本体の設定 (ESC/Pエミュレーション) |
エミュレーションモードの各種の機能やタッチパネルを使った操作のしかた、エミュレーションモードで使用できる制御命令などについて説明しています。 なお、本カテゴリをお読みになる前に、必ず「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をお読みください。 |
ご使用になる前に |
本製品のESC/Pエミュレーションモードの特長など、ご使用になる前に知っておいていただきたいことについて説明します。 本製品の動作モードがESC/Pエミュレーションモードに切り替わることによって、ESC/P準拠のプリンタ(以降「ESC/Pプリンタ」と呼びます)を使って印字したときと同等の印字を行うことができます。 LIPSモードに対応していないアプリケーションソフトウェアなどをお使いのときは、アプリケーション側でプリンタ機種にESC/Pプリンタ(または同等の機種)を指定し、本エミュレーションモードをご利用ください。 |
ESC/Pモードの特長 |
ESC/Pモードを使用する準備 |
ESC/Pモードの特長 |
PC-9800シリーズ、DOS/V互換のパーソナルコンピュータなど、ESC/P準拠のプリンタを接続できる機種すべてをホストコンピュータとしてご利用になれます。このため、豊富なアプリケーションソフトウェア群で作成したデータを印字できます。
ESC/Pプリンタの持っているすべての文字フォントに対応する専用のフォントが用意されています。英数字カタカナは、明朝10cpi、12cpi、15cpi、プロポーショナルを持ちます。また、漢字は明朝体のほか、ゴシック体、丸ゴシック体を使用できます。
ESC/Pプリンタと同じサイズの用紙をセットすれば、ESC/Pプリンタと同じレイアウトで印字できることはもちろんですが、印字する用紙に応じて印字データを縮小してレイアウトを変えずに印字することもできます。たとえば、連続用紙に印字するためのデータをレイアウトを変えることなく、そのままカット紙に印字したり、B4サイズのデータをA4サイズのカット紙に印字したりすることが可能です。(→「ページフォーマット」)
印字データを縮小すると、用紙の上下、左右の余白ができることがあります。
このエミュレーションモードでは、タッチパネルのESC/P設定で印字に必要ないろいろな設定を行うことができます。印字設定の項目はメニュー形式で並んでおり、ディスプレイに表示されるメニューにしたがって簡単に探すことができます。設定は、タッチパネルのESC/P設定で行うことができます。(→「ESC/Pモードの設定」)
メニューなどで設定した印字環境は、自動的に不揮発性メモリに登録されます。ですから、いったん設定値を登録してしまえば、他の動作モードに移ったり、電源をオフ(同等のリセット処理も含みます)にしたりしても、いつでも同じ設定で印字を行うことができます。
A4サイズやB5サイズの用紙2ページ分の内容を、A3サイズやB4サイズの用紙に見開きになるように印字することができます。印字した文書を二つ折りにしてとじるときなどに便利です。
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ESC/Pモードを使用する準備 |
本製品には、LIPSモード(LIPSⅡ+、LIPSⅢ、LIPSⅣ)、I5577エミュレーションモード、HP-GLエミュレーションモードのほかに、PC-9800シリーズをはじめ、DOS/VやIBM-PC系のコンピュータで使用されるESC/P準拠プリンタをエミュレートするESC/Pエミュレーションモードがあります。 印字を行うときのモード(動作モードといいます)は、送られてくる印字データを判別して自動的に切り替わりますので、特に設定する必要はありません。ただし、動作モードの自動切り替えがうまくいかなかったり、印刷が正常に行えない場合は、動作モードを本エミュレーションに設定してください。
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ESC/Pモードの解説 |
本エミュレーションモードを使用して印字を行うときの用紙の向きと印字方向の関係や、ESC/Pプリンタと同等の印字結果を得るための情報などについて説明します。 本エミュレーションモードでは、実際の用紙上での印字位置と印字領域について次の用語で説明しています。
ESC/Pプリンタ用に作成された印字データが、
印字領域のページ長は本製品の有効印字領域内で任意の行数に変更することができます。また、印字しないで改ページする領域(ボトム領域)を設定することもできますので、連続用紙用に作成されたデータなども任意のレイアウトで印刷することができます。 |
用紙のセット |
ページフォーマット |
ワイド領域に印刷する |
ページフォーマットと用紙サイズの関係 |
印字領域と印字動作 |
ESC/Pモードの拡張機能 |
用紙のセット |
ESC/Pプリンタはカット紙や連続用紙に印字できます。印字方向は常に一定ですから、カット紙を縦置きや横置きにすることで縦長(ポートレイト)または横長(ランドスケープ)の文書を印字します。
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ページフォーマット |
ESC/Pエミュレーションモードには、ESC/Pプリンタでの印刷を想定した様々なアプリケーションソフトウェアおよび印字データに対応するために、7種類のページフォーマットが用意されています。
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ページフォーマット名の右下にある名称(Fmode 1, 2, 3, 4, 6, 7, 8)は、各ページフォーマットに対応するモードNo.です。以後、本カテゴリの操作説明および制御命令の説明では、おもにこのモードNo.を使用しています。 |
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ページフォーマットの種類 |
1ページの文字数と行数 |
ページフォーマットの種類 |
本エミュレーションモードの7種類のページフォーマットについて説明します。それぞれのページフォーマットでは、ESC/Pプリンタと同等の印字結果を得られるように、印字データの縮小方法や、印字領域などが決められています。 なお、用紙の上下、左右5mmの範囲には印字できません。この余白を除いた印字可能な範囲を「有効印字領域」といいます。各ページフォーマットでは、この有効印字領域内に、ESC/Pプリンタ用に作成された印字データが収まるように、それぞれ印字領域が定められています(設定によって、実際の印字領域は有効印字領域内で変更可能です)。 |
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ページフォーマットはメニューの「ページフォーマット」で設定します。 「ページフォーマットを設定する」 |
実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】 |
実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】 |
連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】 |
連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】 |
連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】 |
カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】 |
カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】 |
実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】 |
ESC/Pプリンタにカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
A3、B4、A4、B5、A5、はがきの6種類のサイズの用紙を使用できます。
ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで印字します。ただし、メニューの「漢字サイズ」によって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は10ポイントのままです)。
ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。
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[136桁]: | 用紙サイズに関係なく印字領域の左端から13.6インチの位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が13.6インチより狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。 | |
[右端]: | 印字する用紙サイズの有効印字領域の右端(用紙端から5mm内側)が折り返し位置になります。右端を越えた印字データは、次行の左端に折り返して印字します。 |
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実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】 |
ESC/Pプリンタにカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
B4、A3サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。 |
連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】 |
ESC/Pプリンタに10×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
ESC/Pプリンタに10×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向8インチ、縦方向11インチ)を、横方向、縦方向ともに292/300倍に縮小します。
標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで、文字ピッチをつめて印字します。
ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。
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連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】 |
ESC/Pプリンタに15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
ESC/Pプリンタに15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、横方向3/4倍、縦方向2/3倍(横方向9.1インチ、縦方向7.3インチ)に縮小します。
標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで印字します。ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は8ポイントのままです)。
ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。
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連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】 |
ESC/Pプリンタに15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してB4サイズのカット紙(またはB4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
ESC/Pプリンタに15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、縦方向のみ約259/300倍(横方向13.6インチ、縦方向9.5インチ)に縮小します。
標準ではB4サイズを使用しますが、A3サイズでも印字できます。
10ポイントの文字フォントを使用し、行ピッチのみ縮小して印字します(文字ピッチは実寸サイズになります)。
ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。
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カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】 |
ESC/PプリンタにB4サイズのカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
ESC/PプリンタにB4サイズのカット紙を縦置きにセットしたときの印字範囲(横方向9.6インチ、縦方向13.8インチ)を、横方向、縦方向ともに3/4倍に縮小(横方向7.2インチ、縦方向10.4インチ)します。
標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字ピッチおよび改行ピッチを3/4倍に縮小して印字します。
ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。
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カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】 |
ESC/PプリンタにB4サイズのカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
ESC/PプリンタにB4サイズのカット紙を横置きにセットしたときの印字範囲(横方向13.9インチ、縦方向9.7インチ)を、横方向、縦方向ともに3/4倍に縮小(横方向9.3インチ、縦方向6.5インチ)します。
標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字ピッチおよび改行ピッチを3/4倍に縮小して印字します。
ESC/Pプリンタの解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。
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1ページの文字数と行数 |
それぞれのページフォーマットで1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を用紙サイズごとに示します。 |
ページフォーマット | A3 | B4 | A4 | B5 | A5 | はがき | |
実寸縦 (Fmode 1) |
文字数 | 112 | 97 | 78 | 67 | 54 | 35 |
行数 | 92 | 78 | 63 | 54 | 42 | 28 | |
実寸横 (Fmode 2) |
文字数 | 136 | 136 | 112 | 97 | 78 | 54 |
行数 | 63 | 52 | 42 | 36 | 28 | 16 | |
10インチ→A4縦 (Fmode 3) |
文字数 | 80 | 80 | 80 | × | × | × |
行数 | 66 | 66 | 66 | × | × | × | |
15インチ→A4横 (Fmode 4) |
文字数 | 136 | 136 | 136 | × | × | × |
行数 | 66 | 66 | 66 | × | × | × | |
15インチ→B4縦 (Fmode 6) |
文字数 | 136 | 136 | × | × | × | × |
行数 | 66 | 66 | × | × | × | × | |
B4→A4縦 (Fmode 7) |
文字数 | 97 | 97 | 97 | × | × | × |
行数 | 78 | 78 | 82 | × | × | × | |
B4→A4横 (Fmode 8) |
文字数 | 136 | 136 | 136 | × | × | × |
行数 | 52 | 52 | 52 | × | × | × |
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「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。 10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。 「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。 6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。 |
ワイド領域に印刷する |
印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)を使用する場合や、ページフォーマット(Fmode
1, 2も含む)で標準となる用紙より大きなサイズの用紙を使用する場合は、用紙の上下、左右に大きな余白ができることがあります。 |
カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】 |
カット紙を縦置きにセットして印字することを想定した印字データを、A3サイズのカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。 |
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文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】」) |
A3サイズの用紙を使用できます。
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カット紙をA3横いっぱいに印刷する【実寸横:Fmode 2:ワイド領域】 |
カット紙を横置きにセットして印字することを想定した印字データを、A3サイズのカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。 |
![]() |
文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット実寸横(Fmode 2)と同じです。(→「実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】」) |
A3サイズの用紙を使用できます。
印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」) |
連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】 |
10×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。 |
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縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】」) |
A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。 第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」) |
連続用紙(15×11インチ)をA4横いっぱいに印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4:ワイド領域】 |
15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。 |
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縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→A4横(Fmode 4)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】」) |
A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
15インチ→A4横(Fmode 4)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードをもっとも有効に使用できます。 第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」) |
連続用紙(15×11インチ)をB4横いっぱいに印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6:ワイド領域】 |
15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、B4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。 |
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縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→B4横(Fmode 6)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】」) |
A3、B4の2種類のサイズの用紙を使用できます。
B4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。 第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」) |
カット紙B4をA4縦いっぱいに印刷する【B4→A4縦:Fmode 7:ワイド領域】 |
B4サイズのカット紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。 |
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縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマットB4→A4縦(Fmode 7)と同じです。(→「カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】」) |
A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
B4→A4縦(Fmode 7)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードを有効に使用できます。 第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」) |
カット紙B4をA4横いっぱいに印刷する【B4→A4横:Fmode 8:ワイド領域】 |
B4サイズのカット紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。 |
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縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマットB4→A4横(Fmode 8)と同じです。(→「カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】」) |
A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
B4→A4横(Fmode 8)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードを有効に使用できます。 印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの実寸縦(Fmode 1)と同じです。(→「カット紙をA3縦いっぱいに印刷する【実寸縦:Fmode 1:ワイド領域】」) |
ワイド領域での1ページの文字数と行数 |
それぞれのページフォーマットでワイド領域モードにしたときに1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を、用紙サイズごとに示します。 |
ページフォーマット | A3 | B4 | A4 | B5 | A5 | はがき | |
実寸縦 (Fmode 1) |
文字数 | 112 | × | × | × | × | × |
行数 | 95 | × | × | × | × | × | |
実寸横 (Fmode 2) |
文字数 | 161 | × | × | × | × | × |
行数 | 66 | × | × | × | × | × | |
10インチ→A4縦 (Fmode 3) |
文字数 | 115 | 99 | 80 | × | × | × |
行数 | 98 | 84 | 68 | × | × | × | |
15インチ→A4横 (Fmode 4) |
文字数 | 215 | 186 | 150 | × | × | × |
行数 | 99 | 85 | 68 | × | × | × | |
15インチ→B4縦 (Fmode 6) |
文字数 | 161 | 139 | × | × | × | × |
行数 | 77 | 66 | × | × | × | × | |
B4→A4縦 (Fmode 7) |
文字数 | 150 | 129 | 104 | × | × | × |
行数 | 127 | 109 | 88 | × | × | × | |
B4→A4横 (Fmode 8) |
文字数 | 215 | 186 | 150 | × | × | × |
行数 | 88 | 76 | 61 | × | × | × |
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![]() |
「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。 10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。 「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。 6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。 |
ページフォーマットと用紙サイズの関係 |
それぞれのページフォーマットで使用できる用紙サイズは次のとおりです。 |
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A3 | B4 | A4 | B5 | A5 | はがき | ||
実寸縦 (Fmode 1) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
実寸横 (Fmode 2) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
10インチ→A4縦 (Fmode 3) |
△ | △ | ○ | × | × | × | ||
15インチ→A4横 (Fmode 4) |
△ | △ | ○ | × | × | × | ||
15インチ→B4横 (Fmode 6) |
△ | ○ | × | × | × | × | ||
B4→A4縦 (Fmode 7) |
△ | △ | ○ | × | × | × | ||
B4→A4横 (Fmode 8) |
△ | △ | ○ | × | × | × |
○ | 印字可能。用紙にちょうどよく納まります |
△ | 印字可能ですが余白があきます |
× | 印字不可能。または、印字データが欠落するなどの不具合を生じることがあります |
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お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。 |
印字領域の上端での印字動作 |
実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、リセット処理が行われた状態)のときの印字領域は、本製品の有効印字領域の上端とほぼ同じ位置になります。 |
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先頭行にn倍の縦倍文字がある場合は、(n-1)行改行してから印字されます。 |
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ページフォーマットFmode 3, 4, 6, 7, 8では、初期状態のときの先頭行(TOF行)の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。それぞれのページフォーマットでの印字領域の上端は、本製品の有効印字領域の上端から次の量だけオフセットした位置になります。 |
ページフォーマット | A3 | B4 | A4 | B5 | A5 | はがき |
10インチ→A4縦(Fmode 3) | 480 | 480 | 81 | 20 | 20 | 20 |
15インチ→A4横(Fmode 4) | 371 | 371 | 93 | 30 | 30 | 30 |
15インチ→B4横(Fmode 6) | 33 | 33 | 20 | 20 | 20 | 20 |
B4→A4縦(Fmode 7) | 597 | 597 | 198 | 30 | 30 | 30 |
B4→A4横(Fmode 8) | 426 | 426 | 148 | 30 | 30 | 30 |
単位:1/300インチ |
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Fmode 3, 4, 7, 8でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 6でA3、B4サイズの用紙を使用するときは、印字が用紙の中央にレイアウトされるように、先頭行の文字の上端を本製品の有効印字領域の上端からのオフセット量で調整しています。 先頭行(TOF行)の文字のベースライン位置は、上の表で決まる印字領域の上端の位置から文字フォントの高さだけ下がった位置になります。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。
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印字領域の左端での印字動作 |
実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、プリンタのリセット処理が行われた状態)のときの第1文字目の印字位置は、本製品の有効印字領域の左端(用紙の左端から5mm内側)とほぼ同じ位置になります。
ページフォーマットFmode 3, 4, 6, 7, 8では、初期状態のときの第1文字目の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。 |
ページフォーマット | A3 | B4 | A4 | B5 | A5 | はがき |
10インチ→A4縦(Fmode 3) | 277 | 277 | 0 | |||
15インチ→A4横(Fmode 4) | 562 | 562 | 157 | 0 | ||
15インチ→B4横(Fmode 6) | 45 | 45 | 0 | |||
B4→A4縦(Fmode 7) | 360 | 360 | 78 | 0 | ||
B4→A4横(Fmode 8) | 562 | 562 | 157 | 0 |
単位:1/300インチ |
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ページフォーマットFmode 3, 4でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するとき、Fmode6でA3、B4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 7, 8でA3、B4、A4、A5サイズの用紙を使用するときは、1ページ分の印字データが用紙の中央にレイアウトされるように第1文字目の印字位置をオフセット量で調整しています。そのほかの組み合わせでは、本製品の有効印字領域のほぼ左端が第1文字目の印字位置になります。 |
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「用紙位置を左右に微調整する」 |
印字領域の下端での印字動作 |
ESC/Pエミュレーションモードでは、ESC/Pプリンタとほぼ同じ印字動作を行うために、ESC/Pプリンタの用紙エンド(用紙の下端)に相当する位置が用紙サイズごとに決められています。 複数のページにわたる印字データを、改ページ後に正しい先頭行の位置から印字させるには、次のいずれかを行う必要があります。
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「1ページの文字数と行数」 |
「ワイド領域での1ページの文字数と行数」 |
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最終行に縦倍文字がある場合、ESC/Pプリンタのカットシートフィーダ使用時は縦倍文字の上部を用紙内に印字し、下部を次の用紙のTOF行に印字します。トラクタフィーダ使用時はミシン目にまたがるように印字します。 本エミュレーションモードでは、ページフォーマットにかかわらず、縦倍文字が有効印字領域内に入っている場合は印字し、有効印字領域をはみ出す場合は、そのページに印字しません。 次の例では、文字の印字位置が縦倍文字のための改行によって印字下限位置を越えるため、途中で改ページされます。次ページでは、TOF行から残りの改行(印字下限位置を越えた部分)が行われて印字されます。 |
![]() |
なお、改ページ後に残りの改行が行われた場合、印字データが有効印字領域の上端を越えると印字は行われません。 |
印字領域の右端での印字動作 |
ESC/Pプリンタでカットシートフィーダを使用している場合は、用紙の右端のチェックが行われません。 文字にアンダーラインを引いている場合、同様に文字幅が有効印字領域を越えなければ、文字およびアンダーラインを印字しますが、文字幅が有効印字領域を越える場合は、文字を印字せずに有効印字領域内のアンダーラインだけを印字します。 |
2ページ印刷機能 |
2ページ分の印字データを1枚の用紙に見開きで印字することができます。 |
![]() |
「2ページ分のデータを1ページに印刷する」 |
たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。
たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。
|
|
ESC/Pモードの設定 |
ESC/Pプリンタと本製品の違いを補うための印字環境(ページフォーマット、印字位置の調整、印字状態など)は、仕様設定メニューで設定できます。 仕様設定メニューの中には、すべての動作モード共通のプリント環境と、エミュレーションなどの動作モードごとに設定できる専用のプリント環境がそれぞれグループ化されて並んでいます。 ESC/Pエミュレーションモードの印字環境の設定項目や設定値は、この中のESC/Pグループに含まれています。「ESC/P設定」というグループ階層を選択すると、ESC/Pエミュレーションモード専用の6種類のメニューグループが表示されます。 |
ESC/Pモードの設定項目の種類 |
ESC/Pモードの設定 |
ESC/Pステータスプリント |
ESC/Pモードの設定項目の種類 |
ESC/Pエミュレーションモードの設定項目は、次の6種類のグループに分かれています。
それぞれのグループに含まれる設定項目は次のとおりです。太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。
|
* | お使いの機種によって、表示される用紙サイズの種類は異なる場合があります。 |
|
設定項目 | 設定値 |
漢字書体 | 明朝,ゴシック,丸ゴシック,フォントID |
フォントID | 1,2~999 |
漢字サイズ | システム,8ポイント,10ポイント,12ポイント |
文字コード | カタカナ,グラフィックス |
国別文字 | 日本,ノルウェー,デンマーク2,スペイン2,ラテンアメリカ,USA,フランス,ドイツ,UK,デンマーク,スウェーデン,イタリア,スペイン |
|
設定項目 | 設定値 |
イメージの補正 | する,しない |
縮小文字 | する,しない |
|
設定項目 | 設定値 |
改行機能 | LFコマンドを待つ,改行 |
|
設定項目 | 設定値 |
連続用紙長 | 設定方法:システム,任意設定 |
任意設定値:1行~66行~199行 | |
単票用紙長 | 設定方法:システム,任意設定 |
任意設定値:1行~66行~199行 | |
ミシン目スキップ | 設定方法:する,しない |
任意設定値:1行~31行 |
|
設定項目 | 設定値 |
登録レベル | 一時,永久 |
カラーモード自動時* | カラー,モノクロ |
* | カラープリンタ使用時のみ表示されます。 |
![]() |
本製品には、不揮発性メモリ(設定値を書き込んだり登録したりできるメモリで、電源をオフにしても内容は消えません)が組み込まれており、ESC/Pエミュレーションモードの設定値は自動的に登録されます。したがって、いったん値を設定しておけば、他の動作モードに切り替えても、再びESC/Pエミュレーションモードに戻ったときに前回の設定値で印字することができます。 |
ページフォーマットを設定する(ページフォーマット) |
ESC/Pプリンタの印字に対応する本エミュレーションモードのページフォーマットを次の7種類から選択します。 |
A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をESC/Pプリンタに縦置きでセットした場合と同じ印字結果になります。
A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をESC/Pプリンタに横置きでセットした場合と同じ印字結果になります。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、ESC/Pプリンタと同じ用紙サイズを設定します。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
ESC/Pプリンタで10×11インチの連続用紙に印字するデータ(80文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してポートレイトで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。
ESC/Pプリンタで15×11インチの連続用紙に印字するデータ(136文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。
ESC/Pプリンタで15×11インチの連続用紙に印字するデータ(136文字×66行)をB4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、B4サイズ以上の用紙を設定します。
ESC/PプリンタでB4サイズのカット紙を縦置きにセットして印字するデータをA4サイズに入るように3/4に縮小してポートレイトで印字します。
ESC/PプリンタでB4サイズのカット紙を横置きにセットして印字するデータをA4サイズに入るように3/4に縮小してランドスケープで印字します。 |
![]() |
「ページフォーマット」 |
上余白を設定する(上余白) |
![]() |
それぞれのページフォーマットで設定されているTOF行の上端を基準として、印字開始位置を上下方向にずらす量を255段階で指定します。 |
【単位】 | 1/72インチ(約0.35mm) |
【範囲】 | -127~0~+127 |
|
上余白を増やした場合、有効印字領域の下端を越えた印字データは、次ページのTOF行から印字されます。
上余白を増やした場合、印字データが有効印字領域の下端を越えると、ボトム位置からページ長(初期状態のTOF行からボトム位置までの範囲)までのデータは印字されません。 |
用紙位置を左右に微調整する(用紙位置微調整) |
![]() |
用紙の左端を基準として、印字位置を左右方向にずらす量を255段階で指定します。 |
【単位】 | 1/72インチ(約0.35mm) |
【範囲】 | -127~0~+127 |
用紙位置を微調整したときの印字位置は、ページフォーマットおよび印字領域(標準/ワイド領域モード)の設定によって次のようになります。
|
印字領域を設定する(領域) |
![]() |
ページフォーマットに従ったレイアウトで印字するか、有効印字領域ほぼいっぱいまで使って印字するかを設定します。
ページフォーマットにしたがった印字領域で印字を行います。したがって、ESC/Pプリンタと同じレイアウトで印字できます。
印字データの縮小率のみページフォーマットにしたがって、印字領域をセットされている用紙の有効印字領域とほぼ同じ範囲まで広げます。ESC/Pプリンタの印字結果のレイアウトと異なりますが、ページフォーマットの印字領域の制限がなくなるため、用紙の紙面を有効に使って印字することができます。 |
![]() |
現在のページフォーマットに関係なく設定を行えますが、実際に設定が有効になるのは、実寸で印字するページフォーマット(Fmode 1, 2)でA3サイズの用紙に印字する場合、または印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)で印字する場合に限られます。 |
![]() |
「ワイド領域に印刷する」 |
「印字領域と印字動作」 |
右マージンの位置を設定する(右マージン既定値) |
![]() |
初期状態の右マージンの位置を指定します。
右マージン位置を136桁目(10cpi)に設定します。
右マージン位置を現在の用紙サイズの有効印字領域の右端に設定します。 |
![]() |
この設定は、実寸で印字するページフォーマット(Fmode 1, 2)が指定された場合に有効になります。 |
![]() |
「ページフォーマット」 |
用紙サイズを設定する(用紙サイズ) |
![]() |
印字する用紙のサイズを設定します。
それぞれの定形サイズの用紙を設定します。 |
![]() |
お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。 設定した用紙サイズが、現在指定されている給紙元にセットされている用紙サイズと合わない場合は、正しいサイズの用紙をセットするようにメッセージが表示されます。 |
![]() |
「ページフォーマット」 |
2ページ分のデータを1ページに印刷する(2ページ印刷設定) |
![]() |
A4サイズまたはB5サイズで作成された印字データを、A3サイズまたはB4サイズの用紙に見開きで2ページ分ずつ並べて印字するかどうかを設定します。
2ページ印刷を行いません。
2ページ分の印字データを左開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、左側が1ページ目、右側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、上側が1ページ目、下側が2ページ目になります。
2ページ分の印字データを右開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、右側が1ページ目、左側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、下側が1ページ目、上側が2ページ目になります。 |
![]() |
アプリケーションソフトウェアを利用している場合、ソフトウェア側でページごとに用紙サイズを指示していることがあります。このときは、2ページ印刷できないことがあります。 |
![]() |
「2ページ印刷機能」 |
漢字の書体を設定する(漢字書体) |
![]() |
2バイトコード文字(漢字)の書体を設定します。
明朝体で印字します。
ゴシック体で印字します。
丸ゴシック体で印字します。
フォントIDで設定したオプションの書体で印字します。 |
![]() |
「オプションの漢字書体を設定する」 |
オプションの漢字書体を設定する(フォントID) |
![]() |
「漢字書体」で[フォントID]を設定した場合、印字するオプションの漢字書体の番号を設定します。 |
【範囲】 | 1~999 |
![]() |
この設定項目は、フォントグループの「漢字書体」が[フォントID]に設定されている場合のみ有効になります。 また、ESC/Pエミュレーションモードでは使用できない書体を指定した場合は、明朝体になります。 標準フォント用のID番号は以下の通りです。 |
明朝体 | 002 | ||
ゴシック体 | 004 | ||
丸ゴシック体 | 006 |
オプションフォント用のID番号については、使用するオプションフォントのマニュアルを参照してください。 |
![]() |
「漢字の書体を設定する」 |
漢字サイズを設定する(漢字サイズ) |
![]() |
2バイトコード文字(漢字)の文字サイズを設定します。
現在のページフォーマットに従った漢字サイズによって印字を行います。
8ポイントで印字します。
10ポイントで印字します。
12ポイントで印字します。 |
![]() |
「ページフォーマット」 |
1バイトコード表の文字セットを設定する(文字コード) |
![]() |
1バイトコード表にカタカナまたはグラフィックス文字セットを対応させます。
1バイトコード表に対応したカタカナ文字セットの文字を印字します。
1バイトコード表に対応したグラフィックス文字セットの文字を印字します。 |
![]() |
「コード表」 |
国別文字を設定する(国別文字) |
![]() |
1バイトコード表に割り当てられている各国対応の文字セットを選択します。
1バイトコード表に対応した各国対応の文字セットの文字を印字します。 |
![]() |
1バイトコード登録文字セットが指定されている場合は、各国対応の文字セットを指定すると登録文字セットが解除されます。 |
![]() |
「コード表」 |
イメージデータの補正を設定する(イメージの補正) |
![]() |
イメージデータを印字するとき、ESC/Pプリンタと本製品との解像度の違いから、イメージデータを拡大します。このとき、イメージの拡大にともなってイメージを補正するかどうかを設定します。
イメージデータを単純に拡大し、イメージの補正は行いません。
イメージデータを拡大するとき、イメージがきれいに見えるように補正処理を行います。 |
![]() |
縦方向と横方向の倍率の異なるページフォーマット(Fmode 4, 6)では、印字したイメージが横長または縦長に見えることがあります。 |
ANK文字の縮小印字を設定する(縮小文字) |
![]() |
1バイトコード文字(ANK文字)を縮小して印字するかどうかを設定します。
ANK文字を通常の大きさで印字します。
1バイトコード文字(ANK文字)の横幅を10, 12cpi時は1/1.7倍、プロポーショナル時は1/2倍に縮小して印字します。 |
![]() |
この機能は、ESC/Pプリンタのメモリスイッチの縮小印字機能に対応しています。 |
![]() |
15cpiの文字は縮小印字されません。 |
自動改行を設定する(改行機能) |
![]() |
ホストコンピュータからCR コード(復帰)を受信した場合の印字位置の移動のしかたを設定します。
ホストコンピュータからLF コード(改行)を受信するまで改行動作を行いません。
印字データが右マージン位置を越えた場合、LF コードを受信しなくても復帰/改行動作を行い、次行の第1文字目の印字位置へ移動します。 |
![]() |
この機能は、ESC/Pプリンタのメモリスイッチの自動改行に対応しています。 |
連続用紙のページ長を設定する(連続用紙長) |
![]() |
連続用紙のページ長を設定します。
メニューで設定した連続用紙のページフォーマット、領域(ワイド/標準)モードおよび用紙サイズに従った行数になります。
6lpi単位で任意の行数を指定します。 |
【単位】 | 1/6インチ(約4.2mm) |
【範囲】 | 1~199 |
![]() |
行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。 |
![]() |
それぞれのページフォーマットで決められている印字可能行数を超えるページ長を設定した場合は、この設定にかかわらず、印字可能行数で改ページが行われます。なお、VFCグループの「ミシン目スキップ」でミシン目スキップ行数が設定されている場合は、実際の改ページ位置が変わります。 |
本設定項目のほかにも、ESC/Pの制御命令「ページ長の設定ESC C」によってページ長を設定できます。 |
![]() |
「ページフォーマット 」 |
「ミシン目スキップ行数を設定する」 |
カット紙のページ長を設定する(単票用紙長) |
![]() |
カット紙のページ長を設定します。
メニューで設定した連続用紙のページフォーマットおよび用紙サイズに従った行数になります。
6lpi単位で任意の行数を指定します。 |
【単位】 | 1/6インチ(約4.2mm) |
【範囲】 | 1~199行 |
![]() |
行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。 |
![]() |
それぞれのページフォーマットで決められている印字可能行数を超えるページ長を設定した場合は、この設定に関わらず、印字可能行数で改ページが行われます。なお、VFCグループの「ミシン目スキップ」でミシン目スキップ行数が設定されている場合は、実際の改ページ位置が変わります。 |
本設定項目のほかにも、ESC/Pの制御命令「ページ長の設定 ESC C」によってページ長を設定できます。 |
![]() |
「ページフォーマット 」 |
「ミシン目スキップ行数を設定する」 |
ミシン目スキップ行数を設定する(ミシン目スキップ) |
![]() |
ページ長の最終行から何行分かを印字しない行として設定します。
ミシン目スキップを行いません。したがって、ページ長で設定した行数で印字が行われます。
6lpi単位で任意のスキップ行数を指定します。 |
【単位】 | 1/6インチ(約4.2mm) |
【範囲】 | -127~0~+127 |
![]() |
行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。 本設定項目のほかにも、ESC/Pの制御命令「ミシン目スキップ行数の設定 ESC N」によってページ長を設定できます。 |
![]() |
「ページフォーマット 」 |
「連続用紙のページ長を設定する」 | |
「カット紙のページ長を設定する」 |
登録データの削除方法を設定する(登録レベル) |
![]() |
制御命令で登録した文字(1バイトコードおよび2バイトコードの登録文字)の登録の方法を設定します。
登録文字をジョブの間だけ登録しておきます。ジョブが終了すると登録内容は削除されます。
電源をオフにするまで(または同等のリセット処理が行われるまで)登録文字を残しておきます。 |
![]() |
印字を開始してから、すべてのページの印字が終了するまでの一連の処理を「ジョブ」といいます。 |
自動モード時の印刷方法(フルカラー/モノクロ)を設定する(カラーモード自動時) |
![]() |
共通メニューで「カラーモード」を[自動切替]に設定している場合に、カラー印刷を行うか、モノクロ印刷を行うかを選択します。
[自動切替]設定時にカラー印刷を行います。
[自動切替]設定時にモノクロ印刷を行います。 |
![]() |
この設定項目は、カラープリンタを使用している場合のみメニューに追加表示されます。 共通メニューで「カラーモード」を[フルカラー]または[モノクロ]に設定している場合は、本設定は無効になります。 |
ESC/Pステータスプリント |
ESC/Pエミュレーションモードのプリント環境(メニューの設定など)は、ESC/Pステータスプリントで確認できます。 |
![]() |
「ステータスプリント」は、以下の手順で出力します。 |
1. [初期設定/登録]キーを押したあと、[レポート出力]を押します。 | |
2.「リストプリント」の[プリンタ]を押します。 | |
3.[LIPS/エミュレーション]を押します。 | |
4.[ESC/Pユーティリティ]を押します。 | |
5.[ステータスプリント]を押して出力します。 |
![]() |
![]() |
ここに掲載されているステータスプリントはサンプルです。お使いのプリンタで出力したステータスプリントとは一部内容が異なる場合があります。 |
制御命令 |
ESC/Pエミュレーションモードで使用できる制御命令について説明します。独自の制御プログラムを作成するときなどに、必要に応じてお読みください。 文字やイメージを本製品で印字する際は、制御命令によって印字の細かい指示が行われています。この制御命令は文字コードの組み合わせで構成され、ホストコンピュータから送られたときに、文字として印字されずに印字動作や書式などの制御が行われます。 アプリケーションソフトウェアを使用して印字するときは、アプリケーションソフトウェア側で自動的にこの制御命令を送り出しています。独自に作成したプログラムで印字する場合は、本カテゴリに記載される制御命令の説明をご覧ください。 |
制御命令の種類 |
ESC/Pエミュレーションモードの制御命令は、次の3種類に分けられます。 |
基本制御命令 | 改行や改ページなど、1バイトでプリンタの基本的な制御を行うことのできる制御命令です。
|
|||||||||
拡張制御命令 | 文字の修飾や書式指定など、 ESC や FS に続くコードと併せて、2バイト以上でプリンタの制御を行うことのできる制御命令です。
|
|||||||||
専用命令 | ESC/Pにはなく、本エミュレーションで追加された本製品独自の機能を使用するための制御命令です。
|
それぞれの制御命令は、文字(JIS)による書式と、16進数による書式を掲載します。 |
< > | :数値を指定するパラメータ |
[ ] | :番号などを選択するパラメータ |
なお、パラメータに設定する値には、パラメータ名の( )内に示されているバイト数のバイナリ値を指定してください。 |
![]() |
左マージンの設定 ESC ![]() 任意の数値を1バイトで指定します |
ラインの設定 ESC q [修飾モード(1バイト)] いくつかの候補から番号を1バイトで指定します |
![]() |
16進数の表記について |
16進数は数字の後ろに「h」をつけて「48h」のように表します。
たとえば、48hは10進数で表すと72です。 |
基本制御命令 |
拡張制御命令 |
専用命令 |
基本制御命令 |
機能 | 書式 | |
水平タブ位置への移動 | HT | 09h |
改行 | LF | 0Ah |
垂直タブ位置への移動 | VT | 0Bh |
改ページ | FF | 0Ch |
復帰 | CR | 0Dh |
文字の横幅拡大指定(自動解除付き) | SO | 0Eh |
文字の横幅縮小指定 | SI | 0Fh |
文字の横幅縮小解除 | DC2 | 12h |
文字の横幅拡大解除(自動解除付き) | DC4 | 14h |
拡張制御命令 |
機能 | 書式 | |
拡張制御命令( ESC シーケンス) | ||
ANK文字ピッチの調整 | ESC SP | 1Bh 20h |
ANK文字の印字モードの一括指定 | ESC ! | 1Bh 21h |
絶対位置移動(ドット位置) | ESC $ | 1Bh 24h |
1バイトコード登録文字セットの指定/解除 | ESC % | 1Bh 25h |
1バイトコード文字の登録 | ESC & NUL | 1Bh 26h 00h |
ビットイメージの選択 | ESC * | 1Bh 2Ah |
改行ピッチの設定(n/360インチ) | ESC + | 1Bh 2Bh |
ANK文字のアンダーラインの指定/解除 | ESC ― | 1Bh 2Dh |
改行ピッチの設定(1/8インチ) | ESC 0 | 1Bh 30h |
改行ピッチの設定(1/6インチ) | ESC 2 | 1Bh 32h |
改行ピッチの設定(n/180インチ) | ESC 3 | 1Bh 33h |
イタリックの指定 | ESC 4 | 1Bh 34h |
イタリックの解除 | ESC 5 | 1Bh 35H |
文字セットのコピー | ESC : NUL | 1Bh 3Ah 00h |
プリンタのリセット処理 | ESC @ | 1Bh 40h |
垂直タブ位置の設定 | ESC B | 1Bh 42h |
ページ長の設定(行単位) | ESC C | 1Bh 43h |
ページ長の設定(インチ単位) | ESC C NUL | 1Bh 43h 00h |
水平タブ位置の設定 | ESC D | 1Bh 44h |
強調印字の指定 | ESC E | 1Bh 45h |
強調印字の解除 | ESC F | 1Bh 46h |
二重印字の指定 | ESC G | 1Bh 47h |
二重印字の解除 | ESC H | 1Bh 48h |
順方向垂直移動(n/180インチ) | ESC J | 1Bh 4Ah |
文字ピッチの指定(12CPI) | ESC M | 1Bh 4Dh |
ミシン目スキップ行数の設定 | ESC N | 1Bh 4Eh |
ミシン目スキップ行数の解除 | ESC O | 1Bh 4Fh |
文字ピッチの指定(10CPI) | ESC P | 1Bh 50h |
右マージンの設定 | ESC Q | 1Bh 51h |
国別文字の選択 | ESC R | 1Bh 52h |
スーパー/サブスクリプト文字の指定 | ESC S | 1Bh 53h |
スーパー/サブスクリプト文字の解除 | ESC T | 1Bh 54h |
文字の横幅拡大指定/解除 | ESC W | 1Bh 57h |
相対位置移動(ドット数) | ESC ¥ | 1Bh 5Ch |
文字ピッチの指定(15CPI) | ESC g | 1Bh 67h |
ANK文字書体の選択 | ESC k | 1Bh 6Bh |
左マージンの設定 | ESC l | 1Bh 6Ch |
プロポーショナルピッチの指定/解除 | ESC p | 1Bh 70h |
文字修飾の指定 | ESC q | 1Bh 71h |
カラー印字の指定 | ESC r | 1Bh 72h |
1バイトコード表の選択 | ESC t | 1Bh 74h |
ANK文字の縦拡大指定/解除 | ESC w | 1Bh 77h |
ANK文字の印字品位の選択 | ESC x | 1Bh 78h |
拡張制御命令( FS シーケンス) | ||
半角漢字の指定 | FS SI | 1Ch 0Fh |
半角漢字の解除 | FS DC2 | 1Ch 12h |
漢字の印字モードの一括指定 | FS ! | 1Ch 21h |
漢字モードの指定 | FS & | 1Ch 26h |
漢字のアンダーラインの指定/解除 | FS ― | 1Ch 2Dh |
漢字モードの解除 | FS . | 1Ch 2Eh |
2バイトコード文字の登録 | FS 2 | 1Ch 32h |
縦印字モードの指定(半角2文字単位) | FS D | 1Ch 44h |
縦印字モードの指定 | FS J | 1Ch 4Ah |
横印字モードの指定 | FS K | 1Ch 4Bh |
全角漢字ピッチの調整 | FS S | 1Ch 53h |
半角漢字ピッチの調整 | FS T | 1Ch 54h |
文字の縦横2倍拡大指定/解除 | FS W | 1Ch 57h |
漢字書体の選択 | FS k | 1Ch 6Bh |
上付き/下付き文字の指定 | FS r | 1Ch 72h |
専用命令 |
機能 | 書式 | |
LIPSモードへの移行 | ESC % @ | 1Bh 25h 40h |
ESC/Pの次の制御命令は無視されます。 |
機能 | 書式 | |
単方向印字指定/解除 | ESC U | 1Bh 55h |
漢字の高速印字指定/解除 | FS x | 1Ch 78h |
水平タブ位置への移動([HT]) |
印字位置を同一行内で最も近い右側の水平タブ位置に移動します。 |
JIS | HT |
16進数 | 09h |
![]() |
初期状態の水平タブ位置は、文字幅に関係なく漢字半角8文字ごとに設定されています。 現在印字位置より右側に水平タブが設定されていない場合や、次の水平タブ位置が右マージン位置を越えている場合、本制御命令は無視されます。 アンダーラインの指定が行われている場合、移動先までの間にアンダーラインは引かれません。 |
![]() |
水平タブ位置の設定 ESC D |
改行([LF]) |
行バッファの印字データを印字して、復帰改行します。 |
JIS | LF |
16進数 | 0Ah |
![]() |
現在印字位置は、次の行の左マージン位置になります。 下方への移動量は、現在の改行ピッチにしたがいます。 本制御命令によって、自動解除付きの文字の横幅拡大指定が解除されます。 |
![]() |
文字の横幅拡大指定(自動解除付き) SO |
垂直タブ位置への移動([VT]) |
行バッファの印字データを印字して、印字位置を次の垂直タブのある行の左マージン位置に移動します。 |
JIS | VT |
16進数 | 0Bh |
![]() |
現在印字位置が最終の垂直タブ位置を越えている場合は、FF と同じ動作になります。 初期状態(垂直タブが設定されていない)では、LF と同じ動作になります。また、「垂直タブ位置の設定 ESC B」でタブ位置がクリアされている場合は、CR と同じ動作になります。 |
![]() |
垂直タブ位置の設定 ESC B |
改ページ([FF]) |
行バッファの印字データを印字して、印字位置を次のページの1行目の左マージン位置に移動します。 |
JIS | FF |
16進数 | 0Ch |
![]() |
カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2)では、用紙を排出してページフォーマットにしたがった先頭行に移動します。ただし、上余白が設定されている場合はその位置になります。 連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)およびカット紙を縮小するページフォーマット(Fmode 7, 8)では、現在のページ長にしたがって次のTOF行に移動します。移動した位置が物理的に用紙の下端を越えた場合は用紙を排出します。 本制御命令によって、自動解除付きの文字の横幅拡大指定が解除されます。 |
![]() |
文字の横幅拡大指定(自動解除付き) SO |
復帰([CR]) |
行バッファの印字データを印字して、印字位置を左マージン位置に移動します。 |
JIS | CR |
16進数 | 0Dh |
![]() |
メニュー設定項目の「改行機能」で[改行]を設定した場合、 LF と同じ動作(改行)を行います。 |
![]() |
「自動改行を設定する」 |
文字の横幅拡大指定(自動解除付き)([SO]) |
1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の横幅を2倍に拡大して印字します。 |
JIS | SO |
16進数 | 0Eh |
![]() |
本制御命令による文字の横幅拡大の指定は、次のいずれかによって解除されます。
|
![]() |
文字の横幅拡大(自動解除付き)解除 DC4 |
文字の横幅縮小指定([SI]) |
1バイトコード文字(ANK文字)の横幅を縮小して印字します。 |
JIS | SI |
16進数 | 0Fh |
![]() |
本制御命令による文字の横幅拡大の指定は、文字の横幅縮小解除 DC2 によって解除されます。 |
![]() |
本制御命令によって、10cpi、12cpiの文字は約1/1.7倍、プロポーショナル文字は1/2倍に縮小されます。 また、15cpiの文字に対しては本制御命令は無効になります。 |
![]() |
文字の横幅縮小解除 DC2 |
文字の横幅拡大(自動解除付き)解除([DC4]) |
制御命令 SO によって指定された1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の拡大印字を解除します。 |
JIS | DC4 |
16進数 | 14h |
![]() |
「文字の横幅拡大指定/解除 ESC W 1」による拡大指定は解除されません。 |
![]() |
文字の横幅拡大指定(自動解除付き) SO |
文字の横幅拡大指定/解除 ESC W 01h |
ANK文字ピッチの調整([ESC] [SP]) |
1バイトコード文字(ANK文字)の文字間隔を設定します。 |
JIS | ESC SP <文字間スペース量(1バイト)> |
16進数 | 1Bh 20h <文字間スペース量(1バイト)> |
![]() |
<文字間スペース量(1バイト)> |
文字間のスペース量をドット単位で指定します。 |
範囲: | 0~127(00h~7Fh) | |
初期値: | 0 |
![]() |
![]() |
スペース量となるドットの単位は、次のとおりです。 |
ドラフト文字 | 1/120インチ | |
高品位文字 | 1/180インチ | |
プロポーショナル文字 | 1/180インチ |
なお、文字の横幅拡大指定時は、設定したスペース量が2倍になります。 |
ANK文字の印字モードの一括指定([ESC] !) |
1バイトコード文字(ANK文字)の文字ピッチや修飾モードなどをまとめて指定します。 |
JIS | ESC ![印字モード(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 21h[印字モード(1バイト)] |
![]() |
[印字モード(1バイト)] |
1バイトのビット0から7でそれぞれの印字モードを指定します。 |
![]() |
なお、ビット1で「0」(プロポーショナルピッチの解除)が設定された場合に、ビット0は有効になります。 |
![]() |
本制御命令による印字モードの設定は、ほかの制御命令よりも優先します。 |
![]() |
文字ピッチの指定(10cpi) ESC P/文字ピッチの指定(12cpi) ESC M |
プロポーショナルピッチの指定/解除 ESC p | |
文字の横幅縮小指定 SI/文字の横幅縮小解除 DC2 | |
強調印字の指定 ESC E/強調印字の解除 ESC F | |
二重印字の指定 ESC G/二重印字の解除 ESC H | |
ANK文字の横幅拡大指定/解除 ESC W | |
イタリックの指定 ESC 4/イタリックの解除 ESC 5 | |
ANK文字のアンダーラインの指定/解除 ESC - |
絶対位置移動(ドット位置)([ESC] $) |
印字位置を左マージン位置から指定したドット位置へ移動します。 |
JIS | ESC $ <ドット位置(2バイト)> |
16進数 | 1Bh 24h <ドット位置(2バイト)> |
![]() |
<ドット位置(2バイト)> |
左マージン位置からのドット数を指定します。 指定は2バイトで行い、ドット数を256で割った値を第2バイト、その余り値を第1バイトで表します。 |
範囲: | 0~815(00h 00h~2Fh 03h) ドット数=第1バイト+(第2バイト×256) |
|
単位: | 1/60インチ |
![]() |
右マージン位置を超えたり、印字位置の左側を指定することはできません。 アンダーラインの指定が行われている場合、移動先までの間にはアンダーラインは引かれません。 |
1バイトコード登録文字セットの指定/解除([ESC] %) |
印字する1バイトコード文字セットをプリンタ内蔵の文字セットにするか、文字を登録した文字セットにするかを選択します。 |
JIS | ESC %[指定/解除(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 25h[指定/解除(1バイト)] |
![]() |
[指定/解除(1バイト)] |
1バイトコード登録文字セットの指定/解除を選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | 登録文字セットを解除し、内蔵文字セットを使用します。 | |
1(01h) | 登録文字セットを使用します。 |
初期状態では、内蔵文字セットが設定されています。 |
1バイトコード文字の登録([ESC] & [NUL]) |
1バイトコード文字を登録します。作成する文字パターンの種類は、現在の文字の種類(ドラフト/高品位、プロポーショナル)になります。 |
JIS | ESC & NUL <登録開始コード(1バイト)> <登録終了コード(1バイト)> <左側スペース量(1バイト)> <文字幅(1バイト)> <右側スペース量(1バイト)> (登録文字データ) |
16進数 | 1Bh 26h 00h <登録開始コード(1バイト)> <登録終了コード(1バイト)> <左側スペース量(1バイト)> <文字幅(1バイト)> <右側スペース量(1バイト)> (登録文字データ) |
![]() |
<登録開始コード(1バイト)> <登録終了コード(1バイト)> |
文字を登録するコードを指定します。 |
範囲: | 32~127(20h~7Fh) |
複数の文字を続けて登録する場合は、先頭のコードと最後のコードを指定します。1文字だけ登録するときは、開始/終了コードに同じコードを指定します。 |
<左側スペース量(1バイト)> <文字幅(1バイト)> <右側スペース量(1バイト)>> | |
登録する文字パターンの幅と、左右のスペース量をドット単位で指定します。 |
![]() |
文字幅および文字ピッチ(文字幅+左右スペース量)の最大値は次のとおりです。 |
文字種 | 文字幅 | 文字幅+左右スペース量 | |
ドラフト文字(120dpi) | 9 | 12 | |
高品位文字(360dpi) | 29 | 36 | |
プロポーショナル文字(360dpi) | 37 | 42 |
(登録文字データ) | |
登録する文字パターンのデータを指定します。 |
![]() |
登録文字パターンのデータ量は、通常の文字の縦方向の24ドットを3バイトで表し、これを文字幅で指定したドット数分となります。たとえば、文字幅29ドットのときは、3×29で87バイトになります。 また、スーパー/サブスクリプト文字の場合は、文字の縦方向の16ドットを2バイトで表し、これを文字幅で指定したドット数分となります。たとえば、文字幅9ドットのときは、2×9で18バイトになります。 登録文字パターンデータと印字結果は次のようになります。 |
![]() |
ビットイメージの選択([ESC] *) |
指定したビットイメージの印字モードで印字を行います。 |
JIS | ESC *[印字モード(1バイト)] <ドット数(2バイト)> (イメージデータ) |
16進数 | 1Bh 2Ah[印字モード(1バイト)] <ドット数(2バイト)> (イメージデータ) |
![]() |
[印字モード(1バイト)] |
ビットイメージの印字モードを選択します。 |
値 | 設定内容 | ドット密度dpi | 隣接ドット | ||
横 | 縦 | ||||
0(00h) | 8ドットビットイメージ | 60 | 60 | ○ | |
1(01h) | 120 | 60 | ○ | ||
2(02h) | 120 | 60 | × | ||
3(03h) | 240 | 60 | × | ||
4(04h) | 80 | 60 | ○ | ||
6(06h) | 90 | 60 | ○ | ||
32(20h) | 24ドットビットイメージ | 60 | 180 | ○ | |
33(21h) | 120 | 180 | ○ | ||
38(26h) | 90 | 180 | ○ | ||
39(27h) | 180 | 180 | ○ | ||
40(28h) | 360 | 180 | × |
<ドット数(2バイト)> | |
ビットイメージの横方向のドット数を指定します。 指定は2バイトで行い、ドット数を256で割った値を上位バイト、その余り値を下位バイトで表し、下位バイト、上位バイトの順で指定します。 |
範囲: | 下位バイト0~255(00h~FFh) 上位バイト0~127(00h~7Fh) |
ドット数=下位バイト値+256×上位バイト値 | |
たとえば、256ドットの指定は「00h 01h」となります。 |
(イメージデータ) | |
ビットイメージデータを指定します。データ量は、次のとおりです。 |
8ドットビットイメージのとき: | ドット数×1(縦方向1バイト) | |
24ドットビットイメージのとき: | ドット数×3(縦方向3バイト) |
![]() |
24ドットビットイメージの印字結果は次のようになります。 |
![]() |
右マージンを越えるドット数を指定すると、右マージンを越えた部分のイメージデータは無視されます。 |
![]() |
同一行内で、ドット密度の異なるビットイメージは印字できません。 |
改行ピッチの設定(n/360インチ)([ESC] +) |
改行幅を1/360インチ単位で指定します。 |
JIS | ESC +<改行ピッチ(1バイト)> |
16進数 | 1Bh 2Bh <改行ピッチ(1バイト)> |
![]() |
<改行ピッチ(1バイト)> |
改行ピッチを指定します。 |
単位: | 1/360インチ | |
範囲: | 0~255(00h~FFh) |
ANK文字のアンダーラインの指定/解除([ESC] -) |
1バイトコード文字(ANK文字)にアンダーラインを付加するモードを指定/解除します。 |
JIS | ESC -[指定/解除(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 2Dh[指定/解除(1バイト)] |
![]() |
[指定/解除(1バイト)] |
アンダーラインモードを選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | アンダーラインモードを解除します。 | |
1(01h) | アンダーラインモードを指定します。 |
![]() |
次の場合、アンダーラインは印字しません。
|
改行ピッチの設定(1/8インチ)([ESC] 0) |
改行幅を1/8インチに設定します。 |
JIS | ESC 0 |
16進数 | 1Bh 30h |
![]() |
改行動作の関係で1ページが奇数行の場合、1/180インチ短くなることがあります。 |
改行ピッチの設定(1/6インチ)([ESC] 2) |
改行幅を1/6インチに設定します。 |
JIS | ESC 2 |
16進数 | 1Bh 32h |
![]() |
初期状態では、1/6インチ改行に設定されます。 |
改行ピッチの設定(n/180インチ)([ESC] 3) |
改行幅を1/180インチ単位で指定します。 |
JIS | ESC 3 <改行ピッチ(1バイト)> |
16進数 | 1Bh 33h <改行ピッチ(1バイト)> |
![]() |
<改行ピッチ(1バイト)> |
改行ピッチを指定します。 |
単位: | 1/180インチ | |
範囲: | 0~255(00h~FFh) |
イタリックの指定([ESC] 4) |
1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)をイタリック(斜体)で印字します。 |
JIS | ESC 4 |
16進数 | 1Bh 34h |
![]() |
拡張グラフィックコード表のB0h~DFh、F4h、F5hは、通常文字で印字されます。
また、漢字の縦印字モード指定時は、本制御命令は無効になります。
本エミュレーションモードでは、文字パターンを右に4ドット傾けることでイタリックとしています。 |
イタリックの解除([ESC] 5) |
1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)をイタリック(斜体)で印字する指定を解除します。 |
JIS | ESC 5 |
16進数 | 1Bh 35h |
文字セットのコピー([ESC] : [NUL]) |
1バイトコード文字(ANK文字)の内蔵文字セットを登録文字セットにコピーします。 |
JIS | ESC : NUL <内蔵文字セット番号(1バイト)> <登録文字セット番号(1バイト)> |
16進数 | 1Bh 3Ah <内蔵文字セット番号(1バイト)> <登録文字セット番号(1バイト)> |
![]() |
<内蔵文字セット番号(1バイト)> |
内蔵文字セットの書体番号を指定します。 |
範囲: | 0~6(00h~06h) 本エミュレーションモードでは00h以外の指定は無視されます。 |
<登録文字セット番号(1バイト)> | |
登録文字セット番号0(00h)を指定します。 |
![]() |
1バイトコード登録文字セットに内蔵文字セットをコピーすると、独自の文字を登録していない文字(コード)を印字するときに内蔵の文字を印字することができ、登録文字セットと内蔵文字セットの切り換え指定が不要になります。 |
プリンタのリセット処理([ESC] @) |
プリンタを初期状態にします。 |
JIS | ESC @ |
16進数 | 1Bh 40h |
![]() |
行バッファの印字データを消去し、制御命令で設定されたすべての印字パラメータを初期化します。 登録文字(1バイト/2バイトコード文字)は消去されません。 |
![]() |
本エミュレーションモードでは、ページ内に印字データがある場合、そのページを排紙します。したがって、印字位置は次ページの第1文字目に移動します。 |
![]() |
「初期状態」 |
垂直タブ位置の設定([ESC] B) |
垂直タブ位置を設定します。 |
JIS | ESC B <タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)> NUL |
16進数 | 1Bh 42h <タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)> 00h |
![]() |
<タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)> |
先頭行(TOF行)からの改行数で垂直タブ位置を指定します。 |
単位: | 現在の改行ピッチでの行数 | |
範囲: | 1~255(01h~FFh) |
![]() |
垂直タブ位置は、先頭行から(改行ピッチ×行数)インチの位置になります。タブ位置は、最高16カ所までで、これを超える指定は無視されます。 また、タブ位置は上方から下方へ順に指定します。 垂直タブ位置の指定を省略した場合( ESC B NUL )、設定されている垂直タブ位置がすべて消去されます。 設定した垂直タブ位置への移動は、 VT で実行します。 ページ長を越えるタブ位置、およびミシン目スキップ領域内のタブ位置へは移動できません。ただし、設定は有効であるため、ページ長やミシン目スキップを変更してタブ位置を印字領域内とすれば使用できます。 |
![]() |
垂直タブ位置の指定順序が正しくない場合(同じ行を指定した場合や、前のタブ位置より上方を指定した場合)は、その時点で設定を終了します。 垂直タブ位置の設定後に改行ピッチを変更しても、タブ位置は変化しません。 |
ページ長の設定(行単位)([ESC] C) |
ページ長を現在の改行ピッチによる行数で設定します。 |
JIS | ESC C <行数(1バイト)> |
16進数 | 1Bh 43h <行数(1バイト)> |
![]() |
<行数(1バイト)> |
現在の印字位置を先頭行(TOF行)として、改行数でページ長を指定します。 |
単位: | 現在の改行ピッチでの行数 | |
範囲: | 1~127(01h~7Fh) ページ長は、先頭行から(改行ピッチ×行数)インチになります。 |
![]() |
ページ長の設定後に改行ピッチを変更しても、ページ長は変化しません。 本エミュレーションモードでは、ページフォーマットの種類によって、本制御命令で設定したページ長が次のように扱われます。 Fmode 1, 2およびFmode 7, 8(標準領域モード):カット紙のページ長 Fmode 3, 4, 6(標準/ワイド領域モード)およびFmode 7, 8(ワイド領域モード):連続用紙のページ長 |
![]() |
ページ長の設定が用紙サイズを越えた場合、または現在の改行ピッチが0の場合、本制御命令は無視されます。 また、ミシン目スキップ行数が設定されている場合、スキップ行数が解除されます。 |
![]() |
ページ長の設定(インチ単位) ESC C NUL |
「連続用紙のページ長を設定する」 | |
「カット紙のページ長を設定する」 |
ページ長の設定(インチ単位)([ESC] C [NUL]) |
ページ長をインチ数で設定します。 |
JIS | ESC C NUL <インチ数(1バイト)> |
16進数 | 1Bh 43h 00h <インチ数(1バイト)> |
![]() |
<インチ数(1バイト)> |
現在の印字位置を先頭行(TOF行)として、ページ長をインチ数で指定します。 |
単位: | インチ | |
範囲: | 1~22(01h~16h) |
![]() |
本エミュレーションモードでは、ページフォーマットの種類によって、本制御命令で設定したページ長が次のように扱われます。 Fmode 1, 2およびFmode 7, 8(標準領域モード):カット紙のページ長 Fmode 3, 4, 6(標準/ワイド領域モード)およびFmode 7, 8(ワイド領域モード):連続用紙のページ長 |
![]() |
ページ長の設定が用紙サイズを越えた場合、本制御命令は無視されます。 また、ミシン目スキップ行数が設定されている場合、スキップ行数が解除されます。 |
![]() |
ページ長の設定(行単位) ESC C |
「連続用紙のページ長を設定する」 | |
「カット紙のページ長を設定する」 |
水平タブ位置の設定([ESC] D) |
水平タブ位置を設定します。 |
JIS | ESC D <タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)> NUL |
16進数 | 1Bh 44h <タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)> 00h |
![]() |
<タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)> |
左マージン位置(第1文字目の印字位置)からの文字数で水平タブ位置を指定します。 |
単位: | 現在の文字ピッチでの文字数 | |
範囲: | 1~255(01h~FFh) | |
初期値: | 電源オン時には漢字半角8文字ごとに設定 |
![]() |
水平タブ位置は、左マージン位置から(文字ピッチ×文字数)インチの位置になります(文字ピッチの調整量も含みます)。 プロポーショナルピッチが指定されている場合、文字ピッチは10cpiとして設定されます。 タブ位置は、最高32カ所までで、これを超える指定は無視されます。 また、タブ位置は左から右へ順に指定します。 水平タブ位置の指定を省略した場合( ESC D NUL )、設定されている水平タブ位置がすべて消去されます。 設定した水平タブ位置への移動は、 HT で実行します。 右マージンを越えるタブ位置へは移動できません。ただし、設定は有効であるため、マージンを変更してタブ位置を印字領域内とすれば使用できます。 |
![]() |
水平タブ位置の指定順序が正しくない場合(同じ位置を指定した場合や、前のタブ位置より左を指定した場合)は、その時点で設定を終了します。 水平タブ位置の設定後に文字ピッチを変更しても、タブ位置は変化しません。 |
強調印字の指定([ESC] E) |
1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)を強調印字モードで印字します。 |
JIS | ESC E |
16進数 | 1Bh 45h |
![]() |
文字のドットを横方向にずらして太く強調させて印字します。ドットのずらし量は次のようになります。 |
展開時の解像度 | 8ポイントの文字 | 10ポイント以上の文字 | |
300dpi | 1ドット | 2ドット | |
600dpi | 3ドット | 4ドット |
強調するためにずらしたドットが右マージンを越えた場合、そのドットは右マージンを越えて印字されます。 また、「文字修飾の指定 ESC q」が行われている文字は、強調印字されません。 |
![]() |
強調印字の解除 ESC F |
二重印字の指定([ESC] G) |
1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)を二重印字モードで印字します。 |
JIS | ESC G |
16進数 | 1Bh 47h |
![]() |
本エミュレーションモードでは、強調印字モードと同じに文字パターンのドットを横方向にずらして印字します。ただし、拡張グラフィックスの印字時は、二重印字は無視されます。また、「文字修飾の指定 ESC q」などにより、文字スタイルを指定された文字やイタリック体は二重印字されません。 |
![]() |
二重印字の解除 ESC H |
順方向垂直移動(n/180インチ)([ESC] J) |
行バッファの印字データを印字して、下方に向かって1/180インチ単位の垂直移動を行います。 |
JIS | ESC J <垂直位置(1バイト)> |
16進数 | 1Bh 4Ah <垂直位置(1バイト)> |
![]() |
<垂直位置(1バイト)> |
垂直移動量を指定します。 |
範囲: | 0~255(00h~FFh) | |
単位: | 1/180インチ |
![]() |
水平方向の印字位置は変わりません。 本制御命令は、1回の垂直移動のみ行い、改行ピッチの設定には影響しません。 |
文字ピッチの指定(12cpi)([ESC] M) |
1バイトコード文字の文字ピッチを12cpiに設定します。 |
JIS | ESC M |
16進数 | 1Bh 4Dh |
![]() |
12cpiの文字フォントで印字します。本制御命令は、プロポーショナルピッチが指定されている間は無効になります。また、本制御命令による文字ピッチの設定は、10cpi、15cpiが指定されるまで有効です。 印字する文字間隔は、「ANK文字ピッチの調整 ESC SP 」で変えることができます。 |
![]() |
文字ピッチの指定(10cpi) ESC P |
文字ピッチの指定(15cpi) ESC g | |
プロポーショナルピッチの指定/解除 ESC p | |
ANK文字の印字モードの一括指定 ESC ! |
ミシン目スキップ行数の設定([ESC] N) |
ミシン目スキップ行数を設定します。 |
JIS | ESC N <行数(1バイト)> |
16進数 | 1Bh 4Eh <行数(1バイト)> |
![]() |
<行数(1バイト)> |
最終行からの行数でミシン目スキップ量を指定します。 |
単位: | 現在の改行ピッチでの行数 | |
範囲: | 1~127(01h~7Fh) | |
初期値: | 0 |
ページのボトム位置(印字の最終行)は、ページ長から(改行ピッチ×行数)インチ上の位置になります。 ただし、現在のページの行数を超える設定は無視されます。 |
![]() |
本制御命令は、連続用紙のミシン目部分に印字がかかるのを防ぐため、ページ下端から何行分かを印字しない行として設定する機能です。 本制御命令によってボトム位置を設定したあと、改行ピッチを変更してもスキップ量は変化しません。 |
![]() |
ミシン目スキップ行数の解除 ESC O |
ページ長の設定(行単位) ESC C | |
ページ長の設定(インチ単位) ESC C NUL | |
「ミシン目スキップ行数を設定する」 |
文字ピッチの指定(10cpi)([ESC] P) |
1バイトコード文字の文字ピッチを10cpiに設定します。 |
JIS | ESC P |
16進数 | 1Bh 50h |
![]() |
10cpiの文字フォントで印字します。本制御命令は、プロポーショナルピッチが指定されている間は無効になります。また、本制御命令による文字ピッチの設定は、12cpi、15cpiが指定されるまで有効です。 印字する文字間隔は、「ANK文字ピッチの調整 ESC SP 」で変えることができます。 |
![]() |
文字ピッチの指定(12cpi) ESC M |
文字ピッチの指定(15cpi) ESC g | |
プロポーショナルピッチの指定/解除 ESC p | |
ANK文字の印字モードの一括指定 ESC ! |
右マージンの設定([ESC] Q) |
右マージン位置を設定します。 |
JIS | ESC Q <右マージン位置(1バイト)> |
16進数 | 1Bh 51h <右マージン位置(1バイト)> |
![]() |
<右マージン位置(1バイト)> |
左端(第1文字目の印字位置)からの文字数で右マージン位置を指定します。 |
単位: | 現在の文字ピッチでの文字数 | |
範囲: | 1~255(01h~FFh) |
右マージンは、左端から(文字ピッチ×文字数)インチの位置になります。このとき、文字ピッチの調整量も含まれます。 |
![]() |
プロポーショナルピッチが指定されている場合、文字ピッチは10cpiとして設定されます。 |
![]() |
本制御命令を行の途中で受信した場合、行バッファの印字データを消去して印字位置を左マージン位置に移動します。 |
![]() |
右マージンの設定後に文字ピッチを変更しても、右マージン位置は変化しません。 右マージン位置が左マージン位置よりも右側にない場合、本制御命令は無視されます。また、右マージンと左マージンの間隔が1文字幅に満たない場合でも、1文字は印字されます。 |
国別文字の選択([ESC] R) |
1バイトコード表の一部に13カ国語に対応した文字セットがあります。 |
JIS | ESC R[国名(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 52h[国名(1バイト)] |
![]() |
[国名(1バイト)] |
文字セットの国名を選択します。 |
値 | 設定内容 | 値 | 設定内容 | |
0(00h) | USA | 8(08h) | 日本 | |
1(01h) | フランス | 9(09h) | ノルウェー | |
2(02h) | ドイツ | 10(0Ah) | デンマークⅡ | |
3(03h) | UK | 11(0Bh) | スペインⅡ | |
4(04h) | デンマーク | 12(0Ch) | ラテンアメリカ | |
5(05h) | スウェーデン | 13(0Dh) | 韓国 | |
6(06h) | イタリア | 64(40h) | リーガル | |
7(07h) | スペイン |
初期値: | 8(08h)日本 |
なお、本エミュレーションモードでは、「13韓国」、「64リーガル」の指定は無視されます。 |
![]() |
本制御命令は、1バイトコード登録文字セットが指定されている場合( ESC % 1)は無効になります。 |
![]() |
「コード表」 |
スーパー/サブスクリプト文字の指定([ESC] S) |
1バイトコード文字に対して、スーパースクリプト(上付き)文字またはサブスクリプト(下付き)文字を設定します。 |
JIS | ESC S[スクリプト文字種(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 53h[スクリプト文字種(1バイト)] |
![]() |
[スクリプト文字種(1バイト)] |
スーパースクリプト文字またはサブスクリプト文字を指定します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | スーパースクリプト文字の指定 | |
1(01h) | サブスクリプト文字の指定 |
![]() |
スーパースクリプト文字は、1バイトコード文字の縦幅を2/3に縮小し、標準の文字の上端にそろえて印字されます。サブスクリプト文字は、1バイトコード文字の縦幅を2/3に縮小し、標準の文字の下端にそろえて印字されます。 |
![]() |
![]() |
1バイトコード表の拡張グラフィックスのB0h~DFhおよびF0h~FFhはスクリプト文字にはなりません。また、カタカナコードの80h~FFhは、未定義コードとして扱われます。 |
![]() |
スーパー/サブスクリプト文字の解除 ESC T |
スーパー/サブスクリプト文字の解除([ESC] T) |
1バイトコード文字に設定したスーパースクリプト(上付き)文字またはサブスクリプト(下付き)文字を解除します。 |
JIS | ESC T |
16進数 | 1Bh 54 |
![]() |
スーパー/サブスクリプト文字の指定 ESC S |
文字の横幅拡大指定/解除([ESC] W) |
1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の横幅拡大印字の指定/解除を行います。 |
JIS | ESC W[指定/解除(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 57h[指定/解除(1バイト)] |
![]() |
[指定/解除(1バイト)] |
横幅拡大印字について選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | 横幅拡大印字の解除 | |
1(01h) | 横幅拡大印字の指定 |
![]() |
本制御命令では、「文字の横幅拡大指定(自動解除付き) SO 」による横幅拡大の指定を解除できます。 また、本制御命令で横幅拡大印字を指定した場合、「文字の横幅拡大指定(自動解除付き)解除 DC4 」では解除できません。 |
相対位置移動(ドット数)([ESC] ¥) |
印字位置を現在の位置から右方向または左方向に移動します。 |
JIS | ESC ¥ <移動量(2バイト)> |
16進数 | 1Bh 5Ch <移動量(2バイト)> |
![]() |
<移動量(2バイト)> |
現在印字位置からの移動量をドット数で指定します。 指定は2バイトで行い、ドット数を256で割った値を第2バイト、その余り値を第1バイトで表します。 |
単位: | 高品位文字(ANK)/漢字のとき ドラフト文字(ANK) |
1/180インチ 1/120インチ |
|
範囲: | -2448≦ドット数≦2447(10進数) |
ドット数=第1バイト+(第2バイト×256) | |
左方向への移動は、次の表のようにドット数をマイナス値(2の補数)で指定します。 |
ドット数 | 2447 | … | 2 | 1 | 0 | -1 | -2 | -3 | … | -2448 | |
第1バイト | 8Fh | … | 02h | 01h | 00h | FFh | FEh | FDh | … | 70h | |
第2バイト | 09h | … | 00h | 00h | 00h | FFh | FFh | FFh | … | F6h |
![]() |
左右マージンを越える位置を指定した場合、本制御命令は無効になります。 順方向の印字時に、「ANK文字のアンダーラインの指定/解除 ESC -」でアンダーラインの印字が指定された場合のみ、アンダーラインが引かれます。 |
文字ピッチの指定(15cpi)([ESC] g) |
1バイトコード文字の文字ピッチを15cpiに設定します。 |
JIS | ESC g |
16進数 | 1Bh 67h |
![]() |
15cpiの文字フォントで印字します。本制御命令は、プロポーショナルピッチが指定されている間は無効になります。また、本制御命令による文字ピッチの設定は、10cpi、12cpiが指定されるまで有効です。 印字する文字間隔は、「ANK文字ピッチの調整 ESC SP 」で変えることができます。 |
![]() |
15cpiを設定した場合、横幅縮小印字の指定は無効になります。 また、1バイトコード表のカタカナコード80h~FFhは未定義コードとして扱われます。 |
![]() |
文字ピッチの指定(10cpi) ESC P |
文字ピッチの指定(12cpi) ESC M | |
プロポーショナルピッチの指定/解除 ESC p | |
ANK文字の印字モードの一括指定 ESC ! |
ANK文字書体の選択([ESC] k) |
1バイトコード文字の書体を選択します。 |
JIS | ESC k[書体(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 6Bh[書体(1バイト)] |
![]() |
[書体(1バイト)] |
書体を選択します。 |
値 | 設定内容 | 値 | 設定内容 | |
0(00h) | ローマン | 4(04h) | スクリプト | |
1(01h) | サンセリフ | 5(05h) | OCR-B | |
2(02h) | クーリエ | 6(06h) | OCR-A | |
3(03h) | プレステージ |
初期値: | 0(00h)ローマン |
![]() |
選択された書体をプリンタが持っていない場合、本制御命令は無効になります。本エミュレーションモードでは、ローマン書体(00h)のみが使用できます。 |
左マージンの設定([ESC] l) |
左マージン位置を設定します。 |
JIS | ESC l <左マージン位置(1バイト)> |
16進数 | 1Bh 6Ch <左マージン位置(1バイト)> |
![]() |
<左マージン位置(1バイト)> |
初期状態の第1文字目の印字位置(左端)からの文字数で左マージン位置を指定します。 |
単位: | 現在の文字ピッチでの文字数 | |
範囲: | 1~255(01h~FFh)ただし、左端より8インチ以内 |
左マージンは、左端から(文字ピッチ×文字数)インチの位置になります。このとき、文字ピッチの調整量も含まれます。 |
![]() |
プロポーショナルピッチが指定されている場合、文字ピッチは10cpiとして設定されます。 |
![]() |
本制御命令を行の途中で受信した場合、行バッファの印字データを消去して印字位置を左マージン位置に移動します。 |
![]() |
左マージンの設定後に文字ピッチを変更しても、左マージン位置は変化しません。また、右マージンと同じ位置または右マージン位置を超える値は設定できません。ただし、左右マージンの間隔が1文字未満の場合でも、1文字は印字します。 |
プロポーショナルピッチの指定/解除([ESC] p) |
1バイトコード文字に対してプロポーショナルピッチを設定します。 |
JIS | ESC p[指定/解除(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 70h[指定/解除(1バイト)] |
![]() |
[指定/解除(1バイト)] |
プロポーショナルピッチを選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | プロポーショナルピッチの解除 | |
1(01h) | プロポーショナルピッチの指定 |
![]() |
プロポーショナルモードでは、文字が文字パターンの幅に応じた間隔で印字されます。ドラフト文字選択時にプロポーショナルピッチを指定すると高品位文字のプロポーショナルピッチになります。また、1バイトコード登録文字セット指定時にプロポーショナルピッチを指定したときは、文字の登録時の文字ピッチで印字します。 1バイトコード表のカタカナコード80h~FFhは、未定義コードとして扱われます。 |
文字修飾の指定([ESC] q) |
1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)に対して文字修飾を設定します。 |
JIS | ESC q[修飾モード(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 71h[修飾モード(1バイト)] |
![]() |
[修飾モード(1バイト)] |
文字の修飾内容を選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | 文字修飾の解除 | |
1(01h) | 袋文字 | |
2(02h) | 影付き文字 | |
3(03h) | 影付き袋文字 |
![]() |
1バイトコード表の拡張グラフィックスB0h~DFh、F4h、F5hは通常文字として印字されます。 |
カラー印字の指定([ESC] r) |
カラー機能を持ったプリンタで印刷する場合の印字色を選択します。 |
JIS | ESC r[カラー(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 72h[カラー(1バイト)] |
![]() |
[カラー(1バイト)] |
印字色を選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | 黒 | |
1(01h) | マゼンタ | |
2(02h) | シアン | |
3(03h) | 青紫 | |
4(04h) | 黄 | |
5(05h) | 赤 | |
6(06h) | 緑 |
![]() |
本制御命令の設定は、カラープリンタでカラー印刷を行う場合に有効になります。モノクロ印刷を指定した場合、本命令は無視されます。 |
1バイトコード表の選択([ESC] t) |
1バイトコードの文字コード表を選択します。 |
JIS | ESC t[コード表(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 74h[コード表(1バイト)] |
![]() |
[コード表(1バイト)] |
文字コード表を選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | 拡張グラフィックスコード表 | |
3(03h) | カタカナコード表 |
初期状態ではカタカナコード表が選択されています。 |
![]() |
拡張グラフィックスコード表のB0h~DFh、F4h、F5hに対しては、次の制御命令が無効になります。
|
![]() |
「1バイトコード表の文字セットを設定する」 |
ANK文字の縦拡大指定/解除([ESC] w) |
1バイトコード文字(ANK文字)の縦2倍の拡大印字の指定/解除を行います。 |
JIS | ESC w[指定/解除(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 77h[指定/解除(1バイト)] |
![]() |
[指定/解除(1バイト)] |
縦拡大印字について選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | 縦拡大印字の解除 | |
1(01h) | 縦拡大印字の指定 |
![]() |
縦拡大文字は、文字のベースライン位置を基準に上方へ拡大します。 本制御命令による指定は、改行ピッチには影響しません。 |
ANK文字の印字品位の選択([ESC] x) |
1バイトコード文字(ANK文字)の印字品位を選択します。 |
JIS | ESC x[指定/解除(1バイト)] |
16進数 | 1Bh 78h[指定/解除(1バイト)] |
![]() |
[指定/解除(1バイト)] |
印字品位を選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | ドラフト文字 | |
1(01h) | 高品位文字 |
![]() |
ドラフト文字選択時は、書体選択(ローマンなど)は無効になります。 本エミュレーションモードでは、ドラフト文字を選択しても高品位文字で印字されます。 ただし、ドラフト文字選択時の横方向の解像度は、120dpiになります。 |
半角漢字の指定([FS] [SI]) |
2バイトコード文字(漢字)の半角文字を印字します。 |
JIS | FS SI |
16進数 | 1Ch 0Fh |
![]() |
登録文字は、文字パターンの横幅を1/2に縮小して印字します。 |
半角漢字の解除([FS] [DC2]) |
半角文字の指定を解除します。 |
JIS | FS DC2 |
16進数 | 1Ch 12h |
![]() |
本制御命令は、「上付き/下付き文字の指定 FS r」の指定も解除します。 |
漢字の印字モードの一括指定([FS] !) |
2バイトコード文字(漢字)の印字モードや修飾モードなどをまとめて指定します。 |
JIS | FS ![印字モード(1バイト)] |
16進数 | 1Ch 21h[印字モード(1バイト)] |
![]() |
[印字モード(1バイト)] |
1バイトのビット0から7でそれぞれの印字モードを指定します。 |
![]() |
半角漢字(ビット1)と上付き/下付き文字(ビット4)の印字を同時に指定すると半角漢字の指定は無効になります。 |
![]() |
本制御命令による印字モードの設定は、ほかの制御命令に優先します。 なお、本制御命令で縦拡大および横幅拡大を同時に指定すると「文字の縦横2倍拡大指定 FS W」と同じ印字結果になります。 アンダーラインの太さは、「漢字のアンダーラインの指定/解除 FS -」で「2」を指定したときは2ドット幅(300dpi)になります。 |
![]() |
縦印字モードの指定 FS J |
横印字モードの指定 FS K | |
半角漢字の指定 FS SI/半角漢字の解除 FS DC2 | |
文字の横幅拡大指定/解除 ESC W | |
文字の縦横2倍拡大指定 FS W | |
上付き/下付き文字の指定/解除 FS r | |
漢字のアンダーラインの指定/解除 FS - |
漢字モードの指定([FS] &) |
漢字モードを指定します。以降の印字データは、2バイトの漢字コードとして扱われます。 |
JIS | FS & |
16進数 | 1Ch 26h |
![]() |
漢字コードは、新JIS(JISX0108-1983)を基本としています。 |
漢字のアンダーラインの指定/解除([FS] -) |
2バイトコード文字(漢字)にアンダーラインを付加するモードを指定/解除します。 |
JIS | FS -[指定/解除(1バイト)] |
16進数 | 1Ch 2Dh[指定/解除(1バイト)] |
![]() |
[指定/解除(1バイト)] |
アンダーラインモードを選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | アンダーラインモードを解除します。 | |
1(01h) | 1ドット幅(300dpi)の細いアンダーラインを指定します。 | |
2(02h) | 2ドット幅(300dpi)の太いアンダーラインを指定します。 |
![]() |
横印字モード時にアンダーラインを指定した場合は、文字を印字した後、4/180インチの垂直移動を行ってアンダーラインを印字します。 縦印字モード時にアンダーラインを指定した場合は、アンダーラインを印字後、4/180インチの垂直移動を行って文字を印字します。 |
![]() |
次の場合、アンダーラインは印字しません。
|
2バイトコード文字の登録([FS] 2) |
指定の2バイトコードに24×24ドット構成の文字を登録します。 |
JIS | FS 2 <登録コード(2バイト)> <登録文字データ(72バイト)> |
16進数 | 1Ch 32h <登録コード(2バイト)> (登録文字データ(72バイト)) |
![]() |
<登録コード(2バイト)> |
文字パターンを登録する文字コードを2バイトで指定します。 |
範囲: | 77h 21h~77h 7Eh |
(登録文字データ(72バイト)) | |
登録する文字パターンのデータを指定します。 |
![]() |
登録文字パターンのデータ量は、文字の縦方向の24ドットを3バイトで表し、横方向が24ドット数であるので、72バイトになります。 登録文字パターンデータと印字結果は次のようになります。 |
![]() |
![]() |
本エミュレーションモードでは、全角サイズの登録文字を半角漢字モードまたは上付き/下付き文字モードで印字した場合、文字パターンを1/2または1/4に縮小して印字します。ただし、半角文字指定時の移動量は11ドット(180dpi)になります。 |
縦印字モードの指定(半角2文字単位)([FS] D) |
縦印字モード時に、指定した2バイトコード文字(漢字)を、半角2文字を1組として縦書きで印字します。 |
JIS | FS D <左側文字コード(2バイト)> <右側文字コード(2バイト)> |
16進数 | 1Ch 44h <左側文字コード(2バイト)> <右側文字コード(2バイト)> |
![]() |
<左側文字コード(2バイト)> <右側文字コード(2バイト)> |
印字する漢字を2バイトで指定します。 半角文字は、全角文字(標準文字)の横幅が1/2になります。 2文字構成の印字では、最初の半角文字を下側に、2番目の半角文字を上側に印字します。 |
![]() |
![]() |
印字を行う場合は、本制御命令の前に、縦印字モードを指定してください。 本制御命令は、半角漢字を2文字構成で印字すると解除されます。また、印字データが半角1文字の場合、本制御命令は無視されます。 |
![]() |
縦印字モードの指定 FS J |
縦印字モードの指定([FS] J) |
2バイトコード文字(漢字)を縦書きで印字します。 |
JIS | FS J |
16進数 | 1Ch 4Ah |
![]() |
ANK文字の印字モードのときに縦印字モードが指定された場合は、漢字モードに切り替わった時点で有効になります。 |
横印字モードの指定([FS] K) |
2バイトコード文字(漢字)を横書きで印字します。 |
JIS | FS K |
16進数 | 1Ch 4Bh |
![]() |
初期状態では、横印字モードが設定されています。 ANK文字の印字モードのときに横印字モードが指定された場合は、漢字モードに切り替わった時点で有効になります。 |
全角漢字ピッチの調整([FS] S) |
2バイトコード文字(漢字)の文字間隔を設定します。 |
JIS | FS S <文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)> |
16進数 | 1Ch 53h <文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)> |
![]() |
<文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)> |
文字の左右のスペース量をドット単位で指定します。 |
単位: | 1/180インチ | |
範囲: | 0~127(00h~7Fh) | |
初期値: | 左0ドット、右3ドット |
![]() |
![]() |
縦書き印字が指定されている場合は、半角文字に対しても有効です。 なお、文字の横幅拡大指定時は、設定したスペース量が2倍になります。 |
半角漢字ピッチの調整([FS] T) |
2バイトコード文字の半角漢字および上付き/下付き文字の文字間隔を設定します。 |
JIS | FS T<文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)> |
16進数 | 1Ch 54h <文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)> |
![]() |
<文字間左スペース量(1バイト)> <文字間右スペース量(1バイト)> |
文字の左右のスペース量をドット単位で指定します。 |
単位: | 1/180インチ | |
範囲: | 0~127(00h~7Fh) | |
初期値: | 左0ドット、右2ドット |
![]() |
文字の縦横2倍拡大指定/解除([FS] W) |
2バイトコード文字(漢字)の縦横2倍拡大印字の指定/解除を行います。 |
JIS | FS W[指定/解除(1バイト)] |
16進数 | 1Ch 57h[指定/解除(1バイト)] |
![]() |
[指定/解除(1バイト)] |
縦横2倍拡大印字について選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | 縦横2倍拡大印字の解除 | |
1(01h) | 縦横2倍拡大印字の指定 |
![]() |
本制御命令以降の全角漢字、半角漢字、上付き/下付き文字の縦方向、横方向ともに2倍に拡大して印字します。本制御命令で縦横2倍拡大を指定した場合、1バイトコード文字(ANK文字)は、横幅拡大印字になります。 なお、縦横2倍拡大文字は、縦方向に2分割して印字され、文字の上半分を印字後、24/180インチの改行を行って文字の下半分と通常のサイズの文字を印字します。したがって、改行ピッチが変わるため、イメージデータなどを同じ行に印字することはできません。 |
漢字書体の選択([FS] k) |
2バイトコード文字(漢字)の書体を選択します。 |
JIS | FS k[書体(1バイト)] |
16進数 | 1Ch 6Bh[書体(1バイト)] |
![]() |
[書体(1バイト)] |
書体を選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | 明朝体 | |
1(01h) | ゴシック体 |
初期状態では明朝体が設定されています。 |
![]() |
選択された書体をプリンタが持っていない場合、本制御命令は無効になります。本エミュレーションモードでは、メニュー設定によって明朝体、ゴシック体のほか、丸ゴシック体、オプションの書体を利用できます。 |
![]() |
「漢字の書体を設定する」 |
「オプションの漢字の書体を設定する」 |
上付き/下付き文字の指定([FS] r) |
2バイトコード文字(漢字)を1/4倍に縮小して、上付き文字または下付き文字として印字します。 |
JIS | FS r[上付き/下付き(1バイト)] |
16進数 | 1Ch 72h[上付き/下付き(1バイト)] |
![]() |
[上付き/下付き(1バイト)] |
上付き/下付き文字の指定を選択します。 |
値 | 設定内容 | |
0(00h) | 上付き文字の指定。 | |
1(01h) | 下付き文字の指定。 |
![]() |
本制御命令以降の漢字を縦方向、横方向ともに1/2倍に縮小して、文字の上端揃え(上付き)または下端揃え(下付き)で印字します。 本制御命令で指定した上付き/下付き文字は、次の制御命令で解除できます。 |
LIPSモードへの移行([ESC] % @) |
本制御命令を受信した後、ESC/PエミュレーションモードからLIPSモードに移行します。 |
JIS | ESC % @ |
16進数 | 1Bh 25h 40h |
![]() |
本制御命令を使用する場合は、動作モードメニューで動作モードをESC/Pエミュレーションモードに設定する必要があります。 |
ESC/Pモードの注意と制限 |
ESC/Pエミュレーションモードでは、エミュレートするESC/Pプリンタと違いがあります。ご使用にあたり、それぞれの注意と制限事項をよくお読みください。 |
解像度の違いについて |
イメージデータの印字は、本製品とESC/Pプリンタとの解像度の違いによって、データを拡大して印字します。これによって、ESC/Pプリンタの解像度180dpiの1ドットが本製品の解像度600dpiの3ドットや4ドットに拡大されるため、印字結果が若干異なることがあります。
文字はフォントデザインの違いにより、印字結果がESC/Pプリンタとは異なります。
本エミュレーションモードでは、印字データが1ドット未満でも右マージン位置を越えた場合、次の行に印字します。 |
文字セット・フォントパターンについて |
標準サイズ以外の漢字を指定した場合、TOF行での印字結果は保証されません。また、現在印字位置は、現在の文字ピッチを基準として移動するため、標準サイズより大きい文字を指定すると文字が重なる場合があります。なお、アンダーラインは、移動量に対して引かれるため、文字幅より短くなる場合があります。
2バイトコード(漢字コード)の中で、ESC/Pでは未定義の領域に本製品専用の文字パターンが割り当てられている部分があります。このため、この部分のコードを印字させると、ESC/Pではスペースになりますが、本エミュレーションモードでは特定の文字パターンが印字されます。 |
そのほかの制限 |
領域モードが無効なページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)のときでも領域モードの設定を変更できます。この場合、ページフォーマットがFmode 3, 4, 6に切り替わったときに設定が有効になります。ただし、どのページフォーマットのときでも、領域モードの設定を変更した時点で印字パラメータのリセット処理が行われます。
A4サイズおよびB5サイズの用紙は、共通のメニューで設定した用紙の向きによって用紙の送り方向が決まりますが、2ページ印刷中は用紙の送り方向は次のようになります。
文字の登録を行っているときにメモリが不足すると、『23 ダウンロードフル』と表示されます。
本エミュレーションモードでは、ページ内に次の印字データがないと排紙を行いません。
ただし、次の場合は白紙を排紙します。
|
ESC/Pプリンタのメモリスイッチの機能について |
ESC/Pプリンタのメモリスイッチで設定できる機能の中で、本エミュレーションモードがサポートしていない機能や設定の意味が異なる機能があります。 |
機能名称 | ECP/Pプリンタの場合 | ECP/Pモードの場合 |
文字の印字品位の選択 | 高品位文字またはドラフト文字を選択できます。 | 高品位/ドラフト文字の区別はありません。ただし、ドラフト文字を選んだ場合は、水平方向の解像度が120dpiになります。 |
ページ長の設定 | 連続用紙のページ長をメモリスイッチによって物理的に11インチまたは12インチに設定できます。 | 初期値は11インチ固定です。メニューの「連続用紙長設定」で設定できます。 |
ミシン目スキップの設定 | 1ページの終わりからスキップ行数分スキップします。 | 設定されているページ長の下部から設定下スキップ行数分スキップします。 |
イメージ、縦倍時の短方向印字指定/解除 | イメージなどの印字のずれを防ぐため、単方向で印字します。 | 本エミュレーションモードには印字方向という概念はありません。 |
高速印字の指定 | 文字の品位指定とは別に、ドットを間引いて印字速度を上げることができます。 | ドットを間引くことでは印字速度が変わらないため必要ありません。 |
はがきモード | タッチパネルやカットシートフイーダの操作によって印字できます。 | トレイにセットし、タッチパネルではがきを設定します。 |
カットシートフイーダモード | カット紙に印字するとき、シートフィーダを使用するかどうかを選択します。 | カット紙のページフォーマット(Fmode l, 2, 7, 8)で対応します。 |
給紙位置(上余白) | カット紙を給紙したときの上部余白を8.5mmまたは22mmに設定できます。 | メニューの「上余白」で1/72インチ単位で自由に設定できます。 |
初期状態 |
ESC/Pエミュレーションモードには、本製品では6種類のリセット処理があります。
本製品の電源をオンにしたときに行われるリセット処理です。
タッチパネルのキー操作でハードリセット処理(プリンタ初期化)を行います。
タッチパネルのキー操作でソフトリセット処理(プリント中止)を行います。
一連の印刷処理(ジョブ)が終了した時点でリセット処理が行われます。
現在作成中のページを排紙し、一部の印字パラメータが初期化されます。登録データ(登録文字)は、メニューの「登録レベル」が[一時]に設定されている場合のみ初期化されます。 |
* | 「タイムアウト」の設定で自動ジョブ終了時間を設定している場合、ジョブ終了命令を受信しなくても一定時間が過ぎるとジョブが終了します。 |
ESC/Pプリンタの制御命令「プリンタのリセット処理 ESC @」を受信し、リセット処理が行われます。
専用命令を実行すると、リセット処理が行われます。
|
設定項目 | 電源オン プリンタ初期化 |
ジョブ終了 プリント中止 |
ESC/P 制御命令 |
専用命令 | |
ページ レイアウト |
ページフォーマット | メニューの設定値*1 |
保持 |
保持 |
|
上余白 | |||||
用紙位置微調整 | |||||
領域 | |||||
右マージン既定値 | |||||
用紙サイズ | |||||
2ページ印刷設定 | |||||
フォント | 漢字書体 | メニューの設定値*1 |
|||
フォントID | |||||
漢字サイズ | 保持 |
||||
文字コード | メニューの設定値*1 |
||||
国別文字 | |||||
印字機能 | イメージの補正 | ||||
縮小文字 | |||||
印字動作 | 改行機能 | ||||
VFC | 連続用紙長 | ||||
単票用紙長 | |||||
ミシン目スキップ | |||||
その他 | 登録レベル | 保持 |
|||
カラーモード 自動時*2 |
*1 | アプリケーションソフトウェアなどで変更されている設定項目がすべてメニューの設定値に戻ることを示します。 |
*2 | カラープリンタ使用時のみ。 |
|
設定項目 | 電源オン プリンタ初期化 |
ジョブ終了 プリント中止 |
ESC/P 制御命令 |
専用命令 | |
ESC/P | ページ長 | 設定・用紙などに依存 * | |||
垂直タブ位置 | 解除 | ||||
左マージン位置 | 0 | ||||
右マージン位置 | ページフォーマット,印字領域モード,用紙サイズに依存 | ||||
水平タブ位置 | 半角8桁毎 | ||||
改行ピッチ | 6lpi | ||||
文字ピッチ (ANK文字) |
10cpi | ||||
印字方式(漢字) | 横書き | ||||
書体選択 | ローマン10cpi | ||||
文字拡大指定 | 解除 | ||||
強調印字 | 解除 | ||||
アンダーライン | 解除 | ||||
上付き/下付き | 解除 | ||||
二重印字 | 解除 | ||||
文字スタイル | 通常 | ||||
半角文字のスペース | 左:0,右:2ドット | ||||
全角文字のスペース | 左:0,右:3ドット | ||||
文字の品位 | 高品位 | ||||
プロポーショナル ピッチ |
解除 | ||||
1 バイト登録 文字セット選択 |
解除 | ||||
漢字モード | 解除 | 保持 | |||
半角モード | 解除 | 保持 | |||
イタリック体 | 解除 | ||||
文字間スペース量 | 0ドット | ||||
スクリプト文字 | 解除 | ||||
半角組文字 | 解除 |
* | 詳細は「ページ長の初期状態」を参照。 |
|
設定項目 | 電源オン | プリンタ初期化 | プリント中止 | ジョブ終了 | ESC/P制御命令専用命令 | |
受信・登録データ | 文字の登録(2バイトコード) | クリア | クリア/保持*1 | 保持 | ||
文字の登録(1バイトコード) | クリア | クリア/保持*1 | 保持 | |||
ページバッファ | クリア | 印字*2 | 印字*3 | |||
行メモリ内の未印字データ | クリア | クリア*4 | ||||
現在印字位置 | 最左端相当位置 |
*1 | メニューの「登録レベル」が[永久]なら保持し、[一時]ならクリアされます。(→登録データの削除方法を設定する(登録レベル)) |
*2 | ジョブ終了までのデータを実行し、ページバッファを印字して排紙します。 |
*3 | ESC/Pおよび本製品専用の制御命令によるリセットを受信した時点で、直前の印字開始命令までのデータを印字し、排紙します。ただし、エラーが発生した場合は、リセット受信前までのデータは破棄されます。 |
*4 | 専用命令のときだけ、印字されます。 |
|
グループ | 設定項目 | エ場出荷時の設定状態 |
ページ レイアウト |
ページフォーマット | 実寸縦 |
上余白 | 0 | |
用紙位置微調整 | 0 | |
領域 | 標準 | |
右マージン既定値 | 136桁 | |
用紙サイズ | A4 | |
2ページ印刷設定 | しない | |
フォント | 漢字書体 | 明朝 |
フォントID | 2 | |
漢字サイズ | システム | |
文字コード | カタカナ | |
国別文字 | 日本 | |
印字機能 | イメージの補正 | しない |
縮小文字 | しない | |
印字動作 | 改行機能 | LF コマンドを待つ |
VFC | 連続用紙長 | システム |
単票用紙長 | システム | |
ミシン目スキップ | しない | |
その他 | 登録レベル | 一時 |
カラーモード自動時* | フルカラー |
* | カラープリンタ使用時のみ。 |
リセット処理が行われたときのページ長の初期値は、ページフォーマット、領域モードによって次のようになります。 |
ページフォーマット | 領域 | ページ長 | |||||
A3 | B4 | A4 | B5 | A5 | はがき | ||
Fmode 1 Fmode 2 |
― | 用紙サイズに依存 | |||||
Fmode 3 Fmode 4 |
標準 | 66行(6lpi) | 用紙サイズに依存 | ||||
ワイド | 用紙サイズに依存 | ||||||
Fmode 6 | 標準 | 66行(6lpi) | 用紙サイズに依存 | ||||
ワイド | 用紙サイズに依存 | ||||||
Fmode 7 Fmode 8 |
標準 | 用紙サイズに依存 | |||||
ワイド |
リセット処理が行われたときの右マージン位置の初期値は、ページフォーマット、領域モード、および右マージン位置の設定(右マージン既定値)によって次のようになります。 |
ページフォーマット | 領域 | 右マージン 既定値 |
右マージン位置 | |||||
A3 | B4 | A4 | B5 | A5 | はがき | |||
Fmode 1 Fmode 2 |
― | 136桁 | 136桁目 | |||||
用紙右端 | 用紙サイズに依存 | |||||||
Fmode 3 Fmode 4 |
標準 | ― | 136桁目 | |||||
ワイド | ― | 用紙サイズに依存 | ||||||
Fmode 6 | 標準 | ― | 136桁目 | |||||
ワイド | ― | 用紙サイズに依存 | ||||||
Fmode 7 Fmode 8 |
標準 | ― | 136桁目 | |||||
ワイド | ― | 用紙サイズに依存 |
2バイトコード表 |
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