お使いになる前に

本製品をお使いになる前に知っておいていただきたいことを説明しています。



設置場所と取り扱いについて

設置場所と取り扱いについての注意事項を記載しています。お使いになる前に必ずお読みください。



設置場所のご注意


次のような場所への設置は避けてください

  • 低温、低湿または高温、高湿の場所

水道の蛇口、湯沸器、加湿器、エアコン、ヒータ、ストーブなどの近く。

  • 直射日光の当たる場所

やむをえない場合はカーテンなどで遮光してください。カーテンが製品の通気口をふさいだり、電源コードや電源プラグにかぶさらないように注意してください。

  • 換気の悪い場所

使用中の製品からは、オゾンが発生しますが、その量は人体に影響を及ぼさない程度です。ただし、換気の悪い部屋で長時間使用する場合や、大量にプリントする場合には、快適な作業環境を保つため、部屋の換気をするようにしてください。

  • ホコリ、チリなどの多い場所
  • アンモニアガスの発生する場所

  • アルコール、シンナーなどの近く
  • 振動の多い場所

床や土台などが不安定な場所

  • 温度が急に変化する場所

冷えきった部屋を急激に暖めたときなど、製品内部に水滴がつき(結露現象)、画像が著しく損なわれたり、プリント画像が写らないことがあります。

  • コンピュータなどの電子機器や精密機械の近く

電気的な原因や動作時の振動により、電子機器、精密機器などに悪影響を与えることがあります。

  • テレビ、ラジオなどの電子機器の近く

テレビやラジオ、オーディオ機器に、画面のチラツキや雑音の発生などの受信障害が生じることがあります。製品とは別系統の電源を使用し、離して設置してください。

  • 本体固定用のストッパについて

一度設置したあとは、本体固定用のストッパは外さないでください。
カセットや本体ユニットをすべて引き出した状態で、機械前部に荷重をかけると、機械が前方に倒れる恐れがあり大変危険です。ストッパは必ず固定しておいてください。



電源は安全な場所から

  • 電源は100V(90V~110V)15A以上のコンセントに製品の電源プラグを接続してください。
  • 製品への電源供給が安全であること、安定電圧であることを確認してください。
  • 同じコンセントには、ほかの電気製品を接続しないでください。
  • テーブルタップなどによるタコ足配線はしないでください。火災の原因になることがあります。
  • 電源コードを踏みつけたり、重いものをのせたりしないでください。コードがいたみ、そのままご使用を続けると、火災や感電などの事故の原因になります。



設置スペースにはゆとりを

  • 製品の左右と前面には、操作に十分なスペースをとってください。

オプション非装着時


フィニッシャー・S1+サイドペーパーデッキ・Q1


サドルフィニッシャー・AE2+パンチャーユニット・L1+バッファパスユニット・E2+サイドペーパーデッキ・Q1



アース線の接続を忘れずに

  • 感電防止のため必ずアース線を接続してください。

  • 接地接続は必ず、電源プラグを電源につなぐ前に行ってください。また、接地接続を外す場合は、必ず電源プラグを電源から抜いて行ってください。
  • アース線を接続してよいもの
  • 電源コンセントのアース端子
  • 接地工事(第D種)が行われているアース端子
  • アース線を接続してはいけないもの
  • ガス管(引火や爆発の危険があります。)
  • 水道管(配管途中がプラスチックになっている場合があり、その場合はアースの役目を果たしません。ただし水道局がアース対象物として許可した水道管にはアース線を接続できます。)
  • 電話線のアースや避雷針(落雷のときに大量の電流が流れ危険です。)


移動の際はご連絡を

  • 製品の移動は、お客様ご自身で行わず、必ず担当サービスにご連絡ください。



取扱上のご注意

  • 製品を分解したり、改造したりしないでください。

  • 製品の内部には高温、高圧になる部分があります。内部点検の際は十分に注意してください。また、このマニュアルに記載されていないことは行わないでください。
  • 製品の内部にクリップなどの異物を落とさないでください。また水などの液体をこぼさないでください。これらが電圧部分に接触すると、短絡や漏電などが起き、火災や感電の原因になる恐れがあります。

  • 異常な音がしたり煙が出たりした場合は、直ちに主電源スイッチを切り、コンセントから電源プラグを抜き、担当サービスにご連絡ください。また、いつでも電源プラグが引き抜けるよう、電源プラグの周りには物を置かないようにしてください。

  • 動作中に主電源スイッチを切ったり、前カバーを開けたりしないでください。紙づまりの原因になります。
  • 製品の近くでは可燃性のスプレーなどは使用しないでください。火災の原因になります。

  • 使用中の製品からは、オゾンが発生しますが、その量は人体に影響を及ぼさない程度です。ただし、換気の悪い部屋で長時間使用する場合や、大量にプリントする場合には、快適な作業環境を保つため、部屋の換気をするようにしてください。
  • 夜間など長時間製品をご使用にならない場合は、操作部電源スイッチを切ってください。

  • モジュラーケーブルには、3 m以内の長さのものを使用してください。


データのバックアップについて

本製品は、初期設定/登録の設定内容などのデータを内蔵のハードディスクに保存しています。

万一、ハードディスクに不具合が発生した場合、受信したデータや記録保存したデータが消失することがあります。大切なデータは定期的にバックアップを行ってください。

お客様のデータの消失による損害につきましては、弊社は一切その責任を負えませんので、あらかじめご了承ください。

バックアップできるデータは以下のとおりです。

  • 初期設定/登録の設定内容、ボックスデータ

各データのバックアップ(エクスポート)については、「リモートUI」を参照してください。

  • 機器情報配信機能によって送信できる登録内容

本製品が持つ登録内容を子機側へ配信することで一時的なバックアップを行うことができます。機器情報配信機能については、「機器情報配信の設定をする(機器情報配信の設定)」を参照してください。

  • MEAP関連のデータ
  • MEAP アプリケーションのライセンスファイル

ライセンスファイルのバックアップ(ダウンロード)については、「MEAPアプリケーション管理機能」を参照してください。

  • SSO-H(Single Sign-On H)のローカルデバイス認証で登録されているユーザの認証情報

ユーザの認証情報のバックアップ(エクスポート)については、「MEAP認証システム設定」を参照してください。

  • MEAPアプリケーションが保存しているデータ

MEAPアプリケーションによっては、保存しているデータをバックアップできる場合があります。各MEAPアプリケーションの取扱説明書を参照してください。



本体各部の名称とはたらき

本体外観と内部、操作パネル、タッチパネルディスプレイについて、各部の名称とはたらきを説明します。

また、オプションを装着した場合の本製品の構成についても紹介します。オプション機器と、その各部の名称とはたらきの詳細については、「オプション機器について」を参照してください。



本体外観

2段カセットペディスタル・Y3装着時


1 操作パネル
本製品を操作するのに必要な、キーやタッチパネルディスプレイ、ランプなどがあります。(→操作パネル各部の名称とはたらき
2 本体右カバー
紙づまりを処理するときに、このカバーを開けます。(→「トラブルシューティング」)
3 手差しトレイ
手差しで用紙がセットできます。郵便はがきや封筒はここにセットします。(→「基本的な使いかた」)
4 主電源スイッチ
「I」側を押すと主電源が入ります。(→主電源と操作部電源について
5 テストボタン
ブレーカーの定期点検をするときに押します。
6 ブレーカー
ブレーカーの定期点検をするときに操作します。漏電防止用ブレーカーです。(仕様については、「操作ガイド」を参照してください。)
7 カセット右上カバー
紙づまりを処理するときに、このカバーを開けます。(→「トラブルシューティング」)
8 カセット2
550枚(80 g/m2)または650枚(64 g/m2)の用紙をセットできます。
9 カセット1
550枚(80 g/m2)または650枚(64 g/m2)の用紙をセットできます。
10 排紙トレイ
プリントされた用紙が排紙されます。
11 排紙トレイガイド
プリントされた用紙が落ちないように排紙トレイガイドを起こします。

おことわり


本体内部

2段カセットペディスタル・Y3装着時


1 定着ユニット上部カバー
定着ユニットの紙づまりを処理するときに、このカバーを開けます。(→「トラブルシューティング」)
2 両面ユニット
両面ユニットに紙がつまった場合は、このユニットの紙づまりを取り除きます。(→「トラブルシューティング」)
3 トナー補給カバー
トナー容器を交換するときに開けます。
4 トナー容器
トナー容器を交換するときに引き出します。


操作パネル各部の名称とはたらき


1

操作部電源スイッチ(サブ電源)
操作部の電源を入れたり切ったりするときに押します。3秒以上長押しすると、シャットダウンモードに移行します。(→主電源の切りかた
切れているとき、本製品はスリープ状態になります。

2 カウンタ確認キー
タッチパネルディスプレイにプリントの総枚数を表示するときに押します。
3 主電源ランプ
本体主電源が入っているときは点灯、切れているときは消灯しています。
4 エラーランプ
本製品にトラブルが発生したときに点滅または点灯します。点滅の場合はタッチパネルディス
プレイに表示されるメッセージに従ってトラブルの対処をしてください。エラーランプが赤色
に点灯し続ける場合は担当サービスへ連絡してください。
5 実行/メモリランプ
本製品が動作中は緑色に点滅します。待機中のジョブやメモリ受信文書があるときは緑色に点灯します。
6 クリアキー
入力した数字や文字を取り消すときに押します。
7 テンキー
数値を入力するときに押します。
8 ID(認証)キー
部門別ID管理を設定しているときに押します。
9 輝度調整ダイヤル
画面の明るさを調整します。
10 初期設定/登録キー
仕様を設定するときに押します。
11 リセットキー
設定したモードを標準モードに戻すときに押します。
12 タッチパネルディスプレイ
各機能の設定画面が表示されます。
13 操作ペン
文字入力などタッチパネルディスプレイを操作するときに使用します。
操作ペンを紛失した場合は、担当サービスにお問い合わせください。タッチパネルをシャープペンシルやボールペンなど先のとがったもので押さないでください。


主電源と操作部電源について

本製品には主電源スイッチと操作部電源スイッチの2 つの電源スイッチがあります。また、過電流や漏電を検知するブレーカーが装着されています。



主電源の入れかた

主電源の入れかたについて説明します。


  1. 電源プラグがコンセントに確実に差し込まれているかを確認します。
  • 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因になります。
  • アース線を接続してください。アース線を接続しないで万一漏電した場合は、火災や感電の原因になることがあります。
  1. 本体右後側面にある主電源スイッチを「I」側へ倒して電源を入れます。

操作パネルの主電源ランプが点灯します。

  • 主電源スイッチが入っているのに操作パネルの主電源ランプが点灯しない場合は、ブレーカーがOFFになっていないか必ず確認してください。(→「トラブルシューティング」)
  1. プリントできる状態になるまでの画面が表示されます。

  • プリントできる状態になるまで本製品の起動画面が表示されます。

タッチパネルディスプレイにメッセージが表示された場合は、手順4 へ進みます。

  • プリントできる状態になると下の画面が表示されます。

  • このとき、モードは標準モードが設定されています。
  • ボックスの標準モードの設定内容は、お好みに応じて変更することができます。(→「ボックス」)
  • 初期設定/登録の設定によって、表示させる画面を選択することができます。(→「初期設定/登録」)
  • 本製品の起動直後に[→] を押しても、画面が替わりません。少ししてからもう一度押してください。
  • 本製品を起動する際に、シャットダウンされたMacintoshがUSBケーブルにより接続されている場合、本製品とともにMacintoshも起動することがあります。この場合は、USBケーブルによる接続を取り外してください。(本製品とMacintoshの間にUSBハブを使用すると、この問題が解決される場合があります。)

  • プリントできる状態になるまで本製品の起動画面が表示されます。

  • 本製品の起動画面の終了後、MEAP の起動画面が表示されます。

[→]を押すと、MEAP 以外の基本画面に移動することができます。

  • MEAP の基本画面が表示されます。


  • 本製品の起動画面が表示されます。

  • 本製品の起動画面の終了後、[機能の表示設定]にかかわらず、SSO-Hの認証画面が表示されます。

  • ログインサービスにSSO-Hを設定している場合、プリントできる状態になるまで時間がかかります。

  1. ログインサービスを使用する場合は、それぞれの手順に従ってログインしてください。
  • オプションのカードリーダ-C1を使用して部門別ID管理をしている場合は、「カードリーダ-C1」を参照してください。


操作部電源スイッチについて

スリープ状態を解除して本製品の設定やボックスなどの操作をするときに操作パネル上の操作部電源スイッチを押します。


おことわり
  • スリープ状態のときでもパソコンからのデータ受信プリントは可能です。
  • スリープ状態が解除されてから、プリントができるまでには約18 秒かかります。
  • [スリープ時の消費電力]を[少ない]に設定したときは、操作部電源スイッチを押してからタッチパネルディスプレイが表示されるまで、10 秒以上かかる場合があります。


主電源の切りかた

主電源の切りかたについて説明します。本製品の主電源を切る際に実行中のジョブがある場合や、MEAPアプリケーションなどが起動中の場合、ジョブを確認しながらキャンセル処理を行い、ハードディスクへのアクセスを制限します。この処理を行うことによって本製品のハードディスクを保護することができます。また、本製品内部の冷却作業を行うハードウェアの終了処理を行います。この処理を行うことによって本製品を安全に終了できます。本製品の主電源の切断は必ず以下の手順に従って行ってください。


おことわり
  • 以下の手順に従わずに主電源を切断した場合、次回立ち上げ時以降の出力画像が乱れる可能性があります。この際、正常な画像に戻すためには、多数の用紙出力が必要となります。

  1. 操作部電源スイッチを3秒以上長押しします。

スリープ状態の場合は、操作部電源スイッチを押してスリープ状態を解除したあと、再度3 秒以上の長押しをしてください。

ジョブ確認画面が表示され、シャットダウンモードに移行します。

  • フォントダウンロード中は、シャットダウンモードに移行しないでください。
  • (初期設定/登録)→[共通仕様設定]→[シャットダウンモード]を押しても、シャットダウンモードに移行することができます。
  • 以下の場合は、シャットダウンモードに移行することができません。
  • 機器情報の受信中
  • 機器情報の参照中
  • 本製品に対しリモートUIからインポートまたはエクスポート中
  • 上記の動作中以外で、まれに操作部電源スイッチを3秒以上長押ししてもシャットダウンモードに移行できないことがあります。その場合は、画面の指示に従って本製品の主電源を切ってください。
  • シャットダウンモード実行中にプリントデータが送信されると、プリントデータの大きさによっては本製品がデータ を受信する場合があります。その場合にはプリントデータの印刷はされません。
  1. 実行中または待機中のジョブを確認したあと、[実行]を押します。

ジョブは、[実行]を押すまではそのまま動作を続けます。

シャットダウンモードを終了するには、[キャンセル]を押します。

実行中のジョブがない場合は、[実行]を押したあと手順4 へ進みます。

  • ジョブ確認画面に表示されるジョブは、以下のとおりです。
  • 実行中のプリントジョブ
  • 待機中のプリントジョブ
  • ジョブ確認画面には、実行中のジョブを先頭に、受付順に7件までのジョブが表示されます。
  1. 表示されたメッセージを確認したあと、[はい]を押します。


実行中または待機中のジョブがある場合


機器情報配信中の場合など


確認画面に表示されている実行中/待機中のジョブは、すべてキャンセルされます。また、ハードウェアの終了処理とネットワーク関連の通信処理も終了準備に移行します。

  1. 以下の画面が表示されるので、シャットダウンが終了するまで待ちます。

シャットダウン開始後、都合により本体をすぐに動作させたい場合は[再起動]→[はい]を押します。

デバイス内情報の更新中に[再起動]を押すと、確認画面が表示されます。表示されたメッセ-ジを確認したあと、[はい]を押します。

  • [強制OFF]を押して強制終了(正しい終了処理を省略)させることもできます。ハードウェアの終了処理時やネットワーク通信処理中に[強制OFF]を押すと確認画面が表示されるので[はい]を押します。ただし、通信中のデータを破壊してしまう可能性もあります。また、本製品が故障する恐れがありますので、どうしても必要な場合を除き使用しないことをおすすめします。お客さまのデータの消失による損害につきましては、弊社は一切その責任を負えませんので、あらかじめご了承ください。
  • ハードウェア終了処理のときに、本製品内部の冷却作業を行います。そのため終了までの処理に時間がかかります。
  • 使用しているアプリケーションによっては、終了までの処理に時間がかかる場合があります。
  • 次の状態で[強制OFF]を押すと、以下の画面が表示されます。
  • ハードウェアの終了処理時
  • デバイス内情報の更新中

  1. シャットダウン終了後、自動的に操作部電源スイッチが切れ、本体右側面の主電源スイッチも「」側に倒れます。
  • シャットダウン実行中、またはシャットダウン終了後にしばらく製品が動作し続ける場合があります。本製品の機器音が止まるまでコンセントを抜かないでください。