ESC/Pモードの特長

  • 広範なアプリケーションに対応

PC-9800シリーズ、DOS/V互換のパーソナルコンピュータなど、ESC/P準拠のプリンタを接続できる機種すべてをホストコンピュータとしてご利用になれます。このため、豊富なアプリケーションソフトウェア群で作成したデータを印字できます。

  • 豊富な書体をサポート

ESC/Pプリンタの持っているすべての文字フォントに対応する専用のフォントが用意されています。英数字カタカナは、明朝10cpi、12cpi、15cpi、プロポーショナルを持ちます。また、漢字は明朝体のほか、ゴシック体、丸ゴシック体を使用できます。

  • ページのレイアウトを活かした印字

ESC/Pプリンタと同じサイズの用紙をセットすれば、ESC/Pプリンタと同じレイアウトで印字できることはもちろんですが、印字する用紙に応じて印字データを縮小してレイアウトを変えずに印字することもできます。たとえば、連続用紙に印字するためのデータをレイアウトを変えることなく、そのままカット紙に印字したり、B4サイズのデータをA4サイズのカット紙に印字したりすることが可能です。(→「ページフォーマット」)

  • 用紙を無駄なく活用した印字

印字データを縮小すると、用紙の上下、左右の余白ができることがあります。
このようなとき、印字領域をワイド領域にすることによって、文字数や行数を用紙サイズいっぱいまで広げて印字することができ、用紙を無駄なく使えます。(→「ワイド領域に印刷する」)

  • 設定しやすいメニュー構造

このエミュレーションモードでは、タッチパネルのESC/P設定で印字に必要ないろいろな設定を行うことができます。印字設定の項目はメニュー形式で並んでおり、ディスプレイに表示されるメニューにしたがって簡単に探すことができます。設定は、タッチパネルのESC/P設定で行うことができます。(→「ESC/Pモードの設定」)

  • 印字設定はメモリに登録

メニューなどで設定した印字環境は、自動的に不揮発性メモリに登録されます。ですから、いったん設定値を登録してしまえば、他の動作モードに移ったり、電源をオフ(同等のリセット処理も含みます)にしたりしても、いつでも同じ設定で印字を行うことができます。

  • 2ページのデータを見開きで印字

A4サイズやB5サイズの用紙2ページ分の内容を、A3サイズやB4サイズの用紙に見開きになるように印字することができます。印字した文書を二つ折りにしてとじるときなどに便利です。
なお、文書のとじかたに応じて、右開きまたは左開きになるようにページの向きを設定することも可能です。(→「2ページ印刷機能」)