本体の設定 (I5577エミュレーション)

エミュレーションモードの各種の機能やタッチパネルを使った操作のしかた、エミュレーションモードで使用できる制御命令などについて説明しています。

なお、本カテゴリをお読みになる前に、必ず「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をお読みください。



ご使用になる前に

本製品のI5577エミュレーションモードの特長など、ご使用になる前に知っておいていただきたいことについて説明します。

本製品の動作モードがI5577エミュレーションモードに切り替わることによって、IBM5577プリンタを使って印字したときと同等の印字を行うことができます。

LIPSモードに対応していないアプリケーションソフトウェアなどをお使いのときは、アプリケーション側でプリンタ機種にIBM5577(または同等の機種)を指定し、本エミュレーションモードをご利用ください。


I5577モードの特長

I5577モードを使用する準備


I5577モードの特長

  • 日本語モードと英語モードをエミュレーション

IBM5577の日本語モードはIBM5575-F02プリンタと同等の機能を持ち、英語モードはIBM Proprinter XL24Eプリンタと同等の機能を持ちます。本エミュレーションモードは、IBM5577プリンタの持つ日本語モードおよび英語モードの印字動作をそれぞれエミュレーションします。IBM5577が接続可能なIBMPS/55シリーズ、PS/V、PS/2などのホストコンピュータのシステムに合わせて、日本語のオペレーティングシステム(日本語DOS、OS/2J、DOS/V日本語モードなど)をお使いの場合は日本語モード(以降I75モードと呼びます)、英語のオペレーティングシステム(IBM PC-DOS、OS/2、DOS/V英語モードなど)をお使いの場合は英語モード(以降Proモードと呼びます)に切り替えてご使用ください。エミュレーションモードの切り替えは、タッチパネルのI5577設定によって行えます。(→「その他のグループ」)

  • 豊富な書体をサポート

IBM5577の持っているすべての文字フォントに対応する専用のフォントが用意されています。日本語モードでは、明朝10cpi, 12cpi, 15cpi、DPゴシック、クーリエ、エリートを持ち、英語モードでは、クーリエ10cpi、エリート12cpi、縮小文字17.16cpi、プロポーショナルを持っています。また、日本語モードでは明朝体のほか、ゴシック体、丸ゴシック体、OCR文字(OCR-A、OCR-B、OCR-カナ)を使用できます。

  • ページのレイアウトを活かした印字

IBM5577と同じサイズの用紙をセットすれば、IBM5577と同じレイアウトで印字できることはもちろんですが、印字する用紙に応じて印字データを縮小してレイアウトを変えずに印字することもできます。たとえば、連続用紙に印字するためのデータをレイアウトを変えることなく、そのままカット紙に印字したり、B4サイズのデータをA4サイズのカット紙に印字したりすることが可能です。(→「ページフォーマット」)

  • 1ページの文字数や行数を簡単に決定

1ページに印字したい行数や文字数が決まっていれば、その行数や文字数に合わせて改行ピッチと文字ピッチを自動的に設定できます。また、文字幅の異なる漢字と英数字を混ぜて印字したときに、文字がきれいにそろうように文字間隔を調整することもできます。この機能を「行桁固定機能」といいます。この機能は、タッチパネルのI5577設定によって利用できます。(→「行桁固定機能」)

  • 用紙を無駄なく活用した印字

印字データを縮小すると、用紙の上下、左右の余白ができることがあります。
このようなとき、印字領域をワイド領域にすることによって、文字数や行数を用紙サイズいっぱいまで広げて印字することができ、用紙を無駄なく使えます。(→「ワイド領域に印刷する」)

  • 設定しやすいメニュー構造

このエミュレーションモードでは、タッチパネルを使って印字に必要ないろいろな設定を行うことができます。印字設定の項目はメニュー形式で並んでおり、ディスプレイに表示されるメニューにしたがって簡単に探すことができます。設定は、タッチパネルのI5577設定で行うことができます。

  • 印字設定はメモリに登録

メニューなどで設定した印字環境は、自動的に不揮発性メモリに登録されます。ですから、いったん設定値を登録してしまえば、他の動作モードに移ったり、電源をオフ(同等のリセット処理も含みます)にしたりしても、いつでも同じ設定で印字を行うことができます。

  • 印字データと定型フォームを重ねて印字

ページ全体を枠取りしたり、1行おきに網や横罫を入れたりするデータをページ単位であらかじめ用意しておき、プログラムリストや帳票データなどを印字する際に、重ねて印字することができます。この機能をページオーバレイ機能といい、重ねる罫線や網かけデータを「フォーム」といいます。
本製品には、5種類の汎用的なフォームが登録されていますが、必要に応じてユーザ独自のフォームを作成し、登録することもできます。(→「ページオーバレイ機能」)

  • バックカーボン付き複写用紙のような印字が可能

バックカーボン付き複写用紙を使用したときと同じように、1ページの印字データを送るだけで、複写枚数分の印字を行えます。この機能を「複写用紙機能」といいます。それぞれの複写ページには、共通の枠や罫線などをオーバーレイ印字することができるほか、異なるタイトル名などをページごとにオーバレイ印字することもできます。(→「複写用紙機能」)

  • 定型的な処理を登録

一連の処理を行う制御命令の手順や、文字・イメージなどのデータが繰り返し使用される場合は、それらのデータを登録し、必要なときに呼び出して実行することができます。この機能を「マクロ機能」といいます。マクロを使うと、同じ印字データを繰り返し送る必要がなくなるため、印字処理を効率化できます。マクロの登録や実行は制御命令によって行えます。(→「マクロ機能」)
また、制御命令でリセット処理が行われた場合に自動的に特定のマクロを実行することもできます。このマクロをスタートアップマクロといい、タッチパネルのI5577設定で設定できます。(→「マクロ機能を設定する(スタートアップマクロ)」)

  • 2ページのデータを見開きで印字

A4サイズやB5サイズの用紙2ページ分の内容を、A3サイズやB4サイズの用紙に見開きになるように印字することができます。印字した文書を二つ折りにしてとじるときなどに便利です。
なお、文書のとじかたに応じて、右開きまたは左開きになるようにページの向きを設定することも可能です。(→「2ページ印刷機能」)



I5577モードを使用する準備

本製品は標準でLIPSモード(LIPSⅡ、LIPSⅢ、LIPSⅣ)、E S C / P エミュレーションモード、H P - G L エミュレーションモードのほかに、IBM5577プリンタの日本語モード(I75モード)と英語モード(Proモード)をエミュレートするI5577エミュレーションモードがあります。
印字を行うときのモード(「動作モード」といいます)は、送られてくる印字データを判別して自動的に切り替わりますので、特に設定する必要はありません。ただし、動作モードの自動切り替えがうまくいかなかったり、印刷が正常に行えない場合は、動作モードを本エミュレーションに設定してください。
使用するモードが決まっているときなどは、動作モードの設定を本エミュレーションに設定することをお勧めします。詳しくは、「本体の設定 (LIPSプリンタ)」をご覧ください。

本エミュレーションモードには、日本語モードに対応するI75モードと英語モードに対応するProモードの2種類のコマンドモードがあります。
工場出荷時の設定では、I75モードになっています。Proモードでお使いになる場合は、I5577設定でモードを切り替えてください。


I75/Proモードを切り替える


I5577モードの解説

本エミュレーションモードを使用して印字を行うときの用紙の向きと印字方向の関係や、IBM5577プリンタと同等の印字結果を得るための情報などについて説明します。

本エミュレーションモードでは、実際の用紙上での印字位置と印字領域について次の用語で説明しています。

  • 実際の印字領域

IBM5577プリンタ用に作成された印字データが、の領域に同等のレイアウトで印字されます。印字領域の位置とサイズは最初に決められていますが、本製品の有効印字領域内で変更できます。

  • ページ長とボトム領域

印字領域のページ長は本製品の有効印字領域内で任意の行数に変更することができます。また、印字しないで改ページする領域(ボトム領域)を設定することもできますので、連続用紙用に作成されたデータなども任意のレイアウトで印刷することができます。


用紙のセット

ページフォーマット

ワイド領域に印刷する

ページフォーマットと用紙サイズの関係

印字領域と印字動作

I5577モードの拡張機能


用紙のセット

IBM5577はカット紙や連続用紙に印字できます。印字方向は常に一定ですから、カット紙を縦置きや横置きにすることで縦長(ポートレイト)または横長(ランドスケープ)の文書を印字します。
これに対して、本製品は印字に際して用紙の方向(縦置き/横置き)を意識する必要はありません。タッチパネルの設定によって縦長(ポートレイト)で印刷するか横長(ランドスケープ)で印刷するかが決まり、印字データ全体の向きを自動的に変換して印字します。また、連続用紙を想定した印字データもカット紙に印字します。
IBM5577で印刷するときと本エミュレーションモードで印刷するときの用紙セットの対応は次のとおりです。



ページフォーマット

I5577エミュレーションモードには、IBM5577プリンタでの印刷を想定した様々なアプリケーションソフトウェアおよび印字データに対応するために、7種類のページフォーマットが用意されています。
ホストコンピュータ側で印字開始を指示する前に、想定されている用紙の種類(カット紙/連続用紙/用紙サイズ)や用紙の方向(縦置き/横置き)に合わせて、最適なページフォーマットを選んでおきます。


ページフォーマット名の右下にある名称(Fmode 1, 2, 3, 4, 6, 7, 8)は、各ページフォーマットに対応するモードNo.です。以後、本カテゴリの操作説明および制御命令の説明では、おもにこのモードNo.を使用しています。

  • カット紙のページフォーマット


  • ページフォーマットFmode 1, 2では、IBM5577の印字結果と同じ大きさ(実寸)で印字します。これに対して、Fmode 7, 8は、印字データを縮小します。
  • タッチパネルで設定されている用紙サイズにしたがってレイアウト・印字されます。「用紙サイズを設定する
  • 改ページの制御命令により、ページ長の設定にかかわらず用紙1枚を排紙します。ただし、Proモードでは、ページ長の設定によって1ページに印字できる行数(改ページの位置)が変わります。
    1ページの行数を設定する
    ページ長を設定する

  • 連続用紙のページフォーマット


  • 連続用紙に対応するページフォーマットは、印字データを縮小して印字します。

ページフォーマットの種類

1ページの文字数と行数


ページフォーマットの種類

本エミュレーションモードの7種類のページフォーマットについて説明します。それぞれのページフォーマットでは、IBM5577プリンタと同等の印字結果を得られるように、印字データの縮小方法や、印字領域などが決められています。

なお、用紙の上下、左右5mmの範囲には印字できません。この余白を除いた印字可能な範囲を「有効印字領域」といいます。各ページフォーマットでは、この有効印字領域内に、IBM5577用に作成された印字データが収まるように、それぞれ印字領域が定められています(設定によって、実際の印字領域は有効印字領域内で変更可能です)。


ページフォーマットはメニューの「ページフォーマット」で設定します。
ページフォーマットを設定する

実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】

実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】

連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】

連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】

連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】

カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】

カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】


実寸で縦に印刷する【実寸縦:Fmode 1】

IBM5577にカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
改行ピッチ、文字間隔は、IBM5577と同一です。

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4、B5、A5、はがきの6種類のサイズの用紙を使用できます。 用紙サイズは、メニュー操作または制御命令で設定したサイズになります。 ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。 初期状態の用紙サイズは、A4になります。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで印字します。ただし、メニューの「漢字サイズ」によって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は10ポイントのままです)。

  • イメージの印字

IBM5577の解像度と本製品の解像度の違いにより、ドットを拡大して印字します。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    TOF行は用紙の上端から約23mmの位置になり、第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左端とほぼ同じ位置になります。

  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「右マージン既定値」および「印刷幅」の設定によって、行の折り返しかたが変わります。初期状態は[13.2インチ]に設定されています。
「印刷幅」: 用紙サイズに関係なく印字領域の左端からメニューの「印刷幅」で設定した値(13.2インチ、13.6インチまたは8インチ)の位置で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
「右端」: 印字する用紙サイズの有効印字領域の右端(用紙端から5mm内側)が折り返し位置になります。右端を越えた印字データは、次行の左端に折り返して印字します。

右マージンの位置を設定する
印刷幅を設定する

  • ページ長
    メニューの「用紙長機能」が[無効](初期状態)に設定されているときは、リセット処理後、現在の用紙サイズにしたがったページ長に決まります。このときのボトム位置は、IBM5577のカットシートフィーダが用紙の終わりを検出する位置とほぼ同じ位置です。
    「用紙長機能」が[有効]に設定されているときは、「用紙長設定」の設定によって、ページ長が決まります。
    初期状態で有効になるページ長を設定する
    ページ長を設定する


実寸で横に印刷する【実寸横:Fmode 2】

IBM5577にカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、実寸のサイズでランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
改行ピッチ、文字間隔は、IBM5577と同一です。
用紙サイズ、文字の印字、イメージの印字、印字領域などについては、[実寸縦](Fmode 1)と同じです。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 印字領域

B4、A3サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。



連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】

IBM5577に10×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

IBM5577に10×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向8インチ、縦方向11インチ)を、横方向、縦方向ともに290/300倍に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を10ポイントの文字フォントで、文字ピッチをつめて印字します。
ただし、メニューの「漢字サイズ」によって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は10ポイントのままです)。

  • イメージの印字

IBM5577のドットを拡大して印字します。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。A3、B4サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左端に大きな余白ができます。

  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「印刷幅」で設定した位置(13.2インチ、13.6インチまたは8インチ)で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定した値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    印刷幅を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約10.7インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】

IBM5577に15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

IBM5577に15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、横方向3/4倍、縦方向2/3倍(横方向10.2インチ、縦方向7.3インチ)に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで印字します。ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は8ポイントのままです)。

  • イメージの印字

IBM5577のドットを拡大して印字します。

  • 印字領域
  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。A3、B4サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左右端に大きな余白ができます。

  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「印刷幅」で設定した位置(13.2インチ:初期値、13.6インチまたは8インチ)で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定した値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    印刷幅を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約8.3インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】

IBM5577に15×11インチの連続用紙をセットして印字するときのデータを、縮小してB4サイズのカット紙(またはB4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、B4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

IBM5577に15×11インチの連続用紙をセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向11インチ)を、縦方向のみ約259/300倍(横方向13.6インチ、縦方向9.5インチ)に縮小します。

  • 用紙サイズ

標準ではB4サイズを使用しますが、A3サイズでも印字できます。
B4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

10ポイントの文字フォントを使用し、行ピッチのみ縮小して印字します(文字ピッチは実寸サイズになります)。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は10ポイントのままです)。

  • イメージの印字

IBM5577のドットを拡大して印字します。
なお、横方向が実寸サイズで、縦方向のみ縮小されるため、横長のイメージになります。
たとえば、真円は横長の楕円になってしまいます。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、B4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の通常の有効印字領域の左上端より、少し内側になります。
    A3サイズの場合は、用紙のほぼ中央にレイアウトされるため、かなり内側となり、上下端および左端に大きな余白ができます。
  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「印刷幅」で設定した位置(13.2インチ:初期値、13.6インチまたは8インチ)で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定した値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    印刷幅を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約9.5インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】

IBM5577にB4サイズのカット紙を縦置きにセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

IBM5577にB4サイズのカット紙を縦置きにセットしたときの印字範囲(横方向9.6インチ、縦方向13.8インチ)を、横方向、縦方向ともに3/4倍に縮小(横方向7.2インチ、縦方向10.4インチ)します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字ピッチおよび改行ピッチを3/4倍に縮小して印字します。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は8ポイントのままです)。
なお、印字できる文字数や行数は、[実寸縦](Fmode 1)でB4サイズの用紙を使用した場合と同じです。

  • イメージの印字

IBM5577のドットを拡大して印字します。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の有効印字領域の左上端より少し内側になります。ただし、A3、B4サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。
  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「印刷幅」で設定した位置(13.2インチ、13.6インチまたは8インチ)で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定した値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    印刷幅を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約10.7インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】

IBM5577にB4サイズのカット紙を横置きにセットして印字するときのデータを、縮小してA4サイズのカット紙(またはA4サイズ以上の用紙)にランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。
印字データは、A4サイズのほぼ中央にレイアウトされます。

  • 縮小率

IBM5577にB4サイズのカット紙を横置きにセットしたときの印字範囲(横方向13.6インチ、縦方向9.5インチ)を、横方向、縦方向ともに3/4倍に縮小(横方向10.2インチ、縦方向7.1インチ)します。

  • 用紙サイズ

標準ではA4サイズを使用しますが、A3、B4サイズでも印字できます。
ただし、A3、B4サイズの用紙を使用しても、A4サイズのときと同じ縮小率で印字され、用紙のほぼ中央にレイアウトされます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 文字の印字

ANK文字および漢字を8ポイントの文字フォントで、文字ピッチおよび改行ピッチを3/4倍に縮小して印字します。
ただし、タッチパネルによって漢字サイズが指定された場合は、そのサイズの漢字フォントになります(ANK文字は8ポイントのままです)。
なお、印字できる文字数や行数は、[実寸横](Fmode 2)でB4サイズの用紙を使用した場合と同じです。

  • イメージの印字

IBM5577のドットを拡大して印字します。

  • 印字領域

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目の印字位置は、A4サイズ(標準)では縮小率の関係で本製品の有効印字領域の左上端より少し内側になります。ただし、A3、B4サイズの用紙を使用する場合は、印字領域の左右に若干余白が空きます。
  • 印字データの折り返し位置
    メニューの「印刷幅」で設定した位置(13.2インチ、13.6インチまたは8インチ)で行が折り返されます。ただし、実際にセットした用紙の有効印字領域の幅が設定した値より狭い場合は、有効印字領域内の印字データだけが印字され、有効印字領域の右端を越えたデータは印字されません。
    印刷幅を設定する
  • ページ長
    ページ長は、初期状態の印字開始位置から11インチ(1インチあたり6行のときに66行)になります。実際の用紙上では約10.7インチです。
    ページ長は、メニュー操作または制御命令で設定できますが、11インチを越える設定を行うと、印字が次のページにまたがってしまいます。また、印字データが有効印字領域の下端を越えた場合は、改ページ動作を行います。


1ページの文字数と行数

それぞれのページフォーマットで1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を用紙サイズごとに示します。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦(Fmode 1) 文字数 112 97 78 67 54 35
行数 :91 :78 :62 :53 :42 :28
:96 :83 :67 :57 :46 :32
実寸横(Fmode 2) 文字数 132 132 112 97 78 54
行数 :62 :53 :42 :35 :27 :16
:67 :57 :46 :40 :32 :20
10インチ→A4縦(Fmode 3) 文字数 80 80 80 × × ×
行数 66 66 66 × × ×
15インチ→A4横(Fmode 4) 文字数 132 132 132 × × ×
行数 66 66 66 × × ×
15インチ→B4縦(Fmode 6) 文字数 132 132 × × × ×
行数 66 66 × × × ×
B4→A4縦(Fmode 7) 文字数 97 97 97 × × ×
行数 82 82 82 × × ×
B4→A4横(Fmode 8) 文字数 132 132 132 × × ×
行数 57 57 57 × × ×

  • 「×」印になっているページフォーマットと用紙サイズの組み合わせでは、印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
  • 上表の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値、印刷幅が初期状態の場合です。
「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。
10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。
「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。
6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。


ワイド領域に印刷する

印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)を使用する場合や、ページフォーマットで標準となる用紙より大きなサイズの用紙を使用する場合は、用紙の上下、左右に大きな余白ができることがあります。
IBM5577で印刷するときと同じレイアウトにする必要がなければ、ページフォーマットの印字領域を、ほぼ用紙の有効印字領域いっぱいまで広げて印字することができます。
ページフォーマットの印字領域にしたがって印字するモードを標準領域モードというのに対し、ページフォーマットの印字領域を広げて印字するモードを、「ワイド領域モード」といいます。



ワイド領域モードのページフォーマット

ワイド領域のページフォーマットFmode 3, 4, 6, 7, 8の内容を詳しく説明します。



連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】

10×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦に印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

A4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。

  • 第1文字目の印字位置
    第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約5mm、左端から約6mmの余白をとって印字されます。
  • 印字データの折り返し位置
    本製品の有効印字領域の右端とほぼ同じ位置まで印字できます。
    印字領域の右端を越えた印字データは自動的に折り返されて、次の行の左端から印字されます。
  • ボトム位置
    本製品の有効印字領域の下端とほぼ同じ位置まで印字できます。


連続用紙(15×11インチ)をA4横いっぱいに印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4:ワイド領域】

15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→A4横(Fmode 4)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をA4横に印刷する【15インチ→A4横:Fmode 4】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

15インチ→A4横(Fmode 4)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードをもっとも有効に使用できます。

  • 第1文字目の印字位置

第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約5mm、左端から約5mmの余白をとって印字されます。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


連続用紙(15×11インチ)をB4横いっぱいに印刷する【15インチ→B4横:Fmode6:ワイド領域】

15×11インチの連続用紙を想定した印字データを縮小し、B4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマット15インチ→B4横(Fmode 6)と同じです。(→「連続用紙(15×11インチ)をB4横に印刷する【15インチ→B4横:Fmode 6】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4の2種類のサイズの用紙を使用できます。
B4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

B4サイズでは、標準領域モードでページフォーマットの印字領域と用紙の有効印字領域にあまり差がないため、ワイド領域モードにしてもあまり効果がありません。

  • 第1文字目の印字位置

第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約5mm、左端から約5mmの余白をとって印字されます。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


カット紙B4をA4縦いっぱいに印刷する【B4→A4縦:Fmode 7:ワイド領域】

B4サイズのカット紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにポートレイト(縦置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマットB4→A4縦(Fmode 7)と同じです。(→「カット紙B4をA4縦に印刷する【B4→A4縦:Fmode 7】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

B4→A4縦(Fmode 7)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードを有効に使用できます。

  • 第1文字目の印字位置

第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約5mm、左端から約5mmの余白をとって印字されます。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode 3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


カット紙B4をA4横いっぱいに印刷する【B4→A4横:Fmode 8:ワイド領域】

B4サイズのカット紙を想定した印字データを縮小し、A4サイズ以上のカット紙のほぼ有効印字領域いっぱいにランドスケープ(横置きと同じ印字結果になる)で印字します。


縮小率および文字やイメージの印字については、標準領域モードのページフォーマットB4→A4横(Fmode 8)と同じです。(→「カット紙B4をA4横に印刷する【B4→A4横:Fmode 8】」)

  • 用紙サイズ

A3、B4、A4の3種類のサイズの用紙を使用できます。
A4サイズより小さい用紙を使用した場合の印字結果は保証しません。

  • 印字領域

B4→A4横(Fmode 7)は縮小率が大きいので、上下左右に大きな余白が空きます。このため、ワイド領域モードを有効に使用できます。

  • 第1文字目の印字位置

第1文字目は、用紙サイズにかかわらず用紙の上端から約5mm、左端から約5mmの余白をとって印字されます。


第1文字目の印字位置、印字データの折り返し位置、ボトム位置については、ワイド領域モードの10インチ→A4縦(Fmode3)と同じです。(→「連続用紙(10×11インチ)をA4縦いっぱいに印刷する【10インチ→A4縦:Fmode 3:ワイド領域】」)


ワイド領域での1ページの文字数と行数

それぞれのページフォーマットでワイド領域モードにしたときに1ページに印字できる文字数(10cpiのとき)と行数(6lpiのとき)を、用紙サイズごとに示します。


ページフォーマット(ワイド領域) A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 文字数 115 99 80 × × ×
行数 99 85 69 × × ×
15インチ→A4横(Fmode 4) 文字数 213 184 148 × × ×
行数 100 86 69 × × ×
15インチ→B4縦(Fmode 6) 文字数 160 138 × × × ×
行数 77 66 × × × ×
B4→A4縦(Fmode 7) 文字数 150 129 104 × × ×
行数 128 110 89 × × ×
B4→A4横(Fmode 8) 文字数 215 186 150 × × ×
行数 89 76 62 × × ×

  • 「×」印になっているページフォーマットと用紙サイズの組み合わせでは、印字不可能または印字データが欠落する場合があります。
  • 上表の文字数/行数は、上余白、用紙位置微調整、右マージン既定値、印刷幅が初期状態の場合です。
「cpi」は、文字ピッチを表す単位です。1インチあたりの文字数で表します。
10cpiは1インチの幅にANK文字(1バイトコード文字)が10文字印字できることを意味します。
「lpi」は、行ピッチを表す単位です。1インチあたりの行数で表します。
6lpiは1インチの高さに6行印字できることを意味します。


ページフォーマットと用紙サイズの関係

それぞれのページフォーマットで使用できる用紙サイズは次のとおりです。


用紙サイズ
ページフォーマット
A3 B4 A4 B5 A5 はがき
実寸縦(Fmode 1)
実寸横(Fmode 2)
10インチ→A4縦(Fmode 3) × × ×
15インチ→A4横(Fmode 4) × × ×
15インチ→B4横(Fmode 6) × × × ×
B4→A4縦(Fmode 7) × × ×
B4→A4横(Fmode 8) × × ×

印字可能。用紙にちょうどよく納まります
印字可能ですが余白があきます
× 印字不可能。または、印字データが欠落するなどの不具合を生じることがあります

お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。


印字領域と印字動作

本エミュレーションモードの印字領域の上端、下端および左端、右端付近での印字動作について説明します。



印字領域の上端での印字動作

実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、プリンタのリセット処理が行われた状態)のときの印字領域は、I75モードとProモードとで異なり、I75モードでは有効印字領域の上端からかなり下がった位置、Proモードでは有効印字領域の上端とほぼ同じ位置になります。
先頭行(TOF行)の文字は、この位置から45ドット(300dpi)下がった位置をベースラインとして印字されます。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。


IBM5577では、日本語モードと英語モードで文字をそろえる基準が違います。日本語モードでは、文字の上端を合わせて印字し、英語モードでは、文字の下端を合わせて印字します。先頭行に縦倍文字がある場合、文字が下端合わせとなる英語モードでは、先頭行の縦倍文字が有効印字領域を越えると印字されません。本エミュレーションモードでは、IBM5577と同等の印字動作を行います。


ページフォーマットFmode 3, 4, 6, 7, 8では、初期状態のときの先頭行(TOF行)の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。それぞれのページフォーマットでの印字領域の上端は、本製品の有効印字領域の上端から次の量だけオフセットした位置になります。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 810 477 81 1
15インチ→A4横(Fmode 4) 578 345 65 1
15インチ→B4横(Fmode 6) 251 15 1
B4→A4縦(Fmode 7) 875 543 146 1
B4→A4横(Fmode 8) 621 386 106 1
単位:1/300インチ
  • 表の値は「上余白」が初期値[0]の場合です。

Fmode 3, 4, 7, 8でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 6でA3、B4サイズの用紙を使用するときは、印字が用紙の中央にレイアウトされるように、先頭行の文字の上端を有効印字領域の上端からのオフセット量で調整しています。
そのほかの組み合わせでは、1ドット(300dpi)のオフセット量で調整しています。

先頭行(TOF行)の文字のベースライン位置は、上の表で決まる印字領域の上端の位置から文字フォントの高さだけ下がった位置になります。このベースライン位置が実際の第1行目の印字位置となります。



印字領域の左端での印字動作

実寸縦(Fmode 1)、および実寸横(Fmode 2)では、初期状態(電源をオンにしたときや、プリンタのリセット処理が行われた状態)のときの第1文字目の印字位置は、有効印字領域の左端(用紙の左端から5mm内側)とほぼ同じ位置になります。

ページフォーマットFmode3, 4, 6, 7, 8では、初期状態のときの第1文字目の印字位置は、ページフォーマットおよび用紙サイズによって異なります。
本製品の有効印字領域の左端から次の量だけオフセットした位置に、第1文字目を印字します。


ページフォーマット A3 B4 A4 B5 A5 はがき
10インチ→A4縦(Fmode 3) 533 290 12 0
15インチ→A4横(Fmode 4) 891 561 157 0
15インチ→B4横(Fmode 6) 381 50 0
B4→A4縦(Fmode 7) 602 357 81 0
B4→A4横(Fmode 8) 891 561 157 0
単位:1/300インチ
  • 左端オフセット量は「用紙位置微調整」が初期値「0」の場合です。

ページフォーマットFmode 3, 4, 7, 8でA3、B4、A4サイズの用紙を使用するときや、Fmode 6でA3、B4サイズの用紙を使用するときは、1ページ分の印字データが用紙の中央にレイアウトされるように第1文字目の印字位置をオフセット量で調整しています。
そのほかの組み合わせでは、本製品の有効印字領域のほぼ左端が第1文字目の印字位置になります。


用紙位置を左右に微調整する


印字領域の下端での印字動作

I5577エミュレーションモードでは、IBM5577とほぼ同じ印字動作を行うために、IBM5577の用紙エンド(用紙の下端)に相当する位置が用紙サイズごとに決められています。
この用紙エンドによって印字の下限となる印字位置(印字下限位置)は、先頭行(初期状態)からの最小改行ピッチ(日本語モード:1/120インチ、英語モード:1/216または1/180インチ)で設定されていますが、この位置が実際の印字の改行ピッチによる最終行(次行が用紙エンドを越える行)と一致しないと、次ページの先頭行の位置がずれてしまいます。これは、印字時の最終行で改行が行われると、その位置から用紙エンド位置までを改行量の一部とし、改ページしたあとで、その残りの改行が行われるためです。

複数のページにわたる印字データを、改ページ後に正しい先頭行の位置から印字させるには、次のいずれかを行う必要があります。

  • 用紙エンドの検出位置より前で改ページ命令を送る
  • メニューの「自動排紙」によって、データの送信が終わった時点で自動排紙する設定を行う

1ページの文字数と行数
ワイド領域での1ページの文字数と行数

日本語モードと英語モードとで文字をそろえる基準が違います。日本語モードでは、文字の上端を合わせて印字し、英語モードでは、文字の下端を合わせて印字します。
最終行に縦倍文字がある場合、IBM5577のカットシートフィーダ使用時は縦倍文字の上部を用紙内に印字し、下部を次の用紙のTOF行に印字します。トラクタフィーダ使用時はミシン目にまたがるように印字します。
本エミュレーションモードでは、ページフォーマットにかかわらず、縦倍文字が有効印字領域内に入っている場合は印字し、有効印字領域をはみ出す場合は、印字しません。



なお、IBM5577の英語モードでは、ブロックグラフィックキャラクタ編集文字およびブロックグラフィックキャラクタ編集を指定した登録文字(ダウンロード文字)は、通常の文字より6ドット(180dpi)下方向に大きいため、下端付近でこの文字を印字した場合に文字の上部24ドット(180dpi)分を印字して改ページし、下部6ドット(180dpi)分を印字します(トラクタフィーダ使用時は、ミシン目にまたがって印字されます)。同様に、ダウンロード文字のアンダーライン編集は2ドット(180dpi)下方向に大きいため、2ドット分が次ページに印字されます。
英語モードのエミュレーションでは、カットシートフィーダ/トラクタフィーダモードともにIBM5577の印字領域にかかわらず、ブロックグラフィックキャラクタ編集文字およびブロックグラフィックキャラクタ編集を指定したダウンロード文字が本製品の有効印字領域に入る場合のみ文字を印字し、印字領域を越える場合は印字しません。

ブロックグラフィックキャラクタ編集文字の文字コードは次のとおりです。

コードページ437: 5Fh、B0h~DFh、F4h
コードページ850: 5Fh、B0h~B4h、B9h~BDh、BFh、C0h~C5h、C8h~CEh、D9h~DCh、DFh、F2h


印字領域の右端での印字動作

IBM5577でカットシートフィーダを使用している場合は、用紙の右端のチェックが行われません。
本エミュレーションモードでは、文字フォントの実際の文字幅が有効印字領域の右端を越えなければ、その文字を印字します。

文字にアンダーラインを引いている場合、同様に文字幅が有効印字領域を越えなければ、文字およびアンダーラインを印字しますが、文字幅が有効印字領域を越える場合は、文字を印字せずに有効印字領域内のアンダーラインだけを印字します。



I5577モードの拡張機能

I5577エミュレーションモードが持っている拡張機能について説明します。



ページオーバレイ機能

帳票などを印字するときに、それぞれのページの内容を枠取りしたり、罫線や網を掛けたい場合があります。この罫線や網などをそれぞれのページで作成するのではなく、本製品のオーバレイページにあらかじめ登録しておいて、ホストコンピュータから送られる印字データに重ねて印字することができます。この機能を「ページオーバレイ」といいます。このページオーバレイ機能を使うと、表の罫線や文字、網掛けなどのデータをページごとに送る必要がないのでデータ量を減らすことができ、データ作成を効率よく行うことができます。

本製品には、横罫線、枠取り、行網掛けなど、汎用的な定型フォームが5種類ほど登録されています。あらかじめ保有しているこのオーバレイページをシステムページといいます。
ユーザが独自にフォームを作成して登録できるオーバレイページを、システムページに対して「ユーザページ」といいます。


システムページ

ユーザページ


システムページ

システムページには、本製品が保有している次の5種類の定型フォームが登録されています。


内蔵フォームの印字サンプル

  • システムページのオーバレイ印字

システムページのオーバレイ印字は、メニューの「システムオーバレイ」でシステムページ番号を設定して開始します。
システムページのオーバレイ印字を設定する

ただし、システムページを指定した時点で、オーバレイ印字が開始されるわけではなく、通常の印字データによってページが排出されるときに、そのページに対してオーバレイ印字が行われます。
なお、システムページのオーバレイ印字の開始を指定すると、パラメータリセット処理が行われます。
システムページのオーバレイ印字を終了するときは、メニューの「システムオーバレイ設定」で[しない]を指定します。


システムページをオーバレイ印字に設定し、さらにユーザページに登録されているフォームを重ねてオーバレイ印字することもできます。


ユーザページ

ユーザページは、ユーザが独自にフォームを作成して登録できるオーバレイページです。
ユーザページは2ページ(ユーザページ1およびユーザページ2と呼びます)まで登録できます。

  • ユーザページの登録

ユーザページのフォームの登録は、I5577エミュレーションモードで追加された本製品独自の制御命令(専用命令)によって開始します。

登録を開始すると、以降ホストコンピュータから送られてくるフォームデータが、指定されたユーザページ(1または2)に登録されます。なお、登録開始時にはパラメータリセット処理が行われ、制御命令で設定したすべての印字パラメータが初期状態に戻ります。 ただし、メニューで設定した印字パラメータはそのまま残ります。また、専用命令によってユーザページの登録を終了したときにも、パラメータリセット処理が行われます。


ひとつのユーザページに登録できるフォームデータは、用紙1ページ分です。
したがって、ページ長を短く設定して1枚の用紙に複数のページを確保した場合は、フォームは用紙単位でしかオーバレイされません。


ユーザページの登録は、次の専用命令を受信すると終了します。

このほか、次のような場合にもユーザページの登録は終了します。
  • 排紙をともなう制御命令を受信したとき
  • パラメータリセットをともなう制御命令を受信したとき
  • 制御命令によって、ソフトリセット処理が行われたとき
  • 垂直移動をともなう制御命令によって用紙エンド位置を越えたとき
    この制御命令には、改行 LF、改ページ FF、垂直タブ位置への移動 VT)などがあります。
  • メニューの「自動排紙」で設定した排紙時間になったとき
  • ユーザページに登録するデータがメモリサイズを超えたとき
    「23 ダウンロードフル」というエラーメッセージが表示されます。
    このとき、「エラースキップ」をすると、これ以前のデータを破棄し、以降のデータは読み飛ばします。
なお、ユーザページに登録したフォームのデータは、メニューの「登録レベル」の設定によって消去する時期を選択できます。

[一時]に設定したとき: 印字を開始し、一連の印刷処理(ジョブ)すべてのページの印字が終了した時点で登録内容が消去されます。
[永久]に設定したとき: 本製品の電源をオフにするか同等のリセット処理を行うまで登録した内容を保持します。

登録データの削除方法を設定する

すでに登録されているユーザページに新しいフォームを登録すると、登録済みのフォームは消去されます。また、ユーザページに登録したフォームのデータ量が多いと、普通のページの印字が遅くなることがあります。

LIPSの制御命令によるユーザページの登録LIPSの制御命令によるユーザページの登録終了

  • ユーザページのオーバレイ印字

ユーザページのオーバレイ印字は、メニューの「ユーザオーバレイ1」または「ユーザオーバレイ2」を[する]に設定して開始します。両方を[する]に設定すれば両方のフォームを重ねてオーバレイ印字することができます。
ただし、ユーザページを設定した時点で、オーバレイ印字が開始されるわけではなく、通常の印字データによってページが排出されるときに、そのページに対してオーバレイ印字が行われます。
なお、ユーザページのオーバレイ印字の開始を指定すると、パラメータリセット処理が行われます。


ユーザページ1のオーバレイ印字を設定するユーザページ2のオーバレイ印字を設定する
ユーザページのオーバレイ印字を終了するときは、メニューの「ユーザオーバレイ1」または「ユーザオーバレイ2」を[しない]に設定することによって終了します。

ユーザページのフォームをシステムページの定型フォームと重ねて印字することもできます。
システムページのオーバレイ印字を終了するときは、メニューの「システムオーバレイ設定」で[しない]を指定します。
ユーザページの登録中は、次の制御命令が無視されます。
ユーザページの登録開始 ESX 01h 00h 02h h
LIPSの制御命令によるユーザページの登録 ESX 01h 00h 03h SP
LIPSの制御命令によるユーザページの登録終了 ESX 01h 00h 03h SP .NUL
複写ページの登録 ESX 01h 00h 04h SP ?h
複写用紙のオーバレイ印字開始 ESX 01h 00h 05h SP ? p
複写用紙のオーバレイ印字終了 ESX 01h 00h 03h SP ? z
複写ページの消去 ESX 01h 00h 04h SP ? r


複写用紙機能

バックカーボン付きの複写用紙のように、1ページの印字データを作成するだけで、そのページの内容を最高5枚まで複写して印字できます。この機能を「複写用紙機能」といいます。
複写するそれぞれのページに枠取りや、罫囲みなどをオーバレイ印字することもできます。全部の用紙にオーバレイ印字するフォームは、共通ページという複写用紙機能専用のオーバレイページに登録できるほか、ページオーバレイ印字機能のシステムページやユーザページに登録されているフォームも利用できます。

また、複写式伝票のように、枠取りや罫囲みが共通でも伝票タイトル部分などがページによって異なるものがあります。複写用紙機能では、複写するそれぞれのページに対応する複写ページ(1~5)というオーバレイページが用意されており、各ページの伝票タイトルなどを登録しておくことができます。
この複写ページを印字データにオーバレイ印字すると、複写されたページそれぞれに、異なる伝票タイトルがオーバレイされます。

  • 共通ページと複写ページを登録する

共通ページと複写ページは、ユーザが独自にフォームを作成して登録できる複写用紙機能専用のオーバレイページです。
登録できるページ数は、共通ページが1ページ、複写ページは複写する枚数に順番に対応する1~5ページとなります。
共通ページは複写用紙すべてに毎回オーバレイ印字され、それぞれの複写ページは、対応する複写用紙のページだけにオーバレイ印字されます。

共通ページや複写ページの登録は、専用命令で開始します。

この制御命令のパラメータで「K」を指定すると共通ページ、「1~5」を指定すると複写用紙の各ページに対応する複写ページを登録できます。登録を開始すると、以降ホストコンピュータから送られてくるフォームデータが、指定された共通/複写ページに登録されます。


共通ページのかわりに、ページオーバレイ機能のシステムページやユーザページのフォームを使用することができます。その場合は共通ページを登録する必要はありません。

共通/複写ページの登録を開始すると、パラメータリセット処理が行われ、制御命令で設定したすべての印字パラメータが初期状態に戻ります。ただし、タッチパネルで設定した印字パラメータはそのまま残ります。
また、専用命令によって共通/複写ページの登録を終了すると、パラメータリセット処理が行われます。

ひとつの共通/複写ページに登録できるフォームデータは、用紙1ページ分です。したがって、ページ長を短く設定し、1枚の用紙に複数のページを確保しても、フォームは用紙単位でしかオーバレイされません。

共通/複写ページの登録中に無視される制御命令
ユーザページの登録中は、次の制御命令が無視されます。
ユーザページの登録開始 ESX 01h 00h 02h h
LIPSページの登録開始 ESX 01h 00h 03h SP
LIPSページの登録終了 ESX 01h 00h 03h SP . 00
複写ページの登録開始 ESX 01h 00h 04h SP ? h
複写用紙のオーバレイ印字開始 ESX 01h 00h 05h SP ? p
複写用紙のオーバレイ印字終了 ESX 01h 00h 03h SP ? z

共通/複写ページの登録は、次の専用命令を受信すると終了します。
このほか、次のような場合にも共通/複写ページの登録は終了します。
  • 排紙をともなう制御命令を受信したとき
  • パラメータリセットをともなう制御命令を受信したとき
  • 制御命令によって、ソフトリセット処理が行われたとき
  • 垂直移動をともなう制御命令によって用紙エンド位置を越えたとき
    この制御命令には、改行 LF 、改ページ FF 、垂直タブ位置への移動 VT )などがあります。
  • メニューの「自動排紙」で設定した排紙時間になったとき
  • 共通/複写ページに登録するデータがメモリサイズを超えたとき
    「23 ダウンロードフル」というエラーメッセージが表示されます。
    このとき、「エラースキップ」をすると、これ以前のデータを破棄し、以降のデータは読み飛ばします。
登録した共通/複写ページのフォームを消去するときは、次の専用命令を使用します。
なお、共通/複写ページに登録したフォームのデータは、メニューの「登録レベル」の設定によって消去する時期を選択できます。

[一時]に設定したとき: 印字を開始し、一連の印刷処理(ジョブ)すべてのページの印字が終了した時点で登録内容が消去されます。
[永久]に設定したとき: 本製品の電源をオフにするか同等のリセット処理を行うまで登録した内容を保持します。

登録データの削除方法を設定する

すでに登録されている共通/複写ページに新しいフォームを登録すると、登録済みのフォームは消去されます。また、共通/複写ページに登録したフォームのデータ量が多いと、普通のページの印字が遅くなることがあります。

  • 複写用紙機能の印字

複写用紙機能を使用した印字は、専用命令によって開始します。

複写用紙全ページにオーバレイするフォームとしては、複写用紙機能専用に登録した共通ページのフォーム、ページオーバレイ印字機能のシステムページのフォーム、ユーザページのフォームが選択できます。
なお、複写用紙機能のオーバレイ印字は、通常の印字データによってページが排出されるときに、そのページに対して行われます。

複写用紙機能を終了するときは、専用命令を使用します。

実際に印字する用紙サイズと使用するフォームの用紙サイズが異なると、複写用紙機能は行われません。
ページオーバレイ機能と複写用紙機能を同時に実行することはできません。
また、2ページ印刷機能と複写用紙機能を同時に実行することはできません。


マクロ機能

定型的な処理を行うための一連の制御命令や、文字・イメージを印字する手順などをあらかじめ登録し、必要なときに呼び出して実行することができます。この定型化された手順を「マクロ」といいます。

たとえば、ページの書式(ページ長やマージンなど)を決める一連の制御命令をマクロに登録しておけば、そのマクロを呼び出すだけで、いつも同じ書式で印字を行うことができます。また、同じイメージを印字する場合などは、その印字データをマクロに登録しておけば、印字のたびにイメージデータを送る必要がなくなります。

このように、マクロを使用すると、データ量を削減することができるので、印字処理を効率よく行うことができます。

  • マクロの登録

マクロの登録や削除は、専用命令によって行うことができます。
マクロには、マクロ番号(000~255)をつけて登録します。
なお、いったん登録したマクロに、データを追加させることもできます。

マクロの登録は、次の場合に中止されます。

  • タッチパネルで「プリンタ初期化」を行ったとき
  • タッチパネルで「プリント中止」を行ったとき
  • メニューの「自動排紙」で設定した排紙時間になったとき
  • 登録するマクロデータがメモリサイズを超えたとき
    (このとき、残りのマクロデータは読み飛ばされます。)

なお、登録したマクロデータは、メニューの「登録レベル」の設定によって消去する時期を選択できます。


[一時]に設定したとき: 印字を開始し、一連の印刷処理(ジョブ)すべてのページの印字が終了した時点で登録内容が消去されます。
[永久]に設定したとき: 本製品の電源をオフにするか同等のリセット処理を行うまで登録した内容を保持します。

登録データの削除方法を設定する

  • マクロの実行

登録したマクロは、専用命令によって実行することができます。

マクロを実行するときは、登録時につけたマクロ番号を指定します。
マクロの中でさらに別のマクロを実行することもできますが、このとき、すでに実行中のマクロを実行しようとすると、そのマクロ実行命令は無視されます。また、実行中のマクロと同じマクロ番号を指定しても実行されません。

マクロの実行は次の場合に中止されます。

  • タッチパネルで「プリンタ初期化」を行ったとき
  • タッチパネルで「プリント中止」を行ったとき
  • メニューの「自動排紙」で設定した排紙時間になったとき

マクロの実行時、次の制御命令は無視されます。
マクロの登録 ESX 01h ・ ・ =
マクロの削除 ESX 01h 00h 02h ]
マクロの追加登録 ESX 01h ・ ・ &

また、マクロの実行中、次の専用命令は、文字データとして扱われます。
ヘキサ形式データの設定 @ @ C?
LIPS-ヘキサ形式モードの開始 @ @ L?

  • マクロの自動実行

リセット処理を行った場合に、指定のマクロを自動的に実行することができます。このマクロを「スタートアップマクロ」といいます。
スタートアップマクロのマクロ番号は、メニューの「スタートアップマクロ」で指定します。

マクロ機能を設定する

指定したスタートアップマクロは、I5577の制御命令「プリンタのリセット処理 ESX 01h 00h 00h」を受信すると、リセット処理を行った後、自動的に実行されます。


制御命令以外でリセット処理が行われても、スタートアップマクロは実行されません。
また、メニューの「登録レベル」が[一時]に設定されているとき、リセット処理の種類によっては登録したマクロ本体が消去され、スタートアップマクロ機能が動作しない場合があります。


行桁固定機能

印字したい行数や文字数を指定するだけで、現在の印字領域にその行数や文字数で印字できるように、改行ピッチおよび文字ピッチを自動的に設定することができます。この機能を「行桁固定機能」といいます。
行桁固定機能を使用すると、制御命令で現在設定されている改行ピッチや文字ピッチの調整量などが無効になり、行桁固定機能で計算された改行ピッチおよび文字ピッチが有効になります。

現在の印字領域とは、メニューや制御命令で設定されているページフォーマット、上余白、ボトム位置(ページ長/ミシン目スキップ)、および左/右マージンで設定されている領域のことです。


アプリケーションソフトウェアを使用する場合は、行桁固定機能を無効にしてください。
行桁固定機能を有効にして印字すると、アプリケーションソフトウェア側で設定した改行ピッチや文字ピッチなどがすべて無効になります。

  • 行数/文字数(漢字比率)の設定

文字ピッチや改行ピッチを決定するための文字数や行数を、メニューの「行桁」の各項目で設定します。

  • 行数
    行数は、印字領域のTOF位置からボトム位置までに印字する行数を、メニューの「行数」で設定します(10行~400行)。
    指定した行数が印字できるように改行ピッチが計算されます。改行ピッチは、1バイトコード文字/2バイトコード文字に関係なく一定です。
    ただし、改行ピッチは先頭行(TOF行)からボトム位置までを指定された行数で除算して余りを切り捨てるため、誤差が出る場合があります。
最大誤差=構成された改行ピッチ- 最小垂直位置移動単位
:1/180インチ)
:1/180インチまたは1/216インチ)

1ページの行数を設定する

  • 文字数
    文字数は、印字領域の右端から左端までに印字する1バイトコード文字(ANK文字)の文字数を、メニューの「桁数」で設定します(10文字~400文字)。
    文字ピッチはANK文字が基準となり、指定した文字数が印字できるように文字ピッチが計算されます。漢字の文字ピッチは漢字比率の指定によって決定されます。
    文字ピッチ(文字ピッチ調整量)の計算は、左マージン位置から右マージン位置までを指定の文字数で除算して余りを切り捨てるため、改行ピッチ同様に誤差が出る場合があります。
最大誤差=構成された文字ピッチ- 最小水平位置移動単位
:1/180インチ)
:1/180インチ)

1行の文字数を設定する

  • 漢字ピッチ
    1バイトコード文字(ANK文字)の文字ピッチに対する2バイトコード文字(漢字)の文字ピッチの比率を「漢字ピッチ」といいます。
    2バイトコード文字(漢字)の文字ピッチを、1バイトコード文字(ANK文字)の何倍にするかをメニューの「漢字ピッチ」で指定できます。倍率は、等倍、2倍、3/2倍、4/3倍、5/4倍の中から選択します。
    なお、漢字を横縮小した場合の文字ピッチは、通常のときの1/2倍になります。
漢字の文字ピッチを設定する

  • 行桁固定機能の実行

メニューで設定した行数、文字数、漢字ピッチをもとに、文字ピッチや改行ピッチを自動設定して印字する場合は、行桁固定機能の切り替えを[有効]にする必要があります。改行ピッチの自動設定と文字ピッチの自動設定はそれぞれ独立して[有効]にすることができます。

  • 改行ピッチの自動設定(行固定機能)
    メニューの「行固定機能」を[有効]に設定すると、「行数」で設定した行数をもとに改行ピッチ調整量が自動設定されます。このとき、印字データがある場合は印字と排紙が行われます。
    以後、「行固定機能」が[無効]に設定されるまで、改行ピッチを変更する制御命令はすべて無効になります。
    なお、「行固定機能」を[無効]に切り替えるとパラメータリセット処理が行われます。
改行ピッチを自動的に設定する

  • 文字ピッチの自動設定(桁固定機能)
    メニューの「桁固定機能」を[有効]に設定すると、「桁数」で設定した文字数と「漢字ピッチ」で設定した漢字比率をもとに、文字ピッチ調整量が自動設定されます。このとき、印字データがある場合は印字と排紙が行われます。
    以後、「桁固定機能」が[無効]に設定されるまで、文字ピッチを変更する制御命令はすべて無効になります。ただし、OCRフォントを使用して印字する場合は、文字ピッチ10cpiで印字されます。
    なお、「桁固定機能」を[無効]に切り替えるとパラメータリセット処理が行われます。
文字ピッチを自動的に設定する

行固定機能および桁固定機能が有効に設定されているときにメニューまたは制御命令によって次の設定が行われた場合、その設定による新しい印字領域での改行ピッチおよび文字ピッチが計算されます。
  • ページフォーマットの設定
  • 上余白の設定
  • 用紙位置の微調整
  • 印字領域の設定(標準/ワイド領域モード)
  • 行桁固定機能の行数/桁数/漢字ピッチの設定
  • 右マージン位置の初期値の設定
  • 印刷幅の設定
  • 用紙サイズの設定
  • ページ長の設定
  • ミシン目スキップ行数の設定
  • 左/右マージンの設定(制御命令)
  • リセット処理によって、上記の設定が変更(初期状態)された場合
  • 無効になる制御命令
    行固定機能および桁固定機能が有効に設定されているときは、次のI5577の制御命令が無効になります。

I75モード


制御命令による設定項目 行固定機能有効時 桁固定機能有効時
改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9
無効 有効
改行ピッチの設定(lpi単位) ESX 03h 00h 01h
無効 有効
文字ピッチの設定 ESX 02h 00h 01h
有効 無効
ANK文字の横幅縮小指定 ESX 0Eh 00h 01h 07h
有効 無効
ANK文字の横幅縮小解除 ESX 0Eh 00h 01h 08h
有効 無効

次の専用命令も無効になります。


制御命令による設定項目 行固定機能有効時 桁固定機能有効時
文字ピッチの設定 ESC 01h 00h 02h H
有効 無効
漢字文字ピッチの1/2指定/解除 ESX 01h 00h 02h I
有効 無効


2ページ印刷機能

2ページ分の印字データを1枚の用紙に見開きで印字することができます。
2ページ印刷機能は、A3サイズまたはB4サイズの用紙がセットされているときに使用でき、A3サイズの用紙にはA4サイズに収まる印字データ、B4サイズにはB5サイズに収まる印字データを2ページ分印字できます。
印字データの用紙サイズ(A4やB5)がポートレイトのときは、左右に2ページ印刷され、ランドスケープのときは、上下に2ページ印字されます。
左右のページ順は、用紙を袋とじにしたときに左開きになるように印字するか、右開きになるように印字するかを設定できます。
2ページ印刷機能は、メニューの「2ページ印刷設定」で[左](左開き)または[右](右開き)に設定することによって開始します。


2ページ分のデータを1ページに印刷する

  • ポートレイトのときの印字

たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。

  • 左開き

  • 右開き

  • ランドスケープのときの印字

たとえば、5ページ分の印字データは、次のように印字されます。

  • 左開き

  • 右開き


  • 用紙サイズの表示
    2ページ印刷機能使用中にタッチパネルに表示される用紙サイズは、印字に使用する用紙のサイズではなく、印字データの用紙サイズ(A4やB5)です。
  • ページオーバレイ機能と2ページ印刷機能
    ページオーバレイ機能を使用した場合、印字データの用紙サイズ(A4やB5)のフォーム(システムページ/ユーザページ)が、見開きページ(左右または上下)両方にオーバレイ印字されます。
  • 複写用紙機能と2ページ印刷機能
    2ページ印刷機能を使用しているときは、複写用紙機能は使用できません。
    また、複写用紙機能を使用しているときに、2ページ印刷機能を使用する設定(左または右を指定)にすると、複写用紙機能は終了します。


I5577モードの設定

IBM5577と本製品の違いを補うための印字環境(ページフォーマット、印字位置の調整、印字状態など)は、仕様設定メニューで設定できます。

仕様設定メニューの中には、すべての動作モード共通のプリント環境と、エミュレーションなどの動作モードごとに設定できる専用のプリント環境がそれぞれグループ化されて並んでいます。

I5577エミュレーションモードの印字環境の設定項目や設定値は、この中のI5577グループに含まれています。「I5577設定」というグループ階層を選択すると、I5577エミュレーションモード専用の8種類のメニューグループが表示されます。


I5577モードの設定項目の種類

I5577モードの設定

I5577ステータスプリント


I5577モードの設定項目の種類

I5577エミュレーションモードの設定項目は、次の8種類のグループに分かれています。

  • ページレイアウトグループ
  • 行桁グループ
  • フォントグループ
  • 印字機能グループ
  • 印字動作グループ
  • VFCグループ
  • プロプリンタグループ
  • その他

それぞれのグループに含まれる設定項目は次のとおりです。太字で示されている設定値は、工場出荷時の値です。

  • ページレイアウトグループ
設定項目 設定値
ページフォーマット 実寸縦,実寸横,10インチ→A4縦,15インチA4横,15インチ→B4横,B4→A4縦,B4→A4横
上余白 -127~0~+127
用紙位置微調整 -127~0~+127
領域 標準,ワイド
右マージン既定値 印刷幅,右端
印刷幅 13.2インチ,8インチ,13.6インチ
用紙サイズ* A3,B4,A4,B5,A5,はがき
2ページ印刷設定 しない,左,右
横方向の拡大縮小 拡大/縮小:する、しない
拡大/縮小率:50%~100%~200%
縦方向の拡大縮小 拡大/縮小:する、しない
拡大/縮小率:50%~100%~200%

お使いの機種によって、表示される用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 行桁グループ
設定項目 設定値
行固定機能 無効,有効
桁固定機能 無効,有効
行数 10行~66行~400行
桁数 10桁~132桁~400桁
漢字ピッチ 2/1,3/2,4/3,5/4,1/1

  • フォントグループ
設定項目 設定値
漢字書体 明朝,ゴシック,丸ゴシック,フォントID
フォントID* 1,2~999
漢字グラフィックセット JISIBM,JIS78,JIS90
漢字サイズ システム,8ポイント,10ポイント,12ポイント
OCRフォント 使用せず,OCR-A,OCR-B,OCR-A/OCR-カナ,OCR-B/OCR-カナ

「漢字書体」で「フォントID」を選択した時のみ設定できます。

  • 印字機能グループ
設定項目 設定値
イメージの補正 する,しない
システムオーバレイ システムオーバレイ設定:する,しない
オーバレイ番号:1,2,3,4,5
スタートアップマクロ 0~255
ユーザオーバレイ1 する,しない
ユーザオーバレイ2 する,しない

  • 印字動作グループ
設定項目 設定値
自動排紙 自動排紙:する,しない
排紙時間:5秒~30秒~300秒
HEXモード後のLF 無視する,無視しない
イメージラップ する,しない
行送りモード 標準,LF

  • VFCグループ
設定項目 設定値
改行幅 6 lpi,5 lpi,4 lpi,3 lpi,2 lpi,8 lpi,7.5 lpi
用紙長機能 無効,有効
用紙長設定 0行~66行~512行
ミシン目スキップ 0行~509行
改ページ動作 標準,排紙

  • プロプリンタグループ
設定項目 設定値
CR機能 復帰のみ,復帰/改行
自動復帰機能 復帰する,復帰しない
ゼロ書体 斜線付きゼロ,斜線無しゼロ
文字セット 1,2
コードページ 437,850
グラフィックモード 有効、無効

  • その他グループ
設定項目 設定値
コマンドモード 75,Pro
登録レベル 一時,永久
HEX/LIPS機能 無効,有効
LIPSフォーム LIPS2,LIPS4

本製品には、不揮発性メモリ(設定値を書き込んだり登録したりできるメモリで、電源をオフにしても内容は消えません)が組み込まれており、I5577エミュレーションモードの設定値は自動的に登録されます。したがって、いったん値を設定しておけば、他の動作モードに切り替えても、再びI5577エミュレーションモードに戻ったときに前回の設定値で印字することができます。


I5577モードの設定

I5577エミュレーションモードの設定項目の内容について説明します。



ページレイアウトグループ

ページレイアウトグループでは、IBM5577と本製品の間での用紙サイズと用紙の向き、印字位置の調整などを行うことができます。



ページフォーマットを設定する(ページフォーマット)


IBM5577の印字に対応する本エミュレーションモードのページフォーマットを次の7種類から選択します。


  • 実寸縦(Fmode 1)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をIBM5577に縦置きでセットした場合と同じ印字結果になります。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、IBM5577と同じ用紙サイズを設定します。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 実寸横(Fmode 2)

A3、B4、A4、B5、A5、はがきサイズの用紙をIBM5577に横置きでセットした場合と同じ印字結果になります。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、IBM5577と同じ用紙サイズを設定します。ただし、お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。

  • 10インチ→A4縦(Fmode 3)

IBM5577で10×11インチの連続用紙に印字するデータ(80文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してポートレイトで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 15インチ→A4横(Fmode 4)

IBM5577で15×11インチの連続用紙に印字するデータ(132文字×66行)をA4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • 15インチ→B4横(Fmode 6)

IBM5577で15×11インチの連続用紙に印字するデータ(132文字×66行)をB4サイズに入るように縮小してランドスケープで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、B4サイズ以上の用紙を設定します。

  • B4→A4縦(Fmode 7)

IBM5577でB4サイズのカット紙を縦置きにセットして印字するデータをA4サイズに入るように3/4に縮小してポートレイトで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

  • B4→A4横(Fmode 8)

IBM5577でB4サイズのカット紙を横置きにセットして印字するデータをA4サイズに入るように3/4に縮小してランドスケープで印字します。
ページレイアウトグループの「用紙サイズ」では、A4サイズ以上の用紙を設定します。

ページフォーマット


上余白を設定する(上余白)


それぞれのページフォーマットで設定されているTOF行の上端を基準として、印字開始位置を上下方向にずらす量を255段階で指定します。
印字開始位置を下方にずらす場合はプラス(+)方向、上方にずらす場合はマイナス(-)方向になります。

【単位】 1/72インチ(約0.35mm)
【範囲】 -127~0~+127


  • カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)での印字動作

上余白を増やした場合、有効印字領域の下端を越えた印字データは、次ページのTOF行から印字されます。 上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を越えた部分の印字データは印字されません。

  • 連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)での印字動作

上余白を増やした場合、印字データが有効印字領域の下端を越えると、ボトム位置からページ長(初期状態のTOF行からボトム位置までの範囲)までのデータは印字されません。
上余白を減らした場合、有効印字領域の上端を越えた部分の印字データは印字されません。



用紙位置を左右に微調整する(用紙位置微調整)


用紙の左端を基準として、印字位置を左右方向にずらす量を255段階で指定します。 印字開始位置を左にずらす場合はプラス(+)方向、右にずらす場合はマイナス(-)方向になります。

【単位】1/72インチ(約0.35mm)
【範囲】-127~0~+127

用紙位置を微調整したときの印字位置は、ページフォーマットおよび印字領域(標準/ワイド領域モード)の設定によって次のようになります。

  • 実寸のページフォーマット(Fmode 1, 2)での印字動作

  • 縮小のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)での印字動作
  • 標準領域モード

  • ワイド領域モード



印字領域を設定する(領域)


印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)を使用するとき、ページフォーマットに従ったレイアウトで印字するか、有効印字領域ほぼいっぱいに印字するかを設定します。

  • 標準(標準領域モード)

ページフォーマットにしたがった印字領域で印字を行います。したがって、IBM5577と同じレイアウトで印字できます。

  • ワイド(ワイド領域モード)

印字データの縮小率のみページフォーマットにしたがって、印字領域をセットされている用紙の有効印字領域とほぼ同じ範囲まで広げます。IBM5577の印字結果のレイアウトと異なりますが、ページフォーマットの印字領域の制限がなくなるため、用紙の紙面を有効に使って印字することができます。


現在のページフォーマットに関係なく設定を行えますが、実際に設定が有効になるのは、印字データを縮小するページフォーマット(Fmode 3, 4, 6, 7, 8)が指定された場合に限られます。

ワイド領域に印刷する
印字領域と印字動作


右マージンの位置を設定する(右マージン既定値)


初期状態の右マージンの位置を指定します。

  • 印刷幅

右マージン位置をメニューの「印刷幅」の設定(13.2インチ、13.6インチ、8インチ)にします。

  • 右端

右マージン位置を現在の用紙サイズの有効印字領域の右端に設定します。


この設定は、実寸で印字するページフォーマット(Fmode 1, 2)が指定された場合に有効になります。

ページフォーマット
印刷幅を設定する


印刷幅を設定する(印刷幅)


印字幅を設定します。

  • 13.2インチ、8インチ、13.6インチ

初期状態の印刷幅を選択します。


印刷幅は、用紙サイズおよび設定されている左右マージンの位置には関係なく設定されます。
なお、メニューの「右マージン既定値」を[印刷幅]に設定すると、印刷幅の設定位置が右マージン位置になります。

ページフォーマット


用紙サイズを設定する(用紙サイズ)


印字する用紙のサイズを設定します。

  • A3、B4、A4、B5、A5、はがき

それぞれの定形サイズの用紙を設定します。


お使いの機種によって、使用できる用紙サイズの種類は異なる場合があります。
設定した用紙サイズが、現在指定されている給紙元にセットされている用紙サイズと合わない場合は、正しいサイズの用紙をセットするようにメッセージが表示されます。

ページフォーマット


2ページ分のデータを1ページに印刷する(2ページ印刷設定)


A4サイズまたはB5サイズで作成された印字データを、A3サイズまたはB4サイズの用紙に見開きで2ページ分ずつ並べて印字するかどうかを設定します。

  • しない

2ページ印刷を行いません。

  • 左(左開き印刷)

2ページ分の印字データを左開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、左側が1ページ目、右側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、上側が1ページ目、下側が2ページ目になります。

  • 右(右開き印刷)

2ページ分の印字データを右開きでとじられるようにページの向きを調節して見開きで印字します。ポートレイトの場合は、右側が1ページ目、左側が2ページ目になり、ランドスケープの場合は、下側が1ページ目、上側が2ページ目になります。


アプリケーションソフトウェアを利用している場合、ソフトウェア側でページごとに用紙サイズを指示していることがあります。このときは、2ページ印刷できないことがあります。

2ページ印刷機能


水平方向に拡大/縮小して印刷する(横方向の拡大縮小)


横方向の拡大/縮小印刷を行うかどうかを設定します。

  • 「拡大/縮小」を[しない]に設定

拡大/縮小を行いません。
作図データをページフォーマットに従って用紙に印刷します。

  • 50%~200%(「拡大/縮小」を[する]に設定し、「拡大/縮小率」をパーセントで指定)

拡大または縮小する倍率を設定します。

【単位】 パーセント
【範囲】 50%~200%

倍率の指定はページフォーマットが、Fmode1、Fmode2、Fmode3、Fmode4、Fmode6のとき有効です。
指定されたパーセントは、内部処理時に小数点以下切り捨てが行われるため正確な結果が出ない場合があります。
本項目を[しない]に設定した場合と、倍率を100%に設定した場合とでは、印字結果が異なることがあります。
倍率を指定した場合、システムオーバレイは無効となります。
ビットマップフォントに対する拡大縮小は行われません。


垂直方向に拡大/縮小して印刷する(縦方向の拡大縮小)


縦方向の拡大/縮小印刷を行うかどうかを設定します。

  • 「拡大/縮小」を[しない]に設定

拡大/縮小を行いません。
作図データをページフォーマットに従って用紙に印刷します。

  • 50%~200%(「拡大/縮小」を[する]に設定し、「拡大/縮小率」をパーセントで指定)

拡大または縮小する倍率を設定します。

【単位】 パーセント
【範囲】 50%~200%

倍率の指定はページフォーマットが、Fmode1、Fmode2、Fmode3、Fmode4、Fmode6のとき有効です。
指定されたパーセントは、内部処理時に小数点以下切り捨てが行われるため正確な結果が出ない場合があります。
本項目を[しない]に設定した場合と、倍率を100%に設定した場合とでは、印字結果が異なることがあります。
倍率を指定した場合、システムオーバレイは無効となります。
ビットマップフォントに対する拡大縮小は行われません。


行桁グループ

行桁グループでは、ページ内に印字する行数または桁数を決めるだけで、改行ピッチや文字間隔を自動的に設定することができます。



改行ピッチを自動的に設定する(行固定機能)


TOF行からページのボトム位置までの領域に印字する行数が決まっている場合、行固定機能を使用すると、その行数を指定するだけで改行ピッチを自動的に計算して設定することができます。ここでは、行固定機能を使用するかどうかを設定します。

  • 無効

行固定機能を使用せず、制御命令などで設定されている現在の改行ピッチで印字を行います。

  • 有効

行固定機能を使用し、設定した行数で印字できるように改行ピッチを自動的に設定して印字を行います。したがって、制御命令などで設定されている改行ピッチの設定は無効になります。


行固定機能を使用しているときに、タッチパネルや制御命令によって印字領域に関する設定内容が変更された場合は、新しい印字領域で改行ピッチが設定し直されます。

行桁固定機能


文字ピッチを自動的に設定する(桁固定機能)


左右マージンの幅に印字する桁数が決まっている場合、桁固定機能を使用すると、その桁数を指定するだけで文字ピッチを自動的に計算して設定することができます。ここでは、桁固定機能を使用するかどうかを設定します。

  • 無効

桁固定機能を使用せず、制御命令などで設定されている現在の文字ピッチで印字を行います。

  • 有効

桁固定機能を使用し、設定した桁数で印字できるように文字ピッチを自動的に設定して印字を行います。したがって、制御命令などで設定されている文字ピッチの設定は無効になります。


桁固定機能を使用しているときに、タッチパネルや制御命令によって印字領域に関する設定内容が変更された場合は、新しい印字領域で文字ピッチ(および漢字ピッチ)が設定しなおされます。

行桁固定機能


1ページの行数を設定する(行数)


1ページに印字する行数を設定します。
行固定機能を使用する場合、現在の印字領域にここで設定した行数を印字できるように、改行ピッチが計算されます。

【範囲】10~400行

設定した行数は、行固定機能が有効の場合のみ使用されます。

行桁固定機能


1行の文字数を設定する(桁数)


1行に印字する文字数を1バイトコード文字(ANK文字)の桁数で設定します。
桁固定機能を使用する場合、現在の印字領域にここで設定した桁数を印字できるように、文字ピッチが計算されます。

【範囲】10~400行

設定した桁数は、桁固定機能が有効の場合のみ使用されます。
1行の文字数はANK文字が基準であり、1行に漢字を何文字印字するかは漢字ピッチ(1バイトコード文字の文字ピッチに対する比率)で設定します。

行桁固定機能
漢字の文字ピッチを設定する


漢字の文字ピッチを設定する(漢字ピッチ)


2バイトコード文字(漢字)の文字ピッチを1バイトコード文字(ANK文字)の文字ピッチの何倍にするかを設定します。
桁固定機能を使用する場合、現在の印字領域にここで設定した文字ピッチの比率で2バイトコード文字が印字されます。

【範囲】 2/1、3/2、4/3、5/4、1/1(倍)

設定した文字ピッチの比率は、桁固定機能が有効の場合のみ使用されます。

行桁固定機能


フォントグループ

フォントグループでは、漢字の書体やサイズ、1バイトコード表などフォントに関する設定を行うことができます。



漢字の書体を設定する(漢字書体)


2バイトコード文字(漢字)の書体を設定します。

  • 明朝(明朝体)

明朝体で印字します。

  • ゴシック(ゴシック体)

ゴシック体で印字します。

  • 丸ゴシック(丸ゴシック体)

丸ゴシック体で印字します。

  • フォントID(フォントID)

フォントIDで設定したオプションの書体で印字します。


オプションの漢字書体を設定する


オプションの漢字書体を設定する(フォントID)


漢字書体で[フォントID]を設定した場合、印字するオプションの漢字書体の番号を設定します。

【範囲】 1~999

この設定項目は、フォントグループの「漢字書体」が[フォントID]に設定されている場合のみ有効になります。
また、I5577エミュレーションモードでは使用できない書体を指定した場合は、明朝体になります。
標準フォント用のID番号は以下の通りです。

明朝体 002
ゴシック体 004
丸ゴシック体 006

オプションフォント用のID番号については、使用するオプションフォントのマニュアルを参照してください。

漢字の書体を設定する


JISコードの種類を切り替える(漢字グラフィックセット)


JISコードで使用する漢字グラフィックセットを設定します。

  • JIS IBM

IBM漢字グラフィックセットを使用します。

  • JIS 78(旧JIS)

旧JISの漢字グラフィックセットを使用します。

  • JIS 90(新JIS)

新JISの漢字グラフィックセットを使用します。
新JISコードは、旧JISコードに特殊記号、罫線、漢字などを追加・変更したものです。


グラフィックセットとは、コンピュータから送られてくるコードに対して、どの文字を割り当てるかを取り決めたもので、それを表にしたものがコード表です。漢字コードは、IBM標準のコード、1978年版の旧JIS(JIS78)コード、1990年版の新JIS(JIS90)コードに準拠しています。新JISでは、旧JISに新しい特殊記号39文字と罫線32文字が追加されているほか、約300種類の漢字のフォントが変更されています。

I5577エミュレーションモードでは、JISでパターンを定めていない部分のコードにIBM5577の制御命令で登録した文字などを割り当てています。

コード表


漢字サイズを設定する(漢字サイズ)


2バイトコード文字(漢字)の文字サイズを設定します。

  • システム

現在のページフォーマットに従った漢字サイズによって印字を行います。

  • 8ポイント

8ポイントで印字します。

  • 10ポイント

10ポイントで印字します。

  • 12ポイント

12ポイントで印字します。


ページフォーマット


OCR文字を設定する(OCRフォント)


1バイトコード文字(ANK文字)をOCRフォント(I5577エミュレーションモードの拡張フォント)を使用して印字するかどうかを設定します。

  • 使用せず

OCR文字を使用しません。従って、英数字、カタカナは明朝10cpiフォントで印字されます。

  • OCR-A

英数字(コード20h~7Fh)はOCR-Aフォント、カタカナ(コードA0h~FFh)は明朝10cpiフォントで印字します。

  • OCR-B

英数字(コード20h~7Fh)はOCR-Bフォント、カタカナ(コードA0h~FFh)は明朝10cpiフォントで印字します。

  • OCR-A/OCR-カナ

英数字(コード20h~7Fh)はOCR-Aフォント、カタカナ(コードA0h~FFh)はOCR-カナフォントで印字します。

  • OCR-B/OCR-カナ

英数字(コード20h~7Fh)はOCR-Bフォント、カタカナ(コードA0h~FFh)はOCR-カナフォントで印字します。


OCRフォントの使用は10ポイント(実寸サイズ)の文字で印字を行うページフォーマット(Fmode 1, 2, 3, 6)で有効になります。縮小サイズの8ポイントで印字するページフォーマット(Fmode 4, 7, 8)では、設定にかかわらず明朝10cpiフォントで印字されます。
なお、制御命令「ANK文字フォントの指定 ESX 06h 00h 01h」でANK文字フォントが指定されている場合、この設定にかかわらずOCRフォントは使用されません。


印字機能グループ

印字機能グループでは、イメージデータの補正、マクロ、ページオーバレイなどに関する設定を行うことができます。



イメージデータの補正を設定する(イメージの補正)


イメージデータを印字するとき、IBM5577と本製品との解像度の違いから、イメージデータを拡大します。このとき、イメージの拡大にともなってイメージを補正するかどうかを設定します。

  • する(補正する)

イメージデータを拡大するとき、イメージがきれいに見えるように補正処理を行います。

  • しない(補正しない)

イメージデータを単純に拡大し、イメージの補正は行いません。


縦方向と横方向の倍率の異なるページフォーマット(Fmode 4, 6)では、印字したイメージが横長または縦長に見えることがあります。


システムページのオーバレイ印字を設定する(システムオーバレイ)


オーバレイ印字は、印刷する各ページに共通なデザイン書式などをフォームとしてあらかじめオーバレイ領域に登録し、印字データと重ねて印刷する機能です。オーバレイ印字を行うと、各ページに共通の印字データをページごとに送る必要がなくなり効率よく印刷できます。
本製品には、5種類の定型フォームがあらかじめ登録されています。ここでは、本製品が保有しているオーバレイフォームを使用して、オーバレイ印字を行うかどうかを設定します。

  • 「システムオーバレイ設定」を[しない]に設定

システム保有のフォームによるページオーバレイ印字を行いません。

  • 1~5(「システムオーバレイ設定」を[する]に設定し、「オーバレイ番号」でページを指定)

指定したシステム保有ページの定型フォームをオーバレイ印字します。


設定値 フォームの内容
1(ページ1) 1/3インチ間隔で横罫線を引いた6lpi用のフォーム。(線種は破線で、1インチごとに実線)
2(ページ2) 1/3インチ幅の網かけを1行おきに入れ、ページ全体を枠取りした6lpi用のフォーム。
3(ページ3) ページ全体を枠取りしたフォーム。
4(ページ4) ページ1のフォームを1/4インチ間隔に変形させた8lpi用のフォーム。
5(ページ5) ページ2のフォームを1/4インチ間隔に変形させた8lpi用のフォーム。

線の太さは、300dpiで1ドット、600dpiで2ドットになります。

システム保有ページのオーバレイ印字の開始時または終了時には、パラメータリセット処理が行われます。


ページオーバレイ機能
内蔵フォームの印字サンプル


マクロ機能を設定する(スタートアップマクロ)


マクロ機能は、あらかじめ作成したI5577エミュレーションモード(I75モード)の印字制御のプログラムを本製品のメモリに登録し、制御命令などで実行できるようにする機能です。本製品には、0~255番までの最大256種類のマクロを登録することができます。マクロの登録は、制御命令によって行います。登録されているマクロの中で、特定のマクロを選び、プリンタのリセット処理が行われた後で自動的に実行させることができます。このマクロをスタートアップマクロといいます。ここでは、次のリセット命令を受信した場合に、自動的に実行される「スタートアップマクロ」のマクロ番号を指定します。

  • I75モード:プリンタのリセット処理 ESX 01h 00h 00h 」
【範囲】 0~255(マクロ番号)

プリンタのリセット処理の制御命令を受信すると、制御命令で設定されたすべての印字パラメータおよびタッチパネルで設定されたメニュー項目の一部が初期化された後、スタートアップマクロに指定したマクロが自動的に実行されます。

スタートアップマクロは、制御命令によってリセット処理が行われた場合のみ実行されます。また、その他グループのメニューの「登録レベル」が[一時]に設定されているとき、リセット処理の種類によっては登録したマクロ本体が消去され、スタートアップマクロ機能が動作しない場合があります。

マクロ機能
初期状態


ユーザページ1のオーバレイ印字を設定する(ユーザオーバレイ1)


オーバレイ印字は、印刷する各ページに共通な罫線書式などをフォームとしてあらかじめ本製品に登録しておき、印字データと重ねて印刷する機能です。オーバレイ印字するフォームは、本製品に内蔵されているシステム保有ページのものを利用できるほか、ユーザ独自に作成したフォームを2ページ分登録して使用できます。ここでは、ユーザ独自のフォームの登録されたユーザページ1のオーバレイ印字の開始と終了を設定します。

  • する

ユーザページ1のフォームのオーバレイ印字を開始します。

  • しない

ユーザページ1のオーバレイ印字を終了します。


ユーザページへのフォームの登録は、フォーム作成ツール「FormCraft」などのアプリケーションソフトウェアをご利用ください。
なお、ユーザページ1にフォームが登録されていない場合は、オーバレイ印字を[する]に設定してもオーバレイは行われません。

ページオーバレイ機能


ユーザページ2のオーバレイ印字を設定する(ユーザオーバレイ2)


ユーザ独自のフォームが登録されたユーザページ2のオーバレイ印字の開始と終了を設定します。

  • する

ユーザページ2のフォームのオーバレイ印字を開始します。

  • しない

ユーザページ2のオーバレイ印字を終了します。


ユーザページ1とユーザページ2のフォームを重ねてオーバレイ印字することもできます。それぞれのユーザページにフォームデータを登録し、両方のオーバレイ印字の設定をオンにしてください。
なお、ユーザページにフォームが登録されていない場合は、オーバレイ印字を[する]に設定してもオーバレイは行われません。

ページオーバレイ機能


印字動作グループ

印字動作グループでは、排紙時間、イメージの印字や改行の動作などに関する設定を行うことができます。



自動排紙の時間を設定する(自動排紙)


印字データを受信した後、一定時間経過しても次のデータが送られてこない場合、現在のページを排出するかどうかを設定します。

  • 「自動排紙」を[しない]に設定

一定時間が経過しても、排紙を行いません。

  • 5秒~300秒(「自動排紙」を[する]に設定し、「排紙時間」で時間を指定)

指定した時間が経過してもデータが送られてこない場合は自動的に未排出のページを印字(排紙)します。


  • この機能を使用する場合は、共通メニューの「タイムアウト」を[しない]に設定してください。また、自動ジョブ終了の時間を設定する場合は、自動排紙の設定を[しない]にしてください。両方の設定を[する]にすると、本メニューの自動排紙の設定が有効になります。
  • 「排紙時間」で設定した時間よりも排紙時間が長く(約2倍)かかることがあります。


ヘキサ形式モード後の改行無視の設定(HEXモード後のLF)


ヘキサ形式モードからバイナリ形式モードに戻ったとき、ホストコンピュータから送られてくる LF コード(改行)を無視するかどうかを設定します。

  • 無視する

LF コード(改行)を1回無視します。

  • 無視しない

LF コード(改行)によって改行動作を行います。


以下の制御命令により、改行無視のカウントがクリアされます。
  • I75モード
    改ページ FF
    排紙(改ページ) ESC V


イメージの折り返しモードを設定する(イメージラップ)


イメージデータの印字や水平方向の移動を行う制御命令によって、右マージン位置を越えた場合の印字動作を設定します。

  • する

右マージン位置を越えた部分のデータは、次の行の左マージン位置に折り返して印字または水平移動します。

  • しない

右マージン位置を越えた部分のデータは無視します。



行送りモードを設定する(行送りモード)


可変行送り命令が送られてきたときの動作を設定します。

  • 標準

パラメータで指定された移動量で垂直方向に移動します。

  • LF

以下の場合に、指定パラメータを無視し[LF]コード(改行)と同等の動作を行います。

  • 「HEXモード後の改行」設定が「無視する」に設定されている場合、指定回数分命令を無視します。
  • 「行固定機能」が「有効」に設定されている場合、設定されている固定行数から算出した行ピッチ分垂直方向に移動します。

改行ピッチを自動的に設定する
ヘキサ形式モード後の改行無視の設定


VFCグループ

VFCグループでは、連続用紙やカット紙のページ長に関する設定を行うことができます。



改行ピッチの設定(改行幅)


改行ピッチを設定します。改行ピッチは、1インチ幅に印字する行数(lpi)で設定します。


本メニューのほかにも、次の制御命令によって、改行ピッチを設定できます。
改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9
改行ピッチの設定 ESX 03h 00h 01h


初期状態で有効になるページ長を設定する(用紙長機能)


電源をオンにしたときや、リセット処理(プリンタ初期化/プリント中止)を行ったときにタッチパネルのメニューで設定したページ長を有効にするかどうかを選択します。

  • 無効

リセット処理後、タッチパネルまたは制御命令のページ長の設定を無効にします。したがって、ページ長は、用紙サイズ、印字領域のモードにしたがった各ページフォーマットの設定になります。

  • 有効

リセット処理後、タッチパネルのメニューまたは制御命令で設定したページ長を有効にします。


この設定は、現在のページフォーマットに関係なく設定を行えますが、実際に設定が有効になるのは、I75モードでは連続用紙のページフォーマットが指定された場合に限られます。
Proモードでは、カット紙及び連続用紙のページフォーマットどちらの場合も有効になります。

ページ長を設定する
ミシン目スキップ行数を設定する


ページ長を設定する(用紙長設定)


カット紙および連続用紙のページ長を設定します。

【単位】1/6インチ(約4.2mm)
【範囲】0~512行

行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。


それぞれのページフォーマットで決められている印字可能行数を越えるページ長を設定した場合は、この設定にかかわらず、印字可能行数で改ページが行われます。なお、VFCグループの「ミシン目スキップ」でミシン目スキップ行数が設定されている場合は、実際の改ページ位置が変わります。 このメニュー項目のほかにも、次の制御命令によってページ長を設定できます。
  • I75モード
    ページ長の設定 ESX F
    ページ長の設定 ESX 04h
ページフォーマット
初期状態で有効になるページ長を設定する
ミシン目スキップ行数を設定する


ミシン目スキップ行数を設定する(ミシン目スキップ)


ページ長の最終行から何行分かを印字しない行として設定します。
ミシン目スキップ行数の設定は、本来は連続用紙のミシン目に印字がかからないようにするための機能ですが、本エミュレーションモードではカット紙および連続用紙に関係なく、すべてのページフォーマットで有効です。

【単位】 1/6インチ(約4.2mm)
【範囲】 0~509行(6lpi)

行間は1インチあたり6行(6lpi)になります。
このメニュー項目のほかにも、次の制御命令によってミシン目スキップ行数を設定できます。
  • I75モード
    ミシン目スキップ行数の設定 ESX 1Bh 00h 01h

ページフォーマット
初期状態で有効になるページ長を設定する
ページ長を設定する


連続用紙の改ページ動作を設定する(改ページ動作)


連続用紙のページフォーマット時、[FF]コード(改ページ)が送られてきたときの動作を設定します。

  • 標準

現在のページ長に従った次のTOF行に移動します。

  • 排紙

カット紙のページフォーマットと同様に用紙を排出し、印字位置を各ページフォーマットに合った位置に移動します。
印字位置を移動したときにページ長を超えた場合は、通常の改ページ動作を行います。



プロプリンタグループ

プロプリンタグループでは、I5577エミュレーションモードの英語モード専用の機能を設定できます。



復帰コード受信時の動作を設定する(CR機能)


ホストコンピュータから CR コードを受信した場合の印字位置の移動のしかたを設定します。

  • 復帰のみ

CR コードを受信すると、復帰動作のみ行い、印字位置をその行の先頭に移動します。

  • 復帰/改行

CR コードを受信すると、復帰/改行動作を行い、印字位置を次の行の先頭に移動します。



制御命令の復帰動作を設定する(自動復帰機能)


ホストコンピュータから LFVTESC ]コードを受信した場合に復帰動作を行うかどうかを設定します。

  • 復帰する

改行または垂直タブ位置への移動とともに、復帰動作(水平位置を左マージン位置へ移動)を行います。

  • 復帰しない

垂直方向の移動(改行または垂直タブ位置への移動)のみを行います。



ゼロの書体を設定する(ゼロ書体)


1バイトコード文字(ANK文字)のゼロの書体を設定します。

  • 斜線付きゼロ

斜線ありのゼロを使用します。

  • 斜線無しゼロ

斜線なしのゼロを使用します。



文字セットを設定する(文字セット)


文字セットを選択します。

  • 「1」

文字セット1を使用します。

  • 「2」

文字セット2を使用します。


文字セット2は、00h~FFhの255文字すべてを含んでいます。これに対して、文字セット1は、80h~9Fhの範囲が文字セット2の00h~1Fhに置き替わっています。

コード表


コードページを設定する(コードページ)


コードページを選択します。

  • 「437」

コードページ437を使用します。

  • 「850」

コードページ850を使用します。


コードページは使用する文字セットの種類で、コードページ437は英語およびヨーロッパ系言語の文字を含みます。また、コードページ850はラテン系英数字を使用するほとんどの言語の文字を含みます。

コード表


代替グラフィックモードを設定する(グラフィックモード)


代替グラフィックモード(AGM)を有効にするかどうかを設定します。

  • 有効

代替グラフィックモードを有効にします。
高解像度ビットイメージの制御命令を使用した印字を行えます。

  • 無効

代替グラフィックモードを無効にします。


アプリケーションソフトウェアが代替グラフィックモードに対応している場合は、この設定を有効にしてお使いください。


その他のグループ

その他のグループでは、本エミュレーションのI75モードとProモードの切り替え、登録文字の登録方法、ヘキサ形式モードに関する設定などを行うことができます。



I75/Proモードを切り替える(コマンドモードメニュー)


本製品は、IBM5577プリンタの持つI75モード(日本語モード)とProモード(英語モード)の印字動作をエミュレーションします。ここでは、どちらのエミュレーションモードで印字を行うかを選択します。

  • 「75」

ホストコンピュータのオペレーティングシステムが日本語DOS、OS/2J、DOS/V(日本語モード時)のときのI5577プリンタモード(日本語モード)をエミュレーションします。このモードは、IBM5575-F02プリンタの日本語モードと同等の印字動作を行います。

  • 「Pro」

ホストコンピュータのオペレーティングシステムがPC DOS、OS/2、DOS/V(英語モード時)のときのI5577プリンタモード(英語モード)をエミュレーションします。このモードは、ProprinterXL24Eプリンタと同等の印字動作を行います。



登録データの削除方法を設定する(登録レベル)


制御命令で登録した文字(1バイトコードおよび2バイトコードの登録文字)、オーバレイ印字のためのユーザページまたは複写用紙機能のフォームデータ、マクロデータなどの登録の方法を設定します。

  • 一時

登録文字、フォームデータ、マクロデータをジョブの間だけ登録しておきます。ジョブが終了すると登録内容は削除されます。

  • 永久

登録文字、フォームデータ、マクロデータを本製品の電源をオフにするまで(または同等のリセット処理が行われるまで)残しておきます。


印字を開始してから、すべてのページの印字が終了するまでの一連の処理を「ジョブ」といいます。


ヘキサ形式モードを設定する(HEX/LIPS機能)


本製品にヘキサ形式で印字データを送るかどうかを選択します。
この設定により、次の機能を無効にするか、有効にするかが決まります。

  • LIPSモードによるヘキサ形式モード
  • 本エミュレーションモードのヘキサ形式モード
  • LIPSの制御命令によるユーザページのフォーム登録
  • 無効

ヘキサ形式モードを無効にします。
したがって、上記の機能は使用できません。

  • 有効

ヘキサ形式モードを有効にします。
したがって、LIPSモードによるヘキサ形式モード、本エミュレーションモードのヘキサ形式モード、およびLIPSの制御命令によるユーザページのフォーム登録を行うことができます。


ヘキサ形式とは、1バイト(8ビット)のデータを示すコード(16進数のバイナリ形式データ)を、上位と下位に分けて2バイト分の文字形式(アスキーコードの0~9およびA~F)で表します。

たとえば、I75モードの制御命令を使用して、横幅縮小文字で「AB」と印字して復帰改行する場合、次のようなヘキサ形式のデータとなります。

以降の6バイト分のデータをヘキサ形式データとして処理する制御命令


フォーム登録時のLIPSモードを設定する(LIPSフォーム)


LIPSモードの制御命令によってユーザページにフォームデータを登録する場合、使用しているコントロールコマンドをLIPSⅡまたはLIPSⅣから選択します。

  • LIPS2

LIPSⅡの制御命令によるフォームデータとして処理します。

  • LIPS4

LIPSⅣの制御命令によるフォームデータとして処理します。


LIPSは上位互換であり、LIPSⅡとLIPSⅣでは基本的な機能は共通しますが、LIPSⅡでしか使用できない機能(たとえばシリアルプリンタでの動作をエミュレートしたイメージ描画など)を使用するときにLIPSのモードを切り替えてください。
この設定項目は、その他のグループの「HEX/LIPS機能」が[有効]に設定されている場合のみ有効になります。


I5577ステータスプリント

I5577エミュレーションモードのプリント環境(メニューの設定など)は、I5577ステータスプリントで確認できます。


「ステータスプリント」は、以下の手順で出力します。
1. [初期設定/登録]キーを押したあと、[レポート出力]を押します。
2.「リストプリント」の[プリンタ]を押します。
3.[LIPS/エミュレーション]を押します。
4.[I5577ユーティリティ]を押します。
5.[ステータスプリント]を押して出力します。


ここに掲載されているステータスプリントはサンプルです。お使いのプリンタで出力したステータスプリントとは一部内容が異なる場合があります。


制御命令

I5577エミュレーションモードのI75モード(日本語モード)で使用できる制御命令について説明します。独自の制御プログラムを作成するときなどに、必要に応じてお読みください。

文字やイメージを本製品で印字する際は、制御命令によって印字の細かい指示が行われています。この制御命令は文字コードの組み合わせで構成され、ホストコンピュータから送られたときに、文字として印字されずに印字動作や書式などの制御が行われます。

アプリケーションソフトウェアを使用して印字するときは、アプリケーションソフトウェア側で自動的にこの制御命令を送り出しています。独自に作成したプログラムで印字する場合は、本カテゴリに記載される制御命令の説明をご覧ください。



制御命令の種類

I5577エミュレーションモード(I75モード:日本語モード)の制御命令は、次の3種類に分けられます。


基本制御命令 改行や改ページなど、1バイトでプリンタの基本的な制御を行うことのできる制御命令です。
例: FF 改ページ
拡張制御命令 文字の修飾や書式指定など、ESCESXに続くコードと併せて、2バイト以上でプリンタの制御を行うことのできる制御命令です。
例: ESC 文字の横幅拡大指定
ESX0Eh 00h 01h 05h 給紙(改ページ)
専用命令 IBM5577-J02にはなく、本エミュレーションで追加された本製品独自の機能を使用するための制御命令です。
例: ESC01h 00h 02h h ユーザページの登録

それぞれの制御命令は、文字(JIS)による書式と、16進数による書式を掲載します。
パラメータをともなう制御命令では、パラメータの指定のしかたを次の2種類のカッコで区別しています。


<   > :数値を指定するパラメータ
[   ] :番号などを選択するパラメータ

なお、パラメータに設定する値には、パラメータ名の( )内に示されているバイト数のバイナリ値を指定してください。


ページ長の設定 ESC F <左マージン幅(2バイト)>
                 任意の数値を2バイトで指定します
ANK文字フォントの設定 ESX 06h 00h 01h [ANKフォント(1バイト)]
                            いくつかの候補から番号を1バイトで指定します

16進数の表記について
16進数は数字の後ろに「h」をつけて「48h」のように表します。
たとえば、48hは10進数で表すと72です。


I75モードの基本制御命令

I75モードの拡張制御命令

専用命令


I75モードの基本制御命令

機能 書式
後退 BS 08h
水平タブ位置への移動 HT 09h
改行 LF 0Ah
垂直タブ位置への移動 VT 0Bh
改ページ FF 0Ch
復帰 CR 0Dh
データ削除 CAN 18h
拡張制御命令(ESCシーケンス ESC 1Bh
固定長イメージデータの印字* FS 1Ch
スペース SP 20h

本制御命令は、できるだけ使用しないようにしてください。


I75モードの拡張制御命令

機能 書式
イメージデータの印字 ESC % 1 1Bh 25h 31h
イメージデータの拡大印字 ESC % 2 1Bh 25h 32h
水平相対位置への移動(右方向) ESC % 3 1Bh 25h 33h
水平相対位置への移動(左方向) ESC % 4 1Bh 25h 34h
垂直相対位置への移動(下方向) ESC % 5 1Bh 25h 35h
水平絶対位置への移動 ESC % 6 1Bh 25h 36h
垂直相対位置への移動(上方向) ESC % 8 1Bh 25h 38h
改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9 1Bh 25h 39h
イメージの3バイト転送モードの指定* ESC 1Bh 28h
イメージの2バイト転送モードの指定* ESC 1Bh 29h
ページ長の設定* ESC F 1Bh 46h
給紙(改ページ)* ESC S 1Bh 53h
排紙(改ページ)* ESC V 1Bh 56h
文字の横幅拡大指定* ESC 1Bh 5Bh
文字の横幅拡大解除* ESC 1Bh 5Dh
ESX シーケンス ESC 1Bh 7Eh
プリンタのリセット処理 ESX 01h 00h 00h 1Bh 7Eh 01h 00h 00h
文字ピッチの設定 ESX 02h 00h 01h 1Bh 7Eh 02h 00h 01h
改行ピッチの設定 ESX 03h 00h 01h 1Bh 7Eh 03h 00h 01h
ページ長の設定 ESX 04h 1Bh 7Eh 04h
ANK文字フォントの指定 ESX 06h 00h 01h 1Bh 7Eh 06h 00h 01h
全文字コードの印字 ESX 08h 1Bh 7Eh 08h
給紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 05h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 05h
排紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 06h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 06h
ANK文字の横幅縮小指定 ESX 0Eh 00h 01h 07h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 07h
ANK文字の横幅縮小解除 ESX 0Eh 00h 01h 08h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 08h
文字の横幅拡大指定 ESX 0Eh 00h 01h 09h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 09h
文字の横幅拡大解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Ah 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Ah
縦書きモードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Bh 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Bh
横書きモードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Ch 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Ch
上付き文字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Dh 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Dh
下付き文字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Eh 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Eh
上付き/下付き文字の解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Fh 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Fh
1/2逆改行 ESX 0Eh 00h 01h 13h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 13h
1/2改行 ESX 0Eh 00h 01h 14h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 14h
イメージの3バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 15h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 15h
イメージの2バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 16h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 16h
強調印字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 17h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 17h
強調印字の解除 ESX 0Eh 00h 01h 18h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 18h
アンダーラインの指定/解除 ESX 11h 00h 01h 1Bh 7Eh 11h 00h 01h
重ね印字の指定/解除 ESX 13h 1Bh 7Eh 13h
水平タブ位置の設定 ESX 18h 1Bh 7Eh 18h
垂直タブ位置の設定 ESX 19h 1Bh 7Eh 19h
左右マージンの設定 ESX 1Ah 00h 02h 1Bh 7Eh 1Ah 00h 02h
ミシン目スキップ行数の設定 ESX 1Bh 00h 01h 1Bh 7Eh 1Bh 00h 01h
水平絶対/相対位置への移動 ESX 1Ch 00h 02h 1Bh 7Eh 1Ch 00h 02h
垂直相対位置への移動(下方向) ESX 1Dh 00h 02h 1Bh 7Eh 1Dh 00h 02h
文字の拡大/縮小指定 ESX 20h 00h 03h 02h 1Bh 7Eh 20h 00h 03h 02h

本制御命令は、できるだけ使用しないようにしてください。


専用命令

機能 書式
ユーザページの登録 ESX 01h 00h 02h h 1bh 7Eh 00h 02h 68h
ユーザページの登録終了 ESX 01h 00h 02h e NUL 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 65h 00h
LIPSの制御命令によるユーザページの登録 ESX 01h 00h 03h SP 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 27h
LIPSの制御命令によるユーザページの登録終了 ESX 01h 00h 03h SP .NUL 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 2Eh 00h
複写ページの登録 ESX 01h 00h 04h SP ? h 1Bh 7Eh 01h 00h 04h 20h 3Fh 68h
複写べ一ジの消去 ESX 01h 00h 04h SP ? r 1Bh 7Eh 01h 00h 04h 20h 3Fh 72h
複写用紙のオーバレイ印字開始 ESX 01h 00h 05h SP ? p 1Bh 7Eh 01h 00h 05h 20h 3Fh 70h
複写用紙のオーバレイ印字終了 ESX 01h 00h 03h SP ? z 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 3Fh 7Ah
強調印字の指定/解除 ESX 01h 00h 02h B 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 42h
縦縮小文字の上付き/下付き指定 ESX 01h 00h 02h D 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 44h
文字の拡大/縮小指定 ESX 01h 00h 03h E 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 45h
文字ピッチの指定 ESX 01h 00h 02h H 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 48h
漢字文字ピッチの1/2指定/解除 ESX 01h 00h 02h I 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 49h
全文字印字 ESX 01h ‥ SP ? a 1Bh 7Eh 01h ‥ 20h 3Fh 61h
マクロの登録 ESX 01h ‥ = 1Bh 7Eh 01h ‥ 3Dh
マクロの実行 ESX 01h 00h 02h[ 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 5Bh
マクロの削除 ESX 01h 00h 02h ] 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 5Dh
マクロの追加登録 ESX 01h ‥ & 1Bh 7Eh 01h ‥ 26h
LIPS-ヘキサ形式モードの開始 @ @ L ? 40h 40h 4Ch 3Fh
ヘキサ形式データの設定 @ @ C ? 40h 40h 43h 3Fh

IBM5577(日本語モード)の次の制御命令は無視されます。


機能 書式
ベル BEL 07h
両方向印字モード ESC % B 1Bh 25h 42h
片方向印字モード ESC % U 1Bh 25h 55h
高速モード設定 ESC O 1Bh 4Fh
ESX 0Eh 00h 01h 01h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 01h
高速モード解除 ESC P 1Bh 50h
ESX 0Eh 00h 01h 02h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 02h
二重印字モードの設定 ESX 0Eh 00h 01h 19h 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 19h
二重印字モードの解除 ESX 0Eh 00h 01h 1Ah 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 1Ah
用紙モードの切り替え ESX 10h 00h 01h - - 1Bh 7Eh 10h 00h 01h - -


I5577モードの制御命令


基本制御命令

基本制御命令は、9種類あります。



後退([BS])

印字後、次の文字の印字位置を1文字分左に移動します。


JIS BS

16進数 08h

移動量は、現在のANK文字ピッチにしたがいます。
文字の横2倍拡大が指定されている場合は、後退量も2倍(ANK文字2文字分)になります。文字が横1/2縮小されている場合は、後退量も1/2倍(ANK文字の半分)になります。
なお、次の印字位置が左マージン位置を越える指定を行うこともできますが、印字領域の第1桁目より左へ移動することはできません。印字位置は第1桁目にとどまります。


水平タブ位置への移動([HT])

印字位置を同一行内で最も近い右側の水平タブ位置に移動します。


JIS HT

16進数 09h

電源をオンにしたときの水平タブ位置は、文字ピッチ10cpiで9桁目から8桁(ANK文字8文字分)ごとに設定されています。文字ピッチ、文字の拡大/縮小が指定されていても、水平タブ位置には影響しません。
現在印字位置より右側に水平タブが設定されていない場合や、次の水平タブ位置が右マージン位置を越えている場合、本制御命令は無視されます。
また、現在印字位置が左マージン位置より左側にある場合は、左マージン位置へ移動します。

水平タブの設定 ESX 18h


改行([LF])

行バッファのデータを印字し、復帰改行します。


JIS LF

16進数 0Ah

現在印字位置を次の行へ移動します。移動量は現在の改行ピッチにしたがいます。
水平方向の現在印字位置は変化しません。

改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESX % 9
改行ピッチの設定(lpi単位) ESX 03h 00h 01h


垂直タブ位置への移動([VT])

行バッファのデータを印字し、現在印字位置を次の垂直タブのある行に移動します。


JIS VT

16進数 0Bh

現在印字位置から下マージン位置またはTOF行(次ページの先頭行)までの間に垂直タブ位置が設定されていない場合は現在の改行ピッチで1行改行します。
下マージン位置またはTOF行上の垂直タブ位置は有効です。
現在印字位置の水平位置は変化しません。

垂直タブ位置の設定 ESX 19h


改ページ([FF])

行バッファのデータを印字し、印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


JIS FF

16進数 0Ch

カット紙のページフォーマット(Fmode 1, 2, 7, 8)では、用紙を排出してページフォーマットにしたがった先頭行に移動します。ただし、上余白および用紙吸入量が設定されている場合はその位置になります。
連続用紙のページフォーマット(Fmode 3, 4, 6)では、現在のページ長にしたがった次のTOF行に移動します。移動した位置が物理的に用紙の下端を越えた場合は用紙を排出します。
なお、ページフォーマット(Fmode 7, 8)のワイド領域モード時は、連続用紙のときと同様にページ長にしたがって、次のTOF行に移動します。

左右マージンの設定 ESX 1Ah 00h 02h


復帰([CR])

行バッファのデータを印字し、印字位置を同一行の左マージン位置に移動します。


JIS CR

16進数 0Dh

左右マージンの設定 ESX 1Ah 00h 02h


データ削除([CAN])

行バッファに残っている1行分のデータを消去し、印字位置を左マージン位置に移動します。


JIS CAN

16進数 18h

本制御命令は、制御命令による設定には影響しません。


固定長イメージデータの印字([FS])

最後に実行したイメージデータの印字(または拡大印字)のデータ数の設定にしたがってイメージデータを印字します。


JIS FS (イメージデータ)

16進数 1Ch (イメージデータ)

本制御命令は、最後に実行した「イメージデータの印字 ESC % 1」または「イメージデータの拡大印字 ESC % 2」のデータ数の設定にしたがって以降に続くイメージデータを印字します。
電源をオンにした後に一度もイメージの印字命令を使用していない場合、本制御命令は無視されます。

イメージデータの印字 ESC % 1
イメージデータの拡大印字 ESC % 2


スペース([SP])

1文字分のスペース(空白)を印字します。


JIS SP

16進数 20h

移動量は、現在のANK文字ピッチにしたがいます。
文字の横2倍拡大が指定されている場合は、スペースも2倍(ANK文字2文字分)になります。
文字が横1/2縮小されている場合は、スペースも1/2倍(ANK文字半分)になります。
スペースによって右マージン位置を越える場合、現在印字位置は次行の左マージン位置からスペースを印字します。


[ESC]シーケンス


ESCシーケンスの拡張制御命令は、15種類あります。



イメージデータの印字([ESC] %1)

イメージデータを印字します。


JIS ESC % 1 <X方向ドット列数(2バイト)> (イメージデータ)

16進数 1Bh 25h 31h <X方向ドット列数(2バイト)> (イメージデータ)

<X方向ドット列数(2バイト)>
イメージのX方向のドット列数を指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの領域モード 印字幅 設定範囲
実寸モード(Fmode1/2)で
右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ 00h 01h ~ 09h 48h(1~ 2376)
13.6インチ 00h 01h ~ 09h 90h(1~ 2448)
8インチ 00h 01h ~ 05h A0h(1~ 1440)
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
00h 01h ~ FFh FFh (1~65535)

<X方向ドット列数> がパラメータエラーの場合、(イメージデータ)は読み飛ばされます。

(イメージデータ)
イメージデータを指定します。イメージデータ数は、イメージの転送モードの設定が3バイトのときは <X方向ドット列数>×3バイトとなり、2バイトのときは <X方向ドット列数> ×2バイトとなります。

メニューの「イメージラップ」でイメージ折り返しモードが[する]に設定されている場合は、イメージデータが右マージン位置を越えると自動的に改行して、次行の左マージン位置からイメージの印字を続けます。イメージ折り返しモードが[しない]に設定されている場合は、右マージンを越えた分のイメージデータは無視され、現在印字位置は右マージン位置にとどまります。

イメージの3バイト転送モードの指定 ESC
イメージの3バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 15h
イメージの2バイト転送モードの指定 ESC
イメージの2バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 16h


イメージデータの拡大印字([ESC] %2)

イメージデータの横方向を2倍に拡大して印字します。


JIS ESC % 2 <X方向ドット列数(2バイト)> (イメージデータ)

16進数 1Bh 25h 31h <X方向ドット列数(2バイト)> (イメージデータ)

<X方向ドット列数(2バイト)>
拡大する前のイメージのX方向のドット列数を指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの領域モード 印字幅 設定範囲
実寸モード(Fmode1/2)で右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ 00h 01h ~ 04h A4h(1~ 1188)
13.6インチ 00h 01h ~ 04h C8h(1~ 1224)
8インチ 00h 01h ~ 02h D0h(1~ 720)
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
00h 01h ~ 7Fh FFh(1~32767)

(イメージデータ)
イメージデータを指定します。イメージデータ数は、イメージの転送モードの設定が3バイトのときは <X方向ドット列数> ×3バイトとなり、2バイトのときは <X方向ドット列数> ×2バイトとなります。

メニューの「イメージラップ」でイメージ折り返しモードが[する]に設定されている場合は、拡大前のイメージデータが右マージン位置を越えると自動的に改行して、次行の左マージン位置から拡大したイメージの印字を続けます。拡大された1ドットが右マージン位置を越える場合も印字されます。
イメージ折り返しモードが[しない]に設定されている場合は、右マージンを越えた分のイメージデータは無視され、現在印字位置は右マージン位置にとどまります。なお、拡大された1ドットが右マージン位置を越えた場合は、拡大前のデータ以降が無視されます。

イメージの3バイト転送モードの指定 ESC
イメージの3バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 15h
イメージの2バイト転送モードの指定 ESC
イメージの2バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 16h


水平相対位置への移動(右方向)([ESC] %3)

印字位置を、指定した移動量だけ右方向へ移動します。


JIS ESC % 3 <移動量(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 33h <移動量(2バイト)>

<移動量(2バイト)>
右方向への移動量を指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの領域モード 印字幅 設定範囲
実寸モード(Fmode1/2)で右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ 00h 01h ~ 09h 48h(1~ 2376)
13.6インチ 00h 01h ~ 09h 90h(1~ 2448)
8インチ 00h 01h ~ 05h A0h(1~ 1440)
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
00h 01h ~ FFh FFh (1~65535)

移動量は、文字の拡大/縮小などの制御命令の設定には影響されません。
メニューの「イメージラップ」でイメージ折り返しモードが[する]に設定されている場合は、移動後の位置が右マージン位置を越えると自動的に改行して、次行の左マージン位置から残りの移動量を移動します。
イメージ折り返しモードが[しない]に設定されている場合は、移動後の位置が右マージンを越えても現在印字位置は右マージン位置にとどまります。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


水平相対位置への移動(左方向)([ESC] %4)

印字位置を、指定した移動量だけ左方向へ移動します。


JIS ESC % 4 <移動量(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 34h <移動量(2バイト)>

<移動量(2バイト)>
右方向への移動量を指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの領域モード 印字幅 設定範囲
実寸モード(Fmode1/2)で右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ 00h 01h ~ 09h 48h(1~ 2376)
13.6インチ 00h 01h ~ 09h 90h(1~ 2448)
8インチ 00h 01h ~ 05h A0h(1~ 1440)
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
00h 01h ~ FFh FFh (1~65535)

移動量は、文字の拡大/縮小などの制御命令の設定には影響されません。
本制御命令は左マージン位置に関係なく、第1文字目の印字位置を越える指定を行った場合は第1文字目の印字位置に移動します。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


垂直相対位置への移動(下方向)([ESC] %5)

行バッファの内容を印字し、印字位置を指定した移動量だけ下方向へ移動します。


JIS ESC % 5 <移動量(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 35h <移動量(2バイト)>

<移動量(2バイト)>
下方向への移動量を指定します。
単位: 1/120インチ
範囲: 00h 01h~00h FFh(1~255)

本制御命令では、水平位置は変化しません。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


水平絶対位置への移動([ESC] %6)

行バッファのデータを印字し、印字位置の水平方向を、第1文字目の位置を基準として指定した位置に移動します。


JIS ESC % 6 <水平位置(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 36h <水平位置(2バイト)>

<水平位置(2バイト)>
水平位置を指定します。
単位: 1/180インチ
範囲: 00h 01h~現在の右マージン位置

指定した水平位置が右マージン位置を越える場合、本制御命令は無視されます。本制御命令は左マージン位置に関係なく、第1文字目の印字位置を越える指定を行った場合は第1文字目の印字位置に移動します。


垂直相対位置への移動(上方向)([ESC] %8)

行バッファの内容を印字し、印字位置を指定した移動量だけ上方向へ移動します。


JIS ESC % 8 <移動量(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 38h <移動量(2バイト)>

<移動量(2バイト)>
上方向への移動量を指定します。
単位: 1/120インチ
範囲: 00h 01h~00h 28h(1~40)

TOF行を越える指定を行った場合はTOF行に移動します。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


改行ピッチの設定(1/120インチ単位)([ESC] %9)

改行ピッチを1/120インチ単位で設定します。


JIS ESC % 9 <改行ピッチ(2バイト)>

16進数 1Bh 25h 39h <改行ピッチ(2バイト)>

<改行ピッチ(2バイト)>
改行ピッチを設定します。
単位: 1/120インチ
範囲: 00h 01h~00h 3Ch(1~60)

同一行内で複数の改行ピッチ設定を行った場合、現在行の改行ピッチは垂直方向の移動が行われた後に印字データが送られた時点で決まります。アンダーラインのないスペース(空白)や水平タブ位置移動および水平相対/絶対位置への移動では改行ピッチは決まりません。
バッファ内に印字データがない場合は、本制御命令を受信した時点で改行ピッチが有効になりますが、垂直方向の移動をともなわない印字開始命令によってバッファ内のデータを印字しても改行ピッチは有効にならず、垂直方向の移動命令が実行された時点で、次行から有効になります。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。

改行ピッチの設定(lpi単位) ESX 03h 00h 01h


イメージの3バイト転送モードの指定([ESC] ()

縦方向3バイト(24ドット)のイメージデータ転送モードを設定します。


JIS ESC

16進数 1Bh 28h

3バイト転送モードによるイメージデータの印字は次のようになります。

イメージデータの転送モードは、電源をオンにした時点で3バイトに設定されます。
本制御命令は、イメージの印字命令ではありません。
本制御命令は、イメージの3バイト転送モードの指定( ESX 0Eh 00h 01h 15h)と同じです。

イメージデータの印字 ESC % 1
イメージデータの拡大印字 ESC % 2
固定長イメージデータの印字 FS


イメージの2バイト転送モードの指定([ESC] ))

縦方向2バイト(16ドット)のイメージデータ転送モードを設定します。


JIS ESC

16進数 1Bh 29h

2バイト転送モードによるイメージデータの印字は次のようになります。

イメージデータの転送モードは、電源をオンにした時点では3バイトに設定されます。
本制御命令は、イメージの印字命令ではありません。
本制御命令は、イメージの2バイト転送モードの指定 ESX 0Eh 00h 01h 16hと同じです。

イメージデータの印字 ESC % 1
イメージデータの拡大印字 ESC % 2
固定長イメージデータの印字 FS


ページ長の設定([ESC] F)

現在行をTOF行として、ページ長を1/6インチ単位で設定します。


JIS ESC F <ページ長(2バイト)>

16進数 1Bh 46h <ページ長(2バイト)>

<ページ長(2バイト)>
ページ長を指定します。
単位: 1/6インチ
範囲: 00h 01h~01h FFh(1~511)

本制御命令が実行されると、ミシン目スキップ行数の設定が解除され、メニューの「ミシン目スキップ」の設定値に戻ります。ただし、新しいページ長とミシン目スキップ行の差が0.5インチ未満の場合は、ミシン目スキップ行の設定は無効になります。

本制御命令は、カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1, 2およびFmode7, 8の標準領域モード)は、TOF行の設定が無効となります。

ページ長の設定 ESX 04h


給紙(改ページ)([ESC] S)

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


JIS ESC S

16進数 1Bh 53h

本制御命令は、カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1, 2およびFmode7, 8の標準領域モード)のみ有効です。
排紙吸入後にページフォーマットにしたがったTOF行に移動します。本制御命令は、給紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 05hと同じです。

給紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 05h


排紙(改ページ)([ESC] V)

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


JIS ESC V

16進数 1Bh 56h

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1,2およびFmode 7,8の標準領域モード)は、排紙吸入後にページフォーマットにしたがったTOF行に移動します。
連続用紙に対応したページフォーマット時(Fmode 3, 4, 6およびFmode 7, 8のワイド領域モード)は、現在のページ長にしたがって次のTOF行に移動します。移動した位置が物理的に用紙の下端を越えた場合は用紙を排出します。
本制御命令は、排紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 06hと同じです。

排紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 06h


文字の横幅拡大指定([ESC] [)

文字およびスペース、後退の横幅を2倍に拡大して印字します。


JIS ESC

16進数 1Bh 5Bh

 

イメージデータおよび水平方向移動には影響しません。
すでに「文字の拡大/縮小指定」で文字が横2倍×縦1倍に拡大されている場合、本制御命令は無視されます。
本制御命令は、文字の横幅拡大指定 ESX 0Eh 00h 01h 09hと同じです。

文字の横幅拡大指定 ESX 0Eh 00h 01h 09h
文字の横幅拡大解除 ESC
文字の横幅拡大解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Ah


文字の横幅拡大解除([ESC] ])

文字およびスペース、後退の横幅の拡大指定を解除します。


JIS ESC

16進数 1Bh 5Dh

本制御命令が実行されると、文字の大きさが横1倍×縦1倍になります。
すでに「文字の拡大/縮小指定」で文字が横1倍×縦1倍に指定されている場合、本制御命令は無視されます。
本制御命令は、文字の拡大解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Ahと同じです。

文字の横幅拡大指定 ESC
文字の横幅拡大指定 ESX 0Eh 00h 01h 09h
文字の横幅拡大解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Ah


[ESX]シーケンス


ESX シーケンスの拡張制御命令は、32種類あります。



プリンタのリセット処理([ESX] 01h 00h 00h)

バッファのデータを印字し、プリンタを初期状態にします。


JIS ESX 01h 00h 00h

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 00h

I75モードの制御命令で設定されたすべての印字パラメータを初期化します。
同時にメニューで設定した項目の一部を初期化します。

初期状態


文字ピッチの設定([ESX] 02h 00h 01h)

文字ピッチを設定します。


JIS ESX 02h 00h 01h[文字ピッチ(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 02h 00h 01h[文字ピッチ(1バイト)]

[文字ピッチ(1バイト)]
文字ピッチを設定します。

文字ピッチ
32h(50) 10 cpi
3Ch(60) 12 cpi
43h(67) 13.4cpi
4Bh(75) 15 cpi

上記以外の値を設定した場合、本制御命令は無視されます。


改行ピッチの設定(lpi単位)([ESX] 03h 00h 01h)

改行ピッチを設定します。


JIS ESX 03h 00h 01h[改行ピッチ(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 03h 00h 01h[改行ピッチ(1バイト)]

改行ピッチを設定します。


[改行ピッチ(1バイト)]
改行ピッチを設定します。

文字ピッチ
14h(20) 2 lpi
1Eh(30) 3 lpi
28h(40) 4 lpi
32h(50) 5 lpi
3Ch(60) 6 lpi
4Bh(75) 7.5lpi
50h(80) 8 lpi

上記以外の値を設定した場合、本制御命令は無視されます。
同一行内で複数の改行ピッチ設定を行った場合、現在行の改行ピッチは垂直方向の移動が行われた後に印字データが送られた時点で決まります。アンダーラインのないスペース(空白)や水平タブ位置移動および水平相対/絶対位置への移動では改行ピッチは決まりません。
バッファ内に印字データがない場合は、本制御命令を受信した時点で改行ピッチが有効になりますが、垂直方向の移動をともなわない印字開始命令によってバッファ内のデータを印字しても改行ピッチは有効にならず、垂直方向の移動命令が実行された時点で、次行から有効になります。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。

改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9


ページ長の設定([ESX] 04h)

現在行をTOF行として、ページ長を設定します。


JIS ESX 04h[設定単位(3バイト)]<ページ長(1バイトまたは2バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 04h[設定単位(3バイト)]<ページ長(1バイトまたは2バイト)>

現在行をTOF行として、ページ長を設定します。


[設定単位(3バイト)]<ページ長(1バイトまたは2バイト)>
はじめの3バイトでページ長を設定する単位を指定し、続く1バイトまたは2バイトでページ長を設定します。

設定単位 文字ピッチ
行単位(改行ピッチ6lpi単位) 00h 03h 00h 00h 01h ~ 01h FFh(1~511行)
行単位(現在の改行ピッチ単位) 00h 02h 01h 00h ~ FFh(0~255行)
インチ単位 00h 02h 02h 00h ~ FFh(0~255インチ)

ただし、現在の改行ピッチ単位およびインチ単位の場合は、24インチを越える指定を行っても24インチになります。

連続用紙に対応したページフォーマット時(Fmode 3, 4, 6およびFmode 7, 8のワイド領域モード)に本制御命令が実行されると、現在行をTOF行としてページ長が設定されます。
カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1, 2およびFmode 7, 8の標準領域モード)は、TOF行の設定が無効となります。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。

ページ長の設定 ESC F


ANK文字フォントの指定([ESX] 06h 00h 01h)

1バイトコード文字(ANK文字)のフォントを指定します。


JIS ESX 06h 00h 01h[ANKフォント(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 06h 00h 01h[ANKフォント(1バイト)]

[ANKフォント(1バイト)]
ANK文字フォントを指定します。

ANKフォント
00h 省略(明朝体12cpi)
01h DPゴシック
06h エリート
07h クーリエ
8h 明朝体12cpi
09h 明朝体10cpi

フォントの指定は、文字ピッチには影響しません。


全文字コードの印字([ESX] 08h)

指定したバイト数のデータを現在の文字セットのフォントで印字します。


JIS ESX 08h<バイト数(2バイト)>(文字データ)

16進数 1Bh 7Eh 08h <バイト数(2バイト)> (文字データ)

<バイト数(2バイト)> 印字する文字データのバイト数を指定します。
単位: バイト数
範囲: 00h 01h~FFh FFh(1~65535)

(文字データ)
印字する文字データを指定します。

IBM5577(日本語モード)では文字数の範囲が00h 01h~80h 01hですが、本エミュレーションモードでは00h 01h~FFh FFhとなります。
指定したバイト数がエラーの場合、本制御命令および指定バイト数分のデータは無視されます。


給紙(改ページ)([ESX] 0Eh 00h 01h 05h)

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 05h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 05h

本制御命令は、カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1, 2およびFmode7, 8の標準領域モード)のみ有効です。
排紙吸入後にページフォーマットにしたがったTOF行に移動します。本制御命令は、給紙(改ページ) ESC Sと同じです。

給紙(改ページ) ESC S


排紙(改ページ)([ESX] 0Eh 00h 01h 06h)

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 06h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 06h

バッファのデータを印字し、現在印字位置を次ページの1行目の左マージン位置に移動します。


カット紙に対応したページフォーマット時(Fmode 1, 2およびFmode 7, 8の標準領域モード)は、排紙吸入後にページフォーマットにしたがったTOF行に移動します。
連続用紙に対応したページフォーマット時(Fmode 3, 4, 6およびFmode 7, 8のワイド領域モード)は、現在のページ長にしたがって次のTOF行に移動します。移動した位置が物理的に用紙の下端を越えた場合は用紙を排出します。
本制御命令は、排紙(改ページ) ESX 0Eh 00h 01h 06hと同じです。

排紙(改ページ) ESC V


ANK文字の横幅縮小指定([ESX] 0Eh 00h 01h 07h)

以降の1バイトコード文字(ANK文字)は、文字フォントや文字ピッチに関係なく横幅が18cpiに縮小されます。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 07h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 07h

2バイトコード文字(漢字)には影響しません。

ANK文字の横幅縮小解除 ESX 0Eh 00h 01h 08h


ANK文字の横幅縮小解除([ESX] 0Eh 00h 01h 08h)

1バイトコード文字(ANK文字)の横幅縮小指定を解除し、最後に設定されたANK文字のフォントおよび文字ピッチの状態に戻します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 08h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 08h

ANK文字の横幅縮小指定 ESX 0Eh 00h 01h 07h


文字の横幅拡大指定([ESX] 0Eh 00h 01h 09h)

文字およびスペース、後退の横幅を2倍に拡大して印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 09h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 09h

 

イメージデータおよび水平方向移動には影響しません。
すでに「文字の拡大/縮小指定」で文字が横2倍×縦1倍に拡大されている場合、本制御命令は無視されます。
本制御命令は、文字の横幅拡大指定 ESC [と同じです。

文字の横幅拡大指定 ESC
文字の横幅拡大解除 ESC
文字の横幅拡大解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Ah


文字の横幅拡大解除([ESX] 0Eh 00h 01h 0Ah)

文字およびスペース、後退の横幅の拡大指定を解除します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Ah

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Ah

本制御命令が実行されると、文字の大きさが横1倍×縦1倍になります。
すでに「文字の拡大/縮小指定」で文字が横1倍×縦1倍に指定されている場合、本制御命令は無視されます。
本制御命令は、文字の拡大解除 ESC ]と同じです。

文字の横幅拡大指定 ESC
文字の横幅拡大指定 ESX 0Eh 00h 01h 09h
文字の横幅拡大解除 ESC


縦書きモードの指定([ESX] 0Eh 00h 01h 0Bh)

以後の文字を縦書きで印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Bh

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Bh

 

イメージデータには影響しません。
すでに縦書きモードが設定されている場合、本制御命令は無視されます。


横書きモードの指定([ESX] 0Eh 00h 01h 0Ch)

以後の文字を横書きで印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Ch

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Ch

 

2バイト(漢字)コード表に定義されていないコードを受信すると、漢字文字幅分のスペースとして処理します。


上付き文字の指定([ESX] 0Eh 00h 01h 0Dh)

以降のANK文字を上付き文字で印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Dh

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Dh

上付きを指定すると、ANK文字の縦方向を1/2の大きさに縮小して、標準の大きさの文字の上半分に印字します。
 

上付き文字は、「ANK文字フォントの指定 ESX 06h 00h 01h」によって選択されているフォントで印字されます。
2バイトコード文字(漢字)やイメージデータには、影響しません。すでに上付きモードが設定されている場合、本制御命令は無視されます。

00h~1Fhに割り当てられた文字に対しては、上付き指定は無効になります。

上付き/下付き文字の解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Fh


下付き文字の指定([ESX] 0Eh 00h 01h 0Eh)

以降のANK文字を下付き文字で印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Eh

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Eh

下付きを指定すると、ANK文字の縦方向を1/2の大きさに縮小して、標準の大きさの文字の下半分に印字します。

下付き文字は、「ANK文字フォントの指定 ESX 06h 00h 01h」によって選択されているフォントで印字されます。
2バイトコード文字(漢字)やイメージデータには、影響しません。すでに下付きモードが設定されている場合、本制御命令は無視されます。

00h~1Fhに割り当てられた文字に対しては、下付き指定は無効になります。

上付き/下付き文字の解除 ESX 0Eh 00h 01h 0Fh


上付き/下付き文字の解除([ESX] 0Eh 00h 01h 0Fh)

上付き文字または下付き文字の印字を終了します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 0Fh

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 0Fh

以降の文字は標準の大きさで印字されます。

上付き文字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Dh
下付き文字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 0Eh


1/2行逆改行([ESX] 0Eh 00h 01h 13h)

行バッファのデータを印字し、現在の改行ピッチで1/2行上方向に移動します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 13h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 13h

現在の改行ピッチが奇数ドットの場合、端数は切り捨てられます。
また、TOF行を越える指定を行った場合はTOF行に移動します。

改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9
改行ピッチの設定(lpi単位) ESX 03h 00h 01h


1/2行改行([ESX] 0Eh 00h 01h 14h)

行バッファのデータを印字し、現在の改行ピッチで1/2行下方向に移動します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 14h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 14h

現在の改行ピッチが奇数ドットの場合、端数は切り捨てられます。

改行ピッチの設定(1/120インチ単位) ESC % 9
改行ピッチの設定(lpi単位) ESX 03h 00h 01h


イメージの3バイト転送モードの指定([ESX] 0Eh 00h 01h 15h)

縦方向3バイト(24ドット)のイメージデータ転送モードを設定します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 15h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 15h

3バイト転送モードによるイメージデータの印字は次のようになります。


イメージデータの転送モードは、電源をオンにした時点で3バイトに設定されます。
本制御命令は、イメージの印字命令ではありません。
本制御命令は、イメージの3バイト転送モードの指定 ESC ( と同じです。

イメージデータの印字 ESC % 1
イメージデータの拡大印字 ESC % 2
イメージの3バイト転送モードの指定 ESC
固定長イメージデータの印字 FC


イメージの2バイト転送モードの指定([ESX] 0Eh 00h 01h 16h)

縦方向2バイト(16ドット)のイメージデータ転送モードを設定します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 16h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 16h

2バイト転送モードによるイメージデータの印字は次のようになります。


イメージデータの転送モードは、電源をオンにした時点では3バイトに設定されます。
本制御命令は、イメージの印字命令ではありません。
本制御命令は、イメージの2バイト転送モードの指定 ESC )と同じです。

イメージデータの印字 ESC % 1
イメージデータの拡大印字 ESC % 2
イメージの2バイト転送モードの指定 ESC
固定長イメージデータの印字 FS


強調印字の指定([ESX] 0Eh 00h 01h 17h)

以降の文字を強調印字します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 17h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 17h

文字のドットを横方向にずらして太く強調させて印字します。ドットのずらし量は次のようになります。

展開時の解像度 8ポイントの文字 10ポイント以上の文字
300dpi 1ドット 2ドット
600dpi 3ドット 4ドット

強調するためにずらしたドットが右マージンを越えた場合、そのドットは右マージンを越えて印字されます。
本制御命令は、イメージデータには影響しません。

強調印字の解除 ESX 0Eh 00h 01h 18h


強調印字の解除([ESX] 0Eh 00h 01h 18h)

強調文字の印字を終了します。


JIS ESX 0Eh 00h 01h 18h

16進数 1Bh 7Eh 0Eh 00h 01h 18h

以降の文字は標準の文字で印字されます。

強調印字の指定 ESX 0Eh 00h 01h 17h


アンダーラインの指定/解除([ESX] 11h 00h 01h)

アンダーライン印字の指定または解除を行います。


JIS ESX 11h 00h 01h[印字モード(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 11h 00h 01h[印字モード(1バイト)]

[印字モード(1バイト)]
アンダーラインの指定または解除を選択します。
また、空白をスキップするかどうかも指定します。
空白とは、スペース、水平タブ、水平方向の移動などによって現在印字位置から右方向へ移動した場合にできる範囲を指します。
それぞれの指定は、1バイトのパラメータの次のビットで行います。


  • アンダーラインの指定と解除(ビット0)
設定内容
0 アンダーラインの解除
1 アンダーラインの指定

  • 空白の処理(ビット1)
設定内容
0 ブランク部分にもアンダーラインを引きます。
1 ブランク部分にはアンダーラインを引きません。

IBM5577(日本語モード)では、用紙の下端付近でアンダーラインを指定すると、文字とアンダーラインの間で改ページが行われることがありますが、I75モードでは、アンダーラインを印字する位置を含めて印字可能かどうかが判断されるため、文字とアンダーラインの間で改ページされることはありません。


重ね印字の指定/解除([ESX] 13h)

指定した文字コードを以降の印字データに重ねて印字します。重ね印字は本制御命令で解除するまで有効です。


JIS ESX 13h<バイト数(2バイト)>[印字モード(2バイト)](文字データ)

16進数 1Bh 7Eh 13h <バイト数(2バイト)> [印字モード(2バイト)](文字データ)

<バイト数(2バイト)>
本パラメータ以降のバイト数を指定します。

設定内容
00h 03h 重ねる文字として1バイトコード文字(ANK文字)を指定できます。
00h 04h 重ねる文字として2バイトコード文字(漢字)を指定できます。
00h 01h 重ね印字の解除を指定できます。

「00h 01h」によって重ね印字を解除する場合は、[印字モード]の1バイト目に「00h」を指定します。「00h 02h」または「00h 05h」以上の場合、本制御命令
は無効となり、本パラメータ以降のデータは指定数量だけ読み飛ばされます。

[印字モード(2バイト)](2バイト目は任意の値)
重ね印字の指定または解除を選択します。
また、スペースに対して重ね印字を行うかどうかを指定します。
それぞれの指定は、[印字モード]の1バイト目の次のビットで行います。2バイト目は任意の値でかまいません。


  • 重ね印字の指定と解除(ビット0)
設定内容
0 重ね印字の解除
1 重ね印字の指定

  • スペースの処理(ビット1)
設定内容
0 スペースに対しても重ね印字を行います。
1 スペースの場合は重ね印字を行いません。

(文字データ)
以後の印字データに重ねる文字コードを指定します。
<バイト数>で3バイトを指定した場合は、1バイトコード文字(ANK文字)を指定します。
(範囲:1バイトコード00h~FFh)
<バイト数>で4バイトを指定した場合は、2バイトコード文字(漢字)を指定します。
(範囲:2バイトコード00h 00h~FFh FFh)

重ねる文字と印字データの種類によって印字は次のようになります。
  • 1バイトコード文字に2バイトコード文字を重ね印字する場合
    IBM5577(日本語モード)では2バイトコード文字の左側半分が印字されます。I75モードでは2バイトコード文字は正しく印字されます。ただし、1バイトコード文字の文字ピッチで移動するため、2バイトコード文字は重なって印字されます。なお、有効印字領域付近では、印字領域にかかる文字は印字されません。
  • 重ね印字する文字コードが未定義の2バイトコードの場合
    IBM5577(日本語モード)では送られてくる印字データも印字しませんが、I75モードでは印字データだけを印字します。
  • 重ね印字する文字が半角スペースだった場合
    印字データが2バイトコード文字のとき、IBM5577(日本語モード)では右側の半分だけが印字されますが、I75モードでは2バイトコード文字は印字されません。
  • 縦書きモードの場合
    重ね印字する文字が2バイトコード文字のとき、IBM5577(日本語モード)では重ねる文字は横書きで印字されますが、I75モードでは重ねる文字も縦書きで印字されます。


水平タブ位置の設定([ESX] 18h)

水平タブ位置の設定または解除を行います。


JIS ESX 18h<タブ数(2バイト)><タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 18h<タブ数(2バイト)><タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)>

<タブ数(2バイト)>
水平タブ位置の設定または解除を選択します。
水平タブを設定する場合は、設定するタブの数を指定します。
なお、タブ位置を初期状態(9文字目から8文字間隔の位置)にすることもできます。

設定内容
00h 00h(0) すべての水平タブを解除します。
00h 01h(1) <タブ位置1>に00hを指定すると、現在のANK文字ピッチで9文字目から8文字間隔でタブが設定されます。
タブ位置は文字ピッチに関係なく、137文字目までしか設定されません。
00h 01h(1) ~
00h 1Ch(28)
指定した数のタブ位置を設定できます。
ただし、タブ位置を1カ所として<タブ位置1>に00hを指定した場合は上記にしたがいます。

<タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)>
設定する水平タブ位置を現在のANK文字ピッチでの桁数で指定します。
タブ位置は第1文字目から昇順で最高28カ所まで設定できます。
タブの設定後に文字ピッチを変更しても、タブ位置は変化しません。
現在設定されている印字文字数を超えた位置を水平タブ位置に設定することはできません。

電源をオンにしたときの水平タブ位置は、文字ピッチ10cpiで9桁目から8桁(ANK文字8文字分)ごとに設定されています。
水平タブの指定が昇順でない場合、最初から昇順の部分だけが有効になります。同じ位置を続けて設定しても無効にはなりませんが、別々のタブとして数えられます。

左右マージンの外側に水平タブ位置を設定することができますが、実際に移動できるタブ位置はそのときの左右マージンの間になります。また、左マージン位置に設定されたタブ位置には移動できませんが、右マージン位置に設定されたタブ位置には移動できます。

水平タブ位置への移動 HT


垂直タブ位置の設定([ESX] 19h)

垂直タブ位置の設定または解除を行います。


JIS ESX 19h<タブ数(2バイト)> <タブ位置1(1バイト)> … <タブ位置n(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 19h<タブ数(2バイト)> <タブ位置1(1バイト)> … <タブ位置n(1バイト)>

<タブ数(2バイト)>
垂直タブ位置の設定または解除を選択します。
垂直タブを設定する場合は、設定するタブの数を指定します。

設定内容
00h 00h(0) すべての垂直タブを解除します。
00h 0lh(1) ~
00h 40h(64)
指定した数のタブ位置を設定できます。

<タブ位置1(1バイト)>…<タブ位置n(1バイト)>
タブ位置はTOF行を1行目とした行数で指定します。昇順(下方向に向かって)で最高64カ所まで設定できます。
垂直タブ位置は現在の改行ピッチで設定されます。タブの設定後に改行ピッチを変更しても、タブ位置は変化しません。

垂直タブの指定が昇順でない場合、最初から昇順の部分だけが有効になります。同じ位置を続けて設定しても無効にはなりませんが、別々のタブとして数えられます。

垂直タブ位置をページ長を越える行に設定することもできますが、実際に移動できるタブ位置はそのときのページ長までの間になります。ただし、ページの最終行に設定されたタブ位置には移動できます。

垂直タブ位置への移動 VT


左右マージンの設定([ESX] 1Ah 00h 02h)

左マージンおよび右マージンを、現在の印字領域の第1文字目を基準にしてANK文字単位で設定します。


JIS ESX 1Ah 00h 02h<左マージン位置(1バイト)><右マージン位置(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 1Ah 00h 02h<左マージン位置(1バイト)><右マージン位置(1バイト)>

<左マージン位置(1バイト)> <右マージン位置(1バイト)>
第1文字目からのANK文字数で左右マージン位置を指定します。
左右マージン位置は現在の文字ピッチで設定されます。
単位: ANK文字数
範囲: 文字数の最大値は、メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの
領域モード
印字幅 文字数の最大値(180dpi換算)
実寸モード(Fmode1/2)で
右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で
標準領域
13.2インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2376ドット以下
13.6インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2448ドット以下
8インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2448ドット以下
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
(文字数)×文字ピッチ(ドット)が有効印字領域の右端以下

左/右マージンの関係は次のようになっています。

設定した左マージンと右マージンの差が0.5インチより小さい場合、または設定値が範囲外の場合は設定された左/右マージンが初期化されます。
また、左または右マージンに設定した値が0(00h)の場合、本制御命令は無視されます。


ミシン目スキップ行数の設定([ESX] 1Bh 00h 01h)

ミシン目スキップ行数を指定します。


JIS ESX 1Bh 00h 01h <行数(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 1Bh 00h 01h <行数(1バイト)>

<行数(1バイト)>
印字をスキップする領域の行数を指定します。
単位: 行数
範囲: 00h~FFh(0~255)

設定位置は現在の改行ピッチで指定します。
ミシン目スキップ行数の設定後に改行ピッチを変更しても、印字をスキップする領域は変化しません。

1ページの残り行数が本命令で指定された行数になると、自動的に改ページが行われ、ミシン目に印字がかかるのを防ぎます。

  • ミシン目スキップ行数とページ長の差が0.5インチ以下の場合、この制御命令は無視され、最後に設定した値が有効になります。
  • ページ長の設定( ESC F/ ESX 04h)を受信した場合は初期設定の値に戻ります。
    ただし、新しいページ長とミシン目スキップ行数の差が0.5インチ以下の場合、この制御命令は無視されます。


水平方向への絶対移動/相対移動([ESX] 1Ch 00h 02h)

次の印字位置を、左マージン位置からの絶対移動量または、現在印字位置からの相対移動量にしたがって水平方向に移動します。


JIS ESX 1Ch 00h 02h[移動モード(1バイト)] <移動量(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 1Ch 00h 02h[移動モード(1バイト)] <移動量(1バイト)>

[移動モード(1バイト)]
左マージン位置からの絶対移動量で移動するか、現在印字位置からの相対移動量(左または右方向)で移動するかを指定します。

設定内容
00h 左マージンからの絶対移動量で移動します。
01h 現在印字位置からの相対移動量で右方向へ移動します。
02h 現在印字位置からの相対移動量で左方向へ移動します。

<移動量(1バイト)>
[移動モード]の指定に対応して次のように指定します。

  • 左マージンからの絶対移動量で移動する場合

移動する量を、左マージン位置からの文字数で指定します。


単位: ANK文字数(現在のANK文字ピッチ)
範囲: 01h~現在の右マージン位置

移動後の位置が右マージン上または右マージン位置を越えた場合や、移動量が0の場合、本制御命令は無視されます。
また、左マージン位置より左に移動することはできますが、第1文字目印字位置を越える位置を指定した場合、現在印字位置は第1文字目になります。

  • 現在印字位置からの相対移動量で右方向へ移動する場合

現在印字位置から現在のANK文字ピッチで右方向へ移動する量を文字数で指定します。


単位: ANK文字数(現在のANK文字ピッチ)
範囲: メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。

各ページフォーマットの領域モード 印字幅 文字数の最大値(180dpi換算)
実寸モード(Fmode1/2)で
右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2376ドット以下
13.6インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2448ドット以下
8インチ <文字数>×文字ピッチ(ドット)が2448ドット以下
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
<文字数>×文字ピッチ(ドット)が有効印字領域の右端以下

移動後の位置が右マージン位置を越えた場合、自動改行されて続きの文字数の移動を行います。

  • 現在印字位置からの相対移動量で左方向へ移動する場合

現在印字位置から現在の文字ピッチで左方向へ移動する量をANK文字数で指定します。


単位: ANK文字数
範囲: 文字数の最大値は、「現在印字位置からの相対移動量で右方向へ移動する場合」と同じです。

左マージン位置より左に移動することはできますが、第1文字目印字位置を越える位置を指定した場合、現在印字位置は第1文字目になります。


移動後の位置が元の印字位置より左方向の場合は、行バッファの内容を印字してから水平移動を行います。


垂直相対位置への移動(下方向)([ESX] 1Dh 00h 02h)

行バッファのデータを印字し、現在の改行ピッチで現在印字位置から下方向に指定行数だけ移動します。


JIS ESX 1Dh 00h 02h<移動量(2バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 1Dh 00h 02h<移動量(2バイト)>

<移動量(2バイト)>
移動する行数を、現在印字位置からの改行数で指定します。
1バイト目は01hを指定し、2バイト目で行数を指定します。

単位: 行数(現在の改行ピッチ)
範囲: 01h~FFh(1~255)

移動時によって最終行に達すると、次のTOF行に移動し、残りの移動を行います。
設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


文字の拡大/縮小指定([ESX] 20h 00h 03h 02h)

以降の文字の大きさを指定の倍率で拡大または縮小して印字します。


JIS ESX 20h 00h 03h[横方向の倍率(1バイト)][縦方向の倍率(1バイト)]02h

16進数 1Bh 7Eh 20h 00h 03h[横方向の倍率(1バイト)][縦方向の倍率(1バイト)]02h

[横方向の倍率(1バイト)][縦方向の倍率(1バイト)]
縦方向と横方向の倍率を次の組み合わせで指定します。

横方向 縦方向 設定内容 印字
08h 08h 横1/2倍×縦1/2倍
10h 10h 横1倍×縦1倍(全角)
10h 20h 横1倍×縦2倍
20h 10h 横2倍×縦1倍
20h 20h 横2倍×縦2倍

設定した値がエラーの場合、本制御命令は無視されます。


専用命令

I5577エミュレーションモードには、20種類の専用の制御命令が用意されています。



フォーム作成の制御命令


フォーム作成に関する制御命令には、8種類の ESX シーケンスが用意されています。



ユーザページの登録([ESX] 01h 00h 02h)

オーバーレイ印字するユーザ独自のフォームデータを指定のユーザページに登録します。


JIS ESX 01h 00h 02h h[ユーザページ番号(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 68h[ユーザページ番号(1バイト)]

[ユーザページ番号(1バイト)]
フォームデータを登録するユーザページを指定します。

設定内容
00h ユーザページ1にフォームを登録します。
01h ユーザページ2にフォームを登録します。

登録したフォームデータをジョブ(一連の印刷処理)が終わった時点で削除するか、本製品の電源をオフにするまで削除しないかは、メニューの「登録レベル」で選択できます。
ユーザページの登録を開始すると、パラメータリセット処理が行われ、制御命令で設定したすべての印字パラメータが初期化されます。

すでにフォームを登録したユーザページに、新たにフォームを登録した場合、以前のフォームデータは消去されます。

ページオーバレイ機能
登録データの削除方法を設定する


ユーザページの登録終了([ESX] 01h 00h 02h e [NUL])

ユーザページまたは複写ページへのフォームデータの登録を終了します。


JIS ESX 01h 00h 02h e NUL

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 65h 00h

ユーザページの登録を終了すると、パラメータリセット処理が行われ、制御命令で設定したすべての印字パラメータが初期化されます。
また、本制御命令を受信したとき以外にも、ユーザページの登録が終了する場合があります。
なお、本制御命令は、複写用紙機能での複写ページを登録の終了にも使用します。

ページオーバレイ機能
複写用紙機能


LIPSの制御命令によるユーザページの登録([ESX] 01h 00h 03h [SP]*)

LIPSの制御命令で作成されたフォームデータを送り、指定したユーザページに登録します。


JIS ESX 01h 00h 03h SP ’[ユーザページ番号(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 27h[ユーザページ番号(1バイト)]

[ユーザページ番号(1バイト)]
フォームデータを登録するユーザページを指定します。

設定内容
00h ユーザページ1にフォームを登録します。
01h ユーザページ2にフォームを登録します。

本制御命令を受信すると、ユーザページの登録が開始され、はじめに送られてくる転送命令( ESC シーケンス)以降をLIPSの制御命令または文字データとして解釈し、フォームを登録します。I75モード(日本語モード)およびProモード(英語コード)での転送命令の書式は次のとおりです。

  • I75モード時の転送書式

<データ数>に設定する値は、現在のイメージの転送モードによって異なります。フォームデータの総バイト数をもとに次のように設定します。

  • イメージの転送モードが3バイトの場合(初期状態)
    <データ数>=フォームデータの総バイト数/3
  • イメージの転送モードが2バイトの場合
    <データ数>=フォームデータの総バイト数/2

<データ数>に設定できる値の範囲は、メニューの「印刷幅」で設定した印字幅によって次のようになります。


各ページフォーマットの領域モード 印字幅 設定範囲
実寸モード(Fmode1/2)で
右マージン既定値=印刷幅
縮小モード(Fmode3~8)で標準領域
13.2インチ 00h 01h ~ 09h 48h(1~ 2376)
13.6インチ 00h 01h ~ 09h 90h(1~ 2448)
8インチ 00h 01h ~ 05h A0h(1~ 1440)
実寸モードで用紙右端
縮小モードでワイド
00h 01h ~ FFh FFh(1~65535)

  • Proモード時の転送書式

<データ数>には、フォームデータの総バイト数(00h 00h ~ FFh FFh)を設定します。データ数は、下位、上位の順で送ります。

LIPSの制御命令でフォームデータを登録している間は、LIPS以外の制御命令は無効になります。
本制御命令を受信するとパラメータリセット処理が行われ、印字データがある場合はそのページを印字して排紙したあと、ページ登録を開始します。
ユーザページの印字方向(ポートレイト/ランドスケープ)および用紙サイズは、本エミュレーションモードの設定(「ページフォーマット」および「用紙サイズ」の設定)にしたがいます。

なお、LIPSの制御命令は、メニューの「LIPSフォーム」で[LIPS2]または[LIPS4]から選択できます。


LIPSの制御命令によるページ登録中は、VDMモード以外で制御命令として ESC :が送られると、指定バイト数のLIPSの制御命令が送られていなくてもフォーム登録を終了します。なお、VDMモード中のハードリセット命令やソフトリセット命令が送られるとページ登録は終了します。
また、登録中はLIPSの自動改ページモードはOFFになり、垂直方向の移動命令による自動改ページは行われません。

なお、次の制御命令およびデータは無視または無効になります。
  • 改ページ命令 FF
  • ハードリセット命令 ESC c
  • エミュレーションモード開始命令 ESC % 1
  • コメント表示命令1/2/3 ESC P y ESC ¥、 ESC P O y ESC ¥、 ESC [ & y
  • 給紙モード設定命令 ESC [ q
  • オーバレイ印字開始/終了命令 ESC [ & w
  • 文字セット削除命令 ESC [ & p
  • 1文字登録命令バイナリ/ヘキサ ESC [ . q、 ESC [ / q
  • 文字セット登録命令バイナリ/ヘキサ ESC [ . p、 ESC [ / p
また、メニューのその他グループの「LIPSフォーム」の設定が[LIPS2]の場合、次のLIPSの制御命令は転送命令以降は無効になります。また、「LIPSフォーム」の設定が[LIPS4]の場合、次の制御命令は転送命令以降に「オーバレイページ登録開始 ESC [1 & s」を受信すると無効になります。
  • ソフトリセット命令 ESC <
  • オーバレイページ登録開始 ESC [ 1 & s
  • ページフォーマット選択命令 ESC [ p
  • ジョブ開始終了命令 ESC P J
なお、「LIPSフォーム」の設定が[LIPS4]の場合は、転送命令以降で「オーバレイページ登録開始 ESC [ 1 & s」を送らないと登録が開始されません。
また、「LIPSフォーム」の設定に関係なく、「オーバレイページ登録終了 ESC [ 0 &s」を受信するとLIPSのページ登録を終了します。
[LIPS4]のオーバレイページ登録開始 ESC [ 0 & sで登録するページ番号は、本命令で登録するページ番号と同じでなければなりません。
メニューその他のグループの「登録レベル」の設定が[永久]の場合、ジョブが終了しても登録ページは保持されます。

ページオーバレイ機能
フォーム登録時のLIPSモードを設定する


LIPSの制御命令によるユーザページの登録終了([ESX] 01h 00h 03h [SP]. [NUL])

本制御命令を受信すると、LIPSの制御命令によるユーザページの登録を終了します。


JIS ESX 01h 00h 03h SP . NUL

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 2Eh 00h

ユーザページの登録を終了すると、ジョブ終了と同様なリセットが行われますが、メニューの設定値は保持されます。

ページオーバレイ機能
LIPSの制御命令によるユーザページの登録 ESX 01h 00h 03h SP . NUL


複写ページの登録([ESX] 01h 00h 04h [SP] ?h)

複写用紙機能でオーバレイ印字するユーザ独自のフォームデータを、指定の共通ページまたは複写ページに登録します。


JIS ESX 01h 00h 04h SP ? h[共通/複写ページ(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 04h 20h 3Fh 68h[共通/複写ページ(1バイト)]

[共通/複写ページ(1バイト)]
フォームデータを登録するページを指定します。

設定内容
4Bh 共通ページ(K)(複写用紙の全ページに印字)
01h~05h 複写ページ1~5 (複写用紙の各ページに順番に印字)

登録したフォームデータをジョブ(一連の印刷処理)が終わった時点で削除するか、本製品の電源をオフにするまで削除しないかは、メニューの「登録レベル」で選択できます。
共通/複写ページの登録を開始すると、パラメータリセット処理が行われ、制御命令で設定したすべての印字パラメータが初期化されます。
共通/複写ページの登録は、「ユーザページの登録終了 ESX 01h 00h 02h e NUL 」によって終了します。
メモリサイズを超えるページ登録を行うと「メモリオーバー」とエラー表示され、この時点でページ登録は破棄され、以降のデータは捨てられます。


複写ページの消去([ESX] 01h 00h 04h [SP] ?r)

複写用紙機能の共通ページまたは複写ページ1~5に登録されているフォームデータを消去します。


JIS ESX 01h 00h 04h SP ? r[共通/複写ページ(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 04h 20h 3Fh 72h[共通/複写ページ(1バイト)]

[共通/複写ページ(1バイト)]
フォームデータを消去するページを指定します。

設定内容
4Bh 共通ページ(K)
01h~05h 複写ページ1~5いずれかのページ
41h 共通ページと複写ページの全ページ(A)


複写用紙のオーバレイ印字開始([ESX] 01h 00h 05h [SP] ?p)

複写用紙機能を使用したオーバレイ印字を開始します。


JIS ESX 01h 00h 05h SP ? p[共通ページ番号(1バイト)],<複写枚数(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 05h 20h 3Fh 70h[共通ページ番号(1バイト)]2Ch<複写枚数(1バイト)>

[共通ページ番号(1バイト)]
全ページにオーバレイ印字するフォームのページを指定します。

設定内容
4Bh 共通ページ(K)の複写用紙のフォーム
00h ユーザページ1のオーバレイのフォーム
01h ユーザページ2のオーバレイのフォーム

全ページにオーバレイ印字するフォームとして、複写用紙機能の共通ページに登録したフォームのほか、ページオーバレイ機能のユーザページ1・2のフォームが使用できます。
ただし、「01h」(ユーザページ2)を指定した場合、メニューの「システムオーバレイ」でオーバレイ番号(1~5)が設定されている場合は、そのページもオーバレイ印字されます。

<複写枚数(1バイト)>
各ページを複写する枚数を指定します。
範囲: 1~5

共通ページのフォームは全ページに、複写ページのフォームはそれぞれのページにオーバレイ印字されます。なお、本制御命令で複写用紙機能を開始しても、その時点では印字は行われずに、通常のページを排紙するときにオーバレイ印字が行われます。ただし、現在のページに印字データがあるときに本制御命令を受け取った場合は、複写用紙機能は次ページから有効になります。

複写用紙機能


複写用紙のオーバレイ印字終了([ESX] 01h 00h 03h [SP] ?z)

複写用紙機能を使用したオーバレイ印字を終了します。


JIS ESX 01h 00h 03h SP ? z

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 20h 3Fh 7Ah

複写用紙機能


文字修飾の制御命令


文字の印字に関する制御命令には、6種類の ESX シーケンスがあります。



強調印字の指定/解除([ESX] 01h 00h 02h B)

強調印字の指定または解除を行います。


JIS ESX 01h 00h 02h B[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 42h[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
強調印字の指定または解除を指定します。

設定内容
00h 強調印字を解除します。
01h 強調印字を指定します。

文字のドットを横方向にずらして太く強調させて印字します。ドットのずらし量は次のようになります。

展開時の解像度 8ポイントの文字 10ポイント以上の文字
300dpi 1ドット 2ドット
600dpi 3ドット 4ドット

本制御命令は、即時有効となります。


縦縮小文字の上付き/下付き指定([ESX] 01h 00h 02h D)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)を縦方向に縮小した場合、上付きで印字するか、下付きで印字するかを指定します。


JIS ESX 01h 00h 02h D[上付き/下付き(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 44h[上付き/下付き(1バイト)]

[上付き/下付き(1バイト)]
上付き/下付きを指定します。

設定内容
00h 上付きで印字します。
01h 下付きで印字します。

本制御命令は、I75モードで有効です。Proモードでは無視されます。
1バイトコード文字に対しては、I75モードの次の制御命令と同等です。
これらの制御命令と本制御命令をともに指定した場合は、後で指定した制御命令が優先されます。
2バイトコード文字の場合は、本制御命令で上付き/下付きを指定していない場合は上付きで印字されます。


文字の拡大/縮小指定([ESX] 01h 00h 03h E)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の拡大または縮小を指定します。


JIS ESX 01h 00h 03h E[倍率(2バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 03h 45h[倍率(2バイト)]

[倍率(2バイト)]
文字の縦方向および横方向の倍率を指定します。

設定内容 I7 5モードの印字 Proモードの印字
08h 08h 横1/2倍×縦1/2倍
08h 10h 横1/2倍×縦1倍
10h 10h 横1倍×縦1倍
10h 20h 横1倍×縦2倍
20h 10h 横2倍×縦1倍
20h 20h 横2倍×縦2倍

I5577エミュレーションモードの制御命令と本制御命令をともに指定した場合は、後で指定した制御命令が優先されます。
なお、文字ピッチは文字の拡大または縮小によって変化します。

文字の横幅拡大指定 ESX
文字の横幅拡大解除 ESX
文字の拡大/縮小指定 ESX 20h 00h 03h 02h


文字ピッチの設定([ESX] 01h 00h 02h H)

1バイトコード文字(ANK文字)および2バイトコード文字(漢字)の文字ピッチを指定します。


JIS ESX 01h 00h 02h H[文字ピッチ(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 48h[文字ピッチ(1バイト)]

[文字ピッチ(1バイト)]
文字ピッチを指定します。

文字ピッチ
64h(100) 10 cpi
78h(120) 12 cpi
86h(134) 13.4cpi
96h(150) 15 cpi
C8h(200) 20 cpi

本制御命令の指定によって文字フォントが変わることはありません。
本制御命令はI75モードの「文字ピッチの設定 ESX 02h 00h 01h」と同等です。
本制御命令をともに指定した場合は、後で指定した制御命令が優先されます。

文字ピッチの設定 ESX 02h 00h 01h


漢字文字ピッチの1/2指定/解除([ESX] 01h 00h 02h I)

2バイトコード文字(漢字)の文字ピッチを現在の1/2にするかどうかを指定します。


JIS ESX 01h 00h 02h I[指定/解除(1バイト)]

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 49h[指定/解除(1バイト)]

[指定/解除(1バイト)]
文字ピッチを1/2にするかどうかを指定します。

設定内容
00h 漢字を通常の文字ピッチで印字します。
01h 漢字の文字ピッチを1/2にします。

本制御命令は、I75モードで有効です。


全文字印字([ESX] 01h ・ ・ [SP] ? a)

すべての1バイトコードの範囲から、指定されたコードの文字パターンを印字します。したがって、制御命令の部分も、制御命令としてではなく、すべて文字として印字します。


JIS ESX 01h <総バイト数(2バイト)> SP?a(文字コード)

16進数 1Bh 7Eh 01h <総バイト数(2バイト)> 20h 3Fh 61h(文字コード)

<総バイト数(2バイト)>
印字する文字コードの総バイト数を指定します。
範囲: 00h 04h~FFh FFh(4~65535)

(文字コード)
印字する文字コードを指定します。

指定されたコード範囲に文字パターンがない場合は、スペース(20h)が印字されます。なお、本制御命令は、漢字縦印字/横印字モードのときは無効になります。


マクロ機能の制御命令


マクロ機能に関する制御命令には、4種類の ESX シーケンスがあります。



マクロの登録([ESX] 01h ・ ・ =)

指定したマクロ番号にマクロデータを登録します。


JIS ESX 01h<バイト数(2バイト)>=<マクロ番号(1バイト)>(マクロデータ)

16進数 1Bh 7Eh 01h<バイト数(2バイト)>3Dh<マクロ番号(1バイト)>(マクロデータ)

<バイト数(2バイト)>
登録するマクロデータのバイト数を指定します。
範囲: 00h 02h~FFh FFh(2~65535)

<マクロ番号(3バイト)>
マクロ番号を指定します。
範囲: 00h~FFh(000~255)

(マクロデータ)
指定したバイト数のマクロデータを送ります。

本制御命令はI75モードで有効です。
登録したマクロデータをジョブが終わったときに削除するか、本製品の電源をオフにするまで登録しておくかを、メニューの「登録レベル」で選択できます。
「プリンタのリセット処理 ESX 01h 00h 00h」を受信した場合に、特定のマクロを自動実行させるスタートアップマクロを使用することもできます。

マクロ機能
マクロ機能を設定する


マクロの実行([ESX] 01h 00h 02h [)

指定したマクロ番号に登録されているマクロを実行します。


JIS ESX 01h 00h 02h[ <マクロ番号(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 5Bh<マクロ番号(1バイト)>

<マクロ番号(1バイト)>
マクロ番号を指定します。
範囲: 00h~FFh(000~255)

本制御命令はI75モードで有効です。
指定したマクロ番号にマクロデータが登録されていない場合、本制御命令は無視されます。

マクロ機能


マクロの削除([ESX] 01h 00h 02h ])

指定したマクロ番号に登録されているマクロデータを削除します。


JIS ESX 01h 00h 02h ]<マクロ番号(1バイト)>

16進数 1Bh 7Eh 01h 00h 02h 5Dh<マクロ番号(1バイト)>

<マクロ番号(1バイト)>
マクロ番号を指定します。
範囲: 00h~FFh(000~255)

本制御命令はI75モードで有効です。
指定したマクロ番号にマクロデータが登録されていない場合、本制御命令は無視されます。

マクロ機能


マクロの追加登録([ESX] 01h ・ ・ &)

すでに登録されているマクロ番号のマクロデータに新しいマクロデータを追加して登録します。


JIS ESX 01h<バイト数(2バイト)>&<マクロ番号(1バイト)>(マクロデータ)

16進数 1Bh 7Eh 01h<バイト数(2バイト)>26h<マクロ番号(1バイト)>(マクロデータ)

<バイト数(2バイト)>
新たに登録するマクロデータのバイト数を指定します。
範囲: 00h 02h~FFh FFh(2~65535)

<マクロ番号(1バイト)>
マクロ番号を指定します。
範囲: 00h~FFh(000~255)

(マクロデータ)
指定したバイト数のマクロデータを送ります。

本制御命令はI75モードで有効です。

マクロ機能
マクロの登録 ESX 0 1 h ・ ・ &


LIPSモードの制御命令

LIPSモードに関する制御命令には、1種類のシーケンスがあります。



LIPS-ヘキサ形式モードの開始(@ @ L ?)

本制御命令を受信した後、以降のデータをヘキサ形式のデータとして処理し、LIPSの制御命令を使用できるようにします(このモードをLIPS-ヘキサ形式モードと呼びます)。


JIS @ @ L ?

16進数 40h 40h 4Ch 3Fh

ヘキサ形式とは、1バイト(8ビット)のデータを示すコード(16進数)を、上位と下位に分けて2バイトの文字形式(アスキーコード)で表します。
LIPS-ヘキサ形式モードでは、LIPSの制御命令、文字コード、および後退 BS とスペース SP のみ有効になります。したがって、そのほかの本エミュレーションモードの制御命令およびLIPSのバイナリ形式の制御命令は無効になります。
本制御命令を受信すると、印字データがある場合は印字して排紙後、ソフトリセット処理が行われます。さらに、LIPS-ヘキサ形式モードに移行後、パラメータリセット処理が行われます。
LIPS-ヘキサ形式モードは、LIPSの制御命令「ジョブ終了命令 ESC P O J ESC ¥)を受信すると終了します。

LIPS-ヘキサ形式モード時にバイナリ形式の後退 BS およびスペース SP を受信すると、次の動作を行ないます。
  • 後退 BS を受信すると、直前のヘキサ形式データ1文字を消去します。
  • スペース SP を受信すると、後退 BS によって消去されたヘキサ形式データ1文字を復活させます。複数のデータが削除されている場合は、先に消去されたデータから先に復活させます。

なお、後退 BS およびスペース SP がヘキサ形式で送られた場合は無効となります。

ヘキサ形式でデータを送る場合は、メニューのその他グループの「HEX/LIPS機能」で[有効]を設定してください。[無効]の場合はヘキサ形式として扱われません。
LIPS-ヘキサ形式モード時、次のLIPSの制御命令は無視されます。
  • コメント表示命令1/2
    ESC P y ESC ¥、 ESC P 0 y ESC ¥

また、LIPS-ヘキサ中は、テキストモードではハードリセット命令が無視され、VDMモードではソフトリセット命令とハードリセット命令がLIPS-ヘキサ形式モードの終了命令となります。
  • ハードリセット命令 ESC c
  • ソフトリセット命令 ESC <

LIPS-ヘキサ形式モードは、LIPSのジョブ終了命令が送られた時点で終了します。その後に送られる命令等がある場合、文字コードとして印字されます。

ヘキサ形式データの設定 @ @ C ?
ヘキサ形式モードを設定する


そのほかの制御命令

そのほかの制御命令は、1種類あります。



ヘキサ形式データの設定(@ @ C ?)

本制御命令以降に送られる指定バイト数のデータを、ヘキサ形式のデータとして取り扱います。


JIS @ @ C ?<バイト数(4バイト)>(ヘキサデータ)

16進数 40h 40h 43h 3Fh<バイト数(4バイト)>(ヘキサデータ)

<バイト数(4バイト)>
ヘキサ形式で送るデータの総バイト数を10進数の文字4桁で指定します。
範囲: 0001~9999

ただし、バイト数は、ヘキサ形式のデータに変換する前のバイナリ形式のデータで計算します(ヘキサ形式のデータはこの値の2倍になります)。

ヘキサ形式データの中に、正しい数値にならない値がある場合、その1バイトは無視されます。
また、本制御命令の制御コードの間に、ほかの制御命令と認識できるコードがあっても、本制御命令の記述内容が正しければ、その制御命令を無視してヘキサ形式モードが設定されます。ただし、本制御命令の記述が間違っている場合は、その制御命令が有効になり、制御命令以外のコードは印字データとして扱われます。
「@」コードを受信した後、512バイト受信しても制御命令が確定されない場合は、次の1バイト(513バイト目)を受信した時点で、1バイト目が確定したものとして処理します。

ヘキサ形式でデータを送る場合は、メニューのその他グループの「HEX/LIPS機能」で[有効]を設定してください。[無効]の場合はヘキサ形式として扱われません。

ヘキサ形式モードを設定する


付録

I5577エミュレーションモードの注意事項、初期の設定状態、サンプルプリントなどを掲載します。
必要に応じてご覧ください。



I5577モードの注意と制限

I5577エミュレーションモードでは、エミュレートするIBM5577と違いがあります。ご使用にあたり、それぞれの注意と制限事項をよくお読みください。



解像度の違いについて

  • ドットイメージの印字

イメージデータの印字は、本製品とIBM5577との解像度の違いによって、データを拡大して印字します。これによって、IBM5577の1ドット(I75モード:180dpi、プロモード:360dpi)が本製品の解像度600dpiの複数のドットに拡大されるため、印字結果が若干異なることがあります。
特に、水平方向と垂直方向の縮小率が異なるページフォーマットでは、横長のイメージになります。

  • 垂直方向の移動とイメージデータ

IBM5577では、イメージの展開の縦方向の解像度が180dpi(1インチあたり180ドット)であるのに対して、改行ピッチは1/120インチ単位になります。このため、ページフォーマットによっては拡大率の関係から1ドット幅のずれが生じることがあります。

  • 文字の印字

文字はフォントデザインの違いにより、印字結果がIBM5577とは異なります。

  • 水平方向・垂直方向の印字間隔

IBM5577の日本語モードでは、ページフォーマットFmode 3の水平・垂直方向およびFmode 6の垂直方向が半端な拡大率であるため、場所によって間隔が1ドットずれることがあります。また、英語モードでは、Proprinter XL24Eの水平方向の解像度が360dpi、垂直方向が216dpiまたは180dpiであり、半端な拡大/縮小率になるため、場所によって間隔が1ドットずれることがあります。

  • 水平方向・垂直方向の縮小率

ページフォーマットFmode 4とFmode 6では、水平方向と垂直方向の縮小率が異なります。このため、イメージデータで描いた円などは横長になります。

  • 右マージン

本エミュレーションモードでは、印字データが1ドット未満でも右マージン位置を越えた場合、次の行に印字します。



文字セット・フォントパターンについて

  • 2バイトコードの未定義領域

2バイトコード(漢字コード)の中で、IBM5577では未定義の領域に本製品専用の文字パターンが割り当てられている部分があります。このため、この部分のコードを印字させると、IBM5577ではスペースになりますが、本エミュレーションモードでは特定の文字パターンが印字されます。

  • 1バイトコード文字のフォントと文字ピッチの関係

IBM5577では、1バイトコード文字(ANK文字)のフォントと文字ピッチはそれぞれ独立して設定されます。本エミュレーションモードでは、明朝体10cpiフォントおよび12cpiフォントを選択しているときに文字ピッチが12cpiより狭く設定されると、自動的に明朝体15cpiフォントが選択されます。
また、どの文字フォントであっても、横幅縮小設定が行われると、明朝体15cpiフォントが選択されます。

  • エリート、DPゴシック、クーリエのカタカナ

日本語モードのエミュレーションでは、エリート、DPゴシック、クーリエではカタカナフォントを持っていないため、エリートのカタカナは明朝12cpi、DPゴシック、クーリエのカタカナは明朝10cpiを使用しています。

  • 印字領域の右端と右マージン

有効印字領域の右端付近に右マージンが設定されているとき、文字フォントの幅より文字ピッチが小さい場合に印字領域付近の文字が1文字印字されない場合があります。

  • 文字フォントと文字ピッチ

IBM5577の日本語モードでは、エリート、DPゴシック、クーリエを文字フォントの幅より小さい文字ピッチで印字するとフォントの端が欠けますが、本エミュレーションモードでは文字が重なって印字されます。

  • 1ページ内の文字フォントの数

1ページ中で使用できる文字フォントの数は、最大128種類です。このフォントの数には、文字修飾のデータも含まれます。また、スケーラブルフォントの場合は、文字サイズが異なると別フォントとして数えられます。



そのほかの制限

  • 領域モード

領域モードが無効なページフォーマット(Fmode 1, 2)のときでも領域モードの設定を変更できます。この場合、ページフォーマットがFmode 3, 4, 6, 7, 8に切り替わったときに設定が有効になります。ただし、どのページフォーマットのときでも、領域モードの設定を変更した時点で印字パラメータのリセット処理が行われます。

  • ユーザページの登録時のX/Y補正

共通メニューで設定したX/Y補正は、印刷時に微調整が行われるため、ユーザページの登録時には補正が行われません。したがって、ユーザページのX/Y補正を行う場合は、ユーザページを使ってオーバレイ印刷を行う際に補正を行う必要があります。

  • 用紙の向き

用紙の送り方向は、本製品が最適と判断した用紙の向きによって決まりますが、2ページ印刷およびページ登録中は次のようになります。

  • 2ページ印刷ではA4、B5サイズのデータがA3、B4サイズに印刷されるため、つねに横方向送りでページが作成されます。
  • ページ登録中は、2ページ印刷にかかわらず本製品により選択された用紙の向きの設定にしたがって登録ページを作成します。ただし、LIPSの制御命令によるページ登録時は、2ページ印刷が指定されていると用紙の向きの設定にかかわらず横方向送りで登録ページが作成されるため、縦方向送りで登録する場合はLIPS側で2ページ印刷の設定を解除する必要があります。
  • メモリオーバー

文字の登録、マクロの登録、オーバレイ印字のユーザページ、システムページ、複写用紙機能の共通ページ/複写ページの登録を行っているときにメモリが不足すると、『23 ダウンロードフル』と表示されます。
この場合、エラースキップの操作を行うと、次のような動作を行います。

  • ユーザページ・共通ページ・複写ページ登録時
    メモリフルになるまでのデータは破棄され、以降の登録終了までのデータを読み飛ばします。
  • システムページのページ番号指定時
    システムページを展開するメモリが不足です。この場合、メモリフルになるまでのデータは破棄され、以降のデータを読み飛ばします。
  • 文字の登録・マクロ登録時
    登録を終了し、以降の登録終了までのデータを読み飛ばします。
    登録中の文字データまたはマクロデータは削除されます。
  • ページ長

IBM5577の英語モードでは、用紙より長いページ長を設定したり、用紙上端で用紙を越える逆改行などが行えますが、本エミュレーションモードでは用紙の有効印字領域いっぱいまでを移動範囲とします。

  • 白紙ページの排紙

本エミュレーションモードでは、ページ内に次の印字データがないと排紙を行いません。

  • スペース以外の文字および登録文字
  • イメージ
  • アンダーライン

ただし、次の場合は白紙を排紙します。

  • 「用紙位置微調整」、「上余白」の設定によって、上記を含む印字データが印字範囲を越えた場合。
  • 共通プリント環境の「縦補正」・「横補正」の設定によって、上記を含む印字データが印字範囲を越えた場合。


初期状態

I5577エミュレーションモードには、本製品では6種類のリセット処理があります。
リセット処理が行われると、印字環境などの各種の設定は、メニューの設定に初期化されます。

  • 電源オン

本製品の電源をオンにしたときに行われるリセット処理です。
すべての印字パラメータおよび登録データ(登録文字、ユーザページのフォーム、マクロなどのデータ)が初期化されます。

  • ハードリセット処理(プリンタ初期化)

タッチパネルのキー操作でハードリセット処理(プリンタ初期化)を行います。
このリセット処理では、電源オンのときと同等の処理が行われます。
すべての印字パラメータおよび登録データ(登録文字、ユーザページのフォーム、マクロなどのデータ)が初期化されます。

  • ソフトリセット処理(プリント中止)

タッチパネルのキー操作でソフトリセット処理(プリント中止)を行います。すべての印字パラメータが初期化されます。
登録データ(登録文字、ユーザページのフォーム、マクロなどのデータ)は、メニューの「登録レベル」が[一時]に設定されている場合のみ初期化されます。

  • ジョブ終了時のソフトリセット処理

一連の印刷処理(ジョブ)が終了した時点でリセット処理が行われます。
次のようなとき、ジョブが終了したとみなされます。

  • 排紙操作を行ったとき
  • ジョブタイムアウトになったとき*
  • LIPSモードに切り替わる制御命令を受信したとき

現在作成中のページを排紙し、一部の印字パラメータが初期化されます。登録データ(登録文字、ユーザページのフォーム、マクロなどのデータ)は、メニューの「登録レベル」が[一時]に設定されている場合のみ初期化されます。


「タイムアウト」の設定で自動ジョブ終了時間を設定している場合、ジョブ終了命令を受信しなくても一定時間が過ぎるとジョブが終了します。

  • IBM5577のリセット命令によるソフトリセット処理

IBM5577の制御命令「プリンタのリセット処理 1Bh 7Eh 01h 00h 00h」を受信し、リセット処理が行われます。
一部の印字パラメータが初期化されます。

  • 専用命令によるパラメータリセット処理

専用命令を実行すると、リセット処理が行われます。
一部の印字パラメータが初期化されます。

  • リセット処理とメニューの設定値
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
ジョブ終了
プリント中止
I5577
制御命令
専用命令
ページ
レイアウト
ページフォーマット メニューの設定値*1 保持 保持
上余白 メニューの設定値*1
用紙位置微調整 保持
領域
右マージン既定値
印刷幅
用紙サイズ
2ページ印刷設定
横方向の拡大縮小
縦方向の拡大縮小
行桁 行固定機能
桁固定機能
行数
桁数
漢字ピッチ
フォント 漢字書体 メニューの設定値*1
フォントID
漢字グラフィックセット
漢字サイズ 保持
OCRフォント メニューの設定値*1
印字機能 イメージの補正
システムオーバレイ
スタートアップマクロ 保持
ユーザオーバレイ1
ユーザオーバレイ2
印字動作 自動排紙 メニューの設定値*1
HEXモード後の LF
イメージラップ
行送りモード
VFC 改行幅
用紙長機能
用紙長設定
ミシン目スキップ
改ページ動作
プロプリンタ CR 機能 ProprinterXL24Eの制御命令のリセット指定に依存*2 保持*3
自動復帰機能
ゼロ書体
文字セット
コードページ
グラフィックモード 保持
その他 登録レベル 保持
HEX/LIPS機能
LIPSフォーム
コマンドモード

*1 アプリケーションソフトウェアなどで変更されている設定項目がすべてメニューの改定値に戻ることを示します。
*2 Proモードのときにアプリケーションソフトウェアなどからリセット命令を受信した場合は、制御命令のパラメータで指定された内容のリセットが行われます。
*3 アプリケーションソフトウェアなどでProモードからI75モードに切り替えられた場合は、メニューの設定値に戻ります。

  • I75モード(日本語モード)制御命令による設定内容のリセット処理
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
ジョブ終了
プリント中止
I5577
制御命令
専用命令
I75モード ページ長 設定・用紙などに依存
水平タブ位置 ANK l0cpiで8桁ごとにセット
垂直タブ位置 解除
左マージン位置 1桁目
右マージン位置 ページフォーマット,印字領域モード,用紙サイズに依存
上マージン位置 解除
改行ピッチ メニューの設定値
ミシン目スキップ メニューの設定値
縦書き/横書きモード 横書き
文字フォント 明朝体 12cpi
文字ピッチ 10cpi
強調文字モード 解除
アンダーラインモード 解除
文字の拡大指定 解除(縦1倍×横1倍)
上付き/下付き指定 解除
重ね印字モード 解除
イメージの転送モード 3バイト 保持
固定長イメージ 解除 保持
現在の印字位置 最左端位置

詳細は「ページ長の初期状態」を参照。

  • Proモード(英語モード)制御命令による設定内容のリセット処理
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
ジョブ終了
プリント中止
I5577
制御命令
専用命令
Proモード ページ長 設定・用紙などに依存 設定・用紙などに依存
水平タブ位置 ANK l0cpiで8桁ごとにセット
垂直タブ位置 解除
左マージン位置 1桁目
右マージン位置 ページフォーマット,印字領域モード,用紙サイズに依存
改行ピッチ メニューの設定値
ミシン目スキップ メニューの設定値
フォントスタイル LtrQ l0cpiクーリエ
文字ピッチ 10cpi
強調文字モード 解除
アンダーラインモード 解除
オーバーラインモード 解除
文字の拡大モード 解除
スクリプト文字モード 解除
二重印字モード 解除
基本改行ピッチ単位 メニューの設定値
CR コードの機能 メニューの設定値
現在の印字位置 最左端位置
文字セット メニューの設定値
コードページ メニューの設定値

詳細は「ページ長の初期状態」を参照。

  • リセット処理と専用命令の設定値
設定項目 電源オン
プリンタ初期化
ジョブ終了
プリント中止
I5577
制御命令
専用命令
専用命令 強調印字モード 解除
縦縮小文字の
上付き下付き指定
上付き
文字の拡大縮小指定 縦1倍×横1倍
右マージン位置 ページフォーマット、印字領域モード、用紙サイズに依存
ヘキサ形式モード 解除 保持 解除

詳細は「右マージンの初期状態」を参照。

  • リセット処理と受信データ・登録データ
設定項目 電源オン プリンタ初期化 プリント中止 ジョブ終了 I5577制御命令専用命令
受信・登録
データ
文字の登録
(2バイトコード)
クリア クリア/保持*1 保持*2
文字の登録
(1バイトコード)
クリア クリア/保持*1 保持*2
ユーザページの登録 クリア クリア/保持*1 保持
複写ページの登録 クリア クリア/保持*1 保持
マクロ登録 クリア クリア/保持*1 保持
ページバッファ クリア 印字*3 印字*4
行メモリ内の
未印字データ
クリア クリア*5
現在の印字位置 最左端相当位置

*1 メニューの「登録レベル」が[永久]なら保持し、[一時]ならクリアされます。(→「登録データの削除方法を設定する(登録レベル)」)
*2 制御命令によってI75モード/Proモードが切り替えられたときは、メニューの「登録レベル」が[永久]なら保持し、[一時]ならクリアされます。(→「登録データの削除方法を設定する(登録レベル)」)
*3 ジョブ終了までのデータを実行し、ページバッファを印字して排紙します。
*4 I5577モードおよび本製品専用の制御命令によるリセットを受信した時点で、それまでに受信したデータを印字し、排紙します。受信バッファ内の残りのデータはリセット後に実行されます。
*5 専用命令のときだけ、印字されます。

  • I5577エミュレーションモードのメニューの初期状態
グループ 設定項目 工場出荷時の設定状態
ページ
レイアウト
ページフォーマット 15インチ→A4横
上余白 0
用紙位置微調整 0
領域 標準
右マージン既定値 印刷幅
印刷幅 13.2インチ
用紙サイズ A4
2ページ印刷設定 しない
横方向の拡大縮小 拡大/縮小:しない
拡大/縮小率:100%
縦方向の拡大縮小 拡大/縮小:しない
拡大/縮小率:100%
行桁 行固定機能 無効
桁固定機能 無効
行数 66行
桁数 132桁
漢字ピッチ 2/1
フォント 漢字書体 明朝
フォントID 2
漢字グラフィックセット JISIBM
漢字サイズ システム
OCRフォント 使用せず
印字機能 イメージの補正 しない
システムオーバレイ システムオーバレイ設定:しない
オーバレイ番号:1
スタートアップマクロ 0
ユーザオーバレイ1 しない
ユーザオーバレイ2 しない
印字動作 自動排紙 自動排紙:しない
排紙時間:30秒
HEXモード後の LF 無視する
イメージラップ する
行送りモード 標準
VFC 改行幅 6lpi
用紙長機能 無効
用紙長設定 66行
ミシン目スキップ 0行
改ページ動作 標準
プロプリンタ CR 機能 復帰のみ
自動復帰機能 復帰しない
ゼロ書体 斜線無しゼロ
文字セット 1
コードページ 437
グラフィックモード 無効
その他 コマンドモード 75
登録レベル 一時
HEX/LIPS機能 無効
LIPSフォーム LIPS2

リセット処理が行われたときのページ長の初期値は、ページフォーマット、領域モード、初期状態で有効になるページ長の設定(用紙長機能)によって次のようになります。


ページフォーマット 領域 用紙長機能 ページ長
A3 B4 A4 B5 A5 はがき
Fmode 1
Fmode 2
用紙サイズに依存
Fmode 3
Fmode 4
標準 無効 66行(6lpi) 用紙サイズに依存
有効 「用紙長設定」の設定値
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 6 標準 無効 66行(6lpi) 用紙サイズに依存
有効 「用紙長設定」の
設定値
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 7
Fmode 8
標準 用紙サイズに依存
ワイド

リセット処理が行われたときの右マージン位置の初期値は、ページフォーマット、領域モード、および右マージン位置の設定(右マージン規定値)によって次のようになります。


ページフォーマット 領域 右マージン
規定値
右マージン位置
A3 B4 A4 B5 A5 はがき
Fmode 1
Fmode 2
印刷幅 「印刷幅」の設定値
用紙右端 用紙サイズに依存
Fmode 3
Fmode 4
標準 「印刷幅」の設定値 用紙サイズに依存
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 6 標準 「印刷幅」の設定値 用紙サイズに依存
ワイド 用紙サイズに依存
Fmode 7
Fmode 8
「印刷幅」の設定値 用紙サイズに依存
用紙サイズに依存


内蔵フォームの印字サンプル

  • ページ1

  • ページ2

  • ページ3

  • ページ4

  • ページ5



コード表


I75モード(日本語モード)の1バイトコード表



プロモード(英語モード)の1バイトコード表

  • コードページ437

文字セット

文字セット2

オールキャラクタチャート

  • コードページ850

文字セット

文字セット2

オールキャラクタチャート



2バイトコード表

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS C6226-1978)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第一水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(JIS第二水準 JIS X0208-1990)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)

  • 漢字コード表(IBM JIS)