻します。

  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


フィニッシャー・S1の入り口の紙づまりの処理(オプション)

フィニッシャー・S1の入り口で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、製品内部で手を切ったりけがをしないように、注意してください。用紙を取り除くことができない場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが衣服や手に触れないように取り除いてください。衣服や手が汚れます。衣服や手が汚れた場合は、直ちに水で洗い流してください。温水で洗うとトナーが定着し、汚れがとれなくなることがあります。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが飛び散らないように、丁寧に取り除いてください。トナーが目や口などに入ることがあります。トナーが目や口に入った場合は、直ちに水で洗い流し、医師と相談してください。

  1. フィニッシャの排紙口から見えている用紙を取り除きます。

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

  1. 引きハンドルを持ち、フィニッシャを左斜めに引き出します。

  • 引き出したフィニッシャの上に物を置いたり、体重をかけたりしないでください。本製品が故障したり、倒れてけがの原因になることがあります。
  1. 搬送カバーを開いて、つまっている用紙を取り除きます。

  1. 搬送カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 引きハンドルを持ち、フィニッシャを元の位置に戻します。

  • フィニッシャを戻す場合は、フィニッシャの下側に手や指を入れて戻さないでください。すき間に手や指をはさまれ、けがの原因になることがあります。
  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2の上カバー内部の紙づまりの処理(オプション)

フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2の上カバー内部で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、製品内部で手を切ったりけがをしないように、注意してください。用紙を取り除くことができない場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが衣服や手に触れないように取り除いてください。衣服や手が汚れます。衣服や手が汚れた場合は、直ちに水で洗い流してください。温水で洗うとトナーが定着し、汚れがとれなくなることがあります。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが飛び散らないように、丁寧に取り除いてください。トナーが目や口などに入ることがあります。トナーが目や口に入った場合は、直ちに水で洗い流し、医師と相談してください。

  1. 排紙部を開いて、外側から見えている用紙を取り除きます。

用紙が見えない場合は、排紙部内につまっている用紙がないか確認してください。

  • ステイプルソートを設定してプリントしていた場合、ステイプルされる前の出力紙の束は取り除かないでください。(紙づまりを処理したあと、続きから出力されます。)
  1. フィニッシャの上カバーを開いて、つまっている用紙をすべて取り除きます。

  1. 上カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2のバッファパスユニットの紙づまりの処理(オプション)

フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2のバッファパスユニットで紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、製品内部で手を切ったりけがをしないように、注意してください。用紙を取り除くことができない場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが衣服や手に触れないように取り除いてください。衣服や手が汚れます。衣服や手が汚れた場合は、直ちに水で洗い流してください。温水で洗うとトナーが定着し、汚れがとれなくなることがあります。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが飛び散らないように、丁寧に取り除いてください。トナーが目や口などに入ることがあります。トナーが目や口に入った場合は、直ちに水で洗い流し、医師と相談してください。

  1. バッファパスユニットを開いて、つまっている用紙を取り除きます。

  1. バッファパスユニットを閉じます。

  • ユニットを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


サドルフィニッシャー・AE2の前カバー部の紙づまりの処理(オプション)

サドルフィニッシャー・AE2の前カバー部で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、製品内部で手を切ったりけがをしないように、注意してください。用紙を取り除くことができない場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが衣服や手に触れないように取り除いてください。衣服や手が汚れます。衣服や手が汚れた場合は、直ちに水で洗い流してください。温水で洗うとトナーが定着し、汚れがとれなくなることがあります。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが飛び散らないように、丁寧に取り除いてください。トナーが目や口などに入ることがあります。トナーが目や口に入った場合は、直ちに水で洗い流し、医師と相談してください。

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

  1. 搬送ガイド(上)を開いて、つまっている用紙を取り除きます。

搬送ガイド(上)はバネが組み込まれています。搬送ガイド(上)を放すと元の位置に戻ります。

  1. 搬送ガイド(下)を元の位置まで戻します。

搬送ガイド(下)は右に止まるまで回したあと、開きます。

  1. 搬送ガイド(下)を元の位置まで戻します。

  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


サドルフィニッシャー・AE2の中とじユニットの紙づまりの処理(オプション)

サドルフィニッシャー・AE2の中とじユニットで紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、製品内部で手を切ったりけがをしないように、注意してください。用紙を取り除くことができない場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが衣服や手に触れないように取り除いてください。衣服や手が汚れます。衣服や手が汚れた場合は、直ちに水で洗い流してください。温水で洗うとトナーが定着し、汚れがとれなくなることがあります。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが飛び散らないように、丁寧に取り除いてください。トナーが目や口などに入ることがあります。トナーが目や口に入った場合は、直ちに水で洗い流し、医師と相談してください。

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

  1. 右側のつまみを回します。

  1. 左側のつまみを押しながら回します。

  1. 外側から見えている用紙を取り除きます。

  1. 搬送ガイド(下)を開いて、つまっている用紙を取り除きます。

搬送ガイド(下)は右に止まるまで回したあと、開きます。

  1. 搬送ガイド(下)を元の位置まで戻します。

  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


パンチャーユニット・L1の紙づまりの処理(オプション)

パンチャーユニット・L1で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


  1. パンチャーユニットの前カバーを開きます。

  1. つまみのの範囲にあわせます。

  1. パンチャーユニットの上カバーを開きます。

  1. つまっている用紙を取り除きます。

  1. パンチャーユニットの上カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. パンチャーユニットの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


インナー2ウェイトレイ・D1の紙づまりの処理(オプション)

インナー2ウェイトレイ・D1で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、製品内部で手を切ったりけがをしないように、注意してください。用紙を取り除くことができない場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが衣服や手に触れないように取り除いてください。衣服や手が汚れます。衣服や手が汚れた場合は、直ちに水で洗い流してください。温水で洗うとトナーが定着し、汚れがとれなくなることがあります。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが飛び散らないように、丁寧に取り除いてください。トナーが目や口などに入ることがあります。トナーが目や口に入った場合は、直ちに水で洗い流し、医師と相談してください。

  1. 本体の右カバーオープンボタンを押して、右カバーを開きます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体から引き離してください。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

オプションのコピートレイ・J1を装着している場合は、コピートレイ・J1上の用紙をすべて取り除いてください。(→「コピートレイ・J1」)

  1. 排紙ユニットを引き出します。

  1. つまっている用紙を取り除きます。

  1. 排紙ユニットを戻します。

  • ユニットを戻す場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 本体の右カバーの裏側につまっている用紙を取り除きます。

  1. 本体の右カバー側面の手マーク()を押して、カチッと音がするまで静かに閉じます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体に接続します。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


コピートレイ・J1の紙づまりの処理(オプション)

コピートレイ・J1で紙づまりが起こると、下のような画面が表示されます。紙づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って用紙を取り除いてください。


おことわり
  • 製製品内部には、高圧になる部分があります。紙づまりの処理など内部を点検するときは、ネックレス、ブレスレットなどの金属物が製品内部に触れないように点検してください。やけどや感電の原因になることがあります。
  • 紙づまりを取り除くときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、製品内部で手を切ったりけがをしないように、注意してください。用紙を取り除くことができない場合は、担当サービスにお問い合わせください。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが衣服や手に触れないように取り除いてください。衣服や手が汚れます。衣服や手が汚れた場合は、直ちに水で洗い流してください。温水で洗うとトナーが定着し、汚れがとれなくなることがあります。
  • 紙づまりで用紙を製品内部から取り除くときは、紙づまりしている用紙の上にのっているトナーが飛び散らないように、丁寧に取り除いてください。トナーが目や口などに入ることがあります。トナーが目や口に入った場合は、直ちに水で洗い流し、医師と相談してください。

  1. 本体の右カバーオープンボタンを押して、右カバーを開きます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体から引き離してください。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  1. コピートレイの排紙部につまっている用紙を、本体の右カバーの裏側から取り除きます。

  1. 本体の右カバー側面の手マーク()を押して、カチッと音がするまで静かに閉じます。

オプションのサイドペーパーデッキ・Q1を装着している場合は、サイドペーパーデッキを本体に接続します。(→「サイドペーパーデッキ・Q1」)

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 画面の指示に従って操作します。


針づまりが起きたときには

針づまりが起きたときには、以下の手順に従って針を取り除いてください。



フィニッシャー・S1の針づまりの処理(オプション)

フィニッシャー・S1で針づまりが起こると、下のような画面が表示されます。針づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って針を取り除いてください。


おことわり
  • 針づまりの処理を行う場合は、本製品のカバーやカセットが閉じていることを確認してから行ってください。

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

  1. 引きハンドルを持ち、フィニッシャを左斜めに引き出します。

  • 引き出したフィニッシャの上に物を置いたり、体重をかけたりしないでください。本製品が故障したり、倒れてけがの原因になることがあります。
  1. 針カートリッジの上下(緑色の部分)をつまんで引き上げてから引き出します。

  1. 針カートリッジのつまみを下げます。

  1. 針ケースからスライドされている針束をすべて取り除きます。

  1. 針カートリッジのつまみを元に戻します。

  1. 針カートリッジをしっかり押し込みます。

  1. 引きハンドルを持ち、フィニッシャを元の位置に戻します。

  • フィニッシャを戻す場合は、フィニッシャの下側に手や指を入れて戻さないでください。すき間に手や指をはさまれ、けがの原因になることがあります。
  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  • カバーを閉じると、針がとじ位置になければステイプルユニットは自動的に数回空うちして、針の頭出しを行います。


フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2のステイプルユニットの針づまりの処理(オプション)

フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2のステイプルユニットで針づまりが起こると、下のような画面が表示されます。針づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って針を取り除いてください。


おことわり
  • 針づまりの処理を行う場合は、本製品のカバーやカセットが閉じていることを確認してから行ってください。

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

  1. 針カートリッジの上下(緑色の部分)をつまんで引き上げてから引き出します。

  1. 針カートリッジのつまみを下げます。

  1. 針ケースからスライドされている針束をすべて取り除きます。

  1. 針カートリッジのつまみを元に戻します。

  1. 針カートリッジをしっかり押し込みます。

  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  • カバーを閉じると、針がとじ位置になければステイプルユニットは自動的に数回空うちして、針の頭出しを行います。


サドルフィニッシャー・AE2の中とじユニットの針づまりの処理(オプション)

サドルフィニッシャー・AE2の中とじユニットで針づまりが起こると、下のような画面が表示されます。針づまり位置を確認し、画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下の手順に従って針を取り除いてください。


おことわり
  • 中とじユニットの針づまりの処理を行う前に、製本トレイに排紙された用紙をすべて取り除いてください。
  • この処理はオプションのサドルフィニッシャー・AE2装着時のみ行います。

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

  1. 中とじユニットの取っ手を持ち、止まるまで引き出します。

  1. 中とじユニットのステイプルユニットを一度手前に引いたあと起こします。

  1. 針カートリッジの左右をつまんで取り外します。

  1. Aの部分を下に押して、Bのつまみを引き上げます。

  1. つまっている針を取り除き、Bのつまみを元に戻します。

  1. 針カートリッジを元に戻します。

  1. 中とじユニットのステイプルユニットを一度手前に引いて元に戻します。

  1. 中とじユニットを押し戻します。

  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。


エラーメッセージ一覧

タッチパネルディスプレイに表示されるメッセージの対処方法を説明します。

本項目に記載されていないメッセージについては、以下を参照してください。


トラブルの種類 参照先
ネットワークのトラブル ネットワーク接続に関するトラブルと対処方法
SSL暗号化通信に関するトラブルと対処方法
プリント時のトラブル メッセージ一覧
MEAP使用時のトラブル エラーメッセージ一覧
SSO-H使用時のトラブル エラーメッセージの原因および処置方法


自己診断表示

表示されたメッセージに応じて、必要な処理を行ってください。

次のような状態になったとき、自己診断表示が表示されます。

  • 何らかの操作上の誤りでプリントできないとき。
  • プリント動作中にユーザの判断や処理が必要になったとき。
  • ネットワークの参照中にユーザの判断や処理が必要になったとき。

以下は、自己診断メッセージと原因と処置方法の一覧です。


用紙がありません。

最適サイズのA4がありません。

排紙トレイの紙を取り除いてください。

製本トレイの紙を取り除いてください。

トナー容器を交換してください。

この番号は登録されていません。再入力してください。

用紙がありません。

原因1

用紙がなくなり、プリントできません。

処置

用紙を補給してください。(→「用紙の補給」)

原因2

カセットが正しくセットされていません。

処置

カセットを奥までセットしてください。(→「用紙の補給」)

最適サイズのA4がありません。

原因

ボックスからのプリント時に、自動用紙選択で選択された最適サイズの用紙がセットされていません。

処置1

表示されているサイズの用紙をセットしてください。

処置2

表示されているサイズの用紙がセットされていてもこのメッセージが表示された場合は、目的のカセットのカセットオート選択のON/OFFを「ON」に設定します。(→「カセットオート選択のON/OFFを設定する」)

処置3

現在セットされている用紙にプリントするときは、[プリント設定変更]を押して、プリントする用紙を選択します。(→「プリントする用紙を選択する(用紙選択)」)

排紙トレイの紙を取り除いてください。

原因

前のプリントがトレイに残っています。

処置

トレイに残っている用紙を取り除いてください。プリントが開始または再開されます。

製本トレイの紙を取り除いてください。

原因

前のプリントがトレイに残っています。

処置

製本トレイに残っている用紙を取り除いてください。プリントが開始または再開されます。

トナー容器を交換してください。

原因1

トナー残量が少なくなり、もうすぐプリントできなくなります。

処置

交換用のトナー容器を用意してください。

原因2

トナー残量が少なくなり、プリントできません。

処置

本製品専用のトナー容器を交換してください。(→「トナー容器の交換」)

この番号は登録されていません。再入力してください。

原因

入力した部門ID/ 暗証番号は登録されていません。

処置

部門のシステム管理者に部門ID/ 暗証番号をご確認ください。



終了コード一覧

ジョブや操作が正常に終了していない場合は、終了コードを確認し、表示されている終了コードに応じて、必要な処理を行ってください。終了コードは、システム状況画面のジョブ履歴の詳細情報画面で確認することができます。(→「基本的な使いかた」)

終了コードに応じて、必要な処理を行ってください。


#009

#099

#701

#703

#711

#712

#749

#816

#825

#849

#850

#851

#852

#853

#854

#855

#856

#857

#858

#860

#861

#862

#863

#865

#009

原因1

用紙がありません。

処置

用紙を補給してください。(→「用紙の補給」)

原因2

カセットが正しくセットされていません。

処置

カセットを正しくセットしなおしてください。(→「用紙の補給」)

#099

原因

プリントが中止されました。

処置

もう一度プリントをやりなおしてください。

#701

原因1

ジョブを投入したときに設定した部門IDが存在しません。または、パスワードを変更しました。

処置

正しい部門IDまたは、暗証番号を(テンキー)で入力して、もう一度送信してください。

原因2

ジョブの実行中に部門IDまたは暗証番号が変更されました。

処置

変更後の部門IDと暗証番号でもう一度やりなおしてください。暗証番号がわからないときは、システム管理者にご連絡ください。

原因3

ID不定のプリントジョブの受付設定が「OFF」になっています。

処置

システム管理設定(初期設定/登録)の部門別ID管理にある「ID不定プリンタジョブの許可」を「ON」にしてください。(→「ID不定のプリントジョブを受け付けるかどうか設定する」)

#703

原因

メモリの画像領域がいっぱいになり、プリントできませんでした。

処置1

しばらくお待ちください。他のプリントジョブが終了してから、もう一度プリントしてください。

処置2

ボックス内の文書を削除してください。それでも正常に動作しない場合は、本製品の主電源を入れなおしてください。(→「主電源と操作部電源について」)

#711

原因

ボックス内のメモリがいっぱいです。

処置

ボックス内の文書を削除してください。(→「文書を消去する」)

#712

原因

ボックス内の文書がいっぱいです。

処置

ボックス内の文書を削除してください。(→「文書を消去する」)

#749

原因

サービスコールが表示されたため、実行できませんでした。

処置

主電源スイッチをいったん切ったあと、10秒以上待ってからもう一度主電源スイッチを入れてください。それでも正常に動作しない場合は、主電源スイッチを切ったあと、電源プラグをコンセントから抜いて、担当サービスにご連絡ください。(→「お使いになる前に」)

#816

原因

部門別ID管理の制限面数で設定した数値を超え、プリントできませんでした。

処置

システム管理者にご連絡ください。

#825

原因

予約中、実行中のプリントジョブの部門IDと暗証番号が消去、または暗証番号が変更されていたためプリントできませんでした。

処置

変更後の部門IDと暗証番号でもう一度やりなおしてください。部門IDと暗証番号を登録してください。暗証番号がわからないときは、システム管理者にご連絡ください。

#849

原因

配信先となる子機のジョブが動作中のため、機器情報を配信できませんでした。

処置

配信先となる子機のジョブが終了してから、もう一度機器情報を配信してください。

#850

原因

配信先となる子機で、配信された機器情報の関連画面が操作中のため、機器情報を配信できませんでした。

処置

配信されなかった機器情報を確認したあと、もう一度機器情報を配信してください。(→「機器情報配信の設定をする(機器情報配信の設定)」)

#851

原因1

本製品のメモリ残量が足りなくなりました。

処置

本製品のメモリ残量を確認したあと、ボックスの不要な文書を消去してください。(→「文書を消去する」)

原因2

メモリの画像領域がいっぱいになりました。

処置

エラー文書や不要な文書を削除して、メモリの空き容量を増やしてください。(→「文書を消去する」)

原因3

指定したボックス内の文書数が2000文書を超えているため、保存できませんでした。

処置

指定したボックスの文書を消去してください。(→「文書を消去する」)

#852

原因

ジョブ実行中に主電源スイッチが切られ、エラーが発生しました。

処置

主電源スイッチが入っているか確認したあと、必要に応じてもう一度やりなおしてください。(→「お使いになる前に」)

#853

原因1

大量なページをプリントしようとしたときなどに、リソース不足によってジョブを実行することができませんでした。

処置

プリントするページを減らすか、他のプリントジョブが予約されていないときにもう一度実行してください。

原因2

パソコンから本製品へプリントデータを送信中に、プリンタドライバからキャンセルされたことによってジョブを実行することができませんでした。

処置

もう一度実行してください。

原因3

スプール機能を使用を「ON」に設定されているときに、受信データのスプール領域がいっぱいになり、ホストからの受信データをすべてスプールしきれませんでした。

処置

スプール機能を使用を「OFF」に設定したあと、もう一度送信してください。(→「ネットワーク」)

原因4

受信データ処理中に受信できるデータの上限を超えました。(→「ボックス」)

処置

すべてのジョブが終了してからもう一度プリントしてください。それでもプリントできない場合は送信データを確認してください。

原因5

同時に受付可能なセキュアジョブ数を超えてセキュアジョブが投入されました。

処置

プリンタ本体に蓄積されているセキュアジョブを実行または消去してから、もう一度実行してください。(→「本体の設定(LIPSプリンタ)」)

#854

原因

配信先となる子機で、システム管理設定(初期設定/登録)の機器情報配信の設定にある配信元による受信制限が「ON」の設定になっているため、同一機種グループ以外からの機器情報を配信できませんでした。

処置

システム管理設定(初期設定/登録)の機器情報配信の設定にある配信元による受信制限の設定を「OFF」にしてから、もう一度機器情報を配信してください。(→「配信元による受信制限を設定する」)

#855

原因

配信先となる子機で扱えない言語が含まれた機器情報のため、配信できませんでした。

処置

担当サービスにお問い合わせください。

#856

原因

一時的な保存データ用のハードディスク領域がいっぱいになったため、ジョブがキャンセルされました。

処置

システム管理者にご連絡ください。

#857

原因

データ受信のタイムアウトか、ホストからジョブがキャンセルされました。

処置

ネットワークの状態を確認し、もう一度プリントしてください。

#858

原因

プリントデータに異常が発生しました。

処置

プリントデータ、またはプリント設定を変更してもう一度プリントしてください。

#860

原因1

プリント中に用紙がつまりました。

処置

もう一度プリントしてください。

原因2

本製品専用ではないOHP フィルムが使用されました。

処置

本製品専用のOHP フィルムを使用してもう一度プリントしてください。

#861

原因

PDLデータ、画像データの処理中にエラーが発生しました。

処置

プリントデータ、またはプリント設定を変更してもう一度プリントしてください。

#862

原因1

プリント中に、サドル積載枚数の制限を越えました。

処置

プリントデータ、またはプリント設定を変更してもう一度プリントしてください。

原因2

サポートされない設定の組み合わせがされました。

処置

プリントデータ、またはプリント設定を変更してもう一度プリントしてください。

原因3

画像データ/機能的に互換性を保証していない画像データがプリントされました。

処置

プリントデータ、またはプリント設定を変更してもう一度プリントしてください。

#863

原因

PDLデータ、画像データの処理中にエラーが発生しました。

処置

設定を確認し、もう一度やりなおしてください。

#865

原因

ジョブ実行に関連する機能が制限されています。

処置

システム管理者に連絡してください。



サービスコール表示

機械に何らかの異常が起こり、正常に動かなくなったときは、サービスコールが表示されます。



担当サービスを呼ぶときは

下のようなサービスコールが表示されたら次のように対処してください。


おことわり
  • 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因になります。
  • 電源プラグを抜くときは、必ずプラグを持って抜いてください。電源コードを引っぱると、電源コードの芯線の露出、断線など電源コードが傷つき、その部分から漏電して、火災や感電の原因になることがあります。
  • プリント待機中のデータがある場合に主電源スイッチを切ると、プリント待機中のデータは消去されます。

  1. [シャットダウン]を押します。

シャットダウン終了後、自動的に操作部電源スイッチが切れ、本体右側面の主電源スイッチも「」側に倒れます。

  1. 10秒以上待ってからもう一度主電源スイッチを「I」側へ倒します。

  1. それでも正常に作動しない場合は、次のことを行ってから担当サービスにご連絡ください。
  • 主電源スイッチを切ります。
  • 電源プラグをコンセントから抜きます。
  • 担当サービスに連絡する場合は、以下の項目を確認してください。
  • 製品名
  • トラブルの現象や状況など
  • タッチパネルディスプレイに表示されているコード番号


サービスコール画面から機能制限モードを設定する

主電源を入れ直しても、サービスコールが表示される場合に、サービスコールの原因が解決されるまでの一時的な処置として、機能制限モードで本製品を操作することができるものもあります。


おことわり
  • プリント待機中のデータがある場合に主電源スイッチを切ると、プリント待機中のデータは消去されます。
  • サービスコール画面から機能制限モードを設定した場合は、共通仕様設定(初期設定/登録)の機能制限モードも「ON」に設定されます。(→機能制限モードを設定する

  1. [機能制限モード]を押します。

  1. [はい]を押します。

本体の主電源スイッチを入れなおすメッセージが表示されます。

  1. [シャットダウン]を押します。

シャットダウン終了後、自動的に操作部電源スイッチが切れ、本体右側面の主電源スイッチも「」側に倒れます。

  1. 10秒以上待ってからもう一度主電源スイッチを「I」側へ倒します。

機能制限モードで起動します。



電源が入らないとき(ブレーカーの確認)

主電源スイッチ、操作部電源スイッチが入っているのに本製品が動作しない場合には、必ずブレーカーがOFFになっていないか確認してください。

確認を行ったあとブレーカーがOFFになっていた場合は、ブレーカーを再度入れなおさずに担当サービスにご連絡ください。


おことわり
  • 本製品のブレーカーが落ちていた場合は、ブレーカーを再度入れなおさないでください。感電、発火、発煙または屋内ブレーカーが落ちる原因になります。


プリンタドライバでのトラブル

Windows用プリンタドライバを使用したときのトラブル対処については、ドライバヘルプにある「トラブルシューティング」を参照してください。



メンテナンス

用紙の補給方法や消耗品の交換方法について説明しています。



使用できる用紙について

本製品には次のような用紙をセットしてプリントすることができます。セットした用紙の種類を本製品で登録すると、どの給紙箇所にどの種類の用紙をセットしたかひとめでわかるように、アイコン表示させることができます。(→「給紙箇所の用紙種類を登録する」)

○:使用可能 ×:使用不可

用紙の種類 給紙箇所(用紙セット位置)
カセット
(64~90 g/m2
手差しトレイ
(64~128 g/m2
サイドペーパーデッキ
(64~80 g/m2
普通紙*1
再生紙*1
色紙
パンチ済み紙
厚紙*2 × ×
第2原図 × ○*3 ×
OHPフィルム*4 × ×
ラベル用紙*5 × ×
はがき × ○*6 ×
往復はがき × ○*6 ×
4面はがき × ○*6 ×
封筒 ○*7 ×

*1 普通紙、再生紙は64 ~ 90 g/m2 の用紙です。再生紙は古紙配合率100%の再生紙が使用できます。
*2 厚紙は91 ~ 128 g/m2 の用紙です。
*3 第2 原図用紙の種類によっては使用できないものもあります。
*4 OHPフィルムは、「キヤノン推奨品LBP用OHPフィルムA4」を使用してください。「キヤノン推奨品LBP用OHPフィルムA4」の重さは1枚8.7gです。
*5 ラベル用紙は、「キヤノン推奨品ラベル用紙A4」をご使用ください。「キヤノン推奨品ラベル用紙A4」の重さは1 枚7.8 gです。
*6 インクジェット用を除く郵便はがきが使用できます。
*7 カセット1 にオプションの封筒カセット・C2 を装着した場合にセットすることができます。

○:使用可能 ×:使用不可

用紙サイズ タテ×ヨコ 給紙箇所(用紙セット位置)
カセット
1
カセット
2、3、4
手差し
トレイ
サイド
ペーパー
デッキ
A3 297×420 mm × ×
B4 257×364 mm ×
A4 297×210 mm
A4R 210×297 mm ×
B5 257×182 mm ×
B5R 182×257 mm ×
A5R 148×210 mm ×
レジャー(11 × 17) 279.4×431.8 mm × ×
リーガル 215.9×355.6 mm ×
レター 279.4×215.9 mm
レターR 215.9×279.4 mm ×
エグゼクティブ 266.7×184.2 mm ×
ステートメントR 139.7×215.9 mm ×
はがき 100×148 mm × × ×
往復はがき 148×200 mm × × ×
4面はがき 296×200 mm × × ×
封筒 洋形4号 105×235 mm ○* × ×
COM10 No.10 104.7×241.3 mm ○* × ×
Monarch : Catalog Glove No.8 98.4×190.5 mm ○* × ×
DL 110×220 mm ○* × ×
ISO-B5 176×250 mm ○* × ×
ISO-C5 162×229 mm ○* × ×
フリーサイズ (99×148 mm~
297×431.8 mm)
× × ×

* カセット1 にオプションの封筒カセット・C2 を装着した場合にセットすることができます。

おことわり
  • 用紙をセットする方法は、次を参照してください。
  • カセット3、4、サイドペーパーデッキはオプションです。

  • 給紙容量
給紙箇所 給紙容量
カセット1 650枚(64 g/m2
550枚(80 g/m2
カセット2
カセット3(オプション)
カセット4(オプション)
封筒カセット・C2(オプション) 50枚
用紙束の高さ:30 mm
手差しトレイ 普通紙(64 g/m2):55枚
普通紙(80 g/m2):50枚
厚紙(91 g/m2):約44枚
厚紙(128 g/m2):約26枚
OHPフィルム:約26枚
第2原図:1枚
ラベル用紙:約26枚
郵便はがき:約20枚
郵便往復はがき:約20枚
郵便4面はがき:約20枚
キヤノン推奨4面はがき:約20枚
封筒:約5枚
用紙束の高さ:5 mm
* 第2原図用紙は1枚ずつセットしてください。一度に複数枚セットすると、紙づまりの原因となります。
* 厚紙の種類によっては、複数枚セットした場合に紙づまりが起きることがあります。その場合は1枚ずつセットしてください。
サイドペーパーデッキ(オプション) 3000枚(64 g/m2
2700枚(80 g/m2

  • 排紙容量
排紙箇所 排紙容量
排紙トレイ
A4・レターサイズ以下の用紙* A4・レターサイズより大きい用紙*
普通紙(64 g/m2 約250枚 約100枚
普通紙(80 g/m2 約250枚 約100枚
厚紙(91 g/m2) 約120枚 約60枚
厚紙(128 g/m2) 約120枚 約60枚
OHPフィルム 約50枚 -
第2原図 約50枚 約25枚
ラベル用紙 約50枚 -
郵便はがき 約50枚 -
郵便往復はがき 約50枚 -
郵便4面はがき 約50枚 -
キヤノン推奨4面はがき 約50枚 -
封筒 約10枚 約10枚
*用紙を縦に置いた場合の、幅のサイズです。
フィニッシャー・S1(オプション) ・ノンソート、ソート、グループ
A4、B5、A5R、レター、ステートメントR:1000枚(高さ130 mm相当)
A3、B4、A4R、B5R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR:500枚(高さ65 mm相当)
・ステイプルソート
A4、B5、レター:1000枚/30部(高さ130 mm相当)
A3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR:500枚/30部(高さ65 mm相当)
・ノンソート、ソート、グループ:サイズ混載時
500枚(高さ65 mm相当)
・ステイプルソート:サイズ混載時
500枚/30部(高さ65 mm相当)
フィニッシャー・S1(追加トレイ装着時)
(オプション)
・ノンソート、ソート、グループ
A4、B5、A5R、レター、ステートメントR:300枚(高さ40 mm相当)
A3、B4、A4R、B5R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR:150枚(高さ20 mm相当)
・ステイプルソート
A4、B5、レター:300枚/30部(高さ40 mm相当)
A3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR:150枚/30部(高さ20 mm相当)
・ノンソート、ソート、グループ:サイズ混載時
150枚(高さ20 mm相当)
・ステイプルソート:サイズ混載時
150枚/30部(高さ20 mm相当)
フィニッシャー用追加トレイ・B1
(オプション)
フィニッシャー・AE1(オプション) ・ノンソート、ソート、グループ
A4、B5、A5R、レター、ステートメントR:1000枚(高さ147 mm相当)
A3、B4、A4R、B5R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR:500枚(高さ73.5 mm相当)
・ステイプルソート
A4、B5、レター:1000枚/30部(高さ147 mm相当)
A3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR:500枚/30部(高さ73.5 mm相当)
・ノンソート、ソート、グループ:サイズ混載時
500枚(高さ73.5 mm相当)
・ステイプルソート:サイズ混載時
500枚/30部(高さ73.5 mm相当)
サドルフィニッシャー・AE2(オプション) ・ノンソート、ソート、グループ
A4、B5、A5R、レター、ステートメントR:1000枚(高さ147 mm相当)
A3、B4、A4R、B5R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR:500枚(高さ73.5 mm相当)
・ステイプルソート
A4、B5、レター:1000枚/30部(高さ147 mm相当)
A3、B4、A4R、レジャー(11 × 17)、リーガル、レターR:500枚/30部(高さ73.5 mm相当)
・ノンソート、ソート、グループ:サイズ混載時
500枚(高さ73.5 mm相当)
・ステイプルソート:サイズ混載時
500枚/30部(高さ73.5 mm相当)
中とじ:1~5枚/25部、6~10枚/15部、11~15枚/10部
* 製本の[表紙をつける]を設定している場合は10部まで
インナー2ウェイトレイ・D1(オプション) トレイA:250枚(A4、B5、レター、エグゼクティブ)、100枚(その他)
トレイB:100枚(A4、B5、レター、エグゼクティブ)、50枚(その他)
コピートレイ・J1(オプション) 150枚(A4、B5、レター、エグゼクティブ)、75枚(その他)

おことわり
  • 第2原図用紙は、排紙されるごとにトレイから取り除いてください。
  • 封筒は、10枚排紙されるごとにトレイから取り除いてください。


用紙の補給

カセットに用紙を補給する方法について説明します。



カセットに用紙を補給する

プリントする用紙を選択した際に選択した用紙がないときや、本製品のプリント動作中にプリントできる用紙がなくなったとき、タッチパネルディスプレイに用紙の補給を促す画面が表示されます。

以下の手順に従って、カセットに用紙を補給します。


おことわり
  • 用紙を補給するときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • カセットで使用できる用紙の厚さは64 ~ 90 g/m² です。これよりも厚い用紙を使用する場合は手差しトレイを使用してください。
  • 選択したカセットが完全に押し込まれていないときにも、用紙補給画面が表示されます。カセットは完全に押し込んでください。
  • カセットには、郵便はがき、不定形サイズの用紙はセットできません。
  • 次のような用紙は、カセットにセットしないでください。紙づまりの原因になります。
  • 大きくカールした用紙や、しわのある用紙
  • 薄いわら半紙
  • OHP フィルム
  • 熱転写プリンタで印字した紙(ウラ面にもプリントしないでください)
  • 用紙はよくさばいてからセットしてください。
  • 用紙をセットしたカセットの横の空いている部分には、用紙や用紙以外のものを入れないでください。紙づまりの原因になる場合があります。
  • 連続プリント中に用紙補給のメッセージが表示されたときには、用紙を補給したあと自動的にプリントが再開されます。他の給紙箇所を選択した場合は、[OK]を押すとプリントが再開されます。
  • [中止]を押すと、プリントが中止されます。

  1. 用紙を補給するカセットのオープンボタンをいったん押して離します。

  1. カセットの取っ手を持ち、そのまま止まるところまで手前に引き出します。

  1. 包装紙を開いて、用紙を取り出します。

  • 用紙を補給するときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 残った用紙は包装紙に包み、湿気が少なく直射日光の当たらない場所に保管してください。
  • 快適なプリント結果を得ていただくため、キヤノン推奨用紙のご使用をおすすめします。
  • 用紙をセットするときは、給紙されやすくするために数回さばき、用紙の端をそろえてからセットしてください。また、包装紙を開いて取り出した用紙は、束ごとさばいてください。

  1. 用紙をセットします。

用紙をそろえ、カセットの右側面にぴったりとつき当ててセットしてください。

カセットに初めて用紙を補給するときは、使用する用紙にあわせて用紙サイズ登録ダイヤルをセットしてください。(→カセットの用紙サイズを変更する

用紙を補給する場合は、カセットの用紙サイズ設定と、セットする用紙サイズがあっていることを確認してください。

  • 用紙がカールしているときは、カールをなおしてからセットしてください。
  • 用紙の高さが積載制限表示()をオーバーしないように注意してください。
  • カセットにはそれぞれ約650 枚(64 g/m²)または550 枚(80 g/m²)の用紙がセットできます。
  • 用紙の梱包紙に給紙面についての指示が書かれている場合は、その指示に従って用紙をセットしてください。
  • カセットに用紙をセットする場合は、プリントする面を上にしてセットしてください。
  • プリントするときに不具合が生じた場合は、用紙を裏返してセットしなおしてください。
  1. カセットをカチッと音がするまで静かに本体に押し込みます。

  • カセットを戻す場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  • 積載制限枚数を超えたり、カセットが確実に閉じられていないと、プリントができません。カセットが確実にセットされているか確認してください。用紙を入れすぎている場合は、積載制限の表示まで用紙を減らしてください。
  • 用紙切れでプリント動作が中断されたときは、用紙補給後、タッチパネルディスプレイに表示されるメッセージに従って操作してください。本製品はプリント動作を再開します。


カセットの用紙サイズを変更する

セットする用紙サイズが今までセットしていた用紙と異なる場合は、次のようにカセットガイドを調節してください。


おことわり
  • 日本でおもに使われている紙のサイズは、A3、A4、B4、B5 などの「A/B 系列」です。レター(LTR)やリーガル(LGL)といった「インチ系列」の紙は北米などの地域でよく使われています。本製品は、お客様の使用状況にあわせてどちらの系列の紙サイズでも使用できます。

  1. 用紙サイズを変更するカセットのオープンボタンをいったん押して離します。カセットを引き出し、セットされている用紙をすべて取り出します。

  1. 左側ガイドを取り外し、セットする用紙サイズの穴に差し込みます。

  1. 図のようにレバーをつまみ、前側ガイドをスライドさせ、セットする用紙サイズの指標にあわせます。

  • 紙づまりやプリントの汚れ、本製品内部の汚れの原因になりますので、用紙サイズの指標に必ず正しくあわせてください。
  1. 変更したサイズの用紙をカセットにセットします。
  • 用紙を補給するときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  1. カセット右側にある用紙サイズ登録ダイヤルを回して、指標をセットする用紙サイズにあわせます。

  • セットする用紙サイズに指標を正しく合わせないと、用紙サイズがタッチパネルディスプレイに正しく表示されません。また、紙づまりやプリントの汚れ、本製品内部の汚れの原因になりますので、必ず正しく合わせてください。
  1. カセットのシールを変更後の用紙サイズのものに貼り替えます。

  1. カセットをカチッと音がするまで静かに本体に押し込みます。
  • カセットを戻す場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。


サイドペーパーデッキ・Q1(オプション)

サイドペーパーデッキ・Q1(オプション)を装着すると、本製品に標準装備されているカセットの用紙サイズに加え、1 種類の用紙サイズが追加できます。

サイドペーパーデッキ・Q1 には、3000 枚(64 g/m²)または2700 枚(80 g/m²)まで用紙がセットできます。


おことわり
  • 本製品がスリープモードに移行しているとき(タッチパネルディスプレイの表示が消灯し、主電源ランプが点灯しているとき)はサイドペーパーデッキを開くことができない場合があります。この場合は、操作部電源スイッチを押して、スリープモードを解除してからオープンボタンを押してください。
  • サイドペーパーデッキの用紙サイズは、A4に固定されています。
    レターサイズの用紙をご使用になりたい場合は、担当サービスにご連絡ください。


サイドペーパーデッキに用紙を補給する

サイドペーパーデッキを選択した際に用紙がないときや、本製品のプリント動作中にサイドペーパーデッキの用紙がなくなったとき、タッチパネルディスプレイに用紙の補給を促す画面が表示されます。

以下の手順に従って、用紙を補給してください。


おことわり
  • 用紙を補給するときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • サイドペーパーデッキで使用できる用紙の厚さは64 ~ 80 g/m² です。これよりも厚い用紙を使用する場合は手差しトレイを使用してください。
  • 連続プリント中に用紙補給のメッセージが表示されたときには、用紙を補給したあと自動的にプリントが再開されます。他の給紙箇所を選択した場合は、[OK]を押すと、プリントが再開されます。

  1. オープンボタンを押して、サイドペーパーデッキを開きます。

内部のリフターが自動的に用紙補給位置まで下がります。

  1. 包装紙を開いて、用紙を取り出します。

  • 用紙を補給するときは、用紙の端で手を切ったりしないように、注意してください。
  • 残った用紙は包装紙に包み、湿気が少ない直射日光の当たらない場所に保管してください。
  • 次のような用紙は、サイドペーパーデッキにセットしないでください。
  • 大きくカールした用紙や、しわのある用紙
  • 薄いわら半紙
  • OHP フィルム
  • 熱転写プリンタで印字した紙(ウラ面にもプリントしないでください)
  • 快適なプリント結果を得ていただくため、キヤノン推奨用紙のご使用をおすすめします。
  • 用紙をセットするときは、給紙されやすくするために数回さばき、用紙の端を揃えてからセットしてください。また、包装紙を開いて取り出した用紙は、束ごとさばいてください。

  1. 用紙をセットします。

内部のリフターが下がったのを確認し、用紙を揃えてセットします。

  • 用紙がカールしているときは、カールをなおしてからセットしてください。
  • 用紙の高さが積載制限()をオーバーしないように注意してください。
  • サイドペーパーデッキには約3000 枚(64 g/m²)または2700 枚(80 g/m²)の用紙がセットできます。
  • サイドペーパーデッキには約500 枚ずつ用紙を補給できます。さらに補給できる場合は、再びリフターが下がります。
  • サイドペーパーデッキにセットできる用紙は、A4またはレターサイズのみです。ヨコ置きはセットできません。
  • 用紙の梱包紙に給紙面についての指示が書かれている場合は、その指示に従って用紙をセットしてください。
  • サイドペーパーデッキに用紙をセットする場合は、プリントする面を下にしてセットしてください。
  • プリントするときに不具合が生じた場合は、用紙を裏返してセットしなおしてください。
  1. サイドペーパーデッキを閉じます。

内部のリフターが自動的に上がり、プリントできる状態になります。

  • サイドペーパーデッキを戻す場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。


封筒カセット・C2(オプション)

オプションの封筒カセット・C2 について説明します。



封筒カセットの使いかた

封筒カセットには、洋形4 号/ COM10 No.10/Monarch : Catalog Glove No.8/DL/ISO-B5/ISO-C5 の6 つの規格の封筒をセットできます。本体の設定および本製品のガイドのサイズは、工場出荷時に洋形4 号をそのまま使用できるように設定されています。

洋形4 号を使用される場合は、現状の設定をご確認の上、封筒を補給してください。確認が必要なのは以下の3 点です。

  • 共通仕様設定(初期設定/登録)の「封筒カセットの登録」で「ENV.1」が「洋形4 号」に設定されている
  • 本製品のガイドが洋形4 号に設定されている
  • 本体の用紙サイズ系列スイッチが「ENV.1」に設定されている

洋形4 号以外の規格の封筒を使用される場合は、「異なる規格の封筒をセットする」を参照してください。


おことわり
  • 封筒カセットを設置しているときに、本体側カセットの前側ガイドを無理に動かすと、封筒カセットが外れることがあります。
  • 封筒の両面にプリントをしないでください。紙づまりやプリントの汚れ、本体内部の汚れの原因になります。
  • 次のような封筒は、封筒カセットにセットしないでください。紙づまりやプリントの汚れ、本体内部の汚れの原因になります。
  • カールした封筒やしわ 、折り目のある封筒
  • 厚すぎる封筒、薄すぎる封筒
  • 湿っている封筒、濡れている封筒
  • 破れている封筒
  • 不規則な形の封筒
  • 留め金や窓がついている封筒
  • 接着剤などで封がくっついてしまっている封筒
  • 穴や、ミシン目などのついている封筒
  • 表面に特殊コーティングを施してある封筒
  • 表面加工したカラー用紙の封筒
  • 定着器の加熱温度(約200 ℃)以下で溶解、燃焼、蒸発したり有毒なガスを発するインクやのりなどを使用した封筒(封の部分に使用しているのりの材質により、定着器の熱でのりが溶けて封印されることがあります。)
  • フィニッシャー・S1 とコピートレイ・J1 を装着している場合に、封筒を選択してプリントするときは、排紙トレイの設定にかかわらずコピートレイ・J1 以外の排紙トレイに出力されます。
  • インナー2 ウェイトレイ・D1 とコピートレイ・J1 を装着している場合に、封筒を選択してプリントするときは、コピートレイ・J1 を排紙先に設定した場合もコピートレイ・J1以外の排紙トレイに出力されます。
  • 封筒にプリントした場合は、10 枚排紙されるごとにトレイから封筒を取り除いてください。
  • 封筒を保管するときは高温・多湿な場所は避けて保管してください。
  • 保管場所と使用する場所に著しく温度差がある場合は、一日ほど使用する場所において、室温に慣らしてから使用してください。
  • 用紙サイズ系列スイッチおよび初期設定/登録の設定と、セットする封筒の規格は正しく合わせてください。正しく合っていないと、紙づまりやプリントの汚れ、本体内部の汚れの原因になります。
  • 封筒カセットとして使用できるのは最上段のカセットのみです。
  • 各規格の封筒のサイズは以下のとおりです。
  • 洋形4 号(105 × 235 mm)
  • COM10 No.10(104.7 × 241.3 mm)
  • Monarch : Catalog Glove No.8(98.4 × 190.5 mm)
  • DL(110 × 220 mm)
  • ISO-B5(176 × 250 mm)
  • ISO-C5(162 × 229 mm)


封筒をセットする前に

封筒カセットに封筒をセットするときに、あらかじめ行っておくことについて説明します。


おことわり
  • カール、しわ、折り目のある封筒の使用は、紙づまりの原因となりますので、以下の手順を行ってからセットしてください。

  1. 封筒を5 枚ほど手にとり、よくさばいて揃えます。

この操作を5 回、繰り返します。

  1. 封筒を清潔で平坦な場所に置いて、矢印の方向に手で伸ばします。

この操作を5回、繰り返します。

ISO-B5、ISO-C5、COM10 No.10、Monarch : Catalog Glove No.8、DL の封筒を使用する場合は、封の部分がめくれないように封筒の四隅をよく押さえます。

洋形4 号の封筒を使用する場合は、封の部分は折り曲げずにセットしてください。

  • 封の部分にのりが付いた封筒を使用すると、定着器の熱や圧力により、のりが溶けることがあります。
  • 特に通紙方向(← →)を念入りに行ってください。
  • 封筒の裏面にはプリントしないでください。
  • 封筒の中に空気が入ってふくらんでいるときは、手でならして空気抜きをしてからセットしてください。



封筒を補給する

封筒カセットに封筒を補給する方法について説明します。


  1. カセットのオープンボタンをいったん押して離します。

  1. カセットの取っ手を持ち、そのまま止まるところまで手前に引き出します。

  1. 図のようにのり付け面を下にして、10 枚ずつ封筒を持ち、右側から封筒受け台を押し下げるようにして封筒をセットします。

封筒をセットする向きは以下のとおりです。


宛先面にプリントする場合

封筒の先端をそろえ、ツメの下に入っていることを確認してください。

  • 封筒がカールしているときは、カールを直してからセットしてください。
  • セットする封筒の高さが積載制限表示()をオーバーしないように注意してください。
  • セット可能な封筒の高さは約30 mm です。
  • 封筒の厚さは封筒の規格やお客様の使用環境によって異なりますが、約50 枚を目安としてください。
  1. カセットを、本体にカチッと音がするまで静かに押し込みます。

  • カセットを戻すときは、すき間に指をはさまないように注意してください。
  • 封筒をセットしたカセットの横の空いている部分には、用紙や用紙以外のものを入れないでください。紙づまりの原因になる場合があります。
  • 用紙切れでプリント動作が中断されたときは、用紙補給後、タッチパネルディスプレイに表示されるメッセージに従って操作してください。本製品はプリント動作を再開します。


異なる規格の封筒をセットする

封筒カセットに、初期設定/登録で設定されているものとは異なる規格の封筒をセットする方法について説明します。


おことわり
  • ISO-B5、ISO-C5 の封筒をご使用になりたい場合は、担当サービスにご連絡ください。

  1. カセットのオープンボタンをいったん押して離します。

  1. カセットの取っ手を持ち、そのまま止まるところまで手前に引き出します。

  1. 両手でカセットの左右を持ち、少し上に持ち上げながらカセットを取り出します。

  1. セットされている封筒を数回に分けてすべて取り出します。

  1. 左側ガイドを取り外し、セットする用紙サイズの穴に差し込みます。

  1. 前側ガイドを固定しているネジ(2 か所)をゆるめます。

  1. 図のように封筒受け台を下まで押し下げて、前側ガイドを封筒の規格の指標にあわせて移動させます。

  1. 前側ガイドをネジで固定します。

  1. 後側ガイドも、手順6 ~ 8 に従って移動させます。

  1. 図のようにのり付け面を下にして、10 枚ずつ封筒を持ち、右側から封筒受け台を押して下げるようにして封筒をセットします。

封筒をセットする向きは以下のとおりです。


宛先面にプリントする場合

封筒の先端をそろえ、ツメの下に入っていることを確認してください。

  • 封筒がカールしているときは、カールを直してからセットしてください。
  • セットする封筒の高さが積載制限表示()をオーバーしないように注意してください。
  • セット可能な封筒の高さは約30 mm です。
  • 封筒の厚さは封筒の規格やお客様の使用環境によって異なりますが、約50 枚を目安としてください。
  1. 封筒カセットを「ENV.1」として使うか、「ENV.2」として使うかを選択します。


  • 用紙サイズ系列スイッチを「ENV.1」側にあわせます。

初期設定/登録の「封筒カセットの登録」で「ENV.1」に登録されている封筒をセットできるようになります。


  • 用紙サイズ系列スイッチを「ENV.2」側にあわせます。

初期設定/登録の「封筒カセットの登録」で「ENV.2」に登録されている封筒をセットできるようになります。

  1. カセットを、本体にカチッと音がするまで静かに押し込みます。

  • カセットを戻すときは、すき間に指をはさまないように注意してください。
  1. 用紙サイズ系列スイッチを確認したあと、本体の初期設定/登録で封筒の規格を登録します。

封筒の規格を登録する方法は、「封筒カセットを登録する」を参照してください。



フィニッシャー・S1/インナーパンチャーキット・Q1(オプション)

フィニッシャー・S1(オプション)の針ケースを交換する方法とインナーパンチャーキット・Q1のパンチ屑の処理について説明します。



針ケースの交換

フィニッシャー・S1(オプション)でステイプルユニットのカートリッジの針が残り少なくなり、針ケースの交換が必要になると、下のような画面が表示されます。以下の手順に従って、針ケースを交換してください。


おことわり
  • 針ケースはなくなる前に販売店よりお求めになることをおすすめします。
  • 針ケースは必ず本製品専用のものを使用してください。
製品名 対応するキヤノン純正針ケース
LBP4500 ステイプル・J1

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

  1. 引きハンドルを持ち、フィニッシャを左斜めに引き出します。

  • 引き出したフィニッシャの上に物を置いたり、体重をかけたりしないでください。本製品が故障したり、倒れてけがの原因になることがあります。
  1. 針カートリッジの上下(緑色の部分)をつまんで引き上げてから引き出します。

  1. 空になった針ケースの左右の「PUSH」部を押して取り外します。

針カートリッジを上図のように置いてから、針ケースを取り出します。

  1. 新しい針ケースをセットします。

針カートリッジのバネは、カチッと音がするまで指で押し込んでください。

  • 針ケースは必ず本製品専用のものを使用してください。
  • 針をとめてあるシールは、カートリッジにセットする前にはがさないでください。
  • 一度にセットできる針ケースは1個までです。
  1. 針をとめてあるシールをまっすぐに引き抜きます。

  • 斜めに引くとシールが途中で切れる恐れがあります。必ずまっすぐ引き抜いてください。
  1. 針カートリッジをしっかり押し込みます。

  1. 引きハンドルを持ち、フィニッシャを元の位置に戻します。

  • フィニッシャを戻す場合は、フィニッシャの下側に手や指を入れて戻さないでください。すき間に手や指をはさまれ、けがの原因になることがあります。
  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  • カバーを閉じると、針がとじ位置になければステイプルユニットは自動的に数回空うちして、針の頭出しを行います。


パンチ屑の処理

パンチ屑がいっぱいになると、下のような画面が表示されます。画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下に示す手順に従ってパンチ屑を処理してください。


おことわり
  • この処理は、オプションのインナーパンチャーキット・Q1装着時のみ行います。

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

  1. パンチ屑入れを引き出します。

  1. パンチ屑を捨てます。

  • パンチ屑は残らず捨ててください。
  1. パンチ屑入れを戻します。

  • パンチ屑入れを確実に戻さないと、パンチ設定をしてプリントすることができません。
  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。


フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2/パンチャーユニット・L1(オプション)

フィニッシャー・AE1 /サドルフィニッシャー・AE2(オプション)の、針ケースまたは針カートリッジを交換する方法と、パンチャーユニット・L1のパンチ屑の処理について説明します。



ステイプルユニット針ケースの交換

フィニッシャー・AE1/サドルフィニッシャー・AE2(オプション)でステイプルユニットのカートリッジの針が残り少なくなり、針ケースの交換が必要になると、下のような画面が表示されます。以下の手順に従って、ステイプルユニット針ケースを交換してください。


おことわり
  • 針ケースはなくなる前に販売店よりお求めになることをおすすめします。
  • 針ケースは必ず本製品専用のものを使用してください。
製品名 対応するキヤノン純正針ケース
LBP4500 ステイプル・J1

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

  1. 針カートリッジの上下(緑色の部分)をつまんで引き上げてから引き出します。

  1. 空になった針ケースの左右の「PUSH」部を押して取り外します。

針カートリッジを上図のように置いてから、針ケースを取り出します。

  1. 新しい針ケースをセットします。

針カートリッジのバネは、カチッと音がするまで指で押し込んでください。

  • 針ケースは必ず本製品専用のものを使用してください。
  • 針をとめてあるシールは、カートリッジにセットする前にはがさないでください。
  • 一度にセットできる針ケースは1個までです。
  1. 針をとめてあるシールをまっすぐに引き抜きます。

  • 斜めに引くとシールが途中で切れる恐れがあります。必ずまっすぐ引き抜いてください。
  1. 針カートリッジをしっかり押し込みます。

  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。
  • カバーを閉じると、針がとじ位置になければステイプルユニットは自動的に数回空うちして、針の頭出しを行います。


中とじユニット針カートリッジの交換

中とじユニットのカートリッジの針が残り少なくなり、針カートリッジの交換が必要になると、下のような画面が表示されます。以下の手順に従って、針カートリッジを交換してください。


おことわり
  • 中とじユニット針カートリッジの交換を行う前に、製本トレイに排紙された用紙をすべて取り除いてください。
  • この処理はオプションのサドルフィニッシャー・AE2装着時のみ行います。
  • 針カートリッジはなくなる前に販売店よりお求めになることをおすすめします。
  • 針カートリッジは必ず本製品専用のものを使用してください。
製品名 対応するキヤノン純正針カートリッジ
LBP4500 ステイプル・D3

  1. フィニッシャの前カバーを開きます。

  1. 中とじユニットの取っ手を持ち、止まるまで引き出します。

  1. 中とじユニットのステイプルユニットを一度手前に引いたあと起こします。

  1. 空になった針カートリッジの左右をつまんで取り外します。

  1. 新しい針カートリッジをセットします。

  • 一度にセットできる針カートリッジは1個までです。
  1. 中とじユニットのステイプルユニットを一度手前に引いて元に戻します。

  1. 中とじユニットを押し戻します。

  1. フィニッシャの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。


パンチ屑の処理

パンチ屑がいっぱいになると、下のような画面が表示されます。画面に表示される処理方法を参考にしながら、以下に示す手順に従ってパンチ屑を処理してください。


おことわり
  • この処理は、オプションののパンチャーユニット・L1装着時のみ行います。

  1. パンチャーユニットの前カバーを開きます。

  1. パンチ屑入れを引き出します。

  1. パンチ屑を捨てます。

  • パンチ屑は残らず捨ててください。
  1. パンチ屑入れを戻します。

  • パンチ屑入れを確実に戻さないと、パンチ設定をしてプリントすることができません。
  1. パンチャーユニットの前カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。


トナー容器の交換

トナーが残り少なくなると、タッチパネルディスプレイに下図のメッセージが表示されます。まだプリントすることはできますが、交換用のトナー容器を用意してください。

トナーがなくなりプリントできない状態になると、タッチパネルディスプレイに交換方法が表示されます。このようなときは、次の手順に従ってトナー容器を交換してください。

[後で処理]を押した場合は、モードの設定などの操作は続けることができます。


  • トナーの偽造品にご注意ください

トナーの「偽造品」が流通していることが確認されています。
「偽造品」を使用されますと、印字品位の低下など、機械本体の本来の性能が十分に発揮されない場合があります。「偽造品」を含む非純正トナーに起因する故障や事故につきましては、責任を負いかねますのでご了承ください。
詳しくは下記ホームページをご覧ください。
http://www.canon.com/counterfeit


おことわり
  • トナー容器は絶対に火の中に入れないでください。爆発の恐れがあり大変危険です。
  • トナー容器は幼児の手の届かないところへ保管してください。もしトナーを飲んだ場合は、直ちに医師と相談してください。
  • トナーが衣服や手に付着した場合は、直ちに水で洗い流してください。温水で洗うとトナーが定着し、汚れがとれなくなることがあります。
  • トナー容器は必ず本製品専用のものを使用してください。
製品名 対応するキヤノン純正トナー
LBP4500 Canon NPG-26 Black Toner
(キヤノン NPG-26 ブラック トナー)
  • トナー容器は直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。(望ましい環境:温度30 ℃以下/湿度80 %以下)
  • トナー容器の交換は、トナー容器交換のメッセージが表示されてから行ってください。
  • タッチパネルディスプレイに表示される[前の手順へ]、[次の手順へ]を押して、交換方法を確認することができます。
  • トナーがなくなり中断したプリントジョブは、トナー容器交換後自動的に再開します。

  1. トナー補給カバーを開きます。

  1. 回転レバーを垂直になるまで起こします。

  • レバーのがUnlockの位置にあることを確認してください。
  1. トナー容器を引き出します。

トナー容器が半分程出てきたら、下に手を添えながらまっすぐ引き出してください。

  • 使用済みのトナー容器を火中に投じないでください。トナー容器内に残ったトナーに引火して、やけどや火災の原因になります。
  • トナー容器の先端部に触れたり、何かにぶつけるなどの衝撃を与えないでください。
  1. 新しいトナー容器の赤い保護キャップを、矢印の方向に回しながら外します。

  • トナー容器の先端部に触れたり、何かにぶつけるなどの衝撃を与えることは絶対に避けてください。トナーが漏れることがあります。
  1. 新しいトナー容器を奥まで押し込みます。

トナー容器が半分程入るまで、下に手を添えながら押し込んでください。

  1. 回転レバーを水平になるまで倒します。

  • レバーのがLockの位置にあることを確認してください。
  • 異なる機種のトナーをセットした場合、回転レバーは倒れません。
  1. トナー補給カバーを閉じます。

  • カバーを閉じる場合は、すき間に指をはさまないように注意してください。


消耗品

本製品には次のような消耗品が用意されています。

詳しくは、お求めになった販売店にお問い合わせください。

用紙、トナーはなくなる前に販売店よりお求めになることをおすすめします。

  • 用紙

普通紙(A3、B4、A4、B5、A5サイズ)の他に、再生紙、カラーペーパー、OHPフィルム(本製品専用)、第2原図用紙、ラベル用紙などがあります。詳しくはお求めの販売店にお問い合わせください。


おことわり
  • 用紙は火気のある場所に保管しないでください。用紙に引火して、やけどや火災の原因になります。
  • 用紙補給後に残った用紙は、湿気を避けるため包装紙にしっかりと包んで保管してください。
  • 快適なプリント結果を得ていただくため、キヤノン推奨用紙のご使用をおすすめします。
  • 市販されている用紙にはいろいろな種類のものがあり、本製品にあわないものもあります。ご使用になる場合は、お買い求めの販売店にお問い合わせください。

  • 専用トナー容器

トナー容器交換のメッセージが表示されたら、本製品専用のトナー容器に交換してください。

製品名 対応するキヤノン純正トナー
LBP4500 Canon NPG-26 Black Toner
(キヤノン NPG-26 ブラック トナー)

  • トナーの偽造品にご注意ください
    トナーの「偽造品」が流通していることが確認されています。
    「偽造品」を使用されますと、印字品位の低下など、機械本体の本来の性能が十分に発揮されない場合があります。「偽造品」を含む非純正トナーに起因する故障や事故につきましては、責任を負いかねますのでご了承ください。
    詳しくは下記ホームページをご覧ください。
    http://www.canon.com/counterfeit

おことわり
  • トナー容器は火中に投じないでください。爆発の恐れがあり大変危険です。
  • トナー容器は火気のある場所に保管しないでください。トナーに引火して、やけどや火災の原因になります。
  • トナーなどの消耗品は幼児の手の届かないところへ保管してください。もしトナーなどを飲んだ場合は、直ちに医師と相談してください。
  • トナー容器は直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。(望ましい環境:温度30 ℃以下/湿度80 %以下)

  • 専用針ケース

針ケース交換のメッセージが表示されたら、本製品専用の針ケースに交換してください。

製品名 対応するキヤノン純正針ケース
LBP4500 ステイプル・J1


  • 専用針カートリッジ

針カートリッジ交換のメッセージが表示されたら、本製品専用の針カートリッジに交換してください。

製品名 対応するキヤノン純正針カートリッジ
LBP4500 ステイプル・D3



保守について

本製品は、所定の保守契約に基づいて修理・調整を行います。

詳細はお求めになった販売店にお問い合わせください。

  • 補修用性能部品

本製品の補修用性能部品およびトナーの最低保有期間は、本製品製造打ち切り後7年間です。

  • 用紙について

快適なプリント結果を得ていただくため、キヤノン推奨用紙のご使用をおすすめします。

使用可能な用紙については「用紙について」 を参照してください。
(* 各オプションで使用できる用紙の厚さに制限がありますので、注意してください。)


おことわり
  • 次のような用紙にはプリントしないでください。紙づまりの原因になります。
  • 大きくカールした用紙やしわのある用紙
  • 薄いわら半紙
  • 熱転写プリンタで印字した紙(ウラ面にもプリントしないでください)
  • インクジェット専用の郵便はがき
  • 市販されている用紙にはいろいろな種類のものがあり、本製品にあわないものもあります。ご使用になる場合は、お買い求めの販売店にお問い合わせください。

  • その他

本製品ならびに関連する消耗品・サービス役務などは、別途消費税を申し受けますのでご了承ください。