複写用紙機能 |
バックカーボン付きの複写用紙のように、1ページの印字データを作成するだけで、そのページの内容を最高5枚まで複写して印字できます。この機能を「複写用紙機能」といいます。 また、複写式伝票のように、枠取りや罫囲みが共通でも伝票タイトル部分などがページによって異なるものがあります。複写用紙機能では、複写するそれぞれのページに対応する複写ページ(1~5)というオーバレイページが用意されており、各ページの伝票タイトルなどを登録しておくことができます。
共通ページと複写ページは、ユーザが独自にフォームを作成して登録できる複写用紙機能専用のオーバレイページです。 共通ページや複写ページの登録は、専用命令で開始します。
この制御命令のパラメータで「K」を指定すると共通ページ、「1~5」を指定すると複写用紙の各ページに対応する複写ページを登録できます。登録を開始すると、以降ホストコンピュータから送られてくるフォームデータが、指定された共通/複写ページに登録されます。 |
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共通ページのかわりに、ページオーバレイ機能のシステムページやユーザページのフォームを使用することができます。その場合は共通ページを登録する必要はありません。 |
共通/複写ページの登録を開始すると、パラメータリセット処理が行われ、制御命令で設定したすべての印字パラメータが初期状態に戻ります。ただし、タッチパネルで設定した印字パラメータはそのまま残ります。 また、専用命令によって共通/複写ページの登録を終了すると、パラメータリセット処理が行われます。 |
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ひとつの共通/複写ページに登録できるフォームデータは、用紙1ページ分です。したがって、ページ長を短く設定し、1枚の用紙に複数のページを確保しても、フォームは用紙単位でしかオーバレイされません。 |
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共通/複写ページの登録中に無視される制御命令 ユーザページの登録中は、次の制御命令が無視されます。 |
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ユーザページの登録開始 | ESX 01h 00h 02h h | |
LIPSページの登録開始 | ESX 01h 00h 03h SP ’ | |
LIPSページの登録終了 | ESX 01h 00h 03h SP . 00 | |
複写ページの登録開始 | ESX 01h 00h 04h SP ? h | |
複写用紙のオーバレイ印字開始 | ESX 01h 00h 05h SP ? p | |
複写用紙のオーバレイ印字終了 | ESX 01h 00h 03h SP ? z |
共通/複写ページの登録は、次の専用命令を受信すると終了します。 |
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このほか、次のような場合にも共通/複写ページの登録は終了します。
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登録した共通/複写ページのフォームを消去するときは、次の専用命令を使用します。 |
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なお、共通/複写ページに登録したフォームのデータは、メニューの「登録レベル」の設定によって消去する時期を選択できます。 |
[一時]に設定したとき: | 印字を開始し、一連の印刷処理(ジョブ)すべてのページの印字が終了した時点で登録内容が消去されます。 |
[永久]に設定したとき: | 本製品の電源をオフにするか同等のリセット処理を行うまで登録した内容を保持します。 |
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「登録データの削除方法を設定する」 |
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すでに登録されている共通/複写ページに新しいフォームを登録すると、登録済みのフォームは消去されます。また、共通/複写ページに登録したフォームのデータ量が多いと、普通のページの印字が遅くなることがあります。 |
複写用紙機能を使用した印字は、専用命令によって開始します。
複写用紙全ページにオーバレイするフォームとしては、複写用紙機能専用に登録した共通ページのフォーム、ページオーバレイ印字機能のシステムページのフォーム、ユーザページのフォームが選択できます。 複写用紙機能を終了するときは、専用命令を使用します。
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実際に印字する用紙サイズと使用するフォームの用紙サイズが異なると、複写用紙機能は行われません。 ページオーバレイ機能と複写用紙機能を同時に実行することはできません。 また、2ページ印刷機能と複写用紙機能を同時に実行することはできません。 |